JP2014101432A - 発泡体、成形体、および発泡体の製造方法 - Google Patents
発泡体、成形体、および発泡体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014101432A JP2014101432A JP2012253537A JP2012253537A JP2014101432A JP 2014101432 A JP2014101432 A JP 2014101432A JP 2012253537 A JP2012253537 A JP 2012253537A JP 2012253537 A JP2012253537 A JP 2012253537A JP 2014101432 A JP2014101432 A JP 2014101432A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- mass
- foam
- less
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【課題】融解粘度が低い熱可塑性樹脂を用いても、均一な発泡および高剛性が得られる発泡体、成形体、および発泡体の製造方法を提供する。
【解決手段】230℃におけるメルトフローレートが2.5g/10分以上15.0g/10分以下の熱可塑性樹脂と、炭化水素系のマイクロカプセルと、を混合した熱可塑性樹脂組成物を、厚さ寸法が300μm以上2500μm以下のシート状に発泡する。発泡シートを熱成形、真空成形、および圧空成形のいずれかで、所定の形状に成形する。低溶融粘度の熱可塑性樹脂でも、均一に発泡でき、かつ高剛性が得られる。
【選択図】なし
【解決手段】230℃におけるメルトフローレートが2.5g/10分以上15.0g/10分以下の熱可塑性樹脂と、炭化水素系のマイクロカプセルと、を混合した熱可塑性樹脂組成物を、厚さ寸法が300μm以上2500μm以下のシート状に発泡する。発泡シートを熱成形、真空成形、および圧空成形のいずれかで、所定の形状に成形する。低溶融粘度の熱可塑性樹脂でも、均一に発泡でき、かつ高剛性が得られる。
【選択図】なし
Description
本発明は、発泡体、成形体、および発泡体の製造方法に関する。
現在、プラスチック製品として、発泡させて断熱性、軽量化などの特徴を持たせた包装容器や梱包包材が広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の発泡させたプラスチック製品は、10質量%以上の加工デンプンと90質量%以下の未加工デンプンとの混合物100質量部に対して、生分解性樹脂等10質量部以下、水10〜30質量部と、無機質フィラー0.01〜5質量部を含む発泡性樹脂組成物を発泡させる構成が採られている。
特許文献1に記載の発泡させたプラスチック製品は、10質量%以上の加工デンプンと90質量%以下の未加工デンプンとの混合物100質量部に対して、生分解性樹脂等10質量部以下、水10〜30質量部と、無機質フィラー0.01〜5質量部を含む発泡性樹脂組成物を発泡させる構成が採られている。
しかしながら、プラスチック製品として、例えば溶融粘度が低い熱可塑性樹脂、具体的には環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂を原料に用いて発泡させる場合、一般的な化学反応を利用したガス発泡法や、機械的(物理)発泡法で発泡させると、得られる発泡体の剛性が十分ではないという課題があった。
本発明は、融解粘度が低い熱可塑性樹脂を用いても、均一な発泡および高剛性が得られる発泡体、成形体、および発泡体の製造方法を提供することを目的とする。
前記した課題を解決すべく、本発明は、以下のような発泡体、成形体、および発泡体の製造方法を提供するものである。
本発明の発泡体は、230℃におけるメルトフローレート(Melt Flow Rate:以下、MFRと称す。)が2.5g/10分以上15.0g/10分以下の熱可塑性樹脂と、炭化水素系のマイクロカプセルと、が混合された熱可塑性樹脂組成物が、発泡されてなることを特徴とする。
本発明の発泡体は、230℃におけるメルトフローレート(Melt Flow Rate:以下、MFRと称す。)が2.5g/10分以上15.0g/10分以下の熱可塑性樹脂と、炭化水素系のマイクロカプセルと、が混合された熱可塑性樹脂組成物が、発泡されてなることを特徴とする。
そして、本発明では、前記熱可塑性樹脂は、環状ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、およびポリオレフィン系樹脂から選択される少なくとも一つである構成とすることが好ましい。
また、本発明では、前記熱可塑性樹脂組成物は、前記熱可塑性樹脂100質量%に対して界面活性剤が2質量%以上10質量%で配合された構成とすることが好ましい。
さらに、本発明では、当該発泡体はシート状で、厚さ寸法が300μm以上2500μm以下である構成とすることが好ましい。
また、本発明では、密度が0.4g/cm3以上0.8g/cm3以下である構成とすることが好ましい。
また、本発明では、前記熱可塑性樹脂組成物は、前記熱可塑性樹脂100質量%に対して界面活性剤が2質量%以上10質量%で配合された構成とすることが好ましい。
さらに、本発明では、当該発泡体はシート状で、厚さ寸法が300μm以上2500μm以下である構成とすることが好ましい。
また、本発明では、密度が0.4g/cm3以上0.8g/cm3以下である構成とすることが好ましい。
本発明の成形体は、本発明の発泡体が、熱成形、真空成形、および圧空成形のうちのいずれかで成形してなることを特徴とする。
本発明の発泡体の製造方法は、230℃におけるMFRが2.5g/10分以上15.0g/10分以下の熱可塑性樹脂と、炭化水素系のマイクロカプセルと、を混合して熱可塑性樹脂組成物を調製する原料混合工程と、前記熱可塑性樹脂組成物を発泡する発泡工程とを実施することを特徴とする。
