JP2014102725A - プログラム及び診療記録検索装置 - Google Patents

プログラム及び診療記録検索装置 Download PDF

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Abstract

【課題】診療記録のための電子文書の検索結果を、本発明を用いない場合よりも、より識別しやすい形でユーザに提示する。
【解決手段】関連度算出部18は、ユーザ(医師等)が指定した患者の、指定した基準文書に関連する診療記録文書を診療記録文書DB16から検索する。文書管理部14は、グループ定義DB16のグループ定義情報に従って、検索された文書を、例えば内視鏡検査時に用いた文書、手術時に用いた文書などのように、診療機会ごとにグループ分けする。そして、各グループに対応するアイコンを、人体を表すシェーマ図上のそれら各グループに対応する部位に配置した検索結果画面を作成し、ユーザに提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プログラム及び診療記録検索装置に関する。
病院等の医療機関では、診察や治療の記録として、カルテ、紹介状、各種検査記録といった紙文書、レントゲン写真、内視鏡検査の動画や静止画等といった、様々な種類、様々なフォーマットの紙文書やデータを保管している。
近年、それら診療記録のための様々な文書やデータをデータベース化して一元管理するシステムが開発されている。この種のシステムでは、ユーザ(診療記録を参照する医師等)が指定した検索条件に合致する文書等を検索し、検索された文書等のリストをユーザに提示する。このリストには、例えば検索結果の文書ごとに、その文書を表す文書名(文書等のデータ実体へリンクされている)、その文書の登録日時や登録者等、担当医師等の属性情報が表示される。ユーザは、そのリストの中から自分の読みたい文書等を選択して、その文書の実体データを呼び出して画面表示する。
このようなリスト表示では、個々の検索結果は文書名や属性等の文字情報から識別する必要があり、必要な文書を探すのが必ずしも容易とは言えない。
医療等に関する検索結果の提示の仕方に関する従来技術として、以下に挙げるものがある。
特許文献1には、医療用の文書に限定されるものではないが、文書の検索結果を表形式で表示する場合に、表の各セルに含まれる文書の数やセル同士の距離に応じて各セルの表示サイズを変更することで、セルに含まれる文書の表示漏れを低減する方式が開示されている。
特許文献2には、医師がCT画像に対して標準化された所見記号を付与し、そのCT画像を表示する際、データベース内にある同じ所見記号が付与された関連情報を検索して提示する装置が開示されている。
特許文献3に開示される装置は、データベースが管理する医用画像の検索結果をリストとして表示する際に、医用画像に対する読影レポートが入力されている場合には、そのことを表すマークをリストに表示する。これにより、読影医師(ユーザ)が、医用画像に対する読影状況を容易に把握し、医用画像を読影すべきかどうかを直感的に知ることができるようにする。
特許文献4には、症候に関するキーワードを入力すると、その症候に応じて検査すべき項目、確認すべき所見等の関連情報を検索して表示する装置が開示されている。
また、検索結果の提示に関するものではないが、医療情報の提示に関する従来技術として特許文献5に示される装置がある。特許文献5に開示される医用画像表示装置は、内視鏡装置で記録された動画及び静止画に加えて、生体の内部構造を模式的に表したシェーマ図を画面に表示する。静止画の撮影部位を示す識別情報が内視鏡装置の撮影時に記録されており、医用画像表示装置は、その識別情報に基づいて、シェーマ図内の特定位置と静止画とが対応づけられるようにリンク情報を付与する。画面表示されたシェーマ図の特定位置をポイントすると、そのポイントに対応する静止画が呼び出される。
特開2011−022704号公報 特開平06−292656号公報 特開2004−287732号公報 特開2000−123098号公報 特開2012−045419号公報
本発明は、診療記録のための電子文書の検索結果を、本発明を用いない場合よりも、より識別しやすい形でユーザに提示することを目的とする。
請求項1に係る発明は、コンピュータを、患者の診療記録に関する電子文書を当該電子文書の文書種類に対応づけて記憶した文書記憶手段から、ユーザから指定された患者に関連する電子文書を検索する検索手段、文書グループを定義するグループ定義情報を参照して、前記検索手段が検索した電子文書群を文書グループごとにグループ分けするグループ分け手段、前記グループ分け手段によるグループ分けにより生成された文書グループごとに、当該文書グループに関連付けられたアイコンを、シェーマ図上の、当該文書グループに対応づけられた人体の部位に対応する位置に配置した検索結果画面データを生成する生成手段、として機能させるためのプログラムである。
請求項2に係る発明は、前記生成手段は、前記検索結果画面データを表示する画面上で、前記文書グループに関連付けられたアイコンが選択された場合に、当該選択されたアイコンに対応する文書グループに含まれる電子文書のリストを生成して前記画面上に表示し、前記リストから選択された電子文書の文書内容を前記画面に表示する、ことを特徴とする請求項1に記載のプログラムである。
請求項3に係る発明は、前記生成手段は、前記グループ分け手段によるグループ分けにより生成された文書グループの中に、前記人体の同じ部位に対応する文書グループが2以上含まれる場合、それら同じ部位に対応する2以上の文書グループに関連付けられた2以上のアイコンを、前記シェーマ図上の前記同じ部位に対応する位置に重ねて表示した前記シェーマ図画像を生成して前記画面に表示すると共に、前記同じ位置に重ねて表示された2以上のアイコンのうちの1つが選択された状態でユーザからあらかじめ定められた操作を受けると、それら2以上のアイコンのうちの別のアイコンが選択された状態に切り換える、ことを特徴とする請求項2に記載のプログラムである。
請求項4に係る発明は、前記検索手段は、前記ユーザから検索の基準とする基準電子文書の指定を受け付け、前記基準電子文書の文書内容を解析し、解析した文書内容が遺伝的な要因に関連するものである場合に、患者同士の血縁関係の情報を参照して、前記指定された患者に対してあらかじめ定めた範囲の血縁関係にある他の患者を識別し、前記文書記憶手段内の電子文書のうち前記指定された患者又は前記識別された他の患者の電子文書を検索範囲として、前記基準電子文書に関連する電子文書を検索する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプログラムである。
請求項5に係る発明は、前記プログラムは、前記コンピュータを、更に、前記ユーザがある電子文書を閲覧したときに一緒に閲覧した他の電子文書の情報を同時閲覧履歴として記録する履歴記録手段、として機能させ、前記検索手段は、前記ユーザから検索の基準とする基準電子文書の指定を受け付け、前記指定された患者に対応する電子文書の中から、前記基準電子文書に対する文書内容の関連度、及び、過去に前記基準電子文書と一緒に閲覧した回数の情報に基づいて、前記基準電子文書に関連する電子文書を検索する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプログラムである。
