JP2020102328A - コネクタ - Google Patents

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直之 魚見
Naoyuki Uomi
直之 魚見
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Abstract

【課題】リテーナを分割した分割部材の倒れを抑制することを目的とする。【解決手段】コネクタ20は、ハウジング本体33と、ハウジング本体33の基端に設けられ、線状体10の長手方向の一部を囲む内周面34a及びその外側の外周面34bとを含む線状体導出部34とを有するハウジング30と、内周面34aと線状体10との間に設けられた栓部材40と、線状体導出部34に対して栓部材40よりも外側の位置に取付けられて、栓部材40を内周面34a内に保持するリテーナ50とを備える。リテーナ50は、少なくとも2つの分割部材52A、54Bを含む。少なくとも2つの分割部材52A、52Bのそれぞれは、栓部材40を押付ける部分を分割した分割本体54A、54Bと、分割本体54A、54Bから外周面側に向けて延出する延出部56A、56Bを有し、延出部56A、56Bが線状体導出部34の外周側で、外周側及び内周側から押えられている。【選択図】図5

Description

この発明は、コネクタに関する。
特許文献1は、ハウジングの端子装着部の開口縁部にゴム栓を内嵌めすること、ゴム栓の後方にバックリテーナを装着し、このバックリテーナによってゴム栓を抜け止することが開示されている。バックリテーナは、電線を挿入可能な孔が形成された構成されている。
特開2016−207481号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術によると、電線をバックリテーナに先通ししておく必要がある。このため、バックリテーナの装着作業が面倒である。
ここで、バックリテーナを分割構成としておくと、電線の端部をハウジングに組込んだ後に、バックリテーナを装着することが可能となる。しかしながら、バックリテーナを分割構成とすると、電線が引張られた場合等に、バックリテーナが倒れてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、リテーナを分割した分割部材の倒れを抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るコネクタは、線状体の端部を収納するハウジング本体と、前記ハウジング本体の基端に設けられ、前記線状体の長手方向の一部を囲む内周面及びその外側の外周面とを含む線状体導出部とを有するハウジングと、前記内周面と前記線状体との間に設けられた栓部材と、前記線状体導出部に対して前記栓部材よりも外側の位置に取付けられて、前記栓部材を前記内周面内に保持するリテーナと、を備え、前記リテーナは、少なくとも2つの分割部材を含み、前記少なくとも2つの分割部材のそれぞれは、前記栓部材を押付ける部分を分割した分割本体と、前記分割本体から前記外周面側に向けて延出する延出部を有し、前記延出部が前記線状体導出部の外周側で、外周側及び内周側から押えられているものである。
第2の態様は、第1の態様に係るコネクタであって、前記ハウジングは、前記外周面に対して間隔をあけた位置に設けられる押え片を有し、前記延出部は、前記外周面に外周側から接触すると共に、前記押え片に内周側から接触しているものである。
第3の態様は、第2の態様に係るコネクタであって、前記押え片は、前記ハウジングの外側に装着される外装部材を固定するための係止部を有するものである。
第4の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係るコネクタであって、前記ハウジングは、前記線状体導出部を複数有すると共に、前記複数の線状体導出部が並列状態で形成されており、前記栓部材は、前記複数の線状体導出部のそれぞれに設けられ、前記分割本体は、前記複数の線状体導出部内の前記栓部材を押付ける部分が、前記複数の線状体導出部が並ぶ方向に沿って分割された形状に形成され、前記延出部は、前記複数の線状体導出部が並ぶ面の一方面側又は他方面側に延出しているものである。
第5の態様は、第4の態様に係るコネクタであって、前記線状体導出部の外周面は、弧状外周面に形成されており、前記延出部は、前記複数の線状体導出部の弧状外周面の間に沿って延出しているものである。
