JP2014104100A - 引出し付き新生児用ベッド構造およびその製作方法 - Google Patents

引出し付き新生児用ベッド構造およびその製作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】引出し型キャビネット7またはキャビネット本体81を取り付け手段84によって台車4のほぼ平坦な面30に載置した状態でもってこのほぼ平坦な面30に取り付けることができる引出し付き新生児用ベッド構造1を提供する。この引出し付き新生児用ベッド構造1によれば、引出し型キャビネット7を台車4に取り付ける作業が比較的簡単である。しかも、引出し型キャビネット7が台車4に取り付けられていなくても、台車4の強度が低下するおそれがない。
【解決手段】引出し付き新生児用ベッド構造1は、台車4と、新生児用ベッド6と、上記新生児用ベッド6を上記台車4上に配設するための支柱機構5と、引出し型キャビネット7とを備えている。そして、上記引出型キャビネット7が取り付け手段84によって上記台車のほぼ平坦な面30上に取り付けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、台車と、この台車上に配設されている新生児用ベッドと、上記台車に取り付けられている引出し型キャビネットとを備えている引出し付き新生児用ベッド構造に関するものである。また、本発明は、上述のような引出し付き新生児用ベッド構造を製作する方法にも関するものである。
図10に示すような引出し付き新生児用ベッド構造101が従来から知られている。そして、この図10に示す引出し付き新生児用ベッド構造(以下、「図10のベッド構造」という。)101も、台車102と、この台車102上に配設されている新生児用ベッド103と、台車102に取り付けられている引出し型キャビネット104とを備えている。また、台車102は、台車本体105と、この台車本体105の4本の脚部106の下端にそれぞれ取り付けられている4個のキャスタ107とを備えている。
台車本体105は、図10に示すように、ほぼ逆U字形状をそれぞれ有する左右一対の主枠108a、108bと、これら左右一対の主枠108a、108bの上端部付近においてこれらの主枠108a、108bにそれぞれ連結されているベッド受け用枠111とを備えている。そして、上述の4本の脚部106は、左右一対の主枠108a、108bの両端部からそれぞれ構成されている。また、ベッド受け用枠111は、ほぼ水平方向に延在している平面的に見てほぼ長方形状の水平枠112と、この水平枠112の左右両側にそれらの左右両側端部をそれぞれ連結されている前後一対のほぼU字形状のベッド支持用枠113a、113bと、これらのベッド支持用枠113a、113bの前後両側にそれらの前後両端部をそれぞれ連結されている左右一対のほぼU字形状の連結枠114a、114bとを備えている。さらに、上記ベッド受け用枠111には、新生児用ベッド103が嵌め込まれて装着されている。
引出し型キャビネット104は、図10に示すように、キャビネット本体115と、このキャビネット本体115の内部に引き出しおよび押し込みが自在に収納されている上下二段の引出し116a、116bとを備えている。そして、引出し型キャビネット104は、左右一対の主枠108a、108bの間において、これらの主枠108a、108bに取り付け固定されている。なお、この取り付け固定に際しては、まず、引出し116a、116bをキャビネット本体115からそれぞれ抜き取る。ついで、多数本の取付けねじ(図示せず)をキャビネット本体115の内部からのねじ込み作業でもって主枠108a、108bのねじ孔(図示せず)にねじ込み固定することによって、キャビネット本体115を台車102に取付け固定する。ついで、引出し116a、116bをキャビネット本体115の内部に押し込む。
しかし、図10のベッド構造の場合には、作業者は、引出し型キャビネット104を台車102に取り付け固定するために、キャビネット本体115を主枠108a、108bに対する所定の位置に保持してキャビネット本体115が下方などに落下しないようにした状態でもって、多数本の取付けねじをキャビネット本体115の内部からのねじ込み作業でもって主枠108a、108bのねじ孔にねじ込み固定する必要がある。したがって、引出し型キャビネット104を台車102に取り付ける作業がきわめて煩雑である。そして、引出し型キャビネット104が破損した場合などには、引出し型キャビネット104を台車から取り外すために、上記多数本の取付けねじをキャビネット本体115の内部からのねじ戻し作業でもって主枠108a、108bのねじ孔からねじ戻して取り外す必要がある。したがって、キャビネット104を台車102から取り外す作業がきわめて煩雑である。しかも、引出し型キャビネット104を台車102から取り外した場合には、台車102の強度が著しく低下する。
さらに、図10のベッド構造において、新生児用ベッド103内の新生児の姿勢を変化させるために、新生児用ベッド103の頭側の部分を脚側の部分よりも高くする場合には、取扱者が新生児用ベッド103を手などで持ち上げてから、台車102に対する新生児用ベッド103の取り付け状態を変化させる必要がある。また、新生児用ベッド103の高さ方向における位置を高くしたり低くしたりすることを簡単かつ安全には実現することができない。さらに、図10のベッド構造にSpO(血中酸素飽和度)計測器などの小型の計測器を配置して、新生児の健康状態を検査することは、比較的困難である。
本発明は、図10のベッド構造における上述のような欠点を、比較的簡単な構成でもって、効果的に是正し得るようにしたものである。
本発明は、その第1の観点においては、台車と、新生児用ベッドと、上記新生児用ベッドを上記台車上に配設するための支柱機構と、引出し型キャビネットとを備え、上記引出し型キャビネットが取り付け手段によって上記台車のほぼ平坦な面上に取り付けられていることを特徴とする引出し付き新生児用ベッド構造に係るものである。
