JP2011174384A - 燃料タンク、並びに同燃料タンクを具備する蒸発燃料処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料蒸気の発生を抑制することのできる燃料タンクを提供する。
【解決手段】燃料タンク100の内部には、貯留された燃料の温度が上昇するときに固体から液体に相変化する相変化物質を封入した潜熱蓄熱材110が燃料タンク100の内周側底面に固定されて設けられている。相変化物質としては、パラフィン系炭化水素を適用する。潜熱蓄熱材110は、モータを備える駆動と、同駆動部を取り囲むリザーブカップとを備えた部ポンプモジュールの一部に固定されている。
【選択図】図1
【解決手段】燃料タンク100の内部には、貯留された燃料の温度が上昇するときに固体から液体に相変化する相変化物質を封入した潜熱蓄熱材110が燃料タンク100の内周側底面に固定されて設けられている。相変化物質としては、パラフィン系炭化水素を適用する。潜熱蓄熱材110は、モータを備える駆動と、同駆動部を取り囲むリザーブカップとを備えた部ポンプモジュールの一部に固定されている。
【選択図】図1
Description
この発明は、液体燃料を貯留する燃料タンク、並びに同燃料タンクを備える蒸発燃料処理装置に関する。
液体燃料を貯留する燃料タンクにあっては、燃料タンク内に貯留された燃料の液面から燃料が揮発し、燃料タンク内に燃料蒸気が発生する。
特許文献1には、燃料タンク内に発生した燃料蒸気を、機関運転中に内燃機関の吸気通路に導入して燃焼させる蒸発燃料処理装置が記載されている。こうした蒸発燃料処理装置にあっては、燃料タンク内で発生した燃料蒸気を、キャニスタに導き、キャニスタに内蔵された吸着材に一時的に吸着させる。そして、機関運転中に、キャニスタ内の空気を吸気通路に吸い出すとともに大気導入通路からキャニスタに空気を導入することにより吸着材に吸着している燃料を脱離させ、脱離した燃料を空気とともに吸気通路に導入するパージを実行し、吸着材から脱離した燃料を内燃機関で燃焼させる。これにより、燃料タンク内で発生した燃料蒸気を、大気中に放出させずに燃焼除去することができる。
特許文献1には、燃料タンク内に発生した燃料蒸気を、機関運転中に内燃機関の吸気通路に導入して燃焼させる蒸発燃料処理装置が記載されている。こうした蒸発燃料処理装置にあっては、燃料タンク内で発生した燃料蒸気を、キャニスタに導き、キャニスタに内蔵された吸着材に一時的に吸着させる。そして、機関運転中に、キャニスタ内の空気を吸気通路に吸い出すとともに大気導入通路からキャニスタに空気を導入することにより吸着材に吸着している燃料を脱離させ、脱離した燃料を空気とともに吸気通路に導入するパージを実行し、吸着材から脱離した燃料を内燃機関で燃焼させる。これにより、燃料タンク内で発生した燃料蒸気を、大気中に放出させずに燃焼除去することができる。
ところで、外気温の上昇等に伴って燃料タンク内に貯留されている燃料の温度が上昇した場合には、燃料タンク内で燃料が盛んに揮発するようになり、吸着材に大量の燃料が吸着されるようになるため、吸着材が飽和状態になりやすい。吸着材が飽和状態になってしまうと、吸着材に燃料をそれ以上吸着させることができなくなり、燃料蒸気がそのままキャニスタを通過して大気導入通路から大気中に放出されるようになってしまう。
尚、大容量の吸着材を備えたキャニスタを設けることにより、吸着材が飽和状態になってしまうことを抑制することもできる。しかし、そうした構成を採用した場合には、キャニスタが大型化し、蒸発燃料処理装置の大型化を招くこととなる。
そのため、キャニスタの大型化を抑制しつつ、燃料蒸気が大気中に放出されるようになることを効果的に抑制するためには、燃料蒸気の発生そのものを抑制することが望ましい。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は燃料蒸気の発生を抑制することのできる燃料タンク、並びに同燃料タンクを具備する蒸発燃料処理装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、液体燃料を貯留する燃料タンクにおいて、同燃料タンク内に、貯留された燃料の温度が上昇するときに固体から液体に相変化する相変化物質を封入した潜熱蓄熱材を設けたことをその要旨とする。
請求項1に記載の発明は、液体燃料を貯留する燃料タンクにおいて、同燃料タンク内に、貯留された燃料の温度が上昇するときに固体から液体に相変化する相変化物質を封入した潜熱蓄熱材を設けたことをその要旨とする。
燃料タンクに貯留された燃料は、その温度が高くなるほど、盛んに揮発するようになる。そのため、燃料の温度が高くなると、それに伴って燃料タンク内で燃料蒸気が大量に発生するようになる。
これに対して、上記請求項1に記載の発明にあっては、燃料の温度が上昇するときに固体から液体に相変化する相変化物質を封入した潜熱蓄熱材を、燃料タンク内に設けるようにしている。
固体から液体への相変化は潜熱によって周囲から熱を奪う吸熱反応である。そのため、上記請求項1に記載の構成によれば、外気温が高くなる等して燃料タンク内に貯留された燃料の温度が上昇するときに相変化物質が固体から液体に相変化し、その潜熱によって燃料の温度上昇が抑制されるようになる。
したがって、上記請求項1に記載の発明によれば、燃料の温度が上昇して燃料が盛んに揮発するようになることが抑制され、燃料蒸気の発生が抑制されるようになる。
尚、潜熱蓄熱材は、請求項2に記載されているように、相変化物質を金属の容器に封入することによって形成することができる。このように金属の容器に相変化物質を封入する構成を採用すれば、融解した液体状態の相変化物質が燃料に混合することを抑制することができ、繰り返し使用可能な潜熱蓄熱材を形成することができる。
