JP2014074354A - 駆動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の電極の汚染の進行を抑制でき、また内燃機関の出力確保と燃料電池の発電継続とを両立できるような駆動システムを提供する。
【解決手段】内燃機関の回転数に応じて定められた基準値よりも高負荷側の運転領域では、EGR通路11からの排気を燃料電池4に供給して燃料電池4を運転する。基準値よりも低負荷側の運転領域では、給気通路5からの空気(新気)を燃料電池4に供給して燃料電池4を運転する。低負荷側の領域では燃料電池4への排ガスの供給が抑制されるため、電極の汚染を抑制できる。高負荷側の領域ではエンジン2の吸気側からの空気の抜き取りが抑制されてエンジン2の出力低下を抑制できる一方、エンジン2からの排ガス中の酸素を利用して燃料電池4の発電を継続できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関と燃料電池とを備えた駆動システムに関し、特に、燃料電池に空気を導入可能なシステムに関する。
内燃機関と燃料電池とを備えた種々の駆動システムが提案されている。特許文献1に記載されたシステムでは、燃料電池を迅速に昇温することを目的として、内燃機関の排気通路に燃料電池を配置し、燃焼後の排ガスを燃料電池の空気極(カソード)に供給している。
特開2006−324098号公報
しかしながら、特許文献1のシステムでは、内燃機関における燃焼後の排ガスを燃料電池の空気極に供給するため、電極の汚染の進行が速いという問題点がある。他方、特許文献1には内燃機関で吸気を燃焼させずに空気極に供給するとの記載もあるが、この運転モードの実行中には燃料電池の発電は継続できるものの、内燃機関の出力が減殺されるため、負荷及び回転数の高い領域では内燃機関の出力において不利になってしまう。
そこで、本発明は上記事情に鑑みて創案されたものであり、その目的は、燃料電池の電極の汚染の進行を抑制でき、また内燃機関の出力確保と燃料電池の発電継続とを両立できるような駆動システムを提供することにある。
本発明の一の態様は、
内燃機関と燃料電池とを備えた駆動システムであって、
前記内燃機関の回転数と負荷とから決定される運転状態が、予め定められた排気運転領域外にある場合に、前記内燃機関の吸気通路からの空気を前記燃料電池に供給し、前記運転状態が前記排気運転領域内にある場合に、前記内燃機関の排気通路からの排気を前記燃料電池に供給することを特徴とする駆動システムである。
この態様によれば、運転状態が排気運転領域外にある場合に、燃料電池への排ガスの供給が抑制されるため、電極の汚染を抑制することができる。また、排気運転領域内にある場合は、内燃機関の排気が燃料電池に供給される結果、内燃機関の吸気側からの空気の抜き取りが抑制されて内燃機関の出力低下を抑制できる一方、内燃機関からの排ガス中の酸素を利用して燃料電池の発電を継続することができるため、内燃機関の出力確保と、燃料電池の発電継続とを両立することができる。
本発明の別の態様は、
前記内燃機関の現在の負荷が、予め前記内燃機関の回転数に応じて定められた基準値よりも小さい場合に、前記内燃機関の吸気通路からの空気を前記燃料電池に供給し、前記内燃機関の現在の負荷が前記基準値以上である場合に、前記内燃機関の排気通路からの排気を前記燃料電池に供給することを特徴とする。
この態様によれば、負荷が低い領域では燃料電池への排ガスの供給が抑制されるため、電極の汚染を抑制することができる。また、負荷が高い領域で内燃機関の吸気側からの空気の抜き取りが抑制されて内燃機関の出力低下を抑制できる一方、内燃機関からの排ガス中の酸素を利用して燃料電池の発電を継続することができるため、内燃機関の出力確保と、燃料電池の発電継続とを両立することができる。
本発明の別の態様は、
前記内燃機関の排ガス再循環通路と、前記燃料電池と、を連結する分岐路を更に含み、
前記排気通路からの排気を、前記分岐路を通じて前記燃料電池に供給することを特徴とする。
この態様によれば、排気ガス再循環通路を有効に利用して、本発明の所期の目的を実現することができる。
本発明によれば、燃料電池の電極の汚染の進行を抑制でき、また内燃機関の出力確保と、燃料電池の発電継続を両立できるという、優れた効果が発揮される。