本発明によれば、炭化水素系のマイクロカプセルを混合するので、230℃におけるMFRが2.5g/10分以上15.0g/10分以下の低溶融粘度の熱可塑性樹脂でも、均一に発泡でき、かつ高剛性の発泡体が得られる。
以下、本発明の発泡体に係る一実施形態を説明する。
本発明の発泡体は、230℃におけるMFRが2.5g/10分以上15.0g/10分以下の熱可塑性樹脂と、炭化水素系のマイクロカプセルと、が混合された熱可塑性樹脂組成物が、発泡されてなるものである。以下、詳細に説明する。
本発明の発泡体は、230℃におけるMFRが2.5g/10分以上15.0g/10分以下の熱可塑性樹脂と、炭化水素系のマイクロカプセルと、が混合された熱可塑性樹脂組成物が、発泡されてなるものである。以下、詳細に説明する。
熱可塑性樹脂は、230℃におけるMFRが2.5g/10分以上15.0g/10分以下のものである。
ここで、230℃におけるMFRが2.5g/10分より小さい場合には、押出加工時に圧力上昇するという不都合がある。また、230℃におけるMFRが15.0g/10分より大きい場合には、押出加工時にシートの垂れ下がりが生じるという不都合がある。このため、230℃におけるMFRは上記範囲に設定される。
ここで、230℃におけるMFRが2.5g/10分より小さい場合には、押出加工時に圧力上昇するという不都合がある。また、230℃におけるMFRが15.0g/10分より大きい場合には、押出加工時にシートの垂れ下がりが生じるという不都合がある。このため、230℃におけるMFRは上記範囲に設定される。
そして、熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、オレフィンとビニルモノマーとの共重合体、変性オレフィン共重合体、縮合系高分子化合物、付加重合反応によって得られる重合体などが例示できる。
特に、環状ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂から選択される少なくとも一つが、溶融粘度の低い汎用樹脂という点で好ましい。
特に、環状ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂から選択される少なくとも一つが、溶融粘度の低い汎用樹脂という点で好ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリブテン、エチレン−αオレフィン共重合体、ブロックポリプロピレン、高圧法低密度ポリエチレンなどの単独重合体、共重合体などが挙げられる。
オレフィンとビニルモノマーとの共重合体としては、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メチルメタクリレート共重合体、アイオノマー(エチレン/カルボン酸含有ビニルモノマー共重合体の金属イオン置換体(例えば:エチレン/アクリル酸共重合体のナトリウムイオン中和物等))、およびエチレン/ビニルアルコール共重合体などが挙げられる。
変性オレフィン共重合体としては、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、および無水マレイン酸変性ポリエチレンなどが挙げられる。
縮合系高分子化合物としては、ポリカーボネート、ポリアセタール、ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリフェニレンオキサイド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリイミド、およびフェノール樹脂などが挙げられる。
付加重合反応によって得られる重合体(極性ビニルモノマーやジエン系モノマーから得られた重合体)としては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリビニルアルコール等の単独重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体,水添重合体であるSEBS,アクリロニトリル/スチレン共重合体、およびハイインパクトポリスチレン(ゴム変性)などが挙げられる。その他、石油樹脂や熱可塑性エラストマーも挙げられる。
上述の各熱可塑性合成樹脂は、1種を用いてもよく2種以上を併用してもよい。
オレフィンとビニルモノマーとの共重合体としては、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メチルメタクリレート共重合体、アイオノマー(エチレン/カルボン酸含有ビニルモノマー共重合体の金属イオン置換体(例えば:エチレン/アクリル酸共重合体のナトリウムイオン中和物等))、およびエチレン/ビニルアルコール共重合体などが挙げられる。
変性オレフィン共重合体としては、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、および無水マレイン酸変性ポリエチレンなどが挙げられる。
縮合系高分子化合物としては、ポリカーボネート、ポリアセタール、ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリフェニレンオキサイド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリイミド、およびフェノール樹脂などが挙げられる。
付加重合反応によって得られる重合体(極性ビニルモノマーやジエン系モノマーから得られた重合体)としては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリビニルアルコール等の単独重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体,水添重合体であるSEBS,アクリロニトリル/スチレン共重合体、およびハイインパクトポリスチレン(ゴム変性)などが挙げられる。その他、石油樹脂や熱可塑性エラストマーも挙げられる。
上述の各熱可塑性合成樹脂は、1種を用いてもよく2種以上を併用してもよい。
