JP2005055985A - 自動販売装置用コンテンツ出力システム、自動販売装置、携帯端末装置 - Google Patents

自動販売装置用コンテンツ出力システム、自動販売装置、携帯端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者が自分だけのサービスと感じられるメリットを提供し、強力に差別化する付加サービスを提供可能な自動販売装置を実現する。
【課題を解決するための手段】利用者を識別可能な利用者識別情報とその利用者に係るコンテンツとを関連付けて管理するコンテンツ管理部33と、利用者が自動販売装置Qで商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置Qに近接した際に、その利用者を識別可能な利用者識別情報を取得する利用者識別情報取得部21と、前記利用者識別情報取得部21で取得した利用者識別情報と関連付けて前記コンテンツ管理部33に管理されているコンテンツを、前記利用者に対して出力コンテンツとして出力するコンテンツ出力部24とを具備するようにした。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売装置にて商品を購入した際、付加サービスとして商品の購入者に対して該購入者が選択するコンテンツを出力するための自動販売装置用コンテンツ出力システム、自動販売装置および携帯端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から飲料や煙草をはじめとした嗜好品や、交通機関の乗車券、各種プリペイドカードを販売する販売手段として自動販売装置が広く用いられている。近年では、購入時に予め設定された映像や音声が出力される自動販売装置(例えば、特許文献1参照。)、抽選機能付きの自動販売装置(例えば、特許文献2参照。)、携帯電話での料金の決済ができる自動販売装置(例えば、特許文献3参照。)など、他の自動販売装置との差別化を図る試みがなされている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−7574号公報(第4頁、第14図)
【特許文献2】
登録実用新案3055667号公報(第2頁、第1図)
【特許文献3】
特開2003−157403号公報(第6乃至8頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような自動販売装置では、利用者が自分だけのサービスと感じられるメリットを提供し、強力に差別化する付加サービスを提供しているものではない。
【0005】
そこで、本発明は、上述する問題を解決することを主たる課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の自動販売装置用コンテンツ出力システムは、利用者が利用する自動販売装置を所定動作させることにより、前記利用者に対して、前記利用者に係る所定のコンテンツを出力し得るように構成したシステムであって、利用者を識別可能な利用者識別情報とその利用者に係るコンテンツとを関連付けて管理するコンテンツ管理部と、利用者が自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置に近接した際に、その利用者を識別可能な利用者識別情報を取得する利用者識別情報取得部と、前記利用者識別情報取得部で取得した利用者識別情報と関連付けて前記コンテンツ管理部に管理されているコンテンツを、前記利用者に対して出力コンテンツとして出力するコンテンツ出力部とを具備していることを特徴とする。
【0007】
ここで、「自動販売装置」とは、金銭を投入すれば、たばこや飲料品などの有体物たる商品が自動的に出てくる装置(いわゆる自動販売機)に限らず、例えば、ジュークボックスのように金銭を投入すれば無体物たる音楽が再生されるといったサービスを提供する装置をも含むものと定義する。また、お金を入れて動作するものに限らず、例えば、クレジットカードや携帯電話などの決済機能を利用して動作するものも含む。さらに、商品やサービスを、該自動販売装置とは別の場所で受け取るようなものであってもよい。
【0008】
このような構成によれば、利用者が自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置に近接した際に、その利用者に対して、該利用者に係るコンテンツが出力されるので、利用者は、自分だけのサービスと感じられるメリットを得ることができる。すなわち、他の自動販売装置と明らかに差別化可能な付加サービスを提供可能な自動販売装置用コンテンツ出力システムを実現することができる。
【0009】
なお、利用者を確実に識別するには、前記利用者識別情報を記憶する利用者識別情報記憶部を具備する携帯端末装置を備えるものであって、前記利用者識別情報取得部が、前記利用者識別情報記憶部に記憶する利用者識別情報を取得するように構成していることが好ましい。
【0010】
