JP2014094831A - 製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法及び装置 - Google Patents

製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】新旧包装材の裏面同士を加熱溶着する方式を採用するに際して、奥行が短く設置スペースを大きくしないコンパクトな構造を有する包装機における自動紙継ぎを得る。
【解決手段】上下に固定配置されている二つの巻取り軸42a,42bにそれぞれ巻取りロールFra,Frbを装填する。巻取り軸42a,42bの軸間高さ位置において対向配置されている、シーラとナイフとを備えているシーラ・ナイフユニット45と、シール時のシール受けを担う受け台ユニット43との間で昇降ローラ部44を下降させて、巻取りロールFrbから引き出されている旧包装材をヒートシーラ・ナイフユニット部45に沿い寄せる。昇降ローラ部44を上昇させた後、受け台ユニット43をシーラ・ナイフユニット45に向かって前進させて旧包装材と紙継ぎすべき巻取りロールFraから引き出された新包装材とを挟み込み、溶着と切断とをして紙継ぎを行う。
【選択図】図3

Description

この発明は、製袋充填包装機における自動紙継ぎ、特に、縦型の製袋充填包装機に好適であって、包装機に実装される包装用の帯状フィルムを自動的に紙継ぎする方法及び装置(オートスプライサ)に関する。
縦型製袋充填包装機は、ウェブ状の包装材から成形された筒状の包装材が縦方向に送られる間に、被包装物である製品を筒状の包装材に充填し、筒状の包装材にエンドシールを施して製作される袋内に当該製品を包装する機械である。図18は、自動紙継ぎ装置(オートスプライサ)を取り除いた状態にある縦型製袋充填包装機の一般的な一例を、機械フレーム等の描画を省略して概略を示す斜視図である。縦型製袋充填包装機Aは、フォーマ1、製袋充填筒2、紙送りベルト3,3、縦シーラ4、横シーラ5、巻取りホルダ(巻取り軸)6及びガイドローラ7a,7c,7d,7e等から構成されている。ウェブ状の包装材Fwは、紙管に巻き取られた巻取りロール(フィルムロール)Frとして巻取りホルダ6に装着されている。巻取りホルダ6から引き出された包装材Fwには、ダンサローラユニット10によって、適宜の張力と貯留が与えられている。
巻取りロールFrは、包装機による包装動作に応じて、巻戻し方向に回転されて縦型製袋充填包装機Aにおいて消費されていく。フォーマ1に供給されたウェブ状の包装材Fwは、側縁部が略閉じた筒状に曲成された後、重ね合わされた側縁部に縦シーラ4によって縦シールが施されて筒状包装材Ftに成形され、製袋充填筒2の筒状周面に沿って縦方向に送られる。巻取りロールFrから引き出された包装材Fwは、製袋充填筒2の周面に対して押し付けつつ駆動される紙送り手段としての一対の紙送りベルト3,3によって、製袋充填筒2に沿って紙送りされる。この紙送りによって、包装材FwはフィルムロールFrから連続して繰り出され、フィルムテンション付与装置8に備わるダンサローラユニット10により適正なテンションを与えられた状態で、複数のガイドローラ7a〜7eに案内されて、包装機に供給される。被包装物である製品が上方より製袋充填筒2の内部を通じて筒状包装材Ftの内部に充填され、筒状包装材Ftは、製袋充填筒2の内部を通じて充填された製品の周囲を取り囲み、筒状包装材Ftを横切る方向に横シーラ5によってヒートシールを施す処理が行われて、被包装品が包装袋内に包まれた袋包装体Bpが製作される。横シーラ5に設けられた切断刃(図示せず)によって、横シールの中間位置で包装材Ftを切断することにより、袋包装体Bpを個別に切り出すことができる。巻取りロールFrとして装填された包装材Fwが消費され切ったときに、機械に内蔵された包装材の終端検出装置により包装材Fwの終了が検出され、機械は停止する。なお、本例の縦型製袋充填包装機Aは、縦シール及び横シール時に筒状包装材Ftの降下を一時停止する間欠型の包装機である。
図18に示すダンサローラユニット10を含むフィルムテンション付与装置8について、図19及び図20を合わせて参照して説明する。図19は、図18に示すダンサローラユニット10を含むフィルムテンション付与装置8の構成と制御の関係を説明する図である。図20は、ダンサローラユニット10の概略斜視図である。フィルムテンション付与装置8は、紙送りベルト3,3による一袋分に相当する長さの包装材の送りを行うに際して、包装材Fwの弛みや伸びを防ぎ、包装材Fwに適度なテンションを保つことを目的として設けられている。フィルムテンション付与装置8はダンサローラユニット10を備えており、ダンサローラユニット10がその自重を包装材Fwに作用させることによって、一定の張力を付与している。ダンサローラユニット10の縦方向の位置及び動きをベルトユニット9のロータリーエンコーダ(ENC)19で検出し、その検出情報の入力を受けた制御装置33が、巻取りロールFrが装着されている巻取り軸6を駆動するサーボモータ30の回転を制御する。
ダンサローラユニット10は、一対のダンサローラ(ウエイトローラ)11a,11b及びそれらの両端部を回転自在に取り付けるダンサローラ取付け板12a,12bと、一対のダンサローラ11a,11bの中間位置上方においてロール回転自在に配設されている固定ローラ15とを備えている。ダンサローラ取付け板12a,12bには、それぞれスライダ13a,13bが取り付けられており、スライダ13a,13bがそれぞれ、機械フレームべ−ス板22上に直立させたスライドシャフト14a,14bに対して上下に摺動可能に取り付けられている。回転自在な固定ローラ15は、スライドシャフト14a,14bの上端部間に掛け渡されて設けられている。巻取りロールFrから引き出された帯状包装材Fwはガイドローラ7a、ダンサローラ11b、固定ローラ15、ダンサローラ11a、ガイドローラ7cの順に掛け回される。ダンサローラユニット10は、ガイドローラ7aと7cの間において、固定ローラ15を支点にして帯状包装材Fwにダンサローラ11a,11bの自重を作用させており、これによって帯状包装材Fwに一定の張力を付与している。
ダンサローラユニット10は、ダンサローラ取付け板12aに連結された連結板16と、連結板16に取り付けられた第一のベルトクランプ部材17aとを介して、ベルトユニット9と連結されている。第一のベルトクランプ部材17aがベルトユニット9の歯付無端ベルト18に取り付けられている。ベルトユニット9は、機械フレームとの関連構造が省略図示されているが、上下に離れて配置され且つ軸受け24,25によって支持されているプーリ軸20a,20bと共に回転自在なプーリ21a,21b、プーリ21a,21bに掛け回した歯付無端ベルト18、及びプーリ21aのプーリ軸にカップリング26を介して取り付けられているロータリーエンコーダ19を備えている。ダンサローラユニット10が上下に昇降すると、ダンサローラ取付け板12a、連結板16及び第一のベルトクランプ部材17aを介して歯付無端ベルト18が動かされ、プーリ21aの回転によってロータリーエンコーダ19の回転軸が回転する。これにより、ロータリーエンコーダ19はパルス信号からなるデジタル信号であるダンサローラ位置信号32を制御装置33へ送る。制御装置33は、ダンサローラ位置信号32によりダンサローラユニット10の動きの変化及び位置を計算し、巻取り軸駆動用のサーボモータ30へ巻取り軸駆動指令信号31を出力し、巻取りホルダ(巻取り軸)6の回転を制御する。ダンサローラユニット10は昇降式であるので、省スペースに構成されている。
巻取りロールから包装材を使い切ったときの処理が、例えば特許文献1に開示されている。この処理によれば、ウェブ材包装材は、まず、スリットで隔てて走行方向に並ぶ二つの吸着プレートに全幅を載せた状態に吸着される。両吸着プレート間の当該スリットにカッタの刃先を沿わせて移動させることで、ウェブ材包装材は、既に供給されている包装機側の包装材と、紙管に付着されている終端側の包装材とに切断される。紙管が当該紙管に付着されている終端側の包装材とともに巻取りホルダから取り除かれ、新しい巻取りロールが巻取りホルダに装着される。既に供給されている包装機側の包装材と新巻取りロールから引き出された新しいウェブ状包装材とを吸着プレート上で模様を揃え、重ね合わせてテープで貼り合わせることで、紙継ぎが行われる。
図18に示す包装機では、ウェブ状包装材Fwが巻取りロールFrから繰り出された時、包装材の表面(印刷側)は175に示すように下側になっている。ダンサローラ10等を経て、筒状に形成される直前でも、176,177に示すように、包装材Fwの裏面が上側になっている。包装機に供給されたウェブ状包装材Fwは、筒状に形成されて製品の周囲を取り囲み、ヒートシールを施す処理が行われ、製品を包装する袋に成形されていくが、このとき178に示す如く、包装材の表面(印刷側)が外側になっている。従って、上記の方法では、巻取りホルダ6の出口付近で包装材の裏側を上にした状態で包装材を紙継ぎすることになり、印刷の模様合わせが面倒であり、新旧の包装材の模様を合わせる作業に手間がかかるという難点がある。
従来の自動紙継ぎにおいては、使用中の巻取りロールと紙継ぎ用に待機している巻取りロールとを互いの中間地点の回りに180度毎に回転可能に配置しておき、使用中の巻取りロールを消費し尽くしたときに、新旧の包材の裏面同士をヒートシールして接続し、待機中の新巻取りロールを180度回転させて旧包装材が直前にまで占めていた位置に回転移動させて入れ替える方式が用いられている。待機位置には次の新包装材が装填される。回転移動された新巻取りロールの位置や包装材の繰出し状態は、入替え前の旧巻取りロールの状態と同じであり、それゆえ、紙継ぎ機構については変更が不要であり継続してそのまま使用可能である。縦型製袋充填包装機において最も一般的に用いられている包装材は、フィルムの裏側(袋となった時の最内面)にのみシーラント(熱可塑性素材)がコーティングされたラミネートフィルム(積層フィルム)である。裏面同士をヒートシールするのは、こうした最も一般的な包装材の使用を考慮しているためである。
図21〜図23を参照して、従来の回転(ローテンション)型の自動紙継ぎ方式について説明をする。図21は、従来の回転型紙継ぎ方式の構成概略図である。巻取りロールFr1から引き出されたウェブ状の包装材Fwは、補助送り200、ダンサローラ201、アジャストローラ202、ガイドローラ203を経て縦型製袋充填包装機に供給される。途中、日付装置204で印字が施され、レジマークセンサ205によって、包装材Fw上のレジマークが検出される。オートスプライサ部(自動紙継ぎ部)210は、回転支軸211を備え軸端に巻取りホルダ支持体212を取り付けてあり、巻取りホルダ支持体212には、回転支軸211を間に挟んで、使用中の巻取りロールFr1と待機用の巻取りロールFr2が配設されている。通常の運転状態においては、巻取りホルダ支持体212が直立し、前方(包装機側)の下部に使用中の巻取りロールFr1が位置し、後方(包装機と反対側)の上部に待機用の巻取りロールFr2が位置する。
回転支軸211の直上には、新旧包装材を溶着して接続するヒートシーラ213と接続後の余剰部を切断するカッタ215が配設されている。ヒートシーラ213及びカッタ215をそれぞれ作動させるため、それぞれ下降動作用のエアシリンダ214、216が備わっている。待機用の巻取りロールFr2から引き出された包装材は、巻取りホルダ支持体212の端面を通り、当該支持体212に付属しているガイドローラ217に巻き掛けられ係止されている。
使用中の巻取りロールFr1の包装材が終了すると、図22(1)〜(4)に示されているように、紙継ぎ動作が自動的に行われる。まず、包装材の最終端が終了探知センサ206の前面を通過することにより、包装材の終了が探知される(図22(1))。包装材の終了が探知されると、包装機本体は運転を休止する。次に、オートスプライサ部210は、紙継ぎ位置の模様を合わせるため、補助送り200を作動させることによって包装材の送りを行う(図22(2))。模様合わせが終わると、ヒートシーラ213がエアシリンダ214に駆動されて下降して新旧包装材を押し付けつつ加熱することにより溶着接続を行う(図22(3))。次に、カッタ215がエアシリンダ216に駆動されて下降して新旧包装材接続後の余剰部を切断する(図22(4))。その後、ヒートシーラ213、カッタ215とも上昇する。切断された余剰部は装置の下面へ落下する。
