JP2014093269A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】エネルギーを有効利用して、窒素吸着剤の再生を行う燃料電池システムを提供すること。
【解決手段】燃料電池システム1は、第1吸着部15へ空気供給部23からの空気A1を供給し且つ燃料電池11からのオフガスG4を第2吸着部16へ供給する第1の状態と、第2吸着部16へ空気供給部23からの空気A1を供給し且つ燃料電池11からのオフガスG4を第1吸着部15へ供給する第2の状態との切り替えを少なくとも行う切り替え部31、32、33、34と、切り替え部が、第1の状態から第2の状態への切り替え、又は、第2の状態から第1の状態への切り替えを行うように、切り替え部に対して制御を行う制御部18とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】燃料電池システム1は、第1吸着部15へ空気供給部23からの空気A1を供給し且つ燃料電池11からのオフガスG4を第2吸着部16へ供給する第1の状態と、第2吸着部16へ空気供給部23からの空気A1を供給し且つ燃料電池11からのオフガスG4を第1吸着部15へ供給する第2の状態との切り替えを少なくとも行う切り替え部31、32、33、34と、切り替え部が、第1の状態から第2の状態への切り替え、又は、第2の状態から第1の状態への切り替えを行うように、切り替え部に対して制御を行う制御部18とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、高濃度の酸素が燃料電池に供給される燃料電池システムに関する。
燃料電池においては、燃料電池の燃料極(アノード)に水素ガスが供給され、空気極(カソード)に空気が供給される。そして、供給された水素と空気中の酸素とが化学反応し、発電が行われる。発電効率を良くするためには、カソードに供給される空気中の酸素濃度を高めることが知られている。
酸素濃度を高める方法としては、活性炭やゼオライト等により構成される窒素吸着剤によって、空気中の窒素を吸着させる方法が知られている。窒素吸着剤を用いて窒素の吸着を続けていると、窒素の吸着量は減少する。そこで、空気を吸着させた窒素吸着剤を、圧力変動再生方式や熱再生方式によって再生し、窒素の吸着量を回復させることが知られている(特許文献1及び特許文献2参照)。
上記圧力変動再生方式では、窒素吸着剤の再生に大きな圧力変動差が要求される。このため、高圧ブロワまたは真空ブロワが必要となる。上記熱再生方式では、窒素吸着剤の再生に熱エネルギーが要求される。このため、熱エネルギーの発生源として、例えば、ヒータが必要となる。
本発明は、エネルギーを有効利用して、窒素吸着剤の再生を行う燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、燃料電池と、酸素を含む空気を前記燃料電池に供給するための空気供給部と、前記燃料電池と前記空気供給部とに接続された第1空気供給ラインと、前記第1空気供給ラインの途中に配置され、前記第1空気供給ラインを流通する空気中の窒素を吸着可能な第1吸着剤を備える第1吸着部と、前記燃料電池と前記空気供給部とに接続された第2空気供給ラインと、前記第2空気供給ラインの途中に配置され、前記第2空気供給ラインを流通する空気中の窒素を吸着可能な第2吸着剤を備える第2吸着部と、前記燃料電池と前記第1吸着部とを連通し、前記燃料電池からのオフガスを前記第1吸着部へ供給可能な第1オフガス供給ラインと、前記燃料電池と前記第2吸着部とを連通し、前記燃料電池からのオフガスを前記第2吸着部へ供給可能な第2オフガス供給ラインと、前記第1吸着部へ前記空気供給部からの空気を供給し且つ前記燃料電池からのオフガスを前記第2吸着部へ供給する第1の状態と、前記第2吸着部へ前記空気供給部からの空気を供給し且つ前記燃料電池からのオフガスを前記第1吸着部へ供給する第2の状態との切り替えを少なくとも行う切り替え部と、前記切り替え部が、前記第1の状態から前記第2の状態への切り替え、又は、前記第2の状態から前記第1の状態への切り替えを行うように、前記切り替え部に対して制御を行う制御部とを備える燃料電池システムに関する。
また、前記切り替え部は、第1三方弁と、第2三方弁と、第3三方弁と、第4三方弁とを有し、前記第1空気供給ラインは、一端部が前記空気供給部に接続され、他端部が前記第1三方弁に接続された空気供給部側ラインと、一端部が前記第1三方弁に接続され、他端部が前記第1吸着部に接続された第1吸着部側上流ラインと、一端部が前記第1吸着部に接続され、他端部が前記第2三方弁に接続された第1吸着部側下流ラインと、一端部が前記第2三方弁に接続され、他端部が前記燃料電池に接続された燃料電池側空気ラインとを有し、前記第2空気供給ラインは、前記空気供給部側ラインと、一端部が前記第1三方弁に接続され、他端部が前記第2吸着部に接続された第2吸着部側上流ラインと、一端部が前記第2吸着部に接続され、他端部が前記第2三方弁に接続された第2吸着部側下流ラインと、前記燃料電池側空気ラインとを有し、前記第1オフガス供給ラインは、一端部から前記燃料電池からのオフガスを供給可能であり、他端部が前記第3三方弁に接続された上流側オフガスラインと、一端部が前記第3三方弁に接続され、他端部が前記第1吸着部側下流ラインの途中に接続された第1吸着部オフガス上流ラインと、前記第1吸着部側下流ラインと、前記第1吸着部側上流ラインと、一端部が前記第1吸着部側上流ラインの途中に接続され、他端部が前記第4三方弁に接続された第1吸着部オフガス下流ラインと、一端部が前記第4三方弁に接続され、他端部から前記燃料電池からのオフガスを排出可能な下流側オフガスラインとを有し、前記第2オフガス供給ラインは、前記上流側オフガスラインと、一端部が前記第3三方弁に接続され、他端部が前記第2吸着部側下流ラインの途中に接続された第2吸着部オフガス上流ラインと、前記第2吸着部側下流ラインと、前記第2吸着部側上流ラインと、一端部が前記第2吸着部側上流ラインの途中に接続され、他端部が前記第4三方弁に接続された第2吸着部オフガス下流ラインと、前記下流側オフガスラインとを有し、前記第1の状態は、前記制御部が、前記空気供給部側ラインと前記第1吸着部側上流ラインとが連通するように前記第1三方弁を制御し、前記第1吸着部側下流ラインと前記燃料電池側空気ラインとが連通するように前記第2三方弁を制御し、前記上流側オフガスラインと前記第2吸着部オフガス上流ラインとが連通するように前記第3三方弁を制御し、前記第2吸着部オフガス下流ラインと前記下流側オフガスラインとが連通するように前記第4三方弁を制御することにより形成され、前記第2の状態は、前記制御部が、前記空気供給部側ラインと前記第2吸着部側上流ラインとが連通するように前記第1三方弁を制御し、前記第2吸着部側下流ラインと前記燃料電池側空気ラインとが連通するように前記第2三方弁を制御し、前記上流側オフガスラインと前記第1吸着部オフガス上流ラインとが連通するように前記第3三方弁を制御し、前記第1吸着部オフガス下流ラインと前記下流側オフガスラインとが連通するように前記第4三方弁を制御することにより形成されることが好ましい。
