JP2014097708A - 走行環境推定装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行環境の判定を高精度に行う。
【解決手段】車両の走行環境を推定する走行環境推定装置である。この走行環境推定装置は、前記車両の走行時に、所定時間の中で加速状態、減速状態、および定速状態の各々が占める時間比率を取得する時間比率取得部と;前記取得された3つの時間比率に基づいて前記走行環境を判定する判定部とを備える。
【選択図】図16

Description

本発明は、車両の走行環境を推定する技術に関する。
近年、車両においては、燃費向上の要請に伴い、走行環境に応じた運転制御がなされている。このため、車両の走行環境を推定する走行環境推定装置が種々提案されている。例えば、特許文献1には、平均速度、走行時間比率(車両走行時間と走行停止時間とを含む全体時間に対する走行時間の比率)、および平均横加速度に基づいて、市街地度、渋滞路度および山間路度を検出する技術が記載されている。
特開平7−156815号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、渋滞地と市街地を誤判定したり、市街地と山間路を誤判定したりして、推定精度が低いという課題があった。誤判定するのは、渋滞地と市街地では走行時間比率が近い値となり、市街地と山間路では平均速度が近い値となるためである。また、横加速度を検出する必要があることから、構成が複雑化するという課題があった。そのほか、従来の走行環境推定装置においては、その小型化や、低コスト化、省資源化、使い勝手の向上等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、車両の走行環境を推定する走行環境推定装置が提供される。この走行環境推定装置は、前記車両の走行時に、所定時間の中で加速状態、減速状態、および定速状態の各々が占める時間比率を取得する時間比率取得部と;前記取得された3つの時間比率に基づいて前記走行環境を判定する判定部とを備える。
所定の期間における加速状態についての時間比率、減速状態についての時間比率、および定速状態についての各時間比率の大小関係は、走行環境の違いによって明確に異なったものとなる。このため、前記走行環境推定装置によれば、前記3つの時間比率に基づいて走行環境を判定する構成であることから、走行環境を高精度に推定することが可能となる。
(2)前記形態の走行環境推定装置において、前記判定部は、前記定速状態についての時間比率から前記加速状態についての時間比率を引いた差と、前記定速状態についての時間比率から前記減速状態についての時間比率を引いた差とに基づいて、渋滞地であるか否かの判定を行う構成としてもよい。
この構成によれば、渋滞地であることを高精度に推定することができる。
(3)前記形態の走行環境推定装置において、前記判定部は、前記加速状態についての時間比率から前記定速状態についての時間比率を引いた差と、前記加速状態についての時間比率から前記減速状態についての時間比率を引いた差とに基づいて、市街地であるか否かの判定を行う構成としてもよい。
この構成によれば、市街地であることを高精度に推定することができる。
(4)前記形態の走行環境推定装置において、前記判定部は、前記取得された3つの時間比率が略等しいときに、郊外地であると判定する構成としてもよい。
この構成によれば、郊外地であることを高精度に推定することができる。
(5)前記形態の走行環境推定装置において、所定時間における前記車両の平均速度を取得する平均車速取得部と、所定時間における停車時間の比率を取得する停車時間比率取得部とを備え、前記判定部は、前記走行環境の判定を、前記3つの時間比率に加えて、前記平均速度と前記停車時間の比率とに基づいて行う構成としてもよい。
この構成によれば、走行環境をより高精度に推定することができる。
(6)前記形態の走行環境推定装置において、前記判定部は、前記走行環境として、車両の走行地域が渋滞地、市街地、および郊外地のいずれに該当するかを判定する構成としてもよい。
この構成によれば、渋滞地、市街地、および郊外地のいずれに該当するかを高精度に推定することができる。
(7)本発明の他の形態によれば、車両の走行環境を推定する走行環境推定方法が提供される。この走行環境推定方法は、前記車両の走行時に、所定時間の中で加速状態、減速状態、および定速状態の各々が占める時間比率を取得し、前記取得された3つの時間比率に基づいて前記走行環境を判定する。
この走行環境推定方法によれば、前記(1)の走行環境推定装置と同様に、走行環境を高精度に推定することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能である。例えば、前記形態の走行環境推定装置を備える車両制御装置、前記形態の走行環境推定装置を備える車両、前記形態の走行環境推定方法の各工程に対応する機能をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての自動車の構成を示す説明図である。 ECUの構成を機能的に示す説明図である。 目標SOC推定ルーチンを示すフローチャートである。 SOC配分要求レベル算出用マップを示す説明図である。 目標SOC算出用テーブルを示す説明図である。 自動車の運転中における車速とSOCについてのタイムチャートを示す説明図である。 走行環境推定ルーチンを示すフローチャートである。 情報取得ルーチンの実行開始時と車速との関係を示すタイムチャートの説明図である。 情報取得ルーチンを示すフローチャートである。 第1記憶スタックの一例を示す説明図である。 第1記憶スタックの記憶内容の変化を示す説明図である。 第2記憶スタックの一例を示す説明図である。 渋滞地等判定ルーチンの前半部分を示すフローチャートである。 渋滞地等判定ルーチンの後半部分を示すフローチャートである。 近過去平均車速、近過去停車時間率、および遠過去停車時間率が走行環境の違いによってどのように変わるかを示す説明図である。 近過去定速走行時間率、近過去加速走行時間率、および近過去減速走行時間率が走行環境の違いによってどのように変わるかを示す説明図である。 渋滞地判定用の2次元マップデータを示す説明図である。 市街地判定用の2次元マップデータを示す説明図である。 郊外地判定用の2次元マップデータを示す説明図である。
次に、本発明の実施形態を以下の順序で説明する。
A.全体構成:
B.ECUの構成:
C.目標SOC推定部の構成:
D.走行環境の推定方法:
E.効果:
F.変形例:
A.全体構成:
図1は、本発明の一実施形態としての自動車200の構成を示す説明図である。自動車200は、アイドリングストップ機能を搭載した車両である。自動車200は、エンジン10と、自動変速機15と、ディファレンシャルギア20と、駆動輪25と、スタータ30と、オルタネータ35と、バッテリ40と、電子制御ユニット(ECU:Electrical Control Unit)50とを備えている。
エンジン10は、ガソリンや軽油などの燃料を燃焼させることによって動力を発生させる内燃機関である。エンジン10の動力は、自動変速機15に伝達されるとともに、駆動機構34を介してオルタネータ35に伝達される。エンジン10の出力は、運転者により操作されるアクセルペダル(図示せず)の踏み込み量に応じて、エンジンコントロールコンピュータ(図示せず)により変更される。
自動変速機15は、変速比の変更(いわゆるシフトチェンジ)を自動的に実行する。エンジン10の動力(回転数・トルク)は、自動変速機15によって変速され、所望の回転数・トルクとして、ディファレンシャルギア20を介して、左右の駆動輪25に伝達される。こうして、エンジン10の動力は、アクセルペダルの踏み込み量に応じて変更されつつ、自動変速機15を介して駆動輪25に伝達されて、車両(自動車200)の加速・減速が行なわれることになる。
オルタネータ35にエンジン10の動力を伝達する駆動機構34は、本実施形態では、ベルトドライブの構成を採用している。オルタネータ35は、エンジン10の動力の一部を用いて発電を行なう。オルタネータ35は、発電機の一種である。発電された電力は、インバータ(図示せず)を介してバッテリ40の充電に用いられる。本明細書では、オルタネータ35を用いたエンジン10の動力による発電を「燃料発電」と呼ぶ。
バッテリ40は、電圧14Vの直流電源としての鉛蓄電池であり、エンジン本体以外に設けられた周辺機器に電力を供給する。本明細書では、エンジン本体以外に設けられた周辺機器であって、バッテリ40の電力を用いて動作する機器を、「補機」と呼ぶ。また、補機の集まりを、「補機類」と呼ぶ。自動車200は、補機類70として、ヘッドライト72、空調装置(A/C)74等を備える。
スタータ30は、バッテリ40から供給される電力によってエンジン10を始動させるセルモータである。通常は、停止している自動車の運転を開始する際に、運転者がイグニッションスイッチ(図示せず)を操作すると、スタータ30が起動し、エンジン10が始動する。このスタータ30は、以下で説明するように、アイドリングストップ状態からエンジン10を再始動させる場合にも利用される。本明細書では、「アイドリングストップ状態」とは、アイドリングストップ制御による停止状態をいう。
