JP2014098521A - 環境試験装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷凍装置が故障しても試験室の温湿度を安定して制御すること。
【解決手段】環境試験装置の冷凍装置40は、主冷媒回路41aおよび予備冷媒回路41bと、ブラインが貯留され、該ブラインが両冷媒回路41a,41bの何れか一方の蒸発器45a,45bによって冷却される蓄熱槽50と、蓄熱槽50のブラインが供給され、該ブラインによって試験室内の空気を冷却および除湿する冷却熱交換器54とを備えている。
【選択図】図2
【解決手段】環境試験装置の冷凍装置40は、主冷媒回路41aおよび予備冷媒回路41bと、ブラインが貯留され、該ブラインが両冷媒回路41a,41bの何れか一方の蒸発器45a,45bによって冷却される蓄熱槽50と、蓄熱槽50のブラインが供給され、該ブラインによって試験室内の空気を冷却および除湿する冷却熱交換器54とを備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は、異常検知装置およびそれを備えた環境試験装置に関するものである。
従来より、医薬品等の安定性試験では、所定の温度および所定の湿度の条件下における製品の性能を試験するために、例えば特許文献1に開示されているように、恒温恒湿槽(チャンバ)を備えた環境試験装置が知られている。環境試験装置では、冷凍機や加熱機、加湿機が設けられており、断熱壁で囲まれた恒温恒湿槽の試験室内が、冷凍機によって冷却除湿されると共に、加熱機および加湿機によって加温加湿されて、目標温湿度に維持される。
ところで、上述したような環境試験装置では、冷凍機による冷却除湿作用が温湿度制御に大きく寄与しているため、冷凍機が故障すると温湿度制御を行うことができなくなり、装置を一旦停止しなければならない。そこで、予備の冷凍機を設けて、主の冷凍機が故障した際には予備の冷凍機を運転することが考えられる。しかしながら、この場合、主の冷凍機から予備の冷凍機への切り換え時に冷却除湿作用が低下してしまうため、試験室内の温湿度が大幅に乱れるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷凍装置が故障しても試験室の温湿度を安定して制御することにある。
第1の発明は、試験室を有する恒温恒湿槽と、前記試験室内を冷却および除湿する冷凍装置とを備えた環境試験装置を対象としている。そして、前記冷凍装置は、主熱源機と、該主熱源機の予備熱源機と、熱媒体が貯留され、該熱媒体が前記両熱源機の何れか一方によって冷却される蓄熱槽と、該蓄熱槽の熱媒体が供給され、該熱媒体によって前記試験室内の空気を冷却および除湿する冷却熱交換器とを備えている。
第1の発明では、主熱源機によって蓄熱槽の熱媒体が冷却されて蓄熱される。そして、冷却熱交換器において蓄熱槽の熱媒体と試験室内の空気とが熱交換し、空気が冷却および除湿される。ここで、主熱源機が故障等によって停止すると、予備熱源機が運転される。この主熱源機から予備熱源機への切換時においても、蓄熱槽から低温の熱媒体が冷却熱交換器に供給される。したがって、冷却熱交換器で十分な冷却能力および除湿能力が発揮される。
第2の発明は、前記第1の発明において、前記両熱源機が、圧縮機構と凝縮器と膨張機構と蒸発器とが接続されて冷凍サイクルを行う冷媒回路を有し、前記蒸発器で前記蓄熱槽の熱媒体を冷却するものである。
第2の発明では、冷媒回路において、圧縮機構で圧縮された冷媒が凝縮器で凝縮し、膨張機構で減圧された後、蒸発器で蓄熱槽の熱媒体と熱交換して蒸発する。これにより、蓄熱槽の熱媒体が冷却される。
第3の発明は、前記第1の発明において、前記両熱源機が、前記蓄熱槽の熱媒体を冷却する熱電素子を有しているものである。
第3の発明では、蓄熱槽の熱媒体が熱電素子の吸熱部(冷却部)によって吸熱される。これにより、蓄熱槽の熱媒体が冷却される。熱電素子では、熱媒体から吸熱した熱が放熱部(加熱部)から放熱される。
第4の発明は、前記第3の発明において、前記両熱源機は、前記熱電素子を複数有し、前記熱電素子が順次所定時間ずつ冷却動作を行うように構成されているものである。
第4の発明では、熱電素子が順番に所定時間ずつ運転される。例えば図4に示すように、複数の熱電素子のうち1つの熱電素子のみが起動する。そして、所定時間が経過すると、運転していた熱電素子は停止する一方、別の熱電素子が起動する。この運転サイクルが複数の熱電素子において行われる。