また、前記切り替え部は、円筒形状を有し軸心を中心として回転可能なロータと、前記ロータを回転させる回転駆動部とを有し、前記ロータは、内部が周方向において複数の部屋に区画され、各前記部屋は、前記ロータの軸方向における前記ロータの一端から他端に至るまで連通し、前記第1吸着部は、少なくとも一つの前記部屋に前記第1吸着剤が充填されて構成され、前記第2吸着部は、前記少なくとも一つの部屋以外の前記部屋に前記第2吸着剤が充填されて構成され、前記ロータは、前記第1空気供給ライン及び前記第2空気供給ラインの途中に配置され、且つ、前記第1オフガス供給ラインの端部及び前記第2オフガス供給ラインの端部に対向して配置され、前記空気供給部から前記第1空気供給ライン又は前記第2空気供給ラインを通して供給された空気が、前記ロータの軸方向における一端から他端へと前記部屋内を流通可能であると共に、前記第2オフガス供給ライン又は前記第1オフガス供給ラインを通して供給されたオフガスが、前記ロータの軸方向における他端から一端へと前記部屋内を流通可能であり、前記第1の状態は、前記制御部が、前記回転駆動部を制御して、前記第1空気供給ラインから前記第1吸着部に空気が供給される前記ロータの回転位置とすることにより、前記第2吸着部は、前記第2オフガス供給ラインの端部に対向して形成され、前記第2の状態は、前記制御部が、前記回転駆動部を制御して、前記第2空気供給ラインから前記第2吸着部に空気が供給される前記ロータの回転位置とすることにより、前記第1吸着部は、前記第1オフガス供給ラインの端部に対向して形成されることが好ましい。
本発明によれば、エネルギーを有効利用して、窒素吸着剤の再生を行う燃料電池システムを提供することができる。
以下、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムについて図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態による燃料電池システム1における第1の状態を示す概略図である。図2は、本発明の第1実施形態による燃料電池システム1における第2の状態を示す概略図である。
以下の説明において、「ライン」とは、流路、経路、管路等の総称である。
以下の説明において、「ライン」とは、流路、経路、管路等の総称である。
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池11と、改質器12と、燃焼器13と、熱交換器14と、第1吸着部15と、第2吸着部16と、制御部18と、燃料ガス供給部21と、改質水供給部22と、ファン23と、第1三方弁31と、第2三方弁32と、第3三方弁33と、第4三方弁34とを有する。
また、燃料電池システム1は、空気供給部側ラインL1と、第1吸着部側上流ラインL2と、第1吸着部側下流ラインL3と、燃料電池側空気ラインL4と、第2吸着部側上流ラインL5と、第2吸着部側下流ラインL6と、上流側オフガスラインL7と、第1吸着部オフガス上流ラインL8と、第1吸着部オフガス下流ラインL9と、下流側オフガスラインL10と、第2吸着部オフガス上流ラインL11と、第2吸着部オフガス下流ラインL12と、燃料ガス供給ラインL13と、改質水供給ラインL14と、改質ガス供給ラインL15と、燃焼器側空気供給ラインL16と、アノードオフガスラインL17と、カソードオフガスラインL18とを有している。
空気供給部側ラインL1の一端部は、酸素を含む空気を燃料電池11に供給するための空気供給部としてのファン23及びフィルタ(図示せず)に接続されている。空気供給部側ラインL1の他端部は、第1三方弁31に接続されている。空気供給部側ラインL1には、ファン23の駆動により、フィルタ(図示せず)を通過した空気A1が流通する。
第1吸着部側上流ラインL2の一端部は、第1三方弁31に接続されている。第1吸着部側上流ラインL2の他端部は、第1吸着部15に接続されている。第1吸着部側上流ラインL2には、ファン23の駆動により、フィルタ(図示せず)を通過した空気A1が流通するか(図1参照)、又は、第1吸着部15を流通したオフガスG4が流通する(図2参照)。
第1吸着部側下流ラインL3の一端部は、第1吸着部15に接続されている。第1吸着部側下流ラインL3の他端部は、第2三方弁32に接続されている。第1吸着部側下流ラインL3には、第1吸着部15を流通した空気A1が流通するか(図1参照)、又は、熱交換器14を流通したオフガスG4が流通する(図2参照)。
第1吸着部側下流ラインL3の一端部近傍の部分には、第1酸素濃度計(図示せず)が接続されている。第1酸素濃度計は、第1吸着部側下流ラインL3を流通する空気A1中の酸素濃度を検出可能である。
第1吸着部側下流ラインL3の一端部近傍の部分には、第1酸素濃度計(図示せず)が接続されている。第1酸素濃度計は、第1吸着部側下流ラインL3を流通する空気A1中の酸素濃度を検出可能である。
燃料電池側空気ラインL4の一端部は、第2三方弁32に接続されている。燃料電池側空気ラインL4の他端部は、燃料電池11に接続されている。燃料電池側空気ラインL4には、第1吸着部15を流通した空気A1が流通するか(図1参照)、又は、第2吸着部16を流通した空気A1が流通する(図2参照)。燃料電池側空気ラインL4の途中には、空気A1を加熱するための熱交換器14等の空気加熱装置(図示せず)が設けられている。
第2吸着部側上流ラインL5の一端部は、第1三方弁31に接続されている。第2吸着部側上流ラインL5の他端部は、第2吸着部16に接続されている。第2吸着部側上流ラインL5には、ファン23の駆動により、フィルタ(図示せず)を通過した空気A1が流通するか(図2参照)、又は、第2吸着部16を流通したオフガスG4が流通する(図1参照)。
第2吸着部側下流ラインL6の一端部は、第2吸着部16に接続されている。第2吸着部側下流ラインL6の他端部は、第2三方弁32に接続されている。第2吸着部側下流ラインL6には、第2吸着部16を流通した空気A1が流通するか(図2参照)、又は、熱交換器14を流通したオフガスG4が流通する(図1参照)。
第2吸着部側下流ラインL6の一端部近傍の部分には、第2酸素濃度計(図示せず)が接続されている。第2酸素濃度計は、第2吸着部側下流ラインL6を流通する空気A1中の酸素濃度を検出可能である。
第2吸着部側下流ラインL6の一端部近傍の部分には、第2酸素濃度計(図示せず)が接続されている。第2酸素濃度計は、第2吸着部側下流ラインL6を流通する空気A1中の酸素濃度を検出可能である。
上流側オフガスラインL7の一端部は、燃焼器13に接続されている。上流側オフガスラインL7の他端部は、第3三方弁33に接続されている。上流側オフガスラインL7の途中には、熱交換器14が接続されている。上流側オフガスラインL7には、燃焼器13からのオフガスG4が流通する。
第1吸着部オフガス上流ラインL8の一端部は、第3三方弁33に接続されている。第1吸着部オフガス上流ラインL8の他端部は、接続部J1において第1吸着部側下流ラインL3の途中に接続されている。第1吸着部オフガス上流ラインL8には、燃焼器13からのオフガスG4が流通する(図2参照)。
第1吸着部オフガス下流ラインL9の一端部は、接続部J2において第1吸着部側上流ラインL2の途中に接続されている。第1吸着部オフガス下流ラインL9の他端部は、第4三方弁34に接続されている。第1吸着部オフガス下流ラインL9には、第1吸着部15を流通したオフガスG4が流通する(図2参照)。
下流側オフガスラインL10の一端部は、第4三方弁34に接続されている。下流側オフガスラインL10には、第1吸着部15を流通したオフガスG4が流通するか(図2参照)、又は、第2吸着部16を流通したオフガスG4が流通する(図1参照)。下流側オフガスラインL10を流通した燃料電池11からのオフガスG4は、下流側オフガスラインL10の他端部から排出される。