請求項6に係る発明は、患者の診療記録に関する電子文書を当該電子文書の文書種類に対応づけて記憶した文書記憶手段から、ユーザから指定された患者に関連する電子文書を検索する検索手段、文書グループを定義するグループ定義情報を参照して、前記検索手段が検索した電子文書群を文書グループごとにグループ分けするグループ分け手段、及び、前記グループ分け手段によるグループ分けにより生成された文書グループごとに、当該文書グループに関連付けられたアイコンを、シェーマ図上の、当該文書グループに対応づけられた人体の部位に対応する位置に配置した検索結果画面データを生成する生成手段、を有する診療記録検索装置である。
請求項1又は6に係る発明によれば、診療記録のための電子文書の検索結果を、本発明を用いない場合よりも、より識別しやすい形でユーザに提示することができる。
請求項2に係る発明によれば、文書グループに属する各電子文書の文書内容に対し、本発明を用いない場合よりも、より容易にアクセスすることが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、同じ部位に対応する複数の文書グループに対して、本発明を用いない場合よりも、より容易にアクセスすることが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、基準電子文書の文書内容が遺伝的な要因に関連するものである場合に、指定された患者の電子文書だけでなく、血縁関係にある他の患者の電子文書も検索できる。
請求項5に係る発明によれば、基準電子文書に対して文書内容の観点での関連度が低い電子文書であっても、基準電子文書と一緒に閲覧された実績の高い電子文書ならば検索されるようにすることができる。
実施形態のシステムの一例を示す図である。 診療記録文書DBが保持する各診療記録文書の管理データの一例を示す図である。 患者データベースが保持するデータの一例を示す図である。 部位コードの定義情報の一例を示す図である。 文書種コードの定義情報の一例を示す図である。 グループ定義DBのデータ内容の一例を示す図である。 同時アクセス履歴情報の一例を示す図である。 検索結果画面の表示例を示す図である。 検索結果画面の別の表示例を示す図である。 検索結果画面の更に別の表示例を示す図である。 同一部位に複数のアイコンが重なっている場合の表示の切り替えを説明するための図である。 文書管理部が行う検索、及び検索結果のグルーピングの手順の例を示す図である。 文書管理部が行う検索、及び検索結果のグルーピングの手順の例を示す図である。 関連度算出部が行う関連文書の検索処理の手順の例を示す図である。 文書管理部が行う、検索結果画面の作成手順の例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1に示すこの実施の形態の診療記録管理システム10は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)又はインターネット等のネットワーク30上に設置される。ユーザ(例えば医師)は、自身の操作する端末40からそのネットワーク30を介して診療記録管理システム10にアクセスし、そのシステム10からサービスを受ける。
診療記録管理システム10において、通信部12は、ネットワークを介したデータ通信を制御する。文書管理部14は、診療記録文書DB(データベース)16を管理するシステムである。文書管理部14は、端末40からの検索要求に応じて診療記録文書DB16から文書を検索し、検索結果を端末40に提供する。この検索結果の表示UI(ユーザインタフェース)の1つとして、文書管理部14は、検索結果の文書をシェーマ図上の関連部位に配置したシェーマ図画面を提供する。
シェーマ図とは、医師がカルテ等に記載する人体又はその一部を示す絵図であり、例えば患部等の場所や状態を記録するのに用いられる。本実施形態では、検索された各文書を、シェーマ図上の対応部位に配置して表示することで、それら各文書が患者の身体のどの部位に関するものかをユーザに知らせる。
検索結果の表示に用いるシェーマ図のデータは、シェーマ図記憶部15に記憶されている。記憶されるシェーマ図は、例えば人体の全身を示すものである。また、この他に、上半身、下半身、頭部、胸部、腹部等といった部分的なシェーマ図をシェーマ図記憶部15に登録しておいてもよい。
診療記録文書DB16には、個々の患者の診療記録文書が登録されている。診療記録文書DB16に登録された診断記録文書群が本実施形態における検索の対象となる。
診療記録文書は、患者の診察、治療に関連して作成され、記録として保存される電子文書であり、例えばカルテ、検査報告書、(他の医療機関からの)紹介状、(手術等の)同意書、レントゲン写真、内視鏡の動画像等といった様々な種類の文書を包含する。診療記録文書のデータ形式は特に限定されるものではなく、例えば、文書作成アプリケーションで作成された文書ファイル、紙文書をスキャンして得られる画像等を含んだスキャン文書ファイル、静止画データ、動画データ、マルチメディアデータ等のいずれの形式であってもよい。
本実施形態の検索の対象となるのは、基本的には個々人の診療記録文書である。後述する文献DB20に保持された医学論文等の文献は、診療記録文書の検索のための参考情報として利用するが、この実施形態では直接の検索対象にはしない。以下の説明では、診療記録文書DB16に保持された診療記録文書は「文書」と略称し、文献DB20に保持された医学論文等は「文献」と略称する。
図2に、診療記録文書DB16が保持する各診療記録文書の管理データの一例を示す。図2に示す表の1行が、1つの診療記録文書についての管理データである。この例では、1つの診療記録文書の管理データには、患者ID(IDentification:識別情報)、文書ID、文書名、作成者ID、部位コード、文書種コードが含まれている。
患者IDは、この診療記録文書の対象である患者を一意に識別する識別情報である。図示は省略したが、このシステムを利用する医療機関は、患者を管理するデータベースを有しており、患者IDはそのデータベースにおける患者の識別情報である。患者データベースのデータ内容の一例を図3に示す。図3の例では、1人の患者のデータには、患者ID、その患者の氏名(患者名)、主治医を一意に識別するための主治医ID、その患者の受診科のリスト等が含まれる。
文書IDは、その文書を一意に識別するための識別情報である。診療記録文書の実体データは、この文書IDに対応づけて診療記録文書DB16に保存されている。文書名は、その文書に対してユーザが付与した題名である。作成者IDは、その文書を作成したユーザを一意に識別するための識別情報である。
部位コードは、身体の部位のうちのその文書の対象となる部位を示すコードである。身体の各部位には、あらかじめ一意なコードが割り振られており、それらコードの中から診療記録文書に対応する部位のコードが選ばれる。なお、診療記録文書には、特定の部位に対応づけられないものもあり、このような文書には部位コードは設定されない。図4に、部位コードの定義情報の一例を示す。例えば、図4の例では、「頭部」に対して部位コード「W0001」、「心臓」に対して部位コード「W0002」が割り当てられている。なお、図示は省略したが、「頭部」、「心臓」等の各部位は、人体を表すシェーマ図上の位置にそれぞれ対応づけられている。
文書種コードは、例えば、カルテ、検査報告書、紹介状、レントゲン写真等といった、その文書の種類を示すコードである。図5に文書種コードの定義情報の一例を示す。この例では、例えばコード「C0001」は文書種類「紹介状」を、コード「C0002」は文書種類「検査報告書」を表す。
図4、図5に例示した定義情報は、診療記録管理システム10からアクセス可能な場所に保存しておけばよい。
