JP2014103464A - マルチホップ通信端末、マルチホップ通信システム、及びマルチホップ通信方法 - Google Patents

マルチホップ通信端末、マルチホップ通信システム、及びマルチホップ通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014103464A
JP2014103464A JP2012252595A JP2012252595A JP2014103464A JP 2014103464 A JP2014103464 A JP 2014103464A JP 2012252595 A JP2012252595 A JP 2012252595A JP 2012252595 A JP2012252595 A JP 2012252595A JP 2014103464 A JP2014103464 A JP 2014103464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission power
signal
power value
received
interference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012252595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6007743B2 (ja
Inventor
Hiroshi Fujita
裕志 藤田
Kazuyuki Ozaki
一幸 尾崎
Makoto On
允 温
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2012252595A priority Critical patent/JP6007743B2/ja
Priority to US14/017,843 priority patent/US9144006B2/en
Priority to CN201310452026.5A priority patent/CN103826277B/zh
Publication of JP2014103464A publication Critical patent/JP2014103464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6007743B2 publication Critical patent/JP6007743B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W40/00Communication routing or communication path finding
    • H04W40/02Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing
    • H04W40/04Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing based on wireless node resources
    • H04W40/08Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing based on wireless node resources based on transmission power
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W40/00Communication routing or communication path finding
    • H04W40/02Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing
    • H04W40/22Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing using selective relaying for reaching a BTS [Base Transceiver Station] or an access point
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】ゲートウェイ間の干渉を抑制し、ゲートウェイと直接通信を行っている端末の通信を維持させる。
【解決手段】GW10においてフレーム生成部20は、干渉検出部15で干渉が検出された場合、干渉報知信号を送信する。端末50は、所属先GW10から最大送信電力で送信された干渉報知信号を受信する。この干渉報知信号には、GW10におけるデータ信号の送信電力値であり且つ最大送信電力値より小さい予定送信電力値に関する情報を含まれる。また、干渉報知信号は、最大送信電力値で送信される。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチホップ通信端末、マルチホップ通信システム、及びマルチホップ通信方法に関する。
近年、居住環境、自然保護、健康管理及び交通状況などを管理するために各種の情報をモニタすることを目的として、センサネットワークを用いることが増えてきている。センサネットワークでは、通信機能を持たせたセンサ(以下では、「センサ端末」と呼ばれることがある)を各所に配置し、各センサ端末が自立的にネットワークを構築する。センサ端末は、周囲のセンサ端末とランダムアクセス方式による無線通信を行う。ランダムアクセス通信の例としては、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collusion Access)方式がある。そして、センサ端末は、予め決められた通信経路の選択方法に従って周囲のセンサ端末の中からデータを送信する端末(つまり、中継端末)を特定して通信経路を選択する。このようにして、センサネットワーク内のセンサ端末は、無線マルチホップネットワークを構築する。無線マルチホップネットワークとは、各ノードがデータを転送する機能を有し、直接的に通信できないノード同士も中継ノードを経由して通信できる、無線ネットワークである。そして、各センサ端末は、マルチホップを用いて宛先の装置にデータを送信する。なお、無線マルチホップネットワークは、アドホックネットワークと呼ばれることもある。
ここで、CSMA/CAでは、各ノードが通信を実行する前にキャアリアセンスを実行して、受信電力強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)を監視する。そして、各ノードは、検出されたRSSIが所定値未満の場合、又は、RSSIが検知されない場合、他のノードが送信していないと判断して、データ送信を実行する。しかしながら、CSMA/CAでは、送信ノードから宛先ノードへ送信された信号と、宛先ノードと直接通信可能なエリア内に在り、かつ、送信ノードによる送信を感知できないノードから送信された信号との間で発生する「衝突」が問題となる。なお、「衝突」は、「干渉」と呼ばれることもある。また、送信ノードからの受信電力が閾値未満であるノードは、「隠れ端末」と呼ばれることがある。
ところで、無線マルチホップネットワークには、ツリー型ネットワークと、メッシュ型ネットワークとが在る。ツリー型ネットワークには、複数の端末と、当該複数の端末を束ねる1つの情報収集局であるゲートウェイ(GW:Gateway)が含まれる。1つのゲートウェイの配下に高密度に複数の端末が存在すると、1つのゲートウェイでは収容できないトラフィックが発生する可能性がある。この場合には、新たに他のゲートウェイを追加的に設置することにより、システムとして収容可能なトラフィック量、つまり、システムのトラフィック容量を増加させることができる。
しかしながら、新たに追加されたゲートウェイが既存のゲートウェイに対して電波の届くエリアに設置されると、両方のゲートウェイは、CSMA/CAに従って無線リソースを取り合う相手となる。すなわち、一方のゲートウェイが通信している間、他方のゲートウェイは、その通信が終了するまで待機することになり、結果として、自身宛のデータを受信することもできない。従って、このような場合には、新たにゲートウェイを追加しても、結果的に、システム全体のトラフィック容量が増加しないことになる。
これに対して、従来、メッシュ型ネットワークにおいて端末の送信電力を制御することにより、複数の端末から送信された信号間の干渉を抑制する方法が提案されている。
特開2011−146850号公報 特開2011−254191号公報
しかしながら、従来の干渉抑制方法をツリー型ネットワークに対して単純に適用しても、ゲートウェイは、送信電力を下げて他のゲートウェイに対する干渉を抑制するよりも、自身が直接通信する端末との間の通信品質を優先させることになる。このため、他のゲートウェイに干渉を与えているゲートウェイは、自身が直接通信する端末との間の通信品質が低下しない程度にだけ自身の送信電力を下げることになり、結果として、複数のゲートウェイから送信された信号間の干渉を抑制できない可能性がある。
一方、複数のゲートウェイから送信された信号間の干渉を抑制させるために、ゲートウェイが単純に送信電力を下げる場合には、そのゲートウェイと直接通信を行っていた端末の通信が断たれてしまう可能性がある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、第1に、ゲートウェイ間の干渉を抑制でき、第2に、ゲートウェイと直接通信を行っている端末の通信を維持できる、マルチホップ通信端末、マルチホップ通信システム、及びマルチホップ通信方法を提供することを目的とする。
開示の態様では、所属先ゲートウェイとの間で、少なくとも1つの他の端末を含む間接経路又は直接経路である、通信経路を介して通信を行うマルチホップ通信端末であって、前記所属先ゲートウェイから第1の送信電力値で送信され、且つ、前記第1の送信電力値より小さい、前記所属先ゲートウェイにおけるデータ信号の第1の予定送信電力値に関する情報を含む第1の報知信号と、自身以外の他ノードの種別情報及び識別情報並びに前記他ノードにおけるデータ信号の第2の予定送信電力値に関する情報を含むハロー信号とを受信する受信部と、前記受信された第1の報知信号及び前記受信されたハロー信号に基づいて、前記通信経路を決定する経路制御部と、を具備する。
