JP2014102133A - 放射線測定装置及び放射線測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】放射線測定器から遠い距離にある被測定物の線量を測定不能としてモニタに色分け表示しないようにする放射線測定装置及び放射線測定方法を提供する。
【解決手段】画角範囲内の放射線の線量を画素ごとに検出する放射線検出器と、前記画角範囲内の画像を取得するカメラと、前記画角範囲内の被測定対象物までの距離を前記画素ごとに測定する距離測定部を有し、前記画素ごとに測定された距離が所定の第1の値以上であれば、当該画素を測定対象から除外して、前記放射線検出器が検出した線量、前記カメラが取得した画像、及び前記距離測定部が測定した距離をPCに出力し、前記PCのモニタまたは外付けモニタに、前記線量を画素ごとに、前記画像に重ね合わせて、前記線量に応じて色分け表示する。
【選択図】図8B

Description

本発明は、放射線測定に関わり、特に、放射線物質が放出するガンマ線の線量を測定した結果と、カメラで撮像した映像を重ね合せて、放射線量の高低を色分けして表示する放射線測定装置及び放射線測定方法に関する。
近年、広範囲の放射線量を測定して色分け表示する放射線測定装置が開発されている(非特許文献1参照。)。
非特許文献1には、放射線測定装置をノートPC(Personal Computer)等のPCと共に使用し、ガンマ線等の放射線の線量の測定結果を、カメラで撮像した映像に重ね合わせ、PC上のモニタに色分けして表示する技術を開示している。そして、非特許文献1では、測定対象から離れた場所から広範囲(10[m]の地点での視野角が8[m]×8[m])の放射線量を測定できる。そのため、測定対象に近接せずに線量の高い場所を特定でき、測定作業の効率化と作業員の安全確保を図ることができる。また、この装置では、測定する全256[画素]ごとに測定物までの距離をマルチスキャンで測定し,補正処理をしたうえで表面線量率を表示して、それにより、画素ごとの高精度な放射線測定を可能としている。
放射線の線量測定を行い有効な結果を求めるには、ガンマ線の捕獲数を10000個以上とすることが望ましい。しかし、例えば、放射線汚染地域での除染作業にて行う放射線測定では、作業現場に於ける放射線量はそれ程多く無く、10000個程度捕獲するまでには、2時間程度の測定時間を要してしまう。実際には、短時間で測定を行う必要があるため、2000〜4000個程度の放射線の捕獲数で結果を出さなければならない。表1に、放射線測定装置の全画素(画素数)に対しての誤差割合、画素平均、及び測定時間の関係を示す。表1によれば、2000個(画素平均で7.8125個)の捕獲数で、誤差割合は2.24[%]であり、測定時間が、2[count/sec]の場合には16.67[min]必要である。
また表2は、約20[min]間カウントした場合の、画素平均(1[画素]当たり)の放射線の捕獲数に対する誤差割合を示す表である。
なお、表1をグラフにした図を図10に示し(横軸:全画素に対するカウント数、縦軸:誤差割合)、表2をグラフにした図を図11に示す(横軸:各画素に対するカウント数、縦軸:誤差割合)。
Figure 2014102133
Figure 2014102133
ガンマ線捕獲数から単位[Sv/h]の放射線量を算出するには、各CdTe素子でのガンマ線捕獲数Nに、放射線測定装置から放射線源までの距離の2乗を掛けて算出する。ところが、測定時間が短いために、測定誤差割合(=SQRT(N)/N)が小さくない場合には、放射線源(被測定対象物)までの距離が遠い画素では距離の2乗を掛けて算出するため、不当に大きな値になってしまうことがある。従って、測定範囲内の被測定対象物までの距離が遠いため、放射線量を測定値が最も大きい値となって、モニタに表示される場合がある。このため、遠い距離の放射線量の表示は、操作者が放射線量を確認する上での問題になっていた。
茂呂栄治、浅井かおり、「放射線測定装置「ガンマカメラ」」、日立評論社、2012年9月1日、第94巻第9号、p.76−78
本発明の目的は、上記のような問題に鑑み、放射線測定器から遠い距離にある被測定物の線量を測定不能としてモニタに色分け表示しないようにする放射線測定装置及び放射線測定方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、画角範囲内の放射線の線量を画素ごとに検出する放射線検出器と、前記画角範囲内の画像を取得するカメラと、前記画角範囲内の被測定対象物までの距離を前記画素ごとに測定する距離測定部を有し、前記画素ごとに測定された距離が所定の第1の値以上であれば、当該画素を測定対象から除外して、前記放射線検出器が検出した線量、前記カメラが取得した画像、及び前記距離測定部が測定した距離をPCに出力し、前記PCのモニタまたは外付けモニタに、前記線量を画素ごとに、前記画像に重ね合わせて、前記線量に応じて色分け表示するものである。
本発明によれば、短時間の測定で有効なシーベルト表示を行うことができるため、作業時間を短縮できる。従って、極力操作者の被爆量を低減することができる。
