JP2010118516A - 薄膜形成方法、及び薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成方法、及び薄膜形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 低温で形成されたSiO膜は高温で形成されたSiO膜より特性が僅かに劣るため、そのままでは使う事が出来なかった。又、高温で形成されたSiO膜と同等の特性を得るためには、後工程で少なくとも500℃以上でのアニールを行う必要があった。ところが、プロセス低温化の要求から、基板温度を500℃以下に維持したまま、高品質なSiO膜を形成する技術の開発が必要とされていた。
【解決手段】
活性な酸素原子を用いて500℃以下の低温でSiO膜を成膜後、紫外光をシリコン基板のシリコン酸化膜側表面に1回または複数回照射する事で、Si基板を高温にする事なくSiO膜の特性を改善させる事が可能となった。前記紫外光とは、200nm以上370nm以下の波長のみが含まれ、1回の照射時間が0.1マイクロ秒以下であり、照射1回当たりのエネルギー密度が0.01J/cm以上であるという条件を満たす紫外光である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置の製造における、極薄シリコン酸化膜の形成方法、及び極薄シリコン酸化膜形成装置に関するものである。
近年、LSIのデザインルールの微細化にともない、ゲート絶縁膜の酸化膜換算膜厚(EOT)の薄膜化が進み、ITRSのロードマップでは、2008年に1nm以下のEOTの達成が必要であるとされている。しかし、半導体素子のゲート絶縁膜材料として従来用いられてきたSiO又はSiON膜を上記膜厚程度まで薄膜化すると、膜の絶縁性が急激に低下し、リーク電流が極めて大きくなる。これは、絶縁膜厚が数分子層と薄くなったため、直接トンネル電流が急激に増加した為である。一方、近年急速に普及した携帯電子機器では、バッテリー駆動時間を長くするため、素子の消費電力を可能な限り小さくする事が求められている。そこで、従来用いられてきたSiO又はSiON膜に代わり、金属酸化物などの高誘電率絶縁膜(所謂High−k膜)の導入が検討されている。しかし、上記High−k膜も、研究から量産への移行がなかなか進んでいない。その原因の一つに、長期信頼性の問題がある。即ち、HfSiON系のHigh−k膜は、膜中に多数の酸素欠損に起因する欠陥を含み、それが原因となり、長期間使用時に、徐々に特性がずれてしまうのである。このような観点から、SiO膜或いはSiON膜の延命に関する検討も依然行われているのである。
ところで、今後の半導体製造プロセスの方向性の一つに、プロセスの低温化が挙げられる。これは、以下に示す様々な観点から要求されている。まず、デザインルールの縮小に伴い拡散接合深さを浅くする必要があり、ドーパント拡散を抑制するために熱工程を低温化する必要がある。また、高温プロセスでは、基板洗浄後に表面に残留した不純物が、熱処理を施す事で膜や基板中に深く拡散するが、プロセスを低温化することで、上記汚染物質の拡散を抑制する事が出来る。また、拡散抑制の為には、サーマルバジェットを減らす目的で、RTP(ラピッドサーマルプロセッシング)やFLA(フラッシュランプアニール)などの急速加熱/冷却プロセスが広く用いられている。しかし、これらの方法では、基板面内での温度が不均一になる事で応力が発生し、結晶欠陥が発生するという問題をはらんでいる。
以上のような要求から、MOSFET作成工程の主要な熱工程である、ドーパントの活性化工程及びSi基板の酸化によるSiO成膜工程において、低温化の検討が進められている。そして、低温での活性化や高品質SiO膜の形成が可能になると、微細化のみならず、ガラス基板やメタル配線上へのTFT形成が可能になり、革新的構造のLSIの製造に大きく寄与するなど、その応用範囲は極めて広いものである。
