JP2014101469A - 基材レス両面粘着シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 粘着剤層の両面に離型フィルムがそれぞれ積層されてなる基材レス両面粘着シートであり、一方の離型フィルム(第1離型フィルム)の剥離力よりももう一方の離型フィルム(第2離型フィルム)の方が大きく、第1離型フィルムのフィルムヘーズが6%以上であり、第2離型フィルムが、二軸延伸ポリエステルフィルム上に加水分解性珪素化合物を含有する塗布層、離型層が順次設けられたフィルムであり、フィルム面内における配向角の変動が6度/500mm以上であり、熱処理(180℃、10分間)後、離型層表面からジメチルホルムアミドにより抽出されるオリゴマー量が0.5mg/m2以下であることを特徴とする基材レス両面粘着シート。
【選択図】 図1
Description
本発明における第1離型フィルムおよび第2離型フィルムを構成する離型層とは、離型性を有する層のことを指し、具体的にはアクリル系粘着テープと離型層との剥離力(F)を一定範囲にすることで本発明を完成させることができる。
第2離型フィルム32の剥離力は、第1離型フィルム31の剥離力の通常2.0倍以上、好ましくは3.0倍以上とするのが好ましい。第2離型フィルム32の剥離力が第1離型フィルム31の剥離力の2.0倍未満では、軽剥離側の第1離型フィルム31を剥がした時に、第2離型フィルム32が粘着剤層11から浮く現象が発生する、第2離型フィルム32への粘着剤層成分の残留、あるいはジッピング等の不具合を生じる場合がある。
モノマー成分には、さらに、極性基含有単量体、多官能性単量体やその他の共重合性単量
体が共重合モノマー成分として含まれていてもよい。なお、上記の「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」および/または「メタクリル」を表し、他も同様である。また、特に限定されないが、ベースポリマーであるアクリル系ポリマーの本発明の粘着剤層中の含有量は、粘着剤層の総重量(100重量%)に対して、60重量%以上が好ましく、さらに好ましくは80重量%以上である。
ン酸、フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸などのカルボキシル基含有単量体またはその
無水物(無水マレイン酸など);(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)ア
クリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)
アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、ビニル
アルコール、アリルアルコールなどのヒドロキシル基(水酸基)含有単量体;(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アク
リルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミドなどのアミド基含有単量体;(メ
タ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アク
リル酸t−ブチルアミノエチルなどのアミノ基含有単量体;(メタ)アクリル酸グリシジ
ル、(メタ)アクリル酸メチルグリシジルなどのグリシジル基含有単量体;アクリロニト
リルやメタクリロニトリルなどのシアノ基含有単量体;N−ビニル−2−ピロリドン、(
メタ)アクリロイルモルホリンの他、N−ビニルピリジン、N−ビニルピペリドン、N−
ビニルピリミジン、N−ビニルピペラジン、N−ビニルピロール、N−ビニルイミダゾー
ル、N−ビニルオキサゾール等の複素環含有ビニル系単量体;ビニルスルホン酸ナトリウ
ムなどのスルホン酸基含有単量体;2−ヒドロキシエチルアクリロイルフォスフェートな
どのリン酸基含有単量体;シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミドなどのイ
ミド基含有単量体;2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートなどのイソシアネー
ト基含有単量体などが挙げられる。上記極性基含有単量体は単独または2種類以上を組み合わせて使用することもできる。
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリレート、ジ
ビニルベンゼン、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレ
ートなどが挙げられる。上記多官能性単量体は単独または2種類以上を組み合わせて使用することもできる。
