JP2014106091A - 基板回収装置 - Google Patents

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純 船崎
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伸彦 森本
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Abstract

【課題】基板および該基板に貼り付けられた生体組織の切片を鮮明に観察しながら、回収すべき基板の特定および突き当て端に対する位置決めを容易に行う。
【解決手段】シート部材7が複数の基板2を下方に向けて載置されると共に略水平方向に移動可能なステージ3と、該ステージ3の上方においてシート部材7を介して一部の基板2に突き当てられる突き当て端9aを有し、該突き当て端9aを鉛直方向に移動可能な採取部4と、ステージ3の下方においてステージ3上の基板2を観察する観察部5と、ステージ2から採取部4までの間において、少なくとも基板2と観察部5の観察方向に重なる領域に設けられ、可視光を拡散する光拡散性を有すると共に可視光に対して10%以下でありばらつきが2%以下である反射率を有する背景面16とを備える基板回収装置1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板回収装置に関するものである。
従来、生体組織の切片が貼り付けられた基板を、シートによって支持した状態で切片と共に分割し、分割された基板の一部を切片の断片と共にシートから回収する装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1によれば、基板を下方に向けた状態でシートを介して基板を突き、基板をシートから分離よび落下させることによって、所望の断片を非接触で回収することができる。このような基板の回収方法を実現する装置として、特許文献1の図9には倒立型の顕微鏡を利用した構成が提案されている。
国際公開第2011/149009号
特許文献1の図9に示されている構成によれば、基板上の切片を顕微鏡によって観察して回収する基板を特定し、その後に、顕微鏡の外部に配置された針のような突き部材までステージを移動させて針部材によって基板を突いて回収している。すなわち、基板の特定と回収とが別々の場所で行われるので、操作が複雑になると共に、突き部材に対する基板の位置決めが目視によって行われるため特に基板が小さい場合にはこの位置決めが難しい。
そこで、ステージを間に挟んで針の先端のような突き当て端と対物レンズのような観察手段とを対向配置することが考えられる。このような構成とした場合には、回収する基板を特定してから特定した基板を突き当て端に対して位置決めするまでの過程を観察手段によって観察しながら容易に行うことができる。しかしながら、基板および切片のみならず、これらの背後に配置されている構造物、例えば、突き当て端を保持するホルダなども、観察手段の視野に含まれる。基板および切片は可視光に対して透明であるため、観察手段によって得られる画像において基板および切片の像に構造物の像が重なり、基板および切片を視認し難くなるという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、基板および該基板に貼り付けられた生体組織の切片を鮮明に観察しながら、回収すべき基板の特定および突き当て端に対する位置決めを容易に行うことができる基板回収装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、シート部材に支持された複数の基板のうちの一部を前記シート部材から分離して回収する基板回収装置であって、前記シート部材が前記複数の基板を下方に向けて載置されると共に略水平方向に移動可能なステージと、該ステージの上方において前記シート部材を介して前記一部の基板に突き当てられる突き当て端を有し、該突き当て端を鉛直方向に移動可能な採取部と、前記ステージの下方において前記ステージ上の前記基板を観察する観察部と、前記ステージから前記採取部までの間において、少なくとも前記基板と前記観察部の観察方向に重なる領域に設けられ、可視光を拡散する光拡散性を有すると共に可視光に対して10%以下、好ましくは5%以下でありばらつきが2%以下である反射率を有する背景面とを備える基板回収装置を提供する。
本発明によれば、ステージに載置されている基板を観察部によって観察しながら複数の基板のうち回収する基板を特定し、特定した基板を突き当て端に対して位置決めし、採取部の作動によって突き当て端を略鉛直下方に移動させて突き当て端によってシート部材を介して特定した基板を突く。以上の操作により、特定した基板をシート部材から分離および落下させて回収することができる。