尚、潜熱蓄熱材は、請求項2に記載されているように、相変化物質を金属の容器に封入することによって形成することができる。このように金属の容器に相変化物質を封入する構成を採用すれば、融解した液体状態の相変化物質が燃料に混合することを抑制することができ、繰り返し使用可能な潜熱蓄熱材を形成することができる。
また、相変化物質としては、請求項3に記載されているようにパラフィン系炭化水素を適用することができる。例えば、外気温の変化による燃料の温度上昇を抑制するためには、融点が外気温近傍(例えば、0℃〜40℃)の温度範囲にある物質を相変化物質として適用することが望ましい。
パラフィン系炭化水素の中には、この温度範囲に融点を有するものがある。そのため、外気温の変化による燃料の温度上昇を抑制する上では、請求項3に記載されているように、融点が外気温近傍の温度範囲にあるパラフィン系炭化水素を相変化物質として適用することが好ましい。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料タンクにおいて、前記潜熱蓄熱材が、同燃料タンクの内周側底面に固定されていることをその要旨とする。
燃料タンクの上部に潜熱蓄熱材を固定した場合には、燃料タンク内に貯留されている燃料の量が少なくなったときに燃料と潜熱蓄熱材とが接触しなくなってしまい、燃料の温度上昇を抑制する効果が得られなくなってしまう。
燃料タンクの上部に潜熱蓄熱材を固定した場合には、燃料タンク内に貯留されている燃料の量が少なくなったときに燃料と潜熱蓄熱材とが接触しなくなってしまい、燃料の温度上昇を抑制する効果が得られなくなってしまう。
これに対して、上記請求項4に記載されているように潜熱蓄熱材を燃料タンクの内周側底面に固定すれば、燃料タンク内に貯留されている燃料の量が少なくなっても、燃料と潜熱蓄熱材とが接触し続けるようになる。そのため、上記請求項4に記載の発明によれば、燃料タンク内に貯留されている燃料の量が少なくなった場合にも相変化物質の潜熱を利用して燃料の温度上昇を効果的に抑制することができるようになる。
尚、請求項5に記載されているように貯留される燃料の中に浸るようにポンプモジュールが配設されている燃料タンクにあっては、ポンプモジュールの一部に潜熱蓄熱材を固定する構成を採用することもできる。こうした構成を採用した場合には、ポンプモジュールに固定された潜熱蓄熱材が、貯留されている燃料に浸っている限り、相変化物質の潜熱を利用して燃料の温度上昇を抑制することができる。
また、ポンプモジュールに潜熱蓄熱材を固定する場合には、請求項6に記載されているように、リザーブカップの壁面に潜熱蓄熱材を固定することが望ましい。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の燃料タンクと、燃料蒸気を吸着する吸着材を内蔵したキャニスタと、前記燃料タンクと前記キャニスタとを接続する排出通路と、内燃機関の吸気通路と前記キャニスタとを接続するパージ通路と、前記キャニスタに空気を導入する大気導入通路とを備え、機関運転中に、前記吸気通路内の負圧を利用して前記キャニスタ内の空気を前記吸気通路に吸い出させるとともに前記大気導入通路を通じて前記キャニスタ内に空気を導入して前記吸着材に吸着している燃料を脱離させるパージを実行し、脱離した燃料を空気とともに前記吸気通路に導入して前記内燃機関で燃焼させる蒸発燃料処理装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の燃料タンクと、燃料蒸気を吸着する吸着材を内蔵したキャニスタと、前記燃料タンクと前記キャニスタとを接続する排出通路と、内燃機関の吸気通路と前記キャニスタとを接続するパージ通路と、前記キャニスタに空気を導入する大気導入通路とを備え、機関運転中に、前記吸気通路内の負圧を利用して前記キャニスタ内の空気を前記吸気通路に吸い出させるとともに前記大気導入通路を通じて前記キャニスタ内に空気を導入して前記吸着材に吸着している燃料を脱離させるパージを実行し、脱離した燃料を空気とともに前記吸気通路に導入して前記内燃機関で燃焼させる蒸発燃料処理装置である。
吸着材に大量の燃料が付着して吸着材が飽和状態なってしまうと、吸着材にそれ以上燃料を吸着させることができなくなり、燃料蒸気がそのままキャニスタを通過して大気導入通路から大気中に放出されるようになってしまう。これに対して、大容量の吸着材を備えたキャニスタを設けることにより、吸着材が飽和状態になってしまうことを抑制する構成を採用することもできるが、そうした構成を採用した場合には、キャニスタが大型化し、蒸発燃料処理装置の大型化を招くこととなる。
この点、上記請求項7に記載の蒸発燃料処理装置は、上述したように燃料の温度上昇を抑制し、燃料蒸気の発生を抑制することのできる請求項1〜6に記載の燃料タンクを備えている。そのため、大容量の吸着材を備えたキャニスタを設けるようにしなくても、吸着材が飽和状態になってしまうことを抑制することができる。すなわち、上記請求項7に記載の蒸発燃料処理装置によれば、キャニスタの大型化や、蒸発燃料処理装置の大型化を抑制しつつ、吸着材が飽和状態になってしまうことを抑制することができるようになる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の構成に加え、機関停止中に前記排出通路を閉鎖する閉鎖バルブを備え、機関停止中に前記燃料タンクを密閉することをその要旨とする。
蒸発燃料処理装置にあっては、パージが実行されない機関停止中に排出通路を閉鎖し、燃料タンクを密閉するものもある。このように機関停止中に燃料タンクを密閉する構成を採用すれば、排出通路を閉鎖している間は燃料蒸気がキャニスタに導入されなくなる。そのため、吸着材が飽和状態になることを抑制することができるとともに、燃料蒸気がキャニスタを通過して大気中に放出されることを抑制することができるようになる。