第6の態様は、第1から第5のいずれか1つの態様に係るコネクタであって、前記リテーナは、前記線状体導出部の開口端面で前記栓部材を前記内周面内に保持するものである。
第1の態様によると、少なくとも2つの分割部材のそれぞれは、分割本体から外周面側に延出する延出部を有しており、この延出部が線状体導出部の外周側で、外周側及び内周側から押えられている。このため、延出部が内外両方向から支持されることになり、分割本体が倒れ難くなる。これにより、リテーナを分割した分割部材の倒れを抑制することができる。
第2の態様によると、線状体導出部の外周面及びその外周側の押え片を利用して、延出部を内外両方向から押えることができる。
第3の態様によると、押え片によって、リテーナの支持及び外装部材の固定を行える。
第4の態様によると、前記分割本体は、前記複数の線状体導出部の栓部材を押付ける部分が、前記複数の線状体導出部が並ぶ方向に沿って分割された形状に形成されているため、その分割箇所を開く方向に倒れ易い。延出部が、前記複数の線状体導出部が並ぶ面の一方面側又は他方面側に延出している構成は、そのような倒れ易い方向での倒れを抑制するのに効果的である。
第5の態様によると、延出部は、前記複数の線状体導出部の弧状外周面の間に沿って延出しているため、スペースを有効活用できる。
第6の態様によると、リテーナは、前記線状体導出部の開口端面で前記栓部材を前記内周面内に保持しているため、ハウジングにリテーナを嵌め込む部分を設けなくてもよい。このため、ハウジングの小型化が可能となる。
実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。 コネクタを示す分解斜視図である。 コネクタのハウジングに栓部材及びリテーナを取付けた状態を示す斜視図である。 コネクタを基端から見た背面図である。 ハウジング、栓部材及びリテーナの分解斜視図である。 ハウジング、栓部材及びリテーナの分解斜視図である。 図4のVII−VII線断面図である。 図4のVIII−VIII線断面図である。 図4のIX−IX線断面図である。
以下、実施形態に係るコネクタについて説明する。コネクタ20の全体的な構成について説明する。図1はコネクタ20を示す斜視図であり、図2はコネクタ20を示す分解斜視図であり、図3はコネクタ20のハウジング30に栓部材40及びリテーナ50を取付けた状態を示す斜視図であり、図4はコネクタ20を基端から見た背面図である。
コネクタ20は、例えば、車両において、線状体10と電気部位とを接続するのに用いられる。コネクタ20は線状体10の端部に取付けられる。線状体10は、例えば電線であり、より具体的な例は、車両におけるワイヤハーネスを構成する電線である。本コネクタ20が、取付対象となる部品に取付けられた状態で、線状体10が当該部品側の端子に電気的に接続される。取付対象となる部品は、電気機器であってもよいし、相手側のコネクタであってもよい。取付対象となる部品が電気機器である場合、線状体10は、電気機器内の端子に接続される。取付対象となる部品がコネクタである場合、線状体10は、当該相手側のコネクタの端子に接続される。
線状体10の端部には端子12が接続されている。端子12は、相手側の端子に対してネジ締結によって接続されるものであってもよいし、相手側の端子に対してオスメス嵌合構造によって嵌り合う構造であってもよい。
コネクタ20は、ハウジング30と、栓部材40と、リテーナ50とを備える。
ハウジング30は、樹脂等で形成された部材である。線状体10の端部が本ハウジング30内に収納されている。ここでは、線状体10はハウジング30を貫通し、線状体10の先端部が当該ハウジング30から延出している。線状体10の端部には端子12が接続されている。ここでは、ハウジング30において、線状体10のうち端子12が接続された端部側を先端、線状体10の延在方向中間部が延出する側を基端という。
ここでは、コネクタ20は、シェル22を備える。シェル22は、ハウジング30の外周を覆う外装部材である。シェル22は、金属等によって形成されており、電磁的なシールド機能を有していてもよい。
シェル22は、シェル本体23と、外周側環状突部24と、内周側環状突部25とを備える。
シェル本体23は、ハウジング30を収容可能な筒形状、より具体的には、扁平な筒形状に形成されている。
シェル本体23の一端部に外周側に環状に突出する外周側環状突部24が形成される。外周側環状突部24の開口縁部は環状に凹んでいる(図7〜図9参照)。
