JP2014104186A - 内視鏡挿入補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作を簡便にし、かつ、患者への苦痛を軽減させることができる内視鏡挿入補助具を提供する。
【解決手段】本発明の内視鏡挿入補助具は、内視鏡を体内管腔に安全かつスムーズに挿入・抜去するものである。この内視鏡挿入補助具は、内腔を有する管状本体と、管状本体の先端部に設けられた変形可能な閉塞部材とを備える。閉塞部材は、内腔に内視鏡を挿入したときに内視鏡と管状本体との隙間を埋めるように内視鏡の外形に沿って変形する。これにより、内視鏡挿入時に先端部において内視鏡と管状本体との隙間を埋めることができるため、粘膜の損傷を防止し被験者への苦痛を軽減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内視鏡挿入補助具に関する。
従来から胃・食道等の腫瘍・静脈瘤等消化管内疾患の診断・治療の目的で、内視鏡が広く用いられている。現在主に使用されている内視鏡はその外径が約10mmと大きく、挿入するためには術者の熟練が必要である。また、被験者(患者)の苦痛も著しい。さらに、手技によっては何度も内視鏡を出し入れすることもあり、患者への負担は大きなものとなる。そのため内視鏡の挿入を容易にすることを目的とするガイドチューブが市販されており、操作性の向上や患者への負担軽減が図られている。(特許文献1参照)
近年ではさらに患者への負担軽減を図ったガイドチューブが使用されている(特許文献2参照)。特許文献2に開示のガイドチューブは外筒管と内筒管の二重構造で構成されている。このため、ガイドチューブ留置時における外筒管と内視鏡の外周面との隙間を小さくすることができ、粘膜を巻き込むことなく内視鏡を挿入することができる。
特開平7−163516号公報 実用新案登録3129543号公報
しかしながら、特許文献2に開示のガイドチューブは外筒管と内筒管の二重構造のため、次のような問題がある。すなわち、実際に手技及び検査を行う際には、ガイドチューブを留置後、一旦内筒管と内視鏡とを抜去し、内視鏡のみを外筒管に出し入れしなければならない。これは単管構造の場合と比較して、内筒管を抜去してから内視鏡を挿入しなおす操作が必要となり、操作上手間がかかることは否めない。また、留置した外筒管に内視鏡を挿入する際には、内筒管を抜去しているため、外筒管と内視鏡の外周面との隙間が大きくなってしまう。このため、内視鏡挿入時、手技時及び内視鏡抜去時に粘膜を巻き込んでしまうおそれがある。さらに、挿入する内視鏡の径は細径のものから太径のものまで様々である。また、内視鏡の先端にフード等を装着すると内視鏡の先端部の外径が内視鏡の外径よりも大きくなる場合もある。そういった場合を考慮すると、内視鏡挿入時における外筒管と内視鏡の外周面との隙間をいつも十分に小さくできるとは限らない。したがって、使用する内視鏡やフード等の種類に合わせて複数のガイドチューブを準備し、内視鏡やフード等の外径に適切なガイドチューブを適宜選択する必要があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、操作を簡便にし、かつ、患者への苦痛を軽減させることができる内視鏡挿入補助具を提供するものである。
このような目的は、下記(1)〜(6)に記載の本発明により達成される。
(1)内腔を有する管状本体と、前記管状本体の先端部に設けられた変形可能な閉塞部材とを備える内視鏡挿入補助具であって、
前記閉塞部材は、前記内腔に内視鏡を挿入したときに前記内視鏡と前記管状本体との隙間を埋めるように前記内視鏡の外形に沿って変形することを特徴とする内視鏡挿入補助具。
(2)前記閉塞部材は、低反発素材により形成されている(1)に記載の内視鏡挿入補助具。
(3)前記閉塞部材は、バルーンである(1)に記載の内視鏡挿入補助具。
(4)前記バルーンは、内部に低反発素材からなる閉塞補助部材を有する(3)に記載の内視鏡挿入補助具。
(5)前記バルーンは、自然状態で膨張形状となるように成形されている(3)又は(4)に記載の内視鏡挿入補助具。