本発明の上記第1の観点の第1の態様においては、上記台車の上記ほぼ平坦な面に開口するように上記台車上にへこみ形状で構成された物入れを備え、上記引出し型キャビネットが、上記物入れの上面開口を覆うように上記台車の上記ほぼ平坦な面上に配置された状態でもって、上記取り付け手段によって上記台車の上記ほぼ平坦な面上に取り付けられていることができる。この場合、上記へこみ形状の物入れが、上記支柱機構の一方の側において上記ほぼ平坦な面に開口している第1の物入れと、上記支柱機構の他方の側において上記ほぼ平坦な面に開口している第2の物入れとを含み、上記引出し型キャビネットが1個であり、上記1個の引出し型キャビネットが、上記第2の物入れの上面開口を覆うことなく、上記第1の物入れの上面開口を覆うように、上記ほぼ平坦な面上に取り付けられていることができる。
そして、本発明の上記第1の観点の第2の態様においては、上記台車の上記ほぼ平坦な面が、平面的に見て切り込み形状の凹部を有し、上記切り込み形状の凹部の間口が、36〜44cmの範囲であり、上記切り込み形状の凹部の奥行きが、6〜8cmの範囲であり、上記切り込み形状の凹部が平面的に見て上記引出型キャビネットの下側面によって覆われている面積の割合が、75%以上であることができる。また、本発明の上記第1の観点の第3の態様においては、上記取り付け手段が、両面粘着テープ、両面粘着シート、両面接着テープおよび両面接着シートのうちの少なくとも1種であることができる。
そして、本発明の上記第1の観点の第4の態様においては、上記新生児用ベッドが、新生児が収容されることができる新生児収容かごと、この新生児収容かごが収容されることができるかご受けとを備え、上記新生児収容かごの下方部分が上記かご受けのかご収容用凹部に着脱自在に収容されることができるように構成され、上記新生児収容かごのエンドレスな側壁部が、前方側のほぼU字形状の側壁部と、上記前方側のほぼU字形状の側壁部よりも高さが大きい後方側のほぼU字形状の側壁部と、上記前方側のほぼU字形状の側壁部から上記後方側のほぼU字形状の側壁部に向かって上方に連続的に傾斜するように、上記前方側のほぼU字形状の側壁部と上記後方側のU字形状の側壁部との間に設けられた左右一対の傾斜面とを備え、上記前方側のほぼU字形状の側壁部が上記かご収容用凹部に収容されている高さ方向における長さが、上記新生児用収容かごの上記前方側のほぼU字形状の側壁部の高さ方向における長さの34〜46%の長さであり、上記後方側のほぼU字形状の側壁部が上記かご収容用凹部に収容されている高さ方向における長さが、上記新生児用収容かごの上記後方側のほぼU字形状の側壁部の高さ方向における長さの28〜36%の長さであることができる。また、本発明の上記第1の観点の第5の態様においては、上記引出し型キャビネットが、キャビネット本体と、このキャビネット本体に対して引き出したり押し込んだりすることができるように、上記キャビネット本体の内部に収納されることができる引出しと、上記引出し型キャビネットの天板を構成するように、上記キャビネット本体の上側に配設されているトレーとを備え、上記トレーが上記キャビネット本体に対して引き出されたり押し込まれたりすることができるように構成されていることができる。
そして、本発明の上記第1の観点の第6の態様においては、上記支柱機構が、上記台車上に配設されている固定支柱と、この固定支柱に対して上昇および下降することができる可動支柱とを備え、上記新生児用ベッドが、上記可動支柱に支持され、上記可動支柱が上記固定支柱に対して上昇および下降することによって、上記新生児用ベッドが上昇および下降するように構成されていることができる。この場合、上記新生児用ベッドが、この新生児用ベッドのほぼ前後方向における傾斜角度を変更させることができるように、上記可動支柱に傾動可能に支持され、上記可動支柱に対して上記新生児用ベッドを非傾斜状態および傾斜状態のうちのいずれの状態にもロックすることができる状態ロック手段と、上記状態ロック手段の状態ロック機能を解除させることができるロック解除操作手段とをさらに備え、上記ロック解除操作手段が、上記新生児用ベッドの前側および/または後側の把手用スリット付近に配設されていることができる。
さらに、本発明は、その第2の観点においては、上記第1の観点における引出し付き新生児用ベッド構造を製作する方法であって、上記台車と、上記支柱機構と、上記新生児用ベッドのかご受けと、上記新生児用ベッドの新生児収容かごと、上記引出し型キャビネットとをそれぞれ用意する工程と、上記支柱機構を上記台車上に取り付ける工程と、上記かご受けを上記支柱機構上に取り付ける工程と、上記新生児収容かごを上記かご受けに装着する工程と、上記引出し型キャビネットを両面粘着テープ、両面粘着シート、両面接着テープおよび両面接着シートのうちの少なくとも一種から成る取り付け手段によって上記台車に取り付ける工程とを備えていることを特徴とする引出し付き新生児用ベッド構造の製作方法に係るものである。
請求項1に係る発明によれば、引出し型キャビネットまたはキャビネット本体を取り付け手段によって台車のほぼ平坦な面に載置した状態でもってこのほぼ平坦な面に取り付けることができる。したがって、引出し型キャビネットを台車に取り付ける作業が比較的簡単である。しかも、引出し型キャビネットが台車に取り付けられていなくても、台車の強度が低下するおそれがない。
また、請求項2に係る発明によれば、引出し型キャビネットが台車に取り付けられていない場合には、台車に設けられているへこみ形状の物入れに使用前または使用後のおむつなどの各種の物品を必要に応じて収容することができるので、上記物入れを有効に利用することができる。そして、請求項3に係る発明によれば、引出し型キャビネットが台車に取り付けられている場合でも、台車に設けられているへこみ形状の第2の物入れに上記各種の物品を必要に応じて収容させることができる。
