JP2014094555A - 熱成形装置、及び、その型交換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱板でシートを加熱して型により成形する熱成形装置において、成形位置からシート搬送方向と直交した方向へ型を引き出すことができなくても型の交換を容易にさせること。
【解決手段】熱成形装置1に、成形位置L1を通る所定の搬送方向D1へシートSH1を搬送するシート搬送手段U1と、シートSH1を挟んで相対する熱板30及び型40を成形位置L1に有し該成形位置L1に搬送されたシートSH1を熱板30で加熱して型40により成形する成形部U2と、成形部U2に隣接してシートSH1を搬送方向D1へ案内するためのシート案内部(U3)と、シート案内部(U3)をシートSH1の案内位置L2から退避可能にさせる案内部退避機構U4と、型40を成形位置L1から案内位置L2の方へ引き出すための型引出機構U5とを設ける。
【選択図】図9

Description

本発明は、熱板でシートを加熱して型により成形する熱成形装置、及び、その型交換方法に関する。
特許文献1には、加熱板及び型を用いた熱成形装置が示されている。この装置は、連続した樹脂シートを成形位置に搬入するときには加熱板と型とを離間させるとともに、搬入された樹脂シートに向けて加熱板と型とを近接させ、同樹脂シートを加熱板で加熱軟化させて型の型面形状に合わせて差圧成形する。成形位置の上流側には、シート供給装置から繰り出された樹脂シートが配置されるとともに、この樹脂シートを成形位置へ案内するシートガイドが設けられる。成形位置の下流側には、成形位置から送り出された成形シートが配置されるとともに、この成形シートをトリミング装置へ搬送する搬送装置が設けられる。
上記装置で型を交換しようとすると、上テーブルに固定された型を外して別の型を取り付ける作業を成形位置で行う必要がある。重量の大きい型の交換作業は、容易ではなく、多くの時間がかかる。
特許文献2に示される熱成形装置は、成形位置からシートの搬送方向と直交した引出方向へ型を引き出し可能にさせる型引出機構を備える。
特許4166722号公報 特許4392403号公報
成形部の構造物等により成形位置からシート搬送方向と直交した方向へ型を引き出すことができない場合、テーブルに固定された型を外して別の型を取り付ける作業を成形位置で行う必要がある。
以上を鑑み、本発明は、熱板でシートを加熱して型により成形する熱成形装置において、成形位置からシート搬送方向と直交した方向へ型を引き出すことができなくても型の交換を容易にさせることを可能にする目的を有する。
上記目的を達成するため、本発明の熱成形装置は、成形位置を通る所定の搬送方向へシートを搬送するシート搬送手段と、前記シートを挟んで相対する熱板及び型を前記成形位置に有し、該成形位置に搬送されたシートを前記熱板で加熱して前記型により成形する成形部と、該成形部に隣接して前記シートを前記搬送方向へ案内するためのシート案内部と、該シート案内部を前記シートの案内位置から退避可能にさせる案内部退避機構と、前記型を前記成形位置から前記案内位置の方へ引き出すための型引出機構と、を備えた態様を有する。
すなわち、上記案内部退避機構があるので、シート案内部をシートの案内位置から退避させることができる。また、上記型引出機構があるので、シート案内部を退避させた状態で型を成形位置からシートの案内位置の方へ引き出すことができる。これにより、型の交換作業を容易に行うことができる。従って、成形位置からシート搬送方向と直交した方向へ型を引き出すことができなくても熱板を用いる成形用の型の交換が容易になり、型交換の作業効率が向上する。
また、本発明の熱成形装置の型交換方法は、前記シート案内部を前記シートの案内位置から退避可能にさせ、前記型を前記成形位置から前記案内位置の方へ引き出して交換する、態様を有する。
すなわち、シート案内部をシートの案内位置から退避させて型を成形位置から案内位置の方へ引き出して交換するので、型の交換作業を容易に行うことができる。従って、成形位置からシート搬送方向と直交した方向へ型を引き出すことができなくても熱板を用いる成形用の型の交換が容易になり、型交換の作業効率が向上する。むろん、請求項2〜請求項5に記載された構成を型交換方法に対応させることも可能である。
本発明を適用可能なシートは、成形可能なシートであればよく、例えば、樹脂シート、可塑性シート、等を用いることができる。
上記所定の搬送方向は、水平方向であるとシートを安定して搬送することができるので好適であるが、水平方向からずれた方向でも、鉛直方向でもよい。
上記熱板及び上記型は、シートに接触してもよいし、シートから離間して配置されてもよい。いずれの場合も、「シートを挟んで相対する熱板及び型」に含まれる。
上記成形には、差圧成形のような熱成形等を用いることができる。
上記シート案内部は、成形部に対して成形位置へシートを供給する位置に設けられてもよいし、成形部に対して成形位置からシートが送り出される位置に設けられてもよい。いずれの場合も「シートを搬送方向へ案内するためのシート案内部」に含まれる。
さらに、本発明は、熱成形装置及びトリミング装置を備えた成形品製造システム、熱成形方法、成形品製造方法、熱成形プログラム、成形品製造プログラム、これらのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等の態様も有する。
