JP2014105627A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の排ガスの温度調節を好適に行うことが可能な内燃機関を提供する。
【解決手段】本発明の一の態様によれば、タービン3Tおよびコンプレッサ3Cを有するターボ過給機3と、コンプレッサの下流側の吸気通路5に設けられたインタークーラ8と、燃料電池4と、燃料電池の排ガスをインタークーラの上下流側の吸気通路にそれぞれ分配するための分配手段27,28と、を備えたことを特徴とする内燃機関が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関に係り、特にターボ過給機と燃料電池とを備えた内燃機関に関する。
内燃機関に燃料電池を組み合わせることが提案されている。例えば特許文献1は、固体酸化物型燃料電池(SOFC)から排出された排ガス(オフガス)を燃料の一部として吸引する内燃機関を開示している。
特開2011−159585号公報
特許文献1は、オフガスに含まれる未改質の炭化水素化合物等を燃焼させる目的でオフガスを内燃機関に供給している。しかし、内燃機関に吸引させるオフガスの温度には最適温度が存在する。オフガスの温度はSOFCの作動状態や暖機状態等に応じて低温から高温まで大きく変化する。従ってオフガスを何等温度調節することなくそのまま内燃機関に吸引させるのはエンジン効率等の観点から好ましくない。
そこで、本発明は上記事情に鑑みて創案されたものであり、その一の目的は、燃料電池の排ガスの温度調節を好適に行うことが可能な内燃機関を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
タービンおよびコンプレッサを有するターボ過給機と、
前記コンプレッサの下流側の吸気通路に設けられたインタークーラと、
燃料電池と、
前記燃料電池の排ガスを前記インタークーラの上下流側の吸気通路にそれぞれ分配するための分配手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関が提供される。
好ましくは、前記分配手段が、前記インタークーラの上下流側の吸気通路に分配される排ガス量を調節するための分配弁を備える。
好ましくは、前記内燃機関は、前記燃料電池の排ガスの温度を検出する温度検出手段と、検出された排ガス温度と所定の目標温度との比較結果に応じて前記分配弁を制御する制御手段と、を備える。
好ましくは、前記内燃機関は、前記燃料電池の排ガスの流量を検出する流量検出手段を備え、前記制御手段は、検出された排ガス流量と所定の目標流量との比較結果にも応じて前記分配弁を制御する。
本発明によれば、燃料電池の排ガスの温度調節を好適に行うことができるという、優れた効果が発揮される。
本発明の実施形態の構成を示す概略図である。 本実施形態の制御のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に示すように、内燃機関(エンジン)1は、エンジン本体2と、ターボ過給機3と、燃料電池4とを備える。エンジン1は火花点火式内燃機関(ガソリンエンジン)および圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)のいずれの形式であってもよく、本実施形態では火花点火式内燃機関とされている。エンジン1は図示しない車両(自動車)に搭載されている。以下、燃料電池を「FC」または「F/C」とも表記する。
エンジン本体2は、シリンダブロック、シリンダヘッド、クランクケース、オイルパン、ヘッドカバー、ピストン、コンロッド、クランクシャフト、カムシャフト、吸排気弁等の基本的なエンジン構成部品を含む。またエンジン本体2は複数(四つ)の気筒を含み、各気筒には燃料噴射用インジェクタ41と点火プラグ42とが設けられている。
エンジン本体2には吸気通路5および排気通路6が接続される。排気通路6の最上流部には排気マニホールド18が設けられ、吸気通路6の最下流部には吸気マニホールド47が設けられている。