ECU50は、コンピュータプログラムを実行するCPU52、コンピュータプログラム等を記憶するROM54、一時的にデータを記憶するRAM56、各種センサやアクチュエータ等に接続される入出力ポート58等を備える。入出力ポート58に接続されるセンサとしては、駆動輪25の回転速度を検出する車輪速センサ82、ブレーキペダル(図示せず)の踏み込みの有無を検出するブレーキペダルセンサ84、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量をアクセル開度として検出するアクセル開度センサ86、バッテリ40の充放電電流を検出するバッテリ電流センサ88、およびオルタネータ35の出力電流を検出するオルタネータ電流センサ89等が設けられている。アクチュエータとしては、スタータ30やオルタネータ35等が該当する。ECU50は、バッテリ40から電力の供給を受けている。
ECU50は、前記各種のセンサやエンジンコントロールコンピュータ(図示せず)からの信号をもとに、スタータ30やオルタネータ35を制御することによって、エンジン停止と再始動を制御(アイドリングストップ制御)するとともにバッテリ40のSOCを制御する。なお、ECU50に備えられるRAM56には、後述する第1ないし第6の記憶スタックS1〜S6を備える。
B.ECUの構成:
図2は、ECU50の構成を機能的に示す説明図である。図示するように、ECU50は、アイドリングストップ制御部90と、SOC制御部100とを備える。アイドリングストップ制御部90およびSOC制御部100は、実際は、ECU50に備えられたCPU52が、ROM54に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで実現する機能を示す。
アイドリングストップ制御部90は、車輪速センサ82で検出された車輪速Vhとアクセル開度センサ86で検出されたアクセル開度Tpとを取得し、エンジン10を停止/再始動させる指示Ssを出力する。停止/再始動指示Ssは、スタータ30に出力されるエンジン再始動の指示と、エンジン10の燃料供給系(図示せず)に出力される燃料カットの指示とを含む。詳しくは、アイドリングストップ制御部90は、車輪速Vhが低下して所定速度(例えば10km/h)未満となったときに、エンジン停止条件が成立したとして燃料カットの指示を燃料供給系に出力し、その後、アクセル開度Tpからアクセルペダルが踏み込まれたことが検出されたときに、エンジン再始動条件が成立したとしてエンジン再始動の指示をスタータ30に出力する。
すなわち、アイドリングストップ制御部90は、エンジン停止条件が成立したときにエンジン10を停止させ、前記停止後においてエンジン再始動条件が成立したときにエンジン10を再始動させる。前記エンジン停止条件およびエンジン再始動条件は、前述したものに限らない。例えば、車輪速Vhが完全に0km/hとなることをエンジン停止条件とすることもできるし、ブレーキペダルから足が離れたことをエンジン再始動条件とすることもできる。
SOC制御部100は、目標SOC推定部110と、バッテリSOC算出部120と、フィードバック制御部130とを備える。目標SOC推定部110は、車両の走行時(例えば、車輪速Vh>0km/hの時)に、アイドリングストップ制御によるエンジン停止から再始動までの期間(以下、「ストップアンドスタート期間」と呼ぶ)において使用すると予想されるSOCを、目標SOC(以下、「目標SOC値」とも呼ぶ)C1として推定するもので、詳しい構成についてはC節で説明する。なお、「SOC」は、バッテリに残存している電気量を、バッテリを満充電したときに蓄えられる電気量で除した値として定義される。
バッテリSOC算出部120は、バッテリ電流センサ88によって検出されたバッテリ40の充放電電流(「バッテリ電流」と呼ぶ)Abに基づいて、バッテリ40の現在のSOC(以下、「現在SOC値」と呼ぶ)C2を算出する。詳しくは、バッテリ40の充電電流をプラス値とし、バッテリ40の放電電流をマイナス値として充放電電流Abを積算することで、現在SOC値C2を算出する。なお、SOC検出部は、バッテリ電流センサ88によって検出されたバッテリ電流に基づいて算出するものに限る必要はなく、バッテリ電解液比重センサ、セル電圧センサ、バッテリ端子電圧センサ等に基づいて求める構成としてもよい。さらに、SOC検出部は、バッテリに残存している電気量を検出する構成に限る必要もなく、例えば充電可能量等の他のパラメータで蓄電状態を検出するものとすることもできる。
フィードバック制御部130は、車両の走行時に、目標SOC値C1から現在SOC値C2を差し引いた差分値を求め、その差分値を値0にフィードバック制御で一致させる電圧指示値Svを求める。その電圧指示値Svはオルタネータ35の発電量を指示するもので、オルタネータ35に送られる。この結果、燃料発電によって現在SOC値C2が目標SOC値C1に制御される。
SOC制御部100には、図示はしないが、上記以外に、「バッテリ制御」と呼ばれる機能と、「充電制御」と呼ばれる機能が設けられている。バッテリ制御について説明する。バッテリ、特に本実施形態の鉛バッテリは、長寿命化の要請から、使用可能なSOC範囲(運用するSOC範囲)が予め定められている。このため、このSOC範囲の下限値(例えば60%)をバッテリ40のSOCが下回るときにエンジン10の動力を増大してSOCを前記SOC範囲内とし、SOC範囲の上限値(例えば90%)をSOCが上回るときにSOCを消費して前記SOC範囲内とする「バッテリ制御」が行われる。アイドリングストップ制御によるエンジンの停止時においてもSOCが下限値を下回ると、エンジンが始動して燃料発電によってSOCを前記SOC範囲内とする。
「充電制御」は、通常走行中に燃料発電によるバッテリへの充電を抑えることで燃料消費量を節約し、減速走行中に回生発電によりバッテリへの充電を行なう制御処理である。充電制御については周知の構成であることから、詳しく説明しないが、概ね次の処理を行う。充電制御においては、通常走行時におけるフィードバック制御部130によるフィードバック制御を、目標SOC値C1が現在SOC値C2を上回るときに実行し、通常走行時に目標SOC値C1が現在SOC値C2以下であるときには、所定の発電カット電圧をオルタネータ35への電圧指示値Svとする。この構成により、通常走行時における充電を抑制し燃料消費量を節約することができる。なお、「通常走行」とは、車速が0km/hである「停車」、および前記回生発電が行われる「減速走行」のいずれにも該当しない自動車200の状態である。
C.目標SOC推定部の構成:
目標SOC推定部110は、走行環境予測部112と、自車両状態予測部114と、SOC配分要求レベル算出部116と、目標SOC算出部118とを備える。
走行環境予測部112は車両の走行環境を予測する。本実施形態では、「走行環境」とは、今後(現在以後)の車両の走行地域が渋滞地、市街地、郊外地の内のいずれに該当するかの区別である。走行環境予測部112は、車輪速センサ82によって検出された車輪速Vhに基づいて、現在までの走行環境が渋滞地、市街地、郊外地の内のいずれであるかを推定し、その推定結果を今後(現在以後)の走行地域の走行環境区分P1として(予測結果として)出力する。走行環境区分P1は、渋滞地の場合に値2を、市街地の場合に値1を、郊外地の場合に値0を取り得る。上記渋滞地等の推定の詳しい方法については、D節で説明する。
自車両状態予測部114は、自動車200の状態(自車両状態)を予測する。ここでいう「自車両状態」とは、自動車200が今後どの程度SOCを消費するかを表すパラメータである。詳しくは、自車両状態予測部114は、バッテリ電流センサ88によって検出されたバッテリ電流Abと、オルタネータ電流センサ89によって検出されたオルタネータ電流Aaとに基づいて、補機類70で費やす電力量を算出し、その電力量を自車両状態P2として出力する。補機類70で費やす電力量が大きいときにはSOCを消費する速度は早いことから、本実施形態では、自車両状態予測部114は、補機類70で費やす電力量を自車両状態P2として求める。
なお、自車両状態P2を、補機類70で費やす電力量に基づいて求めていたが、これに限られない。例えば、空調装置(A/C)の消費電力と対応関係がある空調情報(例えば、目標温度と車内温度との差)や、エンジン水温と周囲温度との差などのエンジンの暖機状況を示す情報等に基づいて求める構成とすることができる。なお、補機類70で費やす電力量や空調情報や暖機状況情報等の中から選択した1つのパラメータに基づいて自車両状態P2を求める構成に限る必要もなく、2つ以上のパラメータに基づいて自車両状態P2を求める構成としてもよい。2つ以上のパラメータを採用する場合、各パラメータに個別の重み付け指数を掛けて自車両状態P2を求める構成とすることが好ましい。
さらに、前述した各例は、現在検出されるセンサ信号によって補機類の現在の動作状況を求め、その現在の動作状況を今後の自車両状態と見なすものであったが、これに替えて、上記のように求めた現在の動作状況から動作状況が変化する兆候を捕らえることで、今後の自車両状態を予測する構成としてもよい。
前記構成の走行環境予測部112および自車両状態予測部114は、自動車200の運転が開始された以後、常にその予測を行っている。各部122〜124は、実際は、ECU50に備えられたCPU52が、ROM54に記憶されたコンピュータプログラムを実行することで実現する。走行環境予測部112によって算出した走行環境区分P1と、自車両状態予測部114によって算出した自車両状態P2とは、SOC配分要求レベル算出部116に送られる。