上記理由により、低温で高品質なSiO膜の作成プロセスの開発が強く望まれている。その上限温度は、ガラス基板の場合で500℃、アルミ配線の場合は450℃である。しかし、従来用いられてきた熱酸化法で上記温度まで成膜温度を下げると、著しく成膜速度が低下し、且つ膜質も劣化するため、使用に耐えないものであった。そこで、低温においても高速で且つ高品位な酸化膜を形成する方法として、プラズマ酸化法、ラジカル酸化法、オゾン酸化法など、様々な方法が検討されている。しかし、上記様々な方法を用いて500℃以下の低温で作成したSiO膜は、そのままでは高温で作成したSiO膜の特性に及ばなかった。
そのため、特許文献1に記載されている如く、低温で作成したSiO膜にRTP処理を施す事で、特性の向上を図り、且つサーマルバジェットを極力低減させようという試みがなされて来た。図6に、従来例であるところの、低温ラジカル酸化とRTPによるアニールを連続して行う成膜工程を模式的に示す。図において、101.はSiO膜、102.は界面ストレス層、103.はSi基板、104.は酸素ラジカル、105.は可視光である。先ず、第一の工程として、洗浄により自然酸化膜と汚染を除去したSi基板を準備し、真空容器内で酸素ラジカルを照射してSiO膜を形成する。次に、第二の工程として、Si基板上面からハロゲンランプ光を照射し、膜の改質を行う。この時、ハロゲンランプ光は、可視光であるため、Si基板中の数十μmの深さにまで到達する。そして、典型的な光照射時間である数秒〜数十秒の間に、Si基板の厚さ方向で十分な熱拡散が起るため、Si基板全体が加熱されるのである。
従来例において、アニール温度は200〜600℃が必要であると開示されているが、本発明者の行った実験では、基板温度を450℃としても、膜質の改善効果は見られなかった。そこで、膜質を改善するためのアニール温度は、最低でも500℃以上が必要であろうと推定された。また、水素ガスを添加した雰囲気でのアニールを行うと、アニール温度が300℃程度でも初期特性は改善するが、加速試験を行うと、水素が脱離して特性が徐々にシフトする等の問題点が発生していた。
特開2000−286259号公報
以上の様に、低温で形成されたSiO膜は、高温で形成されたSiO膜より特性が僅かに劣るため、そのままでは使う事が出来なかった。また、高温で形成されたSiO膜と同等の特性を得るためには、後工程で少なくとも500℃でのアニールを行う必要があった。ところが、プロセス低温化の要求から、基板温度を500℃以下に維持したまま、高品質なSiO膜を形成する技術の開発が求められていた。
本発明者らは、従来の低温でのSiO形成方法における上述した問題点を解決し、上記課題を達成すべく鋭意努力した。その結果、活性な酸素原子を用いて500℃以下の低温でSiO膜を成膜後、パルス状の紫外光をシリコン基板のシリコン酸化膜側表面に1回または複数回照射する事で、Si基板を高温にする事なくSiO膜の特性を改善させる事が可能であるという知見を得た。前記紫外光とは、200nm以上370nm以下の波長のみが含まれ、1回の照射時間が0.1マイクロ秒以下であり、照射1回当たりのエネルギー密度が0.01J/cm以上であるという条件を満たす紫外光である。
本発明のプラズマ処理方法を、図1を用いて説明する。図において、101.はSiO膜、102.は界面ストレス層、103.はSi基板、104.は酸素ラジカル、106.は紫外光である。
