JP2014100994A - 空気入りタイヤ、及びその製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤ、及びその製造方法 Download PDF

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    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration

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  • Ropes Or Cables (AREA)
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Abstract

【課題】コード断面がコンパクトでカーカスプライを軽量化しうるという束撚り構造のコードの利点を確保しながら、しかも耐久性の低下、及び初期伸度の増加を招くことなく、ゴム浸透性を向上させる。
【解決手段】 カーカスコードは、1本のコア素線からなるコアの回りで撚り合わされる3本のシース素線からなる内のシース部と、その回りで撚り合わされる8〜9本のシース素線からなる外のシース部とを具える。内のシース部の撚り方向及び撚りピッチPiは、外のシース部の撚り方向及び撚りピッチPoと同一である。内のシース部の撚り張力Fiは、外のシース部の撚り張力Foの0.5〜1.5倍、コア素線の直径d1は、シース素線の直径d2の0.155倍より大かつ0.414倍より小である。
【選択図】図2

Description

本発明は、カーカスコードにスチールコードを用いた空気入りタイヤ、及びその製造方法に関する。
重荷重用タイヤのカーカスコードとして、3/8構造のスチールコードが広く採用されている。この3/8構造のスチールコードは、図5に示すように、3本の素線aを撚り合わせたコアAと、このコアAの周囲に8本の素線aを撚り合わせた1層のシースBとから構成されるとともに、前記シースBの撚り方向及び撚りピッチを、前記コアAの撚り方向及び撚りピッチと同一としている。
この3/8構造では、11本の素線を束ねて撚り合わせた所謂束撚り構造(1×11構造)と同様、コードを最もコンパクトに形成できる。しかもコード内で素線aの位置がランダムに入れ替わらないため、断面形状及び素線の配置が長さ方向にほぼ一定であり、従って、束撚り構造に比して曲げ剛性等のコード物性が長さ方向に安定するというメリットがある。
しかしながら前記3/8構造は、素線a同士が密接しているため、コード内にゴムが侵入し難い。その結果、走行や外傷によって水分がコード内に入り込み、錆の発生、及びコードとゴムとの接着性の低下などを誘発させるという問題がある。
そのため、例えば下記の特許文献1、2には、撚り合わせ前の素線aに型付けを施し、素線a、a間に隙間を設けることにより、ゴム浸透性を高めることが提案されている。しかしこの場合、型付けによって素線aにダメージを受けるため、コードの耐久性を低下させる傾向を招く。
又、コアAの撚り張力、又はシースBの撚り張力を減じた所謂オープン撚りとし、これによって素線a、a間に隙間を設けることも提案されている。しかしこの場合、コードの初期伸度が上昇するため、コードを平行に引き揃えたコード配列体に、カレンダロールを用いてゴムをトッピングする際、コードや素線の整列状態が悪くなって、トッピング作業性やトッピング品質を低下させるという傾向を招く。
特開平05−33277号公報 実開平04−60590号公報
そこで本発明は、カーカスコードにおいて、3/8構造とほぼ同等の利点を発揮しながら、しかも素線への型付け、及び初期伸度の上昇を招くことなく、コード内へのゴムの浸透性を向上させることができ、タイヤの耐久性を高めてタイヤ更生などに大きく貢献しうる空気入りタイヤ、及びその製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、スチール製のカーカスコードを有しトレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスプライからなるカーカスを具える空気入りタイヤであって、
前記カーカスコードは、1本のコア素線からなるコアと、前記コア素線よりも太い11〜12本のシース素線からなるシースとから形成され、
かつ前記シースは、前記コアの回りで撚り合わされる3本のシース素線からなる内のシース部と、前記内のシース部の回りで撚り合わされる8〜9本のシース素線からなる外のシース部とからなるとともに、
前記内のシース部の撚り方向及び撚りピッチPiは、前記外のシース部の撚り方向及び撚りピッチPoと同一、
しかも前記内のシース部の撚り張力Fiは、前記外のシース部の撚り張力Foの0.5〜1.5倍、
かつ前記コア素線の直径d1は、前記シース素線の直径d2の0.155倍より大かつ0.414倍より小であることを特徴としている。
また請求項2では、前記シース素線の直径d2は、0.08〜0.25mmであることを特徴としている。
また請求項3の発明は、スチール製のカーカスコードを有しトレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスプライからなるカーカスを具える空気入りタイヤの製造方法であって、
前記カーカスコードは、
1本のコア素線からなるコアの回りで、3本のシース素線を撚り張力Fiにて撚り合わせて内のシース部を形成する第1の撚り段階と、
前記内のシース部の回りで、8〜9本のシース素線を撚り張力Foにてしかも前記内のシース部と同じ撚り方向かつ同じ撚りピッチで撚り合わせて外のシース部を形成する第2の撚り段階とを有する撚り行程によって形成されるとともに、
前記コア素線の直径d1は、前記シース素線の直径d2の0.155倍より大かつ0.414倍より小であり
しかも前記第1の撚り段階の前記撚り張力Fiは、前記第2の撚り段階の撚り張力Foの0.5〜1.5倍であることを特徴としている。
また請求項4では、前記第1の撚り段階の後に、第2の撚り段階が行われることを特徴としている。
