JP2014093790A - 駆動装置及びロボット装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】共振を発生させること無く回転駆動力を得ることが可能な駆動装置及びロボット装置を提供する。
【解決手段】回転子10と、当該回転子10に対して回転力を作用させる作用部と、回転子10と作用部との間を回転力伝達状態とする第一駆動部21と、回転力伝達状態において回転子10が回転する方向に作用部を移動させる第二駆動部22とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】回転子10と、当該回転子10に対して回転力を作用させる作用部と、回転子10と作用部との間を回転力伝達状態とする第一駆動部21と、回転力伝達状態において回転子10が回転する方向に作用部を移動させる第二駆動部22とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、駆動装置及びロボット装置に関する。
例えば旋回系機械を駆動させる駆動装置として、超音波モータが知られている。超音波モータは、圧電素子を超音波駆動し、これによって生じる圧電素子の振動を用いて機械系を共振させ、共振により増幅したストロークによって回転駆動力を得る構成となっている。
しかしながら、機械系の共振状態を発生させるためには、振動部分やその直近部分の寸法、弾性係数、密度などの条件を最適化させる必要がある。また、機械系を実際に振動させる場合においては共振周波数が極めて狭い範囲に限定されるため、機械系の寸法に誤差が含まれる場合には個別の調整が必要になる。このように、機械系を共振させるには現実的には容易ではない。このため、共振を発生させること無く回転駆動力が得られる駆動装置が求められている。
以上のような事情に鑑み、本発明によれば、共振を発生させること無く回転駆動力を得ることが可能な駆動装置及びロボット装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に従えば、回転子と、当該回転子に対して回転力を作用させる作用部と、回転子と作用部との間を回転力伝達状態とする第一駆動部と、回転力伝達状態において回転子が回転する方向に作用部を移動させる第二駆動部とを備える駆動装置が提供される。
本発明の第二の態様に従えば、可動体と、当該可動体を駆動する駆動装置とを備え、駆動装置として、本発明の第一の態様に従う駆動装置が用いられているロボット装置が提供される。
本発明の態様によれば、共振を発生させること無く回転駆動力を得ることが可能となる。
[第一実施形態]
以下、図面に基づき、本発明の第一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る駆動装置100の一例を示す平面図である。図2は、駆動装置100の側断面図である。
図1及び図2に示すように、駆動装置100は、回転子10と、当該回転子10を回転させる駆動ユニット20と、当該駆動ユニット20を収容する筐体30と、駆動ユニット20を制御する制御部CONTと、を備えている。
以下、図面に基づき、本発明の第一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る駆動装置100の一例を示す平面図である。図2は、駆動装置100の側断面図である。
図1及び図2に示すように、駆動装置100は、回転子10と、当該回転子10を回転させる駆動ユニット20と、当該駆動ユニット20を収容する筐体30と、駆動ユニット20を制御する制御部CONTと、を備えている。
以下、各図の説明においてはXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。回転子10の回転軸の軸線方向をZ軸方向とし、当該Z軸方向に垂直な平面上の直交方向をそれぞれX軸方向及びY軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転(傾斜)方向(周方向)をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
回転子10は、例えばステンレスなどの金属材料を用いて形成されている。回転子10は、円筒状に形成されており、中心軸AXの軸線方向がZ方向に平行になるように配置されている。回転子10は、ベアリング部33、34によって回転可能に支持されている。なお、ベアリング部33、34は、筐体30に支持されている。回転子10は、中心軸AXを中心としてθZ方向に回転可能に設けられている。
回転子10の外周面10aには、フランジ部(突出部)11、12及び突起部13が形成されている。フランジ部11、12は、駆動ユニット20の先端部20bをZ方向に挟むように、Z方向に並んで配置されている。フランジ部11、12は、回転子10の中心軸AXの軸線方向に直交する方向に突出している。フランジ部11、12は、例えば円環形状を有している。フランジ部11、12は、それぞれXY平面にほぼ平行に設けられている。フランジ部11、12は、回転子10と一部材で設けられた構成であってもよいし、回転子10とは別部材で一体的に回転可能に設けられた構成であってもよい。
フランジ部11、12は、Z方向について互いに対向する第一面(作用面)11a、12aと、互いに反対方向に向けられた第二面11b、12bと、をそれぞれ有している。フランジ部11の第一面11aは、平坦に形成されている。一方、フランジ部12の第一面12aには、凹部12cが形成されている。凹部12cは、−Z方向視において円環状に形成されている。フランジ部12のうち凹部12cが形成された部分はZ方向の厚さが薄くなるため、フランジ部12がZ方向に変形しやすくなっている。例えば、当該薄くなった部分をZ方向に撓ませることにより、フランジ部12の外周側に円環状に形成された縁部12dがZ方向に平行移動可能となる。
