JP2014107314A - 剥離補助方法および剥離補助装置 - Google Patents

剥離補助方法および剥離補助装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被剥離層にダメージを与えることなく、均一かつ清浄に被剥離層の剥離を補助することができる剥離補助方法および剥離補助装置を提供する。
【解決手段】フラッシュ光を透過するガラス基板81に貼り付けられたポリイミド膜82にデバイス83が形成されている。ガラス基板81とポリイミド膜82との界面にガラス基板81を透過して波長400nmよりも短い紫外域のフラッシュ光を照射し、その界面の化学結合を切断してガラス基板81とポリイミド膜82との密着性を弱めている。このため、続く剥離工程では、被剥離層たるポリイミド膜82を小さな応力にて容易にガラス基板81から剥離することができる。従って、ポリイミド膜82およびそれに形成されたデバイス83に物理的なダメージを与えることなく、均一かつ清浄にポリイミド膜82の剥離を補助することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、フラッシュ光を透過する基板上に貼り付けられた被剥離層の剥離を補助する剥離補助方法および剥離補助装置に関する。
近年、電子ペーパーの実用化にともない、ポリイミド等のフレキシブルな樹脂フィルム上にTFT素子等の半導体デバイスを形成することが試みられている。可撓性を有する樹脂フィルムはそのままでは搬送等の取り扱いが困難であるため、例えばガラス基板上に樹脂フィルムを形成し、その樹脂フィルム上にデバイスを形成している。ガラス基板を基材とすれば、FPD(Flat Panel Display)製造用途などの既存のプロセス技術および設備を流用することができるため好都合である。そして、デバイス形成のためのプロセスが終了した後、ガラス基板から樹脂フィルムを剥離している。
このような剥離技術として、ガラス基板と樹脂フィルムとの界面にレーザー光をスキャン照射したときに生じるアブレーションにより樹脂フィルムを剥離するEPLaR(Electronics on Plastic by Laser Release)と称されるプロセス技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。レーザー光の照射後は、ベルヌーイチャック等によって樹脂フィルムのみを搬送する。また、樹脂フィルムの端部を把持して機械的に樹脂フィルムをガラス基板から剥離することも行われている。
特開2003−163338号公報
しかしながら、ガラス基板から樹脂フィルムを剥離する際にレーザー光をスキャン照射した場合には、繰り返しレーザー光を照射することとなるため、ムラが生じやすい。また、レーザー光を照射したときに生じるアブレーションに起因したゴミの問題も発生する。さらに、樹脂フィルムを機械的にガラス基板から剥離した場合には、樹脂フィルム上に形成されたデバイスにダメージを与えるおそれもある。特に、樹脂フィルムの種類によってはガラス基板と樹脂フィルムとの密着性が相当に高いため、樹脂フィルムを強引に剥離すると樹脂フィルム自体が損傷することもあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、被剥離層にダメージを与えることなく、均一かつ清浄に被剥離層の剥離を補助することができる剥離補助方法および剥離補助装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、フラッシュ光を透過する基板上に貼り付けられた被剥離層の剥離を補助する剥離補助方法において、所定の波長よりも短い波長域のフラッシュ光を前記基板と前記被剥離層との界面に前記基板を透過して照射することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る剥離補助方法において、前記フラッシュ光の照射によって前記界面の化学結合を切断することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る剥離補助方法において、前記波長域は、紫外域であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3の発明に係る剥離補助方法において、前記所定の波長は400nmであることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係る剥離補助方法において、フラッシュランプより出射された光からフィルタによって前記所定の波長以上の成分をカットして前記フラッシュ光を前記界面に照射することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る剥離補助方法において、前記被剥離層が貼り付けられた前記基板の周囲の雰囲気を減圧し、前記界面に存在する