合性単量体)としては、例えば、シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等の脂環式炭化水素基を有す
る(メタ)アクリル酸エステルやフェニル(メタ)アクリレート等の芳香族炭化水素基を
有する(メタ)アクリル酸エステルなどの前述の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルや極性基含有単量体や多官能性単量体以
外の(メタ)アクリル酸エステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステ
ル類;スチレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニル化合物;エチレン、ブタジエン、イ
ソプレン、イソブチレンなどのオレフィンまたはジエン類;ビニルアルキルエーテルなど
ビニルエーテル類;塩化ビニルなどが挙げられる。
げられ、中でも、紫外線が本発明の用途上、好適である。また、活性エネルギー線の照射エネルギー、照射時間、照射方法などは本発明の主旨を損なわない範囲であれば、特に限定されるわけではない。
や光重合開始剤(光開始剤)などの重合開始剤を用いることができる。重合開始剤は単独
または2種類以上を組み合わせて使用することもできる。
イソブチロニトリル、2,2´−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、2,2´−アゾ
ビス(2−メチルプロピオン酸)ジメチル、4,4´−アゾビス−4−シアノバレリアン
酸、アゾビスイソバレロニトリル、2,2´−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒド
ロクロライド、2,2´−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)
プロパン]ジヒドロクロライド、2,2´−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)
二硫酸塩、2,2´−アゾビス(N,N´−ジメチレンイソブチルアミジン)ジヒドロク
ロライドなど]、過酸化物系重合開始剤(例えば、ジベンゾイルペルオキシド、tert
−ブチルペルマレエートなど)、レドックス系重合開始剤などが挙げられる。熱重合開始
剤の使用量としては、本発明の主旨を損なわない範囲であれば、特に限定されるわけではない。
ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を除去したポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所社製SA−CP3型)を使用して測定した等価球形分布における積算(重量基準)50%の値を平均粒径とした。
JISーK6714に準じ、日本電色工業社製分球式濁度計NDH−20Dによりフィルムヘーズ(濁度)を測定した。
第2離型フィルムの幅方向に対して、中心となる位置より、両端に向かって、500mm毎の位置と、最両端よりサンプルを切り出し、それぞれカールツァイス社製偏光顕微鏡を用いて、ポリエステルフィルムの配向を観察し、ポリエステルフィルム面内の主配向軸の方向がポリエステルフィルムのMDに対して何度傾いているかを求めた。なお、測定上、主配向軸が90度を越えた場合には、その補角を主配向軸のMD方向に対する角度とした。また、最両端の位置を含む配向角の変動を算出する際、サンプル位置間が500mmに満たない場合は、比例計算にて500mm毎の配向角の変動を算出する。このようにして幅方向の500mm毎の配向角の変動を求め、平均値をそれぞれフィルムの幅方向の配向角変動とした。
大塚電子株式会社製、セルギャップ検査装置RETS−1100Aを用い、フィルム幅方向に対して中心となる位置の面内リターデーションを測定した。フィルムの面内リターデーションの測定には光干渉法を用い、アパーチャ径5mmとし23℃で行った。
試料フィルムの離型層表面に両面粘着テープ(日東電工製「No.502」)の片面を貼り付けた後、50mm×300mmのサイズにカットし、室温にて1時間放置後の剥離力を測定する。剥離力は引張試験機((株)インテスコ製「インテスコモデル2001型」)を使用し、引張速度300mm/分の条件下、180°剥離を行った。
試料フィルムにおいて、離型面の表面固有抵抗(R)を測定し、下記判定基準により判定を行った。測定条件は23℃、50%RHの雰囲気下にて行なった。横河・ヒューレット・パッカード社の内側電極50mm径、外側電極70mm径の同心円電極である16008A(商品名)を23℃、50%RHの雰囲気下で試料に設置し、100Vの電圧を印加し、同社の高抵抗計である4329A(商品名)で試料の表面固有抵抗値を測定した。
《判定基準》
◎:R(Ω)が1010以下(実用可能なレベルであり、特に良好)