吸気通路5および排気通路6を跨ぐようにターボ過給機3が設けられている。排気通路6にはターボ過給機3のタービン3Tが、吸気通路5にはターボ過給機3のコンプレッサ3Cが、それぞれ配設されている。
吸気通路5において、コンプレッサ3Cの上流側には吸入空気量を検出するためのエアフローメータ7が設けられ、コンプレッサ3Cの下流側にはインタークーラ8と電子制御式スロットルバルブ9とが直列に設けられている。吸気通路5の上流端には図示しないエアクリーナが設けられる。
排気通路6において、タービン3Tの下流側には排気浄化触媒10が設けられている。図には一つの排気浄化触媒10しか示されていないが、排気浄化触媒10は複数設けられてもよい。本実施形態の場合、排気浄化触媒10は三元触媒からなる。但し排気浄化触媒10の種類は任意である。
また、タービン3Tをバイパスするバイパス通路11が排気通路6に並設される。バイパス通路11は、タービン3Tの上流側で排気通路6から分岐され、タービン3Tの下流側且つ排気浄化触媒10の上流側で排気通路6に合流される。バイパス通路11にはウェイストゲート弁12が設けられる。
エンジン本体2の各気筒のインジェクタ41に燃料を供給すべく、電動式の燃料ポンプ22が設けられる。燃料ポンプ22はデリバリパイプ23に燃料を送り、デリバリパイプ23内に蓄圧された燃料が各気筒のインジェクタ41から筒内に直接噴射される。このように本実施形態のエンジンは直噴式だが、噴射方式は特に限定されず、ポート噴射式であってもよい。
また燃料電池4に燃料を供給すべく、電動式のFC燃料ポンプ15が設けられる。FC燃料ポンプ15と燃料電池4の間には、燃料電池4への燃料供給量を調節するためのFC燃料調量弁16が設けられる。このように本実施形態においては燃料ポンプがインジェクタ用と燃料電池用とで個別に設けられているが、共用とされてもよい。
車両の各電気部品に電力を供給するためのバッテリ17が設けられる。バッテリ17の種類は任意であるが本実施形態では一般的な鉛蓄電池である。
燃料電池4に空気を供給するため、給気路25が設けられる。給気路25は、コンプレッサ3Cの下流側且つインタークーラ8の上流側の吸気通路5から分岐して、燃料電池4に接続する。これにより燃料電池4にはコンプレッサ3Cから吐出された空気が供給される。
また給気弁21が設けられる。給気弁21は、コンプレッサ3Cからの吐出空気をエンジン本体2側および燃料電池4側の一方または両方に導くよう切替可能である。本実施形態の場合、給気弁21は、単一の三方弁で構成され、給気路25の分岐位置に設けられている。しかしながら、給気弁は少なくとも二つの二方弁で構成されてもよい。この場合、分岐位置より下流側の給気路25と吸気通路5にそれぞれ二方弁を設ければよい。
給気弁21は、コンプレッサ3C側の吸気通路5に接続される入口ポートと、エンジン本体2側の吸気通路5に接続される第1の出口ポートと、燃料電池4側の給気路25に接続される第2の出口ポートとを有する。入口ポートが第1の出口ポートのみに接続されているとき、給気弁21は第1の位置にあり、コンプレッサ3Cからの吐出空気はエンジン本体2側のみに導かれる。入口ポートが第2の出口ポートのみに接続されているとき、給気弁21は第2の位置にあり、コンプレッサ3Cからの吐出空気は燃料電池4側のみに導かれる。給気弁21が第1の位置と第2の位置との間の中間位置にあるとき、コンプレッサ3Cからの吐出空気はエンジン本体2側と燃料電池4側の両方に分配して導かれる。こうして給気弁21は、エンジン本体2および燃料電池4に対する空気流量比を0:100(%)から100:0(%)まで無段階で調節可能である。
また、本実施形態においては、燃料電池4の排ガス(FC排気またはFC排ガスという)をインタークーラ8の上下流側の吸気通路5にそれぞれ分配するための分配手段が設けられている。この分配手段は、インタークーラ8の上下流側の吸気通路5に分配される排ガス量を調節するための分配弁27と、燃料電池4、分配弁27および吸気通路5を連結する分配通路28とを備える。
