JP2014103719A - Dc/dcコンバータおよび算出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡潔な構成でリアクトルの電流の平均値を正確に算出する。
【解決手段】DC/DCコンバータ10はスイッチ18のON/OFFの切替えによりリアクトル16の電流および電圧の少なくとも一方をPWMによって制御する。DC/DCコンバータ10は算出部25を有する。算出部25はPWM制御の1周期におけるリアクトル16の電流の平均値を1周期とリアクトル16の入力電圧および出力電圧とリアクトル16のインダクタンスとPWMのデューティー比とを用いる第1の算出方法によって算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチに接続されたリアクトルの平均電流を正確に算出するDC/DCコンバータおよび算出方法に関する。
太陽電池などのような電源が供給する電力を効率化させるために、常時、電力値を監視し、電力値を最大化させるように、DC/DCコンバータに電圧または電流を調整させることが好ましい。最適化された電力で駆動させるために、DC/DCコンバータのスイッチに接続されるリアクトルの電流を、目標値に一致するように制御する必要がある。そのためには、リアクトルの電流を正確に検出する必要がある。
DC/DCコンバータでは、PWM制御により電圧又は電流を調整することが一般的であって、リアクトルの電流は振動しながら、増加または減少する。それゆえ、測定すべき電流は平均値である。リアクトルの電流は所定の周期で検出されるので、特に、リアクトルの電流の変動周期において電流がゼロとなる不連続モードにおける平均値を正確に検出することは困難である。
そこで、リアクトルに流れる電流の最小電流を常時測定し、測定した最小電流に基づいて、リアクトルの電流の平均値を算出することが提案されている(特許文献1参照)。
特開2011−254646号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、1周期における最小電流を検出するためにピークホールド回路を設ける必要があるため、構成が煩雑化し、製造コストが増大していた。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、簡潔な構成でリアクトルの電流の平均値を正確に算出するDC/DCコンバータおよび算出方法を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、第1の観点によるDC/DCコンバータは、
スイッチのON/OFFの切替により、リアクトルの電流および電圧の少なくとも一方をPWMによって制御するDC/DCコンバータであって、
前記PWMの制御の1周期におけるリアクトルの電流の平均値を、前記1周期と、前記リアクトルの入力電圧および出力電圧と、前記リアクトルのインダクタンスと、前記PWMのデューティー比とを用いる第1の算出方法によって算出する算出部を備える
ことを特徴とするものである。
また、第2の観点によるDC/DCコンバータにおいては、
前記PWMの半周期の間隔で前記リアクトルの電流を検出する電流検出部をさらに備え、
前記算出部は、前記スイッチがOFFで且つ前記電流検出部が検出した電流が実質的にゼロであるときに、前記第1の算出方法による前記平均値の算出を実行する
ことが好ましい。
また、第3の観点によるDC/DCコンバータにおいては、
前記算出部は、前記1周期の間に前記リアクトルの電流が実質的にゼロであって且つ前記スイッチがOFFで且つ前記電流検出部が検出した電流が実質的にゼロより大きいときに、前記リアクトルの電流の前記1周期における平均値を、前記1周期と、前記リアクトルの入力電圧および出力電圧と、前記リアクトルのインダクタンスと、前記電流検出部が検出した電流と、前記電流検出部が前記PWMの半周期前に検出した電流とを用いる第2の算出方法によって算出する
ことが好ましい。
また、第4の観点によるDC/DCコンバータにおいては、
前記電流検出部が検出した電流、前記リアクトルの電流の1周期、前記リアクトルの入力電圧および出力電圧、および前記リアクトルのインダクタンスに基づいて、前記1周期の間に前記リアクトルの電流が実質的にゼロとなるかを判別する判別部をさらに備え、
前記算出部は、前記1周期の間に前記リアクトルの電流が実質的にゼロとなると判別するときに、前記リアクトルの電流の前記1周期における平均値を、前記第1の算出方法または前記第2の算出方法によって算出する
ことが好ましい。
また、第5の観点によるDC/DCコンバータにおいては、
前記電流検出部が連続して検出した3回の電流を記憶する記憶部を、さらに備え、