シェル本体23の他端部に内周側に環状に突出する内周側環状突部25が形成される。内周側環状突部25の周方向の一部が凹んで係止凹部26a、26bが形成されている。ここでは、内周側環状突部25は、一対の直線状部分と当該一対の直線状部分を繋ぐ一対の弧状部分とを含んでいる。一方の直線状部分に間隔をあけて一対の係止凹部26aが形成されている。他方の直線状部分に係止凹部26aよりも幅広な係止凹部26bが形成されている。後述する押え片38の係止突部38aが本係止凹部26a、26b内に入り込んだ状態で、当該押え片38の係止突部38aが内周側環状突部25に抜け止係止する。シェル22は省略されてもよい。
栓部材40は、ゴム等の弾性部材によって形成された環状部材(ゴム栓等)である。栓部材40は、線状体10の延在方向中間部に外嵌めされた状態で、ハウジング30の基端内に嵌め込まれる。これにより、栓部材40は、線状体10とハウジング30の基端との間を伝った水の浸入を抑制する。
リテーナ50は、ハウジング30の基端に取付けられ、栓部材40をハウジング30に向けて押える。リテーナ50により、ハウジング30からの栓部材40の脱落が抑制される。
本コネクタ20について、ハウジング30に対して栓部材40及びリテーナ50が装着される構成を中心により詳細に説明する。
図5及び図6はハウジング30、栓部材40及びリテーナ50の分解斜視図であり、図7は図4のVII−VII線断面図であり、図8は図4のVIII−VIII線断面図であり、図9は図4のIX−IX線断面図である。
ハウジング30は、樹脂等によって一体形成された部材であり、筒部32と、鍔部36と、押え片38とを備える。
ここでは、ハウジング30は、複数(ここでは3つ)の筒部32を備える。複数の筒部32は、所定の配列方向Pにおいて互いに平行な状態で並んでいる。複数の筒部32は、互いの隣接部分で連結部31を介して連結されている。このため、複数の筒部32が並ぶ面を配列面としたとき、連結部31に対して配列面の両面側に、V字状に凹み、筒部32の軸方向に沿って延在する溝31gが形成されている。ここでは、3つの筒部32の間に2つの連結部31が存在し、各連結部31の上下両側に溝31gが形成されるため、4つの溝31gが形成されている。
筒部32は、線状体10を挿通可能な円筒形状に形成されている。筒部32の内周面は、円周状をなしている。筒部32の内周面のうち基端を除く部分に、筒部32の軸方向に沿って内周リブ33aが形成されている。内周リブ33aは、筒部32の周方向に沿って間隔をあけて複数形成されている。筒部32の内周面のうち基端部分は、内周リブ33aが形成されておらず、一様な曲率半径をなす曲面形状に形成されている。
本実施形態においては、筒部32の軸方向において内周リブ33aが形成された部分がハウジング本体33をなす部分である。このハウジング本体33に線状体10の端部が収納される。また、筒部32のうち基端部分において内周リブ33aが形成されない部分が、ハウジング本体33の基端に設けられる線状体導出部34である。この線状体導出部34は、線状体の長手方向の一部を囲む内周面34a及びその外側の外周面34bを有している。複数の筒部32が上記したように並列状態で形成されていることから、複数の線状体導出部34も並列状態で形成されている。また、ここでは、筒部32は円筒状に形成されていることから、外周面34bは、外向きに凸となる弧状外周面形状に形成されている。溝31gは、隣合う線状体導出部34の間において、一対の弧状の外周面34bによって形成されるV字状の溝である。栓部材40は、筒部32の基端側から筒部32内に嵌め込まれ、内周リブ33aの基端側端部に当接して、線状体導出部34内に保持される。
筒部32の外周面には、筒部32の軸方向に沿って外周リブ33bが形成されている。複数の筒部32のうち上記配列方向Pにおいて両外側に設けられる筒部32には、配列方向P外向き部分及び配列面に対して外向きとなる各部分に、外周リブ33bが形成されている。また、複数の筒部32のうち上記配列方向Pにおいて中間に設けられる筒部32には、配列面に対して外向きとなる各部分に、外周リブ33bが形成されている。
また、筒部32の基端側の外周面には、係止突部33cが形成されている。ここでは、複数の筒部32のうち配列面に対して外向きとなる各部分に、係止突部33cが形成されている。係止突部33cは、基端側に向けて徐々に高さ寸法が低くなる形状に形成されており、リテーナ50が本係止突部33cを利用してハウジング30に対して取付けられる。
ここでは、ハウジング30は、複数の筒部32を備える例で説明した。しかしながら、ハウジングは、1つの筒部のみを備えていてもよい。また、ハウジングは、2つ又は4つ以上の筒部を備えていてもよい。