分配通路28は、燃料電池4から分配弁27に至る第1の通路28Aと、分配弁27からインタークーラ8の上流側の吸気通路5に至る第2の通路28Bと、分配弁27からインタークーラ8の下流側の吸気通路9に至る第3の通路28Cとを備える。また分配通路28は、分配弁27から大気開放側に延びる第4の通路28Dをも備える。
第2の通路28Bの出口は、給気弁21の下流側且つインタークーラ8の上流側の吸気通路5に接続されている。第3の通路28Cの出口は、スロットルバルブ9の下流側且つ排気マニホールド47の上流側の吸気通路5に接続されている。第4の通路28Dの出口は、本実施形態では直接的に大気開放されているが、排気通路6に接続されて間接的に大気開放されてもよい。このとき第4の通路28Dの出口をタービン3Tの上流側の排気通路6に接続し、FC排気を利用してタービン3Tを駆動するようにしてもよい。
分配弁27は、本実施形態では単一の四方弁で構成されているが、前記給気弁21同様、複数の二方弁で構成されてもよい。分配弁27は、第1の通路28Aから送られてきたFC排気を第2、第3および第4の通路28B、28C、28Dにそれぞれ可変の分配比で分配可能である。
エンジン1および車両を制御するため、制御装置または制御ユニットとしての電子制御ユニット(ECU)100が設けられる。ECU100はCPU、ROMおよびRAMのような記憶装置、A/D変換器、入出力インタフェース等を含む。記憶装置には種々のプログラム、データ、マップ等が記憶されており、ECU100はこれらプログラム等を実行することにより種々の制御を実行する。
ECU100は、前述のエアフローメータ7のほか、クランク角センサ31、アクセル開度センサ32、水温センサ33、吸気温センサ34、大気圧センサ35、FC排気温センサ36、FC排気流量センサ37、その他の各種センサ・スイッチ類から各種信号を入力する。またECU100は、前述のインジェクタ41、点火プラグ42、スロットルバルブ9、ウェイストゲート弁12、燃料ポンプ22、FC燃料ポンプ15、FC燃料調量弁16、給気弁21および分配弁27に対しそれぞれ制御信号を出力し、これらを制御する。
ECU100は、エアフローメータ7からの信号に基づき、単位時間当たりの吸入空気の量である吸入空気量すなわち吸気流量を検出する。そしてECU100は、アクセル開度センサ32により検出されたアクセル開度と、エアフローメータ7により検出された吸入空気量との少なくとも一つに基づき、エンジン1の負荷を検出する。
ECU100は、クランク角センサ31からのクランクパルス信号に基づき、クランク角自体を検出すると共にエンジン1の回転数を検出する。ここで「回転数」とは単位時間当たりの回転数のことをいい、回転速度と同義である。本実施形態では1分間当たりの回転数rpmのことをいう。
ECU100は、水温センサ33からの信号に基づきエンジン冷却水の温度すなわち水温を検出し、吸気温センサ34からの信号に基づき吸入空気の温度すなわち吸気温を検出し、大気圧センサ35からの信号に基づき大気圧を検出し、FC排気温センサ36からの信号に基づきFC排気の温度すなわちFC排気温度を検出し、FC排気流量センサ37からの信号に基づきFC排気の流量すなわちFC排気流量を検出する。FC排気温センサ36とFC排気流量センサ37は本実施形態の場合、第1の通路28Aに設けられているが、その設置箇所は任意である。
ここで燃料電池4について詳しく説明する。燃料電池4は、周知のように、空気と燃料(水素)との電気化学反応により発電する。本実施形態の燃料電池4は固体酸化物形もしくは固体電解質形(SOFC)であるが、他の種類の燃料電池、例えば固体高分子形(PEFC)、リン酸形(PAFC)、溶融炭酸塩形(MCFC)も使用可能である。
燃料電池4は、空気極、燃料極およびこれら電極間に挟まれた電解質で構成されるセルを、セパレータを挟んで複数積層してなるセルスタックから主に構成されている。空気極には、吸気通路5から送られてきた空気に含まれる酸素O2が実質的に供給される。燃料極には、液体燃料(本実施形態ではガソリン)を改質して得られる水素H2が実質的に供給される。なお燃料極には一酸化炭素COが供給されてもよく、この場合反応後に二酸化炭素CO2が排出される。燃料電池4からの排ガスの主成分は水蒸気である。但し燃料電池4からの排ガスには未反応の水素や未改質の炭化水素化合物が少量ながら含まれることがある。
