JP2014095683A - 水準器 - Google Patents
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Abstract
【課題】管材等の凸湾曲状の外周面を有する被測定物に吸着固定する際、手で押さえなくても吸着固定し得る吸着力を発揮する水準器を提供することを目的とする。
【解決手段】測定基準面1に、この測定基準面1の長手方向に沿った長さを有する断面V形の凹溝15を設けて、測定基準面1を凸湾曲状の周面を有する被測定物に当接させた際、このV形凹溝15に前記被測定物の周面一部が嵌入して該V形凹溝15の左右の溝縁部15Aが前記被測定物に当接すると共に磁石部5により吸着固定するように構成し、この磁石部5の先端部がV形凹溝15の溝縁部15Aに沿うように構成すると共に、この磁石部5の先端部の側端部をV形凹溝15の傾斜に合わせて面取りした構成とした水準器。
【選択図】図3
【解決手段】測定基準面1に、この測定基準面1の長手方向に沿った長さを有する断面V形の凹溝15を設けて、測定基準面1を凸湾曲状の周面を有する被測定物に当接させた際、このV形凹溝15に前記被測定物の周面一部が嵌入して該V形凹溝15の左右の溝縁部15Aが前記被測定物に当接すると共に磁石部5により吸着固定するように構成し、この磁石部5の先端部がV形凹溝15の溝縁部15Aに沿うように構成すると共に、この磁石部5の先端部の側端部をV形凹溝15の傾斜に合わせて面取りした構成とした水準器。
【選択図】図3
Description
本発明は、磁石付きの水準器に関するものである。
測定用気泡管の気泡の位置に基づいて被測定物の水平度や垂直度を測定する水準器において、管材等の凸湾曲状の外周面を有する被測定物を測定する際、測定基準面が平坦面に形成された水準器では、被測定物に対して測定基準面が面で当接せず一本の直線状でしか当接しないため左右に揺動し易く安定して被測定物の水平度や垂直度を測定することができないので、被測定物に当接させる測定基準面にV形凹溝を設けて、このV形凹溝に凸湾曲状の外周面を有する被測定物の外周面の一部を嵌入させて、測定基準面の端縁であるV形凹溝の左右の溝縁部を前記被測定物の外周面に当接させることで揺動することなく安定した状態で測定することができるように構成した水準器がある。
また、この測定基準面にV形凹溝を設けた水準器には、V形凹溝の左右両側の溝縁部に沿設状態に磁石を配設して、この磁石の吸着力(吸引力)によって水準器の測定基準面を被測定物に吸着固定させて、水準器を手で押さえつけなくても測定することができるものがある(以下、従来例と称す)。
この従来例は、磁石と被測定物との離間距離が大きくなるほど、被測定物に作用する吸着力(吸引力)が低下してしまう為、従来は、磁石と被測定物との離間距離が最小となるよう、磁石の先端部を測定基準面に近接するように配設して、被測定物に吸着固定し得る十分な吸着力(吸引力)を発揮するように構成していた。
しかしながら、このような磁石の先端部を測定基準面に近接するように配設した場合、この磁石が少しでもV形凹溝の溝縁部よりも内側に掛かる状態で配設されてしまうと、磁石の先端部の側端部がV形凹溝内に突出してしまい、この突出した磁石の側端部が被測定物と当接してしまうことで、測定基準面が被測定物に当接しなくなり、被測定物の水平度や垂直度を正確に測定することができなくなるため、従来例は、磁石の先端部の側端部がV形凹溝内に突出しないように、磁石の先端部の側端部(側端縁)がV形凹溝の溝縁部上若しくは溝縁部よりも外側に位置するように磁石を配設していた。
そのため、V形凹溝の溝縁部よりも内側に位置するV形凹溝の傾斜面においては、磁石が傾斜面に近接した状態に無く、傾斜面から離れた位置にある状態となっているため、この傾斜面近傍においては、被測定物に作用する吸着力(吸引力)が弱かった。
従って、従来例は、管材等の凸湾曲状の外周面を有する被測定物にV形凹溝の溝縁部を吸着固定する際は、吸着力(吸引力)が弱く、この被測定物に対して十分な吸着力(吸引力)を発揮することができなかった。
また、この、V形凹溝の溝縁部の吸着力(吸引力)を強くするために、吸着力(吸引力)の強い磁石を用いた水準器も提案されているが、このような吸着力(吸引力)の強い磁石は高価であるため、製造コストが高くなってしまう問題が生じていた。