この場合に、観察部に対して基板の背後に配置される背景面が略均一な黒色を有するので、観察部によって観察される画像において基板の背景が略均一な黒色となる。これにより、基板および該基板に貼り付けられた生体組織の切片、特に無染色の切片を鮮明に観察しながら、基板を特定して突き当て端に対する位置決めする操作を容易に行うことができる。
また、本発明は、シート部材に支持された複数の基板のうちの一部を前記シート部材から分離して回収する基板回収装置であって、前記シート部材が前記複数の基板を下方に向けて載置されると共に略水平方向に移動可能なステージと、該ステージの上方において前記シート部材を介して前記一部の基板に突き当てられる突き当て端を有し、該突き当て端を鉛直方向に移動可能な採取部と、前記ステージの下方から前記ステージ上の前記基板を観察する観察部と、前記ステージから前記採取部までの間において、少なくとも前記基板と前記観察部の観察方向に重なる領域に設けられ、可視光を拡散する光拡散性を有すると共に可視光に対して60%以上、好ましくは80%であり、ばらつきが2%以下である反射率を有する背景面とを備える基板回収装置を提供する。
本発明によれば、観察部に対して基板の背後に配置される背景面が略均一な白色を有するので、観察部によって観察される画像において基板の背景が略均一な白色となる。これにより、基板および該基板に貼り付けられた生体組織の切片、特に染色された切片を鮮明に観察しながら、基板を特定して突き当て端に対する位置決めする操作を容易に行うことができる。
上記発明においては、前記背景面が、前記採取部が備える部材の前記観察部と対向する下面からなっていてもよい。
このようにすることで、新たに部材を追加することなく背景面を簡易に構成することができる。
また、上記発明においては、前記採取部が、前記突き当て端を保持する保持部材と、該保持部材の下端に設けられ前記保持部材の外面から略水平方向に延びるフランジ部材とを備え、前記背景面が、前記フランジ部材の下面からなっていてもよい。
また、上記発明においては、前記ステージと前記採取部との間に略水平に配置される板部材を備え、前記背景面が、前記板部材の、前記観察部と対向する下面からなっていてもよい。
このようにすることで、観察部の視野に対して十分な大きさを有する背景面を簡易に構成することができる。
また、上記発明においては、前記板部材を、前記ステージと前記採取部との間に略水平に配置される位置と、前記採取部の前記突き当て端の移動に干渉しない退避位置との間で移動可能な移動機構を備えていてもよい。
このようにすることで、必要に応じて背景面を基板の背後に設置または撤去することができる。
また、上記発明においては、前記板部材は、略鉛直方向に貫通し前記突き当て端が通過可能な貫通孔を有していてもよい。
このようにすることで、板部材をステージと採取部との間に配置したまま突き当て端を略鉛直方向に移動させて基板を突くことができる。
また、本発明は、シート部材に支持された複数の基板のうちの一部を前記シート部材から分離して回収する基板回収装置であって、前記シート部材が前記複数の基板を下方に向けて載置されると共に略水平方向に移動可能なステージと、該ステージの上方において前記シート部材を介して前記一部の基板に突き当てられる突き当て端を有し、該突き当て端を鉛直方向に移動可能な採取部と、前記ステージの下方において前記ステージ上の前記基板を観察する観察部と、前記ステージから前記採取部までの間において、少なくとも前記基板と前記観察部の観察方向に重なる領域に択一的に配置可能に設けられ、可視光を拡散する光拡散性を有すると共に可視光に対して10%以下、好ましくは5%以下でありばらつきが2%以下である反射率を有する第1の背景面、および、可視光を拡散する光拡散性を有すると共に可視光に対して60%以上、好ましくは80%以上でありばらつきが2%以下である反射率を有する第2の背景面とを備える基板回収装置を提供する。
本発明によれば、観察部に対して基板の背後に配置される背景面が略均一な黒色または白色を有するので、観察部によって観察される画像において基板の背景が略均一な黒色または白色となる。これにより、基板および該基板に貼り付けられた生体組織の切片を鮮明に観察しながら、基板を特定して突き当て端に対する位置決めする操作を容易に行うことができる。特に、無染色の切片の場合は第1の背景面を用い、染色された切片の場合は第2の背景面を用いることによって、両方の切片に好適に適用することができる。
