JP6332627B2 - 対物レンズ位置決め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡等に用いられるイメージガイドファイバーに対物レンズを接着する場合に用いる位置決め装置に関する。
近年、医療用分野及び工業用分野において広く用いられている内視鏡装置は、検査対象部位を照明する発光手段が必要となり、照明された検査対象部位を画像として捕らえるための撮影手段が必要となる。このため、一般的な内視鏡では、検査対象部位近くに挿入されて対象部位の映像を伝達するカテーテルと、このカテーテルの光路の一方に接続された撮影手段とを有している。
また、血管内視鏡など、微細な部位を撮影する内視鏡は、石英ガラス製の微細なファイバーを束ねたイメージガイドファイバーの先端に対物レンズを接着固定した撮影部と、前記イメージガイドファイバーの周囲に長手方向に沿って同じく石英ガラス製の微細なファイバーを束ねたライトガイドからなる光照射部から構成されている。
内視鏡は外部装置として発光手段を有し、この発光手段からの照明光を内部に設けたライトガイドに導光し、このライトガイドで導光された照明光をライトガイドの先端側から出射して検査対象部位を照明する構成になっている。更に、内視鏡は、照明光で照らされた観察対象部位を画像として捕らえるためのイメージガイドファイバーをカメラやモニターに接続し、イメージガイドファイバーからの画像を観察できるように構成されている。
一方、この種、内視鏡を使用した診察、治療のための血管内視鏡システムが知られている。この血管内視鏡システムは、治療室内に被験者に対する細菌等の感染を防止するために、減菌状態である清潔領域と減菌状態にない領域とを区分して設け、被験者の体内に直接挿入されるライトガイドファイバーとイメージガイドファイバーからなるカテーテルを清潔領域に配置し、減菌状態にない領域に光源装置やカメラ、モニターを設けている。(特許文献1参照)
特開平8−150114号公報
先の特許文献1に記載されている血管内視鏡は、イメージガイドファイバーとライトガイドファイバーからなる2つの光路を備え、イメージガイドファイバーの後端をビデオ一体型カメラに接続し、ライトガイドファイバーの後端を光源に接続している。また、イメージガイドファイバーの先端部とライトガイドファイバーの先端部を一体化して先端部同士をカテーテルとして構成し、血管の内部に挿入できるように構成している。
ここで、従来の血管内視鏡は、血管に挿入できるように極めて細径であるので、一般にはイメージガイドファイバーの先端部にセルフォックレンズ(日本板ガラス(株):商品名)と称される解像度の高い円柱状の対物レンズが使用されている。
このセルフォックレンズは、レンズ内の屈折率に分布差を生じさせた構造であるため、円柱形状であり、一般的な凸レンズとは異なり周面に厚みを有している。
この種の血管内視鏡は、イメージガイドを構成するファイバーの先端に対物レンズを揃え、これらを近接させて一体化した構造であるので、例えばイメージガイドファイバーの先端部に円柱状の対物レンズを接着し固定する必要がある。
ところが、血管内視鏡は細径であり、例えば、図19、図20に示すように外径0.4mm程度のイメージガイドファイバー100の先端部に外径0.35mm程度の円柱状の対物レンズ101を光学用接着剤を用いて図21に示すように軸芯を合わせて正確に接着する必要がある。前述のような細径のイメージガイドファイバー100の先端部に細径の対物レンズ101を接着するのは、作業者が行う接着作業として容易ではなく、対物レンズ101の接着工程を機械化して正確に接合できることが望まれている。
例えば現在、細径のイメージガイドファイバー100の先端部に対物レンズ101を取り付けるには、熟練の作業者が顕微鏡観察しながらピンセットなどの器具を用いてイメージガイドファイバー100の先端部に対物レンズ101を接着しているが、イメージガイドファイバー100の軸芯と対物レンズ101の軸芯がわずかでも位置ずれを起こすようであると、血管内視鏡で観察した血管内画像が歪むか、場合によっては画像が得られないおそれがある。従って、作業者にとって細径のイメージガイドファイバー100の先端部に対物レンズ101を接着する作業は神経を使う難度の高い作業であり、作業者の熟練度に接着精度が左右される煩雑な作業工程となっている。
一例として、図22(a)に示すように対物レンズ101が芯ずれした場合、図22(b)に示すようにイメージガイドファイバー100と対物レンズ101の隙間が大きくなった場合、図22(c)に示すようにイメージガイドファイバー100の先端部に対し対物レンズ101が曲がって接着される場合が考えられる。これらのいずれの場合であっても、内視鏡として完成させた場合、対物レンズ101が得た光をイメージガイドファイバー100に正確に入射できないため、画像が歪むか視野が狭くなるか、画像が得られない等の問題を生じるおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、細径のイメージガイドファイバーの先端部に細径の対物レンズを接着する工程について、熟練作業員の手作業によらずに接着作業自体を機械的に正確に実施でき、調芯作業の失敗のない位置決め装置を提供することを目的とする。
本発明の対物レンズ位置決め装置は、イメージガイドファイバーの先端に対物レンズを位置合わせして接着する対物レンズ位置決め装置であって、前記イメージガイドファイバーの先端部を把持する支持アームと、該支持アームを縦横高さの3軸方向に移動させて前記イメージガイドファイバーの先端部を3軸方向に移動させるアクチュエーターと、前記支持アームが支持した前記イメージガイドファイバー先端の前方側に設置された支持台と、該支持台に設けられて前記対物レンズを前記イメージガイドファイバーの先端に対向させて支持する支持機構と、前記支持台に隣接されて前記対物レンズの前記イメージガイドファイバー側と反対側に設置されたガイドチャートと、前記イメージガイドファイバーの基端側に設置されて前記イメージガイドファイバーを介し送られてくる前記ガイドチャートの画像を撮影する撮像装置と、前記イメージガイドファイバーを介し前記撮像装置に撮影された前記対物レンズの外周輪郭と前記イメージガイドファイバーを介し前記撮像装置に撮影された前記イメージガイドファイバー先端部の外周輪郭をそれぞれ検出して両者の外周輪郭を合致するように前記アクチュエーターを動作させる機能と、前記撮像装置と前記アクチュエーターに接続されて前記撮像装置が撮影した前記ガイドチャート画像のピント合わせ状態に応じて前記アクチュエーターを作動させ、前記対物レンズの端部に対する前記イメージガイドファイバーの先端位置間隔を調節する機能を備えた制御装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、イメージガイドファイバー先端部側に接着するべき対物レンズを支持台に支持させ、アクチュエーターに支持させたイメージガイドファイバー先端部側に前記対物レンズを対向配置し、イメージガイドファイバーから撮像装置に送られたイメージガイドファイバー先端部の外周輪郭と対物レンズの外周輪郭を検出して外周輪郭どうしを合致させるようにアクチュエーターを動作させて位置合わせするので、イメージガイドファイバー先端部に対し対物レンズを軸芯の位置ずれが生じないように正確に位置合わせできる。