また、請求項4に係る発明によれば、引出し型キャビネットを取り付け手段によって台車のほぼ平坦な面に取り付ける際に、作業者は、引出し型キャビネットの下側面のうちの切り込み形状の凹部にほぼ対応する部分に手を添えた状態でもって、引出し型キャビネットを台車のほぼ平坦な面に取り付けることができるので、引出し型キャビネットを台車に比較的簡単に取り付けることができる。そして、請求項5に係る発明によれば、キャビネット本体を台車のほぼ平坦な面に取り付ける作業をさらに簡単に、しかも、確実かつ安全に行うことができる。また、請求項6に係る発明によれば、新生児収容かごをかご受けを介して支柱機構に確実かつ安全に取り付けることができるとともに、引出し付き新生児用ベッド構造から新生児収容かごを取り外したり再び取り付けたりする操作が簡単である。
また、請求項7に係る発明によれば、キャビネット本体が、引出しと、このキャビネット本体の天板を構成しているトレーとを備えているので、タオルや新生児の肌着などの各種の物品を必要に応じて引出し内に収容することができるとともに、SpO計測器などの小型の計測器などの各種の物品を必要に応じてトレー上に配置することができる。そして、請求項8に係る発明によれば、固定支柱に対して可動支柱を上昇または下降させることによって、新生児用ベッドを上昇または下降させることができるので、新生児用ベッドの高さ方向における位置を高くしたり低くしたりすることを簡単かつ安全に行うことができる。また、請求項9に係る発明によれば、新生児用ベッドの前側および/または後側の把手用スリット付近に配設されているロック解除操作手段を操作することによって、可動支柱に対する新生児用ベッドのほぼ前後方向における傾斜角度を変化させることが可能になる。このために、新生児用ベッドの頭側の部分を脚側の部分よりも高くして新生児用ベッド内の新生児の姿勢を変化させたり元の姿勢に戻したりする操作を、簡単かつ確実に行うことができる。
さらに、請求項10に記載の発明によれば、まず、台車、支柱機構、かご受け、新生児収容かごおよび引出し型キャビネットを1ヶ所または複数ヶ所の製造工場などの製造現場において製造することができる。ついで、台車、支柱機構およびかご受けを順次組み合わせることによって、新生児収容かごおよび引出し型キャビネットのいずれもが取り付けられていない新生児用ベッド構造をまず製作することができる。また、必要に応じて、上記製造現場などの適当な場所において、上記新生児用ベッド構造のかご受けに新生児用収容かごを装着することができる。そして、場合によっては、上記製造現場において、引出し型キャビネットを台車に取り付けることができる。しかし、引出し型キャビネットは、上記新生児用ベッド構造を使用する病院などのオプションとして、上記新生児用ベッド構造に組み込まれるのが好ましい。このために、引出し型キャビネットは、病院などの使用現場において、両面粘着テープ、両面粘着シート、両面接着テープおよび両面接着シートのうちの少なくとも一種から成る取り付け手段によって台車に取り付けられることができる。したがって、使用者の要望に応じた必要な新生児用ベッド構造を使用者に迅速かつ簡単に提供することができる。
本発明の一実施例による引出し付き新生児用ベッド構造の斜視図である。(実施例1) 図1に示す引出し付き新生児用ベッド構造の正面図である。(実施例1) 図1に示す引出し付き新生児用ベッド構造の右側面図である。(実施例1) 図1に示す引出し付き新生児用ベッド構造の、新生児用ベッドを前下がりの傾斜状態にした右側面図である。(実施例1) 図1に示す引出し付き新生児用ベッド構造の、引出し型キャビネットのトレーを前方に多少移動させた状態における斜視図である。(実施例1) 図1に示す台車本体の分解斜視図である。(実施例1) 図3にそれぞれ示す新生児用ベッドと支柱機構との連結部分の部分的な拡大断面図である。(実施例1) 引出し型キャビネットおよびその下側周辺部分の、図1におけるI−I線に沿った断面図である。(実施例1) 図6に示す引出し型キャビネットの部分的な拡大断面図である。(実施例1) 従来の引出し付き新生児用ベッド構造の斜視図である。(従来例)
つぎに、本発明の一実施例による引出し付き新生児用ベッド構造およびその製作方法を、「1、引出し付き新生児用ベッド構造の概略的な説明」、「2、台車の説明」、「3、新生児用ベッドの説明」、「4、支柱機構の説明」、「5、引出し型キャビネットの説明」および「6、引出し付き新生児用ベッド構造の製作方法の説明」に項分けして、図面を参照しつつ説明する。
1、引出し付き新生児用ベッド構造の概略的な説明
引出し付きの新生児用ベッド構造1は、図1〜図5に示すように、つぎの(a)項〜(d)項に記載する主要な構成要素を備えている:
(a)ほぼ長方形状の台車本体2と、この台車本体2の下側面のほぼ四隅にそれぞれ取り付けられている車輪としての4個のキャスタ3とをそれぞれ有する台車4、
(b)台車本体2のほぼ中央部分にその下端部付近を取り付けられて、この台車本体2に支持されている支柱機構5、
(c)支柱機構5の上端部付近にその下端部付近を取り付けられて、この支柱機構5に支持されている新生児用ベッド6、および
(d)台車本体2上に取り付けられている引出し型キャビネット7。
新生児用ベッド6は、図1〜図5に示すように、支柱機構5の上端部付近にその下端部付近を取り付けられているほぼかご形状のかご受け11と、このかご受け11のかご収容用の凹部13に着脱自在に収容されることができるほぼかご形状の新生児収容かご12とを備えている。そして、このかご受け11の下方付近には、新生児用ベッド6を台車4に支持させるための支柱機構5が配設されている。
2、台車の説明