本発明は叙上の如く、カーカスコードが、1本のコア素線からなるコアと、その回りで撚り合わされる3本のシース素線からなる内のシース部と、その回りで撚り合わされる8〜9本のシース素線からなる外のシース部とから形成されるとともに、前記内のシース部の撚り方向及び撚りピッチを、外のシース部の撚り方向及び撚りピッチと同一とした1+3/8構造、或いは1+3/9構造を具える。
しかも前記カーカスコードでは、コア素線の直径d1が、シース素線の直径d2の0.155倍より大かつ0.414倍より小に設定される。そのため、素線に型付けを行うことなく、内のシース部のシース素線間に隙間を安定して形成することができる。従って、コード内へのゴム浸透性を高めることができ、しかも、素線への型付けによるコード耐久性の低下を回避しうる。なお直径d1が直径d2の0.155倍以下の場合には、シース素線間に隙間が確保されなくなる。又0.414倍を越えた場合にも、内のシース部のシース素線間に、外のシース部のシース素線が落ち込んでしまうため、ゴム浸透性への効果を低下させる。又コア素線は、引っ張り弾性以外のコード物性に対して殆ど寄与しないため、コア素線は、前記範囲内がコード質量の不必要な増加を抑える上でも0.414倍未満であるのが好ましい。
又前記カーカスコードでは、内のシース部の撚り張力Fiを、外のシース部の撚り張力Foの0.5〜1.5倍の範囲としている。そのため、コードの初期伸度を低く維持でき、トッピング作業性やトッピング品質の低下を回避しうる。
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 カーカスコードの断面図である。 (A)、(B)はコア素線の直径とシース素線の直径との比の上限、下限を説明する断面図である。 カーカスコードの形成方法を説明する概念図である。 従来の3/8構造のカーカスコードの内部構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6を少なくとも具える。本例では、前記空気入りタイヤ1が、トラック、バス用等の重荷重用タイヤである場合が示される。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば75゜〜90゜の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間に跨るトロイド状のプライ本体部6aの両端に、前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプライ折返し部6bを具える。又前記ビード部4には、前記ビードコア5から半径方向外方に向かってのびる断面図三角形状のビードエーペックスゴム8が配置され、ビード部4からサイドウォール部3にかけて補強される。
又前記カーカス6の半径方向外側、かつトレッド部2の内部には、ベルト層7が配される。前記ベルト層7は、複数枚のベルトプライから形成され、本例では、カーカス側からトレッド面に向かって順に配される第1〜第4の合計4枚のベルトプライ7A〜7Dから形成される場合が示される。前記第1のベルトプライ7Aは、ベルトコードを例えばタイヤ周方向に対して45〜70度程度の角度で配列するとともに、第2〜4のベルトプライ7B〜7Dは、例えば10〜35度程度の角度でベルトコードを配列している。又第2、第3のベルトプライ7B、7C間ではタイヤ周方向に対するコードの傾斜方向が相違する。
本例では、前記ベルトプライ7A〜7Dのうち、第2のベルトプライ7Bが最も幅広であり、トレッド面とほぼ並行に配される。これに対して、第1、第3のベルトプライ7A、7Cは、第2のベルトプライ7Bよりも例えば5〜15mm程度巾狭であり、これにより、プライ端での応力集中を緩和し、プライ端剥離を抑制している。
次に、前記カーカスコードは、図2に示すように、1本のコア素線10aからなるコア10と、前記コア素線10aよりも太い11〜12本のシース素線11aからなるシース11とからなるスチールコード12によって形成される。
具体的には、前記シース11は、前記コア10の回りで撚り合わされる3本のシース素線11aからなる内のシース部11iと、前記内のシース部11iの回りで撚り合わされる8〜9本のシース素線11aからなる外のシース部11oとから形成される。前記内のシース部11iの撚り方向及び撚りピッチPiは、前記外のシース部11oの撚り方向及び撚りピッチPoと同一である。即ち、スチールコード12は1+3/8構造、或いは1+3/9構造を具える。
前記図2では、便宜上、内のシース部11iのシース素線11aと、外のシース部11oのシース素線11aとで断面模様を違えて図示していが、それぞれ同じ素線で形成されている。又、シース素線11aには、撚り合わされる前の状態で型付けされていない非型付け素線が用いられる。
前記コア素線10aの直径d1は、前記シース素線11aの直径d2の0.155倍より大かつ0.414倍より小に設定されている。従って、素線に型付けを行うことなく、内のシース部11oのシース素線11a間に、隙間hを安定して形成することができる。そのため、コード内へのゴム浸透性を高めうるとともに、型付けによる素線のダメージを回避してコード耐久性の低下を抑制することができる。
前記直径d1が直径d2の0.155倍以下の場合、図3(A)に示すように、内のシース部11oのシース素線11a間に隙間hを確保することができなくなる。逆に、前記直径d1が直径d2の0.414倍以上になると、図3(B)に示すように、内のシース部11iのシース素線11a間に、外のシース部11oのシース素線11a(一点鎖線で示す。)が落ち込んでしまう恐れが生じる。この場合、シース素線11a間の隙間が減じてゴム浸透性を低下させる。又コア素線10aが太くなってコード質量を不必要に増加させる。このような観点から、前記直径d1、d2の比(d1/d2)の下限値は0.2以上が好ましく、又上限値は0.4以下が好ましい。
