JP2014102166A - 巻尺 - Google Patents

巻尺 Download PDF

Info

Publication number
JP2014102166A
JP2014102166A JP2012254612A JP2012254612A JP2014102166A JP 2014102166 A JP2014102166 A JP 2014102166A JP 2012254612 A JP2012254612 A JP 2012254612A JP 2012254612 A JP2012254612 A JP 2012254612A JP 2014102166 A JP2014102166 A JP 2014102166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
rotating body
tape
ball
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012254612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6286122B2 (ja
Inventor
Morihiko Minemi
守彦 峰見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIHON DOKI CO Ltd
Original Assignee
HIHON DOKI CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HIHON DOKI CO Ltd filed Critical HIHON DOKI CO Ltd
Priority to JP2012254612A priority Critical patent/JP6286122B2/ja
Publication of JP2014102166A publication Critical patent/JP2014102166A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6286122B2 publication Critical patent/JP6286122B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tape Measures (AREA)

Abstract

【課題】操作が煩雑になるのを抑制しながら、ドラムをハンドルに対して遊転させることが可能な巻尺を提供する。
【解決手段】巻尺は、テープを巻き取るドラム5と、ドラム5の内部に配置され、ハンドル操作によって回転される回転体4と、ドラム5と回転体4との間に配置された回転伝達機構6とを備える。そして、回転伝達機構6は、ドラム5の内周面5bに形成された収納部52に収納されており、ハンドル操作により回転体4が第1方向に回転された場合に、回転体4の回転をドラム5に伝達し、テープが引き出されることによりドラム5が前記第1方向とは反対の第2方向に回転された場合に、ドラム5の回転を回転体4に伝達しないように構成されている。
【選択図】図14