開示の態様によれば、ゲートウェイ間の干渉を抑制でき、ゲートウェイと直接通信を行っている端末の通信を維持できる。
図1は、実施例1のマルチホップ通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施例1のゲートウェイの一例を示すブロック図である。 図3は、ゲートウェイにおける送信電力制御部及び記憶部の一例を示すブロック図である。 図4は、実施例1のマルチホップ通信端末の一例を示すブロック図である。 図5は、端末における経路制御部の一例を示すブロック図である。 図6は、端末における送信電力制御部の一例を示すブロック図である。 図7は、ゲートウェイによる干渉報知信号の送信処理及びデータ信号の電力送信値の制御処理の説明に供するフローチャートである。 図8は、最小送信電力値の算出処理の説明に供するフローチャートである。 図9は、端末による通信経路の決定処理、及び、データ信号の送信電力値の制御処理の説明に供する図である。 図10は、ゲートウェイのハードウェア構成を示す図である。 図11は、端末のハードウェア構成を示す図である。
以下に、本願の開示するマルチホップ通信端末、マルチホップ通信システム、及びマルチホップ通信方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願の開示するマルチホップ通信端末、マルチホップ通信システム、及びマルチホップ通信方法が限定されるものではない。また、実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[実施例1]
[マルチホップ通信システムの概略]
図1は、実施例1のマルチホップ通信システムの一例を示す図である。図1では、無線マルチホップネットワーク1の他に、有線ネットワーク2が示されている。無線マルチホップネットワーク1は、複数のノードを含んでいる。この複数のノードには、複数のゲートウェイ(GW)10と、複数のマルチホップ通信端末50とが含まれている。マルチホップネットワーク1と有線ネットワーク2とは、GW10を介して接続されている。以下では、マルチホップ通信システムは、単に、通信システムと呼ばれることがある。また、マルチホップ通信端末は、単に、端末と呼ばれることある。
有線ネットワーク2は、IP(Internet Protocol)等でデータ通信を実行するIP網であり、GW10に接続される管理サーバ5を有する。管理サーバ5は、無線マルチホップネットワーク1で検出されたデータを収集し、無線マルチホップネットワーク1内の各ノードの電源管理及び異常検出等を実行するサーバ装置である。
無線マルチホップネットワーク1は、図1では、GW10−1の配下に在る端末50として、ノードA−ノードGを有している。また、無線マルチホップネットワーク1は、GW10−2の配下に在る端末50として、ノードH−ノードOを有している。無線マルチホップネットワーク1において、各ノードは、自身から送信されたデータ信号が届く範囲(以下では、「射程エリア」とよばれることがある)内に存在する他のノードの中から1つのノードを選択し、選択されたノードを含む通信経路(通信ルート)を介した通信を行う。例えば、図1において、ノードCは、ノードB,Aを含む通信経路を介してGW10−1との間の通信を行う。
各GW10は、直接通信している端末50(以下では、「第1ホップ端末」とよばれることがある)以外のノードから送信された信号を検出した場合、「干渉報知信号」を送信する。この干渉報知信号は、「第1の送信電力値」でブロードキャスト送信される。第1の送信電力値は、全ノードで既知の送信電力値であり、例えば、GW10の最大送信電力値である。また、干渉報知信号には、当該干渉報知信号の送信後に送信されるデータ信号の「第1の予定送信電力値」が含められる。第1の予定送信電力値は、干渉を受けているノードまで送信データ信号が届かないような送信電力値である。すなわち、各GW10は、第1ホップ端末以外のノードからの干渉を検出すると、まず、自身の射程エリアに干渉元ノードが含まれないように、射程エリアを調整する。
また、各GW10は、他GW10から干渉報知信号を受け取ると、データ信号に対して設定されている設定送信電力値を、現在の設定電力値から、他GW10まで送信データ信号が届かない送信電力値に変更する。すなわち、各GW10は、各GW10が干渉を与えてしまっている可能性のある、他GW10が自身の射程エリアに含まれないように、射程エリアを調整する。
このように各GW10が自身の受けている干渉を検知すること、又は、他GW10から送信された干渉報知信号を受け取ることをトリガーとして、自身の射程エリアを調整することにより、GW10間の干渉を抑制することができる。
現時点で第1ホップ端末である端末50は、所属先のGW10による射程エリアの調整の結果、その射程エリアから外れてしまうことがある。このように所属先GW10の射程エリアから外れてしまう端末50は、通信経路の再設定、及び、送信電力値の調整を行う。これにより、所属先GW10の射程エリアから外れてしまう端末50は、他のノードを介して所属先GW10との通信を維持することができる。なお、自身が所属先GW10の射程エリアから外れてしまうか否かについては、端末50は、所属先GW10から送信された干渉報知信号に含まれている第1の予定送信電力値と、自身と所属先GW10との間のパスロス値との比較することによって、判定することができる。また、パスロス値は、干渉報知信号、又は、各ノードから「第2の送信電力値」で送信されるHello(ハロー)信号に基づいて算出することができる。第2の送信電力値は、全ノードで既知の送信電力値であり、例えば、最大送信電力である。また、ハロー信号には、当該ハロー信号の送信後に送信元ノードから送信されるデータ信号の「第2の予定送信電力値」が含められる。
また、所属先のGW10による射程エリアの調整後も調整後の射程エリアに含まれる端末50は、基本的には、所属先のGW10から送信された干渉報知信号に含まれている第1の予定送信電力値で、データ信号を送信する。ただし、所属先GW10からの干渉報知信号及び所属先GW10以外の他GW10から送信された干渉報知信号の両方を受信した端末50は、送信データ信号が所属先GW10に届き且つ他GW10に届かない、送信電力値で、データ信号を送信する。なお、所属先GW10からの干渉報知信号及び所属先GW10以外の他GW10から送信された干渉報知信号の両方を受信した端末50とは、所属先GW10及び他GW10の両方の射程エリアに含まれる端末である。
また、所属先GW10及び他GW10のいずれからも干渉報知信号を受け取っていない端末50は、所定の条件が満たされた場合に、通信経路の再設定、及び、送信電力値の設定を行う。なお、所属先GW10及び他GW10のいずれからも干渉報知信号を受け取っていない端末50とは、いずれの射程エリア内にも含まれていない端末である。
以上のように、各GW10が、干渉検出時に上記の干渉報知信号を送信し、端末50が、所属先GW10の干渉報知信号、他GW10の干渉報知信号、及び、自身以外の他ノードのハロー信号に基づいて通信経路の再設定及び送信電力値の設定を行う。これにより、ゲートウェイ間の干渉を防止でき、ゲートウェイと直接通信を行っている端末の通信を維持することができる。
[ゲートウェイの構成]
図2は、実施例1のゲートウェイの一例を示すブロック図である。図2において、GW10は、無線受信処理部11と、キャリア検出部12と、送信制御部13と、フレーム受信処理部14と、干渉検出部15と、記憶部16とを有する。さらに、GW10は、報知信号生成部17と、データ処理部18と、ハロー信号生成部19と、フレーム生成部20と、無線送信処理部21と、送信電力制御部22とを有する。なお、GW10は、有線ネットワークと接続するインタフェース(図示せず)も有している。
無線受信処理部11は、アンテナを介して受信した無線信号をキャリア検出部12へ出力する。また、無線受信処理部11は、アンテナを介して受信した無線信号に対して、例えば、ダウンコンバート及びアナログデジタル(AD)変換等の無線受信処理を施して、無線受信処理後の受信信号をフレーム受信処理部14へ出力する。
キャリア検出部12は、無線受信処理部11から受け取った信号の電力に基づいて他のノードの送信が行われているか否かを判定し、判定結果を送信制御部13へ出力する。
送信制御部13は、キャリア検出部12から受け取る判定結果に基づいて、GW10から送信される信号の送信タイミングを制御する。すなわち、送信制御部13は、他のノードの送信が行われていないタイミングで送信命令信号をフレーム生成部20に出力する。この送信命令信号に従ってフレーム生成部20から信号が送出されることにより、GW10の送信信号は、他のノードの送信が行われていない期間に送信される。
フレーム受信処理部14は、無線受信処理部11から受け取る信号の種類に応じて出力先を切り替える。具体的には、フレーム受信処理部14は、自身宛のデータ信号をデータ処理部18へ出力する。また、フレーム受信処理部14は、自身宛ではなく他のノード宛てのデータ信号を干渉検出部15へ出力する。また、フレーム受信処理部14は、他GW10から送信された干渉報知信号、及び、自身以外の他のノードから送信されたハロー信号を送信電力制御部22へ出力する。
干渉検出部15は、フレーム受信処理部14から受け取るデータ信号に基づいて、自身の第1ホップ端末以外のノードからの干渉を検出すると共に、干渉元ノードの識別情報(つまり、干渉元アドレス)を特定する。特定された干渉元アドレスは、記憶部16に記憶される。ここで、記憶部16には、自身の第1ホップ端末の識別情報を保持するテーブル(図示せず)が記憶されている。このテーブルと、干渉元ノードの識別情報とを比較することにより、干渉元ノードが自身の第1ホップ端末であるか否かを判定することができる。また、ノードの識別情報にノード種別を含めておくことにより、干渉元ノードが、他GW10であるのか又は端末50であるのかを判定することができる。なお、干渉検出部15は、1つの干渉元ノードから送信されたデータ信号が1つのタイミングで検出された場合に干渉を検出したものとしてもよい。又は、干渉検出部15は、第1のタイミングから所定の期間連続して1つの干渉ノードから送信されたデータ信号が検出された場合に干渉を検出したものとしてもよい。この場合、所定の期間は、タイマ(図示せず)によって計測される。