(6)前記閉塞部材は、基端が前記管状本体の前記内腔の壁面に連結され先端が自由端である複数の糸状体からなるヒゲ状構造体である(1)に記載の内視鏡挿入補助具。
本発明によれば、管状本体先端部に設けられた変形可能な閉塞部材により、内視鏡の径やフードの装着の有無にかかわらず、先端部における管状本体と内視鏡との隙間を埋めることができる。このため、管状本体の内径以内の外径を有する内視鏡あるいはフードであれば、単一の補助具ですべて対応可能であり、操作が簡略化され患者への負担も軽減される。
本発明の第一実施形態に係る内視鏡挿入補助具を表した側面図である。なお、実際は視認されない閉塞部材を破線で表している。 本発明の第一実施形態に係る内視鏡挿入補助具の先端部を表した縦断面図である。 本発明の第一実施形態に係る内視鏡挿入補助具に内視鏡を挿入した状態を表した縦断面図である。 本発明の第二実施形態に係る内視鏡挿入補助具を表した側面図である。なお、実際は視認されない閉塞部材を破線で表している。 本発明の第二実施形態に係る内視鏡挿入補助具の先端部を表した縦断面図である。 本発明の第二実施形態に係る内視鏡挿入補助具の管状本体の横断面図である。 本発明の第三実施形態に係る内視鏡挿入補助具の先端部を表した縦断面図である。 本発明の第四実施形態に係る内視鏡挿入補助具の先端部を表した縦断面図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の内視鏡挿入補助具の第一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る内視鏡挿入補助具1を表した側面図である。なお、実際は視認されない閉塞部材3を破線で表している。図2は、本実施形態に係る内視鏡挿入補助具1の先端部を表した縦断面図である。図3は、本実施形態に係る内視鏡挿入補助具1に内視鏡9を挿入した状態を表した縦断面図である。
本実施形態の内視鏡挿入補助具1は、内腔21を有する管状本体2と、管状本体2の先端部に設けられた変形可能な閉塞部材3とを備える。閉塞部材3は、内腔21に内視鏡9を挿入したときに内視鏡9と管状本体2との隙間を埋めるように内視鏡9の外形に沿って変形することを特徴とする。
図1に示すように、管状本体2は可撓性を有する長尺体である。管状本体2は、基端から先端まで連通する内腔21を備える。後に説明するように管状本体2は口腔から咽喉にかけて留置され、内腔21を介して内視鏡9を挿入するのに用いられる。本実施形態では、管状本体2は外径、内径(内腔21の径)ともに基端から先端までほぼ一定に形成されている。
管状本体2の先端は、軸に対して傾斜して形成されている。このようにすると管状本体2は先細り形状となるので咽頭部等を通過しやすくなる。
また、管状本体2はコイルバネ22を備える。コイルバネ22は内腔21を囲むようにして管状本体の壁内に埋設される。コイルバネ22は、管状本体2の基端部から先端部の近傍まで設けられており管状本体2を補強している。これにより、管状本体2が咽頭部等の屈曲部を通過するときにも内腔21が潰れることを効果的に防止できる。
管状本体2の材料としては、可撓性を有する軟質樹脂であれば特に限定されない。このような材料として、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、スチレン系エラストマー、シリコーン等が挙げられる。特にポリ塩化ビニル、ポリウレタン、スチレン系エラストマーを用いると生体適合性が高いため好ましい。また、コイルバネ22の材料としては、例えば、ステンレス鋼、ニッケル・チタン合金等の金属やポリアミド、フッ素系樹脂等の硬質樹脂を用いることができる。特にステンレス鋼やニッケル・チタン合金を用いると生体適合性が高いため好ましい。
管状本体2の代表的な寸法例について説明する。管状本体2は全長100〜500mm程度、外径15〜20mm程度、内腔21の径は12〜19mm程度である。したがって、管状本体2の肉厚は1.0〜3.0mm程度であり、ここに埋設されるコイルバネ22の直径は0.1〜1.0mm程度である。
