JP2014104540A - 製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類のネジ締めや塗布剤の塗布が要求され、且つ、今後ともこれらの加工種類の増加が予想される加工検査工程において、それぞれの加工検査種類に応じた個別の設備を設計製作した場合、個々の設備はフル稼働しないという無駄が発生する。
【解決手段】ワークを位置決めする位置決め部とワークの加工又は検査を行う加工検査部を分離結合可能な構造として加工検査部を交換する事で、位置決め部を共有しながら、複数種類の加工又は検査を可能にする。又、新たに加工検査種類が増加した場合は、設備全体を準備するのではなく、新しい加工検査に対応した加工検査部だけを準備して、段取交換して対応可能になる。これにより加工検査部に比較して高額なワーク位置決め部の負荷時間を高める事が出来、全体としての設備使用効率を向上させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、ワークを位置決めする位置決め部とワークの加工又は検査を行う加工検査部を分離結合可能な構造として加工検査部を交換する事で、同一の位置決め部で複数種類の加工検査を可能にする製造装置に関するものである。
従来、位置決めしたワークに対して加工または検査を施す製造装置に関する技術として、下記特許文献1に開示される加工部材位置決め装置が知られている。この加工部材位置決め装置は、所定の加工を行う加工装置と加工が施される加工部材の位置決めを行う位置決め装置とを備えている。そして、位置決め装置は、加工部材を位置決めするためのストッパーとこのストッパーを自動的に移動させる駆動装置とを備えており、ストッパー及び駆動装置が取り付けられた支持部材が加工装置とは別体となるように構成されている。このように、ストッパー及びその支持部材と加工装置とを別体に設けることで、加工時の振動がストッパーに伝わらず、加工中のストッパーの位置ズレ等を抑制している。この加工部材位置決め装置は、利用範囲を広げるために、位置決め装置を他の加工装置にも接続(連結)させるように構成されている。
特開平06−31357号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されるような構成の製造装置では、ワークに対して加工または検査を行う加工検査部と位置決め部とが別体として構成されているために、位置決め部に加工検査部を単に連結すると、位置決め部に対する加工検査部の相対位置がばらついてしまう。すなわち、加工検査部によりワークを加工または検査する際に設計上想定される最終効果器(加工ツールの先端)の位置(以下、規定位置という)と、実際に加工検査部が連結された際の位置決め部から見た最終効果器(加工ツールの先端)の位置とがずれてしまい、加工精度や検査精度が低下するという問題がある。
本発明は、ワークを位置決めする位置決め部とワークの加工又は検査を行う加工検査部を分離結合可能な構造として加工検査部を交換する事で、同一の位置決め部で複数種類の加工検査を可能にする製造装置に関するものであり、その中で上述した課題も解決している。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、ワーク(W)を位置決めする位置決め部(11,11a)と、前記位置決め部と連結可能であって連結時に前記位置決め部により位置決めされた前記ワークに対して加工または検査を行う複数種類の加工検査部(12,12a,12b)と、を備え、前記位置決め部に対して連結する前記加工検査部の種類を変更することで前記ワークに対する加工または検査の種類を変更可能な製造装置(10)であって、前記加工検査部は、前記位置決め部により加工検査位置に位置決めされた状態の前記ワークを加工または検査する加工検査手段(26a)と、連結時の前記位置決め部に対する前記加工検査手段の相対位置を計測するための基準となる基準部位(31,32,33)と、を備え、前記位置決め部は、前記ワークを移動させて位置決め可能な移動手段(43)と、連結時の当該位置決め部に対する前記基準部位の位置を計測する計測手段(51x,51y,51z,52x,52y,53y)と、前記計測手段による計測結果に基づいて前記加工検査位置を設定する設定手段(48)と、前記加工検査手段による前記ワークの加工または検査時に当該ワークを前記設定手段により設定された前記加工検査位置まで移動させて位置決めするように前記移動手段を制御する制御手段(48)と、を備えることを特徴とする。
なお、特許請求の範囲および上記手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、加工検査部は、位置決め部により加工検査位置に位置決めされた状態のワークを加工または検査する加工検査手段と、連結時の位置決め部に対する加工検査手段の相対位置を計測するための基準となる基準部位と、を備えている。また、位置決め部では、連結時の当該位置決め部に対する基準部位の位置が計測手段により計測されると、この計測結果に基づいて設定手段により加工検査位置が設定される。そして、加工検査手段によるワークの加工または検査時には、当該ワークを設定手段により設定された加工検査位置まで移動させて位置決めするように移動手段が制御手段により制御される。
これにより、所望の機能を有する加工検査部を位置決め部に連結する場合には、基準部位の位置が計測されて加工検査位置が設定される。したがって、加工検査部と位置決め部とが別体として構成される場合であっても、位置決め部の加工検査位置と加工検査部の規定位置との位置ずれを抑制することができる。
第1実施形態に係る製造装置の概略構成を示す側面図である。 加工検査部の概略構成を示す斜視図である。 加工ユニットの上側連結面を拡大して示す斜視図である。 各基準突起のXZ平面での位置関係を示す説明図である。 加工検査部の電気的構成を示すブロック図である。 位置決め装置の概略構成を示す斜視図である。 位置決め装置の電気的構成を示すブロック図である。 保持部材の概略構成を示す説明図である。 上側連結面の挿通穴を挿通した各基準突起と各センサとの位置関係を示す説明図である。 位置決め装置の変形例の概略構成を示す斜視図である。 加工検査部の連結時処理の流れを例示するフローチャートである。 加工プログラム選択時の加工準備処理の流れを例示するフローチャートである。 ワーク個々の加工処理の流れを例示するフローチャートである。 加工プログラムの概要を説明する説明図である。 加工可能な加工stepの問い合わせの流れを例示する説明図である。 駆動値計算の概要を説明する説明図である。 計測用治具の概略構成を示す斜視図である。 