また、プライバシー等の問題を防止しつつ利用者にコンテンツを提供するためには、前記コンテンツ出力部が、前記出力コンテンツを、前記携帯端末装置の出力手段に表示または再生させるために出力することが望ましい。
【0011】
また、前記携帯端末装置の利用を管理する携帯端末利用管理部を備え、前記コンテンツ管理部が、前記携帯端末利用管理部で管理する携帯端末利用データに基づき、前記コンテンツ出力部に対して出力コンテンツの出力の制限をし得るように構成すれば、携帯端末装置の利用の推進が期待される。
【0012】
ところで、携帯端末装置を持たない利用者にもコンテンツを提供するには、前記コンテンツ出力部が、前記出力コンテンツを、前記自動販売装置の出力手段に表示または再生させるために出力することが望ましい。
【0013】
また、前記自動販売装置の利用を管理する自販機利用管理部を備え、前記コンテンツ管理部が、前記自販機利用管理部で管理する自販機利用データに基づき、前記コンテンツ出力部に対して出力コンテンツの出力の制限をし得るように構成すれば、自動販売装置の利用の推進が期待される。
【0014】
利用者に、メリットを感じさせるサービスとしては、前記出力コンテンツが、所定のカメラで略リアルタイムに撮影される映像情報を含むものや、前記出力コンテンツが、所定のマイクで略リアルタイムに収音される音情報を含むものが挙げられる。
【0015】
利用者の利便性を向上させるためには、前記コンテンツ管理部が管理するコンテンツに対して、利用者による追加、変更、削除するための登録命令を受け付けるコンテンツ登録命令受付部を備えていることが望ましい。
【0016】
他の自動販売装置との識別を確実に行うためには、前記自動販売装置が、該自動販売装置を識別するための自販機識別情報を記憶する自販機識別情報記憶部を備えていることが好ましい。
【0017】
ところで、本発明における自動販売装置の望ましい態様としては、利用者に係る所定のコンテンツを所定のタイミングで利用者に対して出力するために、利用者を識別するための利用者識別情報と利用者に係るコンテンツとを関連付けて管理する管理装置と通信可能に接続されてなる自動販売装置であって、利用者が該自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が該自動販売装置に近接した際に、その利用者を識別可能な利用者識別情報を取得する利用者識別情報取得部と、前記利用者識別情報取得部で取得した利用者識別情報に関連付けて管理されているコンテンツを、前記管理装置から受信するコンテンツ受信部と、前記コンテンツ受信部で受信したコンテンツを、前記利用者に対して出力コンテンツとして出力するコンテンツ出力部とを具備しているものが挙げられる。
【0018】
また、本発明における自動販売装置の望ましい他の態様としては、利用者に係る所定のコンテンツを所定のタイミングで利用者に対して出力し得るように構成した自動販売装置であって、利用者を識別可能な利用者識別情報と、該自動販売装置内のコンテンツ又は外部のコンテンツとを関連付けて管理するコンテンツ管理部と、利用者が自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が該自動販売装置に近接した際に、その利用者を識別可能な利用者識別情報を取得する利用者識別情報取得部と、前記利用者識別情報取得部で取得した利用者識別情報と関連付けて前記コンテンツ管理部に管理している該装置内のコンテンツ又は外部のコンテンツを、前記利用者に対して出力コンテンツとして出力するコンテンツ出力部とを具備しているものが挙げられる。
【0019】
ところで、本発明における携帯端末装置の望ましい態様としては、自動販売装置を利用する利用者に対してその利用者に係る所定のコンテンツを出力するために、利用者を識別可能な利用者識別情報とその利用者に係るコンテンツとを関連付けて管理する管理装置と、前記自動販売装置を介して間接的に通信可能に接続されてなる携帯端末装置であって、利用者を識別するための利用者識別情報を記憶する利用者識別情報記憶部と、利用者が自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置に近接した際に、前記管理装置に管理されるコンテンツを、前記利用者に対して出力させるために、前記利用者識別情報記憶部に記憶している利用者識別情報を前記自動販売装置に対して出力する利用者識別情報出力部とを備えているものが挙げられる。
【0020】
なお、前記管理装置が管理するコンテンツを、追加、変更、削除するための登録命令を受け付けるコンテンツ登録命令受付部と、前記コンテンツ登録命令受付部で受け付けたコンテンツ登録命令を前記管理装置に対して送信するコンテンツ登録命令送信部とを備えれば、利用者の利便性が向上する。
【0021】
