JP2014106776A - 検査方法提示装置 - Google Patents

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茂如 石井
Masashi Yoshida
昌史 吉田
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智 池田
Hitoshi Yamagata
仁 山形
Takashi Masuzawa
高 増沢
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Abstract

【課題】効率の高い検査方法を提示する。
【解決手段】実施形態の検査方法提示装置は、疾患オントロジー記憶手段、検査オントロジー記憶手段、異常状態名取得手段、検査名取得手段及び提示手段を備えている。前記疾患オントロジー記憶手段は、疾患名と異常状態名とを互いに関連付けた疾患オントロジー情報を記憶している。前記検査オントロジー記憶手段は、検査方法名を含む検査名と、疾患名とを互いに関連付けた検査オントロジー情報を記憶している。前記異常状態名取得手段は、異常状態名を取得する。前記検査名取得手段は、前記異常状態名取得手段で取得された異常状態名と、前記疾患オントロジー情報と、前記検査オントロジー情報とを用いて検査名を取得する。前記提示手段は、前記取得された検査名を提示する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、検査方法提示装置に関する。
医学・医療の分野では、電子カルテが普及し、臨床研究データベースなどの電子化データベース、特にテキストデータベースが大規模に蓄積されつつある。この種のデータベースでは、次々に出る新しい医薬品情報や副作用情報、新しい検査方法や治療方法、改訂される臨床ガイドラインや診断基準などを表す膨大な医療データが蓄積される。
蓄積された医療データを有効活用するには、医学用語の意味を定義したデータベース(以下、オントロジーともいう)と、オントロジーを情報処理するソフトウェア技術(以下、オントロジー工学ともいう)とが必要になる。オントロジーでは、対象世界(知識領域)の構成要素(概念)を明示的に表現し、それら構成要素間の関係をコンピュータ処理可能な形式で体系的に記述している。
医学・医療の分野では、厚生労働省が解剖構造オントロジーと疾患オントロジーを定義している。解剖構造オントロジーは、部位の部分構造や、部位と部位の接続関係などを表現する。疾患オントロジーは、疾患を異常状態として定義し、異常状態の原因と結果を階層構造で表現する。階層構造の原因と結果も個別に異常状態として定義される。
このようなオントロジーの構築は、厚生労働省の「医療情報システムのための医療知識基盤データベース研究開発事業」(2007-2009)を起点に各機関で進められている。同時にオントロジー工学の研究は、実用化に向けた試作段階まで進んでいる。
一方、医師は、次々に出る膨大な医療データを常に把握し、最適な医療を患者に実践する必要がある。例えば、自覚症状や健康診断の精密検査などで患者に疾患の疑いが生じた場合、医師は、健康診断の記録、臨床所見、患者の状態と、自身の経験と、膨大な医療データとを総合的に判断して、疾患の候補を厳選し、効率の高い検査方法を決定する。なお、ここでいう「効率の高い検査方法」とは、例えば「より少ない検査回数で疾患を特定できる検査方法」又は「より高い危険度(例、死亡率や発症確率など)の疾患を特定できる検査方法」を意味している。いずれにしても、医師は、決定した検査方法によって疾患を特定し、疾患の治療・経過観察を行う。このような医師には高度な医療知識と経験が必要である。
しかしながら、医師の知識と経験は完璧ではない。このため、医師は、特に専門分野外の疾患に対し、効率の低い検査方法からなる検査計画を立ててしまう場合がある。これにより、例えば、医師が決定した検査方法の検査を実施しても疾患が特定されず、追加の検査が必要になる場合がある。この場合、不要な検査回数が生じ、効率が低下してしまう。
他方、医師の知識を補完するシステムとして、疾患オントロジーを利用して医療知識を検索する医療知識ナビゲータが知られている。医療知識ナビゲータは、任意の疾患情報を表示し、疾患の説明文を自動生成する機能が組み込まれている。
しかしながら、医療知識ナビゲータは、効率の高い検査方法を提示する推論エンジンが組み込まれていない。すなわち、医療知識ナビゲータは、より少ない検査回数で疾患を特定可能な検査方法と、より高い危険度の疾患を特定可能な検査方法とのいずれも提示することができない。このため、医師は、医療知識ナビゲータを用いたとしても、前述同様の総合的な判断により、効率の高い検査方法を決定する必要がある。
従って、前述同様に、医師は特に専門分野外の疾患に対し、効率の低い検査計画を立ててしまう場合がある。
特開2011−134106号公報 特開2010−134946号公報 特開2005−275794号公報