以上説明したように、本発明によれば、熱媒体を冷却する主熱源機とその予備熱源機を設けるようにしたため、主熱源機が故障等によって停止しても予備熱源機で熱媒体を冷却することができる。さらに本発明によれば、主熱源機によって冷却された熱媒体を貯留する蓄熱槽を設けるようにしたため、主熱源機から予備熱源機への切換時においても、蓄熱槽の低温の熱媒体を冷却熱交換器に供給することができる。したがって、冷却熱交換器において十分な冷却能力および除湿能力を発揮させることが可能である。その結果、試験室内の温湿度を安定して制御することができる。
また、第2の発明によれば、主熱源機および予備熱源機が、冷凍サイクルを行う冷媒回路によって蓄熱槽の熱媒体を冷却するため、その熱媒体に対する冷却能力を十分に稼ぐことができる。そのため、蓄熱槽に冷熱を十分に蓄えることができる。その結果、主熱源機から予備熱源機への切換時においても、試験室内の温湿度を一層安定して制御することができる。
また、第3の発明によれば、主熱源機および予備熱源機が、熱電素子によって蓄熱槽の熱媒体を冷却するため、両熱源機ひいては冷凍装置の構成をコンパクトにすることができる。
また、第4の発明によれば、複数の熱電素子を順番に所定時間ずつ冷却動作させる(運転する)ようにしたので、熱電素子1つ当たりの寿命を延ばすことができる。これにより、試験室の温湿度制御を長期間に亘って安定化させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
本発明の実施形態1について説明する。本実施形態に係る環境試験装置10は、例えば、医薬品等の安定性試験に使用され、そのために恒温恒湿槽11(チャンバ)の試験室S内の温度および湿度を予め設定した範囲内に安定的に維持する。
本発明の実施形態1について説明する。本実施形態に係る環境試験装置10は、例えば、医薬品等の安定性試験に使用され、そのために恒温恒湿槽11(チャンバ)の試験室S内の温度および湿度を予め設定した範囲内に安定的に維持する。
図1に示すように、恒温恒湿槽11は、外形が略直方体形状をなし、前面(図1において左側の面)の上端から中央部にかけて、扉12が開閉可能に取り付けられている。扉12の前面には、図示しないが、制御目標となる温度および湿度の設定等を行うための操作盤と、設定値等を表示するディスプレイとが上下方向に並んで配設されている。
試験室S内の奥側(図1において右側)の区画壁13の上部には格子状の空気吹出口13aが開口され、空調装置20によって温度および湿度を調整した調和空気がファン70によって試験室S内に供給される。この調和空気は、試験室S内を流通した後、区画壁13の下部の空気吸込口13bから空調装置20側に循環される。
なお、本実施形態では、試験室S内の奥側の区画壁13の上部に空気吹出口13aが、下部に空気吸込口13bがそれぞれ開口した形態について説明しているが、あくまでも一例であり、空気吹出口13aおよび空気吸込口13bの開口位置は適宜設定することができる。
試験室S内には、2枚の棚板14が上下に並んで配設されており、各棚板14の上に試料が載置される。なお、棚板14の枚数およびその配置は、この形態に限定するものではなく、適宜設定することができる。
空気吹出口13aには、恒温恒湿槽11に温湿度センサ(図示省略)が配設され、温湿度センサの計測値によって、空気吹出口13aから吹き出される空気の温度、相対湿度および絶対湿度が測定される。なお、温湿度センサの配設位置は、空気吹出口13aの近傍に限られず、空気吸込口の近傍に配設してもよい。温湿度センサからの計測信号は、恒温恒湿槽11の下部に配設されている制御器80に送信される。制御器80は、試験室S内の温度および湿度が予め設定した状態となるように、温湿度センサの計測値に応じて空調装置20を制御する。
空調装置20は、制御器80から出力された制御信号に応じて、空気吹出口13aを経て試験室S内に供給する調和空気の温度、湿度、流量等が適切に調整される。空調装置20は、加湿装置30、冷凍装置40、加熱装置60およびファン70を備えている。
加湿装置30は、ヒータ31と、加湿用の水を貯留する受け皿32とを備えている。ヒータ31は、供給された電力量に応じた加熱量で加湿用の水を加熱する。受け皿32には、試験室Sの外部に設けられた図示しない給水タンクから水が供給される。そして、加湿装置30は、制御器80から出力された制御信号に基づいて、受け皿32に貯留された水をヒータ31で蒸発させ、空気を設定湿度に加湿する動作を行う。これにより、加湿装置30は、供給された電力量に応じた加湿量で試験室S内を加湿する。