上記発明においては、前記第1の背景面を有する第1の板部材と、前記第2の背景面を有する第2の板部材と、これら第1の板部材よび第2の板部材を、前記第1の板部材が前記第1の背景面を下方に向けて前記ステージと前記採取部との間に略水平に配置される位置と、前記第2の板部材が前記第2の背景面を下方に向けて前記ステージと前記採取部との間に略水平に配置される位置と、前記第1の板部材および前記第2の板部材が前記採取部の前記突き当て端の移動に干渉しない位置との間で移動可能な移動機構とを備えていてもよい。
このようにすることで、必要に応じて第1の背景面および第2の背景面を基板の背後に設置または撤去することができる。
また、上記発明においては、一方の端面に前記第1の背景面を有し、他方の端面に前記第2の背景面を有する板部材と、該板部材を、前記ステージと前記採取部との間に略水平に配置される位置と、前記採取部の前記突き当て端の移動に干渉しない位置との間で移動可能な移動機構とを備え、該移動機構が、前記第1の背景面および前記第2の背景面のうち一方を下方に向けるように前記板部材を回転可能であってもよい。
このようにすることで、板部材の数を1つで済ますことができる。
本発明によれば、基板および該基板に貼り付けられた生体組織の切片を鮮明に観察しながら、回収すべき基板の特定および突き当て端に対する位置決めを容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る基板回収装置の全体構成図である。 図1の基板回収装置に適用される基板の一例を示す図である。 従来の基板回収装置によって、ステージ上に何も載置されていない状態で撮影された画像である。 従来の基板回収装置によって撮影された基板および切片の画像である。 本発明に係る基板回収装置によって撮影された基板および切片の画像である。 図1の基板回収装置の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る基板回収装置の全体構成図である。 図7の基板回収装置の変形例を示す図である。 図7の基板回収装置のもう1つの変形例を示す図である。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る基板回収装置1について図1〜図6を参照して説明する。
本実施形態に係る基板回収装置1は、図1に示されるように、基板2が載置される略水平なステージ3と、該ステージ3の上方に配置された採取部4と、ステージ3の下方に配置された観察部5および回収部6とを備えている。
基板2は、図2に示されるように、シート7の一方の面に隙間を空けて複数配列して支持されている。各基板2の一方の端面には生体組織から切り出された切片Xの断片X’が貼り付けられている。このような複数の基板2は、例えば、表面に切片Xが貼り付けられているカバーガラスのような元基板をシート7に接着し、シート7上において元基板を切片Xと共に裁断することによって作成される。基板2の形状および寸法は特に制限されないが、例えば、基板2は、矩形状であり、1mm以下の厚さ寸法と5mm以下の辺寸法とを有する。
基板2の他方の端面は、適切な接着力を有する接着剤によって剥離可能にシート7に接着されている。すなわち、基板2は、該基板2の自重よりも大きな接着力で、かつ、所定の大きさ以上の力でシート7側から他方の端面が突かれることによってシート7から剥離する接着力でシート7に接着している。また、基板2およびシート7は、可視光に対して透明または半透明である。
ステージ3は、該ステージ3が載置されているベース8に対して略水平方向に移動可能に設けられている。ステージ3は、シート7を略水平に支持すると共に、中央部に厚さ方向に貫通する窓3aを有している。
採取部4は、細長い直棒状の針部材9と、該針部材9の先端(突き当て端)9aを略鉛直下方に向けて保持するホルダ(保持部材)10と、該ホルダ10を略鉛直方向に移動させる移動機構11とを備えている。
針部材9の先端9aは、基板2の端面と略同一またはそれ以下の直径寸法を有している。
移動機構11は、ベース8上に略垂直に立つ支柱12と、ホルダ10を支柱12に連結するアーム13と、該アーム13とホルダ10との間に介在する直動スライダ14と、ホルダ10に設けられたノブ15とを備えている。操作者がノブ15を鉛直下方または鉛直上方に操作すると、直動スライダ14の作動によってホルダ10がアーム13に対して略鉛直下方または略鉛直上方に移動するようになっている。
