JP2016054344A - 輻輳検出方法および無線通信装置 - Google Patents

輻輳検出方法および無線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016054344A
JP2016054344A JP2014178431A JP2014178431A JP2016054344A JP 2016054344 A JP2016054344 A JP 2016054344A JP 2014178431 A JP2014178431 A JP 2014178431A JP 2014178431 A JP2014178431 A JP 2014178431A JP 2016054344 A JP2016054344 A JP 2016054344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
congestion
unit
throughput
wireless communication
measurement result
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2014178431A
Other languages
English (en)
Inventor
敦 本田
Atsushi Honda
敦 本田
藤田 裕志
Hiroshi Fujita
裕志 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2014178431A priority Critical patent/JP2016054344A/ja
Publication of JP2016054344A publication Critical patent/JP2016054344A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】無線通信の輻輳を検出する方法及び装置を提供する。
【解決手段】通信部111は、複数の端末101,102,…との間で無線通信が可能である。第1取得部112は、通信部111における無線信号の受信強度が所定強度を超えた時間の単位時間内における割合の測定結果を取得する。第2取得部113は、通信部111が無線通信により受信したデータのスループットの測定結果を取得する。検出部114は、第1取得部112により取得された測定結果と、第2取得部113により取得された測定結果と、に基づいて通信部111における無線通信の輻輳を検出する。
【選択図】図1B

Description

本発明は、輻輳検出方法および無線通信装置に関する。
従来、無線LAN(Local Area Network:構内通信網)などにおいて、同一のチャネルに複数のユーザがアクセスする際の競合を回避する方式として、たとえばCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance:搬送波感知多重アクセス/衝突回避)が知られている。
また、HA(Home Agent)などの接続装置が、当該接続装置におけるリソース使用率や空きリソース率を用いて輻輳を判定する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。また、無線LANなどの無線ネットワークの混雑度をパケットの時間占有率を用いて算出する技術が知られている(たとえば、下記特許文献2参照。)。また、無線LAN端末のチャネル占有率を測定してCSMA/CAの処理を考慮したスループットを推定する技術が知られている(たとえば、下記特許文献3参照。)。
特開2010−109431号公報 特開2011−229086号公報 特開2013−78083号公報
しかしながら、上述したCSMA/CAなどの従来技術では、端末からの無線信号を受信する無線通信装置が端末からの送信タイミングを管理しないため、端末側からの送信データ量が不明である。このため、無線信号によるデータ到達率も不明であり、輻輳を検出することができないという問題がある。
1つの側面では、本発明は、輻輳を検出することができる輻輳検出方法および無線通信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、複数の端末との間で無線通信が可能な無線通信装置における無線信号の受信強度が所定強度を超えた時間の単位時間内における割合の測定結果を取得し、前記無線通信装置が前記無線通信により受信したデータのスループットの測定結果を取得し、取得した前記割合の測定結果と、取得した前記スループットの測定結果と、に基づいて前記無線通信の輻輳を検出する輻輳検出方法および無線通信装置が提案される。
本発明の一側面によれば、輻輳を検出することができる。
実施の形態1にかかる無線通信装置の一例を示す図である。 図1Aに示した無線通信装置における信号の流れの一例を示す図である。 実施の形態2にかかる通信システムの一例を示す図である。 GWの一例を示す図である。 図3Aに示したGWにおける信号の流れの一例を示す図である。 GWのハードウェア構成の一例を示す図である。 監視サーバの一例を示す図である。 図4Aに示した監視サーバにおける信号の流れの一例を示す図である。 監視サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる輻輳の判定処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる輻輳の判定処理の他の例を示すフローチャートである。 エア占有率と受信スループットとの関係の一例を示す図である。 ノード数に対する到達率および検出数のシミュレーション結果の一例を示す図(その1)である。 ノード数に対する到達率および検出数のシミュレーション結果の一例を示す図(その2)である。 実施の形態3にかかる輻輳の判定処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかる輻輳の判定処理の他の例を示すフローチャートである。 テスト用の送信端末の設置による測定の一例を示す図である。 実施の形態5にかかるGWの一例を示す図である。 図10Aに示したGWにおける信号の流れの一例を示す図である。 実施の形態5にかかる監視サーバの一例を示す図である。 図11Aに示した監視サーバにおける信号の流れの一例を示す図である。
以下に図面を参照して、本発明にかかる輻輳検出方法および無線通信装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1Aは、実施の形態1にかかる無線通信装置の一例を示す図である。図1Bは、図1Aに示した無線通信装置における信号の流れの一例を示す図である。図1A,図1Bに示すように、実施の形態1にかかる無線通信装置110は、複数の端末101,102,…との間で無線通信が可能な無線通信装置である。
たとえば、無線通信装置110は、通信部111と、第1取得部112と、第2取得部113と、検出部114と、を備える。通信部111は、端末101,102,…との間で無線通信が可能な通信部である。
第1取得部112は、通信部111における無線信号の受信強度が所定強度を超えた時間の単位時間内における割合の測定結果を取得する。以下、この割合をエア(Air)占有率と称する。エア占有率は、端末101,102,…からの送信データ量と相関のある指標値である。
たとえば、第1取得部112は、通信部111における無線信号の受信強度を監視し、該受信強度が所定強度を超える時間の単位時間内における割合を測定することでエア占有率の測定結果を取得することができる。第1取得部112は、エア占有率の測定結果を検出部114へ出力する。
第2取得部113は、通信部111が無線通信により受信した端末101,102,…からのデータのスループットの測定結果を取得する。データのスループットは、たとえば時間あたりのデータ量である。以下、このスループットを受信スループットと称する。受信スループットは、端末101,102,…から無線通信装置110へのデータ到達率と相関のある指標値である。
