JP2014105069A - 移載装置及び移載方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
送出しコンベアと、該送出しコンベアより搬送幅の広い受取りコンベアとの間で、搬送方向に対して直交する方向に一列に整列して搬送されている搬送対象物品の移載を効率的に行うこと。
【課題解決手段】
送出しコンベアの搬送路の出口より内側の下方に搬送路の入口が配設される第1コンベアと、該送出しコンベアの搬送路の出口より内側と該第1コンベアの搬送路入口より内側とが上面視で重なり合う領域内に回動軸を有する第1回動装置と、該第1コンベアの搬送路出口より内側の下方に搬送路の入口が配設される第2コンベアと、該第1コンベアの搬送路の出口より内側と該第2コンベアの搬送路入口より内側とが上面視で重なり合う領域内に回動軸を有する第2回動装置とを設け、該第2コンベアの搬送路の出口より下方に受取りコンベアを配する事で、該送出しコンベアから該受取りコンベアへの効率的な物品の移載を可能とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送幅の異なるベルトコンベア等の搬送装置間で物品の受け渡しを行う移載装置に関するものであり、更に言えば、送出しベルトコンベアと、当該送出しベルトコンベアとは搬送速度が異なり更に搬送幅の広い受取りベルトコンベアとの間で、搬送方向に対して直交する方向に一列に整列して搬送されている搬送対象物品の移載を、当該直交する方向に一列に整列したまま連続的に行う移載装置及び移載方法に関するものである。
物品に対する加工などの処理を複数の装置で順番に行う場合には、当該複数の装置で行われる当該物品に対する処理の速度や一度に処理できる当該物品の数は一般的には各装置毎に異なっている。そのため、こうした各装置間での当該物品の移動をベルトコンベアなどの搬送装置で行う場合、当該各装置間のベルトコンベアの速度や搬送幅などを異なるものとし、当該物品に対する処理の流れが円滑に進行するように調整されている。
例えば、物品に対する一つの処理の処理時間が短い一の処理装置と、当該一の処理装置よりも処理時間は長いが同時に多数の物品の処理が可能な他の一の処理装置とが連続している場合などには、当該一の処理を終えた物品が送出しベルトコンベア上に載置され、次の工程を担う他の一の処理装置に属する受取りベルトコンベアに搬送される場合、当該送出しベルトコンベア上に載置される物品列の幅よりも当該受取りベルトコンベア上に載置可能な物品列の幅が大きい場合がある。そしてそのような場合には、当該送出しベルトコンベア上に載置された物品列を当該受取りベルトコンベア上に振り分けて載置する必要がある。
具体的な例を挙げると、例えば、アイスクリームの製造工程間で行われる物品の移動がある。アイスクリームの製造工程では、アイスクリームの充填機から硬化トンネルへと硬化前アイスクリームを充填済みの容器の移動が行われるが、当該硬化前アイスクリームを充填済みの容器を硬化トンネルを通過させるために用いるベルトコンベアは、充填機から送り出される当該硬化前アイスクリームを充填済みの容器を搬送するベルトコンベアと比較して、一般的には幅の広いものが用いられる。
そのため、充填機からの搬送に用いられるベルトコンベアの搬送速度は硬化トンネルの搬送ベルトコンベアの搬送速度よりも速いものの、搬送幅は当該硬化トンネルのベルトコンベア幅よりも狭く構成されているため、当該幅の狭いベルトコンベア上に載置された物品列を当該幅の広いベルトコンベアに移し替える必要があった。
そこで、従来はこうした硬化前アイスクリームを充填済みの容器の、充填機から硬化トンネルへの移載には、充填機から送り出される当該容器を搬送する送出しベルトコンベアと、硬化装置への当該容器の搬送を行う受取りベルトコンベアとの間に、長尺の中間フレームを備えた移載装置を用いていた。そして当該移載装置では、当該中間フレームに、一旦充填機から送出しベルトコンベアにより搬送される当該容器の容器列を移載し、これを数回繰り返すことによって、中間フレームに移載された当該容器列の幅が、硬化トンネルに搬送される受取りベルトコンベアの搬送幅に適合する幅に揃ってから受取りベルトコンベアに移載するという手順により当該容器の移載を行っていた。
