JP2014108028A - 蓄電システム及び異常通知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電回路の異常が生じても蓄電素子が過放電状態となることを抑制し、ユーザの負担を低減する。
【解決手段】蓄電システムは、負荷と接続されて充放電を行う蓄電素子をそれぞれ含み、直列に接続された複数の蓄電ブロックと、各蓄電ブロックと接続され、蓄電ブロックそれぞれの電圧を均等化する放電回路と、放電回路の異常を検出するコントローラと、を有する。コントローラは、車両に搭載された通信モジュールを通じ、車両のユーザが所有する端末装置又は車両を管理する車両管理者の管理者装置に、放電回路の異常に関する情報を伝送する。放電回路の異常に伴って蓄電素子が過放電による異常状態となる前に、ユーザに対して修理等を行うことを促すことができる。このため、蓄電素子が過放電による異常状態となることを抑制できるとともに、ユーザの負担を低減することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載される蓄電システムに異常が生じた場合に、ユーザの端末装置に異常通知を行う蓄電システム及び異常通知装置に関する。
複数の電池セルを直列に接続した電源装置は、電池セル間の電圧を均等化するための均等化回路を備えることができる。均等化回路は、スイッチ及び放電用抵抗から構成され、電池セル毎に設けられる。均等化回路のスイッチをオンすることで、放電用抵抗に電流が流れ、例えば、特定の電池セルの電圧値に合わせるように、他の電池セルを放電させて電池セル間で電圧均等化を行う(例えば、特許文献1)。
特開2007−300701号公報
例えば、均等化回路のスイッチが故障すると、均等化回路にリーク電流が流れ、電池セルが放電し続けてしまう。電池セルが過放電になると電池性能が低下し、電池セル自体を交換しなければならないことがある。
このため、均等化回路に故障が発生した場合、速やかにユーザに通知して、電池セルが過放電に伴う異常状態となる前に、均等化回路の故障を修理したり、新しいものに交換するなどして、電池セル自体の交換(電池異常)を回避することが好ましい。
しかしながら、均等化回路の故障に対し、車両での警告処理(警告ランプの点灯や警告メッセージの表示、警告音の出力等)を行っても、ユーザが気付かない場合がある。例えば、ユーザが車両を利用しない期間が長いと、その間ユーザは均等化回路の故障を把握できないため、均等化回路の故障に伴う電池セルの放電状態の継続により、ユーザが気付かない間に電池セルが過放電に伴う異常状態となってしまう。
そこで、本発明の目的は、車両に搭載される蓄電システムに異常が検出された場合に、車両に搭載される通信モジュールを通じてユーザへの通知を行う蓄電システム及び異常通知装置を提供することにある。
本願第1の発明の車両に搭載される蓄電システムは、負荷と接続されて充放電を行う蓄電素子をそれぞれ含み、直列に接続された複数の蓄電ブロックと、各蓄電ブロックと接続され、蓄電ブロックそれぞれの電圧を均等化する放電回路と、放電回路の異常を検出するコントローラと、を有する。コントローラは、車両に搭載された通信モジュールを通じ、車両のユーザが所有する端末装置又は車両を管理する車両管理者の管理者装置に、放電回路の異常に関する情報を伝送する。
本願第1の発明によれば、放電回路に異常が検出された場合に、車両からユーザの端末装置又は車両を管理する車両管理者に、放電回路の異常に関する情報が通知されるので、放電回路の異常に伴って蓄電素子が過放電による異常状態となる前に、ユーザに対して修理等を行うことを促すことができる。このため、蓄電素子が過放電による異常状態となることを抑制できるとともに、ユーザの負担を低減することができる。
蓄電システムは、各蓄電ブロックの電圧値を検出する電圧監視ユニットをさらに有することができる。コントローラは、異なるタイミングで検出される蓄電ブロックの各電圧値を比較して蓄電ブロックの電圧値の変化が所定の閾値を超える場合に、放電回路が異常状態であると検出することができる。
コントローラは、蓄電ブロックの電圧値の変化量に基づいて、異常が検出された蓄電ブロックの電圧値が過放電状態であると判定される過放電閾値に達するまでの到達時間を算出し、算出された到達時間を含む放電回路の異常に関する情報を、端末装置又は管理者装置に伝送することができる。
コントローラは、到達時間に対して所定時間遡った所定のタイミングで、放電回路の異常に関する情報を端末装置又は管理者装置に伝送することができる。このとき、所定のタイミングは、到達時間に対し、ユーザまたは車両管理者が設定した時間、又はユーザの車両の利用履歴に基づいて算出された時間遡ったタイミングとすることができる。
蓄電システムは、外部電源からの電力を蓄電ブロックに供給する充電器をさらに有することができる。コントローラは、放電回路の異常が検出された後に到達時間よりも前に外部充電が行われる場合は、外部充電が完了するまで放電回路の異常に関する情報の伝送を中断することができる。
コントローラは、負荷に接続されていない状態において放電回路を動作させて各蓄電ブロックの電圧を均等化させる均等化処理を遂行するとともに、均等化処理に際して放電回路の異常を検出する異常検出処理を遂行することができる。
放電回路は、放電用抵抗と、放電用抵抗に接続されるスイッチとを含んで構成されている。
管理者装置は、車両から蓄電システムの異常に関する情報を受信する受信部と、受信した蓄電システムの異常に関する情報に対応した車両のユーザの端末装置に対して、異常通知処理を行う制御部と、を有することができる。
本願第2の発明は、蓄電システム及び通信モジュールを備えた車両とネットワークを介して通信し、蓄電システムの異常に関する情報を車両から受信して、車両のユーザの端末装置に蓄電システムの異常を通知する異常通知装置である。蓄電システムは、負荷と接続されて充放電を行う蓄電素子をそれぞれ含み、直列に接続された複数の蓄電ブロックと、各蓄電ブロックと接続され、蓄電ブロックそれぞれの電圧を均等化する放電回路と、放電回路の異常を検出して通信モジュールを通じて放電回路の異常に関する情報を異常通知装置に伝送するコントローラと、を備えている。異常通知装置は、車両から蓄電システムの異常に関する情報を受信する受信部と、受信した蓄電システムの異常に関する情報に対応した車両のユーザの端末装置に、異常通知処理を行う制御部と、を有する。本願第2の発明によれば、本願第1の発明と同様の効果を得ることができる。
実施例1の車両に搭載される電池システムの構成を示す図である。 実施例1の組電池及び電圧監視ユニットの構成を示す図である。 実施例1の放電回路の異常に伴う単電池の電圧低下に対する、回路異常検出処理と回路異常通知処理の関係を示す図である。 実施例1の異常通知処理を含む均等化処理を示すフローチャートである。 実施例1の異常通知システムの第1のシステム構成図である。 実施例1の異常通知システムの第2のシステム構成図である。 実施例1の電池異常までの到達時間を考慮した異常通知処理の詳細フローを示すフローチャートである。 実施例1の外部充電を考慮した異常通知処理の詳細フローを示すフローチャートである。 実施例1の放電回路の異常に伴う単電池の電圧低下に対する回路異常通知処理と外部充電との関係の第1例を示す図である。 実施例1の放電回路の異常に伴う単電池の電圧低下に対する回路異常通知処理と外部充電との関係の第2例を示す図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