○:R(Ω)が1012以下(実用可能なレベル)
×:R(Ω)が1012を越える(実用困難なレベル)
あらかじめ、未熱処理の離型フィルムを空気中、180℃で10分間加熱する。その後、熱処理をした該フィルムを上部が開いている縦横10cm、高さ3cmの箱の内面にできるだけ密着させて箱形の形状とする。塗布層を設けている場合は塗布層面が内側となるようにする。次いで、上記の方法で作成した箱の中にDMF(ジメチルホルムアミド)4mlを入れて3分間放置した後、DMFを回収する。回収したDMFを液体クロマトグラフィー(島津製作所製:LC−7A)に供給して、DMF中のオリゴマー量を求め、この値を、DMFを接触させたフィルム面積で割って、フィルム表面オリゴマー量(mg/m2)とする。
移動相A:アセトニトリル
移動相B:2%酢酸水溶液
カラム:三菱化学(株)製『MCI GEL ODS 1HU』
カラム温度:40℃
流速:1ml/分
検出波長:254nm
あらかじめ、試料サンプルの離型層が設けられた面より蛍光X線測定装置((株)島津製作所(製)型式「XRF−1500」)を用いてFP(Fundamental Parameter Method)法により、下記測定条件下、金属元素量を測定した。
試料フィルムを恒温恒湿槽中、60℃、80%RH雰囲気下、4週間放置した後に試料フィルムを取り出した。その後、試料フィルムの離型面を触手により5回擦り、離型層の脱落程度を下記判定基準により判定を行った。
《判定基準》
○:塗膜の脱落が見られない(実用可能なレベル)
△:塗膜が白くなるが脱落はしていない(実用可能なレベル〉
×:塗膜の脱落が確認された(実用困難なレベル)
実施例および比較例で得られた両面粘着シートからセパレータを剥離して、アクリル系
粘着剤層のみを積層して、厚さ(乾燥後)1.5mm±0.1mmのアクリル系粘着剤層の積層体を作製し、測定サンプルとした。上記測定サンプルを、Rheometric Scientific社製「Advanced Rheometric Expansion System(ARES)」を用いて、周波数1Hzの条件で、−70〜200℃の範囲で昇温速度5℃/分で測定して、温度23℃における貯蔵弾性率(G`)を求めた。なお、本発明における実施例および比較例で使用した粘着層の貯蔵弾性率(G`)は5.0×104Paであった。
下記粘着剤組成物を第2離型フィルムに塗布し、100℃、5分間熱処理した後、厚み(乾燥後)が50μmの粘着剤層を得た。次に第1離型フィルムを粘着剤層表面に貼り合わせた基材レス両面粘着シートにおいて、第1離型フィルム剥離時に剥離状況を観察し、ジッピングの発生状況につき、下記判定基準により判定を行った。
<アクリル系粘着剤組成物>
(モノマー配合組成)
アクリル酸2−エチルヘキシル 70重量%
アクリル酸2−メトキシエチル 29重量%
アクリル酸4−ヒドロキシブチル 1重量%
上記モノマー組成100重量部に対して、日本ポリウレタン製コロネートLを
0.1部添加し、アクリル系粘着剤層形成用組成物を得た。
(判定基準)
○:極めて円滑に剥離し、剥離スジがなく、剥離音も発生しない
△:軽微な剥離スジが見られ、剥離音がわずかに発生する、または軽微なジッピングが発生する(実用上、問題になる場合があるレベル)
×:剥離スジが見られ、剥離音が発生する、あるいはジッピングが発生する(実用上、問題になるレベル)
(実用特性代用評価)
(6)項において、第1離型フィルム剥離時、第2離型層と粘着層界面の状況につき、下記判定基準により、官能評価を行った。
(判定基準)
○:第2離型層と粘着層界面に異常が見られない(実用上、問題ないレベル)
△:第2離型層と粘着層界面で、わずかに浮きが見られる(実用上問題になる場合があるレベル)
×:第2離型層と粘着層界面で、明確な浮きが見られる(実用上、問題あるレベル)
実施例および比較例において製造した、基材レス両面粘着シートを用いて、ジッピ
ング発生状況、剥離性、帯電防止性、オリゴマー封止性、密着性、検査容易性、識別性の各評価項目につき、下記判定基準により総合評価を行った。
(判定基準)
○:ジッピング発生状況、剥離性、帯電防止性、オリゴマー封止性、密着性、検査容易性、識別性の全てが○(実用上、問題ないレベル)
△:ジッピング発生状況、剥離性、帯電防止性、オリゴマー封止性、密着性、検査容易性、識別性の内、少なくとも一つが△(実用上、問題になる場合があるレベル)
×:ジッピング発生状況、剥離性、帯電防止性、オリゴマー封止性、密着性、検査容易性、識別性の少なくとも一つが×(実用上、問題あるレベル)
〈ポリエステルの製造〉
製造例1(ポリエチレンテレフタレートA1)