更に、その後のオートスプライサ部210の動作が図23(5)〜(7)に示されている。ヒートシーラ213及びカッタ215が上昇した後、回転支軸211が、現在位置よりも包装機側の前方向に135度回転し、空となった巻取りホルダが最後方となる位置に移動する(図23(5))。この時点で包装機は運転を再開する。オペレータは、装置下面に落下している余剰部を拾って除去するとともに、新たな待機用の巻取りロールFr3を空の状態にある巻取りホルダにセットし、巻取りロールFr3からフィルムを引き出し、巻取りホルダ支持体212の端面を通し、当該支持体212に付属しているガイドローラ217に巻き掛けて係止する(図23(6))。オペレータは、待機用の巻取りロールFr3のセット作業が終了したら、包装機の「待機包材セット完了SW」を押す(図23(7))。このスイッチ(SW)が押されるとオートスプライサ部210は、回転支軸211を更に45度回転させて巻取りホルダ支持体212は直立状態となり、紙継ぎ動作を終了する。
図21〜図23に示す自動紙継ぎ方式によれば、最も一般的に用いられるフィルムの裏側(袋となった時の最内面)にのみシーラント(熱可塑性素材)がコーティングされたラミネートフィルム(積層フィルム)の裏面同士をヒートシールできるので、紙継ぎの強度を充分高めることができる。また、待機用の巻取りロールの包材セット位置を備えているので、待機用の包装材のセッティング作業が容易である、等の長所がある。
しかしながら、この自動紙継ぎ方式には、次に示すような問題点もある。例えば、巻取りホルダが回転移動する機構なので、巻取り軸を直接駆動する駆動機構、即ち、フィルムを安定搬送可能な巻取りダイレクトドライブ機構を設けることができない。また、巻取りホルダを回転移動するために奥行きが必要であり、装置の設置面積が大きくなり、工場等での包装機設置効率が低下する。また、紙継ぎ時の模様合わせが、補助送りの送りパルス数に依存するため、精度向上に限界がある。更に、紙継ぎ後、カットした余剰フィルムが包装機や自動紙継ぎ装置内に落下するので、取り除く手間がかかる。また、旧包装材を巻取りロールの紙管から引き剥がす方式なので、カールし易い包装材であると終端部がカールしてしまい、紙継ぎが難しくなる。更にまた、包装材の搬送経路上に水平方向の直線部が存在するので、包装材のテンション維持が難しく、包装材がカールし易い。
縦型製袋充填包装機における紙継ぎ装置(オートスプライサ)としては、上記の従来の紙継ぎ方式以外にも、さまざまな方式の提案がなされている。このような提案を、新旧フィルムを接続する方法で分類すると、粘着テープを用いるもの(例えば、特許文献2)と、ヒートシールして新旧フィルムを溶着するもの(例えば、特許文献3〜8)とがある。縦型製袋充填包装機の場合、接続強度が求められるため、主にヒートシール方式が採用されている。
特許文献3に示されている方式は、新旧の巻取りロールを包装機後方に略並列に配設し、その上方にオートスプライサが位置する構成になっており、新旧フィルムの表面(印刷があり製袋したときに袋の外側となる面)と裏面(製袋したときに袋の内側となる面)を合わせて加熱溶着する方式である。この場合、使用するフィルムが熱可塑性素材単体から構成されるものと、最外層と最内層に熱可塑性素材が存在しているラミネート(積層)フィルムには有効であるが、最も一般的に用いられる最内層にのみ熱可塑性素材が存在するラミネート(積層)フィルムに対しては、不適である。これは、ヒートシールが熱可塑性素材同士を加熱溶着して一体化することにより接続するものであるから、表面と裏面が合わさるように重ねて加熱しても裏面の熱可塑性素材が溶融してべたつくことで得られる弱い接着力しか得られないためである。
特許文献4に示される方法は、特許文献2と同様に新旧フィルムの表面(印刷があり製袋したときに袋の外側となる面)と裏面(製袋したときに袋の内側となる面)を合わせて加熱溶着する方式であり、最も一般的に用いられる最内層にのみ熱可塑性素材が存在するラミネート(積層)フィルムに対しては、不適であるが、新旧フィルムの接続時のテンションの維持、即ちカールし易いフィルムへの対処が示されており、また、略上下2段に配置されている巻取りロールの切替え時には、2つの巻取りロールが公転移動(ローテーション)することで、予備用(待機用)の巻取りロールの位置関係を一定にすることができ交換作業が容易にする方法が示されている(段落12、13)。
特許文献5〜8に示される方法は、いずれも最も一般的に用いられる最内層にのみ熱可塑性素材が存在するラミネート(積層)フィルムに対して好適となるように新旧フィルムの裏面と裏面が合わさるように重ねて加熱溶着するように構成されている。特許文献5、特許文献6は、新旧の巻取りロールを包装機後方に略並列に配設し、その上方にオートスプライサが位置する構成になっており、新旧フィルムの裏面同士を加熱接続できるように工夫されているが、旧包材の終端部を巻取りロールの紙管から引き剥がしてから接続する方式なので、使用するフィルムがカールし易い特性を持っていた場合、接続動作が不安定となる難点がある。また2つの巻取りロールの位置が並列に固定されているため、設置スペースが大きくかつ待機用ロールをセッティングする作業が行い難いという点もある。また、カットされた余剰部は装置下部に落下するので回収に手間がかかる。
特許文献7に示された方法は、2つの巻取りロールが公転移動(ローテーション)することで、フィルムの裏面同士の接続を行う(段落43)とともに予備用(待機用)の巻取りロールの位置関係を一定にして交換作業を容易にする(段落19)ことを図る方式である。また、使用中のフィルムが一定の残量以下になることに応じて動作する方式(段落41、42)なので、終了したフィルムを巻取りの紙管から引き剥がすことがなく、それゆえカールし易いフィルムであっても安定した動作が可能である。更に、接続後カットした余剰部もセットローラに保持されているので回収も容易である(段落46)。しかしながら、重量のある2つの巻取り部を公転移動(ローテーション)する機構はかなり堅牢に作らざるを得ず、駆動アクチュエータもそれなりの力を持つものを使用せねばならず、製造コストがかかる。また、公転軌道を確保するためにはかなりのスペースを要し、装置の設置スペースが大きくなる。更には巻取り部が公転移動する関係上、巻取り部には駆動機構を設けることが難しく、簡易なブレーキ機構しか備えられない。
特許文献8に示される方法は、上下に2つの巻取り部を固定して配設し、省スペース化と、交換作業の容易さの実現を図ろうとする方式である。巻取り軸にはブレーキ機構とトルクモータが備えられている。また、新旧フィルムともテンションを維持する工夫をしているためカールし易いフィルムに対しても安定動作する。これは、旧フィルムに対しては、一定の残量になったら終端が紙管から外れる前に終了を探知し、送りを停止する(段落77〜79)ことでテンションを維持(ただし、一定の残量を検出する方法については具体的方法を開示していない)した状態でクランプユニットによって保持した後、カットすることによる。このときトルクモータを動かすことで旧フィルムの余剰部を紙管に巻き取る(段落81、82)。新フィルムについてはクランプユニットにより始端部を保持し、巻取り軸にブレーキ及びトルクモータが配設されている。該クランプユニットが装置の周囲を移動可能に構成されており、クランプした状態で継ぎ位置まで移動する。このとき巻取り軸はトルクモータを駆動することによりテンションを維持する(段落109〜111)。また、接続後余剰部をカットするが、カットされた余剰部はクランプユニットに保持されたままであり、該クランプユニットが周回移動し、待機位置に移動し自動的にクランプを開放し、装置の手前に落下させるので、余剰部の回収も容易となっている(段落103、104)。この特許文献8の方式により、省スペース化、カールし易いフィルムへの対処、余剰部の回収、待機包材のセットの容易さといった課題に対して一定の解決を得ているが、フィルムの始端部を保持するクランプユニットを装置の周囲を移動させている構成であるので、大がかりで且つ複雑な機構とならざるを得ない。また、巻取り部にブレーキ装置とトルクモータの併用による煩雑さがあり、しかもトルクモータはオートスプライサ動作時にのみ寄与するものである。更に、余剰部の回収も容易になったとはいえ落下したものを拾い出す手間は相変わらずである。
特開2007−254084号公報 特開昭61−115820号公報 特開2008−127091号公報(図3) 特開2005−280927号公報 特公平07−121730号公報(図1) 特開平09−118316号公報(図1) 特開2012−006691号公報(図6) 特開2012−140248号公報(図2)
そこで、包装機における自動紙継ぎとして、新旧包装材の裏面同士を加熱溶着する方式を採用するに際して、奥行が短く設置スペースを大きくしないコンパクトな構造であって、安定動作して紙継ぎができることが求められている。
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、従来型の長所である新旧フィルムのシーラントが施された裏面と裏面を加熱溶着する方式はそのまま継承しながら、巻取りを上下に固定配置することで奥行が短くコンパクトとなり、設置スペースをとらない構造とし、且つ可及的に少なく安定した動作で紙継ぎを行うことができる製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法及び装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法は、上下に固定配置されている上段巻取り軸と下段巻取り軸にそれぞれ上段巻取りロールと下段巻取りロールを装填している製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法であって、前記二つの巻取り軸の軸間高さ位置において、シーラとナイフとを備えているシーラ・ナイフユニットと、前記シーラ・ナイフユニットが包装材を溶着するときのシール受けを担う受け台ユニットとを対向させ、互いに対向した前記シーラ・ナイフユニットと前記受け台ユニットとの間で昇降可能な昇降ローラ部を下降させることにより、使用中の一方の前記巻取りロールから引き出されている旧包装材を前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、紙継ぎすべく待機中の他方の前記巻取りロールから引き出された新包装材を前記受け台ユニット側に沿って垂れ下げ、前記昇降ローラ部を上昇させた後、前記受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記旧包装材と前記新包装材とを挟み込み、前記シーラ・ナイフユニットの前記シーラによって前記新旧両包装材を溶着して紙継ぎをし、前記両包装材をナイフによってカットして前記旧包装材の切断又は紙継ぎで生じた余剰部分の切離しをすることを特徴としている。
また、この発明による製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置は、上下に固定配置されている上段巻取り軸と下段巻取り軸にそれぞれ上段巻取りロールと下段巻取りロールを装填している製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置であって、前記二つの巻取り軸の軸間高さ位置に配置されており、使用中の一方の前記巻取りロールから引き出されている旧包装材と紙継ぎすべき待機中の他方の前記巻取りロールから引き出された新包装材とを溶着するシーラと、溶着された前記両包装材をカットするナイフとを備えているシーラ・ナイフユニット、前記シーラ・ナイフユニットに対向して且つ新旧の前記両包装材に向かって進退可能に配置されており、新旧の前記両包装材に向かって進出するときに、前記シーラの受けを担う受け台ユニット、及び前記受け台ユニットが後退している状態で、前記シーラ・ナイフユニットと前記受け台ユニットとの間で昇降可能であり、下降するときに前記旧包装材を前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せる昇降ローラ部を備えており、前記シーラ・ナイフユニットの前記シーラによって前記新旧両包装材を溶着して紙継ぎをし、前記両包装材をナイフによってカットして前記旧包装材の切断又は紙継ぎで生じた余剰部分の切離しをすることを特徴としている。
