JP2014104557A - 基板保持装置および研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トップリング回転モータから漏れてトップリングヘッド内に侵入したグリース等の潤滑油を速やかに検出するとともにトップリングヘッドから外部に漏出することを防止することができる基板保持装置を提供する。
【解決手段】基板を保持して研磨パッドに押圧するトップリング1を昇降させるとともに回転させるトップリングシャフト11と、トップリングシャフト11を回転させるトップリング回転モータ14と、トップリング回転モータの回転14をトップリングシャフト11に伝達する回転伝達機構と、トップリング回転モータ14を保持するとともに回転伝達機構を収容する箱状のトップリングヘッド10とを備え、トップリングヘッド10に、トップリング回転モータ14の減速機構を潤滑するための潤滑油の漏れを受け止めるオイルパン30を設け、オイルパン30内に潤滑油を検知する漏液センサー35を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、研磨対象物である基板を保持して研磨パッド(研磨面)に押圧する基板保持装置に係り、特に、半導体ウエハ等の基板を研磨して平坦化する研磨装置において基板を保持する基板保持装置に関するものである。また、本発明は、かかる基板保持装置を備えた研磨装置に関するものである。
近年、半導体デバイスの高集積化・高密度化に伴い、回路の配線がますます微細化し、多層配線の層数も増加している。回路の微細化を図りながら多層配線を実現しようとすると、下側の層の表面凹凸を踏襲しながら段差がより大きくなるので、配線層数が増加するに従って、薄膜形成における段差形状に対する膜被覆性(ステップカバレッジ)が悪くなる。したがって、多層配線にするためには、このステップカバレッジを改善し、然るべき過程で平坦化処理しなければならない。また光リソグラフィの微細化とともに焦点深度が浅くなるため、半導体デバイスの表面の凹凸段差が焦点深度以下に収まるように半導体デバイス表面を平坦化処理する必要がある。
従って、半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイス表面の平坦化技術がますます重要になっている。この平坦化技術のうち、最も重要な技術は、化学的機械研磨(CMP(Chemical Mechanical Polishing))である。この化学的機械的研磨は、研磨装置を用いて、シリカ(SiO)等の砥粒を含んだ研磨液を研磨パッドに供給しつつ半導体ウエハなどの基板を研磨パッドに摺接させて研磨を行うものである。
図6は、従来の研磨装置を示す模式図である。図6に示すように、研磨装置は、研磨テーブル100と、研磨対象物である半導体ウエハ等の基板を保持して研磨テーブル上の研磨パッドに押圧する基板保持装置を構成するトップリング1とを備えている。
研磨テーブル100は、テーブル軸100aを介してその下方に配置される研磨テーブル回転モータ(図示せず)に連結されており、そのテーブル軸100a周りに回転可能になっている。研磨テーブル100の上面には研磨パッド101が貼付されている。研磨テーブル100の上方には研磨液供給ノズル102が設置されており、研磨液が研磨パッド101上に供給されるようになっている。
図6に示すように、トップリング1は、基板Wを保持して研磨パッド101の表面(研磨面)101aに押圧するトップリング本体(キャリアとも称する)2と、研磨パッド101を直接押圧するリテーナリング3とから基本的に構成されている。トップリング本体(キャリア)2は概略円盤状の部材からなり、リテーナリング3はトップリング本体2の外周部に取り付けられている。
トップリング1は、トップリングシャフト11に接続されており、トップリングシャフト11は、昇降機構20によりトップリングヘッド10に対して昇降するようになっている。トップリングシャフト11を昇降(上下動)させることにより、トップリングヘッド10に対してトップリング1の全体を上下動させ位置決めするようになっている。
トップリングシャフト11およびトップリング1を昇降させる昇降機構20は、軸受21を介してトップリングシャフト11を回転可能に支持するブリッジ22と、ブリッジ22に取り付けられたねじ機構23と、支持台24上に設けられたトップリング昇降用モータ25とを備えている。昇降機構20は、トップリング昇降用モータ25を駆動すると、ねじ機構23を介してブリッジ22が上下動し、これによりトップリングシャフト11およびトップリング1が上下動するように構成されている。