図1、図2に示すように、閉塞部材3は管状本体2の先端部に設けられる。本実施形態では閉塞部材3は内腔21内に設けられている。なお、閉塞部材3は内腔21内に限られず、例えば、管状本体2の先端から突出するように設けられていてもよい。
本実施形態では閉塞部材3は内腔31を有する略円筒状をなしている。内腔31は先端から基端部近傍まで内径がほぼ一定であり、基端部では基端に向かって内径が漸増するように形成されている。このように基端側の内径を基端に向かって漸増させる、すなわち先端方向に先細りとすると、内視鏡9を挿入しやすくなるため好ましい。
図3に示すように、閉塞部材3は内腔21に内視鏡9を挿入したときに内視鏡9と管状本体2との隙間を埋めるように内視鏡9の外形に沿って変形する。すなわち、閉塞部材3の内腔31の内径は挿入する内視鏡9の外径よりも小さく、内視鏡9の挿入によって押し開かれる。このように閉塞部材3は変形可能であるので、内視鏡9の外径寸法やフードの装着の有無にかかわらず、内視鏡9と管状本体2との隙間を十分に埋めることができる。
また、閉塞部材3の内腔31の壁面には表面の滑り性を付与する処理を施してもよい。このような処理としては、例えば、フッ素系樹脂、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)等のコーティングや金属メッキ、ブラスト加工等による処理が挙げられる。閉塞部材3の表面に滑り性を付与すると内視鏡9の摺動性が向上し挿入が容易となるため好ましい。
なお、本実施形態では略円筒状に1つの閉塞部材3を用いたが、本発明はこれに限られない。例えば、複数の閉塞部材を管状本体2の内腔21内に配置してもよい。
閉塞部材3の材料としては、本実施形態では、荷重に対して容易に変形する低反発素材が用いられる。このような低反発素材として、例えば、ポリウレタン、シリコーンゴム、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー等が挙げられる。特にポリウレタン、シリコーンゴムを用いると内視鏡の外形に容易に追随して変形できるため好ましい。
閉塞部材3の代表的な寸法例について説明する。閉塞部材3は、長さが10〜100mm程度、外径が12〜19mm程度、内径が7〜12mm程度である。また、閉塞部材3の設置位置は、管状本体2の先端から0〜100mm程度の範囲にあることが好ましいが特に限定されるものではない。
さらに、図1に示すように、管状本体2の基端にはコネクター4が設けられている。コネクター4は略円筒状の本体41と本体41の基端に設けられる弁体42とを有する。コネクター4は内視鏡9の挿入口を形成し、弁体42により内視鏡9と内視鏡挿入補助具1との気密を確保する。
本体41は略円筒状をなしており基端側が拡径している。本体41にはロック機構43が設けられており、後に説明するマウスピース5と着脱可能となっている。
弁体42は本体41の基端に設けられている。弁体42はシート状をなしており、中央に孔が形成されている。内視鏡9はこの孔を通して挿入される。
本体41の材質としては、成形性や耐久性に優れるものであればいかなるものを用いてもよい。例えば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリカーボネート(PC)、ニトリルゴム(NBR)やスチレン・ブタジエンゴム(SBR)等の硬質ゴム等が挙げられる。特にABSやPCが医療用途としては好ましい。さらに後に説明するマウスピース5との着脱を考慮して、滑りやすさや互いの密着のしにくさ、ロック機構43等のヒンジを形成する場合のちぎれにくさ等に優れるとよい。また、弁体42の材質としては、ラテックス、シリコーンゴム、ポリウレタン等の弾性のある材料が挙げられる。
また、本実施形態の内視鏡挿入補助具1はマウスピース5を備える。マウスピース5はコネクター4に接続される。マウスピース5は内視鏡挿入補助具1を患者の口腔から咽喉に挿入する際に口を開けた状態で維持するのに用いられる。
