以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
本発明において取り扱う商品は、映像、音声、画像などのデジタルデータ、それらに関連する関連情報、その他の現実に配達される商品などを意図している。また、商品がテレビ放送、インターネット放送、携帯電話網などのネットワークを介して提供されるデジタルデータである場合、一つの商品が複数のサーバやネットワークから提供されることも可能である。
[実施の形態1]
<情報通信システム1の全体構成>
まず、図1を参照して、本実施の形態に係る情報通信システム1の全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る情報通信システム1の全体構成を示すイメージ図である。
本実施の形態に係る情報通信システム1は、液晶テレビ(第1の通信装置)600と、リモートコントローラ300と、携帯電話500(第2の通信装置)と、課金サーバ700(第1のサーバ)と、コンテンツサーバ800(第2のサーバ)とを含む。なお、課金サーバ700およびコンテンツサーバ800は同一サービス(サーバ)で構成されていてもよい。
液晶テレビ600は、Webページなどの画像を表示する。液晶テレビ600は、たとえば、プラズマテレビなどディスプレイを保有する他の装置であってもよい。また、液晶テレビ600は、画像を表示するための表示装置と、当該表示装置に表示させるための画像データを送信する画像データ送信装置とから構成される装置であってもよい。画像データ送信装置としては、たとえば、STB(Set Top Box)、HDDレコーダ、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダ、BD(Blu-ray Disc)レコーダ等が挙げられる。
液晶テレビ600は、ネットワーク80を介してコンテンツサーバ800に接続可能である。液晶テレビ600は、コンテンツサーバ800からWebページのデータをダウンロードしたり、商品としてのデジタルデータをダウンロードしたりする。
携帯電話500は、電話網と、無線によりデータ通信可能である。電話網は、たとえば、携帯電話のための電話網である。携帯電話500は、PDA(Personal Digital Assistance)、ノート型パーソナルコンピュータ、電子辞書、スマートフォンなどのような、ユーザが持ち運ぶことができる情報通信端末であってもよい。
携帯電話500は、ネットワーク70を介して課金サーバ700とデータ通信を行なう。携帯電話500は、ユーザ認証を行ない、認証結果を課金サーバ700に送信する。
リモートコントローラ300は、液晶テレビ600とデータ通信を行なう。リモートコントローラ300は、たとえば、赤外線を用いて、液晶テレビ600にチャンネルの切り換え命令を送信したり、商品の選択命令を送信したり、通信端末の選択命令を送信したりする。
携帯電話500と、液晶テレビ600とは、無線または有線でデータ通信を行なう。すなわち、携帯電話500と、液晶テレビ600と、リモートコントローラ300とから、映像表示システムが構成される。
コンテンツサーバ800は、ネットワーク80を介して、コンテンツ自体およびコンテンツに関連する情報等を液晶テレビ600に提供するサーバである。コンテンツは、たとえば、静止画像データ、動画像データ、音楽データ等である。コンテンツが、たとえば、番組の動画像データである場合、コンテンツに関連する情報とは、たとえば、番組情報、コンテンツの価格、コンテンツのデータ量などである。コンテンツサーバ800は、ワークステーションやパーソナルコンピュータであってもよい。
また、コンテンツサーバ800は、コンテンツや他の商品を販売するためのWebページ情報を記憶する。コンテンツサーバ800は、液晶テレビ600らの要求に応じて、液晶テレビ600のユーザが所望する商品の販売サイトのWebページを示すためのデータを、ネットワーク80を介して液晶テレビ600へと送信する。
課金サーバ700は、ネットワーク70を介して、携帯電話500との間で課金処理を行なう。たとえば、課金サーバ700は、携帯電話500からユーザの認証結果、商品を識別するための情報、商品の価格などを受信して、ユーザのクレジットカード番号を使って商品の価格に見合う金額を引き落としたりする。クレジットカードによる決済以外にも、例えば、携帯電話通信事業者における通話料に対する課金・決済や、携帯電話に搭載されている電子マネー機能による決済であってもよい。また、先払い、後払いのいずれの形態であってもよい。
<情報通信システム1の動作概要>
次に、図1を参照して、本実施の形態に係る情報通信システム1の動作概要について説明する。以下では、ユーザが、液晶テレビ600を利用して商品を閲覧し、携帯電話500を利用してユーザ認証を行なうことによって、当該商品(デジタルデータ)を購入する場合について説明する。
まず、設定段階の動作概要について説明する。ステップ(1)として、携帯電話500は、ユーザを認証するための認証情報を記憶する。携帯電話500は、携帯電話500のユーザ(たとえば所有者)の指紋画像やサイン画像などを認証情報として登録する。なお、指紋やサインの画像そのものではなく、それらから抽出した情報であってもよい。
ステップ(2)として、携帯電話500は、自身を液晶テレビ600に登録する。このとき、携帯電話500と液晶テレビ600とは、Bluetooth(登録商標)を利用してペアリングを行なう。液晶テレビ600は、携帯電話500をBluetooth(登録商標)の相手として登録する。すなわち、液晶テレビ600は、携帯電話500を識別するための情報を記憶することによって、携帯電話500をユーザ登録する。
ステップ(3)として、液晶テレビ600は、ネットワーク80を介して、携帯電話500をコンテンツサーバ800が提供するサービスにユーザ登録する。コンテンツサーバ800は、携帯電話500を識別するための情報をサービスに対応付けて記憶することによって、携帯電話500を当該サービスに登録する。ここまでが、設定段階である。
次に、端末選択段階の動作概要について説明する。ステップ(4)として、ユーザは、液晶テレビ600を利用してWebページを閲覧しながら、リモートコントローラ300を利用して商品を選択する。より詳細には、液晶テレビ600は、コンテンツサーバ800からのWebページをユーザに表示する。Webページは、提示する商品に関する情報(商品の名称、商品の画像、商品の価格、購入条件など)を含む。
ユーザがリモートコントローラ300を用いて所望の商品を選択すると、液晶テレビ600は、自身が通信可能であって、識別情報の取得やユーザ認証が可能な携帯電話500を探索する。識別情報の取得やユーザ認証が可能な携帯電話500は、自身が識別情報の取得やユーザ認証が可能である旨を液晶テレビ600に応答する。液晶テレビ600は、携帯電話500からの応答メッセージを受け付けて、ネットワーク80を介して検出された(探索された)携帯電話500の識別情報や選択命令をコンテンツサーバ800に送信する。
ステップ(5)として、コンテンツサーバ800は、上記の通信可能な携帯電話500のうち上述の設定段階にて既にユーザ登録されている携帯電話500に関する識別情報を液晶テレビ600に送信する。
ステップ(6)として、液晶テレビ600は、選択された商品に関する情報(第1の情報)と認証命令とを携帯電話500に送信する。より詳細には、本実施の形態においては、液晶テレビ600は、リモートコントローラ300などを介してユーザから認証用の携帯電話500を選択する命令を受け付ける。すなわち、液晶テレビ600は、コンテンツサーバ800から識別情報を受信した携帯電話500のうちのユーザによって選択された携帯電話500に対して、選択された商品に関する情報(第1の情報)と認証命令とを送信する。なお、液晶テレビ600は、第1の情報を認証命令として携帯電話500に送信してもよい。
次に、認証・購入段階の動作概要について説明する。ステップ(7)として、携帯電話500はユーザ認証を行なう。より詳細には、たとえば、携帯電話500は、第1の情報を受け付けて、ユーザの指によるタッチ操作を受け付ける。携帯電話500は、指紋画像を識別情報として取得する。この場合、携帯電話500は、指紋認証を行なう。あるいは、携帯電話500は、第1の情報を受け付けて、スタイラスペンによるタッチ操作を受け付ける。携帯電話500は、サイン画像を識別情報として取得する。この場合、携帯電話500は、サイン認証を行なう。
あるいは、携帯電話500は、カードのICチップや磁気テープを読み取って識別情報を取得する。この場合は、ICチップや磁気テープに格納されているデータに基づいてユーザ認証を行なう。
ステップ(8)として、携帯電話500は、ネットワーク70を介して認証結果と第1の情報とを課金サーバ700に送信する。課金サーバ700は、認証結果と第1の情報とに基づいて、ユーザから料金を徴収する。すなわち、課金サーバ700は、選択された商品に対応する課金処理(あるいは決済処理)を行なう。
ステップ(9)として、課金サーバ700は、課金処理が正常に完了すると、課金処理が完了した旨のメッセージをネットワーク70を介して携帯電話500に送信する。なお、携帯電話500と課金サーバ700とのやり取りはこれに限らず、課金・決済の方法によって様々な形であってよい。
ステップ(10)として、携帯電話500は、課金処理が完了した旨のメッセージを液晶テレビ600に送信する。液晶テレビ600は、ネットワーク80を介して、課金処理が完了した旨のメッセージをコンテンツサーバ800に送信する。
ステップ(11)として、コンテンツサーバ800は、課金処理が完了した旨のメッセージを受け付けて、ネットワーク80を介して選択された商品(デジタルデータ)を液晶テレビ600に送信する。このとき、コンテンツサーバ800は、図示しないネットワークを介して、課金サーバ700に課金処理の完了を確認してもよい。液晶テレビ600は、商品(デジタルデータ)を携帯電話500に送信する。これによって、携帯電話500は、商品(デジタルデータ)に基づいて、コンテンツを表示することが可能になる。
ただし、液晶テレビ600は、コンテンツサーバ800からの商品(デジタルデータ)を自身のHDDなどに格納してもよい。この場合、液晶テレビ600は、HDDの商品(デジタルデータ)に基づいて、コンテンツを表示することが可能になる。
また、コンテンツサーバ800は、課金処理が完了した旨のメッセージを受け付けて、当該メッセージをコンテンツサーバ800の管理者に表示してもよい。当該管理者は、当該メッセージに基づいて商品を携帯電話500のユーザに配送してもよい。
このように、本実施の形態に係る情報通信システム1は、液晶テレビ600が第1の情報を携帯電話500に送信するため、携帯電話500は当該第1の情報を表示したり、当該第1の情報に基づいて課金サーバ700とともに課金処理を行なうことが可能になる。すなわち、本実施の形態に係る情報通信システム1は、液晶テレビ600が第1の情報を携帯電話500に送信すること、携帯電話500が第1の情報を表示すること、携帯電話500が識別情報を読み取ること、携帯電話500が認証処理を行なうこと、携帯電話500が第1の情報と認証結果とに基づいて課金サーバ700とともに課金処理を行なうことができる。
以下、このような機能を実現するための構成について詳述する。
<携帯電話500の構成>
まず、図2を参照して、情報通信システム1を構成する携帯電話500の具体的構成の一態様について説明する。図2は、本実施の形態に係る携帯電話500および液晶テレビ600の構成を示すブロック図である。なお、図2は、説明のために、記録媒体555も示している。記録媒体555には、後述するプログラム180Aが記録されている。すなわち、プログラム180Aは、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体555自身もプログラム製品として流通される。
携帯電話500は、CPU510と、一時記憶部522と、記憶部520とを含む。
記憶部520は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部520は、CPU510によってデータアクセスされる。記憶部520は、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)である。記憶部520は、プログラム180A、後述する認証情報180B、商品テーブル180L、その他の各種データ等を記憶する。プログラム180Aは、後述する、リモートコントローラプログラムを含む。
CPU510は、記憶部520に記憶されたプログラム180Aに従って、携帯電話500内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。CPU510は、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)およびその他の演算機能を有する回路のいずれであってもよい。
一時記憶部522は、CPU510によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部522は、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDR−SDRAM(Double Data Rate SDRAM)、RDRAM(Rambus Dynamic Random Access Memory(登録商標))、Direct−RDRAM(Direct Rambus Dynamic Random Access Memory(登録商標))、その他、データを揮発的に記憶保持可能な構成を有する回路のいずれであってもよい。
携帯電話500は、さらに、VDP532と、VRAM(Video Random Access Memory)536と、タッチパネル530とを含む。
VRAM536は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
CPU510は、記憶部520に記憶されたプログラム180Aに従って、VDP532に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像をタッチパネル530に表示させる指示である。
VDP532はタッチパネル530と接続されている。VDP532は、CPU510からの描画指示に応じて、記憶部520内の後述するプログラム180Aからフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM536を利用して画像を生成する。そして、VDP532は、VRAM536に記憶された画像データを読出し、タッチパネル530に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
本実施の形態に係るタッチパネル530は、ユーザの識別情報を読み取る。本実施の形態に係るタッチパネル530の詳細な構成については後述する。
携帯電話500は、さらに、入力部540と、記録媒体アクセス部556を含む。
CPU510は、入力部540に含まれる、複数のボタンのうち、短押操作または長押操作があったボタンに対応するボタン信号を、入力部540から受信する。CPU510は、受信したボタン信号に応じた処理を行なう。
記録媒体アクセス部556は、記録媒体555が前述の記録媒体挿入部から携帯電話500に挿入(装着)されると、記録媒体555にデータアクセス可能となる。これにより、記録媒体アクセス部556は、記録媒体555から、プログラム180Aを読出すことが可能となる。
記録媒体555に記憶されているプログラム180Aは、CPU510のインストール処理により、記録媒体アクセス部556により読み出され、CPU510が、プログラム180Aを、記憶部520に記憶させる。このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部520に格納されており、インストール処理は、CPU510が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
なお、記憶部520には、プログラム180Aがインストールされていなくてもよい。この場合、CPU510は、記録媒体アクセス部556を介して、記録媒体555に記憶されたプログラム180Aを読み出して、プログラム180Aに基づいた所定の処理を行なう。記録媒体555には、さらに、コンテンツデータ等も記録されている。コンテンツデータは、たとえば、音楽データ、動画像データ等である。
記録媒体555は、フロッピー(登録商標)ディスク、CF(Compact Flash(登録商標)) カード、SM(Smart Media(登録商標))、MMC(Multi Media Card(登録商標))、SD(Secure Digital(登録商標))メモリーカード、メモリースティック(登録商標)、xDピクチャーカード(登録商標)および上記以外の不揮発性メモリのいずれであってもよい。また、ハードディスクなどの磁気メモリであってもよい。
携帯電話500は、さらに、通信部(通信インターフェイス)560と、通信部(通信インターフェイス)562とを含む。
通信部560は、CPU510とデータの送受信を行なう。また、通信部560は、液晶テレビ600と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。
通信部560は、USB(Universal Serial Bus)1.1またはUSB2.0の規格に基づく、シリアル転送を行なう通信用インターフェイスの機能を有する。なお、シリアル転送を行なう通信用インターフェイスの規格は、USB1.1またはUSB2.0に限定されることなく他の規格であってもよい。
さらに、通信部560は、パラレル転送を行なう通信用インターフェイスの機能を有していてもよい。パラレル転送を行なう通信用インターフェイスは、たとえば、セントロニクス準拠の規格またはIEEE1284(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1284)の規格に準拠したインターフェイスである。また、通信部560は、IEEE1394またはSCSI規格に基づく通信用インターフェイスの機能を有していてもよい。
また、通信部560は、さらに、無線データ通信機能を有する。無線データ通信機能は、Bluetooth(登録商標)を使用して、無線でデータ通信を行なう機能を有する。なお、無線データ通信は、Bluetooth(登録商標)を使用した方式に限定されることなく、たとえば、赤外線等を使用した他の通信方式や無線LANの規格である、IEEE802.11a、IEEE802.11bおよびIEEE802.11gのいずれかに基づく無線技術であってもよい。通信部560は、CPU510からの制御指示に応じて、液晶テレビ600と無線でデータ通信を行なう。
通信部562は、CPU510と、データの送受信を行なう。通信部562は、無線LANの規格である、IEEE802.11a、IEEE802.11bおよびIEEE802.11gのいずれかに基づく無線技術を利用してデータ通信を行なう機能を有する。なお、無線技術は、IEEE802.11a、IEEE802.11bおよびIEEE802.11gのいずれかに基づく技術に限定されることはなく、その他の無線技術であってもよい。したがって、通信部562は、無線により、通信部50とデータ通信を行なうことができる。
また、通信部562は、さらに、イーサネット(登録商標)を利用した通信用インターフェイスの機能を有する。したがって、通信部562は、たとえば、LANケーブルを介して、通信部50とデータ通信を行なうことができる。
したがって、本実施の形態における携帯電話500は、ネットワーク70から、通信部50および通信部562を介して、プログラムのダウンロード処理を行ない、記憶部520に格納することもできる。この場合、当該ダウンロードしたプログラムは、プログラム180Aである。
CPU510は、ネットワーク70からダウンロードしたプログラム(プログラム180A)に従って、所定の処理を行なう。このダウンロード用プログラムは、予め、記憶部520に格納されており、ダウンロード処理は、CPU510が、ダウンロード用プログラムに基づいて行なう。なお、プログラム等のダウンロードは後述する通信部566で行なってもよい。
携帯電話500は、さらに、アンテナ564と、通信部566とを含む。
アンテナ564は、通信部566と接続されている。すなわち、両者は、通信インターフェイスを実現する。通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号を送受信する機能を有する。通信部566は、CPU510により指示された周波数の無線通信信号を、アンテナ564を介して受信する。無線通信信号は、音声データ、文字データおよび画像データ等を含む信号である。
通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号により、図示しない最寄の基地局と通信を行なう。最寄の基地局は、電話網と通信を行なうことができる。したがって、通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号により、最寄の基地局を介して、電話網と通信を行なう。通信部566は、無線通信信号を受信した場合、当該無線通信信号を復調し、復調した無線通信信号に基づくデータを、CPU510へ送信する。また、通信部566は、無線通信信号を送信する場合、CPU510からデータ(たとえば、音声データ)を受信し、当該データを、所定のプロトコルに基づいて、無線通信信号に変換する。そして、通信部566は、アンテナ564を利用して、変換した無線通信信号を、図示しない最寄の基地局を介して、電話網へ送信する。