この製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法及び装置によれば、まず、上下に固定配置されている上段巻取り軸と下段巻取り軸にそれぞれ上段巻取りロールと下段巻取りロールを装填した状態にあり、前記二つの巻取り軸の軸間高さ位置において、シーラとナイフとを備えているシーラ・ナイフユニットと、前記シーラ・ナイフユニットが包装材を溶着するときのシール受けを担う受け台ユニットとが対向配置されている。互いに対向した前記シーラ・ナイフユニットと前記受け台ユニットとの間で昇降可能な昇降ローラ部を、前記受け台ユニットが後退している状態にあるときに下降させることにより、使用中の一方の前記巻取りロールから引き出されている旧包装材がシーラ・ナイフユニット側に沿い寄せられる。前記受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させることで、前記旧包装材と紙継ぎすべき待機中の他方の前記巻取りロールから引き出された新包装材とが受け台ユニットとシーラ・ナイフユニットとの間に挟み込まれる。前記シーラ・ナイフユニットの前記シーラによって前記新旧両包装材を溶着して紙継ぎをし、溶着された前記両包装材をナイフでカットすることで、紙継ぎされた包装材の切断又は紙継ぎで生じた余剰部分の切離しが行われ、包装紙が途絶えることなく連続して製袋充填包装機に供給される。
この製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法及び装置において、前記受け台ユニットは上段受け台ユニットと下段受け台ユニットとを備えており、前記シーラ・ナイフユニットと前記上段受け台ユニットとを対向させ、前記下段巻取りロールから引き出した前記旧包装材を、前記シーラ・ナイフユニットと前記上段受け台ユニットの間で下降する前記昇降ローラ部によって前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、前記上段巻取りロールから引き出された前記新包装材を前記上段受け台ユニットの前側に沿って垂れさげて前記旧包装材と対向状態に置き、前記昇降ローラ部を前記上段受け台ユニットよりも上方に上昇させた後、前記上段受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記新旧両包装材を挟み込み、前記シーラ・ナイフユニットによって前記新旧両包装材の溶着をするとともに前記旧包装材の切断と前記余剰部分の切離しをする。これにより、上段受け台ユニットを使って、前記下段巻取りロールからの前記旧包装材に対して前記上段巻取りロールからの前記新包装材を紙継ぎすることができる。
この製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法及び装置において、前記受け台ユニットは上段受け台ユニットと下段受け台ユニットとを備えており、前記シーラ・ナイフユニットと前記下段受け台ユニットとを対向させ、前記上段巻取りロールから引き出した前記旧包装材を、少なくとも前記シーラ・ナイフユニットと前記下段受け台ユニットの間にまで下降する前記昇降ローラ部によって引き下げ、当該引下げ下端において前記旧包装材を切断して包装機側に残された前記旧包装材のみを前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、前記下段巻取りロールから引き出された前記新包装材を前記下段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げて前記旧包装材と対向状態に置き、前記昇降ローラ部を前記下段受け台ユニットよりも上方に上昇させた後、前記下段受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記新旧両包装材を挟み込み、前記シーラ・ナイフユニットによって前記新旧両包装材の溶着をするとともに前記余剰部分の切離しをする。これにより、下段受け台ユニットを使って、前記上段巻取りロールからの前記旧包装材に対して前記下段巻取りロールからの前記新包装材を紙継ぎすることができる。
この場合、前記下段受け台ユニットに対向している前記シーラ・ナイフユニットが占める位置の更に下方の位置に引下げ吸引ブロワと引下げナイフを備えた引下げブロワ・ナイフユニットを配置しておき、前記昇降ローラ部によって引き下げられた前記旧包装材を、当該引下げ下端において前記引下げ吸引ブロワによって保持するとともに前記引下げナイフによって切断することができる。
この製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法及び装置において、前記受け台ユニットは上段受け台ユニットと下段受け台ユニットとを備えており;
前記下段巻取りロールからの前記旧包装材に対して前記上段巻取りロールからの前記新包装材を紙継ぎする場合には、前記シーラ・ナイフユニットと前記上段受け台ユニットとを対向させ、前記下段巻取りロールから引き出した前記旧包装材を、前記シーラ・ナイフユニットと前記上段受け台ユニットの間で下降する前記昇降ローラ部によって前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、前記上段巻取りロールから引き出された前記新包装材を前記上段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げて前記旧包装材と対向状態に置き、前記昇降ローラ部を前記上段受け台ユニットよりも上方に上昇させた後、前記上段受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記新旧両包装材を挟み込み、前記シーラ・ナイフユニットによって前記新旧両包装材の溶着をするとともに前記旧包装材の切断と前記余剰部分の切離しをすること;
また、前記上段巻取りロールからの前記旧包装材に対して前記下段巻取りロールからの前記新包装材を紙継ぎする場合には、前記シーラ・ナイフユニットと前記下段受け台ユニットとを対向させ、前記上段巻取りロールから引き出した前記旧包装材を、前記シーラ・ナイフユニットと前記下段受け台ユニットの間にまで下降する前記昇降ローラ部によって引き下げ、前記下段受け台ユニットに対向している前記シーラ・ナイフユニットが占める位置の更に下方の位置に配置されている引下げブロワ・ナイフユニットに備わる引下げ吸引ブロワによって前記旧包装材を引下げ下端において吸引保持するとともに、引下げブロワ・ナイフユニットに備わる引下げナイフによって前記旧包装材を切断して包装機側に残された前記旧包装材のみを前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、前記下段巻取りロールから引き出された前記新包装材を前記下段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げて前記旧包装材と対向状態に置き、前記昇降ローラ部を前記下段受け台ユニットよりも上方に上昇させた後、前記下段受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記新旧両包装材を挟み込み、前記シーラ・ナイフユニットによって前記新旧両包装材の溶着をするとともに前記余剰部分の切離しをすること;ができる。
これにより、上段受け台ユニットを使って、前記下段巻取りロールからの前記旧包装材に対して前記上段巻取りロールからの前記新包装材を紙継ぎすることができ、また下段受け台ユニットを使って、前記上段巻取りロールからの前記旧包装材に対して前記下段巻取りロールからの前記新包装材を紙継ぎすることができる。更に、引下げブロワ・ナイフユニットを用いることで、旧包装材の切断側を吸引保持することで、カールしやすい包装材であっても、切断端でのカール変形を抑制することができる。
この製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法及び装置において、前記新包装材は、前記上段受け台ユニット又は前記下段受け台ユニットの内部を通って前記上段受け台ユニット又は前記下段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げられ、前記新包装材は、前記上段受け台ユニット又は前記下段受け台ユニットの内部においてフィルム押えによって解放可能に押え固定することができる。新包装材がカールしやすい包装材であっても、その紙継ぎ側の端部は受け台ユニットの内部においてフィルム押えによって押え固定されているので、紙継ぎ端でのカール変形を抑制することができる。
この製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法及び装置において、ワンウェイ・ストッパ機能付きのストッパローラで前記旧包装材を挟み込んで、前記包装材の戻り方向の移動のみを許容しておき、前記旧包装材の模様位置を合わせるため、前記旧包装材を引き出している前記巻取り軸を逆方向に回転させて前記旧包装材を引き戻すことができる。
また、当該旧包装材が切断された後、前記旧包装材を引き出していた前記巻取り軸を逆方向に回転させることで前記旧包装材を引き戻して回収することができる。
更に、前記巻取り軸にはサーボモータを直結して、前記巻取りロールをダイレクトドライブ方式で駆動し、巻取りロールからの包装材の繰り出しや引き戻しを高い精度で行うことができる。
この発明は、上記のように構成されているので、従来型の長所である新旧フィルムの裏面と裏面を加熱溶着する方式はそのまま継承しており、二つの巻取りロールを上下に固定配置したことで奥行が短くなり、更に巻取りホルダが回転して入れ替わる方式を採らないので、上下の固定配置と合わせて自動紙継ぎ装置をコンパクトに構成して設置スペースを可及的に少なくすることができる。
また、受け台ユニットや昇降ローラ部、シーラ・ナイフユニット等の昇降・進退の動作をする機構については、紙継ぎされる新包装材の端部をクランプして引き回すというようなクランプ解除を繰り返すような大がかりな動作をするものではなく、エアシリンダのような、動作行程はどれも小さく確実に動作するものを組み合わせた構成とすることができるので、機構的に非常に簡素に構成することができ、製造コストを抑え且つメンテナンスも容易に行うことができる。そして、こうした安定した確実な動作をする機構を用いることで、包装材がカールし易い包装材でも、紙継ぎを阻害させるようなカールを生じさせることがない。
また、フィルムに弛みを作らないとともにフィルムの搬送経路に横方向の直線部を作らず、テンションを維持することができ、包装材に対して安定動作をして紙継ぎを行うことができる。昇降ローラが下降するときに、包装材をたぐり寄せて前記シーラ・ナイフユニット側に沿って配置させるので、シール面を安定的に作り出すことができる。
更に、巻取り軸に巻取りダイレクトドライブ方式を採用する場合には、フィルム搬送性能が高くなって精度の高い紙送りが可能であり、また、模様合わせについては巻取り駆動モータで巻き上げて、レジマーク探知でストップ方式を採用することができる。巻取り駆動モータを利用して、紙継ぎ後の余剰フィルムの巻き戻しを行うことも可能である。
図1は、この発明による自動紙継ぎ装置を備えた縦型製袋充填包装機の一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示す自動紙継ぎ装置を備えた縦型製袋充填包装機において用いられるストッパローラ部分の拡大斜視図である。 図3は、図1に示す縦型製袋充填包装機に備わる自動紙継ぎ装置を示す側面図である。 図4は、上下段巻取り部41の斜視図である。 図5は、図4に示す上下段巻取り部のフレームの開閉を説明する斜視図である。 図6は、図4に示す上下段巻取り部に備えられた巻取り軸とその駆動を説明する斜視図である。 図7は、上下段シーラ受け台ユニットの斜視図である。 図8は、図7に示す上下段シーラ受け台ユニットの要部を説明する側面図である。 図9は、自動紙継ぎ装置に備わる昇降ローラ部を説明する斜視図である。 図10は、自動紙継ぎ装置に備わるシーラ・ナイフユニット部を説明する斜視図である。 図11は、自動紙継ぎ装置に備わる引下げブロワ・ナイフユニット部を説明する斜視図である。 図12は、図11に示す引下げブロワ・ナイフユニット部の作動の説明図である。 図13は、自動紙継ぎ装置に備わる模様合わせ用マークセンサ部を説明する斜視図である。 図14は、自動紙継ぎ装置において上段巻取りロールに紙継ぎをする動作(1)〜(4)を説明する図である。 図15は、図14に続いて、自動紙継ぎ装置において上段巻取りロールに紙継ぎをする動作(5)〜(7)を説明する図である。 図16は、自動紙継ぎ装置において下段巻取りロールに紙継ぎをする動作(8)〜(11)を説明する図である。 図17は、図16に続いて、自動紙継ぎ装置において下段巻取りロールに紙継ぎをする動作(12)〜(15)を説明する図である。 図18は、自動紙継ぎ装置を備えていない縦型製袋充填包装機の全体の一例を概略図示する斜視図である。 図19は、図18に示すフィルムテンション付与装置の構成と制御の関係を説明する図である。 図20は、テンション付与装置の概略斜視図である。 図21は、従来の自動紙継ぎ装置の一例を示す概略図である。 図22は、図21に示す自動紙継ぎ装置の動作(1)〜(4)を説明する図である。 図23は、図22に続いて自動紙継ぎ装置の動作(5)〜(7)を説明する図である。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法及び装置の実施例を説明する。