イメージガイドファイバーの先端部に対し軸芯の位置ずれが無いように対物レンズを位置合わせした後、これらの間に接着剤を供給して接着することで、イメージガイドファイバーの先端部に正確に対物レンズを接着できる。
また、イメージガイドファイバーを介し対物レンズ越しにガイドチャートを撮像し、ガイドチャートのピント合わせ状態に応じてイメージガイドファイバーの先端部と対物レンズとの相対距離を決めてから接着することで、イメージガイドファイバーの先端部に対物レンズを適切な間隔で接着することができる。
以上により、軸芯の位置ずれを起こすことなく、イメージガイドファイバーの先端部に適切な距離間隔で対物レンズを接着し、固定することができる。
このため、細径のイメージガイドファイバーと細径の対物レンズを備える血管内視鏡を製造する場合、画像の歪みや視野の欠落などを生じない高性能の血管内視鏡を熟練作業者によらずとも、従来よりも精度良く短時間で製造することができる。
本発明に係る第一実施形態の対物レンズ位置決め装置の全体構成を示す平面略図。 同位置決め装置に設けられているアクチュエーターと支持台の部分を示す側面図。 同位置決め装置に設けられているアクチュエーターと支持台の部分を示す正面図。 同位置決め装置の全体構成を示す説明図であり、(a)は装置主要部の構成図、(b)は対物レンズとイメージガイドファイバー先端部との位置関係の一例を第2の撮像装置が捕らえた画像を示す斜視図、(c)は対物レンズとイメージガイドファイバー先端部との位置関係の一例を第3の撮像装置が捕らえた画像を示す斜視図、(d)は対物レンズの輪郭とイメージガイドファイバー先端部の輪郭の位置合わせ状態の一例を第1の撮像装置が捕らえた画像を元に示す説明図、(e)は位置情報、設定情報等の表示をモニター画面上に表示した状態の一例を示す説明図。 同位置決め装置により対物レンズを接着したイメージガイドファイバーを備えて構成された内視鏡の一例を示す縦断面図。 同内視鏡の先端部を示すもので、(a)は縦断面図、(b)は横断面図。 同内視鏡の全体構成を示す側面図。 同内視鏡のイメージガイドファイバー部分を示す横断面図。 同第一実施形態の対物レンズ位置決め装置の要部構成を示す概略斜視図。 同第一実施形態の対物レンズ位置決め装置において支持台部分を示す概略斜視図。 同第一実施形態の対物レンズ位置決め装置において支持台の内側部分を示す概略斜視図。 同第一実施形態の対物レンズ位置決め装置において支持台の構成を示す概略斜視図。 同第一実施形態の対物レンズ位置決め装置において支持台を取り外した構成を示す概略斜視図。 同第一実施形態の対物レンズ位置決め装置において支持台部分に装着される照明器とガイドチャートを示す斜視図。 同第一実施形態の対物レンズ位置決め装置に設けられる支持台を構成する門型の主架台を示すもので、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図。 同第一実施形態の対物レンズ位置決め装置に設けられる支持台を構成する門型の副架台を示すもので、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図。 同第一実施形態の対物レンズ位置決め装置に設けられる制御装置がモニター画面に映し出す監視結果を示すもので、(a)はイメージガイドファイバー先端部の輪郭と対物レンズの輪郭をモニター画面に映し出し調整している状態を示す画面、(b)は輪郭どうしの位置を計測して調整するための輪郭位置と算出機能を示す画面、(c)はイメージガイドファイバー先端部と対物レンズの相対位置を写す画面。 同第一実施形態の対物レンズ位置決め装置に設けられる制御装置がモニター画面に映し出した監視結果の一例を示すもので、イメージガイドファイバーが対物レンズを介し映し出したガイドチャートの画像を示す図。 イメージガイドファイバーの先端部と対物レンズの接着状態の一例を示す斜視図。 一般的なイメージガイドファイバーと対物レンズを接着剤で接合する前の状態を示す説明図。 一般的なイメージガイドファイバーと対物レンズを接着剤で接合した状態を示す説明図。 一般的なイメージガイドファイバーと対物レンズの接合不良状態を示すもので、(a)は芯ずれ状態の一例を示す説明図、(b)はイメージガイドファイバーと対物レンズ間の隙間が大きすぎた状態の一例を示す説明図、(c)はイメージガイドファイバーに対して対物レンズが曲がって接着された状態の一例を示す説明図。
以下、本発明に係る対物レンズ位置決め装置の一実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明は以下に説明する実施形態に制限されるものではない。また、各図に示す装置は、本発明の特徴をわかりやすくするため、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際の構成と同じであるとは限らない。
図1は本発明に係る対物レンズ位置決め装置の全体構成を示すもので、この例の位置決め装置Aは、装置全体をボックス型のフレーム構造体1に収容してなる。
このフレーム構造体1は縦枠フレームと横枠フレームを縦長の箱枠型に組み付けて構成され、フレーム構造体内部の所定高さ位置に水平に第1の支持基盤2が設けられ、この第1の支持基盤2の上にアクチュエーター3によって3軸方向に移動可能な支持アーム5を備えた第1の支持ユニット6が設けられ、この支持ユニット6の手前側に対物レンズを支持するためのレンズ支持ユニット7が設けられている。また、フレーム構造体1の内部側において第1の支持基盤2の右手側には第2の支持基盤8が設けられ、この第2の支持基盤8の上に、位置調整ユニット9と撮像装置ユニット10が設けられている。