気泡を膨張させることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかの発明に係る剥離補助方法において、前記基板はガラス基板であり、前記被剥離層は樹脂層であることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1から請求項7のいずれかの発明に係る剥離補助方法において、前記被剥離層は前記基板上に接着剤にて貼り付けられていることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、フラッシュ光を透過する基板上に貼り付けられた被剥離層の剥離を補助する剥離補助装置において、前記基板および前記被剥離層を収容するチャンバーと、前記チャンバー内にて、前記被剥離層が貼り付けられた前記基板を保持する保持部と、前記保持部に保持された前記基板を透過して前記基板と前記被剥離層との界面にフラッシュ光を照射するフラッシュランプと、前記保持部と前記フラッシュランプとの間に設けられ、所定の波長よりも短い波長域を透過するフィルタと、を備えることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項9の発明に係る剥離補助装置において、前記波長域は、紫外域であることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項10の発明に係る剥離補助装置において、前記所定の波長は400nmであることを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項9から請求項11のいずれかの発明に係る剥離補助装置において、前記チャンバー内の雰囲気を減圧する減圧手段をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項13の発明は、請求項9から請求項12のいずれかの発明に係る剥離補助装置において、前記基板はガラス基板であり、前記被剥離層は樹脂層であることを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項9から請求項13のいずれかの発明に係る剥離補助装置において、前記被剥離層は前記基板上に接着剤にて貼り付けられていることを特徴とする。
請求項1から請求項8の発明によれば、所定の波長よりも短い波長域のフラッシュ光を基板と被剥離層との界面に基板を透過して照射するため、その界面の化学結合を切断して基板と被剥離層との密着性を弱めることができ、被剥離層にダメージを与えることなく、均一かつ清浄に被剥離層の剥離を補助することができる。
特に、請求項6の発明によれば、被剥離層が貼り付けられた基板の周囲の雰囲気を減圧し、界面に存在する気泡を膨張させるため、基板と被剥離層との密着性をさらに弱めることができる。
また、請求項9から請求項14の発明によれば、基板を透過して基板と被剥離層との界面にフラッシュ光を照射するフラッシュランプと、保持部とフラッシュランプとの間に設けられ、所定の波長よりも短い波長域を透過するフィルタと、を備えるため、所定の波長よりも短い波長域のフラッシュ光を当該界面に照射し、界面の化学結合を切断して基板と被剥離層との密着性を弱めることができ、被剥離層にダメージを与えることなく、均一かつ清浄に被剥離層の剥離を補助することができる。
特に、請求項12の発明によれば、チャンバー内の雰囲気を減圧する減圧手段をさらに備えるため、基板と被剥離層との界面に存在する気泡を膨張させて基板と被剥離層との密着性をさらに弱めることができる。
本発明に係る剥離補助装置の要部構成を示す図である。 図1の剥離補助装置における処理手順を示すフローチャートである。 被処理体の構造を示す断面図である。 キセノンのフラッシュランプの放射分光分布を示す図である。 被処理体にフラッシュ光が照射された状態を示す図である。 ガラス基板から被剥離層たるポリイミド膜を剥離する様子の一例を示す図である。 樹脂層を接着剤にてガラス基板に貼り付けた例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る剥離補助装置1の要部構成を示す図である。この剥離補助装置1は、ガラス基板上に樹脂膜を貼り付けた被処理体8にフラッシュ光を照射することによって、その樹脂膜の剥離を補助する装置である。剥離補助装置1は、主たる要素として、被処理体8を収容するチャンバー10と、被処理体8を保持する保持プレート20と、被処理体8にフラッシュ光を照射するフラッシュ光源70と、光学フィルタ60と、を備える。また、剥離補助装置1は、装置に設けられた各種動作機構を制御して処理を進行させる制御部3を備える。なお、図1および以降の各図においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数を誇張または簡略化して描いている。