図1は、本実施例の電池システムの構成を示す図である。図1に示す電池システムは、例えば、車両に搭載することができる。車両としては、例えば、HV(Hybrid Vehicle)、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)やEV(Electric Vehicle)がある。
HV、PHVでは、車両を走行させるための動力源として、後述する組電池に加えて、エンジン又は燃料電池といった他の動力源を備えている。また、PHVでは、外部電源からの電力を用いて組電池を充電することができる。さらに、エンジンを備えたHV、PHVでは、エンジンによって生成された運動エネルギを電気エネルギに変換することにより、この電気エネルギを用いて、組電池を充電することができる。
EVは、車両の動力源として、組電池だけを備えており、外部電源からの電力供給を受けて、組電池を充電することができる。外部電源とは、車両の外部において、車両とは別に設置された電源(例えば、商用電源)である。
組電池(蓄電装置に相当する)10は、直列に接続された複数の単電池(蓄電素子に相当する)11を有する。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタを用いることができる。
単電池11の数は、組電池10の要求出力などに基づいて、適宜設定することができる。本実施例の組電池10では、すべての単電池11が直列に接続されているが、組電池10には、並列に接続された複数の単電池11が含まれていてもよい。
監視ユニット20は、組電池10の端子間電圧を検出したり、各単電池11の電圧を検出する。監視ユニット20は、検出結果をコントローラ50に出力する。監視ユニット20は、複数の単電池11に対し、各単電池毎に電圧値それぞれを検出したり、直列に接続された所定数の単電池群を1ブロックとして電圧を検出することができる。1ブロックに含まれる単電池11の数は、任意に設定することができる。監視ユニット20の具体的な構成については後述する。
電流センサ25は、組電池10に流れる電流を検出し、検出結果をコントローラ50に出力する。本実施例では、組電池10の正極端子と接続された正極ラインPLに電流センサ25を設けているが、電流センサ25は、組電池10に流れる電流を検出できればよく、電流センサ25を設ける位置は適宜設定することができる。例えば、組電池10の負極端子と接続された負極ラインNLに電流センサ25を設けることができる。なお、複数の電流センサ25を用いることもできる。
コントローラ50は、メモリ51を有しており、メモリ51は、コントローラ50が所定の処理(例えば、本実施例で説明する処理)を行うための各種の情報を記憶している。また、コントローラ50は、タイマ52を有しており、タイマ52は、時間の計測に用いられる。なお、本実施例では、メモリ51およびタイマ52が、コントローラ50に内蔵されているが、メモリ51および52の少なくとも一方を、コントローラ50の外部に設けることもできる。
正極ラインPLには、システムメインリレーSMR−Bが設けられている。システムメインリレーSMR−Bは、コントローラ50からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。負極ラインNLには、システムメインリレーSMR−Gが設けられている。システムメインリレーSMR−Gは、コントローラ50の制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。
システムメインリレーSMR−Gには、システムメインリレーSMR−Pおよび電流制限抵抗Rが並列に接続されている。ここで、システムメインリレーSMR−Pおよび電流制限抵抗Rは、直列に接続されている。システムメインリレーSMR−Pは、コントローラ50からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。電流制限抵抗Rは、組電池10を負荷(具体的には、後述するインバータ31)と接続するときに、突入電流が流れることを抑制するために用いられる。
組電池10をインバータ31と接続するとき、コントローラ50は、まず、システムメインリレーSMR−Bをオフからオンに切り替えるとともに、システムメインリレーSMR−Pをオフからオンに切り替える。これにより、電流制限抵抗Rに電流が流れることになる。
次に、コントローラ50は、システムメインリレーSMR−Gをオフからオンに切り替えた後に、システムメインリレーSMR−Pをオンからオフに切り替える。これにより、組電池10およびインバータ31の接続が完了し、図1に示す電池システムは、起動状態(Ready−On)となる。コントローラ50には、車両のイグニッションスイッチのオン/オフ(IG−ON/IG−OFF)に関する情報が入力され、コントローラ50は、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わることに応じて、電池システムを起動する。
一方、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わったとき、コントローラ50は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り替える。これにより、組電池10およびインバータ31の接続が遮断され、電池システムは、停止状態(Ready−Off)となる。
インバータ31は、組電池10から出力された直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ・ジェネレータ32に出力する。モータ・ジェネレータ32としては、例えば、三相交流モータを用いることができる。モータ・ジェネレータ32は、インバータ31から出力された交流電力を受けて、車両を走行させるための運動エネルギを生成する。モータ・ジェネレータ32によって生成された運動エネルギを、車輪に伝達することにより、車両を走行させることができる。
車両を減速させたり、停止させたりするとき、モータ・ジェネレータ32は、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギ(交流電力)に変換する。インバータ31は、モータ・ジェネレータ32が生成した交流電力を直流電力に変換し、直流電力を組電池10に出力する。これにより、組電池10は、回生電力を蓄えることができる。
本実施例では、組電池10をインバータ31に接続しているが、これに限るものではない。具体的には、組電池10を昇圧回路に接続するとともに、昇圧回路をインバータ31に接続することができる。昇圧回路を用いることにより、組電池10の出力電圧を昇圧することができる。また、昇圧回路は、インバータ31から組電池10への出力電圧を降圧することができる。
正極ラインPLおよび負極ラインNLには、充電器40が接続されている。具体的には、充電器40は、システムメインリレーSMR−Bおよびインバータ31を接続する正極ラインPLと、システムメインリレーSMR−Gおよびインバータ31を接続する負極ラインNLとに接続されている。充電器40には、インレット(コネクタ)41が接続されている。
充電器40およびラインPL,NLを接続するラインには、充電リレーRch1,Rch2が設けられている。充電リレーRch1,Rch2は、コントローラ50からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。
インレット41には、不図示の外部電源と接続されたプラグ(コネクタ)が接続される。プラグをインレット41に接続することにより、外部電源からの電力を、充電器40を介して組電池10に供給することができる。これにより、外部電源を用いて、組電池10を充電することができる。外部電源が交流電力を供給するとき、充電器40は、外部電源からの交流電力を直流電力に変換し、直流電力を組電池10に供給する。コントローラ50は、充電器40の動作を制御することができる。