本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、V形凹溝の溝縁部の吸着力(吸引力)を向上し、管材等の凸湾曲状の外周面を有する被測定物に吸着固定する際、手で押さえなくても十分に被測定物に吸着固定し得る吸着力(吸引力)を発揮する水準器を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
測定時に被測定物に当接させる測定基準面1を有する水準器基体2と、この水準器基体2に設ける測定用気泡管3と、前記測定基準面1を被測定物に吸着させるための磁石部5とから成り、前記磁石部5によって前記測定基準面1を前記被測定物に吸着固定させて前記測定用気泡管3の気泡の位置に基づいて前記被測定物の水平度や垂直度を測定する水準器において、前記測定基準面1に、この測定基準面1の長手方向に沿った長さを有する断面V形の凹溝15を設けて、前記測定基準面1を凸湾曲状の周面を有する被測定物に当接させた際、このV形凹溝15に前記被測定物の周面一部が嵌入して該V形凹溝15の左右の溝縁部15Aが前記被測定物に当接すると共に前記磁石部5により吸着固定するように構成し、この磁石部5の先端部が前記V形凹溝15の溝縁部15Aに沿うように構成すると共に、この磁石部5の先端部の側端部を前記V形凹溝15の傾斜に合わせて面取りした構成としたことを特徴とする水準器に係るものである。
また、前記磁石部5は、磁石本体5Aの両側に一対の金属板5Bを対向状態に吸着した構成とし、この一対の金属板5Bの夫々の下端側となる先端部を前記V形凹溝15の対向する前記溝縁部15Aに夫々沿うように配設し、この金属板5Bの先端部の夫々対向内側端部となる側端部を、前記V形凹溝15の傾斜に合わせて面取りして面取り面18を形成した構成としたことを特徴とする請求項1記載の水準器に係るものである。
また、前記測定基準面1に、この測定基準面1の内側に配設した前記磁石部5を露出する磁石露出孔4を設け、前記磁石部5の先端部をこの磁石露出孔4から突出させないように配設し、前記磁石露出孔4は、前記測定基準面1に設けた前記V形凹溝15の溝縁部15Aに沿うように設けると共に、前記測定基準面1の前記V形凹溝15の溝縁部15Aの傾斜面19にも及ぶように開口した構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の水準器に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、従来例よりも被測定物に対して広い範囲に吸着作用が及ぶようになり、V形凹溝の溝縁部近傍の吸着力(吸引力)が従来例に比べて向上し、管材等の凸湾曲状の外周面を有する被測定物に吸着固定する際の被測定物に吸着固定し得る吸着力(吸引力)が向上する。
これによって、例えば、磁石部の取付け精度の誤差により、磁石部の先端部が測定基準面から離間する内側に配設されてV形凹溝の溝縁部の吸着力(吸引力)が多少低下しても、被測定物に吸着固定し得る吸着力(吸引力)を発揮することができるようになったり、また、例えば、高価で吸着力の高い磁石を用いなくても、安価な一般的な磁石でも十分な吸着力(吸引力)を発揮することができるようになり製造コストの低減も可能となる極めて実用性に優れた画期的な水準器となる。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、磁石部5の先端部の側端部を測定基準面1に設けたV形凹溝15の傾斜に合わせて面取りしたので、この面取りした面取り面18をV形凹溝15の傾斜面19に近接状態に沿設するように磁石部5を配設することによって、V形凹溝15の傾斜面19にも被測定物に吸着する吸着力(言い換えると、被測定物を吸引する吸引力)が生じ、この吸着力(吸引力)がV形凹溝15に嵌入した管材等の凸湾曲状の外周面を有する被測定物の一部周面に対して吸着作用を発揮することとなる。