また、本発明における携帯端末装置の望ましい他の態様としては、自動販売装置を利用する利用者に対してその利用者に係る所定のコンテンツを出力するために、利用者を識別可能な利用者識別情報と、その利用者に係るコンテンツと、自動販売装置を識別可能な自販機識別情報とを関連付けて管理する管理装置と通信可能に接続されてなる携帯端末装置であって、利用者識別情報を記憶する利用者識別情報記憶部と、自販機識別情報を自動販売装置から取得する自販機識別情報取得部と、利用者が自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置に近接した際に、前記利用者識別情報に関連付けて管理されるコンテンツを前記自動販売装置又は該携帯端末装置に表示または再生させるために、前記利用者識別情報記憶部に記憶している利用者識別情報を前記管理装置に対して出力する利用者識別情報出力部、及び、前記自販機識別情報取得部で取得した自販機識別情報を前記管理装置に対して出力する自販機識別情報出力部を備えているものが挙げられる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施形態における自動販売装置用コンテンツ出力システムの全体システムを示した全体機器構成図である。
【0024】
図1において、Pは、利用者が携帯する携帯端末装置である。Qは、自動販売装置である。Rは、前記携帯端末装置Pまたは自動販売装置Qにおいて利用者に対して出力するコンテンツを管理する管理装置である。Sは、サーバ装置である。
【0025】
そして、携帯端末装置Pと自動販売装置Qとは、例えば、Bluetooth(登録商標)などの無線通信技術を利用して双方向通信可能に接続されている。また、自動販売装置Qと、管理装置Rと、サーバ装置Sとは、インターネットINETなどの通信回線網を介して双方向通信可能に接続されている。
【0026】
以下、各装置について具体的に説明する。
【0027】
携帯端末装置Pは、例えば一般的な通話機能の他、電子メール機能やWEB表示機能等を具備したものである。そして、図2に示すように、CPU101、内部メモリ102、マイク103、スピーカ104、前記内部メモリ102に記憶されるデータなどを表示する表示手段105、基地局(図示せず)と通信するためのアンテナ部AT、自動販売装置Qと通信を行うための無線通信デバイス106、ユーザの入力操作等を受け付けるタッチキー107、前記CPU101や内部メモリ102やその他の周辺機器に電源を供給するバッテリ(図示せず)等を主な構成要素とする。
【0028】
そして、この携帯端末装置Pは、その内部メモリ102に記憶されたプログラムにしたがって前記CPU101や周辺機器を作動し、図3に示すように、利用者識別情報記憶部11、利用者識別情報出力部12、コンテンツ登録命令受付部13、コンテンツ登録命令送信部14、自販機識別情報取得部15、自販機識別情報出力部16等としての機能を発揮するようにしている。
【0029】
以下、各部を詳述する。
【0030】
利用者識別情報記憶部11は、利用者を識別するための利用者識別情報を記憶するものであって、前記内部メモリ102の所定領域に形成してなる。
【0031】
利用者識別情報出力部12は、利用者が自動販売装置Qで商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置Qに近接した際に、前記管理装置Rに管理されるコンテンツを、前記利用者に対して出力させるために、前記利用者識別情報記憶部11に記憶している利用者識別情報を前記自動販売装置Qに対して出力するものであって、前記無線通信デバイス106などを利用して構成している。
【0032】
コンテンツ登録命令受付部13は、前記管理装置Rが管理するコンテンツを、追加、変更、削除するための登録命令を受け付けるものであって、前記タッチキー107などを利用して構成している。
【0033】
コンテンツ登録命令送信部14は、前記コンテンツ登録命令受付部13で受け付けたコンテンツ登録命令を前記管理装置Rに対して送信するものであって、前記アンテナ部ATなどを利用して構成している。
【0034】
自販機識別情報取得部15は、自販機識別情報を自動販売装置Qから取得するものであって、前記無線通信デバイス106などを利用して構成している。
【0035】
自販機識別情報出力部16は、利用者が自動販売装置Qで商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置Qに近接した際に、前記利用者識別情報に関連付けて管理されるコンテンツを前記自動販売装置Q又は該携帯端末装置Pに表示または再生させるために、前記自販機識別情報取得部15で取得した自販機識別情報を前記管理装置Rに対して出力するものであって、前記アンテナ部ATなどを利用して構成している。
【0036】
自動販売装置Qは、飲料その他の商品を販売する機能を具備し、街頭や駅等、不特定多数のユーザがアクセス可能な場所に設置されるものである。そして、図4に示すように、CPU201、内部メモリ202、HDD等の外部記憶装置203、インターネットINETに接続するための通信手段204、液晶ディスプレイなどの表示手段205、音響出力手段206に加え、前記携帯端末装置Pと通信するための無線通信デバイス207や、ユーザによる商品選択などの操作入力を受け付ける選択ボタン(図示せず)を具備するほか、商品を収容する収容部(図示せず)から商品取り出し口(図示せず)に商品を移送する移送手段(図示せず)等からなる商品提供機構(図示せず)を具備している。