通信部566は、最寄の基地局と通信を行なうことで、基地局の位置を示す情報(以下、基地局位置情報ともいう)も取得可能である。通信部566は、CPU510からの制御指示に応じて、取得した基地局位置情報を、CPU510へ送信する。CPU510は、受信した基地局位置情報に基づいて、携帯電話500の位置を大まかに把握することができる。
また、通信部566は、GPS(Global Positioning System)機能を有する。GPS機能とは、人口衛星と通信して、携帯電話500の位置(緯度、経度、高度等に基づく位置)の情報(以下、GPS位置情報ともいう)を取得する機能である。通信部566は、CPU510からの制御指示に応じて、GPS位置情報を取得し、CPU510へ送信する。
CPU510は、音声出力部570、音声入力部574とデータ通信する。
CPU510が、音声データを音声出力部570へ送信すると、音声出力部570は、CPU510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
ユーザが音声入力部574に含まれるマイクに対して音声を発すると、音声入力部574は、マイクにより取得した音声を音声データに変換して、音声データを、CPU510へ送信する。
CPU510は、LED576、撮像部578とデータ通信する。LED576は、CPU510からの制御指示に基づいて、光を発する。
撮像部578は、CPU510からの制御指示に基づいて、前述の撮像処理を行ない、撮像画像データをCPU510へ送信する。CPU510は、撮像画像データを受信すると、撮像画像データを、一時記憶部522、記憶部520および記録媒体555のいずれかに記憶させる。
携帯電話500は、さらに、振動部579を含む。振動部579は、CPU510からの制御指示に基づいて、携帯電話500を振動させる機能を有する。振動部579は、たとえば、電話の着信、電子メールの受信時に、CPU510からの制御指示に基づいて、携帯電話500を振動させる。
携帯電話500は、さらに、RFID577を含む。RFID577は、たとえば、FeliCa(登録商標)などのRFID(Radio Frequency Identification)に基づく集積回路で、非接触で図示しない読み取り端末と通信を行なう。また、RFID577は、CPU510からの制御指示に基づいて、端末IDなどのデータを出力する。
(タッチパネル530のハードウェア構成)
次に、図3を参照して、本実施の形態に係るタッチパネル530の具体的構成の一態様について説明する。図3は、本実施の形態に係るタッチパネル530のハードウェア構成を表わすブロック図である。
タッチパネル530は、ドライバ130と、光センサ内蔵液晶パネル140(以下、液晶パネル140ともいう)と、内部IF178と、バックライト179と、画像処理エンジン180とを含む。
ドライバ130は、液晶パネル140およびバックライト179を駆動するための駆動回路である。ドライバ130に含まれる各種の駆動回路については、後述する。
液晶パネル140は、液晶ディスプレイの機能と光センサの機能とを備えたデバイスである。つまり、液晶パネル140は、液晶を用いた画像の表示と、光センサを用いたセンシングとを行なうことができる。液晶パネル140の詳細については、後述する。
内部IF(Interface)178は、VDP536およびCPU510と、タッチパネル530と、の間でデータの遣り取りを仲介する。
バックライト179は、液晶パネル140の裏面に配置された光源である。バックライト179は、当該裏面に対して均一な光を照射する。
画像処理エンジン180は、ドライバ130を介して液晶パネル140の動作を制御する。ここで、当該制御は、内部IF178を介してCPU510およびVDP532から送られてくる各種データに基づいて行われる。なお、当該各種データは、後述するコマンドを含む。また、画像処理エンジン180は、液晶パネル140から出力されるデータを処理し、処理したデータを内部IF178を介してCPU510に送る。さらに、画像処理エンジン180は、ドライバ制御部181と、タイマ182と、信号処理部183とを含む。
ドライバ制御部181は、ドライバ130に対して制御信号を送ることによりドライバ130の動作を制御する。また、ドライバ制御部181は、CPU510およびVDP532から送られてくるコマンドを解析する。そして、ドライバ制御部181は、当該解析の結果に基づいた制御信号をドライバ130に送る。ドライバ130の動作の詳細については、後述する。
タイマ182は、時刻情報を生成し、信号処理部183に対して時刻情報を送る。
信号処理部183は、上記光センサから出力されるデータを受け取る。ここで、上記光センサから出力されるデータはアナログデータであるため、信号処理部183は、まず当該アナログデータをデジタルデータに変換する。さらに、信号処理部183は、当該デジタルデータに対して、CPU510およびVDP532から送られてくるコマンドの内容に応じたデータ処理を行なう。そして、信号処理部183は、上記データ処理を行った後のデータと、タイマ182から取得した時刻情報とを含んだデータ(以下、応答データと称する)をCPU510に送る。また、信号処理部183は、後述するスキャンデータを連続して複数格納できるRAM(図示せず)を備えている。
上記コマンドは、上記光センサによりセンシングを指示するセンシングコマンドを含む。当該センシングコマンドの詳細および上記応答データの詳細については、後述する(図8〜図10)。
なお、タイマ182は、必ずしも画像処理エンジン180に備えられている必要はない。たとえば、タイマ182は、タッチパネル530内における、画像処理エンジン180の外部に備えられていてもよい。あるいは、タイマ182は、CPU510に備えられていてもよい。
ここで、タッチパネル530は、システム液晶に含まれている。なお、システム液晶とは、液晶パネル140の周辺機器を当該液晶パネル140のガラス基板上に一体形成することにより得られるデバイスである。本実施の形態では、ドライバ130(バックライト179を駆動する回路を除く)と、内部IF178と、画像処理エンジン180とが、液晶パネル140のガラス基板上に一体形成されている。なお、タッチパネル530が、必ずしもシステム液晶を用いて構成されている必要はなく、ドライバ130(バックライト179を駆動する回路を除く)と、内部IF178と、画像処理エンジン180とが、上記ガラス基板以外の基板に構成されていてもよい。
(液晶パネル140の構成および駆動について)
次に、液晶パネル140の構成と、当該液晶パネル140の周辺回路の構成とについて説明する。図4は、液晶パネル140の構成と、当該液晶パネル140の周辺回路とを示した図である。
図4を参照して、液晶パネル140は、画素回路141と、光センサ回路144と、走査信号線Giと、データ信号線SRjと、データ信号線SGjと、データ信号線SBjと、センサ信号線SSjと、センサ信号線SDjと、読出信号線RWiと、リセット信号線RSiとを含む。なお、iは、1≦i≦mを満たす自然数であり、jは1≦j≦nを満たす自然数である。
また、図3に示したタッチパネル530のドライバ130は、液晶パネル140の周辺回路として、走査信号線駆動回路131と、データ信号線駆動回路132と、光センサ駆動回路133と、スイッチ134と、アンプ135とを含む。
走査信号線駆動回路131は、図3に示すドライバ制御部181から制御信号TC1を受ける。そして、走査信号線駆動回路131は、制御信号TC1に基づき、各走査信号線(G1〜Gm)に対して、走査信号線G1から順に予め定められた電圧を印加する。より詳しくは、走査信号線駆動回路131は、単位時間毎に走査信号線(G1〜Gm)の中から1つの走査信号線を順次選択し、当該選択した走査信号線に対して後述するTFT(Thin Film Transistor)142のゲートをターンオンできるだけの電圧(以下、ハイレベル電圧)を印加する。なお、選択されていない走査信号線に対しては、ハイレベル電圧を印加することなく、ローレベル電圧を印加したままとする。
データ信号線駆動回路132は、図3に示すドライバ制御部181から画像データ(DR,DG,DB)を受ける。そして、データ信号線駆動回路132は、3n個のデータ信号線(SR1〜SRn,SG1〜SGn,SB1〜SBn)に対して、上記単位時間毎に、1行分の画像データに対応する電圧を順次印加する。
なお、ここでは、いわゆる線順次方式と呼ばれる駆動方式を用いて説明したが、駆動方式はこれに限定されるものではない。
画素回路141は、1つの画素の輝度(透過率)を設定するための回路である。また、画素回路141は、マトリクス状にm×n個配されている。より詳しくは、画素回路141は、図4の縦方向にm個、横方向にn個配されている。
画素回路141は、Rサブピクセル回路141rと、Gサブピクセル回路141gと、Bサブピクセル回路141bとからなる。これら3つの回路(141r,141g,141b)は、それぞれ、TFT142と、画素電極と対向電極とからなる1組の電極対143と、図示しないコンデンサとを含む。
なお、n型のトランジスタとp型のトランジスタとを作れるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を実現できること、キャリア(電子または正孔)の移動速度がアモルファスシリコン薄膜トランジスタ(a-Si TFT)に比べて数百倍早いことなどから、タッチパネル530では、TFT142として多結晶シリコン薄膜トランジスタ(p-Si TFT)が用いられる。なお、TFT142は、n型チャネルの電界効果トランジスタであるとして説明する。ただし、TFT142がp型チャネルの電界効果トランジスタであってもよい。
Rサブピクセル回路141r内のTFT142のソースはデータ信号線SRjに接続されている。また、当該TFT142のゲートは走査信号線Giに接続されている。さらに、当該TFT142のドレインは、電極対143の画素電極に接続される。そして、画素電極と対向電極との間には、液晶が配される。なお、Gサブピクセル回路141gおよびBサブピクセル回路141bについても、各TFT142のソースが接続されるデータ信号線が異なる以外は、Rサブピクセル回路141rと同じ構成である。このため、これら2つの回路(141g,141b)についての説明は、繰り返さない。
ここで、画素回路141における輝度の設定について説明する。まず、走査信号線Giに上記ハイレベル電圧を印加する。当該ハイレベル電圧の印加により、TFT142のゲートがターンオンする。このようにTFT142のゲートがターンオンした状態で、各データ信号線(SRj,SGj,SBj)に対して、それぞれ指定された電圧(1画素分の画像データに対応する電圧)を印加する。これにより、当該指定された電圧に基づいた電圧が画素電極に印加される。その結果、画素電極と対向電極との間に電位差が生じる。この電位差に基づいて、液晶が応答し、画素の輝度は予め定められた輝度に設定される。なお、当該電位差は、上記図示しないコンデンサ(補助容量)によって、次のフレーム期間において走査信号線Giが選択されるまで保持される。
光センサ駆動回路133は、図3に示すドライバ制御部181から制御信号TC2を受ける。
そして、光センサ駆動回路133は、制御信号TC2に基づき、単位時間毎にリセット信号線(RS1〜RSm)の中から1つの信号線を順次選択し、当該選択した信号線に対して、予め定められたタイミングで通常よりもハイレベルな電圧VDDRを印加する。なお、選択されていないリセット信号線に対しては、選択されたリセット信号線に印加した電圧よりも低い電圧VSSRを印加したままとする。たとえば、電圧VDDRを0Vに、電圧VSSRを−5Vに設定すればよい。
また、光センサ駆動回路133は、制御信号TC2に基づき、単位時間毎に読出信号線(RW1〜RWm)の中から1つの信号線を順次選択し、当該選択した信号線に対して、予め定められたタイミングで通常よりもハイレベルな電圧VDDを印加する。なお、選択されていない読出信号線に対しては、上記電圧VSSRを印加したままとする。たとえば、VDDの値を8Vに設定すればよい。
なお、電圧VDDRを印加するタイミング、および電圧VDDを印加するタイミングについては、後述する。
光センサ回路144は、フォトダイオード145と、コンデンサ146と、TFT147とを含む。なお、以下では、TFT147がn型チャネルの電界効果トランジスタであるとして説明する。ただし、TFT147がp型チャネルの電界効果トランジスタであってもよい。
フォトダイオード145のアノードは、リセット信号線RSiに接続されている。一方、フォトダイオード145のカソードは、コンデンサ146の一方の電極に接続されている。また、コンデンサ146の他方の電極は、読出信号線RWiに接続されている。なお、以下では、フォトダイオード145とコンデンサ146との接続点をノードNと称する。
TFT147のゲートは、ノードNに接続されている。また、TFT147のドレインは、センサ信号線SDjに接続されている。さらに、TFT147のソースは、センサ信号線SSjに接続されている。光センサ回路144を用いたセンシングの詳細については、後述する。
スイッチ134は、センサ信号線(SD1〜SDn)に対して、予め定められた電圧を印加するか否かを切り換えるために設けられたスイッチである。スイッチ134の切り換え動作は、光センサ駆動回路133により行われる。なお、スイッチ134が導通状態となった場合にセンサ信号線(SD1〜SDn)に印加される電圧については、後述する。
アンプ135は、各センサ信号線(SS1〜SSn)から出力された電圧を増幅する。なお、増幅された電圧は、図3に示した信号処理部183に送られる。
なお、画素回路141を用いて画像を液晶パネル140に表示させるタイミングと、光センサ回路144を用いてセンシングするタイミングとについては、画像処理エンジン180が制御する。
図5は、液晶パネル140とバックライト179との断面図である。図5を参照して、液晶パネル140は、アクティブマトリクス基板151Aと、対向基板151Bと、液晶層152とを含む。対向基板151Bは、アクティブマトリクス基板151Aに対向して配されている。液晶層152は、アクティブマトリクス基板151Aと対向基板151Bとに挟まれている。バックライト179は、アクティブマトリクス基板151Aに関し液晶層152と反対側に配されている。
アクティブマトリクス基板151Aは、偏光フィルタ161と、ガラス基板162と、電極対143を構成する画素電極143aと、フォトダイオード145と、データ信号線157と、配向膜164とを含む。さらに、図5には示していないが、アクティブマトリクス基板151Aは、図4に示した、コンデンサ146と、TFT147と、TFT142と、走査信号線Giとを含む。
また、アクティブマトリクス基板151Aにおいては、バックライト179側から、偏光フィルタ161、ガラス基板162、画素電極143a、および配向膜164が、この順に配されている。フォトダイオード145とデータ信号線157とは、ガラス基板162の液晶層152側に形成されている。
対向基板151Bは、偏光フィルタ161と、ガラス基板162と、遮光膜163と、カラーフィルタ(153r,153g,153b)と、電極対143を構成する対向電極143bと、配向膜164とを含む。
また、対向基板151Bにおいては、液晶層152側から、配向膜164、対向電極143b、カラーフィルタ(153r,153g,153b)、ガラス基板162、および偏光フィルタ161が、この順に配されている。遮光膜163は、カラーフィルタ(153r,153g,153b)と同一の層に形成されている。
カラーフィルタ153rは、赤色の波長の光を透過させるフィルタである。カラーフィルタ153gは、緑色の波長の光を透過させるフィルタである。カラーフィルタ153bは、青色の波長の光を透過させるフィルタである。ここで、フォトダイオード145は、カラーフィルタ153bに対向する位置に配されている。
液晶パネル140は、外光やバックライト179などの光源により発せられた光を遮ったり又は当該光を透過させたりすることによって、画像の表示をする。具体的には、液晶パネル140は、画素電極143aと対向電極143bとの間に電圧を印加することにより液晶層152の液晶分子の向きを変化させ、上記光を遮ったり、あるいは透過させる。ただし、液晶だけでは光を完全に遮ることができないため、特定の偏光方向の光のみを透過させる偏光フィルタ161を配置している。
なお、フォトダイオード145の位置は、上記の位置に限定されるものではなく、カラーフィルタ153rに対向する位置やカラーフィルタ153gに対向する位置に設けることも可能である。
ここで、光センサ回路144の動作について説明する。図6は、光センサ回路144を動作させる際のタイミングチャートを示した図である。図6において、電圧VINTは、光センサ回路144内のノードNにおける電位を示している。また、電圧VPIXは、図4に示したセンサ信号線SSjからの出力電圧であって、アンプ135によって増幅される前の電圧を示している。
以下では、光センサ回路144をリセットするためのリセット期間と、光センサ回路144を用いて光をセンシングするためのセンシング期間と、センシングした結果を読み出す読出期間とに分けて説明する。
まず、リセット期間について説明する。リセット期間においては、リセット信号線RSiに印加する電圧を、ローレベル(電圧VSSR)からハイレベル(電圧VDDR)へと瞬間的に切り換える。一方、読出信号線RWiに印加する電圧は、ローレベル(電圧VSSR)のままとする。このように、リセット信号線RSiに上記ハイレベルの電圧を印加することにより、フォトダイオード145の順方向(アノード側からカソード側)に電流が流れ始める。その結果、ノードNの電位である電圧VINTは、以下の式(1)で示す値となる。なお、式(1)では、フォトダイオード145における順方向の電圧降下量をVfとしている。
VINT=VSSR+|VDDR−VSSR|−Vf … (1)
それゆえ、ノードNの電位は、図6に示すとおり、電圧VDDRよりもVfだけ小さな値となる。
ここで、電圧VINTは、TFT147のゲートをターンオンさせる閾値以下であるため、センサ信号線SSjからの出力はない。このため、電圧VPIXは変化しない。また、コンデンサ146の電極間には、上記電圧VINT分の差が生じる。このため、コンデンサ146には、当該差に応じた電荷が蓄積される。
次に、センシング期間について説明する。リセット期間に続くセンシング期間においては、リセット信号線RSiに印加する電圧は、ハイレベル(電圧VDDR)からローレベル(電圧VSSR)へと瞬間的に切り換わる。一方、読出信号線RWiに印加する電圧は、ローレベル(電圧VSSR)のままとする。
このように、リセット信号線RSiに印加する電圧をローレベルに変化させることにより、ノードNの電位は、リセット信号線RSiの電圧および読出信号線RWiの電圧よりも高くなる。このため、フォトダイオード145においては、カソード側の電圧がアノード側の電圧よりも高くなる。つまり、フォトダイオード145は、逆バイアスの状態となる。このような逆バイアスの状態において、光源からの光をフォトダイオード145が受光すると、フォトダイオード145のカソード側からアノード側へと電流が流れ始める。その結果、図6に示すとおり、ノードNの電位(つまり、電圧VINT)は時間の経過とともに低くなる。
なお、このように電圧VINTが低下し続けるため、TFT147のゲートはターンオンした状態にはならない。それゆえ、センサ信号線SSjからの出力はない。このため、電圧VPIXは変化しない。
次に、読出期間について説明する。センシング期間に続く読出期間においては、リセット信号線RSiに印加する電圧をローレベル(電圧VSSR)のままとする。一方、読出信号線RWiに印加する電圧は、ローレベル(電圧VSSR)からハイレベル(電圧VDD)へと瞬間的に切り換わる。ここで、電圧VDDは、電圧VDDRよりも高い値である。
このように、読出信号線RWiにハイレベルの電圧を瞬間的に印加することにより、図6に示すとおり、コンデンサ146を介してノードNの電位が引き上げられる。なお、ノードNの電位の上昇幅は、読出信号線RWiに印加する電圧に応じた値となる。ここで、ノードNの電位(つまり、電圧VINT)が、TFT147のゲートをターンオンさせる閾値以上まで引き上げられるため、TFT147のゲートがターンオンする。
この際、TFT147のドレイン側に接続されたセンサ信号線SDj(図4参照)に予め一定電圧を印加しておけば、TFT147のソース側に接続されたセンサ信号線SSjからは、図6のVPIXのグラフに示すとおり、ノードNの電位に応じた電圧が出力される。
ここで、フォトダイオード145が受光する光の量(以下、受光量と称する)が少ないと、図6のVINTのグラフに示す直線の傾きが緩やかになる。その結果、電圧VPIXは、受光量が多い場合に比べて高くなる。このように、光センサ回路144は、フォトダイオード145の受光量に応じて、センサ信号線SSjに出力する電圧の値を変化させる。
ところで、上記においては、m×n個存在する光センサ回路のうち、1つの光センサ回路144に着目して、その動作を説明した。以下では、液晶パネル140における各光センサ回路の動作について説明する。