ここで、ステージ3の上方に配置されている針部材9を除く部材の観察部5と対向する面のうち、少なくとも観察部5の視野F内に配置される面は、可視光を拡散する光拡散性を有すると共に十分に低い反射率を有する背景面16を構成している。背景面16の反射率は、10%以下であることが好ましく、5%以下であることがさらに好ましい。背景面16における反射率のばらつきは、2%以下であることが好ましい。このような範囲の反射率を有する背景面16は、全体にわたって十分に均一な黒色を有する。
図1においては、採取部4が備える部材のうちホルダ10が視野F内に配置されている。したがって、ホルダ10の下面10a(同図の太線S参照。)が背景面16に対応し、上記の範囲の反射率を有している。このような背景面16は、例えば、アルミ製のホルダ10の少なくとも下面10aをブラックアルマイト処理することによって構成される。あるいは、背景面16は、任意の材料からなるホルダ10の少なくとも下面10aを黒色に塗装することによって構成される。
観察部5および回収部6は、共通の可動ユニット17に保持されている。図1には、観察部5として対物レンズが例示されているが、これに代えてCCDカメラなどが用いられてもよい。観察部5は、観察光軸を略鉛直方向に向けて可動ユニット17に固定され、ステージ3の窓3aの位置に載置された基板2を下方から観察する。観察部5によって観察された画像は、図示しない光学系を介して図示しないモニタに表示されるようになっている。観察部5の視野F内の、後述する観察位置において針部材9の先端9aと略一致する位置、好ましくは視野Fの中心位置には、十字印のようなマークが表示されている。
観察部5には、ステージ3上の基板2に対して下方から照明光を照射する照明部18が取り付けられている。照明部18は、例えば、観察部5を囲むように取り付けられた環状のランプからなる。
回収部6は、可動ユニット17に形成された穴に配置された遠心チューブのような回収容器19を備えている。
可動ユニット17は、図示しない直動ガイドによって、ベース8に対して略水平方向に移動可能に設けられている。また、可動ユニット17は、直動ガイドに設けられたクリック機構のような位置決め機構によって、観察部5の観察光軸が針部材9の略鉛直下方に配置される観察位置、および、回収部6の回収容器19が針部材9の略鉛直下方に配置される回収位置に、位置決め可能に設けられている。
次に、このように構成された基板回収装置1の作用について説明する。
本実施形態に係る基板回収装置1によってシート7に接着されている複数の基板2のうち一部を回収するには、まず、操作者は、シート7をステージ3上に載置する。このときに、基板2が窓3aに配置されるように、かつ、基板2がシート7の下側に配置されるように、シート7をステージ3上に配置する。ステージ3上においてシート7の位置が安定するように、シート7の一部をクリップなどによってステージ3に対して固定してもよい。
次に、操作者は、可動ユニット17を観察位置に配置し、照明部18を点灯させる。これにより、ステージ3上の基板2が観察部5によって観察され、その基板2の像がモニタに表示される。このときに、基板2およびシート7は透明または半透明であり、基板2に貼り付けられている切片Xは十分に薄いので、観察部5に対してシート7の背後に配置されている針部材9および移動機構11も観察部5によって観察される。
操作者は、モニタに表示されている画像において所望の一の基板2がマークと重なるようにステージ3を位置決めする。これにより、所望の基板2が、針部材9の略鉛直下方に配置される。次に、操作者は、可動ユニット17を回収位置に移動させてから、ノブ15を下方に向かって押圧する。これにより、下方に移動した針部材9の先端9aが所望の基板2の他方の端面に突き当てられる。針部材9の先端9aによって突かれた基板2は、シート7から剥離して略鉛直下方に落下し、回収容器19内に回収される。
2個以上の基板2を回収する場合は、可動ユニット17を再び観察位置に移動させた後、ステージ3を位置決めする工程から針部材9によって基板2を突く工程までを繰り返せばよい。
この場合に、本実施形態によれば、観察部5によって取得される画像内において、基板2および切片Xの背後にホルダ10が写り込む。観察部5によって観察されるホルダ10の背景面16は均一な黒色を有しているので、基板2および切片Xの背景の色および明るさが略均一になり、基板2および切片Xの視認性を向上することができる。特に、切片Xとして色素によって染色されていない透明度の高い切片を用いる場合に、背景を均一な黒色にすることによって、切片Xを高いコントラストで鮮明に観察することができる。また、採取部4の移動が不要であるので、採取部4の移動に伴う針部材9と観察部5との位置ずれや針部材9の破損などの不都合の発生を防止することができる。