即ち、従来例は、管材等の凸湾曲状の外周面を有する被測定物に測定基準面1(V形凹溝15の溝縁部15A)を吸着固定する場合、V形凹溝15の溝縁部15Aに沿設した磁石部5の端部(角部)と測定基準面1に近接状態に沿設した磁石部5の先端部端面が及ぼす吸着作用(吸引作用)により吸着固定する構成となっているが、本発明では、これに加えて、上述したV形凹溝15の傾斜面19に近接状態に沿設した磁石部5の面取り面18が及ぼす吸着作用(吸引作用)が加わるため、従来例よりも被測定物に対する吸着(吸引)作用面積が広くなって吸着力(吸引力)が格段に向上することとなる。
このように、V形凹溝15の溝縁部15Aを被測定物に当接させて吸着固定する場合において、従来例よりも被測定物に対して広い範囲に吸着作用が及ぶことによって、手で押さえなくても被測定物に吸着固定し得る十分な吸着力(吸引力)を発揮することができ、これにより、例えば、磁石部5の取付け精度の誤差により、磁石部5の先端部が測定基準面1から離間する内側に配設されてV形凹溝15の溝縁部15Aの吸着力(吸引力)が多少低下しても、被測定物に吸着固定し得る吸着力(吸引力)を発揮することができるようになったり、また、例えば、高価で吸着力(吸引力)の高い磁石を用いなくても、安価な一般的な磁石でも十分な吸着力(吸引力)を発揮することができるようになり製造コストの低減も可能となる極めて実用性に優れた画期的な水準器となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、測定時に被測定物に当接させる測定基準面1を有する水準器基体2と、この水準器基体2に設ける測定用気泡管3と、前記測定基準面1を被測定物に吸着させるための磁石部5とから成り、前記磁石部5によって前記測定基準面1を前記被測定物に吸着固定させて前記測定用気泡管3の気泡の位置に基づいて前記被測定物の水平度や垂直度を測定する水準器において、前記測定基準面1に、この測定基準面1の長手方向に沿った長さを有する断面V形の凹溝15を設けて、前記測定基準面1を凸湾曲状の周面を有する被測定物に当接させた際、このV形凹溝15に前記被測定物の周面一部が嵌入して該V形凹溝15の左右の溝縁部15Aが前記被測定物に当接すると共に前記磁石部5により吸着固定するように構成し、この磁石部5の先端部が前記V形凹溝15の溝縁部15Aに沿うように構成すると共に、この磁石部5の先端部の側端部を前記V形凹溝15の傾斜に合わせて面取りした構成とした水準器である。
具体的には、水準器基体2は、金属材料(例えばアルミ材)を断面I形状を成す横長方形状に形成し、上面側及び底面側の各水平板部に、測定時、被測定物に当接させる測定基準面1を形成し、この上面側と底面側との夫々の当接部12間に架設状態に配設した垂直板部13に、測定用気泡管3と磁石部5とを配設する構成としている。
また、各当接部12は、この当接部12の長手方向に沿って、断面V形の凹溝15(以降、V形凹溝15と称す)を設けて、測定基準面1を凸湾曲状の外周面を有する被測定物(例えば管材など)の外周面に当接させた際、この凹溝15に前記被測定物の外周面の一部が嵌入して、この測定基準面1に形成したV形凹溝15の左右の溝縁部15Aを前記被測定物に当接させることで安定して測定することができるように構成している。
また、本実施例は、この水準器基体2の上面側、底面側の夫々に設けた当接部12の測定基準面1の一方側(本実施例では、底面側)を磁石部5の吸着力(吸引力)によって被測定物に吸着固定する吸着面とし、他方側(本実施例では上面側)を磁石部5の吸着力(吸引力)が及ばない非吸着面とした構成とし、この吸着面として構成した底面側の当接部12の測定基準面1に磁石部5を露出させるための磁石露出孔4を形成し、この磁石露出孔4から露出する磁石部5の吸着力(吸引力)によって、この底面側の測定基準面1が被測定物に吸着するように構成している。
具体的には、磁石部5は、磁石本体5Aの両側に一対の金属板5Bを対向状態に吸着した構成とし、この一対の金属板5Bの夫々の下端側となる先端部をV形凹溝15の対向する左右の溝縁部15Aに夫々沿うように配設し、この金属板5Bの先端部の夫々対向内側端部となる側端部を、V形凹溝15の傾斜に合わせて面取りして面取り面18を形成した構成としている。
また、磁石露出孔4は、細長形状に形成した二つの貫通孔から成り、測定基準面1の長手方向中央部に、この測定基準面1に設けたV形凹溝15の左右の溝縁部15Aに沿って対向状態に配設した構成としている。
