JP2014100746A - 部品供給台車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ストッパ部材1a〜1dを起立状態から倒伏状態まで回動操作する操作部材2a〜2dが、台車本体3の前端又は後端に軸支されている。台車本体3の前端又は後端には、操作部材2a〜2dと係合してストッパ部材1a〜1dを起立状態にロックするロック部材4a〜4dが装着されている。操作部材2a〜2dには、ストッパ部材1a〜1dを起立状態から倒伏状態へ回動操作する前にロック部材4a〜4dをロック解除方向に移動させるロック解除部材5a〜5dが装着されている。
【選択図】図1
Description
すなわち、図10、図11に示すように、供給台車200が牽引車に牽引されて部品棚300に対し所定の供給位置に移動すると、供給台車200の係合バー204が部品棚300の被係合バー301に係合する。係合バー204は被係合バー301に押圧されて、ばね部材(図示しない)による付勢力に抗して、回動軸201とともに矢印αの方向に回動する。
この回動により、付勢バー203による回転アーム206への付勢が解除されて、回動軸205が係止解除回動方向βに回動可能状態になり、ロックが解除される。次に、起立状態にあるストッパ部材207は、レール部材208上に載置された部品Wa〜Wcの自重により、回動軸205とともに係止解除回動方向βに回動して倒伏状態になる。倒伏したストッパ部材207は、部品棚300の横フレームに掛架されることにより、部品棚300のレール部材302a〜302cと連続した状態となる。これにより、部品Wa〜Wcは、ストッパ部材207の上を滑動して自動的に部品棚300に移載される。
また、供給台車200が牽引車に牽引されて部品棚300から離間すると、係合バー204と被係合バー301との係合が解除される。その結果、ばね部材の付勢力によって回転アーム206が付勢バー203に押圧されて、ストッパ部材207は起立状態に回動する。そして、回転アーム206が付勢バー203とキックバー202とで狭持されるこ
とによって、ストッパ部材207は起立状態にロックされる。
すなわち、ストッパ部材207のロック及びロック解除を、供給台車200の係合バー204と部品棚300の被係合バー301との係合及び離間によって行っている。そのため、係合バー204と被係合バー301との位置関係が微妙に狂うと、ストッパ部材207のロック及びロック解除が正常に作動しないおそれがあった。したがって、特許文献1の技術には、ストッパ部材207のロック及びロック解除を簡単な操作で行えないという問題があった。
また、ストッパ部材207を起立状態に回動させる動作を、ばね部材の付勢力によって行っているので、ばね部材の付勢力が弱いと部品Wa〜Wcの自重によりストッパ部材207が自動的にロック解除され、運搬中に供給台車200から部品Wa〜Wcが落下するおそれがあった。また、ばね部材の付勢力を強くしすぎると、部品Wa〜Wcを部品棚300に移載しようとしても、ストッパ部材207が倒伏しないおそれがあった。したがって、特許文献1の技術には、ストッパ部材207のロック及びロック解除が安定せず、確実に行えないという問題があった。
(1)内部に荷物収容空間を有する台車本体と、該台車本体の側端に起立状態から倒伏状態まで回動可能に軸支されたストッパ部材とを備える部品供給台車であって、
前記台車本体の前端又は後端には、前記ストッパ部材を起立状態から倒伏状態まで回動操作する操作部材が軸支され、かつ、前記操作部材と係合して前記ストッパ部材を起立状態にロックするロック部材が装着されていること、
前記操作部材には、前記ストッパ部材を起立状態から倒伏状態へ回動操作する前に前記ロック部材をロック解除方向に移動させるロック解除部材が装着されていることを特徴とする。
よって、(1)の発明によれば、荷物を載置して部品棚に運搬する部品供給台車において、荷物の落下防止を行うストッパ部材のロック及びロック解除の操作を簡単かつ確実に行うことができる。
前記操作部材には、前記ストッパ部材を倒伏状態から起立状態へ回動操作するときに前記ロック部材をロック解除方向に移動させる案内部を設けたことを特徴とする。
よって、(2)の発明によれば、ストッパ部材のロック及びロック解除の操作を、一層簡単かつ確実に行うことができる。
前記ストッパ部材を回動可能に軸支する軸体と前記操作部材とを一体で形成し、前記操作部材は前記台車本体の前端又は後端に沿って回動可能に配設されていることを特徴とする。
よって、(3)の発明によれば、ストッパ部材と操作部材とを一体化してストッパ部材の回動操作をより一層簡単にでき、また、操作部材をコンパクト化して部品供給台車の機動性を向上することができる。
前記ストッパ部材を前記台車本体の両側端に設け、前記各ストッパ部材を起立状態から倒伏状態まで回動操作する前記操作部材を前記台車本体の前端又は後端にそれぞれ設けたことを特徴とする。
よって、(4)の発明によれば、台車本体の両側端に設けたストッパ部材のロック及びロック解除の操作を、より簡単かつ確実に行い、運搬時間の短縮にも貢献することができる。
前記ストッパ部材が起立状態にあるとき前記操作部材は倒伏状態にあり、前記ストッパ部材が倒伏状態にあるとき前記操作部材は起立状態にあることを特徴とする。