ほぼ長方形状の台車本体2は、図6に示すように、金属製などのベース部材14と、このベース部材14のほぼ全体をその上側からカバーしている合成樹脂製などのベースカバー15とから成っている。そして、ベース部材14は、左右一対の長軸16a、16bと、前後一対の短軸17a、17bとから成るほぼ長方形状の枠体21を有している。また、左右一対の長軸16a、16bのそれぞれの両端部は、前側および後側の短軸17a、17bよりも前方および後方にそれぞれ突出している。そして、これらの両端部付近には、ほぼ下方に向って延在しているキャスタ取り付け軸22のそれぞれが溶接、ねじ止めなどによって取り付け固定されている。さらに、これらのキャスタ取り付け軸22のそれぞれには、ストッパ付きキャスタ3が取り付けられている。
ベース部材14は、図6に示すように、左右一対の長軸16a、16bの間に掛け渡された支持手段としての金属製などの支持部材23を備えている。そして、この支持部材23は、扁平で細長いほぼ箱形などの形状を有する支持部材本体24と、この支持部材本体24の下側に取り付け固定されているほぼ箱形などの形状(例えば、ほぼ立方体形状)を有する取り付け部25とを備えている。また、支持部材本体24には、取り付け部25にほぼ連通しているほぼ円形などの開口26が設けられている。
ベースカバー15のほぼ四隅のそれぞれには、図6に示すように、ほぼ前方またはほぼ後方に突出している突出部31が設けられている。したがって、ベースカバー15の前側面および後側面のそれぞれの中間部には、それぞれ切り込み形状の前側の凹部32および後側の凹部33が設けられている。そして、ベースカバー15のほぼ中央部には、開口26にほぼ対応するように、ほぼ円形などの開口34が設けられている。また、ベースカバー15には、開口34と前側の凹部32との間に位置するように、ほぼ直方体形状などのへこみ形状に構成されている前側の物入れ35が配設されている。さらに、ベースカバー15には、開口34と後側の凹部33との間に位置するように、ほぼ直方体形状などのへこみ形状に構成されている後側の物入れ36が前側の物入れ35とはほぼ前後対称的に配設されている。
前側の凹部32および後側の凹部33は、図6に示すように、互いに対称的に形成されている。そして、前側の凹部32および後側の凹部33のそれぞれは、ベースカバー15の左右方向に細長いほぼ山形の形状に構成されている。具体的には、前側の凹部32および後側の凹部33のそれぞれの間口(換言すれば、上記左右方向における最大長さ)Lは、約40cmである。また、前側の凹部32および後側の凹部33のそれぞれの奥行き(換言すれば、前後方向における最大長さ)Lは、約7cmである。なお、前側の凹部32および後側の凹部33のそれぞれの間口Lは、実用性の観点から見て一般的に、32〜48cmの範囲であるのが好ましく、36〜44cmの範囲であるのがさらに好ましい。また、前側の凹部32および後側の凹部33のそれぞれの奥行きLは、実用性の観点から見て一般的に、6〜9cmの範囲であるのが好ましく、6〜8cmの範囲であるのがさらに好ましい。
図6に示すベースカバー15を図6に示すベース部材14にほぼ上方から被せると、図1〜図5に示す台車本体2が得られる。この場合、この台車本体2においては、左右一対の長軸16a、16bのそれぞれの上端部および支持部材本体24の上端面のそれぞれは、ベースカバー15の上端部の内側面に接着または粘着手段(例えば、両面接着テープまたはシートもしくは両面粘着テープまたはシート)によって、接着または粘着されることができる。そして、台車本体2には、ストッパ付きであるのが好ましいキャスタ3が4本のキャスタ取り付け軸22のそれぞれに取り付け支持されている。なお、図1において、符号37は、キャスタ取り付け軸22が挿通されている合成樹脂製などでかつほぼ円筒状などのカバーである。
3、新生児用ベッドの説明
新生児用ベッド6は、図1〜図5に示すように、新生児が収容されることができるように合成樹脂などから一体成形された新生児収容かご12と、この新生児収容かご12の下方部分がそのかご収容用凹部13に着脱自在な嵌合状態で収容されることができるように合成樹脂などから一体形成されたかご受け11とを備えている。そして、新生児収容かご12の新生児収容空間41のほぼ平らな底面42には、必要に応じてマットレス(図示せず)が敷設されてから、新生児(図示せず)が収容される。なお、新生児収容かご12には、底面部42の全周囲にわたって、エンドレスな側壁部43が一体的に立設されている。そして、この側壁部43のうちの新生児収容かご12のほぼ後側の部分(換言すれば、新生児の頭部付近にほぼ対応する部分)のほぼU字形状の側壁部43aの高さは、図3に示すように、新生児収容かご12のほぼ前側の部分(換言すれば、新生児の脚部付近にほぼ対応する部分)と新生児収容かご12のほぼ中間の左右両側の部分(換言すれば、新生児の胴体付近にほぼ対応する部分)とから成る複合部分のほぼU字形状の側壁部43bのそれぞれの高さよりも高くなっている。また、エンドレスな側壁部43のうちのほぼU字形状の側壁部43aとほぼU字形状の側壁部43bとの左右両側における境界部分付近のそれぞれの上端部は、側壁部43aの上端部から側壁部43bの上端部に向って下方に連続的に傾斜する連続面としての傾斜面43cになっている。
かご受け11は、図1〜図5に示すように、新生児収容かご12の下方部分とほぼ同形に構成されていてよいかご収容用凹部13を備えている。このために、かご受け11の上下方向における中間部分には、図7に示すように、仕切り板部47が設けられている。そして、かご受け11には、ほぼエンドレスな外向きフランジ部44が凹部13のほぼ上端の外周囲のほぼ全体にわたって突設されている。また、ほぼエンドレスな外向きフランジ44のうちの前側の部分44aおよび後側の部分44bは幅広に構成されている。そして、これらの前側部分44aおよび後側部分44bには、これらの前側部分44aおよび後側部分44bの大よそ全長にわたってそれぞれ延在している前側の把手用スリット45aおよび後側の把手用スリット45bがそれぞれ形成されている。したがって、取扱者は、これら前後一対の把手用スリット45a、45bに手を掛けて、新生児用ベッド6を把持することができる。そして、取扱者は、この把持状態において、引出し付き新生児用ベッド構造1の全体を、キャスタ3を利用して、所望の位置に移動させることができる。また、取扱者は、この把持状態において、後述のロック解除レバー55を操作して、新生児用ベッド6のほぼ前後方向における傾斜角度を変更させることができる。なお、かご受け11の外向きフランジ44の前側部分44a(換言すれば、前側の把手用スリット45aとかご収容用凹部13の前端との間でかつ左右方向におけるほぼ中央の部分)の上面には、図1などに示すように、ネームホルダ46が配設されている。