本発明の実施形態の構成を示す概略図である。 実施形態における空気/排気供給切替マップの設定を示すグラフである。 実施形態における制御の内容を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態につき添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る駆動システム1は、エンジン2、ターボチャージャ3および燃料電池4を備える。エンジン2は、圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)および火花点火式内燃機関(ガソリンエンジン)のいずれの形式であってもよく、本実施形態では圧縮着火式内燃機関とされている。燃料は液体燃料であるが気体燃料であってもよい。駆動システム1は、図示しない車両に搭載されており、具体的にはトルクコンバータおよび自動変速機(不図示)を備えるオートマチック車に搭載されている。エンジン2は「E/G」とも表記され、燃料電池4は「FC」とも表記される。
エンジン2は、シリンダブロック、シリンダヘッド、クランクケース、オイルパン、ヘッドカバー、ピストン、コンロッド、クランクシャフト、カムシャフト、吸気弁、排気弁等の基本的なエンジン構成部品を含む。またエンジン2は複数の気筒を含み、各気筒には燃料噴射用インジェクタと点火プラグとが設けられている。
エンジン2には、吸気通路5および排気通路6が接続されている。吸気通路5の途中にはターボチャージャ3のコンプレッサ3Cが、また排気通路6の途中にはターボチャージャ3のタービン3Tが、それぞれ配設されている。タービン3Tの下流側の排気通路6は、触媒装置及び消音器(いずれも不図示)を介して大気に開放されている。
吸気通路5におけるコンプレッサ3Cの上流側には、吸入空気量を検出するためのエアフローメータ7が設けられている。コンプレッサ3Cの上流側と下流側とをバイパスするブローオフ通路には、アクセルオフ時における過給圧の上昇を抑制するためのブローオフバルブ8が設けられている。吸気通路5におけるコンプレッサ3Cの下流側には、インタークーラ(不図示)と電子制御式スロットルバルブ9とが直列に設けられている。エアフローメータ7の上流側の吸気通路5は、エアクリーナ(不図示)を介して大気に開放されている。
排気通路6におけるタービン3Cの入口部には、可変ノズル(VN)10が設けられている。可変ノズル10は、エンジン2の回転数に応じてタービン3Cのタービンブレードの開口面積を変化させることで排気ガスの流量を制御し、過給効果を高める周知のものである。なお、タービン3Tをバイパスするバイパス通路及びこれを開閉するウェイストゲート弁を設け、これによって過給圧を調節可能としてもよい。
本実施形態の駆動システム1では、一般的な車載のエンジンと異なり、クランクシャフトによって機械的に駆動される回転電機からなる発電装置すなわちオルタネータを備えておらず、このオルタネータの代わりに燃料電池4が設けられている。このようにして機械式発電装置を省略する主要な目的の一つは、エンジンのメカニカルロスを低減して燃費を向上する点にある。
燃料電池4は、空気と燃料との電気化学反応により発電するものであって、エンジン2の動作のための軽油を燃料として動作する。このため燃料電池4は、エンジン2の動作のための燃料タンク(不図示)に通じる燃料通路4aに接続されており、この燃料通路4aには燃料加圧のための燃料ポンプ4b、および燃料供給量を制御するためのレギュレータ4cが設けられている。なお、レギュレータ4cに代えてインジェクタを用いてもよい。
本実施形態の燃料電池4は、固体酸化物型(SOFC)であるが、他の種類の燃料電池、例えば固体高分子型(PEFC)、リン酸型(PAFC)、溶融炭酸塩型(MCFC)も適用可能である。
燃料電池4は、燃料極(アノード)、空気極(カソード)、およびこれら電極間に挟まれた電解質で構成されるセルを、セパレータを挟んで複数積層してなるセルスタックから主に構成されている。空気極には、空気あるいは排ガスに含まれる酸素Oが実質的に供給される。燃料極には、液体燃料(本実施形態では軽油)が改質されることによって得られる水素Hが実質的に供給される。なお燃料極には一酸化炭素COが供給されてもよく、この場合反応後に二酸化炭素COが排出される。燃料電池4からの排ガスの主成分は水蒸気である。
他の種類の燃料電池と比較して、SOFCを使用するメリットは以下のとおりである。
(1)作動温度が450〜1000℃と比較的高く、エンジン排気温度にも近いため、高温のFC排気をタービン3Tの駆動に利用できる。
(2)作動温度が高いため燃料を内部で改質可能であり、改質器を介さずに液体燃料を直接供給できる。
(3)発電効率が比較的高く(45〜65%)、コンパクトである。
