JP2016169819A - リターンチューブの取付部品、ボールねじ - Google Patents

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晋平 山本
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Abstract

【課題】リターンチューブをボールねじのナットに取り付ける際に使用される取付部品として、ねじ止めとは異なる方法でナットに固定され、特許文献1の取付部品とは異なる構造のものを提供する。
【解決手段】取付部品5は、リターンチューブ4の本体部41と屈曲部を覆うカバー部51と、カバー部51から本体部41のボール移動方向と交差する方向に突出する一対の腕部52と、腕部52の突出端に形成された一対の爪部53とを有する。ナット2の外周面に、カバー部51および腕部52が配置される凹部22が形成され、凹部22の壁面221aに、爪部53が嵌まる溝221bが形成されている。ボールねじは、ナット2に円柱状の内周面61を有する外嵌部材6が外嵌されて使用される。カバー部51は、使用状態で内周面61に接触する接触面551を有する。
【選択図】図7

Description

この発明は、リターンチューブ(所定長さの本体部と、一対の脚部と、前記本体部の長手方向両端と前記一対の脚部とを接続する屈曲部と、からなり、ボールねじのボールを転動路の終点から始点に戻す部品)を、ボールねじのナットに取り付ける際に使用される取付部品に関する。
ボールねじは、ねじ軸と、ナットと、複数のボールを有する。ねじ軸はナットを貫通し、ねじ軸の螺旋溝とナットの螺旋溝とによりボールが転動する転動路が形成されている。また、ボールねじは、ボールを転動路の終点から始点に戻すボール戻し路を有し、転動路内とボール戻し路とからなる循環経路内を転動するボールを介して、ナットがねじ軸に対して相対移動する。
ボール戻し路を形成する部品としては、例えば、金属製の管状体からなるリターンチューブが用いられている。リターンチューブは、所定長さの本体部と、一対の脚部と、本体部の長手方向両端と一対の脚部とを接続する屈曲部と、で構成されている。
リターンチューブをナットに固定する方法としては、例えば、リターンチューブの本体部を配置するための外側平坦面をナット外周面に設け、ナットの外側平坦面に接触させる板状部を備えた取付部品を使用する方法がある。この方法では、ナットの外側平坦面にリターンチューブの脚部を挿入する貫通穴を設け、この貫通穴に脚部を挿入した後、本体部を取付部品で覆い、取付部品の板状部をナットの外側平坦面にねじ止めすることで、リターンチューブをナットに固定している。
しかし、この方法の場合、取付部品の製造に多くの加工工程を必要とし、ナットにもねじ止め用のタップ加工が必要となるため、加工に手間が掛かる。これに対して、特許文献1には、ねじ止めを行わずにリターンチューブをナットに固定するための取付部品が記載されている。
特許文献1に記載された取付部品(ボール循環部品固定装置)は、ばね性を有する金属薄板がプレス成形加工で断面略C字形に形成された半リング状部材であり、中間部にリターンチューブとの嵌合溝が湾曲状に形成され、両端部に着脱用工具が係止できる工具係止部(例えば、穴)が設けられている。この取付部品は、市販の工具を利用して容易にボールナットへの着脱を行うことができる。
特開2000−88073号公報
この発明の課題は、リターンチューブをボールねじのナットに取り付ける際に使用される取付部品として、ねじ止めとは異なる方法でナットに固定され、特許文献1の取付部品とは異なる構造のものを提供することである。
上記課題を解決するために、この発明の一態様である取付部品は、下記の構成(1) 〜(5) を有する。
(1) 所定長さの本体部と、一対の脚部と、前記本体部の長手方向両端と前記一対の脚部とを接続する屈曲部と、からなり、ボールねじのボールを転動路の終点から始点に戻すリターンチューブを、ボールねじのナットに取り付ける際に使用される取付部品である。
