JP2014104920A - 自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロー成形で形成された燃料タンクに、安定して容易にカバー部材を取付ける自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造を提供する。
【解決手段】自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造において、燃料タンク1の上側壁20と下側壁30の一部が互いに中心方向に凹んで上側壁凹部21と下側壁凹部31を形成し、上側壁凹部21と下側壁凹部31で上側壁20と下側壁30が接合する。接合部分で平面状の上側壁凹部底面部22と下側壁凹部底面部32を形成する。上側壁凹部底面部22と下側壁凹部底面部32に上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33を形成する。上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33に取付部材40を取付けて、カバー部材50を、取付部材40の頭部41と脚部43で挟持するとともに、上側壁凹部底面部22又は下側壁凹部底面部32に保持して、カバー部材50を固定した。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のフロアパネルの下等に取付けられる自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造に関するものである。
従来、図6に示すように、自動車用の燃料タンク101の外壁は、ブロー成形された場合においても、上側壁120と下側壁130から構成されている。燃料タンク101の内圧が昇降するときに、上側壁120と下側壁130が膨張したり凹んだりするが、それを防止するため、上側壁120と下側壁130の強度を向上させることが必要である。しかし、強度を向上させるために、上側壁120と下側壁130の肉厚を増加させると、燃料タンク101の重量が増加してしまうこととなる。
そのため、上側壁120と下側壁130の一部を凹ませて、上側凹部121と下側凹部131を設けて、上側凹部121と下側凹部131の底を接合、溶着させて、上側壁120と下側壁130の強度を向上させて、上側壁120と下側壁130の膨張と凹みを防止している。
そして、さらに、燃料タンク101の変形を防止するために、金属材料、例えば鉄系材料で形成されたタンク変形抑制部材140を上面側と下面側に取付けることが行われている。
上側凹部121と下側凹部131の接合部分には、取付孔123が形成され、取付孔123には、ボルト150が挿入されて、上面側と下面側の金属製のタンク変形抑制部材140を金属製のボルト150とナット151でネジ止めしている(例えば、特許文献1参照。)。
この取付孔123の形成は、図7に示すように、上側凹部121と下側凹部131の接合部分を孔開け加工により形成しているものがある。この場合には、燃料タンク101をブロー成形した後に、接合部分に孔開け加工をすることとなり、手間がかかるとともに、取付孔123の端面にバリヤ層114の切れ目が生じることとなる。このため、この切れ目から燃料タンク101内の燃料の浸透が生じる場合がある。
また、図8に示すように、ブロー成形時に、予め、取付孔123に対応して、金型を配置することにより、孔開け加工を行うことなく、取付孔123を形成することも行われている。この場合には、取付孔123の端面と近傍の形状が、丸みを帯びて形成されるために、ボルト150とナット151の安定性がよくないとともに、柔軟性を有する部材を、取付孔123に取付けると、その部材の安定性もよくなかった。
特開2010−285064号公報
本発明は、ブロー成形で形成された燃料タンクに、安定して容易にカバー部材を取付ける自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、自動車に取付けられ、ブロー成形で形成される自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造において、
燃料タンクの上側壁と下側壁の一部が互いに中心方向に凹んで上側壁凹部と下側壁凹部を形成し、上側壁凹部と下側壁凹部で上側壁と下側壁が接合するとともに、接合部分で平面状の上側壁凹部底面部と下側壁凹部底面部を形成し、上側壁凹部底面部と下側壁凹部底面部にブロー成形時に上側壁と下側壁とを貫通して上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔を形成し、上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔に取付部材を取付けて、
上側壁又は下側壁に取付けられたカバー部材を、取付部材の頭部と脚部で挟持するとともに、上側壁凹部底面部又は下側壁凹部底面部に保持して、燃料タンクのカバー部材を固定したことを特徴とする自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造である。