図3は、ステージ3に何も載置されていない状態で、ブラックアルマイト処理や塗装などが施されていない従来のアルミ製のホルダ10’を観察部5によって観察した画像である。図4および図5は、ステージ3に載置された基板2および切片Xを観察部5によって観察した画像である。また、図4は、図3に示されるホルダ10’を備えた従来の装置構成によって撮影されたものであり、図5は、本発明の装置構成によって撮影されたものである。ただし、図5において、上述した背景面16を有するホルダ10に代えて、針部材9とステージ3との間に、下面がブラックアルマイト処理されたアルミ板が挿入されている。
図4においては、基板2および切片Xの背景の色および明るさがホルダ10’によって不均一となり、基板2および切片Xを視認し難い。一方、図5においては、基板2および切片Xの背景が略均一な黒色であることによって基板2および切片Xを全体にわたって高いコントラストで鮮明に表示されている。
なお、本実施形態において、ホルダ10の形状は、図1に示されたものに限定されず、適宜変更可能である。
例えば、ホルダ10は、図6に示されるように、水平方向に広がるフランジ(フランジ部材)20を下端に備えていてもよい。フランジ20は、観察部5の視野Fの全体を覆う範囲に設けられている。この変形例において、観察部5によって観察される画像には、フランジ20の下面20aが写り込む。したがって、フランジ20の下面20aが、ブラックアルマイト処理または黒色に塗装されることによって背景面16を構成する。
このようにすることで、簡易な構成でありながら、観察部5によって観察される画像の全体にわたって背景の色を均一にすることができる。また、背景面16を単一の平坦な面から構成することによって、背景の色の均一性を容易に確保できる。
また、本実施形態においては、背景が黒色になるように、背景面16をブラックアルマイト処理または黒色に塗装することとしたが、これに代えて、背景が白色になるように、背景面16をホワイトアルマイト処理または白色に塗装してもよい。
切片Xが色素などによって染色されている場合、黒色の背景よりも白色の背景の方が切片Xと背景との色のコントラストが高くなり、さらに良好な視認性を得ることができる。この場合、背景面16は、可視光を拡散する光拡散性を有すると共に、可視光に対して十分に高い反射率、好ましくは60%以上、さらに好ましくは80%の反射率を有し、好ましくは2%以下の反射率のばらつきを有する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る基板回収装置1について図7〜図9を参照して説明する。
本実施形態においては、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第1の実施形態においては、採取部4が備える部材のうち視野F内に配置される部材の下面を黒色または白色にすることとしたが、これに代えて、本実施形態においては、図7に示されるように、針部材9とステージ3との間に挿脱可能な背景板(板部材)21が備えられている。
背景板21は、アーム(移動機構)22を介して略水平に支柱12に支持されている。アーム22は、背景板21を、ステージ3と針部材9との間の挿入位置と、針部材9の上下方向の移動に干渉しない退避位置との間で、移動可能に設けられている。背景板21は、挿入位置において、観察部5の視野Fの全体を覆う寸法を有している。また、背景板21の、少なくとも観察部5と対向する下面は背景面16を構成している。すなわち、背景板21の少なくとも下面は、第1の実施形態と同様に、ブラックアルマイト処理されるか、または黒色に塗装されることによって、全体にわたって十分に均一な黒色を有している。
次に、このように構成された基板回収装置1の作用について説明する。
本実施形態に係る基板回収装置1によってシート7に接着されている複数の基板2のうち一部を回収するには、第1の実施形態と同様にして、シート7をステージ3上に載置し、ステージ3上の基板2を観察部5によって観察し、所望の一の基板2がマークと重なるようにステージ3を位置決めする。このときに、アーム22の作動によって背景板21を針部材9とステージ3との間に挿入した状態で、基板2の観察およびステージ3の位置決めを行う。次に、操作者は、背景板21を退避位置に移動してから、ノブ15を下方に向かって押圧する。以降の操作は第1の実施形態と同一である。