SOC配分要求レベル算出部116は走行環境区分P1および自車両状態P2に基づいてSOC配分要求レベルP3を算出し、目標SOC算出部118はSOC配分要求レベルP3に基づいて目標SOC値C1を算出する。以下、SOC配分要求レベル算出部116および目標SOC算出部118の内容を、以下に詳述する。
図3は、目標SOC推定ルーチンを示すフローチャートである。この目標SOC推定ルーチンは、車両の走行時に所定時間(例えば、60sec)毎に繰り返し実行される。すなわち、目標SOC推定ルーチンは、アイドリングストップ制御によるエンジン10の停止時には実行されない。図示するように、処理が開始されると、ECU50のCPU52は、走行環境予測部112(図2)によって求められた走行環境区分P1を取得する(ステップS100)とともに、自車両状態予測部114(図2)によって求められた自車両状態P2を取得する(ステップS200)。
ステップS200の実行後、CPU52は、SOC配分要求レベル算出用マップMPを用いて、走行環境区分P1と自車両状態P2に基づいてSOC配分要求レベルを算出する処理を行う(ステップS300)。バッテリには、先に説明したように、使用可能なSOC範囲がバッテリの種類毎に定められている。本実施形態では、使用可能SOC範囲をアイドリングストップ用と充電制御用とに配分することを図っており、「SOC配分要求レベル」は前記配分のレベルを指定するパラメータである。
図4は、SOC配分要求レベル算出用マップMPを示す説明図である。図示するように、SOC配分要求レベル算出用マップMPは、横軸に走行環境区分P1をとり、縦軸に自車両状態P2をとり、横軸の値と縦軸の値とに対応するSOC配分要求レベルP3をマッピングしたマップデータである。走行環境区分P1と、自車両状態P2と、SOC配分要求レベルP3との関係を、予め実験的にあるいはシミュレーションにより求めることで、SOC配分要求レベル算出用マップMPは作成されており、ROM54に記憶している。ステップS300では、ROM54からSOC配分要求レベル算出用マップMPを呼び出し、そのマップMPを参照して、ステップS100で求めた走行環境区分P1とステップS200で求めた自車両状態P2とに対応するSOC配分要求レベルP3を取得する。図示の例では、SOC配分要求レベルP3としてA、B、Cの3つの値が用意されている。各値は、C、B、Aの順に高い。すなわち、C>B>Aとなっている。走行環境区分P1が高いほど、SOC配分要求レベルP3は高い値となる。また、自車両状態P2が高いほど、SOC配分要求レベルP3は高い値となる。なお、SOC配分要求レベルP3を3段階としたのは、あくまでも一例であり、2段階であってもよいし、4以上の数の段階としてもよい。
図3に戻って、ステップS300の実行後、CPU52は、目標SOC算出用テーブルTBを用いて、SOC配分要求レベルP3に基づいて目標SOC値C1を算出する処理を行う(ステップS400)。
図5は、目標SOC算出用テーブルTBを示す説明図である。図示するように、目標SOC算出用テーブルTBは、横軸にSOC配分要求レベルP3をとり、縦軸に目標SOC値C1をとり、直線LでSOC配分要求レベルP3と目標SOC値C1の関係を示している。このSOC配分要求レベルP3と目標SOC値C1の関係を、予め実験的にあるいはシミュレーションにより求めることで、目標SOC算出用テーブルTBは作成されており、ROM54に記憶している。ステップS400は、ROM54から目標SOC算出用テーブルTBを呼び出し、そのテーブルTBを参照して、ステップS300で算出したSOC配分要求レベルP3に対応する目標SOC値C1を取得する。
図示するように、直線Lで示される目標SOC値C1は、バッテリ40の使用可能SOC範囲W内に設定される値であり、その使用可能SOC範囲Wを充電制御用容量とアイドリングストップ用容量とに配分したときの配分率を示す。換言すれば、バッテリ40の使用可能SOC範囲Wに対して、アイドリングストップ用容量の領域が下側に、充電制御用容量の領域が上側にそれぞれ設定されており、両領域の境が目標SOC値C1となっている。また、使用可能SOC範囲Wの下限値にアイドリングストップ用容量を加えた水準が目標SOC値C1として設定されているとも言える。
充電制御用容量は、前述した充電制御による燃料発電の抑制によって必要となる電池容量である。アイドリングストップ用容量は、今後のストップアンドスタート期間において使用されると予想される容量である。本実施形態では、アイドリングストップ用容量は、予想される最大の大きさに定められている。SOC配分要求レベルP3が高い値になるほど、アイドリングストップ用容量は大きくなっている。直線Lよりも上側にSOCを制御したとき、そのSOCに対応する使用可能SOC範囲内の残存容量がアイドリングストップ用容量を上回ることからアイドリングストップ制御を完全に実施できるといえるが、その上回る分だけ余剰である。このため、直線Lで示される目標SOC値C1は、今後アイドリングストップ制御を完全に実施でき、かつSOC貯蔵のための発電量を最小にできるSOCを示しているといえる。
目標SOC値C1は、直線Lに示すように、SOC配分要求レベルP3の上昇に従ってリニアに増大するものであったが、これに限られない。例えば、SOC配分要求レベルP3が所定値以下のときにはSOC配分要求レベルP3の上昇に従ってリニアに増大し、SOC配分要求レベルP3が所定値を上回るときには一定値を維持するように、目標SOC値C1を定めた構成としてもよい。この構成は、使用可能SOC範囲が比較的小さいバッテリの場合に有効である。さらに、目標SOC値C1の変化を直線で示す構成に換えて、曲線で示す構成とすることもできる。
図3に戻って、ステップS400の実行後、CPU52は、ステップS400で算出した目標SOC値C1をフィードバック制御部130に出力し(ステップS500)、その後、目標SOC推定ルーチンを一旦終了する。フィードバック制御部130(図2)では、現在SOC値C2が前記算出された目標SOC値C1に制御される。現在SOC値C2は、バッテリ40の使用可能SOC範囲における残存容量を指し示すが、上記制御の結果、車両走行中に、残存容量はアイドリングストップ用容量を下回ることを回避することができる。すなわち、図5において、現在SOC値が充電制御用容量の領域に位置するとき、すなわち、前記残存容量がアイドリングストップ用容量を上回るときに、充電制御がなされて燃料発電によるバッテリ40への充電が抑えられている。そして、SOCが低下してアイドリングストップ用容量を下回ろうとするとき、燃料発電によって、直線Lで示される目標SOC値C1にSOCは制御されることで、前記アイドリングストップ用容量を下回ろうとすることが回避される。
図6は、自動車200の運転中における車速とバッテリ40のSOC(現在SOC値C2)についてのタイムチャートを示す説明図である。タイムチャートは、縦軸に車速とSOCをとり、横軸に時間をとったものである。自動車200の運転が開始され、時刻t0において自動車200が発進すると、車速は次第に増し、通常走行に至る。その後、時刻t1において、車両が減速状態に移行する。この時刻t0から時刻t1までのt0−t1期間においては、実線に示すように、SOCは徐々に低下する。この実線は従来例についてのもので、本実施形態では2点鎖線のように変化する。これについては後述する。
時刻t1の後、時刻t2において車両は停止する。t1−t2の期間では、減速による回生発電がなされ、実線に示すようにSOCは徐々に上昇する。時刻t2(厳密に言えばエンジン停止条件が成立したとき)から車速が立ち上がる時刻t3までの期間がストップアンドスタート期間SSTであり、エンジン10は停止されている。ストップアンドスタート期間SSTでは、補機類による電力消費によってSOCは徐々に下降する。従来例では、実線に示すように、この停止の最中にSOCが下限値SLに達すると(時刻tb)、バッテリ制御によってエンジン10は再始動することになる。再始動後、実線に示すように、エンジン10の動力により発電されSOCは増大する。
本実施形態では、通常走行時にSOCが低下して、バッテリ40の使用可能SOC範囲における残存容量がアイドリングストップ用容量を下回ったときに(時刻ta)、燃料発電によってSOCが増大される。図中2点鎖線に示すようにta−t2期間においてSOCは増大する。この増大は、今後のストップアンドスタート期間に使用すると予想される最大の電池容量を考慮したものであることから、ストップアンドスタート期間t2−t3においてSOCが低下しても、SOCは下限値SLに至ることがない。なお、「今後のストップアンドスタート期間」とは、図示の一つのストップアンドスタート期間SSTに限るものではなく、所定の期間において複数のストップアンドスタート期間があれば、それらストップアンドスタート期間の全部である。したがって、本実施形態では、従来例のように、ストップアンドスタート期間t2−t3において、SOCが下限値に達してエンジン10が再始動されることがない。
D.走行環境の推定方法:
図7は、走行環境推定ルーチンを示すフローチャートである。ECU50のCPU52により走行環境推定ルーチンを実行することで、車両の走行地域が渋滞地、市街地、郊外地のいずれに該当するかが推定(判定)される。この走行環境推定ルーチンを実行することで実現される機能は、走行環境予測部112(図2)に含まれる。