すなわち、具体的には図6(a)に示すように、充填機Fから搬送される硬化前アイスクリームを充填済みの容器列W´は搬送路の進行方向に対して直交する方向には概ね一列となって、搬送ベルトコンベアC1´上に載置されている。(なお、同図中のそれぞれの矢印は各ベルトコンベアの搬送方向を示している。)そして、当該充填機Fから搬送ベルトコンベアC1´によって搬送された当該硬化前アイスクリームを充填済みの容器列W´は、図6(b)に示すように、一旦当該搬送ベルトコンベアC1´から移載装置本体(図示しない)に設けられた間欠的に平行移動する中間フレームmに順次移し替えられていた。当該中間フレームmは図6(c)の矢印Iで示すように、搬送ベルトコンベアC1´の進行方向に対して直交する方向に平行移動するものであり、搬送ベルトコンベアC1´からシュータS1を介して送られた当該充填済みの容器列W´を受け取ると順次当該中間フレームmに設けられた空き空間を当該シュータS1の下に来るように平行移動して、当該充填容器列W´を受け取るという手順を繰り返し、そして図6(d)に示すように、当該中間フレームmに硬化トンネルHへの搬送を行うベルトコンベアC2´の幅に適合する程度の容器列W´の幅が形成された場合に、図6(e)に示すように、硬化トンネルHのベルトコンベアC2´にシュータS2を介して当該充填容器列W´を移載するという工程を繰り返していた。
しかし、このような移戴装置の場合には、次のような欠点があった。例えば、充填機Fから送り出された充填済みの容器列W´を一旦中間フレームmに移し変えるため、当該充填済みの硬化前アイスクリームの容器列W´を硬化トンネルHへ直接送り込む事ができず、硬化トンネルHに送り込まれるまでに待ち時間があった。そのため、当該待ち時間中に硬化前アイスクリーム中の氷結晶の成長が進行するか乃至は硬化前アイスクリームの溶化が進行し、品質の低下を招いていた。また、当該待ち時間は、充填機Fから送り出された容器列W´毎に異なるため、硬化トンネルHに送り込まれるまでに当該列毎に待ち時間が異なる結果となり、製品の均質性を向上する上で問題があった。
一方、このように、狭い幅のコンベアから広い幅のコンベアに物品を並び替える装置として、先行技術文献1に開示されている振分コンベアがある。
特開平10−109740号公報
しかし、上記先行技術文献1に開示されている振分コンベアは、幅狭なベルトコンベアを有し前工程から搬送されてきた複数の製品を一列状態で搬送する単列コンベアから、下方の多列コンベアに並べ替えるものである。そのため、単列ではなく、送出しベルトコンベアに複数の物品がコンベアの搬送方向に対して直交する方向に一列に配列されている場合の移し替えについては対応できるものではなかった。
また、上記先行技術文献1に開示されている振分コンベアは、単列コンベアからの移し替えを前提とするものである。そのため、送出しベルトコンベアから受取りベルトコンベアに物品を移し替える場合には、当該送出しベルトコンベアに複数の物品がコンベアの搬送方向に対して直交する方向に一列に配列されている場合に、その方向を維持したまま、当該複数の物品を、そのまま当該受取りベルトコンベアの搬送方向に直交する方向に一列に整列したまま移し替える事ができるものでもなかった。
そのため、従来技術には、送出しベルトコンベアから、それよりも搬送幅の広い受取りベルトコンベアに物品を移し替える場合に、待ち時間を要すること無く連続的に複数の物品を当該受取りベルトコンベアの搬送方向に対して直交する方向に一列に整列したまま移載する事について、解決すべき課題があった。