外部電源の電力を組電池10に供給するとき、充電器40は、電圧を変換することもできる。ここで、外部電源の電力を組電池10に供給して、組電池10を充電することを外部充電という。本実施例の電池システムでは、充電リレーRch1,Rch2およびシステムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンであるときに、外部電源からの電力が組電池10に供給されるようになっている。外部充電を行うとき、組電池10には一定の電流を供給することができ、定電流の下で、組電池10を充電することができる。
外部電源の電力を組電池10に供給するシステムは、図1に示すシステムに限るものではない。例えば、充電器40は、システムメインリレーSMR−B,SMR−P,SMR−Gを介さずに、組電池10と接続することができる。具体的には、充電器40は、組電池10およびシステムメインリレーSMR−Bを接続する正極ラインPLと、組電池10およびシステムメインリレーSMR−Gを接続する負極ラインNLとに対して、充電リレーRch1,Rch2を介して接続することができる。この場合には、充電リレーRch1,Rch2をオフからオンに切り替えることにより、外部充電を行うことができる。
本実施例では、プラグをインレット41に接続することにより、外部充電を行うようにしているが、これに限るものではない。具体的には、いわゆる非接触方式の充電システムを用いることにより、外部電源の電力を組電池10に供給することができる。非接触方式の充電システムでは、電磁誘導や共振現象を利用することにより、ケーブルを介さずに電力を供給することができる。非接触方式の充電システムとしては、公知の構成を適宜採用することができる。
本実施例では、充電器40が車両に搭載されているが、これに限るものではない。すなわち、充電器40は、車両の外部において、車両とは別に設置されていてもよい。この場合には、コントローラ50および充電器40の間の通信によって、コントローラ50は、充電器40の動作を制御することができる。
通信モジュール60は、ネットワークNとの無線通信制御を行う通信装置である。通信モジュール60は、コントローラ50と接続されている。コントローラ50は、通信モジュール60を介して、車両外部の通信機器との間で無線通信(通話を含む)を行うことができる。なお、通信モジュール60は、電池システムとは個別に車両に搭載することができ、また、電池システム内に含まれるものとして構成することもできる。なお、ネットワークNは、例えば、PSTN(公衆交換電話網)やインターネット等のIP(Internet Protocol)網が含まれる。
また、通信モジュール60は、インターネット等のネットワークN以外にも、ネットワークNを介さないで、車両外部の通信機器との間で赤外線による直接通信を行うこともできる。
コントローラ50は、インバータ31およびモータ・ジェネレータ32のそれぞれに制御信号を出力して、インバータ31およびモータ・ジェネレータ32の駆動を制御する。また、監視ユニット20の検出値、電流値等に基づいて組電池10の充電状態(SOC:State Of Charge)を算出したり、組電池10の出入力電力を把握することができ、車両出力要求に応じた充放電制御を行うことができる。
なお、コントローラ50は、インバータ31及びモータ・ジェネレータ32毎に設けることも可能であり、後述する均等化処理や放電回路の異常検出処理、異常通知処理を行うための別途のコントローラを、車両制御と独立して設けることも可能である。つまり、車両全体の制御を司る中央制御装置が、各部を制御したり、各部の制御毎の個別のコントローラを設けて中央制御装置が個別の各コントローラと接続される構成であってもよい。
図2は、組電池10および監視ユニット20の構成を示す図である。監視ユニット20は、複数の電圧検出ラインL1,L2を介して、各単電池11と接続されている。なお、図2では省略しているが、電圧監視ユニット20および単電池11の間に位置する電圧検出ラインL1,L2には、スイッチを設けることができる。このスイッチとしては、例えば、フォトMOS(Metal Oxide Semiconductor)リレーを用いることができる。
2つの電圧検出ラインL1は、組電池10の正極端子および負極端子のそれぞれに接続されている。組電池10の正極端子は、図2に示す組電池10の回路構成において、一端に位置する単電池11の正極端子に相当する。組電池10の負極端子は、図2に示す組電池10の回路構成において、他端に位置する単電池11の負極端子に相当する。電圧検出ラインL2は、電気的に直列に接続された2つの単電池11において、一方の単電池11の負極端子と、他方の単電池11の正極端子とに接続されている。
電圧検出ラインL1には、抵抗R21が設けられており、抵抗R21は、監視ユニット20に含まれている。電圧検出ラインL2は、監視ユニット20の内部において、2つの分岐ラインL21,L22に分岐されている。分岐ラインL21には、抵抗R21が設けられており、分岐ラインL22には、抵抗R22が設けられている。
電圧検出ラインL1および分岐ラインL22には、キャパシタ(フライングキャパシタ)CおよびスイッチSW1が接続されている。具体的には、キャパシタCやスイッチSW1は、抵抗R21およびサンプリングスイッチSW21の間に位置する電圧検出ラインL1と、抵抗R22およびサンプリングスイッチSW22の間に位置する分岐ラインL22とに接続されている。サンプリングスイッチSW21は、電圧検出ラインL1に接続されており、サンプリングスイッチSW22は、分岐ラインL22に接続されている。
また、各単電池11の正極端子および負極端子と接続された2つの電圧検出ラインL2に関して、一方の電圧検出ラインL2における分岐ラインL21と、他方の電圧検出ラインL2における分岐ラインL22には、キャパシタCやスイッチSW1が接続されている。具体的には、キャパシタCやスイッチSW1は、抵抗R21およびサンプリングスイッチSW21の間に位置する分岐ラインL21と、抵抗R22およびサンプリングスイッチSW22の間に位置する分岐ラインL22とに接続されている。ここで、サンプリングスイッチSW21は、分岐ラインL21と接続されており、サンプリングスイッチSW22は、分岐ラインL22と接続されている。
スイッチSW1は、コントローラ50からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。スイッチSW1は、組電池10を構成する、すべての単電池11における電圧値を均等化させるために用いられる。
具体的には、特定の単電池11の電圧値が、他の単電池11の電圧値よりも高いときには、特定の単電池11と電気的に並列に接続されたスイッチSW1をオフからオンに切り替えることにより、特定の単電池11を放電させることができる。すなわち、スイッチSW1をオンにすると、特定の単電池11の放電電流を抵抗R21,R22に流すことができ、特定の単電池11の電圧値を低下させることができる。これにより、特定の単電池11の電圧値を、他の単電池11の電圧値に揃えることができる。
本実施例では、単電池11間の電圧均等化のための放電電流を流す放電用抵抗である抵抗R21,R22が、電圧検出ラインL1,L2に設けられ、抵抗R21,R22に直列に接続されるスイッチSW1(均等化スイッチ)と共に、放電回路(均等化回路)を構成している。なお、本実施例の均等化回路は、電圧監視ユニット20内に設けているが、電圧監視ユニット20に対して組電池10との間に個別に設けてもよい。