両当てブロックと各基準突起との位置関係を示す説明図である。 計測用治具を加工検査部の上側連結面に装着した状態を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例に係る製造装置の概略構成の一部を示す斜視図である。 同一の加工検査部で加工する加工点を考慮したプログラミングを説明するための説明図である。 異なる加工検査部で加工する加工点を考慮したプログラミングを説明するための説明図である。 簡単化された加工プログラミングを例示する説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る製造装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1に示す製造装置10は、ワークWを位置決めする位置決め部に対して連結した加工検査部の種別に応じてワークWに対する加工または検査を変更可能な装置である。当該製造装置10は、ワークWを位置決めする位置決め部として機能する位置決め装置11と、位置決め装置11により位置決めされたワークWに対して加工または検査を行う加工検査部として機能する複数種類の加工検査部とを備えている。
まず、加工検査部の構成について、図1および図2を用いて説明する。なお、図2は、加工検査部12の概略構成を示す斜視図である。
各加工検査部は、ねじ供給およびねじ締め機能や接着剤塗布機能、ネーム印刷および貼付機能など、装置ごとに異なる機能を有するように、それぞれ構成されている。以下の説明では、ねじ供給およびねじ締め機能を有する加工検査部12を代表例として説明する。なお、図1では、複数種類存在する加工検査部のうち、ねじ供給およびねじ締め機能を有する加工検査部12が位置決め装置11に連結された状態を示している。
図1および図2に示すように、加工検査部12は、下面に4つのキャスター21が設けられる略箱状の台車部22と、加工ユニット23とを備えている。加工検査部12は、台車部22の上面後側(図1の左側)と加工ユニット23の下面後側(図1の左側)とが支持部24を介して連結されて構成されており、台車部22の上面前側22aと加工ユニット23の下面前側23aとの間には、ワークWに対してねじ締めの作業を行うための空間(以下、作業空間Sともいう)が形成される。
加工ユニット23は、略箱状のフレーム25により外郭が構成されており、このフレーム25内には、加工検査手段として、ねじ締め機構26aとこのねじ締め機構26aにねじを供給するねじ供給機構26bとが収容されている。ねじ締め機構26aは、後述するように入力される制御信号に応じて、少なくとも一部が作業空間S内の所定位置まで下降し、当該ねじ締め機構26aによりワークWをねじ締めする際に設計上想定されるワークWの位置(規定位置)にワークWが位置決めされていることを前提に、ねじ供給機構26bから供給されるねじを用いたねじ締めが実施可能となるように、フレーム25の前側に組み付けられている。なお、ねじ締め機構26aは、位置決め装置11との連結が解除される場合には、フレーム25内の元の位置まで上昇するように制御される。
台車部22の前側の側面(以下、下側連結面22bという)と加工ユニット23の前側の側面(以下、上側連結面23bという)とは、床(水平面)に対して垂直となるように配置されており、これら下側連結面22bおよび上側連結面23bには、位置決め装置11と連結するための連結部材27がそれぞれ設けられている。
連結部材27は、矩形状の連結板27aとこの連結板27aの上端および下端に直交するように連結する三角形状の補助板27bとを有するように構成されている。両連結部材27は、下側連結面22bおよび上側連結面23bに対して、連結板27aが鉛直方向に沿うとともに補助板27bが水平方向に沿うように、それぞれ組み付けられている。すなわち、両連結板27aは、それぞれ下側連結面22bおよび上側連結面23bから鉛直方向に沿うように直角に突出して配置されている。
また、上側連結面23bには、位置決め装置11に対する加工検査部12の位置を計測するための基準部位となる基準突起31,32,33が設けられている。この基準突起31,32,33の機能について、図3および図4を用いて詳細に説明する。なお、図3は、加工ユニット23の上側連結面23bを拡大して示す斜視図である。図4は、各基準突起31〜33のXZ平面での位置関係を示す説明図である。
図3に示すように、基準突起31,32,33は、上側連結面23b上から突出する突起であり、おおよそ、基準突起31と基準突起32が鉛直線上になり、基準突起33は、上側連結面23b上で基準突起31および基準突起32からなるべく離れた位置に配置されている。
図3および図4に示すように、第1の基準突起31は、四角柱状に形成されており、各外面のうち、YZ平面に沿う側面によりX方向基準面31xが形成され、XZ平面に沿う端面によりY方向基準面31yが形成され、XY平面に沿う側面によりZ方向基準面31zが形成される。また、第2の基準突起32は、四角柱状に形成されており、各外面のうち、YZ平面に沿う側面によりX方向基準面32xが形成され、XZ平面に沿う端面によりY方向基準面32yが形成される。また、第3の基準突起33は、円柱状に形成されており、各外面のうち、XZ平面に沿う端面によりY方向基準面33yが形成される。
このように形成される第1の基準突起31は、上側連結面23bのX方向負側の側縁と下縁との双方に近い位置に配置されている。また、第2の基準突起32は、上側連結面23bの上縁近傍であって、そのX方向基準面32xが第1の基準突起31のX方向基準面31xと概略同一平面上に位置するように配置されている(図4参照)。また、第3の基準突起33は、上側連結面23bのX方向正側の側縁近傍であってZ方向にて略中間位置に位置するように配置されている。また、各基準突起31〜33は、Y方向基準面31y,32y,33yが上側連結面23bから概略同一寸法だけY-方向へ飛び出している。これら各基準突起31〜33は、XZ平面、すなわち、Y方向から上側連結面23bを見た状態では、図4に示すように配置されることとなる。
上述のように形成される加工検査部の各基準突起31〜33の計測データを使用して加工検査部座標系Pを生成する。加工検査部座標系Pから最終効果器EE(加工Tool先端)までの距離と角度を示す座標変換行列EE(図16参照)は、予め計測してメモリ29aに記憶させておく。
次に、加工検査部12の電気的構成について、図5を用いて説明する。図5は、加工検査部12の電気的構成を示すブロック図である。
加工検査部12は、ねじ締め機構26aやねじ供給機構26b等に加えて、連結された位置決め装置11や他の外部装置との間でのデータ通信を行うためのインタフェースとして構成される通信部28や当該加工検査部12全体を制御する制御部29を備えている。