本発明の放射線測定装置の放射線検出部の一実施例の検出ボードの斜視図である。 本発明の放射線測定装置の放射線検出部の一実施例の検出ボードの正面の概要図である。 本発明の放射線測定装置の放射線検出部の一実施例の検出ボードの側面の概要図である。 本発明の放射線測定装置の放射線検出部の一実施例の検出モジュールの斜視図である。 本発明の放射線測定装置の放射線検出部の一実施例の検出モジュールの上面図である。 本発明の放射線測定装置の一実施例の放射線検出部の検出ボードがラックに挿入された状態を説明するための側面図である。 本発明の放射線測定装置の一実施例の放射線検出部の検出ボードにおいて、電子部品からの熱の流れを説明するための概要図である。 本発明の放射線測定装置の一実施例の放射線検出部の検出モジュールが備える検出ボードを示す側面図である。 図1Aの半導体素子の1個についての構成例を説明するための斜視図である。 本発明の放射線測定装置の一実施例の放射線検出部の回路構成を示すブロック図である。 本発明の放射線測定装置の一実施例の放射線検出部の回路構成を示すブロック図である。 従来の放射線測定装置及び放射線測定方法によって、被測定対象物を含む画角範囲内を測定し、放射線の線量をモニタに表示した場合の一例を示す図である。 本発明の放射線測定装置及び放射線測定方法を使用することによって、被測定対象物を含む画角範囲内を測定し、放射線の線量をモニタに表示した場合の一実施例を示す図である。 本発明の放射線測定装置の一実施例の外観を示す斜視図である。 横軸を全画素に対するカウント数とし、縦軸を誤差割合として、表1をグラフにした図である。 横軸を各画素に対するカウント数とし、縦軸を誤差割合として、表2をグラフにした図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、各図の説明において、共通な機能を有する構成要素には同一の参照番号を付し、できるだけ説明の重複を避ける。
図1Aは、本発明の放射線測定装置の放射線検出部の一実施例の検出ボードの斜視図である。また、図1Bは、図1Aの放射線検出部の一実施例の検出ボードの正面の概要図である。さらに、図1Cは、図1Aの放射線検出部の一実施例の検出ボードの側面の概要図である。なお、図1Bにおいては、説明の便宜上、カードホルダ30等の図示は省略する。また、図1Cにおいても、説明の便宜上、カードホルダ30及びカードホルダ31等の図示を省略する。
まず、放射線検出部の検出ボードの構成の概要について説明する。
放射線検出部9の検出ボード1は、カード形状を呈し、γ(ガンマ)線、X線等の放射線を検出する検出ボードである。図1Aにおいて放射線100は、紙面の上方から下方に沿って入射してくる。即ち、放射線100は、検出ボード1の半導体素子10からカードホルダ30及びカードホルダ31に向かう方向に沿って入射して検出ボード1に到達する。そして、検出ボード1は、半導体素子10の側面(つまり、図1Aの上方に面している面)に放射線100が入射する。したがって、半導体素子10の側面が放射線100の入射面となっている。このように、半導体素子10の側面を放射線100の入射面とする検出ボード1を、エッジオン型の検出ボード1と称する。なお、検出ボード1は、特定の方向(例えば、検出ボード1に向かう方向)に沿って伝搬してくる放射線100が通過するピンホールを介して放射線100を検出する複数の検出ボード1が並べられて構成される放射線検出部用の検出ボード1として用いることができる。
具体的には、検出ボード1は、放射線100を検出可能な一対の半導体素子10と、半導体素子10からの信号を処理し、信号処理により発熱する電子部品250及び複数の半導体素子10が搭載される薄い基板20と、一対の半導体素子10の端部から離れた位置で基板20を支持する支持部材としてのカードホルダ30及びカードホルダ31とを有する。また、検出ボード1は、検出ボード1の長手方向に沿ったカードホルダ30の両端部のそれぞれに板ばね等の弾性部材32を有する。
次に、半導体素子10の詳細について説明する。図5は、図1Aの半導体素子10の1個についての構成例を説明するための斜視図である。
図5において、1個の半導体素子10は、CdTe素子である。1個の半導体素子10は、4個のCdTe素子(センサー)10−1、10−2、10−3、及び10−4で構成される。図5の上方からガンマ線等の放射線が入射する。
CdTe素子10−1、10−2、10−3、及び10−4の横面のアノード側とカソード側には、それぞれ電極が形成され、検知した放射線を信号として取り出す。本実施例では、CdTe素子10−1、10−2、10−3、及び10−4のそれぞれについて、入射面は、d=w1=1[mm]、奥行き長hは、h=5[mm]としている。一般的に、入射面積(d×w1)を小さくすると解像度が増し、奥行き長hを大きくすると検出効率が向上する。
図6によって、本発明の放射線測定装置の放射線検出部の回路構成について説明する。図6は、本発明の放射線測定装置の一実施例の放射線検出部の回路構成を示すブロック図である。
図6の放射線検出部9において、CdTe素子10−0は、図5に示すCdTe素子10−1、10−2、10−3、及び10−4のいずれか1つである。
CdTe素子10−0には、−600[V]が印加され、放射線が入射したことに基づいた信号が検出ボード1に出力される。検出ボード1のアンプ61は、入力された信号を所定の信号レベルに増幅して出力する。波形整形部62は、アンプ61の出力信号について波形整形して、検出ボード1の出力信号としてADC63に出力する。