Description

本発明は、テープを巻き取るドラムがハンドルに対して遊転可能に構成された巻尺に関する。
従来、テープを巻き取るドラムと、ハンドルと一体的に設けられた回転体とを備える巻尺が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1には、テープを巻き取るためのハンドルと、ハンドルと一体的に設けられたハンドル基部(回転体)と、テープを巻き取るリール筒(ドラム)とを備えた巻尺が開示されている。ハンドル基部およびリール筒は同軸上に配置されており、ハンドル基部およびリール筒の間には互いに離間するように軸方向に付勢するコイルばねが設けられている。また、ハンドル基部には係合ピンが設けられ、リール筒には係合凹部が設けられている。
そして、特許文献1の巻尺では、テープの巻き取り時に、係合ピンが係合凹部に係合された状態でハンドルが回転されることにより、ハンドルとともにハンドル基部およびリール筒が一体的に回転されるので、リール筒に対してテープが巻き取られる。一方、テープの引き出し時には、係合凹部に対する係合ピンの係合が解除されることにより、コイルばねの付勢力によってハンドル基部がリール筒から軸方向に離間することから、リール筒がハンドル基部に対して遊転(空転)される。これにより、テープが引き出される際にリール筒の回転に起因してハンドルが回転されることが抑制される。
実開平7−16102号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来の巻尺では、テープの巻き取り時に、ハンドル基部を軸方向に移動させて係合ピンを係合凹部に係合させる必要があるので、操作が煩雑であるという問題点がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、操作が煩雑になるのを抑制しながら、ドラムをハンドルに対して遊転させることが可能な巻尺を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明による巻尺は、円筒状に形成され、テープを巻き取るドラムと、ドラムの内部に配置され、ハンドル操作によって回転される回転体と、ドラムと回転体との間に配置された回転伝達機構とを備える。そして、回転伝達機構は、ドラムの内周面または回転体の外周面に形成された収納部に収納されており、ハンドル操作により回転体が第1方向に回転された場合に、回転体の回転をドラムに伝達することが可能であり、かつ、テープが引き出されることによりドラムが第1方向とは反対の第2方向に回転された場合に、ドラムの回転を回転体に伝達しないように構成されている。
このように構成することによって、ハンドル操作により回転体が第1方向に回転された場合に、回転伝達機構が回転体の回転をドラムに伝達するので、テープをドラムに巻き取ることができる。また、テープが引き出される際にドラムが第2方向に回転された場合に、回転伝達機構がドラムの回転を回転体に伝達しないので、ドラムを回転体に対して遊転(空転)させるとともに、ハンドルが回転されるのを抑制することができる。さらに、ドラムの内周面または回転体の外周面に形成された収納部に回転伝達機構が収納されており、ドラムおよび回転体を相対的に軸方向に移動させて係合/非係合を切り換える必要がないので、巻尺の操作が煩雑になるのを抑制することができる。
上記巻尺において、収納部は、ドラムの内周面に形成され、回転伝達機構は、収納部内において移動可能なボールと、ボールを付勢する圧縮コイルばねとを含み、ボールが回転体の外周面を押圧することによって、回転体の回転がドラムに伝達され、ボールによる回転体の外周面の押圧が解除されることによって、ドラムの回転が回転体に伝達されないように構成されていてもよい。
この場合において、収納部には、回転体の外周面側に傾斜するガイド部が形成され、ボールがガイド部によりガイドされることにより、ボールが回転体の外周面を押圧し、ボールがガイド部から退避する方向に移動することにより、ボールによる回転体の外周面の押圧が解除されるように構成されていてもよい。
本発明の巻尺によれば、操作が煩雑になるのを抑制しながら、ドラムをハンドルに対して遊転させることができる。
本発明の一実施形態による巻尺の全体構成を示した斜視図である。 図1の巻尺のアームが回動された状態を示した斜視図である。 図1の巻尺のケースが分解された状態を示した図である。 図1の巻尺のハンドルの遊星歯車機構を説明するための図である。 図3の巻尺の回転体およびドラムを示した断面図である。 図3の巻尺の回転体を示した平面図である。 図6の回転体を示した正面図である。 図6の回転体を示した底面図である。 図6のA−A断面図である。 図3の巻尺のドラムを示した平面図である。 図10のドラムを示した正面図である。 図10のドラムを示した底面図である。 図12のB−B断面図である。 図1の巻尺の回転伝達機構を説明するための図である。 図1の巻尺におけるテープの巻き取り時の動作を説明するための模式図である。 図2の巻尺におけるテープの引き出し時の動作を説明するための模式図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態による巻尺の全体構成を示した斜視図である。図2は、図1の巻尺のアームが回動された状態を示した斜視図である。図3は、図1の巻尺のケースが分解された状態を示した図である。図4は、図1の巻尺のハンドルの遊星歯車機構を説明するための図である。まず、図1〜図4を参照して、本実施形態による巻尺100の全体構成の概略について説明する。