また、本実施形態では、ハウジング30において、線状体10を収容する部分が、筒部32として区別される形態で説明したが、必ずしもその必要は無い。例えば、直方体等のブロック状に形成されたハウジングに、線状体10の端部を収容可能な孔が、線状体10の数に応じて、1つ又は複数形成された構成であってもよい。
鍔部36は、複数の筒部32の並列体の先端から外周側に突出するように形成されている。鍔部36は、シェル22の先端開口よりも大きく形成されている。ここでは、鍔部36の外形状は、長円形状をなしている。鍔部36は、シェル22の先端開口を塞ぐと共に、シェル22の先端開口の縁部に引っ掛かる。ここでは、鍔部36の一部は、シェル22の内周側環状突部25の凹んだ部分に配置される(図7〜図9参照)。そして、ハウジング30をシェル22の先端開口からシェル22に嵌め込んだ状態で、鍔部36がシェル22の先端開口の縁部に引っ掛かって、ハウジング30がシェル22の先端側に抜けることを抑制する。鍔部36が設けられていることは必須ではない。例えば、シェル22とハウジング30との固定構造が他のネジ止、かしめ等によって実現される場合、シェル22が省略される場合等には、鍔部36は省略されてもよい。
押え片38は、溝31gの外側において、鍔部36から筒部32の軸方向に沿って延在する。ここでは、4つの溝31gのそれぞれに対応して押え片38が形成されている。押え片38は、配列面に沿う長方形板状に形成されており、鍔部36から筒部32の基端に達する位置まで延在している。このため、押え片38の先端部は、溝31gにおいて、線状体導出部34の外周面34bに対して間隔をあけた位置に設けられる。
押え片38は、配列面に沿う長方形板状に形成されていることから、配列面に対する遠近方向に弾性変形することができる。押え片38は、筒部32の基端を超えており、押え片38の先端部の外向き部分であって筒部32の基端側を超える部分に係止突部38aが突設されている。係止突部38aは、筒部32の基端側外方に向けて徐々に高さ寸法が低くなる形状に形成されている。
ハウジング30をシェル22の先端側からシェル22内に嵌め込むと、係止突部38aがシェル22の先端側開口に接触して、押え片38が内向きに弾性変形する。ハウジング30をシェル22内の奥まで挿入し、係止突部38aがシェル22の基端側開口を超えると、押え片38が元の形状に弾性復帰する。これにより、係止突部38aがシェル22の基端側開口のうち係止凹部26a、26bの周縁部に抜け止係止する。この状態では、鍔部36がシェル22の先端開口の縁部に引っ掛かった状態となっているため、シェル22はハウジング30に対して一定位置に保たれた状態で装着される(図9参照)。
また、係止突部38aがシェル22の基端側開口のうち係止凹部26a、26bの周縁部に抜け止係止した状態では、押え片38は係止凹部26a、26bの底部に内周側から接触する。このため、押え片38が外側に変形することが抑制されている。
ここでは、押え片38及びその先端部に形成された係止突部38aが、シェル22を固定するための機能を備えているため、押え片38が内外方向に弾性変形可能に構成されている。押え片38がシェル22を固定するための機能の一部を担っていない場合、押え片38は弾性変形可能でなくてもよい。例えば、押え片の側部が、線状体導出部の外周面に繋がって一体形成されていてもよい。
栓部材40は、ゴム等の弾性部材によって形成された環状部材であり、複数の線状体導出部34のそれぞれにおいて、線状体導出部34の内周面34aと線状体10との間に設けられている。
より具体的には、栓部材40の最小内径は線状体10の外径と同じか当該外径よりも小さい。このため、栓部材40は、線状体10の外周面になるべく密着した状態で外嵌めされる。また、栓部材40の最大外径は、内周面34aの内径と同じか当該内径よりも大きい。このため、栓部材40は、当該内周面34aになるべく密着した状態で嵌め込まれる。ここでは、栓部材40の内周部及び外周部には、それぞれの周方向に沿った環状突部が形成されている。これにより、線状体10の外周面と、線状体導出部34の内周面34aに対する密着性が高められている。栓部材40の軸方向の寸法は、線状体導出部34の軸方向の長さと同じであるか当該長さよりも大きい。このため、栓部材40を線状体導出部34内に嵌め込んだ状態で、栓部材40の外向き端面は、線状体導出部34の開口と一致するか又は当該開口からはみ出る。栓部材40が線状体導出部34の開口からはみ出るとしても、そのはみ出し寸法は、リテーナ50によって栓部材40を圧縮して線状体導出部34内に収めることができる程度の量であるとよい。