たとえば、第2取得部113は、通信部111が無線通信により受信した端末101,102,…からのデータを監視し、該データのスループットを測定することで受信スループットの測定結果を取得することができる。第2取得部113は、受信スループットの測定結果を検出部114へ出力する。
検出部114は、第1取得部112から出力されたエア占有率の測定結果と、第2取得部113から出力された受信スループットの測定結果と、に基づいて、通信部111における無線通信の輻輳を検出する。たとえば、検出部114は、直前よりエア占有率が増加し、かつ直前より受信スループットが減少した期間を検出し、検出した該期間に基づいて通信部111における輻輳を検出することができる。
このように、実施の形態1によれば、端末側からの送信データ量と相関のあるエア占有率と、データ到達率と相関のある受信スループットと、を利用することで、該送信データ量や該データ到達率が不明であっても輻輳を検出することができる。
<輻輳発生の判定>
たとえば、検出部114は、直前よりエア占有率が増加し、かつ直前より受信スループットが減少した期間を検出し、所定時間内に該期間を検出した回数が所定回数を超えた場合に該所定時間において輻輳が発生したと判定する。
これにより、輻輳が発生していないにもかかわらず、エア占有率や受信スループットの不規則な変動によってエア占有率が増加し、かつ受信スループットが減少した場合に輻輳が発生したと判定することを回避し、輻輳を精度よく検出することができる。
<輻輳の検出方法の変形例>
または、検出部114は、直前よりエア占有率が増加し、かつ直前より受信スループットが減少し、かつエア占有率が所定率(所定割合)を超えた期間を検出し、検出した該期間に基づいて輻輳を検出してもよい。たとえば、検出部114は、直前よりエア占有率が増加し、かつ直前より受信スループットが減少し、かつエア占有率が所定率を超えた期間を所定時間内に検出した回数が所定回数を超えた場合に該所定時間において輻輳が発生したと判定する。
これにより、たとえば、輻輳が発生していないにもかかわらずパケットの衝突の発生によってエア占有率が増加し、かつスループットが減少した場合に輻輳が発生したと判定することを回避し、輻輳を精度よく検出することができる。輻輳が発生していないにもかかわらずパケットの衝突が発生する状況としては、たとえば端末同士が離れており互いにキャリアセンスが利かない場合などがある。
<無線通信装置の外部の通信装置への適用>
また、第1取得部112、第2取得部113および検出部114を、無線通信装置110の外部の輻輳判定装置であって、無線通信装置110と通信可能な輻輳判定装置に設ける構成としてもよい。この場合は、第1取得部112、第2取得部113および検出部114を無線通信装置110から省いた構成としてもよい。
この場合は、第1取得部112は、たとえば無線通信装置110によるエア占有率の測定結果を無線通信装置110から受信することにより取得することができる。または、第1取得部112は、通信部111が受信した無線信号の強度に基づく情報であってエア占有率を測定可能な情報を無線通信装置110から受信し、受信した情報に基づいてエア占有率を測定することによりエア占有率の測定結果を取得してもよい。
また、この場合は、第2取得部113は、たとえば無線通信装置110による受信スループットの測定結果を無線通信装置110から受信することにより取得することができる。または、第2取得部113は、無線通信装置110が受信したデータに基づく情報であって受信スループットを測定可能な情報を無線通信装置110から受信し、受信した情報に基づく測定により受信スループットの測定結果を取得してもよい。
<輻輳検出方法を適用可能な無線通信システム>
実施の形態1にかかる輻輳検出方法は、一例としてはCSMA/CAを用いる無線LANなどの無線通信システムに適用することができる。ただし、実施の形態1にかかる輻輳検出方法は、CSMA/CAに限らず、たとえば、端末からの無線信号の送信タイミングが管理されず、各端末が任意のタイミングで無線信号を送信することにより輻輳が発生し得る無線通信システムに適用することができる。たとえば、実施の形態1にかかる輻輳検出方法は、センサネットワークにおける無線通信システムに適用することもできる。
(実施の形態2)
(実施の形態2にかかる通信システム)
図2は、実施の形態2にかかる通信システムの一例を示す図である。図2に示すように、実施の形態2にかかる通信システム200は、端末211,212,…と、端末221,222,…と、GW210,220と、有線ネットワーク230と、監視サーバ240と、を含む。
端末211,212,…は、GW210との間で無線通信を行うことで、GW210を介してネットワークとの間で通信を行う。また、端末211,212,…は、通信路が一定時間以上継続して空いていることをキャリアセンスによって確認してからデータを送信するCSMA/CAによりGW210へのアクセスを行う。
端末221,222,…は、GW220との間で無線通信を行うことで、GW220を介してネットワークとの間で通信を行う。また、端末221,222,…は、通信路が一定時間以上継続して空いていることをキャリアセンスによって確認してからデータを送信するCSMA/CAによりGW220へのアクセスを行う。
端末211,212,…および端末221,222,…の通信先のネットワークは、有線ネットワーク230であってもよいし、有線ネットワーク230とは異なるネットワークであってもよい。以下、端末211,212,…および端末221,222,…の通信先のネットワークが有線ネットワーク230である場合について説明する。
GW210は、端末211,212,…との間で無線LANを形成することにより、端末211,212,…と有線ネットワーク230との間の通信を中継するゲートウェイである。GW220は、端末221,222,…との間で無線LANを形成することにより、端末221,222,…と有線ネットワーク230との間の通信を中継するゲートウェイである。また、GW210,220は、有線ネットワーク230を介して監視サーバ240に接続されている。
有線ネットワーク230は、GW210,220と監視サーバ240とを接続するネットワークを含む。有線ネットワーク230には、たとえば光ファイバを用いた光通信ネットワークなどの各種の有線ネットワークを用いることができる。なお、GW210,220と監視サーバ240との間の接続には、有線ネットワーク230に限らず、無線ネットワークなどを用いてもよい。
監視サーバ240は、有線ネットワーク230を介してGW210,220を監視する。ただし、監視サーバ240は、複数のゲートウェイを監視する構成に限らず、1つのゲートウェイ(たとえばGW210のみ)を監視する構成としてもよい。
図1A,図1Bに示した無線通信装置110は、たとえばGW210,220により実現することができる。以下、図1A,図1Bに示した無線通信装置110をGW210により実現する場合について説明する。ただし、図1A,図1Bに示した無線通信装置110をGW220により実現する場合についても同様である。
(GW)
図3Aは、GWの一例を示す図である。図3Bは、図3Aに示したGWにおける信号の流れの一例を示す図である。図3A,図3Bに示すように、GW210は、アンテナ301と、スイッチ310と、高周波回路部320と、DAC331と、ADC332と、ベースバンド信号処理部340と、を備える。また、GW210は、上位ネットワーク通信処理部351と、スループット算出部352と、輻輳判定部353と、有線LANインタフェース302と、を備える。
アンテナ301は、スイッチ310から出力された信号を他の通信装置(たとえば端末211,212,…)へ無線送信する。また、アンテナ301は、他の通信装置によって無線送信された信号を受信し、受信した信号をスイッチ310へ出力する。有線LANインタフェース302は、上位ネットワーク通信処理部351の制御によって、有線ネットワーク230との間で通信を行うインタフェースである。
GW210は、たとえば、端末211,212,…との間で、信号の送信と受信とを時分割で行う。この場合に、スイッチ310は、高周波回路部320から出力された信号の端末211,212,…への送信と、端末211,212,…から受信した信号の高周波回路部320への出力と、を時分割で切り替えるスイッチである。