以上説明したように医師は、特に専門分野外の疾患に対し、医療知識ナビゲータを用いたとしても、効率の低い検査計画を立ててしまう場合がある。
この場合、患者側にとっては、例えば、検査回数が多いことから負担が増すと共に、検査回数に応じて疾患を特定できない期間が長くなり、不安が続くといった不都合がある。
また、病院側にとっては、例えば、DCP(diagnosis procedure combination:診療報酬の包括評価)制度の適用により、1疾患あたりの検査回数が増えるほど、1検査あたりの診療報酬が減少するといった不利益がある。
あるいは、医師側にとっては、より高い危険度の疾患を特定できる検査方法を決定できないことから、例えば、患者に危険度の高い疾患を発症させてしまう心配がある。
いずれにしても、医師の判断を支援する観点から、効率の高い検査方法を提示し得る技術の実現が望まれている。
本発明が解決しようとする課題は、効率の高い検査方法を提示し得る検査方法提示装置を提供することである。
実施形態の検査方法提示装置は、疾患オントロジー記憶手段、検査オントロジー記憶手段、異常状態名取得手段、検査名取得手段及び提示手段を備えている。
前記疾患オントロジー記憶手段は、疾患名と異常状態名とを互いに関連付けた疾患オントロジー情報を記憶している。
前記検査オントロジー記憶手段は、検査方法名を含む検査名と、疾患名とを互いに関連付けた検査オントロジー情報を記憶している。
前記異常状態名取得手段は、異常状態名を取得する。
前記検査名取得手段は、前記異常状態名取得手段で取得された異常状態名と、前記疾患オントロジー情報と、前記検査オントロジー情報とを用いて検査名を取得する。
前記提示手段は、前記取得された検査名を提示する。
第1の実施形態に係る検査方法提示装置の構成を示す模式図である。 同実施形態における記憶部の構成を示す模式図である。 同実施形態における疾患連鎖情報を説明するための模式図である。 同実施形態における疾患連鎖情報の例を示す模式図である。 同実施形態における検査・疾患連鎖情報を説明するための模式図である。 同実施形態における検査・疾患連鎖情報の例を示す模式図である。 同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 同実施形態における動作を説明するための模式図である。 同実施形態における表示画面の一例を示す模式図である。 第2の実施形態における疾患オントロジーの構成を示す模式図である。 同実施形態における疾患連鎖情報を説明するための模式図である。 同実施形態における疾患連鎖情報の例を示す模式図である。 同実施形態における検査・疾患連鎖情報を説明するための模式図である。 同実施形態における検査・疾患連鎖情報の例を示す模式図である。 同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 同実施形態における動作を説明するための模式図である。 同実施形態における動作を説明するための模式図である。 第3の実施形態における記憶部の構成を示す模式図である。
以下、各実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の検査方法提示装置は、ハードウェア構成、又はハードウェア資源とソフトウェアとの組合せ構成のいずれでも実施可能となっている。組合せ構成のソフトウェアとしては、予めネットワーク又は記憶媒体からコンピュータにインストールされ、検査方法提示装置の機能を当該コンピュータに実現させるためのプログラムが用いられる。
<第1の実施形態>
図1は第1の実施形態に係る検査方法提示装置の構成を示す模式図である。この検査方法提示装置は、記憶部1、患者情報取得部2、疾患オントロジー取得部3、検査オントロジー取得部4、検査・疾患連鎖生成部5a、最適検査決定部5b及び表示部6を備えている。検査・疾患連鎖生成部5a及び最適検査決定部5bは、分析部5を構成している。検査方法提示装置は、例えば、病院情報システム(hospital information system:HIS)の一部として設けられる。
記憶部1は、各部2〜5から読出/書込可能な記憶装置であり、図2に示すように、患者情報、疾患オントロジー及び検査オントロジーを記憶している。なお、患者情報、疾患オントロジー及び検査オントロジーとしては、1つの記憶装置内の別々の記憶領域に記憶された例を示したが、この例に限らず、別々の記憶装置に記憶されてもよい。