巻尺100は、図1に示すように、帯状に形成されたテープ1と、テープ1を巻き取りおよび引き出し可能なケース2と、テープ1を巻き取るためのハンドル3とを備えている。この巻尺100では、ハンドル3をR1方向に回転させることによりテープ1を巻き取ることが可能であるとともに、テープ1をP方向(図2参照)に引っ張ることによりテープ1を引き出すことが可能である。なお、R1方向は、巻取方向であり、本発明の「第1方向」の一例である。
テープ1には、測距用の目盛り(図示省略)が記されている。このテープ1は、たとえば、ガラス繊維製の芯材に塩化ビニル樹脂が被覆されることにより形成されており、長さが10〜100mである。
ケース2は、表側ケース21と、裏側ケース22とを含んでおり、たとえばABS樹脂製である。表側ケース21および裏側ケース22は、テープ1を挟んで対向するように配置され、ねじなどにより一体的に形成されている。また、ケース2には、利用者がケース2を把持するための開口部2aが形成されている。
ハンドル3は、ケース2の表側ケース21に設けられている。このハンドル3は、アーム31と、アーム31の一端(基端)に設けられたハンドル基部32と、アーム31の他端(先端)に設けられたつまみ33と、表側ケース21に固定される固定部材34とを含んでいる。
アーム31は、ハンドル基部32を中心にして回転可能に構成されている。また、アーム31は、ハンドル基部32に回動可能に設けられており、図2に示すように、つまみ33をケース2の開口部2aに配置可能に構成されている。つまみ33は、アーム31に回転可能に設けられている。
ハンドル基部32は、固定部材34に回転可能に取り付けられている。また、ハンドル基部32は、図4に示すように、回転中心に設けられた中心軸32aと、中心軸32aの周囲に設けられた複数(たとえば、3つ)のピニオン支持軸32bとを有する。中心軸32aには筒状の回転軸(出力軸)35が挿入され、ピニオン支持軸32bにはピニオンギヤ36が挿入されている。なお、中心軸32aおよび回転軸35は、図3に示すように、表側ケース21と裏側ケース22との間に配置されている。
ここで、ハンドル3は、遊星歯車機構が設けられており、ハンドル基部32の回転を増速して回転軸35に伝達するように構成されている。たとえば、回転軸35は、ハンドル基部32が1回転する毎に3回転するように構成されている。
この遊星歯車機構は、固定部材34に中空環状に形成された内歯歯車のリングギヤ34aと、ハンドル基部32を回転させることによってリングギヤ34aに内接しながら自転しつつ公転する複数(たとえば、3つ)の外歯歯車のピニオンギヤ36と、回転軸35に形成され、ピニオンギヤ36と噛合して自転する外歯歯車のサンギヤ35aとにより構成され、ハンドル基部32の回転が前記サンギヤ35aに形成された回転軸35に増速されて伝達されるようになされている。
また、回転軸35は底面側から見て正方形状に形成された部分を有し、その回転軸35の中央に円柱状の中心軸32aが配置されている。なお、中心軸32aは、ハンドル基部32と一体的に設けられているため、ハンドル基部32が1回転する毎に1回転するように構成されている。また、中心軸32aには、裏側ケース22側からワッシャ37bを介してねじ37a(図3参照)が取り付けられている。
また、巻尺100は、図3に示すように、ハンドル3と一体的に回転される回転体4と、テープ1を巻き取るドラム5と、回転体4およびドラム5の間に配置される回転伝達機構6(図14参照)とを備えており、これらは表側ケース21および裏側ケース22の間に配置されている。また、ハンドル3の回転軸35、回転体4およびドラム5は、同軸上に配置されている。
[回転体]
図5は、図3の巻尺の回転体およびドラムを示した断面図である。図6は、図3の巻尺の回転体を示した平面図である。図7は、図6の回転体を示した正面図である。図8は、図6の回転体を示した底面図である。図9は、図6のA−A断面図である。次に、図5〜図9を参照して、本実施形態による巻尺100の回転体4の構成について説明する。
回転体4は、図6〜図9に示すように、円柱状の本体部41と、本体部41の下端部に形成されたフランジ部42と、本体部41の上端部に形成された係合部43とを有する。この回転体4は、たとえばPOM(ポリアセタール樹脂)製である。
本体部41の中央には、図6および図9に示すように、平面的に見て正方形状の嵌合凹部41aが形成されており、この嵌合凹部41aには、ハンドル3に設けられた前記回転軸35(図3参照)が嵌合されている。これにより、回転体4は、前記回転軸35と一体的に回転するように構成されている。また、本体部41の中央には、嵌合凹部41aと連なるように開口部41bが形成されている。開口部41bは、平面的に見て円形状に形成されており、この開口部41bには、ハンドル3に設けられた中心軸32a(図3参照)が配置されている。
フランジ部42は、本体部41の外周面41cから外側に突出するように形成されており、ドラム5(図5参照)の下端部と当接するように構成されている。係合部43は、本体部41の外周面41cに所定の間隔を隔てて複数設けられている。本実施形態では、係合部43は90度間隔に4つ設けられている。この係合部43は、内側に弾性変形可能であり、ドラム5の上端部と係合するように構成されている。
[ドラム]
図10は、図3の巻尺のドラムを示した平面図である。図11は、図10のドラムを示した正面図である。図12は、図10のドラムを示した底面図である。図13は、図12のB−B断面図である。次に、図5および図10〜図13を参照して、本実施形態による巻尺100のドラム5の構成について説明する。
