JP2014105892A - バーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送媒体を低酸素状態に保ちつつ微粉炭の着火安定性の向上を図るバーナを提供する。
【解決手段】炉壁3に設けられたスロート4の中心軸心上に設けられ、補助燃焼用空気32が流通する内筒ノズル12及び該内筒ノズルと同心で外側に設けられ搬送媒体と微粉炭が混合された微粉炭混合流29が流通する外筒ノズル11からなるノズル本体8と、該ノズル本体を収納するウインドボックス5と、該ウインドボックスに収納されると共に前記ノズル本体の先端部に設けられ燃焼用空気6を供給する2次空気調整装置9と、前記外筒ノズルの先端部に内面の全周に亘って設けられた濃度分散リング26とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボイラ火炉の壁面に設けられ、微粉炭等の燃料を燃焼させるバーナ、特に二酸化炭素の回収を容易に行える様酸素燃焼を行うバーナに関するものである。
ボイラの火炉で微粉炭の燃焼を行うバーナに於いて、微粉炭の搬送を行う搬送媒体として、燃焼排ガスと酸素の混合ガスを使用し、又燃焼用空気も同様に燃焼排ガスと酸素の混合ガスを使用することで、燃焼排ガスの大部分を二酸化炭素とし、二酸化炭素の回収を容易にする酸素燃焼を行うバーナがある。
又、搬送媒体に燃焼排ガスと酸素の混合ガスを使用する場合、装置の緊急停止等により搬送媒体中の酸素濃度が上昇し、微粉炭が搬送中に発火する虞れがあることから、搬送媒体には酸素を混合させず、燃焼排ガスのみを搬送媒体とするバーナも考案されている。
然し乍ら、燃焼排ガスに別途酸素を混合させないで燃焼排ガスのみを搬送媒体とした場合、燃焼排ガス中の酸素濃度は僅かに3%〜5%程度である為、燃焼時に周囲から燃焼用空気を供給しても微粉炭混合流に充分に酸素が供給されず、着火が不安定になるという問題があった。
尚、特許文献1には、1次ガスと酸素ガスとの混合には一定の混合遅れがあることから、酸素供給ノズルと2次ガス導入管の噴出口をバーナの内部且つバーナ噴出部よりも上流側に設け、1次ガスが前記バーナ噴出部に到達する段階で、1次ガスと酸素ガスとが混合される様にしたことで、バーナ近傍での着火性能を向上させる酸素燃焼ボイラプラントが開示されている。
特開2011−75175号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、搬送媒体を低酸素状態に保ちつつ微粉炭の着火安定性の向上を図るバーナを提供するものである。
本発明は、炉壁に設けられたスロートの中心軸心上に設けられ、補助燃焼用空気が流通する内筒ノズル及び該内筒ノズルと同心で外側に設けられ搬送媒体と微粉炭が混合された微粉炭混合流が流通する外筒ノズルからなるノズル本体と、該ノズル本体を収納するウインドボックスと、該ウインドボックスに収納されると共に前記ノズル本体の先端部に設けられ燃焼用空気を供給する2次空気調整装置と、前記外筒ノズルの先端部に内面の全周に亘って設けられた濃度分散リングとを具備するバーナに係るものである。
又本発明は、前記内筒ノズルが固定ノズルと該固定ノズルの先端部に軸心方向に移動可能に設けられたスライドノズルとから構成され、前記外筒ノズルの先端部が縮径され、前記スライドノズルの先端部が縮径され、該スライドノズルをスライドノズル進退装置により軸心方向に進退可能としたバーナに係るものである。
更に又本発明は、前記濃度分散リングの最小径が前記外筒ノズルの先端の内径と同等であるバーナに係るものである。