先ず、第一の工程として、洗浄により自然酸化膜と汚染を除去したSi基板を準備し、500℃以下に制御された基板支持台上に設置し、真空容器内で酸素プラズマを発生させて酸素ラジカルを基板に照射し、SiO膜を形成する。次に、第二の工程として、Si基板上面から200nm以上370nm以下の波長のみが含まれ、1回の照射時間が0.1マイクロ秒以下であり、照射1回当たりのエネルギー密度が0.01J/cm以上である紫外光を1回または複数回照射し、膜の改質を行う。この時、前記紫外光は、Si基板での吸収率が高いため、Si基板中の5nm程度の深さで止まり、Si基板とSiO膜の界面近傍のみを選択的に加熱することが可能となる。その結果、Si基板全体の温度を低く保ったまま、Si基板とSiO膜の界面特性のみを改善することが可能となるのである。
本発明者がTEMを用いてSiO/Si界面を調査した結果、低温プラズマ酸化SiOでは、基板のSiの規則性がSiO膜中まで及んでいる事を見出した。これは、低温で処理したため、SiO/Si界面に、応力が緩和されていない層が存在する事を示唆している。その層の厚さは、Si基板直上の2〜3原子層である。そして、高温熱酸化したSiO膜では、この界面層が存在せず、ほぼ1原子層で急峻に非晶質SiO層へと変化していた。つまり低温酸化では、SiO/Si界面で基板の周期性が残ったまま、即ち、応力を含んだままの層が残留し、高温にする事で、その応力が緩和して、特性の良い膜となると考えられる。この界面層の応力を緩和させるためには、SiO/Si界面のみを選択的に加熱励起するだけで良く、Si基板全体を加熱する必要はない。そして、界面のみを選択的に加熱するには、SiOは透過し、Si基板で高い吸収率を有する紫外光のみを照射すれば良い。
図2に、Si中への光の侵入深さ(強度が1/eとなる深さ)の、波長依存性を示す。間接励起バンドギャップである1000nm以下の波長で吸収が起るが、間接励起のため吸収率は低く、そのため光はSi基板中の数十μm程度の深さまで侵入する。一方、直接励起バンドギャップ(約400nm)より短波長では、吸収率が急激に上昇し、370nm以下の波長では光の侵入深さは10nm程度と非常に浅くなる。更に、300nm以下の波長の紫外線では、侵入深さは5nm程度と、更に浅くなる。そのため、上記波長より短波長の紫外線のみを照射すると、紫外線照射表面の浅い部分が選択的に加熱されるのである。但し、波長が200nm以下の紫外線は、SiO膜に吸収されるため、Si基板への到達量が減少してしまう。また、上記波長の紫外線は、SiO膜中に結合欠陥等のダメージを与えるため、好ましくない。更に、大気中の酸素により吸収されるため、光源を真空中に設置する必要があるなど、取扱が複雑化する。以上より、Si基板表面のみを選択的に加熱するのに好適な紫外線波長は、200nm以上、370nm以下であり、更に好ましくは、200nm以上、300nm以下である。上記波長の紫外光はSi基板表面から5nm以内の領域で強く吸収されるため、SiO/Si界面近傍のみを選択的に加熱し、Si基板内部は加熱されない。そのため、基板温度は低く保ちながら、効果的にSiO/Si界面の応力層の緩和を行う事が可能となるのである。
次に、上記波長の光を照射するために必要な光源について説明する。図3に、従来技術であるところの、光による急速加熱装置で用いられてきたハロゲンランプ及びキセノンランプの発光スペクトルを示す。ハロゲンランプは可視光領域にブロードなスペクトルを持ち、Siウエハに対する吸収率が最も高いとされる600nm付近で強い発光強度を持つ。また、FLAで用いられるキセノンランプは、紫外領域でも発光しているため、光吸収領域はハロゲンランプに比べて多少表面近くとなるが、依然400nm以上の波長の光も存在するため、基板内部まで加熱されてしまう。以上のように、従来技術のランプ光源では、Si基板とSiOとの界面近傍のみを選択的に加熱することは出来なかった。本発明に好適な波長の紫外線を照射するための光源として、KrFエキシマレーザーが挙げられる。KrFエキシマレーザーの波長は248nmであり、Si基板への侵入深さが最も浅くなる波長に該当する。更に、パルス幅が数十ナノ秒で1パルスあたりのエネルギー密度は0.01J/cmと、非常に高パワーの光源が市販されている。