ところが、燃料タンクを密閉すると、燃料蒸気の行き場がなくなるため、燃料の揮発に伴って燃料タンク内の圧力が上昇するようになる。そのため、上記のように燃料タンクを密閉する構成を採用する場合には、圧力の上昇に耐え得る強度を確保する必要があるが、強度を確保すべく、燃料タンクの肉厚を厚くすると、燃料タンクの重量の増大や製造コストの増大を招くこととなる。
これに対して上記請求項8に記載の発明のように、燃料の温度上昇を抑制し、燃料蒸気の発生を抑制することのできる請求項1〜6に記載の燃料タンクを備える請求項7に記載の蒸発燃料処理装置において、機関停止中に燃料タンクを密閉する構成を採用した場合には、燃料蒸気の発生による圧力上昇が抑制されるため、圧力上昇に耐え得る強度を容易に確保することができる。
すなわち、上記請求項8に記載の蒸発燃料処理装置によれば、強度を確保するための燃料タンクの重量の増大や製造コストの増大を抑制しつつ、燃料タンクを密閉する構成を採用することができ、吸着材が飽和状態になることや、燃料蒸気がキャニスタを通過して大気中に放出されることをより好適に抑制することができるようになる。
以下、この発明にかかる燃料タンク並びに同燃料タンクを具備する蒸発燃料処理装置を、自動車に搭載される燃料タンク並びに蒸発燃料処理装置として具体化した一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。尚、図1は本実施形態にかかる蒸発燃料処理装置200の概略構成を示している。
図1の下方に示されるように燃料タンク100には、燃料タンク100内に貯留された燃料を汲み上げるポンプモジュール120が設けられている。また、燃料タンク100の上部には、燃料タンク100内の圧力を検出する圧力センサ513が設けられている。
ポンプモジュール120は、燃料供給パイプ121を介して内燃機関10の燃料噴射弁11に接続されている。これにより、ポンプモジュール120によって燃料タンク100から汲み上げられた燃料は、燃料供給パイプ121を通じて燃料噴射弁11に供給されるようになっている。尚、ポンプモジュール120には、燃料タンク100内に貯留された燃料に浮かぶフロート514aの位置に応じて燃料タンク100内に貯留された燃料の液位を検出するフューエルセンダーゲージ514が設けられている。
また、図1の右側に示されるように燃料タンク100には、フューエルインレットパイプ130が取り付けられている。このフューエルインレットパイプ130の先端に位置する給油口130aは、車両のボディに設けられたフューエルインレットボックス132内に収容されている。尚、フューエルインレットパイプ130には、燃料タンク100の上部とフューエルインレットパイプ130の上流部とを接続する循環パイプ131が設けられている。
フューエルインレットボックス132には、フューエルリッド133が設けられている。給油時には、このフューエルリッド133を開放し、給油口130aに取り付けられたキャップ130bを取り外すことにより、給油口130aから燃料タンク100内に燃料を注入することができるようになっている。
図1の上方に示されるように内燃機関10の吸気通路20には、燃料タンク100から供給された燃料を噴射する燃料噴射弁11が設けられている。吸気通路20の入り口部分には、吸入される空気に含まれる細かな塵などを取り除くエアフィルタ21が設けられている。
吸気通路20におけるサージタンク22よりも上流側の部分には、モータ23によってその開度が調整され、内燃機関10に吸入される空気の量である吸入空気量GAを調量するスロットルバルブ24が設けられている。また、吸気通路20におけるスロットルバルブ24よりも上流側の部分には、吸入空気量GAを検出するエアフロメータ510が設けられている。
図1の中央に示されるように内燃機関10の吸気通路20には、燃料タンク100内に発生する燃料蒸気を処理する蒸発燃料処理装置200が接続されている。蒸発燃料処理装置200は、燃料蒸気を吸着する吸着材211を内蔵したキャニスタ210を備えている。尚、吸着材211は、燃料を吸着する活性炭である。
キャニスタ210は、排出通路220を介して燃料タンク100の上部に接続されている。図1に示されるように、排出通路220の途中には、閉鎖バルブユニット221が設けられている。閉鎖バルブユニット221は、排出通路220における同閉鎖バルブユニット221を挟んで上流側に位置する部位と下流側に位置する部位との圧力差が非常に大きくなったときに開弁するリリーフバルブ221aと、このリリーフバルブ221aを迂回する通路を開閉する閉鎖バルブ221bとを備えている。尚、閉鎖バルブ221bは電子制御装置500の制御指令に基づいて開弁状態と閉弁状態とが切り換えられる電磁駆動バルブである。
排出通路220にこうした閉鎖バルブユニット221が設けられていることにより、閉鎖バルブ221bが閉弁しているときには、排出通路220がリリーフバルブ221a及び同閉鎖バルブ221bによって閉鎖された状態となる。
図1の下方に示されるように、燃料タンク100内における排出通路220の入り口部分には、ORVR(On‐Board Refueling Vapor Recovery:車載型給油時燃料蒸気回収)バルブ222と、ロールオーバーバルブ223とが設けられている。
ORVRバルブ222は、給油に伴う燃料の液面の上昇により、燃料タンク100内の圧力が上昇したときに開弁する。これにより、液面上昇によって燃料タンク100内の圧力が上昇したときに、燃料タンク100内の燃料蒸気が排出通路220を通じてキャニスタ210に導入されるようになる。したがって、液面上昇による燃料タンク100内の圧力上昇が抑制されて給油時にフューエルインレットパイプ130及び循環パイプ131を通じて燃料蒸気が大気中に放出されることが抑制されるようになる。
