JP2014096626A - コンテンツ管理システム、コンテンツ管理サーバ及びコンテンツ管理プログラム - Google Patents

コンテンツ管理システム、コンテンツ管理サーバ及びコンテンツ管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツが出力されるエリアに位置する人の属性に応じて、コンテンツの出力を制御する。
【解決手段】通信端末の位置情報を管理する位置情報管理手段と、通信端末のうち一の通信端末が取り付けられた表示装置と、表示装置に出力させるコンテンツの出力制御を行うコンテンツ管理サーバとを備え、表示装置は、コンテンツ管理サーバに対して特定のコンテンツに関する処理要求を行う処理要求手段を有し、コンテンツ管理サーバは、位置情報とエリアとを対応付けて記憶するエリア情報記憶手段と、表示装置からのコンテンツに関する処理要求を受け付けると、エリア情報記憶手段から表示装置の位置するエリアを特定するエリア特定手段と、特定されたエリアに位置する一の通信端末ではない他の通信端末を検索する検索手段と、検索された他の通信端末に対応付けられたコンテンツの閲覧権限に基づき、コンテンツの出力可否を判定する出力可否判定手段とを有する。
【選択図】図15

Description

本発明は、コンテンツ管理システム、コンテンツ管理サーバ及びコンテンツ管理プログラムに関する。
近年、可搬性の高い小型のプロジェクタやディスプレイ等の映像出力端末が普及している。このためユーザは映像出力端末を容易に持ち運び、場所を選ばす使用できる。すなわち、映像出力端末は外部への情報漏洩が懸念されるような不特定の者がいる場所でも使用され得る状態にある。
また、映像出力端末で出力されるコンテンツの目的や内容は多様であり、例えば同じ会社に所属する社員であっても、社内で作成されたコンテンツの目的や内容次第では情報漏洩の危険性から閲覧が制限されるべき場合もある。しかしながら、現実は会議等における出席者の役職や所属組織等は様々であり、セキュリティの観点から会議等で扱うコンテンツを閲覧すべきでない者までもが閲覧できてしまうという問題がある。
そこで、特許文献1には、デジタルコンテンツを出力する現在位置に対応するエリアのセキュリティレベル(ESL)情報と、出力対象のデジタルコンテンツに関するコンテンツセキュリティレベル(CSL)情報との比較を行い、その比較の結果を基に、出力対象のデジタルコンテンツの出力手段からの出力を制御する出力制御装置(プロジェクター、プリンター等)に関する技術が開示されている。具体的には、或るエリアでデジタルコンテンツを出力するケースにおいて、そのエリアのESL以下のCSLのデジタルコンテンツであれば、出力がされるし、そのESLより高いCSLのデジタルコンテンツであれば、非出力とされる。また、ESL情報はエリア毎に設置されるESL送信装置から送信される。
特許文献1に記載の技術では、エリア毎のセキュリティレベルに基づくコンテンツの出力制御はできる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、出力制御装置が位置するエリアに存在する人(例えば、会議室であれば会議参加者)の属性(役職や所属組織等)に基づくコンテンツの閲覧権限が考慮されていない。そのため、社内でも特定の者のみが閲覧可能な高い機密性が要求されるコンテンツを本来閲覧すべきでない他の会議参加者が見てしまうという問題は解決できない。
そこで、本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、コンテンツが出力されるエリアに位置する人の属性に応じて、コンテンツの出力を制御することを目的とする。
そこで上記課題を解決するため、コンテンツ管理システムは、複数の通信端末の位置情報を管理する位置情報管理手段と、該複数の通信端末のうち一の通信端末が取り付けられた表示装置と、該表示装置に出力させるコンテンツの出力制御を行うコンテンツ管理サーバとを有するコンテンツ管理システムであって、前記表示装置は、前記コンテンツ管理サーバに対して特定のコンテンツに関する処理要求を行う処理要求手段を有し、前記コンテンツ管理サーバは、位置情報とエリアとを対応付けて記憶するエリア情報記憶手段と、前記表示装置からの前記コンテンツに関する処理要求を受け付けると、前記エリア情報記憶手段から該表示装置の位置するエリアを特定するエリア特定手段と、特定された前記エリアに位置する前記一の通信端末ではない他の通信端末を検索する検索手段と、検索された前記他の通信端末に対応付けられた前記コンテンツの閲覧権限に基づき、前記コンテンツの出力可否を判定する出力可否判定手段とを有する。
本発明の実施の形態によれば、コンテンツが出力されるエリアに位置する人の属性に応じて、コンテンツの出力を制御できる。
本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理システムの構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツの出力可否判定の処理概要の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態における通信端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における位置情報のデータのフォーマットの一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態における位置情報を含むデータのデータ構造の一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態における配信装置のハードウェア構成図の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における配信装置が配信する位置情報の一例を示す概念図である。 本発明の実施の形態におけるゲートウェイ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における位置情報管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である 本発明の実施の形態における表示装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における配信装置及び通信端末の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるゲートウェイ装置及び位置情報管理サーバの機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における位置情報管理サーバの位置情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバ及び表示装置の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバのコンテンツ情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバのエリア情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバの閲覧権限記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバの管理対象物情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバのコンテンツデータ記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理システムが通信端末の位置情報を管理する動作手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理システムのコンテンツ出力可否判定の動作手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態における判定結果が出力不可である場合の表示装置に表示出力されるメッセージの一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバの出力可否判定の処理手順の一例を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例におけるコンテンツ管理サーバ及び表示装置の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例におけるコンテンツ管理システムのコンテンツ出力可否判定の動作手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例におけるコンテンツ管理システムのコンテンツ出力可否判定の動作手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例におけるコンテンツセキュリティレベル指定画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[システム構成]
図1は、本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理システム1のシステム構成の一例を示す図である。図1に示されるように、コンテンツ管理システム1は、通信端末5a、5b、5c、5d、・・・5n(それぞれを区別しない場合は「通信端末5」という。)と、表示装置6a、・・・6n(それぞれを区別しない場合は「表示装置6」という。)と、配信装置3a、3b、3c、3d、・・・3n(それぞれを区別しない場合は「配信装置3」という。)と、ゲートウェイ装置7a、7b、・・・7n(それぞれを区別しない場合は「ゲートウェイ装置7」という。)と、コンテンツ管理サーバ8と、位置情報管理サーバ9と、アクセスポイント890a、890b、・・・890n(それぞれを区別しない場合は「アクセスポイント890」という。)とを有する。通信端末5と配信装置3とゲートウェイ装置7とは、例えばIEEE802.15.4規格のアーキテクチャモデルのうち物理層とMAC層を採用したZigBee(登録商標)によるネットワーク891を介して通信可能に接続されている。この場合、日本、米国、欧州等の利用領域に応じて、配信装置3は、800MHz帯、900MHz帯又は2.4GHz帯を利用し、隣接する他の配信装置3を経由して、ゲートウェイ装置7にデータを送信することができる。ゲートウェイ装置7と位置情報管理サーバ9とは、LAN(Local Area Network)又はインターネット等のネットワーク892を介して、通信可能に接続されている。位置情報管理サーバ9とコンテンツ管理サーバ8とは、LAN又はインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続されている。コンテンツ管理サーバ8と表示装置6とは、アクセスポイント890を介して、IEEE802.11規格に準拠する無線LAN等のネットワーク893を介して通信可能に接続されている。なお、ネットワーク891・892・893の通信方式は上記に限らず、各装置間の通信が可能であれば、例えば移動通信網や近距離無線通信規格のIEEE802.15.1(Bluetooth(登録商標))等であってもよい。通信端末5a、5b、5c、5d、・・・5nのそれぞれは、位置情報管理サーバ9によって位置が管理される管理対象物4a、4b、4c、4d、・・・4nに取り付けられている。通信端末5aが取り付けられている表示装置6aは管理対象物4の一つである。
コンテンツ管理システム1は、表示装置6(表示装置6に取り付けられた通信端末5)の現在位置に対応するエリアに位置する他の通信端末5に対応付けられたコンテンツの閲覧権限と表示装置6により表示出力されるコンテンツのセキュリティレベル(コンテンツセキュリティレベル)とに基づき、コンテンツの出力可否を制御するシステムである。ここで、本発明の実施の形態におけるエリアとは、図1に示される「エリアA」、「エリアB」、「エリアC」のような屋内の部屋や一定の領域に区切られたスペース等である。エリアの具体例として、受付ロビー、会議室、応接室、講堂、パーティション等で区切られたミーティングコーナー等が挙げられる。また、本発明の実施の形態におけるコンテンツとは、いわゆるデジタルデータ化されたデジタルコンテンツであり、映像、静止画、音声、文字等のデータである。また、コンテンツのセキュリティレベル(コンテンツセキュリティレベル)とは、コンテンツ毎に設定されるコンテンツの表示装置6における出力可否を定義するセキュリティの度合いであり、例えばコンテンツの機密性の高さの度合いである。例えば機密性が高い社外秘のコンテンツのコンテンツセキュリティレベルは高く、公衆に頒布されるような広告等のコンテンツのコンテンツセキュリティレベルは低い。また、閲覧権限とは、通信端末5毎に予め割り当てられるコンテンツを閲覧できる権限の度合いである。閲覧権限は、例えば、通信端末5の所有者(ユーザ)の属性(役職や所属する組織等)に応じて、コンテンツ管理システム1の管理者等により設定される。閲覧権限が高いほど、高い機密性が要求されるコンテンツセキュリティレベルの高いコンテンツを閲覧できる。反対に閲覧権限が低いほど、閲覧できるコンテンツは限定される。