冷凍装置40は、制御器80から出力された制御信号に基づいて、循環される空気を、設定温度および設定湿度に基づいて算出された露点温度まで冷却する動作を行う。これにより、設定温度および設定湿度における必要な水分量を確保するようにしている。冷凍装置40の構成については後で詳述する。
加熱装置60は、制御器80から出力された制御信号に基づいて、冷凍装置40で冷却された空気を設定温度に上昇させる動作を行う。これにより、加熱装置60は、供給された電力量に応じた加熱量で試験室S内を加熱する。
ファン70は、加湿装置30、冷凍装置40、加熱装置60で調和された調和空気
を試験室S内に循環させるように動作する。このように、ファン70により試験室S内の空気を循環させ、必要に応じて加湿装置30、冷凍装置40、加熱装置60をそれぞれ動作させ、温湿度センサにより試験室S内の温湿度を検出してフィードバック制御することで、試験室S内の温度および湿度を予め設定した範囲内に安定的に維持する。
を試験室S内に循環させるように動作する。このように、ファン70により試験室S内の空気を循環させ、必要に応じて加湿装置30、冷凍装置40、加熱装置60をそれぞれ動作させ、温湿度センサにより試験室S内の温湿度を検出してフィードバック制御することで、試験室S内の温度および湿度を予め設定した範囲内に安定的に維持する。
−冷凍装置の構成−
図2に示すように、本実施形態に係る冷凍装置40は、主冷媒回路41aと、その予備冷媒回路41bと、蓄熱槽50と、熱媒体回路51とを備えている。
図2に示すように、本実施形態に係る冷凍装置40は、主冷媒回路41aと、その予備冷媒回路41bと、蓄熱槽50と、熱媒体回路51とを備えている。
主冷媒回路41aは主熱源機を構成し、予備冷媒回路41bは主熱源機の予備熱源機を構成しており、両冷媒回路41a,41bは互いに同様の回路構成となっている。具体的に、各冷媒回路41a,41bは、圧縮機42a,42b(圧縮機構)と、凝縮器43a,43bと、膨張弁44a,44b(膨張機構)と、蒸発器45a,45bとが順に接続された閉回路である。各冷媒回路41a,41bは、冷媒が循環して蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うように構成されている。
蓄熱槽50は、熱媒体であるブラインが貯留されている。蓄熱槽50は、各冷媒回路41a,41bの蒸発器45a,45bが接続されており、蒸発器45a,45bによってブラインが冷却されるようになっている。そして、蓄熱槽50はブラインの冷熱が蓄熱されるようになっている。
熱媒体回路51は、蓄熱槽50との間で循環路52を通じてブラインが循環する冷却熱交換器54が設けられている。循環路52には、ブラインを循環させるためのポンプ53が設けられている。冷却熱交換器54は、ブラインとファン70によって取り込まれた試験室Sの空気とが熱交換するように構成されている。つまり、冷却熱交換器54では、試験室Sの空気がブラインとの熱交換によって冷却および除湿されるようになっている。
−冷凍装置の運転動作−
冷凍装置40では、主冷媒回路41aおよび予備冷媒回路41bのうち何れか一方が運転される。また、主冷媒回路41aが優先して運転され、主冷媒回路41aが故障等によって運転不可となった場合に予備冷媒回路41bが運転される。
冷凍装置40では、主冷媒回路41aおよび予備冷媒回路41bのうち何れか一方が運転される。また、主冷媒回路41aが優先して運転され、主冷媒回路41aが故障等によって運転不可となった場合に予備冷媒回路41bが運転される。
各冷媒回路41a,41bでは、圧縮機42a,42bが駆動されると、冷媒が圧縮機42a,42bで圧縮されて吐出される。この吐出冷媒は、凝縮器43a,43bで例えば空気と熱交換して凝縮する。凝縮した冷媒は、膨張弁44a,44bで所定圧力まで減圧された後、蒸発器45a,45bへ流れる。蒸発器45a,45bでは、冷媒が蓄熱槽50のブラインと熱交換して蒸発し、ブラインが冷却される。蓄熱槽50では、冷却されたブラインの冷熱が蓄熱される。
熱媒体回路51では、ポンプ53が駆動されると、蓄熱槽50と冷却熱交換器54との間でブラインが循環する。冷却熱交換器54では、蓄熱槽50から供給された低温のブラインが試験室Sの空気と熱交換する。これにより、試験室Sの空気が、設定温度および設定湿度に基づいて算出された露点温度まで冷却される。なお、熱交換したブラインは再び蓄熱槽50に戻る。