図1は、この発明による自動紙継ぎ装置(オートスプライサ)を備えた縦型製袋充填包装機の一例を示す斜視図である。図18と同様、機械フレーム等の描画を省略して概略を示している。自動紙継ぎ装置は、現在使用中の巻取りロールFrb(又はFra)に対して、補充用の巻取りロールFra(又はFrb)を縦に配置することを可能にして、縦型製袋充填包装機の背面側に設置される自動紙継ぎ装置が占めるスペースを可及的に小さくしている。縦型製袋充填包装機それ自体については、図18〜図20に示す包装機と変わりはないので、ここでの再度の説明を省略する。
図2は、図1に示す自動紙継ぎ装置を備えた縦型製袋充填包装機において用いられるストッパローラ部48の拡大斜視図である。図2に示すように、ストッパローラ部48は、ガイドローラ7bの直上に設けられており、ストッパ部材としてワンウェイ・ストッパ機能付きのゴムローラ29を備えている。ゴムローラ29はゴムローラ保持部材28に回転自在に保持されており、エアシリンダ27の出力端にゴムローラ保持部材28が取り付けられている。したがって、ゴムローラ29はエアシリンダ27によりガイドローラ7bに対して近接・離間自在に駆動される。ゴムローラ29は、包装材終了の際に行われる紙継ぎのとき以外はガイドローラ7bから離間していて包装材Fwがガイドローラ7bに巻回されつつ通過するのを許容し、包装材終了検出と同時に近接して包装材Fwをガイドローラ7bとの間で挟み付ける。ゴムローラ21は、ワンウェイ・ストッパ機能として、包装材Fwの順紙送り方向に対応する回転方向(NG矢印)へは回転せず、反紙送り方向に対応する回転方向(OK矢印)にのみ回転可能である。
図3は、図1に示す縦型製袋充填包装機に備わる自動紙継ぎ装置を示す側面図である。縦型製袋充填包装機は、その背面側に二つの巻取りロールを上下に並べて収容可能な巻取りロール収容部を備えている。図3に示す縦型製袋充填包装機においては、巻取りロール収容部の下段に装填された巻取りロールFrbから繰り出されている包装材Fwが使用中である。巻取りロールFrbに巻き取られていた包装材(旧包装材)を使い切ったときに、上段に装填されていた巻取りロールFraから引き出された包装材(新包装材)のフィルム始端が自動的に紙継ぎされる。自動紙継ぎ装置40は、巻取りロール収容部となる上下段巻取り部41、紙継ぎ時にヒートシールのシール圧力を支える受け台を備えた受け台ユニットとしての上下段シーラ受け台ユニット43、巻取りロールの紙継ぎの際に包装材Fwを一側に寄せる働きをする昇降ローラ部44、紙継ぎ時にヒートシールを行うとともに包装材Fwの切断を行うシーラ・ナイフユニットとしてのヒートシーラ・ナイフユニット部45、及び下段の巻取りロールを紙継ぎするときに作動する引下げブロワ・ナイフユニット部46を備えている。上下段巻取り部41は、上段巻取りロールFraを保持する上段ロールホルダ42aと、下段巻取りロールFrbを保持する下段ロールホルダ42bとを備えている。また、昇降ローラ部44は、上下段シーラ受け台ユニット43がヒートシーラ・ナイフユニット部45に対して後退しているときに両者間のスペース内を昇降し、使用中の包装材Fwをヒートシーラ・ナイフユニット部45側に沿わせるように寄せる働きをする。
図3に示される状態では、上下段シーラ受け台ユニット43は、巻取りロールFraのための上段ロールホルダ42aと巻取りロールFrbのための下段ロールホルダ42bとの軸間の高さ位置、例えば中間高さ位置であって巻取りロールFra,Frbと干渉しないスペースに配置されている。上下段巻取り部41の下段ロールホルダ42bに装填されている巻取りロールFrbから引き出された包装材Fwは、上下段シーラ受け台ユニット43の下段部分(下段受け台ユニット82)を通り、昇降ローラ部44を経て、ガイドローラ7a、ストッパローラ部48、更にはダンサローラユニット10を通って包装機に送られている。上下段巻取り部41の上段ロールホルダ42aに装填されている巻取りロールFraから引き出された包装材Fwは、その始端が上下段シーラ受け台ユニット43の上段部分(上段受け台ユニット81)にまで送られており、来るべき紙継ぎのために待機している。包装材Fwの長さLは、一つの袋の長さに相当する。また、ガイドローラ7bの下流側には、包装材Fwの表面に印刷された模様合わせのため、同じく表面上に印刷されたマークを読み取るマークセンサ部47が配設されている。
自動紙継ぎ装置40に備わる上下段巻取り部41について、図4〜図6を参照して説明する。図4は上下段巻取り部41の斜視図、図5は図4に示す上下段巻取り部41のフレームの開閉を説明する斜視図、図6は図4に示す上下段巻取り部41に備えられた巻取り軸とその駆動を説明する斜視図である。図4に示すように、自動紙継ぎ装置40の本体フレーム50に対して、上段巻取りフレーム51と下段巻取りフレーム52とがそれぞれ個別に回動可能な連結構造(詳細は図5を参照して後述する)によって開閉可能に取り付けられている。上段巻取りフレーム51と下段巻取りフレーム52には、それぞれ、上段ロールホルダ42aにおいて巻取りロールFraを装填するための上段巻取り軸53と、下段ロールホルダ42bにおいて巻取りロールFrbを装填するための下段巻取り軸54が、それら一方の縮径軸端53a,54a(図6参照)側において軸支持されている。また、上下段の巻取りフレーム51,52には、それぞれ、上下段の巻取り軸53,54をダイレクトドライブ方式で駆動するためのサーボモータ55,56が取り付けられている。上下段の巻取り軸53,54の間には、上段受け台ユニット81と下段受け台ユニット82から成る上下段シーラ受け台ユニット43が配設されているが、上下段シーラ受け台ユニット43の詳細については、図7及び図8を参照して後述する。
本体フレーム50には、上下段の巻取り軸53,54の他方の縮径他端53b,54bに対応して、巻取り軸支持板57,58が備わっており、巻取り軸支持板57,58にはそれぞれロック・解放機構60,61が備わっている。ロック・解放機構60,61は、ロック状態で巻取り軸53,54の縮径他端53b,54bの回りで閉じて回転自在に保持し、そのロックの解放状態で縮径他端53b,54bの囲みを解いてその保持を解放する。ロックの解放時には、巻取り軸53,54を上段巻取りフレーム51又は下段巻取りフレーム52から取り外すことができる。ロック・開放機構60,61は、同じ構造を有しており、レバー操作によって、縮径他端53b,54bの保持とその解放を行うように構成されている。
図5に示すように、上段巻取りフレーム51と下段巻取りフレーム52とは、連結構造71,72によって、本体フレーム50に対して回動可能に設けられている。連結構造71,72は、同じ構成を有しており、それぞれ、本体フレーム50に対して取り付けられた縦に並ぶ二つの本体フレーム側連結部材73,73と、本体フレーム側連結部材73,73を縦方向に貫通して配置された回動支軸74と、回動支軸74の上下両端にそれぞれ取り付けられた巻取りフレーム側連結部材75,75とを備えている。巻取りフレーム側連結部材75,75は、上段巻取りフレーム51(下段巻取りフレーム52)に取り付けられている。
上段巻取り軸53は、上段巻取りフレーム51と共に、連結構造71によって本体フレーム50に対して水平回動可能となっており、また下段巻取り軸54は、下段巻取りフレーム52と共に、連結構造72によって本体フレーム50に対して水平回動可能となっている。したがって、上下段の巻取り軸53,54は、本体フレーム50に対して、それぞれ個別に回動可能となっており、巻取り軸53,54の本体フレーム50に対する姿勢を変更することができる。後方に延びる姿勢を取る上下段の巻取り軸53,54から使用後の巻取りロールFra,Frbの紙管を取り除き、新しい巻取りロールFra,Frbを上下段の巻取り軸53,54に対して装填することで、巻取りロールFra,Frbのセット及び交換を容易に行うことができる。
上段巻取り軸53(下段巻取り軸54)が斜視図である図6に示されている。上段巻取りフレーム51(下段巻取りフレーム52)に取り付けられているサーボモータ55(56)の出力軸に取り付けられているプーリ76と、上段巻取り軸53の一方の縮径軸端53a(54a)に取り付けられているプーリ77とにはベルト78が巻き掛けられており、サーボモータ55の回転出力が上段巻取り軸53に伝達されて、上段巻取り軸53を回転制御する。プーリ76,77とベルト78から成るベルト伝動機構に代えて、スプロケットとチェーンとを用いるチェーン伝動機構や、歯車による伝動機構を用いてもよい。
自動紙継ぎ装置40に備わる上下段シーラ受け台ユニット43について、図7〜図8を参照して説明する。図7は上下段シーラ受け台ユニット43の斜視図であり、図8は図7に示す上下段シーラ受け台ユニット43の要部を説明する側面図である。図7及び図8に示すように、上下段シーラ受け台ユニット43は、上段受け台ユニット81と下段受け台ユニット82とから成っている。上段受け台ユニット81と下段受け台ユニット82は、互いに上下に対称構造とされた左右の上側受け台側板83,83と下側受け台側板84,84を有しているが、主要な内部構成は上下に対称ではなく、上下に平行に並べた状態に配置されている。したがって、以下、上段受け台ユニット81について説明をし、下段受け台ユニット82については内部の構造については同じ符号を付すことで重複する説明を省略する。
上段受け台ユニット81は、左右の上段巻取りフレーム51,51間に水平な状態に配置された水平支柱85を備えており、水平支柱85は、受け台駆動エアシリンダ86の出力ロッドに連結されており、受け台駆動エアシリンダ86の駆動によって前後方向(後述する包装材のフィルム面に対して垂直方向)に進退し、このときの水平支柱85の進退動作は、横方向左右のガイドロッド87,87によって案内される。
受け台側板83,83の前方上部には、細長い薄板状のフィルム押え受け台88が水平状態に配置されている。フィルム押え受け台88の下方において、受け台側板83,83にはそれぞれローラ取付け部材89,89が取り付けられており、ローラ取付け部材89,89間には前側ガイドローラ90と後側ガイドローラ91とが水平で且つ互いに平行に配置されている。前側ガイドローラ90と後側ガイドローラ91との前後間で且つ左右方向の中央位置には、フィルム押えエアシリンダ92が配設されており、その出力ロッドの先端部にはフィルム押え受け台88と協働して包装材を挟んで押えるためのフィルム押え板93が取り付けられている。フィルム押え板93のフィルム押え面には、包装材の滑りを防止するための滑り防止材94が貼られている。
前側ガイドローラ90の下方には、受け台側板83,83に対して、受け台取付けブロック95,95を介してシーラ受け台96が水平状態に掛け渡されている。更にシーラ受け台96の下方には、受け台側板83,83に対して、複数本のスタッド97を介してフィルム端部固定台98が水平状態に掛け渡されている。
自動紙継ぎ装置40に備わる昇降ローラ部44について、図9を参照して説明をする。昇降ローラ部44は、上下段シーラ受け台ユニット43の前方で且つ包装材の裏側(シーラント塗布側)に配置されており、上段及び下段の巻取りロールから包装材を繰り出す通常の使用状態では、上下方向中間の位置を占めていて、繰り出された包装材をガイドするが、一方の巻取りロールの包装材を使い切り他方の巻取りロールの包装材と紙継ぎをする際には、特有の昇降動作をする。即ち、昇降ローラ部44は、下段巻取りロールFrbからの旧包装材が終端を迎え上段巻取りロールFraからの新包装材を紙継ぎするときには上段受け台ユニット81の前方を上下動し、上段巻取りロールFrbからの旧包装材が終端を迎え下段巻取りロールFrbからの新包装材を紙継ぎするときには下段受け台ユニット82の前方を上下動する。詳細には、昇降ローラ部44は、新旧両包装材をシール・カットする前の段階では、上段受け台ユニット81の前方を下降するときには、使用中の旧包装材をヒートシーラ・ナイフユニット部45側に沿うように寄せ、下段受け台ユニット82の前方を下降するときには、使用中の旧包装材を少なくとも下段受け台ユニット82の下方まで引き下げ、包装機側に残される旧包装材をヒートシーラ・ナイフユニット部45側に沿うように寄せる。新旧両包装材をシールして紙継ぎする際には、昇降ローラ部44は、ヒートシーラ・ナイフユニット部45の動作と干渉するのを回避するため、ヒートシーラ・ナイフユニット部45よりも上方に移動して退避する。