【0037】
そして、この自動販売装置Qは、その内部メモリ202に記憶されたプログラムにしたがって前記CPU201や周辺機器を作動し、図3に示すように、利用者識別情報取得部21、利用者識別情報送信部22、コンテンツ受信部23、コンテンツ出力部24、自販機利用管理部25、自販機利用データ送信部26、自販機識別情報記憶部27、自販機識別情報送信部28等としての機能を発揮するようにしている。
【0038】
以下、各部を詳述する。
【0039】
利用者識別情報取得部21は、利用者が該自動販売装置Qで商品の購入を行う際または利用者が該自動販売装置Qに近接した際に、その利用者を識別可能な利用者識別情報を取得するものであって、前記無線通信デバイス207などを利用して構成している。
【0040】
利用者識別情報送信部22は、前記利用者識別情報取得部21で取得した利用者識別情報を、前記管理装置Rに送信するものであって、前記通信手段204などを利用して構成している。
【0041】
コンテンツ受信部23は、前記利用者識別情報送信部22で送信した利用者識別情報に関連付けて管理されているコンテンツを、前記管理装置Rから受信するものであって、前記通信手段204などを利用して構成している。
【0042】
コンテンツ出力部24は、前記コンテンツ受信部23で受信したコンテンツを、前記利用者に対して出力コンテンツとして出力するものである。なお、このコンテンツ出力部24は、2つの出力機能を具備することができる。一方の機能は、前記出力コンテンツを、前記表示手段205、音響出力手段206に表示出力・再生出力させる機能である。他方の機能は、前記出力コンテンツを前記携帯端末装置Pに送信出力する機能である。本実施形態では、表示出力・再生出力する機能のみを具備させている。
【0043】
なお、コンテンツ出力部24に、出力コンテンツを前記携帯端末装置Pに送信出力する機能を具備させる場合には、前記携帯端末装置Pに、管理装置Rから直接(図3(a))又は自動販売装置Qから(図3(b))コンテンツを受け取るコンテンツ受付部17と、このコンテンツ受付部17で受け取ったコンテンツを表示再生するコンテンツ表示再生部18とを具備させればよい。また、このコンテンツ受付部17が、サーバ装置Sからコンテンツを直接受け取る(図示せず)といった実施態様も考えられる。
【0044】
自販機利用管理部25は、該自動販売装置Qの利用を管理するものである。
【0045】
自販機利用データ送信部26は、前記自販機利用管理部25で管理する自販機利用データを管理装置Rに送信するものであって、前記通信手段204などを利用して構成している。
【0046】
自販機識別情報記憶部27は、該自動販売装置Qを識別するための自販機識別情報を記憶するものであって、前記内部メモリ202や外部記憶装置203などの所定領域に形成してなる。
【0047】
自販機識別情報送信部28は、前記自販機識別情報記憶部27に記憶する自販機識別情報を、前記携帯端末装置Pに出力するものであって、前記無線通信デバイス207などを利用して構成している。
【0048】
管理装置Rは、一般的なデータベース機能を具備したものである。そして、図5に示すように、CPU301、内部メモリ302、HDD等の外部記憶装置303、マウスやキーボードなどの入力手段304、CRTや液晶ディスプレイなどの表示手段305、インターネットINETに接続するための通信手段306等を主な構成要素とする。
【0049】
そして、この管理装置Rは、その内部メモリ302に記憶されたプログラムにしたがって前記CPU301や周辺機器を作動し、図3に示すように、利用者識別情報受信部31、機器利用データ受信部32、コンテンツ管理部33、コンテンツ送信部34等としての機能を発揮するようにしている。
【0050】
以下、各部を詳述する。
【0051】
利用者識別情報受信部31は、前記自動販売装置Qから利用者識別情報を受信するものであって、前記通信手段306などを利用して構成している。
【0052】
機器利用データ受信部32は、前記自動販売装置Qから自販機利用データを受信するものであって、前記通信手段306などを利用して構成している。
【0053】
コンテンツ管理部33は、利用者を識別可能な利用者識別情報とその利用者に係るコンテンツとを関連付けて管理するものである。なお、本実施形態では、サーバ装置Sにあるコンテンツを管理するように構成しているが、該管理装置R内にあるコンテンツを管理可能であることは言うまでもない。また、前記機器利用データ受信部32で受信する自販機利用データに基づき、後述のコンテンツ送信部34に、コンテンツを送信させることを制限し得るように構成している。制限する方法としては、例えば、利用データが、所定期間内におけるその利用者の売り上げが所定料金に達していれば、コンテンツの送信を許可し、達していなければ、送信を不許可にするものが挙げられる。
【0054】
コンテンツ送信部34は、前記コンテンツ管理部33で管理するコンテンツを自動販売装置Qに送信するものであって、前記通信手段306などを利用して構成している。なお、図3に想像線(a)で示すように、携帯端末装置Pに直接送信するように構成することもできる。