チャンバー10は、フラッシュ光源70の下方に設けられており、チャンバー側壁11およびチャンバー底部12によって構成される。チャンバー底部12は、チャンバー側壁11の下部を覆う。チャンバー側壁11およびチャンバー底部12によって囲まれる空間が処理空間15として規定される。また、チャンバー10の上部開口にはチャンバー窓18が装着されて閉塞されている。
チャンバー10の天井部を構成するチャンバー窓18は、石英により形成された板状部材であり、フラッシュ光源70から照射された光を処理空間15に透過する石英窓として機能する。チャンバー10の本体を構成するチャンバー側壁11およびチャンバー底部12は、例えば、ステンレススチール等の強度と耐熱性に優れた金属材料にて形成されている。
また、処理空間15の気密性を維持するために、チャンバー窓18とチャンバー側壁11とは図示省略のOリングによってシールされている。すなわち、チャンバー窓18の下面周縁部とチャンバー側壁11との間にOリングを挟み込み、これらの隙間から気体が流出入するのを防いでいる。
チャンバー10の内部には保持プレート20が設けられている。保持プレート20は、金属製(例えば、アルミニウム製)の平坦な板状部材である。保持プレート20の上面には複数の支持ピン22が設けられている。保持プレート20は、チャンバー10内にて複数の支持ピン22によって被処理体8を支持して略水平姿勢に保持する。支持ピン22は、図示省略の昇降駆動機構(例えば、エアシリンダ等)によって昇降可能とされていても良い。
また、保持プレート20はヒータ21を内蔵する。ヒータ21は、ニクロム線などの抵抗加熱線で構成されており、図外の電力供給源からの電力供給を受けて発熱し、保持プレート20を加熱する。なお、保持プレート20には、ヒータ21に加えて、水冷管等の冷却機構を設けるようにしても良い。
保持プレート20には、熱電対を用いて構成された図示省略の温度センサが設けられている。温度センサは保持プレート20の上面近傍の温度を測定し、その測定結果は制御部3に伝達される。制御部3は、温度センサによる測定結果に基づいてヒータ21の出力を制御し、保持プレート20を所定の温度とする。保持プレート20に保持された被処理体8は、保持プレート20のヒータ21によって所定の温度に加熱されることとなる。
また、剥離補助装置1は、チャンバー10内の処理空間15に処理ガスを供給するガス供給機構40および処理空間15から雰囲気の排気を行う排気機構50を備える。ガス供給機構40は、処理ガス供給源41、供給配管42および供給バルブ43を備える。供給配管42の先端側はチャンバー10内の処理空間15に連通接続され、基端側は処理ガス供給源41に接続される。供給配管42の経路途中に供給バルブ43が設けられる。供給バルブ43を開放することによって、処理ガス供給源41から処理空間15に処理ガスが供給される。処理ガス供給源41は、被処理体8の種類や処理目的に応じた適宜の処理ガスを供給することが可能であるが、本実施形態では窒素ガス(N)を供給する。
排気機構50は、排気装置51、排気配管52および排気バルブ53を備える。排気配管52の先端側はチャンバー10内の処理空間15に連通接続され、基端側は排気装置51に接続される。排気配管52の経路途中に排気バルブ53が設けられる。排気装置51は、例えばドライポンプとスロットルバルブとを備える。排気装置51を作動させつつ、排気バルブ53を開放することによって、処理空間15の雰囲気を装置外に排出することができる。これらガス供給機構40および排気機構50によって、処理空間15の雰囲気を調整することができる。また、処理空間15は密閉空間であるため、ガス供給機構40から処理ガスの供給を行うことなく排気機構50による雰囲気排出を行うと、処理空間15内の雰囲気を大気圧未満にまで減圧することができる。
フラッシュ光源70は、チャンバー10の上方に設けられている。フラッシュ光源70は、複数本(図1では図示の便宜上11本としているが、これに限定されるものではない)のフラッシュランプFLと、それら全体の上方を覆うように設けられたリフレクタ72と、を備えて構成される。フラッシュ光源70は、チャンバー10内にて保持プレート20に保持される被処理体8に対して後述する光学フィルタ60および石英のチャンバー窓18を介してフラッシュランプFLからフラッシュ光を照射する。