突起部13は、フランジ部12に対して−Z側に設けられている。フランジ部12と突起部13との間には、付勢部材35が設けられている。付勢部材35の+Z側の端部35aは、第二面12bのうち縁部12dに相当する部分に当接されている。付勢部材35の−Z側の端部35bは、回転子10の突起部13に支持されている。付勢部材35は、フランジ部12及び突起部13に対して押圧する方向に弾性力を作用させる。このため第二面12bには、縁部12dを介して+Z方向の付勢力が作用している。このように、フランジ部12の第二面12bは、付勢部材35によって+Z方向に付勢されている。第二面12bの付勢力により、駆動ユニット20の先端部20bが+Z方向に押圧された状態となっている。
駆動ユニット20は、第一駆動部21と、第二駆動部22と、パッド(作用部)23、24と、支持部25とを有している。駆動ユニット20は、基部20a、先端部20b及び接続部20cを有している。基部20aは、例えば固定部材20dなどを用いて筐体30に固定されている。なお、固定部材20dは取り外し可能に設けられている。このため、駆動ユニット20は、交換可能に筐体30に固定されている。先端部20bは、フランジ部11とフランジ部12との間に配置されている。接続部20cは、基部20aと先端部20bとを接続する。
駆動ユニット20は、回転子10の回転方向に沿って複数設けられている。本実施形態では、駆動ユニット20は、回転子10の中心軸AXを中心としてθZ方向に等しい角度を空けて6つ設けられている。図1では、図を判別しやすくするため、6つの駆動ユニット20のうち1つの駆動ユニット20の構成のみを詳細に示し、他の駆動ユニットについては輪郭のみを一点鎖線で示している。また、6つの駆動ユニット20は、θZ方向について同一の姿勢で配置されている。このため、各駆動ユニット20の先端部20bは、フランジ部11、12の間にθZ方向について等ピッチで配置される。
第一駆動部21は、駆動ユニット20の先端部20bに配置されている。第一駆動部21としては、例えばピエゾ素子などの圧電素子や磁歪素子などの電気機械変換素子が用いられている。第一駆動部21は、回転子10の中心軸AXの軸線方向(Z方向)に沿って配置されており、当該軸線方向に伸縮する。
図3は、駆動ユニット20の構成を拡大して示す側面図である。
図3に示すように、第一駆動部21の+Z側端面及び−Z側端面は、支持部25の第一端部25a及び第二端部25bによって挟まれている。
図3に示すように、第一駆動部21の+Z側端面及び−Z側端面は、支持部25の第一端部25a及び第二端部25bによって挟まれている。
パッド23は、第一端部25aの+Z側端面に固定されている。また、パッド24は、第二端部25bの−Z側端面に固定されている。パッド23及びパッド24としては、例えばレジンモールド材や焼結材など、自動車のブレーキパッドに用いられる材料と同一の材料を用いることができる。勿論、自動車のブレーキパッドに用いられる材料とは異なる材料を用いても構わない。パッド23、24の材料としては、例えばフランジ部11、12の材料よりも耐磨耗性が小さい材料を用いることができる。これにより、フランジ部11、12(回転子10)の耐磨耗性がパッド23、24よりも高くなるため,フランジ部11、12とパッド23、24との間で摩擦が発生する場合には、パッド23、24側が磨耗されることになり、フランジ部11、12の磨耗を抑制することができる。
パッド23、24は、例えば平面視矩形の平坦な板状に形成されている。パッド23は、例えば第一駆動部21の伸縮により、フランジ部11の第一面11aに当接される。同様に、パッド24は、例えば第一駆動部21の伸縮により、フランジ部12の第一面12a(縁部12d)に当接される。パッド23、24は、中央部を含むほぼ全面がフランジ部11の第一面11a及びフランジ部12の第一面12aに対して均一に当接されることになる。フランジ部11、12のうちパッド23、24の中央部に当接される部分のZ方向視における回転軌道は、円Cとなる(図1に一点鎖線で示す)。本実施形態では、円Cは、6つの駆動ユニット20にそれぞれ設けられたパッド23、24の中央部を通過することになる。
パッド23、24がそれぞれ第一面11a、12aに当接されることにより、パッド23、24と第一面11a、12aとの間に摩擦力が生じる。このように、パッド23、24と第一面11a、12aとの間に摩擦力が生じることにより、パッド23、24からフランジ部11、12ひいては回転子10に対して力を伝達可能な状態(回転力伝達状態)となる。本実施形態では、6つの駆動ユニット20にそれぞれ設けられたパッド23、24について、それぞれ回転子10との間で回転力伝達状態となる。
支持部25には当該支持部25をY方向に貫通する切り抜き部25sが形成されている。第二駆動部22は、当該切り抜き部25sの内側に配置されている。第二駆動部22は、第一駆動部21に対して−X側に配置されている。したがって、第一駆動部21及び第二駆動部22は、X方向に並んで配置されている。なお、Z方向視においては、例えば図1に示すように、第一駆動部21及び第二駆動部22が円Cの接線L上に配置されている。
第二駆動部22の+X側の端部及び−X側の端部は、それぞれ切り抜き部25sの内周に固定されている。第二駆動部22は、接線Lに沿って配置されており、当該接線Lに平行な方向に伸縮可能である。第二駆動部22は、例えばピエゾ素子などの圧電素子などの電気機械変換素子や磁歪素子などが用いられている。第二駆動部22は、X方向に変形するように配置されている。
第二駆動部22の伸縮方向の寸法は、第一駆動部21の伸縮方向の寸法よりも大きい。このため、第二駆動部22の伸縮量は第一駆動部21の伸縮量よりも大きくなっている。支持部25のうち第二駆動部22の+Z側及び−Z側には、第二駆動部22の伸縮によってX方向に弾性変形可能な弾性変形部25gが設けられている。当該弾性変形部25gが設けられることにより、第二駆動部22の伸縮による変位が第一駆動部21側へ伝達されるようになっている。