(2) 前記本体部および前記屈曲部を覆うカバー部と、前記カバー部から前記本体部のボール移動方向と交差する方向に突出する一対の腕部と、前記一対の腕部の突出端に形成された一対の爪部とを有する。
(3) 前記ナットの外周面に、前記カバー部および前記腕部が配置される凹部が形成されている。前記凹部の底面に、前記脚部が挿入される一対の貫通穴が形成されている。前記凹部の壁面に、前記一対の爪部が嵌まる溝が形成されている。
(4) 前記ボールねじは、前記ナットに円柱状の内周面を有する外嵌部材が外嵌されて使用される。
(5) 前記カバー部は、前記使用されている状態で前記内周面に接触する接触面を有する。
前記態様の取付部品は、下記の構成(6) または(7) を有することができる。
(6) 前記カバー部は、前記本体部のボール移動方向での中心部に凸部を有し、前記接触面は前記凸部に形成されている。
(7) 前記カバー部は、前記本体部のボール移動方向での中心から外れた複数箇所に凸部を有し、前記接触面は前記複数箇所の凸部に形成されている。
前記態様の取付部品が前記構成(6) を有する場合、下記の構成(8) を有することができる。
(8) 前記カバー部は、前記ナットの軸方向に対して傾斜する傾斜面を有し、前記傾斜面は前記凸部から前記本体部のボール移動方向での各端部に向けて低くなる。
この発明の第二態様であるボールねじは、下記の構成(9) 〜(12)を有する。
(9) ねじ軸と、ナットと、複数のボールを有する。前記ねじ軸は前記ナットを貫通し、前記ねじ軸の螺旋溝と前記ナットの螺旋溝とにより、前記ボールが転動する転動路が形成されている。前記ボールを前記転動路の終点から始点に戻すボール戻し路を形成する部品として、所定長さの本体部と、一対の脚部と、前記本体部の長手方向両端と前記一対の脚部とを接続する屈曲部と、からなるリターンチューブを有する。
(10)前記ナットに円柱状の内周面を有する外嵌部材が外嵌されている。前記本体部および前記屈曲部を覆うカバー部と、前記カバー部から前記本体部のボール移動方向と交差する方向に突出する一対の腕部と、前記一対の腕部の突出端に形成された一対の爪部と、を有する取付部品を有する。前記カバー部は、前記内周面に接触する接触面を有する。
(11)前記ナットの外周面に、前記カバー部および前記腕部が配置される凹部が形成されている。前記凹部の底面に、前記脚部が挿入される一対の貫通穴が形成されている。前記凹部の壁面に、前記一対の爪部が嵌まる溝が形成されている。
(12)前記リターンチューブは、前記本体部および前記屈曲部が前記凹部に配置され、前記脚部が前記貫通穴に挿入されている。前記取付部品は、前記カバー部が前記凹部内に配置されて前記リターンチューブの前記本体部および前記屈曲部を覆い、前記一対の爪部が前記溝に嵌められ、前記接触面が前記外嵌部材の内周面に接触している。
この発明によれば、リターンチューブをボールねじのナットに取り付ける際に使用される取付部品として、ねじ止めとは異なる方法でナットに固定され、特許文献1の取付部品とは異なる構造のものが提供される。
実施形態のボールねじのナットに外嵌部材が取り付けられた状態を示す部分破断平面図である。 実施形態のボールねじのナットに外嵌部材が取り付けられた状態で、外嵌部材を破断し、リターンチューブを図1の直線Aに沿って分割した面を示す斜視図である。 第一実施形態の取付部品を示す平面図である。 第一実施形態の取付部品の軸方向に沿った面を示す側面図である。 図3のC矢視図である。 実施形態のボールねじを構成するナットを示す平面図である。 図1のB−B断面図である。 第二実施形態の取付部品を示す平面図である。 第二実施形態の取付部品の軸方向に沿った面を示す側面図である。 図8のC矢視図である。
以下、この発明の実施形態について説明するが、この発明は以下の実施形態に限定されない。
[第一実施形態]
図1および図2に示すように、第一実施形態のボールねじは、ねじ軸1と、ナット2と、複数のボール3と、二つのリターンチューブ4と、二つの取付部品5とで構成されている。ナット2は、円筒部2Aと、円筒部2Aの軸方向一端に形成されたフランジ部2Bとからなる。このボールねじは、ナット2の円筒部2Aに外嵌部材6が外嵌されて使用される。