たとえば、スイッチ310は、GW210が端末211,212,…への信号を送信する期間において、高周波回路部320から出力された信号をアンテナ301へ出力する。また、スイッチ310は、GW210が端末211,212,…からの信号を受信する期間において、アンテナ301から出力された信号を高周波回路部320へ出力する。
高周波回路部320は、無線送信部321と、無線受信部322と、を備える。無線送信部321は、DAC331から出力された信号の送信処理を行う。無線送信部321による送信処理には、たとえば、ベースバンド帯からRF(Radio Frequency:高周波)帯への周波数変換や増幅などが含まれる。無線送信部321は、送信処理を行った信号をスイッチ310へ出力する。
無線受信部322は、スイッチ310から出力された信号の受信処理を行う。無線受信部322による受信処理には、たとえば、増幅や、RF帯からベースバンド帯への周波数変換などが含まれる。無線受信部322は、受信処理を行った信号をADC332へ出力する。
DAC331(Digital/Analog Converter:ディジタル/アナログ変換器)は、ベースバンド信号処理部340から出力された信号をディジタル信号からアナログ信号に変換する。そして、DAC331は、アナログ信号に変換した信号を高周波回路部320へ出力する。
ADC332(Analog/Digital Converter:アナログ/ディジタル変換器)は、高周波回路部320から出力された信号をアナログ信号からディジタル信号に変換する。そして、ADC332は、ディジタル信号に変換した信号をベースバンド信号処理部340へ出力する。
ベースバンド信号処理部340は、送信データ生成部341と、受信データ処理部342と、エア占有率算出部343と、を備える。送信データ生成部341は、上位ネットワーク通信処理部351から出力された送信データに基づくベースバンド処理により、送信すべき信号を生成する。送信データ生成部341によるベースバンド処理には、たとえば符号化や変調などが含まれる。送信データ生成部341は、生成した信号をDAC331へ出力する。
受信データ処理部342は、ADC332から出力された信号に基づくベースバンド処理により受信データを得る。受信データ処理部342によるベースバンド処理には、たとえば復調や復号などが含まれる。受信データ処理部342は、ベースバンド処理により得られた受信データを上位ネットワーク通信処理部351およびスループット算出部352へ出力する。
エア占有率算出部343は、ADC332から出力された信号に基づいて、GW210の無線通信におけるエア(Air)占有率を算出する。エア占有率は、たとえば、GW210が受信する無線信号の強度が所定強度を超える時間の割合である。
たとえば、エア占有率算出部343は、ADC332から出力された信号(受信ベースバンド信号)の振幅値(もしくは電力値)が単位時間(たとえば1秒)の間に所定値を超えた時間の割合をエア占有率として算出する。たとえば、エア占有率算出部343は、ADC332から出力された信号(ディジタル信号)を電力値に換算し、換算した値が単位時間の間に所定値を超えた時間の割合をエア占有率として算出する。
ただし、エア占有率の算出方法には、これに限らず各種の算出方法を用いることができる。たとえば、エア占有率算出部343は、ADC332から出力された信号に基づくRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度)をモニタし、モニタしたRSSIがキャリアセンスレベル以上となる時間割合をエア占有率として算出してもよい。エア占有率算出部343は、算出したエア占有率を示す情報を輻輳判定部353へ出力する。
上位ネットワーク通信処理部351は、GW210における通信の上位層の処理を行う。たとえば、上位ネットワーク通信処理部351は、有線ネットワーク230から端末211,212,…への下りデータを受信し、受信した下りデータを端末211,212,…への送信データとしてベースバンド信号処理部340へ出力する。
また、上位ネットワーク通信処理部351は、ベースバンド信号処理部340から出力された端末211,212,…からの受信データを、上りデータとして有線LANインタフェース302を介して有線ネットワーク230へ送信する。また、上位ネットワーク通信処理部351は、輻輳判定部353から出力された輻輳の判定結果を示す情報を、有線LANインタフェース302を介して監視サーバ240へ送信する。
スループット算出部352は、ベースバンド信号処理部340から出力された受信データに基づいて、GW210における無線通信の受信スループットを算出する。たとえば、スループット算出部352は、ベースバンド信号処理部340から出力された受信データの単位時間(たとえば1秒)あたりのデータ量を受信スループットとして算出する。そして、スループット算出部352は、算出した受信スループットを示す情報を輻輳判定部353へ出力する。
輻輳判定部353は、エア占有率算出部343から出力された情報が示すエア占有率と、スループット算出部352から出力された情報が示す受信スループットと、に基づいて、GW210における無線通信の輻輳の有無を判定する。そして、輻輳判定部353は、輻輳の判定結果を上位ネットワーク通信処理部351へ出力する。
図1A,図1Bに示した通信部111は、たとえばアンテナ301、スイッチ310、高周波回路部320、DAC331、ADC332およびベースバンド信号処理部340により実現することができる。図1A,図1Bに示した第1取得部112は、たとえばエア占有率算出部343により実現することができる。図1A,図1Bに示した第2取得部113は、たとえばスループット算出部352により実現することができる。図1A,図1Bに示した検出部114は、たとえば輻輳判定部353により実現することができる。
図3Cは、GWのハードウェア構成の一例を示す図である。図3Cにおいて、図3A,図3Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図3A,図3Bに示したGW210は、たとえば図3Cに示すように、アンテナ301と、有線LANインタフェース302と、CPU381と、メモリ382と、無線チップ383と、電源384と、を備える。図3Cにおいて、ブロック間の実線は信号線を示し、ブロック間の点線は電源線を示す。
CPU381(Central Processing Unit)は、GW210の全体の制御を司る。メモリ382には、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAM(Random Access Memory)である。メインメモリは、CPU381のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、GW210を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてCPU381によって実行される。
無線チップ383は、CPU381からの制御に従って、アンテナ301を用いた無線通信を行う通信回路である。電源384は、有線LANインタフェース302、CPU381、メモリ382、無線チップ383などのGW210の各部へ電源を供給する。無線チップ383および有線LANインタフェース302のそれぞれは、CPU381によって制御される。
図3A,図3Bに示したスイッチ310、高周波回路部320、DAC331およびADC332およびベースバンド信号処理部340は、たとえば無線チップ383により実現することができる。図3A,図3Bに示した上位ネットワーク通信処理部351、スループット算出部352および輻輳判定部353は、たとえばCPU381により実現することができる。
(監視サーバ)
図4Aは、監視サーバの一例を示す図である。図4Bは、図4Aに示した監視サーバにおける信号の流れの一例を示す図である。図4A,図4Bに示すように、監視サーバ240は、有線LANインタフェース401と、ネットワーク通信処理部410と、を備える。有線LANインタフェース401は、ネットワーク通信処理部410の制御によって、有線ネットワーク230との間で通信を行うインタフェースである。