第2吸着部オフガス上流ラインL11の一端部は、第3三方弁33に接続されている。第2吸着部オフガス上流ラインL11の他端部は、接続部J3において第2吸着部側下流ラインL6の途中に接続されている。第2吸着部オフガス上流ラインL11には、燃焼器13からのオフガスG4が流通する(図1参照)。
第2吸着部オフガス下流ラインL12の一端部は、接続部J4において第2吸着部側上流ラインL5の途中に接続されている。第2吸着部オフガス下流ラインL12の他端部は、第4三方弁34に接続されている。第2吸着部オフガス下流ラインL12には、第2吸着部16を流通したオフガスG4が流通する(図1参照)。
第1三方弁31、第2三方弁32、第3三方弁33、及び第4三方弁34は、第1吸着部15へ空気供給部としてのファン23からの空気A1を供給し且つ燃料電池11からのオフガスG4を第2吸着部16へ供給する後述の第1の状態と、第2吸着部16へ空気供給部としてのファン23からの空気A1を供給し且つ燃料電池11からのオフガスG4を第1吸着部15へ供給する後述の第2の状態との切り替えを行う切り替え部を構成する。
燃料ガス供給ラインL13の一端部は、都市ガス等の燃料ガスG1を供給可能な燃料ガス供給部21に接続されている。燃料ガス供給ラインL13は、途中の接続部J5において分岐し、燃料ガス供給ラインL13の他端部は、改質器12と燃焼器13とにそれぞれ接続されている。燃料ガス供給ラインL13には、燃料ガス供給部21から供給された燃料ガスG1が流通する。
改質水供給ラインL14の一端部は、改質水としての水蒸気W1を供給可能な改質水供給部22に接続されている。改質水供給ラインL14の他端部は、改質器12に接続されている。改質水供給ラインL14には、改質水供給部22から供給された水蒸気W1が流通する。
改質ガス供給ラインL15の一端部は、改質器12に接続されている。改質ガス供給ラインL15の他端部は、燃料電池11に接続されている。改質ガス供給ラインL15には、改質器12において生成された水素や一酸化炭素、未反応のメタン、未利用の水蒸気などの改質ガスが流通する。
燃焼器側空気供給ラインL16の一端部は、接続部J6において空気供給部側ラインL1の途中に接続されている。燃焼器側空気供給ラインL16の他端部は、燃焼器13に接続されている。燃焼器側空気供給ラインL16には、ファン23の駆動により、フィルタ(図示せず)を通過した空気A1が流通する。
アノードオフガスラインL17の一端部は、燃料電池11のアノードに接続されている。アノードオフガスラインL17の他端部は、燃焼器13に接続されている。アノードオフガスラインL17には、燃料電池11からのアノードオフガスG2が流通する。
カソードオフガスラインL18の一端部は、燃料電池11のカソードに接続されている。カソードオフガスラインL18の他端部は、燃焼器13に接続されている。カソードオフガスラインL18には、燃料電池11からのカソードオフガスG3が流通する。
空気供給部側ラインL1、第1吸着部側上流ラインL2、第1吸着部側下流ラインL3、及び、燃料電池側空気ラインL4は、第1空気供給ラインを構成する。空気供給部側ラインL1、第2吸着部側上流ラインL5、第2吸着部側下流ラインL6、及び、燃料電池側空気ラインL4は、第2空気供給ラインを構成する。
上流側オフガスラインL7、第1吸着部オフガス上流ラインL8、第1吸着部側下流ラインL3、第1吸着部側上流ラインL2、第1吸着部オフガス下流ラインL9、及び、下流側オフガスラインL10は、第1オフガス供給ラインを構成する。上流側オフガスラインL7、第2吸着部オフガス上流ラインL11、第2吸着部側下流ラインL6、第2吸着部側上流ラインL5、第2吸着部オフガス下流ラインL12、及び、下流側オフガスラインL10は、第2オフガス供給ラインを構成する。
従って、第1空気供給ラインは、燃料電池11と空気供給部としてのファン23とに接続されている。また、第2空気供給ラインは、燃料電池11と空気供給部としてのファン23とに接続されている。また、第1吸着部15は、第1空気供給ラインの途中に配置されており、第2吸着部16は、第2空気供給ラインの途中に配置されている。
また、第1オフガス供給ラインは、燃料電池11と第1吸着部15とを連通し、燃料電池11からのオフガスG4を第1吸着部15へ供給可能である。また、第2オフガス供給ラインは、燃料電池11と第2吸着部16とを連通し、燃料電池11からのオフガスG4を第2吸着部16へ供給可能である。
改質器12は、熱交換器(図示せず)を有している。改質器12は、熱交換器による800℃程度の高温下で、燃料ガス供給部21から供給された燃料ガスG1と、改質水供給部22から供給された改質水(W1)とから、改質ガスを生成する。
燃料電池11は、高温型の燃料電池であるSOFC(固体酸化物形燃料電池)である。燃料電池11においては、改質器12から供給された改質ガス中の水素H1と、第1吸着部15により酸素濃度が高められた空気A1中の酸素とが反応することにより、発電が行われる。燃料電池11において発電を行うときの温度である運転温度は、700℃〜1000℃と高温である。
燃料電池11によって発電された電気は、パワーコンディショナ(図示せず)を介してDC/ACコンバータ(図示せず)に送られ、AC電圧に変換される。
燃料電池11によって発電された電気は、パワーコンディショナ(図示せず)を介してDC/ACコンバータ(図示せず)に送られ、AC電圧に変換される。
燃焼器13は、燃料ガス供給部21から供給された燃料ガスG1を用いて、燃料電池11からのアノードオフガスG2と、カソードオフガスG3とを燃焼する。燃焼されたアノードオフガスG2及びカソードオフガスG3は、オフガスG4として上流側オフガスラインL7へ排出される。
熱交換器14は、燃焼器13からのオフガスG4のエネルギー(熱)を媒体に伝達させる。例えば、熱交換器14には、流入側水流通ライン(図示せず)と流出側水流通ライン(図示せず)とが接続される。流入側水流通ラインには、媒体としての低温水が流通する。低温水には、熱交換器14においてオフガスG4の熱が伝達され、低温水は高温水となる。高温水は、流出側水流通ラインを通して貯湯タンク(図示せず)等に供給される。
熱交換器14は、燃焼器13からのオフガスG4のエネルギー(熱)を媒体に伝達させる。例えば、熱交換器14には、流入側水流通ライン(図示せず)と流出側水流通ライン(図示せず)とが接続される。流入側水流通ラインには、媒体としての低温水が流通する。低温水には、熱交換器14においてオフガスG4の熱が伝達され、低温水は高温水となる。高温水は、流出側水流通ラインを通して貯湯タンク(図示せず)等に供給される。
第1吸着部15においては、第1空気供給ラインを構成する第1吸着部側上流ラインL2を流通する空気A1中の窒素を吸着可能である。第1吸着部15は、第1吸着剤としての第1窒素吸着剤を有している。第1窒素吸着剤は、ファン23の駆動により、フィルタ(図示せず)を通過した空気A1中の窒素を吸着し、空気A1中の酸素濃度を高める。
第1窒素吸着剤を用いて窒素の吸着を続けていると、第1窒素吸着剤における窒素の吸着量は徐々に減少する。窒素の吸着量が著しく減少した第1窒素吸着剤は、後述する40℃〜250℃程度のオフガスG4により再生し、窒素の吸着量が回復する。第1窒素吸着剤としては、活性炭、ゼオライト、シリカゲル、アルミナ等を用いることができ、第1実施形態では、ゼオライトが用いられている。
第2吸着部16においては、第2空気供給ラインを構成する第2吸着部側上流ラインL5を流通する空気A1中の窒素を吸着可能である。第2吸着部16は、第2吸着剤としての第2窒素吸着剤を有している。第2窒素吸着剤は、ファン23の駆動により、フィルタ(図示せず)を通過した空気A1中の窒素を吸着し、空気A1中の酸素濃度を高める。