他の種類の燃料電池と比較して、SOFCを使用するメリットは次の通りである。
(1)作動温度が450〜1000℃と比較的高く、エンジン排気温度にも近いため、高温のFC排気をタービンの駆動に利用できる。
(2)作動温度が高いため燃料を内部で改質可能であり、改質器が省略可能で、液体燃料を直接供給できる。
(3)発電効率が比較的高く(45〜65%)、コンパクトである。
本実施形態の場合、燃料電池4は、主電源としてのバッテリ17を充電するための発電装置、もしくは主電源を補助する補助電源として機能する。それ故、一般的なエンジンと異なり、本実施形態のエンジン1は、クランクシャフトによって機械的に駆動される発電機すなわちオルタネータを備えていない。このオルタネータの代わりに燃料電池4が設けられている。このように機械式発電機を省略することでエンジンのメカニカルロスを低減し、燃費を向上できる。もっとも、燃料電池4を機械式発電機と併用する実施形態や、燃料電池4を動力用等の他の用途に使用する実施形態も可能である。
さて、本実施形態に係るエンジンにおいては、FC排気を吸気通路5内ひいてはエンジン本体2の燃焼室内に導入可能である。FC排気はエンジン排気やEGRガスと同様に基本的に不活性ガスである。よってFC排気をEGRガスの代わりとして用い、EGRと同様の機能、すなわち燃焼温度低減やNOx発生量低減等を達成することができる。従って通常設けられているようなEGR装置を省略することができ、部品点数減少やコスト削減等が可能である。なお、FC排気に含まれる水素や炭化水素化合物をエンジン本体2の燃焼室内で燃焼できるため、FC排気を浄化することもできる。
また特に、本実施形態に係るエンジンには、FC排気をインタークーラ8の上下流側の吸気通路5にそれぞれ分配するための分配手段が設けられている。前述したように、EGRガスの代用品としてのFC排気の温度には、EGRのときと同様に最適温度が存在する。また燃料電池4から排出されるFC排気の温度は、燃料電池4の作動状態や暖機状態等に応じて低温から高温まで大きく変化する。しかし本実施形態によれば、インタークーラ8の上下流側にそれぞれ分配するFC排気量を調節することにより、結果としての(実質的に合流後の)FC排気温度を最適温度に調節することができる。よって、FC排気の温度調節を好適に行うことが可能である。
例えば、エンジン暖機中など高温のFC排気を導入したい場合には、インタークーラ上流側に分配するFC排気量を少なくする。また、エンジン暖機後など低温のFC排気を導入したい場合には、インタークーラ上流側に分配するFC排気量を多くする。
ここで、通常のEGR装置として、タービン上流側からエンジン排気を取り出す高圧EGR装置と、触媒下流側からエンジン排気を取り出す低圧EGR装置とがあるが、これらとの比較において本実施形態の利点を説明する。
(1) まず高圧EGR装置の場合、排気側圧力が吸気側圧力より高い状態を作り出すため、EGRガスをスロットルバルブ下流側に戻すようにしている。すると、EGRガスはスロットルバルブ上流側のインタークーラを通過しない。そのためEGRガスを冷却するためのEGRクーラが別途必要になる。
しかし、本実施形態では、インタークーラ8の上流側にFC排気を供給するよう分配弁27を制御することにより、本来吸気冷却用のインタークーラ8を、FC排気冷却用としても使用でき、EGRクーラのようなFC排気クーラを別途設けずに済む。なお、FC排気は比較的高圧であるため吸気通路5への導入が容易である。
(2) また高圧EGR装置の場合、エンジン暖機中にはEGRガスにEGRクーラをバイパスさせるためのバイパス通路やバイパス弁が必要になる。そのため装置の複雑化を招き、信頼性確保も比較的困難となる。