制御部29は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有しており、メモリ29aと協働して情報処理手段として機能している。このように構成される制御部29は、通信部28を介して入力される位置決め装置11からの指令に応じて、メモリ29aに記憶された上記加工検査部座標系Pから最終効果器EEまでの座標変換行列EEを出力するとともに、ねじ締め機構26aやねじ供給機構26b等に対して上記指令に応じた制御信号を出力する。これにより、ねじ締め機構26aやねじ供給機構26bは、位置決め装置11からの指令に応じて、規定位置に位置決めされたワークWに対するねじ締めを所定のタイミングで実施する。
次に、位置決め装置11の構成について、図6〜図9を用いて説明する。なお、図6は、位置決め装置11の概略構成を示す斜視図である。図7は、位置決め装置11の電気的構成を示すブロック図である。図8は、保持部材44の概略構成を示す説明図である。図9は、上側連結面41bの挿通穴61〜63を挿通した各基準突起31〜33と各センサ51x,51y,51z,52x,52y,53yとの位置関係を示す説明図である。なお、図9では、便宜上、連結部材27の図示を省略している。
位置決め装置11は、連結された加工検査部に対してワークWを加工または検査用に位置決めする位置(加工検査位置)まで移動させて位置決めする装置である。この位置決め装置11は、図6および図7に示すように、外郭を構成するフレーム41と、ワークWを保持する治具42と、治具42を三次元的に移動させるロボット43と、保持部材44と、シャッター45と、表示部46と、通信部47と、各基準突起31〜33との相対位置を計測するための各センサ51x,51y,51z,52x,52y,53yと、当該位置決め装置11全体を制御する制御部48とを備えている。なお、図6では、便宜上、ロボット43や表示部46等の図示を省略している。
治具42は、保持対象のワークWの形状にあわせて着脱容易に形成されており、ワークWが装着されることで保持される。この治具42は、ロボット43により三次元的に移動可能に保持されている。
ロボット43は、電気的に接続される制御部48により制御されて、治具42を三次元的に移動させるとともに位置決め可能な移動手段として構成されている。具体的には、ロボット43は、例えば、連結された加工検査部12がワークWに対して1箇所または複数箇所ねじ締めを行う場合には、ワークWのねじ締め部分がねじ締め機構26aによりねじ締め可能に位置決めされるように当該ワークWを加工検査位置まで移動させ、ねじ締め機構26aによるねじ締めが完了すると、ワークWを作業空間S内から所定の位置まで移動させるように駆動する。このロボット43の駆動時の位置決めに関する情報やその移動タイミングは、制御部48からの指令に基づいて決定されるものである。
フレーム41は、その一部が、ロボット43により移動するワークWを覆うことで可動部全体を保護するカバー部材として機能するように形成されている。このフレーム41の前側(図1の左側)には、加工検査部12との連結時に下側連結面22bおよび上側連結面23bに対してそれぞれ対向または面接触する下側連結面41aおよび上側連結面41bが形成されている。下側連結面41aおよび上側連結面41bには、連結時に連結部材27が挿通するための開口41c,41dがそれぞれ形成されている。
図8に示す保持部材44は、下側連結面41aおよび上側連結面41bの開口41c,41dを挿通する連結部材27を利用して加工検査部12を保持するための部材であり、各開口41c,41d付近にそれぞれ配置されている。保持部材44は、電気的に接続される制御部48により制御されて、一対のシリンダー44aにより連結板27aに対して左右からロッド44bを押圧することで、連結部材27を挟み込んで保持するように駆動する。
図9に示すように、上側連結面41bには、加工検査部との連結時に各基準突起31〜33が挿通する挿通穴61〜63が形成されている。そして、挿通穴61の近傍には、当該挿通穴61を挿通する第1の基準突起31に対して、X方向基準面31xまでのX方向距離を計測するセンサ51xと、Y方向基準面31yまでのY方向距離を計測するセンサ51yと、Z方向基準面31zまでのX方向距離を計測するセンサ51zとが配置されている。また、挿通穴62の近傍には、当該挿通穴62を挿通する第2の基準突起32に対して、X方向基準面32xまでのX方向距離を計測するセンサ52xと、Y方向基準面32yまでのY方向距離を計測するセンサ52yとが配置されている。また、挿通穴63の近傍には、当該挿通穴63を挿通する第3の基準突起33に対して、Y方向基準面33yまでのY方向距離を計測するセンサ53yが配置されている。これら各センサ51x,51y,51z,52x,52y,53yは、その計測距離に応じた計測信号を出力するように、制御部48にそれぞれ電気的に接続されている。なお、各センサ51x,51y,51z,52x,52y,53yは、特許請求の範囲に記載の「計測手段」の一例に相当し得る。
また、フレーム41の上記カバー部材には、ロボット43により加工検査位置に位置決めされたワークWを加工または検査のために露出させるための開口41eが形成されるとともに、この開口41eを閉塞可能な閉塞手段としてシャッター45が設けられている。シャッター45は、電気的に接続される制御部48による制御に応じて、開口41eを開閉する開閉動作が実施されるように構成されている。これにより、シャッター45が開口41eを開放する開放状態では、加工検査位置に位置決めされたワークWが開口41eを介して露出し、シャッター45が開口41eを閉塞する閉塞状態では、ワークWを含めた可動部全体がフレーム41およびシャッター45により保護される。
表示部46は、例えば液晶表示器などによって構成されており、電気的に接続される制御部48によってその表示内容が制御されるように構成されている。
通信部47は、連結された加工検査部や他の外部装置との間でのデータ通信を行うためのインタフェースとして構成されており、制御部48と協働して通信処理を行う構成をなしている。
制御部48は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有しており、メモリと協働して情報処理手段として機能している。このように構成される制御部48が以下に示す位置決め処理を実行することで、加工検査部の規定位置との位置ずれを抑制するように設定された加工検査位置にワークWが位置決めされる。なお、制御部48は、特許請求の範囲に記載の「制御手段」の一例に相当し得る。