ADC(Analog to Digital Converter)63は、入力された信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換して、PC64に出力する。放射線検出部9とPC64とは、例えば、USB2.0方式で信号伝送されるが、他の方式でも良い。
PC64は、入力された信号について、所定の処理を行って、画素ごとの放射線量を算出して、PC63内蔵のモニタまたは外付けのモニタに出力する。
なお、図6のブロック図において、CdTe素子10−0は1つしか図示していないが、1個の半導体素子10には、複数(本実施例では4個)のCdTe素子が内蔵されている。また、半導体素子10を複数組み込んで、1台の放射線検出部9を構成している。例えば、図2Aの実施例では、X方向に8枚並べている。従って、CdTe素子10−0は、X方向に16個、Y方向に16個配列され、画素数は、16×16=256[画素]である。これらすべてのCdTe素子10−0及びそれに伴う検出ボード1の数は8組である。これらをすべて図6のブロック図に記載すると図面が煩雑になるので、図示していない。
上述した図1A〜図1C、及び図5に示すように、CdTe等の化合物半導体から主として構成される半導体素子10は、略直方体状に形成される。つまり、半導体素子10は、平面視にて略四角状に形成される。検出ボード1は、例えば、8つの半導体素子10(つまり、4組の一対の半導体素子10)を有する。一例として、一対の半導体素子10が4組、基板20を挟み込む位置において基板20に固定される。即ち、各組の一対の半導体素子10は、基板20の一方の面と他方の面とのそれぞれに基板20を対称面として対称の位置に固定される。
そして、半導体素子10は、基板20側の第1の面と、第1の面の反対側の第2の面とのそれぞれに電極(図5参照)を有する。基板20側の第1の面の電極は、基板20の表面に設けられる素子接続部に電気的に接続される。そして、半導体素子10の第2の面の電極は、基板20が有する複数の基板端子22のそれぞれに電気的に接続する。半導体素子10の第2の面の電極と図1A及び図1Bに示す基板20が有する基板端子22とは、例えば、配線パターンを有するフレキシブル基板(図示しない)により電気的に接続することができる。
例えば、フレキシブル基板は、一対の半導体素子10の一方の半導体素子10側、及び他方の半導体素子10側の双方に設けられる(例えば、4組の一対の半導体素子10の一方の半導体素子10側のそれぞれと、他方の半導体素子10側のそれぞれとの双方に、フレキシブル基板がそれぞれ設けられる)。そして、フレキシブル基板の複数の配線パターンの一方の端のそれぞれが半導体素子10の第2の面の電極に電気的に接続し、他方の端のそれぞれが複数の基板端子22のそれぞれに電気的に接続する。
半導体素子10を構成する化合物半導体としては、例えば、CdTe(Cadmium Telluride)を用いることができる。また、γ線等の放射線を検出できる限り、半導体素子10はCdTe素子に限られない。例えば、半導体素子10として、CdZnTe(CZT)素子、HgI素子等の化合物半導体素子を用いることもできる。
次に、基板の概要について説明する。
基板20は、金属導体等の導電性材料からなる導電性薄膜(例えば、銅箔)が表面に形成された薄肉基板(例えば、FR4等のガラスエポキシ基板)を、ソルダーレジスト等の絶縁材料からなる絶縁層で挟んで形成される。また、基板20は、半導体素子10の電極に電気的に接続する素子接続部を有する。素子接続部の表面の一部の領域には導電性を有する銀ペースト等の導電性接着材が設けられる。半導体素子10の第1の面の電極は、素子接続部の表面に設けられる導電性接着材を介して素子接続部に電気的に接続されると共に、基板20に固定される。
また、基板20は、図1Bに示すように、基板20の表面から突き出た形状を有する基板端子22と、電子部品250を搭載する電子部品搭載部25と、外部の電気回路としての制御回路、外部からの電源線、グランド線等に電気的に接続されるパターン29aを含むカードエッジ部29とを有する。そして、図1Cに示すように、本実施の形態においては、基板20の一方の面の電子部品搭載部25に電子部品250が搭載される。
電子部品搭載部25は、半導体素子10が搭載される領域とカードエッジ部29との間に設けられる。そして、電子部品搭載部25に搭載される電子部品250は、例えば、アナログ信号をデジタル信号に変換する機能を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。本実施の形態では電子部品250が基板20上に搭載され、半導体素子10からの信号が電子部品250に供給される。そして、電子部品250は、当該信号に含まれるアナログ信号をデジタル信号に変換する等の信号処理を実行する。この信号処理を実行することにより電子部品250は、消費電力に相当するエネルギーの熱を放出する。電子部品250において処理が施された信号は、カードエッジ部29を介して支持板3の検出ボード1を保持している面の反対側の面に設けられるFPGA(Field Programmable Gate Array)等を含む信号処理回路に供給される。