複数のフラッシュランプFLは、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が水平方向に沿って互いに平行となるように平面状に配列されている。本実施形態では、フラッシュランプFLとしてキセノンフラッシュランプを用いている。キセノンフラッシュランプFLは、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設された棒状のガラス管(放電管)と、該ガラス管の外周面上に付設されたトリガー電極と、を備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、コンデンサーに電荷が蓄積されていたとしても通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気が両端電極間の放電によってガラス管内に瞬時に流れ、そのときのキセノンの原子あるいは分子の励起によって光が放出される。このようなキセノンフラッシュランプFLにおいては、予めコンデンサーに蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリ秒ないし100ミリ秒という極めて短い光パルスに変換されることから、連続点灯のランプに比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。
また、リフレクタ72は、複数のフラッシュランプFLの上方にそれら全体を覆うように設けられている。リフレクタ72の基本的な機能は、複数のフラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光を処理空間15の側に反射するというものである。
チャンバー10のチャンバー窓18とフラッシュ光源70との間に光学フィルタ60が配設されている。本実施形態の光学フィルタ60は、石英ガラスにバリウム(Ba)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、カドミウム(Cd)などの金属を溶解させて形成される板状の光学部材である。より詳細には、石英ガラスにバリウム、ヒ素、アンチモン、カドミウムからなる群より選択された少なくとも1以上の金属を溶解させて含有させる。石英ガラスに金属成分を含有させることにより、光学フィルタ60を透過する光から所定の波長域の光が反射または吸収されてカット(遮光)される。カットされる波長域は、石英ガラスに溶解させる金属の種類に依存する。本実施形態の光学フィルタ60は、波長400nm以上の長波長側の成分をカットし、波長400nmよりも短い紫外光を透過する。
チャンバー10とフラッシュ光源70との間に光学フィルタ60を設けることによって、フラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光が光学フィルタ60を透過するときに、波長400nm以上の成分がカットされる。そして、残る波長400nm以下の紫外域の成分を有するフラッシュ光が光学フィルタ60を透過して保持プレート20に保持された被処理体8に照射されることとなる。
制御部3は、剥離補助装置1に設けられた上記の種々の動作機構を制御する。制御部3のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部3は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクを備えて構成される。制御部3のCPUが所定の処理プログラムを実行することによって剥離補助装置1における処理が進行する。
上記の構成以外にも剥離補助装置1には、種々の構成要素が適宜設けられる。例えば、チャンバー側壁11には、被処理体8を搬入出するための搬送開口部が形設されている。また、フラッシュランプFLからの光照射による過剰な温度上昇を防止するために、チャンバー側壁11に水冷管を設けるようにしても良い。また、チャンバー10内の気圧を測定する圧力計が設けられている。さらに、フラッシュ光を吸収することによる光学フィルタ60の加熱を防止するために、光学フィルタ60に冷却エアを吹き付ける機構を設けるようにしても良い。
次に、上記構成を有する剥離補助装置1における処理手順について説明する。図2は、剥離補助装置1における処理手順を示すフローチャートである。以下に説明する剥離補助装置1の処理手順は、制御部3が剥離補助装置1の各動作機構を制御することにより進行する。
まず、チャンバー10内に被処理体8が搬入される(ステップS1)。被処理体8の搬入は、剥離補助装置1外部の搬送ロボットによって行うようにしても良いし、手動にて行うようにしても良い。図3は、被処理体8の構造を示す断面図である。本実施形態の被処理体8は、ガラス基板81の上面にポリイミド膜82が貼り付けられて構成されている。ガラス基板81としては、例えば、比較的紫外光を透過しやすい石英ガラスを用いるのが好ましい。石英ガラスのガラス基板81は、フラッシュランプFLから放射されるフラッシュ光を概ね全波長域にわたって透過する。ポリイミドの溶液(厳密には、ポリアミド酸の溶液)をガラス基板81の上面に塗布して乾燥させ、所定温度の熱処理によってイミド化させることにより、ガラス基板81上にポリイミド膜82が形成される。ポリイミドの種類にも依存するが、このような塗布法によって形成されたポリイミド膜82とガラス基板81との密着性は概ね良好である。