まず、光センサ駆動回路133は、n個のセンサ信号線(SD1〜SDn)の全てに対して、予め定められた電圧を印加する。次に、光センサ駆動回路133は、リセット信号線RS1に対して、通常よりもハイレベルな電圧VDDRを印加する。なお、他のリセット信号線(RS2〜RSm)および読出信号線(RW1〜RWm)については、ローレベルの電圧を印加したままの状態とする。これにより、図4における1行目のn個の光センサ回路が、上述したリセット期間に入る。その後、1行目のn個の光センサ回路は、センシング期間に入る。さらに、その後、1行目のn個の光センサ回路は、読出期間に入る。
なお、n個のセンサ信号線(SD1〜SDn)の全てに対して予め定められた電圧を印加するタイミングは、上記のタイミングに限定されず、少なくとも読出期間前に印加されるタイミングであればよい。
1行目のn個の光センサ回路の読出期間が終了すると、光センサ駆動回路133は、リセット信号線RS2に対して、通常よりもハイレベルな電圧VDDRを印加する。つまり、2行目のn個の光センサ回路のリセット期間に入る。リセット期間が終了すると、2行目のn個の光センサ回路は、センシング期間に入り、その後は、読出期間に入る。
以降は、上述した処理が、順に、3行目のn個の光センサ回路、4行目のn個の光センサ回路、…m行目のn個の光センサ回路に対して行われる。その結果、センサ信号線(SS1〜SSn)からは、1行目のセンシング結果、2行目のセンシング結果、…、m行目のセンシング結果が、この順に出力される。
なお、タッチパネル530においては、上記のように行毎にセンシングが行われるとともに、行毎にセンシング結果が液晶パネル140から出力される。このため、以下では、液晶パネル140から出力される1行目からm行目までのm行分の電圧に関するデータに対して、信号処理部183が上述したデータ処理を行った後のデータを、「スキャンデータ」と称する。つまり、スキャンデータとは、スキャン対象物(たとえば、ユーザの指)をスキャンすることにより得られる画像データを指す。また、当該スキャンデータに基づいて表示された画像を、「スキャン画像」と称する。さらに、以下では、センシングを「スキャン」と称する。
また、上記においては、m×n個の光センサ回路全てを用いてスキャンを行なう構成を例に挙げたが、これに限定されるものではない。予め選択された光センサ回路を用いて、液晶パネル140の表面の一部の領域に関してスキャンを行なうことも構成としてもよい。
以下では、携帯電話500が、両構成のいずれの構成をも採れるものとする。さらに、当該構成間の切り換えは、入力部540を介した入力などに基づくCPU510およびVDP532から送られてくるコマンドにより行われるものとする。なお、液晶パネル140の表面の一部の領域に関してスキャンを行なう場合、画像処理エンジン180が、スキャン対象領域の設定を行なう。なお、当該領域の設定を、入力部540を介してユーザが指定できる構成としてもよい。
このように、液晶パネル140の表面の一部の領域に関してスキャンを行なう場合には、画像の表示に関し、以下のような利用の態様がある。1つ目は、上記一部の領域(以下、スキャン領域と称する)以外の表面の領域において、画像を表示させる態様である。2つ目は、上記スキャン領域以外の表面の領域において、画像を表示させない態様である。いずれの態様とするかは、CPU510およびVDP532から画像処理エンジン180に送られてくるコマンドに基づく。
図7は、液晶パネル140とバックライト179との断面図であって、スキャンの際にフォトダイオード145がバックライト179からの光を受光する構成を示した図である。
図7を参照して、ユーザの指900が液晶パネル140の表面に接触している場合、バックライト179から発せられた光の一部は、当該接触している領域ではユーザの指900(略平面)にて反射される。そして、フォトダイオード145は、当該反射された光を受光する。
また、指900が接触していない領域においても、バックライト179から発せられた光の一部は、ユーザの指900にて反射される。この場合においても、フォトダイオード145は、当該反射された光を受光する。ただし、当該領域においては液晶パネル140の表面に指900が接触していないため、指900が接触している領域よりも、フォトダイオード145の受光量は少なくなる。なお、バックライト179から発せられた光のうち、ユーザの指900に到達しない光のほとんどについては、フォトダイオード145は受光できない。
ここで、バックライト179を、少なくともセンシング期間においては点灯させておくことにより、光センサ回路144は、ユーザの指900により反射した光の光量に応じた電圧をセンサ信号線SSjから出力することができる。このように、バックライト179の点灯と消灯とを制御することにより、液晶パネル140では、指900の接触位置、指900の接触している範囲(指900の押圧力によって定まる)、液晶パネル140の表面に対する指900の方向などに応じて、センサ信号線(SS1からSSn)から出力される電圧が変化することになる。
以上により、タッチパネル530は、指900によって光が反射されることにより得られる像(以下、反射像とも称する)をスキャンすることができる。なお、指900以外のスキャン対象物としては、スタイラスペン99やカードに印刷されたバーコードなどが挙げられる。より詳細には、タッチパネル530は、指900からの反射光に基づいて指紋画像を取得したり、スタイラスペン99からの反射光に基づいてセンシング毎のスタイラスペン99とタッチパネル530との接触座標を取得したり、カードに記載されたバーコードからの反射光に基づいてユーザIDを取得したりすることができる。
ところで、本実施の形態においては、携帯電話500の表示装置としてタッチパネルを例に挙げて説明しているが、タッチパネルの代わりに有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの他のパネルと他の認証デバイスとを用いてもよい。
(データについて)
次に、センシングコマンドについて説明する。なお、タッチパネル530においては、画像処理エンジン180は、センシングコマンドの内容を解析し、当該解析の結果に従ったデータ(つまり、応答データ)をCPU510に送り返す。
図8は、センシングコマンドの概略構成を示した図である。図8を参照して、センシングコマンドは、ヘッダのデータ領域DA01と、タイミングを示すデータ領域DA02と、データ種別を示すデータ領域DA03と、読取方式を示すデータ領域DA04と、画像階調を示すデータ領域DA05と、解像度を示すデータ領域DA06と、予備のデータ領域DA07とを含む。
図9は、センシングコマンドの各領域におけるデータの値と、当該値が示す意味内容とを示した図である。
図9を参照して、タイミングを示すデータ領域に「00」が設定されたセンシングコマンドは、画像処理エンジン180に対して、そのときのスキャンデータの送信を要求する。つまり、センシングコマンドは、当該センシングコマンドを画像処理エンジン180が受信した後に、光センサ回路144を用いてスキャンすることにより得られるスキャンデータの送信を要求する。また、タイミングを示すデータ領域に「01」が設定されたセンシングコマンドは、スキャン結果に変化があったときのスキャンデータの送信を要求する。さらに、タイミングを示すデータ領域に「10」が設定されたセンシングコマンドは、一定周期毎にスキャンデータの送信を要求する。
データ種別を示すデータ領域に「001」が設定されたセンシングコマンドは、部分画像における中心座標の座標値の送信を要求する。また、データ種別を示すデータ領域に「010」が設定されたセンシングコマンドは、スキャン結果が変化した部分画像のみの送信を要求する。なお、スキャン結果が変化したとは、前回のスキャン結果と今回のスキャン結果が異なっていることを指す。さらに、データ種別を示すデータ領域に「100」が設定されたセンシングコマンドは、全体画像の送信を要求する。
ここで、「全体画像」とは、m×n個の光センサ回路を用いてスキャンした際に、各光センサ回路から出力される電圧に基づいて、画像処理エンジン180により生成された画像である。また、「部分画像」とは、全体画像の一部である。部分画像に関して、スキャン結果が変化した部分画像のみの送信を要求する構成とした理由については後述する。
なお、上記座標値と上記部分画像または上記全体画像とを同時に要求する構成としてもよい。また、液晶パネル140の表面の一部の領域に関してスキャンを行なう構成の場合には、上記全体画像はスキャンが行われる領域に対応した画像となる。
読取方式を示すデータ領域に「00」が設定されたセンシングコマンドは、バックライト179を点灯してスキャンすることを要求する。また、読取方式を示すデータ領域に「01」が設定されたセンシングコマンドは、バックライト179を消灯してスキャンすることを要求する。なお、バックライト179を消灯してスキャンする構成については後述する(図13)。さらに、読取方式を示すデータ領域に「10」が設定されたセンシングコマンドは、反射と透過とを併用してスキャンすることを要求する。なお、反射と透過とを併用するとは、バックライト179を点灯してスキャンする方式と、バックライトを消灯してスキャンする方式とを切り換えて、スキャン対象物のスキャンを行なうことを指す。
画像階調を示すデータ領域に「00」が設定されたセンシングコマンドは、白黒の2値の画像データを要求する。たとえば、CPU510が、接触領域を示すデータとして2値画像データを画像処理エンジン180に要求してもよい。画像処理エンジン180が、後述する取得部5102を実現してもよい。また、画像階調を示すデータ領域に「01」が設定されたセンシングコマンドは、多階調の画像データを要求する。さらに、画像階調を示すデータ領域に「10」が設定されたセンシングコマンドは、RGBのカラーの画像データを要求する。
解像度を示すデータ領域に「0」が設定されたセンシングコマンドは、解像度の高い画像データを要求する。また、解像度を示すデータ領域に「1」が設定されたセンシングコマンドは、解像度の低い画像データを要求する。
また、センシングコマンドには、図8および図9に示したデータ以外に、スキャンを行なう領域(光センサ回路144を駆動する画素の領域)の指定、スキャンを行なうタイミング、バックライト179の点灯のタイミングなどが記述されている。
図10は、応答データの概略構成を示した図である。応答データは、センシングコマンドの内容に応じたデータであって、タッチパネル530の画像処理エンジン180がCPU510に対して送信するデータである。
図10を参照して、応答データは、ヘッダのデータ領域DA11と、座標を示すデータ領域DA12と、時刻を示すデータ領域DA13と、画像を示すデータ領域DA14とを含む。ここで、座標を示すデータ領域DA12には、部分画像の中心座標の値が書き込まれる。また、時刻を示すデータ領域には、画像処理エンジン180のタイマ182から取得した時刻情報が書き込まれる。さらに、画像を示すデータ領域には、画像処理エンジン180により処理がされた後の画像データ(つまり、スキャンデータ)が書き込まれる。
図11は、指900をスキャンすることにより得られた画像(つまり、スキャン画像)を示した図である。図11を参照して、太実線で囲まれた領域W1の画像が全体画像であり、破線で囲まれた領域P1の画像が部分画像である。また、太線で示した十字の中心点C1が、中心座標となる。
本実施の形態では、矩形の領域であって、かつセンサ信号線SSjからの出力電圧が予め定められた値以上となった光センサ回路が備えられた画素(つまり、予め定められた階調または予め定められた輝度以上の画素)全てを含む領域を、部分画像の領域としている。
また、中心座標は、部分画像の領域における各画素の階調を考慮して決定される座標である。具体的には、中心座標は、部分画像内の各画素に関し、画素の階調と、当該画素と上記矩形の中心点(つまり図心)との距離とに基づき、重み付け処理を行なうことにより決定される。つまり、中心座標は、部分画像の図心とは必ずしも一致しない。
ただし、必ずしも中心座標の位置は上記に限定されるものではなく、中心座標を上記図心の座標あるいは図心の近傍の座標としてもよい。
センシングコマンドのデータ種別を示すデータ領域に「001」が設定されている場合には、画像処理エンジン180は、座標を示すデータ領域DA12に上記中心座標の値を書き込む。この場合、画像処理エンジン180は、画像を示すデータ領域DA14には画像データを書き込まない。画像処理エンジン180は、上記中心座標の値の書き込みを行なった後、当該中心座標の値を含む応答データをCPU510に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「001」が設定されている場合には、センシングコマンドは、画像データの出力を要求せずに、中心座標の値の出力を要求する。
また、センシングコマンドのデータ種別を示すデータ領域に「010」が設定されている場合には、画像処理エンジン180は、画像を示すデータ領域DA14に、スキャン結果が変化した部分画像の画像データを書き込む。この場合、画像処理エンジン180は、中心座標の値を座標を示すデータ領域DA12に書き込まない。画像処理エンジン180は、上記スキャン結果が変化した部分画像の画像データの書き込みを行なった後、当該部分画像の画像データを含む応答データをCPU510に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「010」が設定されている場合には、センシングコマンドは、中心座標の値の出力を要求せずに、スキャン結果が変化した部分画像の画像データの出力を要求する。
なお、上記のように、スキャン結果が変化した部分画像のみの送信を要求する構成とした理由は、スキャンデータのうち部分画像の領域のスキャンデータが、当該領域以外のスキャンデータよりも重要度の高いデータであること、および、指900などのスキャン対象物との接触状態により、スキャンデータのうち部分画像の領域に相当する領域のスキャンデータが変化しやすいことによる。
また、センシングコマンドのデータ種別を示すデータ領域に「011」が設定されている場合には、画像処理エンジン180は、座標を示すデータ領域DA12に中心座標の値を書き込むとともに、画像を示すデータ領域DA14にスキャン結果が変化した部分画像の画像データを書き込む。その後、画像処理エンジン180は、当該中心座標の値と当該部分画像の画像データとを含む応答データをCPU510に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「011」が設定されている場合には、センシングコマンドは、中心座標の値の出力と、スキャン結果が変化した部分画像の画像データの出力とを要求する。
また、センシングコマンドのデータ種別を示すデータ領域に「100」が設定されている場合には、画像処理エンジン180は、図10に示した応答データの画像を示すデータ領域DA14に、全体画像の画像データを書き込む。この場合、画像処理エンジン180は、中心座標の値を座標を示すデータ領域DA12に書き込まない。画像処理エンジン180は、上記全体画像の画像データの書き込みを行なった後、当該全体画像の画像データを含む応答データをCPU510に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「100」が設定されている場合には、センシングコマンドは、中心座標の値の出力を要求せずに、全体画像の画像データの出力を要求する。
また、センシングコマンドのデータ種別を示すデータ領域に「101」が設定されている場合には、画像処理エンジン180は、座標を示すデータ領域DA12に中心座標の値を書き込むとともに、画像を示すデータ領域DA14に全体画像の画像データを書き込む。その後、画像処理エンジン180は、当該中心座標の値と当該全体画像の画像データとを含む応答データをCPU510に送る。このように、データ種別を示すデータ領域に「101」が設定されている場合には、センシングコマンドは、中心座標の値の出力と、全体画像の画像データの出力とを要求する。
(CPU510の機能構成)
図2に戻って、携帯電話500のCPU510が有する機能について説明する。本実施の形態に係るCPU510は、通信制御部5101と、取得部5102と、認証部5103と、登録部5104の機能を有する。具体的には、CPU510は、プログラム180Aを実行することによって、上記の機能を実現する。
通信制御部5101は、通信部560を利用することによって、携帯電話500が有する各種の機能を示す情報を液晶テレビ600に送信する。たとえば、通信制御部5101は、液晶テレビ600からのメッセージを受け付けて、携帯電話500を識別するための端末ID、端末の名称、認証機能の有無、課金および決済機能の有無、情報読取機能の有無、現在の通信の可否などを示す情報を液晶テレビ600に送信する。また、通信制御部5101は、通信部562を利用することによって、後述する認証結果を課金サーバ700に送信する。
取得部5102は、タッチパネル530から識別情報としての画像データを取得する。たとえば、後述する認証部5103が指紋認証を行なう場合には、取得部5102はタッチパネル530から指紋画像を示す画像データを取得する。
たとえば、後述する認証部5103がサイン認証を行なう場合には、取得部5102はタッチパネル530から順次接触領域を示す画像データを取得する。そして、取得部5102は、順次接触領域の中心座標(重心座標)を計算して、当該中心座標の軌跡(サイン画像)を識別情報として取得する。すなわち、取得部5102は、タッチパネル530から接触領域の中心座標(重心座標)を順次取得して、当該中心座標の軌跡(サイン画像)を識別情報として取得する。
認証部5103は、指紋認証を行なう場合、取得部5102が取得した指紋画像と、予め設定段階にて記憶部520が記憶している認証情報(指紋画像)180Bとに基づいて、両者が実質的に一致するか否かを判断する。認証部5103は、両者が実質的に一致する場合、ユーザ認証が成功したと判断し、両者が実質的に一致しない場合、ユーザ認証が失敗したと判断する。
認証部5103は、サイン認証を行なう場合、取得部5102が取得したサイン画像と、予め設定段階にて記憶部520が記憶している認証情報(サイン画像)180Bとに基づいて、両者が実質的に一致するか否かを判断する。認証部5103は、両者が実質的に一致する場合、ユーザ認証が成功したと判断し、両者が実質的に一致しない場合、ユーザ認証が失敗したと判断する。
登録部5104は、指紋認証を行なう場合、ユーザ登録を行なう際に、すなわち設定段階にて、取得部5102が取得した指紋画像を認証情報として記憶部520に記憶する。登録部5104は、サイン認証を行なう場合、ユーザ登録を行なう際に、すなわち設定段階にて、取得部5102が取得したサイン画像を認証情報として記憶部520に記憶する。
(携帯電話500の変形例)
ただし、携帯電話500は、タッチパネル530の代わりにカードリーダなどを含んでもよい。この場合には、取得部5102は、当該カードリーダにユーザが所有している認証カードのICチップや磁気テープなどを読取らせることによって、ユーザの識別情報を取得する。
<液晶テレビ600の構成>
次に、図2を参照して、情報通信システム1を構成する液晶テレビ600の具体的構成の一態様について説明する。
液晶テレビ600は、CPU610と、一時記憶部622と、記憶部620とを含む。
記憶部620は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部620は、CPU610によってデータアクセスされる。記憶部620は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、記憶部620は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。記憶部620には、プログラム180C、後述する録画データ180D、後述する登録端末リスト180E、液晶テレビ600を識別するための装置ID、その他の各種データ等が記憶されている。
図12を参照して、登録端末リスト180Eについて説明する。図12は、記憶部620が記憶する登録端末リスト180Eのデータ構造を示すイメージ図である。
登録端末リスト180Eは、液晶テレビ600が登録した各携帯電話500に関する情報を格納する。すなわち、登録端末リスト180Eには、過去に機器登録(ペアリング)が成功した携帯電話500毎に、識別情報やその他の情報が格納される。本実施の形態に係る登録端末リスト180Eは、登録された携帯電話500毎に、登録順を示す登録番号、携帯電話500を識別するための端末ID、端末の名称、認証機能の有無、課金および決済機能の有無、情報読取機能の有無、現在の通信の可否を格納する。
本実施の形態に係るCPU610は、所定のタイミング(商品が選択されたときなど)で、各携帯電話500との通信が可能か否かを判断する。そして、CPU610は、判断結果に基づいて、登録端末リストの通信の可否の欄を更新する。
CPU610は、記憶部620に記憶されたプログラム180Cに従って、液晶テレビ600内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。CPU610は、前述のCPU510と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
一時記憶部622は、CPU610によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部622は、前述の一時記憶部522と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
