以下、添付図面を参照して、情報表示装置、端末装置、情報表示システム及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、情報表示装置、端末装置、情報表示システム及びプログラムの一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る商品販売システム1の構成を示す図である。同図に示すように、商品販売システム1は、商品表示装置10と、端末装置20とを備えている。
商品表示装置10は、各種商品の販売や宣伝を行うサイネージ端末等の情報処理装置である。この商品表示装置10は、例えば、駅構内や、通路、スーパーやコンビニ等の店舗の店頭・店舗内等に設置される。
商品表示装置10は、タッチパネルディスプレイ11及びプリンタユニット12と、これらタッチパネルディスプレイ11及びプリンタユニット12を保持する筐体部13と、を備えている。タッチパネルディスプレイ11は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッド等の位置入力装置とを有して構成される。プリンタユニット12は、取引の完了時等に伝票等を印刷して発行する。また、筐体部13には、BGMや広告音声等の各種音響出力を行うスピーカユニット14が設けられている。
図2は、商品表示装置10の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、商品表示装置10は、上述したタッチパネルディスプレイ11、プリンタユニット12及びスピーカユニット14の他、コントローラ101と、第1通信インタフェース102と、第2通信インタフェース103と、記憶装置104と、を備えている。
コントローラ101は、商品表示装置10全体を制御する。コントローラ101は、MPU(Micro Processing Unit)105と、ROM(Read Only Memory)106と、RAM(Random Access Memory)107と、を備えている。ここで、ROM106は、MPU105が実行するためのプログラム等を格納する。また、RAM107は、MPU105のワークエリアとして機能する。そして、コントローラ101は、MPU105がROM106や記憶装置104に格納されたプログラムを実行することにより、後述する各機能部を実現させる。
第1通信インタフェース102は、NFCやBluetooth(登録商標)等の近距離無線用の通信インタフェースである。第1通信インタフェース102は、例えば、タッチパネルディスプレイ11の右端部等、利用者の手が届く位置に内蔵される。第1通信インタフェース102は、自装置に近接した端末装置20(後述する第1通信インタフェース202)との間で通信を確立し、各種のデータを送受信する。
第2通信インタフェース103は、インターネット等のネットワークに有線又は無線で接続可能な通信インタフェースである。第2通信インタフェース103は、ネットワークに接続された図示しない外部装置との間で通信を確立し、各種のデータを送受信する。
記憶装置104は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等のリード/ライト可能な不揮発性の記憶媒体を有する。記憶装置104は、MPU105が実行するためのプログラム等を記憶する。また、記憶装置104は、タッチパネルディスプレイ11への表示に係る各種のコンテンツ等を記憶する。例えば、記憶装置104は、商品データテーブル104Aと、広告データテーブル104Bと、を記憶する。
図3は、商品データテーブル104Aのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、商品データテーブル104Aは、所定の基準で区分けした商品カテゴリ(例えば、肉、野菜等)毎に、その商品カテゴリに所属する各商品の商品IDを関連付けて格納している。ここで、商品IDは各商品を識別するための識別情報(識別コード)である。
また、商品データテーブル104Aは、商品ID毎に、対応する商品に関するコンテンツ(以下、商品コンテンツという)を関連付けて格納している。商品コンテンツは、例えば、その商品の商品名や価格等の商品情報の他、当該商品を表した画像データ(以下、商品画像という)等を含む。
また、図4は、広告データテーブル104Bのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、広告データテーブル104Bは、宣伝対象の商品IDに関連付けて、その商品IDに対応する商品の広告用のコンテンツ(以下、広告コンテンツという)を格納している。ここで、広告コンテンツは、例えば、広告用の画像データや動画データ、音声データ等を含む。
また、記憶装置104は、上記したテーブル以外にも各種のデータを記憶する。例えば、後述する商品選択画面における商品画像の配置位置を定めるレイアウト情報や、広告コンテンツの表示スタイルを定める表示スタイル情報、各種表示効果用のデータ等を記憶する。
図1に戻り、端末装置20は、スマートフォンやタブレット端末等の携帯型の情報処理装置である。端末装置20は、商品表示装置10と協働することで、商品表示装置10に表示された商品の購入に係る購入支援画面(図11参照)を利用者に提供する。
端末装置20は、タッチパネルディスプレイ21と、このタッチパネルディスプレイ21を保持する筐体部22と、を備えている。タッチパネルディスプレイ21は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッド等の位置入力装置とを有して構成される。