干渉検出部15は、自身の第1ホップ端末以外の他のノードからの干渉を検出した場合、検出通知信号を報知信号生成部17へ出力する。
報知信号生成部17は、干渉検出部15から検出通知信号を受け取ると、干渉報知信号を生成する。この干渉報知信号には、上述の通り、当該干渉報知信号の送信後に送信されるデータ信号の「第1の予定送信電力値」が含められる。この第1の予定送信電力値は、検出された干渉元ノードまで届かないような送信電力値である。また、第1の予定送信電力値は、送信電力制御部22で算出され、記憶部16に記憶されている。
そして、報知信号生成部17は、生成された干渉報知信号をフレーム生成部20へ出力すると共に、生成完了通知を送信電力制御部22へ出力する。この生成完了通知を受けとった送信電力制御部22は、無線送信処理部21に設定される送信電力値を最大送信電力値に設定する。これにより、干渉報知信号が最大送信電力で送信される。なお、ここでは、最大送信電力値で干渉報知信号が送信されるものと説明したが、上述の通り、全ノードで既知の送信電力値であれば最大値以外であってもよい。
データ処理部18は、フレーム受信処理部14から受け取ったデータ信号に対して、復号等の所定の処理を実行する。また、データ処理部18は、ユーザデータを生成し、フレーム生成部20へ出力する。
ハロー信号生成部19は、ハロー信号を生成する。このハロー信号には、当該ハロー信号の送信後に自身から送信されるデータ信号の「第2の予定送信電力値」が含められる。この第2の予定送信電力値は、送信電力制御部22で算出され、記憶部16に記憶されている。
そして、ハロー信号生成部19は、生成されたハロー信号をフレーム生成部20へ出力すると共に、生成完了通知を送信電力制御部22へ出力する。この生成完了通知を受けとった送信電力制御部22は、無線送信処理部21に設定される送信電力値を最大送信電力値に設定する。これにより、ハロー信号も最大送信電力値で送信される。なお、ここでは、最大送信電力値でハロー信号が送信されるものと説明したが、上述の通り、全ノードで既知の送信電力値であれば最大値以外であってもよい。
フレーム生成部20は、入力されたデータ信号、干渉報知信号、及び、ハロー信号を無線フレームにマッピングすることによりフレーム信号を生成し、生成されたフレーム信号を、送信命令信号に応じたタイミングで無線送信処理部21へ出力する。なお、フレーム生成部20は、任意の干渉元ノードによる干渉に起因して干渉報知信号が送信された回数が所定の閾値を超えた場合、つまり、その干渉元ノードによる干渉の検出回数が所定値を超えた場合、その干渉元ノードによる干渉を示す干渉報知信号を、再送対象から除外してもよい。
無線送信処理部21は、フレーム生成部20から受け取るフレーム信号に対して、デジタルアナログ(DA)変換、アップコンバート、及び増幅等の所定の無線送信処理を施し、得られた無線信号を、アンテナを介して送信する。ここで、無線信号は、送信電力制御部22によって設定された送信電力値まで増幅された後に送信される。
送信電力制御部22は、他GW10から送信された干渉報知信号、又は、他GW10から送信されたハロー信号に基づいて、自身におけるデータ信号の送信電力値を決定する。
また、送信電力制御部22は、干渉検出部15で他ノードからの干渉が検出された場合、干渉元ノードから送信されたハロー信号に基づいて、自身におけるデータ信号の送信電力値を算出する。
ここで、送信電力制御部22は、ハロー信号の送信元ノードである複数の端末50のそれぞれについて、ハロー信号に基づいて算出されたパスロス値と所要受信感度とから算出される所要送信電力値の内の最小値を、自身におけるデータ信号の送信電力値の下限値とする。
具体的には、送信電力制御部22は、図3に示すように、ハロー信号抽出部31と、報知信号抽出部32と、所要送信電力算出部33と、最小送信電力算出部34と、送信電力算出部35とを有する。図3は、ゲートウェイにおける送信電力制御部及び記憶部の一例を示すブロック図である。
ハロー信号抽出部31は、フレーム受信処理部14から受け取る信号からハロー信号を抽出し、抽出されたハロー信号の送信元ノードの識別情報を特定する。そして、ハロー信号抽出部31は、抽出されたハロー信号と、特定された送信元ノードの識別情報とをセットで所要送信電力算出部33へ出力する。
報知信号抽出部32は、フレーム受信処理部14から受け取る信号から干渉報知信号を抽出し、抽出された干渉報知信号の送信元である他GW10の識別情報を特定する。そして、報知信号抽出部32は、抽出された干渉報知信号と、特定された他GW10の識別情報とをセットで所要送信電力算出部33へ出力する。
所要送信電力算出部33は、ハロー信号抽出部31から受け取るハロー信号の受信電力値に基づいて、当該ハロー信号の送信元ノードと自身との間のパスロス値を算出する。具体的には、ハロー信号の送信電力値は既知であるので、ハロー信号の送信電力値から受信電力値を減算することにより、パスロス値を算出することができる。
また、所要送信電力算出部33は、報知信号抽出部32から受け取る干渉報知信号の受信電力値に基づいて、当該干渉報知信号の送信元である他GW10と自身との間のパスロス値を算出する。具体的には、干渉報知信号の送信電力値は既知であるので、干渉報知信号の送信電力値から受信電力値を減算することにより、パスロス値を算出することができる。
そして、所要送信電力算出部33は、算出されたパスロス値と、所要受信感度とに基づいて、所要送信電力値を算出する。
そして、所要送信電力算出部33は、算出された所要送信電力値と、当該所要送信電力値に対応する送信元ノードの識別情報とを対応づけて、送信電力算出部35及び最小送信電力算出部34へ出力する。
最小送信電力算出部34は、所要送信電力算出部33から受け取った、端末50についての所要送信電力値の内で最小値を特定し、特定された最小値とこれに対応する端末50の識別情報とを記憶部16へ出力する。これにより、特定された最小値とこれに対応する端末50の識別情報とは、記憶部16に記憶される。ここで、この最小値以上に送信電力値が設定されることにより、GW10は、少なくとも1つの端末50と直接通信を行うことができる。
送信電力算出部35は、所要送信電力算出部33で算出された所要送信電力値に基づいて、自身におけるデータ信号の送信電力値を算出し、算出された送信電力値を記憶部16へ出力する。これにより、算出された送信電力値は、記憶部16に記憶される。なお、報知信号生成部17又はハロー信号生成部19から生成完了通知を受け取った場合、送信電力算出部35は、記憶部16に記憶されている最大送信電力値を読み出し、当該最大送信電力値を無線送信処理部21に設定する。また、データ送信時には、送信電力算出部35は、算出された、データ信号の送信電力値を無線送信処理部21に設定する。
図2に戻り、記憶部16は、最大送信電力値、及び、送信電力算出部35で算出された送信電力値を記憶する。また、記憶部16は、最小送信電力算出部34で算出された最小値を記憶する。また、記憶部16は、干渉検出部15で特定された干渉元アドレスを記憶する。
具体的には、図3に示すように、記憶部16は、電力テーブル41と、最小送信電力テーブル42と、干渉元アドレステーブル43とを有する。最大送信電力値、及び、送信電力算出部35で算出された送信電力値は、電力テーブル41に保持される。また、最小送信電力算出部34で算出された最小値は、最小送信電力テーブル42に保持される。また、干渉検出部15で特定された干渉元アドレスは、干渉元アドレステーブル43に保持される。
[端末の構成]
図4は、実施例1のマルチホップ通信端末の一例を示すブロック図である。図4において、端末50は、無線受信処理部51と、キャリア検出部52と、送信制御部53と、フレーム受信処理部54と、経路制御部55と、記憶部56とを有する。さらに、端末50は、データ処理部57と、ハロー信号生成部58と、フレーム生成部59と、無線送信処理部60と、送信電力制御部61とを有する。
無線受信処理部51は、アンテナを介して受信した無線信号をキャリア検出部52へ出力する。また、無線受信処理部51は、アンテナを介して受信した無線信号に対して、例えば、ダウンコンバート及びアナログデジタル(AD)変換等の無線受信処理を施して、無線受信処理後の受信信号をフレーム受信処理部54へ出力する。
キャリア検出部52は、無線受信処理部51から受け取った信号の電力に基づいて他のノードの送信が行われているか否かを判定し、判定結果を送信制御部53へ出力する。
送信制御部53は、キャリア検出部52から受け取る判定結果に基づいて、端末50から送信される信号の送信タイミングを制御する。すなわち、送信制御部53は、他のノードの送信が行われていないタイミングで送信命令信号をフレーム生成部59に出力する。この送信命令信号に従ってフレーム生成部59から信号が送出されることにより、端末50の送信信号は、他のノードの送信が行われていない期間に送信される。
フレーム受信処理部54は、無線受信処理部51から受け取る信号の種類に応じて出力先を切り替える。具体的には、フレーム受信処理部14は、自身宛のデータ信号をデータ処理部57へ出力する。また、フレーム受信処理部14は、GW10から送信された干渉報知信号、及び、自身以外の他のノードから送信されたハロー信号を、経路制御部55及び送信電力制御部61へ出力する。
経路制御部55は、所属先GW10以外の他GW10からの干渉報知信号及びその受信の有無、所属先GW10からの干渉報知信号及びその受信の有無、並びに、自身以外の他のノードから送信されたハロー信号に基づいて、通信経路を設定する。
