JP2014103894A - フロート板セット、及び植物の生産方法 - Google Patents

フロート板セット、及び植物の生産方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014103894A
JP2014103894A JP2012258939A JP2012258939A JP2014103894A JP 2014103894 A JP2014103894 A JP 2014103894A JP 2012258939 A JP2012258939 A JP 2012258939A JP 2012258939 A JP2012258939 A JP 2012258939A JP 2014103894 A JP2014103894 A JP 2014103894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
float
float plate
pot
insertion hole
insertion holes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012258939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6084827B2 (ja
Inventor
Shinji Inada
信二 稲田
Masahiro Kitajima
正裕 北島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Spread Co Ltd Japan
Original Assignee
Spread Co Ltd Japan
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Spread Co Ltd Japan filed Critical Spread Co Ltd Japan
Priority to JP2012258939A priority Critical patent/JP6084827B2/ja
Publication of JP2014103894A publication Critical patent/JP2014103894A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6084827B2 publication Critical patent/JP6084827B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • Y02P60/216

Landscapes

  • Hydroponics (AREA)

Abstract

【課題】生長した植物がフロート板に接触することによる葉の変質を防止する技術を提供する。
【解決手段】水耕栽培用のポットを支持するためのフロート板セット10は、ポットが挿着される複数の挿着孔2Aを有するフロート板1Aと、ポットが挿着される複数の挿着孔2Bを有し、挿着孔2Bが挿着孔2Aのピッチよりも広いピッチで配置されているフロート板1Bと、を備える。挿着孔2Bに挿着された際におけるポットのフロート板1Bの上面を基準とした高さは、挿着孔2Aに挿着された際におけるポットのフロート板1Aの上面を基準とした高さよりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、水耕栽培用のポットを支持するためのフロート板セット、及び植物の生産方法に関する。
近年、植物工場で水耕栽培された葉物野菜等の植物が流通されている。植物工場での栽培は、天候に左右されることなく安定した栽培を行うことができる等のメリットがあり、水耕栽培に関する様々な技術が提案されている。下記特許文献1には、植物の生長段階に応じた水分供給を行うことで、水耕栽培に要するコストを低減し、効率良く植物を栽培する方法が開示されている。特許文献1では、植物の生長段階に応じて根の発達が変化するため、フロート板に設置される容器毎に、根が発達する中間スペースが独立して形成されている。そして、各中間スペースの下側は全中間スペースにつながる共有空間となっている。各中間スペースの下側の共有空間にある量の水が供給されると、各中間スペースに一定の水が供給される。
国際公開WO2010/093248号公報
ところで、水耕栽培用の容器は一定の間隔で水耕栽培用のフロート板に設けられた孔部に固定されるが、レタス等の葉は生長するに従って容器の外側に広がり、その重みによってフロート板上面に垂れ下がり、葉が変質する場合がある。