また、第二駆動部22の−X側には、当該第二駆動部22に対して+X方向の付勢力を作用させる付勢部材26が設けられている。付勢部材26は、ボルト部材27及び支持部材28によって支持されている。ボルト部材27は、第二駆動部22の+Z側及び−Z側に設けられており、弾性変形部25gをX方向に貫通するように配置されている。
支持部材28は、上記の固定部材20dが取り付けられる部分である。支持部材28は、図1に示すように、分岐部28aを有している。分岐部28aは、接線Lの−Y側に配置されており、X方向に延在している。分岐部28aの+X側の先端28cは、フレクシャ部28bを介して第一駆動部21に接続されている。分岐部28a、フレクシャ部28b及び先端28cにより、図1に示す状態からの第一駆動部21の−Y方向へのズレが抑制されている。
支持部25は、切り抜き部25sの+X側に設けられた切り抜き部25tを有している。切り抜き部25tは、Y方向視においてH字状に形成されており、Y方向に支持部25を貫通するように形成されている。支持部25には、切り抜き部25tにより、フレクシャ部25c、25dが形成されている。フレクシャ部25c、25dは、第一端部25a及び第二端部25bの−X側に設けられており、図3に示すようにZ方向の寸法が小さくなっているが、X方向の寸法及びY方向の寸法については、他の部分と同一となっている。
フレクシャ部25c、25dは、Z方向の力に対してθY方向に屈曲するように設けられると共に、X方向及びY方向の力に対しては変形しないようになっている。例えば、第一端部25a及び第二端部25bに対してZ方向の力が作用する場合、当該Z方向の力によりフレクシャ部25c、25dがθY方向に屈曲する。
また、例えば図1及び図3に示すように、支持部25は、先端部20bと接続部20cとの間、すなわち、第一駆動部21と第二駆動部22との間にフレクシャ部25eを有している。また、支持部25は、接続部20cと基部20aとの間にフレクシャ部25fを有している。フレクシャ部25e、25fは、Y方向の寸法が他の部分よりも小さくなっているが、X方向及びZ方向の寸法については他の部分と同一になっている。このため、フレクシャ部25e、25fは、Y方向の力に対してθZ方向に屈曲する。フレクシャ部25e、25fが設けられることにより、例えば先端部20bが接続部20cとは独立してθZ方向に移動可能となる。同様に、接続部20cが基部20aとは独立してθZ方向に移動可能となる。
また、図2に示すように、筐体30は、フランジ部11の+Z側に配置された第一部材31と、フランジ部12の−Z側に配置された第二部材32と、第一部材31と第二部材32とを連結する連結部材36と、を有している。第一部材31は、Z方向視で円形に形成されており、ベアリング部33を支持する。第二部材32は、Z方向視で円形に形成されており、ベアリング部34を支持する。第一部材31及び第二部材32の側面は、カバー部材37によって覆われている。
制御部CONTは、第一駆動部21及び第二駆動部22による駆動量や駆動のタイミングなどを制御する。
次に、第一駆動部21及び第二駆動部22による駆動力の伝達動作を説明する。
図4及び図5は、第一駆動部21の動作を説明するための図である。
例えば図4に示すように、第一駆動部21の駆動を開始する前は、例えばパッド23、24がフランジ部11、12から離れている。
図4及び図5は、第一駆動部21の動作を説明するための図である。
例えば図4に示すように、第一駆動部21の駆動を開始する前は、例えばパッド23、24がフランジ部11、12から離れている。
この状態から、制御部CONTは、第一駆動部21に対して所定の電圧を印加させ、第一駆動部21をZ方向に延伸させる。第一駆動部21の延伸により、図5に示すように、第一端部25aに対して+Z方向の力が作用し、第二端部25bに対して−Z方向の力が作用する。このため、第一端部25aと第二端部25bとの間がZ方向に広がろうとする。
このとき、フレクシャ部25c、25dが設けられていることにより、Y方向視においてフレクシャ部25cが山折りの状態となり、フレクシャ部25dが谷折りの状態となるように支持部25が折れ曲がる。このため、支持部25に無理な力が加えられること無く、パッド23、24がXY平面に平行な状態を維持しつつ、第一端部25aが+Z側に移動し、第二端部25bが−Z側に移動する。
第一端部25a及び第二端部25bの移動により、パッド23、24がそれぞれフランジ部11の第一面11a、フランジ部12の第一面12aに当接される。これにより、パッド23、24と第一面11a、12aとの間に摩擦力が生じ、パッド23、24と回転子10との間が回転力伝達状態となる。
回転力伝達状態を解消する場合には、制御部CONTは、第一駆動部21に対して印加している電圧を解除する。これにより、第一駆動部21は収縮し、パッド23、24がフランジ部11、12から離れ、図4に示す状態に戻る。なお、上記動作において、第一駆動部21に電圧が印加されていない場合には、パッド23、24がフランジ部11、12から離れた状態として説明したが、これに限られることは無く、例えば付勢部材35の付勢力によってフランジ部12がパッド24側に押圧され、当該押圧力によってパッド23、24がフランジ部11、12に接触した状態となっていてもよい。
図6及び図7は、第二駆動部22の動作を説明するための図である。
例えば図6に示すように、第二駆動部22の駆動を開始する前は、第一駆動部21は第二駆動部22の伸縮方向上に配置されている。
例えば図6に示すように、第二駆動部22の駆動を開始する前は、第一駆動部21は第二駆動部22の伸縮方向上に配置されている。
次に、制御部CONTは、パッド23、24とフランジ部11、12との間が回転力伝達状態となっているときに、第二駆動部22をX方向に延伸させる。第二駆動部22のX方向への延伸により、図7に示すように、フレクシャ部25eを介して先端部20bが+X側に押圧される。この押圧力により、先端部20bが+X方向に移動する。先端部20bの移動により、パッド23、24が+X方向に移動する。パッド23、24と第一面11a、12aとの間が回転力伝達状態となっているため、当該パッド23、24の移動により、第一面11a、12aに対して+X方向の力が作用する。回転子10は、この+X方向の力を受けて回転する。
一方、回転子10の回転後もパッド23、24と第一面11a、12aとの間が回転力伝達状態となっているため、回転子10の回転により、パッド23、24は中心軸AXを中心としてθZ方向に移動する。本実施形態では、フレクシャ部25e、25f及びフレクシャ部28bが設けられているため、パッド23、24は回転子10の回転に追従するようにθZ方向に移動可能となる。
この状態から、第二駆動部22の伸縮状態を元に戻す場合には、制御部CONTは、回転力伝達状態を解消した後、第二駆動部22に対して印加している電圧を解除する。これにより、第二駆動部22は収縮し、図6に示す状態に戻る。
以上を踏まえ、図8〜図9を参照して、駆動装置100の動作を説明する。図8は、駆動装置100の第一駆動部21及び第二駆動部22に対する駆動信号の一例を示すグラフである。図8のグラフにおいて、横軸は時間の経過を示しており、縦軸は駆動電圧の大きさ(単位:V)を示している。
駆動装置100において、制御部CONTは、パッド23、24を回転子10に接触させてパッド23、24と回転子10との間に摩擦力を生じさせ、回転力伝達状態にするエンゲージ動作(図8の期間a)と、回転子10に接触させたパッド23、24を回転子10の周方向に沿って移動させ回転子10を回転状態にするドライブ動作(図8の期間b〜期間e)と、回転子10に対するパッド23、24の接触を解消させるリリース動作(図8の期間f)と、パッド23、24を所定の位置に復帰させる復帰動作(図8の期間g〜期間h)とを繰り返し行わせる。
まず、エンゲージ動作を説明する。エンゲージ動作において、制御部CONTは、図8の期間aに示すように第一駆動部21に対して駆動電圧を所定の増加率で所定値(例、150V)まで高めていき、第一駆動部21を延伸させる。この動作により、パッド23、24がフランジ部11、12の第一面11a、12aに接触し、パッド23、24と回転子10との間が回転力伝達状態となる。
まず、エンゲージ動作を説明する。エンゲージ動作において、制御部CONTは、図8の期間aに示すように第一駆動部21に対して駆動電圧を所定の増加率で所定値(例、150V)まで高めていき、第一駆動部21を延伸させる。この動作により、パッド23、24がフランジ部11、12の第一面11a、12aに接触し、パッド23、24と回転子10との間が回転力伝達状態となる。
次に、ドライブ動作を説明する。ドライブ動作において、制御部CONTは、図8の期間b〜期間eに示すように、第一駆動部21に対する駆動電圧を一定(例、150V)にしてパッド23、24と回転子10との間の回転力伝達状態を維持しつつ、第二駆動部22に対して駆動電圧を所定の増加率で所定値(例、150V)まで高めていき、第二駆動部22を延伸させる。この動作により、パッド23、24と第一面11a、12aとの間に摩擦力が発生した状態でパッド23、24が移動し、当該移動と共に回転子10が+θZ方向に回転する回転状態となる。
次に、リリース動作を説明する。リリース動作において、制御部CONTは、図8の期間fに示すように、第二駆動部22に対する駆動電圧を一定にしたまま、第一駆動部21に対して所定の減少率で所定値(例、0V)まで駆動電圧を減少させ、第一駆動部21を収縮させる。第一駆動部21の収縮により、パッド23、24と第一面11a、12aとが離れた状態になる。この状態においては、パッド23、24と回転子10との間に摩擦力は発生せず、回転子10は慣性によって回転し続けることになる。
次に、復帰動作を説明する。復帰動作において、制御部CONTは、図8の期間g〜期間hに示すように、第一駆動部21に対する駆動電圧を一定(例、0V)にしてパッド23、24と第一面11a、12aとの間を離間させた状態を維持しつつ、第二駆動部22に対する駆動電圧を所定の減少率で所定値(例、0V)まで減少させ、第二駆動部22を収縮させる。第二駆動部22の収縮により、パッド23、24と第一面11a、12aとの間が離間したまま、すなわち、摩擦力が発生しないまま、パッド23、24が駆動の開始位置(所定位置)へ戻される。
パッド23、24が駆動開始位置に戻された後、制御部CONTは、再び上記のエンゲージ動作、ドライブ動作、リリース動作、復帰動作を順に行わせる。このように、制御部CONTが上記各動作を第一駆動部21及び第二駆動部22に繰り返し行わせることにより、回転子10が+θZ方向に回転し続けることになる。
本実施形態では、筐体30に固定された6つの駆動ユニット20に対して上記動作をそれぞれ行わせる。この場合、6つの駆動ユニット20のうち回転子10の回転方向において1つおきに配置される3つを一組として、二組(以下、A組、B組とする)の各動作をずらして行うようにすることができる。
図9は、第一駆動部21及び第二駆動部22に対する駆動信号の一例を示すグラフである。図9のグラフにおいて、横軸は時間の経過を示しており、縦軸は駆動電圧の大きさ(単位:V)を示している。例えば駆動ユニットA20の第一駆動部21及び第二駆動部22に対しては図8に示すように駆動信号を供給し、駆動ユニットB20の第一駆動部21及び第二駆動部22に対しては図9に示すように駆動信号を供給することができる。
この場合、図8及び図9に示すように、駆動ユニットA20においてドライブ動作を行っている期間(期間b〜期間e)には、駆動ユニットB20においてリリース動作、復帰動作及びエンゲージ動作を行っている。図10は、駆動ユニットA20においてドライブ動作が行われる場合の駆動ユニットA20及び駆動ユニットB20の状態を示す図である。図10に示すように、駆動ユニットA20のパッド23、24はフランジ部11、12の第一面11a、12aに接触しており、駆動ユニットB20のパッド23、24は第一面11a、12aから離間している。
また、駆動ユニットA20においてリリース動作、復帰動作及びエンゲージ動作を行っている期間(期間f〜期間a)には、駆動ユニットB20においてドライブ動作を行っている。図11は、駆動ユニットB20においてドライブ動作が行われる場合の駆動ユニットA20及び駆動ユニットB20の状態を示す図である。図11に示すように、駆動ユニットB20のパッド23、24はフランジ部11、12の第一面11a、12aに接触しており、駆動ユニットA20のパッド23、24は第一面11a、12aから離間している。
このように、駆動ユニットA20と駆動ユニットB20とでドライブ動作を時間的に交互に行うことにより、回転子10に対して途切れることなく連続してドライブ動作を行わせることができる。
また、上記説明においては、エンゲージ動作、ドライブ動作、リリース動作、復帰動作のそれぞれにおいて、第一駆動部21及び第二駆動部22に対する駆動信号の供給を動作毎に区切って行う場合を例に挙げて説明したが、実際には駆動信号を供給してから第一駆動部21及び第二駆動部22の伸縮が行われるまでの間にわずかなタイムラグが発生する場合もある。そこで、第一駆動部21及び第二駆動部22に対して駆動信号を供給する期間が一部重なるように当該駆動信号を供給するようにしても良い。
図12は、駆動装置100の第一駆動部21及び第二駆動部22に対する駆動信号の一例を示すグラフである。図12のグラフにおいて、横軸は時間の経過を示しており、縦軸は駆動電圧の大きさ(単位:V)を示している。
図12に示すように、ドライブ動作(期間b〜期間h)を行う際には、例えばエンゲージ動作において第一駆動部21の駆動電圧が所定値(例、150V)に到達する前(エンゲージ動作が完了する前)に、第二駆動部22の駆動電圧の印加を開始してもよい(破線22aで示す)。
また、リリース動作(期間f)を行う際には、例えばドライブ動作において第二駆動部22の駆動電圧が所定値(例、150V)に到達する前(ドライブ動作が完了する前)に、第一駆動部21の駆動電圧の減少を開始しても良い(破線21aで示す)。
また、復帰動作(期間g〜期間h)を行う際には、例えばリリース動作において第一駆動部21の駆動電圧が所定値(例、0V)に到達する前(リリース動作が完了する前)に、第二駆動部22の駆動電圧の減少を開始しても良い(破線22bで示す)。
また、エンゲージ動作(期間a)を行う際には、例えば復帰動作において第二駆動部22の駆動電圧が所定値(例、0V)に到達する前(復帰動作が完了する前)に、第一駆動部21の駆動電圧の印加を開始しても良い(破線21bで示す)。
上記の動作により、各動作間においてタイムラグの発生を低減させることができ、各動作間の時間的損失を吸収することが可能となる。このため、各動作をスムーズに切り替えることができる。
以上のように、本実施形態によれば、回転子10と、当該回転子10に対して回転力を作用させるパッド23、24と、回転子10とパッド23、24との間を回転力伝達状態とする第一駆動部21と、回転力伝達状態において回転子10が回転する方向にパッド23、24を移動させる第二駆動部22とを備えるので、共振を発生させること無く回転子10に対して回転駆動力を作用させることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態を説明する。
図13は、上記第一実施形態に記載の駆動装置100を備えるロボット装置RBTの一部(指部分の先端)の構成を示す図である。
次に、本発明の第二実施形態を説明する。
図13は、上記第一実施形態に記載の駆動装置100を備えるロボット装置RBTの一部(指部分の先端)の構成を示す図である。
図13に示すように、ロボット装置RBTは、末節部101、中節部102及び関節部103を有しており、末節部101と中節部102とが関節部103を介して接続された構成になっている。関節部103には軸支持部103a及び軸部103bが設けられている。軸支持部103aは中節部102に固定されている。軸部103bは、軸支持部103aによって固定された状態で支持されている。
末節部101は、接続部101a及び歯車101bを有している。接続部101aには、関節部103の軸部103bが貫通した状態になっており、当該軸部103bを回転軸として末節部101が回転可能になっている。この歯車101bは、接続部101aに固定されたベベルギアである。接続部101aは、歯車101bと一体的に回転するようになっている。
中節部102は、筐体102a及び駆動装置ACTを有している。駆動装置ACTとしては、上記実施形態に記載の駆動装置100を用いることができる。駆動装置ACTは、筐体102a内に設けられている。駆動装置ACTには、回転軸部材104aが取り付けられている。回転軸部材104aの先端には、歯車104bが設けられている。この歯車104bは、回転軸部材104aに固定されたベベルギアである。歯車104bは、上記の歯車101bとの間で噛み合った状態になっている。
上記のように構成されたロボット装置RBTは、駆動装置ACTの駆動によって回転軸部材104aが回転し、当該回転軸部材104aと一体的に歯車104bが回転する。
歯車104bの回転は、当該歯車104bと噛み合った歯車101bに伝達され、歯車101bが回転する。当該歯車101bが回転することで接続部101aも回転し、これにより末節部101が軸部103bを中心に回転する。
このように、本実施形態によれば、駆動装置ACTとして、共振を発生させること無く回転子に対して回転駆動力を作用させることができる駆動装置100を搭載することにより、設計容易なロボット装置RBTが得られる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態では、回転子10がパッド23、24を接触させるフランジ部11、12を有する構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。
例えば、上記実施形態では、回転子10がパッド23、24を接触させるフランジ部11、12を有する構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。
図14は、変形例に係る回転子10の構成を示す図である。図14に示すように、回転子110の外周面110aに円環状の凹部110bが設けられた構成であってもよい。当該凹部110bには、XY平面に平行な内面111、112が形成されている。駆動ユニット20の先端部20bは、凹部110bの内部に配置されており、第一駆動部21が伸縮することにより、パッド23、24が内面111、112に当接したり内面111、112から離間したりすることが可能である。第二駆動部22を含む他の構成については、第一実施形態と同様となっている。この構成によれば、上記第一実施形態と同様に、共振を発生させること無く、回転子110の回転駆動力を得ることができる。
また、上記実施形態では、離間して設けられた2つのフランジ部11、12の間に駆動ユニット20の先端部20bを配置させ、第一駆動部21を延伸させることでパッド23、24をフランジ部11、12の第一面11a、12aに接触させる構成としたが、これに限られることは無い。
図15は、変形例に係る回転子210及び駆動ユニット220の構成を示す図である。例えば、図15に示すように、回転子210にフランジ部211が1つ設けられ、当該1つのフランジ部211をZ方向に挟むようにパッド23、24が配置されている。パッド23、24には、第一駆動部221(221a、221b)がそれぞれ接続されている。第一駆動部221a、221bは、支持部225に固定されている。このような構成においては、第一駆動部221a、221bの伸縮により、パッド23、24がフランジ部211に当接したりフランジ部211から離間したりすることが可能である。第二駆動部22を含む他の構成については、第一実施形態と同様となっている。この構成によれば、上記第一実施形態と同様に、共振を発生させること無く、回転子210の回転駆動力を得ることができる。なお、図15に示す構成において、パッド23、24のうち一方側が省略された構成であってもよい。
また、上記実施形態では、支持部25によって第一駆動部21と第二駆動部22とが一体的に支持された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。
図16は、変形例に係る回転子310及び駆動ユニット320の構成を示す図である。
図16は、変形例に係る回転子310及び駆動ユニット320の構成を示す図である。
図16に示すように、第一駆動部321は、固定部351に固定されている。第二駆動部322は、固定部351とは独立した固定部352に固定されている。したがって、第一駆動部321と第二駆動部322とは、独立した位置に固定されており、一体化されていない構成となっている。
第一駆動部321とパッド23、24との間には、ムーニー型変換部340が設けられている。ムーニー型変換部340は、第一駆動部321に固定された第一固定端341と、当該第一固定端341の+X側に当該第一固定端341に対向して配置され第一駆動部321とは独立した固定部353に固定された第二固定端342と、パッド23に接続された第三固定端343と、パッド24に接続された第四固定端344と、の4つの固定端を有する。
第一固定端341と第三固定端343とは、連結部C13によって連結されている。第一固定端341と連結部C13とは、ヒンジ部H13を介して接続されている。第三固定端343と連結部C13とは、ヒンジ部H31を介して接続されている。
第二固定端342と第三固定端343とは、連結部C23によって連結されている。第二固定端342と連結部C23とは、ヒンジ部H23を介して接続されている。第三固定端343と連結部C23とは、ヒンジ部H32を介して接続されている。
第二固定端342と第四固定端344とは、連結部C24によって連結されている。第二固定端342と連結部C24とは、ヒンジ部H24を介して接続されている。第四固定端344と連結部C24とは、ヒンジ部H42を介して接続されている。
第一固定端341と第四固定端344とは、連結部C14によって連結されている。第一固定端341と連結部C14とは、ヒンジ部H14を介して接続されている。第四固定端344と連結部C14とは、ヒンジ部H41を介して接続されている。
一方、第二駆動部322は、連結部材325に接続されている。連結部材325は、ヒンジ部326及び連結部材327を介してパッド23に連結されている。また、連結部材325は、ヒンジ部328及び連結部材329を介してパッド24に連結されている。
例えば第一駆動部321が延伸した場合、当該第一駆動部321の+X側端部に固定された第一固定端341が第一駆動部321によって押圧され、+X方向に移動する。一方、第二固定端342が固定部353に固定されているため、第一固定端341と第二固定端342とが近接する。
例えば第一駆動部321が延伸した場合、当該第一駆動部321の+X側端部に固定された第一固定端341が第一駆動部321によって押圧され、+X方向に移動する。一方、第二固定端342が固定部353に固定されているため、第一固定端341と第二固定端342とが近接する。