図9に示すように、左右一対のフレーム100,100には、それぞれ縦方向に延びる昇降ガイド孔101,101が対向して形成されている。昇降ガイド孔101,101には、それぞれ摺動ブロック102,102が嵌合されていて、昇降ガイド孔101,101の長手方向に沿って摺動可能である。摺動ブロック102,102にはフレーム100,100の内側においてそれぞれ連結板103,103が取り付けられている。連結板103,103の上側部分には、昇降ナイフ受け台104がフレーム100,100間で水平状態になるように掛け渡されている。連結板103,103の下側部分には、昇降ローラ105を回転自在に支持するローラ軸106が支持されており、ローラ軸106はフレーム100,100の昇降ガイド孔101,101を通ってフレーム100,100の外側にまで水平に延びている。フレーム100,100の外側において、ローラ軸106の左右端部にはピニオン・ラック機構107,107が設けられている。ピニオン・ラック機構107,107は、ローラ軸106に取り付けられたピニオン108,108と、フレーム100,100に取り付けられており且つピニオン108,108と噛み合うラック109,109とから成っている。
一方のフレーム100(図9で右側のフレーム)には、昇降ナイフ受け台104と昇降ローラ105を昇降させるため、ローラ軸106を上下動させるエアシリンダ機構110が設けられている。エアシリンダ機構110は、フレーム100に上下対向して取り付けられた二つの第1エアシリンダ取付け台111,111と、第1エアシリンダ取付け台111,111間に配設されて上下方向に駆動する第1エアシリンダ112と、第1エアシリンダ112に取り付けられた第2エアシリンダ取付け板113と、第2エアシリンダ取付け板113に取り付けられていて上方に向かって進退駆動する第2エアシリンダ114と、第2エアシリンダ114の出力端部に取り付けられていてローラ軸106を支持するローラ軸支持板115とを備えている。
第1エアシリンダ112が駆動されると、第2エアシリンダ取付け板113は第1エアシリンダ取付け台111,111間の範囲内で昇降する。ピニオン108,108がラック109,109と噛み合っており、且つ摺動ブロック102,102が昇降ガイド孔101,101に案内されているので、ピニオン108,108がラック109,109に沿って移動することで、ローラ軸106が上下動し、フレーム100,100間において昇降ナイフ受け台104と昇降ローラ105とが昇降する。第1エアシリンダ112が昇り位置にあるときに、第2エアシリンダ114が駆動されると、ピニオン108,108がラック109,109に沿って更に移動することで、昇降ナイフ受け台104と昇降ローラ105とが一段と昇り動作をする。したがって、第1エアシリンダ112による昇降が、昇降ローラ部44の下段受け台ユニット82の前方での上下動に対応しており、第1エアシリンダ112が上昇位置にある状態で第2エアシリンダ114による昇降が、昇降ローラ部44の上段受け台ユニット81の前方での上下動に対応している。
自動紙継ぎ装置40に備わるヒートシーラ・ナイフユニット部45について図10を参照して説明をする。ヒートシーラ・ナイフユニット部45は、上下段シーラ受け台ユニット43の前方で包装材の表側に対向して配置されていて、上段又は下段の巻取りロールから引き出した新包装材を使用中の旧包装材と紙継ぎする場合に、新包装材を上段又は下段の巻取りロールのいずれから引き出すかに応じて上下動して、新旧両包装材の裏側同士をヒートシールして紙継ぎをし、不必要な包装材の部分をナイフカットする。
ヒートシーラ・ナイフユニット部45は、左右一対のフレーム100,100間において、水平に掛け渡される状態に取り付けられた上下二つのステー120,120に対して、左右の位置で上下方向に延びて繋ぐように設けられたガイドロッド121,121に沿って昇降可能に設けられている。ヒートシーラ・ナイフユニット部45は、ガイドロッド121,121に嵌合して上下方向に案内されるユニット取付け台122と、ユニット取付け台122を上下方向に駆動するユニット駆動エアシリンダ123と、ユニット取付け台122に対して複数の取付けブロック124によって取り付けられた上側ヒートシーラ125及び下側ヒートシーラ126と、ユニット取付け台122の左右中央位置に取り付けられているナイフ動作エアシリンダ127と、上側ヒートシーラ125と下側ヒートシーラ126との間の隙間128内に配置されており、ナイフ動作エアシリンダ126によって駆動されて前後方向に進退するナイフ129とを備えている。
上段又は下段の新しい巻取りロールから引き出した新包装材を使用中の旧包装材と紙継ぎする場合には、ユニット駆動エアシリンダ123が駆動されることでユニット取付け台122が可動され、ヒートシーラ・ナイフユニット部45が、包装材を挟んで、上段受け台ユニット81と下段受け台ユニット82とのいずれかに対応した高さ位置に対向配置される。具体的には、ヒートシーラ・ナイフユニット部45は、下段巻取りロールFrbからの包装材が終端を迎え上段巻取りロールFraからの新包装材を紙継ぎする場合には上段受け台ユニット81に対して対向配置され、上段巻取りロールFraからの包装材が終端を迎え下段巻取りロールFrbからの新包装材を紙継ぎするときには下段受け台ユニット82に対して対向配置される。上段受け台ユニット81又は下段受け台ユニット82がヒートシーラ・ナイフユニット部45に向かう進出動作を行うことで、上側ヒートシーラ125と下側ヒートシーラ126が上段受け台ユニット81又は下段受け台ユニット82の受け台96(図10、図11参照)等との間に新旧両包装材を挟み付けることになり、シーラントが施された面同士が当接する状態にある両包装材にヒートシールが施されて紙継ぎが行われる。それと同時に、ナイフ動作エアシリンダ127が作動することで、包装材は、ヒートシーラ125,126と受け台96との間の上下の2カ所で挟まれて固定されている状態で、その上下間でナイフ129によって確実に切断され、余剰の包装材が切り離される。なお、本実施例では、一つのヒートシーラ・ナイフユニット部45を昇降可能に構成して上段受け台ユニット81と下段受け台ユニット82とに対して兼用させていたが、昇降しない二つのヒートシーラ・ナイフユニット部45を、上段受け台ユニット81と下段受け台ユニット82とに対してそれぞれ専用に設けることもできる。
自動紙継ぎ装置40に備わる引下げブロワ・ナイフユニット部46について図11及び図12を参照して説明をする。引下げブロワ・ナイフユニット部46は、上下段シーラ受け台ユニット43の下段受け台ユニット82よりも下方の位置に不動に設けられている機構である。上下段の巻取りロールFra,Frbのいずれかの包装材を使用している時、或いは上段巻取りロールFraを紙継ぎする際には、引下げブロワ・ナイフユニット部46は何も動作はしない。引下げブロワ・ナイフユニット部46は、下段巻取りロールFrbを紙継ぎする際にのみ動作し、昇降ローラ部44によって引き下げられた包装材に対して吸引及びナイフカットする。
図11に示すように、引下げブロワ・ナイフユニット部46は、左右のフレーム100,100間において水平に掛け渡される状態に取り付けられたステー130と、ステー130の上側に取り付けられており昇降ローラ部44によって引き下げられた包装材の表側を吸引する引下げ吸引ブロワ131と、ステー130の上側において間に隙間135を置いて上下に取り付けられている上側引下げナイフ押え132及び下側引下げナイフ押え133と、上下の両引下げナイフ押え132,133を取り付けるナイフ押え取付け板134と、隙間135内に収容されており引き下げされた包装材を横方向に切断する引下げナイフ136とを備えている。
図12に示すように、ナイフ押え取付け板134の背面側には、左右のフレーム100,100間においてステー140が水平状態に取り付けられている。ステー140の上側には引下げナイフ駆動エアシリンダ141が固定されており、引下げナイフ駆動エアシリンダ141の出力部材の先端には引下げナイフ136が取り付けられている。引下げナイフ136は、左右のフレーム100,100間の間隔に相当する長さを有しているが、ナイフ根元端においては引下げナイフ駆動エアシリンダ141の出力部材に取り付けるだけの短い長さでよい。ステー140の下側には受け台駆動エアシリンダ142が固定されており、受け台駆動エアシリンダ142の出力部材の先端にはナイフ押え取付け板134が取り付けられている。引下げナイフ136は、ナイフ押え取付け板134を貫通して包装材側へ延びている。ナイフ押え取付け板134には、引下げナイフ136の上方と下方とにおいて、取付けブロック143,143を介して、上側引下げナイフ押え132と下側引下げナイフ押え133とが取り付けられている。
昇降ローラ部44は、第1及び第2エアシリンダ112,114の出力が共に下降位置に向かうときには下降動作をする。この動作によって、上段巻取りロールFraから引き出される使用中の包装材は、昇降ローラ105によって押されつつ、引下げブロワ・ナイフユニット部46の下方にまで引き下げられる。このとき、引下げ吸引ブロワ131が包装材を吸引・固定する。図12においては、包装材について図示していない。図12(a)は昇降ローラ部44が下降位置に移動したが、引下げブロワ・ナイフユニット部46は、未だ作動していない状態を示す。図12(b)は(a)に示す状態から受け台駆動エアシリンダ142が作動して、ナイフ押え取付け板134が、取付けブロック143,143を介して上側引下げナイフ押え132と下側引下げナイフ押え133と共に、昇降ナイフ受け台104に向かって前進した状態を示している。昇降ナイフ受け台104には、上下方向中央の領域において、前進した引下げナイフ136の刃先を収容する溝104aが形成されており、溝104aの上方及び下方の平坦な面領域において、上側引下げナイフ押え132と下側引下げナイフ押え133との間で包装材を挟むことで包装材を押える。図12(c)は、(b)に示す状態から引下げナイフ駆動エアシリンダ141が作動して、引下げナイフ136が前進した状態を示している。引下げナイフ136は、包装材をナイフカットして、刃先が引下げナイフ受け台104の溝104a内に進入している。
自動紙継ぎ装置40に関連して、紙継ぎされる包装材の模様合わせに用いられるマークセンサ部47について、図13を参照して説明する。ガイドローラ7bとダンサローラユニット10との間の包装材走行路に沿う所定位置に、包装材の表側のマークを検出するマークセンサ部47が設けられている。マークセンサ部47は、左右のフレーム100,100の外側のそれぞれにおいて、上下の軸受け151,151によって回転可能に設けられた昇降用ねじ軸150,150と、昇降用ねじ軸150,150にそれぞれ螺合する昇降ブロック152,152とを備えている。昇降ブロック152,152は、両ブロックの間に水平且つ平行に、4本のガイドシャフト153,153;154,154と、マークセンサ用のサポートシャフト155とが掛け渡されているので、昇降用ねじ軸150,150が回転するとき、同期して昇降する。サポートシャフト155と組み合わせて横移動用ねじ軸156が平行に設けられており、サポートシャフト155が貫通し且つ横移動用ねじ軸156がねじ係合するようにセンサ取付けブロック157が設けられている。センサ取付けブロック157に模様合わせ用のマークセンサ158が取り付けられている。一方の昇降ブロック152には、横移動用ねじ軸156を回転操作してセンサを横移動するためのセンサ移動ハンドル159が設けられている。
一方のフレーム100には昇降駆動用モータ160が取り付けられており、昇降駆動用モータ160の出力は、歯車列161と一方のウォーム・ウォーム歯車162を介して一方の昇降用ねじ軸150に伝達される。歯車列161からは、駆動伝動軸163と他方のウォーム・ウォーム歯車162を介して、他方の昇降用ねじ軸150に伝達される。したがって、昇降駆動用モータ160の出力回転は、昇降用ねじ軸150,150に等速で伝達され、昇降ブロック152,152は同期して昇降する。