【0055】
サーバ装置Sは、一般的なデータベース機能を具備したもので、図6に示すように、CPU401、内部メモリ402、HDD等の外部記憶装置403、マウスやキーボードなどの入力手段404、CRTや液晶ディスプレイなどの表示手段405、インターネットINETに接続するための通信手段406等を主な構成要素とする。また、図1に示すようなカメラ(図示せず)とマイク(図示せず)とを内蔵したビデオカメラVCやパソコンPCなどの他の機器と直接接続するためのIEEE1394やUSBなどの機器インタフェース407をさらに備えている。また、この機器インタフェース407は、LANインタフェースカードなどであってもよい。
【0056】
そして、このサーバ装置Sは、その内部メモリ402に記憶されたプログラムにしたがって前記CPU401や周辺機器を作動し、図3に示すように、映像音響情報取得部41、コンテンツ格納部42、リアルタイム配信部43としての機能を発揮するようにしている。
【0057】
以下、各部を詳述する。
【0058】
映像音響情報取得部41は、前記ビデオカメラのカメラで撮影する映像情報及びそのマイクで収音する音情報を取得するものであって、前記機器インタフェース407などを利用して構成している。
【0059】
コンテンツ格納部42は、前記映像音響情報取得部41で取得する映像情報や音情報をコンテンツとして格納するものであって、前記内部メモリ402や外部記憶装置403などの所定領域に形成してなる。
【0060】
リアルタイム配信部43は、前記映像音響情報取得部41で取得する映像情報や音情報を、取得するとともに略リアルタイムに、利用者に対して配信するものであって、前記通信手段406などを利用して構成している。本実施形態では、管理装置Rを介して利用者に配信するように構成しているが、管理装置Rを介さずに配信するようにしてもよい。
【0061】
次に、本実施形態の自動販売装置用コンテンツ出力システムAの動作についてフロー図などを用いて説明する。
【0062】
なお、本実施形態における自動販売装置Qは、コインの投入によって所定の電波を発生し、その電波を受けた携帯端末装置Pから利用者識別情報を取得するように構成したものとして説明を行う。
(1)携帯端末装置Pにおけるフロー
携帯端末装置Pにおいて、利用者のコイン投入により自動販売装置Qから放射される電波を受けると(ステップS101)、利用者識別情報出力部12が、利用者識別情報記憶部11に記憶している利用者識別情報を自動販売装置Qに対して出力する(ステップS102)。本実施形態において、この出力などは2.4GHz帯の電波を利用しているが、赤外線などを利用した他の方法で情報の入出力を行うこともできる。
【0063】
なお、コンテンツ登録命令受付部13で、管理装置Rが管理するコンテンツを、追加、変更、削除するための登録命令を受け付ければ、そのコンテンツ登録命令受付部13で受け付けた登録命令を、コンテンツ登録命令送信部14が管理装置Rに対して送信する。この動作は、管理装置Rに対して直接的に行われるものであるので、例えば、自動販売機から離れた自宅やオフィスなどの自動販売装置Qとの通信が不可能な領域でも行えることは言うまでも無い。
(2)自動販売装置Qにおけるフロー
自動販売装置Qにおいて、利用者識別情報取得部21が、携帯端末装置Pから利用者識別情報を取得すると(ステップS201)、利用者識別情報送信部22が、前記利用者識別情報取得部21で取得した利用者識別情報を管理装置Rに送信する(ステップ202)。そして、コンテンツ受信部23が、管理装置Rからコンテンツを受信すれば(ステップS203)、コンテンツ出力部24が受信したコンテンツを出力コンテンツとして表示手段205、音響出力手段206に表示再生する(ステップS204)。
【0064】
なお、前記ステップ202において、自販機管理部で管理する自販機利用データを、自販機利用データ送信部26に管理装置Rに送信させるようにしてもよい。
(3)管理装置Rにおけるフロー
管理装置Rにおいて、利用者識別情報受信部31が自動販売装置Qから利用者識別情報を受信すると(ステップS301)、コンテンツ管理部33が、受信した利用者識別情報に係るコンテンツをサーバ装置Sに利用者に対して配信する旨の指示を与える(ステップS302)。そして、コンテンツ送信部34が、サーバ装置Sから配信されるコンテンツを自動販売装置Qに送信する(ステップS303)。
【0065】
なお、ステップ302において、機器利用データ受信部32で自動販売装置Qから受信する自販機利用データに基づき、コンテンツの送信を制限するようにしてもよい。
(4)サーバ装置Sにおけるフロー
サーバ装置Sにおいて、管理装置Rから、利用者に対して所定のコンテンツを配信する旨の指示を受けると(ステップS401)、コンテンツ格納部42に格納しているコンテンツまたは、リアルタイム配信部43で生成されるコンテンツを管理装置Rに配信する(ステップS402)。
【0066】
