JP4313830B2 - 半導体放射線検出器及び半導体放射線撮像装置 - Google Patents

半導体放射線検出器及び半導体放射線撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体放射線検出器に関し、特に二次元、三次元の撮像装置に用いて好適な半導体放射線検出器及び半導体放射線検出装置に関する。
従来、半導体放射線検出器として、図10に記載のクロスストリップ型放射線検出器100が知られている(例えば非特許文献1)。このクロスストリップ型放射線検出器100(以下、半導体放射線検出器100という)における検出情報の読出方法(クロスストリップ型読出方法)としては、例えば放射線を照射することにより電荷を生成するカドミウムテルライド(CdTe)等からなる半導体素子101と、互いに直交して延びる複数のX軸ストリップ電極(アノード電極)102と、複数のY軸ストリップ電極(カソード電極)103とを用い、放射線の入射位置をX軸検出位置、Y軸検出位置として得た後に、同時計測によって二次元入射位置情報を得るものである。
従って、例えばn×n個の画素数のときには個別に読出を行う場合のチャンネル数がそのまま画素数と同じ(n×n個)となるのに対し、クロスストリップ型読出方法を用いれば、読出チャンネル数はわずか2n個に留まり読出電極数を小さく抑えることができる(例えば非特許文献1参照)。具体的には、例えば一辺の画素数が200個の場合には、通常200×200=40,000個の読出チャンネルが必要であるが、クロスストリップ型読出方法の場合、2×200個の読出チャンネルですむ。つまり、クロスストリップ型読出方法にした場合、読出チャンネル数(回路数)は、2×200/(200×200)=1/100となり、大幅に削減することが可能となる。
放射線計測ハンドブック第3版(日刊工業新聞社)、p.559
ところで、前記非特許文献1に記載の半導体放射線検出器100、100を並べ、検出面の大面積化を図る場合によれば、γ線入射側の反対にある読出回路側まで引く必要がある。X軸ストリップ電極103からY軸配線104に向けて信号線105を引き出す際には、信号線105をY軸ストリップ電極102から電気的に接触しないように絶縁する必要がある。そのため、信号線105をX軸ストリップライン103から引き出すときには、信号線105をY軸ストリップ電極102から避けるように、信号線105を円弧状に湾曲させてY軸配線104に接続し、信号配線する必要がある。この結果、図10に示すように、半導体放射線検出器100の周囲には信号線105による寸法d分のデッドスペースを設ける必要があり、半導体放射線検出器100を稠密に配置することができず、半導体放射線検出器100の感度、空間分解能等が低下し、継ぎ目による不均一性を発生するという問題がある。
本発明の目的は、電極から信号線を引き出す際に生じるデッドスペースを最小限に小さく抑え、半導体素子を稠密に並べて感度と空間分解能を向上できるようにした半導体放射線検出器及び半導体放射線検出装置に関する。
前記の目的を達成するため、本発明は次の構成を有する。複数の半導体素子と、前記複数の半導体素子のそれぞれの一方の面にY軸方向に複数取り付けられた第1の電極と、前記複数の半導体素子のそれぞれの他方の面にY軸方向に延びるように一つ取り付けられた第2の電極と一端側が複数の前記第1の電極にそれぞれ接続され、他端側がX軸方向に延びたX軸配線へ接続し前記第1の電極から基板へ前記第1の電極からの信号をそれぞれ出力する複数の第1の信号線と、一端側が複数の前記第2の電極にそれぞれ接続され、他端側が前記第2の電極から基板へ前記第2の電極からの信号をそれぞれ出力する複数の第2の信号線を備え、複数の前記第2の電極は絶縁材を挟んで向き合うことを特徴とする半導体放射線検出器である。
このように構成した場合、信号線を電極(アノード電極又はカソード電極)からストレートに延ばすことができ、半導体放射線検出器の周囲に信号線によるデッドスペースが生じるのを防止することができる。また、複数の前記第2の電極で絶縁材を挟むことにより、空間分解能を高めることができる。
本発明により、信号線を電極(アノード電極又はカソード電極)の表面に沿ってストレートに延ばすことができ、半導体放射線検出器の周囲に信号線によるデッドスペースが生じるのを防止することができるため、半導体放射線検出器を稠密に設置でき、検出感度を高めるとともに、継ぎ目による不均一さをなくすことができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を、図1及び図2の添付図面を参照して説明する。