さらに、ボックス1の内部側において第2の支持基盤8の背後側に、制御装置11と表示装置12が設けられ、ボックス1の前面側に制御装置11に接続されてその操作を行うためのキーボード装置13とマウス15が設けられている。
図1に示すフレーム構造体1の内部において、第1の支持基盤2、第2の支持基盤8、制御装置11、表示装置12の設置位置は1つの例であって、フレーム構造体1の内部においてこれらを設置する位置は特に制限するものではない。図1に示すフレーム構造体1を構成する図示略の枠材の一部によって、第1の支持基盤2と第2の支持基盤8がフレーム構造体1の内部で水平に支持されている。
本実施形態の位置決め装置Aは以下に説明する血管内視鏡に組み込まれるイメージガイドファイバーに円柱状の対物レンズを位置決めし、接着する場合に使用する。
適用対象とする血管内視鏡は、一例として、図5、図6に示すように、複数のファイバーを筒型に配置して構成したライトガイドファイバー22の長手方向のルーメン(穴)22aにイメージガイドファイバー23と対物レンズ25を組み込み、それらの先端側でライトガイドファイバー22とイメージガイドファイバー23と対物レンズ25を一体に接着して構成されている。また、ライトガイドファイバー22の途中に開口22bを設けた分岐部26が形成され、ここからイメージガイドファイバー23を分岐させて分岐部26から後方に突出させたイメージガイドファイバー23の後端部にイメージガイド側コネクタ27が設けられ、分岐部26から後方に突出させたライトガイドファイバー22の後端部にライトガイド側コネクタ28が設けられている。前記分岐部26は分岐部チューブ29で覆われ、外力等から保護されている。
前記ライトガイドファイバー22の先端側は、詳細には、図6に示すように、中心部にロッド状のイメージガイドファイバー23が配置され、その先端側にイメージガイドファイバー23と同一外径の円柱形状の対物レンズ25が接着固定され、該対物レンズ25の外周面とイメージガイドファイバー23の先端部外周面とを覆う円筒状の遮光管30が接着固定されている。この遮光管30は、ステンレス鋼などの遮光性の金属材料からなる管体であり、対物レンズ25に至るイメージガイドファイバー23の先端部分を数mm程度覆っている。遮光管30を構成する材料は、遮光性を有する金属材料であり、かつ、生体内に挿入した場合の耐食性などに優れた材料であることが望ましい。これらの要求を満たす金属材料として、上述のステンレス鋼以外に、コバルトクロム合金、チタンおよびチタン合金などを例示できるが、これらに限るものではない。
対物レンズ25とイメージガイドファイバー23の外側には複数本のファイバー素線が配置されて筒状にライトガイドファイバー22が配列されている。
前記ライトガイドファイバー22は、例えばライトガイド用の複数の石英製の微細なファイバーを集合し筒状に束ねて構成されている。
前記イメージガイドファイバー23は、一例として図8に示すように、石英製の複数のコア材32と、それら個々の周囲を覆うクラッド材33からなるファイバー35を複数、サポート材36を介し集合してなる画像伝送部37と、この画像伝送部37を覆って設けられたスキン層38とプリコート層39と遮光層40とからなる多層構造のファイバー素線41から構成されている。一例としてイメージガイドファイバー23は6000本程度のファイバー35の集合体からなる。
前記対物レンズ25は、一例として、円柱形状のセルフォックレンズ(日本板ガラス(株):商品名)からなる。セルフォックレンズとは、レンズ内での屈折率が部位毎に異なるように構成されたレンズであり、両端平面の円柱形状であっても、通常の凸レンズのように集光作用を奏する。この対物レンズ25は、先端面をフラットとした構造でありながら、内部の部分的屈折率差により凸レンズと同等の光学作用をなすもので、先端面から5mm程度までの特定の作動距離において観察物の画像をイメージガイドファイバー23側に伝達する。
なお、実用的な血管内視鏡1として、イメージガイドファイバー23の部分の外径0.4mm、対物レンズ(セルフォックレンズ)の外径0.35〜0.4mm、それらの先端部に長さ3mm、内径0.4mm、外径0.5mmの遮光管30を被せて接着し、その先端周囲にφ=0.05mmのファイバーを34本配置して外径0.6mmとした構造として実現できる。なお、イメージガイドファイバー23の石英系ガラスファイバーとして、コア材としてGeO−SiO、クラッド層としてB−F−SiO、スキン層をSiOから形成し、プリコート層をアクリレート樹脂から構成できる。
遮光管30と他の部材はそれぞれ接着剤により相互に一体化することができる。
ところで、図5に示すようにライトガイドファイバー22の後端側にはランプなどの光源43が接続され、ライトガイドファイバー22に光源43から照明光を導入することができ、イメージガイドファイバー23の後端側にカメラ等の撮像装置44とモニター等の表示装置45が接続され、イメージガイドファイバー23からの画像を撮影するか、表示できる内視鏡システムが構成される。
ライトガイドファイバー22は、石英ガラスの微細なファイバーを束ねた構造であるので、光を導くことができ、ライトガイドファイバー22の先端を挿入した生体内の特定部位とその周囲に光を照射することができる。
イメージガイドファイバー23は、石英ガラスの微細なファイバーを束ねた構成であり、生体内に挿入されてその先端に固定されたセルフォックレンズなどの対物レンズ25により所望の撮影対象部位を拡大し、イメージガイドファイバー23の後端側に接続された撮像装置44や表示装置45に画像として送ることができる。
本実施形態で対象とする血管内視鏡21の構造において、イメージガイドファイバー23の先端部と対物レンズ25の周面を遮光管30で覆って遮光しているので、対物レンズ25の周面側からその内部側に照明光が導入されることが無く、イメージガイドファイバー23の先端部周面側から照明光が導入されることがないので、イメージガイドファイバー23に対物レンズ25から導入された光に余分な漏れ光が付加されない。このため、イメージガイドファイバー23から撮像装置44側に、あるいは、表示装置45側に余分な漏れ光を含んでいない撮影対象部位からの観察光を導くことができるので、画像のコントラストが向上し、撮影対象部位の鮮明な画像を得ることができる。このため光漏れの影響を排除し、コントラストの良好な鮮明な観察画像を得ることができる血管内視鏡21を得ることができる。