炭化水素系のマイクロカプセルは、例えば、物理発泡剤を含有する熱膨張性マイクロカプセルで、膨張開始温度が130℃以上、最大膨張温度が220℃未満のものが好ましく、膨張開始温度が180℃以上であり、最大膨張温度は210℃以下がより好ましい。
ここで、膨張開始温度と最大膨張温度は、特開平11−2615号公報に記載された方法で測定できる(明細書段落[0008]以降を参照)。具体的には、シリンダーおよびピストンを具備した装置を用意して、シリンダー内に充填された試料(当該マイクロカプセルを分散させたガラスビーズ)の加熱に伴う体積変化をピストンの変位量により測定する。ピストンが変位しだしたときの温度が膨張開始温度(体積変化開始温度)であり、ピストンの変位が最大のときが最大膨張温度(最大体積変化温度)である。
そして、上述した方法で測定された当該マイクロカプセルの膨張開始温度が130℃未満であると、組成物を溶融混練したときに発泡開始が早すぎて、均一な発泡体(シート、成形体)が得られなくなるおそれがある。一方、最大膨張温度が220℃以上であると所定の発泡倍率が得られなくなるおそれがある。
ここで、膨張開始温度と最大膨張温度は、特開平11−2615号公報に記載された方法で測定できる(明細書段落[0008]以降を参照)。具体的には、シリンダーおよびピストンを具備した装置を用意して、シリンダー内に充填された試料(当該マイクロカプセルを分散させたガラスビーズ)の加熱に伴う体積変化をピストンの変位量により測定する。ピストンが変位しだしたときの温度が膨張開始温度(体積変化開始温度)であり、ピストンの変位が最大のときが最大膨張温度(最大体積変化温度)である。
そして、上述した方法で測定された当該マイクロカプセルの膨張開始温度が130℃未満であると、組成物を溶融混練したときに発泡開始が早すぎて、均一な発泡体(シート、成形体)が得られなくなるおそれがある。一方、最大膨張温度が220℃以上であると所定の発泡倍率が得られなくなるおそれがある。
また、マイクロカプセルの外殻は、特に、アクリロニトリルおよびメタクリロニトリルのうち少なくともいずれかをモノマーとして含むニトリル系重合体であることがより好ましい。
具体的には、特開2009−299071号公報に記載された熱膨張性マイクロカプセルの中から上述の条件を満たすものを選択して用いることが好ましい。
具体的には、特開2009−299071号公報に記載された熱膨張性マイクロカプセルの中から上述の条件を満たすものを選択して用いることが好ましい。
そして、マイクロカプセル内に封入される発泡剤は、炭化水素系の物理発泡剤が用いられる。
物理発泡剤としては、炭素数が8以下の炭化水素であることが好ましい。具体的には、メタン、エタン、プロパン、シクロプロパン、ブタン、シクロブタン、イソブタン、ペンタン、シクロペンタン、ネオペンタン、イソペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、2−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、ヘプタン、シクロヘプタン、オクタン、シクロオクタン、メチルヘプタン類、およびトリメチルペンタン類などが挙げられる。
物理発泡剤としては、炭素数が8以下の炭化水素であることが好ましい。具体的には、メタン、エタン、プロパン、シクロプロパン、ブタン、シクロブタン、イソブタン、ペンタン、シクロペンタン、ネオペンタン、イソペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、2−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、ヘプタン、シクロヘプタン、オクタン、シクロオクタン、メチルヘプタン類、およびトリメチルペンタン類などが挙げられる。
そして、熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂とマイクロカプセルとが、以下の配合量で混合されてなる。
熱可塑性樹脂の配合量は、組成物全量基準で90.0質量%以上97.0質量%以下が好ましく、より好ましくは92.0質量%以上95.0質量%以下、さらに好ましくは93.0質量%以上94.0質量%以下である。
熱可塑性樹脂の配合量が90.0質量%より少なくなると、過剰発泡やカプセルの破壊が生じるおそれがある。一方、配合量が97.0質量%より多くなると、発泡倍率の低下が生じるおそれがある。
熱可塑性樹脂の配合量は、組成物全量基準で90.0質量%以上97.0質量%以下が好ましく、より好ましくは92.0質量%以上95.0質量%以下、さらに好ましくは93.0質量%以上94.0質量%以下である。
熱可塑性樹脂の配合量が90.0質量%より少なくなると、過剰発泡やカプセルの破壊が生じるおそれがある。一方、配合量が97.0質量%より多くなると、発泡倍率の低下が生じるおそれがある。
また、マイクロカプセルの配合量は、組成物全量基準で3.0質量%以上10.0質量%以下が好ましく、より好ましくは5.0質量%以上7.0質量%以下、さらに好ましくは6.0質量%以上7.0質量%以下である。
マイクロカプセルの配合量が3.0質量%より少なくなると、発泡倍率の低下が生じるおそれがある。一方、配合量が10.0質量%より多くなると、過剰発泡やカプセルの破壊が生じるおそれがある。
マイクロカプセルの配合量が3.0質量%より少なくなると、発泡倍率の低下が生じるおそれがある。一方、配合量が10.0質量%より多くなると、過剰発泡やカプセルの破壊が生じるおそれがある。
また、熱可塑性樹脂組成物は、界面活性剤、熱可塑性エラストマー、酸化防止剤、滑剤、核剤、および紫外線吸収剤などを配合してもよい。
界面活性剤としては、例えばカチオンやアミン系などが用いられる。
そして、界面活性剤は、熱可塑性樹脂100質量%に対して2質量%以上10質量%で配合されることが好ましく、より好ましくは4.0質量%以上8.0質量%以下、さらに好ましくは5.0質量%以上7.0質量%以下で配合される。界面活性剤が2質量%より少なくなると表面固有抵抗値が目標の1×10の12乗以下を満足できなくなるおそれがある。一方、10質量%より多くなると機能的には問題はないがコストアップを生じるおそれがある。