図5は、端末装置20の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、端末装置20は、上述したタッチパネルディスプレイ21の他、コントローラ201と、第1通信インタフェース202と、第2通信インタフェース203と、記憶装置204と、を備えている。
コントローラ201は、MPU205と、ROM206と、RAM207と、を備えている。ここで、ROM206は、MPU205が実行するためのプログラム等を格納する。また、RAM207は、MPU205のワークエリアとして機能する。そして、コントローラ201は、MPU205がROM206や記憶装置204に格納されたプログラムを実行することにより、後述する各機能部を実現させる。
第1通信インタフェース202は、近距離無線用の通信インタフェースである。第1通信インタフェース202は、自装置に近接した商品表示装置10(第1通信インタフェース102)との間で通信を確立し、各種のデータを送受信する。
第2通信インタフェース203は、インターネット等のネットワークに有線又は無線で接続可能な通信インタフェースである。第2通信インタフェース203は、ネットワークに接続された図示しない外部装置との間で通信を確立し、各種のデータを送受信する。
記憶装置204は、HDDやSSD等のリード/ライト可能な不揮発性の記憶媒体を有する。記憶装置204は、MPU105が実行するためのプログラム等を記憶する。また、記憶装置204は、商品表示装置10との連携動作に係る各種のプログラムやデータを記憶する。
ところで、本実施形態では、商品表示装置10のタッチパネルディスプレイ11はポインティングデバイスとして機能する。より詳細には、コントローラ101は、タッチパネルディスプレイ11上での接触位置に基づき、この接触位置に表示されたコンテンツ(商品画像等)に対する操作を可能にしている。
ところで、利用者が選択した商品の確認画面や決済に係る情報を商品表示装置10のタッチパネルディスプレイ11上に表示する場合、商品表示装置10周辺の第三者にその画面を見られてしまうという問題がある。
そこで、本実施形態の商品販売システム1では、商品表示装置10と端末装置20とが連携して動作することで、商品表示装置10で選択された商品の確認画面や、それら商品の決済に係る情報を端末装置20上に表示する。
次に、上述したような問題を解決するために、本実施形態に係る商品表示装置10及び端末装置20が有する特徴的な機能について説明する。図6は、商品表示装置10及び端末装置20の機能構成を示すブロック図である。
商品表示装置10のコントローラ101は、ROM106や記憶装置104に記憶されたプログラムに従ってMPU105を動作させることで、図6に示すように、第1表示制御部111と、第1連携処理部112と、を実現させる。
第1表示制御部111は、タッチパネルディスプレイ11に対する表示出力を制御する。例えば、第1表示制御部111は、記憶装置104に記憶された商品コンテンツに基づき、商品の選択画面(以下、商品選択画面という)をタッチパネルディスプレイ11に表示させる。
ここで、図7は、商品選択画面の一例を示す図である。同図に示すように、商品選択画面G1は、第1領域A1と第2領域A2とを有する。第1表示制御部111は、商品データテーブル104Aに登録された商品カテゴリに基づき、各商品カテゴリに対応する選択項目G11を第1領域A1に表示する。第1領域A1では、第1領域A1の左右に表示された矢印G12、G13の操作により、表示の対象となる一の商品カテゴリを選択することが可能となっている。なお、第1領域A1内に収まらない選択項目G11については、矢印G12又は矢印G13の操作によりスクロール表示されるものとする。
第1領域A1において表示対象の商品カテゴリが選択されると、第1表示制御部111は、この商品カテゴリに所属する商品に関する情報を第2領域A2に表示する。より詳細には、第1表示制御部111は、表示対象の商品カテゴリに関連付けられた各商品IDの商品コンテンツを、商品データテーブル104Aから読み出す。そして、読み出した商品コンテンツに含まれる商品画像及び商品情報に応じた画像を、商品毎に配列して表示する。
図7では、商品カテゴリ「肉」を表す選択項目G11が選択された例を示している。この場合、第1表示制御部111は、商品カテゴリ「肉」に所属する各商品に関する情報を、第2領域A2に表示する。
例えば、第1表示制御部111は、第2領域A2内において、商品棚を模した背景画像G14上に、第1領域A1で選択された商品カテゴリに所属する各商品の商品画像G15と、その商品情報を示したラベルG16とを対応付けて表示する。ここで、第2領域A2内における、各商品(商品画像G15及びラベルG16)の配置は、例えばレイアウト情報に基づいて行うものする。
また、第2領域A2の左右に表示された矢印G17、G18の操作は、その矢印方向に画面スクロールすることを指示するための操作子である。第1表示制御部111は、この矢印G17又は矢印G18の操作を受け付けると、その矢印方向へ画面(背景画像G14、商品画像G15及びラベルG16)をスクロールさせる。これにより、第1表示制御部111は、第2領域A2内に収まらなかった商品画像G15及びラベルG16を表示させる。
また、第1表示制御部111は、商品選択画面に、動物等を模したキャラクター画像G19を表示する。キャラクター画像G19は、例えば「商品をタッチしてね」等のメッセージを表示することで、商品選択画面での操作方法等を利用者に提示する。
