JP2008204782A - 固体酸化物形燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】機器配置が制限されることを抑制し、熱効率を高めることのできるSOFCシステムを提供する。
【解決手段】固体酸化物形燃料電池と、固体酸化物形燃料電池から排出されるガスとの熱交換により水を加熱して温水とする熱交換器と、この熱交換器から得られる温水を熱源とする吸収式冷凍機とを有する固体酸化物形燃料電池システム。
【選択図】図1
【解決手段】固体酸化物形燃料電池と、固体酸化物形燃料電池から排出されるガスとの熱交換により水を加熱して温水とする熱交換器と、この熱交換器から得られる温水を熱源とする吸収式冷凍機とを有する固体酸化物形燃料電池システム。
【選択図】図1
Description
本発明は、固体酸化物形燃料電池と、固体酸化物形燃料電池の排熱を熱源として駆動される吸収式冷凍機とを有する固体酸化物形燃料電池システムに関する。
固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell。以下場合によりSOFCという。)には、通常、改質器において灯油や都市ガスなどの炭化水素系燃料(改質原料)を改質して発生させた水素含有ガス(改質ガス)が供給される。SOFCにおいて、この改質ガスと空気を電気化学的に反応させて発電を行う。
SOFCは通常550℃から1000℃程度の高温で作動させる。このためSOFCからは高温の排ガスが発生し、これを有効活用することが高効率な運転を行うために重要である。
特許文献1には、SOFCの燃料極排ガスと空気極排ガスとを燃焼室で燃焼させ、その燃焼排ガスによって吸収式冷凍機の再生器を加熱することが記載される。
特開2006−73416号公報
しかしながら、燃焼ガスを吸収式冷凍機の再生器に直接導入すると、高温ガスの配管をとり回す都合上、機器配置が制限される。また、圧力損失が比較的高くなり、熱効率の低下に繋がる。
本発明の目的は、機器配置が制限されることを抑制し、熱効率を高めることのできるSOFCシステムを提供することである。
本発明により、固体酸化物形燃料電池と、
固体酸化物形燃料電池から排出されるガスとの熱交換により水を加熱して温水とする熱交換器と、
該熱交換器から得られる温水を熱源とする吸収式冷凍機と
を有する固体酸化物形燃料電池システムが提供される。
固体酸化物形燃料電池から排出されるガスとの熱交換により水を加熱して温水とする熱交換器と、
該熱交換器から得られる温水を熱源とする吸収式冷凍機と
を有する固体酸化物形燃料電池システムが提供される。
上記固体酸化物形燃料電池システムが、
固体酸化物形燃料電池のアノードから排出されるガスを、固体酸化物形燃料電池のカソードから排出されるガスによって燃焼させる構造を有し、
前記熱交換器が、該燃焼ガスとの熱交換により水を加熱して温水とすることが好ましい。
固体酸化物形燃料電池のアノードから排出されるガスを、固体酸化物形燃料電池のカソードから排出されるガスによって燃焼させる構造を有し、
前記熱交換器が、該燃焼ガスとの熱交換により水を加熱して温水とすることが好ましい。
上記固体酸化物形燃料電池システムが、
前記熱交換器から得られる温水を前記吸収式冷凍機に送るライン、
前記熱交換器から得られる温水を前記吸収式冷凍機を経由せずに取り出すライン、および、
これらのラインを切り替える切り替え手段
を有することができる。
前記熱交換器から得られる温水を前記吸収式冷凍機に送るライン、
前記熱交換器から得られる温水を前記吸収式冷凍機を経由せずに取り出すライン、および、
これらのラインを切り替える切り替え手段
を有することができる。
本発明により、機器配置が制限されることを抑制し、熱効率を高めることのできるSOFCシステムが提供される。
本発明のSOFCシステムは、SOFCと、SOFCから排出されるガスとの熱交換により水を加熱して温水とする熱交換器と、この熱交換器から得られる温水を熱源とする吸収式冷凍機とを有する。
本発明によれば、SOFCから排出されるガスが保有する熱を、温水を介して吸収式冷凍機に供給することができる。温水の配管は、高温のガス配管よりコンパクトにすることができるため、機器配置の制約を小さくすることができる。また、圧力損失も比較的小さくてすむので、熱効率の向上に資することができる。