請求項1に係る発明によれば、熱板でシートを加熱して型により成形する熱成形装置において、成形位置からシート搬送方向と直交した方向へ型を引き出すことができなくても型の交換を容易にさせることが可能になる。
請求項2〜請求項5に係る発明では、型の交換を容易にさせる好適な熱成形装置を提供することができる。
請求項6に係る発明では、熱板でシートを加熱して型により成形する熱成形装置において、成形位置からシート搬送方向と直交した方向へ型を引き出すことができなくても型の交換を容易にさせることが可能な型交換方法を提供することができる。
成形品製造システムSY1の概略を例示する正面図。 熱成形装置1の要部を例示する平面図。 成形部U2を例示する正面図。 型40が所定の離間位置L13にあるときの成形部U2を例示する右側面図。 型40が所定の近接位置L14にあるときの成形部U2を例示する右側面図。 型40を組み立てる一例を底面側から見て示す分解斜視図。 型40の下から見た成形部U2の要部を例示する平面図。 熱成形装置1の動作を例示するタイミングチャート。 成形部上流側を開けて型替え台車200を開口部OP1に近付ける様子を例示する平面図。 型40を載置した型替え台車200を例示する右側面図。 制御盤100で行われる制御処理を例示するフローチャート。 型40を型替え台車200上に引き出す様子を例示する平面図。 新たな型40Bを成形位置L1に入れる様子を例示する平面図。 変形例に係る熱成形装置1の要部を示す平面図。 変形例に係る熱成形装置1の要部を示す平面図。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下に説明する実施形態は、本発明を例示するものに過ぎない。
(1)熱成形装置を含む成形品製造システムの概要:
まず、図1〜9を適宜参照して、熱成形装置を含む成形品製造システム例の概要を説明する。なお、図1〜3,9において、左から右へ向かう方向が所定の搬送方向D1であり、左側がシートSH1の上流側、右側がシートSH1の下流側である。図2,7では、搬送されるシートSH1の位置を二点鎖線で示している。分かり易く示すため、各図は整合していないことがある。
図1に例示する成形品製造システムSY1は、Z1〜Z8で表した各部を制御盤100が制御し、シートSH1から成形品PR1を形成する。成形品製造システムSY1の構造物の主要部は、例えば金属で形成することができる。
シート供給ゾーンZ1には、シート繰り出し装置12が設けられている。シート繰り出し装置12は、連続して繋がった連続シートSH1を巻いたロールSH0から繰り出す。シートSH1は、熱可塑性樹脂シートのような樹脂シート、熱可塑性を示す樹脂以外の熱可塑性シート、紙、等の成形可能なシートを用いることができる。前記樹脂シートは、熱可塑性樹脂等の樹脂のみからなる樹脂シートでも、樹脂に充てん材等の添加剤が添加された材質からなるシートでもよく、単層シートでも、異なる材質をラミネートした積層シートでもよい。シートSH1の素材には、ポリエチレン(Polyethylene)、ポリプロピレン(Polypropylene)、等を利用可能である。また、シートSH1は、シート状ないしフィルム状になっていればよく、ロール状に巻かれていても、所定の長さにカットされていてもよい。シートの厚みは、1〜2mm程度、0.25〜1mm程度、等、様々な厚みとすることが可能であり、3mm程度以上の厚物シートでもよいし、0.25mm程度以下のフィルムでもよい。シートSH1から形成される成形品PR1には、食品容器といった容器、家電製品の内箱や操作パネルといった構成品、等がある。
シート搬入ゾーンZ2には、シートガイド(シート案内部)U3が設けられている。シートガイドU3は、成形部U2に隣接してシートSH1を搬送方向D1へ案内する。成形ゾーンZ3では、シートガイドU3から搬入されたシートSH1をショット毎に熱板30で加熱して型40により成形する。シートガイドU3及び成形部U2の詳細は、後述する。
シート搬出ゾーンZ4には、図3に示す保持搬送装置14が設けられている。保持搬送装置14は、成形ゾーンZ3から搬出された成形シートSH2の縁部をショット毎に保持部材14aで保持して緩衝ゾーンZ5へ搬送する。これにより、成形シートSH2に繋がった未成形のシートSH1がショット毎にシートガイドU3から所定の成形位置L1へ移動する。シート縁部の保持は、シート縁部のクランプでもよいし、突き刺し部材によりシート縁部を突き刺すことによる保持でもよい。保持搬送装置は、搬送方向D1に対して複数に分割されてもよい。搬送方向D1へ繋がったシートSH1〜SH3は、制御盤100の制御に従って間欠的に搬送される。
トリミングゾーンZ6では、ショット毎に、緩衝ゾーンZ5から成形シートSH2を搬入し、トムソン刃といった切刃を有する型Z61と受け部材Z62とを近接させて成形シートSH2から所定数の成形品PR1を分離する。各型Z61は、上方へ凸とされた形状以外にも、下方へ凹んだ形状や凹凸のある形状でもよい。また、切刃を上側に配置し受け部材を下側に配置してもよいし、型を上側に配置してもよい。むろん、トリミング装置は、切刃を受け部材に押し当てて成形シートを切断する装置の他、型の周囲の切刃により成形シートを打ち抜く装置、上刃と下刃とを摺接させる等して成形シートを打ち抜く装置、等が含まれる。