ネットワーク通信処理部410は、有線LANインタフェース401を介した監視サーバ240による通信の処理を行う。たとえば、ネットワーク通信処理部410は、GW210から送信された、GW210における輻輳の判定結果を示す情報を、有線LANインタフェース401を介して受信する。そして、ネットワーク通信処理部410は、受信した輻輳の判定結果を示す情報に基づく処理を行う。
図4Cは、監視サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。図4A,図4Bに示した監視サーバ240は、たとえば図4Cに示すように、有線LANインタフェース401と、CPU481と、メモリ482と、電源483と、を備える。図4Cにおいて、ブロック間の実線は信号線を示し、ブロック間の点線は電源線を示す。
CPU481は、監視サーバ240の全体の制御を司る。メモリ482には、たとえばメインメモリおよび補助メモリが含まれる。メインメモリは、たとえばRAMである。メインメモリは、CPU481のワークエリアとして使用される。補助メモリは、たとえば磁気ディスク、フラッシュメモリなどの不揮発メモリである。補助メモリには、監視サーバ240を動作させる各種のプログラムが記憶されている。補助メモリに記憶されたプログラムは、メインメモリにロードされてCPU481によって実行される。
有線LANインタフェース401は、有線によって監視サーバ240の外部(たとえばGW210,220)との間で通信を行う通信インタフェースである。有線LANインタフェース401は、CPU481によって制御される。電源483は、有線LANインタフェース401、CPU481、メモリ482などの監視サーバ240の各部へ電源を供給する。有線LANインタフェース401は、CPU481によって制御される。
図4A,図4Bに示したネットワーク通信処理部410は、たとえばCPU481により実現することができる。
(輻輳の判定処理)
図5Aは、実施の形態2にかかる輻輳の判定処理の一例を示すフローチャートである。輻輳判定部353は、輻輳の判定処理として、たとえば図5Aに示す各ステップを実行する。まず、輻輳判定部353は、所定の測定期間が開始したか否かを判断し(ステップS511)、測定期間が開始するまで待つ(ステップS511:Noのループ)。
ステップS511において、測定期間が開始すると(ステップS511:Yes)、輻輳判定部353は、カウント値を初期化(カウント値=0)する(ステップS512)。カウント値は、受信スループットおよびエア占有率が所定の条件を満たした回数を示すカウント値である。
つぎに、輻輳判定部353は、スループット算出部352およびエア占有率算出部343から、それぞれ受信スループットおよびエア占有率の最新の測定結果を取得する(ステップS513)。ステップS513によって取得される測定結果は、たとえば所定の単位時間(たとえば1秒)における受信スループットおよびエア占有率の測定結果である。
つぎに、輻輳判定部353は、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加したか否かを判断する(ステップS514)。ステップS514の判断は、たとえば、実行済みのステップS513のうちの最新の2回分のステップS513によって取得した各測定結果を比較することにより行うことができる。なお、最初のステップS514においては、ステップS513が1回しか実行されていない。この場合は、輻輳判定部353は、受信スループットが減少しておらず、またはエア占有率が増加していないと判断する。
ステップS514において、受信スループットが減少しておらず、またはエア占有率が増加していない場合(ステップS514:No)は、輻輳判定部353は、測定期間が終了したか否かを判断する(ステップS515)。
ステップS515において、測定期間が終了していない場合(ステップS515:No)は、輻輳判定部353は、ステップS513へ戻る。測定期間が終了した場合(ステップS515:Yes)は、輻輳判定部353は、測定期間において輻輳が発生しなかったと判定し(ステップS516)、一連の判定処理を終了する。
ステップS514において、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加した場合(ステップS514:Yes)は、輻輳判定部353は、カウント値をインクリメント(カウント値=カウント値+1)する(ステップS517)。
つぎに、輻輳判定部353は、カウント値が所定の閾値TH1を超えたか否かを判断する(ステップS518)。閾値TH1の設定方法については後述する。閾値TH1を超えていない場合(ステップS518:No)は、輻輳判定部353は、ステップS515へ移行する。
ステップS518において、閾値TH1を超えた場合(ステップS518:Yes)は、輻輳判定部353は、測定期間において輻輳が発生したと判定し(ステップS519)、一連の判定処理を終了する。
図5Aに示した判定処理により、輻輳判定部353は、所定の測定期間において輻輳が発生したか否かを判定することができる。所定の測定期間は、一例としては30秒程度にすることができる。
また、たとえば、所定の測定期間を周期的な各測定期間とし、図5Aに示した判定処理を繰り返し実行することで、周期的な各測定期間における輻輳の発生の有無を判定することができる。一例としては、30秒ごとに図5Aに示した判定処理を実行することで、30秒ごとの各測定期間における輻輳の発生の有無を判定することができる。
また、ステップS514において、輻輳判定部353は、受信スループットが所定量以上減少し、かつエア占有率が所定量以上増加したか否かを判断してもよい。これにより、受信スループットの微小な減少やエア占有率の微小な増加を無視し、受信スループットやエア占有率の不規則な変動があっても輻輳を精度よく判定することができる。
図5Bは、実施の形態2にかかる輻輳の判定処理の他の例を示すフローチャートである。輻輳判定部353は、輻輳の判定処理として、たとえば図5Bに示す各ステップを実行してもよい。図5Bに示すステップS521,S522は、図5Aに示したステップS513,S514と同様である。ステップS522において、受信スループットが減少しておらず、またはエア占有率が増加していない場合(ステップS522:No)は、輻輳判定部353は、ステップS526へ移行する。
ステップS522において、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加した場合(ステップS522:Yes)は、輻輳判定部353は、ステップS523へ移行する。すなわち、輻輳判定部353は、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加したことを示す検出結果を現在の時刻とともに記憶する(ステップS523)。ステップS523による記憶は、たとえば図3Cに示したメモリ382により行うことができる。
つぎに、輻輳判定部353は、ステップS523によって記憶された検出結果のうちの時刻が現在から遡った所定期間内の検出結果の数が閾値TH2を超えたか否かを判断する(ステップS524)。閾値TH2の設定方法については後述する。
ステップS524において、所定期間内の検出結果の数が閾値TH2を超えていない場合(ステップS524:No)は、輻輳判定部353は、ステップS526へ移行する。所定期間内の検出結果の数が閾値TH2を超えた場合(ステップS524:Yes)は、輻輳判定部353は、現在から遡った所定期間内に輻輳が発生したと判断する(ステップS525)。
つぎに、輻輳判定部353は、判定処理を終了するか否かを判断する(ステップS526)。ステップS526の判断は、たとえば、GW210の管理者からの指示や、あらかじめ設定された測定期間が終了したか否かの判断によって行うことができる。判定処理を終了しないと判断した場合(ステップS526:No)は、輻輳判定部353は、ステップS521へ戻る。判定処理を終了すると判断した場合(ステップS526:Yes)は、輻輳判定部353は、一連の判定処理を終了する。
図5Bに示した判定処理により、輻輳判定部353は、不定のタイミングでの輻輳の発生を判定することができる。