具体的には、経路制御部55は、所属先GW10からの干渉報知信号が受信され、且つ、他GW10からの干渉報知信号が受信されていない場合、自身が所属先GW10の射程エリアから外れるか否かを判定する。この判定では、所属先GW10からの干渉報知信号に含まれる第1の予定送信電力値が、所属先GW10と自身との間の所要送信電力値よりも小さい場合、所属先GW10の射程エリアから外れると判定される。そして、経路制御部55は、所属先GW10の射程エリアから自身が外れると判定される場合、通信経路を再設定する。このとき、経路制御部55は、所属先GW10からの干渉報知信号に含まれる第1の予定送信電力値によって規定される自身の射程エリア内に存在する複数の他の端末50のそれぞれを含む複数の通信経路候補の中から1つの候補を通信経路として決定する。複数の通信経路候補の中から1つの候補を選択する基準は、各通信経路候補について算出された経路コストである。一方、経路制御部55は、所属先GW10の射程エリアから自身が外れないと判定される場合、現在の通信経路、つまり所属先GW10と自身とが直接接続される直接ルートを維持する。
また、経路制御部55は、所属先GW10からの干渉報知信号及び他GW10からの干渉報知信号の両方が受信された場合、基本的には、現在の通信経路、つまり所属先GW10と直接接続される直接ルートを維持する。
また、経路制御部55は、所属先GW10からの干渉報知信号及び他GW10からの干渉報知信号のいずれも受信されない場合、所定の条件が満たされるときに、通信経路を再設定する。この所定の条件とは、自身にとっての第1ホップ端末、つまり、現在設定されている通信経路上の隣接端末50から送信されたハロー信号に含まれる第2の予定送信電力値が、自身のデータ信号の送信のために現在設定されている送信電力値より小さいことである。このとき、経路制御部55は、自身にとっての第1ホップ端末からのハロー信号に含まれる第2の予定送信電力値によって規定される自身の射程エリア内に存在する複数の他の端末50のそれぞれを含む複数の通信経路候補の中から1つの候補を通信経路として決定する。複数の通信経路候補の中から1つの候補を選択する基準は、各通信経路候補について算出された経路コストである。
詳細には、経路制御部55は、図5に示すように、報知信号抽出部71と、ハロー信号抽出部72と、所要送信電力算出部73と、経路変更判定部74と、経路コスト算出部75と、通信経路決定部76とを有する。図5は、端末における経路制御部の一例を示すブロック図である。
報知信号抽出部71は、フレーム受信処理部54から受け取る信号から干渉報知信号を抽出し、抽出された干渉報知信号の送信元であるGW10の識別情報を特定する。そして、報知信号抽出部71は、抽出された干渉報知信号と、特定されたGW10の識別情報とをセットで所要送信電力算出部73、経路変更判定部74、及び、通信経路決定部76へ出力する。
ハロー信号抽出部72は、フレーム受信処理部54から受け取る信号からハロー信号を抽出し、抽出されたハロー信号の送信元ノードの識別情報を特定する。そして、ハロー信号抽出部72は、抽出されたハロー信号と、特定された送信元ノードの識別情報とをセットで所要送信電力算出部73、経路変更判定部74、経路コスト算出部75、及び、通信経路決定部76へ出力する。
所要送信電力算出部73は、報知信号抽出部71から受け取る干渉報知信号の受信電力値に基づいて、当該干渉報知信号の送信元であるGW10と自身との間のパスロス値を算出する。具体的には、干渉報知信号の送信電力値は既知であるので、干渉報知信号の送信電力値から受信電力値を減算することにより、パスロス値を算出することができる。
また、所要送信電力算出部73は、ハロー信号抽出部72から受け取るハロー信号の受信電力値に基づいて、当該ハロー信号の送信元ノードと自身との間のパスロス値を算出する。具体的には、ハロー信号の送信電力値は既知であるので、ハロー信号の送信電力値から受信電力値を減算することにより、パスロス値を算出することができる。
そして、所要送信電力算出部73は、算出されたパスロス値と、所要受信感度とに基づいて、所要送信電力値を算出する。
そして、所要送信電力算出部73は、算出された所要受信感度と、当該所要受信感度に対応する送信元ノードの識別情報とを対応づけて、経路変更判定部74へ出力する。
経路変更判定部74は、次の条件のいずれかが満たされる場合、経路変更を実行すると判定する。
〈条件1〉所属先GW10からの干渉報知信号が受信され、他GW10からの干渉報知信号が受信されず、且つ、端末50自身が所属先GW10の射程エリアから外れると判定されること。
〈条件2〉所属先GW10からの干渉報知信号及び他GW10からの干渉報知信号のいずれも受信されず、且つ、端末50自身にとっての第1ホップ端末からのハロー信号に含まれる第2の予定送信電力値が、自身のデータ信号について現在設定されている送信電力値より小さいこと。
そして、経路変更判定部74は、経路変更を実行するか否かについての判定結果を、通信経路決定部76及び送信電力制御部61へ出力する。
経路コスト算出部75は、ハロー信号抽出部72から受け取った複数のハロー信号に基づいて、当該複数のハロー信号の送信元ノードのそれぞれを隣接端末として含む複数の通信経路候補のそれぞれについて、経路コストを算出する。ここで、経路コストとは、例えば、通信経路における自身から所属先GW10までのホップ数、つまり、通信経路における自身と所属先GW10との間に存在する端末50の数である。
そして、経路コスト算出部75は、各通信経路候補についての経路コスト、及び、各通信経路候補上の隣接端末の識別情報をセットで通信経路決定部76へ出力する。
通信経路決定部76は、上記〈条件1〉が満たされる場合、所属先GW10からの干渉報知信号に含まれる第1の予定送信電力値によって規定される自身の射程エリア内に存在する各端末50を隣接端末として含む複数の通信経路候補を特定する。そして、通信経路決定部76は、特定された複数の通信経路候補の内で経路コストの最も小さい通信経路候補を通信経路として決定する。
また、通信経路決定部76は、上記〈条件2〉が満たされる場合、現在の通信経路上の隣接端末から送信されたハロー信号に含まれる第2の予定送信電力値で規定される自身の射程エリア内に存在する各端末50を隣接端末として含む複数の通信経路候補を特定する。そして、通信経路決定部76は、特定された複数の通信経路候補の内で経路コストの最も小さい通信経路候補を通信経路として決定する。
なお、それ以外の場合、通信経路決定部76は、現在設定されている通信経路を維持することを決定する。また、所属先GW10の識別情報は、記憶部56から読み出される。
そして、通信経路決定部76は、決定された通信経路に関する情報をデータ処理部57へ出力する。
図4に戻り、データ処理部57は、フレーム受信処理部54から受け取ったデータ信号に対して、復号等の所定の処理を実行する。また、データ処理部57は、ユーザデータを生成し、フレーム生成部20へ出力する。
ハロー信号生成部58は、ハロー信号を生成する。このハロー信号には、当該ハロー信号の送信後に自身から送信されるデータ信号の「第2の予定送信電力値」が含められる。この第2の予定送信電力値は、送信電力制御部61で算出され、記憶部56に記憶されている。
そして、ハロー信号生成部58は、生成されたハロー信号をフレーム生成部59へ出力すると共に、生成完了通知を送信電力制御部61へ出力する。この生成完了通知を受け取った送信電力制御部61は、無線送信処理部60に設定される送信電力値を最大送信電力値に設定する。これにより、ハロー信号は最大送信電力値で送信される。なお、ここでは、最大送信電力値でハロー信号が送信されるものと説明したが、上述の通り、全ノードで既知の送信電力値であれば最大値以外であってもよい。
フレーム生成部59は、入力されたデータ信号、及び、ハロー信号を無線フレームにマッピングすることによりフレーム信号を生成し、生成されたフレーム信号を、送信命令信号に応じたタイミングで無線送信処理部60へ出力する。
無線送信処理部60は、フレーム生成部59から受け取るフレーム信号に対して、デジタルアナログ(DA)変換、アップコンバート、及び増幅等の所定の無線送信処理を施し、得られた無線信号を、アンテナを介して送信する。ここで、無線信号は、送信電力制御部61によって設定された送信電力値まで増幅された後に送信される。
送信電力制御部61は、所属先GW10以外の他GW10からの干渉報知信号及びその受信の有無、所属先GW10からの干渉報知信号及びその受信の有無、並びに、自身以外の他のノードから送信されたハロー信号に基づいて、データ信号の送信電力値を設定する。
具体的には、送信電力制御部61は、所属先GW10からの干渉報知信号が受信され、且つ、他GW10からの干渉報知信号が受信されていない場合、所属先GW10からの干渉報知信号に含まれる第1の予定送信電力値を、自身の送信データの送信電力値として決定する。
また、送信電力制御部61は、所属先GW10からの干渉報知信号及び他GW10からの干渉報知信号の両方が受信された場合、所属先GW10には送信信号が届き且つ他GW10には届かないような送信電力値を算出する。
また、送信電力制御部61は、所属先GW10からの干渉報知信号及び他GW10からの干渉報知信号のいずれも受信されない場合、経路制御部55で再設定された通信経路上の隣接端末からのハロー信号に含まれる第2の予定送信電力値を自身の送信電力値とする。
詳細には、送信電力制御部61は、図6に示すように、報知信号抽出部81と、ハロー信号抽出部82と、所要送信電力算出部83と、送信電力算出部84とを有する。図6は、端末における送信電力制御部の一例を示すブロック図である。
報知信号抽出部81は、フレーム受信処理部54から受け取る信号から干渉報知信号を抽出し、抽出された干渉報知信号の送信元であるGW10の識別情報を特定する。そして、報知信号抽出部81は、抽出された干渉報知信号と、特定されたGW10の識別情報とをセットで所要送信電力算出部83及び送信電力算出部84へ出力する。
ハロー信号抽出部82は、フレーム受信処理部54から受け取る信号からハロー信号を抽出し、抽出されたハロー信号の送信元ノードの識別情報を特定する。そして、ハロー信号抽出部82は、抽出されたハロー信号と、特定された送信元ノードの識別情報とをセットで所要送信電力算出部83及び送信電力算出部84へ出力する。
所要送信電力算出部83は、報知信号抽出部81から受け取る干渉報知信号の受信電力値に基づいて、当該干渉報知信号の送信元であるGW10と自身との間のパスロス値を算出する。
また、所要送信電力算出部83は、ハロー信号抽出部72から受け取るハロー信号の受信電力値に基づいて、当該ハロー信号の送信元ノードと自身との間のパスロス値を算出する。
所要送信電力算出部83は、算出されたパスロス値と、所要受信感度とに基づいて、所要送信電力値を算出する。