図1において、放射線撮像装置であるSPECT(Single Photon Emission Computer Tomography)装置51は、一対の半導体放射線検出装置30、回転支持台56、データ収集解析装置23、データ入力装置24及び表示装置25を備える。前記一対の半導体放射線検出装置30は、回転支持台56に周方向に180°ずれた位置に配置される。具体的には、それぞれの半導体放射線検出装置30の各ソケットボード実装基板6が周方向に180°隔てた位置で回転支持台56に取り付けられる。各放射線検出ユニット11はベッドB側を向いている。放射線検出ユニット11と被検者Pとの間にはコリメータ54が設置され、放射線検出ユニット11からの視野角を制限する。計測回路ユニット8もそれぞれのソケットボード実装基板6に設置される。放射線検出ユニット11、コリメータ54及び計測回路ユニット8は、遮光・電磁シールド7内に収納されることで、ガンマ線10以外の電磁波の影響を遮断している。
放射性薬剤が投与された被検者Pが載っているベッドBが移動され、被検者Pは、一対のソケットボード6の間に移動される。放射性薬剤が集積した被検者P内の集積部Cから放出されたガンマ線10がコリメータ4内の貫通孔部を通って放射線検出ユニット11の各半導体放射線検出器1に入射される。半導体放射線検出器1から出力されたガンマ線検出信号は、計測回路ユニット8で信号処理される。データ収集解析装置23は、計測回路ユニット8から出力された情報を用いて被検者Pに対する画像情報を作成し、この画像情報を表示装置25に表示する。回転支持台56が回転することによって、各ソケットボード6及び放射線検出ユニット11が被検者Pの周囲を旋回する。放射線検出ユニット11は旋回しながらガンマ線検出信号を出力する。回転支持台56の回転制御、放射線検出ユニット11と被検者Pとの間の距離の制御、及びベッドBによる被検者Pの位置制御は、操作パネル58によってSPECT装置51の近傍で行えると共に、データ入力装置24によって遠距離から行うことも可能である。
次に、本実施の形態に用いる放射線検出ユニット11を構成する複数の半導体放射線検出器1,1,…について説明する。
図2に示すように、半導体放射線検出器1は、放射線を照射することにより電荷を生成するカドミウムテルライド(CdTe)等からなる半導体素子2と、半導体素子2の一方の面に蒸着、その他の方法で形成されたアノード電極3と、半導体素子2の他方の面に形成されたカソード電極4とによって構成される。
ここで、半導体放射線検出器1のアノード電極3には、図2中のZ方向(図2中の垂直方向)へとアノード電極3の表面からストレートに延びて、一端側が当該表面に接続される信号線5が設けられている。この信号線5の他端側は、X軸方向に沿って互いに平行に延びるX軸配線12の途中に接続されている。同一のY座標を持つそれぞれのアノード電極3に接続される信号線は同一のX軸配線12に接続される。
また、カソード電極4についても、図2中のZ方向(図2中の垂直方向)へとカソード電極4の表面に沿ってストレートに延びて、一端側が当該表面に接続される他の信号線13が設けられている。この信号線13の他端側は、Y軸方向に沿って互いに平行に延びたY軸配線14の途中に接続されている。同一のX座標を持つそれぞれのカソード電極4に接続される信号線は同一のY軸配線14に接続される。そして、これら半導体放射線検出器1は、ソケットボード実装基板6に形成された凹溝6A,6A,…に嵌着されている。
次に、このように構成される放射線検出ユニット11の動作について説明する。
図2に示す半導体素子2は、ガンマ線10と相互作用を起こしやすい元素で構成されているが、ガンマ線10のように放射線のエネルギが高いと、相互作用を起こす前に半導体素子2を突き抜けて透過してしまう確率が高い。しかし、この第1の実施の形態の放射線検出ユニット11は、複数の半導体放射線検出器1がZ軸方向に平行に並んで配置され、ガンマ線透過厚みとしては充分な厚さを有している。また、ガンマ線10が半導体素子2と相互作用を起こした場合に電荷(正孔/電子)が生じるが、本実施の形態の半導体検出ユニット11は、半導体放射線検出器1における電極間距離(アノード電極3とカソード電極4の間の距離)が短いため、生じた電荷を適切に捉えることができる。つまり、この図2の構成において、ガンマ線10が入射して半導体素子2と相互作用を及ぼしたとすると、半導体素子2と相互作用を及ぼした位置に近いX軸配線12及びY軸配線14から電荷の情報が得られる。図2の例では、各X軸配線12のうち右から1番目のX軸配線12からの信号が、各Y軸配線14の下から2番目の電極からの信号が得られる。これらの信号を同時判定し重ね合わせると、どの位置(半導体素子2)でガンマ線10が半導体素子2と相互作用を及ぼしたか、つまり半導体放射線検出器1のどの位置にガンマ線10が入射したかを検出することができ、この例では右から1番目で下から2番目の半導体放射線検出器1の位置としてガンマ線の入射位置が検出される。すなわちX軸に平行な配線からはY座標情報が、Y軸に平行な配線からはX座標情報が得られる。