キャパシタCは、電圧検出ラインL1,L2又は電圧検出ラインL2,L2を介して、単電池11と電気的に並列に接続されているため、キャパシタCには、単電池11に蓄えられた電荷がチャージされる。これにより、キャパシタCの電圧値は、単電池11の電圧値と等しくなる。
各単電池11の正極端子および負極端子と接続されたサンプリングスイッチSW21,SW22は、コンパレータ23に接続されている。具体的には、サンプリングスイッチSW21は、コンパレータ23における一方の入力端子と接続され、サンプリングスイッチSW22は、コンパレータ23における他方の入力端子と接続されている。ここで、各サンプリングスイッチSW21,SW22は、コントローラ50からの制御信号を受けてオンおよびオフの間で切り替わる。また、複数のサンプリングスイッチSW21,SW22は、マルチプレクサによって構成することができる。
特定の単電池11に対応したサンプリングスイッチSW21,SW22だけをオンにすると、コンパレータ23は、特定の単電池11の電圧値(特定の単電池11に対応するキャパシタCの電圧値)を出力する。このように、各単電池11に対応したサンプリングスイッチSW21,SW22を順次オンにすることにより、各単電池11の電圧値を順次検出することができる。コンパレータ23の出力信号は、AD変換された後に、コントローラ50に入力される。これにより、コントローラ50は、各単電池11の電圧を検出することができる。
さらに、本実施例の監視ユニット20は、2つの電圧検出ラインL3が設けられ、組電池10の総電圧を検出することができる。2つの電圧検出ラインL3は、組電池10の正極端子および負極端子のそれぞれに接続されている。このとき、電圧検出ラインL3は、上述した電圧検出ラインL1と基本的に同様の構成であるが、電圧検出ラインL1とは独立した電圧検出経路、言い換えれば、電圧検出ラインL1,L2の単電池11の電圧検出経路との電気的接続がない個別の総電圧用の電圧検出経路となるように、組電池10の正極端子および負極端子のそれぞれに接続されている。
図2の構成において2つの電圧検出ラインL3は、電圧検出ラインL1,L2と同様に、コンパレータ23の2つの入力端子それぞれに接続されている。2つの電圧検出ラインL3それぞれには、抵抗R21が設けられるとともにサンプリングスイッチSW21が設けられている。
2つの電圧検出ラインL3間には、キャパシタ(フライングキャパシタ)Ctが設けられている。具体的には、キャパシタCtは、抵抗R21およびサンプリングスイッチSW21の間に位置する電圧検出ラインL3と、抵抗R21およびサンプリングスイッチSW22の間に位置する電圧検出ラインL3とに接続されている。キャパシタCtは、単電池11の電圧を検出するためのキャパシタCの耐電圧よりも大きい耐電圧を有しており、例えば、満充電時において組電池10を構成する複数の単電池11が直列接続された際の合計電圧に応じた耐電圧とすることができる。
各電圧検出ラインL3,L3に設けられたサンプリングスイッチSW21,SW22のオン/オフ操作を通じて、電圧検出ラインL3,L3を介し、組電池10の正極側電位及び負極側電位がコンパレータ23の各入力端子に出力されて組電池10の総電圧が検出される。
なお、単電池11と監視ユニット20との間に、電圧検出ラインL1,L2を介して各単電池11に接続される保護回路が設けることができる。例えば、各電圧検出ラインL1,L2に保護抵抗を設けるとともに、各単電池11に対して電圧検出ラインL1,L2を介してツェナーダイオードを電気的に並列に接続して保護回路を形成することができる。
例えば、許容電流値よりも大きな電流が保護抵抗に流れた際に、保護抵抗が溶断することにより、監視ユニット20および組電池10の電気的な接続を遮断することができる。これにより、組電池10(単電池11)から監視ユニット20に過大な電流が流れてしまうことを抑制できる。また、ツェナーダイオードは、組電池10から監視ユニット20に過電圧が印加することを抑制する。例えば、組電池10から監視ユニット20に過電圧が印加されるときに、ツェナーダイオードに電流が流れることにより、監視ユニット20に過電圧が印加されることを抑制することができる。
上述のように、本実施例の監視ユニット20は、放電回路を備えており、スイッチSW1をオンにすることで、単電池11の放電電流を抵抗R21,R22に流し、単電池11の電圧値を低下させることができる。このとき、放電回路の故障(リーク異常)が生じると、スイッチ(均等化スイッチ)SW1にリーク電流が流れ、単電池11Bが放電し続ける状態となる。このため、蓄えられている電気エネルギが低下し、単電池11Bが過放電状態となってしまうおそれがある。
図3は、本実施例の放電回路のリーク異常に伴う単電池11の電圧低下と、放電回路の異常検出処理及び放電回路の異常通知処理の関係を示す図である。
図3に示すように、ある時点で放電回路のリーク異常が生じると、抵抗R21,R22に接続されているスイッチSW1にリーク電流が流れ、単電池11の電圧が低下し始める。リーク異常は、例えば、所定の時間間隔で単電池11の電圧値を取得し、時間経過に伴う電圧変動を監視することで、検出することができる。
図3の例において、時刻t1と時刻t2それぞれの単電池11の電圧値を比較して、各時刻での電圧値の差分がリーク異常に対応する所定の閾値よりも大きい場合に、放電回路にリーク異常が生じているものと判定することができる。また、時刻t1−時刻t2間の電圧変化量(変化率)が、自然放電に伴う電圧値の変化量よりも大きい所定の閾値を超える場合に、放電回路にリーク異常が生じているものと判定することができる。
コントローラ50は、放電回路のリーク異常が検出された場合、車両の警告ランプを点灯、点滅させたりして車両を利用するユーザにリーク異常を知らせることができるが、ユーザが車両を頻繁に利用している場合は、ユーザは、車両にてリーク異常を警告ランプ等により把握することができる。しかしながら、ユーザが車両を利用する頻度が低い場合、例えば、週に1回程度の利用や、一度利用した後に次回利用するまでの期間が長い場合は、ユーザは車両に近づかないため、車両を利用しない期間、リーク異常を把握することができない。
この場合、図3に示すように、リーク異常が生じた単電池11は、放電し続けてしまい、単電池11が電池異常として判定される過放電閾値に到達するまでの時刻t_eまで、ユーザが気付くことなく、電圧値が低下する。コントローラ50は、単電池11の電圧値が過放電閾値を下回ると電池異常と判定し、組電池10の電力を用いた車両走行、すなわち、組電池10の充放電を禁止するように制御したり、組電池10の放電のみを禁止、制限するなどの、組電池10に対する充放電制御が制限されてしまう。そして、組電池10又は電池異常と判定された単電池11は、交換しなければならない。
したがって、放電回路のリーク異常に対して例えば、監視ユニット20を交換することで比較的容易に電池システムを正常状態に回復させることができるにも関わらず、ユーザがリーク異常を把握できずに組電池10が電池異常となってしまい、電池自体の交換を余儀なくされてしまうと、ユーザへの負担が増大することになる。
そこで、本実施例は、放電回路のリーク異常が検出された場合に、車両に搭載された車両外部の通信機器との通信制御を行う通信モジュール60を通じて、ユーザへの異常通知処理を行い、ユーザに対するリーク異常の早期の把握を促して過放電による電池異常となることを抑制し、ユーザへの負担を低減させる。
図3に示すように、本実施例のコントローラ50は、放電回路のリーク異常検出処理によって監視ユニット20にリーク異常が生じていると判定された場合に、異常通知処理を遂行して、単電池11が電池異常となる前にユーザへのリーク異常状態の通知を行う。