又、スチールコード12では、前記内のシース部11iの撚り張力Fiは、前記外のシース部11oの撚り張力Foの0.5〜1.5倍である。前記撚り張力Fi、Foは、周知の如く、シース素線11aを撚り合わす際に、シース素線11aに掛ける張力である。前記撚り張力Fiが撚り張力Foの0.5倍を下回る、或いは1.5倍を上回る場合には、引っ張り初期において、撚り張力の小さいシース素線11aの伸びが過大となるなど、コードの初期伸度が大きくなる。その結果、スチールコード12の配列体にゴムをトッピングしてカーカスプライ材料を形成する際、スチールコード12の整列状態が悪くなって、トッピング作業性やトッピング品質を低下させる傾向を招く。このような観点から、前記撚り張力Fi、Foの比Fi/Foの下限値は0.6以上が好ましく、又上限値は1.2以下が好ましい。
又、スチールコード12では、前記シース素線11aの直径d2は、0.08〜0.25mmの範囲が好ましい。前記直径d2が0.08mmを下回る場合、カーカスコード(スチールコード12)としてのコード強力が不足傾向となり、必要なタイヤ強度をうるために、コード打ち込み数の増加、或いはプライ枚数の増加を招くという不利が生じる。逆に、直径d2が0.25mmを上回る場合、コードの柔軟性が低下し、耐疲労性が減じるなどコード耐久性を減じるという不利を招く。
次に、前記空気入りタイヤ1の製造方法を説明する。この製造方法では、カーカスコードの形成方法以外、従来的な種々のタイヤ製造方法が好適に採用できる。従って、以下に、カーカスコードの形成方法のみを説明する。
前記カーカスコードの形成方法では、図4に示すように、第1の撚り段階K1と、第2の撚り段階K2とを有する撚り行程を具える。前記第1の撚り段階K1では、1本のコア素線10aからなるコア10の回りで、3本のシース素線11aを撚り張力Fiにて撚り合わせ、これにより内のシース部11iを形成する。
又第2の撚り段階K2では、前記内のシース部11iの回りで、8〜9本のシース素線11aを、撚り張力Foにてしかも前記内のシース部11iと同じ撚り方向かつ同じ撚りピッチにて撚り合わせ、これにより外のシース部11oを形成する。このように内外のシース部11i、11oにて撚り方向、及び撚りピッチを同一とするため、束撚り構造と同様のコンパクトな素線配列としながら、コード内での素線位置の入れ替わりを防止でき、コード物性を長さ方向に安定させることができる。
この時、前記第1の撚り段階K1の後に、第2の撚り段階K2を行うことが、コード内での素線位置の入れ替わりを、確実に防止する上で好ましい。
又前記コア素線10aの直径d1は、シース素線11aの直径d2の0.155倍より大かつ0.414倍より小であり、又第1の撚り段階K1の前記撚り張力Fiは、前記第2の撚り段階K2の撚り張力Foの0.5〜1.5倍である。なおシース素線11aの撚りピッチPi、Poは、従来のコードと同様10〜20mmの範囲が好適である。又前記撚り張力Fi、Foの一方は、200〜300N/mm2が好適である。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認すべく、表1の仕様で試作したカーカスコード(スチールコード)を用いた重荷重用タイヤ(タイヤサイズ11R22.5)を作成し、前記カーカスコードのゴム浸透性、初期伸度、走行後の強度保持率を測定し、互いに比較した。表1のカーカスコードの仕様以外は、各タイヤとも同仕様である。ベルト層及びカーカスの共通の仕様は以下のとうりである。
・ベルト層
プライ数:4枚、
コード:スチールコード
コード角:+50度/+18度/−18度/−18度、
コード打込み数:40本/5cm、
・カーカス
プライ数:1枚、
コード:表1に記載、
コード角:90度、
コード打込み数:35本/5cm
又、タイヤ形成前のカーカスコードのコード強力(破断強度)、及びカーカスプライの単位面積当たりの質量(プレップ質量)を測定し、比較している。
(1)コード強力:
タイヤ形成前のカーカスコードに対して、JIS G3510の「スチールタイヤコード試験方法」に準拠して引っ張り試験を行った。そして、コード1本当たりの切断荷重を測定し、コード強力(破断強度)として評価した。表1の値は10本のコードにおける平均値である。
(2)プレップ質量:
タイヤ形成前のカーカスプライの単位面積当たりの質量を測定し、従来例1を100とする指数で表示した。数値が低いほど軽量である。
(3)ゴム浸透性:
試供タイヤからカーカスコードをトッピングゴムが付着した状態で取り出し、その表面からできる限りゴムを除去した後、コード断面からナイフを入れて、隣り合う2本のシース素線を除去する。そして、除去された2本のシース素線とコア素線との間に形成されている空隙にゴムが完全に充墳されている部分の長さを約10cmに亘って測定し、ゴムが充填されている部分の長さの全長さに対する比率をもってゴム浸透率とした。表1の値は10本のコードにおける平均値である。
(4)走行後の強度保持率:
タイヤを約20万km走行させた後、タイヤを解体してカーカスコードを取り出し、走行前の破断強度を100とする指数で表示している。数値が大きいほど良好である。表1の値は10本のコードにおける平均値である。
(5)初期伸度:
試供タイヤから取り出したカーカスコードに対し、49.0Nの加重をかけたときのコードの伸び率から、2.5Nの荷重をかけたときのコードの伸び率を引いた値を示す。数値が低いほど、初期伸度が低く良好である。
Figure 2014100994
Figure 2014100994
表の如く実施例のコードは、コード断面がコンパクトでカーカスプライを軽量化しうるという束撚り構造のコード(従来例1)の利点を確保しながら、しかも型付け素線を用いることによる耐久性(強度保持率)の低下、及びオープン撚りとすることによる初期伸度の増加を招くことなく、ゴム浸透性を向上しうることが確認できる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6a カーカスプライ
10 コア
10a コア素線
11 シース
11a シース素線
11i 内のシース部
11o 外のシース部
K1 第1の撚り段階
K2 第2の撚り段階