そこで、上記課題を解決するために本発明は、送出しコンベアから搬送される物品を、該送出しコンベアより搬送路の幅が広く形成された受取りコンベアに移載する物品の移載装置であって、前記送出しコンベアの搬送路の出口より内側の下方に搬送路の入口が配設され、前記送出しコンベアから搬送対象とされる物品を載置して搬送する第1コンベアと、
前記送出しコンベアの搬送路の出口より内側と前記第1コンベアの搬送路入口より内側とが上面視で重なり合う領域内に第1回動軸を有し、前記第1コンベアを水平方向に回動させる第1回動装置と、前記第1コンベアの搬送路出口より内側の下方に搬送路の入口が配設され、前記第1コンベアから搬送される該物品を載置して搬送する第2コンベアと、前記第1コンベアの搬送路の出口より内側と前記第2コンベアの搬送路入口より内側とが上面視で重なり合う領域内に第2回動軸を有し、該第2コンベアを水平方向に回動させる第2回動装置とからなることを特徴とする。
また本発明による上記課題の解決は、前記第1コンベアの搬送路の出口には前記物品の前記第2コンベアへの移載を検出する第1排出センサが設けられ、前記第2コンベアの搬送路の出口には前記物品の前記受取りコンベアへの移載を検出する第2排出センサが設けられており、前記第1コンベア及び前記第2コンベアの搬送速度を可変とするとともに、前記第1回動装置と前記第2回動装置の動作速度及び回動角度を可変とし、該第1排出センサと該第2排出センサによる前記物品の位置情報に基づいて、前記第1コンベア及び前記第2コンベアの搬送速度と前記第1回動装置と前記第2回動装置の動作速度及び回動角を制御する制御部とを備えることにより更に効果的に達成される。
また本発明による上記課題の解決は、前記第1コンベアにより複数の物品が搬送される場合に、前記第1コンベアの搬送路の搬送方向と前記第2コンベアの搬送路の搬送方向とを平行としておき、前記第1コンベアから前記第2コンベアに前記複数の物品が移載された後に前記第2コンベアの搬送路と前記第2回動装置とを駆動させる事を特徴とする、前記物品の移載装置を用いた物品の移載方法により効果的に達成される。
本発明の物品の移載装置によれば、送出しベルトコンベア上を搬送路の搬送方向に対して直交する方向に一列毎に整列して搬送されている複数の物品を、該送出しベルトコンベアとは搬送速度が異なり、該送出しベルトコンベアよりも搬送幅の広い受取りベルトコンベアに移し替える場合に、待ち時間を要すること無く連続的に、当該複数の物品を当該受取りベルトコンベアの搬送方向に対して直交する方向に一列に整列したまま移載する事が可能である。更に、当該物品により構成される列に多少の乱れがある場合であっても、当該受取りベルトコンベアに対して、一直線状に整列した状態で物品を移載する事が可能である。
本発明の物品の移載装置Tの実施形態の概略を示す斜視図である。 本発明の物品の移載装置Tの実施形態の概略を示す側面図である。 本発明の実施形態の基本動作を示す説明図(平面図)である。 本実施形態において、受取りベルトコンベアの搬送領域を区分した場合に、当該区分に応じて、本発明の第1ベルトコンベアと第2ベルトコンベアとが回動する方向を示す説明図(平面図)である。 本実施形態において、送出しベルトコンベアと本発明の第1ベルトコンベアの双方の搬送路がなす角度により、該送出しベルトコンベアから移載された物品列が、該第1ベルトコンベアの搬送路となす角度を表示した説明図(平面図)である。 従来用いられていた移載装置の動作を示す説明図(平面図)である。
以下本発明の移載装置Tの実施形態の構成を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の物品の移載装置Tの実施形態の概略を示す斜視図であり、図2は本発明の移載装置Tの実施形態の概略を示す側面図である。
本発明の移載装置Tは、全体構成を図1に示すように、第1ベルトコンベアN1と、当該第1ベルトコンベアN1の搬送路出口(同図の右側方向)の下方に搬送路入口をむけて設けられた第2ベルトコンベアN2と、当該第1ベルトコンベアN1の搬送路入口(同図の左側方向)の下方に設けられた第1回動装置R1と、当該第1ベルトコンベアN1の搬送路出口と当該第2ベルトコンベアN2の搬送路入口(同図の左側方向)とが上面視で重なり合う領域の下方に設けられた第2回動装置R2とを主要な構成要素としている。