マウスピース5は内腔51を有する筒状をなしている。本実施形態では内腔51の横断面形状は楕円形である。なお、内腔51の横断面形状はこれに限られず、管状本体2及びコネクター5を通過可能であれば円形や長円形等に形成してもよい。マウスピース5は先端側の外周にリブ52が形成されている。また、基端側の外周にはフランジ53が形成されている。マウスピース5はフランジ53により患者の口に固定される。
次に、本実施形態の内視鏡挿入補助具1の使用方法について説明する。
まず、内視鏡9の外周面にキシロカインゼリー等の潤滑剤を塗り、内視鏡挿入補助具1の後端のコネクター4を介して管状本体2の内腔21に挿入する。このとき、図3に示すように、内視鏡9により閉塞部材3の内腔31が押し広げられ、内視鏡9の外周面は閉塞部材3と隙間なく密着した状態となる。
被験者の口にマウスピース5を噛ませ、必要であればゴムバンドやテープ等で固定する。次いで、内視鏡挿入補助具1の管状本体2の外周面にキシロカインゼリー等の潤滑剤を塗布する。そして、内視鏡9の先端部を被験者の咽頭部に挿入し、続いて内視鏡挿入補助具1を内視鏡9に沿ってスライドさせ、咽頭部に挿入する。このとき、内視鏡9と管状本体2との間は閉塞部材3により隙間なく埋まっている。したがって、内視鏡9及び内視鏡挿入補助具1の挿入に際して内視鏡9と内視鏡挿入補助具1との隙間に粘膜を巻き込むといったことを効果的に防止することができる。
最後に、内視鏡挿入補助具1の後端のコネクター4のロック機構43をマウスピース5に嵌合させ、内視鏡挿入補助具1を留置した後、内視鏡9を目標の位置まで挿入する。内視鏡挿入補助具1を咽頭部等の屈曲部位に留置した際に、管状本体2内のコイルバネ22の保持力により、管状本体2がつぶれることなく内腔21が保持され、内視鏡9の出し入れがスムーズに行うことができる。
(第二実施形態)
次に本発明の第二実施形態について説明する。
以下では、第二実施形態について説明するが、第一実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図4は本発明の第二実施形態に係る内視鏡挿入補助具1を表した側面図である。なお、実際は視認されない閉塞部材3を破線で表している。図5は本実施形態に係る内視鏡挿入補助具1の先端部を表した縦断面図である。図6は本実施形態に係る内視鏡挿入補助具1の管状本体2の横断面図である。
第二実施形態では、閉塞部材3の構成が異なる以外は第一実施形態と同様である。
図4、図5に示すように本実施形態では閉塞部材3はバルーン32である。本実施形態ではバルーン32は膨張形状が略円筒状となるように形成されている。バルーン32は外周面が管状本体2の内腔21の先端部に固定されており、空気や水等の流体の注入によって内向きに膨張する。
バルーン32は、内腔21に内視鏡9を挿入した後に膨張させることにより内視鏡9と管状本体2との隙間を埋める。すなわち、バルーン32は最大膨張状態で少なくとも内視鏡9と密着可能な大きさにまで膨張する。したがって、内視鏡9の挿抜時に粘膜等の巻き込みを効果的に防止することができる。また、バルーン32を更に膨張させて内視鏡9を圧迫するようにすれば、内視鏡9を内視鏡挿入補助具1に固定することができる。
なお、本実施形態では略円筒状に膨張する1つのバルーン32を閉塞部材3として用いたが、本発明はこれに限られない。例えば、2つ以上のバルーンを管状本体2の内腔21内に配置してもよい。
バルーン32の材料としては、膨張収縮可能なものであればいかなるものを用いてもよい。このような材料として、例えば、ポリ塩化ビニル、シリコーンゴム、ラテックス等が挙げられる。特にポリ塩化ビニル、シリコーンゴムを用いると生体適合性が高いため好ましい。
バルーン32の代表的な寸法例について説明する。バルーン32は、長さが10〜100mm程度、外径が12〜19mm程度、膨張時の内径が7〜12mm程度である。また、バルーン32の設置位置は、管状本体2の先端から0〜100mm程度の範囲にあることが好ましいが特に限定されるものではない。