図7に示すように、処理が開始されると、ECU50のCPU52は、まず、キー始動がなされたか否かの判定を行う(ステップS610)。「キー始動」とは、運転者によるイグニッションキー(図示せず)の操作を受けてエンジンを始動することである。ステップS610でキー始動がなされていないと判定されると、ステップS610の処理を繰り返し、キー始動がなされるのを待つ。キー始動がなされると、CPU52は、後述する記憶スタックや変数をクリアする初期化処理を実行する(ステップS620)。なお、変数の一つに後述する走行環境区分P1があるが、この走行環境区分P1も郊外を示す値0にクリアされる。
その後、CPU52は、車輪速センサ82によって検出された車輪速Vhを車速Vとし、その車速Vが所定速度V0(例えば、15km/h)を上回るか否かを判定する(ステップS630)。ここで、車速VがV0以下である場合に、CPU52は、車速VがV0を上回るのを待って、ステップS640に処理を進める。なお、車速Vは、車輪速センサ82の検出値を用いる構成に換えて、車速センサ(図示せず)の検出値を用いる構成等とすることもできる。ステップS640では、CPU52は、後述する関連情報取得ルーチンの実行を開始する。
図8は、情報取得ルーチンの実行開始時と車速Vとの関係を示すタイムチャートの説明図である。タイムチャートの横軸は時間tを示し、縦軸は車速Vを示す。図示するように、時刻t1でキー始動があると、キー始動から所定の期間、触媒暖機等を理由に車速は0km/hである。その後、車速Vは立ち上がり、所定速度V0に達すると、その達した時刻t2に、情報取得ルーチンの実行を開始する。このように構成したのは、キー始動時から所定速度V0に達するまでの期間(t1−t2)を、情報取得ルーチンによって取得する情報の一つである停止時間としてカウントしないためである。
図7に戻って、ステップS640の実行後、CPU52は、車速VがV0を上回ってから開始制限時間(後述するTL)を経過したか否かを判定し(ステップS650)、開始制限時間TLを経過するのを待って、CPU52は、後述する渋滞地等判定ルーチンを実行する(ステップS660)。ステップS660の実行後、運転者によってイグニッションキーをオフに切り換える操作がなされた否かを判定し(ステップS670)、そのオフ操作がなされるまで、ステップS660の処理を繰り返し実行する。オフ操作がなされると、CPU52は、この走行環境推定ルーチンを終了する。
図9は、ステップS640で実行が開始された情報取得ルーチンを示すフローチャートである。この情報取得ルーチンでは、走行環境を推定するために必要となる各種の情報が取得され、記憶スタックに格納(記録)される。これらの情報としては、平均車速、停車時間、定速走行時間、加速走行時間、減速走行時間が含まれる。車両の状態は、主に、停止状態と走行状態とに別れる。走行状態は、加速状態、減速状態、定速状態の3つに別れる。このために、平均車速に加えて、前記4つの状態(停止状態、加速状態、減速状態、定速状態)のそれぞれに対応した状態別の時間が、記憶スタックに格納される。以下、詳しく説明する。
図示するように、処理が開始されると、CPU52は、まず、過去10分間の停車時間を取得する処理を行う(ステップS710)。詳しくは、第1周期Xで、第1周期Xの期間における停車時間を算出し、その算出した停車時間を第1記憶スタックS1に格納する処理を、繰り返し実行することで、過去10分間の停車時間を取得する。第1周期Xは60[sec]である。
図10は、第1記憶スタックS1の一例を示す説明図である。図示するように、第1記憶スタックS1は、10個のスタック要素M(1)、M(2)、〜、M(10)により構成される。なお、第1記憶スタックS1は、RAM56に用意される(図1参照)。ステップS710では、CPU52は、60秒ごとに、その60秒間における停車時間を求め、その求めた結果を第1記憶スタックS1に備えられたスタック要素M(n)に順次格納する。nは1〜10までの変数で、格納されるスタック要素M(n)はM(1)からM(10)に向かって順次移動する。停車時間の算出は、車輪速センサ82によって検出された車輪速Vhに基づいて車両が停止(Vh=0km/h)しているかを判定し、その停止している時間を、前記第1周期Xの期間にわたって計測することによって求める。
すなわち、ステップS710では、CPU52は、60秒の期間における停車時間を、60秒の周期で順次求め、その求めた停車時間をスタック要素M(1)からM(10)に1つずつ順に格納する。図示の例で言えば、60秒経過時に20秒という停車時間がスタック要素M(1)に格納され、120秒経過時に0秒という停車時間がスタック要素M(2)に格納され、180秒経過時に60秒という停車時間がスタック要素M(3)に格納される。このように、60秒周期で、停車時間が順次格納される。なお、図11に示すように、最後のスタック要素M(10)まで停車時間が埋まった場合、すなわち合計で10分(600秒)間を経過した場合には、次の周期で求められた停車時間ptは、最初のスタック要素M(1)に格納される。この時、スタック要素M(2)〜M(10)はそれまでに格納された値が保持される。次の周期で求められた停車時間(図示せず)は、2番目のスタック要素M(2)に格納される。このように、全てのスタック要素M(10)が詰まった場合には、先頭に戻って、先頭から一つずつ順に更新されていく。この結果、ステップS710では、過去10分間における、60秒ごとの停車時間が取得されることになる。なお、過去10分間というのは、これまで説明してきたように、車両が停止状態にあろうと走行状態にあろうとカウントされる時間である。
前述した車両が停止しているかの判定は、車輪速センサ82の検出値を用いる構成に換えて、車速センサ(図示せず)の検出値を用いる構成等とすることもできる。
図9に戻って、続いて、過去15分間の停車時間を取得する処理を行う(ステップS720)。詳しくは、第2周期Yで、第2周期Yの期間における停車時間を算出し、その算出した停車時間を第2記憶スタックS2に格納する処理を、繰り返し実行することで、過去15分間の停車時間を取得する。第2周期Yは90[sec]である。なお、このステップS720の処理は、図示ではステップS710に続く処理として示したが、これは図示の都合に基づくもので実際は、前述したステップS710の処理と同様に、この情報取得ルーチンの処理開始後、ただちに実行される。すなわち、ステップS710の処理とステップS720の処理は、タイムシェアリングにより並列に実行される。
図12は、第2記憶スタックS2の一例を示す説明図である。図示するように、第2記憶スタックS2は、10個のスタック要素N(1)、N(2)、〜、N(10)により構成される。なお、第2記憶スタックS2は、RAM56に用意される(図1参照)。ステップS720では、CPU52は、90秒ごとに、その90秒間における停車時間を求め、その求めた結果を第2記憶スタックS2に備えられたスタック要素N(n)に順次格納される。nは1〜10までの変数で、格納されるスタック要素N(n)はN(1)からN(10)に向かって順次移動する。停車時間の算出は、前述したように、車輪速センサ82によって検出された車輪速Vhに基づいて車両の停止を検知して、その停止している時間を、前記第2周期Yの期間にわたって計測することによって求める。
すなわち、ステップS720では、CPU52は、90秒の期間における停車時間を、90秒の周期で順次求め、その求めた停車時間をスタック要素N(1)からN(10)に1つずつ順に格納する。図示の例で言えば、90秒経過時に20秒という停車時間がスタック要素N(1)に格納され、180秒経過時に0秒という停車時間がスタック要素N(2)に格納され、270秒経過時に0秒という停車時間がスタック要素N(3)に格納される。このように、90秒周期で、停車時間が順次格納される。なお、最後のスタック要素N(10)まで停車時間が埋まった場合、すなわち合計時間である15分(900秒)間を経過した場合には、先頭に戻って先頭から一つずつ順に更新されていくことは、第1記憶スタックS1と同様である。この結果、ステップS720では、過去15分間における、90秒ごとの停車時間が取得されることになる。なお、過去15分間というのは、これまで説明してきたように、車両が停止状態にあろうと走行状態にあろうとカウントされる時間である。
図9に戻って、ステップS720の実行後、CPU52は、過去10分間の定速走行時間を取得する処理を行う(ステップS730)。この処理は、ステップS710の処理において、「停車時間」を「定速走行時間」に換えたものである。すなわち、ステップS730では、CPU52は、第1周期X(60秒)の期間における定速走行時間を繰り返し求め、その求めた定速走行時間を、図10と同じスタック構造の第3記憶スタックS3(図1)に順次格納する処理を行う。定速走行時間の算出は、車輪速センサ82によって検出された車輪速Vhに基づいて車両が定速状態にあるか否かを判定し、定速状態にある時間を、第1周期Xの期間にわたって計測することによって求める。なお、第1周期Xの期間は、車両が走行状態である必要があり、第1周期Xの期間の途中で、車両が停止状態となったとき(車速V=0km/h)には、その期間については、定速走行時間の計測を中止し、第3記憶スタックS3のスタック要素への格納は行わないようにする。この結果、車両の走行時の過去10分間における、60秒ごとの定速走行時間が取得されることになる。