そして、所要送信電力算出部83は、算出された所要送信電力値と、当該所要送信電力値に対応する送信元ノードの識別情報とを対応づけて、送信電力算出部84へ出力する。
送信電力算出部84は、所属先GW10からの干渉報知信号が受信され、且つ、他GW10からの干渉報知信号が受信されていない場合、所属先GW10からの干渉報知信号に含まれる第1の予定送信電力値を、自身の送信データの送信電力値として決定する。
また、送信電力算出部84は、所属先GW10からの干渉報知信号及び他GW10からの干渉報知信号の両方が受信された場合、所属先GW10には送信信号が届き且つ他GW10には届かないような送信電力値を算出する。すなわち、送信電力算出部84は、所要送信電力算出部83で算出された、所属先GW10と自身との間の所要送信電力値よりも大きく、他GW10と自身との間の所要送信電力値よりも小さな値になるように、送信電力値を決定する。
また、送信電力算出部84は、所属先GW10からの干渉報知信号及び他GW10からの干渉報知信号のいずれも受信されない場合、経路制御部55で再設定された通信経路上の隣接端末からのハロー信号に含まれる第2の予定送信電力値を自身の送信電力値とする。
図4に戻り、記憶部56は、最大送信電力値、及び、送信電力算出部84で算出された送信電力値を記憶する。また、記憶部56は、干渉報知信号の送信元GW10の識別情報を記憶する。また、記憶部56は、所属先GW10の識別情報を記憶する。
[通信システムの動作]
以上の構成を有するGW及び端末の動作にいて説明する。
<GWによる干渉報知信号の送信処理、及び、データ信号の送信電力値の制御処理>
図7は、ゲートウェイによる干渉報知信号の送信処理及びデータ信号の電力送信値の制御処理の説明に供するフローチャートである。
GW10において干渉検出部15は干渉検出を繰り返し(ステップS101否定)、干渉が検出されると(ステップS101肯定)、干渉元アドレスを特定する(ステップS102)。
送信電力制御部22は、自身におけるデータ信号の送信電力値及び干渉報知信号の送信電力値を決定する(ステップS103)。データ信号の送信電力値は、干渉元ノードから送信されたハロー信号に基づいて算出される。また、干渉報知信号の送信電力値は、記憶部16に記憶されており、ここでは最大送信電力値である。具体的には、送信電力制御部22は、干渉元ノードと自身との間のパスロス値を算出し、算出されたパスロス値に基づいて、データ信号の送信電力値を算出する。算出された新たな送信電力値は、記憶部16に記憶される。
報知信号生成部17は、送信電力制御部22において決定された新たな送信電力値を含む干渉報知信号を生成する(ステップS104)。
フレーム生成部20及び無線送信処理部21は、生成された干渉報知信号を送信する(ステップS105)。
一方、GW10において送信電力制御部22は、他GW10からの干渉報知信号を受信した場合には、次のように送信電力値を決定する。すなわち、送信電力制御部22は、他GW10と自身とのパスロス値に基づいて算出した送信電力値と、「最小送信電力値」との中で大きい方を、新たな送信電力値とする。
図8は、最小送信電力値の算出処理の説明に供するフローチャートである。
所要送信電力算出部33は、受信されたハロー信号の各送信元端末と自身との間のパスロス値を算出する(ステップS201)。
所要送信電力算出部33は、算出されたパスロス値と、所要受信感度とに基づいて、所要送信電力値を算出する(ステップS202)。
最小送信電力算出部34は、所要送信電力算出部33で算出された、端末50についての所要送信電力値の内で最小値を特定し、特定された最小値に対応する端末50を特定する(ステップS203)。
最小送信電力算出部34は、特定された所要送信電力値の最小値に基づいて、最小送信電力値を算出する(ステップS204)。
なお、以上の説明では、干渉検出部15は、1つの干渉元ノードから送信されたデータ信号が1つのタイミングで検出されることを干渉の検出としているが、これに限定されない。干渉検出部15は、第1のタイミングから所定の期間連続して1つの干渉ノードから送信されたデータ信号が検出されることを干渉の検出としてもよい。
また、図7に示されたフローは、基本的には、干渉が検出される度に繰り返し実行される。ただし、任意の干渉元ノードによる干渉に起因して干渉報知信号が送信された回数が所定の閾値を超えた場合、つまり、その干渉元ノードによる干渉の検出回数が所定値を超えた場合、その干渉元ノードによる干渉を示す干渉報知信号を、再送対象から除外してもよい。
<端末による通信経路の決定処理、及び、データ信号の送信電力値の制御処理>
図9は、端末による通信経路の決定処理、及び、データ信号の送信電力値の制御処理の説明に供する図である。
端末50において経路制御部55は、所属先GW10からの干渉報知信号及び他GW10からの干渉報知信号の両方が受信された場合(ステップS301肯定、ステップS302肯定)、基本的には、現在の通信経路、つまり所属先GW10と直接接続される直接ルートを維持する(ステップS303)。また、この場合、送信電力制御部61は、所属先GW10には送信信号が届き且つ他GW10には届かないような送信電力値を算出する(ステップS303)。
また、経路制御部55は、所属先GW10からの干渉報知信号が受信され、且つ、他GW10からの干渉報知信号が受信されていない場合(ステップS301肯定、ステップS302否定)、自身が所属先GW10の射程エリアから外れるか否かを判定する(ステップS304)。
経路制御部55は、所属先GW10の射程エリアから自身が外れないと判定される場合(ステップS304否定)、現在の通信経路、つまり所属先GW10と自身とが直接接続される直接ルートを維持する(ステップS305)。また、この場合、送信電力制御部61は、所属先GW10からの干渉報知信号に含まれる第1の予定送信電力値を、自身の送信データの送信電力値として決定する(ステップS305)。
経路制御部55は、所属先GW10の射程エリアから自身が外れると判定される場合(ステップS304肯定)、通信経路を再決定する(ステップS306)。このとき、経路制御部55は、所属先GW10からの干渉報知信号に含まれる第1の予定送信電力値によって規定される自身の射程エリア内に存在する複数の他の端末50のそれぞれを含む複数の通信経路候補の中から1つの候補を通信経路として決定する。複数の通信経路候補の中から1つの候補を選択する基準は、各通信経路候補について算出された経路コストである。ただし、1つの通信経路候補も見つからない場合には、経路制御部55は、現在の通信経路を維持する。
送信電力制御部61は、所属先GW10の射程エリアから自身が外れると判定される場合(ステップS304肯定)、所属先GW10からの干渉報知信号に含まれる第1の予定送信電力値を、自身の送信データの送信電力値として決定する(ステップS306)。ただし、1つの通信経路候補も見つからない場合には、経路制御部55は、現在の送信電力値を維持する。
経路制御部55は、所属先GW10からの干渉報知信号及び他GW10からの干渉報知信号のいずれも受信されない場合(ステップS301否定、ステップS307否定)、所定の条件が満たされるときに、通信経路を再決定する(ステップS308)。この所定の条件とは、自身にとっての第1ホップ端末、つまり、現在設定されている通信経路上の隣接端末50から送信されたハロー信号に含まれる第2の予定送信電力値が、自身のデータ信号の送信のために現在設定されている送信電力値より小さいことである。
送信電力制御部61は、所属先GW10からの干渉報知信号及び他GW10からの干渉報知信号のいずれも受信されない場合(ステップS301否定、ステップS307否定)、再決定された通信経路上の隣接端末からのハロー信号に含まれる第2の予定送信電力値を自身の送信電力値とする(ステップS308)。
なお、所属先GW10からの干渉報知信号が受信されず、且つ、他GW10からの干渉報知信号が受信される場合(ステップS301否定、ステップS307肯定)には、その時点で処理が終了する。
以上のように本実施例によれば、GW10においてフレーム生成部20は、干渉検出部15で干渉が検出された場合、干渉報知信号を送信する。この干渉報知信号には、GW10におけるデータ信号の送信電力値であり且つ最大送信電力値より小さい第1の予定送信電力値に関する情報を含まれる。また、干渉報知信号は、最大送信電力値で送信される。
こうすることで、GW10の最大の射程エリアに含まれるノードに対してGW10において干渉が発生していることを報知することができる。このため、干渉元ノードに対しても干渉発生の事実を知らせることができ、干渉元ノードに送信電力調整の機会を与えることができる。この結果、GW10間の干渉を解消することができる。
また、GW10において送信電力制御部22は、干渉検出部15で干渉が検出された場合、GW10におけるデータ信号の送信電力値を調整する。この調整では、GW10から送信された信号が干渉元ノードまで届かないような送信電力値に調整される。具体的には、干渉元ノードから送信されたハロー信号の受信電力値と、ハロー信号の既知の送信電力値とに基づいて算出される。
こうすることで、GW10自身が他のノードに対して与えている干渉を解消することができる。
また、GW10において送信電力制御部22は、他GW10から送信された干渉報知信号に基づいて、GW10におけるデータ信号の送信電力値を決定する。具体的には、送信電力制御部22は、他GW10から送信された干渉報知信号に含まれる他GW10の予定送信電力値を、自身の送信電力値として決定する。
こうすることで、GW10自身が他のノードに対して与えている干渉を解消することができる。なぜならば、他GW10から送信された干渉報知信号に含まれる他GW10の予定送信電力値は、他GW10からGW10への干渉を解消できる電力値となっているためである。
また、GW10において送信電力制御部22は、複数の端末50のそれぞれについて算出された所要送信電力値の内の最小値を、GW10自身の送信電力値の下限値とする。
こうすることでGW10は、1つの端末50とも通信できない状況となることを防止することができる。