この場合に、本実施形態によれば、観察部5によって取得される画像内において、基板2および切片Xの背後に背景板21が写り込む。観察部5によって背景板21の背景面16は均一な黒色を有しているので、基板2および切片Xの背景の色および明るさが略均一になり、基板2および切片Xの視認性を向上することができる。特に、切片Xとして色素によって染色されていない透明度の高い切片を用いる場合に、背景を均一な黒色にすることによって、切片Xを高いコントラストで鮮明に観察することができる。さらに、背景面16が単一の平坦な面から構成されているので、背景の色および明るさの均一性を容易に確保することができる。また、採取部4の移動が不要であるので、採取部4の移動に伴う針部材9と観察部5との位置ずれや針部材9の破損などの不都合の発生を防止することができる。
なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、白色の背景面16を採用してもよい。すなわち、背景板21の少なくとも下面が、ホワイトアルマイト処理されるか、または白色に塗装されることによって、可視光を拡散する光拡散性を有すると共に、可視光に対して60%以上であり、ばらつきが2%以下である反射率を有していてもよい。
また、本実施形態においては、針部材9によって基板2を突く際に、背景板21を針部材9の動作に干渉しない位置に退避させることとしたが、これに代えて、図8に示されるように、背景板21が、厚さ方向に貫通し針部材9が通過可能な貫通孔21aを有していてもよい。
このようにすることで、背景板21を移動せずとも基板2の観察および回収の両方行うことができ、操作をさらに簡便にすることができる。この変形例において、背景板21は、図8に示されるように採取部4に対して固定されていてもよく、図7に示されるように移動可能に設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、図9に示されるように、2つの背景板211,212を備え、一方の背景板211の下面を黒色の背景面161とし、他方の背景板212の下面を白色の背景面162としてもよい。この場合、例えば、背景板211または背景板212を一端に保持し、他端が支柱12に連結された2つのアーム22を備える。これらアーム22は、他端を支点にして一体的に略水平方向に回転することによって、背景板211または背景板212が針部材9とステージ3との間に配置される位置と、両方の背景板211,212が針部材9の移動に干渉しない位置との間で、2つの背景板211,212を移動可能に設けられる。なお、図9において、2つのアーム22のうち一方は、背景板212の背後に隠れているため図示されていない。
このようにすることで、無染色の切片と染色された切片の両方に好適に適用することができる。
また、本実施形態おいては、単一の背景板21が、黒色の背景面161と白色の背景面162の両方を有していてもよい。例えば、単一の背景板21が有する2つの端面のうち、一方がブラックアルマイト処理され、他方がホワイトアルマイト処理される。あるいは、単一の背景板21が有する2つの端面のうち、一方が黒色に塗装され、他方が白色に塗装される。
この場合、アーム22は、例えば、背景板21を略水平方向の中心軸回りに180°回転させることによって、黒色の背景面161および白色の背景面162が交互に下方を向くように構成される。
1 基板回収装置
2 基板
3 ステージ
3a 窓
4 採取部
5 観察部
6 回収部
7 シート(シート部材)
8 ベース
9 針部材
9a 先端(突き当て端)
10 ホルダ(保持部材)
11 移動機構
12 支柱
13 アーム
14 直動スライダ
15 ノブ
16,161,162 背景面
17 可動ユニット
18 照明部
19 回収容器
20 フランジ(フランジ部材)
21,211,212 背景板(板部材)
22 アーム(移動機構)
F 視野
X 切片
X’ 断片

Claims (13)

  1. シート部材に支持された複数の基板のうちの一部を前記シート部材から分離して回収する基板回収装置であって、
    前記シート部材が前記複数の基板を下方に向けて載置されると共に略水平方向に移動可能なステージと、
    該ステージの上方において前記シート部材を介して前記一部の基板に突き当てられる突き当て端を有し、該突き当て端を鉛直方向に移動可能な採取部と、
    前記ステージの下方において前記ステージ上の前記基板を観察する観察部と、
    前記ステージから前記採取部までの間において、少なくとも前記基板と前記観察部の観察方向に重なる領域に設けられ、可視光を拡散する光拡散性を有すると共に可視光に対して10%以下でありばらつきが2%以下である反射率を有する背景面とを備える基板回収装置。
  2. 前記背景面が、可視光に対して5%以下の反射率を有する請求項1に記載の基板回収装置。
  3. シート部材に支持された複数の基板のうちの一部を前記シート部材から分離して回収する基板回収装置であって、