よって、(5)の発明によれば、ストッパ部材の姿勢安定化と操作荷重の軽減を含めて、ストッパ部材のロック及びロック解除の操作を、より一層簡単かつ確実に行うことができる。
まず、本実施形態に係る部品供給台車の全体構成を説明する。図1に、本実施形態に係る部品供給台車の上面図を示し、図2に、図1の部品供給台車の側面図を示し、図3に、図1の部品供給台車の背面図を示す。
本実施形態に係る部品供給台車100は、必要数量の部品を収納したパレット等の荷物を載置して、その組み立て工程のラインサイドに設置された部品棚に運搬する台車である。本部品供給台車100は、牽引車両により牽引されて工場内の通路を走行する非自走型台車である。
次に、ストッパ部材のロック及びロック解除の詳細構造を説明するため、ストッパ部材、操作部材、ロック部材、ロック解除部材の各部材について詳述する。図4に、図1の部品供給台車におけるストッパ部材の起立状態を表す部分側面図を示す。図5に、図1の部品供給台車におけるストッパ部材の起立状態と、操作部材の倒伏状態を表す部分上面図を示す。図6に、図1の部品供給台車におけるストッパ部材の倒伏状態と、操作部材の起立状態を表す部分上面図を示す。なお、図4、図5、図6は、図1に示すAの箇所を拡大して表した図面である。Aの箇所における1組のストッパ部材、操作部材、ロック部材、ロック解除部材は、他の3箇所のストッパ部材等と左右対称又は前後対称の構成を有している。したがって、以下、Aの箇所のストッパ部材、操作部材、ロック部材、ロック解除部材について代表で説明し、他の3箇所については説明を割愛する。
図4、図5、図6に示すように、ストッパ部材1aは、倒伏状態で荷物が滑動する1対のコロコン体11a、12aと、コロコン体11a、12aの底面下半分に連結された1対の略T字形断面のコロコン基台13a、14aと、各コロコン基台13a、14aに接合されたL字形断面の1対の連結アングル15a、16aと、両連結アングル15a、16a間を連結する連結ピン17aと、連結ピン17aの中央付近が貫通する長穴を有する中間プレート18aと、中間プレート18aの一端を軸支するストッパ支持部19aとを備えている。
コロコン基台13a、14aは、軽量化を考慮してコロコン体11a、12aの底面下半分に当接している。ただし、重量の大きな荷物に対応する場合には、コロコン体底面全体に当接してもよい。また、二階床面の左側端を構成する横フレーム31hの外側面には、支持コロコン34a、34bの近傍に1対の軸体支持部24a、24aが固定されている。軸体支持部24a、24aは、コロコン基台13a、14aの下端を貫通する軸体22aを二階床面と平行方向に軸支している。コロコン基台13a、14aと軸体22aとは、一体で回動するように固定されている。
図5、図6に示すように、操作部材2aは、棒状体からなる操作アーム222aと、同じく棒状体からなる操作レバー21aと、矩形状の板状体からなる連結板23aとを備えている。
操作アーム222aは、コロコン基台13a、14aの下端を貫通する軸体22aを、台車本体3の四隅に立設された縦フレーム32aを貫通した位置で台車中心方向へ直角に曲げ加工して形成されたものである。操作アーム222aは、台車本体3の前端に沿って回動可能に配設されている。操作アーム222aは、縦フレーム32aを貫通した貫通孔にブッシュ221aを介して軸支されている。操作アーム222aには、後述する案内部6aが形成されている。
操作レバー21aは、操作アーム222aの先端部と一端が接合されて、L字形に曲げ加工して形成されたものである。操作アーム222aの他端は、操作部材2aを回動操作するときの把持部を備えている。
操作アーム222aと操作レバー21aは、連結板23aの交差する2辺と当接する状態で接合されている。
図5、図6に示すように、ロック部材4aは、操作アーム222aの上端と係合する第1の回動爪41aと、第1の回動爪41aを水平方向に回動可能に支持する第1の支持ピン42aと、一端が第1の回動爪41aに係止され他端が係止板38aに係止されたばね体43aとを備えている。
第1の回動爪41aは、一辺に傾斜した面取り部411a(図7参照)が形成された略台形状の板体である。第1の回動爪41aは、操作アーム222aと隣接した位置で台車
本体3の前端から突設された矩形状の取付板37aの上端に、第1の支持ピン42aに
よって軸支されている。第1の回動爪41aは、取付板37aより前方に突出する部分で操作アーム222aの上端と係合している。ばね体43aは、第1の回動爪41aを操作アーム222aに係合させる位置に付勢する引張りばねである。係止板38aは、ばね体43aに所定の付勢力を与える位置で台車本体3の横フレーム31gに固定されている。
図5、図6に示すように、ロック解除部材5aは、第1の回動爪41aをロック解除方向に回動する第2の回動爪51aと、第2の回動爪51aを水平方向に回動可能に軸支する第2の支持ピン52aと、一端が第2の回動爪51aと接合され他端に把持部を有するロック解除レバー53aとを備えている。