第1表示制御部111は、第2領域A2に表示した何れかの商品(商品画像G15又はラベルG16)に対しタッチ操作が行われると、この商品の商品画像G15に所定の表示効果を施す。例えば、選択された商品画像G15を一時的に消去する。また、図8の破線分A3に示すように、選択された商品画像G15を商品棚(背景画像G14)から取り出すようなアニメーション効果を一時的に施す。このように、第1表示制御部111は、選択された商品の商品画像G15に所定の表示効果を施すことで、その商品の選択を受け付けたことを利用者に明示する。
なお、第2領域A2内には、商品データテーブル104Aに登録された商品毎に商品画像G15及びラベルG16の個別表示を行うものとするが、これに限らないものとする。例えば、同一の商品について販売重量を変えて販売される場合や、1/2カットや1/4カット等の異なるサイズで販売される場合等、複数の販売形態が存在することがある。このような場合、代表となる商品画像G15及びラベルG16を一つ表示しておき、この商品が選択されると、図9に示すように、複数の販売形態から所望の販売形態を選択させるための選択肢G21を含んだ選択画面G2を表示する形態としてもよい。
また、第1表示制御部111は、第2領域に表示した商品の広告コンテンツを、当該商品に対応付けて表示する。より詳細には、第1表示制御部111は、第2領域に表示した商品の商品IDに関連づけられた広告コンテンツを広告データテーブル104Bから読み出し、当該商品の商品画像G15に対応付けて表示させる。
ここで、図10は、商品選択画面G1内に表示された広告コンテンツの一例を示す図である。同図では、商品「豚肉21」の商品IDに関連付けられた広告コンテンツG22を、当該商品の商品画像G15に対応付けて表示した例を示している。なお、広告コンテンツの表示対象となる商品は特に問わないものとする。例えば、商品棚の上部に表示されている商品から順に表示していく形態としてもよいし、ランダムに表示する形態としてもよい。また、広告コンテンツを表示するタイミングは特に問わないものとする。例えば、第1通信インタフェース102を介して端末装置20が接続されるまでの待機中に、広告コンテンツを表示する形態としてもよい。
また、商品選択画面G1内に表示する広告コンテンツは、商品表示装置10が販売する商品に関するものに限らず、他の事項に関するものであってもよい。例えば、商品表示装置10の設置場所に関するものであってもよい。また、図10に示す広告コンテンツG23のように、商品表示装置10の操作や機能を説明するためのものであってもよい。なお、図10では、第1通信インタフェース102の設置位置に対応付けて、端末装置20の接触を促す広告コンテンツG23を表示した例を示している。
図6に戻り、第1連携処理部112は、第1通信インタフェース102を介して端末装置20と交信することで、端末装置20と連携動作する。
具体的に、第1連携処理部112は、端末装置20との通信が確立すると、端末装置20から利用者データを取得する。ここで、利用者データには、例えば、利用者の氏名、住所等の個人情報の他、決済に係る決済情報(例えば、クレジットカード番号)等が含まれる。
また、第1連携処理部112は、商品選択画面G1において選択された商品の商品ID及び商品コンテンツを、購入候補データとして端末装置20に送信する。より詳細には、選択された商品の商品IDに関連付けられた商品コンテンツを、商品データテーブル104Aから読み出し、その商品IDとともに端末装置20に送信する。
また、第1連携処理部112は、端末装置20から購入の対象となった各商品の商品IDや当該商品の合計金額等を含んだ確定データを受信する。確定データの受信に伴い、第1連携処理部112は、確定データに含まれた各商品IDに対応する商品の配当手配を実行する。より詳細には、第1連携処理部112は、購入の対象となった各商品を、利用者データに含まれた住所(利用者宅)に配送することを指示した指示データを、第2通信インタフェース103を介して配送会社へ送信する。
また、第1連携処理部112は、購入の対象となった各商品の合計金額の決済を行う。ここで、決済方法は特に問わないものとする。例えば、第1連携処理部112は、商品の合計金額と利用者データに含まれた決済情報とを、第2通信インタフェース103を介してカード会社等の決済機関に送信することで決済を行う。また、配当手配の際に、配送会社等から利用者宅への配送料が通知されている場合には、この配送料も含めて決済を行うものとする。
そして、第1連携処理部112は、決済が完了すると、その旨を通知する完了通知を端末装置20に送信し、端末装置20との通信を切断する。また、配当手配の際に、配送会社から利用者宅への配送料や配送時刻が通知されている場合には、これらの情報を完了通知に含めて送信してもよい。なお、決済機関から決済不可の回答が得られた場合、第1連携処理部112は、決済ができないことを示したエラー情報を端末装置20へ送信するものとする。
一方、端末装置20のコントローラ201は、ROM206又は記憶装置204に記憶されたプログラムに従ってMPU205を動作させることで、図6に示すように、第2表示制御部211と、第2連携処理部212と、を実現させる。なお、このプログラムの一部又は全てが、商品表示装置10との接続時に当該商品表示装置10から提供される形態としてもよい。
第2表示制御部211は、タッチパネルディスプレイ21に対する表示出力を制御する。例えば、第2表示制御部211は、第2連携処理部212と協働することで、商品表示装置10で選択された商品を表示するための購入支援画面(図11参照)等を、タッチパネルディスプレイ21に表示する。
第2連携処理部212は、第1通信インタフェース202を介して商品表示装置10と交信することで、商品表示装置10と連携動作する。