上述した運転時において、主冷媒回路41aが故障等によって運転不可となると、予備冷媒回路41bに運転される。この主冷媒回路41aから予備冷媒回路41bへの切換時においては、継続して、蓄熱槽50から冷却熱交換器54にブラインが供給され続ける。予備冷媒回路41bに切り換えた直後(即ち、予備冷媒回路41bの起動直後)では、予備冷媒回路41bの蒸発器45bにおける冷却能力が十分ではない。そのため、予備冷媒回路41bの起動直後は、蓄熱槽50のブラインに対する冷却能力が低下する。ところが、蓄熱槽50ではブラインの冷熱が十分に蓄熱されているため、予備冷媒回路41bの起動直後でも、十分に低温なブラインを冷却熱交換器54へ供給することができる。これにより、冷却熱交換器54における冷却能力を十分に維持することができる。
−実施形態1の効果−
本実施形態によれば、冷凍装置40では、ブラインを冷却する主冷媒回路41aとその予備冷媒回路41bとを設けるようにしたため、主冷媒回路41aが故障等によって停止しても予備冷媒回路41bによってブラインを冷却することができる。さらに、主冷媒回路41aによって冷却されたブラインを貯留する蓄熱槽50を設けるようにしたので、主冷媒回路41aから予備冷媒回路41bへの切換時においても、蓄熱槽50の十分に低温なブラインを冷却熱交換器54に供給することができる。したがって、冷却熱交換器54において十分な冷却能力および除湿能力を維持することができる。その結果、試験室S内の温湿度を安定して制御することができる。
本実施形態によれば、冷凍装置40では、ブラインを冷却する主冷媒回路41aとその予備冷媒回路41bとを設けるようにしたため、主冷媒回路41aが故障等によって停止しても予備冷媒回路41bによってブラインを冷却することができる。さらに、主冷媒回路41aによって冷却されたブラインを貯留する蓄熱槽50を設けるようにしたので、主冷媒回路41aから予備冷媒回路41bへの切換時においても、蓄熱槽50の十分に低温なブラインを冷却熱交換器54に供給することができる。したがって、冷却熱交換器54において十分な冷却能力および除湿能力を維持することができる。その結果、試験室S内の温湿度を安定して制御することができる。
また、本実施形態によれば、冷凍装置40を間膨式として、その一次側である冷媒回路についてのみ予備の回路(予備冷媒回路41b)を設けるようにしているので、冷凍装置全体の予備装置を設ける場合に比べて、冷凍装置40のコンパクト化を図ることができる。
《実施形態2》
本発明の実施形態2について説明する。本実施形態は、前記実施形態1において冷凍装置40の構成を変更したものである。具体的には、図3に示すように、本実施形態の冷凍装置40は、前期実施形態1が主冷媒回路41aおよび予備冷媒回路41bを設けたのに代えて、主ペルチェモジュール46aおよび予備ペルチェモジュール46bを設けるようにした。
本発明の実施形態2について説明する。本実施形態は、前記実施形態1において冷凍装置40の構成を変更したものである。具体的には、図3に示すように、本実施形態の冷凍装置40は、前期実施形態1が主冷媒回路41aおよび予備冷媒回路41bを設けたのに代えて、主ペルチェモジュール46aおよび予備ペルチェモジュール46bを設けるようにした。
本実施形態の冷凍装置40では、主ペルチェモジュール46aが主熱源機を構成し、予備ペルチェモジュール46bが予備熱源機を構成している。冷凍装置40は、主ペルチェモジュール46aおよび予備ペルチェモジュール46bをそれぞれ複数(本実施形態では、一例として3つずつ)有している。各ペルチェモジュール46a,46bは、ペルチェ素子47a,47b(熱電素子)と、アルミニウム製のジャケット48a,48bとを有し、蓄熱槽50の外壁面に取り付けられている。
ペルチェ素子47a,47bは、通電すると、吸熱部(冷却部)と放熱部(加熱部)とが形成される。ジャケット48a,48bは、蓄熱槽50の外壁面に取り付けられて、内部を蓄熱槽50内のブラインが流通するように構成されている。各ペルチェモジュール46a,46bでは、ジャケット48a,48b内を流通するブラインがペルチェ素子47a,47bの吸熱部によって吸熱されて冷却される。これにより、蓄熱槽50のブラインが冷却される。
本実施形態の冷凍装置40では、主ペルチェモジュール46aおよび予備ペルチェモジュール46bのうち何れか一方が運転される。また、主ペルチェモジュール46aが優先して運転され、その主ペルチェモジュール46aが故障等によって運転不可となった場合に予備ペルチェモジュール46bが運転される。