一方、ロールオーバーバルブ223は、車両が大きく傾いたときに閉弁し、液体の燃料が燃料タンク100の外部に漏れ出すことを抑制する。
燃料タンク100内の燃料蒸気は、リリーフバルブ221a及び閉鎖バルブ221bの少なくとも一方が開弁しており、且つORVRバルブ222及びロールオーバーバルブ223の少なくとも一方が開弁しているときに、排出通路220を通じてキャニスタ210に導入される。そして、キャニスタ210に導入された燃料蒸気は、吸着材211に吸着されるようになる。
燃料タンク100内の燃料蒸気は、リリーフバルブ221a及び閉鎖バルブ221bの少なくとも一方が開弁しており、且つORVRバルブ222及びロールオーバーバルブ223の少なくとも一方が開弁しているときに、排出通路220を通じてキャニスタ210に導入される。そして、キャニスタ210に導入された燃料蒸気は、吸着材211に吸着されるようになる。
また、キャニスタ210には、車両のボディに設けられたフューエルインレットボックス132に連通する大気導入通路230が接続されている。この大気導入通路230の途中にはエアフィルタ231が設けられている。尚、大気導入通路230におけるエアフィルタ231よりも下流側の部分には大気導入通路230を閉鎖する状態と、大気導入通路230を閉鎖せずにキャニスタ210とフューエルインレットボックス132とを連通させる状態とを切り替える機能を有する負圧ポンプユニット232が設けられている。
更に、キャニスタ210には、吸気通路20に連通されたパージ通路240が接続されている。図1に示されるようにパージ通路240の途中には電子制御装置500からの指令に基づいて開弁状態と閉弁状態とが切り換えられるパージ制御バルブ241が設けられている。
車両を統括的に制御する電子制御装置500には、上述したエアフロメータ510や、圧力センサ513、フューエルセンダーゲージ514が接続されているとともに、運転者によるアクセル操作量を検出するアクセルポジションセンサ511や、機関回転速度NEを検出するクランクポジションセンサ512等の各種センサが接続されている。
電子制御装置500は、これら各種センサから出力される信号に基づいて、各部に制御指令を出力し、蒸発燃料処理装置200を含む車両の各部を統括的に制御する。
例えば、機関運転中には、クランクポジションセンサ512によって検出される機関回転速度NEとアクセルポジションセンサ511によって検出されるアクセル操作量に基づいてモータ23を制御することにより、スロットルバルブ24を駆動して吸入空気量GAを調量する。また、吸入空気量GAにあわせて燃料噴射弁11の開弁期間を制御して燃料噴射量を制御する。
例えば、機関運転中には、クランクポジションセンサ512によって検出される機関回転速度NEとアクセルポジションセンサ511によって検出されるアクセル操作量に基づいてモータ23を制御することにより、スロットルバルブ24を駆動して吸入空気量GAを調量する。また、吸入空気量GAにあわせて燃料噴射弁11の開弁期間を制御して燃料噴射量を制御する。
更に、電子制御装置500は、機関運転中に蒸発燃料処理装置200を制御してキャニスタ210の吸着材211に吸着している燃料を脱離させ、脱離した燃料を空気とともに吸気通路20に導入するパージを実行する。
具体的には、機関運転中にパージ制御バルブ241を開弁させ、吸気通路20内の負圧によってキャニスタ210内の空気を、パージ通路240を通じて吸気通路20に吸い出させる。
そして、このとき、負圧ポンプユニット232を、大気導入通路230を閉鎖せずにキャニスタ210とフューエルインレットボックス132とを連通させる状態に切り替え、大気導入通路230を通じてキャニスタ210に空気を導入する。これにより、吸着材211に吸着されていた燃料が脱離し、脱離した燃料がパージ通路240を通じて空気とともに吸気通路20に導入されるようになる。
機関運転中にこのようなパージを適宜実行することにより、吸着材211に吸着している燃料が吸着材211から脱離するため、吸着材211が飽和状態になることを抑制することができる。また、脱離した燃料が空気とともに吸気通路20に導入され、内燃機関10で燃焼されるため、燃料タンク100内で発生した燃料蒸気を、大気中に放出させずに燃焼除去することができる。
尚、本実施形態の蒸発燃料処理装置200にあっては、給油時を除く機関停止中には、閉鎖バルブ221bを閉弁し、排出通路220を閉鎖するようにしている。これにより、機関停止中には基本的に燃料タンク100が密閉された状態となり、燃料タンク100内の圧力がリリーフバルブ221aの開弁する圧力を超えない限り、燃料蒸気がキャニスタ210に導入されなくなる。
これにより、パージが実行されない機関停止中に燃料蒸気がキャニスタ210の吸着材211に吸着されて、吸着材211が飽和状態になってしまうことを抑制することができる。また、このように機関停止中に燃料タンク100を密閉することにより、吸着材211に吸着しきれない燃料蒸気がそのままキャニスタを通過して大気中に放出されてしまうことを抑制することができる。
しかし、燃料タンク100を密閉している間は、燃料タンク100内で発生する燃料蒸気の行き場がないため、燃料蒸気の発生に伴って燃料タンク100内の圧力が上昇するようになる。