具体的に、第2連携処理部212は、商品表示装置10との通信が確立すると、自装置の利用者に係る利用者データを商品表示装置10に送信する。ここで、記憶装置204に利用者データが予め記憶されている場合には、この利用者データを商品表示装置10に送信する形態としてもよい。また、タッチパネルディスプレイ21等を介して利用者データが入力される形態としてもよい。
また、第2連携処理部212は、第2表示制御部211と協働することで、商品表示装置10から受信した購入候補データに基づき、利用者が商品表示装置10の商品選択画面で選択した購入候補の商品に関する情報を、購入支援画面内に表示する。なお、商品表示装置10から受信した購入候補データは、コントローラ201の制御によりRAM207や記憶装置204に一時記憶される。
ここで、図11は、購入支援画面の一例を示す図である。同図に示すように、購入支援画面G3は、第1領域A4と第2領域A5とを有する。
第2連携処理部212は、購入候補データに含まれる商品コンテンツに基づき、商品表示装置10で選択された各商品に対応する商品アイテムG31を第1領域A4にリスト表示する。ここで、商品アイテムG31として表示する項目は、特に問わないものとする。例えば、商品情報に含まれる商品名や価格等の他、商品画像を縮小したサムネイル画像等を、商品アイテムG31して表示することができる。
また、第2連携処理部212は、購入候補データの各々に含まれた商品の価格を積算し、その合計金額を第1領域A4の合計金額欄G32に表示する。また、第2連携処理部212は、商品の確定指示を受け付けるための「お買い物完了」ボタンB1を第1領域A4内に表示する。
また、第2連携処理部212は、購入候補データに含まれる商品コンテンツに基づき、商品表示装置10で選択された各商品の商品画像G33を第2領域A5内に表示する。ここで、商品画像G33は、商品コンテンツに含まれる商品画像G15を、第2領域A5の画面サイズに応じて拡大又は縮小したものとなる。なお、第2領域A5に表示される商品画像G33は、第1領域A4に表示されるサムネイル画像よりも大なることが好ましい。このように、端末装置20を携帯する利用者は、第1領域A4や第2領域A5を参照することで、商品表示装置10で選択した購入候補の商品を容易に確認することができる。
なお、第2領域A5に商品画像G33を表示する際に、所定の表示効果を施す形態としてもよい。より詳細には、商品表示装置10での商品選択時に実施される表示効果に応じた表示効果を、商品画像G33の表示時に施すことが好ましい。例えば、図8で説明した表示効果が商品表示装置10で実施される場合には、商品画像G33を表示サイズまで徐々に拡大するようなアニメーション効果や、第2領域A5の上部から第2領域A5内に商品画像G33が入るようなアニメーション効果を施してもよい。
このように、商品表示装置10及び端末装置20では、商品表示装置10での商品の選択から端末装置20での商品の表示までの動作を、一連の流れとして利用者に知覚させる直感的なユーザインタフェースを提供する。これにより、実店舗での商品購入に近い操作性を利用者に提供することができるため、商品の選択に係る利用者の利便性を向上させることができる。
なお、図11では、第1領域A4の商品アイテムG31内にサムネイル画像を表示する例を示したが、これに限らず、サムネイル画像を非表示とする形態としてもよい。また、図12に示すように、第2領域A5の背景に、買い物カゴ等を模した背景画像G34を表示する形態としてもよい。これにより、実際の買い物の雰囲気を演出することができるため、より直感的な操作性を利用者に提供することができる。また、商品棚を模した商品表示装置10と、買い物カゴを模した端末装置20との関係性により、実店舗内での買い物に近い操作性を利用者に提供することができるため、操作方法を特別覚えなくても直感的な操作で利用することができる。また、このようなユーザインタフェースを提供することで、利用者に使いやすそうな印象を与えることができるため、商品表示装置10の操作に不慣れな高齢者等にも嫌悪感なく利用してもらうことが可能になる。
また、第2連携処理部212は、タッチパネルディスプレイ21を介し、特定の商品を除外する除外指示を受け付けると、除外対象となった商品の購入候補データをRAM207又は記憶装置204上から削除する。また、第2連携処理部212は、除外対象となった商品の商品アイテムG31、商品画像G33を、第1領域A4及び第2領域A5から消去する。ここで、除外指示の方法は特に問わないものとする。例えば、図11の第2領域A5に表示された商品画像G33を画面外へドロップする操作(スライド操作)を除外指示としてもよい。なお、購入候補データの削除を行った場合、第2連携処理部212は、合計金額の再計算を行うものとする。
また、第2連携処理部212は、「お買い物完了」ボタンB1の操作を受け付けると、購入候補データの各々に含まれた商品IDや合計金額等を含む確定データを商品表示装置10に送信する。この確定データに対する応答として、商品表示装置10から完了通知が送信されると、第2連携処理部212は、商品の購入が完了したことを通知する確認画面をタッチパネルディスプレイ21に表示する。
ここで、図13は、確認画面の一例を示す図である。第2連携処理部212は、購入の対象となった商品の内訳を示す情報G41を確認画面G4内に表示する。なお、図13では、各商品の価格に配送料を加えた値を合計金額をとした例を示している。ここで配送料は、例えば、商品表示装置10から通知される形態としてもよいし第2通信インタフェース203を介して、配送会社から取得する形態としてもよい。
また、第2連携処理部212は、購入の対象となった商品を利用者宅へ配送する旨を示す情報G42を確認画面G4内に表示する。なお、図13では、利用者宅への配送日時を情報G42に含めた例を示している。ここで配送日時は、例えば、商品表示装置10から通知される形態としてもよいし、第2通信インタフェース203を介して配送会社から取得する形態としてもよい。