続いて、CPU52は、過去10分間の加速走行時間を取得する処理を行う(ステップS740)。この処理は、ステップS710の処理において、「停止時間」を「加速走行時間」に換えたものである。すなわち、ステップS740では、CPU52は、第1周期X(60秒)の期間における加速走行時間を繰り返し求め、その求めた加速走行時間を、図10と同じスタック構造の第4記憶スタックS4(図1)に順次格納する処理を行う。加速走行時間の算出は、車輪速センサ82によって検出された車輪速Vhに基づいて車両が加速状態にあるか否かを判定し、加速状態にある時間を、第1周期Xの期間にわたって計測することによって求める。なお、第1周期Xの期間の途中で、車両が停止状態となったとき(車速V=0km/h)には、その期間については、加速走行時間の計測を中止し、第4記憶スタックS4のスタック要素への格納は行わないようにする。この結果、車両の走行時の過去10分間における、60秒ごとの加速走行時間が取得されることになる。
続いて、CPU52は、過去10分間の減速走行時間を取得する処理を行う(ステップS750)。この処理は、ステップS710の処理において、「停止時間」を「減速走行時間」に換えたものである。すなわち、ステップS750では、CPU52は、第1周期X(60秒)の期間における減速走行時間を繰り返し求め、その求めた減速走行時間を、図10と同じスタック構造の第5記憶スタックS5(図1)に順次格納する処理を行う。減速走行時間の算出は、車輪速センサ82によって検出された車輪速Vhに基づいて車両が減速状態にあるか否かを判定し、減速状態にある時間を、第1周期Xの期間にわたって計測することによって求める。なお、第1周期Xの期間の途中で、車両が停止状態となったとき(車速V=0km/h)には、その期間については、減速走行時間の計測を中止し、第5記憶スタックS5のスタック要素への格納は行わないようにする。この結果、車両の走行時の過去10分間における、60秒ごとの減速走行時間が取得されることになる。
続いて、CPU52は、過去10分間の平均車速を取得する処理を行う(ステップS760)。この処理は、ステップS710の処理において、「停止時間」を「平均車速」に換えたものである。すなわち、ステップS760では、CPU52は、第1周期X(60秒)の期間における平均車速を繰り返し求め、その求めた平均車速を、図10と同じスタック構造の第6記憶スタックS6(図1)に順次格納する処理を行う。平均車速は、車輪速センサ82によって検出される車輪速Vhを車速Vとし、その車速Vの第1周期Xの期間における平均値である。この結果、過去10分間における、60秒ごとの平均車速が取得されることになる。なお、過去10分間というのは、車両が停止状態にあろうと走行状態にあろうとカウントされる時間である。ステップS760の実行後、「リターン」に抜けて、この情報取得ルーチンを一旦終了する。
なお、ステップS730ないしS760の各処理は、図示ではこの順に実行される処理として示したが、これは図示の都合に基づくもので実際は、前述したステップS710の処理と同様に、この情報取得ルーチンの処理開始後、ただちに実行される。すなわち、ステップS710ないしS760の各処理は、タイムシェアリングにより並列に実行される。
図13および図14は、ステップS660(図7)で実行される渋滞地等判定ルーチンを示すフローチャートである。この渋滞地等判定ルーチンは、情報取得ルーチン(図9)によって第1ないし第6の記憶スタックS1〜S6に記憶されている各種情報に基づいて、渋滞地、市街地、郊外地のうちのいずれに該当するかを判定するものである。
図示するように、処理が開始されると、CPU52は、まず、情報取得ルーチン(図9)によって第1ないし第6記憶スタックS1〜S6に記憶されている各種情報に基づいて、近過去停車時間率RSN、遠過去停車時間率RSF、近過去定速走行時間率RDC、近過去加速走行時間率RDA、近過去減速走行時間率RDD、および近過去平均車速VAを算出する処理を行う(ステップS810)。「近過去」、「遠過去」とは、現在から遡る時間の短い、長いを示すものであり、本実施例では、「近過去」は現在からの過去10分間を示し、「遠過去」は現在からの過去15分間を示す。
まず、第1記憶スタックS1に記憶されている、過去10分間における、60秒ごとの停車時間に基づいて、近過去停車時間率RSNを算出する。詳しくは、第1記憶スタックS1のスタック要素M(1)〜M(10)に格納されている各値の合計値を求め、第1記憶スタックS1を埋めるに要する時間である600秒で前記合計値を割って、その商を短期間停車時間率RSとする。
また、第2記憶スタックS2に記憶されている、過去15分間における、90秒ごとの停車時間に基づいて、遠過去停車時間率RSFを算出する。詳しくは、第2記憶スタックS2のスタック要素N(1)〜N(10)に格納されている各値の合計値を求め、第2記憶スタックS2を埋めるに要する時間である900秒で前記合計値を割って、その商を遠過去停車時間率RSFとする。
また、第3記憶スタックS3に記憶されている、過去10分間における、60秒ごとの定速走行時間に基づいて、近過去定速走行時間率RDCを算出する。詳しくは、第3記憶スタックS3の各スタック要素に格納されている各値の合計値を求め、第3記憶スタックS3を埋めるに要する時間である600秒で前記合計値を割って、その商を近過去定速走行時間率RDCとする。
また、第4記憶スタックS4に記憶されている、過去10分間における、60秒ごとの加速走行時間に基づいて、近過去加速走行時間率RDAを算出する。詳しくは、第4記憶スタックS4の各スタック要素に格納されている各値の合計値を求め、第4記憶スタックS4を埋めるに要する時間である600秒で前記合計値を割って、その商を近過去加速走行時間率RDAとする。
また、第5記憶スタックS5に記憶されている、過去10分間における、60秒ごとの減速走行時間に基づいて、近過去減速走行時間率RDDを算出する。詳しくは、第5記憶スタックS5の各スタック要素に格納されている各値の合計値を求め、第5記憶スタックS5を埋めるに要する時間である600秒で前記合計値を割って、その商を近過去減速走行時間率RDDとする。
また、第6記憶スタックS6に記憶されている、過去10分間における、60秒ごとの平均車速に基づいて、近過去平均車速VAを算出する。詳しくは、第6記憶スタックS6の各スタック要素に格納されている各値の合計値を求め、第6記憶スタックS6を埋めるに要する時間である600秒で前記合計値を割って、その商を近過去平均車速VAとする。
上記のようにして求められた近過去定速走行時間率RDC、近過去減速走行時間率RDD、および近過去平均車速VAは、車両の走行時における過去10分間の中での加速状態、減速状態、および定速状態の各々が占める時間比率となる。したがって、図9におけるステップS730ないしS750の処理と、ステップS810における、近過去定速走行時間率RDC、近過去加速走行時間率RDA、近過去減速走行時間率RDDを算出する処理が、[発明の概要]の欄に記載の「時間比率取得部」に相当する。近過去停車時間率RSN、遠過去停車時間率RSF、近過去定速走行時間率RDC、近過去加速走行時間率RDA、近過去減速走行時間率RDD、および近過去平均車速VAをまとめて、以下「データセット」と呼ぶ。この渋滞等判定ルーチンによれば、データセットに基づいて、最終的には、走行環境、すなわち、渋滞地、市街地、郊外地のうちのいずれであるかの判定がなされるが、この判定の手法は、データセットと走行環境との間の以下の相関を考慮して導かれたものである。
図15は、近過去平均車速VA、近過去停車時間率RSN、および遠過去停車時間率RSFが走行環境の違いによってどのように変わるかを示す表である。表中の値は、実際に車両を渋滞地、市街地、郊外地で走らせて計測することで得られたものである。近過去平均車速VAについては、市街地、郊外地ともに「20km/h以上」と同じであり、渋滞地は異なり「20km/h未満」である。近過去停車時間率RSNについては、渋滞地、市街地ともに「30%以上」と同じであり、郊外地は異なり「40%未満」である。遠過去停車時間率RSFについては、渋滞地、市街地ともに「35%以上」と同じであり、郊外地は異なり「35%未満」である。
図16は、近過去定速走行時間率RDC、近過去加速走行時間率RDA、および近過去減速走行時間率RDDが、走行環境の違いによってどのように変わるかを示す説明図である。図中の値は、実際に車両を渋滞地、市街地、郊外地で走らせて計測することで得られたものである。なお、近過去定速走行時間率、近過去加速走行時間率、近過去減速走行時間率は、「近過去」の文字を省略して、定速走行時間率、加速走行時間率、去減速走行時間率とも呼ぶ。図16(a)に示すように、渋滞地においては、加速走行時間率RDAと減速走行時間率RDDはほぼ同じ値であり、両値より定速走行時間率RDCは大きい。詳細には、定速走行時間率RDCから加速走行時間率RDAを引いた値は10%より大きく、定速走行時間率RDCから減速走行時間率RDDを引いた値は10%より大きい。これは、渋滞地では、定速でじりじりと走行することが多く、加速状態、減速状態は等しく発生するためであると考えられる。
また、図16(b)に示すように、市街地においては、加速走行時間率RDA>定速走行時間率RDC>減速走行時間率RDDとなっている。詳細には、加速走行時間率RDAから定速走行時間率RDCを引いた値は5%より大きく、加速走行時間率RDAから減速走行時間率RDDを引いた値は8%より大きい。これは、市街地では、停止が多く加速する機会が増えるためであると考えられる。