界面活性剤としては、例えばカチオンやアミン系などが用いられる。
そして、界面活性剤は、熱可塑性樹脂100質量%に対して2質量%以上10質量%で配合されることが好ましく、より好ましくは4.0質量%以上8.0質量%以下、さらに好ましくは5.0質量%以上7.0質量%以下で配合される。界面活性剤が2質量%より少なくなると表面固有抵抗値が目標の1×10の12乗以下を満足できなくなるおそれがある。一方、10質量%より多くなると機能的には問題はないがコストアップを生じるおそれがある。
また、熱可塑性エラストマーは、添加により発泡性がより均一とすることが可能となるもので、例えばエチレン−αオレフィン系などが用いられる。また、熱可塑性エラストマーは、組成物の衝撃強度の改善にも寄与する。
そして、熱可塑性エラストマーは、熱可塑性樹脂100質量%に対して3.0質量%以上15.0質量%で配合されることが好ましく、より好ましくは5.0質量%以上10.0質量%以下、さらに好ましくは7.0質量%以上9.0質量%以下で配合される。熱可塑性エラストマーが3.0質量%より少なくなると衝撃強度の低下を生じるおそれがある。一方、15.0質量%より多くなると剛性強度の低下を生じるおそれがある。
そして、熱可塑性エラストマーは、熱可塑性樹脂100質量%に対して3.0質量%以上15.0質量%で配合されることが好ましく、より好ましくは5.0質量%以上10.0質量%以下、さらに好ましくは7.0質量%以上9.0質量%以下で配合される。熱可塑性エラストマーが3.0質量%より少なくなると衝撃強度の低下を生じるおそれがある。一方、15.0質量%より多くなると剛性強度の低下を生じるおそれがある。
発泡体は、配合された熱可塑性樹脂組成物を、例えば加熱してマイクロカプセルを膨張させて発泡させ、シート状や所定の形状に成形される。
発泡体は、密度が0.4g/cm3以上0.8g/cm3以下に発泡されることが好ましく、より好ましくは0.5g/cm3以上0.7g/cm3以下、さらに好ましくは0.55g/cm3以上0.65g/cm3以下である。
密度が0.4g/cm3より小さくなると、剛性強度の低下を生じるおそれがある。一方、密度が0.8g/cm3より大きくなると、原料価格のコストアップを生じるおそれがある。
発泡体は、密度が0.4g/cm3以上0.8g/cm3以下に発泡されることが好ましく、より好ましくは0.5g/cm3以上0.7g/cm3以下、さらに好ましくは0.55g/cm3以上0.65g/cm3以下である。
密度が0.4g/cm3より小さくなると、剛性強度の低下を生じるおそれがある。一方、密度が0.8g/cm3より大きくなると、原料価格のコストアップを生じるおそれがある。
また、シート状の発泡シートとしては、押出Tダイや押出リングダイなどを用いた各種シートの製造方法が適用できるが、特に押出Tダイを用いる方法が製造コストの点でより好ましい。なお、押出Tダイを用いる方法では、230℃におけるMFRが3.5g/10分以上8.5g/10分以下が好ましいが、押出リングダイを用いる方法では、230℃におけるMFRが2.5g/10分以上15.0g/10分以下でも製造可能である。
そして、発泡シートは、厚さ寸法が好ましくは300μm以上2500μm以下、より好ましくは500μm以上2000μm以下、さらに好ましくは700μm以上1800μm以下に成形される。
厚さ寸法が300μmより薄くなると、押出吐出量の低下を生じるおそれがある。一方、厚さ寸法が2500μmより厚くなると、厚み制御が困難となったり冷却不足が生じたりするおそれがある。
発泡シートは、単層からなるシートでも、他の組成の層と積層させてもよい。積層方法としては、押出ラミネート法でも、共押出法でもよい。
なお、製造低コスト化という理由から、上記発泡シートの層が中心に位置する層構造とすることが好ましい。
そして、発泡シートは、厚さ寸法が好ましくは300μm以上2500μm以下、より好ましくは500μm以上2000μm以下、さらに好ましくは700μm以上1800μm以下に成形される。
厚さ寸法が300μmより薄くなると、押出吐出量の低下を生じるおそれがある。一方、厚さ寸法が2500μmより厚くなると、厚み制御が困難となったり冷却不足が生じたりするおそれがある。
発泡シートは、単層からなるシートでも、他の組成の層と積層させてもよい。積層方法としては、押出ラミネート法でも、共押出法でもよい。
なお、製造低コスト化という理由から、上記発泡シートの層が中心に位置する層構造とすることが好ましい。
そして、発泡体、例えば発泡シートを、熱成形、真空成形、および圧空成形のうちのいずれかで成形して、例えば包装容器などの成形体に成形することができる。
これら、熱成形、真空成形、および圧空成形のうちのいずれかの成形方法は、設備が低コストとなる点から好ましく利用される成形方法である。
これら、熱成形、真空成形、および圧空成形のうちのいずれかの成形方法は、設備が低コストとなる点から好ましく利用される成形方法である。
上述したように、上記発泡体は、炭化水素系のマイクロカプセルを混合するので、230℃におけるMFRが2.5g/10分以上15.0g/10分以下の低溶融粘度の熱可塑性樹脂でも、均一に発泡でき、かつ高剛性の発泡体が得られる。
そして、熱可塑性樹脂として、環状ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂から選択される少なくとも一つである構成とすることで、異種材ブレンドによる相溶性(層内分離等)不良を防止できる。
また、熱可塑性樹脂組成物として、熱可塑性樹脂100質量%に対して界面活性剤を2質量%以上10質量%で配合することで、帯防機能すなわち表面固有抵抗値を低下することができる。
さらに、厚さ寸法を300μm以上2500μm以下の発泡シートとすることで、剛性強度を維持することができる。
そして、密度が0.4g/cm3以上0.8g/cm3以下に発泡させることで、軽量化することができる。
また、発泡体を、熱成形、真空成形、および圧空成形のうちのいずれかで成形することで、パッケージ化することができる。