スクラップ回収ゾーンZ7では、成形品分離後のスクラップシートSH3を回収する。このとき、次ショットの成形シートSH2がトリミングゾーンZ6に搬入される。製品取出ゾーンZ8には、離間した型Z61と受け部材Z62との間に進出可能な吸着ボックスZ71が設けられている。吸着ボックスZ71は、型Z61に配置された所定数の成形品PR1をショット毎に取り出す。
(2)熱成形装置、及び、その型交換方法の概要:
図1〜9に例示される熱成形装置は、U1〜U5の基本要素を備え、熱板30でシートSH1を加熱して型40により成形する。シート搬送手段U1は、成形位置L1を通る所定の搬送方向D1へシートSH1を搬送する。成形部U2は、シートSH1を挟んで相対する熱板30及び型40を成形位置L1に有し、該成形位置L1に搬送されたシートSH1を熱板30で加熱して型40により成形する。シートガイドU3は、成形部U2に隣接してシートSH1を搬送方向D1へ案内する。案内部退避機構U4は、シートガイドU3をシートSH1の案内位置L2から退避可能にさせる。型引出機構U5は、型40を成形位置L1から案内位置L2の方へ引き出し可能にさせる。
すなわち、上記案内部退避機構U4があるので、図2,9に例示するように、シートガイドU3をシートSH1の案内位置L2から退避させることができる。また、上記型引出機構U5があるので、シートガイドU3を退避させた状態で型40を成形位置L1からシート案内位置L2の方へ引き出すことができる。また、シートガイドU3を退避させた状態で新たな型をシート案内位置L2から成形位置L1に入れることができる。
成形位置L1からシート搬送方向D1と直交した幅方向D2へ型40を引き出すことができない場合、上記案内部退避機構U4が無いと、重量の大きい型の交換作業は容易ではない。この作業は、型テーブルに固定された型を外してクレーン等で搬出し、別の型をクレーン等で搬入して取り付ける作業を成形位置で行う必要があるため、多くの時間がかかる。
本熱成形装置は、案内部退避機構U4と型引出機構U5があるので、シートガイドU3を退避させた状態で型40を成形位置L1からシート案内位置L2の方へ引き出して交換することができる。従って、成形位置L1から幅方向D2へ型40を引き出すことができなくても型40の交換が容易であり、型交換の作業効率が向上する。
(3)熱成形装置の具体例:
図1〜9に示す熱成形装置1は、U1〜U7の要素を備え、シート搬送手段U1によりシートSH1が搬送されるときには熱板30と型40とを離間させ、シートSH1が成形位置L1まで搬送されたときに熱板30と型40とを近接させてシートSH1を加熱して型40の形状に合わせて成形する。熱成形装置1の構造物の主要部は、例えば金属で形成することができる。
シート搬送手段U1は、図1,2に示すシート繰り出し装置12と図3に示す保持搬送装置14とを備え、成形シートSH2に繋がった未成形のシートSH1を成形のタイミングに合わせて間欠的に搬送方向D1へ搬送する。シートの搬送方向D1は、水平方向としてシートが安定して搬送されるようにしているが、水平方向から上方向へずれた方向でも、水平方向から下方向へずれた方向でも、鉛直上方向でも、鉛直下方向でもよい。
成形部U2は、基台21、差圧供給装置25、熱板30、下テーブル(熱板用テーブル)35、成形用の型40、上テーブル(型用テーブル)45、型用テーブル駆動機構50、支柱55、等を備えている。シートSH1の成形は、熱成形により行われる。該熱成形は、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、といった差圧成形が好適である。
基台21は、例えば、シート搬出ゾーンZ4を含めて床に接触した金属製基台とされる。
差圧供給装置25は、図7に示すように、熱板30の通気孔30bに繋がる通気経路25aを有し、熱板30でシートSH1を加熱するときには通気孔30bに真空圧といった負圧を作用させ、加熱軟化したシートSH1を型40の成形面41aに密接させるときには通気孔30bに圧空を供給する。
熱板30は、成形位置L1にあるシートSH1の下面(一面)SH1b側に配置される。図3,4等に示すように、熱板30は、型40に対向する上面30aが成形位置L1のシートSH1の下面SH1bに接触するように配置され、成形位置L1に搬入されたシートSH1を加熱して軟化させる。熱板30は、下テーブル(熱板用テーブル)35上に載置された台座31上に載置されている。台座31には図示しないヒーター(加熱手段)が設けられており、ヒーターに通電するとヒーターから熱が発生し、台座31が加熱される結果、熱板30が加熱される。また、台座31には熱板30の温度を検出する温度センサーも設けられており、図示しない加熱温度フィードバック制御手段により熱板30を設定温度となるように加熱する。熱板の加熱温度は、シートの材質や厚み等に応じて設定され、例えばシートが軟化する温度以上溶融する温度以下とすることができる。
熱板30は、例えば、図7等に示すように矩形板形状に形成された金属板とされる。また、熱板30には、上下方向へ貫通した通気孔(第一の通気孔)30bが多数形成されている。各通気孔30bは、通気経路25aに接続され、差圧供給装置25から真空圧を作用させられたり(空気を吸引されたり)、真空圧の供給(減圧)から解放されたり、圧空を供給されたり、圧空の供給を解除されたりする。
下テーブル35は、例えば、円柱状支柱55,55を上下方向へ貫通させる貫通穴36,36が形成された金属部材とされる。