(エア占有率と受信スループットとの関係)
図6は、エア占有率と受信スループットとの関係の一例を示す図である。図6において、横軸は、端末211,212,…からGW210へのトラフィックの発生量(発生トラフィック量)を示す。縦軸は、エア占有率および受信スループットを示す。
エア占有率特性611は、発生トラフィック量に対するエア占有率の特性を示す。エア占有率特性611に示すように、発生トラフィック量が増加するほどエア占有率が増加する。なお、図6に示すエア占有率特性611においては、発生トラフィック量の増加に対してエア占有率がほぼ線形に増加しているが、発生トラフィック量をさらに増加させるとエア占有率は100%付近に収束する。
受信スループット特性612は、発生トラフィック量に対する受信スループットの特性を示す。受信スループット特性612に示すように、発生トラフィック量があるトラフィック量T1に達するまでは、発生トラフィック量が増加するほど受信スループットが増加する。そして、発生トラフィック量があるトラフィック量T1を超えると、発生トラフィック量が増加するほど受信スループットが減少する。これは、発生トラフィック量が多くなるとトラフィックの衝突が増加するためである。また、トラフィックが衝突した場合にトラフィックの再送が行われる場合は、トラフィックの衝突がさらに増加して受信スループットが減少する。
状況601は、エア占有率および受信スループットがともに減少している状況を示す。この場合は、GW210において輻輳が発生していないと判断することができる。状況602は、エア占有率が増加し、かつ受信スループットが減少している状況を示す。この場合は、GW210において輻輳が発生していると判断することができる。
したがって、GW210は、エア占有率が増加し、かつ受信スループットが減少している状況602を検出することで、発生トラフィック量が不明であっても輻輳の発生を判定することができる。
一方、状況601のように、たとえば無線信号を送信する端末211,212,…の数が減少することにより発生トラフィック量が減少する場合も受信スループットは減少するが、この場合はエア占有率も減少するため、このような場合は検出対象から除外される。
(ノード数に対する到達率および検出数のシミュレーション結果)
図7Aおよび図7Bは、ノード数に対する到達率および検出数のシミュレーション結果の一例を示す図である。図7Aに示すシミュレーション結果710は、ノード数ごとに、到達率および検出数を示している。ノード数は、GW210へ信号を送信する端末211,212,…の数を示し、たとえば図6に示した発生トラフィック量に対応する。
到達率は、端末211,212,…がGW210へ送信した信号の数に対する、GW210が正常に受信した信号の数の割合である。この到達率は、通信システム200の運用中はGW210において不明な情報である。検出数は、GW210において、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加したことが検出された回数である。
図7Bに示すグラフ720は、図7Aに示したシミュレーション結果710をプロットすることにより得られたグラフである。グラフ720の横軸は、GW210へ信号を送信する端末211,212,…の数(ノード数)を示す。グラフ720の左側の縦軸は、端末211,212,…がGW210へ送信した信号の数に対する、GW210が正常に受信した信号の数の割合(到達率)を示す。グラフ720の右側の縦軸は、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加したことが検出された回数(検出数)を示す。グラフ720の到達率特性721は、ノード数に対する到達率の特性を示す。グラフ720の検出数特性722は、ノード数に対する検出数の特性を示す。
図7A,図7Bにおいては、一例として、80[m]×80[m]程度のエリア(見通し環境)に1台のGWを設置し、複数の送信端末が30秒間の間にランダムに、100秒周期でキャリアセンスを行った上で送信を開始した状況を想定している。
この30秒間にGWにおいて、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加したことが検出された回数をカウントし、そのカウント値を上述した検出数とする。また、この30秒間に再送を含めて送信端末がデータを到達させることができた割合を上述した到達率とする。以上のシミュレーションを、ノード数が50台、100台、150台、200台、250台、300台である場合のそれぞれについて行った結果が図7Aに示したシミュレーション結果710および図7Bに示したグラフ720である。
図7A,図7Bに示すように、検出数の増加と、到達率の減少には相関があることが分かる。このため、到達率を直接測定しなくても、検出数の増加に基づいて到達率の減少を検出することが可能である。たとえば、図7Bに示す例では、たとえば、検出数の閾値TH1(たとえば図5A参照)として7を設定すると、検出数が閾値TH1を超えたことを検出することにより、到達率が約0.9を下回ったことを検出することができる。
到達率の減少は、データの欠落もしくはデータの遅延(30秒間に到達しなかった)を意味する。このため、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加したことが検出された回数(検出数)を用いることで、ある時間に送信端末数が急激に増大することにより発生する遅延、すなわち輻輳を検出することができる。
このように、実施の形態2によれば、端末側からの送信データ量と相関のあるエア占有率と、データ到達率と相関のある基地局側の受信スループットと、を利用して輻輳を検出することができる。これにより、該送信データ量や該データ到達率が不明なCSMA/CA等の無線通信システムにおいても輻輳を検出することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3について、実施の形態2と異なる部分について説明する。実施の形態3においては、GW210は、受信スループットが減少し、エア占有率が増加し、かつエア占有率が高い状態を検出することにより輻輳の判定を行う。
(実施の形態3にかかる輻輳の判定処理)
図8Aは、実施の形態3にかかる輻輳の判定処理の一例を示すフローチャートである。実施の形態3にかかる輻輳判定部353は、輻輳の判定処理として、たとえば図8Aに示す各ステップを実行する。図8Aに示すステップS811〜S814は、図5Aに示したステップS511〜S514と同様である。
ステップS814において、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加した場合(ステップS814:Yes)は、輻輳判定部353は、直近のステップS813によって取得した測定結果が示すエア占有率(絶対値)が閾値TH3を超えたか否かを判断する(ステップS817)。閾値TH3の設定方法については後述する。
ステップS817において、エア占有率が閾値TH3を超えていない場合(ステップS817:No)は、輻輳判定部353は、ステップS815へ移行する。ステップS815,S816は、図5Aに示したステップS515,S516と同様である。エア占有率が閾値TH3を超えた場合(ステップS817:Yes)は、輻輳判定部353は、ステップS818へ移行する。ステップS818〜S820は、図5Aに示したステップS517〜S519と同様である。
図8Aに示した判定処理により、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加した場合であっても、エア占有率が閾値TH3を超えていない場合はカウント対象から除外することができる。なお、ステップS814とステップS817の順序を入れ替えた処理としてもよい。
たとえば、端末211,212,…が、キャリアセンスが利かずに信号を送信し、GW210の周辺で衝突してしまうと、衝突によるスループットが発生する。そして、端末211,212,…の数が増加し、お互いキャリアセンスが利かない端末が増えると、このような衝突が生じやすくなり、輻輳状態となる。