第2窒素吸着剤を用いて窒素の吸着を続けていると、第1窒素吸着剤と同様に、第2窒素吸着剤における窒素の吸着量は徐々に減少する。窒素の吸着量が著しく減少した第2窒素吸着剤は、後述する40℃〜250℃程度のオフガスG4により再生し、窒素の吸着量が回復する。第2窒素吸着剤としては、活性炭、ゼオライト、シリカゲル、アルミナ等を用いることができ、第1実施形態では、第1窒素吸着剤と同一のゼオライトが用いられている。
制御部18は、CPU(図示せず)と記憶媒体(図示せず)とを主として有している。記憶媒体には、各種の制御を行うためにCPUを動作させるためのプログラムがそれぞれ記憶されている。制御部18は、第1三方弁31、第2三方弁32、第3三方弁33、第4三方弁34、ファン23、第1酸素濃度計(図示せず)、及び第2酸素濃度計(図示せず)に電気的に接続されている。
制御部18は、切り替え部が、後述する第1の状態から第2の状態への切り替え、又は、第2の状態から第1の状態への切り替えを行うように、切り替え部に対して制御を行う。即ち、制御部18は、第1酸素濃度計、第2酸素濃度計により検出された酸素濃度に基づき、第1三方弁31、第2三方弁32、第3三方弁33、第4三方弁34を制御する。また、制御部18は、燃料電池11の運転中にファン23を回転させるように、ファン23に対する制御を行う。
以上の構成による燃料電池システムは、以下のように動作する。
先ず、制御部18は、第1三方弁31、第2三方弁32、第3三方弁33、及び第4三方弁34に対して制御を行い、第1の状態を形成する。
具体的には、図1に示すように、第1の状態は、制御部18が、空気供給部側ラインL1と第1吸着部側上流ラインL2とが連通するように第1三方弁31を制御し、第1吸着部側下流ラインL3と燃料電池側空気ラインL4とが連通するように第2三方弁32を制御し、上流側オフガスラインL7と第2吸着部オフガス上流ラインL11とが連通するように第3三方弁33を制御し、第2吸着部オフガス下流ラインL12と下流側オフガスラインL10とが連通するように第4三方弁34を制御することにより形成される。
先ず、制御部18は、第1三方弁31、第2三方弁32、第3三方弁33、及び第4三方弁34に対して制御を行い、第1の状態を形成する。
具体的には、図1に示すように、第1の状態は、制御部18が、空気供給部側ラインL1と第1吸着部側上流ラインL2とが連通するように第1三方弁31を制御し、第1吸着部側下流ラインL3と燃料電池側空気ラインL4とが連通するように第2三方弁32を制御し、上流側オフガスラインL7と第2吸着部オフガス上流ラインL11とが連通するように第3三方弁33を制御し、第2吸着部オフガス下流ラインL12と下流側オフガスラインL10とが連通するように第4三方弁34を制御することにより形成される。
次に、制御部18は、ファン23を駆動させる制御を行うことにより、空気A1が、空気供給部側ラインL1及び第1吸着部側上流ラインL2を通して第1吸着部15に供給される。第1吸着部15においては、空気A1中の窒素が第1窒素吸着剤に吸着され、空気A1中の酸素濃度が高められる。そして、酸素濃度が高められた空気A1は、第1吸着部側下流ラインL3及び燃料電池側空気ラインL4を通して燃料電池11に供給される。
また、燃料ガス供給ラインL13を通して、燃料ガス供給部21から燃料ガスG1が改質器12及び燃焼器13に供給される。また、改質水供給ラインL14を通して、改質水供給部22から水蒸気W1が改質器12に供給される。これにより、改質器12において、燃料ガスG1と水蒸気W1とから改質ガスが生成される。生成された改質ガス中の水素H1は、改質ガス供給ラインL15を通して、燃料電池11に供給される。
燃料電池11においては、燃料電池11に供給され酸素濃度が高められた空気A1中の酸素と改質ガス中の水素H1とが反応し、発電が行われる。発電に用いられた水素H1は、アノードオフガスG2としてアノードオフガスラインL17を通して、燃焼器13に供給される。また、発電に用いられた酸素は、カソードオフガスG3としてカソードオフガスラインL18を通して、燃焼器13に供給される。燃焼器13においては、燃料ガスG1が用いられて、アノードオフガスG2及びカソードオフガスG3が燃焼される。
燃焼器側空気供給ラインL16を通して供給された空気A1とともに、燃焼器13により燃焼されたアノードオフガスG2及びカソードオフガスG3は、オフガスG4として上流側オフガスラインL7を通して熱交換器14に供給される。熱交換器14においては、媒体である低温水(例えば、水道水、地下水)が加熱されて高温水とされる。熱交換器14を流通したオフガスG4は、第2吸着部オフガス上流ラインL11及び第2吸着部側下流ラインL6を通して第2吸着部16に供給され、第2窒素吸着剤を通過する。第2窒素吸着剤を通過するオフガスG4の温度は、40℃〜250℃程度であるため、第2窒素吸着剤は再生される。
第2窒素吸着剤を通過したオフガスG4は、第2吸着部側上流ラインL5、第2吸着部オフガス下流ラインL12、及び下流側オフガスラインL10を通して、排出される。
第1酸素濃度計(図示せず)により検出される酸素濃度が低下し、所定の値以下となったことを制御部18が検出したときには、制御部18は、第1三方弁31、第2三方弁32、第3三方弁33、及び第4三方弁34に対して制御を行い、第2の状態を形成する。
具体的には、図2に示すように、第2の状態は、制御部18が、空気供給部側ラインL1と第2吸着部側上流ラインL5とが連通するように第1三方弁31を制御し、第2吸着部側下流ラインL6と燃料電池側空気ラインL4とが連通するように第2三方弁32を制御し、上流側オフガスラインL7と第1吸着部オフガス上流ラインL8とが連通するように第3三方弁33を制御し、第1吸着部オフガス下流ラインL9と下流側オフガスラインL10とが連通するように第4三方弁34を制御することにより形成される。
具体的には、図2に示すように、第2の状態は、制御部18が、空気供給部側ラインL1と第2吸着部側上流ラインL5とが連通するように第1三方弁31を制御し、第2吸着部側下流ラインL6と燃料電池側空気ラインL4とが連通するように第2三方弁32を制御し、上流側オフガスラインL7と第1吸着部オフガス上流ラインL8とが連通するように第3三方弁33を制御し、第1吸着部オフガス下流ラインL9と下流側オフガスラインL10とが連通するように第4三方弁34を制御することにより形成される。
次に、制御部18は、ファン23を駆動させる制御を行うことにより、空気A1が、空気供給部側ラインL1及び第2吸着部側上流ラインL5を通して第2吸着部16に供給される。第2吸着部16においては、空気A1中の窒素が第2窒素吸着剤に吸着され、空気A1中の酸素濃度が高められる。そして、酸素濃度が高められた空気A1は、第2吸着部側下流ラインL6及び燃料電池側空気ラインL4を通して燃料電池11に供給される。
また、燃料ガス供給ラインL13を通して、燃料ガス供給部21から燃料ガスG1が改質器12及び燃焼器13に供給される。また、改質水供給ラインL14を通して、改質水供給部22から水蒸気W1が改質器12に供給される。これにより、改質器12において、燃料ガスG1と水蒸気W1とから改質ガスが生成される。生成された改質ガス中の水素H1は、改質ガス供給ラインL15を通して、燃料電池11に供給される。
燃料電池11においては、燃料電池11に供給された酸素濃度が高められた空気A1中の酸素と改質ガス中の水素H1とが反応し、発電が行われる。発電に用いられた水素H1は、アノードオフガスG2としてアノードオフガスラインL17を通して、燃焼器13に供給される。また、発電に用いられた酸素は、カソードオフガスG3としてカソードオフガスラインL18を通して、燃焼器13に供給される。燃焼器13においては、燃料ガスG1が用いられて、アノードオフガスG2及びカソードオフガスG3が燃焼される。
燃焼器側空気供給ラインL16を通して供給された空気A1とともに、燃焼器13により燃焼されたアノードオフガスG2及びカソードオフガスG3は、オフガスG4として上流側オフガスラインL7を通して熱交換器14に供給される。熱交換器14においては、媒体である低温水(例えば、水道水、地下水)が加熱されて高温水とされる。熱交換器14を流通したオフガスG4は、第1吸着部オフガス上流ラインL8及び第1吸着部側下流ラインL3を通して第1吸着部15に供給され、第1窒素吸着剤を通過する。第1窒素吸着剤を通過するオフガスG4の温度は、40℃〜250℃程度であるため、第1窒素吸着剤は再生される。
第1窒素吸着剤を通過したオフガスG4は、第1吸着部側上流ラインL2、第1吸着部オフガス下流ラインL9、及び下流側オフガスラインL10を通して、排出される。
第2酸素濃度計(図示せず)により検出される酸素濃度が低下し、所定の値以下となったときには、制御部18は、第1三方弁31、第2三方弁32、第3三方弁33、及び第4三方弁34に対して制御を行い、再び第1の状態を形成する。このようにして、制御部18は、第1の状態、第2の状態を繰り返すように、第1三方弁31、第2三方弁32、第3三方弁33、及び第4三方弁34に対して制御を行う。
第1実施形態に係る燃料電池システム1によれば、以下の効果を発揮することができる。
燃料電池システム1は、第1吸着部15へ空気供給部からの空気A1を供給し且つ燃料電池11からのオフガスG4を第2吸着部16へ供給する第1の状態と、第2吸着部16へ空気供給部からの空気A1を供給し且つ燃料電池11からのオフガスG4を第1吸着部15へ供給する第2の状態との切り替えを少なくとも行う切り替え部を有する。また、燃料電池システム1は、切り替え部が、第1の状態から第2の状態への切り替え、又は、第2の状態から第1の状態への切り替えを行うように、切り替え部に対して制御を行う制御部18を備える。
燃料電池システム1は、第1吸着部15へ空気供給部からの空気A1を供給し且つ燃料電池11からのオフガスG4を第2吸着部16へ供給する第1の状態と、第2吸着部16へ空気供給部からの空気A1を供給し且つ燃料電池11からのオフガスG4を第1吸着部15へ供給する第2の状態との切り替えを少なくとも行う切り替え部を有する。また、燃料電池システム1は、切り替え部が、第1の状態から第2の状態への切り替え、又は、第2の状態から第1の状態への切り替えを行うように、切り替え部に対して制御を行う制御部18を備える。
より具体的には、第1の状態は、制御部18が、空気供給部側ラインL1と第1吸着部側上流ラインL2とが連通するように第1三方弁31を制御し、第1吸着部側下流ラインL3と燃料電池側空気ラインL4とが連通するように第2三方弁32を制御し、上流側オフガスラインL7と第2吸着部オフガス上流ラインL11とが連通するように第3三方弁33を制御し、第2吸着部オフガス下流ラインL12と下流側オフガスラインL10とが連通するように第4三方弁34を制御することにより形成される。
また、第2の状態は、制御部18が、空気供給部側ラインL1と第2吸着部側上流ラインL5とが連通するように第1三方弁31を制御し、第2吸着部側下流ラインL6と燃料電池側空気ラインL4とが連通するように第2三方弁32を制御し、上流側オフガスラインL7と第1吸着部オフガス上流ラインL8とが連通するように第3三方弁33を制御し、第1吸着部オフガス下流ラインL9と下流側オフガスラインL10とが連通するように第4三方弁34を制御することにより形成される。
このため、第1の状態において第1吸着部15の第1窒素吸着剤による窒素吸着能力が低下したときには、制御部18の制御により切り替え部を切り替えて、第2の状態とし、第1吸着部15の第1窒素吸着剤を再生すると同時に、第2吸着部16の第2窒素吸着剤により、空気A1中の窒素を第2窒素吸着剤に吸着し、空気A1中の酸素濃度を高めることができる。
同様に、第2の状態において第2吸着部16の第2窒素吸着剤による窒素吸着能力が低下したときには、制御部18の制御により切り替え部を切り替えて、第1の状態とし、第2吸着部16の第2窒素吸着剤を再生すると同時に、第1吸着部15の第1窒素吸着剤により、空気A1中の窒素を第1窒素吸着剤に吸着し、空気A1中の酸素濃度を高めることができる。
更に、第1窒素吸着剤、第2窒素吸着剤を再生する際には、燃料電池11からのオフガスG4の熱エネルギーが用いられる。このため、再生に必要な熱エネルギーを得るために別途ヒータ等を設ける必要がない。この結果、再生に係るコストを低減することができ、燃料電池11における、トータルでの発電コストの低減を図ることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムについて図3〜図6を参照しながら説明する。
図3は、本発明の第2実施形態による燃料電池システム1Aにおける第1の状態を示す概略図である。図4は、本発明の第2実施形態による燃料電池システム1Aにおける第2の状態を示す概略図である。図5は、本発明の第2実施形態による燃料電池システム1Aのロータ17を示す正面図である。図6は、図5に示す破線で囲った部分を示す拡大正面図である。
以下の説明において、「ライン」とは、流路、経路、管路等の総称である。
図3は、本発明の第2実施形態による燃料電池システム1Aにおける第1の状態を示す概略図である。図4は、本発明の第2実施形態による燃料電池システム1Aにおける第2の状態を示す概略図である。図5は、本発明の第2実施形態による燃料電池システム1Aのロータ17を示す正面図である。図6は、図5に示す破線で囲った部分を示す拡大正面図である。
以下の説明において、「ライン」とは、流路、経路、管路等の総称である。
第2実施形態に係る燃料電池システム1Aは、第1窒素吸着剤及び第2窒素吸着剤がロータ17に収容されている点で、第1実施形態に係る燃料電池システム1とは異なる。これ以外の点は、第1実施形態に係る燃料電池システム1と同一である。第1実施形態に係る燃料電池システム1と同一の部材については、同一の符号を付し、特に必要がある場合以外は、説明を省略する。
図3に示すように、燃料電池システム1Aは、燃料電池11と、改質器12と、燃焼器13と、熱交換器14と、ロータ17と、制御部18と、燃料ガス供給部21と、改質水供給部22と、ファン23とを有する。
また、燃料電池システム1Aは、空気供給部側ラインL1Aと、燃料電池側空気ラインL4Aと、上流側オフガスラインL7Aと、下流側オフガスラインL10Aと、燃料ガス供給ラインL13と、改質水供給ラインL14と、改質ガス供給ラインL15と、燃焼器側空気供給ラインL16と、アノードオフガスラインL17と、カソードオフガスラインL18とを有している。
空気供給部側ラインL1Aの一端部は、酸素を含む空気A1を燃料電池11に供給するための空気供給部としてのファン23及びフィルタ(図示せず)に接続されている。空気供給部側ラインL1Aの他端部は、ロータ17の軸方向一端面に対向している。空気供給部側ラインL1Aには、ファン23の駆動により、フィルタ(図示せず)を通過した空気A1が流通する。