そして、本実施形態においても、主ペルチェモジュール46aから予備ペルチェモジュール46bへの切換時において、蓄熱槽50の十分に低温なブラインを冷却熱交換器54に供給することができる。したがって、冷却熱交換器54において十分な冷却能力および除湿能力を維持することができる。その結果、試験室S内の温湿度を安定して制御することができる。
また、本実施形態によれば、各ペルチェモジュール46a,46bは比較的小型であるため、冷凍装置40のコンパクト化を図ることができる。
また、本実施形態の冷凍装置40では、3つの主ペルチェモジュール46aを全て同時に運転させる形態だけでなく、各主ペルチェモジュール46aが順次所定時間taずつ冷却動作を行う形態であってもよい。具体的には、図4に示すように、先ず、3つの主ペルチェモジュール46aのうち、予め設定した第1主ペルチェモジュール46aのみが運転される。その運転開始から所定時間taが経過すると、運転していた第1主ペルチェモジュール46aは停止する一方、別の第2主ペルチェモジュール46aが運転される。その運転開始から所定時間taが経過すると、運転していた第2主ペルチェモジュール46aは停止する一方、別の第3主ペルチェモジュール46aが運転される。その運転開始から所定時間taが経過すると、運転していた第3主ペルチェモジュール46aは停止する一方、最初の第1主ペルチェモジュール46aが再び運転される。このように、各主ペルチェモジュール46aが順番に所定時間taずつ運転される。このように運転することで、ペルチェ素子47a1つ当たりの寿命を延ばすことができる。これにより、試験室Sの温湿度制御を長期間に亘って安定化させることができる。なお、予備ペルチェモジュール46bについても同様に運転させることができる。
《その他の実施形態》
前記実施形態の環境試験装置10では、内部に試験室Sを有する恒温恒湿槽11を備えた構成について説明したが、試験室Sの大きさは特に限定するものではない。つまり、作業者が出入りできる大きさの部屋としての試験室Sを有する恒温恒湿室を備えた構成であっても構わない。
前記実施形態の環境試験装置10では、内部に試験室Sを有する恒温恒湿槽11を備えた構成について説明したが、試験室Sの大きさは特に限定するものではない。つまり、作業者が出入りできる大きさの部屋としての試験室Sを有する恒温恒湿室を備えた構成であっても構わない。
本発明は、試験室を冷却および除湿する冷凍装置を備えた環境試験装置10について有用である。
10 環境試験装置
11 恒温恒湿槽
40 冷凍装置
41a 主冷媒回路(主熱源機)
41b 予備冷媒回路(予備熱源機)
42a,42b 圧縮機(圧縮機構)
43a,43b 凝縮器
44a,44b 膨張弁(膨張機構)
45a,45b 蒸発器
46a 主ペルチェモジュール(主熱源機)
46b 予備ペルチェモジュール(予備熱源機)
47a,47b ペルチェ素子(熱電素子)
50 蓄熱槽
54 冷却熱交換器
S 試験室
11 恒温恒湿槽
40 冷凍装置
41a 主冷媒回路(主熱源機)
41b 予備冷媒回路(予備熱源機)
42a,42b 圧縮機(圧縮機構)
43a,43b 凝縮器
44a,44b 膨張弁(膨張機構)
45a,45b 蒸発器
46a 主ペルチェモジュール(主熱源機)
46b 予備ペルチェモジュール(予備熱源機)
47a,47b ペルチェ素子(熱電素子)
50 蓄熱槽
54 冷却熱交換器
S 試験室
Claims (4)
- 試験室を有する恒温恒湿槽と、前記試験室内を冷却および除湿する冷凍装置とを備えた環境試験装置であって、
前記冷凍装置は、主熱源機と、該主熱源機の予備熱源機と、熱媒体が貯留され、該熱媒体が前記両熱源機の何れか一方によって冷却される蓄熱槽と、該蓄熱槽の熱媒体が供給され、該熱媒体によって前記試験室内の空気を冷却および除湿する冷却熱交換器とを備えている
ことを特徴とする環境試験装置。 - 請求項1において、
前記両熱源機は、圧縮機構と凝縮器と膨張機構と蒸発器とが接続されて冷凍サイクルを行う冷媒回路を有し、前記蒸発器で前記蓄熱槽の熱媒体を冷却する
ことを特徴とする環境試験装置。 - 請求項1において、
前記両熱源機は、前記蓄熱槽の熱媒体を冷却する熱電素子を有している
ことを特徴とする環境試験装置。 - 請求項3において、
前記両熱源機は、前記熱電素子を複数有し、前記熱電素子が順次所定時間ずつ冷却動作を行うように構成されている
ことを特徴とする環境試験装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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