燃料タンク100内の圧力が大気圧よりも高い状態でキャップ130bが取り外され、給油口130aが開放されると、燃料タンク100内の燃料蒸気がフューエルインレットパイプ130を通じて大気中に放出されてしまう。そこで、本実施形態の蒸発燃料処理装置200にあっては、給油時に、まず閉鎖バルブ221bを開弁し、燃料タンク100内の燃料蒸気を排出通路220を通じてキャニスタ210に導入することにより、燃料タンク100内の圧力を低下させる。そして、圧力センサ513によって検出される燃料タンク100内の圧力に基づいて燃料タンク100内の圧力が十分に低下したことを確認してからフューエルリッド133のロックを解除するようにしている。
このように燃料タンク100内の圧力が十分に低下したことを確認してからフューエルリッド133のロックを解除するようにすれば、給油口130aが開放されたときに、燃料タンク100内の燃料蒸気がフューエルインレットパイプ130を通じて大気中に放出されてしまうことを抑制することができる。
ところで、外気温の上昇等に伴って燃料タンク100内に貯留されている燃料の温度が上昇した場合には、燃料タンク100内で燃料が盛んに揮発するようになり、吸着材211に大量の燃料が吸着されるようになる。そのため、燃料の温度が高い場合には、吸着材211が飽和状態になりやすくなる。吸着材211が飽和状態になってしまうと、吸着材211に燃料をそれ以上吸着させることができなくなり、燃料蒸気がそのままキャニスタ210を通過して大気導入通路230から大気中に放出されるようになってしまう。
尚、大容量の吸着材211を備えたキャニスタ210を設けることにより、吸着材211が飽和状態になってしまうことを抑制することもできる。しかし、そうした構成を採用した場合には、キャニスタ210が大型化し、蒸発燃料処理装置200の大型化を招くこととなる。
そのため、キャニスタ210の大型化を抑制しつつ、燃料蒸気が大気中に放出されるようになることを効果的に抑制するためには、燃料タンク100内における燃料蒸気の発生そのものを抑制することが望ましい。
そこで、本実施形態の蒸発燃料処理装置200にあっては、図1の下方に示されるように燃料タンク100の中に潜熱蓄熱材110を設け、燃料の温度上昇を抑制するようにしている。
図2は燃料タンク100内に設けられた潜熱蓄熱材110の断面図である。図2に示されるように潜熱蓄熱材110は、金属の容器112の中に、相変化物質111を封入したものである。
本実施形態にかかる潜熱蓄熱材110にあっては、内包材である相変化物質111として融点が0℃〜40℃の範囲にあるパラフィン系炭化水素を適用するようにしている。こうしたパラフィン形炭化水素としては、例えば、融点が10℃のペンタデカン、融点が18℃のヘキサデカン、融点が28℃のオクタデカン、融点が40℃のヘンイコサン等が挙げられる。本実施形態にかかる潜熱蓄熱材110にあっては、融点が18℃であり、単位質量あたりの潜熱が比較的大きいヘキサデカンを相変化物質111として適用するようにしている。
尚、このように融点が0℃〜40℃の範囲にある物質を相変化物質111として適用するのは、車両が使用される環境において固体から液体への相変化を生じさせ、その潜熱によって燃料の温度上昇を効果的に抑制するためである。したがって、相変化物質111としてどのような物質を適用するかは、車両が使用される環境における外気温等に応じて適宜変更することができる。
また、相変化物質111は、単体のみならず、使用される環境に適した融点にするために融点を調整するための添加材を添加したり、耐久性を高めるために過冷却防止材を添加したり、相分離防止材を添加したりして混合物として使用してもよい。
また、本実施形態にかかる潜熱蓄熱材110にあっては、容器112をステンレスで形成している。このようにステンレス製の容器112の中に相変化物質111を封入するのは、ステンレスが燃料に対する耐蝕性を備えているとともに、加工が容易なためである。
本実施形態の燃料タンク100にあっては、このように、ステンレス製の容器112の中に相変化物質111としてヘキサデカンを封入した潜熱蓄熱材110が、図1に示されるように燃料タンク100の内周側底面に固定されている。
尚、本実施形態の燃料タンク100は、鋼板で形成されており、潜熱蓄熱材110は燃料タンク100の底面にスポット溶接によって固定されている。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)固体から液体への相変化は潜熱によって周囲から熱を奪う吸熱反応である。外気温が高くなる等して燃料タンク100内に貯留された燃料の温度が相変化物質111の融点(18℃)を超えて上昇しようとすると、潜熱蓄熱材110に封入された相変化物質111が固体から液体に相変化する。そのため、このときには相変化物質111が融解するときの潜熱によって燃料の熱が奪われ、燃料の温度上昇が抑制されるようになる。
したがって、上記実施形態の燃料タンク100によれば、燃料の温度が上昇して燃料が盛んに揮発するようになることが抑制され、燃料蒸気の発生が抑制されるようになる。
(2)ステンレス製の容器112に相変化物質111を封入しているため、融解した液体状態の相変化物質111が燃料に混合することを抑制することができる。また、ステンレスは樹脂等と比較して、熱を伝達しやすいため、上記のようにステンレス製の容器112に相変化物質111を封入した潜熱蓄熱材110を備える燃料タンク100にあっては、相変化物質111と燃料との間で効率的に熱を伝達させ、燃料の温度上昇を効果的に抑制することができる。
(2)ステンレス製の容器112に相変化物質111を封入しているため、融解した液体状態の相変化物質111が燃料に混合することを抑制することができる。また、ステンレスは樹脂等と比較して、熱を伝達しやすいため、上記のようにステンレス製の容器112に相変化物質111を封入した潜熱蓄熱材110を備える燃料タンク100にあっては、相変化物質111と燃料との間で効率的に熱を伝達させ、燃料の温度上昇を効果的に抑制することができる。