なお本実施形態では、燃料電池4に加えて、スタータモータ等の車両の各電気部品に電力を供給するための補機バッテリ(不図示)が設けられる。補機バッテリの種類は任意であるが、一般的な鉛蓄電池でよい。本実施形態における燃料電池4は、主電源としての補機バッテリを充電するための発電装置、もしくは主電源を補助する補助電源として機能する。このため、一般的なエンジンと異なり、本実施形態の駆動システム1は、クランクシャフトによって機械的に駆動される回転電機すなわちオルタネータを備えていない。もっとも、燃料電池4を機械式発電機と併用する実施形態や、燃料電池4を動力用等の他の用途に使用する実施形態も可能である。
他方、本実施形態では、排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)のための排気ガス再循環通路すなわちEGR通路11が設けられている。EGR通路11は、エンジン2からの排気通路6と、エンジン2への吸気通路5とを連結するように構成され、排気通路6中の排ガスすなわち既燃焼ガスを吸気通路5に導入することができる。EGR通路11には、このEGR通路11を開閉するためのEGR弁12と、排ガスを冷却するためのEGRクーラ13が設けられている。EGR弁12は二方弁で構成されており、その開度を0〜100%の間で無段階ないし多段階で調整するように動作可能である。
燃料電池4に空気を供給するためのFC給気路20が設けられる。FC給気路20は、コンプレッサ3Cの下流側の吸気通路5から分岐して、燃料電池4に接続する。これにより燃料電池4は、コンプレッサ3Cの下流側の吸気通路5から空気を導入するようになる。なお燃料電池4の昇温を促進するために、FC給気路20の分岐位置Aは、インタークーラよりも上流側とするのが好適である。
FC給気路20には、FC給気弁21が設けられる。FC給気弁21は二方弁で構成されており、コンプレッサ3Cからの吐出空気を燃料電池4に選択的に導くように、且つその開度を0〜100%の間で無段階ないし多段階で調整するように動作可能である。
また、燃料電池4からの排ガス(FC排気という)を排出するためのFC排気路22が設けられる。FC排気路22は、燃料電池4の空気極から延びてタービン3Tの上流側の排気通路6に接続、合流する。これにより燃料電池4は、タービン3Tの上流側の排気通路6にFC排気を排出するようになる。なお排気通路6におけるFC排気路22の合流位置Bは、EGR通路11の分岐位置よりも下流側である。
EGR通路11の中間部とFC給気路20とを結んで、EGR通路11からの排ガスを燃料電池4に選択的に供給するためのEGR分岐路14が設けられている。EGR通路11からのEGR分岐路14の分岐点は、EGR通路11におけるEGRクーラ13の下流側にされており、この分岐点にはEGR分岐弁15が設けられている。EGR分岐弁15は、単一の三方弁で構成され、EGR通路11のうちの排気通路6側の部分とEGR分岐路14とを接続すると共に吸気通路5への接続を遮断する第1の位置、及びEGR通路11のうちの排気通路6側の部分と吸気通路5とを接続すると共にEGR分岐路14への接続を遮断する第2の位置とを、選択的に実現することができる。EGR分岐弁15の動作位置は、入力のないノーマル状態では第2の位置とすることができる。
FC排気路22には、改質器23が設けられている。この改質器23は、燃料電池4で発電に使われなかった残りのHおよびCOを熱に変えて、タービン3Tに入るエネルギを増大させるために用いられる。FC排気路22のうちの改質器23の下流側の部分と、タービン3Tの下流側の排気通路6とを結んで、FC分岐路24が設けられている。FC排気路22からのFC分岐路24の分岐点には、FC排気分岐弁25が設けられている。FC排気分岐弁25は、単一の三方弁で構成され、FC排気路22のうちの燃料電池4側の部分と排気通路6のうちのタービン3T上流側の部分とを接続すると共にFC分岐路24への接続を遮断する第1の位置、及びFC排気路22のうちの燃料電池4側の部分とFC分岐路24とを接続すると共に排気通路6のうちのタービン3T上流側の部分への接続を遮断する第2の位置とを、選択的に実現することができる。
なお、EGR分岐弁15およびFC排気分岐弁25のうち少なくともいずれかは、それぞれの第1の位置と第2の位置との間の中間位置を実現可能であってもよく、その場合における第1の位置と第2の位置との間の流量の比率を多段階ないし無段階で調整可能であってもよい。