患者情報は、例えば、患者ID、患者名、日時、検査項目及び異常状態名を互いに関連付けた情報である。患者IDは、患者を識別する数字又は英数字などからなる番号である。患者名は、患者の氏名を表す情報である。患者ID又は患者名は、患者を識別する患者識別情報に相当する。患者識別情報は、患者を識別する情報であればよいので、前述した患者ID又は患者名に限らず、例えば、患者名と日時の組合せ、患者名と検査項目の組合せ、又は患者名と日時と検査項目の組合せ等といった任意の情報による実施が可能である。日時は、異常状態を判明させた検査を施した日時を表す情報である。検査項目は、検査を特定する項目を表す情報である。検査は、血中CRP値のような測定を伴う検査と、受診のような測定を伴わない検査との両者を含んでいる。異常状態名は、疾患によって引き起こされる異常状態のうち、検査により判明した異常状態の名称を表す情報である。なお、患者情報は必須ではなく、例えば、異常状態名を直接入力(指定)する場合には、省略することができる。また、患者情報を用いる場合であっても、患者情報のうちの患者名、日時及び検査項目は、本実施形態の検査方法を提示する動作には必須ではなく、省略してもよい。逆に、患者情報は、検査結果の値といった任意の情報を適宜、付加してもよい。
疾患オントロジーは、例えば、疾患名及び異常状態名を互いに関連付けた情報である。疾患名は、疾患の名称を表す情報である。異常状態名は、疾患によって引き起こされる異常状態の名称を表す情報である。疾患オントロジーは、例えば、異常対象(例、消化器、血液)、異常属性(例、胆嚢、白血球数)、値(例、炎症、上昇)といった任意の情報を適宜、付加してもよい。
検査オントロジーは、例えば、(患者の部位名及び検査方法名のうちの少なくとも)検査方法名を含む検査名と、疾患名とを互いに関連付けた情報である。検査名は、疾患を検証可能な検査の名称を表す情報である。検査名は、例えば“腹部CT”の場合、患者の部位名の“腹部”と、検査方法名の“CT”とを含んでいる。また例えば、検査名が“単純X線”の場合、患者の部位名を含まず、検査方法名の“単純X線”を含んでいる。なお、疾患オントロジーと検査オントロジーは更新の容易さなどの観点から、1つのデータベースにまとめずに別のデータベースとした方が好ましい。
患者情報取得部2は、記憶部1に保存されている患者情報から任意の患者の異常状態を取得する手段であり、例えば、以下の各機能(f2-1),(f2-2)をもっている。
(f2-1) 患者IDの入力を受け付ける入力受付機能。
(f2-2) 入力を受け付けた患者IDに基づいて、記憶部1内の患者情報から異常状態名を取得する異常状態名取得機能。なお、患者情報取得部2は、異常状態名に限らず、患者名などの患者情報を取得し、提示のために最適検査決定部5aに送出してもよい。
このような患者情報取得部2としては、例えば、SQL(structured query language)文を送信してデータベースから結果を得るAPI(application programming interface)などが適宜、使用可能となっている。
なお、患者情報取得部2は、上述した機能(f2-1),(f2-2)を有する構成に代えて、異常状態名の入力を受け付けることにより、当該異常状態名を取得する機能(f2-3)を有する構成としてもよい。あるいは、患者情報取得部2は、機能(f2-1),(f2-2)と、機能(f2-3)とを同時に有する構成としてもよい。
疾患オントロジー取得部3は、記憶部1に保存されている疾患オントロジーから疾患に関する情報を取得する手段である。疾患オントロジー取得部3は、例えば、患者情報取得部2により取得された異常状態名に基づいて、記憶部1内の疾患オントロジーから疾患名を取得し、当該疾患名に基づいて当該疾患オントロジーから異常状態名を取得する疾患名取得機能をもっている。
疾患オントロジー取得部3としては、例えば、SQL文を送信してデータベースから結果を得るAPIなどが適宜、使用可能となっている。
検査オントロジー取得部4は、記憶部1に保存されている検査オントロジーから疾患に関する情報を取得する手段である。検査オントロジー取得部4は、例えば、検査・疾患連鎖生成部5aにより生成された疾患連鎖情報内の疾患名に基づいて、記憶部1内の検査オントロジーから検査名を取得する検査名取得機能をもっている。
検査オントロジー取得部4としては、例えば、SQL文を送信してデータベースから結果を得るAPIなどが適宜、使用可能となっている。
なお、疾患オントロジー取得部3及び検査オントロジー取得部4は、患者情報取得部2で取得された異常状態名と、疾患オントロジー情報と、検査オントロジー情報とを用いて検査名を取得する検査名取得手段を構成している。また、検査オントロジー取得部4は、当該取得した検査名を表示部6により提示する提示機能を有していてもよい。この検査名の提示機能は、例えば、検査名を表す画面データを作成し、当該画面データを表示部6に送出する。表示部6は、この画面データを表示(提示)する。なお、検査名を提示することは、検査名が検査方法名を含むことから、検査方法名を提示することにもなっている。また、医師は、検査方法名を含む検査名が提示されると、提示された検査名に共通する検査方法、すなわち、効率の高い検査方法が分かる。よって、検査名を提示することは、効率の高い検査方法を提示することになっている。従って、以下の検査・疾患連鎖生成部5a及び最適検査決定部5bを省略しても、検査方法提示装置は、検査名を提示する構成により、効率の高い検査方法を提示することができる。言い換えれば、検査・疾患連鎖生成部5a及び最適検査決定部5bは、必須ではなく、省略してもよい。