型40は、成形位置L1にあるシートSH1の上面(他面)SH1a側に配置されて熱板30に対向する所定の成形面41aが形成されている。図6に示す型40は、複数の交換用型41と、型ベース部材42とを有している。各交換用型41は、例えば、金属製の雌型とされ、熱板30に対向する成形面41aが形成されて、該成形面に通気孔(第二の通気孔)41bが形成されている。交換用型は、雄型、凹凸を有する金型、等でもよい。型ベース部材42は、例えば、略板状に形成された金属部材とされ、熱板に対向する下面42aで複数の交換用型41を着脱可能に保持する型保持部位42eが形成されている。該型保持部位には、交換用型の通気孔41bの位置に合わせて通気孔42bが多数形成されている。例えば、型保持部位42eと交換用型41とにねじ孔を形成すると、該ねじ孔にねじを螺合させて型保持部位42eに交換用型41を固定し、ねじを外して型保持部位42eから交換用型41を取り外すことができる。
なお、型ベース部材42を冷却液や熱電対等で冷却してもよい。
上テーブル45は、例えば、図4等に示すように円柱状支柱55,55を上下方向へ貫通させる貫通穴46,46が形成された金属部材とされる。上テーブル45は、熱板30に対向する下面45aで型40を保持する。上テーブル45における幅方向D2の両側縁部には、長手方向を型の引出方向D3に向けた一対の型引出レール部材61,61が取り付けられている。該レール部材61は、上テーブル45の幅方向D2の縁部から型ベース部材42の下面42aに回り込んで接触することにより型40を引出方向D3へ移動可能にさせる。上テーブル45は、レール部材61に接触した型ベース部材42の幅方向D2の両側縁部を保持部材でクランプして引き寄せる型ベース部材クランプ機構47を有し、該機構により熱板に対向する下面42aで型ベース部材42を保持する。型ベース部材クランプ機構47には、図示しない保持部材昇降切替スイッチが接続されており、このスイッチを下降側に切り替えられると保持部材を下降させて型ベース部材42をレール部材61上に載置させて型ベース部材の幅方向D2の両側縁部のクランプを解除し、前記スイッチを上昇側に切り替えられるとレール部材61上に載置された型ベース部材の幅方向D2の両側縁部をクランプして型ベース部材42を上昇させて上テーブルの下面45aに接触させて保持する。
型用テーブル駆動機構50は、上テーブル45の上部45bに取り付けられ、成形位置L1で型40を保持した上テーブル45を熱板30に対して近接及び離間させる。支柱55,55は、搬送されるシートSH1と接触しない幅方向D2の外側で基台21から上方に向かって立設されている。複数の支柱55は、熱板30を位置決めしながら型用テーブル駆動機構50を下から支持し、上テーブル45の昇降をガイドする。これらの支柱55が幅方向D2の外側にあるため、成形位置L1からシート搬送方向D1と直交した幅方向D2へ型40を引き出すことができない。
型用テーブル駆動機構50は、固定部材51、リンク機構52、を備えている。固定部材51は、例えば、複数の支柱55の先端部に固定される金属部材とされる。リンク機構52は、電動モーター52cを備え、固定部材51と上テーブル45とを近接及び離間させる。むろん、型用テーブル駆動機構は、クランク機構、シリンダーを用いた機構、等でもよい。
熱板30と型40とは、制御盤100の制御に従って相対移動する。制御盤100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリー、タイマー回路、入出力回路、等を有し、信号ケーブルを介した信号送受により熱成形装置1を含む成形品製造システムSY1の動作を制御する。例えば、シート繰り出し装置12の動作は、シートガイドU3を通した信号ケーブル87を介して制御される。
図8は、制御盤100の制御に従った熱成形装置1の動作を示すタイミングチャートである。初期状態では、保持搬送装置14の保持部材14aのシート保持をオフにして成形シートSH2の保持(例えばクランプ)を解除させた状態にし、保持搬送装置14を上流側の所定の保持位置L11にさせ、型40を所定の離間位置L13にさせ、差圧供給装置25から通気孔30bへの負圧(例えば真空圧)又は圧空の供給を解除している状態にしている。この状態で、まず、保持部材14aのシート保持をオンにしてシートSH2の両側縁部を保持搬送装置14にクランプさせる(タイミングt1)。次に、保持搬送装置14を保持位置L11から下流側の所定の解放位置L12まで移動させる(タイミングt2〜t3)。すると、成形シートSH2が所定量搬送方向D1へ搬送され、成形前のシートSH1も成形後のシートSH2に引っ張られて所定量搬送方向D1へ搬送されて成形位置L1に搬入される。さらに、保持部材14aのシート保持をオフにしてシートSH2の保持を解除させた状態にする(タイミングt4)。なお、タイミングt2に戻るまでに、所定のタイミングで保持搬送装置14を解放位置L12から保持位置L11まで戻すようにしている。
その後、差圧供給装置25から通気孔30bへ負圧を作用させ、成形位置L1のシートSH1を熱板30に密接させる(タイミングt5)。すると、成形位置のシートSH1は、熱板30にて加熱され、軟化する。次に、型用テーブル駆動機構50で上テーブル45を下降させ、図5に示すように、型40を所定の近接位置L14にさせる(タイミングt6〜t7)。そして、差圧供給装置25から通気孔30bへ圧空を供給して、型の通気孔41bからエアを排出させながら加熱軟化状態のシートSH1を型の成形面41aに密接させる(タイミングt8)。すると、熱板30の温度よりも低い温度の成形面41aに密接したシートが冷却され、固化する。