さらに、カードホルダ30及びカードホルダ31の詳細について説明する。
基板20はカードホルダ30とカードホルダ31とに挟み込まれて支持される。カードホルダ30とカードホルダ31とはそれぞれ同一形状を有して形成され、カードホルダ30が有する溝付穴34にカードホルダ31が有する突起部36が嵌め合うと共に、カードホルダ31が有する溝付穴34(図示しない)にカードホルダ30が有する突起部36(図示しない)が嵌め合うことにより基板20を支持する。この場合において、一方のカードホルダの突起部36は、基板20の貫通孔27を通って他方のカードホルダの溝付穴34に嵌め合わされる。そして、電子部品250は、基板20の一方の面を支持するカードホルダ31により覆われる。電子部品250の表面とカードホルダ31の基板20側の面とは接触していることが好ましい。
ここで、カードホルダ30及びカードホルダ31は、伝熱性及び電気伝導性を有する材料から形成される。具体的に、カードホルダ30及びカードホルダ31は、金属材料又は伝熱性及び電気伝導性を有する樹脂材料から形成される。例えば、カードホルダ30及びカードホルダ31は、アルミニウムから形成することができる。なお、カードホルダ30及びカードホルダ31は、金属材料の削りだしにより作製できる。また、カードホルダ30及びカードホルダ31を伝熱性及び電気伝導性を有する樹脂材料から形成する場合、カードホルダ30及びカードホルダ31は、当該樹脂材料の射出成型により作製できる。
この実施形態においては、半導体素子10のカードエッジ部29側の端部から電子部品搭載部25の少なくとも電子部品250が搭載されている領域までは、アナログ信号が流れる領域である(以下、「アナログ信号領域」と称する。)。また、電子部品搭載部25のカードエッジ部29側からカードエッジ部29までは、電子部品250によりデジタル変換されたデジタル信号が流れる領域である。そして、カードホルダ30及びカードホルダ31は、半導体素子10のカードエッジ部29側の端部の近傍から、カードエッジ部29までを覆う。したがって、カードホルダ30及びカードホルダ31により少なくともアナログ信号領域が覆われるので、電子部品250から放射される放射ノイズがカードホルダ30及びカードホルダ31によりシールドされ、当該放射ノイズは半導体素子10に実質的に到達しない。
図2Aによって、本発明の放射線測定装置の放射線検出部の放射線検出モジュールについて説明する。図2Aは、本発明の放射線測定装置の放射線検出部の一実施例の放射線検出モジュールの斜視図である。また、図2Bは、図2Aの放射線検出モジュールの上面図である。なお、図2A及び図2Bにおいては、説明の便宜上、ラック5に1枚の検出ボードのみが挿入されている状態を示す。
まず、ラック5は、複数の検出ボード1が並べられる間隔に対応した予め定められた間隔をおいて並ぶと共に、複数の検出ボード1が挿入される複数の第1の溝としての溝200bを含む第1の支持体としての支持体2aを有する。また、ラック5は、予め定められた間隔をおいて並ぶと共に、複数の検出ボード1が挿入される複数の第2の溝としての溝202bを含み、支持体2aに平行に配置される第2の支持体としての支持体2bを有する。なお、支持体2aと支持体2bとは略同一形状を有する。また、溝200b及び溝202bはそれぞれ、支持体2a及び支持体2bに、支持体2a及び支持体2bの長手方向に略垂直な方向に沿って形成される。
また、ラック5は、支持体2a及び支持体2bを搭載する支持板3を有する。支持板3は、支持体2aと支持体2bとの間に、複数の検出ボード1のそれぞれが挿入され、外部の電気回路と複数の検出ボード1のそれぞれとを電気的に接続する複数のコネクタ4を有する。また、支持板3のコネクタ4が設けられている面の反対側の面には、例えば、金属材料を用いて形成されるブロック部材を設けることができる。
そして、支持体2a及び支持体2bはそれぞれ、検出ボード1の幅に対応する間隔を有して支持板3上に設けられる。支持体2aは、複数の壁部200aを有しており、各壁部200aの間に溝200bが形成される。支持体2bについても支持体2aと同様に、各壁部202aの間に溝202bが形成される。壁部200aには、一方の表面にくぼみ部200cが設けられ、一方の表面に対向する他方の表面に溝表面200dが設けられる。なお、壁部202bについても壁部200aと同様に、くぼみ部と溝表面とが設けられている。
ここで、ラック5は、金属材料、または伝熱性及び電気伝導性を有する樹脂材料から形成される。例えば、支持体2a、及び支持体2bは、金属材料又は伝熱性及び電気伝導性を有する樹脂材料から形成される。例えば、支持体2a、及び支持体2bは、アルミニウムから形成することができる。なお、支持体2a、及び支持体2bは、金属材料の削りだしにより作製できる。また、支持体2a、及び支持体2bを伝熱性及び電気伝導性を有する樹脂材料から形成する場合、当該樹脂材料の射出成型により作製できる。
次に、図2A及び図2Bに示すように、ラック5の複数の壁部200a及び壁部202aの間の溝200b及び溝202bに検出ボード1が挿入される。複数の溝200b及び複数の溝202bのそれぞれに検出ボード1が挿入されることにより、本実施の形態に係る放射線検出モジュール7が構成される。