本発明によれば、炉壁に設けられたスロートの中心軸心上に設けられ、補助燃焼用空気が流通する内筒ノズル及び該内筒ノズルと同心で外側に設けられ搬送媒体と微粉炭が混合された微粉炭混合流が流通する外筒ノズルからなるノズル本体と、該ノズル本体を収納するウインドボックスと、該ウインドボックスに収納されると共に前記ノズル本体の先端部に設けられ燃焼用空気を供給する2次空気調整装置と、前記外筒ノズルの先端部に内面の全周に亘って設けられた濃度分散リングとを具備するので、該濃度分散リングを通過する前記微粉炭混合流を偏向し、分散させることができ、該微粉炭混合流の流速を低下させ、前記燃焼用空気との混合位置を前記ノズル本体に近づけることで微粉炭の着火安定性を向上させることができるという優れた効果を発揮する。
本発明の実施例に係るバーナを示し、(A)は該バーナの概略立断面図であり、(B)は(A)のA−A矢視図である。 スライドノズルの後退による微粉炭混合流の流路面積の増大を説明する説明図である。 従来のバーナ、濃度分散リングを設けた本発明の実施例に係るバーナ、濃度分散リングを設けると共に内筒ノズルを後退させた本発明の実施例に係るバーナに於ける微粉炭混合流の流速分布を示す要部拡大図である。 本発明の濃度分散リングが適用される他のバーナを示す概略立断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず、図1(A)(B)に於いて、本発明の実施例に係るバーナ1について説明する。
図1(A)中、2は火炉、3は該火炉2の炉壁を示している。該炉壁3にスロート4が設けられ、前記炉壁3の反火炉2側にウインドボックス5が取付けられ、該ウインドボックス5の内部に前記バーナ1が前記スロート4と同心に設けられている。又、前記ウインドボックス5には、該ウインドボックス5内に燃焼用空気である2次空気6を供給する2次空気供給路7が接続されている。
尚、前記2次空気6としては、前記火炉2にて微粉炭を燃焼させた際の燃焼排ガスに酸素を所定の割合で混合させた混合ガス、例えば体積比で酸素を約30%、二酸化炭素を約70%とした混合ガスが使用される。
前記バーナ1は、ノズル本体8と該ノズル本体8の先端部(炉内側の端部)を囲む様に設けられた2次空気調整装置9とを具備している。
前記ノズル本体8は、同心多重円状に設けられた外筒ノズル11、内筒ノズル12及び該内筒ノズル12の中心線上に配設されたオイルバーナ13を具備しており、前記外筒ノズル11と前記内筒ノズル12は、それぞれ先端部が先端に向って縮径するテーパ形状となっている。
前記内筒ノズル12は固定ノズル14と、該固定ノズル14に内嵌するスライドノズル16とを有している。前記固定ノズル14の先端部はスリーブ15となっており、前記スライドノズル16は前記スリーブ15を介して摺動する様になっている。
前記固定ノズル14の基端部には、円筒状で前記固定ノズル14よりも小径なオイルバーナ支持部17が前記固定ノズル14と同心に挿通されている。前記オイルバーナ支持部17の基端にはフランジ18が形成され、該フランジ18が前記固定ノズル14の基端に固着され、前記フランジ18により前記固定ノズル14の基端が閉塞されている。又、該オイルバーナ支持部17には前記オイルバーナ13が貫通し、該オイルバーナ13は前記オイルバーナ支持部17によって進退可能に支持されている。
前記オイルバーナ支持部17は同心に配設されたブッシュ19を有する。該ブッシュ19には円周方向に所定の角度ピッチ(例えば120°)でローラ21が設けられており、前記オイルバーナ13は前記ローラ21の回転により前記ブッシュ19を摺動する様になっている。
前記スライドノズル16は、基部が前記スリーブ15に嵌合する直管形状であり、先端部が先端に向って縮径するテーパ形状となっている。
又、前記スライドノズル16の基端側の中心には、スリーブ22が同心に支持され、該スリーブ22を介して前記スライドノズル16が前記オイルバーナ13に対して摺動する。従って、該オイルバーナ13は、前記ブッシュ19と前記スリーブ22によって摺動自在に支持される。