一方、端末211,212,…の数が少ない場合でも、端末同士が離れており、キャリアセンスが利かない場合は、GW210の周辺で衝突が発生する場合がある。このため、エア占有率が増加し、かつスループットが減少する状況が発生する。この場合は、エア占有率の絶対値が低く、その後の再送では衝突が発生しないため、輻輳には至らない。
これに対して、エア占有率が閾値TH3を超えていない場合はカウント対象から除外することで、このように輻輳が発生していない状況において輻輳が発生したと判定することを抑制することができる。このため、輻輳の発生を精度よく判定することができる。
図8Bは、実施の形態3にかかる輻輳の判定処理の他の例を示すフローチャートである。実施の形態3にかかる輻輳判定部353は、輻輳の判定処理として、たとえば図8Bに示す各ステップを実行してもよい。図8Bに示すステップS821,S822は、図5Bに示したステップS521,S522と同様である。
ステップS822において、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加した場合(ステップS822:Yes)は、輻輳判定部353は、直近のステップS821によって取得した測定結果が示すエア占有率(絶対値)が閾値TH4を超えたか否かを判断する(ステップS823)。閾値TH4の設定方法については後述する。
ステップS823において、エア占有率が閾値TH4を超えていない場合(ステップS823:No)は、輻輳判定部353は、ステップS827へ移行する。エア占有率が閾値TH4を超えた場合(ステップS823:Yes)は、輻輳判定部353は、ステップS824へ移行する。ステップS824〜S827は、図5Bに示したステップS523〜S526と同様である。
図8Bに示した判定処理により、輻輳判定部353は、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加した場合であっても、エア占有率が閾値TH4を超えていない場合は検出結果から除外することができる。これにより、図8Aに示した処理と同様に、輻輳の発生を精度よく判定することができる。なお、ステップS822とステップS823の順序を入れ替えた処理としてもよい。
このように、実施の形態3によれば、実施の形態2と同様の効果を奏するとともに、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加した場合であっても、エア占有率が少ない場合は検出結果から除外し、輻輳の発生を精度よく判定することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4においては、上述した実施の形態2,3における各閾値を設定する方法について説明する。
(テスト用の送信端末の設置による測定)
図9は、テスト用の送信端末の設置による測定の一例を示す図である。図9において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図9に示すように、管理者は、たとえば、GW210を現場に設置した後に、GW210と無線通信が可能な位置に複数のテスト用の端末#1〜#4を設置する。
そして、端末#1〜#4が、それぞれ所定量のテスト用データをGW210へ送信する。端末#1〜#4によるテスト用データの送信は、たとえばGW210が無線通信によって端末#1〜#4を制御することによって行うことができる。
これに対して、GW210は、端末#1〜#4が送信するテスト用データに基づく受信スループット、エア占有率およびデータの到達量を測定する。また、GW210は、測定したデータの到達量と、端末#1〜#4が送信したテスト用データの所定量と、に基づいてデータの到達率を算出する。
そして、GW210は、得られた受信スループット、エア占有率および到達率に基づいて、たとえば図7Bに示したグラフ720と同様のグラフを作成し、仕様で定められたデータの到達率の下限に対応する検出数を特定する。検出数は、受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加したことが検出された回数である。そして、GW210は、特定した検出数を上述した閾値TH1や閾値TH2(所定回数)として設定する。
このように、閾値TH1,TH2は、端末#1〜#4からGW210へ無線信号により所定量のデータを送信させることで得られた、該所定量のデータのうちのGW210が受信したデータの割合(到達率)と、所定の検出回数と、に基づき設定することができる。所定の検出回数は、GW210において受信スループットが減少し、かつエア占有率が増加した状態が検出された回数である。これにより、データの到達率が所定の到達率付近まで低下する輻輳を精度よく検出可能な閾値TH1,TH2を設定することができる。
また、GW210は、たとえば、検出数が閾値TH1や閾値TH2を超えた期間におけるエア占有率の平均値を算出し、算出した平均値を閾値TH3や閾値TH4として設定する。または、GW210は、マージンを設けるために、算出した平均値より所定値少ない値を閾値TH3や閾値TH4として設定してもよい。
このように、閾値TH3,TH4は、端末#1〜#4からGW210へ無線信号により所定量のデータを送信させることで得られた、該所定量のデータのうちのGW210が受信したデータの割合(到達率)と、エア占有率と、に基づき設定することができる。これにより、データの到達率が到達率付近まで低下する輻輳を精度よく検出可能な閾値TH3,TH4を設定することができる。
このように、実施の形態4によれば、実施の形態2,3と同様の効果を奏するとともに、端末#1〜#4からGW210へ無線信号により所定量のデータを送信させることで得られた各情報を用いることで、輻輳を精度よく検出可能な閾値を設定することができる。
(実施の形態5)
上述した実施の形態2〜4においては、エア占有率の測定および輻輳の判定をGW210において行う構成について説明したが、実施の形態5においては、エア占有率の測定および輻輳の判定を監視サーバ240において行う構成について説明する。
(実施の形態5にかかるGW)
図10Aは、実施の形態5にかかるGWの一例を示す図である。図10Bは、図10Aに示したGWにおける信号の流れの一例を示す図である。図10A,図10Bにおいて、図3A,図3Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図10A,図10Bに示すように、実施の形態5にかかるGW210は、図3A,図3Bに示した構成からスループット算出部352および輻輳判定部353を省いた構成とすることができる。
エア占有率算出部343は、算出したエア占有率を示す情報を上位ネットワーク通信処理部351へ出力する。上位ネットワーク通信処理部351は、エア占有率算出部343から出力されたエア占有率を示す情報を、有線LANインタフェース302を介して監視サーバ240へ送信する。
(実施の形態5にかかる監視サーバ)
図11Aは、実施の形態5にかかる監視サーバの一例を示す図である。図11Bは、図11Aに示した監視サーバにおける信号の流れの一例を示す図である。図11A,図11Bにおいて、図4A,図4Bに示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図11A,図11Bに示すように、実施の形態5にかかる監視サーバ240は、図4A,図4Bに示した構成に加えてスループット算出部352および輻輳判定部353を備える。スループット算出部352および輻輳判定部353は、図3A,図3Bに示したGW210のスループット算出部352および輻輳判定部353と同様である。
ネットワーク通信処理部410は、有線LANインタフェース401を介して受信したエア占有率を示す情報を輻輳判定部353へ出力する。また、ネットワーク通信処理部410は、有線LANインタフェース401を介して受信した受信データをスループット算出部352へ出力する。
スループット算出部352は、ネットワーク通信処理部410から出力された受信データに基づいて、GW210における無線通信の受信スループットを算出する。そして、スループット算出部352は、算出した受信スループットを示す情報を輻輳判定部353へ出力する。