新生児収容かご12の下方部分は、図3などに示すように、かご受け11のかご収容用凹部13にほぼ全体的に収容されている。具体的には、新生児収容かご12の後側部分のほぼU字形状の側壁部43aは、その高さ方向における長さLのうちの約32%がかご収容用凹部13に収容されている。そして、新生児収容かご12の前側部分のほぼU字形状の側壁部43bは、その高さ方向における長さLのうちの約40%がかご収容用凹部13に収容されている。したがって、新生児収容かご12の連続面43cは、その高さ方向における長さLのうちの約32%〜約40%かご収容用凹部13に収容されている。なお、ほぼU字形状の側壁部43aがかご収容用凹部13に収容されている高さ方向における長さは、実用性の観点から見て一般的に、上記長さLの26〜38%の範囲であるのが好ましく、28〜36%の範囲であるのがさらに好ましい。また、ほぼU字形状の側壁部43bがかご収容用凹部13に収容されている高さ方向における長さは、実用性の観点から見て一般的に、上記長さLの32〜48%の範囲であるのが好ましく、34〜46%の範囲であるのがさらに好ましい。
かご受け11の下側面のほぼ中央の部分には、図2、図3、図7などに示すように、下方からみてほぼ長方形状などの掘れ込み形状の凹部53が形成されている。そして、かご受け11の下側面は、図3に示すように、側方から見ほぼ円弧状に構成されている。また、かご受け11の下側面は、図2に示すように、前方または後方から見てその中央部分51がほぼ平ら(換言すれば、ほぼ水平な線)であるとともにその左右両端部52a、52bのそれぞれがほぼ下方に突出している突出形状になっている。さらに、かご受け11における凹部53の上端面には、ほぼ箱蓋形状であってよい金属製などの取り付け板54がビス止めなどによって取り付け固定されている。
4、支柱機構の説明
支柱機構5は、図3などに示すように、外筒としての固定支柱61と、この固定支柱61に対して上昇および下降することができるように直線往復動などの往復動が可能な内筒としての可動支柱62とを備えている。なお、固定支柱61の下端部は、台車4のベースカバー15の開口34と台車4のベース部材14の支持部材本体24の開口26とをそれぞれ通して取り付け部25の内部に挿入されて、取り付け部25の下端面に上方から当接している。そして、固定支柱61の下端部は、図3などに示すねじ63によって、取り付け部25に取り付け固定されている。また、固定支柱61の内部には、ガススプリング(図示せず)が配設されている。さらに、支柱機構5は、上記ガススプリングを作動させるための昇降操作手段としての昇降操作レバー64を備えている。
可動支柱62の上端部は、図7などに示すように、連結手段としての連結部材65に取り付けられている。そして、連結部材65は、取り付け軸66によって、新生児用ベッド6の取り付け板54に取り付けられている。また、昇降操作レバー64は、連結部材65に配設された支軸67によって、連結部材65に往復回動可能に取り付けられている。さらに、昇降操作レバー64は、スプリング(図示せず)によって、復回動方向に付勢されている。そして、可動支柱62の上端部は、連結部材65のほぼU字形状の取り付け板部65aに、ねじ(図示せず)などによって、取り付け固定されている。また、昇降操作レバー64を往動操作したときには、制御用ワイヤ(図示せず)によって前記ガススプリングが作動して、可動支柱62を上昇させようとする駆動力が可動支柱62に加わる。このために、可動支柱62が再上昇位置までに上昇しておらずかつ可動支柱62の上昇を阻止する力が可動支柱62に人為的に加えられていない場合には、可動支柱62が上昇するので、新生児用ベッド6も可動支柱62と一体となって上昇する。この場合、可動支柱62および新生児用ベッド6のそれぞれの最大上昇位置は、上記ガススプリングの最大伸長状態によってほぼ決定されることができる。そして、昇降操作レバー64を往回動させた状態(換言すれば、上記ガススプリングの作動状態)において、新生児用ベッド6をほぼ下方に向って押しつけると、可動支柱62が、上記ガススプリングのガス圧に抗して下降するので、新生児用ベッド6も可動支柱62と一体となって下降する。この場合、可動支柱62および新生児用ベッド6のそれぞれの最大下降位置は、上記ガススプリングの最大短縮状態によって、ほぼ決定されることができる。
連結部材65は、図7に示すように、ほぼコ字形状の第2の取り付け板部71を備えている。そして、この取り付け板部71には、シリンダ支持板72の下端部付近が取り付けピン73によって回動可能に取り付けられている。また、このシリンダ支持板72には、シリンダ74が取り付け固定されている。さらに、シリンダ74には、ピストン75が直線往復動などの往復動が可能に支持されている。そして、ピストン75の上端部は、新生児用ベッド6の取り付け板54に取り付けピン76によって回動可能に軸支されている。なお、ロック手段としてのロックレバー77が、シリンダ74の外周囲に対向するように、シリンダ74に配設されている。そして、前述のロック解除レバー55を往動操作したときには、制御用ワイヤ(図示せず)によってこのロック解除レバー55に連結されているロックレバー77が往動して、シリンダ74に対するピストン75の往復動を可能にする。したがって、取扱者は、かご受け11の把手用スリット45a、45bなどに手を掛けて新生児用ベッド6を把持した状態において、新生児用ベッド6のほぼ前後方向における傾斜角度を変更させることができる。