また、トップリングシャフト11はキー(図示せず)を介して回転筒12に連結されている。この回転筒12はその外周部にタイミングプーリ13を備えている。トップリングヘッド10にはトップリング回転モータ14が固定されており、トップリング回転モータ14の回転軸にタイミングプーリ15が設けられている。そして、タイミングプーリ13とタイミングプーリ15とは、タイミングベルト16によって連結されている。トップリング回転モータ14はモータの回転速度を減速する減速機構としてギア部14Gを備えている。トップリング回転モータ14を回転駆動することによってタイミングプーリ15、タイミングベルト16およびタイミングプーリ13を介して回転筒12およびトップリングシャフト11が一体に回転し、トップリング1が回転する。トップリングヘッド10は、フレーム(図示せず)に回転可能に支持されたトップリングヘッドシャフト17によって支持されている。
特開2008−207320号公報
図6に示すように、従来の研磨装置は、トップリングヘッド10の上面にトップリング回転モータ14を取り付け、トップリングヘッド10の内部にトップリング回転モータ14の回転をトップリングシャフト11に伝達するための回転伝達機構を設けている。トップリングヘッド10は箱状のトップリングヘッドカバー10Cによって覆われている。トップリング回転モータ14のギア部14Gはトップリングヘッド10の内部に延び、またトップリングシャフト11はトップリングヘッド10の上面および下面を貫通して研磨テーブル100に向かって延びている。トップリングシャフト11の下端にはトップリング1が固定されている。
図6に示す研磨装置においては、トップリング回転モータ14のギア部14Gを潤滑するためにグリースを用いている。グリースは粘度が高く常温では半個体または半流動性を呈する潤滑油であるため、従来、グリースがギア部14Gから外部へ漏洩することは想定していなかった。
しかしながら、装置の連続運転によってモータの温度が上昇すると、ギア部14Gに用いられているグリースの粘度が低下するため、図6の矢印で示すように、グリースはトップリング回転モータ14のギア部14Gから直下のタイミングプーリ15の箇所に漏洩し、漏洩したグリースがタイミングベルト16を経由してトップリングシャフト11側に到達し、さらにトップリングヘッドカバー10Cの下面とトップリングシャフト11の外周面との隙間からトップリング1の上面に漏れる場合がある。このように、グリースがトップリング1の上面に漏れると、トップリング1を汚染するとともに、トップリング1の回転によって研磨パッド101を汚染し、結果的に基板のコンタミ(汚染)の原因となる。
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、トップリング回転モータから漏れてトップリングヘッド内に侵入したグリース等の潤滑油を速やかに検知するとともに潤滑油がトップリングヘッドから外部に漏出することを防止することにより、基板のコンタミによる製品不良をなくすことができる基板保持装置および研磨装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の基板保持装置は、研磨対象物である基板を保持して研磨パッドに押圧する基板保持装置において、基板を保持して研磨パッドに押圧するトップリングと、前記トップリングを昇降させる昇降軸であるとともに前記トップリングを回転させる回転軸であるトップリングシャフトと、前記トップリングシャフトを回転させるトップリング回転モータと、前記トップリング回転モータの回転を前記トップリングシャフトに伝達する回転伝達機構と、前記トップリング回転モータを保持するとともに前記回転伝達機構を収容する箱状のトップリングヘッドとを備え、前記トップリングヘッドに、前記トップリング回転モータの減速機構を潤滑するための潤滑油の漏れを受け止めるオイルパンを設け、該オイルパン内に潤滑油を検知する漏液センサーを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、トップリング回転モータの減速機構から漏れてトップリングヘッド内に侵入したグリース等の潤滑油をオイルパンにより受け止めることができる。そして、漏れた潤滑油をオイルパン内の漏液センサーにより速やかに検知することができる。また、オイルパンにより潤滑油がトップリングヘッドから外部に漏出することを防止することができる。ここで、漏液センサーには、例えば光の屈折を利用した光学式などを用いる。
本発明の好ましい態様によれば、前記オイルパンは、前記トップリングヘッド内に設けるか又は前記トップリングヘッドの下面に固定することを特徴とする。
本発明によれば、オイルパンは、トップリングヘッド内に設けてもよいし、トップリングヘッドの下面に固定してもよい。オイルパンをトップリングヘッド内に設ける場合には、タイミングベルトの下方であってトップリングシャフトの周囲を囲むような位置にオイルパンを設ければよく、オイルパンの形状は設置箇所のスペースに応じて適宜選択すればよい。オイルパンをトップリングヘッドの下面に固定する場合には、オイルパンはトップリングヘッドカバーの一部を構成する下面カバーとなる。