なお、図2に示した管理データの項目はあくまで一例に過ぎない。管理データはこれら以外の項目を含んでいてもよい。例えば、管理データには、診療記録文書が診療記録文書DB16に登録された日時や、更新された日時等が含まれてもよい。また、初診ごとに診療識別情報を自動的に付与し、その初診の後の再診や検査、投薬、手術等の診療行為において用いた文書の管理データにその診療識別情報を記録するようにしてもよい。これにより、1つの症状についての初診から治癒までの一連の文書群が同じ診療識別情報で管理可能となる。また、文書の対象となった患者の症状の情報(患部と、病名又は症状名等の情報を含む)をシステム10に入力し、その症状の識別情報をその文書の管理データに登録するようにしてもよい。なお、管理データは上に例示した項目のすべてを含んでいる必要はない。
文書管理部14は、関連文書の検索のために、関連度算出部18を利用する。
関連度算出部18は、ユーザが指定した文書(以下「基準文書」と呼ぶ)に関連する診療記録文書の検索のために、基準文書に対する各診療記録文書の関連度を算出する。本実施形態では、文書内容、文書グループ、同時アクセスという3つの観点で関連度を計算する。関連度算出部18は、文献内容についての関連度の算出のために文献DB20を参照し、文書グループについての関連度の算出のためにグループ定義DB22を参照し、同時アクセスの観点での関連度の算出のためにアクセス履歴DB26を参照する。
文献DB20には、医学論文等のように、個々の患者とは直接関連しない医学情報文献の電子データが登録されている。本実施形態では、1つの例として、基準文書に文書内容が関連する診療記録文書を検索する際に、基準文書からキーワード(一次キーワードと呼ぶ)を抽出し、その一次キーワードを含んだ文献を文献DB20から検索し、検索した文献に含まれるキーワードを二次キーワードとして抽出する。そして、それら一次キーワード及び二次キーワードを多く含む診療記録文書を診療記録文書DB16から検索する。このように、本実施形態では、基準文書に含まれる一次キーワードだけでなく、医学情報文献においてそれら一次キーワードと共起する二次キーワードも用いて検索を行うことで、検索漏れの低減を図っている。なお、基準文書及び文献DB20内の関連文献からのキーワードの抽出は、従来のキーワード抽出技術を用いればよい。
グループ定義DB22には、文書グループの定義情報が保持されている。文書グループは、1つの診療機会において、又は、1つの症状の診療において、作成又は使用された診療記録文書からなるグループである。
ここで、診療機会は、ひとまとまりとして識別可能な診療行為の単位であり、例えば1回の診察や検査、手術、1回の入院、等がその一例である。例えば、「初診」という診療機会には紹介状と検査報告書という2種類の文書が用いられ、「胸部検査」という診療機会には検査報告書と胸部レントゲン写真という2種類の文書が作成されるというように、診療機会の種類ごとに、その中で作成又は使用される文書が定まっている場合が少なくない。本実施形態では、このように1つの診療機会において作成又は使用される一群の診療記録文書を1つの文書グループとする。
または、1つの症状についての初診から治癒までの一連の診療行為において用いられた文書群をまとめて見ることができると便利なことが多いので、このような初診から治癒までの一連の診療行為での文書群を1つの文書グループにまとめてもよい。
図6に、グループ定義DB22のデータ内容の一例を示す。図6に示した表において、1つの行が1つの文書グループについての定義情報である。文書グループの定義情報には、グループ定義ID、グループ定義名、所属文書種コード、代表部位コード、重要度が含まれる。グループ定義IDは、そのグループ定義情報を一意に識別するための識別情報である。グループ定義名は、そのグループ定義を表す名称であり、図示例ではそのグループ定義に対応する診療機会の種類名である。所属文書種コードは、そのグループ定義に従う文書グループに属する診療記録文書の文書種類のコードのリストである。
代表部位コードは、そのグループ定義に対応する身体の部位を示すコードである。例えば、「胸部検査」という診療機会では肺のレントゲン検査を行うので、これに対応するグループ定義の代表部位コードは「肺」を示す「W0003」となる。1つの診療機会において複数の部位について診察や検査等が行われ、それぞれの診療記録文書が作成される場合もある。しかし、そのような場合でもその診療機会における主たる診療対象の部位が決まっている場合が多いので、その主たる診療対象の部位を「代表部位」とし、その「代表部位」を示すコードを「代表部位コード」とすればよい。なお、「初診」のように、診療対象の代表部位がない診療機会もあるので、そのような診療機会に対応する文書グループの代表部位コードの欄は空欄となる。
重要度は、その文書グループの重要さの度合いを示す値であり、関連度の計算の際に用いられる(詳細は後述)。
なお、1つの症状についての初診から治癒までの一連の診療行為において用いられた文書のグループは、各文書の管理データに含まれる診療識別情報から識別可能である。
アクセス履歴DB26は、各ユーザからの診療記録文書DB16内の各診療記録文書へのアクセス(すなわち閲覧)の履歴を記録するデータベースである。個々のアクセス履歴は、いつ、だれが、どの文書にアクセスしたかを示す情報(例えば、アクセス日時、アクセスしたユーザのID、アクセスされた文書の文書IDの組)を含んでいる。このようなアクセス履歴の情報は、アクセス履歴管理部24が、文書管理部14を介したユーザから診療記録文書DB16内の各文書へのアクセスを検出し、アクセス履歴DB26に記録する。
また、アクセス履歴DB26には、ユーザが一緒(同時)にアクセス(閲覧)した診療記録文書を記録してもよい。すなわち、この場合、ユーザがこのシステムを用いてある診療記録文書を閲覧する際、別の診療記録文書も一緒に閲覧した場合に、前者と後者が一緒に閲覧されたことを示す情報がアクセス履歴DB26に記録される。ここで複数の文書が「一緒に」(或いは「同時に」)閲覧又はアクセスされるとは、それら複数の文書が画面上に同時に表示されている場合に限られるものではない。例えばあらかじめ設定された長さの時間内に閲覧された複数の文書、1回の検索についての検索結果のリストから選択され閲覧された複数の文書、等のように、あらかじめ定められた規則に従って切り出せる1つのセッション内でユーザが閲覧した複数の文書を、「一緒に」アクセスされた文書と認識してもよい。
図7にアクセス履歴DB26内の同時アクセス履歴のデータ内容の一例を示す。この例では、アクセス履歴DB26には、一緒に閲覧された診療記録文書の文書IDのペア毎に、それらペアが一緒に閲覧された回数が記録されている。例えば、3つの文書A、B、Cが一緒に閲覧された場合、AとBのペア、BとCのペア、CとAのペアのそれぞれの同時閲覧回数が1だけインクリメントされる。同時閲覧回数は、ペアを構成する文書間の関連の強さを表す1つの指標値と捉えることができる。
なお、文書にアクセスが行われる都度図7に示した同時アクセス履歴を作成したり更新したりする代わりに、検索処理(後述)の際に、基本的なアクセス履歴(例えば日時、ユーザID、文書IDの組)の情報から同時アクセス履歴を動的に生成してもよい。
本実施形態では、文書管理部14が生成する検索結果のUI画面として、シェーマ図表示を利用する。