液晶テレビ600は、さらに、アンテナ602と、チューナ605と、データ処理部607とを含む。
アンテナ602は、チューナ605と接続されている。チューナ605は、CPU610により指示された周波数の放送信号を、アンテナ602を介して受信する。チューナ605は、ディジタル放送およびアナログ放送に基づく放送信号を受信する機能を有する。
放送信号は、画像データ、音声データ、テキストデータ、EPGデータを含む。なお、放送信号が、ディジタル放送に基づく信号である場合、放送信号は、さらに、前述したBMLデータ等が含まれる。チューナ605は、受信した放送信号を、データ処理部607へ送信する。
データ処理部607は、受信した放送信号を復調し、復調データとする。受信した放送信号が、アナログ放送に基づく信号である場合、データ処理部607は、以下の処理を行なう。まず、データ処理部607は、復調データを、デコード処理し、画像データおよび音声データを取得するとともに、放送信号の垂直帰線区間から、テキストデータ、EPGデータを取得する。
そして、データ処理部607は、CPU610から、ディスプレイ630に画像を表示させるための表示指示を受信すると、画像データを、後述するVDP632へ送信する。VDP632は、画像データを受信すると、ディスプレイ630に画像データに基づく画像(動画像または静止画像)を表示させる。
また、データ処理部607は、CPU610から、録画処理を行なうための録画指示を受信すると、画像データおよび音声データを圧縮して、録画データ180Dとして、記憶部620に記憶させる。録画データ180Dは、MPEG2形式で圧縮されたデータである。なお、録画データ180Dは、MPEG2形式で圧縮されたデータに限定されることなく、他の形式で圧縮されたデータであってもよい。ここで、他の形式とは、たとえば、MPEG1、H.264等の形式である。
また、受信した放送信号が、ディジタル放送に基づく信号である場合、データ処理部607は、以下の処理を行なう。まず、データ処理部607は、復調データを、ディジタル放送の規格に基づいてデコード処理し、デコードデータにする。デコードデータには、画像データ、音声データ、テキストデータ、EPGデータ、BMLデータが含まれる。デコードデータに含まれる、画像データおよび音声データは、MPEG2形式で圧縮されたデータである。なお、デコードデータに含まれる、画像データおよび音声データは、MPEG2形式で圧縮されたデータに限定されることなく、他の形式で圧縮されたデータであってもよい。ここで、他の形式とは、たとえば、MPEG1、H.264等の形式である。
そして、データ処理部607は、CPU610から、ディスプレイ630に画像データを表示させるための表示指示を受信すると、表示指示により指定されたチャンネルのデコードデータに含まれる画像データを、後述するVDP632へ送信する。VDP632は、画像データを受信すると、ディスプレイ630に画像データに基づく画像(動画像または静止画像)を表示させる。
以下においては、チューナ605が受信した放送信号に基づく画像であって、かつ、ディスプレイ630に表示される画像を、TV画像ともいう。なお、液晶テレビ600を操作するための後述するリモートコントローラ300に設けられる、“1”〜“12”の数字ボタンの押下操作で、直接、選局可能なTV画像のチャンネルの種類の数は、最大で12個であるとする。当然のことながら、リモートコントローラ300に設けられる数字ボタンの数が多ければ多いほど、直接、選局可能なTV画像のチャンネルの種類の数は多くなる。
リモートコントローラ300の“1”〜“12”の数字ボタンには、それぞれ、“1”〜“12”のリモートコントローラチャンネル番号が設定される。たとえば、“3”の数字ボタンには、リモートコントローラチャンネル番号“3”が設定される。また、1つのリモートコントローラチャンネル番号には、1つのTV画像のチャンネルを登録可能である。たとえば、リモートコントローラチャンネル番号“1”に対し、TV画像のチャンネル番号“8”が登録されているとする。この場合、リモートコントローラ300の“1”の数字ボタンが、ユーザにより押下処理されることにより、リモートコントローラ300から、チャンネル番号“8”のTV画像を選局するためのリモートコントローラ信号が、液晶テレビ600へ送信される。
なお、液晶テレビ600は、複数種類のTV画像を同時に、ディスプレイ630に表示する機能を有する。また、液晶テレビ600は、TV画像と、他の種類の画像とを同時に、ディスプレイ630に表示する機能を有する。
また、データ処理部607は、CPU610から、録画処理を行なうための録画指示を受信すると、録画指示により指定されたチャンネルのデコードデータを、録画データとして、記憶部620に記憶させる。この場合の録画データを、以下においては、コンテンツともいう。この場合、録画データには、画像データ、音声データ、テキストデータおよびBMLデータが含まれる。
液晶テレビ600は、さらに、VDP632と、VRAM636とを含む。
VRAM636は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
CPU610は、記憶部620に記憶されたプログラム180Cに従って、VDP632に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像をディスプレイ630に表示させる指示である。
VDP632はディスプレイ630と接続されている。VDP632は、CPU610からの描画指示に応じて、記憶部620内の後述するプログラム180Cからフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM636を利用して画像を生成する。そして、VDP632は、VRAM636に記憶された画像データを読出し、ディスプレイ630に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
液晶テレビ600は、さらに、入力部640を含む。
入力部640は、図示されない複数のボタンを含む。複数のボタンは、液晶テレビ600の外部に設けられている。複数のボタンのうち、いずれかのボタンがユーザにより押下操作されると、入力部640は、押下操作されたボタンに対応するボタン信号を、CPU610へ送信する。CPU610は、受信したボタン信号に基づいて、所定の処理を行なう。
液晶テレビ600は、さらに、通信部(通信インターフェイス)660と、通信部(通信インターフェイス)662とを含む。
通信部660は、CPU610とデータの送受信を行なう。また、通信部660は、携帯電話500と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。なお、通信部660は、前述の通信部560と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
通信部662は、CPU610と、データの送受信を行なう。通信部662は、前述の通信部562と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。したがって、通信部662は、無線により、通信部50とデータ通信を行なうことができる。また、通信部662は、たとえば、LANケーブルを介して、通信部50とデータ通信を行なうことができる。
したがって、本実施の形態における液晶テレビ600は、ネットワーク80から、通信部50および通信部662を介して、プログラムのダウンロード処理を行ない、記憶部620に格納することもできる。この場合、当該ダウンロードしたプログラムは、プログラム180Cである。
CPU610は、ネットワーク80からダウンロードしたプログラム(プログラム180C)に従って、所定の処理を行なう。ダウンロードするためのプログラムは、予め、記憶部620に格納されている。CPU610が、ダウンロードするためのプログラムに基づいて、新たなプログラムをダウンロードする。
液晶テレビ600は、さらに、リモートコントローラ信号受信部(リモコン信号受信部)680を含む。リモートコントローラ信号受信部680は、リモートコントローラ300から出力される、液晶テレビ600を操作するためのリモートコントローラ信号を受信する機能を有する。リモートコントローラ信号受信部680は、受信したリモートコントローラ信号をCPU610へ送信する。CPU610は、受信したリモートコントローラ信号に応じて、対応する処理を行なう。なお、リモートコントローラ300には、前述したように、TV画像を選局するための“1”〜“12”の数字ボタンが設けられる。
なお、前述した携帯電話500が、上述したリモートコントローラ300の機能を有してもよい。
CPU610は、音声出力部670とデータ通信する。CPU610が、音声データを音声出力部670へ送信すると、音声出力部670は、CPU610から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
(CPU610の機能構成)
次に、液晶テレビ600のCPU610が有する機能について説明する。本実施の形態に係るCPU610は、通信制御部6101と、探索部6102と、受付部6103と、登録部6104の機能を有する。具体的には、CPU610は、プログラム180Cを実行することによって、上記の機能を実現する。
受付部6103は、リモートコントローラ信号受信部680を介してリモートコントローラ300から機器を登録する旨の命令(登録命令)を受け付ける。受付部6103は、リモートコントローラ信号受信部680を介してリモートコントローラ300から商品を選択するための命令(第1の選択命令)を受け付ける。受付部6103は、リモートコントローラ信号受信部680を介してリモートコントローラ300からユーザの識別情報を読み取るための携帯電話500を選択するための命令(第2の選択命令)を受け付ける。
通信制御部6101は、受付部6103が登録命令を受け付けた際に、通信部660を利用することによって、携帯電話500とペアリングを行なう。ペアリングとは機器同士をお互いに登録し、登録された機器との接続を許可する処理のことである。ペアリングは、既に公知の技術であるため、ここでは詳細な説明は繰り返さない。通信制御部6101は、通信部660を利用することによって、携帯電話500から、携帯電話500を識別するための端末ID、端末の名称、認証機能の有無、課金および決済機能の有無、情報読取機能の有無、現在の通信の可否を受信する。
通信制御部6101は、第2の選択命令を受け付けて、通信部660を利用することによって、選択された携帯電話500に第1の情報と認証命令とを送信する。
通信制御部6101は、携帯電話500から課金処理が正常に終了した旨の通知を受信する。通信制御部6101は、通信部662を利用することによって、課金処理が正常に終了した旨と第1の情報とを対応付けてコンテンツサーバ800に送信する。
登録部6104は、携帯電話500から受信した、携帯電話500を識別するための端末ID、端末の名称、認証機能の有無、課金および決済機能の有無、情報読取機能の有無、現在の通信の可否を示す情報を、記憶部620の登録端末リスト180Eに格納する。
探索部6102は、受付部6103が第1の選択命令を受け付けた際に、通信制御部6101と通信部660とを介して、自身と通信可能であって且つユーザの識別情報を取得可能である携帯電話500を探索する。探索部6102は、探索結果に応じて記憶部620の登録端末リスト180Eを更新する。探索部6102は、最新の登録端末リスト180Eを参照して、通信可能な携帯電話500であって、ユーザ認証が可能な携帯電話500を認識する。これによって、受付部6103は、ユーザから第2の選択命令を受け付けることが可能になる。
なお、携帯電話500の探索のタイミングは、商品を選択するための命令(第1の選択命令)が行なわれた時に限らず、常にもしくは一定時間ごとにあらかじめ行なっていてもよい。この場合は、商品を選択するための命令のタイミングにおいては、最新の登録端末リスト180Eを参照するだけでよいことになる。
<通信部50>
図2を参照して、本実施の形態においては、液晶テレビ600が配置される宅内に通信部50が配置されている。通信部50は、たとえば、無線LANの規格である、IEEE802.11a、IEEE802.11bおよびIEEE802.11gのいずれかに基づく無線技術を利用して、近隣に配置される複数の機器と同時にデータ通信を行なう機能を有する。本実施の形態に係る通信部50は、携帯電話500、液晶テレビ600およびネットワーク70,80の各々と、無線でデータ通信を行なうことが可能である。
また、通信部50は、さらに、イーサネット(登録商標)を利用した通信用インターフェイスを有し、映像表示システム内の装置がネットワーク70,80への接続要求を出した場合、機器が有するアドレスをネットワーク70,80におけるアドレスに変換するNAT(Network Address Translation)機能を含むルータ機能を持つ。したがって、通信部50は、たとえば、LANケーブルを介して、携帯電話500、液晶テレビ600およびネットワーク70,80の各々とデータ通信を行なうことができる。すなわち、通信部50は、携帯電話500、液晶テレビ600およびネットワーク70,80の各々と、有線でデータ通信を行なうことが可能である。
<課金サーバ700の構成>
次に、図13を参照して、情報通信システム1を構成する課金サーバ700の具体的構成の一態様について説明する。図13は、課金サーバ700の構成を示すブロック図である。
課金サーバ700は、ディスプレイ730と、CPU710と、一時記憶部722と、記憶部720とを含む。
ディスプレイ730は、文字や画像等を表示する機能を有する。ディスプレイ730は、前述のディスプレイ630と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
記憶部720は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部720は、CPU710によってデータアクセスされる。記憶部720は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、記憶部720は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。記憶部720には、プログラム180F、課金データベース180Gなどが記憶されている。
CPU710は、記憶部720に記憶されたプログラム180Fに従って、課金サーバ700内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。CPU710は、前述のCPU510と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
一時記憶部722は、CPU710によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部722は、前述の一時記憶部522と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
課金サーバ700は、さらに、VDP732と、VRAM736とを含む。
VRAM736は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
CPU710は、記憶部720に記憶されたプログラム180Fに従って、VDP732に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像をディスプレイ730に表示させる指示である。
VDP732はディスプレイ730と接続されている。VDP732は、CPU710からの描画指示に応じて、記憶部720内の後述するプログラム180Fからフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM736を利用して画像を生成する。そして、VDP732は、VRAM736に記憶された画像データを読出し、ディスプレイ730に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
課金サーバ700は、さらに、入力部740を含む。
入力部740には、マウス742と、キーボード744とが接続されている。ユーザ(課金サービスの管理者等)は、マウス742またはキーボード744を利用して、課金サーバ700に指示を与える。マウス742またはキーボード744からの入力指示は、入力部740を介してCPU710へ送信される。CPU710は、入力部740からの入力指示に基づいて所定の処理を行なう。
課金サーバ700は、さらに、通信部(通信インターフェイス)760と、通信部(通信インターフェイス)762とを含む。
通信部760は、CPU710とデータの送受信を行なう。また、通信部760は、図示しない他の装置と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。なお、通信部760は、前述の通信部560と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
通信部762は、CPU710と、データの送受信を行なう。通信部762は、無線により、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。すなわち、通信部762は、ネットワーク70を介して携帯電話500とデータ通信可能である。また、通信部762は、たとえば、LANケーブルを介して、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。
(CPU710の機能構成)
次に、課金サーバ700のCPU710が有する機能について説明する。本実施の形態に係るCPU710は、課金部7101の機能を有する。具体的には、CPU710は、プログラム180Fを実行することによって、課金部7101の機能を実現する。
課金部7101は、通信部762を利用することによって、携帯電話500から認証結果や第1の情報を受信する。課金部7101は、認証結果と第1の情報とに基づいて、携帯電話500のユーザに対する課金処理を行なう。たとえば、課金部7101は、課金データベース180Gに、ユーザ名と商品価格とを対応付けて記憶する。
課金部7101は、課金データベース180Gを参照して、商品価格をユーザから徴収する。課金部7101は、ユーザに対する課金処理が正常に完了すると、通信部762を用いてネットワーク70を介して携帯電話500に課金処理が完了した旨を通知する。なお、課金部7101は、ユーザに対する課金処理が正常に完了すると、通信部762を用いてネットワーク80を介してコンテンツサーバ800に課金処理が完了した旨を通知してもよい。
<コンテンツサーバ800の構成>
次に、図14を参照して、情報通信システム1を構成するコンテンツサーバ800の具体的構成の一態様について説明する。図14は、コンテンツサーバ800の構成を示すブロック図である。
以下では、コンテンツサーバ800のブロックのうち、課金サーバ700のブロックと同様の機能を有するブロックについては説明を繰り返さない。
記憶部820は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部820は、CPU810によってデータアクセスされる。記憶部820は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、記憶部820は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。記憶部820には、プログラム180H、コンテンツデータ180J、ユーザ登録データベース180K等が記憶されている。
図15を参照して、ユーザ登録データベース180Kについて説明する。図15は、記憶部820が記憶するユーザ登録データベース180Kのデータ構造を示すイメージ図である。
ユーザ登録データベース180Kは、自身が提供するサービスに対する登録を希望するユーザ(携帯電話500あるいは液晶テレビ600)毎のユーザ登録情報を格納する。すなわち、記憶部820は、サービス毎にユーザ登録データベース180Kを記憶する。ユーザ登録データベース180Kには、ユーザ登録するユーザ毎に、識別情報やその他の情報が格納される。本実施の形態に係るユーザ登録データベース180Kは、登録されたユーザ毎に、登録順を示す登録番号、ユーザを識別するためのユーザ識別情報、パスワード、ユーザの携帯電話500を識別するための端末ID、液晶テレビ600を識別するためのテレビID、ユーザの氏名、ユーザの振り仮名、ユーザが有するメールアドレスあるいはユーザの携帯電話500のメールアドレス、ユーザの住所などを格納する。
CPU810は、記憶部820に記憶されたプログラム180Hに従って、コンテンツサーバ800内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。CPU810は、前述のCPU510と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
通信部(通信インターフェイス)862は、CPU810と、データの送受信を行なう。通信部862は、前述の通信部562と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。通信部862は、無線により、ネットワーク80とデータ通信を行なうことができる。すなわち、通信部862は、ネットワーク80を介して液晶テレビ600とデータ通信可能である。また、通信部862は、たとえば、LANケーブルを介して、ネットワーク80とデータ通信を行なうことができる。