配信装置3は、例えば室内の天井に設置された電気機器2a、2b、2c、2d、・・・2n(それぞれを区別しない場合は「電気機器2」という。)に内蔵されるか又はこれらの外部に取り付けられている。電気機器2は、配信装置3に対して電力を供給する。電気機器2は、例えば蛍光灯型LED(Light Emitting Diode)照明器具である。なお、電気機器2はLED照明器具に限らず、例えば一般の蛍光灯や換気扇、スピーカ、監視カメラ、エアコン等であってもよい。配信装置3は、自機が固定された位置に対応する位置情報を所有し、その位置情報を無線信号により所定の範囲に対して連続的又は断続的に送信する。所定の範囲は、用いられる無線信号の信号強度及び送信アンテナの指向性等によって定められる。配信装置3は、位置の管理対象となる領域をカバーするように配置され、それぞれの領域が重複しないように構成される。あるいは重複する場合であっても、位置情報を受信する側において、受信電波の強度に基づいて、いずれか一つの配信装置3が決定できるように構成される。図1の例では、配信装置3の下方に示される円錐型の点線が、所定の範囲を表している。位置情報を送信する通信方式として、例えば地上補完信号IMES(Indoor Messaging System)を用いることができる。また、配信装置3は通信端末5又はゲートウェイ装置7に対して位置情報以外のデータも送受信できる。
通信端末5は、表示装置6を含む管理対象物4に取り付けられており、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)タグである。管理対象物4は、例えば社員証や入館証のようなIDカード、スマートフォンやタブレット等の携帯端末又はプロジェクタやプリンタ、ディスプレイ、PC(Personal Computer)等の電子機器である。通信端末5は、例えば配信装置3から送信される地上補完信号IMES規格に準ずる測位信号を受信して、位置情報を取得する。そして、通信端末5は、ネットワーク891を介して、受信した位置情報を位置情報管理サーバ9に送信する。なお、通信端末5から送信される位置情報には、通信端末5を一意に識別する識別情報が含まれる。ここで識別情報とは、例えば通信端末5のMAC(Media Access Control)アドレスである。
表示装置6は、例えばプロジェクタ、液晶や有機EL(Electro Luminescence)等のディスプレイ、PC、スマートフォン等のスマートデバイス、プリンタ、MFP(Multifunction Peripheral)等である。表示装置6は、ネットワーク893(アクセスポイント890)を介し、コンテンツ管理サーバ8とデータの送受信をするための通信機能、コンテンツを表示出力する表示出力機能、情報記憶機能等を有する。なお、例えば表示装置6がプロジェクタである場合、プロジェクタにPCを接続させ、PCがコンテンツをコンテンツ管理サーバ8から受信する通信機能等を備える構成にしてもよい。
ゲートウェイ装置7は、ネットワーク891とネットワーク892とを相互に接続し、一方のネットワークから送信されたデータを他方のネットワークにブリッジする。ゲートウェイ装置7は、例えば建物のフロア毎又は壁等で仕切られた部屋毎に設置される。ネットワーク891がIEEE802.15.4規格及びZigBee(登録商標)によるネットワークであり、ネットワーク892がIEEE802.3規格に準拠するLANである場合は、それらの間の通信方式の変換を行う。
位置情報管理サーバ9は、通信端末5の位置情報を管理する位置情報管理機能及び情報通信機能等を有する。
ここで、位置情報管理サーバ9による位置情報の管理方法の一例の概略を説明する。
本発明の実施の形態では、例えば、天井に設置されている配信装置3は、無線通信によりこの配信装置3が設置された位置を示す位置情報を配信する。これにより、通信端末5は配信装置3から配信された位置情報を受信する。
次に、通信端末5は、無線通信により配信装置3に、通信端末5を識別するための識別情報と受信した位置情報とを送信する。この場合、通信端末5は、配信装置3から配信され受信した位置情報を、配信装置3に送り返すことになる。これにより、配信装置3は、通信端末5の識別情報及び位置情報を受信する。
次に、配信装置は、無線通信により、ゲートウェイ装置7に通信端末5の識別情報及び位置情報を送信する。
そして、ゲートウェイ装置7は、ネットワーク892を介して位置情報管理サーバ9に通信端末5の識別情報及び位置情報を送信する。
位置情報管理サーバ9では、通信端末5の識別情報及び位置情報を管理することで、位置情報管理サーバ9の管理者は、通信端末5及び通信端末5が取り付けられた表示装置6の屋内における位置を把握できる。
なお、通信端末5は、位置情報を送信した配信装置3よりさらに近傍にゲートウェイ装置7が存在する場合には、位置情報等のデータをゲートウェイ装置7に送信してもよい。これにより、最短経路で通信端末5の識別情報と位置情報とを位置情報管理サーバ9に送信できる。
コンテンツ管理サーバ8は、表示装置6に表示出力させるコンテンツを記憶する情報記憶機能、ネットワーク893(アクセスポイント890)を用いた表示装置6とのデータの送受信及び位置情報管理サーバ9とのデータの送受信のための通信機能等を有する。また、コンテンツ管理サーバ8は、エリア(例えば受付ロビー、応接室、会議室等)に対応する位置情報と、コンテンツ毎のセキュリティレベル(コンテンツセキュリティレベル)と、通信端末5毎に対応付けられたコンテンツの閲覧権限とを記憶する。そして、コンテンツの閲覧権限とコンテンツセキュリティレベルとに基づき、表示装置6において出力対象のコンテンツの出力可否を判定する。
[システム動作概要]
本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理システム1の動作概要を説明する。
(1)管理対象物4(表示装置6を含む)に取り付けられた通信端末5は、周期的(例えば60秒周期)又は加速度センサによる動作の検知を契機に行われる位置情報の受信処理により、配信装置3から定期的(例えば30秒周期)に送信される位置情報を受信する。次いで、通信端末5は、位置情報管理サーバ9に対して受信した位置情報と通信端末5の識別情報とをネットワーク891を介して送信する。位置情報管理サーバ9は、通信端末5の識別情報と位置情報とを対応付けて記憶する。なお、(1)の動作は以降の動作と独立して実行される。
(2)コンテンツ管理サーバ8は、エリアと位置情報とを対応付けて記憶するデータベース、コンテンツセキュリティレベルが記憶されるデータベース、通信端末5に対応付けられた閲覧権限が記憶されるデータベース、通信端末5と管理対象物4とを対応付けて記憶するデータベース及びコンテンツのファイル又はファイルの格納先アドレスが記憶されたデータベースを有している。
(3)表示装置6は、コンテンツ管理サーバ8から表示出力対象のコンテンツを取得するためのコンテンツ取得要求をネットワーク893によりコンテンツ管理サーバ8に送信する。コンテンツ取得要求には、表示出力対象のコンテンツ名と、表示装置6の識別情報とが含まれている。
(4)コンテンツ管理サーバ8は、コンテンツ取得要求を受信すると、まず表示装置6の識別情報に基づき、その表示装置6に取り付けられた通信端末5の識別情報を抽出する。次に、抽出した通信端末5の識別情報に基づき、位置情報管理サーバ9から通信端末5の位置情報を取得する。次に、取得した通信端末5の位置情報に対応するエリアの位置情報を取得する。次に、取得したエリアの位置情報に基づき、位置情報管理サーバ9からそのエリア内に位置する他の通信端末5の識別情報を取得する。そして、取得したエリア内に位置する他の通信端末5の識別情報に対応する閲覧権限を取得する。また、コンテンツ取得要求に含まれているコンテンツ名に基づき、コンテンツセキュリティレベルを取得する。取得したエリアセキュリティレベルとコンテンツセキュリティレベルとに基づき、表示出力対象のコンテンツの出力可否を判定する。出力可否の判定処理の概要を図2に基づき説明する。
図2は、本発明の実施の形態におけるコンテンツの出力可否判定の処理概要の一例を説明するための図である。図2の例には、表示装置6において出力対象のコンテンツのコンテンツセキュリティレベルが「高」、「中」、「低」であるそれぞれの場合について、閲覧権限に応じて判定される出力可否の結果が示されている。図2に示されるように、閲覧権限が「高」の場合、コンテンツセキュリティレベルが「高」、「中」、「低」であるいずれのコンテンツも表示出力可と判定される。閲覧権限が「中」の場合、コンテンツセキュリティレベルが「高」のコンテンツは表示出力不可、レベルが「中」、「低」のコンテンツは表示出力可と判定される。閲覧権限が「低」の場合、コンテンツセキュリティレベルが「高」、「中」、「低」であるいずれのコンテンツも表示出力不可と判定される。例えば閲覧権限が「低」の通信端末5のユーザは、高い機密性が要求される社外秘等のコンテンツセキュリティレベルが「高」又は「中」のコンテンツを閲覧できない。一方、閲覧権限が「低」のユーザであっても、例えば不特定の者が閲覧することを前提にしたコンテンツは閲覧できる。コンテンツの出力可否の判定は、図2に示されるように、閲覧権限がコンテンツセキュリティレベル以上である場合はコンテンツの表示出力を可とし、そうでない場合はコンテンツの表示出力は不可として処理される。なお、図2に示すコンテンツセキュリティレベル及び閲覧権限の「高」、「中」、「低」はあくまで例示である。本発明の実施の形態では、コンテンツ管理システム1におけるコンテンツセキュリティレベル及び閲覧権限は数値として表示される。また、セキュリティレベルは「高」、「中」、「低」のような3段階に限るものではなく、より詳細に(例えば5段階)設定できる。また、コンテンツセキュリティレベル及び閲覧権限は、コンテンツ管理システム1の管理者等によって任意に設定変更できる。
なお、コンテンツの出力可否は、上述したコンテンツセキュリティレベルと閲覧権限との比較による判定処理に加えて、表示装置6の位置するエリアの状況、例えばエリアが公共スペースであるか否かに基づく判定処理を行ってもよい。例えばエリアが公共スペースである場合は閲覧権限が「高」の通信端末5(ユーザ)が存在しても、コンテンツセキュリティレベルが「低」のコンテンツのみ出力可と判定する。
(5)コンテンツ管理サーバ8における表示出力可否の判定結果に基づき、コンテンツ取得要求応答を生成し、表示装置6に送信する。なお、判定結果が出力可である場合、コンテンツ取得要求応答には表示出力対象の要求されたコンテンツのファイル又はファイルの格納先アドレスが含まれる。一方、判定結果が出力不可である場合、コンテンツ取得要求応答には、表示出力対象のコンテンツが出力不可であることを示す情報が含まれる。
(6)表示装置6は、受信したコンテンツ取得要求応答に含まれる情報に基づき、表示出力対象のコンテンツの出力又は非出力の処理を実行する。
以上、(1)〜(6)の動作によりコンテンツ管理システム1は、表示装置6が位置するエリア内の通信端末5(ユーザ)の閲覧権限とコンテンツのセキュリティレベルとに基づき、表示装置6におけるコンテンツの出力処理を制御できる。
[ハードウェア構成]
<通信端末>
図3は、本発明の実施の形態における通信端末5のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示されるように、通信端末5は、制御部14及び無線通信部15によって構成されている。
このうち、制御部14は、制御部14全体の動作を制御するCPU401、基本入出力プログラムを記憶したROM402、CPU401のワークエリアとして使用されるRAM403、配信装置3から配信される位置情報を受信する通信回路404及びアンテナ404a、加速度を検出する加速度センサ405、無線通信部15と信号の送受信を行うI/F408、及び上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン409を備えている。また、制御部14は、ボタン電池406も設けられており、このボタン電池406によって駆動される。なお、本発明の実施の形態では、ボタン電池406を使う場合について説明するが、ボタン型に限らず、単3もしくは単4等の乾電池又は通信端末5に専用の電池であってもよい。
通信回路404は、アンテナ404aによって、IMESを利用して配信された位置情報を受信する。また、制御部14は、コネクタ409aを介して無線通信部15に、ボタン電池406の電力を供給する。さらに、制御部14は、I/F408からコネクタ409bを介して無線通信部15とデータ(信号)の送受信を行う。
また、加速度センサ405は、通信端末5の加速度の変化を検出する。加速度の変化は、例えば、通信端末5が移動を開始した時、通信端末5が移動を停止した時又は通信端末5が傾いた時等に検出される。CPU401の処理が停止中の場合、加速度センサ405が加速度の変化を検出すると、CPU401へ処理を始動させるための信号を送信する。これにより、CPU401は、自己の処理を始動させると共に、通信回路404に対して処理を始動させるための信号を送信する。よって、位置情報が配信装置3から配信されている場合、通信端末5の通信回路404は、アンテナ404aを介して位置情報の受信を開始することができる。
一方、無線通信部15は、上記無線通信部13と基本的に同じ構成を有し、無線通信部13と同じ帯域を利用して、配信装置3の無線通信部13とデータの送受信を行うことができる。そして、無線通信部15は、図3に示されるように、無線通信部15全体の動作を制御するCPU501、基本入出力プログラム及び識別情報を記憶したROM502、CPU501のワークエリアとして使用されるRAM503、位置情報や識別情報を送信する通信回路504及びアンテナ504a、制御部14と信号の送受信を行うI/F508、及び、上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン509を備えている。なお、無線通信部15においても、ZigBee(登録商標)を用いてもよい。
また、通信回路504は、CPU501からの命令により、コネクタ409bを介して、制御部14のRAM403に記憶されている位置情報を取得する。さらに、通信回路504は、ROM502に記憶されている識別情報を読み出し、上記取得された位置情報と共にアンテナ504aを介して配信装置3へ送信する。