本実施形態では図6に示すように、管状本体2の壁内にはバルーン膨張用内腔23が形成されている。バルーン膨張用内腔23は先端がバルーン32内に連通しており、基端は管状本体2の基端で開放している。バルーン膨張用内腔23はバルーン32の数に応じて1つ又は複数形成される。
バルーン膨張用内腔23の基端は接続チューブ6に接続されている。さらに接続チューブ6の基欄はパイロットバルーン7に接続される。パイロットバルーン7は外部からバルーン内への流体の流入は許容するが、バルーン内から外部への流出は阻止する一方弁8が設けられている。これによりパイロットバルーン7の操作で空気を一方弁8からパイロットバルーン7を通って接続チューブ6への流入させることができる。さらに空気は接続チューブ6からバルーン膨張用内腔23を通ってバルーン32を膨張させる。
また、バルーン32は内部に低反発素材からなる閉塞補助部材33を有していてもよい。閉塞補助部材33をバルーン32に内包させると内視鏡への追随性がさらに向上するため好ましい。閉塞補助部材33の材質としては第一実施形態の閉塞部材3として挙げたものと同じ材質を用いることができる。
次に、本実施形態の内視鏡挿入補助具1の使用方法について説明する。
まず、一方弁8より空気を吸引してバルーン32を収縮させる。次いで、内視鏡9の外周面にキシロカインゼリー等の潤滑剤を塗り、内視鏡挿入補助具1の後端のコネクター4を介して管状本体2の内腔21に挿入する。一方弁8より空気を注入し、挿入した内視鏡の外形に合わせてバルーン32を膨張させる。これにより内視鏡9とバルーン32が隙間なく密着した状態となる。
被験者の口にマウスピース5を噛ませ、必要であればゴムバンドやテープ等で固定する。次いで、内視鏡挿入補助具1の管状本体2の外周面にキシロカインゼリー等の潤滑剤を塗布する。そして、内視鏡9の先端部を被験者の咽頭部に挿入し、続いて内視鏡挿入補助具1を内視鏡9に沿ってスライドさせ、咽頭部に挿入する。このとき、内視鏡9と管状本体2との間はバルーン32により隙間なく埋まっている。したがって、内視鏡9及び内視鏡挿入補助具1の挿入に際して内視鏡9と内視鏡挿入補助具1との隙間に粘膜を巻き込むといったことを効果的に防止することができる。
最後に、内視鏡挿入補助具1の後端のコネクター4のロック機構43をマウスピース5に嵌合させ、内視鏡挿入補助具1を留置した後、内視鏡9を目標の位置まで挿入する。内視鏡挿入補助具1を咽頭部等の屈曲部位に留置した際に、管状本体2内のコイルバネ22の保持力により、管状本体2がつぶれることなく内腔21が保持され、内視鏡9の出し入れがスムーズに行うことができる。
(第三実施形態)
次に本発明の第三実施形態について説明する。
以下では、第三実施形態について説明するが、第二実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図7は本発明の第三実施形態に係る内視鏡挿入補助具の先端部を表した縦断面図である。
第三実施形態では、閉塞部材3の構成が異なる以外は第二実施形態と同様である。
図7に示すように、本実施形態では閉塞部材3はバルーン34である。ただし、第二実施形態のバルーン32と異なり、本実施形態のバルーン34は自然状態で膨張状態となるように形成されている。形状は第二実施形態と同様に略円筒状をなしているが、本発明はこれに限られず複数のバルーンを用いてもよい。
バルーン34は作用としては第一実施形態と類似する。すなわち、本実施形態のバルーン34は、内腔21に内視鏡9を挿入したときに内視鏡9と管状本体2との隙間を埋めるように内視鏡9の外形に沿って変形する。また、第一実施形態と同様に、本実施形態のバルーン34にも表面の滑り性を付与する処理を施してもよい。処理の例については第一実施形態で挙げた方法と同様の方法が用いられる。
バルーン34の材料としては、内視鏡9の外形に沿って変形可能なものであればいかなるものを用いてもよい。このような材料として、例えば、ポリ塩化ビニル、シリコーンゴム、ラテックス等が挙げられる。特にポリ塩化ビニル、シリコーンゴムを用いると生体適合性が高いため好ましい。