また、第2連携処理部212は、購入結果の了承を指示するための「OK」ボタンB2を、確認画面G4内に表示する。第2連携処理部212は、この「OK」ボタンB2の操作を受け付けると、確認画面G4を消去し、商品表示装置10との通信を切断する。また、第2連携処理部212は、配送日時の変更を指示するための「変更」ボタンB3を、確認画面G4内に表示する。第2連携処理部212は、この「変更」ボタンB3の操作を受け付けると、配送日時を指定するための画面を表示する。そして、第2連携処理部212は、指定された日時への変更を、商品表示装置10又は第2通信インタフェース203を介して、配送会社に送信する。
次に、本実施形態の商品表示装置10及び端末装置20の動作について説明する。まず、図14及び図15を参照して、商品表示装置10の動作について説明する。
図14は、商品表示装置10が実行する処理の手順を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、タッチパネルディスプレイ11に商品選択画面G1が表示されているものとする(ステップS11)。
まず、第1表示制御部111は、自装置と端末装置20との通信が確立するまでの間、タッチパネルディスプレイ11に広告コンテンツの表示を行う(ステップS12;No→ステップS13)。ここで、端末装置20が第1通信インタフェース102に近づくことにより、自装置と端末装置20との間の通信が確立すると(ステップS12;Yes)、第1表示制御部111は、広告コンテンツの表示を停止する(ステップS14)。次いで、第1連携処理部112は、通信が確立した端末装置20に対し連携処理を実行する(ステップS15)。
ここで、図15は、ステップS15の連携処理の手順を示すフローチャートである。第1連携処理部112は、端末装置20から利用者データを受信(取得)する(ステップS21)。次いで、コントローラ201は、商品選択画面G1に対する利用者の操作に基づき、商品の選択が行われたか否かを判定する(ステップS22)。
ステップS22において、商品が未選択の場合(ステップS22;No)、ステップS28に移行する。また、商品が選択されたと判定した場合(ステップS22;Yes)、コントローラ201は、その選択された商品の販売形態が複数種類存在するか否かを判定する(ステップS23)。ここで、販売形態が複数種類存在するか否かの判定は、例えば、選択された商品に関係する商品IDの個数を、商品データテーブル104Aから計数することで行うことができる。なお、商品データテーブル104Aに登録された商品毎に商品画像G15及びラベルG16が個別表示されている場合には、ステップS23〜S25はスキップする。
ステップS23において、販売形態が単一と判定した場合(ステップS23;No)、ステップS26に移行する。また、販売形態が複数種類存在する判定した場合(ステップS23;Yes)、第1表示制御部111は、販売形態を選択させる選択画面G2をタッチパネルディスプレイ11に表示する(ステップS24)。次いで、コントローラ201は、商品選択画面G1に対する利用者の操作に基づき、商品(販売形態)の選択が行われるまで待機する(ステップS25;No)。そして、商品(販売形態)の選択が行われると(ステップS25;Yes)、ステップS26に移行する。
ステップS26では、第1表示制御部111が、選択された商品の商品画像G15に所定の表示効果を施すことで、その商品が選択されたことを利用者に明示する(ステップS26)。続いて、第1連携処理部112は、選択された商品の商品ID及び商品コンテンツを含む購入候補データを、端末装置20に送信する(ステップS27)。
次いで、第1連携処理部112は、端末装置20から確定データを受信したか否かを判定する(ステップS28)。ここで、確定データを受信しない場合(ステップS28;No)、ステップS22に再び戻る。また、確定データを受信した場合(ステップS28;Yes)、第1連携処理部112は、確定データに含まれた各商品の配送を指示する指示データを配送会社へ送信する(ステップS29)。次いで、第1連携処理部112は、利用者データに含まれる決済情報等に基づき、確定データに含まれた各商品の決済を行う(ステップS30)。
そして、第1連携処理部112は、端末装置20に完了通知を送信した後(ステップS31)、当該端末装置20との通信を切断する(ステップS32)。ステップS32の実行後、コントローラ201は、図14のステップS12へ処理を戻すことで、次の端末装置20が接続されるまで広告コンテンツの表示を第1表示制御部111に行わせる。
次に、図16を参照して、端末装置20側の動作について説明する。ここで、図16は、端末装置20が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
第2連携処理部212は、自装置と商品表示装置10との間の通信が確立すると(ステップS41)、商品表示装置10に利用者データを送信する(ステップS42)。続いて、第2表示制御部211は、購入支援画面G3をタッチパネルディスプレイ21に表示する(ステップS43)。
続いて、第2連携処理部212は、商品表示装置10から購入候補データを受信したか否かを判定する(ステップS44)。ここで、購入候補データを未受信の場合、ステップS46に移行する。また、購入候補データを受信した場合(ステップS44;Yes)、第2連携処理部212は、その購入候補データに基づき、利用者が選択した購入候補の商品に関する情報を購入支援画面G3内に表示する(ステップS45)。
