JP2014105097A - シート搬送装置及びこれを備えた画像形成システム - Google Patents

シート搬送装置及びこれを備えた画像形成システム Download PDF

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Michitaka Suzuki
道貴 鈴木
Hideya Nagasako
秀也 永迫
Tomohiro Furuhashi
朋裕 古橋
Kazuya Yamamoto
和也 山本
Kyosuke Nakada
亨育 中田
Akira Kunieda
晶 國枝
Kenhiro Watanabe
賢裕 渡邉
Yasushi Suzuki
裕史 鈴木
Kiichiro Goto
貴一郎 後藤
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Abstract

【課題】第1シート搬送部材と第2シート搬送部材との間に存在するシート部分に発生し得るねじれを解消することを課題とする。
【解決手段】シートPの一部を保持してシートに搬送力を付与する入口ローラ対11(第1シート搬送部材)と、入口ローラ対よりもシート搬送方向下流側に配置され、シートの一部を保持してシートに搬送力を付与する第1正逆転ローラ13及び押し当てローラ14(第2シート搬送部材)とを有するシート搬送装置において、入口ローラ対に保持されているシートの先端が第1正逆転ローラ及び押し当てローラに保持された後であって当該シートの後端が入口ローラ対を通過する前の保持力解除期間に、入口ローラ対によるシート保持力が解除される。
【選択図】図10

Description

本発明は、2つのシート搬送部材間でシートを受け渡してシート搬送するシート搬送装置及びこれを備えた画像形成システムに関するものである。
この種のシート搬送装置としては、プリンタ、複写機、印刷機等の画像形成装置内部に設けられるものや、画像形成装置から排出されたシートに対してシートの後処理を行うシート後処理装置に設けられるものが知られている。シート後処理装置としては、例えば、シートを折り返した部分に折り部を形成する折り処理装置、シートにパンチ孔を開けるパンチ穿孔装置、ステープラ等によりシート束を綴じるシート綴じ装置、画像形成済みシートを複数の排紙トレイへ仕分けして排紙する仕分排紙装置などが挙げられる。特に、折り部形成装置については、例えば、特許文献1に開示された折り重ね装置などが知られている。
画像形成装置内部やシート後処理装置でのシート搬送においてシートが斜行していると、そのシートに対して画像を形成したり上述した後処理を行ったりする場合に、適正な処理を行うことができない。そのため、従来から、その処理を行う箇所(シート処理部)のシート搬送方向上流側でシート斜行(スキュー)を補正する構成を採用している。スキュー補正の構成としては、例えば、搬送ローラ対(シート搬送部材)にシート先端を突き当て、これにより、シート先端辺を、そのシート面に略平行であってシート搬送方向に対して直交する方向と略平行になるように補正した後、そのシート先端を搬送ローラ対のニップに進入させるという構成が一般的である。
シート処理部のシート搬送方向上流側でスキュー補正を行った後も、シート処理部のシート搬送方向上流側のシート搬送部材によって搬送されることで、当該シートに再びスキューが生じる場合がある。ただし、シート処理部のシート搬送方向上流側でスキュー補正が行われた直後であることから、シート処理部を通過するシート部分に生じるスキューは大きいものではなく、シート処理部における処理に深刻な弊害をもたらすことは少ない。しかしながら、シート処理部のシート搬送方向上流側と下流側に配置された2つのシート搬送部材の両方で保持された状態のシートに対してシート処理部が処理する場合には、深刻な弊害をもたらすおそれがあることが判明した。
詳しくは、シート処理部のシート搬送方向上流側に配置された第1シート搬送部材に搬送されて僅かなスキューが生じた場合、その僅かなスキューが生じているシートの先端がシート処理部のシート搬送方向下流側の第2シート搬送部材に送り込まれる。このとき、第1シート搬送部材の場合と同様に第2シート搬送部材でもスキュー補正がなされると、第2シート搬送部材に保持されたシート先端側箇所はスキューが生じていない状態となる。一方で、第1シート搬送部材に保持されているシート後端側箇所は、スキューが生じたままの状態が維持されている。その結果、第1シート搬送部材と第2シート搬送部材との間に存在するシート部分には、ねじれが生じることになる。このようなねじれが生じているシートに対して処理を行う場合、スキューが生じているシートに対して処理を行う場合よりも深刻な弊害をもたらすことが多い。例えば、第1シート搬送部材と第2シート搬送部材との間に存在するシート部分に折り部を形成する処理を行う場合には、その折り部の形成位置が大きなズレが生じるという弊害をもたらす。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、第1シート搬送部材と第2シート搬送部材との間に存在するシート部分に発生し得るねじれを解消することが可能なシート搬送装置及びこれを備えた画像形成システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、シートの一部を保持して該シートに搬送力を付与する第1シート搬送部材と、上記第1シート搬送部材よりもシート搬送方向下流側に配置され、シートの一部を保持して該シートに搬送力を付与する第2シート搬送部材とを有するシート搬送装置において、上記第1シート搬送部材に保持されているシートの先端が上記第2シート搬送部材に保持された後であって該シートの後端が該第1シート搬送部材を通過する前の保持力解除期間に、該第1シート搬送部材によるシート保持力が解除されることを特徴とする。
本発明によれば、第1シート搬送部材と第2シート搬送部材との間のシート部分に生じたねじれを、上記保持力解除期間に第1シート搬送部材によるシート保持力を解除することで解消できるという優れた効果が得られる。
実施形態に係る折り処理装置を備える画像形成システムの一例を説明する説明図である。 実施形態に係る折り処理装置を備える画像形成システムの他の例を説明する説明図である。 構成例1に係る折り処理装置の主要部を示す模式図である。 構成例2に係る折り処理装置の主要部を示す模式図である。 構成例3に係る折り処理装置の主要部を示す模式図である。 (a)〜(c)は、実施形態の折り処理装置による折り処理によって形成される折り部の一例をそれぞれ示す説明図である。 (a)〜(h)は、同折り処理装置によりZ折り処理する際の一般的な動作を説明するための説明図である。 (a)〜(h)は、同折り処理装置により内三つ折り処理する際の一般的な動作を説明するための説明図である。 (a)〜(h)は、同折り処理装置により外三つ折り処理する際の一般的な動作を説明するための説明図である。 (a)〜(d)は、実施形態に係る折り処理装置により第1折り部を形成する際の動作を説明するための説明図である。 従来構成に置いてシートにねじれが生じている様子を示す説明図である。 実施形態の入口ローラ対における押圧ローラの構成を説明する説明図である。 (a)〜(c)は、同入口ローラ対における押圧ローラの非カット面が駆動ローラに対向している場合において、入口ローラ対の押圧ローラを支持する支持機構の一例を示す説明図である。 (a)〜(c)は、同入口ローラ対における押圧ローラのカット面が駆動ローラに対向している場合において、入口ローラ対の押圧ローラを支持する支持機構の一例を示す説明図である。 同押圧ローラの断面形状を示す説明図である。 変形例において、押圧ローラにおけるカット面の回転位置を検知するエンコーダの概略構成を示す斜視図である。 同エンコーダの動きを説明するための説明図である。 (a)〜(c)は、変形例における押圧ローラの回転制御の流れを説明する説明図である。 (a)及び(b)は、変形例における入口ローラ対の基準回転位置(ホームポジション)を説明するための説明図である。
以下、本発明に係るシート搬送装置である折り処理装置を画像形成システムに適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る折り処理装置を備える画像形成システムの一例を説明する説明図である。
この例に係る折り処理装置1は、画像形成装置2から排出されたシートに対してシートの後処理を行うシート後処理装置の1つである。この例の画像形成システムでは、折り処理装置1で折り部が形成されたシートに対して、又は、折り処理装置1では折り部が形成されなかったシートに対して、後処理を行うシート後処理装置3が設けられている。このシート後処理装置3としては、例えば、シートにパンチ孔を開けるパンチ穿孔装置、ステープラ等によりシート束を綴じるシート綴じ装置、画像形成済みシートを複数の排紙トレイへ仕分けして排紙する仕分排紙装置などが挙げられる。
図2は、本実施形態に係る折り処理装置を備える画像形成システムの他の例を説明する説明図である。
この例に係る折り処理装置1は、画像形成装置2の内部でシートに折り部を形成するものである。この例の画像形成システムでも、折り処理装置1で折り部が形成されたシートに対して、又は、折り処理装置1では折り部が形成されなかったシートに対して、後処理を行うシート後処理装置3が設けられている。
図3は、本実施形態に係る折り処理装置1の主要部の一構成例(本構成例を「構成例1」という。)を示す模式図である。なお、以下の説明では、図1に示す例を前提にして説明する。
本構成例1の折り処理装置1は、画像形成装置2から排出されたシートを折り処理せずに後段の後処理装置3へシートを搬送するためのスルー搬送路W1と、スルー搬送路W1から分岐していて、画像形成装置2から排出されたシートを折り処理して後段の後処理装置3へシートを搬送するための分岐搬送路W2とを備えている。
画像形成装置2から排出されたシートを受け入れるスルー搬送路W1の入口側(図中右側)には、第1シート搬送部材としての入口ローラ対11が配置されている。この入口ローラ対11は、回転部材である押圧ローラ11aと対向部材である駆動ローラ11bとから構成されており、駆動ローラ11bは駆動源である入口モータ11mの駆動力によって回転駆動する。
また、スルー搬送路W1の出口側(図中左側)には、第1折りローラ12と、第1折りローラ12に当接配置された第1正逆転ローラ13と、第1正逆転ローラ13に当接配置された押し当てローラ14とが設けられている。第1折りローラ12と第1正逆転ローラ13とのニップを通過することで、シートはスルー搬送路W1から分岐搬送路W2へ移動することができる。また、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップを通過することで、スルー搬送路W1を介して後段のシート後処理装置3へシートを搬送することができる。
更に、本実施形態では、分岐搬送路W2の出口側には、第1正逆転ローラ13に当接配置された第2折りローラ15が設けられている。また、この分岐搬送路W2には、スルー搬送路W1からのシートが進入する第1折りローラ12と第1正逆転ローラ13とのニップを挟んで、第2折りローラ15の反対側に、第2正逆転ローラ対16が設けられている。
第1正逆転ローラ13は、正逆転可能な第1正逆転モータ13mの駆動力によって正逆転可能に回転駆動することができる。この第1正逆転ローラ13に当接配置されている第1折りローラ12、押し当てローラ14及び第2折りローラ15は、いずれも第1正逆転ローラ13の回転に伴って従動回転する従動ローラである。また、第2正逆転ローラ対16を構成する下側ローラ(第2正逆転ローラ)は、正逆転可能な第2正逆転モータ16mの駆動力によって正逆転可能に回転駆動することができる。第2正逆転ローラ対16を構成する上側ローラ(第2折りローラ)は、下側ローラの回転に伴って従動回転する従動ローラである。本実施形態において、すべての従動ローラは、それぞれ、付勢手段としてのバネによってローラ軸が付勢されており、これにより対向するローラとの間にニップが形成されるようになっている。
また、本実施形態には、入口ローラ対11のシート搬送方向上流側(スルー搬送路W1入口側)には、シートの端部を検知するシート端部検知手段としての入口センサ21が設けられている。この入口センサ21は、その検知領域に画像形成装置2から搬送されてくるシートPの先端が到達したときに、その旨を示す先端検知信号を図示しない制御部へ出力する。このような入口センサ21としては、公知のセンサを広く利用することができる。
また、本実施形態には、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とで構成される第2シート搬送部材のシート搬送方向下流側(スルー搬送路W1の出口側)に、シートの先端を検知するシート先端検知手段としての第1シート検知センサ22が設けられている。この第1シート検知センサ22は、その検知領域にスルー搬送路W1を搬送されてきたシートPの先端が到達したときに、その旨を示す先端検知信号を図示しない制御部へ出力する。このような第1シート検知センサ22は、上述した入口センサ21と同様、公知のセンサを広く利用することができる。
また、本実施形態には、第2正逆転ローラ対16のシート搬送方向下流側(分岐搬送路W2の出口側とは反対側)に、シートの先端を検知する第2シート検知センサ23が設けられている。この第2シート検知センサ23は、その検知領域にスルー搬送路W1から分岐搬送路W2へ送り込まれたシートPの先端が到達したときに、その旨を示す先端検知信号を図示しない制御部へ出力する。このような第2シート検知センサ23は、上述した入口センサ21や第1シート検知センサ22と同様、公知のセンサを広く利用することができる。
本実施形態においては、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とで第2シート搬送部材が構成され、第1折りローラ12と第1正逆転ローラ13とで折り部形成部材が構成されている。また、本実施形態では、第1正逆転ローラ13と第2折りローラ15とでも、折り部形成部材が構成されている。
第2シート搬送部材としては、このようなローラ対の構成ではなく、粘着ローラや吸着ベルトの構成を採用してもよい。また、本実施形態では、第2シート搬送部材を構成する第1正逆転ローラ13と折り部形成部材を構成する第1正逆転ローラ13や第2折りローラ15とが共通のローラであるが、別々のローラを用いて第2シート搬送部材と折り部形成部材とを別個独立した構成としてもよい。
図4は、第2シート搬送部材と折り部形成部材とを独立構成とした他の構成例(本構成例を「構成例2」という。)を示す模式図である。
本構成例2では、上記構成例1では、第1正逆転モータ13mによって駆動する第1正逆転ローラ13に当接配置していた第2折りローラ15を、従動ローラである第1折りローラ12に当接配置して、第1折りローラ12と第2折りローラ15とで折り部形成部材を構成したものである。第2折りローラ15は、正逆転可能な第3正逆転モータ15mの駆動力によって正逆転可能に回転駆動することができる。なお、本構成例2においては、分岐搬送路W2の出口側は、上記構成例1とは逆に、スルー搬送路W1の入口側に向かう構成となる。
図5は、第2正逆転ローラ対16に代えて先端ストッパ18を用いた更に他の構成例(本構成例を「構成例3」という。)を示す模式図である。
本構成例3で用いられる先端ストッパ18は、2つの張架ローラに張架された無端ベルト17の外周面上に設けられている。この無端ベルト17を張架する一方の張架ローラが駆動ローラとなっており、第2正逆転モータ16mの駆動力によって正逆転可能に回転駆動することができる。これにより、無端ベルト17が正逆転可能に回転駆動することで、その無端ベルト17上に設けられた先端ストッパ18の分岐搬送路W2上のシート搬送方向位置を変更することができる。なお、本構成例3よりも、上記構成例1の方が、小型化の面で有利である。
次に、本実施形態における折り処理装置1でシートに折り部を形成する折り処理の流れや動作について説明する。なお、以下の説明では、上述した構成例1を例に挙げて説明する。
図6(a)〜(c)は、本実施形態の折り処理装置1による折り処理によって形成される折り部の一例をそれぞれ示す説明図である。
本実施形態の折り処理装置1は、シートPに対して2つの外折りの折り部を形成して図6(a)に示すようにZ折りにするZ折り処理を行うことができる。また、本実施形態の折り処理装置1は、シートPを略三等分に対して2つの内折りの折り部を形成して図6(b)に示すように内三折りにする内三折り処理を行うことができる。また、本実施形態の折り処理装置1は、シートPを略三等分に対して2つの外折りの折り部を形成して図6(c)に示すように外三折りにする外三折り処理を行うことができる。
図7(a)〜(h)は、折り処理装置1によりZ折り処理する際の一般的な動作を説明するための説明図である。
画像形成装置2側の図示しない排紙ローラから搬送力を付与されて搬送されてくるシートPの先端は、まず、入口センサ21に検知される。これにより入口センサ21から出力される先端検知信号を受信した図示しない制御部は、入口モータ11mを制御して、入口ローラ対11の回転を開始させる(図7(a)、図7(b))。その後、シートPの先端が入口ローラ対11のニップに進入すると、シートPは、入口ローラ対11からも搬送力が付与されてスルー搬送路W1をその出口側に向けて搬送される。
スルー搬送路W1を搬送されるシートPの先端は、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップに進入し、このニップを通過した後に第1シート検知センサ22に検知される。これを検知した第1シート検知センサ22からの先端検知信号を受信した制御部は、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップ位置から、シートPの先端が予め決められた突出量Δ1だけ突出したところで(図7(c))、第1正逆転モータ13mを制御して第1正逆転ローラ13の回転を停止させるとともに、入口モータ11mを制御して入口ローラ対11の駆動ローラ11bの回転を停止させる。このときの突出量Δ1は、シートPのシート搬送方向長さや折り処理の内容(折り方等)によって適宜決定されるものである。シートPの先端の突出量は、例えば、第1シート検知センサ22から出力される先端検知信号の受信タイミングと、押し当てローラ14の回転量とから把握することができる。
その後、第1正逆転モータ13mを制御して、シートPをスルー搬送路W1の入口側へ戻す方向に第1正逆転ローラ13の逆回転を開始させるとともに、入口ローラ対11の回転を開始させる。これにより、入口ローラ対11と第1正逆転ローラ13との間のシート部分に撓みが形成される(図7(d))。そして、この撓み部分(折り返し部分)が第1折りローラ12と第1正逆転ローラ13との間のニップに進入することで、その折り返し部分に第1折り部が形成される。第1折りローラ12と第1正逆転ローラ13との間のニップを通過した第1折り部は、分岐搬送路W2に進入し(図7(e))、分岐搬送路W2を第2正逆転ローラ対16に向けて搬送される。
そして、シートPの第1折り部は、第2正逆転ローラ対16のニップに進入し、このニップを通過した後に第2シート検知センサ23に検知される。これを検知した第2シート検知センサ23からの先端検知信号を受信した制御部は、第2正逆転ローラ対16のニップ位置から、シートPの第1折り部が予め決められた突出量Δ2だけ突出したところで(図7(f))、第1正逆転モータ13mを制御して第1正逆転ローラ13の回転を停止させるとともに、第2正逆転ローラ対16及び入口ローラ対11の回転を停止させる。このときの突出量Δ2も、シートPのシート搬送方向長さや折り処理の内容(折り方等)によって適宜決定されるものである。シートPの第1折り部の突出量は、例えば、第2シート検知センサ23から出力される先端検知信号の受信タイミングと、第2正逆転ローラ対16の回転量とから把握することができる。
その後、第2正逆転モータ16mを制御して第2正逆転モータ16mを制御して、シートPを分岐搬送路W2の出口側へ向かわせる方向に第2正逆転ローラ対16の逆回転を開始するとともに、第1正逆転ローラ13の逆回転及び入口ローラ対11の回転を再開させる。これにより、第1正逆転ローラ13と第2正逆転ローラ対16との間のシート部分に撓みが形成される(図7(g))。そして、この撓み部分(折り返し部分)が第1正逆転ローラ13と第2折りローラ15との間のニップに進入することで、その折り返し部分に第2折り部が形成される。第1正逆転ローラ13と第2折りローラ15との間のニップを通過した第2折り部は、分岐搬送路W2の出口側に向けて搬送される(図7(h))。そして、このように2つの折り部が形成されたシートPは、第1正逆転ローラ13からの搬送力を受けて、後段のシート後処理装置3へ搬送される。
図8(a)〜(h)は、折り処理装置1により内三つ折り処理する際の一般的な動作を説明するための説明図である。
図9(a)〜(h)は、折り処理装置1により外三つ折り処理する際の一般的な動作を説明するための説明図である。
内三つ折り処理も外三つ折り処理も、その動作の流れは上述したZ折り処理と同様であるが、上記突出量Δ1及び上記突出量Δ2が異なる。したがって、Z折り処理、内三つ折り処理、外三つ折り処理との間では、第1正逆転ローラ13及び第2正逆転ローラ対16の逆回転を開始するタイミングがそれぞれ異なることになる。
次に、本発明の特徴部分であるシートPのねじれ補正について説明する。
図10(a)〜(d)は、本実施形態における折り処理装置1により第1折り部を形成する際の動作を説明するための説明図である。
本実施形態における入口ローラ対11の押圧ローラ11aは、図10に示すように、カット面K1が形成された切り欠きローラで構成されている。すなわち、押圧ローラ11aの周方向一部分は、これが駆動ローラ11bに対向するときに駆動ローラ11bと当接してニップを形成するニップ形成領域(非カット面K2)であり、周方向他部分は、これが駆動ローラ11bに対向するときに駆動ローラ11bと離間してシート保持力が解除される保持力解除領域(カット面K1)である。また、本実施形態の押圧ローラ11aは、駆動ローラ11bに従動回転する従動ローラ構成ではなく、駆動ローラ11bとともに入口モータ11mの駆動力によって回転駆動する構成とする。
本実施形態において、入口ローラ対11の押圧ローラ11aが切り欠きローラではなく、カット面が設けられていない一般的なローラである場合、図11に示すように、シートのねじれが発生する。このようなシートのねじれが発生するメカニズムは、以下の通りである。
画像形成装置2から折り処理装置1へ送り込まれてくるシートPの先端は、入口ローラ対11に突き当たり、これにより、シート先端辺が、そのシート面に略平行であってシート搬送方向に対して直交する方向と略平行になるように補正される。このようにして補正された後のシート先端が入口ローラ対11のニップに進入することで、入口ローラ対11を通過したシート部分のスキューが補正されたものとなる。また、シート先端がスルー搬送路W1を通って第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップに到達するとき、そのシート先端は、第1正逆転ローラ13や押し当てローラ14に突き当たり、これによりスキュー補正がなされる。
このとき、シート先端がスルー搬送路W1を通って第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップに到達するまでに、入口ローラ対11を通過したシート部分に再びスキューが生じる場合がある。この場合、第1正逆転ローラ13や押し当てローラ14との突き当たりによってシート先端のスキュー補正がなされる一方で、入口ローラ対11のニップに挟持されているシート後端側箇所はスキューが生じたままの状態である。その結果、図11に示すように、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップに挟持されたシート先端と、入口ローラ対11のニップに挟持されたシート後端側箇所との間のシート部分にはねじれが生じることになる。このようなねじれが生じているシート部分に折り返し部分を作り、その折り返し部分を第1折りローラ12と第1正逆転ローラ13とのニップに進入させて第1折り部を形成すると、そのねじれの度合いが毎回異なることから、目標とする箇所に第1折り部を安定して形成することができない。
本実施形態のように、入口ローラ対11として上述した切り欠きローラを採用した場合、まず、画像形成装置2から搬送されてくるシートPは、入口ローラ対11における押圧ローラ11aの非カット面K2と駆動ローラ11bの外周面との間に形成されるニップに挟持されて搬送される(図11(a))。これにより、シート先端がスルー搬送路W1を通って第1正逆転ローラ13や押し当てローラ14に突き当たり、シート先端のスキューが補正される(図11(b))。
その後、第1正逆転ローラ13が駆動して第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップにシート先端を受け入れた後、入口ローラ対11における押圧ローラ11aのカット面K1が駆動ローラ11bと対向する回転位置となる(図11(c))。これにより、入口ローラ対11によるシートの保持力が解除される結果、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップに挟持されたシート先端と、入口ローラ対11のニップに挟持されたシート後端側箇所との間のシート部分に生じていたねじれが解消される。
その後、シート先端が第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップ位置から突出量Δ1だけ突出した地点に搬送される前に、入口ローラ対11における押圧ローラ11aの非カット面K2が駆動ローラ11bと対向する回転位置となる(図11(d))。これにより、入口ローラ対11は、ねじれが解消されたシートを再び挟持し、搬送力を付与する。その後、シート先端が第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップ位置から突出量Δ1だけ突出した地点に搬送された後は、上述した折り処理に従って動作する。
図12は、本実施形態の入口ローラ対11における押圧ローラ11aの構成を説明する説明図である。
本実施形態の押圧ローラ11aは、上述したように、カット面K1を有する切り欠きローラである。この押圧ローラ11aにおいて、非カット面K2の周方向長さM1は、入口ローラ対11のニップ位置と、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップ位置との間の距離L1よりも長くなるように構成されている。また、カット面K1の周方向長さM2は、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップ位置から突出量Δ1だけ突出した地点(シート戻し先端地点)と、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップ位置との間の距離L2よりも短くなるように構成されている。
このような構成により、回転駆動中の入口ローラ対11は、第1正逆転ローラ13や押し当てローラ14にシート先端が突き当たってスキュー補正されるまでは、ニップが解除されず、シートに対して搬送力を付与することができる。そして、回転駆動中の入口ローラ対11は、スキュー補正された後のシート先端が第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップに進入した後に、ニップを解除することができ、ねじれを解消できる。更に、回転駆動中の入口ローラ対11は、第1正逆転ローラ13の逆回転を開始するまでには、ニップを再び形成することができるので、シートの折返し部分を第1折りローラ12と第1正逆転ローラ13との間のニップに進入させて適切に第1折り部を形成することができる。
図13(a)〜(c)は、入口ローラ対11における押圧ローラ11aの非カット面K2が駆動ローラ11bに対向している場合において、入口ローラ対11の押圧ローラ11aを支持する支持機構の一例を示す説明図である。
図14(a)〜(c)は、入口ローラ対11における押圧ローラ11aのカット面K1が駆動ローラ11bに対向している場合において、入口ローラ対11の押圧ローラ11aを支持する支持機構の一例を示す説明図である。
なお、図示の例では、入口ローラ対11の押圧ローラ11aが入口モータ11mから駆動力を受けて回転駆動し、上述した入口ローラ対11の駆動ローラ11bは押圧ローラ11aに従動回転する従動ローラ11b’で構成された例である。
本例においては、入口ローラ対11における従動ローラ11b’のローラ軸11dの両端部は、軸支持部11fに回転自在に取り付けられている。この軸支持部11fは、図示しない側板もしくはガイド板によって位置が規制された状態で、バネ11eによって押圧ローラ11aに向けて付勢されている。
押圧ローラ11aの非カット面K2が従動ローラ11b’に対向している状態においては、バネ11eにより押圧ローラ11a側への付勢力を受ける従動ローラ11b’は、図13(c)に示すように、押圧ローラ11aの非カット面K2に当接し、これにより押圧ローラ11a側への変位が規制される。そのため、押圧ローラ11aのローラ軸11cと軸支持部11fとは、図13(a)に示すように、離間した状態となる。
一方、図14(b)に示すように、押圧ローラ11aのカット面K1が従動ローラ11b’に対向している状態においては、バネにより押圧ローラ11a側への付勢力を受ける従動ローラ11b’は押圧ローラ11a側へ変位する。このとき、図14(a)に示すように、軸支持部11fが押圧ローラ11aのローラ軸11cに当接して、従動ローラ11b’の押圧ローラ11a側への変位が規制される。よって、押圧ローラ11aのカット面K1は、従動ローラ11b’に接触せず、図14(c)に示すように、押圧ローラ11aのカット面K1と従動ローラ11b’との間には所定のギャップが形成される。
図15は、押圧ローラ11aの断面形状を示す説明図である。
本実施形態の押圧ローラ11aは、そのローラ軸11cに直交する断面形状が、円形からその一部の円弧を含む弓形部分を除去し、これにより生じる角部11gに丸みを持たせた形状を有するものである。このような丸みを持たせることにより、押圧ローラ11aと駆動ローラ11b又は従動ローラ11b’とが、当接状態から離間状態へ切り替わる際又は離間状態から当接状態へ切り替わる際の引っ掛かりを無くすことができる。
以上のように、本実施形態においては、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14との間のニップと入口ローラ対11のニップとの間のシート部分に生じるねじれが、入口ローラ対11のニップを解除してシート保持力を解除することにより解消される。よって、このねじれによる折り処理の不具合を解消することができる。
なお、本実施形態においては、入口ローラ対11における押圧ローラ11aとして、カット面K1を有する切り欠きローラを用いることにより、入口ローラ対11のニップを解除する例について説明したが、他の手段を採用してもよい。
例えば、入口ローラ対11における押圧ローラ11aとして、断面円形状の一般的な押圧ローラの回転軸を偏心させた偏心ローラを用いてもよい。
また、例えば、入口ローラ対11における押圧ローラ11aとして、断面円形状の一般的な押圧ローラを用い、その回転軸をソレノイド等の接離状態切替手段により駆動ローラ11bに対して接離方向へ変位させる手段を採用してもよい。ただし、ソレノイド等の接離状態切替手段を設置するスペースが必要となったり、接離状態切替手段を制御する必要が生じたりするので、これらの必要がない点で、上述した切り欠きローラや偏心ローラの構成は有利である。なお、上述した切り欠きローラや偏心ローラだけでは、十分なニップ解除を実現できないような場合等においては、切り欠きローラや偏心ローラの構成と、ソレノイド等の接離状態切替手段の構成とを併用してもよい。
〔変形例〕
次に、上記実施形態におけるシートPのねじれ補正の一変形例について説明する。
上述した実施形態は、押圧ローラ11aを規定の一定速度で回転させることにより、入口ローラ対11における押圧ローラ11aのカット面K1及び非カット面K2を駆動ローラ11bにそれぞれ適切なタイミングで対向させることができる簡易な構成であった。しかしながら、例えば、シートPのシート搬送方向長さの違いに対応したり、折り処理の違いに対応したりする上で、上述した実施形態のような簡易な構成を採用することが困難な場合もある。本変形例は、押圧ローラ11aの回転位置制御を行って、押圧ローラ11aのカット面K1及び非カット面K2が駆動ローラ11bにそれぞれ対向するタイミングを制御できる構成を採用したものである。
図16は、本変形例において、押圧ローラ11aにおけるカット面K1の回転位置を検知する回転位置検知手段としてのエンコーダ30の概略構成を示す斜視図である。
図17は、エンコーダ30の動きを説明するための説明図である。
本変形例における押圧ローラ11aは、そのローラ軸11cの一端部にエンコーダ30が配置されている。エンコーダ30は、押圧ローラ11aのローラ軸11cに同軸で固定されたエンコーダホイール31と、このエンコーダホイール31に形成された切り欠き部32を検出するセンサ33とから構成されている。この構成によれば、エンコーダホイール31の切り欠き部32の回転位置と押圧ローラ11aのカット面K1の回転位置との相対位置関係は予め把握できるので、センサ33から出力される切り欠き部32の検出信号を得ることで押圧ローラ11aのカット面K1の回転位置を把握することができる。
図18(a)〜(c)は、本変形例における押圧ローラ11aの回転制御の流れを説明する説明図である。
本変形例では、シート先端が第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップに進入するまでは、押圧ローラ11aの回転は継続され、非カット面K2によりシートへ搬送力が付与されている。そして、シート先端がニップに進入した後、エンコーダ30の検知信号を用いて、押圧ローラ11aのカット面K1が駆動ローラ11bに対向する回転位置に位置するタイミングで、入口モータ11mの駆動を停止させ、入口ローラ対11の押圧ローラ11aの駆動を停止させる(図18(a))。
本変形例においては、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップ位置よりもスルー搬送路W1の出口側には、シートの先端を検知するシート先端検知手段としての第3シート検知センサ24が設けられている。この第3シート検知センサ24は、その検知領域にスルー搬送路W1を搬送されてきたシートPの先端が到達したときに、その旨を示す先端検知信号を図示しない制御部へ出力する。第3シート検知センサ24は、第1シート検知センサ22よりもスルー搬送路W1の入口側に設置される。この第3シート検知センサ24によってシート先端が検知されてから所定時間Tが経過した後に、入口ローラ対11の駆動を開始させる。この駆動開始タイミング(すなわち所定時間T)は、シートPのシート搬送方向長さによって異なり、長さが長いほど遅くなる。その後、第1正逆転ローラ13と押し当てローラ14とのニップ位置から、シートPの先端が予め決められた突出量Δ1だけ突出したところで、第1正逆転ローラ13の回転を停止させるとともに、入口ローラ対11の回転も停止させる。
このような制御を行うことで、どのようなシート搬送方向長さをもったシートについても、正逆転ローラ13の逆回転開始時(折り動作開始時)には、入口ローラ対11のニップでシートに搬送力を付与できる状態になっている。よって、折り動作開始時において入口ローラ対11と正逆転ローラ13のシート搬送タイミングを合わせられるので、精度の高い折り処理を行うことが可能になる。
図19(a)及び(b)は、本変形例における入口ローラ対11の基準回転位置(ホームポジション)を説明するための説明図である。
本変形例においては、入口センサ21がシートP1の後端を検知したら、図19(a)に示すように、入口ローラ対11における押圧ローラ11aのカット面K1が駆動ローラ11bに対向する回転位置で入口ローラ対11の駆動を停止させる。そして、このときの回転位置が基準回転位置(ホームポジション)となり、次のシートP2をこの回転位置で待機することになる。次のシートP2が搬送されてきてそのシート先端が入口センサ21に検知されると、図19(b)に示すように、基準回転位置に停止中の入口ローラ対11の駆動を開始する。このような制御により、各シートに対して、常に同じ回転位置から入口ローラ対11の駆動が開始されるので、簡易に安定した折り処理を実現できる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
シートPの一部を保持して該シートに搬送力を付与する入口ローラ対11等の第1シート搬送部材と、上記第1シート搬送部材よりもシート搬送方向下流側に配置され、シートの一部を保持して該シートに搬送力を付与する第1正逆転ローラ13及び押し当てローラ14等の第2シート搬送部材とを有するシート搬送装置において、上記第1シート搬送部材に保持されているシートの先端が上記第2シート搬送部材に保持された後であって該シートの後端が該第1シート搬送部材を通過する前の保持力解除期間に、該第1シート搬送部材によるシート保持力が解除されることを特徴とする。
これによれば、第1シート搬送部材と第2シート搬送部材との間のシート部分に生じたねじれを解消することができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、上記第1シート搬送部材に保持されて搬送力が付与されているシートの先端を上記第2シート搬送部材に突き当てることにより、該シートの先端辺をそのシート面に略平行であってシート搬送方向に対して直交する方向と略平行になるように補正した後、該シートの先端が該第2シート搬送部材に保持されるように構成されていることを特徴とする。
これによれば、簡易な構成で、シート先端のスキュー補正が可能である。
(態様C)
上記態様A又はBにおいて、上記第1シート搬送部材は、押圧ローラ11a等の回転部材と駆動ローラ11bや従動ローラ11b’等の対向部材とでシートPの一部を挟持して保持する構成であり、該回転部材の周方向一部分は当該一部分が該対向部材に対向するときに該対向部材と当接してニップを形成する非カット面K2等のニップ形成領域であり、該回転部材の周方向他部分は当該他部分が該対向部材に対向するときに該対向部材と離間してシート保持力が解除されるカット面K1等の保持力解除領域であることを特徴とする。
これによれば、第1シート搬送部材によるシート搬送力付与とシート保持力解除との切り替えを、簡易な構成で実現できる。
(態様D)
上記態様Cにおいて、上記回転部材は、その回転軸に直交する断面形状が、円形からその一部の円弧を含む弓形部分を除去し、これにより生じる角部に丸みを持たせた形状を有する切り欠きローラ等であることを特徴とする。
このような丸みを持たせることにより、第1シート搬送部材によるシート搬送力付与とシート保持力解除との切り替え時の引っ掛かりを抑制することができる。
(態様E)
上記態様C又はDにおいて、上記回転部材における上記保持力解除領域の回転位置を検知するエンコーダ30等の回転位置検知手段と、上記回転位置検知手段の検知結果に基づいて、上記保持力解除期間に上記保持力解除領域が上記対向部材と対向するように上記回転部材の回転を制御する図示しない制御部等の制御手段とを有することを特徴とする。
これによれば、シート搬送方向長さが異なる複数種類のシートPについて、保持力解除領域を保持力解除期間に対向部材と対向させることが容易となる。
(態様F)
上記態様C〜Eのいずれかの態様において、上記第1シート搬送部材のシート搬送方向上流側にシート端部を検知する入口センサ21等のシート端部検知手段と、上記シート端部検知手段によるシート後端の検知タイミングに基づいて、上記保持力解除領域が上記対向部材と対向する回転位置で上記回転部材の回転を停止させるとともに、該シート端部検知手段によるシート先端の検知タイミングに基づいて、上記回転部材の回転を開始させる図示しない制御部等の制御手段とを有することを特徴とする。
これによれば、新しいシートの先端が第1シート搬送部材に搬送されてくるときには、常に、回転部材の保持力解除領域が対向部材と対向する回転位置から回転を開始するので、保持力解除領域を保持力解除期間に対向部材と対向させる制御が容易となる。
(態様G)
上記態様A〜Fのいずれかの態様において、シートの折返し部分を挟持することにより該シートに折り部を形成する第1正逆転ローラ13及び第1折りローラ12等の折り部形成部材と、上記第1シート搬送部材によるシート保持力を解除した後、該第1シート搬送部材によりシートの一部を再度保持させるとともに、該第2シート搬送部材によりシート搬送方向上流側へ戻す搬送力を該シートに付与することによって、該第1シート搬送部材と該第2シート搬送部材との間のシート部分に折返し部分を形成し、その折返し部分を上記折り部形成部材へ案内する制御を行う図示しない制御部等の制御手段とを有することを特徴とする。
これによれば、当該シート部分に生じるねじれを解消した状態で折り処理を行うことができる。
(態様H)
上記態様C〜Fのいずれかの態様において、シートの折返し部分を挟持することにより該シートに折り部を形成する第1正逆転ローラ13及び第1折りローラ12等の折り部形成部材と、上記第1シート搬送部材によるシート保持力を解除した後、該第1シート搬送部材によりシートの一部を再度保持させるとともに、該第2シート搬送部材によりシート搬送方向上流側へ戻す搬送力を該シートに付与することによって、該第1シート搬送部材と該第2シート搬送部材との間のシート部分に折返し部分を形成し、その折返し部分を上記折り部形成部材へ案内する制御を行う図示しない制御部等の制御手段とを有し、上記第1シート搬送部材の上記回転部材は、上記ニップ形成領域の周方向長さM1が上記第1シート搬送部材と上記第2シート搬送部材との距離L1よりも長く、かつ、上記保持力解除領域の周方向長さM2が、該第2シート搬送部材によりシート搬送方向上流側へ戻す搬送力の付与を開始する時にシート先端が位置するシート戻し先端地点と該第2シート搬送部材との距離L2よりも短いものであることを特徴とする。
これによれば、回転部材の複雑な回転制御を行わなくとも、保持力解除領域を保持力解除期間に対向部材と対向させることが容易となる。
(態様I)
上記態様C〜Fのいずれかの態様において、上記第2シート搬送部材のシート搬送方向下流側にシート先端を検知する第1シート検知センサ22等のシート先端検知手段と、シートの折返し部分を挟持することにより該シートに折り部を形成する第1正逆転ローラ13及び第1折りローラ12等の折り部形成部材と、上記第1シート搬送部材によるシート保持力を解除した後、該第1シート搬送部材によりシートの一部を再度保持させるとともに、該第2シート搬送部材によりシート搬送方向上流側へ戻す搬送力を該シートに付与することによって、該第1シート搬送部材と該第2シート搬送部材との間のシート部分に折返し部分を形成し、その折返し部分を上記折り部形成部材へ案内する制御を行う図示しない制御部等の制御手段とを有し、上記制御手段は、上記保持力解除期間に上記保持力解除領域が上記対向部材と対向する回転位置で上記回転部材の回転を停止させて上記第1シート搬送部材によるシート保持力を解除した後、上記シート先端検知手段によるシート先端の検知タイミングに基づいて、該第2シート搬送部材によりシート搬送方向上流側へ戻す搬送力の付与を開始する時にシート先端が位置するシート戻し先端地点にシートの先端が達したときに上記ニップ形成領域が該対向部材と対向する回転位置に位置するように、該回転部材の回転を開始させることを特徴とする。
これによれば、安定して保持力解除領域を保持力解除期間に対向部材と対向させることが容易となる。
(態様J)
上記態様A〜Iのいずれかの態様において、上記第1シート搬送部材は、回転部材と対向部材とでシートの一部を挟持して保持する構成であり、上記回転部材と上記対向部材とを当接させてニップを形成させる当接状態と、該回転部材と該対向部材とを離間させてシート保持力を解除する離間状態とを切り替える接離状態切替手段を有することを特徴とする。
これによれば、第1シート搬送部材によるシート搬送力付与とシート保持力解除との切り替えを、簡易な構成で実現できる。
(態様K)
シートPに画像を形成する画像形成装置2と、上記画像形成装置から排出されたシートを搬送するシート搬送装置とを備えた画像形成システムにおいて、上記シート搬送装置として、上記態様A〜Jのいずれかの態様に係るシート搬送装置を用いたことを特徴とする。
これによれば、ねじれの解消した状態で画像形成されたシートに対する後処理を行うことができる。
1 折り処理装置
2 画像形成装置
3 シート後処理装置
11 入口ローラ対
11a 押圧ローラ
11b 駆動ローラ
11b’ 従動ローラ
11c,11d ローラ軸
11e バネ
11f 軸支持部
11m 入口モータ
12 第1折りローラ
14 押し当てローラ
15 第2折りローラ
16 正逆転ローラ対
17 無端ベルト
18 先端ストッパ
21 入口センサ
22 第1シート検知センサ
23 第2シート検知センサ
24 第3シート検知センサ
30 エンコーダ
31 エンコーダホイール
32 切り欠き部
33 センサ
K1 カット面
K2 非カット面
W1 スルー搬送路
W2 分岐搬送路
特開2007−277006号公報

Claims (11)

  1. シートの一部を保持して該シートに搬送力を付与する第1シート搬送部材と、
    上記第1シート搬送部材よりもシート搬送方向下流側に配置され、シートの一部を保持して該シートに搬送力を付与する第2シート搬送部材とを有するシート搬送装置において、
    上記第1シート搬送部材に保持されているシートの先端が上記第2シート搬送部材に保持された後であって該シートの後端が該第1シート搬送部材を通過する前の保持力解除期間に、該第1シート搬送部材によるシート保持力が解除されることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1のシート搬送装置において、