前記スライドノズル16には、スライドノズル進退装置23が連結されている。該スライドノズル進退装置23は2又に分岐した連結部24,24と、前記スライドノズル16の軸心と平行に前記連結部24,24を進退させるアクチュエータ(図示せず)、例えば油圧シリンダとを具備している。尚、前記アクチュエータは変位量を管理できるものが好ましい。
前記連結部24,24が前記スライドノズル16基端の軸心に対して対称な2箇所に固着されている(図1(B)参照)。前記スライドノズル16の後方へと延出する前記連結部24,24は、前記オイルバーナ13と干渉しない様屈曲され、前記連結部24,24の連結位置から、例えば軸心に対して90°回転した位置で束ねられ、1本の進退ロッド25として基端側へと延出する。該進退ロッド25は前記オイルバーナ13の軸心と平行に設けられ、前記オイルバーナ支持部17又は前記フランジ18を摺動自在に貫通する。又、前記進退ロッド25の基端は前記アクチュエータに連結される。
前記アクチュエータ(図示せず)により、前記進退ロッド25、前記連結部24,24を介して前記スライドノズル16が前記スリーブ15を摺動して進退する様になっている。
又、前記外筒ノズル11先端部の内面には、濃度分散リング26が全周に亘って設けられている。該濃度分散リング26は、基端側及び先端側にそれぞれテーパ面を有する断面略台形形状となっており、該濃度分散リング26の最小径が、前記外筒ノズル11先端の内径と同等(同一又は略同一を含む)となっている。尚、前記濃度分散リング26を設ける位置は、該濃度分散リング26の基端側テーパ面の先端が前記固定ノズル14の先端近傍にあるのが好ましい。
尚、前記外筒ノズル11、前記固定ノズル14、前記スライドノズル16の断面形状はそれぞれ円形であり、前記外筒ノズル11と前記内筒ノズル12間には中空筒状の燃料導通空間27が形成される。該燃料導通空間27により前記火炉2側端が開放され、基端が閉塞される。
前記外筒ノズル11の基端部(前記反火炉2側の端部)には、微粉炭流導入管28が前記外筒ノズル11に接線方向から設けられている。前記微粉炭流導入管28は微粉炭ミル(図示せず)に接続され、該微粉炭流導入管28を介して微粉炭混合流29が前記燃料導通空間27に接線方向から流入し、該燃料導通空間27を旋回しながら流動し、前記微粉炭混合流29は前記外筒ノズル11の先端より噴出される様になっている。尚、前記微粉炭混合流29は、低酸素濃度の搬送媒体(以下1次空気と称す)と微粉炭とが混合されたものである。
尚、前記微粉炭混合流29中の1次空気は、空気と前記火炉2から排出される燃焼排ガスとを混合させるか、又は燃焼排ガスをそのまま使用することで、酸素濃度が例えば3%以上5%以下程度迄低下しており、石炭が前記微粉炭ミルに粉砕されてから前記燃料導通空間27に流入する迄の搬送過程に於いて、前記微粉炭混合流29が高温となった場合でも、微粉炭が発火しない様になっている。
又、前記内筒ノズル12の基部には、前記ウインドボックス5の内部に開口する補助燃焼用空気導入管としての3次空気導入管31が連通し、前記ウインドボックス5に送給される前記2次空気6を取入れ、補助燃焼用空気である3次空気32として前記内筒ノズル12内に導入している。
前記2次空気調整装置9は、前記ノズル本体8の先端部を収納する補助空気調整機構33と、該補助空気調整機構33の外側に同心多重に設けられた主空気調整機構34から構成されている。
前記補助空気調整機構33は、先端に向って縮径する第1空気ガイドダクト35と、円周等間隔で回転自在に多数設けられたインナ空気ベーン36とを有し、該インナ空気ベーン36はリンク機構(図示せず)を介して同期回動可能であり、空気流れに対する傾斜角を変更可能となっている。又、前記主空気調整機構34は先端に向って縮径する第2空気ガイドダクト37と、円周等間隔で回転可能に多数設けられたアウタ空気ベーン38とを有し、該アウタ空気ベーン38は、前記インナ空気ベーン36と同様にリンク機構(図示せず)を介して同期回動可能であり、空気流れに対する傾斜角を変更可能となっている。