(3)燃料タンク100の上部に潜熱蓄熱材110を固定した場合には、燃料タンク100内に貯留されている燃料の量が少なくなったときに燃料と潜熱蓄熱材110とが接触しなくなってしまい、燃料の温度上昇を抑制する効果が得られなくなってしまう。
これに対して、上記実施形態の燃料タンク100にあっては、潜熱蓄熱材110を燃料タンク100の内周側底面に固定するようにしている。そのため、燃料タンク100内に貯留されている燃料の量が少なくなっても、燃料と潜熱蓄熱材110とが接触し続けるようになる。したがって、燃料タンク100内に貯留されている燃料の量が少なくなった場合にも相変化物質111の潜熱によって燃料の温度上昇を効果的に抑制することができる。
(4)燃料の温度上昇に伴って燃料が盛んに揮発するようになり、吸着材211に大量の燃料が付着して吸着材211が飽和状態なってしまうと、吸着材211にそれ以上燃料を吸着させることができなくなり、燃料蒸気がそのままキャニスタ210を通過して大気導入通路230から放出されるようになってしまう。
これに対して、大容量の吸着材211を備えたキャニスタ210を設けることにより、吸着材211が飽和状態になってしまうことを抑制する構成を採用することもできるが、そうした構成を採用した場合には、キャニスタ210が大型化し、蒸発燃料処理装置200の大型化を招くこととなる。
この点、上記実施形態にかかる蒸発燃料処理装置200は、上述したように燃料の温度上昇を抑制し、燃料蒸気の発生を抑制することのできる燃料タンク100を備えている。そのため、大容量の吸着材211を備えたキャニスタ210を設けるようにしなくても、吸着材211が飽和状態になってしまうことを抑制することができる。すなわち、上記実施形態の蒸発燃料処理装置200によれば、キャニスタ210の大型化や、蒸発燃料処理装置200の大型化を招くことなく、吸着材211が飽和状態になってしまうことを抑制することができるようになる。
(5)また、パージを実行する際には、スロットルバルブ24の開度を小さくして吸気通路20における空気の吸入抵抗を大きくすることにより、吸気通路20におけるスロットルバルブ24よりも下流側の部分に負圧を発生させる必要がある。すなわち、パージを実行する際には、内燃機関10を負荷のかかった状態で運転させることになる。そのため、パージを実行しているときには、その分だけ燃料消費量が増大するようになる。
これに対して、上記実施形態の燃料タンク100にあっては、燃料の温度上昇を抑制して、燃料蒸気の発生を抑制することができるため、パージを実行する頻度を少なくすることができる。したがって、パージの実行に伴う燃料消費量の増大を抑制することができる。
(6)上記実施形態の蒸発燃料処理装置200のように、機関停止中に閉鎖バルブ221bを閉弁して燃料タンク100を密閉する構成を採用すれば、燃料タンク100を密閉している間は燃料蒸気がキャニスタ210に導入されなくなる。そのため、吸着材211が飽和状態になることを抑制することができるとともに、燃料蒸気がキャニスタ210を通過して大気中に放出されることを抑制することができる。
しかし、上述したように燃料タンク100を密閉しているときには燃料蒸気の行き場がなくなるため、燃料の揮発に伴って燃料タンク100内の圧力が上昇するようになる。そのため、燃料タンク100を密閉する構成を採用した場合には、圧力上昇に耐え得る強度を確保する必要がある。しかし圧力上昇に耐え得る強度を確保すべく、燃料タンク100の肉厚を厚くすると、燃料タンク100の重量の増大や製造コストの増大を招くこととなる。
これに対して上記実施形態のように、潜熱蓄熱材110が設けられており、燃料の温度上昇を抑制して燃料蒸気の発生を抑制することのできる燃料タンク100を備える蒸発燃料処理装置200において、機関停止中に燃料タンク100を密閉する構成を採用した場合には、燃料の温度上昇に伴う燃料蒸気の発生が抑制されるため圧力上昇が抑制される。したがって、圧力上昇に耐え得る強度を比較的容易に確保することができるようになる。
すなわち、上記実施形態の蒸発燃料処理装置200によれば、強度を確保するための燃料タンク100の重量の増大や製造コストの増大を抑制しつつ、燃料タンク100を密閉する構成を採用することができ、吸着材211が飽和状態になることや、燃料蒸気がキャニスタ210を通過して大気中に放出されることをより好適に抑制することができる。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態にあっては、鋼板製の燃料タンク100の底面に潜熱蓄熱材110を溶接で固定する構成を示したが、本発明は鋼板製の燃料タンク100に限定して適用されるものではない。
・上記実施形態にあっては、鋼板製の燃料タンク100の底面に潜熱蓄熱材110を溶接で固定する構成を示したが、本発明は鋼板製の燃料タンク100に限定して適用されるものではない。
例えば、樹脂製の燃料タンクに本発明を適用することもできる。しかし、樹脂製の燃料タンクに潜熱蓄熱材110を固定する場合には、潜熱蓄熱材110を溶接することができないため、潜熱蓄熱材110を固定する方法に工夫を施す必要がある。
例えば、図3(c)に示されるように、樹脂で形成された固定プレート150に潜熱蓄熱材110を固定し、潜熱蓄熱材110が固定された固定プレート150を樹脂製の燃料タンクの中に溶着するようにすれば、樹脂製の燃料タンクの中に潜熱蓄熱材110を固定することができる。
尚、図3(c)に示されるように固定プレート150と潜熱蓄熱材110とを一体に固定するためには、図3(a)に示されるように潜熱蓄熱材110の容器112に貫通孔113が形成されたフランジ112aを設ける一方、固定プレート150に樹脂製の固定ピン151を設けるようにすればよい。