図8に、検索結果画面100の一例を示す。この例では、検索結果画面100には、人体の全身を示すシェーマ図110が表示され、そのシェーマ図110上に、検索結果の各診療記録文書を表す文書アイコン120が配置される。ここで、文書アイコン120は、それぞれ、診療記録文書DB16に記憶された当該文書に対応する部位コードが表す部位の位置に配置される。診療記録管理システム10は、各部位コードに対応するシェーマ図の位置(部位)の情報を有しており、文書管理部14はこの情報に従って各文書アイコン120をシェーマ図上の対応部位の位置に配置する。シェーマ図上に配置した各文書アイコン120には、対応する文書の文書IDがリンクされており、ユーザがシステム10のユーザインタフェース機構(例えばマウスやタッチパネル)を用いて文書アイコン120を選択すると、対応する文書の情報にアクセスすることが可能となっている。例えば、マウスカーソル130を文書アイコン120の上に重ねると、その文書アイコン120に対応する文書の文書名が表示される(ここで、文書名以外の属性が合わせて表示されるようにしてもよい)。また、例えば、マウスカーソルを文書アイコン120の上に重ねた状態で、ダブルクリックなどのあらかじめ定められたマウス操作を行うと、その文書アイコン120に対応する文書のファイルが開き、その文書の内容が画面に表示される。
検索結果の中に同一部位に対応する文書が複数ある場合は、それら文書ごとの文書アイコン120が同一部位に重ねて表示される。このとき、その部位に複数の文書アイコンが重なっていることを示す表示態様での表示が行われる。1つの例では、下側のアイコンが上側のアイコンにより完全に隠されてしまうことがないよう、各アイコンの位置を少しずつずらして表示する。図示例では、「胸部」という部位に対応する3つの文書が検索されており、それら3つの文書の文書アイコン120が胸部の位置に重ねて表示されている。この例では、胸部の文書アイコン120の重なった位置にマウスカーソル130を重ねると、胸部に配置された3つの文書アイコン120に対応する3つの文書名のリスト125が表示される(ここで他の文書属性を合わせて表示してもよい)。リスト125内の文書名にマウスカーソルを合わせ、ダブルクリック等のあらかじめ定められた操作を行うと、その文書名に対応する文書のファイルが開かれる。
検索結果の文書の中には、対応する部位コードがないものもある(例えば図2の文書ID=「DOC001」)が、そのような文書の文書アイコン120は、検索結果画面100内の、シェーマ図の外側に設定されている特別表示領域135内に表示される。
検索結果画面100において、文書アイコン120の表示態様(例えば形状や表示色、或いはそれらの組合せ)を、診療記録文書DB16に保持された当該文書の文書属性に応じて区別してもよい。図8の表示例では、文書の文書種コードが表す文書種類に応じて、当該文書を表す文書アイコン120の形状を切り換えている。文書種類はあくまで一例であり、他の文書属性に応じて文書アイコン120の表示態様を切り換えるようにしてももちろんよい。また、文書アイコン120の形状を文書種類に応じて、表示色を文書の登録時期の古さに応じて、それぞれ切り換える等のように、複数の文書属性の組合せに応じて文書アイコン120の表示態様を切り換えてもよい。
図9に、検索結果画面100の更に別の例を示す。この例では、文書アイコン120の表示態様(図示例ではアイコン形状)を、文書属性の代わりに、基準文書に対する関連度の強さに応じて切り換えている。
図10に、検索結果画面100の更に別の例を示す。図8及び図9の画面例が文書単位でアイコン表示を行うものであったのに対し、図9の例は文書グループ単位でアイコン表示を行うものである。この例では、グループ定義DB22に登録された文書グループ定義に従って構成される文書グループ毎に、その文書グループを表すグループアイコン140が、当該グループの代表部位コードに対応するシェーマ図上の位置に配置される。図9の例では、胸部、右脇腹部、右大腿部にそれぞれ対応する文書グループが検索されており、部位に対応しない(すなわち特別表示領域135に表示されるべき)文書グループは検索されていない。マウスカーソル130をグループアイコン140上に重ねると、そのグループアイコン140に対応するグループ情報150が表示される。グループ情報150には、そのグループアイコン140に対応する文書グループの文書グループ名(これは、その文書グループの元になったグループ定義のグループ定義名と同じでよい。図示例では「胸部検査」。図6も参照)と、その文書グループに属する文書の文書名のリストと、が含まれる。グループ情報150内の個々の文書名にマウスカーソルを重ねることにより、当該文書の属性情報がポップアップ表示されるようにしてもよい。また、シェーマ図表示上で、マウスカーソルが重ねられた文書に対応する部位コードが示す部位が強調表示(例えばその部位に一時的に文書のアイコンを表示)されるようにしてもよい。また、文書グループの中に別の文書グループが含まれる(1つの症状の初診から治癒までの文書のグループの中に、その症状についての胸部検査で用いた文書のグループが含まれるなど)ことを認める階層的なグルーピング方式では、シェーマ図上に表示された最上位のグループのアイコンについてのグループ情報150内に、そのアイコンのグループに含まれる他の文書グループのグループ名が表示されるようにし、このグループ名にマウスカーソルが重ねられると、このグループに含まれる文書名のリストがポップアップ表示されるようにしてもよい。
図10の例には示さなかったが、検索された複数の文書グループが身体の同じ部位に対応する場合もあり、このような場合には、図8の例と同様、その部位に対して複数のグループアイコン140が重ねて表示されることになる。
複数のグループアイコン140が重なった部位の上にマウスカーソル130を重ねた場合、一つの例では、図8の例のようにそれらグループアイコン140に対応する文書グループ名のリストを表示する。そして、そのリスト上のいずれかの文書グループ名の上にマウスカーソルを重ねると、その文書グループに属する文書の文書名のリストが表示され、このリスト中の文書名に対してダブルクリック等の操作を行うと、その文書名に対応づけられた文書が開かれる。
このようにマウスカーソルを重ねた部位に位置するグループアイコン140の文書グループ名のリストを表示するという表示方式は一例に過ぎない。この代わりに、マウスカーソル130が位置合わせされた部位に対応する複数のグループアイコン140のうち、重なり順が最も上であるグループアイコン140に対応する文書グループの文書名のリストを表示するようにしてもよい。そして、シングルクリック等のあらかじめ定められた操作を行うと、例えば最上位のグループアイコン140が最下位に移動し、他のグループアイコンの重なり順が1つずつ上に繰り上がるといった形で、グループアイコン140の重なり順が更新され、この更新の後で最も上に位置するグループアイコン140に対応する文書グループの文書名のリストが表示されることとなる。例えば、図11に示す例では、最初は、最上位に位置する十字型のグループアイコン140aに対応する「胸部検査」グループに属する文書を示すグループ情報150aが表示され、この状態でマウスのシングルクリック操作を行うと、それまで上から2番目であった「心電図検査」グループのグループアイコン140b(□印で示される)が最上位に移動し、「心電図検査」グループに属する文書群を示すグループ情報150bが表示される。
図8〜図10に例示した各種の検索結果画面100は、ユーザの選択操作に応じて切換表示される。この他に、シェーマ図を用いない従来の検索結果文書リストの画面を、シェーマ図表示と同時に並べて、又は、シェーマ図表示と切り換えて、表示できるようにしてもよい。
図8〜図10の例では、検索結果画面100に表示するシェーマ図として、人体の正面の全身の図を示したが、これは一例に過ぎない。このほかにも、全身の正面及び背面の両方のシェーマ図をシェーマ図記憶部15に登録しておき、検索結果画面100に表示し、人体の背面側の部位に対応づけられた文書を背面側のシェーマ図上の対応部位に配置して表示するようにしてもよい。また、全身図以外に、頭部、胸部、腹部等といった部分毎のシェーマ図を用意し、例えばユーザの指定に応じて、検索結果画面100に表示するシェーマ図を全身図から、指定された部分図に切り換え、その部分図上の各部位に対し、対応する検索結果の文書や文書グループのアイコンを配置して表示するようにしてもよい。