請求項1の本発明では、燃料タンクの上側壁と下側壁の一部が互いに中心方向に凹んで上側壁凹部と下側壁凹部を形成し、上側壁凹部と下側壁凹部で上側壁と下側壁が接合する。このため、燃料タンクの外壁の強度が増加して、燃料タンクの内部の圧力が昇降しても、上側壁と下側壁の接合部分で燃料タンクの外壁の強度を増加させて、外壁の変形を防止することができる。
接合部分で平面状の上側壁凹部底面部と下側壁凹部底面部を形成したため、カバー部材を取付ける取付部材を平面状の部分で保持して、安定して取付けることができる。
上側壁凹部底面部と下側壁凹部底面部にブロー成形時に上側壁と下側壁とを貫通して上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔を形成した。このため、上側壁と下側壁とを貫通した上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔を形成するための後加工が不要となり、製造が容易であり、コストを低減できる。
上側壁又は下側壁に取付けられたカバー部材を、取付部材の頭部と脚部で挟持するとともに、上側壁凹部底面部と下側壁凹部底面部に保持して、燃料タンクのカバー部材を固定した。このため、カバー部材を取付部材の頭部と脚部で挟持して、平面状に形成された上側壁凹部底面部又は下側壁凹部底面部に保持して、取付けることができ、カバー部材が安定して取付けられることができる。
請求項2の本発明は、取付部材は、クリップであり、カバー部材は、燃料タンクの下面を覆うプロテクタである自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造である。
請求項2の本発明では、取付部材は、クリップであり、カバー部材は、燃料タンクの下面を覆うプロテクタであるため、上側壁と下側壁とを貫通した上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔にクリップを挿入することにより容易にプロテクタを燃料タンクの下面に取付けることができ、取付作業が容易である。クリップは合成樹脂製であり、燃料タンクと擦れても、燃料タンクを傷つけることがない。
請求項3の本発明は、取付部材の脚部には、平板状のリング部材が取付けられ、リング部材が上側壁凹部底面部と当接し、取付部材の頭部は、先端が平板状に形成され、平板状の頭部と下側壁凹部底面部で燃料タンクのカバー部材を保持した自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造である。
請求項3の本発明では、取付部材の脚部には、平板状のリング部材が取付けられ、リング部材が上側壁凹部底面部と当接する。このため、平面状に形成された上側壁凹部底面部と、平板状のリング部材が当接して、取付部材の脚部を安定して保持することができる。
取付部材の頭部は、先端が平板状に形成され、平板状の頭部と下側壁凹部底面部で燃料タンクのカバー部材を保持した。このため、カバー部材が柔軟性を有していても、平板状の脚部と下側壁凹部底面部で安定して保持されることができる。
請求項4の本発明は、上側壁と下側壁は、外側本体層、外側接着層、バリヤ層、内側接着層及び内側本体層を有する多層構成である自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造である。
請求項4の本発明では、上側壁と下側壁は、外側本体層、外側接着層、バリヤ層、内側接着層及び内側本体層を有する多層構成である。このため、外側本体層と内側本体層の剛性を有し、耐燃料油性を有する合成樹脂を使用することができる。バリヤ層には燃料の透過性の低い材料を使用することができる。外側接着層と内側接着層とでバリヤ層と、外側本体層及び内側本体層を強固に接着して、上側壁と下側壁の強度と耐久性を向上させることができる。
請求項5の本発明は、上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔の端面は、上側壁の外側本体層と下側壁の外側本体層が結合して覆い形成された自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造である。
請求項5の本発明では、上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔の端面は、上側壁の外側本体層と下側壁の外側本体層が上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔の部分で連続して結合して覆い形成されたため、バリヤ層が取付孔の部分でも切れ目なく連続させることができ、燃料が取付孔の部分から透過することがない。