この場合、連結部材65の上端面には、ほぼ水平な面65bおよび傾斜面65cがそれぞれ設けられている。なお、上記傾斜面65cが水平方向に対して傾斜している角度θは、約12°である。このために、図3に示す新生児用ベッド6の前側がその後側よりも低くなるように、新生児用ベッド6を取り付け軸66を支点として往回動(換言すれば、傾動)させたときには、新生児用ベッド6は、取り付け軸66を支点として最大で約12°往回動して、前下がりの傾斜状態になる。なお、図4には、上述のように約12°往回動して前下がりの傾斜状態になった新生児用ベッド6が示されている。この場合、上記傾斜角度θ(換言すれば、新生児用ベッド6の前下がりの最大傾斜角度)は、実用性の観点から見て一般的に、9.5°〜14.5°の範囲であるのが好ましく、10.5°〜13.5°の範囲であるのがさらに好ましい。これに対し、新生児用ベッド6の前側がその後側よりも高くなるように、新生児用ベッド6を取り付け軸66を支点として往回動させようとしても、取り付け板54の上側板部54aが水平面65bに当接するために、新生児用ベッド6の上記往回動が阻止される。
5、引出し型キャビネットの説明
引出し型キャビネット7は、図1、図8などに示すように、金属製などのキャビネット本体81と、このキャビネット本体81の内部に引き出しおよび押し入れが自在に収納されている金属製などの引出し82とを備えている。そして、引出し型キャビネット7は、キャビネット本体81の上側面に配設されているほぼお盆形状のトレー83をさらに備えている。なお、キャビネット本体81は、台車本体2の上側面(換言すれば、ほぼ平坦な面またはほぼ平らな面)に適当な取り付け手段によって取り付けられることができる。そして、このような取り付け手段としては、図8において符号84として示すように、両面粘着テープ、両面粘着シートなどの両面粘着手段や、両面接着テープ、両面接着シートなどの両面接着手段が用いられることができる。また、台車本体2の上側面としては、具体的には、図3、図8などにそれぞれ示す前側または後側の物入れ35、36の平面的に見てほぼリング状の外周面付近が用いられることができる。例えば、前側の物入れ35の外周囲付近のほぼ平担な面(換言すれば、ベースカバー15の上面)30が用いられる場合には、物入れ35の平面的に見た4つの辺のうちの2つの辺(好ましくは、互いに対向する2つの辺)または2つよりも多い辺のほぼ平坦な外周囲付近にキャビネット本体81の下側面を両面粘着(または両面接着)手段によって粘着または接着すればよい。
引出し型キャビネット7が台車本体2の上側面に取り付けられた状態においては、図3、図6などに示すように、前側の凹部32の上方のほぼ全体は、引出し型キャビネット7の下側面によって覆われている。したがって、引出し型キャビネット7を台車本体2の上側面に取り付ける作業を行うときには、作業者は、引出し型キャビネット7の下側面の前側部分に手を添えた状態でもって、引出し型キャビネット7を台車本体2の上側面に取り付けることができる。また、引出し型キャビネット7が破損した場合などにおいて、引出し型キャビネット7を台車本体2の上側面から取り外す場合にも、作業者は、引出し型キャビネット7の下側面の前側部分に手を添えた状態でもって、引出し型キャビネット7を台車本体2の上側面から取り外すことができる。なお、前側の凹部32が平面的に見て引出し型キャビネット7の下側面によって覆われている面積の割合は、実用性の観点から見て一般的に、60%以上であるのが好ましく、75%以上であるのがさらに好ましい。
引出し82は、図8に示すように、キャビネット本体81の内部に押し込まれて収納されることができる。そして、引出し82は、図1において鎖線で示すように、キャビネット本体81の内部から引き出すことができる。なお、キャビネット本体81に対する引出し82の引き出しおよび押し込みは、取扱者が引出し82の前面に付設された合成樹脂製などの把手部89を手で握って行うことができる。そして、取扱者がキャビネット本体81に対してトレー83を引き出したり押し込んだりしたいときには、取扱者は、トレー83の外周囲に一体成形によって平面的に見てほぼ口字形状などに形成されている凸形状の縁部85に手を掛けてから、トレー83を引き出したり押し込んだりすればよい。なお、トレー83は、図8および図9に示すように、その上側面が合成樹脂製などのほぼお盆形状のトレー本体86と、このトレー本体86の下側面に両面粘着(または接着)テープなどによって取り付け固定された金属製などの補強用裏板87と、この補強用裏板87の下側面(ただし、ガイド溝91およびその周辺を除く箇所)にそれ自体が保持している接着剤などによって取り付け固定された接着剤付きの戸滑りテープ88とを備えていてよい。
一方、キャビネット本体81の上側板部81aには、図5、図9などに示すように、そのほぼ前後方向にそれぞれ延在している例えば4本のスリット91が設けられている。そして、上側板部81aの下側面からスリット91にそれぞれ挿通された例えば4本のねじ92が補強用裏板87にねじ込まれるか圧入されている。なお、符号93は、ねじ92が挿通されているブッシュを示している。このために、トレー83は、ほぼ前後方向に往復動できるようにキャビネット本体81に取り付けられているので、キャビネット本体81に対してほぼ前後方向に引き出したり押し込んだりすることができる。この場合、例えば4個のブッシュ93が例えば4本のガイド溝91内をそれぞれ摺動するので、トレー83は、キャビネット本体81の上側面を円滑にほぼ直線往復動することができる。
6、引出し付き新生児用ベッド構造の製作方法の説明