次いで、第2連携処理部212は、利用者から特定の商品の除外指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS46)。ここで、除外指示がない場合には(ステップS46;No)、ステップS48に移行する。また、除外指示を受け付けた場合(ステップS46;Yes)、第2連携処理部212は、指示された商品の購入候補データを削除するとともに、この商品に係る表示を購入支援画面G3内から消去する(ステップS47)。
次いで、第2連携処理部212は、利用者から確定指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS48)。ここで、確定指示がない場合には(ステップS48;No)、ステップS44に再び戻る。また、確定指示を受け付けた場合(ステップS48;Yes)、第2連携処理部212は、購入候補データの各々に含まれる商品IDと、それら商品の合計金額とを含む確定データを商品表示装置10に送信する(ステップS49)。
続いて、第2連携処理部212は、確定データに対する応答として、商品表示装置10から完了通知を受信するまで待機する(ステップS50;No)。完了通知を受信すると(ステップS50;Yes)、第2連携処理部212は、確認画面G4をタッチパネルディスプレイ21に表示する(ステップS51)。
次いで、第2連携処理部212は、利用者から了承指示を受け付けるまで待機する(ステップS52;No)。そして、第2連携処理部212は、了承指示を受け付けると(ステップS52;Yes)、確認画面G4を消去した後(ステップS53)、商品表示装置10との通信を切断する(ステップS54)。
以上のように、本実施形態によれば、商品表示装置10で選択された商品の確認画面や決済に係る情報(購入支援画面G3や確認画面G4)を端末装置20側で表示する。これにより、商品の購入時に商品表示装置10周辺の第三者にその購入に係る画面を見られてしまう可能性を低減することができるため、利用者の利便性を改善することができる。
また、商品表示装置10及び端末装置20は、各々装置において選択された商品画像G15に所定の表示効果を施す。例えば、商品表示装置10から商品を選択し、その商品が端末装置20に送出されるという一連の流れを、商品棚(商品表示装置10)から落ちる等のアニメーション効果と、買い物カゴ(端末装置20)に入っていくというアニメーション効果で表す。これにより、実店舗での商品購入により近い操作性及び操作方法を利用者に提供することができるため、利用者の利便性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、商品表示装置10は利用者データを端末装置20から取得する形態としたが、これに限らないものとする。例えば、後述する第2の実施形態のように、利用者データの一部又は全てを商品表示装置10内に保持する形態としてもよい。
また、本実施形態では、商品表示装置10のタッチパネルディスプレイ11をポインティングデバイスとして用いる形態と説明したが、これに限らないものとする。例えば、利用者の動作を認識する動作認識装置を、商品表示装置10のポインティングデバイスに採用する形態としてもよい。以下、この形態を本実施形態の変形例として説明する。なお、上記実施形態と同様の要素については、同一の符号を付与し説明を省略する。
[変形例]
図17は、本変形例に係る商品表示装置10Aの概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、商品表示装置10Aは、上述したタッチパネルディスプレイ11、プリンタユニット12、スピーカユニット14、コントローラ101、第1通信インタフェース102、第2通信インタフェース103及び記憶装置104に加えて、動作認識装置108を備えている。
ここで、動作認識装置108は、例えばカメラ、センサ、プロセッサ等を備えており、商品表示装置10に対面する利用者の位置、動作、顔等を認識する。より詳細には、動作認識装置108は、カメラに映った利用者から自装置までの距離を測定し、この利用者の骨格のさまざまな動きを検出する。ここで、動作認識装置108は、例えば、筐体部13(図1参照)の上部等に配置する。
また、本変形例においては、動作認識装置108は、商品表示装置10のポインティングデバイスとして機能する。より詳細には、コントローラ101は、動作認識装置108が認識した利用者の動作や手の位置等の認識結果に基づき、タッチパネルディスプレイ11での表示画面に対する操作を可能とする。この場合、商品表示装置10の利用者は、所定の動作を行うことで、商品表示装置10に触れるこのなく表示画面を操作することができる。
また、本変形例の構成を用いる場合、第1表示制御部111は、動作認識装置108と協働することで、利用者の手の位置に応じた商品選択画面G1上の位置に、ポインタ(カーソル)を表示することが好ましい。ここで、図18は、商品選択画面上に表示されたポインタの一例を示す図である。同図では、手の形を模したポインタP1を、商品選択画面G1上に表示した例を示している。これにより、利用者は、自己の操作位置を容易に把握することができるため、利用者の利便性を向上させることができる。
なお、商品選択画面G1上において、利用者が行う動作は特に問わないものとするが、例えば、以下のような動作パターンを予め設定しておくことで、上記実施形態と同様の画面操作を行うことができる。例えば、利用者が手の位置を移動する動作を、ポインタ位置を移動する動作と定義する。また、利用者が手を握る動作を、ポインタ位置に存在するオブジェクト(例えば、商品画像G15や矢印G12、G13、G17、G18等)を選択する動作と定義する。