このように、個別に素子を並べた構造を持つ検出器においても、クロスストリップ型検出器と同様なX、Y読出を行うことで、必要な回路数は個別にn×n個の画素から読出を行う場合に比べ2×n倍と大幅に削減される。
このように構成される本実施の形態では、信号線5及び信号線13をそれぞれアノード電極3及びカソード電極4の表面に沿ってストレートに延ばすことができ、半導体放射線検出器1の周囲に従来技術で述べたような信号線によるデッドスペースが生じるのを防止することができる。従って、複数個の半導体放射線検出器1を稠密に設置でき、この半導体検出器1による検出感度、空間分解能を高めることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図3を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3において、放射線検出ユニット60は、第1の実施の形態と同様に、複数の半導体放射線検出器61,61,…(4個のみ図示)を備えている。すなわち、1枚の半導体素子61をそのまま厚くするのでは、電極間距離、換言すると電荷収集距離が大きくなりエネルギ分解能の低下の原因となるが、本実施の形態のように、1枚の電極間距離を小さくした状態で半導体放射線検出器1を複数並べて配置する構成にすれば、エネルギ分解能、検出効率が共に高い半導体放射線検出器1を提供することができる。この半導体放射線検出器61は、互いに対向して配置された2枚の半導体素子62,62と、各半導体素子62,62の間に配置されたアノード電極63,63と、半導体素子62を間に挟んでアノード電極63とは反対側に配置されたカソード電極64,64とを有している。
この半導体放射線検出器61のアノード電極63には、図3中のZ方向(図3中の垂直方向)へとアノード電極63からストレートに下向きに実装基板側に延びる信号線65が設けられている。そして、この信号線65は、Y軸方向に沿って互いに平行に延びたY軸配線66の途中にそれぞれ接続されている。
また、カソード電極4についても、図3中のZ方向(図3中の垂直方向)へとカソード電極64の表面に沿ってストレートに延びて、一端側が当該表面に接続される他の信号線67が設けられている。この信号線67の他端側は、X軸方向に沿って互いに平行に延びたX軸配線68の途中にそれぞれ個別に接続されている。そして、これら半導体放射線検出器61は、第1の実施の形態と同様に、ソケットボード実装基板に形成された凹溝(いずれも図示せず)に嵌着されている。
このように構成される本実施の形態でも、アノード電極63を信号線65を介してY軸配線66に接続すると共に、カソード電極64を信号線67を介してX軸配線68に接続する構成としたので、信号線65及び信号線67をそれぞれアノード電極63及びカソード電極64の表面に沿ってストレートに延ばすことができ、半導体放射線検出器61の周囲に従来技術で述べたような信号線によるデッドスペースが生じるのを防止することができる。従って、複数個の半導体放射線検出器61を稠密に設置でき、この半導体放射線検出器61による検出感度、空間分解能を高めることができる。
(第3の実施の形態)
次に、図4及び図7を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。
図4において、放射線検出ユニット70は、複数の半導体放射線検出器71、71、…(6個のみ図示)を備えている。この半導体放射線検出器71は、互いに対向して配置された2枚の半導体素子72A、72Bと、各半導体素子72A、72Bの間に配置されたアノード電極73A、73Bと、半導体素子72A、72Bを間に挟んでアノード電極73A、73Bとは反対側に配置されたカソード電極74A、74Bと、これらの半導体素子72A、72B、アノード電極73A、73B及びカソード電極74A、74Bを収容する保護コネクタケース75を含んで構成されている。そして、保護コネクタケース75の底面部には、カソード電極74A、74Bと接続する信号線であるカソードピン76と、アノード電極73A、73Bと接続する他の信号線であるアノードピン77とが設けられている。また、ソケットボード78には、これらカソードピン76及びアノードピン77がそれぞれ挿入されるカソード側のピン穴79及びアノード側のピン穴80が形成されている。