この場合において、検出ボード1の弾性部材32は、複数の検出ボード1を支持するラック5に検出ボード1が挿入された場合に、検出ボード1をラック5に押し付けて固定する。また、検出ボード1のカードエッジ部29がコネクタ4に挿入され、コネクタ4とカードエッジ部29に設けられるパターン29aとが電気的に接続されることにより、外部の電気回路としての制御回路、外部からの電源線、グランド線等に検出ボード1が電気的に接続される。
また、放射線検出モジュール7は、ラック5の周囲を囲む囲み部6を更に備えることができる。囲み部6は例えば金属材料からなる板状の部材である。少なくとも、支持体2aと支持体2bとを囲み部6で固定する。これにより、溝200bに検出ボード1を挿入した場合であっても、支持体2aと支持体2bとの間の拡がりが防止される。また、金属材料を用いて囲み部6を形成するので、囲み部6がノイズに対するシールドとしての機能を発揮する。
さらに、放射線検出モジュール7は、複数の溝200bの間と複数の溝202bの間とをそれぞれ連結し、複数の検出ボード1間の隙間を低減させるシールド部60を備えることができる。この隙間の幅は、例えば、電子部品250の動作する周波数に応じて調整できる。この場合、シールド部60の半導体素子10の反対側からのノイズは、シールド部60により遮られる。また、シールド部60の半導体素子10の反対側において熱の対流が発生していた場合であっても、シールド部60は、この熱の対流が半導体素子10に触れることを抑制する。これにより、放射線検出モジュール7の放射線を検出する特性が低下することを抑制できる。
図3Aによって、本発明の放射線測定装置の放射線検出部における検出ボード1とラック5との位置関係を説明する。
図3Aは、本発明の放射線測定装置の一実施例の放射線検出部の検出ボードがラックに挿入された状態を説明するための側面図であり、検出ボード1がラック5に挿入された状態の側面の概要を示す。
図3Aに示すように、ラック5の溝200bに検出ボード1が挿入されると、カードホルダ31の支持部材表面としてのカードホルダ表面31aと、支持体2aの溝200bの表面である溝表面200dとが接触する。また、溝200bに挿入される部分に対応するカードホルダ表面31aと溝表面200dとの接触面積を増加させることを目的として、カードホルダ表面31aと溝表面200dとはそれぞれ平坦面にする。
なお、支持体2bの溝202bにおいても溝200bと同様であるので、詳細な説明は省略する。
ここで、複数の検出ボード1のそれぞれが挿入される複数の溝200b及び複数の溝202bのそれぞれと複数の検出ボード1のそれぞれとの間には、弾性部材32が設けられる。具体的には、複数の検出ボード1のそれぞれが弾性部材32を有する。弾性部材32の一部が、くぼみ部200cに嵌ることにより、検出ボード1がラック5に固定される。そして、弾性部材32は、カードホルダ表面31aと溝表面200dとが接触する方向に向けて、検出ボード1を押さえ付ける。これにより、カードホルダ31の表面の一部(すなわち、カードホルダ表面31aの一部)が溝表面200dに接触する。
なお、カードホルダ30及びカードホルダ31の厚さと溝200bの幅との大小関係に応じ、カードホルダ30の表面と壁部200aとの間には隙間300が生じ得る。
また、電子部品250は、カードホルダ表面31aと溝表面200dとが接触する側の基板20の一方の面に搭載される。これにより、電子部品250を覆う側のカードホルダが溝表面200dに接触することになる。すなわち、カードホルダ30の表面と壁部200aとの間に隙間300が生じた場合であっても、弾性部材32が、電子部品250を搭載している側の基板20を支持するカードホルダと支持体2a及び支持体2bとを接触させる。
次に、図3Bによって、電子部品からの熱の流れの概要を説明する。図3Bは、本発明の放射線測定装置の一実施例の放射線検出部の検出ボードにおいて、電子部品からの熱の流れを説明するための概要図である。
電子部品250において発生した熱は、カードホルダ31から支持体2aに伝熱する(図3Bの熱の流れ(矢印)400参照)。同様に、電子部品250において発生した熱は、カードホルダ31から支持体2bに伝熱する(図3Bの熱の流れ(矢印)401参照)。そして、例えば、支持板3のコネクタ4が設けられている面の反対側の面に設けられるブロック部材50に、支持体2aから熱が伝熱する(図3Bの熱の流れ(矢印)402及び熱の流れ(矢印)404参照)。
同様に、支持体2bからブロック部材50に熱が伝熱する。(図3Bの熱の流れ(矢印)403及び熱の流れ(矢印)405参照)。これにより、電子部品250において発生した熱の大部分が、半導体素子10が設けられている部分の反対側に向かって伝熱し、放射線検出モジュール7の外部に放熱される。
図4によって、本発明の放射線測定装置の放射線検出部の放射線検出モジュールが備える検出ボードの変形例の側面の概要を説明する。本発明の放射線測定装置の放射線検出部の他の実施例の検出モジュールが備える検出ボードを示す側面図である。
図4においては、電子部品250が搭載される側を覆うカードホルダ31aが、電子部品250の表面に接触する凸部310を基板20側に有して構成される。