駆動システム1および車両を制御するための制御装置ないしコントローラとして、電子制御ユニット(ECU)100が設けられる。ECU100は、CPU、ROMおよびRAMのような記憶装置、A/D変換器、入出力インタフェース等を含む。
ECU100は、前述のエアフローメータ7のほか、アクセル開度センサ31、アクセル開度センサ32、バッテリ残量センサ33、その他の各種センサ・スイッチ類から各種信号を入力する。またECU100は、前述のインジェクタ、点火プラグのほか、燃料ポンプ4b、レギュレータ4c、スロットルバルブ9、可変ノズル10、EGR弁12、EGR分岐弁15、FC給気弁21、FC排気分岐弁25、その他の各種アクチュエータ類に対する制御信号を出力し、これらを制御する。ECU100の記憶装置には種々の制御プログラム、データ、マップ等が記憶されており、ECU100はこれら制御プログラム等を実行することにより種々の制御を実行する。特にECU100は、エンジン2の要求負荷及び回転数の少なくとも一方に基づいて、エンジンの吸気通路5からの空気および排気通路6からの排気のうちの少なくとも一方を燃料電池4への空気導入通路に導入可能な切替弁手段としてのEGR分岐弁15、FC給気弁21およびEGR弁12を制御するようにプログラムされている。
ECU100のROMには、図2に示される空気/排気供給切替マップ200が格納されている。この空気/排気切替マップは、エンジン2の回転数と要求負荷とによって定義される運転領域内に、EGR分岐弁15、FC給気弁21およびEGR弁12の動作状態を定義したものあり、EGR通路11からの排ガスを燃料電池4に供給する排気運転領域200Aと、エンジン2に供給するEGR領域200Bとが予め定められている。
排気運転領域200Aは、第1基準値201を含むこれよりも高負荷側の領域として定義されており、この領域200A内では、ECU100によってEGR分岐弁15が上述した第1の位置に制御されると共にFC給気弁21が閉じられて、EGR通路11からの排気が燃料電池4に供給される。また、第1基準値201よりも低負荷側の領域では、ECU100によってEGR分岐弁15が上述した第2の位置に制御されると共にFC給気弁21が開かれて、給気通路5からの空気(新気)が燃料電池4に供給される。すなわち、エンジン2の現在の負荷が、エンジン回転数に応じて定められた第1基準値よりも小さい場合には、エンジン2の吸気通路5からの空気が燃料電池4に供給され、エンジン2の現在の負荷が第1基準値以上である場合に、エンジン2の排気通路6からの排気が燃料電池4に供給されることになる。
他方、EGR領域200Bは、第2基準値202よりも低負荷側の領域として定義されており、このEGR領域200B内では、ECU100によってEGR分岐弁15が上述した第2の位置に制御されると共にEGR弁12が開かれて、EGR通路11からの排気がエンジン2に供給される(通常のEGR運転)。EGR領域200Bを画定する第2基準値202は、第1基準値よりも低い値に定められている。なお、第1基準値201および第2基準値202は、それぞれ固定値のほか、車両の状態を示すパラメータ(例えば、エンジン水温)に基づいて補正ないし動的に取得することとしてもよい。
以下に本実施形態の制御の内容を詳細に説明する。この制御は主にECU100によって実行される。
まずECU100は、アクセル開度センサ31によって検出される要求負荷、およびクランク角センサ32によって検出されるエンジン回転数Neが、第1基準値以上の領域すなわち排気運転領域200Aにあるかを判断する(S10)。
ステップS10で肯定、すなわち現在の負荷が回転数Neに応じて定められた第1基準値以上である高負荷の場合には、運転状態が上述した排気運転領域200A内にある。このためECU100は、FC給気弁21を全閉に制御する(S20)。これによって、燃料電池4への空気(新気)の供給が絶たれる。
次にECU100は、可変ノズル(VN)10の開度が基準開度よりも大であるかを判断する(S30)。肯定すなわち可変ノズル10の開度が基準開度よりも大である場合には、ECU100はFC排気分岐弁25を制御して、上述した第2の位置、すなわちFC排気路22の燃料電池4側の部分とFC分岐路24(したがって、タービン3Tの出口側)とを接続すると共に排気通路6のタービン3T上流側の部分への接続を遮断する位置にさせる(S40)。他方、ステップS30で否定の場合には、ECU100は排気分岐弁25を制御して、上述した第1の位置、すなわちFC排気路22の燃料電池4側の部分と排気通路6のタービン3T入口側の部分とを接続すると共にFC分岐路24への接続を遮断する位置にさせる(S90)。