なお、型の通気孔41bに負圧を作用させると、シートに対して真空圧空成形を行うことができる。このとき、通気孔30bへ圧空を供給しないと、シートに対して真空成形を行うことができる。
タイミングt9で差圧供給装置25から通気孔30bへの圧空の供給を解除すると、型用テーブル駆動機構50で上テーブル45を上昇させ、型40を所定の離間位置L13にさせる(タイミングt10〜t11)。
以上で1サイクルが終了し、以下、タイミングt1〜t11を繰り返すことにより、シートから熱板を用いた差圧成形を連続して行うことができる。なお、成形シートSH2は、緩衝ゾーンZ5を経てトリミングゾーンZ6に搬入され、成形品PR1が分離される。分離後の成形品PR1は製品取出ゾーンZ8に取り出され、スクラップシートSH3はスクラップ回収ゾーンZ7で回収される。
シートガイドU3は、成形部U2に対して成形位置L1へシートSH1を供給する入り口側の位置(L3)に設けられている。保持搬送装置14を設ける必要のあるシート送出位置L4ではなく、シート供給位置L3にシートガイドU3があることにより、容易にシートガイドU3をシートSH1の案内位置L2から退避して型40を成形位置L1から案内位置L2の方へ引き出すことができる。
図2,3等に示すシートガイドU3は、71〜73の各部が金属を主体に形成され、成形部U2の上流側に隣接してシートSH1を搬送方向D1へ案内する。基部71は、後述する連結部81で成形部U2に連結され、床から離れて配置され、シート案内位置L2にあるときにシートSH1を載置する。ガイド板72,72は、基部71が案内位置L2にあるときにシートSH1の幅方向D2の両外側となる位置で基部71上に設けられる。幅調節機構73は、ハンドル(操作部)73aを操作することによりガイド板72,72の間隔、すなわち、幅方向D2の長さを調節可能である。これにより、シートSH1の幅に合わせてガイド板72,72の位置を調整することができる。
案内部退避機構U4は、シートガイドU3を成形部U2の上流位置から退避可能にさせる。図2,3等に示す案内部退避機構U4は、連結部81とロック機構83とが金属を主体として形成され、シートSH1の幅方向外側の一方D2aとなる回転軸AX1を中心としてシートガイドU3を回転動作可能にさせる。回転軸AX1の向きは鉛直方向とされているため、シートガイドU3は水平方向に移動する。案内部退避機構U4は、シートガイドU3をシート案内位置L2から退避可能にすればよいため、回転軸AX1の向きは、鉛直方向から15°以内でずれた方向、30°以内でずれた方向、45°以内でずれた方向、さらに、水平方向、水平方向から15°以内でずれた方向、30°以内でずれた方向、45°以内でずれた方向、等でもよい。回転軸AX1の位置も、シートSH1よりも上側となる位置等でもよい。
連結部81は、成形部U2に固定された成形部側連結部材81aと、シートガイドU3に固定されたシートガイド側連結部材81bとが回転軸AX1を中心として回転可能とされている。すなわち、連結部81は、幅方向D2の外側の一方D2aに設けられ、成形部U2に対してシートガイドU3を回転動作可能に連結している。これにより、作業者は、図2に示すような退避方向D5にシートガイドU3を回転操作することにより、容易に、シートガイドU3をシート案内位置L2から退避させ、図9に示すように成形部U2の上流側の開口部OP1を開放することができる。また、図9に示すような戻す方向D6にシートガイドU3を回転操作することにより、容易にシートガイドU3を退避位置L5からシート案内位置L2に戻し、開口部OP1を閉じることができる。従って、本熱成形装置1は、型40の交換を容易にさせる。
さらに、両連結部材81a,81bが幅方向D2の外側の一方D2aに設けられ、開口部OP1を開閉するように回転動作するシートガイドU3が水平方向へ移動する。従って、ある程度重量を必要とするシートガイドU3の回転操作が容易である。
ロック機構83は、成形部U2側の要素(83a〜83d)と、シートガイドU3側の要素(83e,83f)とを幅方向D2の外側の他方D2bに有し、シート案内位置L2にあるシートガイドU3の回転動作の許否を選択可能である。すなわち、ロック機構83は、連結部81とは反対側となる幅方向D2の外側の他方D2bに設けられ、シートガイドU3の回転動作を許可状態にしたりシート案内位置L2で禁止状態にしたりすることができる。
成形部側の要素は、成形部U2に固定された成形部側取付基部83a、この成形部側取付基部83aから幅方向外側の他方D2b側に突出した支軸部83b、この支軸部83bに対して回転動作可能に設けられた操作部83c、この操作部83cに対して回転動作可能に設けられたフック83d、を有する。シートガイド側の要素は、シートガイド基部71から幅方向外側の他方D2b側に突出したシートガイド側取付基部83eがシートガイド基部71に固定され、シートガイド側取付基部83eにおいて支軸部83bに対向する面に受け部83fが固定されている。図2には、シートガイド側の要素(83e,83f)の正面図も示している。作業者は、図2に示す移動禁止状態から操作部83cを幅方向D2の他方D2b側に引き(状態ST1)、受け部83fからフック83dを外すと(状態ST2)、容易にシートガイドU3を回転操作することができる。また、シートガイドU3をシート案内位置L2に配置し、フック83dを受け部83fに入れ(状態ST1)、操作部83cを幅方向D2の一方D2a側へ押すと、容易に案内位置L2のシートガイドU3を移動禁止状態で固定することができる。従って、本熱成形装置1は、型40の交換を容易にさせる。