そして、本発明の移載装置Tは、図2に示すように、物品処理装置Aの送出しベルトコンベアC1と物品処理装置Bの受取りベルトコンベアC2との間に配設され、本発明の移載装置Tの第1ベルトコンベアN1の搬送路入口(同図の左側方向)は、物品処理装置Aの送出しベルトコンベアC1の搬送路出口の下方に配設され、本発明の移載装置Tの第2ベルトコンベアN2の搬送路出口(同図の右側方向)は、対象物品列Wを移載する際に、物品処理装置Bの受取りベルトコンベアC2の搬送路入口の上方に来るように配設される。
そのため、物品処理装置Aから送出された物品列Wは、送出しベルトコンベアC1から、本願発明の移載装置Tの第1ベルトコンベアN1と第2ベルトコンベアN2を経由して、受取りベルトコンベアC2に移載され、物品処理装置Bへと送られる。
以下これを更に詳述する。
図2中のC1は物品wを搬送する送出しベルトコンベアであり、該送出しベルトコンベアC1で搬送される物品wは複数個を一ショットとして前工程の物品処理装置Aから搬送方向に直交する方向に一列となって送り出されている。なおここで、本発明の移載装置Tをアイスクリームの製造装置に用いる場合は、当該物品処理装置Aはアイスクリームの充填機などが想定される。
図1及び図2中のN1は本発明の移載装置Tを構成する第1ベルトコンベアである。該第1ベルトコンべアN1は、図2中では左側にある送出しベルトコンベアC1から、シュータSを介して搬送された物品wを受け取って、同じく本発明の移載装置Tを構成する第2ベルトコンベアN2へ、シュータSを介して搬送する機能を有すると共に、首振り動作(回動)を行うものであり、該第1ベルトコンベアN1の搬送路の搬送速度は、停止状態を含む可変となっている。また、該第1ベルトコンベアN1の搬送路の入口(図2中では左側)の近くの下方には、該搬送路の入口近くの該搬送路の搬送幅の中間位置に設けられた第1回動軸RC1を中心として、該第1ベルトコンベアN1を回動させる第1回動装置R1が設けられている。該第1回動装置R1は該第1回動軸RC1を中心として該第1ベルトコンベアN1の搬送路の出口側を水平方向に回動させることにより、該第1ベルトコンベアN1に接続された該第2ベルトコンベアN2の搬送路出口側の端部を、受取りベルトコンベアC2の搬送路の幅方向の一端方向から他端方向へ対向させる。そして該第1回動装置R1の該第1回動軸RC1は該第1ベルトコンベアN1の搬送路の入口から搬送路のやや内側にあると同時に、該送出しベルトコンベアC1の搬送路出口側の端部からやや内側にあり、上記回動装置R1により上記第1ベルトコンベアN1が回動した場合でも、該送出しベルトコンベアC1の搬送路の出口側の端部が、上記第1ベルトコンベアN1の搬送路入口側の端部から搬送路内側に位置するように配設され、互いに干渉することなく該送出しベルトコンベアC1と該第1ベルトコンベアN1間とで搬送路の連続性が保たれるように設定されている。
また、該第1ベルトコンベアN1の搬送路の出口付近には第1物品排出センサD1が設けられている。該第1物品排出センサD1は、搬送された物品wが上記第1ベルトコンベアN1の搬送路から上記第2ベルトコンベアN2の搬送路に排出(移載)されたかどうか等の位置情報を検出するものであり、光センサなどのセンシングデバイスにより構成されている。
また、該第1ベルトコンベアN1の側面には、該第1ベルトコンベアN1の搬送路の駆動と該第1ベルトコンベアN1全体の制御とを行う第1駆動・制御部M1が設けられている。