ドラム5は、図10〜図13に示すように、円筒状に形成されており、内部5aに回転体4の本体部41(図5参照)が配置されている。このドラム5は、たとえばPOM製である。なお、ドラム5の内部5aに回転体4の本体部41が配置された状態では、ドラム5の上端部の上方に回転体4の係合部43(図5参照)が配置されるとともに、ドラム5の下端部の下方に回転体4のフランジ部42(図5参照)が配置されることから、ドラム5に対する回転体4の軸方向への移動が規制されている。
ドラム5には、図12に示すように、環状に形成されたテープ1の基端が取り付けられるピン51が軸方向に延びるように形成されている。また、ドラム5の内周面5bには、回転伝達機構6(図14参照)が収納される凹状の収納部52が周方向(回転方向)に沿って延びるように形成されている。収納部52は、底面側から見て周方向における両端部が円弧状に形成されている。この収納部52は、周方向に所定の間隔を隔てて複数設けられている。本実施形態では、収納部52は120度間隔に3つ設けられている。また、収納部52は、周方向における一方端の、回転体4の本体部41の外周面41cと対向する側の壁面に内側(回転体4の本体部41の外周面41c側)に傾斜するように形成されたガイド部52aを有する。なお、この収納部52は、回転体4の本体部41の外周面41cとフランジ部42とにより閉塞されるように構成されている。
[回転伝達機構]
図14は、図1の巻尺の回転伝達機構を説明するための図である。次に、図14を参照して、本実施形態による巻尺100の回転伝達機構6の構成について説明する。
回転伝達機構6は、図14に示すように、収納部52に収納されている。すなわち、回転伝達機構6は、周方向(回転方向)に所定の間隔を隔てて複数設けられている。本実施形態では、回転伝達機構6は120度間隔に3つ設けられている。この回転伝達機構6は、回転体4の本体部41の外周面41cを押圧することにより回転を伝達するように構成されている。すなわち、本実施形態の回転伝達機構6は、回転体4の外周面41cと、ドラム5の内周面5bに形成された収納部52との間で作用するように構成されている。
回転伝達機構6は、収納部52内において周方向に沿って移動可能なボール61と、ボール61を付勢する圧縮コイルばね62と、圧縮コイルばね62を支持する支持部材63とを有する。なお、ボール61および支持部材63は、たとえばPOM製であり、圧縮コイルばね62は、たとえばステンレス製である。
ボール61は、収納部52の周方向における一方端側(ガイド部52a側)に配置されている。ボール61は、圧縮コイルばね62により付勢されるとともに、ガイド部52aによりガイドされることによって、回転体4の本体部41の外周面41cを押圧するように構成されている。すなわち、ガイド部52aは、ボール61を回転体4の外周面41c側へと案内する機能を有する。また、ボール61は、圧縮コイルばね62の付勢力に抗してガイド部52aから退避する方向へ移動することによって、外周面41cの押圧を解除可能に構成されている。
圧縮コイルばね62は、一方端側にボール61が配置され、他方端側に支持部材63が配置されている。支持部材63は、半球状部と、半球状部の平坦面から突出する突状部とを有しており、突状部が圧縮コイルばね62の内部に配置されている。また、支持部材63は、収納部52の周方向における他方端側(ガイド部52aとは反対側)に配置され、収納部52内において移動するボール61に追従するように構成されている。具体的には、支持部材63の半球状部が収納部52の円弧状の端部に接触されており、ボール61および圧縮コイルばね62に応じて支持部材63が移動することによって、支持部材63により圧縮コイルばね62を安定的に支持することが可能である。
−巻尺におけるテープの巻き取り時の動作−
図15は、図1の巻尺におけるテープの巻き取り時の動作を説明するための模式図である。次に、図1、図3および図15を参照して、巻尺100におけるテープ1の巻き取り時の動作について説明する。
まず、ハンドル3がR1方向(図1参照)に回転されると、ハンドル3に設けられた回転軸35(図3参照)もR1方向に回転される。これにより、回転軸35が嵌合され、該回転軸35と一体的に回転する回転体4がR1方向(図15参照)に回転される。
このとき、回転伝達機構6では、回転体4の回転によって、ボール61には、ガイド部52aから退避させる方向の摩擦力が作用するが、通常の巻き取り時における当該回転により作用する摩擦力よりも、圧縮コイルばね62の付勢力を強くしておくことにより、ボール61がガイド部52aによりガイドされ続けられ、ボール61が回転体4の本体部41の外周面41cを押圧し続けられる。このため、回転伝達機構6により回転体4の回転がドラム5に伝達される。これにより、ドラム5が回転体4とともにR1方向に回転されることによって、ドラム5に対するテープ1の巻き取りが行われる。
ここで、テープ1の巻き取り時において回転体4(ハンドル3)とドラム5とが一体的に回転されているときに、たとえば、テープ1に捻じれが発生することにより、ドラム5の回転が強制的に停止された場合のように、圧縮コイルばね62の付勢力以上の摩擦力がボール61に作用した場合には、ボール61がr方向に回転されたり、ボール61に対して回転体4が摺動されたりすることにより、回転体4がドラム5に対して滑りながら回転する。すなわち、ドラム5の回転が強制的に停止された場合に、利用者がハンドル3を回転させる力がそのままドラム5に作用するのを抑制することが可能である。これにより、テープ1に過負荷がかかるのを抑制することができる。
なお、テープ1の巻き取り時において回転体4(ハンドル3)とドラム5とが一体的に回転されているときに、ハンドル3を急激に回転させた場合にも、同様に、ボール61がr方向に回転されたり、ボール61に対して回転体4が摺動されたりすることにより、回転体4がドラム5に対して滑りながら回転する。これにより、テープ1の巻き取りを安全に行わせることができる。