図2,9等に示すように、シート繰り出し装置12(シート搬送手段U1)の動作を制御する信号を伝送するため成形部U2からシートガイドU3へ渡される信号ケーブル87は、連結部81側、すなわち、幅方向D2の外側の一方D2aに配置されている。信号ケーブル87の先端部にコネクター87aを取り付けておけば、このコネクター87aをシート繰り出し装置12に対して着脱することができる。例えば、シートガイドU3を案内位置L2から退避させるときにシート繰り出し装置12から信号ケーブル87を外せば、シートガイドU3の退避動作を円滑にすることができる。信号ケーブル87が幅方向D2の外側の一方D2a側、すなわち、回転軸AX1側に配置されていることにより、極力シートガイドU3の退避動作の邪魔とならないようにすることができる。従って、本熱成形装置1は、型40の交換を容易にさせる。
型引出機構U5は、ベアリング62を有する長尺な型引出レール部材61,61を備え、型40を成形位置L1から上流側のシート案内位置L2の方へ引き出し可能にさせる。図4,9等に示す型引出レール部材61は、長手方向をシート搬送方向D1に向け、上テーブル45における幅方向D2の縁部から型ベース部材42の下面42aに回り込んで接触する金属部材とされている。型引出レール部材61の回り込んだ部位には、複数のベアリング62が引出方向D3へ並べられている。ベアリング62は、ローラーベアリングが好ましいものの、ローラーベアリングに限定されない。型ベース部材42は、複数のベアリング62に載置されて引出側縁部42fの側から引出方向D3へ移動可能とされる。図2,9等に示す引出方向D3はシート搬送方向D1と平行にされているが、型の引出方向は、シート搬送方向から15°以内でずれた方向、シート搬送方向から30°以内でずれた方向、シート搬送方向から45°以内でずれた方向、等でもよい。ずれる向きは、鉛直方向と水平方向の両方が考えられる。
型40の交換には、例えば、図9,10に示すような型替え台車200を用いることができる。この型替え台車200は、ベアリング212を有する長尺な型引出レール部材211,211を備える。図9,10に示す型引出レール部材211,211は、長手方向を並行させ、型ベース部材42の下面42aに接触する金属部材とされている。型引出レール部材211には、複数のベアリング212が型引出レール部材211の長手方向へ並べられている。ベアリング212は、ローラーベアリングが好ましいものの、ローラーベアリングに限定されない。型ベース部材42は、複数のベアリング212に載置されて型引出レール部材211の長手方向へ移動可能とされる。
ロック検出センサーU6は、シートガイドU3がシート案内位置L2にあるか否かを判別するための検出部である。図2等に示すロック検出センサーU6は、成形部側取付基部83aに取り付けられている。むろん、ロック検出センサーは、成形部側取付基部83a以外の成形部U2に取り付けられてもよいし、シートガイドU3に取り付けられてもよいし、床など成形部U2及びシートガイドU3以外の場所に取り付けられてもよい。ロック検出センサーには、リミットスイッチといった接触式の位置検出センサー、赤外線センサーを含む光センサーや磁気センサーといった非接触式の位置検出センサー、等を用いることができる。ロック検出センサーは、シートガイドがシート案内位置にあるときに所定電圧の検出信号を出力したり導通状態や遮断状態といった所定の状態になったりするセンサーでもよいし、シートガイドがシート案内位置にないときに所定電圧の検出信号を出力したり導通状態や遮断状態といった所定の状態になったりするセンサーでもよい。
制御盤100は、シートガイドU3がシート案内位置L2にないと判別される場合にシート搬送手段U1と成形部U2の少なくとも一方の動作を停止させる。図11は、制御盤100で行われる制御処理をフローチャートにより示している。ステップS104,S108の処理を行う制御盤100は、動作停止手段U7を構成する。
制御盤100の電源をオンにする等して制御処理を開始させると、制御盤100は、ロック検出センサーU6の検出状態を読み込む(ステップS102)。
ステップS104では、前記検出状態に基づいて、シートガイドU3が案内位置L2にあるか否かを判断する。
ロック検出センサーU6からシートガイドU3が案内位置L2にあることを表す検出信号を入力する等してシートガイドU3が案内位置L2にあると判断した場合、制御盤100は、シート搬送手段U1及び成形部U2を動作させてシートSH1の熱成形を実行し(ステップS106)、処理をステップS110に進める。ロック検出センサーU6からシートガイドU3が案内位置L2にないことを表す検出信号を入力する等してシートガイドU3が案内位置L2にないと判断した場合、制御盤100は、シート搬送手段U1と成形部U2の少なくとも一方の動作を停止させ(ステップS108)、処理をステップS110に進める。動作停止は、シート搬送手段U1と成形部U2の両方が好ましいものの、シート搬送手段U1のみ停止して成形部U2の動作を継続させてもよいし、成形部U2のみ停止してシート搬送手段U1の動作を継続させてもよい。