また、図16(c)に示すように、郊外地においては、定速走行時間率RDCと加速走行時間率RDAと減速走行時間率RDDはほぼ同じ値である。詳細には、定速走行時間率RDCから加速走行時間率RDAを引いた値は5%より小さく、定速走行時間率RDCから減速走行時間率RDDを引いた値は5%より小さい。これは、郊外地では、思ったほど定速で走行する時間が多くなく、等しく定速走行、加速走行、減速走行を繰り返すためであると考えられる。
本実施形態では、図15および図16に示した相関を満たすか否かを数値で示すべく、「平均車速重み係数」、「近過去停車時間率重み係数」、「遠過去停車時間率重み係数」、「RDC−RDA重み係数」、「RDC−RDD重み係数」、「RDA−RDC重み係数」、「RDA−RDD重み係数」といった7つの係数が用意される。図13に示すように、ステップS810の実行後、CPU52は、渋滞池判定用の前記7つの係数のうちの5つ、すなわち、渋滞地判定用の平均車速重み係数αWV、近過去停車時間率重み係数αWSN、遠過去停車時間率重み係数αWSF、RDC−RDA重み係数αWD1、RDC−RDD重み係数αWD2を算出する(ステップS820)。この算出処理は、ROM54に予め用意された2次元マップデータを用いて行われる。
図17は、ステップS820で用いられる渋滞地判定用の2次元マップデータを示すグラフである。図17(a)は渋滞地判定用の平均車速重み係数αWVを求めるためのものである。この平均車速重み係数αWVは、近過去平均車速VAが20km/h未満であるときに値1となり、近過去平均車速VAが20km/h以上であるときに値0となる。これは、図15の表中の近過去平均車速VAについての行の内容に一致させた構成となっている。CPU52は、ステップS810で算出した近過去平均車速VAを図17(a)のグラフで示されるマップに照合することで、近過去平均車速VAに対応した平均車速重み係数αWVの値を読み出す。
図17(b)は渋滞地判定用の近過去停車時間率重み係数αWSNを求めるためのものである。この近過去停車時間率重み係数αWSNは、近過去停車時間率RSNが30%未満であるときに値0となり、近過去停車時間率RSNが40%以上であるときに値1となる。RSNが30%から40%までの範囲内にあるときには、近過去停車時間率重み係数αWSNはRSNの増加に伴って値0から値1の間で漸次大きくなる。これは、図15の表中の近過去停車時間率RSNについての行の内容に一致させた構成となっている。図15では、渋滞地は「30%以上」となっているが、30%から40%までの範囲は、市街地、郊外地であっても条件を満たすことから、この範囲内では値0から値1までの間の値をとるようにした。CPU52は、ステップS810で算出した近過去停車時間率RSNを図17(b)のグラフで示されるマップに照合することで、近過去停車時間率RSNに対応した近過去停車時間率重み係数αWSNの値を読み出す。
図17(c)は渋滞地判定用の遠過去停車時間率重み係数αWSFを求めるためのものである。この遠過去停車時間率重み係数αWSFは、遠過去停車時間率RSFが35%未満であるときに値0となり、遠過去停車時間率RSFが35%以上であるときに値1となる。これは、図15の表中の遠過去停車時間率RSFについての行の内容に一致させた構成となっている。CPU52は、ステップS810で算出した遠過去停車時間率RSFを図17(c)のグラフで示されるマップに照合することで、遠過去停車時間率RSFに対応した過去停車時間率重み係数αWSFの値を読み出す。
図17(d)は渋滞地判定用のRDC−RDA重み係数αWD1を求めるためのものである。このRDC−RDA重み係数αWD1は、近過去定速走行時間率RDCから近過去加速走行時間率RDAを引いた差D1が5%以下であるときに値0となり、差D1が10%以上であるときに値1となる。差D1が5%から10%までの範囲内にあるときには、RDC−RDA重み係数αWD1は差D1の増加に伴って値0から値1の間で漸次大きくなる。これは、図16(a)に示した「RDC−RDA>10%」との関係に一致させた構成となっている。差D1が5%から10%までの範囲で漸次大きくなるようにしたのは、図16(a)の表が統計的な数字であることから、その境界のずれを考慮したためである。CPU52は、ステップS810で算出した近過去定速走行時間率RDCと近過去加速走行時間率RDAから差D1を求め、その差D1を図17(d)のグラフで示されるマップに照合することで、差D1に対応したRDC−RDA重み係数αWD1の値を読み出す。
図17(e)は渋滞地判定用のRDC−RDD重み係数αWD2を求めるためのものである。このRDC−RDD重み係数αWD2は、近過去定速走行時間率RDCから近過去減速走行時間率RDDを引いた差D2が7%以下であるときに値0となり、差D2が10%以上であるときに値1となる。差D2が7%から10%までの範囲内にあるときには、RDC−RDD重み係数αWD2は差D2の増加に伴って値0から値1の間で漸次大きくなる。これは、図16(a)に示した「RDC−RDD>10%」との関係に一致させた構成となっている。差D2が7%から10%までの範囲で漸次大きくなるようにしたのは、図16(a)の表が統計的な数字であることから、その境界のずれを考慮したためである。CPU52は、ステップS810で算出した近過去定速走行時間率RDCと近過去減速走行時間率RDDから差D2を求め、その差D2を図17(e)のグラフで示されるマップに照合することで、差D2に対応したRDC−RDD重み係数αWD2の値を読み出す。
上記のようにして求められる渋滞地判定用のRDC−RDA重み係数αWD1と渋滞地判定用のRDC−RDD重み係数αWD2は、図16(a)に示した、定速走行時間率RDC、加速走行時間率RDA、および減速走行時間率RDDの大小関係に対する一致度を示すことになる。なお、ここでは、「大小関係」とは、単に大きいか小さいかの関係ではなく、どの程度大きいか、どの程度小さいかも含み得るものとする。以下、「大小関係」とは同様の意味である。図13に戻って、CPU52は、ステップS820の実行後、ステップS820で求められた渋滞地判定用の平均車速重み係数αWV、近過去停車時間率重み係数αWSN、遠過去停車時間率重み係数αWSF、RDC−RDA重み係数αWD1、およびRDC−RDD重み係数αWD2を合計して、その答えを渋滞地度αとして記憶する(ステップS830)。
続いて、CPU52は、市街地判定用の5つ係数、すなわち、市街地判定用の平均車速重み係数βWV、近過去停車時間率重み係数βWSN、遠過去停車時間率重み係数βWSF、RDA−RDC重み係数βWD3、RDA−RDD重み係数βWD4を算出する(ステップS840)。この算出処理は、ROM54に予め用意された2次元マップデータを用いて行われる。
図18は、ステップS860で用いられる市街地判定用の2次元マップデータを示すグラフである。図18(a)は市街地判定用の平均車速重み係数βWVを求めるためのものである。この平均車速重み係数βWVは、近過去平均車速VAが20km/h未満であるときに値0となり、近過去平均車速VAが20km/h以上であるときに値1となる。これは、図15の表中の近過去平均車速VAについての行の内容に一致させた構成となっている。CPU52は、ステップS810で算出した近過去平均車速VAを図18(a)のグラフで示されるマップに照合することで、近過去平均車速VAに対応した平均車速重み係数βWVの値を読み出す。
図18(b)は市街地判定用の近過去停車時間率重み係数βWSNを求めるためのものである。このグラフは、図17(b)に示した渋滞地判定用の近過去停車時間率重み係数αWSNを求めるグラフと同一である。CPU52は、ステップS810で算出した近過去停車時間率RSNを図18(b)のグラフで示されるマップに照合することで、近過去停車時間率RSNに対応した近過去停車時間率重み係数βWSNの値を読み出す。
図18(c)は市街地判定用の遠過去停車時間率重み係数βWSFを求めるためのものである。この遠過去停車時間率重み係数βWSFは、遠過去停車時間率RSFが35%未満であるときに値0となり、遠過去停車時間率RSFが35%以上であるときに値1となる。これは、図15の表中の遠過去停車時間率RSFについての行の内容に一致させた構成となっている。CPU52は、ステップS810で算出した遠過去停車時間率RSFを図18(c)のグラフで示されるマップに照合することで、遠過去停車時間率RSFに対応した過去停車時間率重み係数βWSFの値を読み出す。
図18(d)は市街地判定用のRDA−RDC重み係数βWD3を求めるためのものである。このRDA−RDC重み係数βWD3は、近過去加速走行時間率RDAから近過去定速走行時間率RDCを引いた差D3が4%以下であるときに値0となり、差D3が5%以上であるときに値1となる。差D3が4%から5%までの範囲内にあるときには、RDA−RDC重み係数βWD3は差D3の増加に伴って値0から値1の間で漸次大きくなる。これは、図16(b)に示した「RDA−RDC>5%」との関係に一致させた構成となっている。差D3が4%から5%までの範囲で漸次大きくなるようにしたのは、図16(b)の表が統計的な数字であることから、その境界のずれを考慮したためである。CPU52は、ステップS810で算出した近過去加速走行時間率RDAと近過去定速走行時間率RDCから差D3を求め、その差D3を図18(d)のグラフで示されるマップに照合することで、差D3に対応したRDA−RDC重み係数βWD1の値を読み出す。