そして、熱可塑性樹脂として、環状ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂から選択される少なくとも一つである構成とすることで、異種材ブレンドによる相溶性(層内分離等)不良を防止できる。
また、熱可塑性樹脂組成物として、熱可塑性樹脂100質量%に対して界面活性剤を2質量%以上10質量%で配合することで、帯防機能すなわち表面固有抵抗値を低下することができる。
さらに、厚さ寸法を300μm以上2500μm以下の発泡シートとすることで、剛性強度を維持することができる。
そして、密度が0.4g/cm3以上0.8g/cm3以下に発泡させることで、軽量化することができる。
また、発泡体を、熱成形、真空成形、および圧空成形のうちのいずれかで成形することで、パッケージ化することができる。
なお、本発明では、熱可塑性樹脂は、環状ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂から選択される少なくとも一つに限られるものではなく、各種熱可塑性樹脂を利用可能である。
そして、界面活性剤などの添加剤を加えなくてもよい。
また、発泡体としては、シート形状に限らず、トレー形状や丸型深絞り容器などの各種成形体に形成できる。
さらに、発泡体の密度は、0.4g/cm3以上0.8g/cm3以下に限られるものではない。
そして、発泡体の成形方法は、熱成形、真空成形、および圧空成形のうちのいずれかの方法に限られるものでなく、例えば射出、ブロー、プレス成形などの方法も利用できる。
そして、界面活性剤などの添加剤を加えなくてもよい。
また、発泡体としては、シート形状に限らず、トレー形状や丸型深絞り容器などの各種成形体に形成できる。
さらに、発泡体の密度は、0.4g/cm3以上0.8g/cm3以下に限られるものではない。
そして、発泡体の成形方法は、熱成形、真空成形、および圧空成形のうちのいずれかの方法に限られるものでなく、例えば射出、ブロー、プレス成形などの方法も利用できる。
以下に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
[実施例1]
環状ポリオレフィン系樹脂(日本ゼオン株式会社製 商品名:ゼオネックス樹脂)60質量%と、ポリエチレン樹脂(ダウ・ケミカル日本株式会社製 商品名:LLDPEエンゲージ8150)38質量%と、熱可塑性エラストマー(大日精化工業株式会社製 商品名:エレコンPP720A)2質量%とからなるMFRが8g/10分(230℃)の熱可塑性樹脂に、炭化水素系のマイクロカプセル(松本油脂製薬株式会社製 商品名:MBF−190EVA50)を熱可塑性樹脂全体に対して外割で5質量%添加し、熱可塑性樹脂組成物を調製した。
得られた熱可塑性樹脂組成物を、口径65mm、L/D=32の単軸押出機I(コートハンガータイプのTダイ幅900mm)に230℃の押出温度で押し出して、厚み2.5mmの発泡シートを製造した。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.50g/cm3であった(発泡倍率約2倍)。
また、得られた発泡シートを株式会社ミノス製の単発熱成形機にて口径80mm、深さ30mmの金型を用いて真空成形法にて熱成形品(包装容器)を得た。
[実施例1]
環状ポリオレフィン系樹脂(日本ゼオン株式会社製 商品名:ゼオネックス樹脂)60質量%と、ポリエチレン樹脂(ダウ・ケミカル日本株式会社製 商品名:LLDPEエンゲージ8150)38質量%と、熱可塑性エラストマー(大日精化工業株式会社製 商品名:エレコンPP720A)2質量%とからなるMFRが8g/10分(230℃)の熱可塑性樹脂に、炭化水素系のマイクロカプセル(松本油脂製薬株式会社製 商品名:MBF−190EVA50)を熱可塑性樹脂全体に対して外割で5質量%添加し、熱可塑性樹脂組成物を調製した。
得られた熱可塑性樹脂組成物を、口径65mm、L/D=32の単軸押出機I(コートハンガータイプのTダイ幅900mm)に230℃の押出温度で押し出して、厚み2.5mmの発泡シートを製造した。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.50g/cm3であった(発泡倍率約2倍)。
また、得られた発泡シートを株式会社ミノス製の単発熱成形機にて口径80mm、深さ30mmの金型を用いて真空成形法にて熱成形品(包装容器)を得た。
そして、得られた発泡シートの外観を手接触により観察するとともに、発泡シートの厚み変化や膨張体(マイクロカプセル)のセル(気泡)を潰さないようにシートを切断し、顕微鏡によりセルの破壊による連続気泡化および独立気泡化を断面観察するとともに、熱成形品の外観をカッターにて切り出しミクロトームにて切断面を研磨し、顕微鏡により観察した。
観察結果の評価は、以下の条件で評価した。その結果を、以下の表1に示す。
(発泡シートの表面)
◎:外観品質が非常に良好
○:外観品質に異常なし
×:外観不良
(発泡シートの断面)
○:気泡は独立気泡
×:気泡は連続気泡
(熱成形品の表面)
◎:凹凸がなく、非常に綺麗な外観
○:多少荒れていたが商品として問題ない状態
×:表面の凹凸が激しくガス抜けが発生した外観不良
観察結果の評価は、以下の条件で評価した。その結果を、以下の表1に示す。
(発泡シートの表面)
◎:外観品質が非常に良好
○:外観品質に異常なし
×:外観不良
(発泡シートの断面)
○:気泡は独立気泡
×:気泡は連続気泡
(熱成形品の表面)
◎:凹凸がなく、非常に綺麗な外観
○:多少荒れていたが商品として問題ない状態
×:表面の凹凸が激しくガス抜けが発生した外観不良
[実施例2]
環状ポリオレフィン系樹脂(日本ゼオン株式会社製 商品名:ゼオネックス樹脂)62質量%と、ポリエチレン樹脂(ダウ・ケミカル日本株式会社製 商品名:LLDPEエンゲージ8150)38質量%とからなるMFRが8.5g/10分(230℃)の熱可塑性樹脂に、炭化水素系のマイクロカプセル(松本油脂製薬株式会社製 商品名:MBF−190EVA50)を熱可塑性樹脂全体に対して外割で5質量%添加し、熱可塑性樹脂組成物を調製した。得られたた熱可塑性樹脂組成物を、口径65mm、L/D=32の単軸押出機I(コートハンガータイプのTダイ幅900mm)に投入した。