図1及び図2中のN2は、上記でも言及した本発明の移載装置Tを構成する第2ベルトコンベアである。該第2ベルトコンベアN2は、上記第1ベルトコンベアN1により搬送される物品wをシュータSを介して移載して搬送し、首振り動作(回動)を行い、受取りベルトコンベアC2にシュータSを介して移載するものであり、該第2ベルトコンベアN2搬送路出口側の端部は該受取りベルトコンベアC2の搬送路入口のやや内側に来るように配設される。該第2ベルトコンベアN2は搬送路の搬送速度が前記第1ベルトコンベアN1と同様に停止状態を含む可変となっている。そして、前記第1ベルトコンベアN1と同様に該第2ベルトコンベアN2の搬送路の入口(図では左側)の近くの下方には、該搬送路の入口近くに設けられた第2回動軸RC2を中心として該第2ベルトコンベアN2を回動させる第2回動装置R2が設けられている。該第2回動装置R2は該第2ベルトコンベアN2の搬送路の出口側を水平方向に回動させ、該第2ベルトコンベアN2の搬送路の出口側の端部を該受取りベルトコンベアC2の搬送路の入口側端部に対して平行に対向させるものである。(ただし、該第2ベルトコンベアN2の搬送路の出口側の端部は、該端部が回動しても、受取りベルトコンベアC2の搬送路の内側に来るように調整されている。)そして該第2回動装置R2の該回動軸RC2は、該第2ベルトコンベアN2の搬送路の入口からやや内側にあると同時に、前記第1ベルトコンベアN1の搬送路の出口からやや内側にあり、該第2回動装置R2により該第2ベルトコンベアN2が回動した場合でも、該第1ベルトコンベアN1の搬送路の出口側の端部が、該第2ベルトコンベアN2の搬送路入口の端部から搬送路内側に位置するようにされ、該第1ベルトコンベアN1と該第2ベルトコンベアN2との間で搬送路の連続性が保たれるように設定されている。また、該第2ベルトコンベアN2と該第1ベルトコンベアN1は該第2回動装置R2を介して接続されており、該第2回動装置R2の下部には、該第1回動装置R1と該第2回動装置R2の回動動作による移動を補助し、該第1及び該第2ベルトコンベア(N1,N2)の荷重を支持するための脚部Lが設けられている。また、前記第1ベルトコンベアN1と同様に、該第2ベルトコンベアN2の搬送路の出口付近には第2物品排出センサD2が設けられている。該第2物品排出センサD2は搬送された物品wが前記第2ベルトコンベアN2の搬送路から前記受取りベルトコンベアC2の搬送路に排出(移載)されたかどうか等の位置情報を検出するものであり、前記第1ベルトコンベアN1に設けられているものと同様に、光センサなどのセンシングデバイスにより構成されている。
また、該第2ベルトコンベアN2の側面には、該第2ベルトコンベアN2の搬送路の駆動と該第2ベルトコンベアN2全体の制御とを行う第2駆動・制御部M2が設けられている。
そして、該受取りベルトコンベアC2の搬送路に移載された物品列Wは次の物品処理装置Bへと送り込まれる。
次に、上記の構成を有する本発明の移載装置Tによる、送出しベルトコンベアC1からの物品列Wの受け取りから、受取りベルトコンベアC2への当該物品列Wの受け渡しまでの基本動作を図3に示した動作説明図により説明する。
図3(a)は本願発明に係る移載装置Tに、物品処理装置Aから供給された物品列Wが送出しベルトコンベアC1により搬送されて、本願発明を構成する第1ベルトコンベアN1に当該物品列Wが搬送される直前の状態を示した上面図である。(なお、図3では説明に必要の無い部分は適宜省略し、図中の矢印は物品列Wを示すものを除き、各ベルトコンベアの搬送方向を示している。)同図では物品処理装置Aからは1ショットあたり4個の物品wが送り出され、これらの物品wは送出しベルトコンベアC1の搬送路の搬送方向に対して直交する方向に一列の物品列Wとして配設されており、該送出しベルトコンベアC1の搬送路の出口付近まで搬送されている。そしてこの時、該第1ベルトコンベアN1は当該物品列Wを移載しようとする受取りベルトコンベアC2の搬送路の幅方向のうちの、後述する一部の領域の方向を向いており、当該第1ベルトコンベアに接続された本願発明の第2ベルトコンベアN2の搬送路は、該第1ベルトコンベアN1の搬送路と平行な方向に向けられている。
なお、ここで、本実施形態では、図4に示すように、受取りベルトコンベアC2の搬送路上の搬送路に直交する方向の領域をC2a、C2b、C2cの3つに区分している。そして、上記送出しベルトコンベアC1と上記受取りベルトコンベアC2の搬送方向を同一と設定し、その搬送方向を同図中の矢印Yで示した場合、該第1ベルトコンベアN1の搬送路の搬送方向が該矢印Yとなす角度をθ°とした場合には図4(a)のように、物品列Wの移載をC2aの領域に行い、該第1ベルトコンベアN1の搬送路の搬送方向が該矢印Yとなす角度を0°とした場合には図4(b)のように、物品列Wの移載をC2bの領域に行い、該第1ベルトコンベアN1の搬送路の搬送方向が該矢印Yとなす角度を−θ°とした場合には図4(c)のように、物品列Wの移載をC2cの領域に行う事としている。そのため、上記図3(a)の場合には、該第1ベルトコンベアN1は上記受取りベルトコンベアC2のうち図4におけるC2aの領域を向いた状態を示していることになる。そしてこの後、該送出しベルトコンベアC1上を搬送された物品列Wは、該送出しベルトコンベアC1の搬送路の動きにより、該送出しベルトコンベアC1から本願発明の該第1ベルトコンベアN1に移載される。
図3(b)はこうして当該物品列Wが送出しベルトコンベアC1から本願発明の第1ベルトコンベアN1に移載された直後の状態を示したものである。このように、上記第1ベルトコンベアN1の搬送路は、上記送出しベルトコンベアC1の搬送路とは平行でないため、物品列Wは第1ベルトコンベアN1の搬送路の方向とは傾斜して載置されている。したがって、図5に示すように、第1ベルトコンベアN1の搬送路の出口を向ける方向により、物品列Wは第1ベルトコンベアN1の搬送路の搬送方向に対して傾斜して載置されることになり、該第1ベルトコンベアN1が、ベルトコンベアC1乃至C2の搬送路の搬送方向に対し、θ°の時は同図中のα、0°の時は同図中のβ、−θ°の時は同図中のγ、の方向を向くことになる。しかし、本願発明では、物品列Wがどのような方向を向いているか、又は、個々の物品wが一直線上に無く乱れた列を形成した状態で上記送出しベルトコンベアC1から送られた場合であっても、最終的には、上記第2ベルトコンベアN2の動作により、上記受取りベルトコンベアC2に対して、搬送路の搬送方向に対して直交する方向に一直線状に一列に物品を移載する事が可能である。
図3(b)に戻って説明を続けると、このように上記第1ベルトコンベアN1に移載された物品列Wは、該第1ベルトコンベアN1の搬送路の動きにより該第1ベルトコンベアN1上を平行移動して上記第2ベルトコンベアN2方向へ搬送され、図3(c)に示すように、物品列Wを構成する物品wの最初の一つが上記第1ベルトコンベアN1の搬送路の出口側の端部に到達し、これらの該物品列Wを構成する各物品wは順次本願発明を構成する上記第2ベルトコンベアN2に移載される。
この際、該第2ベルトコンベアN2は、該物品列Wを構成する該物品wの移載が終わるまでは搬送路の稼働を停止させており、該第1ベルトコンベアN1の搬送路の出口部に設けられた上記第1物品排出センサD1により該物品列Wを構成する全物品が該第2ベルトコンベアN2に移載されたことを確認した後で、該第2ベルトコンベアN2の搬送路を作動させる。
該第2ベルトコンベアN2の作動をこのように行うのは、物品列Wの整列を行うためである。すなわち、本願発明を構成する上記第1ベルトコンベアN1は物品を移載する上記受取りベルトコンベアC2の搬送路の幅方向に対して、水平方向に回動するものであるため、上記送出しベルトコンベアC1から物品wの移載を受ける際には、上述の図4乃至図5で示したように該送出しベルトコンベアC1の搬送路の搬送方向に対して、平行か若しくは角度θを有した状態にあり、物品列Wを該搬送方向に対して直交する状態で受けることができない場合がある。そのため、かかる物品列を搬送路の方向に対して直交する方向に整列させるために、該第2ベルトコンベアN2を用いるものであり、これにより、複数の物品wが一直線上に無い多少乱雑な列を構成している場合であっても、上記受取りベルトコンベアC2に対しては、一直線に整列した状態で、物品列Wを移載する事が可能となる。