また、GW10においてフレーム生成部20は、任意の干渉元ノードによる干渉に基づく干渉報知信号の送信回数が所定値を超えた場合、その任意の干渉元ノードによる干渉に基づく干渉報知信号を、再送対象から除外する。
こうすることで、解消できないと思われる干渉元ノードによる干渉に基づく干渉報知信号を再送対象から除外できるので、無駄なシグナリングを防止することができる。
また、端末50において無線受信処理部51及びフレーム受信処理部54は、所属先GW10から最大送信電力で送信された干渉報知信号を受信する。干渉報知信号は、所属先GW10との間で直接経路を介して通信を行う第1ホップ端末以外のノードから送信された信号を受信していることを示す報知信号であって、所属先GW10におけるデータ信号の予定送信電力値に関する情報を含む。
こうすることで、端末50は所属先GW10の射程エリアに変更があることを知ることができる。また、干渉報知信号には、当該干渉報知信号の送信後の所属先GW10によるデータ信号の予定送信電力値が含まれているので、端末50は、所属先GW10からの干渉報知信号に基づいて経路変更の要否を判断することができる。すなわち、端末50は、所属先GW10の射程エリアから外れるか否かを判断することができる。
また、端末50において無線受信処理部51及びフレーム受信処理部54は、端末50以外の他ノードから最大送信電力で送信されたハロー信号を受信する。ハロー信号は、他ノードの種別情報及び識別情報並びに他ノードにおけるデータ信号の予定送信電力値に関する情報を含む。
こうすることで、端末50は他のノードの予定送信電力値に合わせた経路決定をすることができる。
また、端末50において経路制御部55は、自身が所属先GW10の射程エリアから外れると判定される場合、所属先GW10からの干渉報知信号に含まれる予定送信電力値よりも小さい、複数の端末のそれぞれを隣接端末として含む経路候補を特定する。そして、経路制御部55は、特定された複数の経路候補の中で経路コストの最も小さい経路候補を通信経路として決定する。また、この場合、送信電力制御部61は、所属先GW10からの干渉報知信号に含まれる予定送信電力値を自身の送信電力値に設定する。
こうすることで、端末50は、所属先GW10との間の通信を最も効率の良い通信経路で維持できると共に、端末50が所属先GW10に干渉を与えることを防止できる。
また、端末50において送信電力制御部61は、GW10の射程エリアと他GW10の射程エリアの両方に含まれると判定される場合、自身と他GW10との間の所要送信電力値よりも小さい値に自身の送信電力値を設定する。
こうすることで、端末50が他GW10に与える干渉を解消することができる。
また、端末50において経路制御部55は、自身が所属先GW10の射程エリア及び他GW10の射程エリアの両方に含まれないと判定される場合、次の処理を行う。すなわち、経路制御部55は、現在設定されている通信経路上の隣接端末からのハロー信号に含まれる予定送信電力よりも、所要送信電力値が小さい複数の端末のそれぞれを隣接端末として含む複数の経路候補を特定する。そして、経路制御部55は、特定された複数の経路候補の中で経路コストの最も小さい経路候補を通信経路として決定する。
こうすることで、GW10による射程エリアの調整によって現在の隣接端末との間の通信状況に変化が生じても、端末50は、所属先GW10との間の通信を最も効率の良い通信経路で維持できる。
[他の実施例]
[1]実施例1では、端末50はGW10からの干渉報知信号を受信することをトリガーとして通信経路の再設定及び送信電力値の設定を行うものとして説明したが、これに限定されない。例えば、端末50は、通常、所定の周期で通信経路の再設定及び送信電力値の設定を行い、臨時的に、GW10からの干渉報知信号を受信することをトリガーとして、通信経路の再設定及び送信電力値の設定を行ってもよい。
[2]実施例1では、報知信号抽出部71と報知信号抽出部81とを別の機能部として説明したが、これに限定されない。報知信号抽出部71と報知信号抽出部81とは1つの機能部として実現されてもよい。同様に、ハロー信号抽出部72とハロー信号抽出部82とは、1つの機能部として実現されてもよい。同様に、所要送信電力算出部73と所要送信電力算出部83とは、1つの機能部として実現されてもよい。
[3]実施例1のGW10及び端末50は、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図10は、ゲートウェイのハードウェア構成を示す図である。図10に示すように、GW10は、ハードウェアの構成要素として、メモリ10aと、CPU(Central Processing Unit)10bと、RF(Radio Frequency)回路10cとを有する。RF回路10cは、アンテナを有する。メモリ10aは、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリにより構成される。記憶部16は、メモリ10aにより実現される。また、送信制御部13と、フレーム受信処理部14と、干渉検出部15と、報知信号生成部17と、データ処理部18と、ハロー信号生成部19と、フレーム生成部20と、送信電力制御部22とは、例えばCPU10b等の集積回路により実現される。また、無線受信処理部11と、キャリア検出部12と、無線送信処理部21とは、RF回路10cにより実現される。
図11は、マルチホップ通信端末のハードウェア構成を示す図である。図11に示すように、端末50は、ハードウェア的には、メモリ50aと、CPU50bと、RF回路50cとを有する。RF回路50cは、アンテナを有する。メモリ50aは、例えば、SDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリにより構成される。また、送信制御部53と、フレーム受信処理部54と、経路制御部55と、データ処理部57と、ハロー信号生成部58と、フレーム生成部59と、送信電力制御部61とは、例えばCPU50b等の集積回路により実現される。また、無線受信処理部51と、キャリア検出部52と、無線送信処理部60とは、RF回路50cにより実現される。
また、実施例1で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。すなわち、送信制御部13と、フレーム受信処理部14と、干渉検出部15と、報知信号生成部17と、データ処理部18と、ハロー信号生成部19と、フレーム生成部20と、送信電力制御部22とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ10aに記録され、各プログラムがCPU10bに読み出されてプロセスとして機能してもよい。また、送信制御部53と、フレーム受信処理部54と、経路制御部55と、データ処理部57と、ハロー信号生成部58と、フレーム生成部59と、送信電力制御部61とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ50aに記録され、各プログラムがCPU50bに読み出されてプロセスとして機能してもよい。
1 無線マルチホップネットワーク
2 有線ネットワーク
5 管理サーバ
11,51 無線受信処理部
12,52 キャリア検出部
13,53 送信制御部
14,54 フレーム受信処理部
15 干渉検出部
16,56 記憶部
17 報知信号生成部
18,57 データ処理部
19,58 ハロー信号生成部
20,59 フレーム生成部
21,60 無線送信処理部
22,61 送信電力制御部
31,72,82 ハロー信号抽出部
32,71,81 報知信号抽出部
33,73,83 所要送信電力算出部
34 最小送信電力算出部
35,84 送信電力算出部
41 電力テーブル
42 最小送信電力テーブル
43 干渉元アドレステーブル
50 端末
55 経路制御部
74 経路変更判定部
75 経路コスト算出部
76 通信経路決定部

Claims (10)

  1. 所属先ゲートウェイとの間で、少なくとも1つの他の端末を含む間接経路又は直接経路である、通信経路を介して通信を行うマルチホップ通信端末であって、
    前記所属先ゲートウェイから第1の送信電力値で送信され、且つ、前記第1の送信電力値より小さい、前記所属先ゲートウェイにおけるデータ信号の第1の予定送信電力値に関する情報を含む第1の報知信号と、
    自身以外の他ノードの種別情報及び識別情報並びに前記他ノードにおけるデータ信号の第2の予定送信電力値に関する情報を含むハロー信号と
    を受信する受信部と、
    前記受信された第1の報知信号及び前記受信されたハロー信号に基づいて、前記通信経路を決定する経路制御部と、
    を具備することを特徴とするマルチホップ通信端末。
  2. 前記受信された第1の報知信号、前記受信されたハロー信号、及び、前記決定された通信経路に基づいて、自身におけるデータ信号の第2の送信電力値を決定する電力制御部、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載のマルチホップ通信端末。
  3. 前記受信された第1の報知信号又は前記受信されたハロー信号に基づいて、前記受信された第1の報知信号又は前記受信されたハロー信号の、送信元ノードと自身との間のパスロス値を算出し、前記算出されたパスロス値と所要受信電力値とに基づいて、所要送信電力値を算出する算出部を具備し、
    前記電力制御部は、前記所属先ゲートウェイ以外の他ゲートウェイからの第2の報知信号が受信されず、且つ、前記第1の予定送信電力値が、前記算出部で算出された前記所属先ゲートウェイと自身との間の所要送信電力値より大きい場合、前記第1の予定送信電力値を前記第2の送信電力値として決定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のマルチホップ通信端末。
  4. 前記受信された第1の報知信号又は前記受信されたハロー信号に基づいて、前記受信された第1の報知信号又は前記受信されたハロー信号の、送信元ノードと自身との間のパスロス値を算出し、前記算出されたパスロス値と所要受信電力値とに基づいて、所要送信電力値を算出する算出部を具備し、