昇降駆動用モータ160の出力による昇降用ねじ軸150,150に沿った昇降ブロック152,152の高さ位置と、センサ移動ハンドル159の操作による横移動用ねじ軸156に沿ったセンサ取付けブロック157の横位置とによって、初期状態にある包装材に対するマークセンサ158の位置を、その模様に合わせるように、正確に設定することができる。マークセンサ158の検出信号は、紙継ぎの際、新旧両包装材の表側に印刷等によって施される模様を合わせるのに用いられる。
以下、図14〜図17を参照して、本発明による縦型製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置の動作を、順を追って説明する。
図14及び図15には、自動紙継ぎ装置40において、下段巻取りロールFrbから繰り出されて使用されている旧包装材Fwbに対して、上段巻取りロールFraから引き出されている新包装材Fwaを紙継ぎする動作が示されている。図14には、その紙継ぎ動作のうち、上段巻取りロールFraのセットからヒートシーラ・ナイフユニット部45による下段巻取りロールFrbからの包装材Fwbのナイフカットまでの動作(1)〜動作(4)が示されている。図15には、その後の上段巻取りロールFraからの包装材Fwaの紙継ぎから紙送りまでの動作(5)〜動作(7)が示されている。
図14に示す動作(1)は、上下段巻取り部41において、使用中の下段巻取りロールFrbに加えて、待機用の上段巻取りロールFraのセット(装填)を示しており、下段巻取りロールFrbから繰り出される包装材(旧包装材)Fwbが製袋充填包装機に供給されている状態を示している。下段巻取りロールFrbから繰り出された包装材Fwbは、下段受け台ユニット82の後側ガイドローラ91から前側ガイドローラ90、昇降ローラ部44の昇降ローラ105、ガイドローラ7a,7bを経てダンサローラユニット10へと送られる。上段巻取りロールFraは、下段巻取りロールFrbの包装材Fwbを使い切った際の紙継ぎ用として待機状態に置かれており、若干引き出されている包装材(新包装材)Fwaの始端は、上段受け台ユニット81の後側ガイドローラ91から前側ガイドローラ90を経て、シーラ受け台96及びフィルム端部固定台98の前に垂れ下がっている。上段受け台ユニット81においては、後側ガイドローラ91と前側ガイドローラ90との間において、フィルム押えエアシリンダ92が作動されて、フィルム押えエアシリンダ92の出力ロッドの先端部に設けられているフィルム押え板93上の滑り防止材94とフィルム押え受け台88との間で包装材Fwaを挟んで固定している。
図14に示す動作(2)では、下段巻取りロールFrbの包装材Fwbを使い切った時の動作を示している。下段巻取りロールFrbの包装材Fwbを使い切ると、その使切りに応答してストッパローラ部48のエアシリンダ27が作動してワンウェイ・ストッパ機能を備えたストッパローラとしてのゴムローラ29がガイドローラ7bに向かって進出し、ゴムローラ29とガイドローラ7bとの間で包装材Fwbを挟み込む。ゴムローラ29は、包装材Fwbを下段巻取りロールFrbに戻す方向の回転のみを許容し、包装材Fwbを包装機へと送る方向の回転を阻止する(次の動作(3)において昇降ローラ105が上昇したときに、ダンサローラユニット10による紙送りを防止する)。サーボモータによって下段巻取り軸42bを巻き戻す方向に回転して包装材Fwbを引き戻し(ゴムローラ29は回転可能)、マークセンサ部47により包装材Fwの模様を読み取って、所定のマーク位置で包装材Fwbの引戻しを停止する。包装材Fwbの引戻し長さはダンサローラユニット10の上昇によって吸収される。
図14に示す動作(3)では、昇降ローラ部44を最上位置であるポジション1に移動させる。即ち、図9を参照して説明すると、第1エアシリンダ112を最も上方に移動させると共に第2エアシリンダ114の出力を最も上として、昇降ローラ部44を上段受け台ユニット81よりも上方のポジション1に移動させる。昇降ローラ105は、包装材Fwbから離間する。同時に、下段受け台ユニット82において、フィルム押えエアシリンダ92を作動してフィルム押え板93上の滑り防止材94とフィルム押え受け台88との間で下段の巻取りロールFrbの包装材Fwbを固定する。
図14に示す動作(4)では、上段受け台ユニット81が、同ユニット81に対向した位置を占めているヒートシーラ・ナイフユニット部45に向かって駆動されるとともに、ヒートシーラ・ナイフユニット部45ではヒートシール動作が行われ且つナイフ動作エアシリンダ127が作動する。即ち、図7、図8及び図10を参照して説明すると、上段受け台ユニット81においては、受け台駆動エアシリンダ86が動作を開始して全体が前進し、シーラ受け台96とヒートシーラ・ナイフユニット部45の上側ヒートシーラ125との間、及びフィルム端部固定台98とヒートシーラ・ナイフユニット部45の下側ヒートシーラ126との間に、下段巻取りロールFrbからの包装材Fwbと、上段巻取りロールFraからの包装材Fwaとが、シーラント塗布面を互いに合わせるように挟み込まれて、上下に2条のヒートシールが施される。2条のヒートシール領域が押えられている状態で、ヒートシーラ・ナイフユニット部45のナイフ動作エアシリンダ127が作動し、2条のシール領域間においてナイフ129が進出して、一方の条のヒートシールによって紙継ぎがされた直下で包装材Fwa,Fwbをナイフカットする。ナイフ129の先端は、シーラ受け台96とフィルム端部固定台98との間に入り込み、上段受け台ユニット81と干渉することはない。
図15に示す動作(5)では、上段受け台ユニット81が後退し、ヒートシーラ・ナイフユニット部45のナイフ動作エアシリンダ127も動作OFFとなってナイフ129を後退させる。更に、上段受け台ユニット81と下段受け台ユニット82において、フィルム押えエアシリンダ92,92が動作OFFとなり、フィルム押え受け台88,88との間で上段及び下段の巻取りロールFra,Frbの包装材Fw,Fwのいずれの固定も解放する。使用中の包装材Fwbは上段巻取りロールFraからの包装材Fwaに紙継ぎされる。下段巻取りロールFrbから引き出されていて切断によって生じた包装材Fwbの余剰部分は、下段巻取り軸42bが巻取り方向に駆動されることによって巻き戻される。このとき、ナイフカットされて生じた包装材Fwaの先端部分は、他方の条のヒートシールで包装材Fwbの余剰部分に付着した状態で下段巻取り軸42bに巻き戻し回収されるので、滓となって周囲を汚すことがない。
図15に示す動作(6)では、昇降ローラ部44が下降され、通常の紙送り位置であるポジション2を取る。ストッパローラ部48のゴムローラ29は上方に移動してガイドローラ7bから離れ、包装材Fwの包装機への紙送りを許容する態勢に戻る。以後、上段巻取りロールFraからの紙継ぎされた新包装材Fwaが包装機へ紙送りされる。
図15に示す動作(7)では、ダンサローラユニット10のダンサローラ(ウエイトローラ)11a,11bが最下位置に到達したときに、上段巻取り軸42aの回転を停止する。
図16及び図17には、自動紙継ぎ装置40において、上段巻取りロールFraから繰り出されて使用されている旧包装材Fwaに対して、下段巻取りロールFrbから引き出されている新包装材Fwbに紙継ぎをする動作が示されている。図16には、その紙継ぎ動作のうち、下段巻取りロールFrbのセットからヒートシーラ・ナイフユニット部45による上段巻取りロールFraからの包装材Fwaのナイフカットまでの動作(8)〜動作(11)が示されている。図17には、その後の下段巻取りロールFrbからの包装材Fwbの紙継ぎから紙送りまでの動作(9)〜動作(15)が示されている。
図16に示す動作(8)は、上下段巻取り部41において、使用中の上段巻取りロールFraに加えて、待機用の下段巻取りロールFrbのセット(装填)を示しており、上段巻取りロールFraから繰り出される包装材(旧包装材)Fwaが製袋充填包装機に供給されている状態を示している。上段巻取りロールFraから繰り出された包装材Fwaは、上段受け台ユニット81の後側ガイドローラ91から前側ガイドローラ90、昇降ローラ部44の昇降ローラ105、ガイドローラ7a,7bを経てダンサローラユニット10へと送られる。下段巻取りロールFrbは、上段巻取りロールFraの包装材Fwaを使い切った際の紙継ぎ用として待機状態に置かれており、若干引き出されている包装材(新包装材)Fwbの始端は、下段受け台ユニット82の後側ガイドローラ91から前側ガイドローラ90を経て、シーラ受け台96及びフィルム端部固定台98の前に垂れ下がっている。下段受け台ユニット82においては、後側ガイドローラ91と前側ガイドローラ90との間において、フィルム押えエアシリンダ92が作動されて、フィルム押えエアシリンダ92の出力ロッドの先端部に設けられているフィルム押え板93上の滑り防止材94とフィルム押え受け台88との間で包装材Fwaを挟んで固定している。また、ヒートシーラ・ナイフユニット部45は、ユニット駆動エアシリンダ123が駆動されて、全体が引下げブロワ・ナイフユニット部46の直上の下方位置にまで降下されている。
図16に示す動作(9)では、上段巻取りロールFraの包装材Fwaを使い切った時の動作を示している。上段巻取りロールFraの包装材Fwaを使い切った後に、包装機側でフィルムを消費すると、その消費はダンサローラユニット10において吸収される。包装材Fwaの終端を検出することに応じてストッパローラ部48のエアシリンダ27が作動して、ワンウェイ・ストッパ機能を備えたゴムローラ29とガイドローラ7bとの間で包装材Fwaを挟み込む。これにより、包装材Fwaの引戻しについては許容されるが、包装機への紙送りについては阻止される。ストッパローラ部48の作動については、包装材Fwaの終端検出が契機となるとしたが、後述する動作(11)における引下げブロワ・ナイフユニット部46のナイフ136の作動前であれば充分である。
図16に示す動作(10)では、昇降ローラ部44を最下位置であるポジション3に移動させる動作を示している。即ち、図9を参照して説明すると、第1エアシリンダ112の出力を最も下方に移動させると共に第2エアシリンダ114の出力を最も下として、昇降ローラ部44を下段受け台ユニット82よりも下方のポジション3に移動させる。ポジション3では、昇降ローラ部44の昇降ナイフ受け台104に形成されている溝104aの位置が、引下げブロワ・ナイフユニット部46の引下げナイフ136の位置に対応している。サーボモータによって上段巻取り軸42aを巻き戻す方向に回転して包装材Fwaを引き戻し、マークセンサ部47により包装材Fwaの模様を読み取って、所定のマーク位置で包装材Fwaの引戻しを停止する。包装材Fwaの引戻し長さはダンサローラユニット10の上昇によって吸収する。
図16に示す動作(11)では、引下げブロワ・ナイフユニット部46の引下げ吸引ブロワ131がONとなり、包装材Fwaを吸着する動作を示している。ストッパローラ部48が作動しているので、ワンウェイ・ストッパ機能を備えたゴムローラ29とガイドローラ7bとの間に挟み込まれた包装材Fwaは、下段巻取りロールFrbに戻る方向の移動については許容されるが、包装機に送られる方向の移動については阻止される。更にまた、引下げブロワ・ナイフユニット部46の引下げナイフ駆動エアシリンダ141が動作して、引下げナイフ136を昇降ローラ部44の引下げナイフ受け台104に向かって駆動し、包装材Fwaをナイフカットする。
図17に示す動作(12)では、引下げブロワ・ナイフユニット部46の引下げナイフ駆動エアシリンダ141が動作OFFとなって、引下げナイフ136が後退する動作を示している。また、昇降ローラ部44においては、第1エアシリンダ112が上昇動作をしてポジション2に戻る。更に、上段巻取りロールFraから引き出されていて引下げナイフ136によってナイフカットされることで生じた包装材Fwaの余剰部分は、上段巻取り軸42aが巻取り方向に駆動されることによって巻き戻される。