検査・疾患連鎖生成部5aは、患者情報に含まれる異常状態名と、疾患オントロジーと、検査オントロジーから、検査・疾患連鎖を生成する手段である。検査・疾患連鎖生成部5aは、例えば、以下の機能(f5a-1),(f5a-2)をもっている。
(f5a-1) 疾患オントロジー取得部3によりそれぞれ取得された疾患名と異常状態名とを含む疾患連鎖情報を生成する疾患連鎖情報生成機能。疾患連鎖情報は、疾患の原因と結果の関係を表す疾患連鎖に関する情報であり、例えば図3に示すように、未判明の疾患名と、異常状態名とが関連付けられている。疾患連鎖情報内の異常状態名は、実線枠で囲んだ判明したもの及び破線枠で囲んだ未判明のもののうち、少なくとも判明したものを含んでいる。また、疾患連鎖情報の例として、疾患名が“胆嚢炎”の場合を図4(a)に示し、疾患名が“肺結核”の場合を図4(b)に示す。
(f5a-2) 検査オントロジー取得部4により取得された検査名と、当該疾患連鎖情報内の疾患名及び異常状態名とを含む検査・疾患連鎖情報を生成する検査・疾患連鎖情報生成機能。検査・疾患連鎖情報は、疾患連鎖に対して検査オントロジーの情報を付与した情報であり、例えば図5に示すように、疾患連鎖情報に検査名を付加した情報であって、疾患連鎖情報の疾患名と、検査名とが関連付けられている。検査・疾患連鎖情報の例として、疾患名が“胆嚢炎”の場合を図6(a)に示し、疾患名が“肺結核”の場合を図6(b)に示す。図6に示した検査・疾患連鎖情報の例の場合、腹部CTと胸部CTを同時に実施すれば、胆嚢炎及び肺結核という2つの疾患の可能性を検証できることが分かる。
最適検査決定部5bは、検査・疾患連鎖情報を元に、患者にとって最適の検査方法の候補を算出する手段である。最適検査決定部5bは、例えば以下の各機能(f5b-1),(f5b-2)をもっている。
(f5b-1) 検査・疾患連鎖生成部5aにより生成された検査・疾患連鎖情報内の検査名に含まれる検査方法名をカウントするカウント機能。
(f5b-2) 当該カウント結果に基づいて、当該カウントされた検査方法名から選択された検査方法名を提示する提示機能。提示機能は、例えば、当該カウントされた検査方法名のうち、少なくとも最大のカウント結果が得られた検査方法名と、当該検査方法名を含む検査名を含む検査・疾患連鎖情報内の疾患名とを表示部6により提示する。また、提示機能は、例えば、検査方法名を表す画面データを作成し、当該画面データを表示部6に送出する。この画面データは、検査方法名と、疾患名とを関連付けて表すものでもよい。
表示部6は、画面データを表示可能な表示装置であり、例えば、最適検査決定部5b又は検査オントロジー取得部4等から受けた画面データを表示(提示)する機能をもっている。
次に、以上のように構成された検査方法提示装置の動作を図7のフローチャート及び図8の模式図を用いて説明する。
いま、患者情報取得部2は、医師による入力装置(図示せず)の操作により、患者IDの入力を受け付けたとする。
患者情報取得部2は、入力を受け付けた患者IDに基づいて、記憶部1内の患者情報を検索し、当該患者IDに一致する患者IDに関連付けられた全ての異常状態名を患者情報から取得する(ST1)。ステップST1で取得された全ての異常状態名は、患者の最新の受診記録や健康診断結果に含まれる全ての異常状態名であり、それぞれ判明した異常状態を表している。なお、ステップST1は、医師が入力装置(図示せず)を操作して異常状態名を入力し、患者情報取得部2が異常状態名の入力を受け付けることにより、当該異常状態名を取得する処理に変形してもよい。
いずれにしても、疾患オントロジー取得部3は、取得された異常状態名に基づいて、記憶部1内の疾患オントロジーを検索し、当該異常状態名に一致する異常状態名に関連付けられた全ての疾患名を取得する。また、疾患オントロジー取得部3は、取得された疾患名に基づいて、記憶部1内の疾患オントロジーを検索し、当該疾患名に関連付けられた全ての異常状態名を取得する。取得された疾患名に関連付けられた全ての異常状態名は、ステップST1で取得された異常状態名に加え、判明していないが疾患によって引き起こされる異常状態を表す異常状態名を含んでいる。
検査・疾患連鎖生成部5aは、疾患オントロジー取得部3によりそれぞれ取得された疾患名と異常状態名とを含む疾患連鎖情報を生成する(ST2)。例えば、疾患連鎖情報は、これら疾患名と異常状態名とを関連付けて生成される。従って、疾患連鎖情報には、現在判明している患者の異常状態と、現在判明していない異常状態の双方が含まれる。
検査オントロジー取得部4は、ステップST2で生成された疾患連鎖情報の疾患名に基づいて、記憶部1内の検査オントロジーを検索し、当該疾患名に一致する疾患名に関連付けられた検査名を取得する。このとき、検査オントロジー取得部4は、取得した検査名を表示部6により提示してもよい。この場合、ステップST3以降は省略してもよい。