燃料電池側空気ラインL4Aの一端部は、ロータ17の軸方向他端面に対向し、且つ、ロータ17の軸方向において空気供給部側ラインL1Aの他端部に対向している。燃料電池側空気ラインL4Aの他端部は、燃料電池11に接続されている。燃料電池側空気ラインL4Aには、ロータ17内を流通した空気A1が流通する。空気供給部側ラインL1A及び燃料電池側空気ラインL4Aは、第1空気供給ライン及び第2空気供給ラインを構成する。従って、ロータ17は、第1空気供給ライン及び第2空気供給ラインの途中に配置されている。
燃料電池側空気ラインL4Aの一端部近傍の部分には、ロータ内酸素濃度計(図示せず)が接続されている。ロータ内酸素濃度計は、燃料電池側空気ラインL4Aを流通する空気A1中の酸素濃度を検出可能である。また、燃料電池側空気ラインL4Aの途中には、空気A1を加熱するための熱交換器14等の空気加熱装置(図示せず)が設けられている。
上流側オフガスラインL7Aの一端部は、燃焼器13に接続されている。上流側オフガスラインL7Aの他端部は、ロータ17の軸方向他端面に対向している。ロータ17の軸方向他端面において、上流側オフガスラインL7Aの他端部が対向している位置は、燃料電池側空気ラインL4Aの一端部が対向している位置に対して、ロータ17の周方向へ150°程度回転した位置である。上流側オフガスラインL7Aには、燃焼器13からのオフガスG4が流通する。
下流側オフガスラインL10Aの一端部は、ロータ17の軸方向一端面に対向し、且つ、ロータ17の軸方向において上流側オフガスラインL7Aの他端部に対向している。下流側オフガスラインL10Aには、ロータ17内を流通したオフガスG4が流通する。下流側オフガスラインL10Aを流通した燃料電池11からのオフガスG4は、下流側オフガスラインL10Aの他端部から排出される。上流側オフガスラインL7Aは、第1オフガス供給ライン及び第2オフガス供給ラインを構成する。従って、ロータ17は、第1オフガス供給ラインの端部及び第2オフガス供給ラインの端部に対向して配置されている。
従って、ロータ17には、空気供給部を構成するファン23から第1空気供給ライン又は第2空気供給ラインを通して供給された空気A1が、ロータ17の軸方向における一端から他端へと後述の部屋171内を流通可能であると共に、第1オフガス供給ライン又は第2オフガス供給ラインを通して供給されたオフガスG4が、ロータ17の軸方向における他端から一端へと後述の部屋171内を流通可能である。
ロータ17は、図5に示すように、円筒形状を有している。ロータ17は、軸心を中心として回転可能に支持されている。ロータ17は、制御部18に電気的に接続された回転駆動部としてのモータ(図示せず)に連結されており、モータの駆動によりロータ17は回転する。ロータ17及びモータは切り替え部を構成する。
ロータ17の内部は、周方向に複数の部屋171、具体的には、均等に16の部屋171に区画されている。更に各部屋171は、外側小部屋171Aと内側小部屋171Bとに区画されている。区画された各部屋171は、図6に示すように、波状の薄い板部材172が詰め込まれている。波状の板部材172によって、区画された各部屋171には、ロータ17の軸方向の一端面から他端面に至るまで延びて連通する室172Aが多数形成されている。従って、各部屋171において各室172Aは、ロータ17の軸方向におけるロータ17の一端から他端に至るまで連通している。各室172A同士は連通していない。各室172A内には、窒素吸着剤が収容されている。
上記第2実施形態に係る燃料電池システム1Aにおいて、制御部18は、モータ(図示せず)を制御することにより、ロータ17を回転して、以下のようにして第1の状態と、第2の状態とを切り替える。
具体的には、先ず、図3に示す、ある時点のロータ17において、空気供給部側ラインL1Aの他端部及び燃料電池側空気ラインL4Aの一端部に対向する部屋171Cを第1吸着部15とし、部屋171Cの室172A内の窒素吸着剤を第1窒素吸着剤とする。従って、第1吸着部15は、一つの部屋171に第1吸着剤が充填されて構成されている。
具体的には、先ず、図3に示す、ある時点のロータ17において、空気供給部側ラインL1Aの他端部及び燃料電池側空気ラインL4Aの一端部に対向する部屋171Cを第1吸着部15とし、部屋171Cの室172A内の窒素吸着剤を第1窒素吸着剤とする。従って、第1吸着部15は、一つの部屋171に第1吸着剤が充填されて構成されている。
また、上流側オフガスラインL7Aの他端部及び下流側オフガスラインL10Aの一端部に対向する部屋171Dを第2吸着部16とし、部屋171Dの室172A内の窒素吸着剤を第2窒素吸着剤とする。従って、第2吸着部16は、少なくとも一つの部屋171以外の部屋171に第2吸着剤が充填されて構成されている。この状態を第1の状態とする。換言すれば、ロータ17は、第1空気供給ラインから第1吸着部15に空気A1が供給される回転位置となっている。また、第2吸着部16は、第2オフガス供給ラインの端部に対向して形成されている。なお、図3、図4においては、説明の便宜上、部屋171の数を少なく図示している。
この状態で燃料電池11を運転して発電を行い続け、ロータ内酸素濃度計(図示せず)により検出される酸素濃度が低下し、所定の値以下となったことを制御部18が検出したときには、制御部18は、第2の状態に切り替える。
即ち、制御部18は、モータ(図示せず)を制御することにより、図4に示すように、ロータ17を回転させて、第2吸着部16の第2窒素吸着剤を空気供給部側ラインL1Aの他端部及び燃料電池側空気ラインL4Aの一端部に対向させる。また、第1吸着部15の第1窒素吸着剤を上流側オフガスラインL7Aの他端部及び下流側オフガスラインL10Aの一端部に対向させる。これにより、第2の状態に切り替わる。換言すれば、第2の状態は、第2空気供給ラインから第2吸着部16に空気A1が供給されるロータ17の回転位置となっている。第1吸着部15は、第1オフガス供給ラインの端部に対向して形成されている。
ロータ17の内部は、前述のように周方向に複数の部屋171、具体的には、均等に16の部屋171に区画されているため、ロータ17は、22.5°ずつ回転させられる。これにより、空気供給部側ラインL1Aの他端部及び燃料電池側空気ラインL4Aの一端部は、ロータ17の周方向において、一つの部屋171に対してのみ対向する。同様に、上流側オフガスラインL7Aの他端部及び下流側オフガスラインL10Aの一端部は、ロータ17の周方向において、一つの部屋171に対してのみ対向する。
第2実施形態に係る燃料電池システム1Aによれば、以下の効果を発揮することができる。
燃料電池システム1Aにおいて、ロータ17は、第1空気供給ライン及び第2空気供給ラインの途中に配置、即ち、空気供給部側ラインL1Aと燃料電池側空気ラインL4Aとの間に配置されている。また、ロータ17は、第1オフガス供給ラインの端部及び第2オフガス供給ラインの端部である上流側オフガスラインL7Aの他端部に対向して配置されている。このため、空気供給部から第1空気供給ライン又は第2空気供給ラインを通して供給された空気A1が、ロータ17の軸方向における一端から他端へと、第1吸着部15を構成する部屋171内を流通可能である。また、第1オフガス供給ライン又は第2オフガス供給ラインを通して供給されたオフガスG4が、ロータ17の軸方向における他端から一端へと、第2供給部を構成する部屋171内を流通可能である。
そして、第1の状態は、制御部18が、回転駆動部を制御して、第1空気供給ラインを構成する空気供給部側ラインL1Aから、第1吸着部15に空気A1が供給されるロータ17の回転位置とすることにより、第2吸着部16は、第2オフガス供給ラインとしての上流側オフガスラインL7Aの端部に対向して形成される。