この光源を使った場合、吸収率が40%、そのうち95%が深さ15nmの領域で吸収されて熱に変換されたとすると、1パルス照射で表面温度は約500℃上昇すると推定される。また、数十ミリ秒の間に厚さ750μmの基板内で均熱化すると、その温度上昇は無視できるレベルである。エキシマレーザーでは、KrFの他に、XeCl(308nm)、XeF(351nm)を用いても、同様の効果を得る事が出来る。本発明に必要な波長の紫外線を照射するための別の光源として、窒素レーザー、色素レーザー、Nd:YAGなどのうち、前記条件を満たすレーザー光源が挙げられる。また、本発明に必要な波長の紫外線を照射するための、更に別の光源として、キセノンフラッシュランプとバンドパスフィルターの組合せが挙げられる。これ以外にも、パルス状の紫外光を発する光源とバンドパスフィルターを組み合わせれば、本発明に必要な光源を得る事が出来る。但し、Si基板の熱拡散が急速に起るため、高強度の光を短時間照射する事が必要となる点に注意を要する。Si基板の熱拡散率は88mm/秒と大きいため、裏面温度が表面の1/2となる時間は約10ミリ秒と、非常に短い。そのため、熱拡散が起る前に表面温度を十分上昇させるためには、エネルギー密度が0.01J/cm以上の紫外線を、0.1マイクロ秒以内の短時間で照射する必要がある。紫外線のエネルギー密度を調節するためには、光源に投入する電力を調節する方法、絞りを用いる方法、またはレンズを用いて照射面積を変化させる方法が考えられ、何れの方法を用いても構わない。また、1回の紫外線照射で応力緩和が不十分な場合、十分な緩和が起るまで複数回照射しても構わない。
本発明を実現するための装置形態の一例を図4に示す。図は、酸化室と、紫外線照射室を、大気に触れる事なく移送する手段で連結した装置である。図において、201.は真空容器、202.は基板支持台、203.は酸素プラズマ、204.はSi基板、205.はゲートバルブ、206.はトランスファーチャンバー、207.は搬送ロボット、208.は石英窓、209.は紫外光である。基板支持台は、500℃までの温度制御が可能な構造となっている。先ず、酸化室内に、洗浄により汚染と自然酸化膜を除去したSi基板を導入し、温度制御された基板支持台上に設置する。そして、酸素プラズマを生成し、発生した酸素原子によってSi基板の酸化を行う。ここで、酸化を行う手段としては、プラズマを用いる方法以外に、ラジカルガンを用いた酸素ラジカル照射酸化、UVオゾン酸化などの方法を用いても良い。次に、酸化膜が形成されたSi基板を、搬送ロボットを用い、大気に触れないようトランスファーチャンバーを介して紫外線照射室に移送する。そして、石英窓を介して、KrFエキシマレーザーを基板に照射する。その後、トランスファーチャンバーを介して装置外に取り出し、次工程へと進める。KrFエキシマレーザーの代わりに、キセノンフラッシュランプとバンドパスフィルターを用いても、同様の効果を得る事が可能である。この場合、200〜370nmの波長の光の全てまたは一部を透過するフィルタを設置すれば、本発明に必要な波長の紫外光のみを基板に照射する事が可能となる。フィルタは、石英窓とは別に設けても良いし、石英窓に密着させるか、直接蒸着する等の手段で形成しても構わない。
酸化工程と紫外線照射工程との間に大気暴露した場合、次のような問題が発生するため、好ましくない。その問題とは、大気暴露により基板表面に付着した有機物の、SiO中への混入である。本発明で用いられる波長の紫外線は、SiO膜は透過するが、有機物は分解され、CやOH等を生じ、それらがSiO膜中に拡散して膜質を劣化させる。そのため、酸化工程と紫外線照射工程とは、真空一貫或いは窒素や希ガス等の不活性ガスによりパージされた空間を介して移送される必要がある。