なお、ステップS30は「エンジン2の排気の力学的エネルギの一部をタービン3Tの駆動に用いずに排出するための余裕があるか」の判断に相当するものであり、したがって、例えばタービン3Tをバイパスするバイパス通路及びウェイストゲート弁を設けたハードウェア構成によって過給圧を調節可能とする場合には、このステップS30の処理に代えて、「ウェイストゲート弁が開状態であるか」を判断することとしてもよい。また、FC排気分岐弁25は、タービン3T入口の圧力が高く排気が困難な場合に、FC分岐路24を選択することでタービン3Tの出口側に排気するような動作も可能であり、この場合には更に、可変バルブ10(あるいはウェイストゲートバルブ)を閉じ側に制御することによって、タービン3Tの回収仕事の減少を補うことも可能である。
次にECU100は、バッテリ残量センサ33によって検出されるバッテリ残量が、所定の基準残量よりも小であるかを判断する(S50)。この判断は、燃料電池4による発電の必要があるかを決めるものであり、例えば電圧値および充電状態によって判断するのが好適である。ステップS50で肯定、すなわちバッテリ残量が少ない場合には、ECU100はEGR弁12を開状態とし(S60)、且つEGR分岐弁15によって燃料電池4側を選択(すなわち、第1の位置を実現)し(S70)、更にこの状態で、燃料ポンプ4bおよびレギュレータ4cを起動して燃料電池4に燃料を供給する。その結果、燃料電池4では、エンジン2からの排ガス中の空気を酸素供給源として用いて発電動作が行われる。
他方、ステップS50で否定、すなわちバッテリ残量に余裕がある場合には、燃料電池4によって発電する必要性が乏しいため、ECU100はEGR弁12を閉状態とし(S100)、且つEGR分岐弁15によってエンジン2側を選択(すなわち、第2の位置を実現)する(S110)。ここでは燃料ポンプ4bおよびレギュレータ4cは起動されない。その結果、燃料電池4での発電動作は行われない。なお、ステップS50で否定の場合の他の構成として、燃料電池4の温度を運転可能温度内またはこれを含む所定温度領域内に維持するための最小限の発電を行うべく、EGR弁12の開度を絞ると共にEGR分岐弁15によって燃料電池4側を選択し、燃料ポンプ4bおよびレギュレータ4cによって少量の燃料供給を行ってもよい。
他方、ステップS10で否定、すなわち現在の負荷が回転数Neに応じて定められた第1基準値よりも小さい場合には、燃料電池4は空気によって運転される(S120)。具体的には、バッテリ残量の余裕度合いに応じて、FC給気弁21が所望の開度で開かれると共に、燃料ポンプ4bおよびレギュレータ4cの動作によって燃料が供給されて、所望の発電が行われる。
次にECU100は、要求負荷およびエンジン回転数Neが、第2基準値以上の領域にあるかを判断する(S130)。ここで否定の場合(すなわち、負荷が第2基準値202よりも小である低負荷運転中の場合)には、ECU100はEGR弁12を閉じさせ、且つEGR分岐弁15によってエンジン2側を選択(すなわち、第2の位置を実現)する(S150)。その結果、通常の排気ガス再循環が行われる。ステップS130で肯定の場合(すなわち、負荷が第1基準値201と第2基準値202との中間の領域にある場合)には、ステップS140およびS150の処理がスキップされて処理がリターンされ、排気ガス再循環は行われない。
以上の処理の結果、本実施形態では、エンジン回転数および負荷からなる運転領域において、回転数に応じて定められた第1基準値201を含むこれよりも高負荷側の領域(すなわち、排気運転領域内)では、EGR通路11からの排気が燃料電池4に供給されて燃料電池4が運転される。また、第1基準値201よりも低負荷側の領域(すなわち、排気運転領域外)では、給気通路5からの空気(新気)が燃料電池4に供給されて燃料電池4が運転される。
したがって、本実施形態では、運転状態が第1基準値201よりも低負荷側(すなわち、排気運転領域外)にある場合に、燃料電池4への排ガスの供給が抑制されるため、電極の汚染を抑制することができる。また、運転状態が第1基準値201を含むこれよりも高負荷側の領域(すなわち、排気運転領域内)でエンジン2の吸気側からの空気の抜き取りが抑制されてエンジン2の出力低下を抑制できる一方、エンジン2からの排ガス中の酸素を利用して燃料電池4の発電を継続することができるため、エンジン2の出力確保と、燃料電池4の発電継続とを両立することができる。