−巻尺におけるテープの引き出し時の動作−
図16は、図2の巻尺におけるテープの引き出し時の動作を説明するための模式図である。次に、図2および図16を参照して、巻尺100におけるテープ1の引き出し時の動作について説明する。
まず、ハンドル3のアーム31がハンドル基部32に対して回動されることにより、図2に示すように、つまみ33がケース2の開口部2aに配置される。このため、つまみ33が開口部2aに係合されることにより、ハンドル3の回転が規制される。
そして、図2に示す状態から、テープ1の先端がP方向に引き出される。これにより、図16に示すように、ドラム5がR2方向に回転されるが、このドラム5のR2方向への回転による、ボール61に作用する摩擦力を、圧縮コイルばね62の付勢力より強くしておくことにより、回転伝達機構6のボール61が圧縮コイルばね62の付勢力に抗して収納部52内において支持部材63側に移動する。このため、ボール61がガイド部52aから退避する方向に移動するので、ボール61による回転体4の本体部41の外周面41cの押圧が解除される。したがって、回転伝達機構6がドラム5の回転を回転体4に伝達しないので、回転体4およびハンドル3に対してドラム5が遊転(空転)される。なお、R2方向は、巻取方向とは反対の引出方向であり、本発明の「第2方向」の一例である。
そして、テープ1の引き出しが停止されると、圧縮コイルばね62により付勢されるボール61がガイド部52aによりガイドされることにより、ボール61が回転体4の本体部41の外周面41cを押圧する。このため、テープ1の引き出しが停止された場合に、慣性によりドラム5が回転体4に対して遊転するのを抑制することができるので、テープ1が弛むのを抑制することができる。
−効果−
本実施形態では、上記のように、回転伝達機構6は、ハンドル操作により回転体4がR1方向(巻取方向)に回転された場合に、回転体4の回転をドラム5に伝達するとともに、テープ1が引き出されることによりドラム5がR2方向(引出方向)に回転された場合に、ドラム5の回転を回転体4に伝達しない。
このように構成することによって、ハンドル操作により回転体4がR1方向に回転された場合に、回転伝達機構6が回転体4の回転をドラム5に伝達するので、テープ1をドラム5に巻き取ることができる。また、テープ1が引き出される際にドラム5がR2方向に回転された場合に、回転伝達機構6がドラム5の回転を回転体4に伝達しないので、ドラム5を回転体4に対して遊転(空転)させるとともに、ハンドル3が回転されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、ドラム5の内周面5bに形成された収納部52に回転伝達機構6が収納されており、回転体4の外周面41cと、ドラム5の内周面5bに形成された収納部52との間で回転伝達機構6が作用することから、ドラムおよび回転体を相対的に軸方向に移動させて係合/非係合を切り換える必要がないので、巻尺100の操作が煩雑になるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、たとえば、テープ1の巻き取り時に捻じれが発生することにより、ドラム5の回転が強制的に停止された場合に、回転体4をドラム5に対して滑らせることができるので、テープ1に過負荷がかかるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、ボール61を付勢する圧縮コイルばね62と、圧縮コイルばね62により付勢されるボール61を回転体4側にガイドするガイド部52aとを設けることによって、回転体4がR1方向に回転された場合に、ボール61が外周面41cを押圧するので、回転体4の回転をドラム5に伝達することができるとともに、ドラム5がR2方向に回転された場合に、ボール61による外周面41cの押圧が解除されるので、ドラム5を回転体4に対して遊転させることができる。
また、本実施形態では、回転体4の本体部41の外周面41cをボール61が押圧することによって、テープ1に捻じれが発生した場合などに、そのボール61をr方向に回転させることができるので、回転体4をドラム5に対して滑らせることが容易にできる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、本実施形態では、ハンドル基部32が1回転する毎に回転軸35が3回転する例を示したが、これに限らず、ハンドル基部が1回転する毎に回転軸が1回転するようにしてもよい。すなわち、ハンドルにおけるハンドル基部と回転軸との変速比はいくつであってもよい。
また、本実施形態では、回転伝達機構6が収納される収納部52がドラム5の内周面5bに形成される例を示したが、これに限らず、回転伝達機構が収納される収納部が回転体の外周面に形成されていてもよい。
また、本実施形態では、回転伝達機構6が3個設けられる例を示したが、これに限らず、回転伝達機構が4個以上設けられていてもよい。
また、本実施形態では、ボール61がPOM製である例を示したが、これに限らず、ボールがPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂製であってもよい。
また、本実施形態では、テープ1が引き出される際に、つまみ33が開口部2aに係合されることにより、ハンドル3の回転が規制される例を示したが、これに限らず、テープ1が引き出される際に、ドラム5が回転体4に対して遊転するため、つまみ33が開口部2aに係合されていなくてもよい。
1 テープ
3 ハンドル
4 回転体
5 ドラム
5a 内部
5b 内周面
6 回転伝達機構
41c 外周面
52 収納部
52a ガイド部
61 ボール
62 圧縮コイルばね
100 巻尺