そして、図3(b)に示されるようにフランジ112aに形成された貫通孔113に固定ピン151を挿通させ、その状態で、熱を加えながら固定ピン151を潰して変形させる。これにより、図3(c)に示されるように潜熱蓄熱材110と固定プレート150とを一体に固定することができる。
・また、その他、潜熱蓄熱材110を固定する方法としては、図4(a)に示されるように、潜熱蓄熱材110を固定する部分に同潜熱蓄熱材110を挟持する固定部材153を設け、図4(b)に示されるように、この固定部材153の間に潜熱蓄熱材110を圧入する方法を採用することができる。
尚、このように固定部材153の間に潜熱蓄熱材110を圧入する構成を採用する場合には、図4(a)に示されるように固定部材153に凸部154を設けるとともに、潜熱蓄熱材110の容器112の外周面にこの固定部材153の凸部154が嵌合する凹部115を設けることが望ましい。
このように凸部154が設けられている固定部材153の間に、凹部115が設けられている潜熱蓄熱材110を圧入するようにすれば、固定部材153に設けられている凸部154が容器112に設けられている凹部115に嵌合し、潜熱蓄熱材110がより的確に固定されるようになる。
・潜熱蓄熱材110が燃料タンク100内に貯留された燃料に接触するように配設されていれば、相変化物質111の潜熱を利用して燃料の温度上昇を抑制することができるため、潜熱蓄熱材110を固定する位置は適宜変更することができる。
例えば、図5に示されるように、ポンプモジュール120に潜熱蓄熱材110を固定するようにしてもよい。
尚、ポンプモジュール120のどの部分に潜熱蓄熱材110を配設してもよいが、燃料の温度上昇を効果的に抑制する上では、モータ123やサクションフィルタ124等を備えて構成される駆動部122を取り囲むように形成されているリザーブカップ125の壁面に潜熱蓄熱材110を固定することが望ましい。このように駆動部122を取り囲むように形成されているリザーブカップ125の壁面に潜熱蓄熱材110を固定する構成を採用すれば、潜熱蓄熱材110と燃料との接触面積を広くすることができ、燃料の温度上昇を効果的に抑制することができるようになる。
尚、ポンプモジュール120のどの部分に潜熱蓄熱材110を配設してもよいが、燃料の温度上昇を効果的に抑制する上では、モータ123やサクションフィルタ124等を備えて構成される駆動部122を取り囲むように形成されているリザーブカップ125の壁面に潜熱蓄熱材110を固定することが望ましい。このように駆動部122を取り囲むように形成されているリザーブカップ125の壁面に潜熱蓄熱材110を固定する構成を採用すれば、潜熱蓄熱材110と燃料との接触面積を広くすることができ、燃料の温度上昇を効果的に抑制することができるようになる。
また、図5に示されるようにリザーブカップ125の壁面の内部に潜熱蓄熱材110を埋め込むように配設するようにしてもよいが、壁面の外周側や内周側に潜熱蓄熱材110を固定するようにしてもよい。
ところで、樹脂製の燃料タンクは、燃料蒸気が透過して大気中に漏れてしまうことを抑制するため、燃料を透過させないバリア層を挟んだ多層構造の樹脂によって形成されている。そのため、図3を参照して説明したように、潜熱蓄熱材110と一体に固定された樹脂製の固定プレート150を樹脂製の燃料タンクに溶着するようにした場合には、溶着の際に熱によってバリア層が破壊されてしまうおそれがある。
そのため、バリア層が傷ついてしまうことを抑制する上では、樹脂製の燃料タンク内に潜熱蓄熱材110を固定する際に、燃料タンクの壁面に溶着する方法以外の方法を適用することが望ましい。
これに対して、上記のように燃料タンク内に配設されるポンプモジュール120の一部に潜熱蓄熱材110を固定する構成を採用すれば、溶着によってバリア層を傷つけてしまうことなく、燃料タンク内に潜熱蓄熱材110を固定することができる。
・上記実施形態にあっては、燃料タンク100内に潜熱蓄熱材110を一つだけ設ける構成を示したが、潜熱蓄熱材110はいくつ設けてもよい。
例えば、ポンプモジュール120と燃料タンク100の内周側底面との双方に潜熱蓄熱材110を固定するようにしてもよい。
例えば、ポンプモジュール120と燃料タンク100の内周側底面との双方に潜熱蓄熱材110を固定するようにしてもよい。
・上記実施形態にあっては、板状に形成された潜熱蓄熱材110を燃料タンク100内に設ける構成を示したが、本発明は潜熱蓄熱材110の形状を、板状に限定するものではないため、潜熱蓄熱材110の形状は適宜変更することができる。
・上記実施形態にあっては、相変化物質111としてパラフィン系炭化水素を適用する例を示したが、相変化物質111はパラフィン系炭化水素に限定されるものではない。すなわち、使用される環境下において固体から液体に相変化し、その潜熱によって燃料の温度上昇を抑制することのできる物質であれば相変化物質111として適用する物質は適宜変更することができる。
・上記実施形態にあっては、相変化物質111をステンレス製の容器112に封入する構成を例示したが、容器112は相変化物質111を透過させない物質であれば、ステンレス以外の金属で形成されていてもよい。また、容器112は、金属以外の物質で形成されていてもよい。
しかし、燃料の温度上昇を効果的に抑制する上では、金属のように熱を伝達しやすい物質で容器112を形成することが望ましい。
・閉鎖バルブ221bを備え、機関停止中に排出通路220を閉鎖して燃料タンク100を密閉する構成を示したが、本発明はこうした閉鎖バルブ221bを備える蒸発燃料処理装置200に限定して適用されるものではない。
・閉鎖バルブ221bを備え、機関停止中に排出通路220を閉鎖して燃料タンク100を密閉する構成を示したが、本発明はこうした閉鎖バルブ221bを備える蒸発燃料処理装置200に限定して適用されるものではない。