前記算出部は、前記スイッチのON/OFFの両方の状態における前記リアクトルの電圧値、および前記記憶部に記憶された前記3回の電流を用いた前記電流検出部が検出する電流の補正により前記平均値を算出する第3の算出方法を実行可能であり、
前記判別部は、前記PWMの制御の1周期の間に前記リアクトルの電流が実質的にゼロにならない場合に、前記算出部に前記第3の算出方法による前記平均値の算出を実行させる
ことが好ましい。
上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明の第6の観点を方法として実現させた算出方法は、
スイッチのON/OFFの切替により、リアクトルの電流および電圧の少なくとも一方をPWMによって制御するDC/DCコンバータにおける前記リアクトルの電流の算出方法であって、
前記PWMの制御の1周期におけるリアクトルの電流の平均値を、前記1周期と、前記リアクトルの入力電圧および出力電圧と、前記リアクトルのインダクタンスと、前記PWMのデューティー比とを用いる第1の算出方法によって算出する算出ステップを備える
ことを特徴としている。
上記のように構成された本発明に係るDC/DCコンバータおよび算出方法によれば、簡潔な構成でリアクトルの電流の平均値を正確に算出可能である。
本発明の、一実施形態に係るDC/DCコンバータの概略構成を示す機能ブロック図である。 スイッチのON/OFFの切替え、リアクトルの電圧、およびリアクトルの電流の時間変化を示すグラフである。 制御部が実行するデューティー比決定処理を示すフローチャートである。 不連続モードにおける、時間に対するリアクトルの電流の関係を示すグラフである。 連続モードにおける、時間に対するリアクトルの電流の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明の一実施形態に係るDC/DCコンバータについて説明する。図1は、一実施形態に係るDC/DCコンバータの概略構成を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、DC/DCコンバータ10は、変換部11、電流検出部12、電圧検出部13、記憶部14、および制御部15を含んで構成される。
変換部11は、リアクトル16、第1のダイオード17、スイッチ18、第2のダイオード19を有する。リアクトル16の一端は、入力側の正極20と接続している。第1のダイオード17のアノードはリアクトル16の他端と接続し、カソードは出力側の正極21と接続している。スイッチ18は例えばトランジスタであって、コレクタはリアクトル16の他端と接続し、エミッタは入力側の負極22および出力側の負極23と接続している。スイッチ18は制御部15からベースに送信される信号に応じてON/OFFを切替える。第2のダイオード19は、スイッチ18の保護のために、スイッチ18と並列に接続している。変換部11は、スイッチ18のON/OFFを交互に繰返して切替え、PWM制御することにより、直流電力の電流を目標値に合致するように調整する。
電流検出部12は、PWM制御においてスイッチ18をONまたはOFFにする期間中の半期近辺を基準としてPWM制御の半周期(ΔT/2)の間隔でリアクトル16の電流i(t)を検出する(図2“リアクトルの電流欄”参照)。電圧検出部13は、リアクトル16の入力電圧Vおよび出力電圧Vを検出する。
記憶部14は、DC/DCコンバータ10を駆動させるのに必要な情報を記憶する。例えば、記憶部14はリアクトル16のインダクタンスLおよびPWM制御の周期ΔTを記憶する。また、記憶部14は、電流検出部12が連続的に検出した、直近の少なくとも3回の電流i(t−2)、i(t−1)、i(t)を記憶する(t−t−1=t−1−t−2=ΔT/2)。
制御部15は、DC/DCコンバータ10の各部位の動作を制御する。例えば、制御部15は判別部24および算出部25を有し、後述するように、それぞれ変換部11の動作状況の判別およびリアクトル16の電流i(t)の平均値iave(t)の算出を行なう。また、制御部15は、平均値iave(t)を目標値に一致させるデューティー比dを定める。さらに、制御部15は、定めたデューティー比dでスイッチ18のON/OFFを切替える。上記の構成において、制御部15は判別部24および算出部25を有するが、制御部15をマイクロコンピュータによって構成し、プログラムを実行することにより判別部24および算出部25として機能させる構成であってもよい。