また、ポリイミド膜82の上面にはデバイス83が形成されている。ポリイミド膜82の塗布形成およびデバイス83の形成は剥離補助装置1とは異なる設備にて行われる。リジッド基板であるガラス基板81上にポリイミド膜82を貼り付け、さらにその上にデバイス83を形成しているため、既存の設備の多くを流用してデバイス形成を行うことができる。そして、デバイス83が形成された後に、図3のような被処理体8がチャンバー10内に搬入される。
チャンバー10内に搬入された被処理体8は支持ピン22を介して保持プレート20に載置されて保持される(ステップS2)。ここで、被処理体8は、デバイス83が形成された側の面を下側に向けて、つまりガラス基板81を上側に向けて保持プレート20に保持される。また、被処理体8は、複数の支持ピン22によって点接触で支持されて保持プレート20に保持される。複数の支持ピン22は、デバイス83が形成されていないガラス基板81の周縁部を支持するのが好ましい。
保持プレート20は、内蔵するヒータ21によって予め所定温度に加熱されている。保持プレート20の温度は制御部3によって制御されている。ガラス基板81にポリイミド膜82が貼り付けられた被処理体8が複数の支持ピン22によって保持プレート20に近接支持されることにより、デバイス83が形成されたポリイミド膜82を含む被処理体8の全体が加熱される。被処理体8を加熱する温度は、デバイス83に熱的ダメージを与えない範囲で適宜に設定される。このときの加熱効率を高めるため、複数の支持ピン22によって支持する被処理体8の高さ位置は保持プレート20の上面に近い方が好ましい。
また、被処理体8がチャンバー10内に搬入されて、処理空間15が密閉空間とされた後、チャンバー10内が減圧される(ステップS3)。すなわち、ガス供給機構40からのガス供給を行うことなく排気機構50による排気を行うことにより、チャンバー10内の処理空間15の雰囲気が大気圧未満に減圧される。このときに、チャンバー10内の酸素分圧をさらに低下させる必要があれば、ガス供給機構40から窒素ガスを供給して処理空間15を窒素雰囲気に置換した後に、チャンバー10内を減圧するようにしても良い。
保持プレート20に保持された被処理体8が加熱されて所定の温度にまで到達し、チャンバー10内が大気圧未満にまで減圧された後、制御部3の制御によりフラッシュ光源70の複数のフラッシュランプFLが一斉に点灯する(ステップS4)。フラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光(リフレクタ72によって反射されたフラッシュ光を含む)は処理空間15にて保持プレート20に保持された被処理体8へと向かう。フラッシュランプFLから出射されるフラッシュ光は、予め蓄えられていた静電エネルギーが極めて短い光パルスに変換された、照射時間が0.1ミリ秒以上100ミリ秒以下程度の極めて短く強い閃光である。
このとき、フラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光は、光学フィルタ60を透過した後に処理空間15に入射する。本実施形態では、波長400nm以上の波長域の成分をカットする光学フィルタ60がフラッシュ光源70とチャンバー窓18との間に設置されているため、フラッシュ光が光学フィルタ60を透過するときに400nm以上の光(主に可視光および赤外光)がカットされる。その結果、チャンバー10内の処理空間15には、波長400nmよりも短い波長域のフラッシュ光が入射されることとなる。
図4は、キセノンのフラッシュランプFLの放射分光分布を示す図である。同図に示すように、キセノンのフラッシュランプFLの放射分光分布は紫外域から近赤外域におよんでおり、波長400nmよりも短波長側の紫外光と長波長側の可視光および赤外光が含まれる。本実施形態においては、光学フィルタ60によって波長400nm以上の成分をカットすることにより、波長400nmよりも短い紫外域のフラッシュ光を被処理体8に照射している。
図5は、被処理体8にフラッシュ光が照射された状態を示す図である。チャンバー10内にて、被処理体8はガラス基板81を上側に向けて保持プレート20に保持されている。チャンバー10の上方に設けられたフラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光は、被処理体8の上側から、つまりガラス基板81の側から照射される。被処理体8に照射されるフラッシュ光は、光学フィルタ60によって波長400nm以上の成分がカットされた紫外光である。
ガラス基板81は、波長400nmよりも短い紫外域のフラッシュ光を透過する。その結果、紫外域のフラッシュ光は、ガラス基板81とポリイミド膜82との界面にガラス基板81を透過して照射されることとなる。また、本実施形態では、紫外域のフラッシュ光は被処理体8の全面に対して一括して照射される。