なお、キャラクター画像G19や広告コンテンツG23を介して、動作による操作方法を説明する形態としてもよい。また、動作認識装置108をポインティングデバイスとして利用する場合、タッチパネルディスプレイ11は、タッチパネル機能を有さない通常のディスプレイとしてもよい。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、商品選択画面G1に表示する内容を利用者の属性に応じて切り替えることが可能な構成について説明する。なお、上記実施形態と同様の要素については、同一の符号を付与し説明を省略する。
図19は、第2の実施形態に係る商品表示装置10Bの概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、商品表示装置10Bは、上述したタッチパネルディスプレイ11、プリンタユニット12、スピーカユニット14、コントローラ101、第1通信インタフェース102、第2通信インタフェース103、記憶装置104を備えている。
記憶装置104は、上述した広告データテーブル104Bの他、商品データテーブル104Cと、アレルゲンデータテーブル104Dと、利用者データテーブル104Eとを記憶している。
ここで、商品データテーブル104Cは、上述した商品データテーブル104Aに代わるものである。商品データテーブル104Cは、商品の価格に加え、会員用の価格を格納している。なお「会員」とは、利用者の属性に対応し、利用者データテーブル104Eに利用者データが登録されている利用者を意味する。
図20は、商品データテーブル104Cのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、商品データテーブル104Cは、商品カテゴリ毎に、その商品カテゴリに所属する商品の商品IDを関連付けて格納している。また、商品データテーブル104Cは、商品ID毎に、対応する商品に関するコンテンツ(以下、商品コンテンツという)を関連付けて格納している。ここで、商品コンテンツが、商品の商品名及び商品画像等の他、非会員用の一般価格と、会員用の会員価格とを含むことが第1の実施形態と異なる。なお、会員価格は、一般価格より安価に設定されることが好ましい。
アレルゲンデータテーブル104Dは、各商品に含まれたアレルギー原因物質(アレルゲン)名を格納している。図21は、アレルゲンデータテーブル104Dのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、アレルゲンデータテーブル104Dは、商品IDに関連付けて、その商品IDに対応する商品に含まれたアレルゲン(例えば、卵や小麦等)を示すアレルゲン情報を格納している。なお、アレルゲン情報は、利用者の属性に対応する。
利用者データテーブル104Eは、利用者に関するデータを格納している。図22は、利用者データテーブル104Eのデータ構造の一例を示す図である。同図に示すように、利用者データテーブル104Eは、予め登録を行った利用者毎に、利用者ID、氏名、住所、クレジット情報(カード番号、有効期限)等の利用者データと、当該利用者がアレルギー症状を引き起こすアレルゲンを示したアレルゲン情報とを関連付けて格納している。ここで、利用者IDは、登録時に割り当てられた各利用者を識別するための会員番号等の識別情報である。以下では、利用者データテーブル104Eに登録された利用者データの利用者を「会員」と表記する。
商品表示装置10Bのコントローラ101は、ROM106に記憶されたプログラムに従ってMPU105を動作させることで、図23に示すように、第1表示制御部111Aと、第1連携処理部112Aと、会員判別部113とを実現させる。
ここで、会員判別部113は、端末装置20から送信された利用者データに基づき、利用者が会員か非会員かを判別する。より詳細には、会員判別部113は、端末装置20から送信された利用者データと、利用者データテーブル104Eに登録された各利用者データとを照合する。そして、一致する利用者データが利用者データテーブル104Eに登録されていた場合に、その利用者が会員と判別する。ここで、照合の対象は、利用者データに含まれた一部の情報(例えば、利用者ID)であってもよいし、全ての情報であってもよい。なお、利用者が会員の場合には、端末装置20から利用者IDのみを利用者データとして送信する形態としてもよい。
第1表示制御部111Aは、上述した第1表示制御部111と同様の機能を有する。また、第1表示制御部111Aは、会員判別部113の判別結果に応じて、商品選択画面G1に表示する表示内容を切り替える。
具体的に、第1表示制御部111Aは、利用者が会員であった場合、利用者データテーブル104Eを参照し、この会員のアレルゲン情報に該当するアレルゲンを含んだ商品を、商品データテーブル104Cから特定する。そして、第1表示制御部111Aは、この特定した商品の商品画像G15及びラベルG16を非表示に切り替えることで、利用者が選択できない状態とする。なお、本実施形態では、特定した商品を非表示とするが、これに限らず、アレルゲンが含まれることを示す情報(画像やメッセージ)を、当該商品の商品画像G15に対応付けて表示する形態としてもよい。
また、第1表示制御部111Aは、利用者が会員であった場合、商品選択画面G1に表示する商品の価格を、商品データテーブル104Cに格納された会員価格に切り替える。