ここで、図5及び図6に示すように、検出器エレメント83は、半導体素子72A、アノード電極73A及びカソード電極74Aを備えている。この検出器エレメント83は、半導体素子72B、アノード電極73B及びカソード電極74Bを備えた検出器エレメント84に比較して寸法L(図6参照)だけ長尺に形成されている。具体的には、半導体素子72Aの一つの端面が半導体素子72Aの長手方向において半導体素子72Bの一つの端面よりも突出している。このため、半導体放射線検出器71では、互いに隣り合う半導体素子72A、72Bの間に配置されるアノード電極73A、73Bのうち、長さの長い半導体素子72Aに設けられたアノード電極73Aが、部分的に長さの短い半導体素子72Bの一端よりも外側に突出している構成となっている。すなわち、アノード電極73Aが部分的に露出している。
図6に示すように、保護コネクタケース75は、電気絶縁材である樹脂材料等を用いて、一端に形成された開口236につながる空間235を内部に有する箱状体に構成される。空間235の上端は封鎖されている。保護コネクタケース75は、略凹状の分割面75Aを有する2個のケースエレメント75B,75Cを互いに固着することによって形成される。ここで、保護コネクタケース75に用いる樹脂材料の密度は、4g/cm3以下に設定すると共に、保護コネクタケース75の構成元素の原子番号は10以下程度に設定するのが好ましい。これは図7に示すガンマ線10と保護コネクタケース75との光電効果による反応確率を小さく抑え、保護コネクタケース75が障害物となって半導体放射線検出器71により感度が低下するのを抑えるためである。因みに、前記光電効果による反応確率は保護コネクタケース75の密度の1乗に比例し、原子番号の4〜5乗に比例する。
保護コネクタケース75内の空間235は、保護コネクタケース75の4つの内側側面によって取り囲まれている。空間235には、開口236より半導体素子72A、アノード電極73A及びカソード電極74Aからなる検出器エレメント83と、半導体素子72B、アノード電極73B及びカソード電極74Bからなる検出器エレメント84とが挿入される。空間235の上端には、検出器エレメント83の下端面12Dと対向する面237、及び検出器エレメント84の下端面13Dと対向する面238が形成される。面237が位置するレベルは面238に対するレベルより低くなっており、面237と面238は垂直面でつながっている。アノード電極73Aと接触する電極接触部材17がその垂直面に設けられている。空間235には、面237より低い位置に面239が形成される。面239は、面237から面238に向かって面237、238と平行に延びており、かつ空間235の1つの内面からこの内面と対向する他の内面まで延びている。コンタクト部16A、16B、16Cを有する電極接触部材16が空間235内に設けられる。コンタクト部16Cは面239に設けられ、コンタクト部16Aは前記1つの内面に設けられ、コンタクト部16Bは上記他の内面に設けられる。コンタクト部16A、16B、16Cはそれぞれ電気的につながっている。電極接触部材16を構成するコンタクト部16A、16B、16C及び電極接触部材17は、導電材によって構成される。コンタクト部16A、16B、16C及び電極接触部材17は、三次元射出成型回路部品製法(参考文献:日立電線 No.20 p.69〜74(2001−1)参照)と呼ばれる樹脂上に金属めっき等による立体的なパターニングで回路を作製する技術を用いて該当する位置に形成される。また、保護コネクタケース75内には、図6に示すように寸法Dをもった絶縁維持段差部15Dが形成されている。すなわち、絶縁維持段差部15Dは面237と面239との間に形成される。このため、電極接触部材16、17は、絶縁維持段差部15Dを介して互いに離間して配置され、これら各電極接触部材16、17同士を短絡するのを防止する。
また、保護コネクタケース75には、カソードピン77及びアノードピン76が保護コネクタケース15との一体成形により取り付けられている。そして、カソードピン77は、一端側が電極接触部材16に電気的に接続され、他端側は保護コネクタケース15から突出している。また、アノードピン76は、一端側が電極接触部材17に電気的に接続され、他端側は保護コネクタケース15から突出している。さらに、カソードピン77は、クランク状に形成されると共に、アノードピン76はL字状に形成され、これにより各ピン76,77が保護コネクタケース75から脱落するのを防止している。