リテーナ50は、樹脂等により形成された部材であり、線状体導出部34に対して栓部材40よりも外側の位置に設けられて、当該栓部材40を内周面34a内に保持する部材である。このリテーナ50は、少なくとも2つの分割部材52A、52Bに分割された構成とされている。リテーナが3つ以上に分割されていることも想定される。例えば、筒部が1つだけである場合、リテーナは、筒部の周方向において3つ以上に分割されていてもよい。ここでは、リテーナ50は、2つの分割部材52A、52Bに分割されている例で説明する。
一方の分割部材52Aは、分割本体54Aと、延出部56Aと、取付延出部58Aとを含む。他方の分割部材52Bは、分割本体54Bと、延出部56Bと、取付延出部58Bとを含む。
分割本体54A、54Bは、ハウジング30の基端側において栓部材40を押付ける部分を分割した形状とされている。ここでは、リテーナ50全体として捉えると、リテーナ50は、並列状態に配置される複数の栓部材40を一括して押付ける形状部分を含む形状に形成されている。このため、ハウジング30の基端側において栓部材40を押付ける部分は、配列方向Pに沿って並ぶ複数の線状体導出部34の開口領域を含むように広がる形状、ここでは、配列方向Pに沿って長い長円形板状に形成されている。分割本体54A、54Bは、その長円形板状部分を配列方向Pに沿った方向に沿った分割ラインで分割された形状に形成されている。
分割本体54A、54Bのうち複数の線状体導出部34に対応する各部分には、半円状の凹部54Ah、54Bhが形成されている。分割本体54A、54Bが合体した状態では、複数の線状体導出部34に対応する各部分に、凹部54Ah、54Bhの組合せによって構成される貫通孔が形成される。貫通孔の内径は、線状体10の外径よりも大きく設定されており、線状体10は当該貫通孔を貫通することができる。また、貫通孔の内径は、線状体導出部34の内径よりも小さく設定されており、線状体導出部34の開口の外側で栓部材40を線状体導出部34内に向けて押付けることができる。ここでは、分割本体54A、54Bは、線状体導出部34の開口の外側で栓部材40を押付ける構成であるが、分割本体が線状体導出部内に嵌め込まれる部分を含み、線状体導出部内で栓部材を押込む構成であってもよい。
分割本体54A、54Bのうち相互に合体する部分であって凹部54Ahの間の位置、及び、凹部54Bhの間の位置には、嵌り合い可能な位置決め凸部55p又は位置決め凹部55qが形成されている。分割本体54A、54Bが合体した状態で、位置決め凸部55pと位置決め凹部55qとが嵌り合うことで、両者の位置ずれが抑制される。
延出部56A、56Bは、分割本体54A、54Bから線状体導出部34の外周面34bに向けて延出するように形成されている。ここでは、延出部56A、56Bは、分割本体54A,54Bの外周部のうち複数の溝31gの延長部分から、複数の線状体導出部34の弧状の外周面34bの間、即ち、各溝31gに沿って延出している。各溝31gは、複数の線状体導出部34の配列面の一方面側及び他方面側に設けられていることから、延出部56A、56Bは、当該配列面の一方面側又は他方面側に延出している。
延出部56A、56Bの内向き部分56Aa、56Baは、線状体導出部34の外周面34bのうち溝31gを構成する弧状の外周面形状に応じて凹む弧状形状に形成されている(図6参照)。延出部56A、56Bの外向き部分56Ab、56Bbは、押え片38の内向き面形状に応じて配列方向Pに沿った平面に形成されている(図6参照)。なお、ここでは、延出部56A、56Bの内部は肉抜きされているが、これは必須ではない。そして、延出部56A、56Bを溝31gに嵌め込むと、延出部56A、56Bの内向き部分56Aa、56Baが外周面34bのうち溝31gを構成する弧状部分に外周側から接触し、延出部56A、56Bの外向き部分56Ab、56Bbが押え片38の内向き面に内周側から接触する。これにより、延出部56A、56Bが、線状体導出部34の外周側でその外周側及び内周側から押えられる。なお、押え片38の外側は、シェル22の係止凹部26bに接触して外向きへの変形が抑制されているため、当該押え片38によって延出部56A、56Bをしっかりと押えることができる(図9参照)。