    前記シート部材が前記複数の基板を下方に向けて載置されると共に略水平方向に移動可能なステージと、
    該ステージの上方において前記シート部材を介して前記一部の基板に突き当てられる突き当て端を有し、該突き当て端を鉛直方向に移動可能な採取部と、
    前記ステージの下方から前記ステージ上の前記基板を観察する観察部と、
    前記ステージから前記採取部までの間において、少なくとも前記基板と前記観察部の観察方向に重なる領域に設けられ、可視光を拡散する光拡散性を有すると共に可視光に対して60%以上でありばらつきが2%以下である反射率を有する背景面とを備える基板回収装置。
  4. 前記背景面が、可視光に対して80%以上の反射率を有する請求項3に記載の基板回収装置。
  5. 前記背景面が、前記採取部が備える部材の前記観察部と対向する下面からなる請求項1から請求項4のいずれかに記載の基板回収装置。
  6. 前記採取部が、前記突き当て端を保持する保持部材と、該保持部材の下端に設けられ前記保持部材の外面から略水平方向に延びるフランジ部材とを備え、
    前記背景面が、前記フランジ部材の下面からなる請求項5に記載の基板回収装置。
  7. 前記ステージと前記採取部との間に略水平に配置される板部材を備え、
    前記背景面が、前記板部材の、前記観察部と対向する下面からなる請求項1から請求項4のいずれかに記載の基板回収装置。
  8. 前記板部材を、前記ステージと前記採取部との間に略水平に配置される位置と、前記採取部の前記突き当て端の移動に干渉しない退避位置との間で移動可能な移動機構を備える請求項7に記載の基板回収装置。
  9. 前記板部材は、略鉛直方向に貫通し前記突き当て端が通過可能な貫通孔を有する請求項7に記載の基板回収装置。
  10. シート部材に支持された複数の基板のうちの一部を前記シート部材から分離して回収する基板回収装置であって、
    前記シート部材が前記複数の基板を下方に向けて載置されると共に略水平方向に移動可能なステージと、
    該ステージの上方において前記シート部材を介して前記一部の基板に突き当てられる突き当て端を有し、該突き当て端を鉛直方向に移動可能な採取部と、
    前記ステージの下方において前記ステージ上の前記基板を観察する観察部と、
    前記ステージから前記採取部までの間において、少なくとも前記基板と前記観察部の観察方向に重なる領域に択一的に配置可能に設けられ、可視光を拡散する光拡散性を有すると共に可視光に対して10%以下でありばらつきが2%以下である反射率を有する第1の背景面、および、可視光を拡散する光拡散性を有すると共に可視光に対して60%以上でありばらつきが2%以下である反射率を有する第2の背景面とを備える基板回収装置。
  11. 前記第1の背景面が、可視光に対して5%以下の反射率を有し、
    前記第2の背景面が、可視光に対して80%以上の反射率を有する請求項10に記載の基板回収装置。
  12. 前記第1の背景面を有する第1の板部材と、
    前記第2の背景面を有する第2の板部材と、
    これら第1の板部材よび第2の板部材を、前記第1の板部材が前記第1の背景面を下方に向けて前記ステージと前記採取部との間に略水平に配置される位置と、前記第2の板部材が前記第2の背景面を下方に向けて前記ステージと前記採取部との間に略水平に配置される位置と、前記第1の板部材および前記第2の板部材が前記採取部の前記突き当て端の移動に干渉しない位置との間で移動可能な移動機構とを備える請求項10または請求項11に記載の基板回収装置。
  13. 一方の端面に前記第1の背景面を有し、他方の端面に前記第2の背景面を有する板部材と、
    該板部材を、前記ステージと前記採取部との間に略水平に配置される位置と、前記採取部の前記突き当て端の移動に干渉しない位置との間で移動可能な移動機構とを備え、
    該移動機構が、前記第1の背景面および前記第2の背景面のうち一方を下方に向けるように前記板部材を回転可能である請求項8から請求項10のいずれかに記載の基板回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016185281A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 花王株式会社 舌受け治具
WO2017077573A1 (ja) * 2015-11-02 2017-05-11 オリンパス株式会社 生体組織加工装置

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