検査・疾患連鎖生成部5aは、検査オントロジー取得部4により取得された検査名と、ステップST2で生成された疾患連鎖情報内の疾患名及び異常状態名とを含む検査・疾患連鎖情報を生成する(ST3)。例えば、検査・疾患連鎖情報は、疾患連鎖情報内の疾患名に検査名を関連付けて生成される。
最適検査決定部5bは、ステップST3で生成された検査・疾患連鎖情報内の検査名に含まれる検査方法名をカウントする。例えば、最適検査決定部5bは、判明している異常状態(図8のST3内の実線枠)に連結していてかつ現在判明していない異常状態(図8のST3内の破線枠)に関連付けられた検査名を、検査方法名(検査種別)ごとにカウントする。
しかる後、最適検査決定部5bは、当該カウント結果に基づいて、当該カウントされた検査方法名から選択された検査方法名を提示する。この例では、最適検査決定部5bは、当該カウントされた検査方法名のうち、少なくとも最大のカウント結果が得られた検査方法名と、当該検査方法名を含む検査名を含む検査・疾患連鎖情報内の疾患名とを表示部6により提示する(ST5)。なお、ステップST5においては、図8のST8に示すように、検査方法名及び疾患名に加え、患者名や部位名などを提示してもよい。患者名は、入力を受け付けた患者IDに関連する患者情報内の患者名である。部位名は、検査・疾患連鎖情報内の検査名が検査方法名(ステップST5で提示されるもの)と、部位名とを含む場合の当該部位名である。また、ステップST5においては、図8のステップST4に示すように、検証可能な疾患数(カウント結果)を更に表示してもよい。
図9は表示部6における表示画面の一例を示す模式図であり、GUI(graphical user interface)によるクリック操作を行う例を示している。
表示部6は、患者情報に相当する電子カルテのカルテ記入画面6aに、ステップST5によって導出された検査方法名と、その検査によって検証可能な疾患数(カウント結果)と、各検査によって検証できる疾患名の候補とを表示する。
表示される全ての情報はリンクしている。例えば、検査方法名から“CT”をクリックした場合、検査・疾患連鎖情報に基づいて、“CT”の検査によって検証できる疾患名“胆嚢炎”,“肺結核”と、その部位“腹部”,“胸部”とが、“CT”にリンクされて表示される。同様に、検査方法名“胆嚢炎”をクリックした場合、検査・疾患連鎖情報に基づいて、“胆嚢炎”に関わる部位“腹部”及び検査方法名“CT”が強調されて詳細表示される。また、医師が検査方法名“超音波”で疾患名“胆嚢炎”を検査しようと考えていた場合、上述したように情報を表示することで、CT検査で肺結核の可能性も同時に検証できることがわかる。
医師はこの表示に基づき、CT検査の際には腹部から胸部までを撮影するよう技師に依頼することで、腹部CT画像と胸部CT画像が得られ、この2種類の画像から胆嚢炎と肺結核の可能性を検証できる。仮に医師が胆嚢炎のみを疑い、容易に検査できる腹部超音波検査を実施した場合、胆嚢炎の可能性しか検証できない。超音波検査の結果、胆嚢炎でないことがわかった場合には肺結核の可能性を検証するために追加の検査(単純X線又はCT)が必要となり、検査回数が増え、期間も開いてしまうため、患者は長時間不安な状態を拭えない。これに対し、腹部から胸部までのCT検査をしておけば、胆嚢炎と肺結核の両方の可能性を検証でき、検査回数を減らすことができる。
上述したように本実施形態によれば、入力を受け付けた患者IDに基づいて、記憶部1内の患者情報、疾患オントロジー及び検査オントロジーから検査名、疾患名及び異常状態名を含む検査・疾患連鎖情報を生成し、検査・疾患連鎖情報内の検査名に含まれる検査方法名をカウントし、少なくとも最大のカウント結果が得られた検査方法名と、当該検査方法名を含む検査名を含む検査・疾患連鎖情報内の疾患名とを提示する構成により、より少ない検査回数の検査方法名を表す、効率の高い検査方法を提示することができる。
また、検証できる疾患の数が多い検査方法名を提示するため、患者の再検査回数を減らし、検査期間も短縮することができる。
このため、患者側にとっては、検査回数の削減により、肉体的負担が軽減され、検査期間の短縮により、不安が早期に解消される。
病院にとっては、DPC制度により1検査あたりの診療報酬を高めることができる。また、疾患特定までの期間を短縮することで患者の不安を早期に解消することができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る検査方法提示装置について、前述した図1を用いて説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、患者情報と疾患オントロジーと検査オントロジーから、より高い危険度の疾患を多く検証できる検査方法を提示する形態となっている。
具体的には、記憶部1内の疾患オントロジーは、図10に示すように、前述した疾患名及び異常状態名と、当該疾患名の疾患における危険度(例、発症確率、死亡率)とを互いに関連付けて記憶している。