図1〜図5に示す引出し付き新生児用ベッド構造1を製作するに当たっては、まず、台車4、支柱機構5、かご受け11、新生児収容かご12および引出し型キャビネット7のそれぞれが、1ヶ所または複数ヶ所の製造工場などの製造現場において製造されることができる。そして、支柱機構5が、台車4上に立設されることができる。また、かご受け11が、支柱機構5上に取り付け支持されることができる。さらに、かご受け11には、新生児収容かご12が取り付け支持されることができる。この結果、図1〜図5に示す引出し付き新生児用ベッド構造1のうちの新生児収容かご12および引出し型キャビネット7のそれぞれがまだ組み込まれていない新生児用ベッド構造が、組み立てられることができる。この場合、新生児収容かご12は、上記製造現場、下記使用現場などのいずれかにおいて、かご受け11に取り付けられることができる。
一方、引出し型キャビネット7は、引出し付き新生児用ベッド構造1を使用する病院などの使用現場において、上記新生児用ベッド構造にオプションとして組み込まれることができる。そして、この組み込みに当たっては、まず、ベースカバー15のほぼ平坦な面30に両面粘着手段、両面接着手段などの取り付け手段84が貼り付けられることができる。具体的には、上記ほぼ平坦な面は、図示の実施例においては、前側の物入れ35の外周囲付近における上面30を意味している。ついで、引出し型キャビネット7の底面の外周囲付近がほぼ平坦な面30にほぼ位置するように、取り付け手段54の粘着力または接着力を利用して、引出し型キャビネット7をベースカバー15上に取り付け固定する。この場合、引出し型キャビネット7は、引出し82が引出し付き新生児用ベッド構造1のほぼ前方に向かって引き出されるように、台車本体2上に配置される。この結果、図1〜図5に示す引出し付き新生児用ベッド構造1を製作することができる。なお、図示の実施例においては、引出し型キャビネット7を前側の物入れ35およびその外周囲に配置するようにした。しかし、引出し型キャビネット7は、後側の物入れ36およびその外周囲に配置することもできる。この場合、引出し型キャビネット7は、引出し82が引出し付き新生児用ベッド構造1のほぼ後方に向かって引き出されるように、台車本体2上に配置されることができる。
以上、本発明の一実施例について詳細に説明したが、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている発明の趣旨に基づいて各種の変更および修正を施されることが可能である。
例えば、上述の実施例においては、引出し型キャビネット7の引出し82を引出し付き新生児用ベッド構造1のほぼ前方またはほぼ後方に引き出せるように構成した。しかし、引出し82を引出し付き新生児用ベッド構造1のほぼ左方および/またはほぼ右方などの別の方向に引き出せるように構成してもよい。
また、上述の実施例においては、引出し型キャビネット7に1個の引出し82が配設されるように構成した。しかし、複数個の引出し82が、例えば互いにほぼ上下方向に配列されるように、1個のキャビネット7に設けられていてもよい。
また、上述の実施例においては、ロック解除操作手段55をかご受け11(換言すれば、新生児用ベッド6)の前側の把手用スリット45a付近に配設した。しかし、ロック解除操作手段55は、かご受け11の後側の把手用スリット45b付近に配設されていてもよい。また、第1のロック解除操作手段55を前側の把手用スリット45a付近に配設するとともに、第2のロック解除操作手段55を後側の把手用スリット45b付近に配設することもできる。
また、上述の実施例においては、キャビネット本体8を台車4のほぼ平坦な面30に両面粘着手段や両面接着手段から成る取り付け手段84によって取り付けるようにした。しかし、単なる粘着剤、単なる接着剤、ねじなどから成る取り付け手段によって、キャビネット本体8を台車4のほぼ平坦な面30上に取り付けるようにしてもよい。
さらに、台車本体2に設けられている前側の凹部32および後側の凹部33のそれぞれは、図6に示すように、ほぼ平坦な面30からベースカバー(換言すれば、台車本体2)の下端まで、このベースカバー15(換言すれば、台車本体2)をほぼ上下方向において連通(換言すれば、貫通)して延在している。しかし、前側の凹部32および後側の凹部33のそれぞれは、ほぼ平坦な面30から台車本体2の下端までこの台車本体2をほぼ上下方向に連通している必要は必ずしもなく、ほぼ平坦な面30から台車本体2の下端よりも多少上方までしかこの台車本体2をほぼ上下方向に連通していない状態(換言すれば、非貫通状態)でもって、形成されていてもよい。この場合、前側の凹部32および後側の凹部33のそれぞれの深さは、前述の「5、引出し型キャビネットの説明」の項において記述したように、作業者が引出し型キャビネット7の下側面の前側部分に手を添えた状態でもって引出し型キャビネット7を台車本体2の上側面に取り付けることができる大きさであるのが好ましい。
1 引出し付き新生児用ベッド構造
4 台車
5 支柱構造
6 新生児用ベッド
7 引出し型キャビネット
11 かご受け
12 新生児収容かご
13 かご収容用凹部
30 ほぼ平坦な面
32 前側の切り込み形状の凹部
33 後側の切り込み形状の凹部
35 へこみ形状の物入れ(第1の物入れ)
36 へこみ形状の物入れ(第2の物入れ)
43 エンドレスな側壁部
43a 後方側のほぼU字形状の側壁部(後側の部分)
43b 前方側のほぼU字形状の側壁部(前側の部分)
43c 左右一対の傾斜面
45a 前側の把手用スリット
45b 後側の把手用スリット
55 ロック解除操作レバー(ロック解除操作手段)
61 固定支柱(外筒)
62 可動支柱(内筒)
77 ロックレバー(状態ロック手段)
81 キャビネット本体
82 引出し
83 トレー
84 取り付け手段(両面粘着テープ、両面粘着シート、両面接着テープまたは両面接着シート)
高さ方向における長さ
高さ方向における長さ
θ 傾斜角度

Claims (10)

  1. 台車と、新生児用ベッドと、上記新生児用ベッドを上記台車上に配設するための支柱機構と、引出し型キャビネットとを備え、
    上記引出し型キャビネットが取り付け手段によって上記台車のほぼ平坦な面上に取り付けられていることを特徴とする引出し付き新生児用ベッド構造。