より具体的には、測定基準面1に設けたV形凹溝15の溝縁部15Aに沿うように設けると共に、開口部の横方向が、測定基準面1からV形凹溝15の溝縁部15Aを跨ぎ、測定基準面1に設けたV形凹溝15の溝縁部15Aの傾斜面19に及ぶように開口した構成としている。
本実施例は、磁石部5と磁石露出孔4とを上述のように構成したことにより、磁石部5の先端部、即ち磁石部5の金属板5Bの先端部を測定基準面1に設けた磁石露出孔4に嵌入し、この磁石露出孔4に嵌入した金属板5Bの先端部、具体的には、磁石部5の吸着面となる金属板5Bの先端部の先端面を測定基準面1と面一状態に配設すると共に、磁石部5の先端部の内側端部に設けた面取り面18を測定基準面1に設けたV形凹溝15の傾斜面19と面一状態に配設することができ、これにより、測定基準面1を被測定物に当接させた際、吸着面となる磁石部5の先端部が被測定物に対して最大の吸着力(吸引力)を発揮するように構成している。
更に、測定基準面1を凸湾曲状の外周面を有する被測定物の外周面に当接させた際、傾斜面19と面一状態に配設した磁石部5の面取り面18が、V形凹溝15に嵌入した被測定物の外周面の一部に吸着作用(吸引作用)を及ぼし、従来よりもV形凹溝15の溝縁部15A付近の吸着力(吸引力)を向上した構成としている。
従って、本実施例は、V形凹溝15の溝縁部15Aの吸着力(吸引力)が従来品に比べて向上し、管材等の凸湾曲状の外周面を有する被測定物に吸着固定する際も、手で押さえなくても被測定物に吸着固定し得る十分な吸着力(吸引力)を発揮することができ、これにより、例えば、磁石部5の取付け精度の誤差により、磁石部5の先端部が測定基準面から離間する内側に配設されてV形凹溝15の溝縁部15Aの吸着力(吸引力)が多少低下しても、被測定物に吸着固定し得る吸着力(吸引力)を発揮することができるようになったり、また、例えば、高価で吸着力(吸引力)の高い磁石を用いなくても、安価な一般的な磁石でも十分な吸着力(吸引力)を発揮することができるようになり製造コストの低減も可能となる極めて実用性に優れた画期的な水準器となる。
尚、本実施例では、磁石部5の先端部と測定基準面1及びV形凹溝15の傾斜面19と面一状態となるように配設した構成としたが、磁石部5の先端部の位置が、測定基準面1から所定量没入した位置、具体的には、測定基準面1を被測定物に吸着固定し得る所望の吸着力(吸引力)以上を発揮し得る程度に没入した位置に配設されるように磁石部5を配設した構成としても良い。
また、本実施例は、水準器基体2を形成した際に、この水準器基体2の測定基準面1を形成する当接部12の板厚が設計基準値に対して変動して厚め若しくは薄めに形成されても、水準器基体2に設けられた磁石部5の端部は常に所望位置に配設され、この磁石部5の端部が測定基準面1から遠ざかって吸着力(吸引力)が低下したり、或いは磁石部5の端部が測定基準面1から突出してこの磁石部5端部が被測定物に当接することで測定基準面が被測定物に当接しなくなり測定精度が低下してしまったりするような不具合が生じないように構成している。
具体的には、水準器基体2の測定基準面1を位置決め面として打ち抜くプレス加工によって、測定用気泡管3を取り付けるための気泡管配設用打ち抜き部6を形成し、この気泡管配設用打ち抜き部6自体を磁石取り付け位置の基準となる磁石取付位置基準部7とし、この磁石取付位置基準部7に嵌合した部材9に磁石取付用係止部8を設けて、この磁石取付用係止部8に磁石部5を係止する構成として、この磁石取付位置基準部7の測定基準面1に対する高さを磁石露出孔4から露出する磁石部5の端部が当接面1に対して所望位置となるように設定した構成としている。
更に具体的に説明すると、水準器基体2は、金属材料(例えばアルミ材)を断面I形状を成す横長方形状に形成し、上面側及び底面側の各水平板部を、測定時、被測定物に当接させる測定基準面1を形成した当接部12とし、この上面側と底面側との夫々の当接部12間に架設状態に配設した垂直板部13に、測定用気泡管3を配設するための気泡管配設用打ち抜き部6と磁石部5を配設するための磁石配設用打ち抜き部14を設けた構成としている。