しかし、本実施形態では、インタークーラ8の下流側にFC排気を供給するよう分配弁27を制御することにより、FC排気にインタークーラ8をバイパスさせることができる。よってバイパス通路やバイパス弁を別途設けずに済む。
(3) 高圧EGR装置の場合、EGRガスと吸気との合流部から各気筒までの距離が比較的短いため、各気筒に至るまでのEGRガスの均等分配化に課題がある。
しかし、本実施形態では、インタークーラ8の上流側にFC排気を供給するよう分配弁27を制御することにより、高圧EGR装置の場合よりもさらに上流側でFC排気と吸気とを合流させることができる。よってFC排気を各気筒により均等に分配することが可能である。
(4) 低圧EGR装置の場合、触媒下流側からEGRガスを取り出すので、比較的低温のEGRガスを確保することが可能である。しかし、EGRガスをコンプレッサ上流側に戻すようにしているので、EGR率、コンプレッサ効率、耐久性等の観点からEGRクーラが別途必要になる。
しかし、本実施形態では(1)で述べたようにFC排気クーラを省略することができる。
(5) 低圧EGR装置の場合、EGRガスをコンプレッサ上流側に戻すようにしているので、EGRガス中の煤等によるコンプレッサへのデポジット付着、凝縮水によるコンプレッサの腐食、凝縮水(液体または氷)の衝突によるコンプレッサ破損等の問題がある。
しかし、本実施形態ではFC排気をコンプレッサ下流側に供給するので、これらの問題を解消できる。
このように本実施形態によれば、通常のEGR装置を省略することができ、吸気冷却用インタークーラを利用してFC排気の温度を最適温度に調節することができる。そして通常のEGR装置の問題を解決することができ、内燃機関全体の効率を向上することが可能となる。
なお、本実施形態においては、燃料電池4に供給される空気をコンプレッサ3Cによって供給し、コンプレッサ3Cを燃料電池4の空気源として利用できる。よって別途空気源を設けないで済むというメリットもある。
次に、本実施形態における制御の好ましい一例を図2を参照して説明する。図示する制御ルーチンはECU100により所定の演算周期毎に繰り返し実行される。
ステップS101において、吸気通路5へのFC排気導入が必要か否かが判断される。これは、通常のEGR装置を備えたエンジンにおいて、吸気通路へのEGRガス導入が必要か否か、つまりEGR要求があるか否かを判断しているのと同義である。このときECU100は、エンジンの回転数Neおよび負荷KLの検出値を所定のマップ(関数でもよい。以下同様)と比較してFC排気導入の必要性を判断する。
FC排気導入が不要と判断された場合、ステップS112に進んで分配弁27が排気側に切り替えられる。これにより分配弁27に送られてきたFC排気は、その全量が第4の通路28Dを通じて大気開放される。
他方、FC排気導入が必要と判断された場合、ステップS102に進んで、FC排気流量とFC排気温度との基本目標値Gtrg0、Ttrg0がそれぞれ算出される。このときECU100は、所定のマップに従い、回転数Neおよび負荷KLの検出値に対応したFC排気流量とFC排気温度との基本目標値Gtrg0、Ttrg0を算出する。
次にステップS103において、これら基本目標値Gtrg0、Ttrg0が補正され、最終目標値Gtrg、Ttrgが算出される。このとき基本目標値Gtrg0、Ttrg0は、水温センサ33で検出された水温Twと、吸気温センサ34で検出された吸気温Taと、大気圧センサ35で検出された大気圧Paとに基づき、所定のマップに従って補正される。なおこの補正の有無および方法は任意である。
次に、ステップS104において、実際のFC排気流量GとFC排気温度Tとが検出される。FC排気流量GはFC排気流量センサ37の出力に基づいて検出され、FC排気温度TはFC排気温センサ36の出力に基づいて検出される。
次いでステップS105では、検出された実際のFC排気流量Gが最終目標値Gtrgと比較される。実際のFC排気流量Gが最終目標値Gtrgより多い場合、ステップS106に進み、実際のFC排気流量Gが最終目標値Gtrg以下の場合、ステップS109に進む。