これらリーク異常検出処理及び異常通知処理は、均等化処理に組み込まれて又は均等化処理に付随して行うことができる。なお、均等化処理とは個別のタイミングで異常検出処理及び異常通知処理それぞれを遂行するようにしてもよい。
図4は、本実施例の放電回路の異常検出処理及び異常通知処理の処理フローを示すフローチャートである。異常検出処理及び異常通知処理は、コントローラ50によって遂行され、本実施例では、コントローラ50が行う均等化処理に伴って(処理中に)遂行される。
図4に示すように、コントローラ50は、車両のイグニッションスイッチがオフ状態であるか否かを判別する(S101)。均等化処理は、負荷と接続されていない状態(システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオフ状態)、すなわち、単電池11が充放電を行っていない電圧変動がほぼない状況下で遂行される。
コントローラ50は、車両のイグニッションスイッチがオフ状態となったときから、タイマ52で時間を計測し、例えば、イグニッションスイッチがオフになった後の所定時間経過後に、均等化処理を開始するように制御することができる。なお、コントローラ50は、車両のイグニッションスイッチがオフ状態なったときから次にイグニッションスイッチがオン状態となるまでの間、タイマ52で時間を計測し、所定の時間間隔で複数回均等化処理を遂行するように制御することもできる。
コントローラ50は、タイマ52で計測した時間が、均等化処理を行うタイミングであるか否かを判別し(S102)、均等化処理を行うタイミングであると判別されると、コントローラ50は、所定の時間間隔で各単電池11の電圧値及び組電池10の総電圧を監視ユニット20から取得し(S103)、放電回路の異常検出処理を遂行する(S104)。監視ユニット20によって検出される組電池10の総電圧は、後述する監視ユニット20の異常判定に用いられる。
コントローラ50は、ステップS103で取得された異なる各時刻での単電池11の電圧値を比較し、差分又は電圧変化量が所定の閾値よりも大きい場合、放電回路が異常状態であると判定し、差分又は電圧変化量が所定の閾値よりも小さい場合は、放電回路が正常状態であると判別する。この放電回路の異常検出処理は、各単電池11それぞれに対して(単電池11に接続される各放電回路それぞれに対して)行われる。
コントローラ50は、ステップS105において、ステップS104での判定が異常判定である場合、ステップS106に進み、本実施例の異常通知処理を遂行する。一方、ステップS104での判定が正常判定である場合、ステップS107に進む。
ステップS106において、コントローラ50は、放電回路にリーク異常が生じている場合、ユーザの端末装置に対し、車両外部のネットワークNを通じて、放電回路の異常に関する情報を伝送する。例えば、コントローラ50は、インターネット等のネットワークNを通じて端末装置のアドレス宛てに所定の異常通知メッセージを伝送することができる。また、通信モジュール60が通話機能を備える場合、端末装置の電話番号に発信して所定の異常音声メッセージを再生して、音声通話による放電回路のリーク異常の通知をユーザに対して行うことができる。また、通話回線を利用したショートメッセージシステムを利用して、ユーザの端末装置に、放電回路のリーク異常の通知を行うことができる。
なお、コントローラ50は、コントローラ50は、ユーザへの放電回路のリーク異常の通知とは個別に、放電回路の異常判定に伴って車両の警告ランプを点灯、点滅させるなどの警告処理を行う。
一方、ステップS107において、コントローラ50は、監視ユニット20の異常判定処理を行う。コントローラ50は、ステップS103で取得された各単電池11の電圧値それぞれを合計した合計値と、組電池10の総電圧とを比較し、合計値と総電圧との差分が所定の閾値よりも小さい場合(S108のNO)、監視ユニット20が正常であると判定する。一方、合計値と総電圧との差分が所定の閾値よりも大きい場合(S108のYES)、ステップS109に進み、均等化処理を遂行せずに処理を終了する。コントローラ50は、監視ユニット20の異常判定に伴い、車両の警告ランプを点灯、点滅させるなどの警告処理を行うことができる。
コントローラ50は、ステップS107における監視ユニット20の異常判定処理において正常であると判別された場合、単電池11間に、予め設定された均等化処理を行うトリガーとなる電圧差が生じているか否かを判別する(S111)。電圧差が単電池11間で生じていない場合は、均等化処理を終了する。
コントローラ50は、ステップS111において電圧差が単電池11間で生じていると判別された場合、均等化処理を遂行する(S112)。コントローラ50は、監視ユニット20から取得した各電圧値から、単電池11間で生じた電圧差に対して電圧値が低い単電池11を特定し、電圧値が高い各単電池11の放電回路を動作させる。このとき、電圧値が低い単電池11以外の放電回路を動作させ(スイッチSW1をオフからオンに切り替え)、電圧値が低い単電池11の放電回路を動作させないように制御する。
コントローラ50は、均等化処理が開始された後に、所定の時間間隔ですべての単電池11の電圧値を取得し、各単電池11の電圧値が目標値に達したか否かをモニタリングする。目標値に達した単電池11に対しては放電回路の動作を終了させて、目標値に達していない単電池11に対しては放電回路の動作を継続させる(S113)。コントローラ50は、全ての単電池11の電圧値が目標値に達した場合、均等化処理を終了する。
なお、目標値に達する前に均等化処理を終了させるように制御することもできる。例えば、放電用抵抗R21,R22に応じた放電回路による放電能力(電圧低下量)に応じた放電回路の動作時間を予め設定しておき、放電回路の動作時間を超える場合に、他の単電池11の各電圧値が目標値に達していなくても、均等化処理を終了して次回の均等化処理において再度、すべての単電池11間での電圧値均等化を実行するように制御することができる。また、均等化処理を遂行している間に車両のイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わった際にも、均等化処理を終了させることができる。
ここで、本実施例の異常通知処理及び異常通知のシステム構成について詳細に説明する。図5は、ユーザが保持している端末装置200に、通信モジュール60を備える車両100から直接、異常通知を行うシステム構成例である。一方、図6は、車両100を管理する車両管理者(車両100の販売店やサービスセンターなど)を経由して、ユーザの端末装置200に間接的に通知するシステム構成例である。
なお、端末装置200は、通信機能を備えた携帯情報端末(PDA;Personal Digital Assistant)や通信機能に加えて通話機能を備えた多機能携帯電話機、携帯電話機等の移動通信端末装置、パーソナルコンピュータなどの通信機能及び演算機能を備えた情報処理端末装置等が含まれる。なお、通信機能には、インターネット等のネットワークNを通じた通信機能の他に、赤外線通信を含むことができる。
図5のシステム構成例では、コントローラ50は、ユーザの端末装置200との間で、インターネット等の外部のネットワークNを介して通信を行うことができ、端末装置200は、車両100から電子メール等で放電回路の異常に関する情報を受信することができる。
例えば、メモリ51に予めユーザの端末装置200のメールアドレス、電話番号、放電回路の異常に関する情報に応じた所定の異常通知メッセージ等を設定情報として記憶させておくことができる。この設定情報は、ユーザが車両100の入力部や表示部を通じて予め設定したり、車両管理者がユーザからの依頼を受けて設定することができる。