この場合、電子部品250からの熱は、主として凸部310を介してカードホルダ31aに伝熱する。凸部310は、例えば、金属材料から形成される。
上述の放射線検出部では、熱伝導性を有する材料を用いてカードホルダ30、カードホルダ31、支持体2a、及び支持体2bが形成される。したがって、検出ボード1の基板20上に搭載されている電子部品250から放出される熱は、カードホルダ30及びカードホルダ31から支持体2a及び支持体2bを介し、放射線検出モジュール7の外部に放熱される。これにより、電子部品250の熱が半導体素子10へ伝熱することを抑制できるので、放射線検出モジュール7の放射線の検出特性への熱による影響を低減できる。
また、電子部品250が搭載されている側の基板20を支持するカードホルダ(例えば、カードホルダ31)が支持体2a及び支持体2bに接触するので、電子部品250からの熱を、カードホルダを介し、支持体2a及び支持体2bに確実に伝熱させることができる。これにより、放射線検出モジュール7の放熱性を向上させることができる。
図7によって、本発明の放射線測定装置の一実施例の回路構成を説明する。図7は、本発明の放射線測定装置の一実施例の回路構成を示すブロック図である。
図7における、放射線検出部9の内部構成は、図6で説明した通りである。
図7において、放射線検出部9は、所定の画角範囲について、画素(検出画素)ごとの放射線の線量を検出し、エネルギー値に対応するカウント値をPC64に出力する。同時に、Webカメラ72は、上記所定の画角範囲の映像を取得し、取得した映像データをPC64に出力する。また同時に、距離測定部74は、上記所定の画角範囲を、放射線検出部9の検出画素ごとに被測定対象物までの距離を計測し、計測した距離データをPC64に出力する。
PC64には、予め、本発明の放射線測定装置の出力を用いて放射線の線量を算出し、内蔵若しくは外付けのモニタ(図示しない)に表示するプログラムがメモリ(図示しない)に記憶され、このプログラムに従って、放射線測定処理が実行される。
PC64は、入力されたエネルギー値に対応するカウント値、映像データ、及び距離データに基づいて、検出画素ごとの放射線量を算出し、例えば、単位[Sv/h]の放射線量に変換する。
変換式は、例えば、放射線量γr[Sv/h]=N/測定時間×機器依存値Factor×(各検出素子の距離)である。ここで、Nは各検出素子のガンマ線捕獲数である。
なお、Webカメラ72とPC64とは、例えば、USB2.0方式で信号伝送されるが、他の方式でも良い。また、距離測定部74とPC64とは、例えば、LANで信号伝送されるが、他の方式でも良い。
また、距離測定部74は、例えば、周知の3D距離画像センサ(例えば、日本信号株式会社製のECO SCAN(登録商標))を備え、検出画素または撮像画素ごとの、被測定対象物までの距離を計測する。
また、放射線検出部9と距離測定部74は、互いに同期して動作し、距離測定部74の距離測定結果、及び放射線検出部9の放射線検出結果とは同期するようにしている。また、Webカメラ72の撮像間隔に対して、放射線検出部9の放射線量の検出結果またはPC64の放射線量の算出結果の出力間隔がかなり長いので、放射線量の算出結果に合わせて、算出のために使用したデータの取得開始時間や取得終了時間、あるいはその間の時間に撮像した映像(画像80)を、モニタの表示画面に表示する。また、画角範囲を定めて測定を開始した場合に、撮像した映像は、静止画となる可能性が高いため、画角範囲を定めて測定を開始した時刻にWebカメラ72が撮像した画像をモニタの表示画面に表示するようにしても良い。
図8Aと図8Bによって、本発明の放射線測定装置及び放射線測定方法を使用する前と使用後の結果の違いを説明する。図8Aは、従来の放射線測定装置及び放射線測定方法によって、被測定対象物を含む画角範囲内を測定し、放射線の線量をモニタに表示した場合の一例を示す図である。また、図8Bは、本発明の放射線測定装置及び放射線測定方法を使用することによって、上記被測定対象物を含む画角範囲内を測定し、その画像にに重ね合せて放射線の線量をモニタに表示した場合の一実施例を示す図である。
モニタの表示部には、画面80が表示されている。画面80には、Webカメラ72が被測定対象物を含む画角範囲内の画像を取得(撮像)した時の画像が表示される。なお、画面80には表示されないが、読者に分かり易いように、放射線検出部9の画素(検出画素)を格子状に区分して、枠81としている。画面80に表示された画像中には、地面83、家屋82、立木84、山85、及び空86がある。一般的には、下の行の画素に写る被測定対象物の方が上の行の画素に写る被測定対象物より距離が遠いが、被測定対象物の大きさ(高さや幅)によって異なるため、距離を一律には算出できない。また、同じ距離の被測定対象物であっても、放射線を検出したか否かが放射線の測定結果に影響する。
なお、Webカメラ72の画素数は、放射線検出部9の画素数と同一か、大きいことが望ましい。また、放射線検出部9の画素(検出画素)数が16[画素]×16[画素]で、Webカメラ72の画素(撮像画素)数が32[画素]×32[画素]である場合には、撮像画素2[画素]×2[画素]を、検出画素1[画素]×1[画素]に割り当てる。即ち、複数の撮像画素を1つの検出画素に割り当てるようにすれば良い。