また、通信回路504によって送信される位置情報のデータは、図4に示すようなフォーマットにより構成されている。図4は、本発明の実施の形態における位置情報のデータのフォーマットの一例を示す概念図である。図4の例では、階数、緯度、経度、棟番号の各フィールドが、それぞれ9ビット、21ビット、21ビット、8ビットで表現され、各フィールドの表現形式はIMES規格に準ずる。実際にはこのフォーマットに加えて通信方式によって規定されるヘッダやチェックサム情報が付加され、図5に示されるように送信先、送信元及びデータ内容(位置情報等)が含まれている。図5は、本発明の実施の形態における位置情報を含むデータのデータ構造の一例を示す概念図である。
<配信装置>
図6は、本発明の実施の形態における配信装置3のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、図6の例は、配信装置3が内蔵される電気機器2がLED照明器具の場合の蛍光灯型LEDランプのハードウェア構成図である。
図6に示されるように、LEDランプ130は、主に電源制御部140、リード線(151a、151b)、端子ピン(152a1、152a2、152b1、152b2)、リード線153、リード線154、リード線155及び配信装置3によって構成されている。このうち電源制御部140は、電源から出力される電流を制御し、主に、電流監視回路141及び平滑回路142によって構成されている。電流監視回路141は、電源から出力される電流を入力して整流する。平滑回路142は、電流監視回路141によって整流された電流を平滑し、リード線(151a、151b)を介して各端子ピン(152a1、152a2、152b1、152b2)に電力を供給する。
また、電源制御部140と端子ピン(152a1、152a2、152b1、152b2)は、リード線(151a、151b)によって電気的に接続されている。電源制御部140と配信装置3は、リード線154によって電気的に接続されている。なお、LED160は、図6において一つだけ示しているが、実際には複数のLEDが取り付けられている。また、図6に示される構成のうち配信装置3以外は一般のLEDランプと同じ構成である。
配信装置3は、電圧変換器100、リード線155、制御部11、位置情報配信部12及び無線通信部13によって構成されている。そして、電圧変換器100がリード線155を介して、制御部11、位置情報配信部12及び無線通信部13に電気的に接続されている。
このうち電圧変換器100は、電源制御部140から供給された電力の電圧を配信装置3の駆動電圧に変換し、制御部11、位置情報配信部12及び無線通信部13へ供給する電子部品である。
また、制御部11は、制御部11全体の動作を制御するCPU101、基本入出力プログラムを記憶したROM102、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM103、位置情報配信部12及び無線通信部13とそれぞれ信号の送受信を行うI/F(108a、108b)並びに上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン109を備えている。
また、位置情報配信部12は、位置情報配信部12全体の動作を制御するCPU201、基本入出力プログラム及び位置情報を記憶したROM202、位置情報を配信する通信回路204及びアンテナ204a、制御部11と信号の送受信を行うI/F208、並びに、上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン209を備えている。
このうち通信回路204は、屋内GPSと呼ばれる屋内測位技術の一つであるIMESを利用し、アンテナ204aによって位置情報を配信する。なお、図1には、位置情報の到達可能な範囲(配信可能な範囲)が仮想的に破線によって表されている。本発明の実施の形態のIMESでは、例えば屋内の天井高が約3mの場合に、屋内の床に表された位置情報の到達可能な仮想円の半径が約5mとなるように、送信出力が設定される。但し、この送信出力の設定を変更すれば、5mよりも小さくすることも可能であり、大きくすることも可能である。
また、本発明の実施の形態において配信装置3が配信する位置情報は、蛍光灯型LED照明器具である電気機器2が設置された位置を示し、図7に示されるように、階数、緯度、経度、棟番号の項目を含む。なお、図7は、配信装置が配信する位置情報の概念図である。
このうち階数は、電気機器2(配信装置3)が設置される建物の階数を表す。緯度及び経度は、電気機器2(配信装置3)が設置された位置の緯度及び経度を表す。棟番号は、電気機器2(配信装置3)が設置された建物の棟番号を表す。図7の例では、電気機器2(配信装置3)は、ある建物のC棟の16階で、緯度が北緯35.66660度、経度が東経139.76520度の地点に設置されていることが示されている。なお、緯度は南緯、経度は西経により表されてもよい。
図6に戻り説明する。無線通信部13は、無線通信部13全体の動作を制御するCPU301、基本入出力プログラム及び装置識別情報を記憶したROM302、CPU301のワークエリアとして使用されるRAM303、位置情報や識別情報を受信してゲートウェイ装置7に送信する通信回路304及びアンテナ304a、制御部11と信号の送受信を行うI/F308、及び、上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン309を備えている。
また、無線通信部13は、920MHz帯を利用してデータの送受信を行う。920MHz帯は、電波到達性が高いため配信装置3とゲートウェイ装置7との間に建物の柱や壁が存在している場合であっても、配信装置3からゲートウェイ装置7にデータを送信することができるという効果を奏する。
さらに、通信回路304は、IEEE802.15.4規格のアーキテクチャモデルのうち少なくとも物理層(レイヤ)の規格を利用し、アンテナ304aによってデータの送受信を行う。また、この場合には、配信装置3(無線通信部13)を識別するための装置識別情報として、MACアドレスを用いることができる。
なお、通信回路304が用いる規格がZigBee(登録商標)である場合は、隣接する他の配信装置3を経由して、ゲートウェイ装置7にデータを送信できる。このように他の配信装置3を経由してデータを送信するマルチホップ通信を利用すれば、各配信装置3の無線通信部13は、ルーティング処理に時間が掛かるが、最寄りの配信装置3にデータが到達する程度の電力で通信すればよいため、省電力で駆動することができるというメリットがある。
また、配信装置3により配信される位置情報は、配信装置3の工場出荷前にメーカーによって記憶部29に記憶されてもよいし、配信装置3の工場出荷後で天井に電気機器2が設置される際に設置者によって記憶されてもよい。さらに、位置情報は、位置情報管理サーバ9等の外部の装置から、ゲートウェイ装置7を介して無線通信により無線通信部13の通信回路304が受信し、制御部11を介して位置情報配信部12のROM202に記憶されるようにしてもよい。
<ゲートウェイ装置>
図8に示されるように、ゲートウェイ装置7は、無線通信部17及び有線通信部18によって構成されている。
このうち無線通信部17は、上記無線通信部13と基本的に同じ構成を有し、無線通信部13と同じ帯域を利用して、配信装置3の無線通信部13とデータの送受信を行うことができる。無線通信部17は、図8に示されるように、無線通信部17全体の動作を制御するCPU701、基本入出力プログラム及び装置識別情報を記憶したROM702、CPU701のワークエリアとして使用されるRAM703、位置情報等を送信する通信回路704及びアンテナ704a、有線通信部18と信号の送受信を行うI/F708及び上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン709を備えている。また、無線通信部17は、I/F708からコネクタ709aを介して有線通信部18と信号の送受信を行う。
なお、無線通信部17においても、ZigBee(登録商標)を利用してもよい。また、装置識別情報は、ゲートウェイ装置7(無線通信部17)を識別するための固有の情報である。装置識別情報としては、例えば、MACアドレスが挙げられる。
一方、有線通信部18は、図8に示されるように、有線通信部18全体の動作を制御するCPU801、基本入出力プログラム及びアドレス情報を記憶したROM802、CPU801のワークエリアとして使用されるRAM803、イーサネットコントローラ805、無線通信部17と信号の送受信を行うI/F808a、ケーブル809を介しLAN8eに対しデータ(信号)の送受信を行うI/F808b及び上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン809を備えている。
ここで、CPU801及びイーサネットコントローラ805は、IEEE802.15.4規格に準拠した通信方式(通信プロトコル)を、IEEE802.3規格に準拠した通信方式(通信プロトコル)に変換して、配信装置3から送られて来た各種データ(情報)を、イーサネット(登録商標)のパケット通信ができるように制御する。
さらに、アドレス情報は、ゲートウェイ装置7(有線通信部18)を識別するための固有の情報である。アドレス情報としては、例えば、IP(Internet Protocol Address)アドレスが挙げられる。なお、ROM802には、MACアドレスも記憶されているが、位置情報管理サーバ9との通信を簡単に説明するため、その説明を省略する。
<位置情報管理サーバ>
図9は、本発明の実施の形態における位置情報管理サーバ9のハードウェア構成の一例を示した図である。
位置情報管理サーバ9は、コンピュータによって構成されている。そして、位置情報管理サーバ9は、位置情報管理サーバ9全体の動作を制御するCPU901、IPL(Initial Program Loader)等のCPU901の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM902、CPU901のワークエリアとして使用されるRAM903、位置情報管理サーバ9用のプログラム等の各種データやアドレス情報を記憶するHD904、CPU901の制御にしたがってHD904に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD905、フラッシュメモリ等の記録メディア906に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ907、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像等の各種情報を表示するディスプレイ908、ネットワーク892及びネットワーク893を利用してデータ通信するためのネットワークI/F909、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたキーボード911、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行うマウス912、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM913に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ914、無線通信を行う通信回路915及びアンテナ915a、外部機器を接続するための外部機器I/F916並びに上記各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン910を備えている。
さらに、アドレス情報は、位置情報管理サーバ9を識別するための固有の情報である。アドレス情報としては、IPアドレスが挙げられる。なお、ROM902には、MACアドレスも記憶されているが、ゲートウェイ装置7との通信を簡単に説明するため、その説明を省略する。
<コンテンツ管理サーバ>
図10は、本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバ8のハードウェア構成の一例を示した図である。
コンテンツ管理サーバ9は、コンピュータによって構成されている。そして、コンテンツ管理サーバ8は、コンテンツ管理サーバ8全体の動作を制御するCPU821、IPL等のCPU821の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM822、CPU821のワークエリアとして使用されるRAM823、コンテンツ管理サーバ8用のプログラム等の各種データやアドレス情報を記憶するHD824、CPU821の制御にしたがってHD824に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD825、フラッシュメモリ等の記録メディア826に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ827、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像等の各種情報を表示するディスプレイ828、ネットワーク892及びネットワーク893を利用してデータ通信するためのネットワークI/F829、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたキーボード831、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行うマウス832、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM833に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ834、無線通信を行う通信回路835及びアンテナ835a、外部機器を接続するための外部機器I/F836並びに上記各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン830を備えている。