上述したように、塗布法によって形成されたポリイミド膜82とガラス基板81との密着性は高く、ポリイミド膜82は化学結合によってガラス基板81に貼り付いているものと考えられる。すなわち、塗布法によってポリイミド膜82を成膜すると、ガラス基板81の表面とポリイミド樹脂に含まれる官能基との間に化学結合が形成され、両者が強固に密着するのである。
周知のように、紫外線は化学結合を切断して有機物を分解する性質を有する。本実施形態においては、ガラス基板81とポリイミド膜82との界面に紫外域のフラッシュ光を照射し、その界面に存在している化学結合を切断している。これにより、後述するステップS7の剥離工程におけるポリイミド膜82の剥離が極めて容易となる。すなわち、本発明に係る剥離補助装置1での処理は、ガラス基板81上に貼り付けられたポリイミド膜82の剥離を補助するものである。
被処理体8に対するフラッシュ光照射が終了した後、排気機構50による排気が停止されるとともに、ガス供給機構40から処理空間15に窒素ガスが供給されてチャンバー10内が大気圧に復圧される(ステップS5)。その後、チャンバー10から処理後の被処理体8が搬出される(ステップS6)。これにより、剥離補助装置1における一連の剥離補助処理は完了する。
チャンバー10から搬出された被処理体8はポリイミド膜82の剥離処理に供される(ステップS7)。図6は、ガラス基板81から被剥離層たるポリイミド膜82を剥離する様子の一例を示す図である。ポリイミド膜82の端部を剥がして把持部材(図示省略)によって機械的に把持し、その把持部材が図6中の矢印にて示すように移動することによってポリイミド膜82がガラス基板81から剥離される。紫外域のフラッシュ光照射によってガラス基板81とポリイミド膜82との界面の化学結合が切断され、ガラス基板81とポリイミド膜82との密着が脆弱になっているため、小さな応力にて簡単にポリイミド膜82をガラス基板81から剥離することができる。このような剥離処理は、剥離補助装置1とは異なる設備において行われる。なお、把持部材に代えて、ポリイミド膜82の端部をドラムに巻き付け、そのドラムを回転させることによってポリイミド膜82をガラス基板81から剥離するようにしても良い。
本実施形態においては、ガラス基板81とポリイミド膜82との界面に波長400nmよりも短い紫外域のフラッシュ光を照射し、その界面の化学結合を切断してガラス基板81とポリイミド膜82との密着性を弱めている。このため、ステップS7の剥離工程では、被剥離層たるポリイミド膜82を小さな応力にて容易にガラス基板81から剥離することができる。従って、ポリイミド膜82およびそれに形成されたデバイス83に物理的なダメージを与えることなく、ポリイミド膜82を剥離することができる。
また、本実施形態では、ガラス基板81とポリイミド膜82との界面の全面に対して紫外域のフラッシュ光を一括して照射しているため、界面全面の化学結合をムラなく均一に切断することができる。照射時間が0.1ミリ秒以上100ミリ秒以下程度のフラッシュ光を一括照射すれば、従来のようにレーザー光をスキャン照射するのと比較して処理時間を顕著に短くすることもできる。
また、本実施形態においては、紫外域のフラッシュ光照射によってガラス基板81とポリイミド膜82との界面の化学結合を切断しているため、従来のレーザー光照射によるアブレーションなどと比較してゴミの発生を少なく抑制することができる。すなわち、ガラス基板81とポリイミド膜82との界面に波長400nmよりも短い紫外域のフラッシュ光を照射することにより、被剥離層たるポリイミド膜82にダメージを与えることなく、均一かつ清浄に被剥離層の剥離を補助することができるのである。
特に、本実施形態では、フラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光から光学フィルタ60によって波長400nm以上の成分をカットし、波長400nmよりも短い紫外域のフラッシュ光を界面に照射している。波長400nm以上の光(主に可視光および赤外光)は、界面の化学結合の切断には寄与しない一方、ポリイミド膜82およびデバイス83に吸収されてそれらを加熱する作用を有する。光学フィルタ60によって波長400nm以上の成分をカットすれば、デバイス83を必要以上に加熱して熱的ダメージを与えることを防止できる。
また、紫外域のフラッシュ光照射による剥離補助は大気圧未満の雰囲気にて行われている。ガラス基板81とポリイミド膜82との界面に紫外域のフラッシュ光を照射すると、その界面の化学結合が切断されたときに微量のガスが発生する。被剥離層たるポリイミド膜82が貼り付けられたガラス基板81の周囲の雰囲気を減圧した状態にて界面に紫外域のフラッシュ光を照射して微量のガスを発生させると、周囲が減圧状態であるためにそのガスの気泡が膨張することとなる。その結果、ガラス基板81とポリイミド膜82との密着性がさらに弱まり、被剥離層たるポリイミド膜82をより簡単にガラス基板81から剥離することができる。