    前記経路制御部は、前記所属先ゲートウェイ以外の他ゲートウェイからの第2の報知信号が受信されず、且つ、前記第1の予定送信電力値が前記算出部で算出された前記所属先ゲートウェイと自身との間の所要送信電力値より小さい場合、前記算出部で算出された所要送信電力値が前記第1の予定送信電力値より小さい、複数の端末のそれぞれを隣接端末として含む複数の経路候補を特定し、前記特定された複数の経路候補の内で経路コストの最も小さい経路候補を前記通信経路として設定し、
    前記電力制御部は、前記第1の予定送信電力値を前記第2の送信電力値として決定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のマルチホップ通信端末。
  5. 前記受信部は、前記所属先ゲートウェイ以外の他ゲートウェイから第2の報知信号を受信し、
    前記マルチホップ通信端末は、前記受信された第1の報知信号、前記受信された第2の報知信号、又は前記受信されたハロー信号に基づいて、前記受信された第1の報知信号、前記受信された第2の報知信号又は前記受信されたハロー信号の、送信元ノードと自身との間のパスロス値を算出し、前記算出されたパスロス値と所要受信電力値とに基づいて、所要送信電力値を算出する算出部を具備し、
    前記電力制御部は、前記第2の送信電力値を、前記算出部で算出された前記他ゲートウェイと自身との間の所要送信電力値よりも小さい値に決定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のマルチホップ通信端末。
  6. 前記受信されたハロー信号に基づいて、前記受信されたハロー信号の送信元ノードと自身との間のパスロス値を算出し、前記算出されたパスロス値と所要受信電力値とに基づいて、所要送信電力値を算出する算出部を具備し、
    前記経路制御部は、前記所属先ゲートウェイからの第1の報知信号及び前記所属先ゲートウェイ以外の他ゲートウェイからの第2の報知信号のいずれもが受信されない場合、前記算出部で算出された所要送信電力値が、現在設定されている通信経路上の隣接端末から送信されたハロー信号に含まれる第2の予定送信電力より小さい、複数の端末のそれぞれを隣接端末として含む複数の経路候補を特定し、前記特定された複数の経路候補の内で経路コストの最も小さい経路候補を前記通信経路として設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のマルチホップ通信端末。
  7. 所属先ゲートウェイと、前記所属先ゲートウェイとの間で、少なくとも1つの他の端末を含む間接経路又は直接経路である、通信経路を介して通信を行うマルチホップ通信端末とを含む、マルチホップ通信システムであって、
    前記所属先ゲートウェイは、
    自身との間で直接経路を介して通信を行う第1ホップ端末以外のノードから送信された信号に基づいて、干渉を検出し、干渉元ノードを特定する検出部と、
    前記干渉が検出された場合に前記第1の送信電力値で送信され、且つ、前記第1の送信電力値より小さい、自身におけるデータ信号の第1の予定送信電力値に関する情報を含む第1の報知信号と、
    自身のノードの種別情報及び識別情報並びに自身におけるデータ信号の第2の予定送信電力値に関する情報を含む第1のハロー信号と
    を送信する送信部と、
    自身以外の他ゲートウェイから送信された第2の報知信号と、自身以外の他ノードから送信された第2のハロー信号とを受信する第1の受信部と、
    前記第1の受信部で受信された第2の報知信号、又は、前記第1の受信部で受信された、前記他ゲートウェイからの第2のハロー信号に基づいて、自身におけるデータ信号の第2の送信電力値を決定する電力制御部と、
    を具備し、
    前記マルチホップ通信端末は、
    前記第1の報知信号と、自身以外の他ノードからのハロー信号とを受信する第2の受信部と、
    前記第2の受信部で受信された、第1の報知信号及びハロー信号に基づいて、前記通信経路を決定する経路制御部と、
    を具備する、
    マルチホップ通信システム。
  8. 前記所属先ゲートウェイは、前記第1の受信部で受信された第2の報知信号又はハロー信号に基づいて、前記第1の受信部で受信された第2の報知信号又はハロー信号の、送信元ノードと自身との間のパスロス値を算出し、前記算出されたパスロス値と所要受信電力値とに基づいて、所要送信電力値を算出する算出部を具備し、
    前記電力制御部は、前記算出部で複数のマルチホップ通信端末のそれぞれについて算出された所要送信電力値の内の最小値を、前記第2の送信電力値の下限値とする、
    ことを特徴とする請求項7に記載のマルチホップ通信システム。
  9. 前記送信部は、前記検出部において任意の干渉元ノードによる干渉を検出する度に前記第1の報知信号を送信し、前記任意の干渉元ノードによる干渉に基づく前記第1の報知信号の送信回数が所定値を超えた場合、前記任意の干渉元ノードによる干渉に基づく前記第1の報知信号を、再送対象から除外する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のマルチホップ通信システム。
  10. 所属先ゲートウェイとの間で、少なくとも1つの他の端末を含む間接経路又は直接経路である、通信経路を介する、端末によるマルチホップ通信方法であって、
    前記所属先ゲートウェイから第1の送信電力値で送信され、且つ、前記第1の送信電力値より小さい、前記所属先ゲートウェイにおけるデータ信号の第1の予定送信電力値に関する情報を含む報知信号と、
    前記端末以外の他ノードから送信され、且つ、前記他ノードの種別情報及び識別情報並びに前記他ノードにおけるデータ信号の第2の予定送信電力値に関する情報を含むハロー信号と
    を受信し、
    前記受信された第1の報知信号及び前記受信されたハロー信号に基づいて、前記通信経路を決定する、
    マルチホップ通信方法。
JP2012252595A 2012-11-16 2012-11-16 マルチホップ通信端末、マルチホップ通信システム、及びマルチホップ通信方法 Expired - Fee Related JP6007743B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252595A JP6007743B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 マルチホップ通信端末、マルチホップ通信システム、及びマルチホップ通信方法
US14/017,843 US9144006B2 (en) 2012-11-16 2013-09-04 Multi-hop communication terminal, multi-hop communication system, and multi-hop communication method
CN201310452026.5A CN103826277B (zh) 2012-11-16 2013-09-27 多跳通信终端、多跳通信系统和多跳通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252595A JP6007743B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 マルチホップ通信端末、マルチホップ通信システム、及びマルチホップ通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014103464A true JP2014103464A (ja) 2014-06-05
JP6007743B2 JP6007743B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=50727851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012252595A Expired - Fee Related JP6007743B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 マルチホップ通信端末、マルチホップ通信システム、及びマルチホップ通信方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9144006B2 (ja)
JP (1) JP6007743B2 (ja)
CN (1) CN103826277B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104320826A (zh) * 2014-10-10 2015-01-28 西安理工大学 一种窃听环境下协作通信网络的机会中继选择方法
JP2019016831A (ja) * 2017-07-03 2019-01-31 日本電信電話株式会社 通信システム、基地局、制御装置および制御方法
TWI726324B (zh) * 2018-06-01 2021-05-01 日商松下知識產權經營股份有限公司 通信終端、通信系統及記錄媒體

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104615047B (zh) * 2014-12-31 2017-11-10 宁波三博电子科技有限公司 一种多跳无线通信系统中的传输控制系统
CN107690827B (zh) * 2015-04-15 2021-07-30 瑞典爱立信有限公司 用于无线网络的能量高效多跳通信方法
US11785591B2 (en) * 2022-04-04 2023-10-10 Ultralogic 6G, Llc Multiplexed code for ACK/SR/power/beam feedback in 5G and 6G

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09224276A (ja) * 1995-12-13 1997-08-26 N T T Ido Tsushinmo Kk 基地局選択方法
JP2008507884A (ja) * 2004-07-22 2008-03-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ コントローラユニット、通信装置及び通信システム並びに移動ノード間での通信方法