輻輳判定部353は、ネットワーク通信処理部410から出力された情報が示すエア占有率と、スループット算出部352から出力された情報が示す受信スループットと、に基づいて、GW210における無線通信の輻輳を判定する。そして、輻輳判定部353は、輻輳の判定結果を出力する。
監視サーバ240は、輻輳判定部353から出力された判定結果に基づく処理を行う。たとえば、監視サーバ240は、輻輳判定部353から出力された判定結果をメモリに蓄積する。また、監視サーバ240は、輻輳判定部353から出力された判定結果を管理者に提示する。
図11A,図11Bに示したスループット算出部352および輻輳判定部353は、たとえば図4Cに示したCPU481により実現することができる。
このように、実施の形態5によれば、エア占有率の測定および輻輳の判定を監視サーバ240において行う構成においても、実施の形態2〜4と同様に輻輳を検出することができる。
以上説明したように、輻輳検出方法および無線通信装置によれば、輻輳を検出することができる。
たとえば、近年、スマートフォンの利用者の急増により、セルラ回線のトラフィックは急増し、携帯電話会社は公衆無線LANなどにユーザトラフィックを分散(トラフィックオフロード)させることで、セルラ回線のトラフィックの発生を抑制している。
また、スマートフォンだけでなく、ノート型PC(Personal Computer)やタブレット型PCの通信インタフェースとしても無線LANが利用されており、上述したオフロード対策と併せて無線LANのトラフィック量は増加する傾向にある。
公衆無線LANの場合は、公衆無線LANのサービス事業者が無線LANゲートウェイ(GW)の保守およびアップデートの責任を負うことが一般的である。また、企業内無線LANの場合は、企業の情報システム部などが無線LANゲートウェイの保守およびアップデートの責任を負うことが一般的である。
これらの保守者は、たとえば無線LANの通信速度が遅いことや、データ受信に遅延が発生するなどが頻発すると、ユーザからのクレームが発生し、無線LANのGWの増設や高スループットGWに増設するなど保守作業を頻繁に行うことになる。このため、保守に要するコストは無線LANユーザが増加するにしたがって増大する。
たとえば、無線LANにはCSMA/CA方式が採用されており、各端末は通信を行いたい時間にキャリアセンスを実施し、他の端末が同じ周波数でデータ送信を行っていないことを確認した上でGWに対して通信を開始する。
CSMA/CA方式は、たとえばTDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)方式とは異なり、各端末の通信がGWからみてランダムに発生する。このため、たとえば端末間でキャリアセンスによる干渉が検出されず、複数の端末が同時にパケットを送信する場合がある。そして、GWにおいてパケットが衝突すると、一方もしくは両方のパケットが損失される場合がある。これは隠れ端末によるパケット衝突と呼ばれる。
この隠れ端末によるパケット衝突が頻発すると、所望のデータ通信を実現するため、パケット再送が繰り返される。そして、GWを利用する端末が増加するほど、このようなパケット衝突が多発するようになり、データ通信の大幅な遅延(輻輳)の原因となる。
このようなデータ通信における輻輳は、一定時間が経過すると解消される場合があり、GWの管理者側で、いずれのGWにおいてどの程度の時間輻輳が発生しているのかを把握することが困難である。
そのため、GWの管理者は、GWに対して輻輳対策を行う場合は、たとえばあるエリアに設置したGWの全てに対して増設(周波数チャネルの増設等)や高スループットGWへの変更を行うなどの対策を行うことになる。このため、無線通信システムにおけるスループットを効率よく向上させることができない。これは、いずれのGWにおいてどの程度の頻度で輻輳が発生するのか分からないために発生する問題である。
これに対して、GW側で輻輳を検出することが考えられる。しかしながら、GW側では、端末が発生させているトラフィックの総量を測定することはできないため、発生トラフィック過多による輻輳や、それに伴うスループットの減少が発生しても、それらを検出することができない。
たとえば、リソース使用率や空きリソース率を用いて輻輳を判定する技術では、CSMA/CA方式のように各端末が任意のタイミングで無線信号を送信する無線通信システムにおける輻輳を検出することができない。また、無線LANなどの無線ネットワークの混雑度をパケットの時間占有率を用いて算出する技術では、トラフィック過多による輻輳を検出することができない。
これに対して、上述した各実施の形態によれば、発生トラフィック量およびデータ到達率と相関のある量として、GWにおけるエア占有率および受信スループットの情報を利用して輻輳を検出することができる。これにより、たとえばパケット衝突が多発することによる輻輳を検出することが可能になる。
輻輳の検出が可能になることにより、たとえば、いずれのGWにおいてどの程度の頻度で輻輳が発生しているかが判明し、GWの増設や、周波数チャネルの増設や、高スループットGWへの変更などの保守作業を効率よく行うことが可能になる。このため、無線通信システムにおけるスループットの向上を図ることができる。また、たとえば、保守作業にかかるコストを低減することができる。
上述した各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)複数の端末との間で無線通信が可能な無線通信装置における無線信号の受信強度が所定強度を超えた時間の単位時間内における割合の測定結果を取得し、
前記無線通信装置が前記無線通信により受信したデータのスループットの測定結果を取得し、
取得した前記割合の測定結果と、取得した前記スループットの測定結果と、に基づいて前記無線通信の輻輳を検出する、
ことを特徴とする輻輳検出方法。
(付記2)直前より前記割合が増加し、かつ直前より前記スループットが減少した期間を検出し、所定時間内に前記期間を検出した回数が所定回数を超えた場合に前記輻輳が発生したと判定することにより前記輻輳を検出することを特徴とする付記1に記載の輻輳検出方法。
(付記3)直前より前記割合が増加し、かつ直前より前記スループットが減少し、かつ前記割合が所定割合を超えた期間を検出し、所定時間内に前記期間を検出した回数が所定回数を超えた場合に前記輻輳が発生したと判定することにより前記輻輳を検出することを特徴とする付記1に記載の輻輳検出方法。
(付記4)前記所定回数は、前記無線通信装置と異なる通信装置から前記無線通信装置へ無線信号により所定量のデータを送信させることで得られた、前記所定量のデータのうちの前記無線通信装置によって受信されたデータの割合と、前記無線通信装置における前記期間を検出した回数と、に基づいて設定されることを特徴とする付記2または3に記載の輻輳検出方法。
(付記5)前記所定割合は、前記無線通信装置と異なる通信装置から前記無線通信装置へ無線信号により所定量のデータを送信させることで得られた、前記所定量のデータのうちの前記無線通信装置によって受信されたデータの割合と、前記無線通信装置における前記時間の単位時間内における割合と、に基づいて設定されることを特徴とする付記3に記載の輻輳検出方法。
(付記6)複数の端末との間で無線通信が可能な通信部と、
前記通信部における無線信号の受信強度が所定強度を超えた時間の単位時間内における割合の測定結果を取得する第1取得部と、
前記通信部が前記無線通信により受信したデータのスループットの測定結果を取得する第2取得部と、
前記第1取得部によって取得された前記割合の測定結果と、前記第2取得部によって取得された前記スループットの測定結果と、に基づいて前記無線通信の輻輳を検出する検出部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
101,102,…,211,212,…,221,222,…,#1〜#4 端末
110 無線通信装置
111 通信部
112 第1取得部
113 第2取得部
114 検出部
200 通信システム
210,220 GW
230 有線ネットワーク
240 監視サーバ
301 アンテナ
302,401 有線LANインタフェース
310 スイッチ
320 高周波回路部