取付延出部58A、58Bは、分割本体54A、54Bから線状体導出部34の外周面34bに向けて延出する細長板状に形成されている。ここでは、取付延出部58A、58Bは、分割本体54A,54Bの外周部のうち筒部32の係止突部33cに対応する部分から、当該係止突部33cに向けて当該係止突部33cを超えるように延出している。取付延出部58A、58Bは、筒部32の外周面に沿って湾曲している。取付延出部58A、58Bの幅方向中間部のうちその基端部から先端部の手前に至る部分に、係止溝58Ag、58Bgが形成されている。
そして、分割部材52A、52Bを、ハウジング30に取付ける際には、延出部56A、56Bを、溝31gと押え片38との間に挿入すると共に、取付延出部58A、58Bを線状体導出部34の外周面34bのうち係止突部33cが形成された部分の外側に沿ってスライド移動させる。分割部材52A、52Bの取付途中では、取付延出部58A、58Bは、係止突部33cに接触して外向きに弾性変形する。分割部材52A、52Bをハウジング30に対して完全に嵌め込むと、取付延出部58A、58Bの先端部が係止突部33cを乗越えて、取付延出部58A、58Bが元の形状に弾性復帰する。これにより、係止突部33cが取付延出部58A、58Bの係止溝58Ag、58Bgに嵌り込み、分割部材52A、52Bがハウジング30に対して取付けられる。つまり、分割部材52A、52Bは、それらの分割ラインとは反対側の部分でハウジング30に対して取付けられる。リテーナ50をハウジング30に取付けるための構成は上記例に限られない。リテーナ50は、その他、ネジ止構造等によってハウジング30に固定されていてもよい。また、リテーナ50が、シェル22に係止固定等され、シェル22によってハウジング30に対して一定位置に支持されていてもよい。
この状態では、リテーナ50の分割本体54A、54Bが線状体導出部34の開口の外側に位置し、分割本体54A、54Bが栓部材40を線状体導出部34内に押す。分割本体54Aのうち線状体導出部34側の面が線状体導出部34の開口端面上に位置し、リテーナ50が、線状体導出部34の開口端面で栓部材40を内周面34a内に保持するとよい。
このように構成されたコネクタによると、リテーナ50は、分割部材52A、52Bに分割されているため、リテーナ50に線状体10を先通しせずに、リテーナ50を線状体10に容易に装着することができる。
上記のようなリテーナ50は、栓部材40の外周側でハウジング30に固定されることになるが、リテーナ50を分割部材52A、52Bの分割構造とした場合、ハウジング30への固定箇所を支点とし、分割箇所が開くように倒れる恐れがある(図9の矢符Q参照)。つまり、リテーナ50は、取付延出部58A、58Bによって片持ち状に支持された構成であるため、傾く恐れがある。そこで、本実施形態においては、分割本体54A、54Bのそれぞれが、分割本体54A、54Bから線状体導出部34の外周面34b側に延出する延出部56A、56Bを有しており、この延出部56A、56Bが、線状体導出部34の外周側で、その外周側及び内周側から押えられる構成としている。このため、延出部56A、56Bが内外両方向から支持されることになり、分割本体54A、54Bが倒れ難くなる。これにより、リテーナ50を分割した分割部材52A、52Bの倒れを抑制することができる。
また、延出部56A、56Bは、線状体導出部34の外周面34b及び押え片38を利用して、内外両方向から押えられている。特に、線状体導出部34の外周面34bを利用して、延出部56A、56Bを内側から支持することができ、構成の簡易化が図られる。
また、押え片38の先端部には、シェル22の固定のための係止突部38aが形成されており、押え片38は、シェル22の固定のための弾性片としても利用される。このため、押え片38によって、リテーナ50の支持及びシェル22の固定を行うことができ、この点からも構成の簡易化が図られる。
また、分割本体54A、54Bは、複数の線状体導出部34内の栓部材40を押付ける部分が、配列方向Pに沿った分割ラインで分割された形状に形成されているため、当該配列方向Pに沿って長い形状に形成される。このような分割本体54A、54Bは、その配列方向Pに沿った分割箇所を開く方向に倒れ易い。そこで、延出部56A、56Bは、複数の線状体導出部34が並ぶ配列面の一方面側又は他方面側に延出して、その内外両方向から支持されている。このため、分割本体54A、54Bが倒れ易い方向での倒れを有効に抑制することができる。
また、延出部56A、56Bは、複数の線状体導出部34の弧状の外周面34bの間である溝31gに沿って延出しているため、複数の筒部32の間に形成されるスペースを有効利用することができる。これにより、コネクタ20の小型化に貢献することができる。上記のような溝31gが形成されていない場合においても、ハウジングの外面によって延出部を内周側から支持してもよい。