次に、図12〜図15を参照して、文書管理部14が行う検索及びその検索結果のグルーピングの手順の例を説明する。この手順は、文書グループにまとめられるものはグループアイコン140として、まとめられないものは文書アイコン120として、シェーマ図上に表示する場合の処理例である。
この手順は、ユーザ(例えば医師)が、システム100のディスプレイ上の表示ウインドウ内に表示されたある患者についての診療記録文書(例えばカルテ)を閲覧しており、その表示ウインドウに付属するメニューから、関連文書検索指示を文書管理部14に入力したときに開始する。このときその表示ウインドウ内に表示されている診療記録文書が、関連文書検索における基準文書である。文書管理部14は、表示中のその基準文書の文書IDを取得すると共に、診療記録文書DB16からその文書IDに対応する患者IDを取得する(S10)。文書管理部14は、取得した患者IDに対応する患者の診療記録文書の中から、取得した文書IDに対応する診療記録文書に関連する関連文書を検索する。この検索のため、文書管理部14は、関連度算出部18に対し、その文書ID及び患者IDを渡して関連文書リストの作成を依頼し、関連度算出部18が求めた関連文書リストを取得する(S12)。
S12の依頼に応じて関連度算出部18が実行する処理手順の一例を、図14を参照して説明する。この手順では、関連度算出部18は、診断記録文書DB16の中から、その依頼に伴って受け取った患者IDに該当する文書群を抽出する。そして、抽出した文書群の中から、依頼に伴って受け取った文書IDが示す基準文書に対して、文書内容、文書グループ、及び同時アクセスという3つの観点で関連する関連文書を検索する(S50、S52、S54)。
S50では、関連度算出部18は、抽出された文書群の中の各文書について、当該文書の基準文書に対する文書内容の観点での関連度を計算する。文書内容の観点での関連度は、基準文書の文書内容に対して当該文書の文書内容が関連(類似)する度合いを表す数値である。文書内容の観点での関連度の求め方としては、例えば、キーワードを用いる方法がある。この方法では、抽出された各文書が、それぞれ、基準文書が有するキーワード(例えば病名や症状を示す用語)に対応するキーワードをどの程度有しているかに基づき、各文書の基準文書に対する関連度を求める。ここで、基準文書が有しているキーワード、すなわち一次キーワードに加え、文献DB20に蓄積された医学文献においてそれら一次キーワードと共起するキーワード、すなわち二次キーワードも考慮に入れてもよい。すなわち、抽出された各文書について、それぞれ、その文書が含む一次キーワード及び二次キーワードの数を求め、その数に応じてその文書の基準文書に対する関連度(文書内容の観点での関連度)を求める。例えば、その文書が含む一次キーワード及び二次キーワードの合計数自体を関連度としてもよいし、その合計数をその文献が含む総単語数等で正規化したものを関連度としてもよい。また、抽出された当該患者の各文書につき、一次キーワード及び二次キーワードからなるクエリに対するその文書の関連度を、文書検索分野で周知のtf・idf重みを用いて求めてもよい。なお、基準文書及び文献DB20内の各文献からのキーワードの抽出は、従来のキーワード抽出技術を用いればよい。
以上に例示した文書内容の観点での関連度の求め方はあくまで一例に過ぎない。この他にも、文書検索等の分野には各種の関連度或いは類似度の求め方が存在しており、S50ではこれら従来方式のいずれを用いてもよい。
そして、関連度算出部18は、このようにして求めた、文書内容の観点での各文書の基準文書に対する関連度があらかじめ定めた閾値以上である文書を抽出する。このようにして抽出した文書が、文書内容の観点で基準文書に関連する文書である。
S52では、関連度算出部18は、当該患者に対応する各文書について、当該文書の基準文書に対する文書グループの観点での関連度を計算する。文書グループの観点での関連度は、基準文書と同じ文書グループに含まれる可能性が高い文書ほど高くなる数値である。
一つの実施例では、この関連度を求めるために、関連度算出部18は、基準文書の文書種コードを診療記録文書DB16から求め、求めた文書種コードを「所属文書種コード」(図6参照)に含むグループ定義をグループ定義DB22から求め、求めたグループ定義のそれぞれにつき、当該グループ定義の所属文書種コードに含まれる各文書種コードに該当する文書を診療記録文書DB16から抽出する。そして、抽出した各文書につき、その文書の文書種コードが該当したグループ定義の「重要度」の値から、その文書の基準文書に対する関連度(文書グループの観点でのもの)を求める。ここで、抽出した文書の文書種コードが該当したグループ定義が複数ある場合には、それらグループ定義の重要度を合計したものから、関連度を計算する。重要度の合計自体を関連度としてもよいし、重要度の合計が高いほど高い値となる関数を用いて関連度を求めてもよい。
具体例を挙げると、基準文書の文書種類が「検査報告書」(文書種コード「C0002」。図5参照)である場合、図6に例示した情報を持つグループ定義DB22から、基準文書の文書種類を含むグループ定義として、「初診」、「胸部検査」、「内視鏡検査」の3つが抽出される。診療記録文書DB16内の当該患者の文書のうち、例えば文書種コードが「C0004」である文書は、それら3つのグループ定義のうち「内視鏡検査」に含まれる文書種類に該当するので、その文書の基準文書に対する関連度は、「内視鏡検査」の重要度「3」に応じた値となる。図6の例とは異なるが、仮にここで当該患者の文書の中に「胸部検査」と「初診」の両方に属する文書種類のものがあったとすると、その文書の関連度は、「胸部検査」の重要度「2」と「初診」の重要度「1」を合わせたものに応じた値となる。
なお、図6の例では、重要度の数値が高いほど、より重要であることを示している。
また、図6では、胸部検査の検査報告書と内視鏡検査の検査報告書とを同じ文書種類としたので、例えば基準文書が内視鏡検査の検査報告書である場合に、胸部検査の文書グループに属する胸部レントゲン写真や胸部検査報告書も、その基準文書に対して重要度「2」に対応する関連を持つものとして取り扱われる。しかし、内視鏡検査に関する基準文書からは内視鏡検査に関する文書のみが検索されるようにしたい場合もある。そのようなニーズに対応するために、例えば胸部検査の検査報告書と内視鏡検査の検査報告書とを別の文書種類とするなど、図6に例示したものより文書種類を細分化してもよい。
関連度算出部18は、このようにして求めた、文書グループの観点での各文書の基準文書に対する関連度があらかじめ定めた閾値(この閾値は文書内容の観点での関連文書を求める際の閾値とは独立に定めてよい)以上である文書を抽出する。このようにして抽出した文書が、文書グループの観点で基準文書に関連する文書である。
S54では、関連度算出部18は、当該患者に対応する各文書について、当該文書の基準文書との同時アクセスの観点での関連度を計算する。同時アクセスの観点での関連度は、基準文書と「一緒(同時)にアクセスされた」ことが多い文書ほど高くなる数値である。「一緒(同時)にアクセスされた」という文言の意味は、前述の通りである。関連度算出部18は、アクセス履歴DB26(図7参照)を参照することで、過去に基準文書と同時にアクセス(閲覧)された文書の文書IDと同時アクセス(閲覧)の回数とを求める。そして、その同時アクセスされた文書の関連度を、その同時閲覧回数に基づいて求める。同時閲覧回数自体を関連どの値としてもよいし、同時閲覧回数が多いほど関連度の値が高くなる関数を用いてもよい。