さらに、アドレス情報は、コンテンツ管理サーバ8を識別するための固有の情報である。アドレス情報としては、IPアドレスが挙げられる。なお、ROM822には、MACアドレスも記憶されている。
<表示装置>
図11は、本発明の実施の形態における表示装置6のハードウェア構成の一例を示した図である。表示装置6には通信端末5が外部に取り付けられている。但し、通信端末5が表示装置6に内蔵されている構成でもよい。
図11に示されるように、表示装置6は、表示装置6全体の動作を制御するCPU601、基本入出力プログラムを記憶したROM602、CPU601のワークエリアとして使用されるRAM603、フラッシュメモリ等の記録メディア604に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ605を備えている。そして、メディアドライブ605の制御に従って、既に記録されていたデータが読み出され又は新たにデータが書き込まれて記憶する記録メディア604が着脱自在な構成となっている。
さらに、表示装置6は、アクセスポイント890とIEEE802.11規格に準拠する無線LAN通信を行う無線LAN通信部606、光を透過させることで画像を出力する液晶パネル607、ユーザに対する情報を表示する液晶や有機EL等のディスプレイ608、ユーザからの入力を受け付けるインタフェースであるハードボタンやリモコン、ソフトキー等の入力部609、電気信号を音に変換し音声出力に用いられるスピーカ610及び上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン611を備えている。なお、無線LAN通信に用いられるIPアドレスはRAM603に記憶され、表示装置6のMACアドレスはROM602に記憶されている。
[機能構成]
図12は、本発明の実施の形態における配信装置3及び通信端末5の機能構成の一例を示す図である。
<配信装置>
まず配信装置3の機能構成を説明する。図12に示されるように、配信装置3は、機能又は手段として、変換部10、配信制御部20、無線通信制御部30を有する。このうち変換部10は、図6に示される電圧変換器100が動作することによって実現される機能又は手段である。
また、配信制御部20は、図6に示される制御部11及び位置情報配信部12が動作することによって実現される機能又は手段である。さらに、無線通信制御部30は、図6に示される制御部11及び無線通信部13が動作することによって実現される機能又は手段である。
配信制御部20は、図6に示されるROM202により構築される記憶部29を有する。この記憶部29には、配信装置3が設置されている位置を示す位置情報が記憶されている。さらに、配信制御部20は、配信部21、通信部27及び記憶・読出部28を有する。
このうち配信部21は、図6に示されるCPU201及び通信回路204の処理によって実現され、配信可能な範囲内に位置情報を配信する。
通信部27は、図6に示されるCPU101・201の処理、並びにI/F108a・208及びバス109・209によって実現され、無線通信制御部30とのデータ(信号)の通信を行う。
記憶・読出部28は、図6に示されるCPU101・201の処理によって実現され、記憶部29に各種データを記憶し、記憶部29から各種データを読み出す。記憶・読出部28は、例えば、位置情報のデータの記憶や読み出しを行う。
また、無線通信制御部30は、図6に示されるRAM303によって構築される記憶部39を有している。この記憶部39には、アドレス情報(例えばIPアドレス)が記憶されている。
送受信部31は、図6に示されるCPU301及び通信回路304の処理によって実現され、無線通信によって、通信端末5又はゲートウェイ装置7と各種データの送受信を行う。
通信部37は、図6に示されるCPU101・301の処理並びにI/F108B・308及びバス109・309によって実現され、配信制御部20とのデータ(信号)の通信を行う。
記憶・読出部38は、記憶部39に各種データを記憶し、記憶部39から各種データを読み出す。
<通信端末>
次に、通信端末5の機能構成を説明する。図12に示されるように、通信端末5は、機能又は手段として、受信制御部40及び無線通信制御部50を有している。
受信制御部40は、図3に示されるRAM403によって構築される記憶部49を有する。記憶部49には、配信装置3から配信された位置情報を記憶できる。さらに、受信制御部40は、受信部41、検知部42、判断部43、測定部44、通信部47及び記憶・読出部48を有する。
このうち受信部41は、図3に示されるCPU401及び通信回路404の処理によって実現され、配信装置3から配信された位置情報を受信する。また、受信部41は、位置情報を受信可能な状態になったり受信不可能な状態になったりする。
検知部42は、図3に示されるCPU401及び加速度センサ405の処理によって実現され、通信端末5の移動(傾きを含む)を検知し、受信部41に処理を開始させる。なお、検知部42は、加速度センサ405に代えて、慣性力や磁気を用いたモーションセンサによって実現してもよい。
判断部43は、図3に示されるCPU401の処理によって実現され、受信部41によって、少なくとも一つの位置情報を受信したかを判断する。さらに、判断部43は、受信部41によって、複数の配信装置3からそれぞれの位置情報を受信したかを判断する。なお、この場合、同じ配信装置3から配信された位置情報は、所定時間内に複数回受信しても一つとして扱う。
測定部44は、図3に示されるCPU401の処理によって実現され、判断部43によって、複数の配信装置3から、それぞれの位置情報を受信したと判断された場合には、それぞれの位置情報に係る信号強度を測定する。
通信部47は、図3に示されるCPU401の処理並びにI/F408及びバス409によって実現され、無線通信制御部50とのデータ(信号)の通信を行う。
記憶・読出部48は、CPU401の処理によって実現され、記憶部49に各種データを記憶し、記憶部49から各種データを読み出す。記憶・抽出部48は、例えば、位置情報のデータの記憶や読み出しを行う。
また、無線通信制御部50は、図3に示されるRAM503によって構築される記憶部59を有する。この記憶部59には、識別情報(例えばMACアドレス等)が記憶されている。さらに、無線通信制御部50は、送受信部51、判断部53、測定部54、通信部57及び記憶・読出部58を有する。
送受信部51は、図3に示されるCPU501及び通信回路504の処理によって実現され、無線通信により、配信装置3と各種データの送受信を行う。
判断部53は、図3に示されるCPU501の処理によって実現され、受信部51によって、少なくとも一つの配信装置3の装置識別情報を受信したかを判断する。さらに、判断部53は、受信部51によって、複数の配信装置3からそれぞれの装置識別情報を受信したかを判断する。なお、この場合、同じ配信装置3から送信された装置識別情報は、所定時間内に何度受信しても一つとして扱う。
測定部54は、主に、図3に示されるCPU501の処理によって実現され、判断部53によって、複数の配信装置3から送信されたそれぞれの装置識別情報を受信したと判断された場合には、それぞれの装置識別情報に係る信号強度を測定する。
通信部57は、主に、図3に示されるCPU501の処理並びにI/F508及びバス509によって実現され、受信制御部40とのデータ(信号)の通信を行う。
記憶・読出部58は、主に、図3に示されるCPU501の処理によって実現され、記憶部59に各種データを記憶し、記憶部59から各種データを読み出す。記憶・抽出部58は、例えば、配信装置3の装置識別情報や通信端末5の識別情報のデータの記憶や読み出しを行う。
図13は、本発明の実施の形態におけるゲートウェイ装置7及び位置情報管理サーバ9の機能構成の一例を示す図である。
<ゲートウェイ装置>
ゲートウェイ装置7の機能構成を説明する。ゲートウェイ装置7は、機能又は手段として、無線通信制御部70及び有線通信制御部80を有している。
無線通信制御部70は、図8に示されている無線通信部17の処理によって実現され、基本的に配信装置3の無線通信制御部30と同様の機能を有している。
具体的には、無線通信制御部70は、図8に示されているRAM703によって構築される記憶部79を有している。この記憶部79には、ゲートウェイ装置7のアドレス情報(例えばIPアドレス)が記憶されている。また、無線通信制御部70は、送受信部71、通信部77及び記憶・読出部78を有している。
このうち送受信部71は、主に、図8に示されているCPU701及び通信回路704の処理によって実現され、無線通信によって、配信装置3と各種データの送受信を行う。
通信部77は、主にCPU701の処理、並びに、I/F708及びバス709によって実現され、有線通信制御部80とのデータ(信号)の通信を行う。
記憶・読出部78は、主にCPU801の処理によって実現され、記憶部79に各種データを記憶し、記憶部79から各種データを読み出す。
また、有線通信制御部80は、図8に示されている有線通信部18の処理によって実現される。この有線通信制御部80は、図8に示されるRAM803によって構築される記憶部89を有している。この記憶部89には、ゲートウェイ装置7の装置識別情報(例えばMACアドレス)が記憶されている。さらに、有線通信制御部80は、送受信部81、変換部82、通信部87及び記憶・読出部88を有している。
このうち送受信部81は、図8に示されるCPU801の処理及びI/F808bによって実現され、有線通信によって、位置情報管理サーバ9と各種データの送受信を行う。
変換部82は、図8に示されるCPU801及びイーサネットコントローラ805の処理によって実現される。変換部82は、上述したように通信方式を変換することで、配信装置3から送られて来た各種データ(情報)を、イーサネット(登録商標)のパケット通信ができるように制御する。
通信部87は、主にCPU801の処理並びにI/F808a及びバス809によって実現され、無線通信制御部70とのデータ(信号)の通信を行う。
記憶・読出部98は、主にCPU801の処理によって実現され、記憶部89に各種データを記憶し、記憶部89から各種データを読み出す。
<位置情報管理サーバ>
次に、位置情報管理サーバ9の機能構成を説明する。位置情報管理サーバ9は、送受信部91、操作入力受付部92、端末位置情報応答部93、表示制御部94、端末検索応答部95、記憶・読出部98及び記憶部99を有する。
記憶部99は図9に示されるRAM903及びHD904によって構築され、位置情報記憶部991、サーバ情報記憶部992が含まれる。
位置情報記憶部991は、通信端末5から送信される位置情報等を記憶する。
図14は、本発明の実施の形態における位置情報管理サーバ9の位置情報記憶部991に記憶される情報の一例を示す図である。図14に示されるように、位置情報記憶部991には「管理ID」、「識別情報」、「緯度」、「経度」、「階数」、「棟」及び「受信日時」等が含まれる。
「管理ID」は位置情報記憶部991において通信端末5の位置情報を一意に識別するための管理番号である。
「識別情報」は通信端末5を識別するための情報であり、例えば通信端末5のMACアドレスである。「識別情報」は通信端末5から送信される。
「緯度」、「経度」、「階数」及び「棟」は、本発明の実施の形態における位置情報であり、図7に示される情報である。「受信日時」は、位置情報管理サーバ9がゲートウェイ装置7から位置情報を受信した受信日時である。
図13に戻り説明する。サーバ情報記憶部992は、位置情報管理サーバ9のアドレス情報(例えばIPアドレス)やMACアドレスといった識別情報等が記憶されている。
送受信部91は、図9に示されるCPU901の処理並びにネットワークI/F909又は通信回路915によって実現され、有線通信又は無線通信によって、ゲートウェイ装置7又はコンテンツ管理サーバ8と各種データの送受信を行う。
操作入力受付部92は、図9に示されるCPU901の処理並びにキーボード911及びマウス912によって実現され、管理者から各種の選択又は入力を受け付ける。
端末位置情報応答部93は、コンテンツ管理サーバ8から送信される通信端末5の位置情報を取得するための通信端末位置情報取得要求を受け付け、応答する。通信端末位置情報取得要求には、通信端末5の識別情報が含まれており、端末位置情報応答部93は位置情報記憶部991からその通信端末5の識別情報に対応する位置情報(緯度、経度、階数、棟)を取得する。そして、端末位置情報応答部93は、通信端末5の位置情報を含む通信端末位置情報取得要求応答を生成し、送受信部91を介しコンテンツ管理サーバ8に送信する。なお、端末位置情報応答部93は、例えば通信端末位置情報取得要求を受信した時刻と、それに含まれる通信端末5の識別情報に対応する位置情報記憶部991の中の受信日時との差が所定の時間(例えば30分)以上である場合は、通信端末位置情報取得要求応答に通信端末5の位置情報を設定しなかったり、位置情報の取得不可を示す情報を含めたりしてもよい。このような場合は通信端末5の現在の実際の位置が位置情報記憶部991に反映されていない可能性があるからである。
端末検索応答部95は、コンテンツ管理サーバ8から送信されるエリアに位置する通信端末5を検索するための通信端末検索要求を受け付け、検索した通信端末5の識別情報を応答する。通信端末検索要求にはエリアの領域を定義する位置情報が含まれており、端末検索応答部95は位置情報記憶部991からそのエリアの領域内に位置する通信端末5の識別情報を検索する。そして、端末検索応答部95は、通信端末5の識別情報を含む通信端末検索要求応答を生成し、送受信部91を介しコンテンツ管理サーバ8に送信する。なお、端末検索応答部95は、例えば通信端末検索要求を受信した時刻と、それに含まれる通信端末5の識別情報に対応する位置情報記憶部991の中の受信日時との差が所定の時間(例えば30分)以上である場合は、通信端末検索要求応答に通信端末5の識別情報を設定しなかったり、通信端末5の識別情報の取得不可を示す情報を含めたりしてもよい。このような場合は通信端末5の実際の現在位置が位置情報記憶部991に反映されていない可能性があるからである。