以上に詳述したように、本実施形態の自動販売装置用コンテンツ出力システムAは、利用者が自動販売装置Qで商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置Qに近接した際に、利用者固有のコンテンツを提供することができる。ましてや、そのコンテンツが、例えば、非常に大事にしている自宅の子供やペットなどのリアルタイム画像や音声であれば、利用者のメリットは多大なものとなる。すなわち、利用者に対して、該利用者に係るコンテンツが出力されるので、利用者は、自分だけのサービスと感じられる大きなメリットを得ることができる。このように、他の自動販売装置と明らかに差別化可能な付加サービスを提供することができる。
【0067】
また、出力コンテンツを、携帯端末装置Pの表示手段105やスピーカ104に表示または再生させれば、プライバシー等の問題を防止しつつ利用者にコンテンツを提供することができる。
【0068】
また、前記コンテンツ出力部24が、前記出力コンテンツを、前記自動販売装置Qの表示手段205や音響出力手段206に表示または再生させるために出力すれば、携帯端末装置Pを持たない利用者にもコンテンツを好適に提供できる。
【0069】
また、前記コンテンツ管理部33が管理するコンテンツに対して、利用者による追加、変更、削除するための登録命令を受け付けるコンテンツ登録命令受付部14を携帯端末装置Pに備えているので、利用者の利便性もよい。
【0070】
なお、本実施形態における自動販売装置Qは、金銭(現金の他、プリペイドカード、クレジットカードも可)の投入によって所定の電波を発生し、その電波を受けた携帯端末装置Pから利用者識別情報を取得するように構成したものとして説明を行ったが、利用者が自動販売装置Qに近づいたとき、すなわち、携帯端末装置Pが自動販売装置Qに近づいたときに携帯端末装置Pから利用者識別情報を取得するように構成してもよい。また、ユーザにより選択ボタン(図示せず)が操作されたときに携帯端末装置Pから利用者識別情報を取得するといったものなど、携帯端末装置Pから利用者識別情報を取得する方法は、実施態様に応じて適宜設定可能である。
【0071】
また、携帯端末装置Pに利用者識別情報を記憶させているが、ICカードに利用者識別情報を記憶させるなど、利用者識別情報を記憶させる対象は、携帯端末装置Pに限られない。
【0072】
さらに、上述の構成では、自動販売装置Qが利用者識別情報を取得して携帯端末装置Pを識別するように構成しているが、携帯端末装置Pが自動販売装置Qを識別可能な自販機識別情報を取得し、その自動販売装置Qを識別するといった実施態様も考えられる。
【0073】
この場合には、携帯端末装置Pが自動販売装置Qに近づいたときに、携帯端末装置Pの自販機識別情報取得部15に、自動販売装置Qの自販機識別情報を取得させ、取得した自販機識別情報を自販機識別情報出力部16が、管理装置Rに送信するように構成し、さらに、管理装置Rのコンテンツ管理部33が、受信した自販機識別情報と対応するコンテンツをコンテンツ送信部34に送信させるようにすればよい。このとき、利用者に係るコンテンツをその利用者に対して出力するために、利用者識別情報も携帯端末装置Pから管理装置Rに送信されることは言うまでも無い。
【0074】
また、携帯端末装置Pに、その利用を管理する携帯端末利用管理部(図示せず)を備え、前記コンテンツ管理部33が、前記携帯端末利用管理部で管理する携帯端末利用データに基づき、前記コンテンツ出力部24に対して出力コンテンツの出力の制限をし得るように構成してもよい。このように構成すれば、例えば、携帯端末装置Pの使用料金が少なければ、出力コンテンツの出力を制限するといった条件設定もできるので、携帯端末装置Pの利用の推進が期待できる。
【0075】
また、利用者に係る所定のコンテンツの状態の変化を管理するコンテンツ状態変化管理部を具備するように、該システムを構成し、このコンテンツ状態変化管理部が前記コンテンツに状態の変化があった場合に、そのコンテンツを出力するようにしてもよい。ここで、状態の変化とは、例えば、そのコンテンツが、歌手に係るものであれば、その歌手が新曲をリリースしたとき等が挙げられる。このようにすれば、該システムは、利用者がいち早く所望の情報を得られる情報発信機能を発揮するので、他のシステムと明らかに差別化可能な付加サービスを提供することができる。また、そのコンテンツが自宅の犬に係るものであれば、その犬が吠えたときが挙げられる。このようにすれば、該システムは、セキュリティ機能を発揮するので、他のシステムと明らかに差別化可能な付加サービスを提供することができる。