そこで、本発明は、生長した植物がフロート板に接触することによる葉の変質を防止する技術を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、水耕栽培用のポットを支持するためのフロート板セットであって、ポットが挿着される複数の第1の挿着孔を有する第1のフロート板と、ポットが挿着される複数の第2の挿着孔を有し、第2の挿着孔が第1の挿着孔のピッチよりも広いピッチで配置されている第2のフロート板と、を備え、第2の挿着孔に挿着された際におけるポットの第2のフロート板の上面を基準とした高さは、第1の挿着孔に挿着された際におけるポットの第1のフロート板の上面を基準とした高さよりも大きい。
上記フロート板セットを用いて水耕栽培を行う場合、まず、第1のフロート板において水耕栽培用のポットに支持された植物を育成し、所定期間経過後、第1のフロート板から第2のフロート板にポットを移動させる。このとき、植物の生長によって葉がポットの外側に広がっていたとしても、第2のフロート板の上面からのポットの高さは、第1のフロート板の上面からのポットの高さよりも大きいため、第2のフロート板の上面に葉が接触しにくく、結果として葉の変質を防止することができる。
上記フロート板セットにおいて、第1のフロート板は、上面が平坦であり、第2のフロート板は、上面から突出する複数の突出部を有するとともに、各突出部に各第2の挿着孔が形成されていてもよい。
あるいは、第1のフロート板は、上面から突出する複数の第1の突出部を有するとともに、各第1の突出部に各第1の挿着孔が形成されており、第2のフロート板は、上面において第1の突出部よりも高く突出する複数の第2の突出部を有するとともに、各第2の突出部に各第2の挿着孔が形成されていてもよい。
また、上記フロート板セットにおいて、第1の挿着孔は、ポットが第1の挿着孔に挿着された際にポットの側面に近接する第1の小径部と、第1の小径部の下方に配置され第1の小径部よりも径が大きい第1の大径部と、を有することができる。特に、第1のフロート板が第1の突出部を有する場合に、第1の挿着孔が第1の小径部及び第1の大径部を有することが好ましい。この構成によれば、第1のフロート板と養液との間に空気層を生じさせることができるため、植物の根に対する酸素供給量を増加させることができる。
また、上記フロート板セットにおいて、第2の挿着孔は、ポットが第2の挿着孔に挿着された際にポットの側面に近接する第2の小径部と、第2の小径部の下方に配置され第2の小径部よりも径が大きい第2の大径部と、を有することができる。この構成によれば、第2のフロート板と養液との間に空気層を生じさせることができるため、植物の根に対する酸素供給量を増加させることができる。
また、上記フロート板セットにおいて、第1及び第2の挿着孔は、平面視多角形状に形成されていることが好ましい。この構成によれば、第1及び第2の挿着孔にポットが挿着された際、ポットが傾いたり回転したりするのを防止することができる。
また、上記フロート板セットにおいて、第1及び第2のフロート板は、上面が白色であるとともに下面が黒色であることが好ましい。この構成によれば、第1及び第2のフロート板を光が透過しにくくなるため、養液における藻の発生を低減させることができる。
また、上記フロート板セットにおいて、第1及び第2のフロート板は、中空状に形成されていてもよい。
また、上記フロート板セットにおいて、第1及び第2のフロート板は、プラスチックで形成されていてもよい。
本発明は、上記フロート板セットを使用した植物の生産方法であって、ポットを第1のフロート板の第1の挿着孔に挿着するステップと、所定期間経過後に、ポットを第1の挿着孔から取り外すステップと、取り外したポットを第2のフロート板の第2の挿着孔に挿着するステップと、を備える。
上述した通り、上記フロート板セットは、第2のフロート板の上面からのポットの高さが、第1のフロート板の上面からのポットの高さよりも大きくなるように構成されている。このため、上記生産方法において、第1のフロート板から第2のフロート板へとポットを移動させた際、植物の生長によって葉がポットの外側に広がっていたとしても、第2のフロート板の上面に葉が接触しにくく、結果として葉の変質を防止することができる。
本発明は、水耕栽培による植物の生産方法であって、植物を支持するためのポットを準備するステップと、ポットが挿着される複数の第1の挿着孔を有する第1のフロート板を準備するステップと、ポットが挿着される複数の第2の挿着孔を有し、第2の挿着孔が第1の挿着孔のピッチよりも広いピッチで配置されている第2のフロート板を準備するステップと、ポットを第1のフロート板の第1の挿着孔に挿着するステップと、所定期間経過後に、ポットを第1の挿着孔から取り外すステップと、取り外したポットを第2のフロート板の第2の挿着孔に挿着するステップと、を備える。
上記生産方法においては、植物がポットによって支持されるため、第1のフロート板から第2のフロート板への植物の移植を容易に行うことができる。また、植物が比較的小さい育成前期において、第1の挿着孔のピッチが狭い第1のフロート板にポットを配置すれば、植物間に無駄なスペースが生じないため、単位面積当たりの収穫量を増加させることができる。
本発明の一実施形態に係るフロート板セットの平面図である。 図1のフロート板セットにおけるフロート板1Aの正面図である。 図1のフロート板1AのIII−III線に沿った部分断面図である。 図1の各フロート板のIV−IV線に沿った部分断面図である。 図1のフロート板セットにおけるフロート板1Bの正面図である。 図1のフロート板1BのVI−VI線に沿った部分断面図である。 図1のフロート板セットにおけるフロート板1Cの正面図である。 図1のフロート板1CのVIII−VIII線に沿った部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る植物の生産方法における育成初期の状態を示す概略図である。 上記植物の生産方法における育成中期の状態を示す概略図である。 上記植物の生産方法における育成後期の状態を示す概略図である。 上記実施形態の変形例に係るフロート板の突出部の垂直断面図である。 上記実施形態の変形例に係るフロート板の突出部の垂直断面図である。 上記実施形態の変形例に係るフロート板の突出部の垂直断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るフロート板セット10は、水耕栽培用のポットを支持するとともに養液上に浮かべられるフロート板1A、1B、及び1Cを備えている。以下、フロート板1A、1B、及び1Cについてそれぞれ説明するが、各フロート板で共通する構成については、末尾のアルファベット1文字のみが異なる符号を付して詳細な説明を省略する。例えば、後述するフロート板1Aの挿着孔2Aは、フロート板1Bにおいては挿着孔2B、フロート板Cにおいては挿着孔2Cとなる。ただし、各フロート板で共通する構成であっても、各フロート板における各部の寸法については、フロート板毎に適宜決定されるため、異なる場合がある。
フロート板1Aは、図1〜図3に示すように、上面が平坦であり、ポットを挿着するための複数の挿着孔2Aが形成されており、この挿着孔2Aは所定のピッチP1で配置されている。図1における縦方向のピッチP1と横方向のピッチP1とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。各挿着孔2Aは、平面視正方形状に形成されている。また、各挿着孔2Aは、図3に示すように、ポットが落下しない程度に径が小さい小径部21Aと、小径部21Aの下方に位置し、且つ小径部21Aよりも径が大きい大径部22Aと、を有している。
フロート板1Aは、図2及び図3に示すように、プレート3A及び4Aから成り、プレート3A及び4Aの周縁部同士を接着することで中空状に形成されている。プレート3Aは、小径部21Aを構成する貫通孔31Aが形成されている。プレート4Aは、大径部22Aを構成する凹部42Aが下面に形成されており、この凹部42A内において貫通孔31Aと一致する位置に、小径部21Aを構成する貫通孔41Aが形成されている。
プレート3A及び4Aの材質としては、特に限定されるものではないが、プラスチックを使用することができる。プラスチックの中でも、汚れの付着を防止するという観点から表面に凹凸が少ないものが好ましく、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS樹脂等を挙げることができる。
また、プレート3Aは白色に着色され、プレート4Aは黒色に着色されていることが好ましい。これにより、フロート板1Aは、下面が黒色となるため、光がフロート板1Aを透過するのを防止することができ、結果としてフロート板1Aの下方の養液において藻が発生するのを低減させることができる。
ところで、フロート板1Aは、別のフロート板1Aと連結することができるように構成されている。詳述すると、各フロート板1Aは、図1及び図4に示すように、側辺部11Aに沿って延びる下向きの鉤部5Aが形成されており、側辺部11Aと対向する側辺部12Aに、鉤部5Aを受け入れることが可能な溝部6Aが形成されている。これにより、一方のフロート板1Aの溝部6Aに他方のフロート板1Aの鉤部5Aを引っかけることができ、複数のフロート板1Aを容易に連結することができる。また、一方のフロート板1Aに対して他方のフロート板1Aを傾けることにより、容易に連結を解除することができる。
フロート板1Bは、図1、図5、及び図6に示すように、複数の突出部7Bを上面に有しており、各突出部7Bには平面視正方形状の挿着孔2Bが形成されている。挿着孔2Bは、図1に示すように、そのピッチP2がフロート板1Aの挿着孔2AのピッチP1よりも広くなるように配置されている。図1における縦方向のピッチP2と横方向のピッチP2とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。各挿着孔2Bは、挿着孔2Aと同様に、小径部21B及び大径部22Bを有している。
また、フロート板1Bは、図6に示すように、フロート板1Aと同様のプレート3B及び4Bによって形成されている。
さらに、フロート板1Bは、図4に示すように、フロート板1Aと同様の鉤部5B及び溝部6Bを有している。
フロート板1Cは、図1、図7、及び図8に示すように、複数の突出部7Cを上面に有している。図6及び図8に示すように、各突出部7Cは、フロート板1Cの上面U3を基準とした高さH2が、突出部7Bのフロート板1Bの上面U2を基準とした高さH1よりも大きくなるように形成されている。また、各突出部7Cには平面視正方形状の挿着孔2Cが形成されている。挿着孔2Cは、図1に示すように、そのピッチP3がフロート板1Bの挿着孔2BのピッチP2よりも広くなるように配置されている。図1における縦方向のピッチP3と横方向のピッチP3とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。各挿着孔2Cは、挿着孔2A及び1Bと同様に、小径部21C及び大径部22Cを有している。
また、フロート板1Cは、図8に示すように、フロート板1Aと同様のプレート3C及び4Cによって形成されている。
さらに、フロート板1Cは、図4に示すように、フロート板1Aと同様の鉤部5C及び溝部6Cを有している。
次に、上述のように構成されたフロート板セット10を用いた植物の生産方法について図9を参照しつつ説明する。
(育成初期)
まず、図9Aに示すように、培地(図示省略)を収容したポットPをフロート板1Aの挿着孔2Aに挿着し、フロート板1Aを養液N上に浮かべる。あるいは、フロート板1Aを養液N上に浮かべた後、培地を収容したポットPを挿着孔2Aに挿着する。培地としては、保水性を有し、ポットP内に収容できるように成形されたものであれば特に限定されないが、例えば、ポリウレタン等の樹脂で形成されたウレタン培地やロックウール培地等を使用することができる。培地は、植物の種を保持できるよう、中央に窪みが形成されていることが好ましい。なお、培地の窪みに植物の種を保持させるタイミングは、特には限定されるものではなく、ポットPを挿着孔2Aに挿着する前と後のどちらでもよく、また、フロート板1Aを養液N上に浮かべる前と後のどちらでもよい。
図9Aに示すように、喫水線Lは、挿着孔2Aに挿着されたポットPの下面から2/3程度の高さに位置している。これにより、植物Vの根が短い育成初期においても、根を養液Nに到達させることができ、植物Vに対して十分に栄養を供給することができる。一方、フロート板1Aに支持されたポットPの高さは、フロート板1B又はフロート板1Cに支持された場合のポットPの高さ(図9B及び図9C)と比較して小さいが、植物Vの葉がまだ小さいため、葉がフロート板1Aの上面U1に接触する心配はない。
(育成中期)
所定期間が経過した後、図9Bに示すように、ポットPに支持された植物Vをフロート板1Aからフロート板1Bに移植する。すなわち、ポットPをフロート板1Aの挿着孔2Aから取り出し、フロート板1Bの挿着孔2Bに挿着する。フロート板1Bは、ポットPの移植前に養液N上に浮かべられていてもよいし、ポットPの移植後に養液N上に浮かべられてもよい。なお、植物VはポットPに支持されているため、フロート板1Aからフロート板1Bへの移植を容易に行うことができる。
図9A及び図9Bに示すように、育成中期においては、植物Vの生長に伴い、葉が育成初期よりも大きくなっている。しかしながら、ポットPは、突出部7Bによって、フロート板1Aに支持された場合よりも高い位置で支持され、フロート板1Bの上面U2から離れているため、植物Vの葉はフロート板1Bの上面U2に接触しない。一方、喫水線LはポットPの下面から1/3程度の高さに位置しているが、植物Vの生長に伴い根も長くなっているため、根を養液Nに到達させることができ、植物Vに対して水分及び栄養分を十分に供給することができる。
また、図9Bに示すように、大径部22Bを設けたことによって、フロート板1Bと養液Nとの間に空気層S1が生じている。この空気層S1を介して、植物Vの根に十分な量の酸素が供給される。なお、より確実に根に酸素を供給することができるよう、ポットPには通気孔(図示省略)が設けられていることが好ましい。
(育成後期)
さらに所定期間が経過した後、図9Cに示すように、ポットPに支持された植物Vをフロート板1Bからフロート板1Cに移植する。すなわち、ポットPをフロート板1Bの挿着孔2Bから取り出し、フロート板1Cの挿着孔2Cに挿着する。フロート板1Cは、ポットPの移植前に養液N上に浮かべられていてもよいし、ポットPの移植後に養液N上に浮かべられてもよい。
図9B及び図9Cに示すように、育成後期においては、植物Vの生長に伴い、葉が育成中期よりもさらに大きくなっている。しかしながら、ポットPは、突出部7Cによって、フロート板1Bに支持された場合よりもさらに高い位置で支持され、フロート板1Cの上面U3から離れているため、植物Vの葉はフロート板1Cの上面U3に接触しない。一方、ポットPは喫水線Lよりも上方に位置しているが、植物Vの生長に伴い根もさらに長くなっているため、根を養液Nに到達させることができ、植物Vに対して水分及び栄養分を十分に供給することができる。
また、図9Cに示すように、大径部22Cを設けたことによって、フロート板1Cと養液Nとの間に空気層S2が生じている。このため、育成後期においても、植物Vの根に十分な量の酸素が空気層S2を介して供給される。
以上のように、本実施形態では、植物Vの生長に伴い、フロート板1Aから1B、フロート板1Bから1CへとポットPを移動させる。フロート板1Bはフロート板1Aよりも高い位置でポットPを支持し、フロート板1Cはフロート板1Bよりもさらに高い位置でポットPを支持するように構成されている。このため、植物Vの生長によって葉が大きくなりポットPの外側に広がっても、葉が各フロート板1A、1B、及び1Cの上面に接触しにくく、結果として葉の変質を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、フロート板セット10は、3種類のフロート板1A、1B、及び1Bを備えていたが、2種類以上のフロート板を備えていればよく、フロート板1A、1B、及び1Cのいずれか1種類を備えないものでもよい。
また、上記実施形態において、各フロート板の挿着孔は、小径部及び大径部を有し、大径部は挿着孔の下端まで延びていたが、特にこれに限定されない。例えば、図10に示すように、挿着孔20の中間部のみに大径部220が形成されていてもよい。
また、各フロート板の挿着孔は、小径部及び大径部を有さず、上端から下端まで径の大きさが同一であってもよい。特に、上面が平坦なフロート板1Aの場合、図9Aに示すように、小径部21A及び大径部22Aを設けたとしてもフロート板1Aと養液Nとの間に空気層が生じないため、小径部21A及び大径部22Aを設ける必要性は低い。
また、上記実施形態において、各フロート板の挿着孔は、平面視正方形状に形成されていたが、例えば、平面視で正方形以外の多角形状、円形状、又は楕円形状等、種々の形状に形成することができる。
また、上記実施形態において、各フロート板は、2枚のプレートを用いて中空状に形成されていたがこれに限定されず、中実であってもよい。この場合、フロート板の材質は、例えば発泡スチロール等、浮力を有するものであることが好ましい。また、各フロート板が中実の場合も、フロート板の上面を白色、下面を黒色に着色することによって、藻の発生の低減を図ることができる。
また、上記実施形態において、フロート板1B及び1Cの各突出部7B及び7Cは、側面視四角形状に形成されていたが、種々の形状とすることができる。例えば、図11Aに示すように突出部70が半球状であってもよいし、図11Bに示すように突出部71が側面視台形状であってもよい。なお、突出部70及び71を上記形状とすることにより、大径部221及び222の径の大きさは、上端から下端まで一定となっていない。
また、上記実施形態において、フロート板1Aは突出部を有していなかったが、フロート板1B及び1Cと同様に、フロート板1Aにも複数の突出部を設けることができる。この場合、フロート板1Aの突出部は、その高さがフロート板1B及び1Cの突出部7B及び7Cの高さよりも小さくなるように形成される。
また、フロート板1B及び1Cは、突出部7B及び7Cを有しておらず、上面が平坦なものであってもよい。この場合、フロート板上面からのポットの高さを植物の生長に応じて大きくすることはできなくなるが、以下のような効果を奏することができる。すなわち、図1に示すように、フロート板1Bの挿着孔2BのピッチP2はフロート板1Aの挿着孔2AのピッチP1よりも広く、フロート板1Cの挿着孔2CのピッチP3はフロート板1Bの挿着孔2BのピッチP2よりも広くなっている。このため、植物が収穫に適した大きさに生長する前、つまり、フロート板1AにポットPが配置される育成初期(図9A)、及びフロート板1BにポットPが配置される育成中期(図9B)においても、植物間に無駄なスペースが生じず、単位面積当たりの収穫量を増加させることができる。なお、この場合も、必ずしも3種類のフロート板1A、1B、及び1Cを用いる必要はなく、フロート板1A、1B、及び1Cのうち少なくとも2種類を用いて植物の生産を行うことができる。
10 フロート板セット
1A〜1C フロート板
2A〜2C 挿着孔
21A〜21C 小径部
22A〜22C,220〜222 大径部
7B,7C,70,71 突出部
P ポット

Claims (11)

  1. 水耕栽培用のポットを支持するためのフロート板セットであって、
    前記ポットが挿着される複数の第1の挿着孔を有する第1のフロート板と、
    前記ポットが挿着される複数の第2の挿着孔を有し、前記第2の挿着孔が前記第1の挿着孔のピッチよりも広いピッチで配置されている第2のフロート板と、
    を備え、
    前記第2の挿着孔に挿着された際における前記ポットの前記第2のフロート板の上面を基準とした高さは、前記第1の挿着孔に挿着された際における前記ポットの前記第1のフロート板の上面を基準とした高さよりも大きい、フロート板セット。
  2. 請求項1に記載のフロート板セットであって、
    前記第1のフロート板は、上面が平坦であり、
    前記第2のフロート板は、上面から突出する複数の突出部を有するとともに、前記各突出部に前記各第2の挿着孔が形成されている、フロート板セット。
  3. 請求項1に記載のフロート板セットであって、
    前記第1のフロート板は、上面から突出する複数の第1の突出部を有するとともに、前記各第1の突出部に前記各第1の挿着孔が形成されており、
    前記第2のフロート板は、上面において前記第1の突出部よりも高く突出する複数の第2の突出部を有するとともに、前記各第2の突出部に前記各第2の挿着孔が形成されている、フロート板セット。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のフロート板セットであって、
    前記第1の挿着孔は、前記ポットが当該第1の挿着孔に挿着された際に前記ポットの側面に近接する第1の小径部と、前記第1の小径部の下方に配置され前記第1の小径部よりも径が大きい第1の大径部と、を有する、フロート板セット。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のフロート板セットであって、
    前記第2の挿着孔は、前記ポットが当該第2の挿着孔に挿着された際に前記ポットの側面に近接する第2の小径部と、前記第2の小径部の下方に配置され前記第2の小径部よりも径が大きい第2の大径部と、を有する、フロート板セット。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のフロート板セットであって、
    前記第1及び第2の挿着孔は、平面視多角形状に形成されている、フロート板セット。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のフロート板セットであって、
    前記第1及び第2のフロート板は、上面が白色であるとともに下面が黒色である、フロート板セット。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のフロート板セットであって、
    前記第1及び第2のフロート板は、中空状に形成されている、フロート板セット。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のフロート板セットであって、
    前記第1及び第2のフロート板は、プラスチックで形成されている、フロート板セット。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のフロート板セットを使用した植物の生産方法であって、
    前記ポットを前記第1のフロート板の第1の挿着孔に挿着するステップと、
    所定期間経過後に、前記ポットを前記第1の挿着孔から取り外すステップと、
    前記取り外したポットを前記第2のフロート板の第2の挿着孔に挿着するステップと、
    を備える、生産方法。
  11. 水耕栽培による植物の生産方法であって、
    前記植物を支持するためのポットを準備するステップと、
    前記ポットが挿着される複数の第1の挿着孔を有する第1のフロート板を準備するステップと、
    前記ポットが挿着される複数の第2の挿着孔を有し、前記第2の挿着孔が前記第1の挿着孔のピッチよりも広いピッチで配置されている第2のフロート板を準備するステップと、
    前記ポットを前記第1のフロート板の第1の挿着孔に挿着するステップと、
    所定期間経過後に、前記ポットを前記第1の挿着孔から取り外すステップと、
    前記取り外したポットを前記第2のフロート板の第2の挿着孔に挿着するステップと、
    を備える、生産方法。
JP2012258939A 2012-11-27 2012-11-27 フロート板セット、及び植物の生産方法 Active JP6084827B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012258939A JP6084827B2 (ja) 2012-11-27 2012-11-27 フロート板セット、及び植物の生産方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012258939A JP6084827B2 (ja) 2012-11-27 2012-11-27 フロート板セット、及び植物の生産方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014103894A true JP2014103894A (ja) 2014-06-09
JP6084827B2 JP6084827B2 (ja) 2017-02-22

Family

ID=51025931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012258939A Active JP6084827B2 (ja) 2012-11-27 2012-11-27 フロート板セット、及び植物の生産方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6084827B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018000065A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 東洋紡Stc株式会社 水耕栽培用育成ボード
JP2019135929A (ja) * 2018-02-06 2019-08-22 タキロンシーアイ株式会社 水耕栽培装置
JP2020137513A (ja) * 2019-02-26 2020-09-03 株式会社ファームシップ 栽培パレット、栽培システム及び栽培方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59101647U (ja) * 1982-12-27 1984-07-09 株式会社日立製作所 水耕栽培装置
JPH01231826A (ja) * 1988-03-11 1989-09-18 Tadao Isshiki 水耕栽培方法及び装置
JPH0269119A (ja) * 1988-09-01 1990-03-08 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 水耕栽培用人工床
JPH07147855A (ja) * 1993-09-30 1995-06-13 Idemitsu Kosan Co Ltd カップ栽培用定植装置および栽培カップ
JP2000300095A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Asupa Green:Kk 水耕栽培用フロート
JP2012183046A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Daiwa Shinku:Kk 水耕栽培用プランター

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59101647U (ja) * 1982-12-27 1984-07-09 株式会社日立製作所 水耕栽培装置
JPH01231826A (ja) * 1988-03-11 1989-09-18 Tadao Isshiki 水耕栽培方法及び装置
JPH0269119A (ja) * 1988-09-01 1990-03-08 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 水耕栽培用人工床
JPH07147855A (ja) * 1993-09-30 1995-06-13 Idemitsu Kosan Co Ltd カップ栽培用定植装置および栽培カップ
JP2000300095A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Asupa Green:Kk 水耕栽培用フロート
JP2012183046A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Daiwa Shinku:Kk 水耕栽培用プランター

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018000065A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 東洋紡Stc株式会社 水耕栽培用育成ボード
JP2019135929A (ja) * 2018-02-06 2019-08-22 タキロンシーアイ株式会社 水耕栽培装置
JP7001488B2 (ja) 2018-02-06 2022-01-19 タキロンシーアイ株式会社 水耕栽培装置
JP2020137513A (ja) * 2019-02-26 2020-09-03 株式会社ファームシップ 栽培パレット、栽培システム及び栽培方法
JP7329461B2 (ja) 2019-02-26 2023-08-18 株式会社ファームシップ 栽培パレット、栽培システム及び栽培方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6084827B2 (ja) 2017-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019535248A (ja) 植物を屋内で栽培するための環境隔離型の環境制御されたセル
JP5232929B1 (ja) 植物育成装置
WO2016147128A1 (en) Floating plant propagation tray
CN102395264A (zh) 栽培植物的方法以及漂浮载体
KR20190085453A (ko) 인삼재배용 수경재배 화분
US20120186153A1 (en) Device, system and methods for hydroponic gardening
KR20170042584A (ko) 캐리어 상에 배열되는 제거 가능한 측면 지지 구조를 구비하는 캐리어를 이용하는 식물의 재배를 위한 방법
EP3261431B1 (en) Soilless plant cultivating container
JP2014018110A (ja) 水耕栽培装置
JP6084827B2 (ja) フロート板セット、及び植物の生産方法
CN107173106B (zh) 育苗穴盘和育苗系统
JPH08308408A (ja) 植物水耕栽培装置と植物水耕栽培方法と鑑賞栽培植物量 産システムと鑑賞栽培植物量産方法と植物水耕栽培装置 に使用する栽培植物支持構造体
GB2538583A (en) Floating plant propagation tray
CN210247679U (zh) 一种育苗箱
CN202496268U (zh) 一种带通气孔的漂浮育苗盘
JP2014064522A (ja) 水耕栽培用ポット、及びそれを備える水耕栽培装置
US20110271591A1 (en) Method for maintaining plants
CN203912799U (zh) 无土栽培板
JP2015097516A (ja) 水耕栽培方法および水耕栽培装置
JP3182017U (ja) 環境保護媒質栽培槽
CN103109730B (zh) 一种植株育苗盘及植株栽培方法
CN204217560U (zh) 一种可灵活调整的新型植具
KR102253354B1 (ko) 식물 재배 장치
JP2017127223A (ja) 水耕栽培装置
CN206506990U (zh) 一种农业大棚育苗床

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6084827

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250