一方、ポリプロピレン樹脂(株式会社プライムポリマー製 商品名:E−103WA)98質量%と、界面活性剤MB原料(大日精化工業株式会社製 商品名:エレコンPP720A)2質量%とからなる熱可塑性樹脂組成物を、口径30mm、L/D=35の単軸押出機II(コートハンガータイプのTダイ幅900mm)に投入した。
そして、各単軸押出機I,IIから、230℃の押出温度で共押出して、単軸押出機Iから押し出された樹脂からなる中間層を厚み1300μm、単軸押出機IIから押し出された両外層が100μmからなり、総厚みが1500μmの多層(3層)発泡シートを製造した。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.55g/cm3であった(発泡倍率約1.7倍)。
また、実施例1と同様にして、得られた発泡シートから熱成形品を得た。
環状ポリオレフィン系樹脂(日本ゼオン株式会社製 商品名:ゼオネックス樹脂)62質量%と、ポリエチレン樹脂(ダウ・ケミカル日本株式会社製 商品名:LLDPEエンゲージ8150)38質量%とからなるMFRが8.5g/10分(230℃)の熱可塑性樹脂に、炭化水素系のマイクロカプセル(松本油脂製薬株式会社製 商品名:MBF−190EVA50)を熱可塑性樹脂全体に対して外割で5質量%添加し、熱可塑性樹脂組成物を調製した。得られたた熱可塑性樹脂組成物を、口径65mm、L/D=32の単軸押出機I(コートハンガータイプのTダイ幅900mm)に投入した。
一方、ポリプロピレン樹脂(株式会社プライムポリマー製 商品名:E−103WA)98質量%と、界面活性剤MB原料(大日精化工業株式会社製 商品名:エレコンPP720A)2質量%とからなる熱可塑性樹脂組成物を、口径30mm、L/D=35の単軸押出機II(コートハンガータイプのTダイ幅900mm)に投入した。
そして、各単軸押出機I,IIから、230℃の押出温度で共押出して、単軸押出機Iから押し出された樹脂からなる中間層を厚み1300μm、単軸押出機IIから押し出された両外層が100μmからなり、総厚みが1500μmの多層(3層)発泡シートを製造した。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.55g/cm3であった(発泡倍率約1.7倍)。
また、実施例1と同様にして、得られた発泡シートから熱成形品を得た。
[実施例3]
ポリスチレン樹脂(PSジャパン株式会社製 商品名:HT−478)90質量%と、熱可塑性エラストマー(旭化成株式会社製 商品名:タフテックK−1052(スチレン系エラストマー))10質量%からなるMFRが5.5g/10分(230℃)の熱可塑性樹脂に、炭化水素系のマイクロカプセル(松本油脂製薬株式会社製 商品名:MBF−190EVA50)を熱可塑性樹脂全体に対して外割で5質量%添加し、熱可塑性樹脂組成物を調製した。
得られたた熱可塑性樹脂組成物を、口径65mm、L/D=32の単軸押出機I(コートハンガータイプのTダイ幅900mm)に230℃の押出温度で押し出して、厚み1.5mmの発泡シートを製造した。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.55g/cm3であった(発泡倍率約1.7倍)。
また、実施例1と同様にして、得られた発泡シートから熱成形品を得た。
ポリスチレン樹脂(PSジャパン株式会社製 商品名:HT−478)90質量%と、熱可塑性エラストマー(旭化成株式会社製 商品名:タフテックK−1052(スチレン系エラストマー))10質量%からなるMFRが5.5g/10分(230℃)の熱可塑性樹脂に、炭化水素系のマイクロカプセル(松本油脂製薬株式会社製 商品名:MBF−190EVA50)を熱可塑性樹脂全体に対して外割で5質量%添加し、熱可塑性樹脂組成物を調製した。
得られたた熱可塑性樹脂組成物を、口径65mm、L/D=32の単軸押出機I(コートハンガータイプのTダイ幅900mm)に230℃の押出温度で押し出して、厚み1.5mmの発泡シートを製造した。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.55g/cm3であった(発泡倍率約1.7倍)。
また、実施例1と同様にして、得られた発泡シートから熱成形品を得た。
[実施例4]
ポリプロピレン樹脂(株式会社プライムポリマー製 商品名:E−103WA)80質量%と、ポリエチレン樹脂(宇部興産株式会社製 商品名:R300)20質量%からなるMFRが3.5g/10分(230℃)の熱可塑性樹脂に、炭化水素系のマイクロカプセル(松本油脂製薬株式会社製 商品名:MBF−190EVA50)を熱可塑性樹脂全体に対して外割で5質量%添加し、熱可塑性樹脂組成物を調製した。
得られた熱可塑性樹脂組成物を、口径65mm、L/D=32の単軸押出機I(コートハンガータイプのTダイ幅900mm)に230℃の押出温度で押し出して、厚み1.5mmの発泡シートを製造した。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.55g/cm3であった(発泡倍率約1.7倍)。
また、実施例1と同様にして、得られた発泡シートから熱成形品を得た。
ポリプロピレン樹脂(株式会社プライムポリマー製 商品名:E−103WA)80質量%と、ポリエチレン樹脂(宇部興産株式会社製 商品名:R300)20質量%からなるMFRが3.5g/10分(230℃)の熱可塑性樹脂に、炭化水素系のマイクロカプセル(松本油脂製薬株式会社製 商品名:MBF−190EVA50)を熱可塑性樹脂全体に対して外割で5質量%添加し、熱可塑性樹脂組成物を調製した。
得られた熱可塑性樹脂組成物を、口径65mm、L/D=32の単軸押出機I(コートハンガータイプのTダイ幅900mm)に230℃の押出温度で押し出して、厚み1.5mmの発泡シートを製造した。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.55g/cm3であった(発泡倍率約1.7倍)。