なお、例えば、2つの加工検査部を同時に位置決め装置に連結する場合には、図10に例示する位置決め装置11aを採用することができる。
この位置決め装置11aは、同時に連結される2種類の加工検査部12a,12bに対してワークWを位置決め可能に構成されている。すなわち、位置決め装置11aは、図10に示すように、加工検査部側から見て一側半面と他側半面とに、開口41c,41d,41eおよび挿通穴61〜63等がそれぞれ形成されるとともに、保持部材44,シャッター45,各センサ51x,51y,51z,52x,52y,53y等がそれぞれ配置されている。そして、位置決め装置11aの上記一側半面に第1の加工検査部として加工検査部12aが連結され、位置決め装置11aの上記他側半面に第2の加工検査部として加工検査部12bが連結される。
以下、制御部48により実行される位置決め処理について、加工検査部の連結時処理(図11)と、加工検査プログラムを切り替える際の処理(図12および図13)とに分けて説明する。なお、図12に示す処理を実施するプログラムは、特許請求の範囲に記載の「加工検査可否判定プログラム」の一例に相当し得る。
まず、通信部47,28を介した通信が可能な状態で、加工検査部12の両連結部材27が位置決め装置11の開口41c,41dを挿通するとともに、各基準突起31〜33が対応する挿通穴61〜63を挿通するように、加工検査部12を位置決め装置11に組み付ける。
この状態で制御部48により、まず、図11のステップS202に示す連結処理がなされ、保持部材44を保持状態にするための制御信号が出力される。これにより、両保持部材44のロッド44bにて開口41c,41dを挿通する連結部材27の連結板27aがそれぞれ挟み込まれて保持されることで、位置決め装置11および加工検査部12が相対移動不能に連結される。なお、保持部材44は、制御部48からの制御信号に応じて連結部材27を保持するように動作することに限らず、例えば、作業者による所定の操作に応じて連結部材27を保持するように動作してもよい。
次に、ステップS203でEE:加工検査部座標系から最終効果器(加工ツールの先端)の座標系への4x4座標変換行列が、加工検査部から取得され、メモリ等に記憶される。これにより、位置決め装置11は、連結された加工検査部の最終効果器(加工ツールの先端)の位置を容易に取得することができ、連結される可能性がある全ての加工検査部ごとの基準相対位置情報を予め位置決め装置11に記憶しておくことを不要とすることができる。
続いて、ステップS204に示す加工検査部 基準部位の計測がなされる。この処理では、各センサ51x,51y,51z,52x,52y,53yから入力される計測信号に基づいて、挿通穴61〜63を挿通している各基準突起31〜33の各基準面31x,31y,31z,32x,32y,33yまでの相対距離が計測される。具体的には、各センサ51x,51y,51zにより、第1の基準突起31の各基準面31x,31y,31zについて所定の基準点からの距離がそれぞれ計測され、両センサ52x,52yにより、第2の基準突起31の両基準面32x,32yについて上記所定の基準点からの距離がそれぞれ計測され、センサ53yにより、第3の基準突起33のY方向基準面33yについて上記所定の基準点からの距離が計測される。
続いて、ステップS205で、上記の6個の計測データと、事前に制御部48に記憶させているz32,x33,z33の3個の値(図4参照)を使用して、計測器座標系M上の点P31,P32,P33の3次元座標XYZを計算し、この3点の座標値から、計測器座標系Mから加工検査部座標系Pへの4x4座標変換行列Pを計算する。
次に、製造装置10において、加工プログラムを選択して加工を開始する際に実施される処理(図12)を用いて、加工すべき加工検査部を発見する処理と、加工すべき加工検査部に応じた加工検査位置にワークを移動させる為の移動手段の駆動値計算の方法について述べる。
最初に加工プログラム(図14)について述べる。加工プログラムは、複数の順次実行するStepから構成され、個々のStepには、ワーク座標系上のXYZ座標と加工の内容が示されている。Step3を例にとり、加工指示の内容を説明すると、最初のScrewがネジ締め加工を意味し、次のM4−1が、ネジ締めするネジの種類を意味し、最後の7がネジ締めトルクを意味している。Step7では、最初のdispenseが塗布を意味し、次の1wが塗布すべき材料を意味し、最後の2が塗布する量を示している。
この様に、加工内容は加工の種類によって異なるので、加工種類別にそれぞれ独自の意味のある言葉(文字列)と数値を並べ方を決めて使用する。
加工プログラムは事前に複数作成され、制御部48に記憶されており、作業者が加工したい加工プログラムを選択する事で、製造装置10は選択された加工プログラムの実行準備に入る。
加工プログラムの加工内容指示部分は、上記の様に加工種類別に異なるので、加工プログラムを選択した際に最初に行う事は、ステップS302で、この加工プログラムを加工検査部に送信して、それぞれの加工検査部がその時点で搭載しているネジ種類情報や搭載しているネジ締めドライバーのトルク可能範囲情報と比較して、実行可能な加工Stepを返答してもらう事である(図15参照)。
これにより、ステップS303で、現在連結されている加工検査部で全ての加工検査Stepを加工可能か否かが判定され、加工出来ない加工Stepがあれば(S303でNo)、それは、その加工Stepを加工すべき加工検査部が連結されていないという事であるので、その旨を表示器46へ表示する(S311)。
また、加工検査部自身により所望の加工または検査を実施可能であるか否かについて判定されることに限らず、位置決め装置11により加工検査部が所望の加工または検査を実施可能であるか否かについて判定されてもよい。具体的には、例えば、上記ステップS302に示す処理にて、加工検査部12から上記所定の加工可否判定プログラムと加工可能範囲情報とを取得して、当該所定のプログラムを制御部48等にて実施することで肯定判定および否定判定のいずれかを取得してもよい。
この様に、加工可能範囲情報と加工プログラム上の加工指示情報を比較して当該加工検査部で加工プログラムで指示された加工の可否を判定するプログラムを加工検査部のメモリ29aに記憶させる事で、将来的に加工検査部の種類が増加しても、位置決め装置11の制御プログラムを何ら変更する事なく対処可能となる。
全ての加工Stepに対して加工可能な加工検査部が連結されていた場合は(S303でYes)、ステップS304で、どのStepをどの加工ユニットで加工するのか記憶する。そして、ステップS305で、それぞれの加工Stepで、ワークを加工検査部の最終効果器(加工ツール先端位置)に位置決めする為のロボット43の駆動量を、図16に示す式(1)から求められる式(2)の行列式で計算する。