上述の優れた特徴を有する血管内視鏡21において、イメージガイドファイバー23に対物レンズ25を位置決めし、接着する装置について以下に詳述する。
位置決め装置Aにおいてアクチュエーター3は、フレーム構造体1の内部に設置されているので、以下、説明の簡易化のために、図1に示すフレーム構造体1の左右方向(横方向)をX軸方向、ボックス1の奥行き方向(縦方向)をY軸方向、フレーム構造体1の高さ方向をZ軸方向と規定して説明する。
アクチュエーター3には、図1に示すように平面視X軸方向(図1の横方向)に設けられている2本のガイドロッド50に沿ってX軸方向に移動自在に設けられた第1のスライダー51と、平面視Y軸方向(図1の縦方向)に設けられている2本のガイドロッド52に沿ってY軸方向に移動自在に設けられた第2のスライダー53が設けられている。更に、アクチュエーター3には、図2、図3に示すようにZ軸方向(高さ方向)に設けられている2本のガイドロッド55に沿ってZ軸方向(高さ方向)に移動自在に設けられた第3のスライダー56が設けられている。この第3のスライダー56の前面側下部に第3のスライダー56から前方に突出するロッド状(4角柱状)の支持アーム5が設けられている。
ガイドロッド50、50は個々に周回りに回転自在に第2のスライダー53に支持され、第2のスライダー53の一部には前記ガイドロッド50を個々に回転駆動するためのモーター装置54が設けられている。ガイドロッド50、50は送りねじ軸として構成され、これらガイドロッド50、50が第1のスライダー51に形成されているねじ孔に螺合されているので、第1のスライダー51はガイドロッド50、50に沿ってX軸方向にスライド移動される。ガイドロッド52は、個々に周回りに回転自在に取付ブロック58に支持され、この取付ブロック58の一部に設けられているモーター装置59によりガイドロッド52が個々に回転される。ガイドロッド52は送りねじ軸として構成され、これらガイドロッド52が第2のスライダー53に形成されているねじ孔に螺合されているので、第2のスライダー53はガイドロッド52、52に沿ってY軸方向にスライド移動される。
同様に、第3のスライダー56に形成されているねじ孔にガイドロッド55、55が螺合され、ガイドロッド55、55を個々に回転自在に支持したフレーム60にガイドロッド回転駆動用のモーター装置61が設けられている。
以上の構成により、アクチュエーター3は第1のスライダー51をモーター装置54の作動によりX軸方向にスライド移動させ、第2のスライダー53をモーター装置59の作動によりY軸方向に移動させ、第3のスライダー56をモーター装置61の作動によりZ軸方向に移動させる。このため、アクチュエーター3はレンズ支持ユニット7側に横向きに突出している支持アーム5をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の3軸方向に所定距離移動自在に支持している。現状、アクチュエーター3を構成する各ライダー51、53、56のための送りねじ機構により、10μm単位の精度で支持アーム5を各方向に移動させて正確に位置決めすることができる。
前記支持アーム5の先端部側には左右2本のねじ部材62によって支持板63が支持アーム5の先端部と接近離間自在に装着されている。この支持板63と支持アーム5の先端部との間隔を2本のねじ部材62により調整することで後述する如くイメージガイドファイバー23の先端部を支持板63と支持アーム5の先端部の間に把持することができる。
レンズ支持ユニット7は、第1の支持基盤2においてアクチュエーター3の手前側に設置され、門型の主架台65および門型の副架台66からなる支持台64とこれを支持するベース架台67を主体として構成されている。主架台65と副架台66は、それらを厚さ方向に重ね合わせて一体化され、これらが第1の支持基盤2の上面に固定されたベース架台67の上に設置されている。
ベース架台67は、図13に示すように、第1の支持基盤2の上面にボルト止めされるブロック型の第1脚部67aおよび第2脚部67bと、これら第1脚部67aおよび第2脚部67bの上部奥側を一体化した連結壁67cとから構成されている。また、連結壁67cの第2脚部67b側の端部には、仕切壁67dが連結壁67cに対し平面視逆L字型に連続するように、第2脚部67bの右側上部に一体化されている。
第1脚部67aおよび第2脚部67bの上面側に逆L字型に配置された連結壁67cと仕切壁67dにより区画されて架台収容部68が形成されている。また、連結壁67cと仕切壁67dの交差する部分に沿ってこれらの壁を掘り込んだスリット型の凹溝部67eが形成されている。また、連結壁67cにおいて第1脚部67aの上方位置にねじ穴67gが形成され、第2脚部67bの上方位置にもねじ穴67gが形成されている。
主架台65は、図12、図15に示すように離間して設けられた第1脚部65aおよび第2脚部65bと、これらの上部側を一体化したブリッジ部65cとからなる門型に構成され、ブリッジ部65cの上面側に短冊状の金属板からなる支持プレート69が支持ボルト70、70により取り付けられている。
第1脚部65aと第2脚部65bの高さ方向中央部に第1脚部65aと第2脚部65bの厚さを半分程度に薄くする凹部65dが形成され、この凹部65dを堺として第1脚部65aと第2脚部65bの上部側はそれらの下部側よりも肉薄に形成されている。即ち、第1脚部65aと第2脚部65bにおいて凹部65dより上部側は凹部65dより下部側に対し、3/4程度の厚さに形成され、この薄い上部側に副架台66が装着されている。
主架台65の第1脚部65aと第2脚部65bにおいてそれらの下部側に各脚部を厚さ方向に貫通する挿通孔65eが形成されている。これらの挿通孔65eは、主架台65をベース架台67の上に立設した場合、挿通孔65eを貫通してベース架台67のねじ穴67gに固定ボルト80、81を螺合することで主架台65をベース架台67に固定するために設けられている。
副架台66は、図12、図16に示すように離間して設けられた第1脚部66aおよび第2脚部66bと、これらの上部側を一体化したブリッジ部66cとからなる門型に構成され、ブリッジ部66cの上面側に短冊状の金属板からなる支持プレート71が支持ボルト72、72により取り付けられている。