ステップS106では、検出された実際のFC排気温度Tが最終目標値Ttrgと比較される。実際のFC排気温度Tが最終目標値Ttrgより高い場合、ステップS107に進み、実際のFC排気温度Tが最終目標値Ttrg以下の場合、ステップS108に進む。
ステップS107に進んだ場合、これは、実際のFC排気流量Gが最終目標値Gtrgより多く、且つ実際のFC排気温度Tが最終目標値Ttrgより高いことを意味する。この場合、分配弁27に送られてきたFC排気がインタークーラ(I/Cと表記する)の上流側および下流側、ならびに排気側に分配されるよう、分配弁27が制御される。そしてルーチンが終了される。
このときECU100は、最終目標値Gtrgより多くなっている余剰分のFC排気流量を大気開放するよう、実際のFC排気流量Gと最終目標値Gtrgの差分(G−Gtrg)に応じて、分配弁27の排気側への開度を制御する。差分(G−Gtrg)が大きいほど分配弁27の排気側への開度は大きくされる。
またECU100は、最終目標値Ttrgより高くなっている実際のFC排気温度Tを最終目標値Ttrgに等しくするよう、実際のFC排気温度Tと最終目標値Ttrgの差分(T−Ttrg)に応じて、分配弁27のI/C上流側および下流側への開度比、すなわちFC排気の分配比を制御する。このとき、差分(T−Ttrg)が大きいほどI/C上流側への開度は大きくされ、I/C下流側への開度は小さくされる。
ステップS108に進んだ場合、これは、実際のFC排気流量Gが最終目標値Gtrgより多く、且つ実際のFC排気温度Tが最終目標値Ttrg以下であることを意味する。この場合、分配弁27に送られてきたFC排気がI/C下流側と排気側に分配されるよう、分配弁27が制御される。そしてルーチンが終了される。
分配弁27の排気側への開度設定についてはステップS107と同様である。またこのステップS108の場合、実際のFC排気温度Tが最終目標値Ttrg以下となっているので、実際のFC排気温度Tのそれ以上の低下を抑制すべく、大気開放分以外のFC排気流量を全量I/C下流側に送るようにしている。なお、前記差分(T−Ttrg)がゼロ以下になるので、このときにはI/C上流側への開度がゼロにされる。
ステップS109においても、検出された実際のFC排気温度Tが最終目標値Ttrgと比較される。実際のFC排気温度Tが最終目標値Ttrgより高い場合、ステップS110に進み、実際のFC排気温度Tが最終目標値Ttrg以下の場合、ステップS111に進む。
ステップS110に進んだ場合、これは、実際のFC排気流量Gが最終目標値Gtrg以下であり、且つ実際のFC排気温度Tが最終目標値Ttrgより高いことを意味する。この場合、分配弁27に送られてきたFC排気がI/C上流側および下流側に分配されるよう、分配弁27が制御される。そしてルーチンが終了される。
このときECU100は、ステップS107で述べたのと同じように、実際のFC排気温度Tと最終目標値Ttrgの差分(T−Ttrg)に応じて、分配弁27のI/C上流側および下流側への開度比、すなわちFC排気の分配比を制御する。なお分配弁27の排気側への開度はゼロであるので、実際のFC排気流量Gのさらなる低下が抑制される。
ここで、FC排気流量Gが最終目標値Gtrg以下となっているので、FC排気の温度制御が適切に行えたとしても、FC排気流量Gが最終目標値Gtrgに対し不足することがあり得る。本実施形態ではこれを許容するが、この問題に対処するには、例えば燃料電池4の作動量を増やして元々のFC排気流量を増加させることが考えられる。この際、燃料電池4に供給される空気量および燃料量を共に増加させる。このためFC排気流量の増加と相俟ってFC排気温度も上昇する。