半導体放射線検出器71は保護コネクタケース75内に挿入されて導電ペースト、導電性接着剤等を用いることにより保護コネクタケース75に固着されている。この状態で、検出器エレメント83の下端面12Dは面237に、検出器エレメント84の下端面13Dは面238にそれぞれ対向している。カソード電極74A、74Bが電極接触部材16に、アノード電極73A、73Bが電極接触部材17にそれぞれ面接触状態で電気的に接続されている。具体的には、カソード電極74Aが電極接触部材16の面16Aに、カソード電極74Bが電極接触部材16の面16Bに、それぞれ接触する。
図4に示すように、ソケットボード78には、電圧印可用の複数のピン穴79及び複数のピン穴80が孔部となって設けられている。また、図7に示すように、ソケットボード78の底部側には、X軸方向に沿って互いに平行に延びるX軸配線81が配置され、このX軸配線81にはアノードピン77の端部が接続されている。また、ソケットボード78の底部側には、Y軸方向に沿って互いに平行に延びるY軸配線82が配置され、このY軸配線82にはカソードピン76の端部が接続されている。
このため、図7に示すように、例えばガンマ線10が入射して半導体素子72A,72Bと相互作用を及ぼしたとすると、半導体素子72A,72Bと相互作用を及ぼした位置に近いX軸配線81及びY軸配線82から電荷の情報が得られる。図7の例では、各X軸配線82のうち上から2番目のX軸配線82の信号が、各Y軸配線81の左から2番目の電極からの信号が得られる。この信号を重ね合わせると、どの位置でガンマ線10が半導体素子72と相互作用を及ぼしたか、つまり半導体放射線検出器71のどの位置にガンマ線10が入射したかを検出することができ、この例で検出される位置は、上から2番目で左から2番目の半導体放射線検出器71となる。すなわちX軸に平行な配線からはY座標情報が、Y軸に平行な配線からはX座標情報が得られる。
このように構成される本実施の形態でも、アノードピン77及びカソードピン76を保護コネクタケース75の底部側から下向きにストレートに延ばすことができ、半導体放射線検出器71の周囲に従来技術で述べたような信号線によるデッドスペースが生じるのを防止することができる。そして、半導体放射線検出器71を稠密に配置することができ、この半導体検出器71による検出感度、空間分解能を高めることができる。半導体放射線検出器71の交換時には、アノードピン77及びカソードピン76をソケットボード78から取り外すだけで、半導体放射線検出器71を容易に交換することができ、交換時の作業性等を高めることができる。
このようにピン挿抜で交換可能な検出器においても、クロスストリップ型検出器と同様な読出を行うことで、必要な回路数は個別にn×n個の画素から読出を行う場合に比べ2/n倍と大幅に削減される。
(第4の実施の形態)
次に、図8を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。
図8において、放射線検出ユニット90は、複数の平板状の半導体素子92、92,…を備えている。この平面状の半導体素子92には一方の面の全面にカソード電極94が、他方の面にZ方向に平行に延びる細長なアノード電極93,93が形成される。アノード電極93,93はフォトリソグラフィーその他の技術により、半導体素子92の電極のみを分割して形成したものである。本実施例とは逆に、アノード電極を全面に、カソード電極を分割して形成してもよい。
各アノード電極93にはアノード電極93から実装基板側(Z軸方向)にストレートに延びる信号読出線93bが接続される。アノード電極93に接続される信号読出線93bは、X軸方向に沿って互いに平行に延びるX軸配線96に接続される。同一のY座標を持つアノード電極93に接続される信号読出線93bは、同一のX軸配線96に接続される。各半導体素子92,92の間には、各アノード電極間には絶縁板98,98を挟むことで信号線間の絶縁を保つことができる。アノード同士が向き合う配置のため、絶縁板98の厚さは薄くて良い。
また、各カソード電極94は、それ自体をY軸配線97とみなすことができ、Z軸方向にストレートに延びるY軸信号読出線97により、実装基板99aに取りつけられた読出回路99bに接続される。各半導体素子92,92の間には、各カソード電極間には絶縁板98,98を挟むことで信号線間の絶縁を保つことができる。カソード同士が向き合う配置のため、絶縁板98の厚さは薄くて良い。
このように構成される本実施の形態でも、信号読出線、X軸配線96及びY軸配線97をそれぞれカソード電極94及びアノード電極93から、実装基板方向にストレートに延ばすことができるから、半導体放射線検出器91を稠密に配置でき、半導体放射線検出器91による検出感度、空間分解能を高めることができる。また、クロスストリップ型読出方法により、回路数を大幅に削減することができる。
(第5の実施の形態)
次に、図9を参照して本発明の第5の実施の形態を説明する。