この第一固定端341の移動により、連結部C13がヒンジ部H13を中心として−Y方向視で反時計回りに揺動し、連結部C14がヒンジ部H14を中心として−Y方向視で時計回りに揺動する。連結部C13の揺動によってヒンジ部H31を介して第三固定端343が+Z側に押圧され、連結部C14の揺動によってヒンジ部H41を介して第四固定端344が−Z側に押圧される。
したがって、パッド23は第三固定端343によって+Z側に押圧され、フランジ部311の第一面311aに当接される。また、パッド24は第四固定端344によって−Z側に押圧され、フランジ部312の第一面312aに当接される。これにより、パッド23、24と回転子310との間が回転力伝達状態となる。
この状態で、第二駆動部322が延伸した場合、連結部材325が+X方向に移動する。連結部材325の移動により、ヒンジ部326及び連結部材327が+X方向に押圧されパッド23が+X方向に押圧されると共に、ヒンジ部328及び連結部材329が+X方向に押圧されパッド24が+X方向に押圧される。このため、フランジ部311、312には+X方向の力が伝達され、当該力によって回転子10は回転する。
このように、第一駆動部321と第二駆動部322とを独立して配置させた構成においても、共振を発生させること無く回転子310に対して回転駆動力を作用させることができる。
また、上記実施形態においては、第一駆動部21及び第二駆動部22に対する駆動信号を増減させる際に、所定の増減率で電圧を増減させる場合を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。
図17(a)は第一駆動部21に対する駆動信号の一例を示すグラフであり、図17(b)は第二駆動部22に対する駆動信号の一例を示すグラフである。図17(a)及び図17(b)のグラフにおいて、横軸は時間の経過を示しており、縦軸は駆動電圧の大きさ(単位:V)を示している。図17(a)及び図17(b)に示すように、第一駆動部21及び第二駆動部22に対する駆動信号として、正弦波信号及びその一部を用いることができる。
例えば図17(a)に示すように、第一駆動部21に対して供給する信号(以下、第一信号と表記する)としては、150Vを超える電圧値Vmaxと0Vを下回る電圧値Vminとの間で周期的に電圧値を変化させる正弦波信号のうち電圧が150V以上となる部分を150Vで一定とし、電圧が0V以下となる部分を0Vで一定とした信号が用いられている。
第一信号を第一駆動部21に供給する場合、電圧が0Vから150Vに増加する期間(期間a〜期間b)にはパッド23、24とフランジ部11、12の第一面11a、12aとを接触させる動作(エンゲージ動作)が行われる。電圧が150Vを維持している期間(期間c)には、パッド23、24と第一面11a、12aとが接触した状態を維持する動作が行われる。電圧が150Vから0Vに低下する期間(期間d〜期間e)には、パッド23、24と第一面11a、12aとを離す動作(リリース動作)が行われる。電圧が0Vを維持している期間(期間f)には、パッド23、24と第一面11a、12aとが離れた状態を維持する動作が行われる。
また、図17(b)に示すように、第二駆動部22に対して供給する信号(以下、第二信号と表記する)としては、0V〜150Vの間で周期的に電圧値を変化させる正弦波信号が用いられる。
第二信号を第二駆動部22に供給する場合、第一信号の電圧が0Vから150Vに増加する期間(期間a〜期間b)に第二信号の電圧が最小値(0V)となり、第一信号の電圧が150Vを維持する期間(期間c)に第二信号の電圧が最大値(150V)へと上昇し、第一信号の電圧が150Vから0Vに減少する期間(期間d〜期間e)に第二信号の電圧が最大値(150V)となり、第一信号の電圧が0Vを維持する期間(期間f)に第二信号の電圧が最小値(0V)へと減少するように、第二信号の周期及び位相を調整する。
このように第二信号の周期及び位相を調整することにより、まず期間a〜期間bにおいてエンゲージ動作が行われる間や、期間d〜期間eにおいてリリース動作が行われる間には、パッド23、24が回転子10の周方向へ移動すること無く静止した状態が維持される。
また、期間cには、第一面11a、12aに接触しているパッド23、24を回転子10の周方向(上記実施形態の例では+θZ方向)に移動させる動作(ドライブ動作)が行われる。
また、期間fには、離れた状態のパッド23、24と第一面11a、12aとが回転子Sfの周方向(上記実施形態の例では−θZ方向)に移動させる動作(復帰動作)が行われる。
このように、第一駆動部21及び第二駆動部22に対して正弦波信号を用いた信号を供給することが可能であるため、信号波形の調整を容易に行うことができる。
このように、第一駆動部21及び第二駆動部22に対して正弦波信号を用いた信号を供給することが可能であるため、信号波形の調整を容易に行うことができる。
また、上記実施形態では、1つの回転子10に対して駆動ユニット20の組が2つ(駆動ユニットA20及び駆動ユニットB20)設けられた構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、1つ又は3つ以上駆動ユニット20の組が設けられた構成であっても良い。
例えば1つの回転子10に対して駆動ユニット20の組が3つ設けられる場合、図17に示すように、第一駆動部21及び第二駆動部22に対して供給する信号として、正弦波信号及びその一部を用いることができる。図18(a)及び図19(a)は、第一駆動部21に対して供給する信号の波形を示すグラフである。図18(b)及び図19(b)は、第二駆動部22に対して供給する信号の波形を示すグラフである。
3つの駆動ユニット20の組に正弦波信号を供給する場合、図17〜図19に示すように、当該3つの駆動ユニット20の組に対して互いに位相を120°ずれた信号を供給することにより、回転子10に対して途切れることなく連続してドライブ動作を行わせることができる。