ステップS111に進んだ場合、これは、実際のFC排気流量Gが最終目標値Gtrg以下であり、且つ実際のFC排気温度Tも最終目標値Ttrg以下であることを意味する。この場合、分配弁27に送られてきたFC排気がI/C下流側のみに供給されるよう、分配弁27が制御される。そしてルーチンが終了される。この場合、FC排気流量GとFC排気温度Tの少なくとも一方が最終目標値Gtrg、Ttrgに対し不足することがあり得るが、本実施形態ではこれを許容する。またこの場合、前述したように燃料電池4の作動量を増やせば、元々のFC排気流量とFC排気温度とを共に増加させることができ、かかる問題に対処可能である。
なお、本実施形態については次のような変形例も可能である。
(1) 第3の通路28Cの合流位置より下流側の吸気温度、例えば吸気マニホールド47内の吸気温度を検出し、この吸気温度が所定の目標温度に等しくなるよう、分配弁27を制御し、インタークーラ上下流側の分配比を制御することが可能である。つまり分配弁27および分配比は吸気温度に基づきフィードバック制御される。
(2) インタークーラの冷却効率を考慮してインタークーラ上下流側の分配比を制御することが可能である。この場合、インタークーラ冷却効率は、インタークーラに導入されるガス量と、インタークーラ上下流側のガス温度の差とに基づき、所定のマップを使用して求めることができる。
(3) 第2の通路28BにFC排気クーラを追加して設けてもよい。
(4) 分配弁27に供給される元々のFC排気流量を、FC排気流量センサ37により直接的に検出するのではなく、推定によって間接的に検出してもよい。この場合、燃料電池4に供給される燃料量と空気量の少なくとも一方を検出または推定し、その少なくとも一方に基づきFC排気流量を推定することが考えられる。同様の方法で、元々のFC排気温度を推定することも考えられる。
(5) 分配弁27から大気開放側に延びる通路、具体的には第4の通路28Dを省略することも考えられる。この場合、FC排気はその全量が吸気通路5に導入されることとなる。
以上、本発明の実施形態について詳細に述べたが、本発明の実施形態は他にも様々なものが考えられる。例えば内燃機関の用途や形式等は任意であり、自動車用以外であってもよい。
本発明には、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 内燃機関(エンジン)
2 エンジン本体
3 ターボ過給機
3T タービン
3C コンプレッサ
4 燃料電池(FC)
5 吸気通路
6 排気通路
7 エアフローメータ
8 インタークーラ
9 スロットルバルブ
17 バッテリ
27 分配弁
28 分配通路
28A 第1の通路
28B 第2の通路
28C 第3の通路
28D 第4の通路
31 クランク角センサ
32 アクセル開度センサ
33 水温センサ
34 吸気温センサ
35 大気圧センサ
36 FC排気温センサ
37 FC排気流量センサ
100 電子制御ユニット(ECU)

Claims (4)

  1. タービンおよびコンプレッサを有するターボ過給機と、
    前記コンプレッサの下流側の吸気通路に設けられたインタークーラと、
    燃料電池と、
    前記燃料電池の排ガスを前記インタークーラの上下流側の吸気通路にそれぞれ分配するための分配手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記分配手段が、前記インタークーラの上下流側の吸気通路に分配される排ガス量を調節するための分配弁を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記燃料電池の排ガスの温度を検出する温度検出手段と、
    検出された排ガス温度と所定の目標温度との比較結果に応じて前記分配弁を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 前記燃料電池の排ガスの流量を検出する流量検出手段を備え、
    前記制御手段は、検出された排ガス流量と所定の目標流量との比較結果にも応じて前記分配弁を制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関。
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