図9において、半導体素子111は各半導体素子111,111の一面に形成されるカソード電極113と、半導体素子111を間に挟んでカソード電極113とは反対側に配置され、Z軸方向に平行に延びる細長なアノード電極112とを含んで構成される。半導体素子111のアノード電極112は、向き合う半導体素子111のアノード電極112と接続され、カソード電極113は、向き合う半導体素子111のカソード電極と接続される。
各アノード電極112には、それぞれアノード電極112からストレートにZ軸方向に延びる信号読出線(図示せず)が設けられている。そして、この信号線は、X軸方向に沿って互いに平行に延びるX軸配線116に接続されている。また、同じY座標に存在する各アノード電極113は、同一のX軸配線116に接続される。各カソード電極はそのままY軸配線となり、Z軸方向にストレートに延びる信号読出線により読出回路119に接続される。
このような構造においては読出画素範囲は半導体素子111の2枚分にまで大きくなるが、絶縁板を挟まない構造のため、単位面積あたりに半導体素子が占める割合が高くなり、高感度な検出器構造をなすことができる。
このように構成される本実施の形態でも、信号線をそれぞれアノード電極113及びカソード電極112からストレートに延ばすことができるから、半導体放射線検出器110を稠密に配置でき、半導体放射線検出器110による検出感度、空間分解能を高めることができる。また、クロスストリップ型読出方法により、回路数を大幅に削減することができる。
なお、各実施の形態では、半導体放射線検出器をSPECT装置に適用する構成とした場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ることなく、例えば半導体放射線検出器をPETに適用する構成としてもよい。
また、半導体放射線検出器とは、一般的なSi、Ge、CdTeなどの他に、シンチレータにフォトダイオード、またはアバランシェフォトダイオードを組み合せた検出器を含む。
本発明の第1の実施の形態に係るSPECT装置を示す全体図である。 図1中の放射線検出ユニットを示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る放射線検出ユニットを示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る放射線検出ユニットを示す斜視図である。 図4中の半導体放射線検出器を単体で示す斜視図である。 図5中の半導体放射線検出器を示す分解斜視図である。 図4中の保護コネクタケースを示す上面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る放射線検出ユニットを示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係る放射線検出ユニットを示す上面図である。 従来技術によるクロスストリップ型放射線検出器を示す斜視図である。
符号の説明
1,61,71 半導体放射線検出器
2,62,72A,72B,92,111 半導体素子
3,63,74A,74B,93,112 アノード電極
4,64,73A,73B,94,113 カソード電極
5,13,65,67 信号線
11,60,70 放射線検出ユニット
30 半導体放射線検出装置
51 SPECT装置

Claims (4)

  1. 複数の半導体素子と、
    前記複数の半導体素子のそれぞれの一方の面にY軸方向に複数取り付けられた第1の電極と、
    前記複数の半導体素子のそれぞれの他方の面にY軸方向に延びるように一つ取り付けられた第2の電極と、
    一端側が複数の前記第1の電極にそれぞれ接続され、他端側がX軸方向に延びたX軸配線へ接続し前記第1の電極から基板へ前記第1の電極からの信号をそれぞれ出力する複数の第1の信号線と、
    一端側が複数の前記第2の電極にそれぞれ接続され、他端側が前記第2の電極から基板へ前記第2の電極からの信号をそれぞれ出力する複数の第2の信号線とを備え、
    複数の前記第1の電極が絶縁材を挟んで向き合うか、複数の前記第2の電極が絶縁材を挟んで向き合うかの、少なくともどちらか一方であることを特徴とする半導体放射線検出器。
  2. 請求項1に記載の半導体放射線検出器を含むことを特徴とする半導体放射線撮像装置。
  3. 請求項1に記載の半導体放射線検出器を含むことを特徴とするシングルフォトエミッションCT装置。
  4. 請求項1に記載の半導体放射線検出器を含むことを特徴とするポジトロンエミッショントモグラフィ装置。
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