ステップS110では、シートSH1の熱成形を終了するか否かを判断する。例えば、成形動作を所定ショット数行ったか否かを判断する。成形動作を所定ショット数行ったと判断するなど熱成形を終了すると判断した場合、制御盤100は、制御処理を終了させる。成形動作を所定ショット数行っていないと判断するなど熱成形を終了しないと判断した場合、制御盤は、ステップS102〜S110の処理を繰り返す。
以上の制御処理により、シートガイドU3がシート案内位置L2にない場合に熱成形処理が停止する。従って、本熱成形装置1は、シートガイドU3が退避して型40の交換を容易にさせる好適な装置である。
(4)型交換方法、並びに、熱成形装置の作用及び効果:
次に、成形部U2の型の交換方法を説明する。
ある型を使用した熱成形を終了したとき、図2に示すように、シートガイドU3は移動禁止状態にある。成形部U2の型を交換する場合、作業者は、まず、操作部83cを幅方向D2の他方D2b側に引き(状態ST1)、受け部83fからフック83dを外す(状態ST2)ことになる。これにより、ロック機構83が解除され、シートガイドU3が移動可能状態となる。作業者は、図2に示す退避方向D5にシートガイドU3を開くように回転操作すると、シートガイドU3がシート案内位置L2から退避し、図9に示すように成形部U2の上流側の開口部OP1が開放される。開口部OP1に型替え台車200を配置するためには、シートガイドU3を90°以上(180°以内、より好ましくは135°以内)回転操作することが好ましい。
次いで、作業者は、型を載置していない型替え台車200をシート案内位置L2に配置し、型ベース部材クランプ機構47による型ベース部材42のクランプを解除し、図12に示すように、交換前の型40を成形位置L1から案内位置L2の方へ引き出す。図12に示す型の引出方向D3は、シート搬送方向D1とは逆の方向である。型替え台車200に交換前の型40を完全に載せると、作業者は、型替え台車200を案内位置L2から例えば所定の型保管場所に移動させて交換前の型40を型替え台車200から降ろす。
次いで、作業者は、例えば所定の型保管場所から新たな型40を型替え台車200に載せ、図13に示すように、型替え台車200をシート案内位置L2に配置し、新たな型40Bをシート案内位置L2から成形位置L1の方へ押し込む。図13に示す型40Bの収容方向D4は、シート搬送方向D1に一致する。成形位置L1に新たな型40Bを収容すると、作業者は、型ベース部材クランプ機構47により型ベース部材42をクランプし、型替え台車200をシート案内位置L2から退避させる。
次いで、作業者は、図9,13に示す戻す方向D6にシートガイドU3を閉じるように回転操作して、シートガイドU3をシート案内位置L2に配置する。この状態でフック83dを受け部83fに入れ(図2の状態ST1)、操作部83cを幅方向D2の一方D2a側へ押すことになる。これにより、ロック機構83が働き、案内位置L2のシートガイドU3が移動禁止状態で固定される。
以上説明したように、本熱成形装置は、案内部退避機構U4と型引出機構U5があるので、シートガイドU3を退避させた状態で型を成形位置L1からシート案内位置L2の方へ引き出して交換することができる。これにより、重量の大きい型の交換作業にクレーン等を用いる必要が無くなる。従って、成形位置L1からシート搬送方向D1と直交した幅方向D2へ型を引き出すことができなくても型の交換が容易であり、型交換の作業効率が向上する。
(5)変形例:
本技術は、種々の変形例が考えられる。
例えば、型の交換のためには、成形部から分離される型替え台車以外にも、成形部に対して分離不能に設けられた型交換用レール部材等を用いてもよい。
型を自動的に成形位置から引き出したり成形位置に収容したりする自動型送り手段を熱成形装置に設けてもよい。
熱板を成形位置から引き出すための熱板引出機構を熱成形装置に設けてもよい。
熱板と型の位置は、熱板がシートの上面側、型がシートの下面側とされてもよい。シートを鉛直方向に搬送する場合には、熱板と型とを同じ高さに配置してもよい。
熱板は、シートの一面に接触しても、接触せずシートの一面に対面配置されてもよい。シートを加熱する際には、接触加熱以外にも、輻射加熱、接触加熱と輻射加熱の併用、等によりシートを加熱してもよい。型は、シートの他面に接触しても、接触せずシートの他面に対面配置されてもよい。
熱板と型とを近接及び離間させる際には、熱板と型の両方を移動させてもよいし、熱板のみ移動させてもよいし、シートを型又は熱板の方へ移動させてもよい。
シート案内位置L2から退避可能なシートガイドU3は、図14に示すように、成形部U2に対して成形位置L1からシートSH1が送り出される位置(シート送出位置L4)にも設けられてもよい。この場合、シートの入り口側と出口側の両方で型を出し入れすることができるので、型交換時の利便性が向上する。むろん、シート送出位置L4のシートガイドU3に保持搬送装置14を設けてもよい。
また、図15に示すように、シート案内位置L2から退避可能なシートガイドU3をシート送出位置L4のみに設けてもよい。
なお、熱成形装置の基本部分U1〜U5のみでも、型の交換を容易にさせる効果が得られる。
むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、型の交換を容易にさせることが可能な技術等を提供することができる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…熱成形装置、