JP2009302959A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Fujitsu Ltd 無線端末装置、無線通信システムおよび無線端末装置制御方法
JP2011510568A (ja) * 2008-01-17 2011-03-31 クゥアルコム・インコーポレイテッド ネットワーク内の隣接するビーコンに基づいた基地局電力設定を可能にするシステムおよび方法
JP2011254191A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Hitachi Ltd 無線通信装置、および無線通信システム

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3704493B2 (ja) 2001-10-17 2005-10-12 日本電信電話株式会社 ツリー型マルチホップ無線ネットワークの送信電力設定方法及び送信電力設定プログラム
JP2008507883A (ja) * 2004-07-22 2008-03-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 通信装置及び通信システム並びに移動ノード間で通信する方法
WO2006015177A2 (en) * 2004-07-28 2006-02-09 University Of South Florida A system and method to assure node connectivity in an ad hoc network
JP4952135B2 (ja) * 2006-08-17 2012-06-13 富士通株式会社 無線端末、中継局、無線基地局及び通信方法
US7916667B2 (en) * 2007-06-29 2011-03-29 Alcatel-Lucent Usa Inc. Method for detecting RF link imbalances in a wireless communications network
US9787777B2 (en) * 2008-03-13 2017-10-10 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for wireless communications including direct paging in combination with hopped data signaling
JP5400630B2 (ja) 2010-01-13 2014-01-29 株式会社日立製作所 無線マルチホップ通信装置及びその送信電力制御方法
JP5865358B2 (ja) * 2010-06-04 2016-02-17 ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム 無線通信方式、システムおよびコンピュータプログラム製品
WO2012049351A1 (en) * 2010-10-13 2012-04-19 Nokia Corporation Selection of communication mode
CN102223644B (zh) * 2011-05-05 2013-07-17 北京邮电大学 联合中继选择与功率分配的系统及方法
GB2491145B (en) * 2011-05-25 2014-02-26 Intellectual Ventures Holding 81 Llc Wireless network element integrated circuit and method for reducing interference
JP5741696B2 (ja) * 2011-08-29 2015-07-01 富士通株式会社 無線通信システム、移動局、基地局、及び通信方法
US9363829B2 (en) * 2012-02-24 2016-06-07 Interdigital Patent Holdings, Inc. Random access in dynamic and shared spectrums

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09224276A (ja) * 1995-12-13 1997-08-26 N T T Ido Tsushinmo Kk 基地局選択方法
JP2008507884A (ja) * 2004-07-22 2008-03-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ コントローラユニット、通信装置及び通信システム並びに移動ノード間での通信方法
JP2011510568A (ja) * 2008-01-17 2011-03-31 クゥアルコム・インコーポレイテッド ネットワーク内の隣接するビーコンに基づいた基地局電力設定を可能にするシステムおよび方法
JP2009302959A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Fujitsu Ltd 無線端末装置、無線通信システムおよび無線端末装置制御方法
JP2011254191A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Hitachi Ltd 無線通信装置、および無線通信システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104320826A (zh) * 2014-10-10 2015-01-28 西安理工大学 一种窃听环境下协作通信网络的机会中继选择方法
CN104320826B (zh) * 2014-10-10 2018-02-23 西安理工大学 一种窃听环境下协作通信网络的机会中继选择方法
JP2019016831A (ja) * 2017-07-03 2019-01-31 日本電信電話株式会社 通信システム、基地局、制御装置および制御方法
TWI726324B (zh) * 2018-06-01 2021-05-01 日商松下知識產權經營股份有限公司 通信終端、通信系統及記錄媒體

Also Published As

Publication number Publication date
US9144006B2 (en) 2015-09-22
US20140140229A1 (en) 2014-05-22
CN103826277A (zh) 2014-05-28
CN103826277B (zh) 2017-06-30
JP6007743B2 (ja) 2016-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6007743B2 (ja) マルチホップ通信端末、マルチホップ通信システム、及びマルチホップ通信方法
US9572082B2 (en) Method for digital communication, radio communication system, and radio communication apparatus
JP5446621B2 (ja) 無線装置、無線通信システムおよび無線通信方法
CN104412686A (zh) 用于直接装置对装置通信中干扰最小化的动态频带选择
JP2010233187A (ja) 干渉検出装置、干渉回避装置、無線通信装置、無線ネットワークシステム、干渉検出方法、干渉回避方法及びプログラム
KR20170137152A (ko) 무선 통신 시스템
JP6801709B2 (ja) 無線通信システム、移動局及び無線通信方法
EP2445277A2 (en) Transmission power control
JP5821467B2 (ja) 無線端末
JP5751150B2 (ja) 無線通信装置および無線通信方法
US8964592B2 (en) Wireless terminal device, wireless communication system and control method for wireless terminal device
US9332481B2 (en) Wireless communication system, wireless communication method, transmitting terminal, and receiving terminal
JP6351059B2 (ja) 無線通信端末
JP2013138326A (ja) センサノード、センサノード制御方法、及び、センサノード制御プログラム
JP2016054344A (ja) 輻輳検出方法および無線通信装置
US9351227B2 (en) Wireless communication system, wireless communication method, and transmitting terminal
JP2017212578A (ja) 無線通信システム、通信装置及びチャネル切り替え方法
JP2017163397A (ja) 通信中継システム及び方法
JP6458571B2 (ja) 無線通信装置及び無線通信プログラム
JP6021031B2 (ja) 無線装置、無線ネットワーク
US20200383018A1 (en) Optimizing the consumption and coverage of a local area network
JP5904579B2 (ja) 通信システム、通信制御方法、ノード装置、ノード装置制御方法、及び、ノード装置制御プログラム
JP2015149696A (ja) ノード、無線センサーネットワークシステム、無線通信方法
Lee et al. A power control scheme for an energy-efficient MAC protocol
JP2015008404A (ja) 無線通信システム、無線端末、及び、障害検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6007743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees