JP2014094433A - 遠心回転機のインペラの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電加工により流路を形成した後、その放電加工面に生じた変質層を、腐食を懸念することなく、除去できるインペラの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】遠心回転機のインペラ10の製造方法は、気体の入口141から出口142までの流路14を放電加工により形成する流路形成工程と、流路14を区画する内壁に粒子状の研磨材を吹き付ける研磨工程と、を備えている。研磨工程では、研磨材を流路14の内壁へ向けて噴出させる噴出孔が複数形成されたノズルを流路内に挿入し、かつ、このノズルを流路14内で往復移動させながら、内壁に研磨材を吹き付けることで流路14の内壁を平滑化することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、遠心圧縮機などの遠心回転機に使用されるインペラの製造方法に関する。
遠心圧縮機のインペラとして、回転軸に設けられるディスクと、ディスクに対向するカバーと、これらディスクとカバーとの間の空間を仕切る複数のブレードとを備えたものが知られている。
このインペラでは、ディスクおよびカバーの互いの対向面と、隣り合うブレードとで囲まれた部分が、気体を圧縮するための流路となっている。この流路は、インペラの内周側で軸方向に開口した入口から、外周側へと次第に湾曲し、外周端で出口が径方向に開口した複雑な形状を呈している。これまで、このような流路を有するインペラは、通常、ディスク、カバー、およびブレードを二体または三体の部材に分け、これらの部材を溶接することによって製造されている。ところが、溶接を健全に行うためには、技術的困難が伴う。
そこで、一体の素材からインペラを製造することがしばしば行なわれており、この場合に、流路の形成方法として放電加工が採用されている(例えば、特許文献1)。放電加工を行うと、被加工物が溶解、凝固を繰り返すため、非常に硬く、かつ多数の割れを伴った変質層が形成される。そこで、特許文献1では、この変質層を酸洗により除去している(化学研磨)。また、特許文献2では、電解研磨を適用し変質層を除去している。
特開2010−89190号公報 特開平8−300228号公報
しかし、化学研磨、電解研磨では、インペラを構成する素材に対して腐食性を有する研磨液を用いるため、インペラ自体の腐食が懸念される。
本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、放電加工により流路を形成した後、その放電加工面に生じた変質層を、腐食を懸念することなく、除去できるインペラの製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明の遠心回転機のインペラ製造方法は、インペラに導入される気体の入口から出口までの流路を放電加工により形成する流路形成工程と、流路を区画する内壁に粒子状の研磨材を吹き付ける研磨工程と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、変質層の除去に腐食性の研磨液を用いることなく、放電加工により形成された変質層を除去することができる。また、粒子状の研磨材が吹き付けられるので、当該内壁の疲労強度を向上させることができる。
本発明における研磨工程において、研磨材を流路の内壁へ向けて噴出させる噴出孔が複数形成されたノズルを流路内に挿入し、かつ、このノズルを流路内で往復移動させながら、内壁に研磨材を吹き付けることが好ましい。
複数の噴出孔を介して流路の内壁にむらなく研磨材が吹き付けられるので、流路内壁を迅速に平滑化することができる。
本発明におけるノズルは、研磨材が導入される基端側より、前記基端側から遠ざかる先端側の方が、前記噴出孔の開口密度を大きくすることができる。
そうすることで、基端側の噴出孔と先端側の噴出孔から噴出される研磨材の噴出圧力を均等にすることができる。
本発明では、ノズル内部に、複数の噴出孔を選択的に開・閉するシャッタを配置することができる。
こうすることにより、流路内壁面を部分的に研磨することができ、精度よく平滑化するのに寄与する。
本発明のノズル表面に、測距センサを設けることができる。
この測距センサを利用することによって、研磨材により研磨された層の厚さを知見することができ、変質層が除去されたか否かを高い精度で推測できる。
本発明の遠心回転機のインペラの製造方法によれば、変質層の除去に腐食性の研磨液を用いることなく、放電加工により形成された変質層を除去することができる。また、粒子状の研磨材が吹き付けられるので、当該内壁の疲労強度を向上させることができる。