尚、前記第2空気ガイドダクト37の先端は、前記スロート4に連続し、前記第1空気ガイドダクト35の先端は前記炉壁3の内壁面から後退した位置にあり、前記外筒ノズル11、前記内筒ノズル12の先端も前記炉壁3の内壁面から後退した位置となっている。
次に、前記バーナ1での燃焼について説明する。
微粉炭ミル(図示せず)により粉砕された微粉炭が1次空気により搬送され、前記微粉炭流導入管28より前記微粉炭混合流29として前記燃料導通空間27の基部に供給される。
該燃料導通空間27の基部に供給された前記微粉炭混合流29は、前記燃料導通空間27を旋回しながら前記火炉2に向って流動し、前記外筒ノズル11の先端より噴出される。
この時、前記微粉炭混合流29の流れは旋回により前記外筒ノズル11の内面側に集中した状態となっているが、該外筒ノズル11先端部の内面に全周に亘って前記濃度分散リング26が設けられていることから、前記微粉炭混合流29が前記濃度分散リング26を通過する過程で、該濃度分散リング26の基端側テーパ面に沿って軸心側へと偏向される。これにより、前記微粉炭混合流29の流れが中心側に寄せられ、前記外筒ノズル11の内面側だけでなく、前記内筒ノズル12の外面側も流通することとなり、前記微粉炭混合流29の流路断面積が実質的に増大され、該微粉炭混合流29の流速が低下する。
又、前記スライドノズル16の先端部がテーパ部となっていることから、前記スライドノズル進退装置23により前記スライドノズル16を後退させることで、前記微粉炭混合流29の流れの状態が変化する。例えば、図2に示される様に、前記スライドノズル16の後退により前記外筒ノズル11と前記スライドノズル16間の距離(L1 →L2 )が大きくなり、前記微粉炭混合流29の流路断面積が更に増大され、該微粉炭混合流29の流速が更に低下する。
前記ウインドボックス5には、燃焼用空気である前記2次空気6が所定温度に昇温されて供給される。該2次空気6は前記アウタ空気ベーン38により旋回が与えられ、前記第2空気ガイドダクト37を介して前記微粉炭混合流29と共に前記火炉2に噴出される。
尚、前記第2空気ガイドダクト37に取込まれた前記2次空気6の一部は前記インナ空気ベーン36を介して前記第1空気ガイドダクト35内部に取込まれ、2次補助空気として噴出される。又、前記インナ空気ベーン36は、空気流れに対して傾斜しており、取込んだ一部の前記2次空気6に旋回流を与える様になっている。
前記微粉炭混合流29は前記濃度分散リング26により偏向され、前記燃料導通空間27に分散され、流速が低下していることから、前記微粉炭混合流29が前記外筒ノズル11の内面側だけでなく、中心側にも供給されることとなり、前記2次空気6と前記微粉炭混合流29とが混合される範囲が増大され、前記2次空気6と前記微粉炭混合流29とが中心側でも充分に混合される。
前記アウタ空気ベーン38による旋回流の強さの調整、風量調整、及び前記インナ空気ベーン36による旋回流の強さの調整、風量調整で前記2次空気6の供給量及び流れの状態が変化し、微粉炭の燃焼状態が調整される。
又、前記2次空気6の一部は前記3次空気32として前記3次空気導入管31を介して前記内筒ノズル12に導かれ、該内筒ノズル12より噴出される。前記3次空気32が噴出されることで、微粉炭の燃焼状態が調整される。従って、前記2次空気6の調整、前記3次空気32の調整等により、微粉炭の燃焼状態が最適となる様に調整される。