そして、放電回路のリーク異常が検出されると、コントローラ50は、メモリ51に記憶されている設定情報を参照し、例えば、リーク異常を知らせるための異常通知メッセージを端末装置200のメールアドレス宛てに送信することができる。メモリ51には、初期設定情報として、車両100の識別情報(車両識別番号)を予め記憶することができ、リーク異常を知らせる異常通知メッセージには、車両100の識別情報を含ませることもできる。
なお、図5のシステム構成例では、車両100とユーザの端末装置200とが、インターネット等の外部のネットワークNを介さずに、赤外線通信によって直接車両100からユーザの端末装置200に、放電回路の異常に関する情報を伝送することができる。赤外線通信の通信範囲は無線通信に比べて狭いが、車両100を利用しないまでも、車両100が駐車されている場所や車両100の近辺をユーザが通り掛かった際に、車両100から赤外線通信によって直接ユーザの端末装置200に放電回路の異常に関する情報を伝送することができる。なお、この場合、コントローラ50は、放電回路の異常が検出された後、所定の時間間隔で放電回路の異常に関する情報を赤外線通信で伝送するように異常通知処理を制御することができる。
次に、図6のシステム構成では、コントローラ50は、車両100を管理する車両管理者が保有する異常通知装置300との間で、インターネット等の外部のネットワークNを介して通信を行うことができ、端末装置200は、車両100から放電回路の異常に関する情報を受信した異常通知装置300との間で、インターネット等の外部のネットワークNを介して通信し、異常通知装置300を経由して放電回路の異常に関する情報を受信することができる。
図6の例では、コントローラ50は、通信モジュール60を介して、販売店やサービスセンターの異常通知装置300とインターネット等のネットワークNを通じた通信を行う。メモリ51に記憶される設定情報には、販売店やサービスセンターの異常通知装置300のIPアドレスや電子メールアドレス等、電話番号等を含むことができる。この場合、図5の例の設定情報に加えた設定情報、又は図5の例の設定情報を含まない設定情報とすることができる。
コントローラ50は、放電回路のリーク異常が検出されると、メモリ51に記憶されている設定情報を参照し、ユーザの端末装置200ではなく、販売店やサービスセンターの異常通知装置300に、放電回路のリーク異常が生じた旨の信号やメッセージを送信する。販売店やサービスセンターの異常通知装置300は、通信モジュール60を介して車両100から送信される放電回路のリーク異常が生じた旨の信号やメッセージを受信すると、異常通知装置300に予め登録されている対応するユーザの端末装置200に、車両100において放電回路のリーク異常が生じた旨のメッセージを、インターネット等のネットワークNを介して伝送する。
例えば、異常通知装置は、メッセージ受信部、メッセージ通知制御部及びメッセージ送信部を備えることができ、車両100の識別情報及び車両100の識別情報別に各ユーザのユーザ情報を記憶する記憶部を備えることができる。ユーザ情報には、ユーザの端末装置200のメールアドレス、電話番号、ユーザ名、端末装置200の個体識別番号等が含まれる。また、記憶部には、所定の異常通知メッセージを予め記憶しておくことができる。
異常通知装置300は、メッセージ受信部が車両100から送信される放電回路のリーク異常が生じた旨の信号やメッセージを受信すると、メッセージ通知制御部が宛先を該当の端末装置200のメールアドレスとした異常通知メッセージを自動的に作成し、メッセージ送信部を介して、ユーザの端末装置200に電子メール等を送信する。同様に、音声通話による自動発信やショートメッセージ等によるメッセージ送信も行うことができる。
なお、図6の例では、販売店やサービスセンターの異常通知装置300が自動的にユーザの端末装置200にメッセージを伝送する以外にも、例えば、販売店やサービスセンターのオペレータが、異常通知装置300が放電回路の異常に関する情報を受信したことを確認して、手作業で該当のユーザに電話や電子メールで知らせるようにしてもよい。
また、図6の例では、販売店(ディーラー)やサービスセンターを経由して、ユーザの端末装置200に間接的に通知する場合に加えて、図5の例における車両100から直接にユーザの端末装置200に異常通知を行う場合を含んだシステム構成とすることができる。この場合、例えば、ユーザの端末装置200への直接通知ができない状況が生じたり、電池異常となる到達時間が迫っている場合に、直接通知から販売店(ディーラー)やサービスセンターを経由した間接通知に切り替えたりすることができる。また、予め設定した所定のタイミングで、直接通知から間接通知に切り替えて(間接通知から直接通知への切り換えを含む)、ユーザへの異常通知を行うことができる。
このように本実施例では、電池システム(放電回路)に異常が検出された場合に、車両100からユーザの端末装置200又は車両を管理する車両管理者(異常通知装置300)に、放電回路の異常に関する情報が通知されるので、放電回路の異常に伴って単電池11が過放電による異常状態となる前に、ユーザに直接的に又は車両管理者を介してユーザに間接的に、放電回路(監視ユニット)の修理等を早期に行うことを促すことができる。このため、単電池11が過放電による異常状態となることを抑制できるとともに、ユーザの負担を低減することができる。
次に、本実施例の異常通知処理において、放電回路のリーク異常が生じた単電池11が電池異常と判定されるまでの到達時間を考慮した通知処理について説明する。
図3に示すように、放電回路のリーク異常によって単電池11の電圧値が徐々に低下するので、その電圧低下率(電圧変化率)から、単電池11の電圧値が予め決められた過放電閾値に達するまでの時間(到達時間)を把握することができる。
そこで、本実施例では、リーク異常によって単電池11が過放電異常と判定されるまでの到達時間をユーザに通知するとともに、到達時間から所定時間遡った所定のタイミングでユーザへ通知する。
到達時間から所定時間遡った所定のタイミングは、ユーザ又は車両管理者が予め設定することができ、メモリ51に記憶される。例えば、到達時間の3日前を所定のタイミングとして設定することができ、コントローラ50は、算出された到達時間から3日(72時間)遡った時点をユーザへの通知タイミングとして算出し、通知タイミングとなった時点で、ユーザの端末装置200又は/及び販売店やサービスセンターの異常通知装置300に異常通知メッセージを伝送することができる。
また、到達時間から所定時間遡った所定のタイミングは、ユーザ又は車両管理者が予め設定する場合以外にも、例えば、ユーザの車両100の利用履歴に基づいて算出して設定することができる。コントローラ50は、車両100のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態となるまでの期間をモニタリングしてメモリ51に記憶しておく。コントローラ50は、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態までの平均期間が10日である場合、到達時間から5日遡った中間時点を所定のタイミングとして自動的に設定することができる。なお、ユーザ又は車両管理者が予め設定する場合においても、ユーザの利用履歴を予め取得し、ユーザ又は車両管理者がユーザの利用履歴を参照して車両100に対して直接的に又は異常通知装置300を介して間接的に、到達時間から所定時間遡った所定のタイミングを設定することができる。
このように放電回路のリーク異常が生じた単電池11が電池異常と判定されるまでの到達時間を考慮してユーザへの通知を行うことで、単電池11が電池異常と判定される前のタイミングでユーザに放電回路のリーク異常の発生を通知してユーザに対して放電回路(監視ユニットの)修理等を早期に行うことを促すことができる。
また、車両100のイグニッションスイッチがオフ状態なったときから次にイグニッションスイッチがオン状態となるまでの間、複数回均等化処理が遂行される場合、均等化処理が行われる度にユーザの端末装置200への異常通知メッセージの伝送が行われるが、このように放電回路のリーク異常が生じた単電池11が電池異常と判定されるまでの到達時間を考慮してユーザへの通知を行うことで、ユーザの端末装置200への過度の異常通知メッセージの伝送を抑制でき、ユーザに対する煩わしさを低減することができる。
一方、ユーザの利用履歴を活用する方法として、ユーザの利用履歴に基づいてユーザへの通知を抑制するように制御することもできる。例えば、コントローラ50は、到達時間よりも前にユーザが車両100を利用することが予測される場合には、ユーザの端末装置200への通知を行わないように制御することができる。この場合、放電回路の異常判定に伴って車両100にて警告ランプ等からユーザが早期に把握できるとともに、ユーザの端末装置200への異常通知メッセージの伝送回数を抑制でき、ユーザが端末装置200で異常通知メッセージを受信する煩わしさをさらに低減することができる。
具体的には、コントローラ50は、車両100のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態となるまでの期間をモニタリングした結果、イグニッションスイッチがオフ状態からオン状態までの平均期間が1日であり、到達時間が現時点から5日後である場合、到達時間よりも前にユーザが車両100を利用するので(次回利用時刻が到達時間よりも早い)、コントローラ50は、ユーザの端末装置200への異常通知メッセージを伝送しないように制御することができる。この場合、次回の予測利用時刻に車両100が利用されなかった場合、コントローラ50は、予測利用時刻の経過後に異常通知メッセージをユーザの端末装置200に伝送することができる。
図7は、単電池11が電池異常と判定されるまでの到達時間を考慮した通知処理のフローチャートである。図7の例は、図4に示したステップS106における異常通知処理に相当する。
図7に示すように、コントローラ50は、図4のステップS103で取得した異なる時刻での各電圧値の変化率に基づいて、予め決められた単電池11の過放電閾値まで、異常が検出された放電回路と接続される単電池11の電圧値が低下してしまう時間を算出する(S201)。
例えば、図3の例において時刻t1で取得された電圧値V1に対して時刻t2で取得された電圧値V2の単位時間当たりの電圧変化率(dV/dt)を算出する。コントローラ50は、時刻t2で取得した電圧値V2を基準とし、算出した電圧変化率に対して電圧値V2から過放電閾値まで電圧値が低下する時間を算出することができる。例えば、数日、数週間などの過放電閾値までの到達時間を算出する。
次に、コントローラ50は、メモリ51に記憶されている設定情報を参照する。コントローラ50は、算出された到達時間からメモリ51に記憶されている到達時間から所定時間遡った所定のタイミングからユーザへの通知タイミングを算出する(S202)。
コントローラ50は、タイマ52に基づいて、算出された通知タイミングであるか否かを判別し(S203)、通知タイミングであれば、異常通知メッセージをユーザの端末装置200又は車両管理者の異常通知装置300に伝送する(S204)。コントローラ50は、通知タイミングでない場合は待機し、タイマ52に基づいて現時点の時刻が通知タイミングとなった時点で、ステップS204に進んで異常通知メッセージを伝送することができる。
次に、電池システムの外部充電を考慮した異常通知処理について、図8から図10を参照して詳細に説明する。
上述したように、放電回路のリーク異常が生じると、単電池11は放電し続け、放置すると単電池11が過放電による異常状態となるが、組電池10(単電池11)は、外部充電によって充電することができるため、リーク異常が生じている放電回路に接続される単電池11は、外部充電によって電圧値が回復する。このため、一時的にリーク異常による放電状態の継続が中断され、過放電による異常状態となるまでの到達時間が延びる。
図9に示すように、放電回路のリーク異常が検出された時刻t2から過放電による電池異常と判定されるまでの到達時刻t_eの間で、外部充電が行われると、単電池11の電圧値が上昇する。このため、放電回路のリーク異常が検出された時刻t2の時点で算出された到達時刻t_eは、外部充電によってさらに先の時間に延びる。
そこで、放電回路のリーク異常が検出された際の電池異常と判定されるまでの到達時刻t_eよりも前に、時刻t4で外部充電が開始される場合は、異常通知メッセージの伝送を中断し、外部充電終了後に異常通知メッセージを伝送するように制御する。このように構成することで、単電池11が電池異常と判定される前の適切なタイミングでユーザに放電回路のリーク異常の発生を通知することができるとともに、ユーザの端末装置200への過度の異常通知メッセージの伝送を抑制でき、ユーザに対する煩わしさを低減することができる。
なお、外部充電の終了時刻t5は、到達時刻t_eよりも後の時刻であってもよい。つまり、到達時刻t_eよりも前に外部充電が開始されれば、外部充電によってリーク異常が発生した単電池11の電圧値は上昇するので、放電回路のリーク異常が検出された時刻t2の時点で算出された到達時刻t_eは、先の時間に延びるからである。
図8は、外部充電を考慮した異常通知処理の詳細フローを示すフローチャートである。図8の例は、図7で示した到達時間を考慮した異常通知処理に、外部充電に伴う処理ステップが追加されたものであり、同じ処理ステップについて同符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、ステップS201で到達時間を算出した後に、コントローラ50は、外部充電が行われるか否かを確認する(S2001)。ここで、コントローラ50は、例えば、メモリ51に記憶されているタイマー充電の有無又は/及びインレット41への外部電源から延びるプラグの物理的な接続から、外部充電の可否を判別することができる。
コントローラ50は、ステップS2001において外部充電が行われると判別された場合、外部充電の開始時刻が到達時間よりも前であるか否かを判別する(S2002)。コントローラ50は、外部充電の開始時刻が到達時間よりも前である場合(S2002のYES)、外部充電の終了までの異常通知メッセージの伝送を中断し、外部充電終了後又は外部充電が終了した後の所定時間経過後に、異常通知メッセージを伝送する(S2003)。一方、コントローラ50は、外部充電の開始時刻が到達時間よりも後である場合(S2002のNO)、タイマ52に基づいて、算出された通知タイミングであるか否かを判別し(S203)、通知タイミングであれば、異常通知メッセージをユーザの端末装置200又は車両管理者の異常通知装置300に伝送する(S204)。
また、図8及び図9に示したように到達時刻t_eよりも前に外部充電が行われる場合は、一律異常通知メッセージの伝送を中断し、外部充電終了後に異常通知メッセージを伝送しているが、例えば、異常通知メッセージの通知タイミングと外部充電の開始時刻との関係で、外部充電に伴う異常通知メッセージ伝送の中断を制御してもよい。