また、実施例1と同様にして、得られた発泡シートから熱成形品を得た。
[比較例1]
実施例2の炭化水素系のマイクロカプセルに代えて、化学発泡剤(永和化成工業株式会社製 商品名:ポリスレン)を用いた以外は、実施例2と同様にして発泡シートおよび熱成形品を得た。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.45g/cm3であった(発泡倍率約2.2倍)。
実施例2の炭化水素系のマイクロカプセルに代えて、化学発泡剤(永和化成工業株式会社製 商品名:ポリスレン)を用いた以外は、実施例2と同様にして発泡シートおよび熱成形品を得た。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.45g/cm3であった(発泡倍率約2.2倍)。
[比較例2]
実施例3の炭化水素系のマイクロカプセルに代えて、化学発泡剤(永和化成工業株式会社製 商品名:ポリスレン)を用いた以外は、実施例3と同様にして発泡シートおよび熱成形品を得た。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.55g/cm3であった(発泡倍率約1.7倍)。
実施例3の炭化水素系のマイクロカプセルに代えて、化学発泡剤(永和化成工業株式会社製 商品名:ポリスレン)を用いた以外は、実施例3と同様にして発泡シートおよび熱成形品を得た。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.55g/cm3であった(発泡倍率約1.7倍)。
[比較例3]
実施例4の炭化水素系のマイクロカプセルに代えて、化学発泡剤(永和化成工業株式会社製 商品名:ポリスレン)を用いた以外は、実施例3と同様にして発泡シートおよび熱成形品を得た。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.65g/cm3であった(発泡倍率約1.5倍)。
実施例4の炭化水素系のマイクロカプセルに代えて、化学発泡剤(永和化成工業株式会社製 商品名:ポリスレン)を用いた以外は、実施例3と同様にして発泡シートおよび熱成形品を得た。
発泡倍率を確認するため、発泡シートの密度を測定したところ、0.65g/cm3であった(発泡倍率約1.5倍)。
上記表1にも示すように、比較例1〜3はいずれも、発泡シートの外観不良で連続気泡であり、熱成形品の表面も凹凸が激しくガス抜けが発生し外観不良であった。
一方、実施例1では、発泡シートの外観品質も異常なく製膜性は良好で、熱成形品の表面も多少荒れていたが商品として問題はないものであった。また、実施例2〜4では、発泡シートの外観がより良好で製膜性も良好で、熱成形品の表面も凹凸もなく非常に綺麗な外観表面であった。
一方、実施例1では、発泡シートの外観品質も異常なく製膜性は良好で、熱成形品の表面も多少荒れていたが商品として問題はないものであった。また、実施例2〜4では、発泡シートの外観がより良好で製膜性も良好で、熱成形品の表面も凹凸もなく非常に綺麗な外観表面であった。
Claims (7)
- 230℃におけるメルトフローレート(Melt Flow Rate)が2.5g/10分以上15.0g/10分以下の熱可塑性樹脂と、
炭化水素系のマイクロカプセルと、が混合された熱可塑性樹脂組成物が、発泡されてなる
ことを特徴とする発泡体。 - 請求項1に記載の発泡体であって、
前記熱可塑性樹脂は、環状ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、およびポリオレフィン系樹脂から選択される少なくとも一つである
ことを特徴とする発泡体。 - 請求項1または請求項2に記載の発泡体であって、
前記熱可塑性樹脂組成物は、前記熱可塑性樹脂100質量%に対して界面活性剤が2質量%以上10質量%で配合された
ことを特徴とする発泡体。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の発泡体であって、
当該発泡体はシート状で、厚さ寸法が300μm以上2500μm以下である
ことを特徴とする発泡体。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の発泡体であって、
密度が0.4g/cm3以上0.8g/cm3以下である
ことを特徴とする発泡体。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の発泡体が、熱成形、真空成形、および圧空成形のうちのいずれかで成形してなる
ことを特徴とする成形体。 - 230℃におけるメルトフローレート(Melt Flow Rate)が2.5g/10分以上15.0g/10分以下の熱可塑性樹脂と、炭化水素系のマイクロカプセルと、を混合して熱可塑性樹脂組成物を調製する原料混合工程と、
前記熱可塑性樹脂組成物を発泡する発泡工程とを実施する
ことを特徴とする発泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012253537A JP2014101432A (ja) | 2012-11-19 | 2012-11-19 | 発泡体、成形体、および発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012253537A JP2014101432A (ja) | 2012-11-19 | 2012-11-19 | 発泡体、成形体、および発泡体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014101432A true JP2014101432A (ja) | 2014-06-05 |
Family