ここで、上記式(2)の行列式の各項目は以下を意味する。
M :計測器座標系
P :加工検査部座標系
EE:最終効果器(加工ツールの先端)の座標系
Rz:ロボットの駆動量が0の時のロボットの治具を掴むハンドの座標系
Rd:ある駆動量ロボットを駆動させた時のロボットの治具を掴むハンドの座標系
J :治具座標系(これはロボットの治具を掴むハンドで把握された時には、
RzおよびRdの3次元位置と角度が一致する)
W :ワーク座標系
Nc:加工点座標系
Rz:計測器座標系から駆動量が0のロボットハンドの座標系への4x4座標変換
行列(事前に計測)
RzRd:駆動量が0のロボットハンドの座標系からある駆動をした際の
ロボットハンドの座標系への4x4座標変換行列
W:治具座標系からワーク座標系への4x4座標変換行列(事前に計測)
Nc:ワーク座標系からNC加工点座標系への4x4座標変換行列
加工プログラム中のXYZデータから生成される
P:計測器座標系から加工検査部座標系への4x4座標変換行列
(計測データから生成する)
EE:加工検査部座標系から最終効果器(加工ツールの先端)の座標系への
4x4座標変換行列(事前に計測)
なお、式(1)のEEは、加工検査部を位置決め部11に連結した際の当該位置決め部11から見た加工検査部の最終効果器EEの位置を示す。
尚、RzおよびWは、本文中に示されていないが、事前に計測され、制御部48に記憶されているものとする。
駆動量は、上記式(2)により計算されるので、計算されたロボット駆動量は、P:計測器座標系から加工検査部座標系への4x4座標変換行列(=加工検査部連結時のズレ量)が反映されたものとなり、連結位置ずれに起因する加工時の位置ずれを抑制することができる。
また、この加工検査位置設定処理は、制御部48と異なる別の制御装置、例えば、ロボット43の駆動制御を司る制御装置等により実施してもよい。
このように各Stepに対応した駆動量が計算されると、ステップS306とステップS307で、加工に使用するシャッター45を開放状態にするための指令が出力され、その開口部から加工ツールが加工空間を降ろされる。
又、加工で使用しない加工検査部については、ステップS308とステップS309で、加工ツールが加工空間から引き上げられ、シャッター45が閉じられる。これにより加工検査部はいつでも取り外し可能な状態になり、作業者から図示されていない指示ボタンにより取り外し指示が出された場合は、メカ的電気連結が解除され、実際に取外し可能になる。
この様に、使用しない加工検査部の開口41eが閉塞状態となるので、加工検査部12aによる加工検査中であっても他の加工検査部の交換を安全に実施することができる。すなわち、加工検査部の交換のために稼働中の加工検査部を停止する必要がなく事前交換準備ができるので、加工検査部の交換に起因する設備停止時間を低減することができる。
以上により選択された加工プログラムを実際に使用して加工を行う準備が完了する。
ワーク個々の加工処理に関しては、図13のフローチャートで説明する。この処理は図示されていない加工開始ボタンを作業者が押す事で開始されるものとする。
加工はフローチャートの示す様に、ステップS402でStep番号が1に設定された後に、ステップS403で加工検査位置への移動処理がなされ、ステップS404で加工指示が位置決め部から加工部に出され、ロボットにより保持されたワークWが加工検査位置に位置決めされるように、ロボット43により移動される。これにより、ワークWがねじ締め機構26aの直下にて位置決めされる。
ステップS404での加工指令文字列の有無により、加工の為のStepかそこに移動するまでの経由点かが判別され、加工の場合は(S404でYes)、ステップS405で、加工指示が加工検査部に指令される。これによりねじ締め機構26aがねじ締め動作を開始することで、ワークWに対するねじ締め(加工)が実施される。
加工完了になったら(S406でYes)、ステップS407で最終Stepかどうか判断され、最終Stepでない場合は(S407でNo)、ステップS403へ戻るというフローで、加工プログラムで指定された全ての加工Stepが終えるまで加工を行い、全ての加工Stepを終えることで(S407でYes)、ステップS408で、ワーク1個の加工が完了する。
以上説明したように、本実施形態に係る製造装置10では、加工検査部(12)は、位置決め装置11により加工検査位置に位置決めされた状態のワークWを加工または検査する加工検査手段(26a)と、連結時の位置決め装置11に対する加工検査部の相対位置を計測するための基準となる各基準突起31〜33と、を備えている。また、位置決め装置11では、連結時の当該位置決め装置11に対する各基準突起31〜33の位置が各センサ51x,51y,51z,52x,52y,53yにより計測されると、この計測結果に基づいて上記加工検査位置設定処理により加工検査位置が設定される。そして、加工検査手段によるワークWの加工または検査時には、当該ワークWを加工検査位置設定処理により設定された加工検査位置まで移動させて位置決めするようにロボット43が制御部48により制御される。
また、加工検査部の基準部位は、連結面から同じ長さで直角に突出する3つの基準突起31〜33であって、第1の基準突起31にはX,Y,Z方向基準面31x,31y,31zが形成され、第2の基準突起32にはX,Y方向基準面32x,32yが形成され、第3の基準突起33にはY方向基準面33yが形成され、第1の基準突起31のX方向基準面31xと第2の基準突起32のX方向基準面32xとは同一平面上に位置するように形成されている。そして、各センサ51x,51y,51z,52x,52y,53yにより、第1の基準突起31の各基準面31x,31y,31zについて所定の基準点からの距離がそれぞれ計測され、両センサ52x,52yにより、第2の基準突起31の両基準面32x,32yについて上記所定の基準点からの距離がそれぞれ計測され、センサ53yにより、第3の基準突起33のY方向基準面33yについて上記所定の基準点からの距離が計測されることで、連結時の位置決め装置11に対する基準部位の位置が計測される。
さらに、移動中のワークWを覆うことで可動部を保護するフレーム41のカバー部材には、加工検査位置に位置決めされたワークWを露出させる開口41eが形成されるとともに、当該開口41eを閉塞可能なシャッター45が設けられており、加工で使用されない場合には、シャッター45により開口41eが閉塞される。