また本実施形態では、エンジン2のEGR通路11と、燃料電池4と、を連結するEGR分岐路14を更に含み、排気通路6からの排気を、EGR分岐路14を通じて燃料電池4に供給する。したがって、EGR通路11とは別途の専用の排気導入通路を燃料電池4のために設けることなく、高負荷運転中であって利用されていないEGR通路11の少なくとも一部を有効に利用して、本発明の所期の目的を実現することができる。
さらに、本実施形態では、エンジン2の回転数および負荷によって定義される運転領域において、EGR領域200Bの上限を画定する第2基準値202は、第1基準値よりも低い値に定められている。仮に、EGR領域200Bの上限を画定する第2基準値202を、第1基準値と同じ値に設定すると、例えば要求負荷が第1基準値を横切って増大する場合に、運転状態がEGR領域200Bを脱出することに伴うエンジン2への新気割合増加に起因するエンジン2のトルクの増大と、燃料電池4が排気運転領域Aに突入することに伴うエンジン2への吸入空気量増大に起因するエンジン2のトルク増大とが同時に生じることになり、ドライバの違和感ないしドライバビリティの低下が懸念される。これに対し本実施形態では、第2基準値202は、第1基準値よりも低い値に設定したので、排気運転領域200AとEGR領域200Bとの間に空白域が形成され、これによって、負荷が増大または減少する過程におけるトルクの急変によるドライバビリティの悪化を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に述べたが、本発明の実施形態は他にも様々なものが考えられる。上記実施形態では圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)を用いたため、出力点でも空気過剰で運転され、したがって排気を酸素とした燃料電池4の運転に好適に適用できるが、内燃機関の用途や形式等は任意であり、また自動車用以外であってもよい。要求負荷に代えて実トルクなど負荷に相関する他の物理量を入力パラメータとして用いることもできる。
本発明には、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 駆動システム
2 エンジン
3 ターボチャージャ
3C コンプレッサ
3T タービン
4 燃料電池
5 吸気通路
6 排気通路
12 EGR弁
15 EGR分岐弁15
21 FC給気弁21
25 FC排気分岐弁

Claims (3)

  1. 内燃機関と燃料電池とを備えた駆動システムであって、
    前記内燃機関の回転数と負荷とから決定される運転状態が、予め定められた排気運転領域外にある場合に、前記内燃機関の吸気通路からの空気を前記燃料電池に供給し、前記運転状態が前記排気運転領域内にある場合に、前記内燃機関の排気通路からの排気を前記燃料電池に供給することを特徴とする駆動システム。
  2. 請求項1に記載の駆動システムであって、
    前記内燃機関の負荷が、予め前記内燃機関の回転数に応じて定められた基準値よりも小さい場合に、前記内燃機関の吸気通路からの空気を前記燃料電池に供給し、前記内燃機関の負荷が前記基準値以上である場合に、前記内燃機関の排気通路からの排気を前記燃料電池に供給することを特徴とする駆動システム。
  3. 請求項1または2に記載の駆動システムであって、
    前記内燃機関の排ガス再循環通路と、前記燃料電池と、を連結する分岐路を更に含み、
    前記排気通路からの排気を、前記分岐路を通じて前記燃料電池に供給することを特徴とする駆動システム。
JP2012221505A 2012-10-03 2012-10-03 駆動システム Pending JP2014074354A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017098782A1 (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 日産自動車株式会社 燃料電池システム
KR20180075285A (ko) * 2016-12-26 2018-07-04 현대중공업 주식회사 선박
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KR102121288B1 (ko) 2016-12-26 2020-06-10 한국조선해양 주식회사 선박
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