Claims (3)

  1. 円筒状に形成され、テープを巻き取るドラムと、
    前記ドラムの内部に配置され、ハンドル操作によって回転される回転体と、
    前記ドラムと前記回転体との間に配置された回転伝達機構とを備え、
    前記回転伝達機構は、前記ドラムの内周面または前記回転体の外周面に形成された収納部に収納されており、ハンドル操作により前記回転体が第1方向に回転された場合に、前記回転体の回転を前記ドラムに伝達することが可能であり、かつ、前記テープが引き出されることにより前記ドラムが前記第1方向とは反対の第2方向に回転された場合に、前記ドラムの回転を前記回転体に伝達しないように構成されていることを特徴とする巻尺。
  2. 請求項1に記載の巻尺において、
    前記収納部は、前記ドラムの内周面に形成され、
    前記回転伝達機構は、前記収納部内において移動可能なボールと、前記ボールを付勢する圧縮コイルばねとを含み、
    前記ボールが前記回転体の外周面を押圧することによって、前記回転体の回転が前記ドラムに伝達され、前記ボールによる前記回転体の外周面の押圧が解除されることによって、前記ドラムの回転が前記回転体に伝達されないように構成されていることを特徴とする巻尺。
  3. 請求項2に記載の巻尺において、
    前記収納部には、前記回転体の外周面側に傾斜するガイド部が形成され、
    前記ボールが前記ガイド部によりガイドされることにより、前記ボールが前記回転体の外周面を押圧し、前記ボールが前記ガイド部から退避する方向に移動することにより、前記ボールによる前記回転体の外周面の押圧が解除されるように構成されていることを特徴とする巻尺。
JP2012254612A 2012-11-20 2012-11-20 巻尺 Active JP6286122B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012254612A JP6286122B2 (ja) 2012-11-20 2012-11-20 巻尺