本発明を実現するための、別の装置形態を図5に示す。図は、酸化と紫外線照射を一つの処理室内で行う装置であり、酸素プラズマの代わりに、ラジカルガンを用いる装置形態を示している。ラジカルガンを用いて処理室側面から酸素ラジカルを供給すると、処理室上面に石英窓及び光源が設置可能となるため、一つの処理室で二つの工程を連続して実施する事が可能となる。
本発明の酸化方法を用いて作成したSiO膜の断面TEM観察を行うと、紫外線照射を行う事で、界面層が消失し、急峻なSiO/Si界面が観察される。そして、Si基板温度を500℃以下に維持して成膜したSiO膜においても、高温で酸化したSiO膜と同等の電気特性を得る事が出来る。更に、基板温度を低温に維持したまま高品質なSiO膜を成膜する事が出来るため、基板中のドーパントの不必要な拡散を抑制する事が出来、浅い接合の実現が可能となる。また、基板表面に付着した不純物汚染の、基板内部への拡散も抑制する事が出来、トランジスタ特性の安定化を図る事が出来る。そして、低温で高品質なSiO膜が作成可能となる事で、SOI基板上のMOSFETやガラス基板上のTFTの性能を向上させる事が可能となるのである。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
以下実施例を挙げて本発明の成膜方法をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
本発明の第1の実施例として、紫外光源としてKrFエキシマレーザーを用い、膜厚2nmのSiO膜を成膜した例を示す。本実施例では、図4に示した処理装置を使用した。
まず、第一の工程として、Si基板を洗浄して自然酸化膜と汚染を除去した後、搬送ロボットにより、ゲートバルブを介して酸化室に導入し、温度を300℃に制御した基板支持台上に設置した。次に、処理室内に1slmのOガスを導入し、圧力を1Torrに設定した。次に、不図示の表面波干渉プラズマ源を用い、1.5kWのマイクロ波電力を印加して酸素プラズマを生成した。30秒間放電を行い、膜厚2nmのSiO膜を形成した。次に、Oガスを停止して0.1Paの圧力まで排気した後、ゲートバルブを開け、搬送ロボットによりゲートバルブを介して紫外線照射室へと基板を移動させ、水冷された基板支持台上に設置した。ゲートバルブを閉じた後、処理室内を1Pa以下の圧力に排気したまま、基板にKrFエキシマレーザーを10パルス照射した。レーザーの照射領域は10×10mmとし、基板支持台を移動させる事で、基板全面に紫外光を照射した。処理終了後に、基板を大気中に取り出し、引き続きゲート電極を形成してMOSキャパシタを作成した。また、同時に、RTP装置を用いた熱酸化によりSiO膜を形成したサンプルも作成した。MOSキャパシタのTDDB特性を比較したところ、熱酸化でSiO膜を形成したサンプルと、本発明の方法でSiO膜を形成したサンプルでは、TDDB寿命はほぼ同じであった。
本発明の第2の実施例として、紫外光源としてキセノンフラッシュランプを用い、膜厚2nmのSiO膜を成膜した例を示す。本実施例では、図4に示した処理装置を使用した。
まず、第一の工程として、Si基板を洗浄して自然酸化膜と汚染を除去した後、搬送ロボットにより、ゲートバルブを介して酸化室に導入し、温度を300℃に制御した基板支持台上に設置した。次に、処理室内に1slmのOガスを導入し、圧力を1Torrに設定した。次に、不図示の表面波干渉プラズマ源を用い、1.5kWのマイクロ波電力を印加して酸素プラズマを生成した。30秒間放電を行い、膜厚2nmのSiO膜を形成した。次に、Oガスを停止して0.1Paの圧力まで排気した後、ゲートバルブを開け、搬送ロボットによりゲートバルブを介して紫外線照射室へと基板を移動させ水冷された基板支持台上に設置した。ゲートバルブを閉じた後、処理室内を1Pa以下の圧力に排気したまま、基板にキセノンフラッシュランプ光を1マイクロ秒のパルス幅で10パルス照射した。本実施例で用いたキセノンフラッシュランプの照射時間はやや長いため、熱拡散により温度上昇が抑制され、実施例1と比較して効果は小さいと推定される。処理終了後に、基板を大気中に取り出し、引き続きゲート電極を形成してMOSキャパシタを作成した。また、同時に、RTP装置を用いた熱酸化によりSiO膜を形成したサンプルも作成した。MOSキャパシタのTDDB特性を比較したところ、キセノンフラッシュランプを用いてSiO膜を形成したサンプルでは、僅かに特性の改善は見られたが、熱酸化でSiO膜を形成したサンプルの特性には及ばなかった。