(CPU810の機能構成)
次に、コンテンツサーバ800のCPU810が有する機能について説明する。本実施の形態に係るCPU810は、登録部8101の機能を有する。具体的には、CPU810は、プログラム180Hを実行することによって、登録部8101の機能を実現する。
登録部8101は、通信部862を利用することによって、液晶テレビ600からネットワーク80を介して、登録されたユーザ毎に、登録順を示す登録番号、ユーザを識別するためのユーザ識別情報、パスワード、ユーザの携帯電話500を識別するための端末ID、液晶テレビ600を識別するためのテレビID、ユーザの氏名、ユーザの振り仮名、ユーザが有するメールアドレスあるいはユーザの携帯電話500のメールアドレス、ユーザの住所などを受け付ける。登録部8101は、登録されたユーザ毎に、登録順を示す登録番号、ユーザを識別するためのユーザ識別情報、パスワード、ユーザの携帯電話500を識別するための端末ID、液晶テレビ600を識別するためのテレビID、ユーザの氏名、ユーザの振り仮名、ユーザが有するメールアドレスあるいはユーザの携帯電話500のメールアドレス、ユーザの住所を、記憶部820のユーザ登録データベース180Kに格納することによって、ユーザ登録を行なう。
<第1の認証情報登録>
次に、図2および図16を参照して、本実施の形態に係る携帯電話500における第1の認証情報の登録、すなわち設定段階における携帯電話500の処理について説明する。図16は、ユーザが携帯電話500に認証情報を入力する際の画面推移を示す第1のイメージ図である。
図16(A)に示すように、登録部5104として機能する携帯電話500のCPU510は、タッチパネル530(図16における液晶パネル140)に、各種のアプリケーションを起動するためのボタンや、各種の設定情報を登録するための設定ボタンなどを表示させる。ユーザがタッチパネル530の設定ボタンにタッチすると、図16(B)に示すように、CPU510は、タッチパネル530に時刻の設定を行なうボタンや音量の設定を行なうためのボタンや認証情報を登録するためのボタンなどを表示させる。このとき、CPU510は、タッチパネル530に指紋の認証情報を登録するためのボタンとサインの認証情報を登録するためのボタンとを表示させてもよい。
ユーザがタッチパネル530の(指紋の)認証情報を登録するためのボタンにタッチすると、図16(C)に示すように、CPU510はタッチパネル530に指紋を入力するためのエリア140Aを表示させる。図16(D)に示すように、ユーザがタッチパネル530の指紋を入力するためのエリア140Aに所定時間以上指900をタッチさせると、CPU510は光センサ回路144および画像処理エンジン180を介して指紋の画像を取得する。
CPU510は、指紋を示す画像を認証情報180Bとして記憶部520に格納する。なお、画像そのものではなく、画像から抽出した情報を記憶する方法でもよい。図16(E)に示すように、CPU510は、タッチパネル530に認証情報の登録が完了した旨を表示させる。
<第2の認証情報登録>
次に、図2および図17を参照して、本実施の形態に係る携帯電話500における第2の認証情報の登録について説明する。図17は、ユーザが携帯電話500に認証情報を入力する際の画面推移を示す第2のイメージ図である。
図17(A)に示すように、登録部5104として機能する携帯電話500のCPU510は、タッチパネル530(液晶パネル140)に、各種のアプリケーションを起動するためのボタンや、各種の設定情報を登録するための設定ボタンなどを表示させる。ユーザがタッチパネル530の設定ボタンにタッチすると、図17(B)に示すように、CPU510はタッチパネル530に時刻の設定を行なうボタンや音量の設定を行なうためのボタンや認証情報を登録するためのボタンなどを表示させる。このとき、CPU510は、タッチパネル530に指紋の認証情報を登録するためのボタンとサインの認証情報を登録するためのボタンとを表示させてもよい。
ユーザがタッチパネル530の(サインの)認証情報を登録するためのボタンにタッチすると、図17(C)に示すように、CPU510はタッチパネル530にサインを入力するためのエリア140Bを表示させる。図17(D)に示すように、ユーザがタッチパネル530のサインを入力するためのエリア140Bにサイン(接触領域の軌跡)を手書き入力すると、CPU510は光センサ回路144および画像処理エンジン180を介してサインの画像を取得する。
CPU510は、サインを示す画像を認証情報180Bとして記憶部520に格納する。なお、画像そのものではなく、画像から抽出した情報を記憶する方法でもよい。図17(E)に示すように、CPU510は、タッチパネル530に認証情報の登録が完了した旨を表示させる。
<ユーザ登録処理>
次に、図1〜図15、図18、図19を参照して、情報通信システム1におけるユーザ登録処理の処理手順について説明する。図18は、情報通信システム1におけるユーザ登録処理の処理手順を示すシーケンス図である。図19は、ユーザ登録処理における液晶テレビ600の画面推移を示すイメージ図である。
液晶テレビ600のCPU610は、登録部6104として、リモートコントローラ300からのユーザ登録命令を受け付けて、ユーザ登録処理を開始する(ステップS102)。より詳細には、図19(A)を参照して、液晶テレビ600のCPU610は、ディスプレイ630にインターネットサービスの各々を選択可能に表示させる。図19(B)を参照して、CPU610は、リモートコントローラ信号受信部680を介して、リモートコントローラ300からユーザ登録処理を選択する旨の選択命令を受け付ける。
CPU610は、通信制御部6101として、通信部662を用いて、液晶テレビ600に関する情報をコンテンツサーバ800に送信する(ステップS104)。CPU610は、探索部6102として、通信部660を用いて、現在液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500を探索する(ステップS106)。CPU610は、探索結果に基づいて、記憶部620の登録端末リスト180Eを更新する。CPU610は、登録端末リスト180Eを参照して、通信部662を用いることによって、液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500に関する情報をコンテンツサーバ800に送信する。なお、登録端末リスト180Eは随時もしくは一定時間ごとに更新されており、この場合の探索では、登録端末リスト180Eの参照のみを行なうようにしてもよい。
CPU610は、通信部662を用いて、コンテンツサーバ800からユーザ登録可能な携帯電話500に関する情報を受信する(ステップS108)。ユーザ登録可能な携帯電話500がない場合、CPU610は、コンテンツサーバ800から登録可能な端末がない旨のメッセージを受信する。CPU610は、コンテンツサーバ800からの情報に基づいて、ユーザ登録可能な端末が存在するか否かを判断する(ステップS110)。CPU610は、ユーザ登録可能な端末がない場合(ステップS110にてNOである場合)、ステップS118からの処理を実行する。
CPU610は、ユーザ登録可能な端末が存在する場合(ステップS110にてYESである場合)、リモートコントローラ300(ユーザ)からユーザ登録を希望する端末の選択命令を受け付ける(ステップS112)。より詳細には、図19(C)を参照して、CPU610は、ディスプレイ630に、液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500をリスト表示させる。このとき、CPU610は、ディスプレイ630に、コンテンツサーバ800にユーザ登録されている携帯電話500について、当該携帯電話500がコンテンツサーバにおいて既にユーザ登録されている旨を表示させる。
CPU610は、通信部662を用いて、選択された携帯電話500に関する情報を、コンテンツサーバ800へ送信する。CPU610は、選択された携帯電話500がコンテンツサーバ800にて既にユーザ登録されている端末であるか否かを判断する(ステップS116)。CPU610は、選択された携帯電話500がコンテンツサーバ800にて既にユーザ登録されている携帯電話である場合、ステップS122からの処理を実行する。
CPU610は、選択された携帯電話500がコンテンツサーバ800にて未だユーザ登録されていない場合(ステップS116にてNOである場合)、リモートコントローラ300を介して、ユーザ登録情報の入力を受け付ける(ステップS118)。より詳細には、図19(D)を参照して、CPU610は、ディスプレイ630にユーザ登録を受け付けるための画面を表示させる。
ここでは、CPU610は、ディスプレイ630に、ユーザIDを入力するためのエリアと、パスワードを入力するためのエリアと、ユーザの住所を入力するためのエリアと、ユーザのメールアドレスを入力するためのエリアとを表示させる。このとき、CPU610は、ディスプレイ630に、入力したユーザ情報をコンテンツサーバに登録させるための登録ボタンをも表示させる。ユーザは、リモートコントローラ300を利用して、上記の各エリアに、ユーザ情報を入力する。
CPU610は、通信部662を用いて、入力されたユーザ登録情報を、コンテンツサーバ800に送信する(ステップS120)。CPU610は、通信部662を用いて、コンテンツサーバ800からユーザ登録情報を受信する(ステップS122)。より詳細には、図19(E)を参照して、CPU610は、通信部662を用いて、コンテンツサーバ800からユーザ登録を完了した旨のメッセージを受け付けて、ディスプレイ630にユーザ登録が完了した旨のメッセージを表示させる。
CPU610は、ユーザ登録情報に対応する機器が端末(携帯電話500)であるか否かを判断する(ステップS124)。CPU610は、ユーザ登録情報に対応する機器が端末(携帯電話500)である場合(ステップS124にてYESである場合)、通信部660を用いてユーザ登録情報を対象となる端末(携帯電話500)に送信する(ステップS126)。CPU610は、ユーザ登録処理を終了する(ステップS128)。CPU610は、ユーザ登録情報に対応する機器が端末(携帯電話500)でない場合(ステップS124にてNOである場合)、ユーザ登録処理を終了する(ステップS128)。
一方、コンテンツサーバ800のCPU810は、登録部8101として、通信部862を用いて、液晶テレビ600から液晶テレビ600に関する情報を受信する(ステップS132)。CPU810は、通信部862を用いて、液晶テレビ600から、液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500に関する情報を受信する(ステップS134)。
CPU810は、液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500が存在するか否かを判断する(ステップS136)。CPU810は、液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500が存在する場合(ステップS136にてYESである場合)、当該携帯電話500のうち必要な機能を有している携帯電話500を抽出する(ステップS138)。CPU810は、ユーザ登録データベース180Kを参照して、抽出された携帯電話500を検索する(ステップS140)。CPU810は、通信部862を用いて、抽出された携帯電話500を示す情報をユーザ登録済か否かを示す情報に対応付けて液晶テレビ600に送信する(ステップS142)。
CPU810は、通信部862を用いて、選択された携帯電話500に関する情報を受信する(ステップS144)。CPU810は、記憶部820のユーザ登録データベース180Kを参照して、選択された携帯電話500がユーザ登録済であるか否かを判断する(ステップS146)。CPU810は、抽出された携帯電話500が既にユーザ登録されている場合(ステップS146にてYESである場合)、液晶テレビに関する情報と抽出された携帯電話500に関する情報とを互いに対応付けてユーザ登録データベース180Kに登録する(ステップS148)。CPU810は、ステップS152からの処理を実行する。
CPU810は、抽出された携帯電話500が未だユーザ登録されていない場合(ステップS146にてNOである場合)、通信部862を用いて、液晶テレビ600からユーザ登録情報を受信する(ステップS150)。CPU810は、ステップS152からの処理を実行する。
ステップS136において、CPU810は、液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500が存在しない場合(ステップS136にてNOである場合)、登録可能な携帯電話がない旨のメッセージを通信部862を介して液晶テレビ600に送信する(ステップS154)。CPU810は、通信部862を用いて、液晶テレビ600からユーザ登録情報を受信する(ステップS156)。CPU810は、液晶テレビ600からのユーザ登録情報に基づいて、記憶部820のユーザ登録データベース180Kを更新する(ステップS152)。
CPU810は、ユーザ登録データベース180Kを参照して、通信部862を用いて、抽出された携帯電話500に対応するユーザ登録情報を液晶テレビ600に送信する(ステップS158)。CPU810は、ユーザ登録処理を終了する(ステップS160)。
一方、携帯電話500のCPU510は、登録部5104として、通信部560を用いて、液晶テレビ600から携帯電話500に対応するユーザ登録情報を受信する(ステップS162)。CPU510は、ユーザ登録情報を、記憶部520に格納する(ステップS164)。
<端末選択処理>
次に、図1〜図15、図20、図21を参照して、情報通信システム1における端末選択処理の処理手順について説明する。図20は、情報通信システム1における端末選択処理の処理手順を示すシーケンス図である。図21は、端末選択処理における液晶テレビ600および携帯電話500の画面推移を示すイメージ図である。
まず、図21(A)を参照して、液晶テレビ600のCPU610は、コンテンツサーバ800からの商品情報に基づいて、ディスプレイ630に1または複数の商品を選択可能に表示させる。このような状態において、液晶テレビ600のCPU610は、受付部6103として、リモートコントローラ信号受信部680を介して、リモートコントローラ300から、各種の操作命令を受け付ける(ステップS202)。
たとえば、図21(B)を参照して、CPU610は、リモートコントローラ信号受信部680を介してリモートコントローラ300から商品の選択命令を受け付けて、選択された商品の商品情報に基づいて、選択された商品の詳細な情報をディスプレイ630に表示させる。このとき、CPU610は、ディスプレイ630に、商品の購入を決定するための購入ボタンを表示させる。
CPU610は、操作命令に基づいて、ユーザ認証が必要であるか否かを判断する(ステップS204)。CPU610は、ユーザ認証が必要でない場合(ステップS204にてNOである場合)、たとえば図21(A)が示す状態で商品が選択された場合、ステップS202からの処理を繰り返す。
CPU610は、ユーザ認証が必要である場合(ステップS204にてYESである場合)、たとえば図21(B)が示す状態で購入ボタンが押下された場合、最新の登録端末リスト180Eを参照して(登録端末リスト180Eを更新して)、液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500に関する情報を通信部662を用いてコンテンツサーバ800に送信する(ステップS206)。
CPU610は、通信部662を用いて、コンテンツサーバ800からユーザ登録済の携帯電話500に関する情報を受信する(ステップS208)。CPU610は、ユーザ登録済の携帯電話500が存在するか否かを判断する(ステップS210)。CPU610は、ユーザ登録済の携帯電話500がない場合(ステップS210にてNOである場合)、後述の図22(C)に示すように、ディスプレイ630に次の処理画面を表示させて(ステップS212)、ステップS202からの処理を繰り返す。
ここで、液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500が存在しない場合の動作について説明する。図22は、液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500が存在しない場合の液晶テレビ600の画面推移を示すイメージ図である。
図22(C)を参照して、CPU610は、コンテンツサーバ800から液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500が存在しない旨のメッセージを受信して、ディスプレイ630にユーザIDを入力するためのエリアとパスワードを入力するためのエリアとカード情報を入力するためのエリアとを表示させる。このとき、CPU610は、ディスプレイ630に、入力したユーザ情報をコンテンツサーバに送信するための送信ボタンをも表示させる。
CPU610が、通信部662を用いてユーザ情報をコンテンツサーバ800に送信すると、コンテンツサーバ800はユーザ認証を行なう。コンテンツサーバ800によるユーザ認証が成功すると、図22(D)に示すように、CPU610はディスプレイ630に商品購入のための認証処理が完了した旨のメッセージを表示させる。
図20および図21に戻って、CPU610は、ユーザ登録済の携帯電話500が存在する場合(ステップS210にてYESである場合)、リモートコントローラ信号受信部680を介して、リモートコントローラ300から認証および購入操作をするための機器の選択命令を受け付ける(ステップS214)。より詳細には、図21(C)を参照して、CPU610は、ディスプレイ630に、通信中の端末を選択可能にリスト表示させる。
CPU610は、いずれかの携帯電話500が選択されたか否か、すなわち端末の選択命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS216)。CPU610は、選択命令を受け付けない場合およびテレビで購入することを選択した場合(ステップS216にてNOである場合)、ディスプレイ630に次の処理画面を表示させて(ステップS212)、ステップS202からの処理を繰り返す。つまり、その後に、携帯電話500を使わずに液晶テレビ500のリモコン操作によって購入処理を続けることになる。
CPU610は、端末の選択命令を受け付けた場合(ステップS216にてYESである場合)、認証および購入用のアプリケーションの起動を要求する旨のメッセージおよび購入対象となる商品の情報とを、通信部660を用いて、携帯電話500に送信する(ステップS218)。より詳細には、図21(D)を参照して、CPU610は、ディスプレイ630に携帯電話に商品に関する情報を送信した旨のメッセージを表示させる。CPU610は、後述する認証・購入処理を実行する。
ここで、液晶テレビ600から携帯電話500へと送信されるデータについて説明する。図23は、端末選択処理における液晶テレビ600から携帯電話500に送信されるデータのデータ構造を示すイメージ図である。
図23を参照して、ステップS218において、CPU610は、通信部660を用いて、携帯電話500に、商品の選択番号と、携帯電話500のユーザIDと、液晶テレビ600のテレビIDと、認証・購入対象IDと、データ形式と、対象機器と、認証対象画像と、認証対象価格と、サービス元と、課金決済サイトのURLとを示すメッセージを送信する。なお、当該メッセージは、液晶テレビ600Dがコンテンツサーバ800から受信したデータであってもよいし、当該データに基づいて液晶テレビ600Dが生成したデータであってもよい。
図20および図21に戻って、コンテンツサーバ800のCPU810は、通信部862を用いて、液晶テレビ600から、液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500に関する情報を受信する(ステップS222)。CPU810は、記憶部820のユーザ登録データベース180Kを参照して、当該携帯電話500を検索する(ステップS224)。
CPU810は、現在実行中のサービスにユーザ登録されている携帯電話500が存在するか否かを判断する(ステップS226)。CPU810は、現在実行中のサービスへユーザ登録されている携帯電話500が存在する場合(ステップS226にてYESである場合)、通信部862を用いて、ユーザ登録済の携帯電話500に関する情報を液晶テレビ600に送信する(ステップS228)。
CPU810は、現在実行中のサービスにユーザ登録されている携帯電話500が存在しない場合(ステップS226にてNOである場合)、通信部862を用いて、液晶テレビ600に、ユーザ登録済の携帯電話500に関する情報を送信する(ステップS230)。CPU810は、後述する認証・購入処理を実行する。
一方、携帯電話500のCPU510は、認証部5103として、通信部560を用いて、液晶テレビ600から、認証および購入用のアプリケーションの起動を要求するメッセージおよび購入対象に関する情報を受信する(ステップS232)。CPU510は、上記メッセージに応じて、認証および購入用のアプリケーションを起動する(ステップS234)。