図18(e)は市街地判定用のRDA−RDD重み係数βWD4を求めるためのものである。このRDA−RDD重み係数βWD4は、近過去加速走行時間率RDAから近過去減速走行時間率RDDを引いた差D4が6%以下であるときに値0となり、差D4が8%以上であるときに値1となる。差D4が6%から8%までの範囲内にあるときには、RDA−RDD重み係数βWD4は差D4の増加に伴って値0から値1の間で漸次大きくなる。これは、図16(b)に示した「RDA−RDD>8%」との関係に一致させた構成となっている。差D4が6%から8%までの範囲で漸次大きくなるようにしたのは、図16(b)の表が統計的な数字であることから、その境界のずれを考慮したためである。CPU52は、ステップS810で算出した近過去加速走行時間率RDAと近過去減速走行時間率RDDから差D4を求め、その差D4を図18(e)のグラフで示されるマップに照合することで、差D4に対応したRDA−RDD重み係数βWD4の値を読み出す。
上記のようにして求められる市街地判定用のRDA−RDC重み係数βWD3とRDA−RDD重み係数βWD4は、図16(b)に示した、定速走行時間率RDC、加速走行時間率RDA、および減速走行時間率RDDの大小関係に対する一致度を示すことになる。図13に戻って、CPU52は、ステップS840の実行後、ステップS840で求められた市街地判定用の平均車速重み係数βWV、近過去停車時間率重み係数βWSN、遠過去停車時間率重み係数βWSF、RDA−RDC重み係数βWD3、およびRDA−RDD重み係数βWD4を合計して、その答えを市街地度βとして記憶する(ステップS850)。
続いて、CPU52は、郊外地判定用の5つ係数、すなわち、郊外地判定用の平均車速重み係数βWV、近過去停車時間率重み係数βWSN、遠過去停車時間率重み係数βWSF、RDC−RDA重み係数βWD1、RDC−RDD重み係数βWD2を算出する(ステップS860)。この算出処理は、ROM54に予め用意された2次元マップデータを用いて行われる。
図19は、ステップS840で用いられる郊外地判定用の2次元マップデータを示すグラフである。図19(a)は郊外地判定用の平均車速重み係数γWVを求めるためのものである。図19(a)に示す平均車速重み係数γWVを求めるグラフは、図18(a)に示した市街地判定用の平均車速重み係数βWVを求めるグラフと同一である。CPU52は、ステップS810で算出した近過去平均車速VAを図19(a)のグラフで示されるマップに照合することで、近過去平均車速VAに対応した平均車速重み係数γWVの値を読み出す。
図19(b)は郊外地判定用の近過去停車時間率重み係数γWSNを求めるためのものである。この近過去停車時間率重み係数γWSNは、近過去停車時間率RSNが30%未満であるときに値1となり、近過去停車時間率RSNが40%以上であるときに値0となる。RSNが30%から40%までの範囲内にあるときには、近過去停車時間率重み係数γWSNはRSNの増加に伴って値1から値0の間で漸次小さくなる。これは、図15の表中の近過去停車時間率RSNについての行の内容に一致させた構成となっている。郊外は「40%未満」となっているが、30%から40%までの範囲は、渋滞地、市街地であっても条件を満たすことから、この範囲内では値1から値0までの間の値をとるようにした。CPU52は、ステップS810で算出した近過去停車時間率RSNを図19(b)のグラフで示されるマップに照合することで、近過去停車時間率RSNに対応した近過去停車時間率重み係数γWSNの値を読み出す。
図19(c)は郊外地判定用の遠過去停車時間率重み係数γWSFを求めるためのものである。この遠過去停車時間率重み係数γWSFは、遠過去停車時間率RSFが35%未満であるときに値1となり、遠過去停車時間率RSFが35%以上であるときに値0となる。これは、図15の表中の遠過去停車時間率RSFについての行の内容に一致させた構成となっている。CPU52は、ステップS810で算出した遠過去停車時間率RSFを図19(c)のグラフで示されるマップに照合することで、遠過去停車時間率RSFに対応した過去停車時間率重み係数γWSFの値を読み出す。
図19(d)は郊外地判定用のRDC−RDA重み係数γWD1を求めるためのものである。このRDC−RDA重み係数γWD1は、近過去定速走行時間率RDCから近過去加速走行時間率RDAを引いた差D1が5%未満であるときに値1となり、差D1が7%以上であるときに値0となる。差D1が5%から7%までの範囲内にあるときには、RDC−RDA重み係数γWD1は差D1の増加に伴って値1から値0の間で漸次小さくなる。これは、図16(c)に示した「RDC−RDA<5%」との関係に一致させた構成となっている。差D1が5%から7%までの範囲で漸次小さくなるようにしたのは、図16(c)の表が統計的な数字であることから、その境界のずれを考慮したためである。CPU52は、ステップS810で算出した近過去定速走行時間率RDCと近過去加速走行時間率RDAから差D1を求め、その差D1を図19(d)のグラフで示されるマップに照合することで、差D1に対応したRDC−RDA重み係数γWD1の値を読み出す。
図19(e)は郊外地判定用のRDC−RDD重み係数γWD2を求めるためのものである。このRDC−RDD重み係数γWD2は、近過去定速走行時間率RDCから近過去減速走行時間率RDDを引いた差D2が5%未満であるときに値1となり、差D2が7%以上であるときに値0となる。差D2が5%から7%までの範囲内にあるときには、RDC−RDD重み係数γWD2は差D2の増加に伴って値1から値0の間で漸次小さくなる。これは、図16(c)に示した「RDC−RDD<5%」との関係に一致させた構成となっている。差D2が5%から7%までの範囲で漸次小さくなるようにしたのは、図16(c)の表が統計的な数字であることから、その境界のずれを考慮したためである。CPU52は、ステップS810で算出した近過去定速走行時間率RDCと近過去減速走行時間率RDDから差D2を求め、その差D2を図19(e)のグラフで示されるマップに照合することで、差D2に対応したRDC−RDD重み係数γWD2の値を読み出す。
上記のようにして求められる郊外地判定用のRDC−RDA重み係数γWD1とRDC−RDD重み係数γWD2は、図16(c)に示した、定速走行時間率RDC、加速走行時間率RDA、および減速走行時間率RDDの大小関係に対する一致度を示すことになる。図13に戻って、CPU52は、ステップS860の実行後、ステップS860で求められた郊外地判定用の平均車速重み係数γWV、近過去停車時間率重み係数γWSN、遠過去停車時間率重み係数γWSF、RDC−RDA重み係数γWD1、およびRDC−RDD重み係数γWD2を合計して、その答えを郊外地度γとして記憶する(ステップS870)。
ステップS870の実行後、CPU52は、図14のステップS880に処理を進める。ステップS880では、渋滞地度αが、市街地度β、渋滞地度γの双方よりも大きいか否かを判定し、渋滞地度αが唯一大きいと判定されると、推定結果を「渋滞地」であると決定する(ステップS882)。すなわち、走行環境区分P1に値2をセットする。
一方、ステップS880で否定判定されると、CPU52は、ステップS890に処理を進める。ステップS890では、市街地度βが、渋滞地度α、郊外地度γの双方よりも大きいか否かを判定し、市街地度βが唯一大きいと判定されると、推定結果を「市街地」であると決定する(ステップS892)。すなわち、走行環境区分P1に値1をセットする。
ステップS890で否定判定されると、CPU52は、ステップS900に処理を進める。ステップS900では、郊外地度γが、渋滞地度α、市街地度βの双方よりも大きいか否かを判定し、郊外地度γが唯一大きいと判定されると、推定結果を「郊外地」であると決定する(ステップS902)。すなわち、走行環境区分P1に値0をセットする。
ステップS900で否定判定されたとき、すなわち、郊外地度γ、渋滞地度α、市街地度βのうちのいずれか1つだけが、他の2つに比べて大きいということがないとき(すなわち、3つとも同じ大きさであるか、または3つのうちの2つが同じ大きさで、残り1つよりも大きいとき)には、判定が不可であるとして、判定結果を「ミディアム」と決定する(ステップS904)。本実施形態では、「ミディアム」と決定した際には、走行環境区分P1は前回の値をそのまま保持する。ステップS882、S892,S902,S904のいずれかを実行後、CPU52は、「リターン」に抜けて、この渋滞地等判定ルーチンを一旦終了する。以上のように構成された渋滞地等判定ルーチンは、[発明の概要]の欄に記載の「判定部」に相当する部分を含む。
E.効果:
以上のように構成された本実施形態の自動車200によれば、近過去停車時間率RSN、遠過去停車時間率RSF、近過去定速走行時間率RDC、近過去加速走行時間率RDA、近過去減速走行時間率RDD、および近過去平均車速VAといった6つのパラメータを用いて総合的に、走行地域が渋滞地、市街地、郊外地のいずれに該当するかが推定されることから、高精度での推定が可能となる。特に、近過去定速走行時間率RDC、近過去加速走行時間率RDA、および近過去減速走行時間率RDDの大小関係が渋滞地用、市街地用、郊外地用のいずれのパターンと一致するかを、RDC−RDA重み係数、RDC−RDD重み係数、RDA−RDC重み係数、RDA−RDD重み係数によって求めることで、より高い精度での推定が可能となる。定速状態、加速状態、減速状態の各時間比率の大小関係は、図16に示すように、走行環境の違いによって明確に異なったものとなるためである。