ここで、危険度とは、疾患が患者に与える悪影響の度合いで定義される。本実施形態では、「疾患の発症確率」及び「死亡率」の両方であり、疾患の発症確率×死亡率で定義している。但し、危険度は、「疾患の発症確率」及び「死亡率」の一方でもよい。あるいは、危険度は、完治するまでの期間や、疾患に対する検査の適性度、被曝量、疾病に対する医師の専門性の低さなど、別の指標に置き換えても良い。置き換えた場合はそれぞれ、完治するまでの期間が短い検査、適性度の高い検査、被曝量の低い検査、医師の専門外の疾病をより多く検証できる検査、などを提示すればよい。また、危険度の指標を適切なプロトコルなど、放射線科医に関わる情報に置き換えた場合には、算出された情報を放射線科医に提示する構成としてもよい。
図10中、疾患の発症確率は、昨年(又は過去数年間)の日本人全体に対して疾患が発生した割合、又は日本の男性(女性)全体に対して疾患が発生した割合、などの過去の統計値を表す。例えば、日本の人口1億3千万人に対し、2008年度に糖尿病を発症した日本人が130万人の場合、糖尿病の発生確率は130/13000=1.0%となる。
また、死亡率は、疾患が発症した場合の死亡率であり、厚生労働省が公表している各疾患の死亡率などの統計値が利用可能である。例えば、全国の10万人当りの死亡人数が470人の場合、死亡率は、470/100000=0.47%である。
疾患オントロジーが危険度を含む変更に伴い、各部3〜6の機能が若干変更される。
例えば、疾患オントロジー取得部3の疾患名取得機能は、患者情報取得部2により取得された異常状態名に基づいて、記憶部1内の疾患オントロジーから疾患名及び危険度を取得し、当該疾患名に基づいて当該疾患オントロジーから異常状態名を取得する機能となる。
検査・疾患連鎖生成部5aの疾患連鎖情報生成機能(f5a-1)は、疾患オントロジー取得部3によりそれぞれ取得された疾患名と異常状態名と危険度とを含む疾患連鎖情報を生成する機能となる。疾患連鎖情報は、例えば図11に示すように、前述した未判明の疾患名に対し、危険度を構成する発症確率及び死亡率と、異常状態名とが関連付けられている。また、疾患連鎖情報の例として、疾患名が“胆嚢炎”の場合を図12(a)に示し、疾患名が“肺結核”の場合を図12(b)に示す。
検査・疾患連鎖生成部5aの検査・疾患連鎖情報生成機能(f5a-2)は、検査オントロジー取得部4により取得された検査名と、当該疾患連鎖情報内の疾患名と異常状態名と危険度とを含む検査・疾患連鎖情報を生成する機能となる。検査・疾患連鎖情報は、例えば図13に示すように、疾患連鎖情報の疾患名と、検査名とが関連付けられている。検査・疾患連鎖情報の例として、疾患名が“胆嚢炎”の場合を図14(a)に示し、疾患名が“肺結核”の場合を図14(b)に示す。
最適検査決定部5bは、前述したカウント機能及び提示機能に代えて、以下の各機能(f5b-1’),(f5b-2’)を有する。
(f5b-1’) 検査・疾患連鎖生成部5aにより生成された検査・疾患連鎖情報内の検査名に含まれる検査方法名を抽出し、当該検査方法名毎に、当該検査・疾患連鎖情報内の危険度を合計する危険度合計機能。
(f5b-2’) 当該抽出された検査方法名毎に、危険度の合計値を表示部6により提示する危険度提示機能。
次に、以上のように構成された検査方法提示装置の動作を図15のフローチャート並びに図16及び図17の模式図を用いて説明する。
いま、前述同様にステップST1が実行され、患者情報取得部2が記憶部1内の患者情報から異常状態名を取得したとする(ST1)。なお、ステップST1は、前述同様に、患者情報取得部2が異常状態名の入力を受け付けることにより、当該異常状態名を取得する処理に変形してもよい。
いずれにしても、疾患オントロジー取得部3は、記憶部1内の疾患オントロジーを検索し、当該異常状態名に一致する異常状態名に関連付けられた全ての疾患名、発症確率及び死亡率を取得する。また、疾患オントロジー取得部3は、取得された疾患名に基づいて、記憶部1内の疾患オントロジーを検索し、当該疾患名に関連付けられた全ての異常状態名を取得する。
検査・疾患連鎖生成部5aは、疾患オントロジー取得部3によりそれぞれ取得された疾患名、異常状態名、発症確率及び死亡率を含む疾患連鎖情報を生成する(ST2’)。例えば、疾患連鎖情報は、これら疾患名毎に、発症確率及び死亡率と、異常状態名とを関連付けて生成される。
検査オントロジー取得部4は、ステップST2’で生成された疾患連鎖情報の疾患名に基づいて、記憶部1内の検査オントロジーを検索し、当該疾患名に一致する疾患名に関連付けられた検査名を取得する。このとき、検査オントロジー取得部4は、取得した検査名を表示部6により提示してもよい。
検査・疾患連鎖生成部5aは、検査オントロジー取得部4により取得された検査名と、ステップST2’で生成された疾患連鎖情報内の疾患名、異常状態名、発症確率及び死亡率とを含む検査・疾患連鎖情報を生成する(ST3’)。
最適検査決定部5bは、ステップST3’で生成された検査・疾患連鎖情報内の検査名に含まれる検査方法名を抽出し、当該検査方法名毎に、当該検査・疾患連鎖情報内の発症確率と死亡率を乗じて危険度を算出し、当該検査方法名毎に、当該検査・疾患連鎖情報内の危険度を合計する。ここで、最適検査決定部5bは、危険度の合計値が最高の検査方法名を最適な検査方法と決定する(ST4’)。