CPU510は、タッチパネル530に、購入対象に関する情報を表示させる(ステップS236)。より詳細には、図21(E)を参照して、携帯電話500のCPU51は、タッチパネル530に選択された商品の詳細情報を表示させる。CPU510は、後述する認証・購入処理を実行する。
<認証・購入処理>
次に、図1〜図15、図24、図25を参照して、情報通信システム1における認証・購入処理の処理手順について説明する。図24は、情報通信システム1における認証・購入処理の処理手順を示すシーケンスである。図25は、認証・購入処理における液晶テレビ600および携帯電話500の画面推移を示すイメージ図である。
携帯電話500のCPU510は、認証部5103として、タッチパネル530を用いて、ユーザからのタッチ操作を受け付ける(ステップS302)。すなわち、CPU510は、タッチパネル530から、接触領域を示す画像データを受け付ける。
CPU510は、タッチパネル530からの接触領域(画像データ)に基づいて、認証機能の領域に接触領域が入っているか否かを判断する(ステップS304)。CPU510は、認証機能領域に接触領域が入っていない場合(ステップS304にてNOである場合)、ステップS302からの処理を繰り返す。
CPU510は、認証機能の領域に接触領域が入っている場合(ステップS304にてYESである場合)、タッチパネル530からの画像データに基づいて、生体情報を取得する(ステップS306)。図25(F)を参照して、携帯電話500のCPU510は、タッチパネル530(液晶パネル140)に、タッチ操作が入力されたか否かを判断する。すなわち、CPU510は、タッチパネル530を介して、指紋を示す画像データを取得する。
CPU510は、認証部5103として、記憶部520に予め格納されている認証情報180Bと、タッチパネル530からの画像データとに基づいて、ユーザ認証を行なう(ステップS308)。CPU510は、ユーザ認証に成功したか否かを判断する(ステップS310)。CPU510は、ユーザ認証に成功しない場合(ステップS310にてNOである場合)、ステップS316からの処理を実行する。
CPU510は、ユーザ認証に成功した場合(ステップS310にてYESである場合)、通信部562を用いて、課金サーバ700に購入情報を送信する(ステップS312)。購入情報には、ユーザ認証に成功した旨のメッセージや選択された商品に関する情報(たとえば商品の価格など)を含む。より詳細には、ユーザ認証が成功した場合、図25(G)を参照して、CPU510は、タッチパネル530に認証処理が正常に完了した旨のメッセージを表示させる。
CPU510は、通信部562を用いて、課金サーバ700から購入処理(課金処理)が正常に完了した旨のメッセージを受信する(ステップS314)。より詳細には、図25(H)を参照して、CPU510は、タッチパネル530に課金サーバ700との購入処理(課金処理)が正常に完了した旨のメッセージを表示させる。
CPU510は、通信部560を用いて、液晶テレビ600に、認証結果を送信する(ステップS316)。CPU510は、認証・購入アプリケーションを終了する(ステップS318)。CPU510は、通信部560を用いて、液晶テレビ600から、コンテンツデータを受信する(ステップS320)。より詳細には、図25(K)を参照して、携帯電話500のCPU510は、コンテンツデータの取得が完了した際に、タッチパネル530に購入済のコンテンツを示す画像を表示させる。CPU510は、待ち状態へ移行する。
一方、課金サーバ700のCPU710は、通信部762を用いて、携帯電話500から、購入情報を受信する(ステップS332)。CPU710は、受信した購入情報に基づいて、購入処理を行なう(ステップS334)。CPU710は、通信部762を用いて、購入処理の結果を示す情報を携帯電話500に送信する(ステップS336)。CPU710は、通信部762を用いて、コンテンツサーバ800から確認メッセージを受信して(ステップS374に対応する。)、通信部762を用いて、購入処理を正常に確認した旨をコンテンツサーバ800に送信する(ステップS338)。CPU710は、待ち状態へと移行する(ステップS340)。
なお、本実施の形態においては、商品を購入する際のユーザ認証を行なうものであるが、各種のサービスへログインするため、会員限定のコンテンツ(無料)を視聴するため、既に購入済みのコンテンツを視聴(ダウンロード)するために、ユーザ認証を行うものであってもよい。この場合、コンテンツサーバ800は、本実施の形態における課金サーバ700にあたる処理も行ない、購入情報ではなく、ログインなどのための対象情報をやり取りすることとなる。
また、ユーザによる商品の購入処理においては、ステップS334においてまず課金のみがされるのか、ステップS334において決済までされるのかは、サービス毎に異なる。たとえば、プリペイド式の電子マネーを用いて商品を購入する場合には、ユーザから見ると、課金と決済とが同時に行なわれていることになる。
一方、液晶テレビ600のCPU610は、通信制御部6101として、携帯電話500から、認証結果を受信する(ステップS342)。より詳細には、図25(I)を参照して、液晶テレビ600のCPU610は、携帯電話500から認証処理が正常に完了した旨のメッセージを受け付けて、ディスプレイ630に商品の購入処理が正常に完了した旨のメッセージを表示させる。
CPU610は、通信部662を用いて、認証結果と液晶テレビ600を識別するためのテレビIDとをコンテンツサーバ800に送信する(ステップS344)。CPU610は、通信部662を用いて、コンテンツサーバ800から、処理結果を受信する(ステップS346)。CPU610は、コンテンツを正常に受信したか否かを判断する(ステップS348)。すなわちCPU610は、コンテンツサーバ800からエラーメッセージを受信したか否かを判断する。
CPU610は、コンテンツサーバ800からコンテンツデータを正常に受信しない場合(ステップS348にてNOである場合)、コンテンツデータの取得に失敗した旨のメッセージをディスプレイ630に表示させる(ステップS350)。CPU610は、通常の操作状態へ移行する(ステップS352)。
CPU610は、コンテンツデータを正常に受信した場合(ステップS348にてYESである場合)、受信したコンテンツデータが携帯電話500にて利用可能なものであるか否かを判断する(ステップS354)。CPU610は、受信したコンテンツデータが携帯電話500にて利用可能である場合(ステップS354にてYESである場合)、当該コンテンツデータを通信部660を用いることによって携帯電話500に送信する(ステップS356)。より詳細には、図25(J)を参照して、CPU610は、ディスプレイ630に携帯電話にコンテンツデータを送信中であることを示すメッセージを表示させる。CPU610は、通常の操作状態へ移行する(ステップS358)。
CPU610は、受信したコンテンツデータが携帯電話500にて利用可能でない場合(ステップS354にてNOである場合)、受信したコンテンツデータに基づいてディスプレイ630にコンテンツを表示させる(ステップS360)。CPU610は、通常の操作状態へ移行する(ステップS362)。
一方、コンテンツサーバ800のCPU810は、通信部862を用いて、液晶テレビ600から、認証結果とテレビIDとを受信する(ステップS372)。CPU810は、通信部862を用いて、課金サーバ700に対して購入処理が正常に完了しているか否かを確認する(ステップS374)。CPU810は、認証処理および購入処理のいずれもが正常に完了しているか否かを判断する(ステップS376)。
CPU810は、認証処理および購入処理のいずれかが正常に完了していない場合(ステップS376にてNOである場合)、通信部862を用いて、液晶テレビ600にエラーメッセージを送信する(ステップS378)。CPU810は、通常の操作状態へ移行する(ステップS380)。
CPU810は、認証処理および購入処理のいずれもが正常に完了している場合(ステップS376にてYESである場合)、通信部862を用いて、対応するコンテンツデータを、液晶テレビ600に送信する(ステップS382)。CPU810は、記憶部820に更新履歴を格納する(ステップS384)。CPU810は、記憶部820に予め格納されている購入履歴を更新してもよい。CPU810は、通常の操作状態へと移行する(ステップS386)。
<端末選択処理の変形例>
次に、図1〜図15、図26〜図30を参照して、本実施の形態に係る情報通信システム1における端末選択処理の処理手順の変形例について説明する。ここでは、ユーザが液晶テレビ600を用いて複数の商品を選択することによって当該複数の商品を一時的に買い物かごに入れておき、その後買い物かごの商品をまとめてあるいは選択して購入する場合について説明する。
図26は、情報通信システム1における端末選択処理の処理手順の変形例を示すシーケンスである。図27は、端末選択処理の変形例における液晶テレビ600および携帯電話500の画面推移を示す第1のイメージ図である。図28は、端末選択処理の変形例における液晶テレビ600および携帯電話500の画面推移を示す第2のイメージ図である。図29は、端末選択処理における携帯電話500の表示制御データのデータ構造を示すイメージ図である。図30は、端末選択処理におけるタッチパネル530と各ボタンの表示エリアとの関係を示すイメージ図である。
まず、図27(A)および図28(A)を参照して、液晶テレビ600のCPU610は、コンテンツサーバ800からの商品情報に基づいて、ディスプレイ630に1または複数の商品を選択可能に表示させる。このような状態において、液晶テレビ600のCPU610は、受付部6103として、リモートコントローラ信号受信部680を介して、リモートコントローラ300から、各種の操作命令を受け付ける(ステップS402)。
たとえば、図27(B)および図28(B)を参照して、CPU610は、リモートコントローラ信号受信部680を介してリモートコントローラ300から商品の選択命令を受け付けて、選択された商品の商品情報に基づいて、選択された商品の詳細な情報をディスプレイ630に表示させる。このとき、CPU610は、ディスプレイ630に、商品を買い物かごへ入れるためのボタンを表示させる。
CPU610は、操作命令に基づいて、ユーザ認証が必要であるか否かを判断する(ステップS404)。CPU610は、ユーザ認証が必要でない場合(ステップS404にてNOである場合)、たとえば図27(A)および図28(A)が示す状態で商品が選択された場合、ステップS402からの処理を繰り返す。
CPU610は、ユーザ認証が必要である場合(ステップS404にてYESである場合)、たとえば図27(B)および図28(B)が示す状態でボタンが押下された場合、既にコンテンツサーバ800からユーザ登録済みの端末に関する情報を受信しているか否かを判断する(ステップS406)。
CPU610は、既にコンテンツサーバ800からユーザ登録済みの端末に関する情報を受信している場合(ステップS406においてYESである場合)、ステップS412からの処理を実行する。CPU610は、未だコンテンツサーバ800からユーザ登録済みの端末に関する情報を受信していない場合(ステップS406においてNOである場合)、液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500に関する情報を、通信部662を用いてコンテンツサーバ800に送信する(ステップS408)。
CPU610は、通信部662を用いて、コンテンツサーバ800からユーザ登録済の携帯電話500に関する情報を受信する(ステップS410)。CPU610は、ユーザ登録済の携帯電話500が存在するか否かを判断する(ステップS412)。CPU610は、ユーザ登録済の携帯電話500がない場合(ステップS412にてNOである場合)、図22(C)に示すように、ディスプレイ630に次の処理画面を表示させて(ステップS414)、ステップS402からの処理を繰り返す。
CPU610は、ユーザ登録済の携帯電話500が存在する場合(ステップS412にてYESである場合)、リモートコントローラ信号受信部680を介して、リモートコントローラ300からユーザ認証および購入操作をするための機器の選択命令を受け付ける(ステップS416)。たとえば、CPU610は、図27(C)および図28(C)に示すように、ディスプレイ630を介して、携帯電話500を利用して認証・購入を行なうか否かの選択命令を受け付けてもよい。
CPU610は、いずれかの携帯電話500が選択されたか否か、すなわち端末の選択命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS418)。CPU610は、選択命令を受け付けない場合およびテレビで購入することを選択した場合(ステップS418にてNOである場合)、ディスプレイ630に次の処理画面を表示させて(ステップS414)、ステップS402からの処理を繰り返す。
CPU610は、端末の選択命令を受け付けた場合(ステップS418にてYESである場合)、認証および購入用のアプリケーションの起動を要求する旨のメッセージおよび購入対象となる商品の情報とを、通信部660を用いて、携帯電話500に送信する(ステップS420)。たとえば、図27(D)および図28(D)に示すように、CPU610は、ディスプレイ630に携帯電話に商品に関する情報を送信した旨のメッセージを表示させる。CPU610は、後述する認証・購入処理を実行する。
一方、コンテンツサーバ800のCPU810は、通信部862を用いて、液晶テレビ600から、液晶テレビ600と通信可能な携帯電話500に関する情報を受信する(ステップS422)。CPU810は、記憶部820のユーザ登録データベース180Kを参照して、当該携帯電話500を検索する(ステップS424)。
CPU810は、現在実行中のサービスにユーザ登録されている携帯電話500が存在するか否かを判断する(ステップS426)。CPU810は、現在実行中のサービスへユーザ登録されている携帯電話500が存在する場合(ステップS426にてYESである場合)、通信部862を用いて、ユーザ登録済の携帯電話500に関する情報を液晶テレビ600に送信する(ステップS428)。
CPU810は、現在実行中のサービスにユーザ登録されている携帯電話500が存在しない場合(ステップS426にてNOである場合)、通信部862を用いて、液晶テレビ600に、ユーザ登録済の携帯電話500に関する情報を送信する(ステップS430)。CPU810は、後述する認証・購入処理を実行する。
本実施の形態においては、液晶テレビ600が携帯電話500へと商品に関する情報を送信する処理と、携帯電話500が画面を介して認証・購入処理する処理とは独立して動作する。CPU510は、通信部562を用いて、認証・購入用のアプリケーションの起動を要求するメッセージと商品情報とを受信する(ステップS434)。CPU510は、既に認証・購入アプリケーションを起動中であるか否かを判断する(ステップS436)。
CPU510は、未だ認証・購入アプリケーションを起動していない場合(ステップS436においてNOである場合)、認証・購入アプリケーションを起動する(ステップS438)。CPU510は、図27の(E)に示すように、タッチパネル530に認証・購入対象の商品の情報を表示する(ステップS440)。
CPU510は、既に認証・購入アプリケーションを起動している場合(ステップS436においてYESである場合)、図28(E)に示すように、タッチパネル530に認証・購入対象の商品の情報を表示する(ステップS442)。CPU510は、認証機能の割り当てエリアを変更する(ステップS444)。
より詳細には、図29を参照して、携帯電話500の記憶部520は、商品テーブル180Lを記憶する。商品テーブル180Lは、液晶テレビ600にて選択された商品毎に、選択番号と、液晶テレビ600を識別するためのテレビIDと、認証対象商品IDと、認証対象商品の画像と、認証対象商品の価格と、サービス提供元と、課金・決済サイトのURLと、接触領域とを対応付けて格納する。図29の一番下のNo.9999は、それより前の行のすべての商品を意味する。つまり、No.9999を選択・購入すると本Aと本Bの両方を購入することになる。
CPU510は、商品テーブル180Lを参照して、図30に示すように、タッチパネル530の接触領域に認証対象商品IDと認証対象画像とを表示させる。認証部5103として機能するCPU510は、タッチ操作の位置と接触領域とに基づいて、ユーザがどの商品を選択したかを認識することができる。例えば、タッチ操作の位置が座標(X11,Y11)−(X12,Y12)の範囲内であれば、本Aを選択したことになる。
本実施の形態においては、認証部5103は、商品が選択されると同時に、タッチ操作に対応する画像データ(指紋画像)と記憶部520の認証情報180Bとに基づいて、ユーザ認証を行なうことができる。すなわち、本実施の形態に係る携帯電話500は、ユーザが携帯電話500に商品の選択命令を入力した場合に、同時にユーザ認証を行なうことができる。換言すれば、ユーザは1つのタッチ操作で、商品の選択とユーザ認証とを済ませることができる。
ただし、認証部5103は、タッチ操作に基づいて商品の選択命令のみを受け付けて、サイン画像に基づいてユーザ認証を行なってもよい。
<認証・購入処理の変形例>
次に、図1〜図15、図24、図31を参照して、本実施の形態に係る情報通信システム1における認証・購入処理の処理手順の変形例(第1の変形例)について説明する。図31は、情報通信システム1における認証・購入処理の第1の変形例における液晶テレビ600および携帯電話500の画面推移を示すイメージ図である。ここでは、ユーザは、携帯電話500を用いて、買い物かごの中の商品から商品を選択してから当該商品を購入したり、買い物かごの中の商品を一括で購入したりする場合について説明する。
なお、情報通信システム1における認証・購入処理の第1の変形例の一部の処理手順は、図24に示したそれと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。以下では、図24および図31を参照して、両者の異なるステップについてのみ説明する。
図24に示されるステップS304での認証機能の領域の個数は1つであったが、本変形例に係るステップS304(複数の商品が「買い物かご」に入っている状態)においては、認証機能の領域の個数が複数となる。そして、ステップS312およびステップS332における購入情報には、携帯電話500にて選択された少なくとも1つの商品に対応する情報が含まれる。
<認証・購入処理の第2の変形例>
図32を参照して、認証・購入処理の第2の変形例について説明する。図32は、情報通信システム1における認証・購入処理の第2の変形例における携帯電話500の画面推移を示すイメージ図である。
図32(A)を参照して、携帯電話500のCPU510は、タッチパネル530に、液晶テレビ600で最初に選択された商品を表示させる。図32(A)に示す状態において、CPU510は、タッチパネル530の指紋入力エリア140Aを介して指紋画像を受け付けると、当該指紋画像に基づいてユーザ認証を行なうとともに、本Aの購入命令(選択命令)を受け付ける。CPU510は、さらに、タッチパネル530に、商品を切り換えるためのボタン(図32(A)においては三角形の右方向を示す画像140R)を表示する。CPU510は、タッチパネル530を介してユーザから商品切換命令(右方向を示す画像140Rの押下)を受け付けて、図32(B)に示すように、タッチパネル530に次の商品を表示させる。
図32(B)に示す状態において、CPU510は、タッチパネル530の指紋入力エリア140Aを介して指紋画像を受け付けると、当該指紋画像に基づいてユーザ認証を行なうとともに、本Bの購入命令(選択命令)を受け付ける。CPU510は、さらに、タッチパネル530に、商品を切り換えるためのボタン(図32(B)においては三角形の右方向を示す画像140Rおよび左方向を示す画像140L)を表示する。CPU510は、タッチパネル530を介してユーザから商品切換命令(左方向を示す画像140Lの押下)を受け付けて、図32(A)に示すように、タッチパネル530に前の商品を表示させる。CPU510は、タッチパネル530を介してユーザから商品切換命令(右方向を示す画像140Rの押下)を受け付けて、図32(C)に示すように、タッチパネル530に次の商品を表示させる。
図32(C)に示す状態において、CPU510は、タッチパネル530の指紋入力エリア140Aを介して指紋画像を受け付けると、当該指紋画像に基づいてユーザ認証を行なうとともに、本Cの購入命令(選択命令)を受け付ける。CPU510は、さらに、タッチパネル530に、商品を切り換えるためのボタン(図32(C)においては三角形の右方向を示す画像140Rおよび左方向を示す画像140L)を表示する。CPU510は、タッチパネル530を介してユーザから商品切換命令(左方向を示す画像140Lの押下)を受け付けて、図32(B)に示すように、タッチパネル530に前の商品を表示させる。CPU510は、タッチパネル530を介してユーザから商品切換命令(右方向を示す画像140Rの押下)を受け付けて、図32(D)に示すように、タッチパネル530に商品を一括で購入するための画面(ボタン)を表示させる。