また、リテーナ50は、線状体導出部34の開口端面で、栓部材40を線状体導出部34の内周面34a内に保持する。このため、ハウジング30に、リテーナ50を嵌め込む部分を設けなくてもよくなるため、ハウジング30の小型化が可能となる。
つまり、リテーナの分割部材の倒れを抑制するためには、分割部材に線状体導出部内に嵌め込む部分を設けることも考えられる。しかしながら、この場合、線状体導出部を延長する必要があり、ハウジングの大型化につながる。ここでは、リテーナ50の分割部材52A、52Bは、上記延出部56A、56Bによって倒れが抑制されているため、リテーナ50に線状体導出部34内に嵌め込む箇所を設けなくてもよくなり、ハウジング30の小型化が可能となる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 線状体
20 コネクタ
30 ハウジング
31g 溝
32 筒部
33 ハウジング本体
34 線状体導出部
34a 線状体導出部の内周面
34b 線状体導出部の外周面
38 押え片
38a 係止突部
40 栓部材
50 リテーナ
52A、52B 分割部材
54A、54B 分割本体
56A、56B 延出部
56Aa、56Ba 延出部の内向き部分
56Ab、56Ab 延出部の外向き部分
58A、58B 取付延出部

Claims (6)

  1. 線状体の端部を収納するハウジング本体と、前記ハウジング本体の基端に設けられ、前記線状体の長手方向の一部を囲む内周面及びその外側の外周面とを含む線状体導出部とを有するハウジングと、
    前記内周面と前記線状体との間に設けられた栓部材と、
    前記線状体導出部に対して前記栓部材よりも外側の位置に取付けられて、前記栓部材を前記内周面内に保持するリテーナと、
    を備え、
    前記リテーナは、少なくとも2つの分割部材を含み、
    前記少なくとも2つの分割部材のそれぞれは、前記栓部材を押付ける部分を分割した分割本体と、前記分割本体から前記外周面側に向けて延出する延出部を有し、
    前記延出部が前記線状体導出部の外周側で、外周側及び内周側から押えられている、コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタであって、
    前記ハウジングは、前記外周面に対して間隔をあけた位置に設けられる押え片を有し、
    前記延出部は、前記外周面に外周側から接触すると共に、前記押え片に内周側から接触している、コネクタ。
  3. 請求項2に記載のコネクタであって、
    前記押え片は、前記ハウジングの外側に装着される外装部材を固定するための係止部を有する、コネクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタであって、
    前記ハウジングは、前記線状体導出部を複数有すると共に、前記複数の線状体導出部が並列状態で形成されており、
    前記栓部材は、前記複数の線状体導出部のそれぞれに設けられ、
    前記分割本体は、前記複数の線状体導出部内の前記栓部材を押付ける部分が、前記複数の線状体導出部が並ぶ方向に沿って分割された形状に形成され、
    前記延出部は、前記複数の線状体導出部が並ぶ面の一方面側又は他方面側に延出している、コネクタ。
  5. 請求項4に記載のコネクタであって、
    前記線状体導出部の外周面は、弧状外周面に形成されており、
    前記延出部は、前記複数の線状体導出部の弧状外周面の間に沿って延出している、コネクタ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコネクタであって、
    前記リテーナは、前記線状体導出部の開口端面で前記栓部材を前記内周面内に保持する、コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022079982A1 (ja) * 2020-10-14 2022-04-21 住友電装株式会社 コネクタ
JP2022107260A (ja) * 2021-01-08 2022-07-21 矢崎総業株式会社 リアホルダの固定構造
JP7362708B2 (ja) 2021-10-11 2023-10-17 矢崎総業株式会社 シールドコネクタ

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