さらに、本実施形態においては、フラッシュ光照射前に、保持プレート20が内蔵するヒータ21によって、デバイス83に熱的ダメージを与えない程度の温度に被処理体8を加熱している。これにより、紫外域のフラッシュ光照射時に界面の化学結合が熱エネルギーによる補助を受けて切断されることとなり、切断効率を高めてガラス基板81とポリイミド膜82との密着性をさらに弱めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態においては、ガラス基板81上に貼り付けられたポリイミド膜82にデバイス83を形成したものを被処理体8としていたが、被処理体8はこれに限定されるものではなく、種々のバリエーションが可能である。
例えば、ポリイミド膜82に代えてPEN(ポリエチレンナフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの他の樹脂材料をガラス基板81に貼り付けたものを被処理体8とし、本発明に係る剥離補助装置1によって樹脂層の剥離補助を行うようにしても良い。この場合であっても、ガラス基板81と被剥離層たる樹脂層との界面にガラス基板81を透過して波長400nmよりも短い紫外域のフラッシュ光を照射することにより、その界面の化学結合を切断する。
ガラス基板81と樹脂層との密着性が十分でない場合には、樹脂層をガラス基板81上に接着剤にて貼り付けるようにしても良い。図7は、樹脂層を接着剤にてガラス基板81に貼り付けた例を示す図である。図7の例では、ガラス基板81の上面に接着剤85を用いて樹脂層182を貼り付けている。すなわち、ガラス基板81と樹脂層182とが接着剤85を挟み込んで貼り合わされており、ガラス基板81と樹脂層182との界面には接着剤85が存在している。接着剤85としては、例えばエポキシ樹脂を主成分とするエポキシ系接着剤を用いることができる。このような接着剤85にて貼り付けられた樹脂層182を剥離する際にも、ガラス基板81と樹脂層182との界面の接着剤85に波長400nmよりも短い紫外域のフラッシュ光を照射する。これにより、樹脂である接着剤85の化学結合が切断され、ガラス基板81と樹脂層182との密着性が弱まって上記実施形態と同様の剥離補助を行うことができる。
また、ガラス基板81と樹脂層182との間に他の異なる介在層が挟み込まれていてもよい。この場合であっても、波長400nmよりも短い紫外域のフラッシュ光を照射することにより、介在層または介在層と樹脂層との界面の化学結合を切断してガラス基板81と樹脂層との密着性を弱め、上記実施形態と同様の剥離補助を行うことができる。さらに、ガラス基板81に代えて、フラッシュ光を透過する他の基板上に被剥離層たる樹脂層を貼り付けるようにしても良い。
また、上記実施形態においては、石英ガラスに所定の金属成分を含有させたものを光学フィルタ60として用いていたが、これに限定されるものではなく、フラッシュ光から所定波長域の光をカットできるものであれば良い。例えば、所定の色のインクによって着色した水を中空のガラス部材に封入したものを光学フィルタ60としても良い。或いは、石英ガラスの表面に金属または金属酸化物の薄膜を成膜することによって光学フィルタ60を形成するようにしても良い。もっともこのような薄膜は、フラッシュ光照射時の急速な昇温によって剥離するおそれがあるため、石英ガラスに金属を溶解させる方が好ましい。
さらに、フラッシュランプFL自体の構成を異なるものとすることによって所定の波長域の光をカットするようにしても良い。具体的には、フラッシュランプFLのガラス管内部に封入されているキセノンガスのガス圧を高くすると、図4の放射分光分布が短波長側にシフトする。その結果、フラッシュランプFLから放射されるフラッシュ光自体から長波長側の成分をカットすることができる。もっとも、キセノンガスのガス圧を変化させると、フラッシュ光の強度が低くなったり、或いはフラッシュランプFLにダメージを与えることがあるため、上記実施形態のように光学フィルタ60によって所定の波長域の光をカットするのが望ましい。
また、上記実施形態においては、光学フィルタ60によって波長400nm以上の成分をカットするようにしていたが、これに限定されるものではなく、被剥離層の材質に応じて適宜の波長域をカットすれば良い。例えば、波長500nm以上の成分をカットして、波長500nmよりも短い可視光および紫外光のフラッシュ光を被処理体8に照射するようにしても良い。また、波長300nm以上の成分をカットして、波長300nmよりも短い遠紫外域のフラッシュ光を被処理体8に照射するようにしても良い。
また、フラッシュランプFLから出射されたフラッシュ光をそのまま照射しても樹脂層およびデバイス83に熱的ダメージを与えるおそれが無ければ、光学フィルタ60は必ずしも必須の要素ではない。