図17に示す動作(13)では、下段受け台ユニット82が、同ユニット82に対向した位置を占めているヒートシーラ・ナイフユニット部45に向かって駆動されるとともに、ヒートシーラ・ナイフユニット部45ではヒートシール動作が行われ且つナイフ動作エアシリンダ127が作動する。即ち、図7、図8及び図10を参照して説明すると、下段受け台ユニット82においては、受け台駆動エアシリンダ86が動作を開始して全体が前進し、シーラ受け台96とヒートシーラ・ナイフユニット部45の上側ヒートシーラ125との間、及びフィルム端部固定台98とヒートシーラ・ナイフユニット部45の下側ヒートシーラ126との間に、包装機側に残されている上段巻取りロールFraからの包装材Fwaと、紙継ぎ用に新たに引き出されている下段巻取りロールFrbからの包装材Fwbとが、シーラント塗布面を互いに合わせるように挟み込まれて、上下に2条のヒートシールが施される。2条のヒートシール領域が押えられている状態で、ヒートシーラ・ナイフユニット部45のナイフ動作エアシリンダ127が作動し、2条のシール領域間においてナイフ129が進出して、一方の条のヒートシールによって紙継ぎがされた直下で包装材Fwa,Fwbをナイフカットする。ナイフ129の先端は、シーラ受け台96とフィルム端部固定台98との間に入り込み、下段受け台ユニット82と干渉することはない。なお、引下げブロワ・ナイフユニット部46の引下げ吸引ブロワ131はONの状態のままであり、包装材Fwaの端部を吸着継続する。
図17に示す動作(14)では、下段受け台ユニット82が後退し、ヒートシーラ・ナイフユニット部45のナイフ動作エアシリンダ127も動作OFFとなってナイフ129が後退する。更に、下段受け台ユニット82において、フィルム押えエアシリンダ92が動作OFFとなり、フィルム押え板93上の滑り防止材94とフィルム押え受け台88との間で下段の巻取りロールFrbの包装材Fwbの固定を解放する。使用中の包装材Fwaは上段巻取りロールFrbからの包装材Fwbに紙継ぎされる。このとき、ナイフカットされて生じた包装材Fwaの一部と包装材Fwbの先端部分は、他方の条のヒートシールで付着した状態で下段受け台ユニット82に付着又は下方に落下する。また、ストッパローラ部48ではゴムローラ29が後退してガイドローラ7bとの間での包装材Fwaの挟込みを解放する。更に、引下げブロワ・ナイフユニット部46の引下げ吸引ブロワ131はOFFとなり、切り出されたフィルム片がフィルム端部固定台98側に残される。
図17に示す動作(15)では、ダンサローラユニット10のダンサローラ(ウエイトローラ)11a,11bが最下位置に到達したときに、下段巻取り軸42bの回転を停止する。
1 フォーマ 2 製袋充填筒
3 紙送りベルト 4 縦シーラ
5 横シーラ 6 巻取りホルダ
7a〜7e ガイドローラ 8 フィルムテンション付与装置
9 ベルトユニット 10 ダンサローラユニット
11a,11b ダンサローラ 12a,12b ダンサローラ取付け板 13a,13b スライダ 14a,14b スライドシャフト
15 固定ローラ 16 連結板
17a 第一のベルトクランプ部材 18 歯付無端ベルト
19 ロータリーエンコーダ 20a,20b プーリ軸
21a,21b プーリ 22 機械フレームベース板
24,25 軸受 26 カップリング
27 エアシリンダ 28 ゴムローラ保持部材
29 ゴムローラ
30 サーボモータ 31 巻取り軸駆動指令信号
32 ダンサローラ位置信号 33 制御装置
40 自動紙継ぎ装置 41 上下段巻取り部
42a 上段ロールホルダ 42b 下段ロールホルダ
43 上下段シーラ受け台ユニット 44 昇降ローラ部
45 ヒートシーラ・ナイフユニット部
46 引下げブロワ・ナイフユニット部 47 マークセンサ部
48 ストッパローラ部 50 本体フレーム
51 上段巻取りフレーム 52 下段巻取りフレーム
53 上段巻取り軸 54 下段巻取り軸
53a,54a 一方の縮径軸端 53b,54b 他方の縮径他端
55,56 サーボモータ 57,58 巻取り軸支持板
60,61 巻取り軸保持・解放機構
71,72 連結構造 73,73 本体フレーム側連結部材
74 回動支軸 75,75 巻取りフレーム側連結部材 76,77 プーリ(スプロケット) 78 ベルト(チェーン)
81 上段受け台ユニット 82 下段受け台ユニット
83,83 上側受け台側板 84,84 下側受け台側板
85 水平支柱 86 受け台駆動エアシリンダ
87,87 ガイドロッド 88 フィルム押え受け台
89,89 ローラ取付け部材
90 前側ガイドローラ 91 後側ガイドローラ
92 フィルム押えエアシリンダ 93 フィルム押え板
94 滑り防止材 95 受け台取付けブロック
96 シーラ受け台 97 スタッド
98 フィルム端部固定台
100,100 フレーム 101,101 昇降ガイド孔
102,102 摺動ブロック 103,103 連結板
104 昇降ナイフ受け台 104a 溝
105 昇降ローラ 106 ローラ軸
107,107 ピニオン・ラック機構 108,108 ピニオン
109,109 ラック 110 エアシリンダ機構
111,111 第1エアシリンダ取付け台 112 第1エアシリンダ
113 第2エアシリンダ取付け板 114 第2エアシリンダ
115 ローラ軸支持板
120,120 ステー 121,121 ガイドロッド
122 ユニット取付け台 123 ユニット駆動エアシリンダ
124 取付けブロック
125 上側ヒートシーラ 126 下側ヒートシーラ
127 ナイフ動作エアシリンダ 128 隙間
129 ナイフ 130 ステー
131 引下げ吸引ブロワ 132 上側引下げナイフ押え
133 下側引下げナイフ押え 134 ナイフ押え取付け板
135 隙間 136 引下げナイフ
140 ステー 141 引下げナイフ駆動エアシリンダ
142 受け台駆動エアシリンダ 143,143 取付けブロック
150,150 昇降用ねじ軸 151,151 軸受け
152,152 昇降ブロック 153,153;154,154 ガイドシャフト
155 サポートシャフト 156 横移動用ねじ軸
157 センサ取付けブロック 158 マークセンサ
159 センサ移動ハンドル 160 昇降駆動用モータ
161 歯車列 162 ウォーム・ウォーム歯車
163 駆動伝動軸
175,178 包装材の表面 176,177 包装材の裏面
Fw ウェブ状の包装材 Ft 筒状包装材
Fr 巻取りロール
Fra 上段巻取りロール Frb 下段巻取りロール
A 縦型製袋充填包装機 Bp 袋包装体 L 袋の長さ

Claims (18)

  1. 上下に固定配置されている上段巻取り軸と下段巻取り軸にそれぞれ上段巻取りロールと下段巻取りロールを装填している製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法において、
    前記二つの巻取り軸の軸間高さ位置において、シーラとナイフとを備えているシーラ・ナイフユニットと、前記シーラ・ナイフユニットが包装材を溶着するときのシール受けを担う受け台ユニットとを対向させ、
    互いに対向した前記シーラ・ナイフユニットと前記受け台ユニットとの間で昇降可能な昇降ローラ部を下降させることにより、使用中の一方の前記巻取りロールから引き出されている旧包装材を前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、
    紙継ぎすべく待機中の他方の前記巻取りロールから引き出された新包装材を前記受け台ユニット側に沿って垂れ下げ、
    前記昇降ローラ部を上昇させた後、前記受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記旧包装材と前記新包装材とを挟み込み、
    前記シーラ・ナイフユニットの前記シーラによって前記新旧両包装材を溶着して紙継ぎをし、前記両包装材をナイフによってカットして前記旧包装材の切断又は紙継ぎで生じた余剰部分の切離しをすること
    を特徴とする製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法。
  2. 前記受け台ユニットは上段受け台ユニットと下段受け台ユニットとを備えており、
    前記シーラ・ナイフユニットと前記上段受け台ユニットとを対向させ、
    前記下段巻取りロールから引き出した前記旧包装材を、前記シーラ・ナイフユニットと前記上段受け台ユニットの間で下降する前記昇降ローラ部によって前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、
    前記上段巻取りロールから引き出された前記新包装材を前記上段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げて前記旧包装材と対向状態に置き、
    前記昇降ローラ部を前記上段受け台ユニットよりも上方に上昇させた後、前記上段受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記新旧両包装材を挟み込み、
    前記シーラ・ナイフユニットによって前記新旧両包装材の溶着をするとともに前記旧包装材の切断と前記余剰部分の切離しをすることにより、
    前記下段巻取りロールからの前記旧包装材に対して前記上段巻取りロールからの前記新包装材を紙継ぎすること
    を特徴とする請求項1に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法。
  3. 前記受け台ユニットは上段受け台ユニットと下段受け台ユニットとを備えており、
    前記シーラ・ナイフユニットと前記下段受け台ユニットとを対向させ、
    前記上段巻取りロールから引き出した前記旧包装材を、少なくとも前記シーラ・ナイフユニットと前記下段受け台ユニットの間にまで下降する前記昇降ローラ部によって引き下げ、当該引下げ下端において前記旧包装材を切断して包装機側に残された前記旧包装材のみを前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、
    前記下段巻取りロールから引き出された前記新包装材を前記下段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げて前記旧包装材と対向状態に置き、
    前記昇降ローラ部を前記下段受け台ユニットよりも上方に上昇させた後、前記下段受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記新旧両包装材を挟み込み、
    前記シーラ・ナイフユニットによって前記新旧両包装材の溶着をするとともに前記余剰部分の切離しをすることにより、
    前記上段巻取りロールからの前記旧包装材に対して前記下段巻取りロールからの前記新包装材を紙継ぎすること
    を特徴とする請求項1に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法。
  4. 前記下段受け台ユニットに対向している前記シーラ・ナイフユニットが占める位置の更に下方の位置に引下げ吸引ブロワと引下げナイフを備えた引下げブロワ・ナイフユニットが配置されており、
    前記昇降ローラ部によって引き下げられた前記旧包装材を、当該引下げ下端において前記引下げ吸引ブロワによって保持するとともに前記引下げナイフによって切断すること
    を特徴とする請求項3に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法。
  5. 前記受け台ユニットは上段受け台ユニットと下段受け台ユニットとを備えており;
    前記下段巻取りロールからの前記旧包装材に対して前記上段巻取りロールからの前記新包装材を紙継ぎする場合には、
    前記シーラ・ナイフユニットと前記上段受け台ユニットとを対向させ、
    前記下段巻取りロールから引き出した前記旧包装材を、前記シーラ・ナイフユニットと前記上段受け台ユニットの間で下降する前記昇降ローラ部によって前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、
    前記上段巻取りロールから引き出された前記新包装材を前記上段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げて前記旧包装材と対向状態に置き、
    前記昇降ローラ部を前記上段受け台ユニットよりも上方に上昇させた後、前記上段受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記新旧両包装材を挟み込み、
    前記シーラ・ナイフユニットによって前記新旧両包装材の溶着をするとともに前記旧包装材の切断と前記余剰部分の切離しをすること;
    前記上段巻取りロールからの前記旧包装材に対して前記下段巻取りロールからの前記新包装材を紙継ぎする場合には、
    前記シーラ・ナイフユニットと前記下段受け台ユニットとを対向させ、