    上記第1シート搬送部材に保持されて搬送力が付与されているシートの先端を上記第2シート搬送部材に突き当てることにより、該シートの先端辺をそのシート面に略平行であってシート搬送方向に対して直交する方向と略平行になるように補正した後、該シートの先端が該第2シート搬送部材に保持されるように構成されていることを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項1又は2のシート搬送装置において、
    上記第1シート搬送部材は、回転部材と対向部材とでシートの一部を挟持して保持する構成であり、該回転部材の周方向一部分は当該一部分が該対向部材に対向するときに該対向部材と当接してニップを形成するニップ形成領域であり、該回転部材の周方向他部分は当該他部分が該対向部材に対向するときに該対向部材と離間してシート保持力が解除される保持力解除領域であることを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項3のシート搬送装置において、
    上記回転部材は、その回転軸に直交する断面形状が、円形からその一部の円弧を含む弓形部分を除去し、これにより生じる角部に丸みを持たせた形状を有するものであることを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項3又は4のシート搬送装置において、
    上記回転部材における上記保持力解除領域の回転位置を検知する回転位置検知手段と、
    上記回転位置検知手段の検知結果に基づいて、上記保持力解除期間に上記保持力解除領域が上記対向部材と対向するように上記回転部材の回転を制御する制御手段とを有することを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項3乃至5のいずれか1項に記載のシート搬送装置において、
    上記第1シート搬送部材のシート搬送方向上流側にシート端部を検知するシート端部検知手段と、
    上記シート端部検知手段によるシート後端の検知タイミングに基づいて、上記保持力解除領域が上記対向部材と対向する回転位置で上記回転部材の回転を停止させるとともに、該シート端部検知手段によるシート先端の検知タイミングに基づいて、上記回転部材の回転を開始させる制御手段とを有することを特徴とするシート搬送装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート搬送装置において、
    シートの折返し部分を挟持することにより該シートに折り部を形成する折り部形成部材と、
    上記第1シート搬送部材によるシート保持力を解除した後、該第1シート搬送部材によりシートの一部を再度保持させるとともに、該第2シート搬送部材によりシート搬送方向上流側へ戻す搬送力を該シートに付与することによって、該第1シート搬送部材と該第2シート搬送部材との間のシート部分に折返し部分を形成し、その折返し部分を上記折り部形成部材へ案内する制御を行う制御手段とを有することを特徴とするシート搬送装置。
  8. 請求項3乃至6のいずれか1項に記載のシート搬送装置において、
    シートの折返し部分を挟持することにより該シートに折り部を形成する折り部形成部材と、
    上記第1シート搬送部材によるシート保持力を解除した後、該第1シート搬送部材によりシートの一部を再度保持させるとともに、該第2シート搬送部材によりシート搬送方向上流側へ戻す搬送力を該シートに付与することによって、該第1シート搬送部材と該第2シート搬送部材との間のシート部分に折返し部分を形成し、その折返し部分を上記折り部形成部材へ案内する制御を行う制御手段とを有し、
    上記第1シート搬送部材の上記回転部材は、上記ニップ形成領域の周方向長さが上記第1シート搬送部材と上記第2シート搬送部材との距離よりも長く、かつ、上記保持力解除領域の周方向長さが、該第2シート搬送部材によりシート搬送方向上流側へ戻す搬送力の付与を開始する時にシート先端が位置するシート戻し先端地点と該第2シート搬送部材との距離よりも短いものであることを特徴とするシート搬送装置。
  9. 請求項3乃至6のいずれか1項に記載のシート搬送装置において、
    上記第2シート搬送部材のシート搬送方向下流側にシート先端を検知するシート先端検知手段と、
    シートの折返し部分を挟持することにより該シートに折り部を形成する折り部形成部材と、
    上記第1シート搬送部材によるシート保持力を解除した後、該第1シート搬送部材によりシートの一部を再度保持させるとともに、該第2シート搬送部材によりシート搬送方向上流側へ戻す搬送力を該シートに付与することによって、該第1シート搬送部材と該第2シート搬送部材との間のシート部分に折返し部分を形成し、その折返し部分を上記折り部形成部材へ案内する制御を行う制御手段とを有し、
    上記制御手段は、上記保持力解除期間に上記保持力解除領域が上記対向部材と対向する回転位置で上記回転部材の回転を停止させて上記第1シート搬送部材によるシート保持力を解除した後、上記シート先端検知手段によるシート先端の検知タイミングに基づいて、該第2シート搬送部材によりシート搬送方向上流側へ戻す搬送力の付与を開始する時にシート先端が位置するシート戻し先端地点にシートの先端が達したときに上記ニップ形成領域が該対向部材と対向する回転位置に位置するように、該回転部材の回転を開始させることを特徴とするシート搬送装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート搬送装置において、
    上記第1シート搬送部材は、回転部材と対向部材とでシートの一部を挟持して保持する構成であり、
    上記回転部材と上記対向部材とを当接させてニップを形成させる当接状態と、該回転部材と該対向部材とを離間させてシート保持力を解除する離間状態とを切り替える接離状態切替手段を有することを特徴とするシート搬送装置。
  11. シートに画像を形成する画像形成装置と、
    上記画像形成装置から排出されたシートを搬送するシート搬送装置とを備えた画像形成システムにおいて、
    上記シート搬送装置として、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシート搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成システム。
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