JP2014105635A - 内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料蒸発ガス排出抑止装置は、燃料タンク21の内圧を低下させる場合、キャニスタ封鎖弁32を開放すると共に燃料タンク21をパージ配管39へ開放した後、サブタンク61をパージ配管39へ開放する。そして、燃料タンク21の内圧が所定値以下になるとキャニスタ31を封鎖かつサブタンク61をパージ配管39へ開放する。サブタンク61は内圧が負圧に維持されており、この負圧は、エンジン10の作動によって発生される。
【選択図】図2
Description
その場合には、給油に伴う燃料蒸発ガスの大気放出を防止するために、給油操作を検知すると封鎖弁を開き、燃料タンク内の圧力が十分に低下するまで、給油口の開放を禁止するようにしている。
このようなことから、燃料タンク内の圧力が上昇した場合にエンジンの運転中でパージ処理中であれば、封鎖弁を開き燃料タンク内の燃料蒸発ガスをキャニスタ内に吸着することなくエンジンの吸気通路に放出し、燃料タンク内の圧力を低下させる技術が開発されている(特許文献1)。
また、請求項2の発明にかかる内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置は、前記燃料タンクの給油口の開放操作を受け付ける操作手段をさらに備え、前記制御手段は、前記操作手段に対して前記給油口の開放操作の受け付けがおこなわれた際に、前記燃料タンクの内圧を低下させることを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置は、前記燃料タンクの内圧を検出する圧力検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記燃料タンクの内圧が所定値以下となった際に、前記キャニスタを封鎖すると同時に前記ガス貯留タンクを前記連通路へ開放することを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置は、前記所定値は、前記ガス貯留タンクの容量および内圧に基づいて決定されることを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置は、前記ガス貯留タンクは内圧が負圧に維持されており、前記負圧は、前記内燃機関の作動によって発生されることを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置は、前記連通路と前記吸気通路との連通を開閉する連通開閉手段をさらに備え、前記制御手段は、前記内燃機関の稼働中に前記連通開閉手段を断続的に開閉して前記連通路と前記吸気通路とを断続的に連通させると共に、前記キャニスタを封鎖かつ前記ガス貯留タンクを前記連通路へ開放して前記ガス貯留タンクの内圧を負圧にすることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、給油口の開放操作がおこなわれた場合に燃料タンクの内圧を低下させるので、ユーザは迅速に給油をおこなうことができる。
請求項3の発明によれば、燃料タンクの内圧が所定値以下になるとキャニスタを封鎖かつガス貯留タンクを連通路へ開放する。これにより、燃料タンクの内圧が所定値以下になるまで、すなわち排気速度が比較的早い期間は従来と同様にキャニスタ経由で燃料蒸発ガスを排出し、燃料タンクの内圧が所定値以下になった後、すなわち排気速度が比較的下がってきた場合には燃料蒸発ガスをガス貯留タンクに貯留することにより、燃料タンクの内圧を効率的に下げることができる。
請求項4の発明によれば、ガス貯留タンクを開放するタイミングがガス貯留タンクの容量および内圧に基づいて決定されるので、ガス貯留タンクに貯留可能な燃料蒸発ガスの量に合わせてガス貯留タンクを開放するタイミングを決定することができ、効率的に燃料タンクの内圧を下げることができる。
請求項5の発明によれば、ガス貯留タンクは内圧が負圧に維持されているので、燃料タンク内の蒸発燃料ガスを迅速にガス貯留タンク内に移動させることができる。また、ガス貯留タンク内の負圧は内燃機関の作動によって発生されるので、負圧発生用の機構を別個に設ける必要がなく、燃料蒸発ガス排出抑止装置の構成を簡素化することができる。
請求項6の発明によれば、内燃機関の稼働中に連通開閉手段を断続的に開閉して連通路と吸気通路とを断続的に連通させると共に、キャニスタを封鎖かつガス貯留タンクを連通路へ開放するので、内燃機関の吸気負圧を用いてガス貯留タンクの内圧を負圧にすることができる。
図1は、実施の形態にかかる燃料蒸発ガス排出抑止装置の概略構成図である。
図1に示すように、実施の形態にかかる燃料蒸発ガス排出抑制装置は、大きく車両に搭載されるエンジン(内燃機関)10と、エンジン10の燃料を貯留する燃料貯留部20と、燃料貯留部20で蒸発した燃料の蒸発ガスを処理する燃料蒸発ガス処理部30と、車両の総合的な制御をおこなうための制御装置である電子コントロールユニット(以下、ECUという)40とによって構成されている。