第1実施形態に係る遠心回転機のインペラの平面図である。 インペラの流路に沿った断面図(図1のII−II線矢視図)である。 流路内壁のサンドブラスト研磨に用いられる装置の概略構成を示し、(a)は第1ノズルを使用する場合の装置構成図、(b)第2ノズルを使用する場合の装置構成図である。 サンドブラスト研磨に用いられる第1ノズルおよび第2ノズルをインペラの流路と共に示す平面図である。 第2ノズルを示す斜視図である。 第1実施形態の変形例におけるノズルの平面図である。 第1実施形態の別の変形例におけるノズルの平面図である。 第2実施形態における第2ノズルの断面図である。 第3実施形態におけるノズルの平面図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1および図2に示すインペラ10は、遠心回転機の回転軸に組み付けられる回転体として、遠心圧縮機などの遠心回転機に搭載されるものである。インペラ10は、遠心回転機の回転軸に同軸に設けられる略円盤状のディスク11と、ディスク11に間隔をおいて対向するカバー12と、ディスク11とカバー12との間を仕切り、気体の流路14を形成する複数の羽根形状のブレード13とを主たる構成要素として備えている。これらディスク11、カバー12およびブレード13を備えたインペラ10は、ステンレス鋼などの高強度合金からなる一体の素材から放電加工により形成されている。
なお、回転軸に沿った回転軸線Cに近い側がインペラ10における内周側であり、遠い側が外周側である。また、以下では、インペラ10を示す図2における上・下に基づいて上・下が定義されるものとする。さらに、図1および図2において、気体は流路14内を矢印Fの向きに流れる。
ディスク11は、回転軸を嵌挿させる軸孔110を有している。ディスク11の表面11aは、外周側から内周側に向かうにつれて次第に上向きに突出するように湾曲している。
ディスク11と同心の円環状とされるカバー12もまた、ディスク11の表面11aの形状に倣って、外周側から内周側に向かうにつれて次第に上向きに突出するように湾曲している。
ブレード13は、互いに対向するディスク11の表面11aとカバー12の裏面12aとの間に、回転軸線Cを中心に放射状に設けられている。このブレード13は、ディスク11の表面11aの形状に倣って湾曲するとともにディスク11の周方向に向けても湾曲している。
隣り合うブレード13の対向する側面13aおよび側面13b、ディスク11の表面11a、およびカバー12の裏面12aによって区画された空間がそれぞれ、遠心回転機に導入される気体の流路14とされている。
この流路14は、径方向および回転軸方向のいずれに対しても湾曲した形状となっており、放電加工(形彫り放電加工)により形成されている。
以上のように構成される回転圧縮機のインペラ10が、図示しない駆動部により回転軸線C周りに回転駆動されると、流路14内に径方向の内周側から外周側へ向かう矢印Fで示される気体の流れが発生するとともに、その気体が回転で生じる遠心力により加速される。これによって、流路14の入口141から吸い込まれた空気が、流路14内で圧縮されて出口142から排出され、図示しない外部機器へと送られる。
上記インペラ10を製造する際には、形彫り放電加工により流路14が形成された後、放電加工されることで流路14の内壁(表面11a、裏面12a、側面13a、側面13b)に生じた変質層を除去するブラスト研磨が行われる。
ブラスト研磨は、図3および図4に示すように、インペラ10を入口141が鉛直方向の上向きとなるように設置した状態で行われる。
本実施形態は、流路14の内壁をブラスト研磨するにあたり、流路14内に第1ノズル20(図3(a))または第2ノズル30(図3(b))を挿入するとともに、これらの第1ノズル20または第2ノズル30から流路14に研磨材を噴出することを最も大きな特徴としている。
なお、第1ノズル20および第2ノズル30を構成する素材は任意であるが、内部に研磨材が衝突することから、耐摩耗性の高い工具鋼を用いるのがよい。
第1ノズル20は、流路14の入口141側の形状に倣って湾曲した形状とされている。この第1ノズル20は、サンドブラスト装置18が接続され、研磨材が導入される基端21と、流路14の奥側に挿入される閉塞された先端22と、サンドブラスト装置18から供給される研磨材が通過する内部空間23と、流路14を区画する内壁へ研磨材を噴出するための複数の噴出孔25とを有している。
一方、第2ノズル30は、流路14の出口142側の形状に倣って湾曲した形状とされている。この第2ノズル30は、サンドブラスト装置18が接続される基端31と、流路14の奥側に挿入される先端32と、サンドブラスト装置18から噴射される研磨材が通過する内部空間33と、流路14を区画する内壁へ研磨材を噴出するための複数の噴出孔35と、を有している。
図5に示す第2ノズル30を例にとり、噴出孔35の配置について説明する。第2ノズル30においてカバー12に対向する上面30aには、複数の噴出孔35が流路14に沿って並んでいる。噴出孔35は、本実施形態では第2ノズル30の幅方向の一端側と他端側とに一列ずつ、合計二列で並んでいるが、列数等、具体的な配列形態は任意である。また、噴出孔35は、上面30aにおいて幅方向および長手方向のいずれにもほぼ等間隔で配置されているが、必ずしも等間隔で配置されていなくてもよい。
ディスク11に対向する下面30bにも、上面30aと同様に噴出孔35が配置されている。また、隣り合うブレード13にそれぞれ対向する側面30cおよび側面30dにも、流路14に沿って複数の噴出孔35が配置されている。
第2ノズル30の上面30a、下面30b、側面30c、および側面30dと、流路14の内壁との間には、第2ノズル30を流路14の長手方向および幅方向(インペラ10の周方向)に移動させることができる程度のクリアランス(例えば、約5mm)が存在する。そうすることで、第2ノズル30を無理なく移動させながらブラスト処理を行うことができる。なお、噴出孔35は各面に対して垂直に設けても、傾斜をつけて設けてもよい。
第1ノズル20の噴出孔25も、第2ノズル30の上面30a、下面30b、側面30c、および側面30dに相当する各面に、噴出孔35と同様に配置されている。流路14内壁とのクリアランスおよび孔径についても噴出孔35と同様に決められている。噴出孔25および噴出孔35は、互いに等しい孔径とされているが、これらは相違していてもよい。
また、第1ノズル20および第2ノズル30にはそれぞれ、図示しない駆動手段が接続されている。これらの駆動手段により、第1ノズル20および第2ノズル30が流路14内に挿入されるとともに、流路14内で流れの前後方向に繰り返し移動される。また、第1ノズル20および第2ノズル30は、必要に応じて流路14の幅方向にも繰り返し移動される。本実施形態では、前後方向、幅方向のいずれにも移動させている。
なお、第1ノズル20および第2ノズル30を、手動で移動させてもよい。
本実施形態で使用される研磨材としては、例えば、炭化珪素(SiC)粒子または酸化アルミニウム(Al)粒子を使用することができる。使用する研磨材の粒径は、50〜100μmの範囲で選択することができる。粒径の大きい研磨材を使用すると、研磨を短時間で行うことができるが、研磨した面の粗さが大きくなる傾向がある。逆に、粒径の小さい研磨材を使用すると、研磨時間が長く係るが、研磨した面の粗さが小さくなる傾向にある。この傾向を念頭において、適切な粒径の研磨材を選択すればよい。なお、流路14の内壁の粗さが大きくなると、流路14内を流れる気体の圧力損失の原因となるので、この点を考慮することも必要である。
研磨材はサンドブラスト装置18に蓄えられており、研磨工程時にサンドブラスト装置18から第1ノズル20または第2ノズル30に向けて供給される。
次に、インペラ10の製造方法を説明する。
なお、遠心回転機に組み付けられたインペラ10は任意の姿勢に設置されるが、以下に示す流路形成工程およびブラスト研磨工程では、インペラ10の回転軸線Cが鉛直方向に沿い、入口141が鉛直方向の上向きとなるようにインペラ10が設置される。
先ず、別途外形が形成された一体の素材を第1ノズル20および第2ノズル30を用いて形彫り放電加工することにより、各流路14を形成する流路形成工程を行う。これにより、ディスク11、カバー12、ブレード13、および流路14を備えたインペラ10が成形される。
本実施形態では、まず入口141から、形成される流路14の奥へと第1ノズル20を送りながら、流路14の入口141側を彫り進め、次いで出口142から、形成される流路14の奥へと第2ノズル30を送りながら、流路14の出口142側を彫り進める。第1ノズル20および第2ノズル30と被加工物の間に電圧を印加して放電させ、放電時の熱で被加工物を溶解させながら電極形状を被加工物に転写すると、入口141から出口142まで連通した流路14が形成される。
なお、第1ノズル20および第2ノズル30は、放電加工用の溶液を加工対象部位に供給するのに用いることもできる。
放電加工面には、前述したように、変質層が形成される。この変質層は、カーボン含有割合が高く、母材よりも硬いために割れ易いので、多くの微小な割れを含む。このような割れが、金属疲労特性を低下させたり、流路14を流れる気体の抵抗となって圧力損失を増大させるおそれがある。
このため、インペラ10の内壁に研磨材を吹き付けることで、放電加工による変質層を除去する研磨工程を実施する。
本実施形態では、変質層を除去する研磨工程に、ブラスト研磨の一種であるサンドブラスト研磨を適用する。サンドブラストとは、よく知られているように、圧縮空気をキャリアとして、加工表面に研磨材(粒子)を吹き付けることによって、表面を研磨する方法である。
ブラスト研磨工程において、研磨材を流路14の内壁に吹き付けることにより、流路14内壁が研磨材により削られる。そうすると、流路14の内壁(放電加工面)の表層から、変質層を含む所定の深さまで研磨して除去される。
研磨工程は、以下のようにして行う。
初めに図3(a)を参照して、第1ノズル20を使用した研磨工程を説明する。
まず、サンドブラスト装置18が接続された第1ノズル20を入口141から流路14内に挿入する。次いで、サンドブラスト装置18を作動させることにより、研磨材を第1ノズル20にキャリアとともに供給し、噴出孔25から流路14の内壁に向けて研磨材を噴出させて変質層を除去する。このとき、第1ノズル20を流路14内で繰り返し前後方向および幅方向に移動させる。そうすることで、流路14内壁の位置によらず、研磨量を均一にできる。なお、第1ノズル20の移動距離(ストローク)は任意である。
ここで、第1ノズル20から噴出された研磨材、および、変質層を含め研磨された削りくずは、流路14内部に蓄積し、第1ノズル20に詰まりを生じさせるおそれがある。そこで、吸引装置V1を用いて出口142から蓄積された研磨材および削りくずを吸引、除去することが好ましい。なお、吸引装置V1による吸引は、研磨を行ないながら行なってもよいが、サンドブラスト装置18を停止させた状態で行うことが好ましい。吸引装置V1の吸引作用により噴出孔25からの噴出される研磨材の噴出方向に影響を与えないためである。
次に、図3(b)を参照して、第2ノズル30を使用した研磨工程を説明する。
まず、サンドブラスト装置18が接続された第2ノズル30を出口142から流路14内に挿入する。
次いで、サンドブラスト装置18を作動させ、流路14内壁を研磨する。第2ノズル30を流路14内で繰り返し前後方向および幅方向に移動させることは、第1ノズル20の場合と同様である。また、吸引装置V2による吸引は、第1ノズル20の場合と同様である。この際、第2ノズル30を流路14から取り除いてもよい。
なお、ここでは第1ノズル20および第2ノズル30を別々に流路14に挿入する例を示したが、第1ノズル20および第2ノズル30を同時に流路14に挿入して、研磨することを本発明は許容する。
本実施形態では、第1ノズル20および第2ノズル30が複数の噴出孔25を備えているとともに、流路14内で第1ノズル20および第2ノズル30を繰り返し移動させる。したがって、流路14の内壁にむらなく研磨材を吹き付けることができるので、内壁を平滑に研磨することができる。これにより、インペラ10を用いた遠心回転機は、流路14を流れる気体に対する内壁の抵抗が小さくなるので、圧力損失を低減できる。
また、研磨材が吹き付けられるので、当該内壁にはピーニング効果が生じ、インペラ10として使用される際の疲労強度を向上させる。
なお、上記の研磨工程の後、必要に応じて、例えば機械加工によって外形の仕上げを行う。以上により、インペラ10が完成する。
なお、上述の第1ノズル20および第2ノズル30に形成される噴出孔は、次に示すように、ノズルの各部における噴出圧力を考慮の上、その孔径や、単位面積当たりの個数(孔密度)が決められることが好ましい。
ノズルに複数の噴出孔を設けた場合、サンドブラスト装置18が接続された基端21,31に近い側の噴出孔25から噴出される研磨材の噴出圧力が、先端22,32に近い側の噴出孔25から噴出される研磨材の噴出圧力より大きくなる。
そこで、この噴出圧力のばらつきを解消するために、図6に示すように先端22,32に近い側に位置する噴出孔25,噴出孔35の孔径(直径)を大きく設定することができる。そうすることで、基端21,31に近い側と先端22,32に近い側の研磨量を均等にすることができる。なお、孔径を大きくする代わりに、図7に示すように、先端22,32に近い側に設ける噴出孔25の単位面積当たりの数(孔密度)を大きくすることもできる。このように、孔径や孔密度を変動させることによって、先端22,32に近い側の開口密度を大きくすることが有効である。
〔第2実施形態〕
第1の実施形態では、ノズルを用いて流路14の面全体の変質層を除去する方法を述べた。流路14面全体を研磨した後、部分的に研磨し、微調整を行いたい場合が生じる。このような場合に対応するのが、第2実施形態である。その一例を図8に基づいて説明する。
本実施形態における第2ノズル30は、第2ノズル30の内部空間33に隙間なくシャッタ37を設ける。このシャッタ37は、内部空間33を、前後方向に進退可能とされる。
シャッタ37は、内部空間33と噴出孔35aとを連通するための連通孔38が、所定位置に形成されている。この連通孔38は噴出孔35と同じ孔径を有している。
連通孔38と噴出孔35aとの位置が一致するようにシャッタ37を移動させると、内部空間33と流路14内部とが連通される。そうすると、連通孔38と噴出孔35aを介して、内部空間33から流路14内壁に研磨材を噴出させることができる。
また、シャッタ37を後方に移動させ、連通孔38と噴出孔35bとの位置を一致させると、噴出孔35aに加え、連通孔38と噴出孔35bとを介して内部空間33と流路14内部とが連通される。そうすると、2つの孔から研磨材が噴出し、噴出孔35aのみから噴出させたときよりも、広い範囲でブラスト研磨をすることができる。
したがって、本実施形態では、ノズル内部に設けたシャッタ37を進退させることにより、選択的に研磨材を噴出させる位置を変更することができるため、部分的な研磨を行うことができるようになる。これにより、研磨面をより精度よく平滑化できる。
なお、連通孔38の孔径は、噴出孔35と相違してもよく、また、連通孔38の数は任意に決定することができる。
〔第3実施形態〕
次に示す第3実施形態では、ノズル表面に測距センサを設け、研磨された層の厚さを検知する。
本実施形態では、図9に示すように、第2ノズル30の上面30aおよび下面30bに測距センサ34を等間隔に設ける。第1ノズル20についても同様に測距センサ24を設ける。
ノズルを流路14内に挿入した際、測距センサ34により流路14内壁面と、測距センサ34が設置されている上面30aと、の距離L1を測定する。次いで、研磨を実施しながら、あるいは、断続的に流路14内壁面と上面30aとの距離L2を継続的に測定する。放電加工によって生成する変質層の厚みは放電加工した材質によって知見できることができるため、距離L2から距離L1を引いた値(ΔL)が変質層の厚みTを越えていれば、変質層が除去されているものと推定できる。したがって、例えば、測距センサ34による測定結果(ΔL)と変質層の厚みTをモニタに表示させれば、研磨工程を行なう作業者が研磨を終了してもよいことを認識できる。
測距センサ34としては、非接触式の過電流式、超音波式、レーザー式、光学式のもの、および接触式のデジタルダイヤルゲージを使用することができる。また、測距センサ34に代えて小型カメラを設けることもできる。この場合、流路14内壁に形成された変質層が除去されているか否かをモニタで直接観察することができるので、小型カメラも測距センサ34の一種と捕らえることができる。
なお、測距センサ34は、本実施形態ではノズル上面の長手方向に等間隔に設けているが、列数等、具体的な配列形態は任意である。
したがって、本実施形態では、ノズル表面に測距センサを設けることにより、削り残しがないかを逐次確認でき、研磨面をより精度よく平滑化できる。
上記各実施形態では、流路14の入口141が鉛直方向の上向きとなるようにインペラ10を設置した状態で、流路形成工程および研磨工程を実施したが、それらの工程におけるインペラ10の姿勢は任意である。例えば、各実施形態とは逆に、入口141側が鉛直方向の下向きとなるようにインペラ10を設置してもよい。
上記で述べた以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10 インペラ
11 ディスク
12 カバー
13 ブレード
13a,13b 側面
14 流路
18 サンドブラスト装置
20 第1ノズル
20a 上面
21 基端
22 先端
24 測距センサ
25 噴出孔
30 第2ノズル
30a 上面
30b 下面
30c,30d 側面
31 基端
32 先端
33 内部空間
34 測距センサ
35,35a,35b 噴出孔
37 シャッタ
38 連通孔
110 軸孔
141 入口
142 出口
V1,V2 吸引装置

Claims (5)

  1. 入口から出口までの流路が形成された遠心回転機のインペラの製造方法であって、
    前記流路を放電加工により形成する流路形成工程と、
    前記流路を区画する内壁に粒子状の研磨材を吹き付ける研磨工程と、
    を備えることを特徴とする遠心回転機のインペラの製造方法。
  2. 前記研磨工程において、
    前記研磨材を前記内壁へ向けて噴出させる複数の噴出孔が形成されたノズルを、前記流路内に挿入するとともに、前記ノズルを前記流路内で往復移動させる、
    請求項1に記載の遠心回転機のインペラの製造方法。
  3. 前記ノズルは、前記研磨材が導入される基端側より、前記端端側から遠ざかる先端側の方が、前記噴出孔の開口密度が大きい、
    請求項1または2に記載の遠心回転機のインペラの製造方法。
  4. 前記ノズル内部に、複数の前記噴出孔を選択的に開・閉するシャッタを配置する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の遠心回転機のインペラの製造方法。
  5. 前記ノズルの表面に、測距センサを設ける、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の遠心回転機のインペラの製造方法。
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