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反応器にとり、加熱昇温すると共にメタノールを留去し、エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次いで、エチレングリコールスラリーエチルアシッドフォスフェート0.04部、三酸化アンチモン0.03部を添加した後、100分で温度を280℃、圧力を15mmHgに達せしめ、以後も徐々に圧力を減じ、最終的に0.3mmHgとした。4時間後、系内を常圧に戻し、固有粘度0.61のポリエチレンテレフタレートA1を得た。
製造例1において、平均粒径2.5μmのシリカ粒子を0.6部添加する以外は製造例1と同様にして製造し、固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレートA2を得た。
製造例1において、平均粒子径0.8μmの合成炭酸カルシウム粒子を1.0部添加する以外は製造例1と同様にして製造し、固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレートA3を得た。
ポリエチレンテレフタレートA1、A3をそれぞれ92%、8%の割合でブレンドした原料を表層原料とし、ポリエチレンテレフタレートA1、A3をそれぞれ80%、20%の割合でブレンドした原料を中間層の原料として、2台のベント付き押出機に供給し、ベント付き押出機に供給し、290℃で溶融押出した後、静電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して厚さ約1300μmの無定形フィルムを得た。このフィルムを90℃で縦方向に3.5倍延伸し、130℃で横方向に4.1
倍延伸し、230℃で熱処理し、その後、幅方向に4.3%の弛緩処理を行い、厚さ50μm(厚み構成比=2.5μm/45μm/2.5μm)のポリエステルフィルムF1を得た。
ポリエチレンテレフタレートA1、A3をそれぞれ92%、8%の割合でブレンドした原料を表層原料とし、ポリエチレンテレフタレートA1、A3をそれぞれ80%、20%の割合でブレンドした原料を中間層の原料として、2台のベント付き押出機に供給し、290℃で溶融押出した後、静電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して厚さ約740μmの無定形フィルムを得た。このフィルムを90℃で縦方向に3.5倍延伸し、130℃で横方向に4.1倍延伸し、230℃で熱処理し、その後、幅方向に4.3%の弛緩処理を行い、厚さ50μm(厚み構成比=2.5μm/45μm/2.5μm)のポリエステルフィルムを得た。次にオフラインにて下記塗布剤組成から構成される塗布層を塗布量(乾燥後)が0.05g/m2になるようにリバースグラビアコート方式にて塗布した後、120℃、30秒熱処理して、塗布層が設けられた、厚み50μmのポリエステルフィルムF2を得た。
AC1:コルコートN−103X(コルコート社製)
AC2:アルミニウムトリス(アセチルアセトネ−ト)
AC3:ジルコニウムテトラアセチルアセトネート
AC4:チタンテトラアセチルアセトネート
・配合条件:
AC1:99.5重量%
AC2:0.5重量%
AC3:0重量%
AC4:0重量%
製造例4において塗布層の配合が異なる以外は製造例4と同様にして製造し、ポリエステルフィルムF3を得た。
製造例4において塗布層の配合が異なる以外は製造例4と同様にして製造し、ポリエステルフィルムF4を得た。
製造例4において塗布層の配合が異なる以外は製造例4と同様にして製造し、ポリエステルフィルムF5を得た。
ポリエチレンテレフタレートA1、A3をそれぞれ92%、8%の割合でブレンドした原料を表層原料とし、ポリエチレンテレフタレートA1、A3をそれぞれ80%、20%の割合でブレンドした原料を中間層の原料として、2台のベント付き押出機に供給し、290℃で溶融押出した後、静電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して厚さ約740μmの無定形フィルムを得た。このフィルムを90℃で縦方向に2.8倍延伸し、120℃で横方向に5.4倍延伸し、200℃で熱処理し、その後、幅方向に4.3%の弛緩処理を行い、厚さ50μm(厚み構成比=2.5μm/45μm/2.5μm)のポリエステルフィルムを得た。次にオフラインにて下記塗布剤組成から構成される塗布層を塗布量(乾燥後)が0.05g/m2になるようにリバースグラビアコート方式にて塗布した後、120℃、30秒熱処理して、塗布層が設けられた、厚み50μmのポリエステルフィルムF6を得た。
AC1:コルコートN−103X(コルコート社製)
AC2:アルミニウムトリス(アセチルアセトネ−ト)
AC3:ジルコニウムテトラアセチルアセトネート
AC4:チタンテトラアセチルアセトネート
・配合条件:
AC1:99.5重量%
AC2:0.5重量%
AC3:0重量%
AC4:0重量%
製造例4において塗布層を設けない以外は製造例4と同様にして製造し、ポリエステルフィルムF7を得た。