321 無線送信部
322 無線受信部
331 DAC
332 ADC
340 ベースバンド信号処理部
341 送信データ生成部
342 受信データ処理部
343 エア占有率算出部
351 上位ネットワーク通信処理部
352 スループット算出部
353 輻輳判定部
381,481 CPU
382,482 メモリ
383 無線チップ
384,483 電源
410 ネットワーク通信処理部
601,602 状況
611 エア占有率特性
612 受信スループット特性
710 シミュレーション結果
720 グラフ
721 到達率特性
722 検出数特性

Claims (4)

  1. 複数の端末との間で無線通信が可能な無線通信装置における無線信号の受信強度が所定強度を超えた時間の単位時間内における割合の測定結果を取得し、
    前記無線通信装置が前記無線通信により受信したデータのスループットの測定結果を取得し、
    取得した前記割合の測定結果と、取得した前記スループットの測定結果と、に基づいて前記無線通信の輻輳を検出する、
    ことを特徴とする輻輳検出方法。
  2. 直前より前記割合が増加し、かつ直前より前記スループットが減少した期間を検出し、所定時間内に前記期間を検出した回数が所定回数を超えた場合に前記輻輳が発生したと判定することにより前記輻輳を検出することを特徴とする請求項1に記載の輻輳検出方法。
  3. 直前より前記割合が増加し、かつ直前より前記スループットが減少し、かつ前記割合が所定割合を超えた期間を検出し、所定時間内に前記期間を検出した回数が所定回数を超えた場合に前記輻輳が発生したと判定することにより前記輻輳を検出することを特徴とする請求項1に記載の輻輳検出方法。
  4. 複数の端末との間で無線通信が可能な通信部と、
    前記通信部における無線信号の受信強度が所定強度を超えた時間の単位時間内における割合の測定結果を取得する第1取得部と、
    前記通信部が前記無線通信により受信したデータのスループットの測定結果を取得する第2取得部と、
    前記第1取得部によって取得された前記割合の測定結果と、前記第2取得部によって取得された前記スループットの測定結果と、に基づいて前記無線通信の輻輳を検出する検出部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
JP2014178431A 2014-09-02 2014-09-02 輻輳検出方法および無線通信装置 Withdrawn JP2016054344A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014178431A JP2016054344A (ja) 2014-09-02 2014-09-02 輻輳検出方法および無線通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014178431A JP2016054344A (ja) 2014-09-02 2014-09-02 輻輳検出方法および無線通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016054344A true JP2016054344A (ja) 2016-04-14

Family

ID=55745306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014178431A Withdrawn JP2016054344A (ja) 2014-09-02 2014-09-02 輻輳検出方法および無線通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016054344A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018195941A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 株式会社Nttドコモ 低スループット区間判定装置及び低スループット区間判定プログラム
JP2019531011A (ja) * 2016-08-29 2019-10-24 カーリンクKerlink 無線通信ネットワークのためのデータ集中ゲートウェイの負荷を制御する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019531011A (ja) * 2016-08-29 2019-10-24 カーリンクKerlink 無線通信ネットワークのためのデータ集中ゲートウェイの負荷を制御する方法
JP2018195941A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 株式会社Nttドコモ 低スループット区間判定装置及び低スループット区間判定プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9635575B2 (en) Minimization drive test with reduced wireless device memory usage
WO2012043067A1 (ja) 車載装置および輻輳制御方法
WO2014182800A1 (en) Initiator-conditioned fine timing measurement service request
US9072018B2 (en) Wireless channel switching using co-located radios
US20160014610A1 (en) Licensed Band Feedback for Unlicensed Band Communication
EP3522604A1 (en) Control device, terminal device, control method, and program
US10499270B2 (en) Channel quality reporting method and apparatus
WO2013125140A1 (ja) 車載装置および輻輳制御方法
WO2017054288A1 (zh) 一种基于非授权频段的载波测量方法和基站
JP6007743B2 (ja) マルチホップ通信端末、マルチホップ通信システム、及びマルチホップ通信方法
US10477435B2 (en) Resource allocation method and apparatus
CN106797261B (zh) 基于分组间接收功率的补救动作
JP2016054344A (ja) 輻輳検出方法および無線通信装置
CN114830793A (zh) 处理由无线电网络节点服务的一个或更多个无线终端引起的干扰的方法和设备
JP5798514B2 (ja) 無線通信方法、無線通信システム、及び基地局装置
JP6358678B2 (ja) 通信装置
JP6411853B2 (ja) 無線通信システム、移動通信基地局、無線端末装置及び無線通信方法
JP6351059B2 (ja) 無線通信端末
JP6098698B2 (ja) 車載装置および輻輳制御方法
US10148370B2 (en) Interference measuring method and interference measuring apparatus
KR20190093441A (ko) 무선 통신 네트워크에서 개인 영역 통신을 위한 통신 노드 및 그의 동작 방법
JP6101221B2 (ja) 複数基地局無線通信システム、制御方法
JP5846276B2 (ja) 移動体無線通信装置および輻輳制御方法
US20180054751A1 (en) Coordinated Scheduling in Low Interference Resource Blocks
JP2010147848A (ja) 基地局装置および無線通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170511

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20171225