判別部24は、電流i(t)を新規に取得したタイミングにおいてスイッチ18がOFFである場合に、当該電流i(t)を平均値iave(t)の算出に用いるi(t)として、電流検出部12から取得する。判別部24は、記憶部14が記憶する半周期(ΔT/2)前の電流i(t)を取得する(t−t=ΔT/2)。判別部24は、電圧検出部13が検出したリアクトル16の入力電圧Vおよび出力電圧Vを、電圧検出部13から取得する。判別部24は、記憶部14からリアクトル16のインダクタンスLおよびPWM制御の周期ΔTを読出す。判別部24は、取得した電流i(t)が実質的にゼロであるか否かを判別する。取得した電流i(t)が実質的にゼロでないとき、さらに、判別部24は、取得した電流i(t)、i(t)、入力電圧V、および出力電圧V、読出したインダクタンスLおよび周期ΔTに基づいて、(1)式を満たすか否かを判別する。判別部24は、(1)式を満たすときに、PWM制御の1周期ΔTの間にリアクトル16の電流i(t)が実質的にゼロとなると判別する。
Figure 2014103719
算出部25は、判別部24から判別結果を取得する。算出部25は、電流i(t)が実質的にゼロであると判別部24が判別するときに、第1の算出方法によって、平均値iave(t)を算出する。算出部25は、判別部24が(1)式を満たすと判別するときに、第2の算出方法によって、平均値iave(t)を算出する。算出部25は、判別部24が(1)式を満たさないと判別するときに、第3の算出方法によって、平均値iave(t)を算出する。算出部25は、判別部24が(1)式を満たさないと判別し且つ記憶部14が直近の3回の電流i(t−2)、i(t−1)、i(t)を記憶していないときには、電流検出部12が新規に検出した電流i(t)を平均値iave(t)として算出する。
第1の算出方法では、算出部25は(2)式により平均値iave(t)を算出する。
Figure 2014103719
(2)式において、dはPWM制御のデューティー比である。
第2の算出方法では、算出部25は(3)式により平均値iave(t)を算出する。
Figure 2014103719
第3の算出方法では、算出部25は(4)式により平均値iave(t)を算出する。
Figure 2014103719
次に、制御部15が実行するデューティー比決定処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。制御部15は、PWM制御の半周期(ΔT/2)毎の電流検出部12による電流i(t)の検出時に、デューティー比決定処理を開始する。
ステップS100において、制御部15は、電圧検出部13からリアクトル16の入力電圧Vおよび出力電圧Vを取得する。入力電圧Vおよび出力電圧Vを取得すると、プロセスはステップS101に進む。
ステップS101では、制御部15は、スイッチ18がOFFであるか否かを判別する。OFFであるときには、プロセスはステップS102に進む。ONであるときには、ステップS102〜S110をスキップして、ステップS111に進む。
ステップS102では、制御部15は、電流検出部12が検出した電流i(t)を、平均値iave(t)の算出に用いるi(t)として認識する。i(t)を認識すると、プロセスはステップS103に進む。
ステップS103では、制御部15は、i(t)が実質的にゼロを超えているか、例えばゼロとみなせるように定めた閾値を超えているか否かを判別する。i(t)が実質的にゼロであるときには、プロセスはステップS104に進む。i(t)が実質的にゼロを超えているときには、プロセスはステップS105に進む。
ステップS104では、制御部15は、第1の算出方式で平均値iave(t)を算出する。平均値iave(t)を算出すると、プロセスはステップS110に進む。
ステップS105では、制御部15は、ステップS102で認識しているi(t)、記憶部14に記憶したi(t)、取得した入力電圧V、および出力電圧Vが(1)式を満たすか否かを判別する。(1)式を満たすときには、プロセスはステップS106に進む。(1)式を満たしていないときには、プロセスはステップS107に進む。
ステップS106では、制御部15は、第2の算出方式で平均値iave(t)を算出する。平均値iave(t)を算出すると、プロセスはステップS110に進む。
ステップS107では、制御部15は、記憶部14にi(t−2)、i(t−1)、i(t)が記憶されているか否かを判別する。記憶されているときには、プロセスはステップS108に進む。記憶されていないときには、プロセスはステップS109に進む。
ステップS108では、制御部15は、第3の算出方式で平均値iave(t)を算出する。平均値iave(t)を算出すると、プロセスはステップS110に進む。
ステップS109では、制御部15は、i(t)を平均値iave(t)として算出する。平均値iave(t)を算出すると、プロセスはステップS110に進む。
ステップS110では、制御部15は、ステップS104、S106、S108、およびS109のいずれかにおいて算出した平均値iave(t)を目標値と比較し、目標値に近づけるデューティー比dを定める。制御部15は、定めたデューティー比dでPWM制御を行なう。デューティー比dの決定後、プロセスはステップS111に進む。
ステップS111では、制御部15は、記憶部14に記憶しているi(t−2)、i(t−1)、i(t)を、それぞれ記憶部14に記憶しているi(t−1)、i(t)およびステップS102で認識したi(t)に置換することにより、更新する。i(t−2)、i(t−1)、i(t)を更新すると、デューティー比決定処理を終了する。
以上のような構成の本実施形態のDC/DCコンバータによれば、以下に説明するように、不連続モードにおいても、ピークホールド回路などを設けることなく簡潔な構成でリアクトル16の電流の平均値iave(t)を正確に算出可能である。
前述のように、制御部15は、三角波である周期ΔTのPWM搬送波および設定すべきデューティー比dの比較に基づいてスイッチ18をON/OFFを切替える。
スイッチ18がONのときに、リアクトル16の電圧v(t)は入力電圧Vであり、リアクトル16の電流i(t)はVに比例して直線的に増加する(図2符合“r”参照)。スイッチ18がOFFであって、リアクトル16の電流が0に達するまでは、リアクトル16の電圧v(t)は出力電圧V−Vであり、リアクトル16の電流i(t)はV−Vに比例して直線的に減少する(図2符合“f”参照)。スイッチ18がOFFであって、リアクトル16の電流が0に達すると、リアクトル16の電圧v(t)は0となり、リアクトル16の電流は0のままである(図2符合“c”参照)。
PWMの1周期ΔTにおいてリアクトル16の電流が0となる不連続モードにおいては、スイッチ18をONに切替えるタイミングをT、スイッチ18をOFFに切替えるタイミングをTとすると(図4参照)、T≦t≦Tの範囲においてi(t)の傾きはV/Lなので、リアクトル16の電流i(t)は(5)式で表される。
Figure 2014103719
i(T)=0を(5)式に代入して、スイッチ18をONに切替えるタイミングTが(6)式により表される。
Figure 2014103719
スイッチ18がONである時間TONは、d×ΔTであるから、スイッチ18をOFFに切替えるタイミングTは(7)式によって表される。
Figure 2014103719
(7)式を(5)式に代入することにより、スイッチ18をOFFに切替えるときの電流i(T)は、(8)式により表される。
Figure 2014103719
リアクトル16の電流i(t)が0に達するときのタイミングをTとして、T≦t≦Tの範囲においてi(t)の傾きは(V−V)/Lなので、i(t)は(9)式で表される。
Figure 2014103719
i(T)=0を(9)式に代入して、スイッチ18をOFFに切替えるタイミングTが(10)式により表される。
Figure 2014103719
(7)、(8)式を用いて、(10)式は、(11)式に変形可能である。
Figure 2014103719
平均値iaveは、(12)式によって定義される。
Figure 2014103719
(6)、(8)、(11)式を用いて(12)式を変形させることにより、(2)式が得られる。
したがって、不連続モードにおいては(2)式により、平均値iave(t)を算出可能である。(2)式では、ピークホールド回路などを用いることなく、PWM制御の周期ΔT、リアクトル16の入力電圧Vおよび出力電圧V、リアクトル16のインダクタンスL、およびPWM制御のデューティー比dによって平均値iave(t)を正確に算出可能である。
また、本実施形態のDC/DCコンバータによれば、以下に説明するように、リアクトル16の電流の平均値iave(t)をさらに高い信頼性で算出可能である。
前述のように、不連続モードにおいて、電流の平均値iave(t)を算出可能であるが、(2)式による平均値iave(t)は理論値であり、測定したリアクトル16の電流i(t)を用いて算出した平均値iave(t)の方が信頼性は高い。電流検出部12が検出した電流i(t)が実質的に0を超えるときには、以下に説明するように、測定したリアクトル16の電流i(t)を用いて平均値iave(t)を算出可能である。
電流検出部12が検出した電流i(t)が実質的に0を超えるときであっても、T≦t≦Tの範囲においてリアクトル16の電流i(t)は(5)式で表され、タイミングTが(6)式により表される。
電流検出部12が検出した電流i(t)が実質的に0を超えるときにおいては、T≦t≦Tの範囲においてリアクトル16の電流i(t)は(13)式で表される。
Figure 2014103719
i(T)=0を(13)式に代入して、リアクトル16の電流i(t)が0に達するタイミングTが(14)式により表される。
Figure 2014103719
t=Tのときに(5)、(13)式は成立するので、t=Tとして(5)、(13)式の右辺を等号で結び、スイッチ18をOFFに切替えるタイミングTについて(15)式のように解くことが出来る。
Figure 2014103719
(15)式を(5)式に代入することにより、スイッチ18をOFFに切替えるときの電流i(T)は、(16)式により表される。
Figure 2014103719
(6)、(14)、(16)式を用いて(12)式を変形させることにより、(3)式が得られる。
したがって、不連続モードにおいて、電流検出部12が検出した電流i(t)が実質的に0を超えるときには、(3)式により、平均値iave(t)を算出可能である。(3)式では、(2)式に比べて、実測値であるi(t)、i(t)を用いて算出するので、平均値iave(t)の信頼性が高い。
不連続モードのときには、T−T<0であって、t−t=ΔT/2であるから、(6)、(14)式を用いて、整理すると、(1)式が得られる。本実施形態においては、(1)式に基づいて不連続モードであるか否かを判別するので、DC/DCコンバータ10のように連続モードおよび不連続モードのいずれにも切替わり得る場合においても、不連続モードの平均値iave(t)を算出可能である。
また、本実施形態のDC/DCコンバータによれば、PWMの1周期ΔTにおいてリアクトル16の電流が0とならない連続モード(図2参照)においても、以下に説明するように、平均値iave(t)を正確に算出可能である。
連続モードにおいては、t−2≦t≦Tの範囲(図5参照)において、リアクトル16の電流i(t)は(17)式で表される。
Figure 2014103719
同様に、T≦t≦Tの範囲において、リアクトル16の電流i(t)は(18)式で表され、T≦t≦tの範囲において、リアクトル16の電流i(t)は(19)式で表される。
Figure 2014103719
t=Tのときに(17)、(18)式は成立するので、t=Tとして(17)、(18)式の右辺を等号で結び、スイッチ18をOFFに切替えるタイミングTを(20)式のように解くことが出来る。
Figure 2014103719
(20)式を(17)式に代入することにより、スイッチ18をONに切替えるときの電流i(T)は、(21)式により表される。
Figure 2014103719
微小な時間におけるリアクトル16の電圧の波形は、2つの電圧値が交互に切替わる矩形波とみなせる。それゆえ、i´(t−2)=i´(t)とみなせるので、(21)式は(22)式のように変形可能である。
Figure 2014103719
タイミングT、およびそのときの電流i(T)と同様にして、スイッチ18をONに切替えるタイミングT、およびその時の電流i(T)を、それぞれ(23)式、および(24)式によって表すことが出来る。
Figure 2014103719
連続モードにおいては、平均値iave(t)は、(25)式によって算出可能である。
Figure 2014103719
(21)、(24)式を用い、2×t−1−t−2−t=0であることから、t=t−1における(25)式は(26)式のように変形可能である。
Figure 2014103719
したがって、t=t−1における平均値iave(t−1)と電流i(t−1)との差分Δi(t−1)は、(27)式により計算される。
Figure 2014103719
i´(t−1)=(V−V)/Lであり、i´(t)=V/Lであるから、(27)式は、(28)式のように変形可能である。
Figure 2014103719
t=tにおける差分Δi(t)は、t=t−1における差分Δi(t−1)に等しいとみなせる。それゆえ、t=tにおける平均値iave(t)は、電流i(t)に補正値として差分Δi(t−1)を加えることにより、算出されるので、(4)式が得られる。
したがって、連続モードにおいては、(4)式により、平均値iave(t)を算出可能である。また、第3の算出方法によれば、誤差が生じる要因を特定せずに動的に平均値iave(t)を測定するので、経年劣化などにより電力変換装置10の特性が変化しても、正確に平均値iave(t)を算出可能である。また、平均値iave(t)の算出に用いるパラメータは動的に検出可能なので、事前の調整などが不要である。また、電流i(t)の計測がPWM周期内で2回のみと少なく、電流i(t)のA/D変換の回数を低減化させ、A/Dコンバータの負荷を低下させることが可能である。
本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、本実施形態において、DC/DCコンバータ10は、電流を調整するが、電圧値を調整する構成であってもよい。また、本実施形態において、DC/DCコンバータ10は、電圧検出部13が入力電圧Vおよび出力電圧Vを検出する構成であるが、予め算出される値を記憶部14に記憶させ、平均値iave(t)の算出時に算出部25が読出す構成であってもよい。または、予め算出される値が、(1)〜(4)式に予め代入されている構成であってもよい。
また、本実施形態において、記憶部14はインダクタンスLおよび周期ΔTを記憶する構成であるが、記憶部14に直接記憶させること無く、(1)〜(3)式に予め代入されている構成であってもよい。
10 DC/DCコンバータ
11 変換部
12 電流検出部
13 電圧検出部
14 記憶部
15 制御部
16 リアクトル
17 第1のダイオード
18 スイッチ
19 第2のダイオード
20 入力側の正極
21 出力側の正極
22 入力側の負極
23 出力側の負極
24 判別部
25 算出部

Claims (6)

  1. スイッチのON/OFFの切替えにより、リアクトルの電流および電圧の少なくとも一方をPWMによって制御するDC/DCコンバータであって、
    前記PWMの制御の1周期におけるリアクトルの電流の平均値を、前記1周期と、前記リアクトルの入力電圧および出力電圧と、前記リアクトルのインダクタンスと、前記PWMのデューティー比とを用いる第1の算出方法によって算出する算出部を備える
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  2. 請求項1に記載のDC/DCコンバータであって、
    前記PWMの半周期の間隔で前記リアクトルの電流を検出する電流検出部をさらに備え、
    前記算出部は、前記スイッチがOFFで且つ前記電流検出部が検出した電流が実質的にゼロであるときに、前記第1の算出方法による前記平均値の算出を実行する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  3. 請求項2に記載のDC/DCコンバータであって、
    前記算出部は、前記1周期の間に前記リアクトルの電流が実質的にゼロであって且つ前記スイッチがOFFで且つ前記電流検出部が検出した電流が実質的にゼロより大きいときに、前記リアクトルの電流の前記1周期における平均値を、前記1周期と、前記リアクトルの入力電圧および出力電圧と、前記リアクトルのインダクタンスと、前記電流検出部が検出した電流と、前記電流検出部が前記PWMの半周期前に検出した電流とを用いる第2の算出方法によって算出する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  4. 請求項3に記載のDC/DCコンバータであって、
    前記電流検出部が検出した電流、前記リアクトルの電流の1周期、前記リアクトルの入力電圧および出力電圧、および前記リアクトルのインダクタンスに基づいて、前記1周期の間に前記リアクトルの電流が実質的にゼロとなるかを判別する判別部をさらに備え、
    前記算出部は、前記1周期の間に前記リアクトルの電流が実質的にゼロとなると判別するときに、前記リアクトルの電流の前記1周期における平均値を、前記第1の算出方法または前記第2の算出方法によって算出する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  5. 請求項1に記載のDC/DCコンバータであって、
    前記電流検出部が連続して検出した3回の電流を記憶する記憶部を、さらに備え、
    前記算出部は、前記スイッチのON/OFFの両方の状態における前記リアクトルの電圧値、および前記記憶部に記憶された前記3回の電流を用いた前記電流検出部が検出する電流の補正により前記平均値を算出する第3の算出方法を実行可能であり、
    前記判別部は、前記1周期の間に前記リアクトルの電流が実質的にゼロにならない場合に、前記算出部に前記第3の算出方法による前記平均値の算出を実行させる
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  6. スイッチのON/OFFの切替により、リアクトルの電流および電圧の少なくとも一方をPWMによって制御するDC/DCコンバータにおける前記リアクトルの電流の算出方法であって、
    前記PWMの制御の1周期におけるリアクトルの電流の平均値を、前記1周期と、前記リアクトルの入力電圧および出力電圧と、前記リアクトルのインダクタンスと、前記PWMのデューティー比とを用いる第1の算出方法によって算出する算出ステップを備える
    ことを特徴とする算出方法。
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