副架台66の第1脚部66aおよび第2脚部66bは、主架台65の第1脚部65aおよび第2脚部65bと同程度の幅を有するが、高さについては主架台65の第1脚部65aおよび第2脚部65bの半分程度の高さに形成されている。副架台66の第1脚部66aおよび第2脚部66bの下端部側に第1脚部66aおよび第2脚部66bに対して側面視L字型に延出する差込片66dが形成され、これらの差込片66dを主架台65の凹部65dに挿入して副架台66が主架台65に対し図12に示すように一体化されている。
また、副架台66の第1脚部66aおよび第2脚部66bの下端部にそれらの下端部を厚さ方向に貫通するように調整ボルト75が挿通され、これらの調整ボルト75は主架台65の第1脚部65aおよび第2脚部65bの凹部65dの部分をそれらの厚さ方向に貫通するように形成されているネジ穴65fに螺合されている。
調整ボルト75、75により主架台65と副架台66が一体化されていることで主架台65の脚部66a、66b間と副架台66の脚部66a、66b間には空間部Sが形成されている。
主架台65は、第1脚部65aをベース架台67の第1脚部67a上に設置し、第2脚部65bをベース架台67の第2脚部67b上に設置し、第1脚部65aと第2脚部65bを連結壁67cの前面側に沿わせ、第2脚部65bの右側面を仕切壁67dに沿わせてベース架台67上に設置されている。また、主架台65は第1脚部65aをその厚さ方向に貫通して連結壁67cのねじ穴67gに螺合された固定ボルト80と、第2脚部65bをその厚さ方向に貫通して連結壁67cのねじ穴67gに螺合された固定ボルト81によってベース架台67に一体化されている。
主架台65をベース架台67上に位置決めする場合、直角に交わっている連結壁67cと仕切壁67dの内側境界部分に凹溝部67eを形成しておくことで、主架台65の第2脚部65bの角部を凹溝部67eに挿入することができる。このため、主架台65の第2脚部65bにおいてその背面側をベース架台67の連結壁67cに正確に密着させることができ、第2脚部65bにおいてその右側面側を仕切壁67dに密着させて主架台65を正確に位置決めできる。
仮に、連結壁67cと仕切壁67dの内側境界部分に凹溝部67eを形成していない構造では連結壁67cと仕切壁67dの境界部分内側に第2脚部65bの角部が位置するので連結壁67cと仕切壁67dの直角に交わっている部分の工作精度を相当に高めておかないと、ベース架台67上に主架台65を精度良く配置できなくなる。この点において上述の凹溝部67eを設けた構造であれば、連結壁67cの前面に対する主架台65の密着精度が向上し、仕切壁67dの側面に対する主架台65の密着精度も向上するので、ベース架台67に対し主架台65を正確に位置決めできる。
副架台66の第1脚部66aと第2脚部66bの差込片66dを主架台65の凹部65dに挿入し、主架台65と副架台66を接合している調整ボルト75、75を回転操作することにより主架台65と副架台66の間隔を調整することができる。即ち、調整ボルト75、75を操作することにより、主架台65上の支持プレート69と副架台66上の支持プレート71の間の間隔を調整し、支持プレート69と支持プレート71の間に対物レンズ25を把持することができる。
また、主架台65に装着されている支持プレート69の副架台66側の端縁中央部に対物レンズ25を保持するために望ましい大きさの三角型の切欠部69aが図4に示すように形成され、副架台66に装着されている支持プレート71の主架台65側の端縁中央部に同様の大きさの三角型の切欠部71aが形成されている。
以上の構成により、主架台65および支持プレート69と副架台66および支持プレート71と調整ボルト75、75により対物レンズ25の支持機構84が構成されている。
これら切欠部69a、71aの大きさは、例えば直径0.3〜0.4mm程度の柱状の対物レンズ25を把持する場合、図4(b)または図4(c)に示すように切欠部69a、71a間に対物レンズ25を把持した状態で支持プレート69、71間に若干の隙間を生じる程度の大きさにすることが好ましい。
次に、図10、図14に示すように、レンズ支持ユニット7の近傍にガイドチャート82と照明器83を備えた検査ユニット85が設けられている。この検査ユニット85は、横長の長方形状の基板86の上に照明器83を備え、照明器83の側方に柱状の位置調節器87を備え、更に、支持板88とその先端部上面にガイドチャート82が設けられている。
照明器83は、ボックス型の投光器83aとその先端側に傾斜配置された反射板89を備え、投光器83aの先端側から出射された光を反射板89により上方に照明光として導くことができる。位置調節器87は上下に移動可能なスライダー式の基台90を備え、調整レバー91を回転させることで基台90の上下位置を調節し、支持板88の上下位置を調節することができる。支持板88は、基台90から横方向に延出する延出板88aとこの延出板88aに対し直交する方向に水平に延在された短冊状の支持基板88bからなり、支持基板88bの先端部上に、光拡散板92を介しペーパー状のガイドチャート82が貼り付けられている。ガイドチャート82は表面に複数の間隔の異なるガイド目盛群82aが形成された正方形状のチャート紙からなる。
第2の支持基盤8に設けられている位置調整ユニット9は対物レンズ25を先端側に接着する対象物としてのイメージガイドファイバー23においてその基端側を支持するためのテーブル93を備えている。このテーブル93は図1に示すように調整ノブ93A、93Bを備え、テーブル自体がX軸方向とY軸方向に移動可能な2重構造とされている。
なお、図1ではテーブル93の上にイメージガイドファイバー23の後端部を把持する機構については略しているが、テーブル93に複数形性されているねじ穴を利用してボルト止めによりテーブル93に接近離間する支持板を設け、この支持板によりイメージガイドファイバー23の後端部をテーブル93の上面に押し付けて把持する機構が設けられている。
テーブル93の側部中央に望むように撮像装置ユニット10が設けられている。撮像装置ユニット10は、顕微鏡95を接続した第1の撮像装置(CCDカメラ)96を備え、この第1の撮像装置96をZ軸方向に上下位置調節する位置調整器97を備えている。