図32(D)に示す状態において、CPU510は、タッチパネル530の指紋入力エリア140Aを介して指紋画像を受け付けると、当該指紋画像に基づいてユーザ認証を行なうとともに、本A〜Cを一括で購入するための命令を受け付ける。CPU510は、さらに、タッチパネル530に、商品を切り換えるためのボタン(図32(D)においては三角形の左方向を示す画像140L)を表示する。CPU510は、タッチパネル530を介してユーザから商品切換命令(左方向を示す画像140Lの押下)を受け付けて、図32(C)に示すように、タッチパネル530に前の商品を表示させる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述の実施の形態1に係る情報通信システム1は、携帯電話500と課金サーバ700との間で商品の課金処理が行なわれるものであった。一方、本実施の形態に係る情報通信システム1Bは、液晶テレビ600Bと課金サーバ700Bとの間で商品の課金処理が行なわれるものである。
まず、図33を参照して、本実施の形態に係る情報通信システム1Bの全体構成について説明する。図33は、本実施の形態に係る情報通信システム1Bの全体構成を示すイメージ図である。
本実施の形態に係る情報通信システム1Bは、液晶テレビ(第1の通信装置)600Bと、リモートコントローラ300と、携帯電話500B(第2の通信装置)と、課金サーバ700B(第1のサーバ)と、コンテンツサーバ800(第2のサーバ)とを含む。
液晶テレビ600Bは、Webページなどの画像を表示する。液晶テレビ600Bは、たとえば、プラズマテレビなどディスプレイを保有する他の装置であってもよい。また、液晶テレビ600Bは、画像を表示するための表示装置と、当該表示装置に表示させるための画像データを送信する画像データ送信装置とから構成される装置であってもよい。画像データ送信装置としては、たとえば、STB(Set Top Box)、HDDレコーダ、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダ、BD(Blu-ray Disc)レコーダ等が挙げられる。
液晶テレビ600Bは、ネットワーク70を介して課金サーバ700Bに接続可能である。液晶テレビ600Bは、携帯電話500Bから認証結果を受け付けて、当該認証結果を課金サーバ700Bに送信する。液晶テレビ600Bは、ネットワーク80を介してコンテンツサーバ800に接続可能である。液晶テレビ600Bは、コンテンツサーバ800からWebページのデータをダウンロードしたり、商品としてのデジタルデータをダウンロードしたりする。
携帯電話500Bは、電話網と、無線によりデータ通信可能である。電話網は、たとえば、携帯電話のための電話網である。携帯電話500Bは、PDA(Personal Digital Assistance)やノート型パーソナルコンピュータなどのような、ユーザが持ち運ぶことができる情報通信端末であってもよい。携帯電話500Bは、ユーザ認証を行ない、認証結果を液晶テレビ600Bに送信する。
携帯電話500Bと、液晶テレビ600Bとは、無線または有線でデータ通信を行なう。すなわち、携帯電話500Bと、液晶テレビ600Bと、リモートコントローラ300とから映像表示システムが構成される。
課金サーバ700Bは、ネットワーク70を介して、液晶テレビ600Bとの間で課金処理を行なう。たとえば、課金サーバ700Bは、液晶テレビ600Bからユーザの認証結果と商品の価格とを受信して、携帯電話500Bのユーザのクレジットカード番号を使って商品の価格を引き落としたりする。
<情報通信システム1Bの動作概要>
次に、図33を参照して、本実施の形態に係る情報通信システム1Bの動作概要について説明する。ここでも、ユーザが、液晶テレビ600Bを利用して商品を閲覧し、携帯電話500Bを利用してユーザ認証を行なうことによって、当該商品(デジタルデータ)を購入する場合について説明する。
なお、設定段階および端末選択段階の動作概要については、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。以下では、認証・購入段階の動作概要について説明する。
ステップ(7)として、携帯電話500はユーザ認証を行なう。より詳細には、たとえば、携帯電話500は、第1の情報を受け付けて、ユーザの指によるタッチ操作を受け付ける。携帯電話500は、指紋画像を識別情報として取得する。この場合、携帯電話500は、指紋認証を行なう。あるいは、携帯電話500は、第1の情報を受け付けて、スタイラスペンによるタッチ操作を受け付ける。携帯電話500は、サイン画像を識別情報として取得する。この場合、携帯電話500は、サイン認証を行なう。
あるいは、携帯電話500は、カードのICチップや磁気テープを読み取って識別情報を取得する。この場合は、ICチップや磁気テープに格納されているデータに基づいてユーザ認証を行なう。
ステップ(8)として、携帯電話500Bは、ネットワーク70を介して認証結果を液晶テレビ600Bに送信する。
ステップ(9)として、液晶テレビ600Bは、携帯電話500Bにおける認証結果と第1の情報とを課金サーバ700Bに送信する。課金サーバ700Bは、認証結果と第1の情報とに基づいて、ユーザから料金を徴収する。すなわち、課金サーバ700Bは、選択された商品に対応する課金処理を行なう。
ステップ(10)として、課金サーバ700Bは、課金処理が正常に完了すると、課金処理が完了した旨のメッセージをネットワーク70を介して液晶テレビ600Bに送信する。
ステップ(11)として、液晶テレビ600Bは、課金処理が完了した旨のメッセージをコンテンツサーバ800に送信する。
ステップ(12)として、コンテンツサーバ800は、課金処理が完了した旨のメッセージを受け付けて、ネットワーク80を介して選択された商品(デジタルデータ)を液晶テレビ600Bに送信する。液晶テレビ600Bは、商品(デジタルデータ)を携帯電話500Bに送信する。これによって、携帯電話500Bは、商品(デジタルデータ)に基づいて、コンテンツを表示することが可能になる。
ただし、液晶テレビ600Bは、商品を自身のHDDなどに格納してもよい。この場合は、液晶テレビ600Bが、商品に基づいて、コンテンツを表示することが可能になる。また、コンテンツサーバ800は、課金処理が完了した旨のメッセージを受け付けて、当該メッセージを管理者に表示してもよい。管理者は、当該メッセージに基づいて商品を携帯電話500Bのユーザに配送してもよい。
このように、本実施の形態に係る情報通信システム1Bは、液晶テレビ600Bが第1の情報を携帯電話500Bに送信するため、携帯電話500Bは当該第1の情報を表示したり、当該第1の情報に基づいてユーザ認証処理を行なったりできる。すなわち、本実施の形態に係る情報通信システム1Bは、液晶テレビ600Bが第1の情報を携帯電話500Bに送信すること、携帯電話500Bが第1の情報を表示すること、携帯電話500Bが識別情報を読み取ること、携帯電話500Bが認証処理を行なうこと、液晶テレビ600Bが第1の情報と認証結果とに基づいて課金サーバ700Bとともに課金処理を行なうことができる。
以下、このような機能を実現するための構成について詳述する。
<携帯電話500Bの構成>
まず、図2を参照して、情報通信システム1Bを構成する携帯電話500Bの具体的構成の一態様について説明する。なお、携帯電話500Bのハードウェア構成およびCPU510の一部の機能構成は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
本実施の形態に係るCPU510の機能構成は、実施の形態1に係るCPU510と比較して、通信制御部5101が通信部560を用いて認証結果を液晶テレビ600Bにのみ送信する点において異なる。
<液晶テレビ600Bの構成>
次に、情報通信システム1Bを構成する液晶テレビ600Bの具体的構成の一態様について説明する。なお、液晶テレビ600Bのハードウェア構成およびCPU610の一部の機能構成は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
本実施の形態に係るCPU610の機能構成は、実施の形態1に係るCPU610と比較して、通信制御部6101が通信部662を用いて認証結果を課金サーバ700Bに送信する点において異なる。
<課金サーバ700Bの構成>
次に、図13を参照して、情報通信システム1Bを構成する課金サーバ700Bの具体的構成の一態様について説明する。なお、課金サーバ700Bのハードウェア構成およびCPU710の一部の機能構成は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
本実施の形態に係るCPU710の機能構成は、実施の形態1に係るCPU710と比較して、課金部7101が通信部762を利用することによって、液晶テレビ600Bから認証結果や第1の情報を受信する点、課金部7101が通信部762を用いて液晶テレビ600Bに課金処理が完了した旨を通知する点において異なる。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について説明する。上述の実施の形態2に係る情報通信システム1Bは、携帯電話500Bが認証処理を行なうものであった。一方、本実施の形態に係る情報通信システム1Cは、液晶テレビ600Cが認証処理を行なうものである。すなわち、本実施の形態に係る携帯電話500Cは識別情報を読み取って、当該識別情報を液晶テレビ600Cに送信するものである。
まず、図34を参照して、本実施の形態に係る情報通信システム1Cの全体構成について説明する。図34は、本実施の形態に係る情報通信システム1Cの全体構成を示すイメージ図である。
本実施の形態に係る情報通信システム1Cは、液晶テレビ(第1の通信装置)600Cと、リモートコントローラ300と、携帯電話500C(第2の通信装置)と、課金サーバ700C(第1のサーバ)と、コンテンツサーバ800(第2のサーバ)とを含む。
液晶テレビ600Cは、Webページなどの画像を表示する。液晶テレビ600Cは、たとえば、プラズマテレビなどディスプレイを保有する他の装置であってもよい。また、液晶テレビ600Cは、画像を表示するための表示装置と、当該表示装置に表示させるための画像データを送信する画像データ送信装置とから構成される装置であってもよい。画像データ送信装置としては、たとえば、STB(Set Top Box)、HDDレコーダ、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダ、BD(Blu-ray Disc)レコーダ等が挙げられる。
液晶テレビ600Cは、ネットワーク70を介して課金サーバ700Bに接続可能である。液晶テレビ600Cは、携帯電話500Cから識別情報を受け付けて、当該識別情報に基づいて認証処理を行なう。液晶テレビ600Cは、認証結果を課金サーバ700Bに送信する。液晶テレビ600Cは、ネットワーク80を介してコンテンツサーバ800に接続可能である。液晶テレビ600Cは、コンテンツサーバ800からWebページのデータをダウンロードしたり、商品としてのデジタルデータをダウンロードしたりする。
携帯電話500Cは、電話網と、無線によりデータ通信可能である。電話網は、たとえば、携帯電話のための電話網である。携帯電話500Cは、PDA(Personal Digital Assistance)やノート型パーソナルコンピュータなどのような、ユーザが持ち運ぶことができる情報通信端末であってもよい。携帯電話500Cは、ユーザを識別するための識別情報を取得して、当該識別情報を液晶テレビ600Cに送信する。
携帯電話500Cと、液晶テレビ600Cとは、無線または有線でデータ通信を行なう。すなわち、携帯電話500Cと、液晶テレビ600Cと、リモートコントローラ300とから映像表示システムが構成される。
課金サーバ700Bは、ネットワーク70を介して、液晶テレビ600Cとの間で課金処理を行なう。たとえば、課金サーバ700Bは、液晶テレビ600Cからユーザの認証結果と商品の価格とを受信して、携帯電話500Cのユーザのクレジットカード番号を使って商品の価格を引き落としたりする。
<情報通信システム1Cの動作概要>
次に、図34を参照して、本実施の形態に係る情報通信システム1Cの動作概要について説明する。ここでは、ユーザが、液晶テレビ600Cを利用して商品を閲覧し、携帯電話500Cを利用してユーザの識別情報を液晶テレビ600Cに送信する。そして、液晶テレビ600Cが識別情報に基づいてユーザ認証を行なうことによって、ユーザが当該商品(デジタルデータ)を購入する場合について説明する。
まず、設定段階の動作概要について説明する。ステップ(1)として、携帯電話500Cは、ユーザの識別情報を記憶する。携帯電話500Cは、携帯電話500Cのユーザ(たとえば所有者)の指紋画像やサイン画像などを識別情報として記憶する。
ステップ(2)として、携帯電話500Cは、自身を液晶テレビ600Cに登録する。このとき、携帯電話500Cと液晶テレビ600Cとは、Bluetooth(登録商標)を利用してペアリングを行なう。携帯電話500Cは、携帯電話500Cに関する情報や識別情報を液晶テレビ600Cに送信する。
ステップ(3)として、液晶テレビ600Cは、携帯電話500CをBluetooth(登録商標)の相手として登録する。すなわち、液晶テレビ600Cは、携帯電話500Cを識別するための情報や携帯電話500Cのユーザの識別情報を、認証情報として登録端末リスト180Eに格納することによって、携帯電話500Cを登録する。
ステップ(4)として、液晶テレビ600Cは、ネットワーク80を介して、携帯電話500Cをコンテンツサーバ800が提供するサービスにユーザ登録する。コンテンツサーバ800は、携帯電話500Cを識別するための情報をサービスに対応付けて記憶することによって、携帯電話500Cを当該サービスに登録する。ここまでが、商品を購入するための設定段階である。
次に、端末選択段階の動作概要について説明する。ステップ(5)として、ユーザは、液晶テレビ600Cを利用してWebページを閲覧しながら、リモートコントローラ300を利用して商品を選択する。より詳細には、液晶テレビ600Cは、コンテンツサーバ800からのWebページをユーザに表示する。Webページは、提示する商品に関する情報(商品の名称、商品の画像、商品の価格など)を含む。そして、液晶テレビ600Cは、通信可能な携帯電話500Cを探索する。液晶テレビ600Cは、ネットワーク80を介して、検出された携帯電話500Cの識別情報や選択命令をコンテンツサーバ800に送信する。
ステップ(6)として、コンテンツサーバ800は、上記の通信可能な携帯電話500Cのうち設定段階にてユーザ登録されている携帯電話500Cに関する識別情報を液晶テレビ600Cに送信する。
ステップ(7)として、液晶テレビ600Cは、選択された商品に関する情報(第1の情報)と識別情報送信命令とを携帯電話500Cに送信する。このとき、液晶テレビ600Cは、リモートコントローラ300を介して、ユーザから、識別情報の取得に使用する携帯電話500Cの選択命令を受け付けてもよい。
次に、認証・購入段階の動作概要について説明する。ステップ(8)として、液晶テレビ600Cは、選択された携帯電話500Cに、携帯電話500Cは識別情報を取得する。より詳細には、携帯電話500Cは、ユーザの指によるタッチ操作を受け付けて指紋画像を識別情報として取得する。あるいは、携帯電話500Cは、スタイラスペンによるタッチ操作を受け付けてサイン画像を識別情報として取得する。あるいは、携帯電話500Cは、カードのICチップや磁気テープを読み取って識別情報を取得する。
ステップ(9)として、携帯電話500Cは、識別情報(指紋画像、サイン画像など)を液晶テレビ600Cに送信する。
ステップ(10)として、液晶テレビ600Cは、受信した識別情報に基づいて携帯電話500Cのユーザについてのユーザ認証を行なう。たとえば、識別情報が指紋画像である場合、液晶テレビ600Cは指紋認証を行なう。たとえば、識別情報がサイン画像である場合、液晶テレビ600Cはサイン認証を行なう。たとえば、液晶テレビ600Cは、ICチップや磁気テープに格納されているデータに基づいてユーザ認証を行なう。
ステップ(11)として、液晶テレビ600Cにおける認証結果と第1の情報とを課金サーバ700Cに送信する。課金サーバ700Cは、認証結果と第1の情報とに基づいて、ユーザから料金を徴収する。すなわち、課金サーバ700Cは、選択された商品に対応する課金処理を行なう。
ステップ(12)として、課金サーバ700Cは、課金処理が正常に完了すると、課金処理が完了した旨のメッセージをネットワーク70を介して液晶テレビ600Cに送信する。
ステップ(13)として、液晶テレビ600Cは、課金処理が完了した旨のメッセージをコンテンツサーバ800に送信する。
ステップ(14)として、コンテンツサーバ800は、課金処理が完了した旨のメッセージを受け付けて、ネットワーク80を介して選択された商品(デジタルデータ)を液晶テレビ600Cに送信する。液晶テレビ600Cは、商品(デジタルデータ)を携帯電話500Cに送信する。これによって、携帯電話500Cは、商品(デジタルデータ)に基づいて、コンテンツを表示することが可能になる。
ただし、液晶テレビ600Cは、商品を自身のHDDなどに格納してもよい。この場合は、液晶テレビ600Cが、商品に基づいて、コンテンツを表示することが可能になる。また、コンテンツサーバ800は、課金処理が完了した旨のメッセージを受け付けて、当該メッセージを管理者に表示してもよい。管理者は、当該メッセージに基づいて商品を携帯電話500Cのユーザに配送してもよい。
このように、本実施の形態に係る情報通信システム1Cは、液晶テレビ600Cが第1の情報を携帯電話500Cに送信するため、携帯電話500Cは当該第1の情報を表示したり、当該第1の情報に基づいて識別情報を取得したりできる。すなわち、本実施の形態に係る情報通信システム1Cは、液晶テレビ600Cが第1の情報を携帯電話500Cに送信すること、携帯電話500Cが第1の情報を表示すること、携帯電話500Cが識別情報を読み取ること、液晶テレビ600Bが認証処理を行なうこと、液晶テレビ600Cが第1の情報と認証結果とに基づいて課金サーバ700Bとともに課金処理を行なうことができる。
以下、このような機能を実現するための構成について詳述する。
<携帯電話500Cの構成>
まず、図35を参照して、情報通信システム1Cを構成する携帯電話500Cの具体的構成の一態様について説明する。図35は、本実施の形態に係る携帯電話500Cおよび液晶テレビ600Cの構成を示すブロック図である。なお、携帯電話500Cのハードウェア構成は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
(CPU510Cの機能構成)
携帯電話500CのCPU510Cが有する機能について説明する。本実施の形態に係るCPU510Cは、通信制御部5101と、取得部5102の機能を有する。具体的には、CPU510Cは、プログラム180Aを実行することによって、上記の機能を実現する。
通信制御部5101は、通信部560を利用することによって、携帯電話500Cが有する各種の機能を示す情報を液晶テレビ600に送信する。たとえば、通信制御部5101は、液晶テレビ600からのメッセージを受け付けて、携帯電話500Cを識別するための端末ID、端末の名称、認証機能の有無、課金および決済機能の有無、情報読取機能の有無、現在の通信の可否などを示す情報を液晶テレビ600に送信する。
また、通信制御部5101は、液晶テレビ600Cからの第1の情報に応じて、通信部560を利用することによって、後述する識別情報を液晶テレビ600Cに送信する。
取得部5102は、タッチパネル530から識別情報としての画像データを取得する。たとえば、液晶テレビ600Cが指紋認証を行なう場合には、取得部5102はタッチパネル530から指紋画像を示す画像データを取得する。
たとえば、液晶テレビ600Cがサイン認証を行なう場合には、取得部5102はタッチパネル530から順次接触領域を示す画像データを取得する。そして、取得部5102は、順次接触領域の中心座標(重心座標)を計算して、当該中心座標の軌跡(サイン画像)を識別情報として取得する。なお、取得部5102は、タッチパネル530から接触領域の中心座標(重心座標)を順次取得して、当該中心座標の軌跡(サイン画像)を識別情報として取得する。
(携帯電話500Cの変形例)
ただし、携帯電話500Cは、タッチパネル530の代わりにカードリーダなどを含んでもよい。この場合には、取得部5102は、当該カードリーダにユーザが所有している認証カードのICチップや磁気テープを読取らせることによって、ユーザの識別情報を取得する。
<液晶テレビ600Cの構成>
次に、情報通信システム1Cを構成する液晶テレビ600Cの具体的構成の一態様について説明する。なお、液晶テレビ600Cのハードウェア構成は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
(CPU610Cの機能構成)
次に、液晶テレビ600CのCPU610Cが有する機能について説明する。本実施の形態に係るCPU610は、通信制御部6101と、探索部6102と、受付部6103と、登録部6104と、認証部6105の機能を有する。具体的には、CPU610Cは、プログラム180Cを実行することによって、上記の機能を実現する。