また、上記実施形態においては、保持プレート20に内蔵されたヒータ21によってフラッシュ光照射前に被処理体8を加熱するようにしていたが、ヒータ21に代えてハロゲンランプによって被処理体8を加熱するようにしても良い。複数の支持ピン22によって支持される被処理体8と保持プレート20の上面との間隔が大きい場合にはハロゲンランプによる加熱が好ましく、樹脂層が透明である場合にはヒータ21によって加熱するのが好ましい。また、紫外域のフラッシュ光照射のみによって界面の化学結合を十分に切断できる場合には、フラッシュ光照射前の加熱は必須ではない。
また、上記実施形態では、フラッシュ光源70にキセノンのフラッシュランプFLを備えていたが、これに代えてクリプトンなどの他の希ガスのフラッシュランプを用いるようにしても良い。
本発明に係る剥離補助方法および剥離補助装置は、基板上に被剥離層を貼り付けた種々の被処理体に適用することができ、特に電子ペーパーなどに用いられるフレキシブルデバイス、フレキシブルディスプレイ、フラットパネルディスプレイ(FPD)、電子機器、太陽電池、燃料電池、半導体デバイスなどに好適に利用することができる。
1 剥離補助装置
3 制御部
8 被処理体
10 チャンバー
15 処理空間
18 チャンバー窓
20 保持プレート
21 ヒータ
22 支持ピン
40 ガス供給機構
50 排気機構
60 光学フィルタ
70 フラッシュ光源
72 リフレクタ
81 ガラス基板
82 ポリイミド膜
83 デバイス
85 接着剤
182 樹脂層
FL フラッシュランプ

Claims (14)

  1. フラッシュ光を透過する基板上に貼り付けられた被剥離層の剥離を補助する剥離補助方法であって、
    所定の波長よりも短い波長域のフラッシュ光を前記基板と前記被剥離層との界面に前記基板を透過して照射することを特徴とする剥離補助方法。
  2. 請求項1記載の剥離補助方法において、
    前記フラッシュ光の照射によって前記界面の化学結合を切断することを特徴とする剥離補助方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の剥離補助方法において、
    前記波長域は、紫外域であることを特徴とする剥離補助方法。
  4. 請求項3記載の剥離補助方法において、
    前記所定の波長は400nmであることを特徴とする剥離補助方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の剥離補助方法において、
    フラッシュランプより出射された光からフィルタによって前記所定の波長以上の成分をカットして前記フラッシュ光を前記界面に照射することを特徴とする剥離補助方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の剥離補助方法において、
    前記被剥離層が貼り付けられた前記基板の周囲の雰囲気を減圧し、前記界面に存在する気泡を膨張させることを特徴とする剥離補助方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の剥離補助方法において、
    前記基板はガラス基板であり、
    前記被剥離層は樹脂層であることを特徴とする剥離補助方法。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の剥離補助方法において、
    前記被剥離層は前記基板上に接着剤にて貼り付けられていることを特徴とする剥離補助方法。
  9. フラッシュ光を透過する基板上に貼り付けられた被剥離層の剥離を補助する剥離補助装置であって、
    前記基板および前記被剥離層を収容するチャンバーと、
    前記チャンバー内にて、前記被剥離層が貼り付けられた前記基板を保持する保持部と、
    前記保持部に保持された前記基板を透過して前記基板と前記被剥離層との界面にフラッシュ光を照射するフラッシュランプと、
    前記保持部と前記フラッシュランプとの間に設けられ、所定の波長よりも短い波長域を透過するフィルタと、
    を備えることを特徴とする剥離補助装置。
  10. 請求項9記載の剥離補助装置において、
    前記波長域は、紫外域であることを特徴とする剥離補助装置。
  11. 請求項10記載の剥離補助装置において、
    前記所定の波長は400nmであることを特徴とする剥離補助装置。
  12. 請求項9から請求項11のいずれかに記載の剥離補助装置において、
    前記チャンバー内の雰囲気を減圧する減圧手段をさらに備えることを特徴とする剥離補助装置。
  13. 請求項9から請求項12のいずれかに記載の剥離補助装置において、
    前記基板はガラス基板であり、
    前記被剥離層は樹脂層であることを特徴とする剥離補助装置。
  14. 請求項9から請求項13のいずれかに記載の剥離補助装置において、
    前記被剥離層は前記基板上に接着剤にて貼り付けられていることを特徴とする剥離補助装置。
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