本発明の放射線測定装置では、モニタの表示画面に、放射線の線量に応じて、当該検出画素部分の色表示が変わるようにしており、線量が小さければ、無色透明とし、線量が大きいほど、例えば、薄い青色、普通の青色、濃い青色、黄色、橙色、赤色というように、段階的に表示色を切替えて表示する。
図8Aにおいて、斜線で示した検出画素87の被測定対象物は、距離が5mであり、検出された放射線の線量は10[μSv/h]である。また、交差斜線で示した検出画素88の被測定対象物は、距離が12mであり、検出された放射線の線量は20[μSv/h]である。この時、検出画素87は黄色に表示され、検出画素88は赤色に表示される。
検出画素88の赤色表示は、被被測定対象物までの距離が遠く、明らかに誤報であるが、操作者は、まず赤色表示の画素部分を見てしまう。また、誤報かどうかをチェックする必要もある。このため、放射線の線量測定の作業時間が多く費やされている。
そこで、本発明に基づいて表示される図8Bは、距離測定部74が測定した距離が所定の距離(例えば、10[m])以上である検出画素を、測定対象から除外した。即ち、図8Bの画像80’に示すように、距離が所定以上であった検出画素では、放射線の線量に応じた色表示をせず無色透明とする。この結果、図8Aで表示された検出画素88の赤色が表示されない。このため、操作者は、必要な色表示の画素を確認すれば良いので、放射線の線量測定の作業時間を短縮することができる。
上記実施例によれば、所定の距離以上となった場合の検出画素部分を被測定対象物から外すことにより、空等の遠い距離の検出画素を被測定対象物から外すことができる。この結果、実際には、空からは宇宙線が飛んできておりカウント計測されてしまうことによって、空が赤く表示されることを防止できる。また、短時間の測定で有効なシーベルト表示を行うことができるため、作業時間を短縮できる。従って、極力操作者の被爆量を低減することができる。
なお、測定対象から除外する距離(所定の距離)は、放射線測定装置を出荷する時に、予め所定の値に設定されている。しかし、表1、表2、図10、または図11の少なくともいずれかに基づいて、測定時間や誤差割合を勘案して、操作者が測定現場で任意に変更することができる。
図9によって、本発明の放射線測定装置の一実施例の外観について簡単に説明する。図9は、本発明の放射線測定装置の一実施例の外観を示す斜視図である。
図9に示すように、本発明の放射線測定装置は、距離測定部95、Webカメラ96、遮蔽扉97、及び取っ手98を備える。
図9の放射線測定装置において、遮蔽扉97を開くと、図9の矢印で示す放射線100がピンホール(図示しない)を通過して放射線検出部(図示しない)に入射するように構成されている。
遮蔽扉97は、測定前にバックグラウンド測定を行うためのものである。バックグラウンド測定とは、放射線測定装置の周囲から筐体を通過して入射するガンマ線を測定するためのものである。そして測定時に、ピンホールから入射するガンマ線を測定する時に、ピンホール以外(筐体)から入射してくるガンマ線の数を減算するものである。即ち、バックグラウンド測定は、外部からのガンマ線量を測定し、ピンホール前に遮蔽扉97を置いて、ピンホールを塞ぐことにより装置内を暗状態にし測定を行う。
なお、ピンホール前に置く遮蔽扉97は、ピンホール以外は遮蔽しない方が、通常測定での外部からの入射に近くなるので、ピンホール以外を覆う面積をできるだけ小さくするのが良い。
なお、取っ手98は、測定場所を移動する場合に持ち運びができるように設けたものである。さらに、図示していないが、PCに接続するためのコネクタが放射線測定装置に設けられている。
実施例2では、実施例1と同様の装置構成を用いる。実施例1と異なる点は、PC64のメモリに予め記憶されるプログラムである。
すでに述べたように、ガンマ線捕獲数から単位[Sv/h]の放射線量を算出するには、各CdTe素子でのガンマ線捕獲数Nに、放射線測定装置から放射線源までの距離の2乗を掛けて算出する。ところが、測定時間が短いために、測定誤差割合(=SQRT(N)/N)が小さくない場合には、放射線源(被測定対象物)までの距離が遠い画素では距離の2乗を掛けて算出するため、不当に大きな値になってしまうことがある。従って、測定範囲内の被測定対象物までの距離が遠いため、放射線量を測定値が最も大きい値となって、モニタに表示される場合がある。このため、遠い距離の放射線量の表示は、操作者が放射線量を確認する上での問題になっていた。
実施例1では、放射線測定装置の放射線測定器から遠い距離にある被測定物の線量を測定不能としてモニタに色分け表示しないようにして、規定距離以上離れた値の画素は測定対象から除外することにより、測定時間の短縮化を図った。
本実施例2では、測定時間を別の方法によって短縮する。即ち、表2で示すように、カウント数が4以下では、測定誤差割合が50[%]を越えるので、それ以下の値の画素は測定対象から除外する。これにより、測定時間の短縮化を図る。
また、例えば、表1により、全画素でのカウント数が2000個以上になった時に測定結果を有効とする場合には、256個での表1の画素平均が7.8125個であるので、画素ごとでは、8個以下のカウント数までは測定対象外とするようにした場合には、表2で換算して、8個の場合の測定誤差割合が35.36[%]以下で測定できることになる。