ここで、上記の切り替えに伴う画面更新は同時に行う形態としてもよいし、個別に行う形態としてもよい。また、第1表示制御部111Aは、会員判別に伴う商品選択画面の画面更新に際し、所定の表示効果を施す。例えば、商品選択画面G1の下方から上方或いは上方から下方にかけて、段階的に表示を切り替えるアニメーション効果を施す。このように、第1表示制御部111Aは、会員用の画像切り替えに伴う画面更新に際し所定の表示効果を施すことで、会員用の商品選択画面G1に切り替えたことを利用者に明示する。なお、非会員と判別した場合には、第1表示制御部111Aは、上述した第1の実施形態と同様の表示制御を行うものとする。
第1連携処理部112Aは、上述した第1連携処理部112と同様の機能を有する。また、第1連携処理部112Aは、利用者から商品(商品画像G15又はラベルG16)の選択が行われた際に、その利用者が会員か非会員かに応じて、送信する購入候補データの内容を切り替える。具体的に、第1連携処理部112Aは、利用者が会員の場合、選択された商品の商品コンテンツから通常価格を取り除いたものを、商品ID及び商品画像Gとともに、購入候補データとして端末装置20に送信する。また、利用者が非会員の場合には、第1連携処理部112Aは、選択された商品の商品コンテンツから会員価格を取り除いたものを、商品ID及び商品画像Gとともに、購入候補データとして端末装置20に送信する。
次に、本実施形態の商品表示装置10Bの動作について説明する。なお、端末装置20の動作は、上記した第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図24は、商品表示装置10Bが実行する連携処理の手順を示すフローチャートである。なお、本処理は、第1の実施形態で説明した連携処理(図15参照)に代わるものである。
まず、第1連携処理部112Aは、端末装置20から利用者データを受信(取得)する(ステップS61)。会員判別部113は、ステップS61で取得された利用者データと、利用者データテーブル104Eに登録された利用者データとを照合することで、利用者が会員か非会員かを判別する(ステップS62)。
ステップS62において、会員と判別された場合(ステップS62;Yes)、第1表示制御部111Aは、利用者データテーブル104Eに基づいて、この会員のアレルゲン情報を含んだ商品を、商品データテーブル104Cから特定する(ステップS63)。次に、第1表示制御部111Aは、ステップS63で特定した商品の商品画像G15及びラベルG16を非表示に切り替える(ステップS64)。
また、第1表示制御部111Aは、商品データテーブル104Cに基づき、商品選択画面G1に表示している商品の価格を会員価格に切り替え(ステップS65)、ステップS66に移行する。なお、ステップS64及びS65での切り替えに伴う画面更新は、同時に行う形態としてもよいし、個別に行う形態としてもよい。
一方、ステップS62において、非会員と判別された場合(ステップS62;No)、第1表示制御部111Aは、従前の商品選択画面G1を表示したまま、ステップS66に移行する。続く、ステップS66〜S76の処理は、会員/非会員とで商品価格を切り替える点以外は、上述した第1の実施形態のステップS22〜S32の処理と同様であるため説明を省略する。
以上のように、本実施形態の商品表示装置10Bによれば、利用者の属性に応じて、商品選択画面G1に表示する内容を切り替えることができる。これにより、会員は自己の属性に応じた商品選択画面G1を享受することができるため、利便性の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。また、上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、商品データテーブル104A、広告データテーブル104B、商品データテーブル104C、アレルゲンデータテーブル104D、利用者データテーブル104Eを、商品表示装置10(10B)内に保持する形態としたが、これに限らないものとする。例えば、上記テーブルの一部又は全てを、商品表示装置10と通信可能な外部装置が保持する形態としてもよい。この形態を採用する場合、商品表示装置10は、第2通信インタフェース103を介し、外部装置が保持するテーブルから各種データの参照や読み取りを行う。
また、上記実施形態では、端末装置20から取得される利用者データに含まれた決済情報に基づき、商品の決済(電子決済)を行うこととしたが、決済方法はこれに限らないものとする。例えば、商品表示装置10に対し、電子マネー機能を備えたICカード等を別途読み取らせることで決済を行う形態としてもよい。また、商品表示装置10が現金を取り扱うことが可能な構成の場合には、現金支払いにより決済を行う形態としてもよい。
また、上記実施形態では、商品表示装置10が商品の配送手配や決済を行う形態としたが、これに限らず、端末装置20側で行う形態としてもよい。この場合、端末装置20のコントローラ201や第2連携処理部212が、商品表示装置10や第2通信インタフェース203を介して、配送会社や決済機関と交信することで、配送手配や決済を行うことができる。また、第2通信インタフェース203を用いて商品の配送手配や決済を行う場合、端末装置20は、商品表示装置10において購入候補の商品を選択した後、商品表示装置10の設置位置とは異なる場所で、商品の配送手配や決済を行うことができる。
また、上記実施形態では、購入対象となった商品を利用者宅へ配送する形態としたが、これに限らないものとする。例えば、商品表示装置10内に商品が格納されている場合には、その場で引き渡す形態としてもよい。
なお、上記実施形態の商品表示装置10(10A、10B)及び端末装置20の各装置で実行されるプログラムは、ROM等の記録媒体に予め組み込まれて提供されるものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。