Claims (4)

  1. スチール製のカーカスコードを有しトレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスプライからなるカーカスを具える空気入りタイヤであって、
    前記カーカスコードは、1本のコア素線からなるコアと、前記コア素線よりも太い11〜12本のシース素線からなるシースとから形成され、
    かつ前記シースは、前記コアの回りで撚り合わされる3本のシース素線からなる内のシース部と、前記内のシース部の回りで撚り合わされる8〜9本のシース素線からなる外のシース部とからなるとともに、
    前記内のシース部の撚り方向及び撚りピッチPiは、前記外のシース部の撚り方向及び撚りピッチPoと同一、
    しかも前記内のシース部の撚り張力Fiは、前記外のシース部の撚り張力Foの0.5〜1.5倍、
    かつ前記コア素線の直径d1は、前記シース素線の直径d2の0.155倍より大かつ0.414倍より小であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記シース素線の直径d2は、0.08〜0.25mmであることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. スチール製のカーカスコードを有しトレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスプライからなるカーカスを具える空気入りタイヤの製造方法であって、
    前記カーカスコードは、
    1本のコア素線からなるコアの回りで、3本のシース素線を撚り張力Fiにて撚り合わせて内のシース部を形成する第1の撚り段階と、
    前記内のシース部の回りで、8〜9本のシース素線を撚り張力Foにてしかも前記内のシース部と同じ撚り方向かつ同じ撚りピッチで撚り合わせて外のシース部を形成する第2の撚り段階とを有する撚り行程によって形成されるとともに、
    前記コア素線の直径d1は、前記シース素線の直径d2の0.155倍より大かつ0.414倍より小であり
    しかも前記第1の撚り段階の前記撚り張力Fiは、前記第2の撚り段階の撚り張力Foの0.5〜1.5倍であることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  4. 前記第1の撚り段階の後に、第2の撚り段階が行われることを特徴とする請求項3記載の空気入りタイヤの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018030393A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ

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