そして、このように上記第2ベルトコンベアN2に移載された物品列Wは搬送路の搬送方向に対して直交する方向に一列を構成するため、該第2ベルトコンベアN2から上記受取りベルトコンベアC2に該物品列Wを移載する場合には、該第2ベルトコンベアN2の搬送路の出口側と該受取りベルトコンベアC2の搬送路の出口側を平行に合わせることによって、該受取りベルトコンベアC2の搬送路の搬送方向に対して物品列Wを直交する方向に整列させた状態で、該物品列Wを移載する事が可能となる。
こうして、図3(d)に示すように該第2ベルトコンベアN2に物品列Wを構成する物品wの全てが移載されると、該第2ベルトコンベアN2の搬送路と第2回動機構R2とを順次稼働し、該物品列Wを上記受取りベルトコンベアC2方向に移動させるとともに、図3(e)に示すように、上記第2回動軸RC2中心にして搬送路の出口側を上記受取りベルトコンベアC2の搬送路の入口側と平行になるように、同図中の矢印K方向に回動させる。(なお、物品を移載する受取りベルトコンベアC2の領域に応じて、第2ベルトコンベアN2は、Kとは逆方向にも回動可能である。)この際、搬送路上の物品列Wが、該第2ベルトコンベアN2の回動により上記第1ベルトコンベアN1に接触することを防止するために、該第2ベルトコンベアN2の搬送路の駆動速度と回転速度とは、該物品列Wに影響が無いように同期させ、該物品列Wが上記受取りベルトコンベアC2に移載される直前に、該第2ベルトコンベアN2の搬送路の出口側を上記受取りベルトコンベアのC2の搬送路の入口側と平行になるように動作させる。
そして、図3(f)に示すように、該第2ベルトコンベアN2から上記受取りベルトコンベアC2へ上記物品列Wを移載して、上記第2物品排出センサD2により上記第2ベルトコンベアN2から上記受取りベルトコンベアC2への移載を確認し、上記送出しベルトコンベアC1から上記受取りベルトコンベアC2への物品列の移載を完了させる。そして、その後連続して送出しベルトコンベアC1からの移載を行う場合には、新たに物品列Wの移載をしようとする受取りベルトコンベアC2上の任意の領域に該第1ベルトコンベアN1の搬送路の出口方向を向け、上記と同様の手順を繰り返して、新たな物品wの移載を行こととなる。
なお、上記実施の形態では、一つの物品列Wを中心に説明した。しかし、上記物品処理装置Aから送られる物品列Wは順次送られてくるものであるため、制御タイミングを調整する事により、送出しベルトコンベアC1から第1ベルトコンベアN1に一つの物品列Wが搬送され、当該一つの物品列Wが、受取りベルトコンベアC2に移載される前であっても、次の物品列を本発明の移載装置Tに受け入れて搬送する事も可能である。
また、本発明は上記実施形態に限定されること無く、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施例では、本願の第1ベルトコンベアN1を受取りベルトコンベアC2の搬送路のうちの幅方向の任意の領域に向けてから、送出しベルトコンベアC1から該第1ベルトコンベアN1へ物品wの移載を行っている。しかし、該送出しベルトコンベアC1と該第1ベルトコンベアN1との搬送路を平行にしてから該送出しベルトコンベアC1から該第1ベルトコンベアN1へ物品の移載を行い、その後該第1ベルトコンベアN1を、該受取りベルトコンベアC2の搬送路の幅方向うちの任意の領域に向ける手順とする事も可能である。この場合は、該第1ベルトコンベアN1の搬送路を稼働させた状態で、該送出しベルトコンベアC1から該第1ベルトコンベアN1へ物品の移載を行い、移載が行われた後で、該第1ベルトコンベアN1に設けられた第1回動装置R1を動作させ、かかる回動動作の途中で、搬送中の物品列Wが送出しベルトコンベアC1に接触しないように搬送速度と回動角度を調整して動作させる。そして、その上で、該第1ベルトコンベアN1から第2ベルトコンベアN2に物品を搬送し、上記と同様の手順により物品列Wを受取りベルトコンベアC2へ移載することも可能である。なお、このように送出しベルトコンベアC1から第1ベルトコンベアN1へ物品wを移載する場合等には、該送出しベルトコンベアC1の搬送路の出口側付近に該物品wの位置情報を検出する第3物品排出センサD3を用いる構成とする事も可能である。