そして、関連度算出部18は、このようにして求めた、同時アクセスの観点での各文書の基準文書に対する関連度があらかじめ定めた閾値(この閾値は文書内容及び文書グループの観点での関連文書を求める際の閾値とは独立に定めてよい)以上である文書を抽出する。このようにして抽出した文書が、同時アクセスの観点で基準文書に関連する文書である。
以上に説明したS50、S52、S54の処理は、図示の順に実行する必要はなく、どのような順で実行してよい。
以上の処理により、文書内容、文書グループ、同時アクセスの各観点での基準文書に対する関連文書が抽出される。
以上に例示した3つの観点に基づく関連文書の求め方はあくまで一例に過ぎない。3つの観点のうちの1つだけを用いてもよいし、2つの観点からなる組合せのいずれか1つだけを用いてもよい。また、文書の内容や属性を用いて文書間の関連度合いを求める方法には従来様々なものがあり、本実施形態における関連文書の検索には、それら従来方式のいずれを用いてもよい。
S50〜S54により基準文書に対する関連文書の検索を行った後、関連度算出部18は、それら検索により1以上の関連文書が見つかったかどうかを判定する(S56)。関連文書が1つも検索されなかった場合は、これから説明するS58〜S64の処理はスキップし、関連文書が見つからなかった旨の回答を文書管理部14に返し、処理を終了する。
S56で、1以上の関連文書が見つかったと判定した場合、関連度算出部18は、3つの観点それぞれの検索結果の文書ID群をマージ(結合)することで、関連文書リストを作成する(S58)。次に、3つの観点について優先順位の指定があるかどうかを判定し(S60)、指定があれば、その指定に従って関連文書リスト内の文書IDの配列順を変更する(S62)。例えば、1位が文書内容、2位が同時アクセス、3位が文書グループという優先順指定があれば、関連文書リスト内の文書ID群を、まず文書内容の観点での関連度が高い順にソートする。優先順位は、例えば、設定情報としてユーザがあらかじめシステム10に登録しておく。そして、このソート結果において同点の文書ID群を同時アクセスの観点での関連度が高い順にソートし、このソート結果において同点の文書ID群を文書グループの観点での関連度が高い順にソートする。そして、このようなソート処理の結果得られた関連文書リストを文書管理部14へ出力する(S64)。
図14の例では、3つの観点のそれぞれについて個別に関連文書を検索し、その検索結果を対して3つの観点の優先順位に従ってソートしたが、これは一例に過ぎない。この代わりに、例えば、診療記録文書DB16内の各文書について、3つの観点のそれぞれについての関連度を上述のように計算した後、それら3つの関連度を総合して1つの総合関連度を求め、その総合関連度に従ってそれら各文書の検索順位を決めてもよい(総合関連度が高いものから順にソートするなど)。なお、総合関連度は、例えば、それら3つの観点での関連度を、各観点に対して割り当てた重みを用いて重み付け加算する等の方法で求めればよい。
図12の説明に戻ると、関連度算出部18から検索結果を受け取った文書管理部14は、その検索結果が関連文書リストを含んでいるかどうかを判定する(S14)。含んでいなければ、関連文書が見つからなかった旨のメッセージを画面表示し(S16)、処理を終了する。含んでいれば、その関連文書リストから1つ文書(すなわち文書ID)を取り出す(S18)。S18で取り出した文書を注目文書と呼ぶことにする。次に文書管理部14は、その注目文書の文書種コードを診療記録文書DB16から求め、その文書種コードを所属文書種コードとして含んだグループ定義をグループ定義DBから取得する(S20)。S20では、注目文書に対応するグループ定義が2以上見つかることも考えられる。そして、文書管理部14は、関連文書リスト内の文書群から既に作成されている文書グループの中に、注目文書が属するべき文書グループがあるかどうかを調べる(S22)。このS22では、作成済みの文書グループのうち、S20で取得したグループ定義のいずれかに該当し、かつ、所属する文書の登録日と注目文書の登録日との差があらかじめ定めた閾値(例えば2日間)以内であるものを、注目文書が属する文書グループと判定する。例えば、胃の内視鏡検査を行った何年か後にまた胃の内視鏡検査を行った場合、最初の検査と後の検査とで、同じ文書種類の組合せに該当する文書群が作成される。このように同じ種類の診療行為(同じ検査、同じ手術など)を、時間をおいて複数回行った場合(言い換えれば診療行為の内容が同じ複数回の診療機会が存在する場合)には、それら個々の診療行為(診療機会)で同じ書式の文書群が作成され、記録されることになる。このような場合に、個々の診療行為での文書群をそれぞれ別々の文書グループに振り分けるために、この例では文書の登録日が近い文書群をグループ化している。なお、個々の診療行為ごとの文書のグループ化を、登録日以外の他の文書属性を用いて行ってもよい。
なお、個々の診療機会ごとに文書群を分ける必要がなく、同じ診療行為内容の複数の診療機会(例えば複数回の胃の内視鏡検査)の文書群を1つのグループにまとめてよい場合には、文書の登録日に関する条件による絞り込みは行わなくてよい。
S22で、注目文書が属する文書グループが見つかれば、その文書グループの文書リストにその注目文書を追加する(S24)。S24の後、処理は図13のS38に進み、関連文書リスト中のすべての文書が処理し終わったかどうかを判定する。
一方、S22で、注目文書が属する文書グループが見つからなければ、注目文書をいずれかの未決文書と同じ文書グループにまとめられるかどうかを判定する(S26)。未決文書とは、S18で関連文書リストから取り出された文書であって、取り出された時点ではまだ組み入れ先の文書グループが決定できない文書のことである。未決文書については、その後の処理ループの中で関連文書リストから取り出された文書とグループ化できるかどうかが判定(S26)されることになる。
S26の処理では、文書管理部16が保持している未決文書ごとに、以下の処理を行う。すなわち、注目文書に対応する(すなわち注目文書の文書種コードを所属文書種コードとして含む)グループ定義群と未決文書に対応するグループ定義群との間に共通するグループ定義があり、かつ、注目文書と未決文書との登録日の差が閾値以内である場合には、注目文書と未決文書とが、グループ化可能、すなわち、その共通のグループ定義に従った文書グループに含まれる、と判定する。そうでない場合には、注目文書と未決文書とはグループ化不可能と判定する。
S26で、注目文書が未決文書とグループ化不可能と判定した場合、文書管理部14は、図13のS30に進み、注目文書を未決文書として保持する。そして、処理は図13のS38に進み、関連文書リスト中のすべての文書が処理し終わったかどうかを判定する。
S26で、注目文書が未決文書とグループ化可能と判定した場合、文書管理部14は、注目文書とその未決文書とを含んだ新たな文書グループを作成する(S28)。すなわち、例えば、新たなグループIDを生成し、そのグループIDに対応づけた文書リストに、注目文書と未決文書の文書IDを追加する。また、このグループIDには、注目文書と未決文書との間の共通のグループ定義のグループ定義IDを対応づけておく。次に、文書管理部14は、その共通のグループ定義が代表部位コード(図6参照)を含んでいるかどうかを判定する(S32)。
代表部位コードを含んでいる場合は、S28で生成した文書グループを、その代表部位コードと対応づけて表示リストに登録する(S34)。