図3中の曲線A,B,Cは、前記スロート4での前記微粉炭混合流29の流速分布を示し、曲線Aは前記濃度分散リング26を設けない従来のバーナ、曲線Bは該濃度分散リング26を設けた前記バーナ1、曲線Cは前記濃度分散リング26を設けると共に前記スライドノズル16を後退させた前記バーナ1についての前記微粉炭混合流29の流速分布をそれぞれ示している。
前記濃度分散リング26を設けない従来のバーナの場合、前記微粉炭混合流29が前記外筒ノズル11の内面に沿って噴出される為、図3中の曲線Aに示される様に、周辺部の流速が早く、又前記微粉炭混合流29が中心部に殆ど供給されない為、前記2次空気6と前記微粉炭混合流29とが周辺部のみで混合されることとなり、着火範囲が狭いことから前記バーナ1近傍での着火が不安定となる。
又、前記濃度分散リング26を設けた前記バーナ1の場合、前記微粉炭混合流29が前記濃度分散リング26により中心側に偏向され、前記燃料導通空間27に分散されることで、図3中の曲線Bに示される様に、図3中の曲線Aよりは中心部に前記微粉炭混合流29が供給されると共に、外周側の流速が低下する。従って、前記2次空気6と前記微粉炭混合流29とが周辺部のみではなく中心部でも混合されることとなり、着火範囲が広がることから前記バーナ1近傍での着火安定性が向上する。
更に、前記濃度分散リング26を設けると共に、前記スライドノズル16を後退させた場合、前記外筒ノズル11と前記スライドノズル16間の距離が拡大され、前記濃度分散リング26により偏向された前記微粉炭混合流29が、前記内筒ノズル12に遮られることなく中心部迄分散する為、図3中の曲線Cに示される様に、前記微粉炭混合流29が中心部を含む全体に満遍なく供給され、又周辺部の流速を更に低下させることができる。従って、前記2次空気6と前記微粉炭混合流29とが満遍なく混合されることとなり、着火範囲が更に広がることから前記バーナ1近傍での着火安定性が更に向上する。
尚、アクチュエータを省略し、前記スライドノズル16の移動を手動で行い、移動後に前記進退ロッド25をボルト等で固着する様にしてもよい。
上述の様に、本実施例では、前記外筒ノズル11の内面に前記濃度分散リング26を設け、該濃度分散リング26を通過する前記微粉炭混合流29を偏向し、分散させる様にしている。従って、実質的に該微粉炭混合流29の流路断面積を増大させると共に流速分布を均一化し、前記2次空気6と前記微粉炭混合流29とが均等に混合され、着火範囲が広がることで前記バーナ1近傍での微粉炭の着火安定性を向上させることができる。
又、先端部にテーパ部を有する前記スライドノズル16を進退可能とし、該スライドノズル16を後退させることで、前記微粉炭混合流29の流路断面積を増大させる様にしたので、前記微粉炭混合流29の流速をより低下させ、前記2次空気6と前記微粉炭混合流29とを中心部を含めた前端で満遍なく混合させることができ、前記バーナ1近傍での微粉炭の着火安定性を更に向上させることができる。
又、前記濃度分散リング26の基端側テーパ面の先端を前記固定ノズル14の先端近傍としているので、前記濃度分散リング26の基端側テーパ面により偏向され中心側へ向う前記微粉炭混合流29の流れの状態が、前記スライドノズル16の軸方向の位置により3つの状態から選択できる。即ち、前記濃度分散リング26の基端側テーパ面の延長線上に前記スライドノズル16の直管部が存在する場合には、前記濃度分散リング26を設けただけの前記微粉炭混合流29の流れの状態と同様となり、前記濃度分散リング26の基端側テーパ面の延長線上に前記スライドノズル16のテーパ部が存在する場合には、該スライドノズル16の後退により前記微粉炭混合流29の流路断面積が増大された状態となり、前記濃度分散リング26の基端側テーパ面の延長線上に前記スライドノズル16が存在しない場合には、該スライドノズル16に遮られることがなく前記微粉炭混合流29が中心部まで分散された状態となる。