また、本実施形態では、第1駆動・制御部M1と第2駆動・制御部M2とは別個に設けているが、少なくとも制御部については別個に設ける構成としない事も可能である。また、第1回動機構R1と第2回動機構R2の駆動源は必ずしも物理的に別個に設ける必要はなく、共用する事も可能である。
更に、本実施形態ではベルトコンベアを用いたが、チェーンコンベアやローラコンベア等、移載する物品に応じて任意の形式のコンベアを用いる事も可能である。
T 移載装置
C1 送出しベルトコンベア
C2 受取りベルトコンベア
N1 第1ベルトコンベア
N2 第2ベルトコンベア
M1 第1駆動・制御部
M2 第2駆動・制御部
w 物品
W 物品列
A、B 物品処理装置
RC1 第1回動軸
RC2 第2回動軸
R1 第1回動装置
R2 第2回動装置
D1 第1物品排出センサ
D2 第2物品排出センサ
D3 第3物品排出センサ
L 脚部
F 充填機
W´ 容器列
C1´、C2´ 搬送ベルトコンベア
m 中間フレーム
S、S1、S2、S、S、S シュータ
H 硬化トンネル
I、Y 搬送方向を示す矢印
K 回動方向を示す矢印

Claims (3)

  1. 送出しコンベアから搬送される物品を、該送出しコンベアより搬送路の幅が広く形成された受取りコンベアに移載する物品の移載装置であって、
    前記送出しコンベアの搬送路の出口より内側の下方に搬送路の入口が配設され、前記送出しコンベアから搬送対象とされる物品を載置して搬送する第1コンベアと、
    前記送出しコンベアの搬送路の出口より内側と前記第1コンベアの搬送路入口より内側とが上面視で重なり合う領域内に第1回動軸を有し、前記第1コンベアを水平方向に回動させる第1回動装置と、
    前記第1コンベアの搬送路出口より内側の下方に搬送路の入口が配設され、前記第1コンベアから搬送される該物品を載置して搬送する第2コンベアと、
    前記第1コンベアの搬送路の出口より内側と前記第2コンベアの搬送路入口より内側とが上面視で重なり合う領域内に第2回動軸を有し、該第2コンベアを水平方向に回動させる第2回動装置とからなることを特徴とする物品の移載装置。
  2. 前記第1コンベアの搬送路の出口には前記物品の前記第2コンベアへの移載を検出する第1排出センサが設けられ、前記第2コンベアの搬送路の出口には前記物品の前記受取りコンベアへの移載を検出する第2排出センサが設けられており、前記第1コンベア及び前記第2コンベアの搬送速度を可変とするとともに、前記第1回動装置と前記第2回動装置の動作速度及び回動角度を可変とし、該第1排出センサと該第2排出センサによる前記物品の位置情報に基づいて、前記第1コンベア及び前記第2コンベアの搬送速度と前記第1回動装置と前記第2回動装置の動作速度及び回動角を制御する制御部とを備えた、請求項1に記載の物品の移載装置。
  3. 送出しコンベアから搬送される物品を、該送出しコンベアより搬送路の幅が広く形成された受取りコンベアに移載する物品の移載方法であって、
    前記第1コンベアにより複数の物品が搬送される場合に、前記第1コンベアの搬送路の搬送方向と前記第2コンベアの搬送路の搬送方向とを平行としておき、前記第1コンベアから前記第2コンベアに前記複数の物品が移載された後に前記第2コンベアの搬送路と前記第2回動装置とを駆動させる事を特徴とする、請求項1又は請求項2に記載された物品の移載装置を用いた物品の移載方法。
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