ここで、表示リストとは、検索結果画面100のシェーマ図上に表示する表示項目(文書グループ、又は文書グループに入らない個別の文書)のリストである。表示リスト内にある個々の表示項目が、それぞれ1つのアイコンとして表示されることになる。
S34では、例えば、S28で生成した文書グループのグループIDを、代表部位コードと対応づけて、表示リストに追加する。
S32で、注目文書と未決文書との間の共通のグループ定義が代表部位コードを含んでいないことが判った場合は、S28で生成した文書グループを、部位に対応しない文書群を配置するための特別表示領域135(図8参照)を指し示すコードと対応づけて表示リストに登録する(S36)。
S34又はS36の後、処理はS38に進み、関連文書リスト中のすべての文書が処理し終わったかどうかを判定する。
S38の判定結果が否定(No)、すなわち関連文書リストの中に未処理の文書が残っている場合、文書管理部14は図12のS18に戻り、関連文書リストの中に残っている未処理の文書を1つ取り出し、S20〜S38の処理ループを繰り返す。
処理ループの繰り返しの結果、関連文書リストの全文書の処理が終わると、S38の判定結果が肯定(Yes)となり、処理はS40に進む。S40では、文書管理部14は、未決文書が残っているかどうかを判定する。未決文書が残っていれば、そのうちの1つを取り出し(S42)、取り出した未決文書に対応づけられている部位コードを診療記録文書DB16から取得するよう試み、取得できたかどうかを判定する(S46)。取得できた場合、その文書の文書IDを、取得した部位コードに対応づけて表示リストに登録する(S48)。一方、取得できなかった場合は、その文書の文書IDを、特別表示領域135を示すコードと対応づけて表示リストに登録する(S49)。S48、S49の後、文書管理部14はS40に戻り、未決文書が残っているかどうかを調べ、残っていればS42〜S49の処理を繰り返す。この処理の繰り返しの結果未決文書がなくなれば(すなわちS40の判定結果が否定となれば)、処理を終了する。
図12の例では、主として図6に示した診療機会の種類ごとのグループ定義に従ったグルーピングの流れを説明した。この他に、例えば1つの症状についての初診から治癒までに用いられた文書群を1つの文書グループにまとめる場合には、検索された各文書に含まれる診療識別情報(1つの症状についての初診から治癒までの文書に付与される共通の識別情報)を用いて、同じ診療識別情報を持つ文書群をグルーピングすればよい。また、この場合、胸部検査等といった診療機会ごとの文書グループを、更に1つの症状についての初診から治癒までの文書グループに包含するといった、階層的なグループ構成を採用してもよい。これには、例えば、図12の手順で表示リストを作成した後、その表示リストに含まれる各文書グループ及び各単独文書を、診療識別情報ごとにグルーピング(グループ化)すればよい。なお、各症状には代表部位が定められており、1つの症状についての初診から治癒までの文書のグループのアイコンは、シェーマ図上のその代表部位に対応する位置に配置されるようにすればよい(代表部位がない症状については、特別表示領域135に配置すればよい)。
以上、検索から表示リストの作成までの手順の一例を説明した。文書管理部14は、作成した表示リストを用いて、例えば図15に示した手順で、検索結果画面100を作成する。
この手順では、文書管理部14は、まず、シェーマ図記憶部15から、ユーザの指定したシェーマ図のデータを読み出す(S70)。例えば、使用するシェーマ図のデフォルト設定を全身正面図としておき、その他のシェーマ図(例えば腹部などの部分図)を希望する場合は、ユーザがその旨をシステム10に指定するようにしてもよい。次に文書管理部14は、表示リストに、未だシェーマ図上に配置していない項目(文書グループ、又は単独の文書)があるかどうかを判定し(S72)、そのような未配置の項目があれば、そのうちの1つを取り出す(S74)。そして、取り出した項目の属性情報に基づき、その項目を表示する際のアイコンの表示態様(形状や色)を決定する(S76)。
例えば、まずその項目が文書グループ、単独の文書のいずれかで、アイコンの表示態様(例えばアイコン形状)を区別する。
また、関連度に応じてアイコンの表示態様(例えば色)を変える場合には、アイコンに対応する文書グループ又は文書の(基準文書に対する)関連度又は検索順位を取得し、その関連度又は検索順位に対応する表示態様を選択する。関連度又は検索順位は、アイコンの形状や色で表現したり、アイコン内に数値として表示したりすればよい。ここで、文書グループの基準文書に対する関連度又は検索順位は、その文書グループが含む個々の文書の基準文書に対する関連度又は検索順位から求めればよい。例えば、文書グループが含む文書の関連度(又は検索順位)の平均値、又は最大値(最高位)、等を文書グループの関連度又は検索順位としてもよい。
また、文書グループのアイコンについては、該当するグループ定義に対応するアイコン表示態様を選択するようにしてもよい。
また、文書のアイコンについては、文書種類等といった文書属性に応じたアイコン表示態様を選択するようにしてもよい。
また、文書グループか単独の文書化でアイコン形状を区別し、更に文書グループの属性(例えばどのグループ定義に対応するか)や文書属性に応じてアイコンの色を区別するなどいった組合せを行ってももちろんよい。
このようにしてアイコンの表示態様を決めると、次に文書管理部14は、そのアイコンをシェーマ図上の当該アイコンに対応する部位の位置に配置する(S78)。文書グループのアイコンの場合は、対応するグループ定義に規定された代表部位コードに対応する部位に配置し、文書のアイコンの場合は、当該文書の管理データ内の部位コードに対応する部位に配置する。ここで、特別表示領域135に対応づけられている文書グループ又は文書のアイコンは、特別表示領域135に配置する。
以上のS72〜S78の処理を、表示リスト内に未配置の項目がなくなるまで繰り返す。表示リストから未配置の項目がなくなると、処理を終了する。同じ部位に複数の項目のアイコンが重なる場合には、一つの例として、関連度が高い項目ほど重なり順が上に来るように配置してもよい。これにより、作成された検索結果画面100が最初に表示された時点では、複数のアイコンが重なっている部位には、それらアイコンのうち最も関連度の高いものが最上位に来ているので、その最も関連度の高いものがマウス操作等で選びやすい。
以上に説明した処理により、指定されたシェーマ図上に、検索された文書グループ及び文書のアイコンが表示された検索結果画面100が作成される。作成された検索結果画面100の情報は、ネットワーク30経由で、検索要求元の端末40に返される。
端末40を操作するユーザは、その検索結果画面10を見て、現在注目している患者について、過去に身体のどの部位に対してどのような診療を行ったのかを視覚的に把握し、そのうち今回の症状に関係のありそうな部位の文書を選んで閲覧する。また、文書グループのアイコンをシェーマ図上に表示する検索結果画面100では、検索された文書群が、診療機会や過去に治療した症状などに応じてグルーピングされた状態で表示されるので、多数の文書のアイコンが雑多に配置される場合よりも、見やすい表示が実現される。
以上の説明では、基準文書に対する関連文書の検索結果をシェーマ図上に表示する場合を例にとって説明したが、これは一例に過ぎない。この代わりに、指定した患者に対応する診療記録文書をすべて検索しその検索結果を表示する場合や、指定した患者の診療記録文書のうち、指定した検索条件(例えば文書内容の検索のためのキーワードや、文書属性についての条件など)を満たすものを検索して検索結果を表示する場合などにも、上述したシェーマ図上への文書アイコンやグループアイコンの表示が利用できる。
以上の例では、情報セキュリティの観点から、指定された患者に対応する診療記録文書のみを検索対象範囲としている。しかし、対象患者の症状が遺伝的な要因を持つ可能性がある場合、例外として、その患者と血縁関係(遺伝的なつながり)のある親族についての診療記録文書も検索対象範囲に含めるようにしてもよい。検索対象範囲に含める親族の範囲(何親等以内か等)はあらかじめ設定しておくようにしてもよい。
このような遺伝的症例についての検索作業を効率化する1つの例として、図12の手順のS10において、基準文書を解析し、基準文書が遺伝的な要因を考慮すべき症状に関するものかどうかを判定する。この判定では、例えば、基準文書の文書内容の中に、あらかじめ登録されている遺伝的な要因を考慮すべき症状に関するキーワードがあるか否かを判定し、そのようなキーワードが含まれている場合に、基準文書が遺伝的な要因を考慮すべき症状に関するものであると判定すればよい。そのようなキーワードの単純な有無で判断するのではなく、自然言語解釈技術を用いて、基準文書が遺伝的な要因を考慮すべき症状に関するものであるかどうかを自動判定してもよい。
以上に例示した診療記録管理システム10は、例えば、汎用のコンピュータに上述の各機能モジュールの処理を表すプログラムを実行させることにより実現される。ここで、コンピュータは、例えば、ハードウエアとして、CPU等のマイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)およびリードオンリメモリ(ROM)等のメモリ(一次記憶)、HDD(ハードディスクドライブ)を制御するHDDコントローラ、各種I/O(入出力)インタフェース、ローカルエリアネットワークなどのネットワークとの接続のための制御を行うネットワークインタフェース等が、たとえばバスを介して接続された回路構成を有する。また、そのバスに対し、例えばI/Oインタフェース経由で、CDやDVDなどの可搬型ディスク記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのディスクドライブ、フラッシュメモリなどの各種規格の可搬型の不揮発性記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのメモリリーダライタ、などが接続されてもよい。上に例示した各機能モジュールの処理内容が記述されたプログラムがCDやDVD等の記録媒体を経由して、又はネットワーク等の通信手段経由で、ハードディスクドライブ等の固定記憶装置に保存され、コンピュータにインストールされる。固定記憶装置に記憶されたプログラムがRAMに読み出されCPU等のマイクロプロセッサにより実行されることにより、上に例示した機能モジュール群が実現される。また、以上に例示した診療記録管理システム10の構成要素群を、ネットワークを介して相互に通信可能な複数のコンピュータに分散して実装し、それら分散された構成要素群がネットワークを介して相互に通信することで、その診療記録管理システム10の機能を実現するようにしてもよい。
10 診療記録管理システム、12 通信部、14 文書管理部、15 シェーマ図記憶部、16 診療記録文書DB、18 関連度算出部、20 文献DB、22 グループ定義DB、24 アクセス履歴管理部、26 アクセス履歴DB、30 ネットワーク、40 端末、100 検索結果画面、110 シェーマ図、120 文書アイコン、125 リスト、130 マウスカーソル、135 特別表示領域、140,140a,140b グループアイコン、150,150a,150b グループ情報。

Claims (6)

  1. コンピュータを、
    患者の診療記録に関する電子文書を当該電子文書の文書種類に対応づけて記憶した文書記憶手段から、ユーザから指定された患者に関連する電子文書を検索する検索手段、
    文書グループを定義するグループ定義情報を参照して、前記検索手段が検索した電子文書群を文書グループごとにグループ分けするグループ分け手段、
    前記グループ分け手段によるグループ分けにより生成された文書グループごとに、当該文書グループに関連付けられたアイコンを、シェーマ図上の、当該文書グループに対応づけられた人体の部位に対応する位置に配置した検索結果画面データを生成する生成手段、
    として機能させるためのプログラム。
  2. 前記生成手段は、前記検索結果画面データを表示する画面上で、前記文書グループに関連付けられたアイコンが選択された場合に、当該選択されたアイコンに対応する文書グループに含まれる電子文書のリストを生成して前記画面上に表示し、前記リストから選択された電子文書の文書内容を前記画面に表示する、ことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記生成手段は、前記グループ分け手段によるグループ分けにより生成された文書グループの中に、前記人体の同じ部位に対応する文書グループが2以上含まれる場合、それら同じ部位に対応する2以上の文書グループに関連付けられた2以上のアイコンを、前記シェーマ図上の前記同じ部位に対応する位置に重ねて表示した前記シェーマ図画像を生成して前記画面に表示すると共に、前記同じ位置に重ねて表示された2以上のアイコンのうちの1つが選択された状態でユーザからあらかじめ定められた操作を受けると、それら2以上のアイコンのうちの別のアイコンが選択された状態に切り換える、ことを特徴とする請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記検索手段は、前記ユーザから検索の基準とする基準電子文書の指定を受け付け、前記基準電子文書の文書内容を解析し、解析した文書内容が遺伝的な要因に関連するものである場合に、患者同士の血縁関係の情報を参照して、前記指定された患者に対してあらかじめ定めた範囲の血縁関係にある他の患者を識別し、前記文書記憶手段内の電子文書のうち前記指定された患者又は前記識別された他の患者の電子文書を検索範囲として、前記基準電子文書に関連する電子文書を検索する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプログラム。
  5. 前記プログラムは、前記コンピュータを、更に、
    前記ユーザがある電子文書を閲覧したときに一緒に閲覧した他の電子文書の情報を同時閲覧履歴として記録する履歴記録手段、
    として機能させ、
    前記検索手段は、前記ユーザから検索の基準とする基準電子文書の指定を受け付け、前記指定された患者に対応する電子文書の中から、前記基準電子文書に対する文書内容の関連度、及び、過去に前記基準電子文書と一緒に閲覧した回数の情報に基づいて、前記基準電子文書に関連する電子文書を検索する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプログラム。
  6. 患者の診療記録に関する電子文書を当該電子文書の文書種類に対応づけて記憶した文書記憶手段から、ユーザから指定された患者に関連する電子文書を検索する検索手段、
    文書グループを定義するグループ定義情報を参照して、前記検索手段が検索した電子文書群を文書グループごとにグループ分けするグループ分け手段、及び、
    前記グループ分け手段によるグループ分けにより生成された文書グループごとに、当該文書グループに関連付けられたアイコンを、シェーマ図上の、当該文書グループに対応づけられた人体の部位に対応する位置に配置した検索結果画面データを生成する生成手段、
    を有する診療記録検索装置。


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