図1では、外嵌部材6の一部が破断されて、ナット2の外周面の一部が露出している。図2では、リターンチューブ4内と転動路内に配置されたボール3を示すために、外嵌部材6の一部が破断され、一つの取付部品5が外され、一つのリターンチューブ4が図1の直線Aに沿って分割されている。
ねじ軸1の外周面とナット2の内周面に、螺旋溝11,21が形成されている。ねじ軸1はナット2を貫通している。ねじ軸1の螺旋溝11とナット2の螺旋溝21とにより、ボール3が転動する転動路が形成される。ボール3は、転動路とリターンチューブ4内のボール戻し路とからなる循環経路内に配置されている。ねじ軸1とナット2は、転動路内で転動し循環経路内を循環するボール3を介して相対移動する。
図2に示すように、リターンチューブ4は、所定長さの本体部41、一対の脚部42、および本体部41と各脚部42を接続する屈曲部43が、金属により一体に形成されたものである。
図3〜5に示すように、第一実施形態の取付部品5は、リターンチューブ4の本体部41および屈曲部43を覆うカバー部51と、一対の腕部52と、一対の爪部53からなる。図3に示すように、取付部品5の平面形状(ナット2に取り付けられた状態でナット2の外周面側から見た形状)は、一対の腕部52と一対の爪部53とからなる略円形部の直径方向両端から、カバー部51の半長穴形の長手方向端部が延びた形状になっている。
カバー部51は、所定長さの溝型樋状部材であって、長手方向両端がリターンチューブ4の屈曲部43の形状に合わせて閉塞されている。カバー部51の側板部511の長手方向中央部に切欠き部511aが形成されている。図7に示すように、カバー部51の長手方向(本体部41のボール移動方向)に垂直な断面は、外側が略長方形であり、内側が略U字状である。カバー部51の内側の長手方向寸法は、リターンチューブ4の本体部41と屈曲部43が入る寸法である。カバー部51の溝の最大深さ(内側の高さ方向寸法)Dはリターンチューブ4の本体部41の外径より少し小さい。
腕部52は、カバー部51の長手方向中央部から長手方向と垂直な方向に突出して、カバー部51と爪部53を連結している部分であり、カバー部51の側板部511に一体化されている部分52aと、カバー部51の溝開口に沿って爪部53側に延びる横部分52bと、横部分52bから爪部53に向けて立ち上がる立ち上がり部分52cを有する。これにより、爪部32と腕部52との間に凹部54が形成されている。
カバー部51は、溝底側の外面(ナット2の外周面側に配置される面)512の幅方向中央部に、一定幅の凸部55および傾斜面56を有する。凸部55の外面551は、外嵌部材6の内周面61と同じ面である。つまり、図1のY−Y断面における凸部55の外面551をなす線は円弧であり、凸部55の外面551が外嵌部材6の内周面61との接触面である。
傾斜面56は、凸部55の長手方向両端部からカバー部51の長手方向両端部までの範囲に形成されている。傾斜面56は、ナット2の軸方向に対して傾斜している平面であって、凸部55の長手方向各端部からカバー部51の長手方向各端部に向けて低くなっている。傾斜面56のナット2の軸方向に対する傾斜角度αは4°である。
一方、ナット2の外周面には、図6に示すように、二個の凹部22が形成されている。両凹部22はナット2の円筒部2Aに形成されている。なお、一方の凹部22の一部は、円筒部2Aからフランジ部2Bに渡って形成されていてもよい。
各凹部22の平面形状は、取付部品5の平面形状に対応させて、円形部221の両端から半長穴形部222が延びた形状としてある。円形部221の壁面221aに、取付部品5の一対の爪部53が嵌まる溝221bが形成されている。各半長穴形部222の先端部の底面に、リターンチューブ4の脚部42が挿入される円形の貫通穴222aが形成されている。貫通穴222aは、ナット2の軸方向と垂直な方向に貫通している。
ボールねじの組み立て時に、リターンチューブ4は取付部品5を用いて、以下の方法で取り付けられる。
先ず、リターンチューブ4の脚部42をナット2の貫通穴222aに挿入し、凹部22に本体部41を配置する。次に、取付部品5を、一対の爪部53をつまんで凹部54の開口部を縮ませた状態で、カバー部51を本体部41に合わせてナット2の凹部22の上部に配置し、凹部22の底面22cに向けて下ろす。これにより、リターンチューブ4の本体部41および屈曲部43がカバー部51で覆われ、一対の爪部53が凹部22の一対の溝221bに嵌まる。
その結果、リターンチューブ4は、取付部品5で凹部22の円形部221の底面221c側に押されることで、ナット2に仮止めされる。次に、この状態のナット2の円筒部2Aの外側に外嵌部材6を、フランジ部2Bの反対の軸方向端部側から嵌める。その結果、カバー部51の凸部55の接触面551が外嵌部材6の内周面61に接触する。図7はこの状態を示す。
図7に示すように、外嵌部材6がナット2に外嵌された状態で、リターンチューブ4は凹部22の底面22cに接触するが、取付部品5は凹部22の底面22cに接触しない。また、取付部品5の一対の爪部53が一対の溝221bの上端面に接触する。
上述のように、第一実施形態の取付部品5によれば、ねじを用いないでリターンチューブ4をナット2に取り付けることができる。また、外嵌部材6を着脱することで、取付部品5およびリターンチューブ4をナット2から着脱することができる。
さらに、カバー部51が傾斜面56を有するため、取付部品5の製造誤差により、ナット2に仮止めした際に凸部55がナット2の外周円より外に飛び出した状態になった場合には、外嵌部材6が傾斜面56に案内されることで、外嵌部材6をナット2にスムーズに嵌めることができる。
また、カバー部51が、リターンチューブ4の本体部41だけでなく浮き上がりが生じ易い屈曲部43の全体も外側から覆う。そのため、取付部品5によれば、特許文献1の取付部品と比較して、リターンチューブ4がしっかりと固定されるとともに、リターンチューブと取付部品との間に異物が入ることも防止できる。
取付部品5は、合成樹脂または熱可塑性エラストマーの射出成形で製造されたものであることが好ましい。また、取付部品5の材質の一例としては、熱可塑性ポリエステルエラストマーであるハイトレル(登録商標)が挙げられる。高い弾性変形力を有する取付部品5を使用することで、外嵌部材6をよりスムーズにナット2に嵌めることができる。
[第二実施形態]
第二実施形態のボールねじは、図1に示す第一実施形態のボールねじで第一実施形態の取付部品5の代わりに第二実施形態の取付部品5Aを有する。これ以外の点は第一実施形態のボールねじと同じである。
図8〜10に示すように、第二実施形態の取付部品5Aは、リターンチューブ4の本体部41を覆うカバー部51Aと、一対の腕部52と、一対の爪部53からなる。図8に示すように、カバー部51Aの溝底側の外面(ナット2の外周面側に配置される面)512には、長手方向中央部から外れる二カ所に、平面形状が細長い長方形である二対の凸部57が形成されている。各対の凸部57は、カバー部51Aの幅方向中心線を挟んだ両側に平行に配置されている。
図10に示すように、凸部57の外面571は、外嵌部材6の内周面61と同じ面であり、カバー部51Aの外面512より高い面である。つまり、図1のY−Y断面における凸部57の外面571をなす線は円弧であり、凸部57の外面571が外嵌部材6の内周面61との接触面である。
第二実施形態の取付部品5Aは第一実施形態の取付部品5と比較して、接触面の幅が狭いとともに接触面が四箇所に分散配置されているため、外嵌部材6を嵌め易いとともに外嵌部材6に対してバランスよく固定されるという効果がある。
第二実施形態の取付部品5Aは、カバー部51Aの外面512に二対の凸部57を有するものであるが、これに代えて、カバー部51Aの外面512の長手方向中央部に円柱状の凸部58を有するものとしてもよい。この場合、凸部58の外面581は、外嵌部材6の内周面61と同じ面であり、カバー部51Aの外面512より高い面である。
1 ねじ軸
11 ねじ軸の螺旋溝
2 ナット
2A ナットの円筒部
2B ナットのフランジ部
21 ナットの螺旋溝
22 ナットの凹部
221 凹部の円形部
221a 円形部の壁面
221b 爪部が嵌まる溝
222 凹部の半長穴形部
222a 貫通穴
3 ボール
4 リターンチューブ
41 リターンチューブの本体部
42 リターンチューブの脚部
43 リターンチューブの屈曲部
5 取付部品
5A 取付部品
51 カバー部
51A カバー部
511 カバー部の側板部
511a 切欠き部
512 カバー部の溝底側の外面
52 腕部
52a 腕部の側板部に一体化されている部分
52b 横部分
52c 立ち上がり部分
53 爪部
54 凹部
55 凸部
551 凸部の外面(接触面)
56 傾斜面
57 凸部
571 凸部の外面(接触面)
58 凸部
581 凸部の外面(接触面)
6 外嵌部材
61 外嵌部材の内周面

Claims (5)

  1. 所定長さの本体部と、一対の脚部と、前記本体部の長手方向両端と前記一対の脚部とを接続する屈曲部と、からなり、ボールねじのボールを転動路の終点から始点に戻すリターンチューブを、ボールねじのナットに取り付ける際に使用される取付部品であって、
    前記本体部および前記屈曲部を覆うカバー部と、前記カバー部から前記本体部のボール移動方向と交差する方向に突出する一対の腕部と、前記一対の腕部の突出端に形成された一対の爪部とを有し、
    前記ナットの外周面に、前記カバー部および前記腕部が配置される凹部が形成され、
    前記凹部の底面に、前記脚部が挿入される一対の貫通穴が形成され、
    前記凹部の壁面に、前記一対の爪部が嵌まる溝が形成され、
    前記ボールねじは、前記ナットに円柱状の内周面を有する外嵌部材が外嵌されて使用され、
    前記カバー部は、前記使用されている状態で前記内周面に接触する接触面を有する取付部品。
  2. 前記カバー部は、前記本体部のボール移動方向での中心部に凸部を有し、前記接触面は前記凸部に形成されている請求項1記載の取付部品。
  3. 前記カバー部は、前記ナットの軸方向に対して傾斜する傾斜面を有し、前記傾斜面は前記凸部から前記本体部のボール移動方向での各端部に向けて低くなる請求項2記載の取付部品。
  4. 前記カバー部は、前記本体部のボール移動方向での中心から外れた複数箇所に凸部を有し、前記接触面は前記複数箇所の凸部に形成されている請求項1記載の取付部品。
  5. ねじ軸と、ナットと、複数のボールを有し、
    前記ねじ軸は前記ナットを貫通し、
    前記ねじ軸の螺旋溝と前記ナットの螺旋溝とにより、前記ボールが転動する転動路が形成され、
    前記ボールを前記転動路の終点から始点に戻すボール戻し路を形成する部品として、
    所定長さの本体部と、一対の脚部と、前記本体部の長手方向両端と前記一対の脚部とを接続する屈曲部と、からなるリターンチューブを有するボールねじであって、
    前記ナットに円柱状の内周面を有する外嵌部材が外嵌され、
    前記本体部および前記屈曲部を覆うカバー部と、前記カバー部から前記本体部のボール移動方向と交差する方向に突出する一対の腕部と、前記一対の腕部の突出端に形成された一対の爪部と、を有する取付部品を有し、
    前記カバー部は、前記内周面に接触する接触面を有し、
    前記ナットの外周面に、前記カバー部および前記腕部が配置される凹部が形成され、
    前記凹部の底面に、前記脚部が挿入される一対の貫通穴が形成され、
    前記凹部の壁面に、前記一対の爪部が嵌まる溝が形成され、
    前記リターンチューブは、前記本体部および前記屈曲部が前記凹部に配置され、前記脚部が前記貫通穴に挿入され、
    前記取付部品は、前記カバー部が前記凹部内に配置されて前記リターンチューブの前記本体部および前記屈曲部を覆い、前記一対の爪部が前記溝に嵌められ、前記接触面が前記外嵌部材の内周面に接触しているボールねじ。
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