一方、図4、図9等に示すように、レンズ支持ユニット7の周囲にレンズ支持ユニット7の支持プレート69、71が把持した対物レンズ25を別々の角度から撮影するための第2撮像装置(CCDカメラ)98と第3撮像装置(CCDカメラ)99が設けられ、レンズ支持ユニット7の支持プレート69、71の部分に斜め上方から照明光を照明する照明装置110が設けられている。この照明装置110は、後述するイメージガイドファイバー23と対物レンズ25の位置合わせ作業時において対物レンズ25の輪郭を画像注出するための照明光を照射する。
また、図1に示すように、第2の支持基盤8の上にUV型接着剤供給用のハンディタイプの注出器111が設置されている。
前述のように構成された位置決め装置Aにおいて、第1の撮像装置96と第2の撮像装置98と第3の撮像装置99が撮影した映像は、それぞれ制御装置11の画像処理部に送られ、マウス15による操作あるいはキーボード13による操作によって表示装置12にこれらの映像を個々に表示することができる。制御装置11は一例として記憶部と演算部と制御部を備えたパーソナルコンピューターであり、マウス15あるいはキーボード13による操作が可能である。
また、制御装置11はアクチュエーター3に接続されていて、アクチュエーター3を動作させて支持アーム5の3軸方向位置を調節することができる。
「対物レンズの位置決め工程、接着工程」
以下に制御装置11によってアクチュエーター3を動作させるとともに、第1撮像装置96が撮影した映像に基づく制御装置11の判断と処理によりイメージガイドファイバー23の先端部を対物レンズ25に対し位置調節する動作について説明する。
位置決め装置Aを用いてイメージガイドファイバー23の先端に円柱状の対物レンズ25を接着するにあたり、レンズ支持ユニット7に対物レンズ25を装着しておく。ここで用いる対物レンズ25は、一例として、血管内視鏡に適用される対物レンズとして、外径0.3〜0.4mm程度、長さ数mm程度の大きさである。
また、対物レンズ25を位置決めする対象としてのイメージガイドファイバー23は、その先端を研磨してイメージガイドファイバー23の長さ方向に直角な平滑な先端面を形成しておく。
まず、主架台65と副架台66を一体化している調整ボルト75、75を緩めて主架台65の支持プレート69と副架台66の支持プレート71の間隙を対物レンズ25の外径より大きくしておき、ピンセットなどの器具を用いて支持プレート69、71の隙間に対物レンズ25を鉛直方向に配置する。ここから調整ボルト75、75を締めて支持プレート69、71の隙間を徐々に閉じることで対物レンズ25の両側部を支持プレート69、71の切欠部69a、71aの部分で把持することができる。
支持プレート69、71で対物レンズ25を把持した際、支持プレート69、71の上面側に対物レンズ25の上部側が若干突出するように把持する。
対物レンズ25を主架台65と副架台66で把持する場合、ベース架台67に架台65、66を取り付けた状態のまま対物レンズ25を架台65、66で把持しても良いし、架台65、66をベース架台67から取り外しておいて対物レンズ25を架台65、66で把持した後、架台65、66をベース架台67に取り付けても良い。
ベース架台67に架台65、66を取り付けたまま対物レンズ25を把持する場合は、図11に示すようにこれらの架台65、66から検査ユニット85は外しておき、これら架台65、66の前方側を開放しておくことが好ましい。
次に、イメージガイドファイバー23の先端を支持アーム5の先端部に支持させるとともに、イメージガイドファイバー23の後端部を位置調整ユニット9のテーブル93上に把持し、イメージガイドファイバー23の後端部に第1の撮像装置96を位置合わせしておく。
イメージガイドファイバー23の後端部を先に説明した図示略の支持板等で図1に示すテーブル93の右端部側中央に把持する。この作業により、第1の撮像装置96に装着されている顕微鏡95の先端部にイメージガイドファイバー23の後端部を位置合わせできる。より正確な位置合わせを行うために、テーブル93の調整ノブ93A、93BでX軸方向とY軸方向の位置合わせと、第1の撮像装置側の位置調整器97を利用してZ軸方向の位置合わせを行い、顕微鏡95で拡大した映像の中央にイメージガイドファイバー23の後端部中心が正確に位置するように調整することが望ましい。
また、イメージガイドファイバー23の先端部を支持アーム5の先端部側に支持するためには、支持アーム5の先端部側のねじ部材62、62を緩めて支持アーム5と支持板63の隙間を空けておき、この隙間にイメージガイドファイバー23の先端部を上から下向きに通す。そして、イメージガイドファイバー23の先端部を支持アーム5の下方に数cm程度突出するように位置させてから、ねじ部材62、62を締め付けて支持アーム5と支持板63によってイメージガイドファイバー23の先端部を挟持する。
イメージガイドファイバー23の先端部を支持アーム5の先端側に支持させた場合、イメージガイドファイバー23の先端部を主架台65と副架台66で支持した対物レンズ25のできるだけ上方近くに位置させておくことが好ましい。
第1〜第3の撮像装置95、98、99、照明装置110を作動させ、制御装置11を作動させる。第1の撮像装置95は、イメージガイドファイバー23を介し得られる画像を制御装置11に送るので、制御装置11は表示装置12の画面上に図4(d)あるいは図17(a)などのように画像表示する。
検査ユニット85の支持板88の先端側を図9、図10に示すように門型の架台65、66において支持プレート69、73の下方の空間部Sに差し込み、対物レンズ25の下方に支持板88上のガイドチャート82を配置する。
イメージガイドファイバー23からの画像は、例えば、イメージガイドファイバー23の軸芯と対物レンズ25の軸芯が位置ずれした状態でイメージガイドファイバー23の先端部と対物レンズ25の先端部が平面視重なっている状態の場合、図17(a)に示す画像のようにイメージガイドファイバー23を構成する多数のファイバー35から送られてきた光の輝点の集合体の円形状の画像と、対物レンズ25を示す黒い円状状の画像の重なり画像として表示される。これは、照明装置110から対物レンズ25の上面に斜め上方から入射された照明光の反射光をイメージガイドファイバー23が捕らえた結果であり、対物レンズ25の上面は円形状の黒い画像となる。
対物レンズ25の外周輪郭を黒い円形状の画像として表示するためには、図4に示すように照明装置110から対物レンズ25の上面に対し斜め上方から下方に向かう照明光として対物レンズ25に照射することで実現できる。この角度で照明光を照射することで、イメージガイドファイバー23の先端部を介し第1の撮像装置96で捕らえる画像として、対物レンズ25の外周輪郭を黒い円形状の領域として認識できる。また、イメージガイドファイバー23自体が照明光の反射光の一部を捕らえて光の輝点の集合体として円形状に画像上で輝くので、イメージガイドファイバー23の外周の輪郭を円形状の輝点の集合体として画像に捕らえ、表示装置12の画面に表示することができる。
以上のように照明光を照射することで、イメージガイドファイバー23から得られる光の輝点の集合体としての円形状の領域と対物レンズ25から得られる黒い円形状の領域を認識し易くできる。なお、対物レンズ25に対し斜め方向から光を照射して対物レンズ25の黒い円形状の画像を得るために、照明装置として、円環状に光源を配置したリング状の光源を対物レンズ25の直上に配置し、対物レンズ25の上面に対し斜め上方から複数の光源で照明光を照射しても良い。
制御装置11は、第1の撮像装置96が捕らえた光の輝点の集合体の円形状画像の外周輪郭と、黒い円形状の画像の外周輪郭をそれぞれ検出し、それらの外周輪郭が一致するようにアクチュエーター3をX軸方向とY軸方向に移動させてイメージガイドファイバー23の先端部と対物レンズ25の先端部の軸芯位置合わせを行う。
この場合のアクチュエーター3による位置合わせは、対物レンズ25の上方に位置するイメージガイドファイバー23の平面視的位置合わせ、即ち、X軸方向とY軸方向の位置合わせで芯ずれの出ないような位置合わせを行う。
なお、図17(a)はアクチュエーター3による位置合わせがある程度進んで画面上にイメージガイドファイバー23の外周輪郭を示す光の輝点の円形状の集合体の外周輪郭2Aと、対物レンズ25の外周輪郭を示す黒い円形状の外周輪郭25Aが部分的に重なって表示された範囲を示しているが、イメージガイドファイバー23の先端部と対物レンズ25の先端部が図17(a)に示す状態から更に離れている場合は表示装置12の画面上に輝点の集合体の輪郭と黒い円形状の外周輪郭は表示装置12には表示されない。
しかし、制御装置11は図17(a)で示す範囲から外れた位置に存在するイメージガイドファイバー23の先端部と対物レンズ25の先端部であっても、それらの外周輪郭を認識して両者の位置合わせを行い、図17(a)に示す状態になるように徐々に両者の外周輪郭を位置合わせしつつ最終的に両者の外周輪郭が完全一致するまで位置合わせを行う。
図17(a)は表示装置12の画面上に表示できる所定の領域として光の輝点の集合体の外周輪郭と黒い円形状画像の外周輪郭が画面上に大きく表示される領域を示しているが、図17(a)に示す表示領域は第1の撮像装置95の前段に設けられている顕微鏡95の倍率調整により任意の範囲に変更することができる。このように顕微鏡95による拡大画像によりイメージガイドファイバー23の拡大画像の外周輪郭と対物レンズ25の拡大画像の外周輪郭を位置合わせすることで、拡大しながらの外周輪郭位置合わせにより、正確な位置決め作業ができる。
制御装置11は、図17(a)に示す第1の撮像装置96からの画像表示に加え、図17(b)に示すようにアクチュエーター3の動作に基づくイメージガイドファイバー23の先端部と対物レンズ25の位置情報表示、位置設定情報表示等も行う。加えて制御装置11は、図17(c)に示すように第2の撮像装置98または第3の撮像装置99から得られる対物レンズ25とイメージガイドファイバー23の先端部の映像も表示する機能を有する。
第2の撮像装置98からの映像は一例として図4(b)に示すように、第3の撮像装置98からの映像は一例として図4(c)に示すように表示装置12の画面上に表示される。また、イメージガイドファイバー23からの輝点の集合体として円形状の外周輪郭23Aの画像と黒い円形状の対物レンズ25の外周輪郭25Aを重ね合わせて位置調整津している状態を図4(d)に示しておく。また、制御装置11は表示装置12に対し、図4(e)に示すように、位置情報、設定情報等も表示するので、図4(e)に表示形態の一例として記載しておく。
対物レンズ25に対するイメージガイドファイバー23のX軸Y軸方向の位置合わせが終了したならば、制御装置11はアクチュエーター3を動作させてZ軸方向の位置合わせを行う。
ここで、照明器83を作動させて投光器83aから光を照射して反射板89を介し上向きに照明光を照射する。この照明光により光拡散板92は自らが光るので、ガイドチャート82を裏面側から均一に照らすことができる。
光拡散板92は、透光性で表面を曇り処理したものであれば、いずれの材料から構成されていても良く、曇りガラス、表面を曇り処理した樹脂基板等のいずれの材料でも良く、光を拡散する機能を有していればよい。
この場合、イメージガイドファイバー23を介して第1の撮像装置96が写す画像はガイドチャート82に印刷されているガイド目盛82aを映し出す。ガイド目盛82aが表示されている状態を図4(d)、図18に例示する。なお、図4(d)、図18はX軸方向Y軸方向の位置合わせ途中のガイド目盛82aの表示状態を示しているので、外周輪郭23A、25Aはずれているが、Z軸方向の位置合わせ段階で外周輪郭23A、25Aは既に位置合わせされている。
制御装置11はアクチュエーター3を動作させてZ軸方向の位置合わせを行う場合、ガイドチャート82に印刷されているガイド目盛82aにピントが合った状態を原点位置として記憶し、この原点位置から僅かに離れた位置(例えば10μm程度上方)までイメージガイドファイバー23の先端位置と対物レンズ25の上端位置を離間する。この離間位置にて接着剤の注入器111を用いてイメージガイドファイバー23の先端と対物レンズ25の上端の隙間にUV硬化型の光学接着剤を注入する。
光学接着剤の注入後、アクチュエーター3を動作させてイメージガイドファイバー23の後端部からの画像でガイド目盛82aにピントが合う先の原点位置までイメージガイドファイバー23を移動させ、この原点位置にてUV硬化型接着剤に図示略のUV光照射装置からのUV光を照射して接着剤を硬化する。
以上の操作によりイメージガイドファイバー23の先端部に対し軸芯ずれを引き起こすことなく、イメージガイドファイバー23の先端部に対し適正な離間距離で対物レンズ25を接着することができる。また、UV硬化型の接着剤を用いるので、対物レンズ25を接着する工程の時間短縮ができる。