例えば、図10に示すように、放電回路のリーク異常が検出された時刻t2から過放電による電池異常と判定されるまでの到達時刻t_eの間で、外部充電が開始される場合に、外部充電の開始時刻t4よりも前の時刻t3aの通知タイミングで異常通知メッセージの伝送が行われる場合、その時刻t3aでの異常通知メッセージの伝送を中断せずに異常通知メッセージを伝送することができる。この場合、図8の例において、ステップS2002は、通知タイミング(通知時刻)が、外部充電の開始時刻よりも前であるか否かを判別する。
したがって、図10の例では、外部充電の開始時刻t4よりも前の時刻t3aの通知タイミングで異常通知メッセージの伝送を行い、外部充電の開始時刻t4よりも後の時刻の通知タイミングでの異常通知メッセージの伝送は中断し、外部充電終了後に、異常通知メッセージの伝送を行う。
なお、タイマー充電は、外部充電の開始時刻を設定する方法と、外部充電の終了時刻を設定する方法の2通りがあるが、両者とも適用可能である。例えば、外部充電の終了時刻を設定するタイマー充電であっても、外部充電を終了する時刻に合わせてタイマー充電が所定の時刻に開始されるので、コントローラ50は、外部充電の終了時刻に対応する外部充電の開始時刻を把握することができる。
つまり、コントローラ50は、外部充電の終了時刻を設定するタイマー充電である場合、放電回路のリーク異常が検出された時刻t2から過放電による電池異常と判定されるまでの到達時刻t_eの間で、到達時刻t_eを挟んで外部充電が行われるか否かを、外部充電の終了時刻から判別することができ、外部充電の開始時刻が到達時間よりも前であるか否かや通知タイミング(通知時刻)が、外部充電の開始時刻よりも前であるか否かを判別することができる。
上記説明において、本実施例の異常通知処理は、車両のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態となるまでの間、均等化処理が行われる度にその都度過放電閾値までの到達時間を算出して異常通知メッセージを伝送するように構成したり、一度放電回路の異常が検出された後は、均等化処理を行わずに、過放電閾値までの到達時間の算出及び異常通知メッセージの伝送を行うように構成することもできる。
また、通知回数の上限や通知間隔等を設定情報として予めメモリ51に記憶しておき、放電回路の異常が検出された後の異常通知メッセージの伝送を制御するように構成してもよい。例えば、コントローラ50は、上述した通知タイミングを用いずに、予め設定された固定された通知間隔(1日おき)で異常が検出された時点から異常通知メッセージをユーザの端末装置200又は/及び車両管理者の異常通知装置300に伝送したり、通知回数が上限値に達した場合は、異常通知メッセージの伝送を中断するように制御することができる。
10:組電池
11:単電池(蓄電素子)
20:監視ユニット
25:電流センサ
31:インバータ
32:モータ・ジェネレータ
50:コントローラ
51:メモリ
52:タイマ
60:通信モジュール
N:ネットワーク
R11,R21,R22:抵抗、SW1,SW21,SW22:スイッチ、C,Ct:キャパシタ、PL:正極ライン、NL:負極ライン、L1,L2,L3:電圧検出ライン、L21,L22:分岐ライン

Claims (10)

  1. 車両に搭載される蓄電システムであって、
    負荷と接続されて充放電を行う蓄電素子をそれぞれ含み、直列に接続された複数の蓄電ブロックと、
    前記各蓄電ブロックと接続され、前記蓄電ブロックそれぞれの電圧を均等化する放電回路と、
    前記放電回路の異常を検出するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、前記車両に搭載された通信モジュールを通じ、前記車両のユーザが所有する端末装置又は前記車両を管理する車両管理者の管理者装置に、前記放電回路の異常に関する情報を伝送することを特徴とする蓄電システム。
  2. 前記蓄電システムは、前記各蓄電ブロックの電圧値を検出する電圧監視ユニットをさらに有し、
    前記コントローラは、異なるタイミングで検出される前記蓄電ブロックの各電圧値を比較して、前記蓄電ブロックの電圧値の変化が所定の閾値を超える場合に、前記放電回路が異常状態であると検出することを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記コントローラは、前記蓄電ブロックの電圧値の変化量に基づいて、異常が検出された前記蓄電ブロックの電圧値が過放電状態であると判定される過放電閾値に達するまでの到達時間を算出し、前記算出された到達時間を含む前記放電回路の異常に関する情報を、前記端末装置又は管理者装置に伝送することを特徴とする請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記コントローラは、前記到達時間に対して所定時間遡った所定のタイミングで、前記放電回路の異常に関する情報を前記端末装置又は管理者装置に伝送することを特徴とする請求項3に記載の蓄電システム。
  5. 前記所定のタイミングは、前記到達時間に対し、前記ユーザ又は前記車両管理者が設定した時間又は前記ユーザの前記車両の利用履歴に基づいて算出された時間遡ったタイミングであることを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。
  6. 前記蓄電システムは、外部電源からの電力を前記蓄電ブロックに供給する充電器をさらに有し、
    前記コントローラは、前記放電回路の異常が検出された後に前記到達時間よりも前に外部充電が行われる場合は、前記外部充電が完了するまで前記放電回路の異常に関する情報の伝送を中断することを特徴とする請求項3から5のいずれか1つに記載の蓄電システム。
  7. 前記コントローラは、前記負荷に接続されていない状態において前記放電回路を動作させて前記各蓄電ブロックの電圧を均等化させる均等化処理を遂行するとともに、前記均等化処理に際して前記放電回路の異常を検出する異常検出処理を遂行することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の蓄電システム。
  8. 前記放電回路は、放電用抵抗と、前記放電用抵抗に接続されるスイッチとを含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の蓄電システム。
  9. 前記管理者装置は、
    前記車両から前記蓄電システムの異常に関する情報を受信する受信部と、
    受信した前記蓄電システムの異常に関する情報に対応した前記車両のユーザの端末装置に対して、異常通知処理を行う制御部と、を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の蓄電システム。
  10. 蓄電システム及び通信モジュールを備えた車両とネットワークを介して通信し、前記蓄電システムの異常に関する情報を前記車両から受信して、前記車両のユーザの端末装置に前記蓄電システムの異常を通知する異常通知装置であって、
    前記蓄電システムは、負荷と接続されて充放電を行う蓄電素子をそれぞれ含み、直列に接続された複数の蓄電ブロックと、前記各蓄電ブロックと接続され、前記蓄電ブロックそれぞれの電圧を均等化する放電回路と、前記放電回路の異常を検出して前記通信モジュールを通じて前記放電回路の異常に関する情報を前記異常通知装置に伝送するコントローラと、を備えており、
    前記異常通知装置は、
    前記車両から前記蓄電システムの異常に関する情報を受信する受信部と、
    受信した前記蓄電システムの異常に関する情報に対応した前記車両のユーザの端末装置に、異常通知処理を行う制御部と、
    を有することを特徴とする異常通知装置。
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