本発明の第3の実施例として、紫外光源としてKrFエキシマレーザーを用い、膜厚2nmのSiO膜をSOI基板上に成膜した例を示す。本実施例では、図4に示した処理装置を使用した。
まず、第一の工程として、SOI基板を洗浄して自然酸化膜と汚染を除去した後、搬送ロボットにより、ゲートバルブを介して酸化室に導入し、温度を300℃に制御した基板支持台上に設置した。次に、処理室内に1slmのOガスを導入し、圧力を1Torrに設定した。次に、不図示の表面波干渉プラズマ源を用い、1.5kWのマイクロ波電力を印加して酸素プラズマを生成した。30秒間放電を行い、膜厚2nmのSiO膜を形成した。次に、Oガスを停止して0.1Paの圧力まで排気した後、ゲートバルブを開け、搬送ロボットによりゲートバルブを介して紫外線照射室へと基板を移動させ、水冷された基板支持台上に設置した。ゲートバルブを閉じた後、処理室内を1Pa以下の圧力に排気したまま、基板にKrFエキシマレーザーを5パルス照射した。レーザーの照射領域は10×10mmとし、基板支持台を移動させる事で、基板全面に紫外光を照射した。処理終了後に、基板を大気中に取り出し、引き続きゲート電極を形成してMOSキャパシタを作成した。また、同時に、RTP装置を用いた熱酸化によりSiO膜を形成したサンプルも作成した。MOSキャパシタのTDDB特性を比較したところ、熱酸化でSiO膜を形成したサンプルと、本発明の方法でSiO膜を形成したサンプルでは、TDDB寿命はほぼ同じであった。
本発明の第4の実施例として、紫外光源としてKrFエキシマレーザーを用い、膜厚2nmのSiO膜を多結晶Si薄膜上に成膜した例を示す。本実施例では、図4に示した処理装置を使用した。
まず、第一の工程として、Si基板上に膜厚100nmのSiO膜及び膜厚80nmの多結晶Si膜を成膜した基板を準備した。前記基板を洗浄して自然酸化膜と汚染を除去した後、搬送ロボットにより、ゲートバルブを介して酸化室に導入し、温度を300℃に制御した基板支持台上に設置した。次に、処理室内に1slmのOガスを導入し、圧力を1Torrに設定した。次に、不図示の表面波干渉プラズマ源を用い、1.5kWのマイクロ波電力を印加して酸素プラズマを生成した。30秒間放電を行い、膜厚2nmのSiO膜を形成した。次に、Oガスを停止して0.1Paの圧力まで排気した後、ゲートバルブを開け、搬送ロボットによりゲートバルブを介して紫外線照射室へと基板を移動させ、水冷された基板支持台上に設置した。ゲートバルブを閉じた後、処理室内を大気圧で窒素パージし、基板にKrFエキシマレーザーを3パルス照射した。レーザーの照射領域は10×10mmとし、基板支持台を移動させる事で、基板全面に紫外光を照射した。処理終了後に、基板を大気中に取り出し、引き続きゲート電極を形成してMOSキャパシタを作成した。また、同時に、RTP装置を用いた熱酸化によりSiO膜を形成したサンプルも作成した。MOSキャパシタのTDDB特性を比較したところ、熱酸化でSiO膜を形成したサンプルと、本発明の方法でSiO膜を形成したサンプルでは、TDDB寿命はほぼ同じであった。
本発明の第5の実施例として、紫外光源としてKrFエキシマレーザーを用い、膜厚2nmのSiO膜を成膜した例を示す。本実施例では、図5に示した処理装置を使用した。