この垂直板部13に形成する気泡管配設用打ち抜き部6及び磁石配設用打ち抜き部14は、プレス加工によって打ち抜き形成する打ち抜き孔であり、具体的には、磁石露出孔4を設けた底面側の当接部12の測定基準面1(磁石部5によって吸着面となる測定基準面1)を位置決め面として打ち抜くプレス加工によって形成している。
この気泡管配設用打ち抜き部6を、磁石露出孔4を設けた底面側の当接部12の測定基準面1を位置決め面としたプレス加工によって形成することで、この気泡管配設用打ち抜き部6が、常に測定基準面1から一定の間隔を隔てた位置に形成されるようにしている。
即ち、本実施例の気泡管配設用打ち抜き部6は、測定基準面1に対して高さ方向の位置が変わらず常に同じ高さ位置に形成される構成としている。
本実施例の気泡管配設用打ち抜き部6について、更に具体的に説明すると、長手方向両端部に測定用気泡管3の端部が係合し得る凸部を形成した略方形状に形状しており、本実施例では、水平度測定用気泡管3を配設する水平気泡管配設用打ち抜き部6と垂直度測定用気泡管3を配設する垂直気泡管配設用打ち抜き部6と45度測定用気泡管3を配設する45度気泡管配設用打ち抜き部6との三つの気泡管配設用打ち抜き部6を形成している。
また、本実施例は、この気泡管配設用打ち抜き部6を磁石取り付け位置の基準となる磁石取付位置基準部7とし、この磁石取付位置基準部7によって後述する一対のカバー部材9が位置決められて水準器基体2に装着される構成としている。
この水準器基体2に装着する一対のカバー部材9は、水準器基体2の上面側、底面側の各測定基準面1のみが露出するようにして、この水準器基体2を左右両側から挟み込むように装着する構成としている。
この一対のカバー部材9は、具体的には、平面視横長方形状に形成し、夫々、水準器基体2の気泡管配設用打ち抜き部6に配設した測定用気泡管3を外部から視認可能にするための複数の気泡管露出用開口部16を設けた構成とし、具体的には、水平度測定用気泡管3用の横長方形状に形成した水平気泡管露出用開口部16と垂直度測定用気泡管3用の縦長方形状に形成した垂直気泡管露出用開口部16と45度測定用気泡管3用の傾斜方形状に形成した45度気泡管露出用開口部16との三つの気泡管露出用開口部16を設けた構成としている。
また、夫々のカバー部材9は、内側面に水準器基体2の磁石取付位置基準部7となる気泡管配設用打ち抜き部6に嵌合する嵌合部10と磁石部5を係止する磁石取付用係止部8とを設けた構成としている。
具体的には、嵌合部10は三つ設け、水準器基体2の垂直板部13の三箇所に設けた夫々の磁石取付位置基準部7となる気泡管配設用打ち抜き部6と嵌合するように構成し、具体的には、前記気泡管配設用打ち抜き部6と略同形状に形成してこの気泡管配設用打ち抜き部6に嵌合し得るように構成し、前述した気泡管露出用開口部16の開口縁に沿って内方に突設して周壁状に形成した構成としている。
また、本実施例では、この嵌合部10に測定用気泡管3を取り付ける構成としており、具体的には、周壁状に形成した嵌合部10に測定用気泡管3を取り付ける気泡管取付用凹部17を形成し、この気泡管取付用凹部17に測定用気泡管3を嵌合係止する構成としている。
また、磁石部5を係止する磁石取付用係止部8は、突起状に形成し、カバー部材9の内側面に突設した構成とし、本実施例は、この突起状の磁石取付用係止部8に磁石部5に設けた係合部11を係合させて磁石部5を位置決め係止する構成としている。
具体的には、磁石部5は、前述したように磁石本体5Aの両側に金属板5B(具体的には吸着力(吸引力)を増大させるために用いるヨーク)を設けた構成とし、この金属板5Bに突起状の磁石取付用係止部8と嵌合し得る係合部11としての嵌合孔11を設け、この嵌合孔11を突起状の磁石取付用係止部8に嵌合させることによって、金属板5Bの下端部が測定基準面1に対して所望位置(例えば磁石部5を構成するヨークとしての前記金属板5Bの下端部が測定基準面1と面一状態となる位置や、例えば前記下端部が測定基準面1から所定量没入した位置、具体的には、吸着力(吸引力)が所望の吸着力(吸引力)以上を発揮し得る程度に没入した位置)に位置決めされるように構成し、本実施例では、このヨークとして用いた金属板5Bの端部が磁石部5の端部として測定基準面1と面一状態でこの測定基準面1に設けた磁石露出孔4から露出する構成としている。