上側壁凹部底面部と下側壁凹部底面部にブロー成形時に上側壁と下側壁とを貫通して上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔を形成したため、上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔を形成するための後加工が不要となり、製造が容易であり、コストを低減できる。
上側壁又は下側壁に取付けられたカバー部材を、取付部材の頭部と脚部で挟持するとともに、上側壁凹部底面部と下側壁凹部底面部に保持して、燃料タンクのカバー部材を固定したため、カバー部材を取付部材の頭部と脚部で挟持して、平面状に形成された上側壁凹部底面部又は下側壁凹部底面部に保持して、取付けることができ、カバー部材が安定して取付けられることができる。
本発明の第1の実施の形態である燃料タンクの凹部にカバー部材を取付けた状態の断面図である。 本発明の第1の実施の形態である燃料タンクの凹部の取付孔の部分の拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態である燃料タンクの凹部にカバー部材を取付けた状態の断面図である。 本発明に使用する燃料タンクの斜視図である。 本発明に使用する燃料タンクの外壁の拡大断面図である。 従来の燃料タンクにタンク変形抑制部材を取付けた状態の断面図である。 従来の燃料タンクの凹部の取付孔の部分の拡大断面図である。 従来の他の燃料タンクの凹部の取付孔の部分の拡大断面図である。
本発明の実施の形態の自動車用の燃料タンク1にカバー部材50取付けた取付構造について、図1〜図5に基づき説明する。
まず、燃料タンク1の構造について説明し、その後、カバー部材50取付けた取付構造について説明する。
本発明の実施の形態に使用する燃料タンク1は、ブロー成形で形成され、その外壁である燃料タンク外壁10は、一個のパリソンから燃料タンク上側壁20と燃料タンク下側壁30が一体的に形成されている。そして、燃料タンク上側壁20と燃料タンク下側壁30には、互いに燃料タンク1の中心方向に凹んだ後述する上側壁凹部21と下側壁凹部31が形成されている。
図4に示すように、燃料タンク上側壁20に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が形成されている。ポンプユニット取付孔4から燃料ポンプ(図示せず)を燃料タンク1内に取付けた後に、ポンプユニット取付蓋(図示せず)によりポンプユニット取付孔4を塞ぐことができる。
さらに、燃料タンク上側壁20には、車体に設けられた給油口(図示せず)から燃料を燃料タンク1内に注入するインレットパイプ(図示せず)と接続するインレットパイプ接続部5が取付けられている。また、上記燃料ポンプからエンジンに燃料を送付する燃料パイプの取付部等の取付部6も取付けられている。さらに、燃料ポンプを駆動する電気コードや燃料タンク1内の蒸発燃料を調整する各種のパイプが取付けられている。
本実施の形態において、燃料タンク1は、多層ブロー成形で形成され、燃料タンク外壁10の燃料タンク上側壁20と燃料タンク下側壁30は、一体的な合成樹脂の多層構成で、図5に示すように、外側から順に表皮層11、外側本体層12、外側接着剤層13、バリヤ層14、内側接着剤層15及び内側本体層16から形成されている。
ブロー成形においては、上記の6層から構成されるパリソンが使用される。6層以外の層構成を有するパリソンを使用することもできる。また、後述するように、表皮層11は外側本体層12に再生部材や、フィラー等を混入する場合に使用されるが、表皮層11を省略することもできる。
表皮層11、外側本体層12は、耐衝撃性が大きく、燃料油に対しても剛性が維持される熱可塑性合成樹脂から形成され、高密度ポリエチレン(HDPE)から形成されることが好ましい。外側本体層12が、無機フィラーを含有した場合には、外側本体層12の表面を覆うため、表皮層11が使用され、表面に無機フィラーが出ることがなく、表面を円滑にすることができる。
表皮層11と外側本体層12と、後述する内側本体層16に使用する高密度ポリエチレン(HDPE)は、例えば、具体的には以下のポリエチレンを使用することができる。
高密度ポリエチレン(HDPE)は、溶融流動速度(MRF:21.6kg/10min)が5〜7であって、密度(g/cm)が0.944〜0.950のものを使用することができる。
外側本体層12は、高密度ポリエチレン(HDPE)を主に含有する再生材を主材として形成してもよい。高密度ポリエチレン(HDPE)を主に含有する再生材は、例えば、使用後に回収された燃料タンク1を粉砕してリサイクルして使用する場合や、燃料タンク1の製造工程中で発生する製造工程中で発生する切れ端や不良品を粉砕してリサイクルして使用する場合がある。燃料タンク1は、主として高密度ポリエチレン(HDPE)から構成されているため、燃料タンク1を粉砕した再生材は、高密度ポリエチレン(HDPE)を主として有している。
これ等の再生材を100%使用する場合と、再生材に新材の高密度ポリエチレン(HDPE)を混合して使用する場合がある。