製造例4において表層、中間層の原料配合が下記のように異なり、塗布層を設けない以外は製造例4と同様にして製造し、ポリエステルフィルムF8を得た。
表層原料:ポリエチレンテレフタレートA1、A2をそれぞれ80%、20%の割合でブレンドした原料を使用した。
中間層原料:ポリエチレンテレフタレートA1=100%の原料を使用した。
硬化型シリコーン樹脂
(LTC303E:東レ・ダウコーニング製) 100部
硬化剤(SRX212:東レ・ダウコーニング製) 1部
MEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1) 1500部
硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製) 100部
硬化剤(PL−50T: 信越化学製) 1部
MEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1) 1500部
硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製) 95部
重剥離コントロール剤(BY24−4980:東レ・ダウコーニング製) 10部
硬化剤(PL−50T:信越化学製) 1部
MEK/トルエン混合溶剤(混合比率は1:1) 1500部
硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製) 95部
重剥離コントロール剤(BY24−4980:東レ・ダウコーニング製) 1部
硬化剤(PL−50T:信越化学製) 1部
MEK/トルエン混合溶剤(混合比率は1:1) 1500部
<第1離型フィルムの製造>
ポリエステルフィルムF1にオフラインにて、下記離型層組成−Aを塗布量(乾燥後)が0.1g/m2になるようにリバースグラビアコート方式により塗布した後、120℃、30秒間熱処理した。
硬化型シリコーン樹脂(LTC303E:東レ・ダウコーニング製) 100部
硬化剤(SRX212:東レ・ダウコーニング製) 1部
MEK/トルエン混合溶媒(混合比率は1:1) 1500部
得られた第1離型フィルムの特性を表1〜3に示す。
ポリエステルフィルムF2において、塗布層上に下記離型層組成−Dを塗布量が0.1g/m2(乾燥後)になるようにオフラインにて、リバースグラビアコート方式により塗布した後、120℃、30秒間熱処理した。得られた第2離型フィルムの特性を表1〜3に示す。
・離型層組成―C
硬化型シリコーン樹脂(KS−847H:信越化学製) 95部
重剥離コントロール剤(BY24−4980:東レ・ダウコーニング製)10部
硬化剤(PL−50T:信越化学製) 1部
MEK/トルエン混合溶剤(混合比率は1:1) 1500部
得られた第2離型フィルムの離型層上に、下記アクリル系粘着剤組成物から構成される塗布液をアプリケータにて塗工した後、熱風式循環炉を用いて、100℃、5分間熱処理し、塗布量(乾燥後)が50μmの粘着剤層を得た。
(モノマー配合組成)
アクリル酸2−エチルヘキシル 70重量%
アクリル酸2−メトキシエチル 29重量%
アクリル酸4−ヒドロキシブチル 1重量%
上記モノマー組成100重量部に対して、日本ポリウレタン製コロネートLを
0.1部添加し、アクリル系粘着剤層形成用組成物を得た。
次に2kgのゴムローラーを用いて、第1離型フィルムの離型層と粘着剤層とを貼り合わせて基材レス両面粘着シートを得た。
実施例1において、塗布剤組成、離型剤組成、ポリエステルフィルム基材厚みを下記表1に示すとおり変更する以外は実施例1と同様にして製造し、第1離型フィルム、第2離型フィルムを得た。その後、両者を用いて粘着剤層を介して貼り合わせて、基材レス両面粘着シートを得た。上記実施例および比較例で得られた各離型フィルムの特性を表1〜表3に示す。
11 粘着剤層
13 第1離型フィルム基材
14 第1塗布層
15 第1離型剤層
23 第2離型フィルム基材
24 第2塗布層
25 第2離型剤層
31 第1離型フィルム(軽剥離シート)
32 第2離型フィルム(重剥離シート)
Claims (1)
- 粘着剤層の両面に離型フィルムがそれぞれ積層されてなる基材レス両面粘着シートであり、一方の離型フィルム(第1離型フィルム)の剥離力よりももう一方の離型フィルム(第2離型フィルム)の方が大きく、第1離型フィルムのフィルムヘーズが6%以上であり、第2離型フィルムが、二軸延伸ポリエステルフィルム上に加水分解性珪素化合物を含有する塗布層、離型層が順次設けられたフィルムであり、フィルム面内における配向角の変動が6度/500mm以上であり、熱処理(180℃、10分間)後、離型層表面からジメチルホルムアミドにより抽出されるオリゴマー量が0.5mg/m2以下であることを特徴とする基材レス両面粘着シート。
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