表示制御部94は、図9に示されるCPU901の処理によって実現され、ディスプレイ908に各種画像や文字等を表示させるための制御を行う。
記憶・読出部98は、図9に示されるCPU901の処理によって実現され、記憶部99に各種データを記憶し、記憶部99から各種データを読み出す。
図15は、本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバ8及び表示装置6の機能構成の一例を示す図である。
<コンテンツ管理サーバ>
コンテンツ管理サーバ8の機能構成を説明する。コンテンツ管理サーバ8は、送受信部841、コンテンツ取得要求受付部842、コンテンツ取得要求応答部843、端末位置情報取得部844、エリア特定部845、端末検索部846、出力可否判定部847、記憶・読出部848及び記憶部849を有する。記憶部849には、コンテンツ情報記憶部8491、エリア情報記憶部8492、閲覧権限記憶部8493、管理対象物情報記憶部8494及びコンテンツデータ記憶部8495等が含まれる。
コンテンツ情報記憶部8491は、表示装置6に出力させるコンテンツに関するコンテンツセキュリティレベルを記憶する。
図16は、本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバ8のコンテンツ情報記憶部8491に記憶される情報の一例を示す図である。図16に示されるように、コンテンツ情報記憶部8491には、「コンテンツID」、「コンテンツ名」及び「コンテンツセキュリティレベル」等が含まれる。
「コンテンツID」は、コンテンツ情報記憶部8491においてコンテンツ(「コンテンツ名」)を一意に識別するための管理番号である。
「コンテンツ名」は、表示装置6において表示出力されるコンテンツの名称である。「コンテンツ名」は、任意のコンテンツの名称とコンテンツファイルの拡張子との組合せとして表示される。
「コンテンツセキュリティレベル」は、コンテンツ毎に設定されるコンテンツの出力可否を定義するセキュリティレベルである。本発明の実施の形態において、「コンテンツセキュリティレベル」は5段階のレベルがあり、レベルが高いほど(「5」に近いほど)、例えば高い機密性が要求され不特定の者への公開等が相応しくないコンテンツであることを示す。逆に、レベルが低いほど(「1」に近いほど)、例えば高い機密性が要求されない不特定の者への公開を前提にしたコンテンツであることを示す。コンテンツ情報記憶部8491に記憶される情報は、予めコンテンツ管理システム1の管理者等により設定される。
図15に戻り説明する。エリア情報記憶部8492は、屋内の領域であるエリアを定義する位置情報及びそのエリアのカテゴリ等を記憶する。
図17は、本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバ8のエリア情報記憶部8492に記憶される情報の一例を示す図である。図17に示されるように、エリア情報記憶部8492には、「エリアID」、「エリア名」、「エリアカテゴリ」、「棟」、「階数」、「東端」、「西端」、「南端」、「北端」が含まれる。
「エリアID」は、エリア情報記憶部8492においてエリア名及びそのエリアの位置情報等を一意に識別するための管理番号である。
「エリア名」は、エリアの名称である。「エリア名」は管理者等により任意に設定変更が可能である。
「エリアカテゴリ」は、エリアを例えばエリアの利用形態(社内又は公共スペース等)に分類した名称である。本発明の実施の形態において、「エリアカテゴリ」には「社内」又は「公共スペース」が設定される。例えば会議室のような機密性が高く、特定の者の利用に限定されている等のエリアには「社内」が設定される。逆に、例えば受付ロビーや応接室のような不特定の者に利用されるエリアには「公共スペース」が設定される。
「棟」は、エリアが属する建物の棟の名称である。
「階数」は、エリアが属する建物内の階数である。
「東端」及び「西端」は、エリアの東側と西側との境界線を経度(東経)で表したものである。「南端」及び「北端」は、区域の南側と北側との境界線を緯度(北緯)で表したものである。すなわち、エリアの範囲は矩形で定義され得る。
図17の例では、エリアID「1」に対応するエリアカテゴリが「社内」のエリア名「会議室A」は、北緯「35.50403」から北緯「35.50454」、東経「139.62003」から東経「139.62102」の4つの線に囲まれた範囲であって、「Y」棟の「1」階であることを示す。
なお、本発明の実施の形態におけるエリアの位置(範囲)の定義は、上記の方法に限らず、例えば、複数の緯度及び経度を用いて五つ以上の辺を有する多角形等によって、エリアの範囲を定義してもよい。また、その他の方法として、エリアの範囲内に設置される配信装置3の位置情報に基づき、その位置情報に対応する複数の点(緯度、経度)によりエリアの範囲を定義してもよい。また、エリア情報記憶部8492に記憶される情報は、予めコンテンツ管理システム1の管理者等により設定され、エリアの追加や変更時に情報は変更される。
図15に戻り説明する。閲覧権限記憶部8493は、通信端末5に対応付けてコンテンツの閲覧権限等を記憶する。
図18は、本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバ8の閲覧権限記憶部8493に記憶される情報の一例を示す図である。図18に示されるように、閲覧権限記憶部8493には、「管理ID」、「通信端末識別情報」、「通信端末所有者名」及び「閲覧権限」等が記憶されている。
「管理ID」は、閲覧権限記憶部8493において通信端末5及びその通信端末5に対応付けられた閲覧権限等を一意に識別するための管理番号である。
「通信端末識別情報」は、通信端末5を識別するための情報であり、例えば通信端末5のMACアドレスである。
「通信端末所有者名」は、通信端末5の所有者(ユーザ)の名称を示す。通信端末5の所有者は、いわゆる通信端末5が取り付けられた管理対象物4の所有者である。つまり、管理対象物4がIDカードや携帯端末等である場合は、これらを所有する者が「通信端末所有者名」となる。なお、通信端末5を個人で所有していない場合、例えば通信端末5が取り付けられた管理対象物4が複数の者に利用されるプロジェクタやプリンタ等である場合、「通信端末所有者名」は「N/A」が設定される。
「閲覧権限」は、通信端末5の識別情報(「通信端末識別情報」)毎に設定されるコンテンツを閲覧するための権限であって、数値として表される。閲覧権限は、例えば通信端末5の所有者の役職や所属組織等に基づき、管理者等により任意に設定される。本発明の実施の形態において、「閲覧権限」は5段階で表示される。「閲覧権限」の数値が大きいほど(「5」に近いほど)、例えば高い機密性が要求される(コンテンツセキュリティレベルの高い)コンテンツの閲覧が可能であることを示す。逆に、「閲覧権限」の数値が小さいほど(「1」に近いほど)、例えば機密性の高いコンテンツを閲覧できず、不特定の者への公開を前提にした(コンテンツセキュリティレベルの低い)コンテンツの閲覧に限られることを示す。なお、「通信端末所有者名」が「N/A」である場合は、「閲覧権限」は「N/A」に設定される。
なお、閲覧権限記憶部8493に記憶される情報は、予めコンテンツ管理システム1の管理者等により設定される。
図15に戻り説明する。管理対象物情報記憶部8494は、管理対象物4とその管理対象物4に取り付けられた通信端末5とを関連付けて記憶する。
図19は、本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバ8の管理対象物情報記憶部8494に記憶される情報の一例を示す図である。図19に示されるように、管理対象物情報記憶部8494には、「管理ID」、「通信端末識別情報」、「管理対象物識別情報」、「管理対象カテゴリ」及び「管理対象物名」等が記憶されている。
「管理ID」は、管理対象物情報記憶部8494において通信端末5及び通信端末5が取り付けられた管理対象物4等を一意に識別するための管理番号である。
「通信端末識別情報」は、通信端末5を一意に識別するための識別情報(例えばMACアドレス等)である。
「管理対象物識別情報」は、管理対象物4を一意に識別するための識別情報(例えばMACアドレス等)であり、管理対象物4に取り付けられた通信端末5の識別情報に対応付けて記憶される。「管理対象物識別情報」は、管理対象物4が識別情報を有していない場合、「N/A」が設定される。識別情報は、MACアドレスに限らず、デバイスID等であってもよい。
「管理対象カテゴリ」は、位置情報管理サーバ9により位置が管理される対象を分類したものである。例えば管理対象物4が個人により所有されるIDカードや携帯端末である場合は、個人(ユーザ)が位置を管理される対象であるので、「管理対象カテゴリ」には「ユーザ」が設定される。一方、例えば管理対象物4が複数の者に使用され、個人の所有物ではないようなプロジェクタ等の機器である場合、本発明の実施の形態では表示装置6の場合、「管理対象カテゴリ」には「機器」が設定される。
「管理対象物名」は、任意に設定可能な管理対象物4の名称である。
なお、管理対象物情報記憶部8494に記憶される情報は、予めコンテンツ管理システム1の管理者等により設定される。
図15に戻り説明する。コンテンツデータ記憶部8495は、表示装置6とその表示装置6に取り付けられた通信端末5とを関連付けて記憶する。
図20は、本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバ8のコンテンツデータ記憶部8495に記憶される情報の一例を示す図である。図20に示されるように、コンテンツデータ記憶部8495には、「コンテンツID」、「コンテンツ名」及び「データ保存先アドレス」等が記憶されている。
「コンテンツID」はコンテンツデータ記憶部8495においてコンテンツ(「コンテンツ名」)を一意に識別するための管理番号である。
「コンテンツ名」は、表示装置6において表示出力されるコンテンツの名称である。「コンテンツ名」は、任意のコンテンツの名称とコンテンツファイルの拡張子との組合せとして表示される。なお、コンテンツ情報記憶部8491に記憶される「コンテンツ名」とコンテンツデータ記憶部8495に記憶される「コンテンツ名」とが同じであれば、同一のコンテンツであることを意味する。
「データ保存先アドレス」は、コンテンツのファイル本体が格納されている場所(アドレス)を示す情報である。なお、コンテンツのファイル本体が格納されている場所は、コンテンツ管理サーバ8内の記憶装置に限らず、コンテンツ管理サーバ8以外の他のサーバや外部記録媒体等であってもよい。図20の例ではコンテンツID「1」〜「3」のコンテンツの保存先はコンテンツ管理サーバ8としているが、コンテンツID「4」、「5」のコンテンツの保存先は他のサーバであることを示している。
図15に戻り説明する。
記憶・読出部848は、主にCPU821の処理によって実現され、記憶部849に各種データを記憶し、記憶部849から各種データを読み出す。
送受信部841は、図10に示されるCPU821の処理並びにネットワークI/F829又は通信回路835によって実現され、有線通信又は無線通信によって、表示装置6又は位置情報管理サーバ9と各種データの送受信を行う。
コンテンツ取得要求受付部842は、表示装置6から送信されるコンテンツ取得要求を受け付ける。コンテンツ取得要求は、表示装置6において表示出力するコンテンツ(出力対象コンテンツ)を表示装置6がコンテンツ管理サーバ8から取得するための要求である。コンテンツ取得要求には、出力対象コンテンツの名称及び表示装置6の識別情報(例えばMACアドレス)が含まれる。コンテンツ取得要求受付部842は、コンテンツ取得要求に含まれる表示装置6の識別情報を端末位置情報取得部844に通知する。また、コンテンツ取得要求受付部842は、コンテンツ取得要求に含まれる出力対象コンテンツの名称を出力可否判定部847に通知する。
端末位置情報取得部844は、コンテンツ取得要求受付部842から通知されたコンテンツ取得要求に含まれる表示装置6の識別情報(表示装置識別情報)に基づき、管理対象物情報記憶部8494から表示装置6に対応する通信端末5の識別情報(通信端末識別情報)を取得する。次に、端末位置情報取得部844は、識別情報を取得した通信端末5の位置情報を取得するための通信端末位置情報取得要求を位置情報管理サーバ9に、送受信部841を介して送信する。そして、端末位置情報取得部844は、位置情報管理サーバ9から通信端末5の位置情報を取得すると、エリア特定部845に取得した通信端末5の位置情報を通知する。
エリア特定部845は、端末位置情報取得部844から通知された通信端末5の位置情報に基づき、エリア情報記憶部8492から、通信端末5の位置するエリアを特定する。ここで端末位置情報取得部844から位置情報が通知された通信端末5は、表示装置6に取り付けられていることから、特定したエリアは表示装置6が位置するエリアである。そして、エリア特定部845は、特定したエリアに対応する位置情報(棟、階数、東端、西端、南端、北端)を端末検索部846に通知する。
端末検索部846は、エリア特定部845から通知されたエリア内に位置する他の通信端末5を検索する。具体的には、端末検索部846は、エリアの位置情報が含まれる通信端末検索要求を生成し、生成した通信端末検索要求を、送受信部841を介し位置情報管理サーバ9に送信する。そして、端末検索部846は、位置情報管理サーバ9から通信端末5の識別情報を含む通信端末検索要求応答を受信すると、出力可否判定部847に受信した通信端末5の識別情報を通知する。