ID=51024243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012253537A Pending JP2014101432A (ja) | 2012-11-19 | 2012-11-19 | 発泡体、成形体、および発泡体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014101432A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019031661A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-28 | ティエスアールシー・コーポレイションTSRC Corporation | 発泡体を調製する組成物、発泡体、およびその発泡体を用いた靴 |
WO2019208692A1 (ja) * | 2018-04-26 | 2019-10-31 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 多孔質延伸フィルム及び印刷用フィルム |
-
2012
- 2012-11-19 JP JP2012253537A patent/JP2014101432A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019031661A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-28 | ティエスアールシー・コーポレイションTSRC Corporation | 発泡体を調製する組成物、発泡体、およびその発泡体を用いた靴 |
US11939456B2 (en) | 2017-07-21 | 2024-03-26 | Tsrc Corporation | Composition for preparing a foam, foam, and shoe employing the same |
WO2019208692A1 (ja) * | 2018-04-26 | 2019-10-31 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 多孔質延伸フィルム及び印刷用フィルム |
GB2587716A (en) * | 2018-04-26 | 2021-04-07 | Yupo Corp | Stretched porous film and film for printing |
JPWO2019208692A1 (ja) * | 2018-04-26 | 2021-05-20 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 多孔質延伸フィルム及び印刷用フィルム |
JP7141448B2 (ja) | 2018-04-26 | 2022-09-22 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 多孔質延伸フィルム及び印刷用フィルム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5727210B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡粒子成形体の製造方法、及びポリオレフィン系樹脂発泡粒子成形体 | |
JP6313989B2 (ja) | 発泡性樹脂組成物、発泡体、多層シートおよび発泡成形体 | |
JP6292928B2 (ja) | 積層発泡シート、積層発泡シート製造方法、及び、容器 | |
JP5427708B2 (ja) | 耐熱ポリスチレン系樹脂発泡積層シートを用いた食品用容器 | |
JP5792950B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート | |
JP7065471B2 (ja) | 積層発泡シート、及びその成形体 | |
JP2013023576A (ja) | 生分解性樹脂組成物、生分解性発泡シートの製造方法、生分解性発泡シート、および生分解性発泡成形体 | |
JP2003225978A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡シート | |
JP2014101432A (ja) | 発泡体、成形体、および発泡体の製造方法 | |
JP6262109B2 (ja) | 樹脂発泡シート、積層発泡シート、及び、発泡成形品 | |
JP6262110B2 (ja) | スチレン−メタクリル酸系樹脂シート、樹脂成形品、及び、容器 | |
JP2019064048A (ja) | ガラス板用合紙 | |
JP6280718B2 (ja) | 積層発泡シート、及び、容器 | |
JP2008144025A (ja) | スチレン系樹脂発泡シートの製造方法 | |
JP2014111339A (ja) | 積層発泡シート、及び、発泡成形品 | |
JP2008073939A (ja) | 積層発泡シート、多層発泡シート及びその製造方法並びに食品用容器 | |
JP2013151643A (ja) | ポリスチレン系樹脂フィルム、積層発泡シート、及び、発泡樹脂容器 | |
JP2016193539A (ja) | 熱成型用多層シート及びその製造方法、並びに加熱用容器 | |
JP2014054830A (ja) | 熱成形用多層シート及び容器 | |
JP2013031996A (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シートとその製造方法及び成形容器 | |
JP2012006356A (ja) | 熱可塑性樹脂積層発泡シート、及び、容器 | |
JP6292939B2 (ja) | 熱成形用積層発泡シート | |
JP6356452B2 (ja) | 熱成形用シート、成形体及び容器 | |
JP5973860B2 (ja) | 積層発泡シートの製造方法、発泡成形品の製造方法、及び、熱成形用積層発泡シート | |
JP4990585B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シート |