  2. 上記台車の上記ほぼ平坦な面に開口するように上記台車上にへこみ形状で構成された物入れを備え、
    上記引出し型キャビネットが、上記物入れの上面開口を覆うように上記台車の上記ほぼ平坦な面上に配置された状態でもって、上記取り付け手段によって上記台車の上記ほぼ平坦な面上に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の引出し付き新生児用ベッド構造。
  3. 上記へこみ形状の物入れが、上記支柱機構の一方の側において上記ほぼ平坦な面に開口している第1の物入れと、上記支柱機構の他方の側において上記ほぼ平坦な面に開口している第2の物入れとを含み、
    上記引出し型キャビネットが1個であり、
    上記1個の引出し型キャビネットが、上記第2の物入れの上面開口を覆うことなく、上記第1の物入れの上面開口を覆うように、上記ほぼ平坦な面上に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の引出し付き新生児用ベッド構造。
  4. 上記台車の上記ほぼ平坦な面が、平面的に見て切り込み形状の凹部を有し、
    上記切り込み形状の凹部の間口が、36〜44cmの範囲であり、
    上記切り込み形状の凹部の奥行きが、6〜8cmの範囲であり、
    上記切り込み形状の凹部が平面的に見て上記引出型キャビネットの下側面によって覆われている面積の割合が、75%以上であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の引出し付き新生児用ベッド構造。
  5. 上記取り付け手段が、両面粘着テープ、両面粘着シート、両面接着テープおよび両面接着シートのうちの少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の引出し付き新生児用ベッド構造。
  6. 上記新生児用ベッドが、新生児が収容されることができる新生児収容かごと、この新生児収容かごが収容されることができるかご受けとを備え、
    上記新生児収容かごの下方部分が上記かご受けのかご収容用凹部に着脱自在に収容されることができるように構成され、
    上記新生児収容かごのエンドレスな側壁部が、前方側のほぼU字形状の側壁部と、上記前方側のほぼU字形状の側壁部よりも高さが大きい後方側のほぼU字形状の側壁部と、上記前方側のほぼU字形状の側壁部から上記後方側のほぼU字形状の側壁部に向かって上方に連続的に傾斜するように、上記前方側のほぼU字形状の側壁部と上記後方側のU字形状の側壁部との間に設けられた左右一対の傾斜面とを備え、
    上記前方側のほぼU字形状の側壁部が上記かご収容用凹部に収容されている高さ方向における長さが、上記新生児用収容かごの上記前方側のほぼU字形状の側壁部の高さ方向における長さの34〜46%の長さであり、
    上記後方側のほぼU字形状の側壁部が上記かご収容用凹部に収容されている高さ方向における長さが、上記新生児用収容かごの上記後方側のほぼU字形状の側壁部の高さ方向における長さの28〜36%の長さであることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載の引出し付き新生児用ベッド構造。
  7. 上記引出し型キャビネットが、キャビネット本体と、このキャビネット本体に対して引き出したり押し込んだりすることができるように、上記キャビネット本体の内部に収納されることができる引出しと、上記引出し型キャビネットの天板を構成するように、上記キャビネット本体の上側に配設されているトレーとを備え、
    上記トレーが上記キャビネット本体に対して引き出されたり押し込まれたりすることができるように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1つに記載の引出し付き新生児用ベッド構造。
  8. 上記支柱機構が、上記台車上に配設されている固定支柱と、この固定支柱に対して上昇および下降することができる可動支柱とを備え、
    上記新生児用ベッドが、上記可動支柱に支持され、
    上記可動支柱が上記固定支柱に対して上昇および下降することによって、上記新生児用ベッドが上昇および下降するように構成されていることを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1つに記載の引出し付き新生児用ベッド構造。
  9. 上記新生児用ベッドが、この新生児用ベッドのほぼ前後方向における傾斜角度を変更させることができるように、上記可動支柱に傾動可能に支持され、
    上記可動支柱に対して上記新生児用ベッドを非傾斜状態および傾斜状態のうちのいずれの状態にもロックすることができる状態ロック手段と、上記状態ロック手段の状態ロック機能を解除させることができるロック解除操作手段とをさらに備え、
    上記ロック解除操作手段が、上記新生児用ベッドの前側および/または後側の把手用スリット付近に配設されていることを特徴とする請求項8に記載の引出し付き新生児用ベッド機構。
  10. 請求項1〜9のうちのいずれか1つに記載の引出し付き新生児用ベッド構造を製作する方法であって、
    上記台車と、上記支柱機構と、上記新生児用ベッドのかご受けと、上記新生児用ベッドの新生児収容かごと、上記引出し型キャビネットとをそれぞれ用意する工程と、
    上記支柱機構を上記台車上に取り付ける工程と、
    上記かご受けを上記支柱機構上に取り付ける工程と、
    上記新生児収容かごを上記かご受けに装着する工程と、
    上記引出し型キャビネットを両面粘着テープ、両面粘着シート、両面接着テープおよび両面接着シートのうちの少なくとも一種から成る取り付け手段によって上記台車に取り付ける工程とを備えていることを特徴とする引出し付き新生児用ベッド構造の製作方法。
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