イメージガイドファイバー23の先端部に対物レンズ25を正確に位置決めしつつ固定したならば、イメージガイドファイバー23の先端部を対物レンズ25とともにステンレス鋼製の遮光管30の内部に挿通し、イメージガイドファイバー23の先端部外周および対物レンズ25外周と遮光管30との隙間部分にライトガイドファイーを挿入してゆき、更にそれらを支持管31に挿入することで図6に示す構成を得ることができる。
以上説明したように構成した血管内視鏡21は、先端部にステンレス鋼製の遮光管30を備えているので、血管内視鏡21を血管の内部に進入させた状態でX線撮影することにより、ライトガイドファイバー22とイメージガイドファイバー23に対しX線透過率の異なるステンレス鋼製の遮光管30を目印とすることができ、血管内視鏡21の先端位置をX線撮影で容易に監視できる特徴がある。
なお、本実施形態の説明では位置決め装置Aを血管内視鏡21に適用した一形態について説明したが、本実施形態の構造は血管内視鏡に限らず、工業用内視鏡あるいは一般臓器用内視鏡などのように血管用途以外の他の用途の内視鏡に広く適用できるのは勿論である。
これらの内視鏡一般構造であっても、細径のイメージガイドファイバーの先端部に細径の対物レンズを接着する場合に高い取付精度が必要であるので、先に説明した位置決め装置Aを用いて正確な位置決め操作に基づき、対物レンズを接着することができる。
A…位置決め装置、1…フレーム構造体、2…第1の支持基盤、3…アクチュエーター、5…支持アーム、6…第1の支持ユニット、7…レンズ支持ユニット、8…第2の支持基盤、9…位置調整ユニット、10…撮像装置ユニット、11…制御装置、12…表示装置、13…キーボード装置、15…マウス、21…血管内視鏡、22…ライトガイドファイバー、23…イメージガイドファイバー、23A…外周輪郭、25…対物レンズ、25A…外周輪郭、64…支持台、65…主架台、66…副架台、S…空間部、67…ベース架台、69、71…支持プレート、75…調整ボルト、82…ガイドチャート、83…照明器、84…支持機構、85…検査ユニット、88…支持板、96…第1の撮像装置、98…第2の撮像装置、99…第3の撮像装置、110…照明装置、111…注出器。

Claims (8)

  1. イメージガイドファイバーの先端に対物レンズを位置合わせして接着する対物レンズ位置決め装置であって、
    前記イメージガイドファイバーの先端部を把持する支持アームと、該支持アームを縦横高さの3軸方向に移動させて前記イメージガイドファイバーの先端部を3軸方向に移動させるアクチュエーターと、
    前記支持アームが支持した前記イメージガイドファイバー先端の前方側に設置された支持台と、該支持台に設けられて前記対物レンズを前記イメージガイドファイバーの先端に対向させて支持する支持機構と、
    前記支持台に隣接されて前記対物レンズの前記イメージガイドファイバー側と反対側に設置されたガイドチャートと、
    前記イメージガイドファイバーの基端側に設置されて前記イメージガイドファイバーを介し送られてくる前記ガイドチャートの画像を撮影する撮像装置と、
    前記イメージガイドファイバーを介し前記撮像装置に撮影された前記対物レンズの外周輪郭と前記イメージガイドファイバーを介し前記撮像装置に撮影された前記イメージガイドファイバー先端部の外周輪郭をそれぞれ検出して両者の外周輪郭を合致するように前記アクチュエーターを動作させる機能と、
    前記撮像装置と前記アクチュエーターに接続されて前記撮像装置が撮影した前記ガイドチャート画像のピント合わせ状態に応じて前記アクチュエーターを作動させ、前記対物レンズの端部に対する前記イメージガイドファイバーの先端位置間隔を調節する機能を備えた制御装置を備えたことを特徴とする対物レンズ位置決め装置。
  2. 前記対物レンズと前記イメージガイドファイバーの先端の間に接着剤を供給する注出器を備えたことを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ位置決め装置。
  3. 前記ガイドチャートの画像のピント合わせ状態と、前記イメージガイドファイバーと前記対物レンズの輪郭位置合わせ状態を表示装置に表示する機能を前記制御装置に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の対物レンズ位置決め装置。
  4. 前記支持台の近傍に前記対物レンズの先端位置と前記イメージガイドファイバーの先端位置を撮像する第2の撮像装置を備え、この第2の撮像装置が撮影した画像を前記表示装置に表示する機能を前記制御装置に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の対物レンズ位置決め装置。
  5. 前記撮像装置が捕らえた前記ガイドチャートのピント合致位置を前記対物レンズに対する前記イメージガイドファイバー先端の原点位置として記憶し、この原点位置を基準として前記イメージガイドファイバーの先端を前記対物レンズから離れる方向に前記アクチュエーターにより所定距離移動させて前記イメージガイドファイバーと前記対物レンズの間の距離を接着剤塗布間隔に調整する機能を前記制御装置に備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の対物レンズ位置決め装置。
  6. 前記支持台に互いの側面を接近離間自在に2枚の支持プレートが設けられ、これら支持プレート間に前記対物レンズが把持されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の対物レンズ位置決め装置。
  7. 前記支持台が、門型の主架台と、この主架台の厚さ方向に揃えて配置される門型の副架台をそれらの厚さ方向に貫通する調整ボルトにより接近離間自在に結合して構成され、前記主架台の上部に一方の支持プレートが取り付けられ、前記副架台の上部に他方の支持プレートが取り付けられ、前記主架台と副架台の前記調整ボルトを介する接近により前記2枚の支持プレート間に前記対物レンズを把持可能に構成された請求項1〜6のいずれか一項に記載の対物レンズ位置決め装置。
  8. 前記主架台と副架台が左右の脚部とこれら左右の脚部を連結するブリッジ部からなる門型に構成され、前記主架台と副架台の両脚部間に前記支持プレートによる前記対物レンズの把持位置に望む空間部が形成され、この空間部に前記ガイドチャートを備えた支持板と照明器が出し入れ自在に設置されたことを特徴とする請求項7に記載の対物レンズ位置決め装置。
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