ECU40の入力側には、燃料タンク圧力センサ25、サブタンク圧力センサ63、燃料給油口蓋開閉スイッチ51および給油口蓋センサ52が接続されており、これらのセンサ類からの検出情報が入力される。
一方、ECU40の出力側には、エンジン10、キャニスタ封鎖弁32、燃料タンク封鎖弁33、パージソレノイドバルブ37およびサブタンク封鎖弁62が接続されている。
図2には、上から順に燃料タンク21の内圧(燃料タンク圧力センサ25の検出値。なお、縦軸の0は0気圧ではなく大気圧を示す)、燃料タンク封鎖弁33の開閉状態、キャニスタ封鎖弁32の開閉状態、パージソレノイドバルブ37の開閉状態、サブタンク封鎖弁62の開閉状態、サブタンク61の内圧(サブタンク圧力センサ63の検出値。なお、縦軸の0は0気圧ではなく大気圧を示す)が時系列で示されている。
図3は、車両走行中の各封鎖弁の作動とタンク内圧の推移を時系列で示す図である。
図3には、上から順に燃料タンク21の内圧(燃料タンク圧力センサ25の検出値。なお、縦軸の0は0気圧ではなく大気圧を示す)、燃料タンク封鎖弁33の開閉状態、キャニスタ封鎖弁32の開閉状態、パージソレノイドバルブ37の開閉状態、エンジン10の稼働状態、サブタンク封鎖弁62の開閉状態、サブタンク61の内圧(サブタンク圧力センサ63の検出値。なお、縦軸の0は0気圧ではなく大気圧を示す)が時系列で示されている。
また、燃料蒸発ガス排出抑止装置によれば、サブタンク61を開放するタイミングは、サブタンク61の容量および内圧に基づいて決定されるので、サブタンク61に貯留可能な燃料蒸発ガスの量に合わせてサブタンク61を開放するタイミングを決定することができ、効率的に燃料タンク21の内圧を下げることができる。
また、燃料蒸発ガス排出抑止装置によれば、エンジン10の稼働中にパージソレノイドバルブ37を断続的に開閉してパージ配管39と吸気通路11とを断続的に連通させると共に、キャニスタ31を封鎖かつサブタンク61を連通路へ開放するので、エンジン10の吸気負圧を用いてサブタンク61の内圧を負圧にすることができる。
Claims (6)
- 車両の内燃機関の吸気通路と燃料タンクとを連通する連通路と、
前記連通路内の燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタと、
前記連通路内の前記燃料蒸発ガスを貯留するガス貯留タンクと、
前記キャニスタを前記連通路へ開放または封鎖するキャニスタ開封鎖手段と、
前記燃料タンクを前記連通路へ開放または封鎖する燃料タンク開封鎖手段と、
前記ガス貯留タンクを前記連通路へ開放または封鎖するガスタンク開封鎖手段と、
前記燃料タンクの内圧に基づいて、前記キャニスタ開封鎖手段、前記燃料タンク開封鎖手段および前記ガスタンク開封鎖手段を制御する制御手段と、を備える内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置において、
前記制御手段は、
前記燃料タンクの内圧を低下させる際、前記キャニスタ開封鎖手段を開放すると共に前記燃料タンクを前記連通路へ開放した後、前記ガス貯留タンクを前記連通路へ開放することを特徴とする内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置。 - 前記燃料タンクの給油口の開放操作を受け付ける操作手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記操作手段に対して前記給油口の開放操作の受け付けがおこなわれた際に、前記燃料タンクの内圧を低下させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置。 - 前記燃料タンクの内圧を検出する圧力検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、
前記燃料タンクの内圧が所定値以下となった際に、前記キャニスタを封鎖すると同時に前記ガス貯留タンクを前記連通路へ開放することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置。 - 前記所定値は、前記ガス貯留タンクの容量および内圧に基づいて決定されることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
- 前記ガス貯留タンクは内圧が負圧に維持されており、
前記負圧は、前記内燃機関の作動によって発生されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置。 - 前記連通路と前記吸気通路との連通を開閉する連通開閉手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記内燃機関の稼働中に前記連通開閉手段を断続的に開閉して前記連通路と前記吸気通路とを断続的に連通させると共に、前記キャニスタを封鎖かつ前記ガス貯留タンクを前記連通路へ開放して前記ガス貯留タンクの内圧を負圧にすることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
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