本発明の好ましい態様によれば、前記オイルパンは、トップリングシャフトを回転可能に支持するベアリングおよび該ベアリングを収容する軸受ハウジングの下方に配置されていることを特徴とする。
トップリング回転モータの減速機構から漏れた潤滑油は、回転伝達機構を介してトップリングシャフト側に到達するが、本発明によれば、オイルパンは、トップリングシャフトを回転可能に支持するベアリングおよび該ベアリングを収容する軸受ハウジングの下方に配置されているため、トップリングシャフト側に到達した潤滑油は軸受ハウジングの外面を流下してオイルパンにより受け止められる。
本発明の好ましい態様によれば、前記オイルパンは、トップリングシャフトの周囲に設けられる容器であって中央部が空洞になった環状容器からなることを特徴とする。
本発明によれば、オイルパンは、トップリングシャフトが貫通する部分が空洞になっていて、トップリングシャフトの全周を囲むような環状容器からなるため、トップリングシャフト側に到達した潤滑油を確実に受け止めることができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記オイルパンは、トップリングシャフトが貫通する貫通孔を有する底板と、該底板の外周から上方に延びる外壁と、前記貫通孔の縁部から上方に延びる内壁とを備えていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記オイルパンの底板は、前記内壁側から前記外壁側に向かって下方に傾斜しているテーパ面を有することを特徴とする。
本発明によれば、オイルパン内に流入した潤滑油をテーパ面によって内壁側から外壁側に向かって導くことができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記テーパ面の下端から段部を形成することにより凹部を形成し、該凹部に前記漏液センサーを配置したことを特徴とする。
本発明によれば、オイルパン内に流入した潤滑油は、テーパ面を介して凹部に導かれ、凹部内の漏液センサーにより検知される。凹部の容積を小さく設定することにより、少量の潤滑油漏れでも漏液センサーにより確実に検知することができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記潤滑油はグリースであることを特徴とする。
本発明で用いる潤滑油はグリースであり、グリースには、例えば、リチウム系グリースを用いる。
本発明の第二の態様は、研磨パッドを有した研磨テーブルと、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の基板保持装置とを備えた研磨装置である。
本発明によれば、トップリング回転モータから漏れてトップリングヘッド内に侵入したグリース等の潤滑油を速やかに検知することができるとともに潤滑油がトップリングヘッドから外部に漏出することを防止することができる。したがって、トップリングや研磨パッドが潤滑油により汚染されることがなく、基板のコンタミによる製品不良をなくすことができる。
図1は、本発明に係る研磨装置の全体構成を示す模式図である。 図2は、図1に示す研磨装置におけるトップリングヘッド内の詳細構造を示す縦断面図である。 図3(a),(b)はオイルパンを構成する下面カバーの詳細構造を示す図であり、図3(a)は縦断面図、図3(b)平面図である。 図4は、図2のIV部拡大図である。 図5は、オイルパンを構成する下面カバーの他の実施形態を示す縦断面図である。 図6は、従来の研磨装置を示す模式図である。
以下、本発明に係る基板保持装置および研磨装置の実施形態について図1を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る研磨装置の全体構成を示す模式図である。図1に示すように、研磨装置は、研磨テーブル100と、研磨対象物である半導体ウエハ等の基板を保持して研磨テーブル上の研磨パッドに押圧する基板保持装置を構成するトップリング1とを備えている。
研磨テーブル100は、テーブル軸100aを介してその下方に配置される研磨テーブル回転モータ(図示せず)に連結されており、そのテーブル軸100a周りに回転可能になっている。研磨テーブル100の上面には研磨パッド101が貼付されており、研磨パッド101の表面101aが半導体ウエハなどの基板を研磨する研磨面を構成している。研磨テーブル100の上方には研磨液供給ノズル102が設置されており、この研磨液供給ノズル102によって研磨テーブル100上の研磨パッド101に研磨液が供給されるようになっている。