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012254612A JP6286122B2 (ja) 2012-11-20 2012-11-20 巻尺

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014102166A true JP2014102166A (ja) 2014-06-05
JP6286122B2 JP6286122B2 (ja) 2018-02-28

Family

ID=51024786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012254612A Active JP6286122B2 (ja) 2012-11-20 2012-11-20 巻尺

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6286122B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53149155U (ja) * 1977-04-30 1978-11-24
JPH06213601A (ja) * 1993-01-19 1994-08-05 Sekisui Jushi Co Ltd 巻 尺
JP2005114132A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Ntn Corp 一方向性トルクリミッタ
JP2006220280A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Ntn Corp トルクリミッタ
JP2007292164A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Ntn Corp 一方向トルク伝達ユニット及び一方向間欠送りユニット
JP2008185050A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Jtekt Corp 一方向クラッチ
CN102261876A (zh) * 2011-04-25 2011-11-30 宁波长城精工实业有限公司 一种架式长钢卷尺

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53149155U (ja) * 1977-04-30 1978-11-24
JPH06213601A (ja) * 1993-01-19 1994-08-05 Sekisui Jushi Co Ltd 巻 尺
JP2005114132A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Ntn Corp 一方向性トルクリミッタ
JP2006220280A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Ntn Corp トルクリミッタ
JP2007292164A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Ntn Corp 一方向トルク伝達ユニット及び一方向間欠送りユニット
JP2008185050A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Jtekt Corp 一方向クラッチ
CN102261876A (zh) * 2011-04-25 2011-11-30 宁波长城精工实业有限公司 一种架式长钢卷尺

Also Published As

Publication number Publication date
JP6286122B2 (ja) 2018-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9960546B2 (en) Coiling device and household appliance having the same
EP2537414B1 (en) Drag mechanism for dual-bearing reel
JP2011521615A (ja) 自動位置決めワインダー
CN103907577B (zh) 双轴承绕线轮
US3727857A (en) Convertible fishing reel
TWI638603B (zh) 釣魚用捲線器的驅動齒輪及釣魚用捲線器的小齒輪
JP6286122B2 (ja) 巻尺
US4618107A (en) Fishing reel
JP4402816B2 (ja) 両軸受リールのドラグ装置
JP4476128B2 (ja) スピニングリールのマスターギア
JP6836377B2 (ja) スピニングリールの往復移動機構及びそれを備えたスピニングリール
KR101784271B1 (ko) 편 베어링 릴
JP2016044757A (ja) 線状体巻き取り巻き戻し機構
JP2014138561A5 (ja)
KR101108548B1 (ko) 이어폰 케이블 권취기구
KR200279487Y1 (ko) 고속회전 릴이 구비된 줄자
JP2014138561A (ja) 釣り用リールのドラグ機構
JP6522694B2 (ja) ベイトリール
JP3178312U (ja) 温室のシート巻取り装置
JP2021122184A (ja) 魚釣用リール
KR100629346B1 (ko) 코드 릴
CN111824850A (zh) 一种自动穿线机
KR101782392B1 (ko) 핸들 역회전 방지기능이 구비된 줄자를 권취하기 위한 핸들 고정 장치
JP4317797B2 (ja) 魚釣用リール
JP2021193892A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160620

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170302

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170412

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20170526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6286122

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250