バリヤ層14は、燃料油の透過が極めて少ない熱可塑性合成樹脂から形成されている。バリヤ層14を構成する熱可塑性合成樹脂は、例えば、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、半芳香族ナイロン(PPA)を使用することができるが、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)が好ましい。
バリヤ層14を有するため、後述する内側本体層16を浸透してきたガソリン等の燃料油を、バリヤ層14で透過を防ぐことができ、大気中に燃料油が蒸発することを防止できる。
バリヤ層14として、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)を使用する場合は、ガソリンの透過防止性に優れるとともに、溶融成形が可能で加工性にも優れている。また、高湿度下においても、ガソリンの透過防止性に優れている。さらに、アルコールを含有するガソリンに対しても優れた透過防止性を有することができる。
外側接着剤層13は、外側本体層12とバリヤ層14の間に設けられて、この2層を接着し、内側接着剤層15は、内側本体層16とバリヤ層14の間に設けられて、この2層を接着する。外側接着剤層13と内側接着剤層15は、同じ材料で形成され、高密度ポリエチレン(HDPE)とバリヤ層14の両方に接着性を有する合成樹脂で形成される。このため、外側接着剤層13と内側接着剤層15は、バリヤ層14と、外側本体層12及び内側本体層16とをそれぞれ強固に接着して、それぞれの層が一体的に密着して、燃料タンク外壁10の燃料透過防止性と、強度を確保することができる。
外側接着剤層13と内側接着剤層15に使用される接着性の熱可塑性合成樹脂としては、例えば、変性ポリオレフィン樹脂を使用することができ、不飽和カルボン酸変性ポリオレフィン樹脂、特に不飽和カルボン酸変性ポリエチレン樹脂が好ましい。これは、ポリオレフィン樹脂に不飽和カルボン酸を共重合又はグラフト重合させることにより製造することができる。
内側本体層16は、表皮層11で述べたように、表皮層11の使用するものと同じ材料である高密度ポリエチレン(HDPE)を使用する。
本実施の第1の形態の燃料タンク1の燃料タンク外壁10は、ブロー成形で一体的に形成されるが、図1に示すように、ブロー成形時に燃料タンク上側壁20と燃料タンク下側壁30の一部が互いに燃料タンク1の中心方向に凹んで、上側壁凹部21と下側壁凹部31を形成し、上側壁凹部21と下側壁凹部31で燃料タンク上側壁20と燃料タンク下側壁30が融着して、接合する。
このため、燃料タンク1の内部の圧力が昇降しても、燃料タンク上側壁20と燃料タンク下側壁30の接合部分で、燃料タンク上側壁20と燃料タンク下側壁30の膨張と凹みを押さえて、燃料タンク外壁10の強度を増加させて、燃料タンク上側壁20と燃料タンク下側壁30の変形を防止することができる。また、燃料タンク1内の燃料の振動も減少させることができる。
燃料タンク上側壁20の上側壁凹部21と、燃料タンク下側壁30の下側壁凹部31の接合部分は、それぞれ平面状の上側壁凹部底面部22と下側壁凹部底面部32を形成している。この上側壁凹部底面部22と下側壁凹部底面部32にそれぞれ、上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33がブロー成形時に、左右のブロー成形金型のキャビティーにそれぞれ形成された突部を、互いに当接させることにより、形成されている。このため、上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33を形成するための後加工が不要となり、製造が容易であり、コストを低減できる。
この場合に、上側壁凹部底面部22と下側壁凹部底面部32が形成されるためには、上側壁凹部21と下側壁凹部31を形成する金型のキャビティーの突出した先端の面が平面状に形成され、その平面状の中心部分に上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33を形成する突部が形成されて、その突部同士が金型を閉じたときに当接している。
上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33は、連通して形成されるとともに、燃料タンク上側壁20と燃料タンク下側壁30を貫通して形成されている。上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33が形成されても、上側壁凹部底面部22と下側壁凹部底面部32には、上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33の周囲に平面状の部分が存在している。