これにより、加工検査に使用しない加工検査部を加工中に取り外しても、作業者等が移動中のワークW等の可動部に触れることができないので、作業者等に対する安全性を高めることができる。
なお、加工検査部において、各基準突起31〜33とねじ締め機構26aの最終効果器(加工ツールの先端)の座標は、例えば、最終効果器(加工ツールの先端)計測用治具を用いて計測することができる。以下、最終効果器(加工ツールの先端)の座標を計測するための計測用治具70について、図17〜図19を参照して説明する。なお、図17は、計測用治具70の概略構成を示す斜視図である。図18は、両当てブロック76,77と各基準突起31〜33との位置関係を示す説明図である。図19は、計測用治具70を加工検査部12の上側連結面23bに装着した状態を示す斜視図である。
図17に示す計測用治具70は、加工検査部座標系上の最終効果器(加工ツールの先端)EEの座標を計測するための治具である。この計測用治具70は、装着時に上側連結面23bに対向する対向板71と、互いに直交する3つの板部材である側板72、奥板73、底板74と、ハイトゲージ75とを備えている。側板72は、鉛直方向に沿い対向板71に直交するように配置され、奥板73は、鉛直方向に沿い対向板71と平行となるように配置され、底板74は、水平方向に沿い対向板71に直交するように配置されている。
対向板71の上側連結面23bに対向する側の面(以下、対向面71aという)には、装着時に上側連結面23bの基準突起31,32に押圧されることで上側連結面23bに対する計測用治具70の位置決めがなされるための2つの当てブロック76,77が取り付けられている。具体的には、図18に示すように、当てブロック76は、装着時の第1の基準突起31に対してX方向当接面76xにてX方向基準面31xに面接触し、Z方向当接面76zにてZ方向基準面31zに面接触するようにL字状に形成されている。また、当てブロック77は、装着時の第2の基準突起32に対してX方向当接面77xにてX方向基準面32xに面接触するように形成されている。
そして、側板72とX方向当接面76xおよびX方向当接面77xとの加工検査部座標系P上のX座標と、奥板73と対向面71aとの加工検査部座標系P上のY座標と、底板74とZ方向当接面76zとの加工検査部座標系P上のZ座標とは、予め計測されて数値化されている。
次に、計測用治具70を用いて上記計測基準距離を計測する方法について、図19を用いて説明する。
まず、図19に示すように、計測用治具70を加工検査部12に装着する。具体的には、計測用治具70を、当てブロック76のX方向当接面76xおよびZ方向当接面76zが第1の基準突起31のX方向基準面31xおよびZ方向基準面31zに面接触し、当てブロック77のX方向当接面77xが第2の基準突起32のX方向基準面32xに面接触し、対向面71aが各基準突起31〜33のY方向基準面31y,32y,33yに面接触するように、加工検査部12に装着する。そして、対向面71aと上側連結面23bとを、X方向当接面76xおよびZ方向当接面76zとX方向基準面31xおよびZ方向基準面31z、X方向当接面77xとX方向基準面32x、対向面71aと各基準突起31〜33のY方向基準面31y,32y,33yとがそれぞれ互いに押圧されるように、ねじ等で締結する。これにより、計測用治具70が加工検査部12に対して位置ずれすることなく決められた位置に装着されることとなる。
このように計測用治具70が加工検査部12に装着された状態で、側板72に取り付けたハイトゲージ75を用いて、側板72とねじ締め機構26aの最終効果器(加工ツールの先端)EEの加工検査部座標系P上のX座標を計測する。また、奥板73に取り付けたハイトゲージ75を用いて、奥板73とねじ締め機構26aの最終効果器(加工ツールの先端)EEの加工検査部座標系P上のY座標を計測する。また、底板74に取り付けたハイトゲージ75を用いて、底板74とねじ締め機構26aの最終効果器(加工ツールの先端)EEの加工検査部座標系P上のZ座標を計測する。
上述のようにハイトゲージ75を用いて計測されたX,Y,Z座標を利用して、加工検査部座標系Pから最終効果器(加工ツールの先端)座標系EEへの座標変換4x4行列EEとして、制御部29のメモリ29a等に記憶される。このように、計測用治具70を用いることで、三次元的な計測基準距離であっても容易に計測することができる。
図20は、第1実施形態の変形例に係る製造装置の概略構成の一部を示す斜視図である。
上側連結面23bには、位置決め装置11に対する加工検査部12の位置を計測するための基準となる基準部位として、各基準突起31〜33と異なる基準部位を設けてもよい。例えば、図20に示すように、上側連結面23bに、位置決め装置11に対する加工検査部12の相対位置を計測するための基準となる基準部位として、各基準突起31〜33のそれぞれの位置に対応する3つの標識34〜36を採用することができる。
この場合、上側連結面23bには、例えば、黄色等有色の塗装が施されており、各標識34〜36は、円形の白地の中央に黒丸が配置されるように形成されている。また、位置決め装置11の上側連結面41bには、連結時の各標識34〜36を撮影した視差を利用することで基準部位の3次元座標を計測するための計測手段として2つのカメラ(図示略)が規定の位置に配置されている。
そして、上記ステップS204に示す距離計測処理時に、両カメラにて連結時の各標識34〜36を撮影することで、各標識34〜36を立体視処理して三次元的位置を計測する。すなわち、連結時の位置決め装置11に対する基準部位(各標識34〜36)の位置を計測することができる。
なお、2つのカメラにて連結時の各標識34〜36等の基準部位を撮影することで当該基準部位との相対位置を計測することに限らず、例えば、3次元距離測定用のカメラにて連結時の各標識34〜36等の基準部位を撮影することで当該基準部位との相対位置を計測してもよい。
また、加工検査部の下側連結面22bおよび上側連結面23bにおいて、連結部材27に代えて、図20に示す連結部材27cをそれぞれ設けてもよい。連結部材27cは、下側連結面22bおよび上側連結面23bのそれぞれに対して、連結板27aが水平方向に沿うとともに補助板27bが鉛直方向に沿うように、それぞれ組み付けられている。すなわち、両連結板27aは、それぞれ下側連結面22bおよび上側連結面23bから水平方向に沿うように直角に突出して配置されている。このようにしても、保持部材44の両ロッド44bにて鉛直方向から連結板27aが挟み込まれて保持されることで、位置決め装置11と加工検査部12とを相対移動不能に連結することができる。