12…シート繰り出し装置、14…保持搬送装置、14a…保持部材、
25…差圧供給装置、25a…通気経路、
30…熱板、31…台座、35…下テーブル(熱板用テーブル)、
40,40B…型、41…交換用型、41a…成形面、42…型ベース部材、
45…上テーブル(型用テーブル)、47…型ベース部材クランプ機構、
50…型用テーブル駆動機構、55…支柱、
61…型引出レール部材、62…ベアリング、
71…基部、72…ガイド板、73…幅調節機構、73a…ハンドル(操作部)、
81…連結部、81a…成形部側連結部材、81b…シートガイド側連結部材、
83…ロック機構、
83a…成形部側取付基部、83b…支軸部、83c…操作部、83d…フック、
83e…シートガイド側取付基部、83f…受け部、
87…信号ケーブル、87a…コネクター、
100…制御盤、
200…型替え台車、211…型引出レール部材、212…ベアリング、
AX1…回転軸、
D1…搬送方向、
D2…幅方向、D2a…幅方向外側の一方、D2b…幅方向外側の他方、
D3…引出方向、D4…収容方向、D5…退避方向、D6…戻す方向、
L1…成形位置、L2…案内位置、L3…シート供給位置、L4…シート送出位置、
L5…退避位置、
L11…保持位置、L12…解放位置、L13…離間位置、L14…近接位置、
OP1…開口部、
PR1…成形品、SH0…ロール、SH1…シート、SH2…成形シート、
SY1…成形品製造システム、
U1…シート搬送手段、U2…成形部、U3…シートガイド(シート案内部)、
U4…案内部退避機構、U5…型引出機構、
U6…ロック検出センサー(検出部)、U7…動作停止手段。
また、本発明の熱成形装置の型交換方法は、前記シート案内部を前記シートの案内位置から退避させ、前記型を前記成形位置から前記案内位置の方へ引き出して交換する、態様を有する。
すなわち、シート案内部をシートの案内位置から退避させて型を成形位置から案内位置の方へ引き出して交換するので、型の交換作業を容易に行うことができる。従って、成形位置からシート搬送方向と直交した方向へ型を引き出すことができなくても熱板を用いる成形用の型の交換が容易になり、型交換の作業効率が向上する。むろん、請求項2に記載された構成を型交換方法に対応させることも可能である。
請求項1に係る発明によれば、熱板でシートを加熱して型により成形する熱成形装置において、成形位置からシート搬送方向と直交した方向へ型を引き出すことができなくても型の交換を容易にさせることが可能になる。
請求項2に係る発明では、型の交換を容易にさせる好適な熱成形装置を提供することができる。
請求項3に係る発明では、熱板でシートを加熱して型により成形する熱成形装置において、成形位置からシート搬送方向と直交した方向へ型を引き出すことができなくても型の交換を容易にさせることが可能な型交換方法を提供することができる。

Claims (6)

  1. 成形位置を通る所定の搬送方向へシートを搬送するシート搬送手段と、
    前記シートを挟んで相対する熱板及び型を前記成形位置に有し、該成形位置に搬送されたシートを前記熱板で加熱して前記型により成形する成形部と、
    該成形部に隣接して前記シートを前記搬送方向へ案内するためのシート案内部と、
    該シート案内部を前記シートの案内位置から退避可能にさせる案内部退避機構と、
    前記型を前記成形位置から前記案内位置の方へ引き出すための型引出機構と、を備えた熱成形装置。
  2. 前記案内部退避機構は、前記成形部に対して前記シート案内部を回転動作可能に連結する連結部と、前記案内位置にあるシート案内部の回転動作の許否を選択可能なロック機構とを有する、請求項1に記載の熱成形装置。
  3. 前記シートの幅方向外側の一方に前記連結部が設けられ、
    前記シートの幅方向外側の他方に前記ロック機構が設けられ、
    前記シート搬送手段の動作を制御する信号を伝送するため前記成形部から前記シート案内部へ渡されるケーブルが前記シートの幅方向外側の一方に配置された、請求項2に記載の熱成形装置。
  4. 前記シート案内部が前記案内位置にあるか否かを判別するための検出部と、
    前記シート案内部が前記案内位置にないと判別される場合に前記シート搬送手段と前記成形部の少なくとも一方の動作を停止させる動作停止手段とを備えた、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の熱成形装置。
  5. 前記シート案内部が前記成形部に対して前記成形位置へ前記シートを供給する位置に設けられた、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の熱成形装置。
  6. 成形位置を通る所定の搬送方向へシートを搬送するシート搬送手段と、前記シートを挟んで相対する熱板及び型を前記成形位置に有し、該成形位置に搬送されたシートを前記熱板で加熱して前記型により成形する成形部と、該成形部に隣接して前記シートを前記搬送方向へ案内するためのシート案内部と、を備えた熱成形装置の型交換方法であって、
    前記シート案内部を前記シートの案内位置から退避可能にさせ、前記型を前記成形位置から前記案内位置の方へ引き出して交換する、熱成形装置の型交換方法。
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