図2に示すように、上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33の端面の部分は、燃料タンク上側壁20の外側本体層12及び表皮層11と、燃料タンク下側壁30の外側本体層12及び表皮層11が結合して覆い形成されている。このため、バリヤ層14が上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33の端面から露出することなく、上側壁凹部底面部22と下側壁凹部底面部32の壁の中で切れ目なく連続して形成されている。このため、燃料タンク1内の燃料が上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33の端面から透過することがない。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態では、貫通して形成された上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33にカバー部材50を取付ける取付部材である取付クリップ40が取付けられる。
取付クリップ40は、円盤状の頭部41と、頭部41から上方(図1における上方)に延びた首部42と、首部42に挿入される脚部43を有する。脚部43は、円盤状の部分と首部42に挿入されて脚部43と頭部41を嵌合する突出部(図示せず)を有する。
取付クリップ40の頭部41によりカバー部材50が下側壁凹部31に取付けられる。脚部43には平板状のリング44が取付けられて、リング44が上側壁凹部底面部22に当接して、脚部43を保持する。このため、カバー部材50を下側壁凹部底面部32に強固に、安定して保持することができる。そのため、カバー部材50を燃料タンク下側壁30に沿って取付けることができる。
カバー部材50は、例えば、燃料タンク1に熱を伝えない断熱シートや、外部からの衝撃を吸収する保護シートが使用される。
カバー部材50は、燃料タンク上側壁20にも取付けることができる。この場合は、燃料タンク下側壁30と両方にカバー部材50を取付けても、燃料タンク上側壁20のみ取付けてもよい。そして、カバー部材50は、取付クリップ40の頭部41で、上側壁凹部底面部22に挟持される。
本発明の第2の実施の形態では、図3に示すように、取付クリップ40の脚部43にはリング44を使用せずに直接、脚部43を上側壁凹部底面部22に当接させることができる。この場合には、頭部41、首部42と脚部43は一体的に形成され、上側壁凹部取付孔23と下側壁凹部取付孔33に脚部43を圧入して取付けることができる。
1 燃料タンク
10 燃料タンク外壁
20 燃料タンク上側壁
21 上側壁凹部
22 上側壁凹部底面部
23 上側壁凹部取付孔
30 燃料タンク下側壁
31 下側壁凹部
32 下側壁凹部底面部
33 下側壁凹部取付孔
40 取付クリップ(取付部材)
50 カバー部材

Claims (5)

  1. 自動車に取付けられ、ブロー成形で形成される自動車用の燃料タンクのカバー部材取付構造において、
    上記燃料タンクの上側壁と下側壁の一部が互いに中心方向に凹んで上側壁凹部と下側壁凹部を形成し、該上側壁凹部と下側壁凹部で上側壁と下側壁が接合するとともに、接合部分で平面状の上側壁凹部底面部と下側壁凹部底面部を形成し、該上側壁凹部底面部と下側壁凹部底面部にブロー成形時に上記上側壁と下側壁とを貫通して上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔を形成し、該上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔に取付部材を取付けて、
    上記上側壁又は下側壁に取付けられた上記カバー部材を、上記取付部材の頭部と脚部で挟持するとともに、上記上側壁凹部底面部又は下側壁凹部底面部に保持して、上記燃料タンクのカバー部材を固定したことを特徴とする自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造。
  2. 上記取付部材は、クリップであり、上記カバー部材は、上記燃料タンクの下面を覆うプロテクタである請求項1に記載の自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造。
  3. 上記取付部材の脚部には、平板状のリング部材が取付けられ、該リング部材が上記上側壁凹部底面部と当接し、上記取付部材の頭部は、先端が平板状に形成され、平板状の上記脚部と上記下側壁凹部底面部で上記燃料タンクのカバー部材を保持した請求項1または請求項2に記載の自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造。
  4. 上記上側壁と下側壁は、外側本体層、外側接着層、バリヤ層、内側接着層及び内側本体層を有する多層構成である請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造。
  5. 上記上側壁凹部取付孔と下側壁凹部取付孔の端面は、上記上側壁の外側本体層と下側壁の外側本体層が結合して覆い形成された請求項4に記載の自動車用の燃料タンクのカバー部材の取付構造。
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