出力可否判定部847は、端末検索部846から通知された通信端末5の識別情報に基づき、閲覧権限記憶部8493から通信端末5の識別情報に対応する閲覧権限を読み出す。なお、端末検索部846から複数の通信端末5が通知された場合、これらの通信端末5に対応する閲覧権限のうち最も低い閲覧権限を読み出す。次に、出力可否判定部847は、コンテンツ取得要求受付部842から通知されたコンテンツ取得要求に含まれる出力対象コンテンツの名称に基づき、コンテンツ情報記憶部8491からコンテンツセキュリティレベルを読み出す。そして、出力可否判定部847は、読み出した閲覧権限とコンテンツセキュリティレベルとを比較し、表示装置6におけるコンテンツの出力可否を判定する。出力可否判定部847は、出力可否の判定結果をコンテンツ取得要求応答部843に通知する。なお、出力可否判定部847は、上述したコンテンツセキュリティレベルと閲覧権限との比較による判定処理に加えて、エリア情報記憶部8492に記憶されるエリアカテゴリに基づき出力可否の判定を行ってもよい。例えばエリアカテゴリが「公共スペース」である場合は、閲覧権限を「1」とし、その閲覧権限とコンテンツセキュリティレベルとを比較する。すなわち、不特定の者が存在する可能性が高い公共スペース(例えば受付ロビー等)においては、高い機密性が要求されるコンテンツセキュリティレベルが高いコンテンツは出力されないようにできる。
コンテンツ取得要求応答部843は、出力可否判定部847から通知された出力可否の判定結果に基づくコンテンツ取得要求応答を生成する。判定結果が出力可である場合、コンテンツ取得要求応答部843は、コンテンツ取得要求に含まれる出力対象コンテンツの名称に基づき、コンテンツデータ記憶部8495に記憶されるデータ保存先アドレスから出力対象コンテンツのファイルを読み出す。そして、コンテンツ取得要求応答部843は、読み出された出力対象コンテンツのファイルが含まれた(添付された)コンテンツ取得要求応答を生成する。なお、コンテンツ取得要求応答に出力対象コンテンツのファイル本体を添付するのではなく、コンテンツのファイルが格納されているデータ保存先アドレスを通知するようにしてもよい。一方、判定結果が出力不可である場合、コンテンツ取得要求応答部843は、コンテンツの取得が不可であることを示すエラーメッセージを含むコンテンツ取得要求応答を生成する。コンテンツ取得要求応答部843は、生成されたコンテンツ取得要求応答を、送受信部を介して表示装置6に送信する。
<表示装置>
次に、表示装置の機能構成を図15により説明する。
表示装置6は、送受信部61、表示制御部62、操作入力受付部64、コンテンツ取得要求生成部65、コンテンツ取得要求応答受付部66、記憶・読出部68及び記憶部69を有する。
記憶部69は、表示装置6の識別情報(例えばMACアドレス)やコンテンツ管理サーバ8から送信された出力対象のコンテンツ等を記憶する。
記憶・読出部68は、図11に示されるCPU601の処理によって実現され、記憶部69に各種データを記憶し、記憶部69から各種データを読み出す。
送受信部61は、図11に示されるCPU601の処理並びに無線LAN通信部606によって実現され、無線通信によって、コンテンツ管理サーバ8と各種データの送受信を行う。なお、送受信部61は、表示装置6がイーサネットカードを備え、ネットワーク893が有線LANである場合はイーサネット(登録商標)によりデータの送受信を行う。
表示制御部62は、図11に示されるCPU601の処理によって実現され、ディスプレイ608に各種画像や文字等を表示させるための制御を行う。
操作入力受付部64は、図11に示されるCPU601の処理及び入力部609によって実現され、表示装置6のユーザから各種の選択又は入力を受け付ける。
コンテンツ取得要求生成部65は、ユーザの入力部609を介した操作に基づき、表示装置6に表示出力させるためのコンテンツを、コンテンツ管理サーバ8から取得するためのコンテンツ取得要求を生成する。コンテンツ取得要求には、表示出力させる出力対象コンテンツの名称及び表示装置6の識別情報が含まれる。
コンテンツ取得要求応答受付部66は、コンテンツ取得要求に対するコンテンツ管理サーバ8からの応答であるコンテンツ取得要求応答を受け付ける。そして、コンテンツ取得要求応答受付部66は、コンテンツ取得要求応答に出力対象コンテンツのファイル本体又は出力対象コンテンツのファイルの格納先アドレスが含まれている場合、その出力対象コンテンツのファイルを、表示制御部62を介して表示させる。一方、コンテンツ取得要求応答受付部66は、コンテンツ取得要求応答に出力対象コンテンツの取得不可を示すエラーメッセージが含まれている場合、そのエラーメッセージを、表示制御部62を介して表示させ処理は終了する。
[動作手順]
本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理システム1の動作手順を説明する。コンテンツ管理システム1の動作は、通信端末5の位置情報を位置情報管理サーバ9が管理するための位置情報管理動作と、表示装置6に表示出力させるコンテンツの出力可否をコンテンツ管理サーバ8が判定するコンテンツ出力可否判定動作とに大別される。
〔位置情報管理動作〕
図21は、本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理システム1が通信端末5の位置情報を管理する動作手順の一例を示すシーケンス図である。
S11:配信装置3の配信制御部20は、記憶部29から取得した位置情報をIMES等により連続的又は断続的に送信する。
S12:通信端末5の受信制御部40は、周期的(例えば60秒周期)に行われる位置情報の受信処理により、配信装置3から送信される位置情報を受信する。なお、通信端末5が加速度センサを備えている場合は、加速度の変化の検知を契機に位置情報を受信してもよい。
S13:受信制御部40は、受信した位置情報を記憶部49に記憶する。
S14:通信端末5の無線通信制御部50は、記憶部59から取得した識別情報(例えば通信端末5のMACアドレス)と記憶部49に記憶した位置情報とを含む位置情報更新要求を配信装置3に送信する。位置情報更新要求は、位置情報管理サーバ9により管理される通信端末5の位置情報を新規登録又は更新するための要求である。
S15:配信装置3の無線通信制御部30の送受信部31は、位置情報更新要求をIEEE802.15.4規格に準拠した通信方式を用いてゲートウェイ装置70に転送する。
S16:ゲートウェイ装置7の無線通信制御部70の送受信部71が配信装置3から送信された位置情報更新要求を受信すると、有線通信制御部80の変換部82は、IEEE802.15.4規格に準拠した通信方式を、ネットワーク892に適合するIEEE802.3規格に準拠した通信方式に変換する。
S17:有線通信制御部80の送受信部81は、位置情報管理サーバ9に位置情報更新要求を転送する。位置情報管理サーバ9の送受信部91は、ゲートウェイ装置7からの位置情報更新要求を受信する。
S18:位置情報管理サーバ9の記憶・読出部98は、記憶部99に予め記憶されている通信端末5の識別情報と、受信した位置情報更新要求に含まれる識別情報とを対応付け、位置情報記憶部991に通信端末5の位置情報を記憶する。
なお、上述したステップS11〜S18の通信端末5の位置情報の管理動作は、次に説明するコンテンツ出力可否判定動作とは独立して実行される。
以上の動作手順により、本発明の実施の形態のコンテンツ管理システム1は、位置情報管理サーバ6により通信端末5の位置情報を管理できる。また、管理対象物4(表示装置6を含む)には通信端末5が外部に取り付けられたり内蔵されたりしているため、通信端末5の位置情報を管理することにより、管理対象物4の位置情報を管理できる。
〔コンテンツ出力可否判定動作〕
図22は、本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理システム1のコンテンツ出力可否判定の動作手順の一例を示すシーケンス図である。図22の例の初期状態では、表示装置6及び表示装置6以外の管理対象物4に通信端末5が取り付けられており、通信端末5の位置情報は位置情報管理サーバ9によって管理されている。
S21:表示装置6のユーザは、表示装置6にコンテンツを表示出力させるため、入力部609を操作し、出力対象とするコンテンツを指定する。ここで、例えば指定された出力対象のコンテンツ名は「A.ppt」とする。操作入力受付部64は、ユーザにより入力されたコンテンツ名(A.ppt)を、コンテンツ取得要求生成部65に通知する。
S22:表示装置6のコンテンツ取得要求生成部65は、出力対象コンテンツをコンテンツ管理サーバ8から取得するためのコンテンツ取得要求を生成する。コンテンツ取得要求には、出力対象コンテンツ名(A.ppt)及び表示装置6の識別情報(例えば「000074f0229a」)が含まれる。なお、コンテンツ名はコンテンツ管理システム1において一意となるように設定される。コンテンツ名は、予め管理者やユーザ等において定められたコンテンツ名の名称付与基準に基づき設定される。なお、コンテンツ取得要求には、コンテンツ管理サーバ8のコンテンツ情報記憶部8491において記憶される「コンテンツID」を含めるようにしてもよい。この場合、予め表示装置6のユーザは表示出力対象のコンテンツの「コンテンツID」を把握しておく。コンテンツ取得要求に「コンテンツID」を含めることにより、コンテンツ管理サーバ8において同一のコンテンツ名が複数存在している場合に、出力対象コンテンツを一意に識別できる。
S23:コンテンツ取得要求生成部65は、送受信部61を介し、ネットワーク893(アクセスポイント890)によりコンテンツ取得要求を送信する。コンテンツ取得要求には、出力対象コンテンツ名「A.ppt」及び表示装置6の識別情報「000074f0229a」が含まれている。
コンテンツ管理サーバ9のコンテンツ取得要求受付部842は、送受信部841を介し、表示装置6から送信されるコンテンツ取得要求を受け付ける。そして、コンテンツ取得要求受付部842は、コンテンツ取得要求に含まれる表示装置6の識別情報(000074f0229a)を端末位置情報取得部844に通知する。また、コンテンツ取得要求受付部842は、コンテンツ取得要求に含まれる出力対象コンテンツ名(A.ppt)を出力可否判定部847に通知する。
S24:端末位置情報取得部844は、コンテンツ取得要求受付部842から通知されたコンテンツ取得要求に含まれる表示装置6の識別情報(000074f0229a)に基づき、管理対象物情報記憶部8494から表示装置6に対応する(取り付けられた)通信端末5の識別情報(通信端末識別情報)を取得する。ここで、管理対象物情報記憶部8494に記憶される情報が例えば図19に示す情報であるとすると、表示装置6の識別情報「000074f0229a」に対応する通信端末5の識別情報は「002673abcd01」となる。
S25:端末位置情報取得部844は、識別情報(002673abcd01)を取得した通信端末5の位置情報を取得するための通信端末位置情報取得要求を位置情報管理サーバ9に、送受信部841を介して送信する。通信端末位置情報取得要求には、通信端末5の識別情報「002673abcd01」が含まれる。
位置情報管理サーバ9の端末位置情報応答部93は、送受信部91を介して、コンテンツ管理サーバ8からの通信端末位置情報取得要求を受け付ける。
S26:端末位置情報応答部93は、通信端末位置情報取得要求に含まれる通信端末5の識別情報(002673abcd01)に基づき、位置情報記憶部991から通信端末5の位置情報を読み出す。ここで、位置情報記憶部991に記憶される情報が例えば図14に示す情報であるとすると、通信端末5の識別情報「002673abcd01」に対応する位置情報は管理ID「1」の位置情報となる。この位置情報は図14の例より、緯度「35.50426」、経度「139.62051」、「1」階、「Y」棟となる。なお、端末位置情報応答部93は、通信端末位置情報取得要求の受付時刻と、位置情報記憶部991に記憶される受信日時との差が所定の時間(例えば30分)以上である場合は、通信端末位置情報取得要求応答に通信端末5の位置情報を含めなかったり、位置情報の取得不可を示す情報を含めたりしてもよい。
S27:端末位置情報応答部93は、通信端末5の位置情報を含む通信端末位置情報取得要求応答を生成し、送受信部91を介しコンテンツ管理サーバ8に送信する。
コンテンツ管理サーバ8の端末位置情報取得部844は、送受信部841を介して通信端末5の位置情報を受信すると、受信した通信端末5の位置情報をエリア特定部845に通知する。
S28:エリア特定部845は、端末位置情報取得部844から通知された通信端末5の位置情報に基づき、エリア情報記憶部8492から、通信端末5が取り付けられた表示装置6の位置するエリアを特定する。ここで、エリア情報記憶部8492に記憶される情報が例えば図17に示す情報であるとすると、位置情報管理サーバ9から取得した通信端末5の位置情報(緯度「35.50426」、経度「139.62051」、「1」階、「Y」棟)は、エリアID「1」に対応する「Y」棟、「1」階の南端「35.50403」、北端「35.50454」、西端「139.62003」、東端「139.62102」に囲まれた範囲内に含まれる。したがって、通信端末5が取り付けられた表示装置6が位置するエリアは「会議室A」(エリア名)と特定される。次に、エリア特定部845は、特定したエリアに対応する位置情報(棟、階数、東端、西端、南端、北端)を端末検索部846に通知する。また、エリア特定部845は、特定したエリアのエリアカテゴリ(図17の例では「社内」)を読み出し、読み出したエリアカテゴリを出力可否判定部847に通知する。