また、第2の状態は、制御部18が、回転駆動部を制御して、第2空気供給ラインを構成する空気供給部側ラインL1Aから、第2吸着部16に空気A1が供給されるロータ17の回転位置とすることにより、第1吸着部15は、第1オフガス供給ラインとしての上流側オフガスラインL7Aの端部に対向して形成される。
また、第2の状態は、制御部18が、回転駆動部を制御して、第2空気供給ラインを構成する空気供給部側ラインL1Aから、第2吸着部16に空気A1が供給されるロータ17の回転位置とすることにより、第1吸着部15は、第1オフガス供給ラインとしての上流側オフガスラインL7Aの端部に対向して形成される。
このため、第1の状態において第1吸着部15の第1窒素吸着剤による窒素吸着能力が低下したときには、ロータ17を回転させて、第2の状態とし、第1吸着部15の第1窒素吸着剤を再生すると同時に、第2吸着部16の第2窒素吸着剤により、空気A1中の窒素を第2窒素吸着剤に吸着し、空気A1中の酸素濃度を高めることができる。
同様に、第2の状態において第2吸着部16の第2窒素吸着剤による窒素吸着能力が低下したときには、ロータ17を回転させて、第1の状態とし、第2吸着部16の第2窒素吸着剤を再生すると同時に、第1吸着部15の第1窒素吸着剤により、空気A1中の窒素を第1窒素吸着剤に吸着し、空気A1中の酸素濃度を高めることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲において変形が可能である。例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、切り替え部は、第1の状態と第2の状態との切り替えを行うように構成されたが、第1の状態と第2の状態とのみの切り替えを行うことに限定されない。第1の状態と第2の状態と他の状態との切り替えを行うように構成されていてもよい。
また、ロータ17内に形成された部屋171は、周方向に16部屋形成されたが、この数に限定されず、複数形成されればよい。ロータ17内に形成された部屋171の数が2部屋、3部屋のように少ない場合は、ロータ17を一定速度で回転させることが好ましい。
また、ロータ17の内部の各部屋171の波状の板部材172によって形成された各室172A内には、窒素吸着剤が収容されていたが、これに限定されない。少なくとも一つの部屋171に、第1吸着部15の第1吸着剤が充填されていればよい。また、当該少なくとも一つの部屋171以外の部屋171に、第2吸着部16の第2吸着剤が充填されていればよい。
また、第1酸素濃度計(図示せず)、及び第2酸素濃度計(図示せず)、ロータ内酸素濃度計(図示せず)により検出される酸素濃度が低下し、所定の値以下となったことを制御部18が検出したときに、第1の状態から第2の状態への切り替え、又は、第2の状態から第1の状態への切り替えを行ったが、これに限定されない。例えば、タイマーを用いて所定時間で自動的に切り替えを行うようにしてもよい。この場合タイマーは制御部18を構成する。タイマーを用いる場合には、第1窒素吸着剤の量及び第2窒素吸着剤の量が一定であり、これらを流通する空気A1の単位時間当たりの量が一定であることが好ましい。
更に、タイマーを第1三方弁31、第2三方弁32、第3三方弁33、及び第4三方弁34にそれぞれ設け、別個独立して時間を計測し、所定時間で同時にこれら4つの三方弁を自動的に切り替えるようにしてもよい。
また、第2窒素吸着剤は、第1窒素吸着剤と同一のゼオライトが用いられていたが、これに限定されず、異なる種類の窒素吸着剤が用いられてもよい。
また、第1吸着部15及び第2吸着部16を通過するオフガスG4の温度は、特に限定されるものではなく、例えば、吸着剤としてアルミナを用いる場合は、当該アルミナを再生することができる温度範囲になるよう熱交換器14で調節するのが好ましい。
また、各部を接続するラインの構成は、本実施形態のラインの構成に限定されない。また、燃料電池11は、SOFC(固体酸化物形燃料電池)であったが、SOFCに限定されない。また、本実施形態では三方弁が設けられていたが、三方弁に限定されず、他の形式の弁であってもよい。
1、1A 燃料電池システム
11 燃料電池
15 第1吸着部
16 第2吸着部
17 ロータ
18 制御部
23 ファン(空気供給部)
31 第1三方弁(切り替え部)
32 第2三方弁(切り替え部)
33 第3三方弁(切り替え部)
34 第4三方弁(切り替え部)
171C、171D 部屋
A1 空気
G4 オフガス
L1 空気供給部側ライン(第1空気供給ライン、第2空気供給ライン)
L2 第1吸着部側上流ライン(第1空気供給ライン、第1オフガス供給ライン)
L3 第1吸着部側下流ライン(第1空気供給ライン、第1オフガス供給ライン)
L4 燃料電池側空気ライン(第1空気供給ライン、第2空気供給ライン)
L5 第2吸着部側上流ライン(第2空気供給ライン、第2オフガス供給ライン)
L6 第2吸着部側下流ライン(第2空気供給ライン、第2オフガス供給ライン)
L7 上流側オフガスライン(第1オフガス供給ライン、第2オフガス供給ライン)
L8 第1吸着部オフガス上流ライン(第1オフガス供給ライン)
L9 第1吸着部オフガス下流ライン(第1オフガス供給ライン)
L10 下流側オフガスライン(第1オフガス供給ライン、第2オフガス供給ライン)
L11 第2吸着部オフガス上流ライン(第2オフガス供給ライン)
L12 第2吸着部オフガス下流ライン(第2オフガス供給ライン)
11 燃料電池
15 第1吸着部
16 第2吸着部
17 ロータ
18 制御部
23 ファン(空気供給部)
31 第1三方弁(切り替え部)
32 第2三方弁(切り替え部)
33 第3三方弁(切り替え部)
34 第4三方弁(切り替え部)
171C、171D 部屋
A1 空気
G4 オフガス
L1 空気供給部側ライン(第1空気供給ライン、第2空気供給ライン)
L2 第1吸着部側上流ライン(第1空気供給ライン、第1オフガス供給ライン)
L3 第1吸着部側下流ライン(第1空気供給ライン、第1オフガス供給ライン)
L4 燃料電池側空気ライン(第1空気供給ライン、第2空気供給ライン)
L5 第2吸着部側上流ライン(第2空気供給ライン、第2オフガス供給ライン)
L6 第2吸着部側下流ライン(第2空気供給ライン、第2オフガス供給ライン)
L7 上流側オフガスライン(第1オフガス供給ライン、第2オフガス供給ライン)
L8 第1吸着部オフガス上流ライン(第1オフガス供給ライン)
L9 第1吸着部オフガス下流ライン(第1オフガス供給ライン)
L10 下流側オフガスライン(第1オフガス供給ライン、第2オフガス供給ライン)
L11 第2吸着部オフガス上流ライン(第2オフガス供給ライン)
L12 第2吸着部オフガス下流ライン(第2オフガス供給ライン)
Claims (3)
- 燃料電池と、
酸素を含む空気を前記燃料電池に供給するための空気供給部と、
前記燃料電池と前記空気供給部とに接続された第1空気供給ラインと、
前記第1空気供給ラインの途中に配置され、前記第1空気供給ラインを流通する空気中の窒素を吸着可能な第1吸着剤を備える第1吸着部と、
前記燃料電池と前記空気供給部とに接続された第2空気供給ラインと、
前記第2空気供給ラインの途中に配置され、前記第2空気供給ラインを流通する空気中の窒素を吸着可能な第2吸着剤を備える第2吸着部と、
前記燃料電池と前記第1吸着部とを連通し、前記燃料電池からのオフガスを前記第1吸着部へ供給可能な第1オフガス供給ラインと、