【0076】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上に詳述した本発明によれば、利用者を識別可能な利用者識別情報とその利用者に係るコンテンツとを関連付けて管理するコンテンツ管理部と、利用者が自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置に近接した際に、その利用者を識別可能な利用者識別情報を取得する利用者識別情報取得部と、前記利用者識別情報取得部で取得した利用者識別情報と関連付けて前記コンテンツ管理部に管理されているコンテンツを、前記利用者に対して出力コンテンツとして出力するコンテンツ出力部とを具備しているので、利用者が自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置に近接した際に、その利用者に対して、該利用者に係るコンテンツが出力されるので、利用者は、自分だけのサービスと感じられるメリットを得ることができる。すなわち、他の自動販売装置と明らかに差別化可能な付加サービスを提供可能な自動販売装置用コンテンツ出力システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における全体機器構成図。
【図2】同実施形態における携帯端末装置の機器構成図。
【図3】同実施形態における自動販売装置用コンテンツ出力システムの機能構成図。
【図4】同実施形態における自動販売装置の機器構成図。
【図5】同実施形態における管理装置の機器構成図。
【図6】同実施形態におけるサーバ装置の機器構成図。
【図7】同実施形態における携帯端末装置の動作を示すフローチャート。
【図8】同実施形態における自動販売装置の動作を示すフローチャート。
【図9】同実施形態における管理装置の動作を示すフローチャート。
【図10】同実施形態におけるサーバ装置の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
A・・・自動販売装置用コンテンツ出力システム
P・・・携帯端末装置
Q・・・自動販売装置
R・・・管理装置
11・・・利用者識別情報記憶部
12・・・利用者識別情報出力部
13・・・コンテンツ登録命令受付部
14・・・コンテンツ登録命令送信部
15・・・自販機識別情報取得部
16・・・自販機識別情報出力部
21・・・利用者識別情報取得部
23・・・コンテンツ受信部
24・・・コンテンツ出力部
25・・・自販機利用管理部
27・・・自販機識別情報記憶部
33・・・コンテンツ管理部

Claims (15)

  1. 利用者が利用する自動販売装置を所定動作させることにより、前記利用者に対して、前記利用者に係る所定のコンテンツを出力し得るように構成したシステムであって、
    利用者を識別可能な利用者識別情報とその利用者に係るコンテンツとを関連付けて管理するコンテンツ管理部と、
    利用者が自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置に近接した際に、その利用者を識別可能な利用者識別情報を取得する利用者識別情報取得部と、
    前記利用者識別情報取得部で取得した利用者識別情報と関連付けて前記コンテンツ管理部に管理されているコンテンツを、前記利用者に対して出力コンテンツとして出力するコンテンツ出力部とを具備していることを特徴とする自動販売装置用コンテンツ出力システム。
  2. 前記利用者識別情報を記憶する利用者識別情報記憶部を具備する携帯端末装置を備えるものであって、
    前記利用者識別情報取得部が、前記利用者識別情報記憶部に記憶する利用者識別情報を取得するように構成していることを特徴とする請求項1記載の自動販売装置用コンテンツ出力システム。
  3. 前記コンテンツ出力部が、前記出力コンテンツを、前記携帯端末装置の出力手段に表示または再生させるために出力することを特徴とする請求項2記載の自動販売装置用コンテンツ出力システム。
  4. 前記携帯端末装置の利用を管理する携帯端末利用管理部を備え、
    前記コンテンツ管理部が、前記携帯端末利用管理部で管理する携帯端末利用データに基づき、前記コンテンツ出力部に対して出力コンテンツの出力の制限をし得るように構成していることを特徴とする請求項2または3記載の自動販売装置用コンテンツ出力システム。
  5. 前記コンテンツ出力部が、前記出力コンテンツを、前記自動販売装置の出力手段に表示または再生させるために出力することを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の自動販売装置用コンテンツ出力システム。
  6. 前記自動販売装置の利用を管理する自販機利用管理部を備え、
    前記コンテンツ管理部が、前記自販機利用管理部で管理する自販機利用データに基づき、前記コンテンツ出力部に対して出力コンテンツの出力の制限をし得るように構成していることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の自動販売装置用コンテンツ出力システム。
  7. 前記出力コンテンツが、所定のカメラで略リアルタイムに撮影される映像情報を含むものであることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の自動販売装置用コンテンツ出力システム。
  8. 前記出力コンテンツが、所定のマイクで略リアルタイムに収音される音情報を含むものであることを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の自動販売装置用コンテンツ出力システム。