    前記上段巻取りロールから引き出した前記旧包装材を、前記シーラ・ナイフユニットと前記下段受け台ユニットの間にまで下降する前記昇降ローラ部によって引き下げ、
    前記下段受け台ユニットに対向している前記シーラ・ナイフユニットが占める位置の更に下方の位置に配置されている引下げブロワ・ナイフユニットに備わる引下げ吸引ブロワによって前記旧包装材を引下げ下端において吸引保持するとともに、引下げブロワ・ナイフユニットに備わる引下げナイフによって前記旧包装材を切断して包装機側に残された前記旧包装材のみを前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、
    前記下段巻取りロールから引き出された前記新包装材を前記下段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げて前記旧包装材と対向状態に置き、
    前記昇降ローラ部を前記下段受け台ユニットよりも上方に上昇させた後、前記下段受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記新旧両包装材を挟み込み、
    前記シーラ・ナイフユニットによって前記新旧両包装材の溶着をするとともに前記余剰部分の切離しをすること;
    を特徴とする請求項1に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法。
  6. 前記新包装材は、前記上段受け台ユニット又は前記下段受け台ユニットの内部を通って前記上段受け台ユニット又は前記下段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げられ、
    前記新包装材は、前記上段受け台ユニット又は前記下段受け台ユニットの内部においてフィルム押えによって解放可能に押え固定されること
    を特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法。
  7. ワンウェイ・ストッパ機能付きのストッパローラで前記旧包装材を挟み込んで、前記包装材の戻り方向の移動のみを許容しておき、
    前記旧包装材の模様位置を合わせるため、前記旧包装材を引き出している前記巻取り軸を逆方向に回転させて前記旧包装材を引き戻すこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法。
  8. 前記旧包装材は、当該旧包装材が切断された後、前記旧包装材を引き出していた前記巻取り軸を逆方向に回転させることで引き戻して回収されること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法。
  9. 前記巻取り軸にはサーボモータを直結して、前記巻取りロールをダイレクトドライブ方式で駆動すること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ方法。
  10. 上下に固定配置されている上段巻取り軸と下段巻取り軸にそれぞれ上段巻取りロールと下段巻取りロールを装填している製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置において、
    前記二つの巻取り軸の軸間高さ位置に配置されており、使用中の一方の前記巻取りロールから引き出されている旧包装材と紙継ぎすべき待機中の他方の前記巻取りロールから引き出された新包装材とを溶着するシーラと、溶着された前記両包装材をカットするナイフとを備えているシーラ・ナイフユニット、
    前記シーラ・ナイフユニットに対向して且つ新旧の前記両包装材に向かって進退可能に配置されており、新旧の前記両包装材に向かって進出するときに、前記シーラの受けを担う受け台ユニット、及び
    前記受け台ユニットが後退している状態で、前記シーラ・ナイフユニットと前記受け台ユニットとの間で昇降可能であり、下降するときに前記旧包装材を前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せる昇降ローラ部
    を備えており、
    前記シーラ・ナイフユニットの前記シーラによって前記新旧両包装材を溶着して紙継ぎをし、前記両包装材をナイフによってカットして前記旧包装材の切断又は紙継ぎで生じた余剰部分の切離しをすること
    を特徴とする製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置。
  11. 前記受け台ユニットは上段受け台ユニットと下段受け台ユニットとを備えており、
    前記下段巻取りロールからの前記包装材を前記旧包装材とし、前記上段巻取りロールからの前記包装材を前記新包装材とし、
    前記シーラ・ナイフユニットと前記上段受け台ユニットとを対向させ、
    前記下段巻取りロールから引き出した前記旧包装材を、前記シーラ・ナイフユニットと前記上段受け台ユニットの間で下降する前記昇降ローラ部によって前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、
    前記上段巻取りロールから引き出された前記新包装材を前記上段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げて前記旧包装材と対向状態に置き、
    前記昇降ローラ部を前記上段受け台ユニットよりも上方に上昇させた後、前記上段受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記新旧両包装材を挟み込み、
    前記シーラ・ナイフユニットによって前記新旧両包装材の溶着をするとともに前記旧包装材の切断と前記余剰部分の切離しをすること
    を特徴とする請求項10に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置。
  12. 前記受け台ユニットは上段受け台ユニットと下段受け台ユニットとを備えており、
    前記上段巻取りロールからの前記包装材を前記旧包装材とし、前記下段巻取りロールからの前記包装材を前記新包装材とし、
    前記シーラ・ナイフユニットと前記下段受け台ユニットとを対向させ、
    前記上段巻取りロールから引き出した前記旧包装材を、少なくとも前記シーラ・ナイフユニットと前記下段受け台ユニットの間にまで下降する前記昇降ローラ部によって引き下げ、当該引下げ下端において前記旧包装材を切断して包装機側に残された前記旧包装材のみを前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、
    前記下段巻取りロールから引き出された前記新包装材を前記下段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げて前記旧包装材と対向状態に置き、
    前記昇降ローラ部を前記下段受け台ユニットよりも上方に上昇させた後、前記下段受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記新旧両包装材を挟み込み、
    前記シーラ・ナイフユニットによって前記新旧両包装材の溶着をするとともに前記余剰部分の切離しをすること
    を特徴とする請求項10に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置。
  13. 前記下段受け台ユニットに対向している前記シーラ・ナイフユニットが占める位置の更に下方位置に配置されており引下げ吸引ブロワと引下げナイフを有する引下げブロワ・ナイフユニットを備えており、
    前記昇降ローラ部によって引き下げられた前記旧包装材を、当該引下げ下端において前記引下げ吸引ブロワによって保持するとともに前記引下げナイフによって切断すること
    を特徴とする請求項12に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置。
  14. 前記受け台ユニットは上段受け台ユニットと下段受け台ユニットとを備えるとともに、 前記下段受け台ユニットに対向している前記シーラ・ナイフユニットが占める位置の更に下方位置に引下げ吸引ブロワと引下げナイフを備える引下げブロワ・ナイフユニットが配置されており;
    前記下段巻取りロールからの前記包装材を前記旧包装材とし、前記上段巻取りロールからの前記包装材を前記新包装材とする場合には、
    前記シーラ・ナイフユニットと前記上段受け台ユニットとを対向させ、
    前記下段巻取りロールから引き出した前記旧包装材を、前記シーラ・ナイフユニットと前記上段受け台ユニットの間で下降する前記昇降ローラ部によって前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、
    前記上段巻取りロールから引き出された前記新包装材を前記上段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げて前記旧包装材と対向状態に置き、
    前記昇降ローラ部を前記上段受け台ユニットよりも上方に上昇させた後、前記上段受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記新旧両包装材を挟み込み、
    前記シーラ・ナイフユニットによって前記新旧両包装材の溶着をするとともに前記旧包装材の切断と前記余剰部分の切離しをすること;
    前記上段巻取りロールからの前記包装材を前記旧包装材とし、前記下段巻取りロールからの前記包装材を前記新包装材とする場合には、
    前記シーラ・ナイフユニットと前記下段受け台ユニットとを対向させ、
    前記上段巻取りロールから引き出した前記旧包装材を、前記シーラ・ナイフユニットと前記下段受け台ユニットの間にまで下降する前記昇降ローラ部によって引き下げ、
    前記引下げブロワ・ナイフユニットの前記引下げ吸引ブロワによって前記旧包装材を引下げ下端において吸引保持するとともに、前記引下げブロワ・ナイフユニットの前記引下げナイフによって前記旧包装材を切断して包装機側に残された前記旧包装材のみを前記シーラ・ナイフユニット側に沿い寄せ、
    前記下段巻取りロールから引き出された前記新包装材を前記下段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げて前記旧包装材と対向状態に置き、
    前記昇降ローラ部を前記下段受け台ユニットよりも上方に上昇させた後、前記下段受け台ユニットを前記シーラ・ナイフユニットに向かって前進させて前記新旧両包装材を挟み込み、
    前記シーラ・ナイフユニットによって前記新旧両包装材の溶着をするとともに前記余剰部分の切離しをすること
    を特徴とする請求項10に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置。
  15. 前記新包装材は、前記上段受け台ユニット又は前記下段受け台ユニットの内部を通って前記上段受け台ユニット又は前記下段受け台ユニットの前側に沿って垂れ下げられ、
    前記上段受け台ユニット又は前記下段受け台ユニットには、その内部を通る前記新包装材を解放可能に押え固定するフィルム押えを備えていること
    を特徴とする請求項11〜14のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置。
  16. 前記旧包装材を挟み込んで、前記包装材の戻り方向の移動のみを許容するワンウェイ・ストッパ機能付きのストッパローラを備えており、
    前記旧包装材の模様位置を合わせるため、前記旧包装材を引き出している前記巻取り軸を逆方向に回転させて前記旧包装材を引き戻すこと
    を特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置。
  17. 前記旧包装材を切断した後、前記旧包装材を引き出していた前記巻取り軸を逆方向に回転させて前記旧包装材を引き戻して回収すること
    を特徴とする請求項10〜16のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置。
  18. 前記巻取りロールをダイレクトドライブ方式で駆動するため、前記巻取り軸に直結して配設されているサーボモータを備えていること
    を特徴とする請求項10〜17のいずれか一項に記載の製袋充填包装機における自動紙継ぎ装置。
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