図1に示すように、トップリング1は、基板Wを保持して研磨パッド101の表面(研磨面)101aに押圧するトップリング本体(キャリアとも称する)2と、研磨パッド101を直接押圧するリテーナリング3とから基本的に構成されている。トップリング本体(キャリア)2は概略円盤状の部材からなり、リテーナリング3はトップリング本体2の外周部に取り付けられている。トップリング本体2は、エンジニアリングプラスティック(例えば、PEEK)などの樹脂により形成されている。トップリング本体2の下面には、基板の裏面に当接する弾性膜(メンブレン)4が取り付けられており、メンブレン(弾性膜)4の上面とトップリング本体(キャリア)2の下面との間に複数の圧力室が形成されている。弾性膜(メンブレン)4は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
トップリング1は、トップリングシャフト11に接続されており、このトップリングシャフト11は、昇降機構20によりトップリングヘッド10に対して上下動するようになっている。トップリングシャフト11を昇降させることにより、トップリングヘッド10に対してトップリング1の全体を上下動させ位置決めするようになっている。トップリングシャフト11の上端にはロータリージョイント18が取り付けられている。
上記研磨パッド101としては種々のものがあり、例えば、ダウケミカル社製のSUBA800、IC−1000、IC−1000/SUBA400(二層クロス)、フジミインコーポレイテッド社製のSurfin xxx−5、Surfin 000等がある。SUBA800、Surfin xxx−5、Surfin 000は繊維をウレタン樹脂で固めた不織布であり、IC−1000は硬質の発泡ポリウレタン(単層)である。発泡ポリウレタンは、ポーラス(多孔質状)になっており、その表面に多数の微細なへこみまたは孔を有している。
トップリングシャフト11およびトップリング1を昇降させる昇降機構20は、軸受21を介してトップリングシャフト11を回転可能に支持するブリッジ22と、ブリッジ22に取り付けられたねじ機構23と、支持台24上に設けられたトップリング昇降用モータ25とを備えている。昇降機構20は、トップリング昇降用モータ25を駆動すると、ねじ機構23を介してブリッジ22が上下動し、これによりトップリングシャフト11およびトップリング1が上下動するように構成されている。
また、トップリングシャフト11はキー(図示せず)を介して回転筒12に連結されている。この回転筒12はその外周部にタイミングプーリ13を備えている。トップリングヘッド10にはトップリング回転モータ14が固定されており、トップリング回転モータ14の回転軸にタイミングプーリ15が設けられている。そして、タイミングプーリ13とタイミングプーリ15とは、タイミングベルト16によって連結されている。トップリング回転モータ14はモータの回転速度を減速する減速機構としてギア部14Gを備えている。トップリング回転モータ14を回転駆動することによってタイミングプーリ15、タイミングベルト16およびタイミングプーリ13を介して回転筒12およびトップリングシャフト11が一体に回転し、トップリング1が回転する。トップリングヘッド10は、フレーム(図示せず)に回転可能に支持されたトップリングヘッドシャフト17によって支持されている。
トップリングヘッド10は箱状のトップリングヘッドカバー10Cによって覆われている。トップリング回転モータ14のギア部14Gはトップリングヘッド10の内部に延び、またトップリングシャフト11はトップリングヘッド10の上面および下面を貫通して研磨テーブル100に向かって延びている。トップリングシャフト11の下端にはトップリング1が固定されている。
図2は、図1に示す研磨装置におけるトップリングヘッド10内の詳細構造を示す縦断面図である。図2に示すように、トップリングヘッド10は箱状のトップリングヘッドカバー10Cによって覆われている。トップリング回転モータ14のギア部14Gはトップリングヘッド10の内部に延び、またトップリングシャフト11はトップリングヘッド10の上面および下面を貫通して研磨テーブル100に向かって延びている。トップリングシャフト11の下端にはトップリング1が固定されている。トップリングシャフト11は、トップリングヘッド10の下面LSに固定された軸受ハウジング26内に収容されたベアリング27とトップリングヘッド10の上面USに固定されたベアリング28とにより回転可能に支持されている。トップリングヘッドカバー10Cの下面には、軸受ハウジング26およびベアリング27の下方に下面カバー30が固定されている。下面カバー30は、トップリング回転モータ14のギア部14Gから漏洩したグリースを貯留するためのオイルパンを構成している。下面カバー30内には、漏洩したグリースを検知するための漏液センサー35が配置されている。