  9. 前記コンテンツ管理部が管理するコンテンツに対して、利用者による追加、変更、削除するための登録命令を受け付けるコンテンツ登録命令受付部を備えていることを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の自動販売装置用コンテンツ出力システム。
  10. 前記自動販売装置が、該自動販売装置を識別するための自販機識別情報を記憶する自販機識別情報記憶部を備えていることを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の自動販売装置用コンテンツ出力システム。
  11. 利用者に係る所定のコンテンツを所定のタイミングで利用者に対して出力するために、利用者を識別するための利用者識別情報と利用者に係るコンテンツとを関連付けて管理する管理装置と通信可能に接続されてなる自動販売装置であって、
    利用者が該自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が該自動販売装置に近接した際に、その利用者を識別可能な利用者識別情報を取得する利用者識別情報取得部と、
    前記利用者識別情報取得部で取得した利用者識別情報に関連付けて管理されているコンテンツを、前記管理装置から受信するコンテンツ受信部と、
    前記コンテンツ受信部で受信したコンテンツを、前記利用者に対して出力コンテンツとして出力するコンテンツ出力部とを具備していることを特徴とする自動販売装置。
  12. 利用者に係る所定のコンテンツを所定のタイミングで利用者に対して出力し得るように構成した自動販売装置であって、
    利用者を識別可能な利用者識別情報と、該自動販売装置内のコンテンツ又は外部のコンテンツとを関連付けて管理するコンテンツ管理部と、
    利用者が自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が該自動販売装置に近接した際に、その利用者を識別可能な利用者識別情報を取得する利用者識別情報取得部と、
    前記利用者識別情報取得部で取得した利用者識別情報と関連付けて前記コンテンツ管理部に管理している該装置内のコンテンツ又は外部のコンテンツを、前記利用者に対して出力コンテンツとして出力するコンテンツ出力部とを具備していることを特徴とする自動販売装置。
  13. 自動販売装置を利用する利用者に対してその利用者に係る所定のコンテンツを出力するために、利用者を識別可能な利用者識別情報とその利用者に係るコンテンツとを関連付けて管理する管理装置と、前記自動販売装置を介して間接的に通信可能に接続されてなる携帯端末装置であって、
    利用者を識別するための利用者識別情報を記憶する利用者識別情報記憶部と、
    利用者が自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置に近接した際に、前記管理装置に管理されるコンテンツを、前記利用者に対して出力させるために、前記利用者識別情報記憶部に記憶している利用者識別情報を前記自動販売装置に対して出力する利用者識別情報出力部とを備えていることを特徴とする携帯端末装置。
  14. 前記管理装置が管理するコンテンツを、追加、変更、削除するための登録命令を受け付けるコンテンツ登録命令受付部と、
    前記コンテンツ登録命令受付部で受け付けたコンテンツ登録命令を前記管理装置に対して送信するコンテンツ登録命令送信部とを備えていることを特徴とする請求項13記載の携帯端末装置。
  15. 自動販売装置を利用する利用者に対してその利用者に係る所定のコンテンツを出力するために、利用者を識別可能な利用者識別情報と、その利用者に係るコンテンツと、自動販売装置を識別可能な自販機識別情報とを関連付けて管理する管理装置と通信可能に接続されてなる携帯端末装置であって、
    利用者識別情報を記憶する利用者識別情報記憶部と、
    自販機識別情報を自動販売装置から取得する自販機識別情報取得部と、
    利用者が自動販売装置で商品の購入を行う際または利用者が自動販売装置に近接した際に、前記利用者識別情報に関連付けて管理されるコンテンツを前記自動販売装置又は該携帯端末装置に表示または再生させるために、前記利用者識別情報記憶部に記憶している利用者識別情報を前記管理装置に対して出力する利用者識別情報出力部、及び、前記自販機識別情報取得部で取得した自販機識別情報を前記管理装置に対して出力する自販機識別情報出力部を備えていることを特徴とする携帯端末装置。
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JP2014102587A (ja) * 2012-11-16 2014-06-05 Toshiba Tec Corp 情報表示装置、端末装置、情報表示システム及びプログラム

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