バルーン34の代表的な寸法例について説明する。バルーン34は、長さが10〜100mm程度、外径が12〜19mm程度、膨張時の内径が7〜12mm程度である。また、バルーン34の設置位置は、管状本体2の先端から0〜100mm程度の範囲にあることが好ましいが特に限定されるものではない。
(第四実施形態)
次に本発明の第四実施形態について説明する。
以下では、第四実施形態について説明するが、第一実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図8は本発明の第四実施形態に係る内視鏡挿入補助具の先端部を表した縦断面図である。
第四実施形態では、閉塞部材3の構成が異なる以外は第一実施形態と同様である。
図8に示すように、本実施形態では閉塞部材3は複数の糸状体36からなるヒゲ状構造体35である。糸状体36は基端が管状本体2の内腔21の壁面に連結され、先端が自由端となっている。糸状体36の数は特に限定されないが10〜100本程度であれば内視鏡9と管状本体2との隙間を効果的に埋めることができ好ましい。
複数の糸状体36は管状本体2の内腔21の周囲を囲むように設けられる。すなわち、糸状体36の基端が連結される位置は、内腔21の壁面の一つの円周上に乗っていることが好ましい。このように糸状体36の設置位置が一定の範囲内にあると、内視鏡9と管状本体2との隙間をより効果的に埋めることができる。
また、糸状体36の先端位置が基端位置よりも管状本体2の先端側となるように配置されることが好ましい。そうすることにより、内視鏡挿入時の抵抗をより小さくすることができる。また、内視鏡抜去時において、糸状体36は内視鏡挿入処置具1の最先端部近傍に集中することになる。つまり、内視鏡挿入補助具1の最先端部近傍における内視鏡9との管状本体2との隙間をより効果的に埋めることができ、粘膜の損傷を防止できる。
糸状体36の材料としては、内視鏡9の外形に沿って変形可能なものであればいかなるものを用いてもよい。このような材料として、例えば、ポリ塩化ビニル、シリコーンゴム、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー等が挙げられる。特にポリ塩化ビニル、シリコーンゴムを用いると生体適合性が高いため好ましい。
糸状体36の代表的な寸法例について説明する。糸状体36は、長さが3〜20mm程度、外径が1〜10mm程度である。また、糸状体36の設置位置は、管状本体2の先端から0〜100mm程度の範囲にあることが好ましいが特に限定されるものではない。
1 内視鏡挿入補助具
2 管状本体
21 内腔
22 コイルバネ
23 バルーン膨張用内腔
3 閉塞部材
31 内腔
32 バルーン
33 閉塞補助部材
34 バルーン
35 ヒゲ状構造体
36 糸状体
4 コネクター
41 本体
42 弁体
43 ロック機構
5 マウスピース
51 内腔
52 リブ
53 フランジ
6 接続チューブ
7 パイロットバルーン
8 一方弁
9 内視鏡

Claims (6)

  1. 内腔を有する管状本体と、前記管状本体の先端部に設けられた変形可能な閉塞部材とを備える内視鏡挿入補助具であって、
    前記閉塞部材は、前記内腔に内視鏡を挿入したときに前記内視鏡と前記管状本体との隙間を埋めるように前記内視鏡の外形に沿って変形することを特徴とする内視鏡挿入補助具。
  2. 前記閉塞部材は、低反発素材により形成されている請求項1に記載の内視鏡挿入補助具。
  3. 前記閉塞部材は、バルーンである請求項1に記載の内視鏡挿入補助具。
  4. 前記バルーンは、内部に低反発素材からなる閉塞補助部材を有する請求項3に記載の内視鏡挿入補助具。
  5. 前記バルーンは、自然状態で膨張形状となるように成形されている請求項3又は4に記載の内視鏡挿入補助具。
  6. 前記閉塞部材は、基端が前記管状本体の前記内腔の壁面に連結され先端が自由端である複数の糸状体からなるヒゲ状構造体である請求項1に記載の内視鏡挿入補助具。
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