図3(a),(b)はオイルパンを構成する下面カバー30の詳細構造を示す図であり、図3(a)は縦断面図、図3(b)平面図である。図3(a),(b)に示すように、オイルパンを構成する下面カバー30は、トップリングシャフト11が貫通する貫通孔31hを有した底板31と、底板31の外周から上方に延びる外壁32と、貫通孔31hの縁部から上方に延びる内壁33とを備えた環状容器からなっている。下面カバー30の平面形状は、半円と矩形を組み合わせた半裁長円形状をなしている。環状容器からなる下面カバー30の容積は、注入されているグリース量(約230ml)よりも大きい380ml〜420mlになるように、各部の寸法が設定されている。
図3(a),(b)に示すように、下面カバー30の底板31は、半円状の底板部分31aと矩形状の底板部分31bとを有し、矩形状の底板部分31bに下方に傾斜するテーパ面TSが形成されている。テーパTSの角度は7.5度〜10度に設定されている。そして、テーパ面TSの下端から段部が形成されて1段下がった箇所に凹部31cが形成されている。凹部31cに漏液センサー35が配置されている。
図4は、図2のIV部拡大図である。図4に示すように、トップリング回転モータ14のギア部14Gから漏れて下面カバー30内に流入したグリースgは、テーパ面TSを介して凹部31cに導かれ、少量のグリース漏れでも漏液センサー35により確実に検知される。漏液センサー35はセンサー部の下端を浸す程度の少量のグリース漏れでも検知することができるため、凹部31cの容積は比較的小さく、例えば、4ml〜6ml程度でよい。尚、グリース漏れを検知したら、研磨装置の制御部に自動的にグリース漏れが通知される仕組みになっていても良い。
図1乃至図4に示すように構成された研磨装置において、トップリング1は、研磨テーブル100に隣接して設置された基板受け渡し部(図示せず)から基板Wを受け取り真空吸着により保持する。トップリングヘッド10はトップリングヘッドシャフト17を中心として旋回可能に構成されており、下面に基板Wを保持したトップリング1は、トップリングヘッド10の旋回により基板Wの受取位置から研磨テーブル100の上方に移動される。そして、トップリング1を下降させて基板Wを研磨パッド101の表面(研磨面)101aに押圧する。このとき、トップリング1および研磨テーブル100をそれぞれ回転させ、研磨テーブル100の上方に設けられた研磨液供給ノズル102から研磨パッド101上に研磨液を供給する。このように研磨液を供給しながら基板Wを研磨パッド101の研磨面101aに摺接させて基板Wの表面を研磨する。
研磨装置を連続運転すると、トップリング回転モータ14の温度が上昇するため、ギア部14Gに用いられているグリースの粘度が低下する。そのため、図2の矢印で示すように、グリースがトップリング回転モータ14のギア部14Gから直下のタイミングプーリ15の箇所に漏洩し、漏洩したグリースがタイミングベルト16を経由してトップリングシャフト11側に到達する場合がある。しかしながら、トップリングシャフト11側に到達したグリースは、図2の矢印で示すように、軸受ハウジング26の外面を流下して下面カバー30に受け止められる。下面カバー30に流入したグリースは、図4に示すように、テーパ面TSを介して凹部31cに導かれ、漏液センサー35により速やかに検知される。なお、図3に示すように、下面カバー30における半円状の底板部分31aには、テーパ面TSは形成されていないが、半円状の底板部分31aに流下したグリースは矩形状の底板部分31b側に流れてテーパ面TSから凹部31cに導かれる。なお、グリースが半円状の底板部分31a側から矩形状の底板部分31b側に流れ易くなるように、半円状の底板部分31a側から矩形状の底板部分31b側に向かってわずかに下方に傾斜している。
図5は、オイルパンを構成する下面カバーの他の実施形態を示す縦断面図である。図5に示すように、本実施形態の下面カバー40は、トップリングシャフト11が貫通する貫通孔41hを有する円環状の底板41と、底板41の外周から上方に延びる外壁42と、貫通孔41hの縁部から上方に延びる内壁43とを備えた環状容器からなっている。下面カバー40は円環状の平面形状をなし、外壁42と内壁43は同心状になっている。環状容器からなる下面カバー40の容積は、注入されているグリース量(約230ml)よりも大きい380ml〜420mlになるように、各部の寸法が設定されている。底板41には、内壁43からやや離間した位置に下方に傾斜するテーパ面TSが形成されている。テーパ面TSは円環状のテーパ面である。そして、テーパ面TSの下端から段部が形成され1段下がった箇所に凹部41cが形成されている。凹部41cには、漏液センサー35が配置されている。凹部41cは、凹部31cと同様に、その容積は例えば4ml〜6ml程度に設定されている。したがって、トップリング回転モータ14のギア部14Gから漏れて下面カバー40内に流入したグリースは、テーパ面TSを介して凹部41cに導かれ、少量のグリース漏れでも漏液センサー35により確実に検知される。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