S29:端末検索部846は、表示装置6が位置するエリア内に位置する他の通信端末5を特定するため、位置情報管理サーバ9に通信端末検索要求を送信する。通信端末検索要求には、エリア特定部845から通知されたエリアの位置情報(「Y」棟、「1」階の南端「35.50403」、北端「35.50454」、西端「139.62003」、東端「139.62102」)が含まれる。
位置情報管理サーバ9の端末検索応答部95は、送受信部91を介して、通信端末検索要求を受け付ける。
S30:端末検索応答部95は、通信端末検索要求に含まれるエリアの位置情報に基づき、位置情報記憶部991からそのエリア内に位置する通信端末5の識別情報を取得する。ここで、位置情報記憶部991に記憶される情報が例えば図14に示す情報であるとすると、エリアの位置情報(「Y」棟、「1」階の南端「35.50403」、北端「35.50454」、西端「139.62003」、東端「139.62102」)に含まれる位置情報を有する他の通信端末5の識別情報は、「002673abcd04」、「002673abcd05」、「002673abcd06」、「002673abcd07」となる。そして、端末検索応答部95は、検索した通信端末5の識別情報を含む通信端末検索要求応答を生成する。
S31:端末検索応答部95は、生成した通信端末検索要求応答を、送受信部91を介して、コンテンツ管理サーバ8に送信する。
コンテンツ管理サーバ8の端末検索部846は、位置情報管理サーバ9から通信端末5の識別情報を含む通信端末検索要求応答を受信すると、出力可否判定部847に受信した通信端末5の識別情報を通知する。
S32:出力可否判定部847は、端末検索部846から通知された通信端末5の識別情報に基づき、閲覧権限記憶部8493から閲覧権限を読み出す。ここで、閲覧権限記憶部8493に記憶される情報が例えば図18に示す情報であるとすると、通知された通信端末5の識別情報「002673abcd04」、「002673abcd05」、「002673abcd06」、「002673abcd07」に対応する閲覧権限は、それぞれ閲覧権限「5」、「N/A」、「3」、「4」である。この場合、通知された通信端末5の識別情報が複数あるため、最も低い閲覧権限「3」が読み出される。なお、通信端末識別情報「002673abcd05」に対応する閲覧権限が「N/A」と設定されているのは、通信端末5の所有者が人(ユーザ)ではなく、閲覧権限が入力されていないためである。
S33:出力可否判定部847は、コンテンツ取得要求受付部842から通知されたコンテンツ取得要求に含まれる出力対象コンテンツ名(A.ppt)に基づき、コンテンツ情報記憶部8491からコンテンツセキュリティレベルを読み出す。ここで、コンテンツ情報記憶部8491に記憶される情報が例えば図16に示す情報であるとすると、出力対象コンテンツ名「A.ppt」に対応するコンテンツセキュリティレベルは「2」となる。
S34:出力可否判定部847は、まずステップS28でエリア特定部845から通知されたエリアカテゴリ(社内)が「公共スペース」であるか否かを判定する。この場合、エリアカテゴリは、「公共スペース」でないため、ステップS32で読み出した閲覧権限(「2」)と、ステップS33で読み出したコンテンツセキュリティレベル(「5」)との比較により表示装置6でのコンテンツ名(A.ppt)の出力可否を判定する。なお、エリアカテゴリが「公共スペース」である場合は、閲覧権限を例えば「1」とし、コンテンツセキュリティレベルとの比較が実行される。出力可否は、閲覧権限がコンテンツセキュリティレベル以上であるか否かにより判定される。出力可否判定部847は、閲覧権限がコンテンツセキュリティレベル以上である場合は、出力可と判定する。一方、閲覧権限がコンテンツセキュリティレベル以上でない場合は、出力不可と判定する。この例では、閲覧権限が「3」であり、コンテンツセキュリティレベルが「2」であるので、出力可否の判定結果は出力可となる。そして、出力可否判定部847は、出力可否の判定結果をコンテンツ取得要求応答部843に通知する。
S35:コンテンツ取得要求応答部843は、出力可否判定部847から通知された出力可否の判定結果に基づくコンテンツ取得要求応答を生成する。判定結果が出力可である場合、コンテンツ取得要求応答部843は、コンテンツ取得要求に含まれる出力対象コンテンツの名称に基づき、コンテンツデータ記憶部8495に記憶されるデータ保存先アドレスから出力対象コンテンツのファイルを読み出す。そして、コンテンツ取得要求応答部843は、読み出された出力対象コンテンツのファイルが含まれた(添付された)コンテンツ取得要求応答を生成する。一方、判定結果が出力不可である場合、コンテンツ取得要求応答部843は、コンテンツの取得が不可であることを示すエラーメッセージを含むコンテンツ取得要求応答を生成する。この例では、ステップS35における判定結果が出力可であるため、コンテンツ名「A.ppt」のファイルを含むコンテンツ取得要求応答が生成される。なお、コンテンツ取得要求応答にコンテンツのファイルを添付するのではなく、コンテンツ名「A.ppt」のファイルが格納されているデータ保存先アドレスを含むようにしてもよい。
S36:コンテンツ取得要求応答部843は、生成されたコンテンツ取得要求応答を、送受信部841を介して表示装置6に送信する。
表示装置6のコンテンツ取得要求応答受付部66は、コンテンツ管理サーバ8から応答であるコンテンツ取得要求応答を、送受信部61を介して受け付ける。
S37:コンテンツ取得要求応答受付部66は、コンテンツ取得要求応答に出力対象コンテンツのファイル本体又は出力対象コンテンツのファイルの格納先アドレスが含まれている場合、その出力対象コンテンツのファイルを、表示制御部62を介して表示させる。一方、コンテンツ取得要求応答受付部66は、コンテンツ取得要求応答に出力対象コンテンツの取得不可を示すエラーメッセージが含まれている場合、図23に示すような画面を、表示制御部62を介して表示させ処理は終了する。図23は、本発明の実施の形態における判定結果が出力不可である場合に表示装置6に表示出力されるメッセージの一例を示す図である。図23に示されるように、コンテンツの出力不可を示すメッセージとエラーコード(エラーの理由「閲覧権限なし」)が表示出力される。なお、図22のシーケンス図の例では、コンテンツ取得要求応答にはコンテンツ名「A.ppt」のファイルが含まれているため、「A.ppt」のファイルが表示出力される。
上述した動作手順により、本発明の実施の形態のコンテンツ管理システム1は、表示装置6に取り付けられた通信端末5の位置情報を利用し、表示装置6の位置するエリア内の他の通信端末5を検索できる。そして、通信端末5に対応付けられたコンテンツの閲覧権限に応じて表示装置6でのコンテンツの表示出力を制御できる。
[フローチャート]
本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバ8の出力可否判定の処理手順について説明する。
図24は、本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバ8の出力可否判定の処理手順の一例を示すフローチャート図である。
S101:コンテンツ管理サーバ8は、出力対象コンテンツ名及び表示装置6の識別情報が含まれているコンテンツ取得要求を表示装置6から受信する。
S102:端末位置情報取得部844は、コンテンツ取得要求に含まれる表示装置6の識別情報に基づき、管理対象物情報記憶部8494から表示装置6に対応する(取り付けられた)通信端末5の識別情報(通信端末識別情報)を取得する。
S103:端末位置情報取得部844は、通信端末5の識別情報を含む通信端末位置情報取得要求を位置情報管理サーバ9に送信し、位置情報管理サーバ9から通信端末5の位置情報を取得する。
S104:エリア特定部845は、取得した通信端末5の位置情報に基づき、エリア情報記憶部8492から、通信端末5が取り付けられた表示装置6の位置するエリアを特定する。
S105:端末検索部846は、位置情報管理サーバ9に表示装置6の位置するエリアの位置情報を含む通信端末検索要求を送信し、表示装置6が位置するエリア内に存在する他の通信端末5を検索する。位置情報管理サーバ9からの通信端末検索要求応答には、通信端末5の識別情報が含まれている。
S106:出力可否判定部847は、ステップS104で特定したエリアの状況、すなわち特定したエリアのエリアカテゴリが公共スペースであるか否かを判定する。
エリアカテゴリが公共スペースではない場合、ステップS107の処理が実行される。
一方、エリアカテゴリが公共スペースの場合、ステップS108の処理が実行される。
S107:(ステップS106においてNOの場合、)出力可否判定部847は、ステップS105で検索された通信端末5の識別情報に基づき、閲覧権限記憶部8493から閲覧権限を読み出す。ここで、検索された通信端末5が複数存在する場合、閲覧権限が最も小さい閲覧権限が読み出される。なお、検索された通信端末5が複数存在する場合の処理は、反対に閲覧権限が最も大きい閲覧権限が読み出されるようにしてもよい。
S108:(ステップS106においてNOの場合、)出力可否判定部847は、閲覧権限を「1」に設定する。すなわち、不特定の者が存在する可能性がある公共スペースでは、閲覧権限を低く設定することにより、高い機密性が要求されるコンテンツの出力を回避する。なお、ここで設定される閲覧権限は、「1」に限らず任意に設定できる。また、このようなエリアカテゴリが公共スペースである場合は、例えばコンテンツの出力不可を示すメッセージを表示装置6に送信するような処理にしてもよい。
S109: 出力可否判定部847は、出力対象コンテンツ名に対応したコンテンツセキュリティレベルをコンテンツ情報記憶部8491から読み出す。
S110:出力可否判定部847は、閲覧権限とコンテンツセキュリティレベルとを比較する判定処理を実行する。
具体的には、閲覧権限がコンテンツセキュリティレベル以上である場合、出力可と判定され、ステップS111の処理が実行される。
一方、閲覧権限がコンテンツセキュリティレベル以上でない場合、出力不可と判定され、ステップS112の処理が実行される。
出力可否判定部847は、出力可否の判定結果をコンテンツ取得要求応答部843に通知する。
S111:(S110においてYESの場合、)コンテンツ取得要求応答部843は、出力可否判定部847から通知された出力可の判定結果に基づきコンテンツ取得要求応答を生成する。この場合、コンテンツ取得要求応答部843は、コンテンツ取得要求に含まれる出力対象コンテンツの名称に基づき、コンテンツデータ記憶部8495に記憶されるデータ保存先アドレスから出力対象コンテンツのファイルを読み出す。そして、コンテンツ取得要求応答部843は、読み出された出力対象コンテンツのファイルが含まれたコンテンツ取得要求応答を生成し、表示装置6に送信する。
S112:(S110においてNOの場合、)コンテンツ取得要求応答部843は、出力可否判定部847から通知された出力不可の判定結果に基づきコンテンツの取得が不可であることを示すエラーメッセージ(閲覧権限なし)を含むコンテンツ取得要求応答を生成し、表示装置6に送信する。
以上、本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理システム1によれば、表示装置6が位置するエリア内に存在する通信端末5に対応するコンテンツの閲覧権限とコンテンツのセキュリティレベルとに基づき、表示装置6に表示出力させるコンテンツを制御できる。これにより、例えば通信端末5の所有者の属性(役職や所属組織等)に基づくコンテンツの閲覧権限を設定することにより、エリアの状況だけでなく、人の属性を反映したコンテンツの出力制御を実現できる。また、通信端末5の位置情報が常時管理されていることから、エリアへの人の出入りを即時に反映したコンテンツの出力可否判定をすることができる。
また、コンテンツ管理システム1による管理下であれば、いかなる場所で表示装置6が使用されても又デジタルコンテンツが複製されたとしても、コンテンツセキュリティレベルと閲覧権限とに基づき適切にコンテンツを出力制御できる。
また、コンテンツ管理システム1によれば、例えばエリアのレイアウト変更があったとしても、コンテンツ管理サーバ8における設定変更のみでレイアウト変更後のエリアでの運用が可能となる。そのため、管理者等が装置の物理的な変更(設置場所の変更や装置の追加設置等)による手間やコストをかけず効率的にコンテンツ出力の制御ができる。
また、コンテンツ管理システム1によれば、電波の干渉等の影響なく、例えば同じ部屋内をパーティションで区切ったエリア毎に柔軟にコンテンツの出力制御ができる。
《第1の変形例》
本発明の実施の形態の第1の変形例は、表示装置6に表示出力させるコンテンツが表示装置6の記憶装置もしくは表示装置6に直接挿入される外部記録媒体(例えばSDカードやUSBメモリ等)又は表示装置6にRGBケーブル等により直接接続するPCに記憶されている場合においてコンテンツの出力可否が判定されるときの動作である。
[機能構成(変形例)]
図25は、本発明の実施の形態の第1の変形例におけるコンテンツ管理サーバ8及び表示装置6の機能構成の一例を示す図である。図25において本発明の実施の形態におけるコンテンツ管理サーバ8及び表示装置6の機能構成図(図15)と同じ機能については、同じ名称・番号を付与しており、これらの説明は省略する。
<表示装置>
図25に示されるように、第1の変形例における表示装置6は、出力可否確認要求生成部65a、出力可否確認要求応答受付部66a及びコンテンツデータ記憶部69aをさらに有する。
出力可否確認要求生成部65aは、表示装置6のユーザの入力部609を介したコンテンツの表示出力操作を受け付けると、コンテンツ管理サーバ8に表示出力させるコンテンツの出力可否を問い合わせる出力可否確認要求を生成する。出力可否確認要求には、表示出力させる出力対象コンテンツの名称及び表示装置6の識別情報が含まれる。