前記燃料電池と前記第2吸着部とを連通し、前記燃料電池からのオフガスを前記第2吸着部へ供給可能な第2オフガス供給ラインと、
前記第1吸着部へ前記空気供給部からの空気を供給し且つ前記燃料電池からのオフガスを前記第2吸着部へ供給する第1の状態と、前記第2吸着部へ前記空気供給部からの空気を供給し且つ前記燃料電池からのオフガスを前記第1吸着部へ供給する第2の状態との切り替えを少なくとも行う切り替え部と、
前記切り替え部が、前記第1の状態から前記第2の状態への切り替え、又は、前記第2の状態から前記第1の状態への切り替えを行うように、前記切り替え部に対して制御を行う制御部とを備える燃料電池システム。 - 前記切り替え部は、第1三方弁と、第2三方弁と、第3三方弁と、第4三方弁とを有し、
前記第1空気供給ラインは、一端部が前記空気供給部に接続され、他端部が前記第1三方弁に接続された空気供給部側ラインと、一端部が前記第1三方弁に接続され、他端部が前記第1吸着部に接続された第1吸着部側上流ラインと、一端部が前記第1吸着部に接続され、他端部が前記第2三方弁に接続された第1吸着部側下流ラインと、一端部が前記第2三方弁に接続され、他端部が前記燃料電池に接続された燃料電池側空気ラインとを有し、
前記第2空気供給ラインは、前記空気供給部側ラインと、一端部が前記第1三方弁に接続され、他端部が前記第2吸着部に接続された第2吸着部側上流ラインと、一端部が前記第2吸着部に接続され、他端部が前記第2三方弁に接続された第2吸着部側下流ラインと、前記燃料電池側空気ラインとを有し、
前記第1オフガス供給ラインは、一端部から前記燃料電池からのオフガスを供給可能であり、他端部が前記第3三方弁に接続された上流側オフガスラインと、一端部が前記第3三方弁に接続され、他端部が前記第1吸着部側下流ラインの途中に接続された第1吸着部オフガス上流ラインと、前記第1吸着部側下流ラインと、前記第1吸着部側上流ラインと、一端部が前記第1吸着部側上流ラインの途中に接続され、他端部が前記第4三方弁に接続された第1吸着部オフガス下流ラインと、一端部が前記第4三方弁に接続され、他端部から前記燃料電池からのオフガスを排出可能な下流側オフガスラインとを有し、
前記第2オフガス供給ラインは、前記上流側オフガスラインと、一端部が前記第3三方弁に接続され、他端部が前記第2吸着部側下流ラインの途中に接続された第2吸着部オフガス上流ラインと、前記第2吸着部側下流ラインと、前記第2吸着部側上流ラインと、一端部が前記第2吸着部側上流ラインの途中に接続され、他端部が前記第4三方弁に接続された第2吸着部オフガス下流ラインと、前記下流側オフガスラインとを有し、
前記第1の状態は、前記制御部が、前記空気供給部側ラインと前記第1吸着部側上流ラインとが連通するように前記第1三方弁を制御し、前記第1吸着部側下流ラインと前記燃料電池側空気ラインとが連通するように前記第2三方弁を制御し、前記上流側オフガスラインと前記第2吸着部オフガス上流ラインとが連通するように前記第3三方弁を制御し、前記第2吸着部オフガス下流ラインと前記下流側オフガスラインとが連通するように前記第4三方弁を制御することにより形成され、
前記第2の状態は、前記制御部が、前記空気供給部側ラインと前記第2吸着部側上流ラインとが連通するように前記第1三方弁を制御し、前記第2吸着部側下流ラインと前記燃料電池側空気ラインとが連通するように前記第2三方弁を制御し、前記上流側オフガスラインと前記第1吸着部オフガス上流ラインとが連通するように前記第3三方弁を制御し、前記第1吸着部オフガス下流ラインと前記下流側オフガスラインとが連通するように前記第4三方弁を制御することにより形成される請求項1に記載の燃料電池システム。 - 前記切り替え部は、円筒形状を有し軸心を中心として回転可能なロータと、前記ロータを回転させる回転駆動部とを有し、
前記ロータは、内部が周方向において複数の部屋に区画され、各前記部屋は、前記ロータの軸方向における前記ロータの一端から他端に至るまで連通し、
前記第1吸着部は、少なくとも一つの前記部屋に前記第1吸着剤が充填されて構成され、
前記第2吸着部は、前記少なくとも一つの部屋以外の前記部屋に前記第2吸着剤が充填されて構成され、
前記ロータは、前記第1空気供給ライン及び前記第2空気供給ラインの途中に配置され、且つ、前記第1オフガス供給ラインの端部及び前記第2オフガス供給ラインの端部に対向して配置され、前記空気供給部から前記第1空気供給ライン又は前記第2空気供給ラインを通して供給された空気が、前記ロータの軸方向における一端から他端へと前記部屋内を流通可能であると共に、前記第2オフガス供給ライン又は前記第1オフガス供給ラインを通して供給されたオフガスが、前記ロータの軸方向における他端から一端へと前記部屋内を流通可能であり、
前記第1の状態は、前記制御部が、前記回転駆動部を制御して、前記第1空気供給ラインから前記第1吸着部に空気が供給される前記ロータの回転位置とすることにより、前記第2吸着部は、前記第2オフガス供給ラインの端部に対向して形成され、
前記第2の状態は、前記制御部が、前記回転駆動部を制御して、前記第2空気供給ラインから前記第2吸着部に空気が供給される前記ロータの回転位置とすることにより、前記第1吸着部は、前記第1オフガス供給ラインの端部に対向して形成される請求項1に記載の燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012244719A JP2014093269A (ja) | 2012-11-06 | 2012-11-06 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012244719A JP2014093269A (ja) | 2012-11-06 | 2012-11-06 | 燃料電池システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014093269A true JP2014093269A (ja) | 2014-05-19 |
Family
ID=50937196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012244719A Pending JP2014093269A (ja) | 2012-11-06 | 2012-11-06 | 燃料電池システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014093269A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022026769A (ja) * | 2020-07-31 | 2022-02-10 | 株式会社東芝 | 燃料電池用不純物除去システム |
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2012
- 2012-11-06 JP JP2012244719A patent/JP2014093269A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022026769A (ja) * | 2020-07-31 | 2022-02-10 | 株式会社東芝 | 燃料電池用不純物除去システム |
JP7443186B2 (ja) | 2020-07-31 | 2024-03-05 | 株式会社東芝 | 燃料電池用不純物除去システム |
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