しかる後、最適検査決定部5bは、当該抽出された検査方法名毎に、危険度の合計値を表示部6により提示する(ST5’)。なお、ステップST5’においては、図17のST5’に示すように、危険度の合計値が上位の検査方法名を表示し、併せて異常状態名を提示してもよい。
上述したように本実施形態によれば、入力を受け付けた患者IDに基づいて、記憶部1内の患者情報、疾患オントロジー及び検査オントロジーから検査名、疾患名、異常状態名及び危険度(発症確率及び死亡率)を含む検査・疾患連鎖情報を生成し、検査方法名毎に検査・疾患連鎖情報内の危険度を合計し、検査方法名毎に、危険度の合計値を提示する構成により、より高い危険度の疾患を特定できる検査方法からなる、効率の高い検査方法を提示することができる。
また、より高い危険度の疾患を多く検証できる検査方法を提示するため、より多くの危険因子(危険な疾患)を検証できる検査を実施でき、疾患に対する患者の不安を和らげることができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る検査方法提示装置について、前述した図1を用いて説明する。第3の実施形態は、第2の実施形態の変形例であり、患者状態(例、造影剤アレルギー)と、検査オントロジー(例、検査方法名:造影)とに基づいて、適性度の低い検査方法の提示を回避する形態となっている。
具体的には、記憶部1内の患者情報は、図18に示すように、患者ID及び異常状態名と、当該患者IDの患者におけるアレルギー体質又は蓄積被曝量の少なくとも一方を表す患者状態とを互いに関連付けて記憶している。この例では、患者状態がアレルギー体質及び蓄積被曝量の両方の場合を示している。
記憶部1内の検査オントロジーは、検査名及び疾患名と、当該検査名の検査を回避する場合のアレルギー体質又は蓄積被曝量の閾値を表す検査回避状態とを互いに関連付けて記憶している。この例では、検査回避状態が「アレルギー体質」及び「蓄積被曝量の閾値」の両方の場合を示している。
これに伴い、患者情報取得部2は、入力を受け付けた患者IDに基づいて、記憶部1内の患者情報から異常状態名及び患者状態を取得する。
検査オントロジー取得部4は、疾患連鎖情報内の疾患名に基づいて、記憶部1内の検査オントロジーから検査名及び検査回避状態を取得する。
検査・疾患連鎖生成部5aは、患者情報取得部2により取得された患者状態(例、造影剤アレルギー)と、検査オントロジー取得部4により取得された検査回避状態(例、造影剤アレルギー)とを比較し、当該患者状態に該当しない検査回避状態と共に取得された検査名(胆管造影を除く)と、疾患連鎖情報内の疾患名と異常状態名と危険度(例、発症確率、死亡率)とを含む検査・疾患連鎖情報を生成する。
以上のような構成によれば、第2の実施形態の効果に加え、適性度の低い検査方法の提示を回避することができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、入力を受け付けた患者IDに基づいて、記憶部1内の患者情報、疾患オントロジー及び検査オントロジーから検査名、疾患名及び異常状態名を含む検査・疾患連鎖情報を生成し、もって、効率の高い検査方法を提示することができる。
なお、上記の各実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良い。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が上記実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。
さらに、各実施形態における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から上記の各実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であっても良い。
なお、各実施形態におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、上記の各実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であっても良い。
また、各実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…記憶部、2…患者情報取得部、3…疾患オントロジー取得部、4…検査オントロジー取得部、5…分析部、5a…検査・疾患連鎖生成部、5b…最適検査決定部、6…表示部。

Claims (6)

  1. 疾患名と異常状態名とを互いに関連付けた疾患オントロジー情報を記憶する疾患オントロジー記憶手段と、
    検査方法名を含む検査名と、疾患名とを互いに関連付けた検査オントロジー情報を記憶する検査オントロジー記憶手段と、
    異常状態名を取得する異常状態名取得手段と、