図1乃至図5に示す実施形態においては、トップリングヘッド10に設けられるオイルパンとして、トップリングヘッド10のトップリングヘッドカバー10Cの下面に固定されるとともにトップリングヘッドカバー10Cの一部を構成する下面カバー30,40を例示したが、オイルパンはトップリングヘッド10内に設置してもよい。この場合、トップリングヘッド10内において、タイミングベルト16の下方であってトップリングシャフト11の周囲を囲むような位置にオイルパンを設ければよく、オイルパンの形状は設置箇所のスペースに応じて適宜選択すればよい。ただし、オイルパンの容積は、上述したように注入されているグリース量(約230ml)よりも大きい380ml〜420mlであり、漏液センサー35を配置する凹部の容積は4ml〜6mlとすることが好ましい。
1 トップリング
2 トップリング本体
3 リテーナリング
10 トップリングヘッド
10C トップリングヘッドカバー
11 トップリングシャフト
12 回転筒
13,15 タイミングプーリ
14 トップリング回転モータ
14G ギア部
16 タイミングベルト
17 トップリングヘッドシャフト
18 ロータリージョイント
20 昇降機構
22 ブリッジ
23 ねじ機構
25 トップリング昇降用モータ
26 軸受ハウジング
27 ベアリング
29 支持台
30,40 下面カバー
31,41 底板
31c,41c 凹部
31h,41h 貫通孔
32,42 外壁
33,43 内壁
35 漏液センサー
100 研磨テーブル
100a テーブル軸
101 研磨パッド
101a 表面(研磨面)
102 研磨液供給ノズル
LS 下面
TS テーパ面
US 上面
W 基板

Claims (9)

  1. 研磨対象物である基板を保持して研磨パッドに押圧する基板保持装置において、
    基板を保持して研磨パッドに押圧するトップリングと、
    前記トップリングを昇降させる昇降軸であるとともに前記トップリングを回転させる回転軸であるトップリングシャフトと、
    前記トップリングシャフトを回転させるトップリング回転モータと、
    前記トップリング回転モータの回転を前記トップリングシャフトに伝達する回転伝達機構と、
    前記トップリング回転モータを保持するとともに前記回転伝達機構を収容する箱状のトップリングヘッドとを備え、
    前記トップリングヘッドに、前記トップリング回転モータの減速機構を潤滑するための潤滑油の漏れを受け止めるオイルパンを設け、該オイルパン内に潤滑油を検知する漏液センサーを設けたことを特徴とする基板保持装置。
  2. 前記オイルパンは、前記トップリングヘッド内に設けるか又は前記トップリングヘッドの下面に固定することを特徴とする請求項1に記載の基板保持装置。
  3. 前記オイルパンは、トップリングシャフトを回転可能に支持するベアリングおよび該ベアリングを収容する軸受ハウジングの下方に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板保持装置。
  4. 前記オイルパンは、トップリングシャフトの周囲に設けられる容器であって中央部が空洞になった環状容器からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の基板保持装置。
  5. 前記オイルパンは、トップリングシャフトが貫通する貫通孔を有する底板と、該底板の外周から上方に延びる外壁と、前記貫通孔の縁部から上方に延びる内壁とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の基板保持装置。
  6. 前記オイルパンの底板は、前記内壁側から前記外壁側に向かって下方に傾斜しているテーパ面を有することを特徴とする請求項5に記載の基板保持装置。
  7. 前記テーパ面の下端から段部を形成することにより凹部を形成し、該凹部に前記漏液センサーを配置したことを特徴とする請求項6に記載の基板保持装置。
  8. 前記潤滑油はグリースであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の基板保持装置。
  9. 研磨パッドを有した研磨テーブルと、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の基板保持装置とを備えた研磨装置。
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