第2の回動爪51aは、操作部材2aの連結板23aの上端に第2の支持ピン52aによって軸支されている。第2の回動爪51aには、第1の回動爪41aの面取り部411aと当接する切り欠き部511a(図7参照)が形成されている。ロック解除レバー53aの把持部は、第1の回動爪41aをロック解除方向に回動するとき把持する部分である。ロック解除レバー53aの把持部は、操作レバー21aの把持部に近いので、先にロック解除レバー53aの把持部を把持してロック解除方向に回動してから、続いてロック解除レバー53aの把持部と操作レバー21aの把持部の両方を把持して操作部材2aを起立する方向に回動操作することができる。
次に、ストッパ部材のロック及びロック解除に関する動作を説明する。図7に、図1の部品供給台車における操作部材にロック部材が係合している状態を表す部分上面図を示す。図8に、図1の部品供給台車におけるロック解除部材を作動してロック部材をロック解除方向に移動させた状態を表す部分上面図を示す。図9に、図1の部品供給台車における操作部材の起立状態を表す部分側面図を示す。
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る部品供給台車100によれば、ストッパ部材1a〜1dを起立状態から倒伏状態まで回動操作する操作部材2a〜2dが、台車本体3の前端又は後端に軸支されているので、作業者は、台車の停止位置精度に影響されることなく、台車本体3の前端側又は後端側に立って、操作部材2a〜2dを把持して回動操作することができる。そのため、作業者は、ストッパ部材1a〜1dを起立状態又は倒伏状態の必要な状態(姿勢)に簡単に回動させることができる。具体的には、台車停止後、ストッパ部材1a〜1dを起立状態から倒伏状態へ回動させて部品供給台車100から荷物を部品棚に移載させ、その後、ストッパ部材1a〜1dを倒伏状態から起立状態へ復帰させる動作を、一つの操作部材2a〜2dを用いて簡単に行うことができる。
(1)上記実施形態では、ストッパ部材1a〜1dにコロコン体11a、12a〜11d、12dを装着したが、これに限ることはない。例えば、コロコン体11a、12a〜11d、12dに代えて丸鋼や丸パイプを用いることも可能である。丸鋼や丸パイプにすることで、コスト低減のみならず軽量化の効果も奏することができる。
(2)上記実施形態では、ストッパ部材1a〜1dを起立状態から倒伏状態まで回動操作する操作部材2a〜2dをそれぞれ1対1で対応しているが、これに限ることはない。例えば、台車本体3の一方の側端(例えば、左側端)に配置する前後2つのストッパ部材1a、1bを1つの操作部材2aに連結して、一体で回動操作することもできる。2つのストッパ部材1a、1bを1つの操作部材2aで操作すれば、作業者の歩行距離が短くなって運搬効率を高める効果を奏することができる。
2a〜2d 操作部材
3 台車本体
4a〜4d ロック部材
5a〜5d ロック解除部材
6a〜6d 案内部
11a、12a コロコン体
13a、14a コロコン基台
15a、16a 連結アングル
17a 連結ピン
18a 中間プレート
19a ストッパ支持部
21a 操作レバー
22a 軸体
24a 軸体支持部
41a 第1の回動爪
43a ばね体
53a ロック解除レバー
222a 操作アーム
100 部品供給台車
Claims (5)
- 内部に荷物収容空間を有する台車本体と、該台車本体の側端に起立状態から倒伏状態まで回動可能に軸支されたストッパ部材とを備える部品供給台車であって、
前記台車本体の前端又は後端には、前記ストッパ部材を起立状態から倒伏状態まで回動操作する操作部材が軸支され、かつ、前記操作部材と係合して前記ストッパ部材を起立状態にロックするロック部材が装着されていること、
前記操作部材には、前記ストッパ部材を起立状態から倒伏状態へ回動操作する前に前記ロック部材をロック解除方向に移動させるロック解除部材が装着されていることを特徴とする部品供給台車。 - 請求項1に記載された部品供給台車において、
前記操作部材には、前記ストッパ部材を倒伏状態から起立状態へ回動操作するときに前記ロック部材をロック解除方向に移動させる案内部を設けたことを特徴とする部品供給台車。 - 請求項1又は請求項2に記載された部品供給台車において、
前記ストッパ部材を回動可能に軸支する軸体と前記操作部材とを一体で形成し、前記操作部材は前記台車本体の前端又は後端に沿って回動可能に配設されていることを特徴とする部品供給台車。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された部品供給台車において、
前記ストッパ部材を前記台車本体の両側端に設け、前記各ストッパ部材を起立状態から倒伏状態まで回動操作する前記操作部材を前記台車本体の前端又は後端にそれぞれ設けたことを特徴とする部品供給台車。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された部品供給台車において、
前記ストッパ部材が起立状態にあるとき前記操作部材は倒伏状態にあり、前記ストッパ部材が倒伏状態にあるとき前記操作部材は起立状態にあることを特徴とする部品供給台車。
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