受付部6103は、リモートコントローラ信号受信部680を介してリモートコントローラ300から機器を登録する旨の命令(登録命令)を受け付ける。受付部6103は、リモートコントローラ信号受信部680を介してリモートコントローラ300から商品を選択するための命令(第1の選択命令)を受け付ける。受付部6103は、リモートコントローラ信号受信部680を介してリモートコントローラ300からユーザの識別情報を読み取る携帯電話500を選択するための命令(第2の選択命令)を受け付ける。
通信制御部6101は、受付部6103が登録命令を受け付けた際に、通信部660を利用することによって、携帯電話500とペアリングを行なう。通信制御部6101は、通信部660を利用することによって、携帯電話500から、携帯電話500を識別するための端末ID、端末の名称、認証機能の有無、課金および決済機能の有無、情報読取機能の有無、現在の通信の可否を受信する。
通信制御部6101は、通信部662を利用することによって、認証結果を課金サーバ700Cに送信する。また、通信制御部6101は、課金サーバ700Cから課金処理が正常に終了した旨の通知を受信する。通信制御部6101は、通信部662を利用することによって、課金処理が正常に終了した旨と第1の情報とを対応付けてコンテンツサーバ800に送信する。
登録部6104は、受信した、携帯電話500を識別するための端末ID、端末の名称、認証機能の有無、課金および決済機能の有無、情報読取機能の有無、現在の通信の可否を示す情報を、記憶部620の登録端末リスト180Eに格納する。なお、指紋認証を行なう場合、登録部6104は、ユーザ登録を行なう際に、携帯電話500Cから取得した指紋画像を認証情報180Bとして記憶部620の登録端末リスト180Eに記憶する。また、サイン認証を行なう場合、登録部6104は、ユーザ登録を行なう際に、携帯電話500Cから取得したサイン画像を認証情報180Bとして記憶部620の登録端末リスト180Eに記憶する。
探索部6102は、受付部6103が第1の選択命令を受け付けた際に、通信制御部6101と通信部660とを介して、自身と通信可能であって且つユーザの識別情報を取得可能である携帯電話500を探索する。探索部6102は、探索結果に応じて記憶部620の登録端末リスト180Eを更新する。探索部6102は、最新の登録端末リスト180Eを参照して、通信可能な携帯電話500を認識する。これによって、受付部6103は、第2の選択命令を受け付けることが可能になる。
たとえば、指紋認証を行なう場合、認証部6105は、携帯電話500Cから取得した指紋画像と、予め記憶部620が記憶している認証情報(指紋画像)とに基づいて、両者が実質的に一致するか否かを判断する。認証部6105は、両者が実質的に一致する場合、ユーザ認証が成功したと判断し、両者が実質的に一致しない場合、ユーザ認証が失敗したと判断する。
たとえば、サイン認証を行なう場合、認証部6105は、携帯電話500Cから取得したサイン画像と、予め記憶部620が記憶している認証情報(サイン画像)とに基づいて、両者が実質的に一致するか否かを判断する。認証部6105は、両者が実質的に一致する場合、ユーザ認証が成功したと判断し、両者が実質的に一致しない場合、ユーザ認証が失敗したと判断する。
[実施の形態4]
次に、本発明の実施の形態4について説明する。上述の実施の形態3に係る情報通信システム1Cは、液晶テレビ600Bが認証処理を行なうものであった。一方、本実施の形態に係る情報通信システム1Dは、課金サーバ700Dが認証処理を行なうものである。すなわち、本実施の形態に係る携帯電話500Dは識別情報を読み取って、当該識別情報を液晶テレビ600Dを介して課金サーバ700Dに送信するものである。
まず、図36を参照して、本実施の形態に係る情報通信システム1Dの全体構成について説明する。図36は、本実施の形態に係る情報通信システム1Dの全体構成を示すイメージ図である。
本実施の形態に係る情報通信システム1Dは、液晶テレビ600D(第1の通信装置)と、リモートコントローラ300と、携帯電話500D(第2の通信装置)と、課金サーバ700D(第1のサーバ)と、コンテンツサーバ800(第2のサーバ)とを含む。
液晶テレビ600Dは、Webページなどの画像を表示する。たとえば、液晶テレビ600Dは、プラズマテレビなどディスプレイを保有する他の装置であってもよい。また、液晶テレビ600Dは、画像を表示するための表示装置と、当該表示装置に表示させるための画像データを送信する画像データ送信装置とから構成される装置であってもよい。画像データ送信装置としては、たとえば、STB(Set Top Box)、HDDレコーダ、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダ、BD(Blu-ray Disc)レコーダ等が挙げられる。
液晶テレビ600Dは、ネットワーク70を介して課金サーバ700Dに接続可能である。液晶テレビ600Dは、携帯電話500Dから識別情報を受け付けて、ネットワーク70を介して当該識別情報を課金サーバ700Dに送信する。液晶テレビ600Dは、課金サーバ700Dから認証結果を受信する。
液晶テレビ600Dは、ネットワーク80を介してコンテンツサーバ800に接続可能である。液晶テレビ600Dは、コンテンツサーバ800からWebページのデータをダウンロードしたり、商品としてのデジタルデータをダウンロードしたりする。
携帯電話500Dは、電話網と、無線によりデータ通信可能である。電話網は、たとえば、携帯電話のための電話網である。携帯電話500Dは、PDA(Personal Digital Assistance)やノート型パーソナルコンピュータなどのような、ユーザが持ち運ぶことができる情報通信端末であってもよい。携帯電話500Dは、ユーザを識別するための識別情報を取得して、当該識別情報を液晶テレビ600Dに送信する。
携帯電話500Dと、液晶テレビ600Dとは、無線または有線でデータ通信を行なう。すなわち、携帯電話500Dと、液晶テレビ600Dと、リモートコントローラ300とから映像表示システムが構成される。
課金サーバ700Dは、ネットワーク70を介して、液晶テレビ600Dとの間で課金処理を行なう。たとえば、課金サーバ700Dは、液晶テレビ600Dからユーザの識別情報と商品の価格とを受信して、識別情報に基づいてユーザ認証を行なう。課金サーバ700Dは、ユーザ認証に成功すると、商品の価格に基づいて携帯電話500Dのユーザのクレジットカード番号を使って商品の価格を引き落としたりする。
<情報通信システム1Dの動作概要>
次に、図36を参照して、本実施の形態に係る情報通信システム1Dの動作概要について説明する。ここでは、ユーザが、液晶テレビ600Dを利用して商品を閲覧し、携帯電話500Dを利用してユーザの識別情報を液晶テレビ600Dに送信する。そして、液晶テレビ600Dが識別情報を課金サーバ700Dに送信する。なお、液晶テレビ600Dからではなく、携帯電話500Dから課金サーバ700Dに識別情報を直接送信してもよい。課金サーバ700Dは、識別情報に基づいてユーザ認証を行なうことによって、ユーザが当該商品(デジタルデータ)を購入する場合について説明する。
まず、設定段階の動作概要について説明する。ステップ(1)として、携帯電話500Dは、ユーザの識別情報を記憶する。携帯電話500Dは、携帯電話500Dのユーザ(たとえば所有者)の指紋画像やサイン画像などを識別情報として記憶する。
ステップ(2)として、携帯電話500Dは、自身を液晶テレビ600Dに登録する。このとき、携帯電話500Dと液晶テレビ600Dとは、Bluetooth(登録商標)を利用してペアリングを行なう。携帯電話500Dは、携帯電話500Dに関する情報と携帯電話のユーザの識別情報とを液晶テレビ600Dに送信する。液晶テレビ600Dは、携帯電話500DをBluetooth(登録商標)の相手として登録する。すなわち、液晶テレビ600Dは、携帯電話500Dに関する情報を登録端末リスト180Eに格納することによって、携帯電話500Dを登録する。
ステップ(3)として、液晶テレビ600Dは、ネットワーク70を介して、携帯電話500Dに関する情報とユーザの識別情報とを課金サーバ700Dに送信する。
ステップ(4)として、課金サーバ700Dは、携帯電話500Dを識別するための情報と携帯電話500Dのユーザの識別情報とを認証情報として記憶部720に格納することによって、携帯電話500Dを登録する。
ステップ(5)として、課金サーバ700Dは、登録が完了した旨を液晶テレビ600Dに通知する。
ステップ(6)として、液晶テレビ600Dは、ネットワーク80を介して、携帯電話500Dをコンテンツサーバ800が提供するサービスにユーザ登録する。コンテンツサーバ800は、携帯電話500Dを識別するための情報をサービスに対応付けて記憶することによって、携帯電話500Dを当該サービスに登録する。ここまでが、商品を購入するための設定段階である。
次に、端末選択段階の動作概要について説明する。ステップ(7)として、ユーザは、液晶テレビ600Dを利用してWebページを閲覧しながら、リモートコントローラ300を利用して商品を選択する。より詳細には、液晶テレビ600Dは、コンテンツサーバ800からのWebページをユーザに表示する。Webページは、提示する商品に関する情報(商品の名称、商品の画像、商品の価格など)を含む。そして、液晶テレビ600Dは、通信可能な携帯電話500Dを探索する。液晶テレビ600Dは、ネットワーク80を介して、検出された携帯電話500Dの識別情報や選択命令をコンテンツサーバ800に送信する。
ステップ(8)として、コンテンツサーバ800は、上記の通信可能な携帯電話500Dのうち設定段階にてユーザ登録されている携帯電話500Dに関する識別情報を液晶テレビ600Dに送信する。
ステップ(9)として、液晶テレビ600Dは、選択された商品に関する情報(第1の情報)と識別情報送信命令とを携帯電話500Dに送信する。このとき、液晶テレビ600Cは、リモートコントローラ300を介して、ユーザから、課金処理に使用する携帯電話500Dの選択命令を受け付ける。
次に、認証・購入段階の動作概要について説明する。ステップ(10)として、携帯電話500Dは識別情報を取得する。より詳細には、携帯電話500Dは、ユーザの指によるタッチ操作を受け付けて指紋画像を識別情報として取得する。あるいは、携帯電話500Dは、スタイラスペンによるタッチ操作を受け付けてサイン画像を識別情報として取得する。あるいは、携帯電話500Dは、カードのICチップや磁気テープを読み取って識別情報を取得する。
ステップ(11)として、携帯電話500Dは、ネットワーク70を介して識別情報を液晶テレビ600Dに送信する。
ステップ(12)として、液晶テレビ600Dは、ネットワーク70を介して、受信した識別情報と第1の情報とを課金サーバ700Dに送信する。
ステップ(13)として、課金サーバ700Dは、識別情報と認証情報とに基づいて、携帯電話500Dのユーザについてのユーザ認証を行なう。たとえば、識別情報が指紋画像である場合、課金サーバ700Dは指紋認証を行なう。たとえば、識別情報がサイン画像である場合、課金サーバ700Dはサイン認証を行なう。たとえば、課金サーバ700Dは、ICチップや磁気テープに格納されているデータに基づいてユーザ認証を行なう。
そして、課金サーバ700Dは、認証結果と第1の情報とに基づいて、ユーザから料金を徴収する。すなわち、課金サーバ700Dは、選択された商品に対応する課金処理を行なう。
ステップ(14)として、課金サーバ700Dは、課金処理が正常に完了すると、課金処理が完了した旨のメッセージをネットワーク70を介して液晶テレビ600Dに送信する。
ステップ(15)として、液晶テレビ600Dは、課金処理が完了した旨のメッセージをコンテンツサーバ800に送信する。
ステップ(16)として、コンテンツサーバ800は、課金処理が完了した旨のメッセージを受け付けて、ネットワーク80を介して選択された商品(デジタルデータ)を液晶テレビ600Dに送信する。液晶テレビ600Dは、商品(デジタルデータ)を携帯電話500Dに送信する。これによって、携帯電話500Dは、商品(デジタルデータ)に基づいて、コンテンツを表示することが可能になる。
ただし、液晶テレビ600Dは、商品を自身のHDDなどに格納してもよい。この場合は、液晶テレビ600Dが、商品に基づいて、コンテンツを表示することが可能になる。また、コンテンツサーバ800は、課金処理が完了した旨のメッセージを受け付けて、当該メッセージを管理者に表示してもよい。管理者は、当該メッセージに基づいて商品を携帯電話500Dのユーザに配送してもよい。
このように、本実施の形態に係る情報通信システム1Dは、液晶テレビ600Dが第1の情報を携帯電話500Dに送信するため、携帯電話500Dは当該第1の情報を表示したり、当該第1の情報に基づいて識別情報を取得したりできる。すなわち、本実施の形態に係る情報通信システム1Dは、液晶テレビ600Dが第1の情報を携帯電話500Dに送信すること、携帯電話500Dが第1の情報を表示すること、携帯電話500Dが識別情報を読み取ること、課金サーバ700Dが認証処理を行なうこと、課金サーバ700Dが第1の情報と認証結果とに基づいて課金処理を行なうことができる。
以下、このような機能を実現するための構成について詳述する。
<携帯電話500Dの構成>
まず、図37を参照して、情報通信システム1Dを構成する携帯電話500Dの具体的構成の一態様について説明する。なお、携帯電話500Dのハードウェア構成は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
(CPU510Dの機能構成)
携帯電話500DのCPU510Dが有する機能について説明する。本実施の形態に係るCPU510Dは、通信制御部5101と、取得部5102の機能を有する。具体的には、CPU510Dは、プログラム180Aを実行することによって、上記の機能を実現する。
通信制御部5101は、通信部560を利用することによって、携帯電話500Dが有する各種の機能を示す情報を液晶テレビ600に送信する。たとえば、通信制御部5101は、液晶テレビ600Dからのメッセージを受け付けて、携帯電話500Dを識別するための端末ID、端末の名称、認証機能の有無、課金および決済機能の有無、情報読取機能の有無、現在の通信の可否などを示す情報を液晶テレビ600Dに送信する。また、通信制御部5101は、通信部560を利用することによって、識別情報を液晶テレビ600Dに送信する。
取得部5102は、タッチパネル530から識別情報としての画像データを取得する。たとえば、液晶テレビ600Dが指紋認証を行なう場合には、取得部5102はタッチパネル530から指紋画像を示す画像データを取得する。
たとえば、液晶テレビ600Dがサイン認証を行なう場合には、取得部5102はタッチパネル530から順次接触領域を示す画像データを取得する。そして、取得部5102は、順次接触領域の中心座標(重心座標)を計算して、当該中心座標の軌跡(サイン画像)を識別情報として取得する。なお、取得部5102は、タッチパネル530から接触領域の中心座標(重心座標)を順次取得して、当該中心座標の軌跡(サイン画像)を識別情報として取得する。
(携帯電話500Dの変形例)
ただし、携帯電話500Dは、タッチパネル530の代わりにカードリーダなどを含んでもよい。この場合には、取得部5102は、当該カードリーダにユーザが所有している認証カードのICチップや磁気テープを読取らせることによって、ユーザの識別情報を取得する。
<液晶テレビ600Dの構成>
次に、情報通信システム1Dを構成する液晶テレビ600Dの具体的構成の一態様について説明する。なお、液晶テレビ600Dのハードウェア構成は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
(CPU610Dの機能構成)
次に、液晶テレビ600DのCPU610Dが有する機能について説明する。本実施の形態に係るCPU610Dは、通信制御部6101と、探索部6102と、受付部6103と、登録部6104の機能を有する。具体的には、CPU610Dは、プログラム180Cを実行することによって、上記の機能を実現する。
受付部6103は、リモートコントローラ信号受信部680を介してリモートコントローラ300から機器を登録する旨の命令(登録命令)を受け付ける。受付部6103は、リモートコントローラ信号受信部680を介してリモートコントローラ300から商品を選択するための命令(第1の選択命令)を受け付ける。受付部6103は、リモートコントローラ信号受信部680を介してリモートコントローラ300からユーザの識別情報を読み取る携帯電話500Dを選択するための命令(第2の選択命令)を受け付ける。
通信制御部6101は、受付部6103が登録命令を受け付けた際に、通信部660を利用することによって、携帯電話500とペアリングを行なう。通信制御部6101は、通信部660を利用することによって、携帯電話500Dから、携帯電話500Dを識別するための端末ID、端末の名称、認証機能の有無、課金および決済機能の有無、情報読取機能の有無、現在の通信の可否を受信する。
また、通信制御部6101は、携帯電話500Dからユーザの識別情報と第1の情報とを受信する。通信制御部6101は、携帯電話500Dからのユーザの識別情報と第1の情報とを課金サーバ700Dに送信する。
通信制御部6101は、課金サーバ700Dから課金処理が正常に終了した旨の通知を受信する。通信制御部6101は、通信部662を利用することによって、課金処理が正常に終了した旨と第1の情報とを対応付けてコンテンツサーバ800に送信する。
登録部6104は、受信した、携帯電話500を識別するための端末ID、端末の名称、認証機能の有無、課金および決済機能の有無、情報読取機能の有無、現在の通信の可否を示す情報を、記憶部620の登録端末リスト180Eに格納する。
探索部6102は、受付部6103が第1の選択命令を受け付けた際に、通信制御部6101と通信部660とを介して、自身と通信可能であって且つユーザの識別情報を取得可能である携帯電話500Dを探索する。探索部6102は、探索結果に応じて記憶部620の登録端末リスト180Eを更新する。探索部6102は、最新の登録端末リスト180Eを参照して、通信可能な携帯電話500を認識する。これによって、受付部6103は、第2の選択命令を受け付けることが可能になる。
<課金サーバ700Dの構成>
次に、図38を参照して、情報通信システム1Dを構成する課金サーバ700Dの具体的構成の一態様について説明する。図38は、本実施の形態に係る課金サーバ700Dの構成を示すブロック図である。なお、課金サーバ700Dのハードウェア構成およびCPU710の一部の機能構成は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
本実施の形態に係るCPU710の機能構成は、実施の形態1に係るCPU710と比較して、課金部7101と、認証部7102と、登録部7103とを含む点において、異なる。
登録部7103は、ユーザ登録を行なう際に、通信部762を用いて携帯電話500Dおよび液晶テレビ600Dから受信した指紋画像を認証情報180Bとして記憶部720に記憶する。あるいは、登録部7103は、ユーザ登録を行なう際に、通信部762を用いて携帯電話500Dおよび液晶テレビ600Dから取得したサイン画像を認証情報180Bとして記憶部520に記憶する。
認証部7102は、たとえば、指紋認証を行なう場合、携帯電話500Dから取得した指紋画像と、予め記憶部720が記憶している認証情報(指紋画像)とに基づいて、両者が実質的に一致するか否かを判断する。認証部7102は、両者が実質的に一致する場合、ユーザ認証が成功したと判断し、両者が実質的に一致しない場合、ユーザ認証が失敗したと判断する。
認証部7102は、たとえば、サイン認証を行なう場合、携帯電話500Dから取得したサイン画像と、予め記憶部720が記憶している認証情報(サイン画像)とに基づいて、両者が実質的に一致するか否かを判断する。認証部7102は、両者が実質的に一致する場合、ユーザ認証が成功したと判断し、両者が実質的に一致しない場合、ユーザ認証が失敗したと判断する。
課金部7101は、認証部7102からの認証結果と液晶テレビ600Dからの第1の情報とに基づいて、携帯電話500Dのユーザに対する課金処理を行なう。たとえば、課金部7101は、ユーザ認証が成功した場合に、課金データベース180Gに、ユーザ名と商品価格とを対応付けて記憶する。
課金部7101は、課金データベース180Gを参照して、商品価格をユーザから徴収する。課金部7101は、ユーザに対する課金処理が正常に完了すると、通信部762を用いて液晶テレビ600Dに課金処理が完了した旨を通知する。
<その他の実施の形態>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード(ICメモリーカード)、ROM(マスクROM、フラッシュEEPROMなど)などを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
実施例において、液晶テレビ500で商品が選択された際に、携帯電話600を探索する処理を実施する形態を示したが、これに限らず、常にもしくは一定間隔ごとに液晶テレビ500が携帯電話600の接続状況や情報を取得し、登録端末リスト180Eの更新処理を行なってもよい。この場合、実施例において探索するタイミングでは、登録端末リスト180Eを参照するだけでよいことになる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。