少なくとも、潜熱蓄熱材110を備える燃料タンク100を備える構成を採用すれば、燃料の温度上昇が抑制されて温度上昇による燃料蒸気の発生が抑制されるようになる。そのため、閉鎖バルブ221bを備える構成を採用しなくても、潜熱蓄熱材110を備えていない燃料タンク100を備える従来の蒸発燃料処理装置と比較すれば、吸着材211が飽和状態になることを抑制することができる。
尚、吸着材211が飽和状態になることや、大気導入通路230から燃料蒸気が放出されることをより的確に抑制する上では、上記実施形態のように、閉鎖バルブ221bを設け、機関停止中に燃料タンク100を密閉する構成を採用することが望ましい。
・上記実施形態において示した燃料タンク100の構成は本発明の実施例の一例である。少なくとも燃料タンク100内に潜熱蓄熱材110が設けられていれば、燃料の温度上昇を抑制して燃料蒸気の発生を抑制することができる。すなわち、潜熱蓄熱材110が設けられていれば、燃料タンク100のその他の部分の構成や、蒸発燃料処理装置200のその他の部分の構成は、適宜変更することができる。
・尚、本発明にかかる燃料タンク100や、この燃料タンク100を具備する蒸発燃料処理装置200は、ハイブリッド車等のように、アイドリングストップ機能を有する車両に搭載することが望ましい。
アイドリングストップ機能を有する車両にあっては、交差点における信号待ち等のときに自動的に内燃機関10が停止される。そのため、アイドリングストップ機能を有する車両にあっては、内燃機関10が停止される機会が多く、パージを実行する頻度が少なくなる。そのため、こうしたアイドリングストップ機能を有する車両にあっては、蒸発燃料処理装置200の吸着材211が飽和状態になりやすい。
これに対して、本発明にかかる燃料タンク100を適用すれば、上述したように燃料蒸気の発生を抑制することができるため、パージを実行する頻度が少なくなりやすいアイドリングストップ機能を有する車両にあっても、好適に吸着材211が飽和状態になることを抑制することができる。
10…内燃機関、11…燃料噴射弁、20…吸気通路、21…エアフィルタ、22…サージタンク、23…モータ、24…スロットルバルブ、100…燃料タンク、110…潜熱蓄熱材、111…相変化物質、112…容器、112a…フランジ、113…貫通孔、115…凹部、150…固定プレート、151…固定ピン、153…固定部材、154…凸部、120…ポンプモジュール、121…燃料供給パイプ、122…駆動部、123…モータ、124…サクションフィルタ、125…リザーブカップ、130…フューエルインレットパイプ、130a…給油口、130b…キャップ、131…循環パイプ、132…フューエルインレットボックス、133…フューエルリッド、200…蒸発燃料処理装置、210…キャニスタ、211…吸着材、220…排出通路、221…閉鎖バルブユニット、221a…リリーフバルブ、211b…閉鎖バルブ、222…ORVRバルブ、223…ロールオーバーバルブ、230…大気導入通路、231…エアフィルタ、232…負圧ポンプユニット、240…パージ通路、241…パージ制御バルブ、500…電子制御装置、510…エアフロメータ、511…アクセルポジションセンサ、512…クランクポジションセンサ、513…圧力センサ、514…フューエルセンダーゲージ、514a…フロート。
Claims (8)
- 液体燃料を貯留する燃料タンクにおいて、
同燃料タンク内に、貯留された燃料の温度が上昇するときに固体から液体に相変化する相変化物質を封入した潜熱蓄熱材を設けた
ことを特徴とする燃料タンク。 - 請求項1に記載の燃料タンクにおいて、
前記潜熱蓄熱材は、前記相変化物質を金属の容器に封入したものである
ことを特徴とする燃料タンク。 - 請求項1又は請求項2に記載の燃料タンクにおいて、
前記相変化物質が、パラフィン系炭化水素である
ことを特徴とする燃料タンク。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料タンクにおいて、
前記潜熱蓄熱材が、同燃料タンクの内周側底面に固定されている
ことを特徴とする燃料タンク。 - 貯留されている燃料を汲み上げるポンプモジュールが、貯留される燃料の中に浸るように配設されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料タンクであって、
前記潜熱蓄熱材が、前記ポンプモジュールの一部に固定されている
ことを特徴とする燃料タンク。 - 請求項5に記載の燃料タンクにおいて、
前記ポンプモジュールは、モータを備える駆動部と、同駆動部を取り囲むリザーブカップとを備えるものであり、
前記潜熱蓄熱材は、前記リザーブカップの壁面に固定されている
ことを特徴とする燃料タンク。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の燃料タンクと、燃料蒸気を吸着する吸着材を内蔵したキャニスタと、前記燃料タンクと前記キャニスタとを接続する排出通路と、内燃機関の吸気通路と前記キャニスタとを接続するパージ通路と、前記キャニスタに空気を導入する大気導入通路とを備え、
機関運転中に、前記吸気通路内の負圧を利用して前記キャニスタ内の空気を前記吸気通路に吸い出させるとともに前記大気導入通路を通じて前記キャニスタ内に空気を導入して前記吸着材に吸着している燃料を脱離させるパージを実行し、脱離した燃料を空気とともに前記吸気通路に導入して前記内燃機関で燃焼させる
蒸発燃料処理装置。 - 機関停止中に前記排出通路を閉鎖する閉鎖バルブを備え、機関停止中に前記燃料タンクを密閉する
請求項7に記載の蒸発燃料処理装置。
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