出力可否取得要求応答受付部66は、出力可否確認要求に対するコンテンツ管理サーバ8からの応答である出力可否確認要求応答を受け付ける。そして、出力可否確認要求応答受付部66は、出力可否確認要求応答に含まれる出力可否の判定結果に基づき、コンテンツを表示出力させたり、表示出力処理を終了させたりする。
コンテンツデータ記憶部69aは、表示装置6に表示出力させるコンテンツのファイル本体が記憶されている。なお、コンテンツのファイルはフラッシュメモリ等の記録メディア604に記憶されていてもよいし、表示装置6に接続するPC等に記憶されていてもよい。
<コンテンツ管理サーバ>
図25に示されるように、第1の変形例におけるコンテンツ管理サーバ8は、出力可否確認要求受付部842a、出力可否確認要求応答部843aをさらに有する。なお、図15の例と異なり変形例(図25)のコンテンツ管理サーバ8はコンテンツデータ記憶部8495を有していない。
出力可否確認要求受付部842a、表示装置6から送信される出力可否確認要求を受け付ける。出力可否確認要求受付部842aは、出力可否確認要求に含まれる表示装置6の識別情報を端末位置情報取得部844に通知する。また、コンテンツ取得要求受付部842は、コンテンツ取得要求に含まれる出力対象コンテンツの名称を出力可否判定部847に通知する。
出力可否確認要求応答部843aは、出力可否判定部847から通知された出力可否の判定結果を含む出力可否確認要求応答を生成する。出力可否確認要求応答部843aは、生成された出力可否確認要求応答を、送受信部を介して表示装置6に送信する。
[動作手順(第1の変形例)]
図26は、本発明の実施の形態の第1の変形例におけるコンテンツ管理システム1のコンテンツ出力可否判定の動作手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図26において、本発明の実施の形態における動作手順を示す図22と同じ処理については同一ステップ番号を付与しており、これらの説明は省略する。
表示装置6のユーザは、コンテンツを表示出力させるため入力部609を操作する(S41)と、記憶部・読出部68によりコンテンツデータ記憶部69aに記憶されるコンテンツのファイルが読み出される(S42)。
コンテンツのファイルが読み出されると、出力可否確認要求生成部65aは、読み出されたコンテンツの出力可否をコンテンツ管理サーバ8に問い合わせるための出力可否確認要求を生成する(S43)。出力可否確認要求には、出力対象コンテンツ名及び表示装置6の識別情報が含まれる。
出力可否確認要求生成部65aは、送受信部61を介し、ネットワーク893(アクセスポイント890)により出力可否確認要求を送信する(S44)。コンテンツ管理サーバ9の出力可否確認要求受付部842aは、送受信部841を介し、表示装置6から送信される出力可否確認要求を受け付ける。以降のステップS24〜S34の処理は図22の例と同じである。
出力可否が判定される(S34)と、出力可否確認要求応答部843aは、出力可否判定部847から通知された出力可否の判定結果を含む出力可否確認要求応答を生成する(S45)。
そして、出力可否確認要求応答部843aは、生成されたコンテンツ取得要求応答を、送受信部841を介して表示装置6に送信する(S46)。表示装置6の出力可否確認要求応答受付部66は、出力可否確認要求応答を、送受信部61を介して受け付ける。
出力可否確認要求応答受付部66aは、出力可否確認要求応答に含まれる出力可否の判定結果に基づく処理を実行する(S47)。判定結果が出力可である場合は、コンテンツの表示出力処理を続行する。一方、判定結果が出力不可である場合は、コンテンツの出力が表示できないことを示す情報を表示出力し、コンテンツの表示出力処理を終了する。
以上の動作手順により、第1の変形例におけるコンテンツ管理システム1は、表示装置6側でコンテンツのファイルを保持している場合であっても、コンテンツのセキュリティレベルと表示装置6の位置するエリアに存在する通信端末5に対応付けられたコンテンツの閲覧権限とに基づき、コンテンツの表示出力を制御できる。
《第2の変形例》
本発明の実施の形態の第2の変形例では、表示装置6のユーザが表示出力させるコンテンツを指定する際に、コンテンツセキュリティレベルを設定し、そのユーザが設定したコンテンツセキュリティレベルに基づき、コンテンツの出力可否が判定される。すなわちユーザがコンテンツのセキュリティレベルを判断するため、コンテンツ管理サーバ8がコンテンツとコンテンツセキュリティレベルとを対応付けて管理する必要がなくなる。
図27は、本発明の実施の形態の第2の変形例におけるコンテンツ管理システム1のコンテンツ出力可否判定の動作手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図27において、本発明の実施の形態における動作手順を示す図22と同じ処理については同一ステップ番号を付与しており、これらの説明は省略する。
まず表示装置6のユーザは、表示装置6にコンテンツを表示出力させるため、入力部609を操作し、出力対象とするコンテンツを指定し、図28に示されるコンテンツセキュリティ指定画面により出力対象コンテンツのコンテンツセキュリティレベルを指定する(S51)。
図28は、本発明の実施の形態の第2の変形例におけるコンテンツセキュリティレベル指定画面の一例を示す図である。図28に示されるように、表示装置6のユーザはコンテンツセキュリティレベルを例えば「レベル1(公衆への公開可)」や「レベル2(取引先への公開可)」等のように5段階のレベルから指定できる。そして、画面に表示される「決定」のソフトキーが押下されると、次のコンテンツ取得要求の生成処理が実行される。
図27に戻り説明する。
次に、表示装置6のコンテンツ取得要求生成部65は、出力対象コンテンツ名、表示装置6の識別情報及び指定したコンテンツセキュリティレベルを含むコンテンツ取得要求を生成する(S52)。そして、コンテンツ取得要求生成部65は、送受信部61を介し、ネットワーク893(アクセスポイント890)によりコンテンツ取得要求をコンテンツ管理サーバ8に送信する。
第2の変形例における次のステップS24以降の処理は図22とステップS33がない点を除き同じである。第2の変形例では、コンテンツ出力可否の判定処理(S34)において、表示装置6から送信されるコンテンツセキュリティレベルを用いるため、本発明の実施の形態のようなコンテンツセキュリティレベルの読出し処理(S33)は不要となる。また、そのため、第2の変形例において、コンテンツ管理サーバ8はコンテンツ情報記憶部8491を備える必要がない。
上述したように、第2の変形例におけるコンテンツ管理システム1では、表示装置6のユーザが指定したコンテンツのセキュリティレベルと、表示装置6の位置するエリアに存在する通信端末5に対応付けられたコンテンツの閲覧権限とに基づき、コンテンツの表示出力を制御できる。
なお、第2の変形例におけるコンテンツ管理システム1は、第1の変形例に適用できる。
《その他の変形例》
なお、本発明の実施の形態において、位置情報管理サーバ9とコンテンツ管理サーバ8とを異なる装置としたが、例えばコンテンツ管理サーバ8が、位置情報管理サーバ9が備える通信端末5の位置情報を管理する機能(図13参照)を有してもよい。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
なお、特許請求の範囲に記載した処理要求手段は、コンテンツ取得要求生成部65又は出力可否確認要求生成部65aに相当する。
1 コンテンツ管理システム
3 配信装置
5 通信端末
6 表示装置
7 ゲートウェイ装置
8 コンテンツ管理サーバ
9 位置情報管理サーバ
40 受信制御部
50 無線通信制御部
65 コンテンツ取得要求生成部
65a 出力可否確認要求生成部
66 コンテンツ取得要求応答受付部
66a 出力可否確認要求応答受付部
842 コンテンツ取得要求受付部
842a 出力可否確認要求受付部
843 コンテンツ取得要求応答部
843a 出力可否確認要求応答部
844 端末位置情報取得部
845 エリア特定部
846 端末検索部
847 出力可否判定部
8491 コンテンツ情報記憶部
8492 エリア情報記憶部
8493 閲覧権限記憶部
8494 管理対象物情報記憶部
8495 コンテンツデータ記憶部
991 位置情報記憶部
特開2010−188537

Claims (10)

  1. 複数の通信端末の位置情報を管理する位置情報管理手段と、該複数の通信端末のうち一の通信端末が取り付けられた表示装置と、該表示装置に出力させるコンテンツの出力制御を行うコンテンツ管理サーバとを有するコンテンツ管理システムであって、
    前記表示装置は、
    前記コンテンツ管理サーバに対して特定のコンテンツに関する処理要求を行う処理要求手段を有し、
    前記コンテンツ管理サーバは、
    位置情報とエリアとを対応付けて記憶するエリア情報記憶手段と、
    前記表示装置からの前記コンテンツに関する処理要求を受け付けると、前記エリア情報記憶手段から該表示装置の位置するエリアを特定するエリア特定手段と、
    特定された前記エリアに位置する前記一の通信端末ではない他の通信端末を検索する検索手段と、
    検索された前記他の通信端末に対応付けられた前記コンテンツの閲覧権限に基づき、前記コンテンツの出力可否を判定する出力可否判定手段とを有するコンテンツ管理システム。
  2. 前記処理要求手段は、前記コンテンツ管理サーバに特定のコンテンツの取得を要求し、
    前記エリア特定手段は、前記コンテンツの取得の要求を受け付けると、前記エリア情報記憶手段から前記コンテンツの取得を要求した前記表示装置の位置するエリアを特定する請求項1記載のコンテンツ管理システム。
  3. 前記処理要求手段は、当該表示装置に特定のコンテンツを表示させる操作を受け付けると、前記コンテンツ管理サーバに該コンテンツの当該表示装置での出力可否の確認を要求し、
    前記エリア特定手段は、前記出力可否の確認の要求を受け付けると、前記エリア情報記憶手段から前記出力可否の確認を要求した前記表示装置の位置するエリアを特定する請求項1記載のコンテンツ管理システム。
  4. 前記処理要求手段は、特定のコンテンツの当該表示装置における出力可否を定義するコンテンツセキュリティレベルとともに、前記コンテンツ管理サーバに前記コンテンツの取得を要求し、
    前記エリア特定手段は、前記コンテンツの取得の要求を受け付けると、前記エリア情報記憶手段から前記コンテンツの取得を要求した前記表示装置の位置するエリアを特定する請求項1記載のコンテンツ管理システム。
  5. 前記コンテンツ管理システムは、
    前記コンテンツに対応して該コンテンツの出力可否を定義するコンテンツセキュリティレベルを記憶するコンテンツ情報記憶手段と、
    前記通信端末毎のコンテンツの閲覧権限を記憶する閲覧権限記憶手段とを有し、
    前記出力可否判定手段は、
    前記コンテンツの前記コンテンツセキュリティレベルと、前記閲覧権限とを比較し、前記コンテンツの出力可否を判定する請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコンテンツ管理システム。
  6. 前記出力可否判定手段は、前記閲覧権限と前記表示装置の位置するエリアの状況とに基づき、前記コンテンツの出力可否を判定する請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコンテンツ管理システム。
  7. 前記出力可否判定手段は、前記エリアに複数の通信端末が位置する場合、前記通信端末に対応する前記閲覧権限のうち最も低い閲覧権限に基づき、前記コンテンツの出力可否を判定する請求項1乃至6のいずれか一項に記載のコンテンツ管理システム。
  8. 前記通信端末の前記位置情報は、該通信端末に最も近い、自機が設置された位置に対応する位置情報を配信する配信装置から地上補完信号を用いて配信された位置情報である請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコンテンツ管理システム。
  9. 位置情報が管理された複数の通信端末のうち、一の通信端末が取り付けられた表示装置に出力させるコンテンツの出力制御を行うコンテンツ管理サーバであって、
    位置情報とエリアとを対応付けて記憶するエリア情報記憶手段と、
    前記表示装置からの前記コンテンツに関する処理要求を受け付けると、前記エリア情報記憶手段から該表示装置の位置するエリアを特定するエリア特定手段と、
    特定された前記エリアに位置する前記一の通信端末ではない他の通信端末を検索する検索手段と、
    検索された前記他の通信端末に対応付けられた前記コンテンツの閲覧権限に基づき、前記コンテンツの出力可否を判定する出力可否判定手段とを有するコンテンツ管理サーバ。
  10. 位置情報が管理された複数の通信端末のうち、一の通信端末が取り付けられた表示装置に出力させるコンテンツの出力制御を行うコンテンツ管理サーバにおいて実行されるコンテンツ管理プログラムであって、
    前記コンテンツ管理サーバを、
    位置情報とエリアとを対応付けて記憶するエリア情報記憶手段、
    前記表示装置からの前記コンテンツに関する処理要求を受け付けると、前記エリア情報記憶手段から該表示装置の位置するエリアを特定するエリア特定手段、
    特定された前記エリアに位置する前記一の通信端末ではない他の通信端末を検索する検索手段、
    検索された前記他の通信端末に対応付けられた前記コンテンツの閲覧権限に基づき、前記コンテンツの出力可否を判定する出力可否判定手段として機能させるコンテンツ管理プログラム。
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