F.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態や変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態や変形例では、車両の走行環境として渋滞地、市街地、および郊外地のいずれに該当するかを判定する構成としたが、本発明はこれに限られない。例えば、渋滞地か否かだけの判定を行う構成としてもよいし、渋滞地と市街地のいずれに該当するかを判定する構成としてもよいし、4つ以上の区分のうちのいずれに該当するかを判定する構成としてもよい。4つ以上の区分としては、例えば、渋滞地、市街地、郊外地、高速道路とすることができる。
・変形例2:
上記実施形態では、近過去停車時間率RSN、遠過去停車時間率RSF、近過去定速走行時間率RDC、近過去加速走行時間率RDA、近過去減速走行時間率RDD、および近過去平均車速VAといった6つのパラメータに基づいて走行環境の推定を行っていたが、これに換えて、上記6つパラメータから、近過去停車時間率RSNと遠過去停車時間率RSFと近過去平均車速VAを除いて、近過去定速走行時間率RDC、近過去加速走行時間率RDA、および近過去減速走行時間率RDDに基づいて走行環境の推定を行う構成としてもよい。
・変形例3:
上記実施形態では、複数の重み係数を求め、それらを合計して渋滞地度α、市街地度β、および郊外地度γを求めることで、走行環境の推定を行っていたが、本発明は、必ずしも、重み係数を求める必要はない。例えば、図16(a)に示した2つの数式を満たしたときに、直ちに渋滞地であると判定し、図16(b)に示した2つの数式を満たしたときに、直ちに市街地であると判定し、図16(c)に示した2つの数式を満たしたときに、直ちに郊外地であると判定する構成としてもよい。図16(a)に示した2つの数式、図16(b)に示した2つの数式、図16(c)に示した2つの数式は、近過去定速走行時間率RDC、近過去加速走行時間率RDA、および近過去減速走行時間率RDDの組み合わせ、すなわち、足したり引いたりの組み合わせと言うことができる。したがって、RDC,RDA,RDDの組み合わせに基づいて、走行環境を判定する構成であれば、どのような構成とすることもできる。
また、上記数式を必ずしも用いる必要はなく、例えば、これら数式のそれぞれの右辺を0%と考えて、左辺の第1項が第2項に対して単に大きいか小さいかによって判定する構成としてもよい。さらに、近過去定速走行時間率RDC、近過去加速走行時間率RDA、近過去減速走行時間率RDDのうちのいずれが大きいかからだけで判定する構成とすることもできる。要は、近過去定速走行時間率RDC、近過去加速走行時間率RDA、近過去減速走行時間率RDDが、図16(a)〜(c)のグラフに示したRDC,RDA,RDDの分布に一致するか否かを正確にまたはある程度だけ判定できる構成であれば、どのような構成であってもよい。
・変形例4:
上記実施形態では、車両の走行状態が加速状態、減速状態、定速状態のいずれにあるかの判定を、車輪速センサ82によって検出された車輪速Vhに基づいて行う構成としたが、これに換えて、車速センサ(図示せず)の検出値を用いる構成としてもよい。また、車両の速度変化を見るのではなく、エンジン10の運転状態から、車両の加速状態、減速状態、定速状態を判定する構成としてもよい。
・変形例5:
上記実施形態や変形例では、停車時間率として、近過去停車時間率RSFと遠過去停車時間率RSNを用意していたが、これに変えて、近過去停車時間率RSFと遠過去停車時間率RSNのうちのいずれか一方だけを用いる構成としてもよい。また、所定期間における停車時間の比率は、所定期間における停車回数に換えることもできる。
・変形例6:
上記実施形態では、キー始動直後の走行環境区分P1は、郊外を示す値0に初期設定される構成となっていたが、これに換えて、キーオフ時の走行環境区分P1の値を不揮発性メモリに記憶するようにして、キー始動直後の走行環境区分P1を前記不揮発メモリに記憶した値にセットする構成としてもよい。駐車前後では、市街地か郊外かの区分は同じ可能性が高いことから、走行環境の推定を始動直後から高精度に行うことができる。
・変形例7:
上記実施形態では、SOC配分要求レベルは、走行環境区分P1と自車両状態P2の両方に基づいて算出していたが、これに換えて、走行環境区分P1だけに基づいて算出する構成としてもよい。
・変形例8:
上記実施形態では、バッテリは鉛蓄電池としたが、本発明ではこれに限られない。例えば、リチウムイオン蓄電池、ロッキングチェア型蓄電体等の他の種類のバッテリに替えることもできる。また、上記実施形態では、車両は自動車であったが、これに換えて、電車等の自動車以外の車両としてもよい。
・変形例9:
上記実施形態においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェア(例えば集積回路)で実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
なお、前述した実施形態および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。例えば、通常走行中はバッテリへの充電を抑えることで燃料消費量を節約し、減速走行中に回生発電によりバッテリへの充電を行なう充電制御についても省略することができる。
10…エンジン
15…自動変速機
20…ディファレンシャルギア
25…駆動輪
30…スタータ
34…駆動機構
35…オルタネータ
40…バッテリ
50…ECU
70…補機類
72…ヘッドライト
74…空調装置
82…車輪速センサ
84…ブレーキペダルセンサ
86…アクセル開度センサ
88…バッテリ電流センサ
89…オルタネータ電流センサ
90…アイドリングストップ制御部
100…SOC制御部
110…目標SOC推定部
112…走行環境予測部
114…自車両状態予測部
116…SOC配分要求レベル算出部
118…目標SOC算出部
120…バッテリSOC算出部
130…フィードバック制御部
200…自動車
S1〜S6…第1ないし第6記憶スタック
VA…近過去平均車速
RSF…遠過去停車時間率
RSN…近過去停車時間率
RDA…近過去加速走行時間率
RDC…近過去定速走行時間率
RDD…近過去減速走行時間率

Claims (7)

  1. 車両の走行環境を推定する走行環境推定装置であって、
    前記車両の走行時に、所定時間の中で加速状態、減速状態、および定速状態の各々が占める時間比率を取得する時間比率取得部と、
    前記取得された3つの時間比率に基づいて前記走行環境を判定する判定部と
    を備える、走行環境推定装置。
  2. 請求項1に記載の走行環境推定装置であって、
    前記判定部は、
    前記定速状態についての時間比率から前記加速状態についての時間比率を引いた差と、前記定速状態についての時間比率から前記減速状態についての時間比率を引いた差とに基づいて、渋滞地であるか否かの判定を行う、走行環境推定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の走行環境推定装置であって、
    前記判定部は、
    前記加速状態についての時間比率から前記定速状態についての時間比率を引いた差と、前記加速状態についての時間比率から前記減速状態についての時間比率を引いた差とに基づいて、市街地であるか否かの判定を行う、走行環境推定装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の走行環境推定装置であって、
    前記判定部は、
    前記取得された3つの時間比率が略等しいときに、郊外地であると判定する、走行環境推定装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の走行環境推定装置であって、
    所定時間における前記車両の平均速度を取得する平均車速取得部と、
    所定時間における停車時間の比率を取得する停車時間比率取得部と
    を備え、
    前記判定部は、
    前記走行環境の判定を、前記3つの時間比率に加えて、前記平均速度と前記停車時間の比率とに基づいて行う、走行環境推定装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の走行環境推定装置であって、
    前記判定部は、
    前記走行環境として、車両の走行地域が渋滞地、市街地、および郊外地のいずれに該当するかを判定する、走行環境推定装置。
  7. 車両の走行環境を推定する走行環境推定方法であって、
    前記車両の走行時に、所定時間の中で加速状態、減速状態、および定速状態の各々が占める時間比率を取得し、
    前記取得された3つの時間比率に基づいて前記走行環境を判定する、走行環境推定方法。
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