このように、本実施例は、磁石部5によって吸着面となる測定基準面1をプレス加工時の位置決め面として気泡管配設用打ち抜き部6を形成し、この気泡管配設用打ち抜き部6を磁石取り付け位置の基準となる磁石取付位置基準部7としたので、この磁石取付位置基準部7は測定基準面1に対する高さ方向の位置(測定基準面1からの距離)が常に一定になり、この測定基準面1に対する高さ方向の位置(測定基準面1からの距離)が常に一定の磁石取付位置基準部7にカバー部材9の嵌合部10を嵌合することで、カバー部材9は、高さ方向の装着位置が測定基準面1に対して常に一定の位置に装着されることになり、このカバー部材9が測定基準面1に対して高さ方向の位置が常に一定になることから、このカバー部材9に設けた磁石取付用係止部8も測定基準面1に対して高さ方向の位置が常に一定となり、この測定基準面1に対して高さ方向の位置が一定な磁石取付用係止部8に磁石部5を係止することで、磁石部5(具体的には磁石部5の端部)の高さ方向の配設位置が測定基準面1に対して常に一定となるように構成して、水準器基体2を形成した際に、この水準器基体2の測定基準面1を形成する当接部12の板厚が設計基準値に対して変動して厚め若しくは薄めに形成されても、この板厚の変動に影響されることなく常に磁石部5の端部が測定基準面1と面一状態に配設されるように構成している。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 測定基準面
2 水準器基体
3 測定用気泡管
4 磁石露出孔
5 磁石部
5A 磁石本体
5B 金属板
15 V形凹溝
15A 溝縁部
18 面取り面
19 傾斜面
2 水準器基体
3 測定用気泡管
4 磁石露出孔
5 磁石部
5A 磁石本体
5B 金属板
15 V形凹溝
15A 溝縁部
18 面取り面
19 傾斜面
具体的には、水準器基体2の測定基準面1を位置決め面として打ち抜くプレス加工によって、測定用気泡管3を取り付けるための気泡管配設用打ち抜き部6を形成し、この気泡管配設用打ち抜き部6自体を磁石取り付け位置の基準となる磁石取付位置基準部7とし、この磁石取付位置基準部7に嵌合した部材9に磁石取付用係止部8を設けて、この磁石取付用係止部8に磁石部5を係止する構成として、この磁石取付位置基準部7の測定基準面1に対する高さを磁石露出孔4から露出する磁石部5の端部が測定基準面1に対して所望位置となるように設定した構成としている。
Claims (3)
- 測定時に被測定物に当接させる測定基準面を有する水準器基体と、この水準器基体に設ける測定用気泡管と、前記測定基準面を被測定物に吸着させるための磁石部とから成り、前記磁石部によって前記測定基準面を前記被測定物に吸着固定させて前記測定用気泡管の気泡の位置に基づいて前記被測定物の水平度や垂直度を測定する水準器において、前記測定基準面に、この測定基準面の長手方向に沿った長さを有する断面V形凹溝を設けて、前記測定基準面を凸湾曲状の周面を有する被測定物に当接させた際、このV形凹溝に前記被測定物の周面一部が嵌入して該V形凹溝の左右の溝縁部が前記被測定物に当接すると共に前記磁石部により吸着固定するように構成し、この磁石部の先端部が前記V形凹溝の溝縁部に沿うように構成すると共に、この磁石部の先端部の側端部を前記V形凹溝の傾斜に合わせて面取りした構成としたことを特徴とする水準器。
- 前記磁石部は、磁石本体の両側に一対の金属板を対向状態に吸着した構成とし、この一対の金属板の夫々の下端側となる先端部を前記V形凹溝の対向する前記溝縁部に夫々沿うように配設し、この金属板の先端部の夫々対向内側端部となる側端部を、前記V形凹溝の傾斜に合わせて面取りして面取り面を形成した構成としたことを特徴とする請求項1記載の水準器。
- 前記測定基準面に、この測定基準面の内側に配設した前記磁石部を露出する磁石露出孔を設け、前記磁石部の先端部をこの磁石露出孔から突出させないように配設し、前記磁石露出孔は、前記測定基準面に設けた前記V形凹溝の溝縁部に沿うように設けると共に、前記測定基準面の前記V形凹溝の溝縁部の傾斜面にも及ぶように開口した構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の水準器。
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