また、上記実施形態においては、回転力伝達状態として、パッド23、24とフランジ部11、12の第一面11a、12aとが接触し、両者の間に摩擦力が生じる状態を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、パッド23、24として電磁石が用いられ、フランジ部11、12の内部にコイルが設けられた構成とした場合、パッド23、24とフランジ部11、12との間を非接触状態としたまま磁場による力で回転子10を回転させることができる。
また、上記実施形態においては、パッド23、24がフランジ部11、12や凹部110bなどの凹凸に設けられ回転子10の中心軸AXの軸線方向に交差する作用面との間で回転力伝達状態となる構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、パッド23、24が回転子10の外周面10aに直接的に当接される構成であってもよい。
CONT…制御部 AX…中心軸 RBT…ロボット装置 10、110、210、310…回転子 20…駆動ユニット 21、221、321…第一駆動部 22、322…第二駆動部 23、24…パッド
Claims (15)
- 回転子と、
前記回転子に対して回転力を作用させる作用部と、
前記回転子と前記作用部との間を回転力伝達状態とする第一駆動部と、
前記回転力伝達状態において前記回転子が回転する方向に前記作用部を移動させる第二駆動部と
を備える駆動装置。 - 前記回転力伝達状態は、前記回転子と前記作用部との間に摩擦力が生じる状態を含む
請求項1に記載の駆動装置。 - 前記作用部は、前記回転子との間の滑りを規制する滑り規制部を有する
請求項2に記載の駆動装置。 - 前記回転子は、前記回転子の回転軸の軸線方向に交差する作用面を有し、
前記第一駆動部は、前記作用面と前記作用部との間を前記回転力伝達状態とする
請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の駆動装置。 - 前記回転子は、前記軸線方向に交差する方向に突出した突出部を有し、
前記作用面のうち少なくとも一部は、前記突出部に設けられる
請求項4に記載の駆動装置。 - 前記回転子は、前記軸線方向に交差する方向に凹んだ凹部を有し、
前記作用面のうち少なくとも一部は、前記凹部に設けられる
請求項4又は請求項5に記載の駆動装置。 - 前記作用面は、前記第一駆動部を所定方向に挟むように一対設けられている
請求項4から請求項6のうちいずれか一項に記載の駆動装置。 - 一対の前記作用面のうち一方の前記作用面は、前記第一駆動部側に付勢されている
請求項7に記載の駆動装置。 - 前記第二駆動部は、所定方向に伸縮可能に設けられており、
前記第一駆動部及び前記第二駆動部は、前記所定方向に平行な直線上に並んで配置されている
請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載の駆動装置。 - 前記第一駆動部は、前記回転子の回転軸の軸線方向に前記作用部を移動可能であり、
前記第二駆動部は、前記回転子の回転の接線方向に前記作用部を移動可能である
請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載の駆動装置。 - 前記第一駆動部及び前記第二駆動部を一体的に支持する支持部を更に備え、
前記支持部は、前記第一駆動部と前記第二駆動部との間にフレクシャ部を有する
請求項1から請求項10のうちいずれか一項に記載の駆動装置。 - 前記支持部は、交換可能に設けられている
請求項11に記載の駆動装置。 - 前記作用部は、前記回転子の回転方向に沿って複数並んで配置されており、
前記第一駆動部は、複数の前記作用部のうち前記回転子との間で前記回転力伝達状態となる前記作用部を切り替え可能である
請求項1から請求項12のうちいずれか一項に記載の駆動装置。 - 前記回転子は、前記作用部よりも耐磨耗性が高い
請求項1から請求項13のうちいずれか一項に記載の駆動装置。 - 可動体と、
前記可動体を駆動する駆動装置と
を備え、
前記駆動装置として、請求項1から請求項14のうちいずれか一項に記載の駆動装置が用いられている
ロボット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012240916A JP2014093790A (ja) | 2012-10-31 | 2012-10-31 | 駆動装置及びロボット装置 |
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JP2012240916A JP2014093790A (ja) | 2012-10-31 | 2012-10-31 | 駆動装置及びロボット装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020213914A1 (ko) * | 2019-04-15 | 2020-10-22 | 주식회사 레인보우로보틱스 | 구동축 브레이킹 장치 |
-
2012
- 2012-10-31 JP JP2012240916A patent/JP2014093790A/ja active Pending
Cited By (2)
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WO2020213914A1 (ko) * | 2019-04-15 | 2020-10-22 | 주식회사 레인보우로보틱스 | 구동축 브레이킹 장치 |
US11313424B2 (en) | 2019-04-15 | 2022-04-26 | Rainbow Robotics | Braking device for driving shaft |
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