まず、第一の工程として、Si基板を洗浄して自然酸化膜と汚染を除去した後、搬送ロボットにより、ゲートバルブを介して酸化室に導入し、温度を300℃に制御した基板支持台上に設置した。次に、処理室内を0.1Paの圧力まで排気した後、ラジカルガン210を用いて酸素ラジカルを90秒間照射し、膜厚2nmのSiO膜を形成した。次に、酸素ラジカル照射を停止して0.1Paの圧力まで排気した後、基板支持台の温度を300℃に維持したまま、基板にKrFエキシマレーザーを5パルス照射した。処理終了後に、基板を大気中に取り出し、引き続きゲート電極を形成してMOSキャパシタを作成した。また、同時に、RTP装置を用いた熱酸化によりSiO膜を形成したサンプルも作成した。MOSキャパシタのTDDB特性を比較したところ、熱酸化でSiO膜を形成したサンプルと、本発明の方法でSiO膜を形成したサンプルでは、TDDB寿命はほぼ同じであった。
本発明の薄膜形成方法を、工程を追って模式的に示した図である。 Si基板に入射する光の波長と、光が吸収されて1/eに減衰する深さの関係を示す図である。 従来例であるハロゲンランプ、キセノンランプ、及び本発明に好適なKrFエキシマレーザーの発光スペクトルを示した図である。 本発明であるところの、酸化室と紫外線照射室を、被処理基体を大気に触れる事なく移送させる手段で連結した薄膜形成装置を模式的に示した図である。 本発明であるところの、酸化と紫外線照射を同一処理容器内で行う薄膜形成装置を模式的に示した図である。 従来例の薄膜形成方法を、工程を追って模式的に示した図である。
符号の説明
101 SiO
102 界面ストレス層
103 Si基板
104 酸素ラジカル
105 可視光
106 紫外光
201 真空容器
202 基板支持台
203 酸素プラズマ
204 Si基板
205 ゲートバルブ
206 トランスファーチャンバー
207 搬送ロボット
208 石英窓
209 紫外光
210 ラジカルガン

Claims (5)

  1. 活性な酸素原子を用いてシリコン基板を酸化してシリコン酸化膜を形成する工程と、
    200nm以上370nm以下の波長のみが含まれ、1回の照射時間が0.1マイクロ秒以下であり、照射1回当たりのエネルギー密度が0.01J/cm以上である紫外光を、該シリコン基板の該シリコン酸化膜側表面に1回または複数回入射させる工程を備えることを特徴とする薄膜形成方法。
  2. 前記活性な酸素原子の製法が、酸素ガスを含むプラズマ、或いはオゾンに紫外線を照射する製法であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜形成方法。
  3. 前記シリコン基板を酸化する温度が、500℃以下である事を特徴とする、請求項1に記載の薄膜形成方法。
  4. 酸素原子の生成手段及び温度制御可能な被処理基体支持台を有する第一の容器と、200nm以上370nm以下の波長のみが含まれ、1回の照射時間が0.1マイクロ秒以下であり、照射1回当たりのエネルギー密度が0.01J/cm以上である紫外光を被処理基体に照射する手段を有する第二の容器を有し、該第一の容器と該第二の容器を、被処理基体を大気に触れる事なく移送させる手段により連結した事を特徴とする薄膜形成装置。
  5. 酸素原子の生成手段と、温度制御可能な被処理基体支持台と、200nm以上370nm以下の波長のみが含まれ、1回の照射時間が0.1マイクロ秒以下であり、照射1回当たりのエネルギー密度が0.01J/cm以上である紫外光を照射する手段を同一容器に有する事を特徴とする薄膜形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014107314A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 剥離補助方法および剥離補助装置

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