又、前記濃度分散リング26は上流側にテーパ面を有しているので、前記微粉炭混合流29を円滑に偏向させ、分散させることができる。
又、前記濃度分散リング26の最小径が、前記外筒ノズル11の先端の内径と同等となっているので、前記濃度分散リング26により偏向された前記微粉炭混合流29が前記濃度分散リング26よりも先端側で前記外筒ノズル11の内面と衝突せず、前記微粉炭混合流29が再度前記外筒ノズル11の内面側に偏るのを防止することができる。
又、前記濃度分散リング26の最小径が前記外筒ノズル11の先端の内径と同等であるので、前記外筒ノズル11先端の開口面積を前記濃度分散リング26によって縮小させることがなく、該濃度分散リング26を設けることで流路断面積を縮小させることなく従来と同様の前記微粉炭混合流29の流れを確保することができる。
更に、前記火炉2にて微粉炭を燃焼した際の燃焼排ガスを空気と混合させるか、又は燃焼排ガスをそのまま1次空気として使用しているので、前記火炉2にて微粉炭の燃焼に供される空気は二酸化炭素の割合が高くなり、燃焼後の排ガスの殆どが二酸化炭素となり、燃焼後の工程にて二酸化炭素の回収を行うことが容易となる。
尚、前記濃度分散リング26、進退可能な前記スライドノズル16は、本実施例に於ける前記バーナ1にのみ適用可能なものではなく、他の形態のバーナ、例えば図4に示される様な、テーパ部を有さない直管状の内筒ノズル41と外筒ノズル42から構成されたバーナ43にも適用可能である。
該バーナ43の場合も前記バーナ1の場合と同様、接線方向から流入した前記微粉炭混合流29が、前記燃料導通空間27を旋回しながら流動し、前記外筒ノズル42の外周側に前記微粉炭混合流29の流れが集中する様になっている。
従って、前記外筒ノズル42の内面に前記濃度分散リング26を設けることで、前記微粉炭混合流29を偏向させ、分散させて流速を低下させることができ、前記バーナ43近傍での微粉炭の着火安定性を向上させることができる。又、スライドノズル44を前記濃度分散リング26よりも後退させることで、前記濃度分散リング26により偏向された前記微粉炭混合流29を前記内筒ノズル41に遮られることなく中心部迄分散可能となり、流速を更に低下させてより微粉炭の着火安定性を向上させることができる。
1 バーナ
2 火炉
3 炉壁
4 スロート
5 ウインドボックス
6 2次空気
8 ノズル本体
9 2次空気調整装置
11 外筒ノズル
12 内筒ノズル
14 固定ノズル
16 スライドノズル
23 スライドノズル進退装置
26 濃度分散リング
27 燃料導通空間
28 微粉炭流導入管
29 微粉炭混合流
31 3次空気導入管
32 3次空気

Claims (3)

  1. 炉壁に設けられたスロートの中心軸心上に設けられ、補助燃焼用空気が流通する内筒ノズル及び該内筒ノズルと同心で外側に設けられ搬送媒体と微粉炭が混合された微粉炭混合流が流通する外筒ノズルからなるノズル本体と、該ノズル本体を収納するウインドボックスと、該ウインドボックスに収納されると共に前記ノズル本体の先端部に設けられ燃焼用空気を供給する2次空気調整装置と、前記外筒ノズルの先端部に内面の全周に亘って設けられた濃度分散リングとを具備することを特徴とするバーナ。
  2. 前記内筒ノズルが固定ノズルと該固定ノズルの先端部に軸心方向に移動可能に設けられたスライドノズルとから構成され、前記外筒ノズルの先端部が縮径され、前記スライドノズルの先端部が縮径され、該スライドノズルをスライドノズル進退装置により軸心方向に進退可能とした請求項1のバーナ。
  3. 前記濃度分散リングの最小径が前記外筒ノズルの先端の内径と同等である請求項1又は請求項2のバーナ。
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