同様に、測定誤差割合を予め定めて、カウント数を設定するようにしても良い。
上記実施例によれば、画素ごとに所定のカウント数以下の検出画素部分を被測定対象物から外すことにより、所定の測定誤差割合の測定結果を除去し、所定のカウント数に達していれば、測定結果とするので、短時間の測定で有効なシーベルト表示を行うことができるため、作業時間を短縮できる。従って、極力操作者の被爆量を低減することができる。
以上、本発明を実施例によって詳細に説明した。しかし、本発明は、上述の実施例に限定されるわけではなく、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者であれば、本発明の思想と精神に基づいて、本発明を修正若しくは変更できる発明が含まれることは勿論である。
また、上記実施例では、ガンマ線を検出するためにCdTe素子を使用したが、他の半導体素子であっても良いことは自明である。さらに、ガンマ線以外の放射線を、CdTe素子あるいは他の素子を使って検出するような放射線測定装置にも適用可能である。
また、本発明によれば、3D距離画像センサの測定可能距離(本センサでは仕様10[m]、実力15[m])以上の距離は無限遠としており、無限遠となる規定距離以上、または設定された所定の距離以上となった場合の検出画素部分を被測定対象物から外すことにより、空等の遠い距離の検出画素を被測定対象物から外すことができる。この結果、実際には、空からは宇宙線が飛んできておりカウント計測されてしまうことによって、空が赤く表示されることを防止できる。
上述の実施例では、放射線を検出するセンサとして、半導体素子を使用した。しかし、放射線を検知する素子であれば、適用可能である。例えば、コリメータを介して入力された放射線をシンチレータで発光させ、発光させた光を光電子増倍管で増倍して画素ごとに検出する放射線検出器に適用しても良い。
1:検出ボード、 2a、2b:支持体、 3:支持板、 4:コネクタ、 5:ラック、 6:囲み部、 7:放射線検出モジュール、 9:放射線検出部、 10:半導体素子、 10−0、10−1〜10−4:CdTe素子、 20:基板、 22:基板端子、 25:電子部品搭載部、 27:貫通孔、 29:カードエッジ部、 29a:パターン、 30、31:カードホルダ、 31a:カードホルダ表面、 32:弾性部材、 34:溝付穴、 36:突起部、 50:ブロック部材、 60:シールド部、 61:アンプ、 62:波形整形部、 63:ADC、 64:PC、 72:Webかめら、 74:距離測定部、 95:距離測定部、 96:Webカメラ、 97:遮蔽扉、 98:取っ手、 100:放射線、 200a、202a:壁部、 200b、202b:溝、 200c:くぼみ部、 200d:溝表面、 250:電子部品、 310:凸部、 400〜405:熱の流れ。

Claims (6)

  1. 画角範囲内の放射線の線量を画素ごとに検出する放射線検出器と、
    前記画角範囲内の画像を取得するカメラと、
    前記画角範囲内の被測定対象物までの距離を前記画素ごとに測定する距離測定部を有し、
    前記画素ごとに測定された距離が所定の第1の値以上であれば、当該画素を測定対象から除外して、前記放射線検出器が検出した線量、前記カメラが取得した画像、及び前記距離測定部が測定した距離をPCに出力し、前記PCのモニタまたは外付けモニタに、前記線量を画素ごとに、前記画像に重ね合わせて、前記線量に応じて色分け表示することを特徴とする放射線測定装置。
  2. 請求項1記載の放射線測定装置において、前記PCには、放射線の線量を前記PCのモニタまたは外付けモニタに、前記線量を画素ごとに、前記画像に重ね合わせて、前記線量に応じて色分け表示するためのプログラムが記憶されていることを特徴とする放射線測定装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の放射線測定装置において、前記放射線検出器が検出する放射線の画素ごとのカウント数が所定の第2の値以下の場合には、当該画素を測定対象から除外することを特徴とする放射線測定装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の放射線測定装置において、前記放射線検出器の放射線を検出するセンサは、CdTe素子であることを特徴とする放射線測定装置。
  5. 請求項1または請求項2記載のカメラはWebカメラであることを特徴とする放射線測定装置。
  6. 画角範囲内の放射線の線量を画素ごとに検出する放射線検出器と、前記画角範囲内の画像を取得するカメラと、前記画角範囲内の被測定対象物までの距離を前記画素ごとに測定する距離測定部を有し、
    前記画素ごとに測定された距離が所定の第1の値以上であれば、当該画素を測定対象から除外して、前記放射線検出器が検出した線量、前記カメラが取得した画像、及び前記距離測定部が測定した距離をPCに出力し、前記PCのモニタまたは外付けモニタに、前記線量を画素ごとに、前記画像に重ね合わせて、前記線量に応じて色分け表示することを特徴とする放射線測定方法。
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