    前記異常状態名取得手段で取得された異常状態名と、前記疾患オントロジー情報と、前記検査オントロジー情報とを用いて検査名を取得する検査名取得手段と、
    前記取得された検査名を提示する提示手段と
    を備えたことを特徴とする検査方法提示装置。
  2. 疾患名と異常状態名とを互いに関連付けた疾患オントロジー情報を記憶する疾患オントロジー記憶手段と、
    検査方法名を含む検査名と、疾患名とを互いに関連付けた検査オントロジー情報を記憶する検査オントロジー記憶手段と、
    異常状態名を取得する異常状態名取得手段と、
    前記取得された異常状態名に基づいて、前記疾患オントロジー情報から疾患名を取得し、当該疾患名に基づいて当該疾患オントロジー情報から異常状態名を取得する疾患名取得手段と、
    前記疾患名取得手段によりそれぞれ取得された疾患名と異常状態名とを含む疾患連鎖情報を生成する疾患連鎖情報生成手段と、
    前記疾患連鎖情報内の疾患名に基づいて、前記検査オントロジー情報から検査名を取得する検査名取得手段と、
    前記取得された検査名と、当該疾患連鎖情報内の疾患名及び異常状態名とを含む検査・疾患連鎖情報を生成する検査・疾患連鎖情報生成手段と、
    前記検査・疾患連鎖情報内の検査名に含まれる検査方法名をカウントするカウント手段と、
    前記カウント結果に基づいて、当該カウントされた検査方法名から選択された検査方法名を提示する提示手段と
    を備えたことを特徴とする検査方法提示装置。
  3. 請求項2に記載の検査方法提示装置において、
    前記疾患オントロジー情報は、前記疾患名及び前記異常状態名と、当該疾患名の疾患における危険度とを互いに関連付けた情報であり、
    前記疾患名取得手段は、前記異常状態名取得手段により取得された異常状態名に基づいて、前記疾患オントロジー情報から疾患名及び危険度を取得し、当該疾患名に基づいて当該疾患オントロジー情報から異常状態名を取得し、
    前記疾患連鎖情報生成手段は、前記疾患名取得手段によりそれぞれ取得された疾患名と異常状態名と危険度とを含む疾患連鎖情報を生成し、
    前記検査・疾患連鎖情報生成手段は、前記取得された検査名と、当該疾患連鎖情報内の疾患名と異常状態名と危険度とを含む検査・疾患連鎖情報を生成し、
    前記カウント手段及び前記提示手段に代えて、
    前記検査・疾患連鎖情報内の検査名に含まれる検査方法名を抽出し、当該検査方法名毎に、当該検査・疾患連鎖情報内の危険度を合計する危険度合計手段と、
    前記抽出された検査方法名毎に、前記危険度の合計値を提示する危険度提示手段と
    を備えたことを特徴とする検査方法提示装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の検査方法提示装置において、
    患者識別情報及び異常状態名を互いに関連付けて記憶した患者情報記憶手段と、
    前記患者識別情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
    を更に備え、
    前記異常状態名取得手段は、前記入力を受け付けた患者識別情報に基づいて、前記患者情報記憶手段から異常状態名を取得することを特徴とする検査方法提示装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の検査方法提示装置において、
    前記異常状態名取得手段は、異常状態名の入力を受け付けることにより、当該異常状態名を取得することを特徴とする検査方法提示装置。
  6. 請求項3に記載の検査方法提示装置において、
    患者識別情報及び異常状態名と、当該患者識別情報の患者におけるアレルギー体質又は蓄積被曝量の少なくとも一方を表す患者状態とを互いに関連付けて記憶した患者情報記憶手段と、
    前記患者識別情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
    を更に備え、
    前記検査オントロジー情報は、前記検査名及び疾患名と、当該検査名の検査を回避する場合のアレルギー体質又は蓄積被曝量の閾値を表す検査回避状態とを互いに関連付けた情報であり、
    前記異常状態名取得手段は、前記入力を受け付けた患者識別情報に基づいて、前記患者情報記憶手段から異常状態名及び患者状態を取得し、
    前記検査名取得手段は、前記疾患連鎖情報内の疾患名に基づいて、前記検査オントロジー情報から検査名及び検査回避状態を取得し、
    前記検査・疾患連鎖情報生成手段は、前記取得された患者状態と前記取得された検査回避状態とを比較し、当該患者状態に該当しない検査回避状態と共に取得された検査名と、前記疾患連鎖情報内の疾患名と異常状態名と危険度とを含む検査・疾患連鎖情報を生成することを特徴とする検査方法提示装置。
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