なお、加工検査部は、加工機能が追加された新型を使用する場合、旧型設備用に書かれたネジ締めプログラムでもネジ締めできる様に、メモリ29aに予め記憶される機能情報の加工検査仕様記述フォーマットを複数セット用意してもよい。例えば、ねじ締め機能の場合、当初は、「Screwキーワード」,「ねじ品種」,「トルク」という加工指示に対応する加工検査仕様記述フォーマット(旧フォーマット)であったものが、ねじ締め後のねじの頭高さチェック機能が追加になるバージョンアップが実施されると、「Screwキーワード」,「ねじ品種」,「トルク」,「ネジ高さ下限」,「ネジ高さ上限」という加工指示に対応する加工検査仕様記述フォーマット(新フォーマット)に変更される場合がある。具体的には、例えば、「Screwキーワード」,「ねじ品種」,「トルク」の加工検査仕様記述フォーマットにて、Screw,123456-7890,10と設定されている場合に、「ネジ高さ下限」,「ネジ高さ上限」が追加されることで、バージョンアップ後の加工検査仕様記述フォーマットにて、Screw,123456-7890,10,4,5と設定される場合である。
この場合、旧機能に対して新たな機能が追加変更された加工検査部について、新・旧それぞれの加工検査仕様記述フォーマットに対応した2セットの加工可能範囲情報(一方は新フォーマット対応、他方は旧フォーマット対応)が上記所定のプログラムとともにメモリ29aに予め記憶される。そして、上記要求および所望する加工または検査に関する情報である加工検査要求情報の受信に応じて当該所定のプログラムを実施して、まず、新フォーマット対応を前提として所望の加工または検査が実施可能であるか否かについて判定し、否定判定の場合に、旧フォーマット対応を前提として所望の加工または検査が実施可能であるか否かについて判定する。そして、いずれかの加工検査仕様記述フォーマットについて肯定判定がなされると、この肯定判定結果を連結される位置決め装置11に対して送信する。これにより、既存の旧加工検査仕様フォーマットで記述された加工プログラムを修正する事なくネジ締め加工でき、且つ、新フォーマットで加工プログラムが生成された場合は、ネジ締めとネジ締め高さチェックという新たに追加された機能を提供できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る製造装置について、上述した第1実施形態に係る製造装置と主に異なる点を、以下に説明する。
一般的に加工を行う際には、加工点に至る又は退避する為の経由点が必要になる。たとえば、図21に示すようなワークWのネジ締めする為には、ネジ締め箇所以外のワークWにスクリュウドライバーの先端をぶつけない為に、以下の様なプログラミングが必要になる。
1.ネジ締めPoint点の直上まで移動する(図21のP1)
2.そこから真下のネジ締めPointに移動してネジ締めする(図21のP2)
3.スクリュウドライバーを直上へ引き上げる(図21のP3)
4.次のネジ締め点へ移動する(図21のP4)
なお、本製造装置10は、ワーク移動型であるが、説明の便宜上、図21および図22では、加工Head移動型として軌跡を図示している。
この場合、図21のP1,P3,P4,P6点は、移動過程の点であって加工点ではない為、その点を加工する加工検査部及びその最終効果器EE(加工ツールの先端)が存在しないという事になる。最終効果器EEが存在しなければ、上記式(2)を用いた駆動値計算を実施できないので、P1,P3,P4,P6点へ移動させる駆動値が不明となり、上記の様な駆動パスを形成できない。
図21の様に、加工検査部を1個のみ使用する加工プログラムならば、全ての非加工点も使用する加工検査部の最終効果器EEの位置を使用して駆動値を計算する事も可能であるが、図22の様に、複数の加工検査部を使用する加工プログラムでは、P1,P3は、加工検査部1の最終効果器を想定した動きであり、P4,P6は、加工検査部2の最終効果器を想定した動きであるが、それが明示的に示されない為、このままでは、P1,P3,P4,P6をどの加工検査部を前提としているか決定できない。
この問題に対処する為、本実施形態に係る製造装置10においては、図23に示すように、加工プログラミングにおいて、ラベル(Label)と参照ラベル(FromL)と参照点からの相対値座標指示という手法を使用して、この問題に解決すると同時に加工プログラミングを簡単化している。
以下、ラベル(Label)と参照ラベル(From)と参照点からの相対値座標指示を利用した加工プログラムの処理について説明する。
まず、加工プログラムの各StepにLabelというそのStepを示す名前を付けられるデータ項目を追加する。次に、加工プログラムの各StepにFromLという参照すべきラベル名を指定するデータ項目を追加する。このとき、FromLで何らかのラベル名を指定した場合のそのStepの座標値XYZの原点はWork座標系ではなく、FromLで参照指定した加工点座標とする(参照座標からの相対座標)。
従って、図23(A)に示す例の場合、Step2のネジ締めStepにS1という名前をつけ、Step1と3は、S1の加工点から50mm上方に逃げるプログラミングとなっており、同様に、Step5にはS2という名前を付け、Step4と6は、S2の加工点から50mm上方に逃げるプログラミングとなっている。
次に、加工プログラム選択時の処理について説明する。
まず、最初にFromLで相対座標指示しているStepに参照点の座標を加えて、Work座標系上の座標とする(図23(B)のStep1,3,4,6のXYZ参照)。次に、加工検査部に対して加工可能なStepの問い合わせを行い、図23(C)に示すように、Step2が加工検査部1、Step5が加工検査部で加工可能になったとする。Step1と3は、Step2を参照しているので、図23(D)に示すように、駆動値計算の対象とする加工検査部は、Step2の加工検査部である加工検査部1とする。又、Step4と6は、Step5を参照しているので、図23(D)に示すように、駆動値計算の対象とする加工検査部は、Step5の加工検査部である加工検査部2とする。
上記処理方法により、加工点からの相対座標で経由点を示す事で、加工プログラム作成を容易化すると同時に、非加工Stepの位置決め対象とする加工検査部が不明という問題に対処可能となる。
すなわち、加工または検査時に加工検査部の最終効果器EEが位置する座標(図22のP2,P5)からの相対座標により当該最終効果器EEの移動時の非加工点の座標(図22のP1,P3,P4,P6)を示す事で、複数台数の加工検査部から上記非加工点が位置決め対象とする加工検査部(P1,P3は図22の加工検査部1、P4,P6は図22の加工検査部2)を特定して、当該非加工点の駆動値計算を可能とすることができる。
10…製造装置
11,11a…位置決め装置(位置決め部)
12,12a,12b…加工検査部
23b…上側連結面(連結面)
26a…ねじ締め機構(加工検査手段)
29a…メモリ(記憶手段)
31〜33…基準突起 31x,32x…X方向基準面
31y,32y,33y…Y方向基準面 31z…Z方向基準面
41b…上側連結面
43…ロボット(移動手段)
48…制御部(制御手段,設定手段,取得手段)
51x,51y,51z,52x,52y,53y…センサ(計測手段)
W…ワーク

Claims (8)

  1. ワーク(W)を位置決めする位置決め部(11,11a)と、
    前記位置決め部と連結可能であって連結時に前記位置決め部により位置決めされた前記ワークに対して加工または検査を行う複数種類の加工検査部(12,12a,12b)と、を備え、
    前記位置決め部に対して連結する前記加工検査部の種類を変更することで前記ワークに対する加工または検査の種類を変更可能な製造装置(10)であって、
    前記加工検査部は、
    前記位置決め部により加工検査位置に位置決めされた状態の前記ワークを加工または検査する加工検査手段(26a)と、
    連結時の前記位置決め部に対する前記加工検査手段の相対位置を計測するための基準となる基準部位(31,32,33)と、を備え、
    前記位置決め部は、
    前記ワークを移動させて位置決め可能な移動手段(43)と、
    連結時の当該位置決め部に対する前記基準部位の位置を計測する計測手段(51x,51y,51z,52x,52y,53y)と、
    前記計測手段による計測結果に基づいて前記加工検査位置を設定する設定手段(48)と、
    前記加工検査手段による前記ワークの加工または検査時に当該ワークを前記設定手段により設定された前記加工検査位置まで移動させて位置決めするように前記移動手段を制御する制御手段(48)と、
    を備えることを特徴とする製造装置。
  2. 前記加工検査部を前記位置決め部に連結した際の当該位置決め部から見た前記加工検査部の最終効果器の位置EEを求める為に、前記位置決め部の計測器により連結時に計測によって得る当該位置決め部から見た加工検査部の基準部位の位置をPと、個々の前記加工検査部に事前に計測して記憶させてある前記基準部位から前記最終効果器までの位置をEEとを取得して、EE=EEという行列演算又は相当する座標演算を行なって得る事を特徴とする請求項1に記載の製造装置。
  3. 前記移動手段は、前記ワークを3次元方向に移動可能であって、
    前記基準部位は、XZ平面に沿うように前記位置決め部に連結される連結面(23b)から概同じ長さで直角に突出する3つの基準突起(31〜33)であって、第1の基準突起(31)にはYZ平面に沿うX方向基準面(31x)とXZ平面に沿うY方向基準面(31y)とXY平面に沿うZ方向基準面(31z)とが形成され、第2の基準突起(32)には前記X方向基準面(32x)および前記Y方向基準面(32y)が形成され、第3の基準突起(33)には前記Y方向基準面(33y)が形成され、
    前記計測手段は、前記第1の基準突起の各基準面の計測器座標系M上の位置を計測し、連結時の前記位置決め部に対する前記基準部位の位置Pを計測することを特徴とする請求項2に記載の製造装置。
  4. 前記加工検査部は、
    前記加工検査手段にて実施可能な加工または検査に関する加工検査可能な範囲情報と、この範囲情報と加工検査プログラム中に記載される加工検査仕様情報を比較して、加工検査可否を判断する加工検査可否判定プログラムが記憶される記憶手段(29a)を有し、
    前記加工検査仕様情報を前記位置決め部から受信することで前記記憶手段に記憶される前記機能情報に基づいて前記所望する加工または検査が実施可能であるか否かを判定する判定手段(29)と、
    前記判定手段の判定結果を前記位置決め部に出力する出力手段(29)と、を備え、
    前記位置決め部は、
    前記加工検査部に対して前記加工検査仕様情報を送信することで前記判定結果を取得する取得手段(48)と、
    前記取得手段により取得した前記判定結果に基づいて前記所望する加工または検査が実施可能であるか否かについて報知する報知手段(46)と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造装置。
  5. 前記加工検査部は、
    前記加工検査手段にて実施可能な加工または検査に関する加工検査可能な範囲情報と、この範囲情報と加工検査プログラム中に記載される加工検査仕様情報を比較して、加工検査可否を判断する加工検査可否判定プログラムが1個又は複数種類記憶される記憶手段(29a)を有し、
    前記位置決め部から送信された前記加工検査プログラムの実行可否判定に際しては、登録してある複数の加工検査仕様のうちのいずれかの1つが加工検査可能と判断されたら加工検査可能とすること特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造装置
  6. 前記位置決め部は、1台の位置決め部に複数台数の前記加工検査部が同時に連結可能に構成され、
    前記計測手段は、同時に連結される複数台数の前記加工検査部の前記基準部位の相対位置をそれぞれ計測可能に配置され、
    前記制御手段は、同時に連結される複数種類の前記加工検査部のうち少なくとも1つについて、前記加工検査手段による前記ワークの加工または検査時に当該ワークを前記設定手段により設定された前記加工検査位置まで移動させて位置決めするように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造装置。
  7. 前記位置決め部は、移動中の前記ワークを覆うことで可動部を保護するカバー部材(41)を備え、
    前記カバー部材には、前記加工検査位置に位置決めされた前記ワークを露出させる開口(41e)が形成されるとともに、当該開口を閉塞可能な閉塞手段(45)が設けられ、
    前記加工検査部が使用されない場合には、前記閉塞手段により前記開口が閉塞されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造装置。
  8. 加工または検査時に非加工点の座標指示を、参照先となる加工Stepをラベルで明示し、参照先加工Step座標からの相対座標値とを使って加工プログラミングを行う事で、前記複数台数の加工検査部から前記非加工点が位置決め対象とする加工検査部を特定して、当該非加工点の駆動値計算を可能とすることを特徴とする請求項6または7に記載の製造装置。
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