本発明のSOFCシステムが、SOFCのアノードから排出されるガス(アノードオフガス)を、SOFCのカソードから排出されるガス(カソードオフガス)によって燃焼させて燃焼ガスを得る構造を有し、かつ、前記熱交換器がこの燃焼ガスとの熱交換により水を加熱して温水を得ることが可能な熱交換器であることができる。つまり、アノードオフガスとカソードオフガスとを燃焼させたうえで水と熱交換させ、温水を得ることができる。これにより、アノードオフガス中の可燃物を燃焼させてアノードオフガスが保有する熱を有効利用することができ、カソードオフガスの熱も利用することができ、同時に、可燃物処理もできる。
ただし、上記のようにする必要はなく、アノードオフガスを空気で燃焼させた燃焼ガスを用いて温水を得てもよい。また、アノードオフガスを燃焼させずに熱交換器に導いて温水を得てもよいし、カソードオフガスを燃焼に供さずに熱交換器に導いて温水を得てもよい。
SOFCシステムが、前記熱交換器から得られる温水を吸収式冷凍機に送るラインと、前記熱交換器から得られる温水を吸収式冷凍機を経由せずに取り出すラインと、これらのラインを切り替える切り替え手段を有することができる。これにより、吸収式冷凍機を稼働させる必要がない場合に、温水をそのまま利用することが可能となる。例えば、夏期には吸収式冷凍機から得られる冷水を用いて冷房を行い、冬期には吸収式冷凍機を稼働させずに温水を用いて暖房を行うことができる。
<吸収式冷凍機>
図4に単効用吸収式冷凍機の基本構造を模式的に示す。この図を用いて吸収式冷凍機の基本的な動作について説明する。
図4に単効用吸収式冷凍機の基本構造を模式的に示す。この図を用いて吸収式冷凍機の基本的な動作について説明する。
蒸発器4aで液体の冷媒を気化させる。気化の際に蒸発潜熱が奪われ、水が冷却されて冷水が得られる。この冷水を冷房等に利用する。
蒸発器で発生した冷媒蒸気が吸収器4bにて吸収液に吸収される。吸収器に供給される吸収液は比較的高濃度の濃縮液であり、冷媒蒸気を吸収した比較的低濃度の吸収液(希溶液)が吸収器から再生器4cに送られる。吸収器は、冷却水によって冷却される。
再生器4cには外部から熱エネルギーが加えられ、すなわち希溶液が加熱され、冷媒が気化して冷媒蒸気が凝縮器4dに送られる。冷媒の気化により濃縮液となった吸収液は、吸収器に戻される。
冷媒蒸気は凝縮器にて冷却されて液化し、冷媒液となり、蒸発器に戻される。
このように吸収式冷凍機には再生器が備わる。SOFCから得られる排ガスとの熱交換によって得た温水を再生器に導き、温水によって再生器を加熱することにより、再生器に加える熱エネルギーとしてこの温水の持つエネルギーを利用することができる。
<SOFCシステム>
以下、図面を用いて本発明のSOFCシステムの形態について説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお図1〜3において、破線は、図示した状況では使用しないラインもしくは所望により使用してもよいラインを表す。また、吸収式冷凍機の構成要素については、蒸発器および再生器のみ図示し、吸収器および凝縮器については図示を省略してある。吸収器および凝縮器には冷却水が適宜供給される。
以下、図面を用いて本発明のSOFCシステムの形態について説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお図1〜3において、破線は、図示した状況では使用しないラインもしくは所望により使用してもよいラインを表す。また、吸収式冷凍機の構成要素については、蒸発器および再生器のみ図示し、吸収器および凝縮器については図示を省略してある。吸収器および凝縮器には冷却水が適宜供給される。
図1は、本発明のSOFCシステムの一形態につき、その概略構成を示すフロー図である。このSOFCシステムでは、改質器がSOFCの近傍に配置され、改質器とSOFCが容器(モジュール容器)内に収容された間接内部改質型SOFCが採用されている。改質器では水蒸気改質を行う。改質の対象となる改質原料として灯油が用いられている。またこのSOFCシステムには、冷房設備が接続されている。
灯油は脱硫器1で脱硫され、間接内部改質型SOFC2に供給される。また間接内部改質型SOFCには、水蒸気改質反応のために水が供給され、カソードガスとして空気が供給される。
このSOFCシステムで採用できる間接内部改質型SOFC2の例を図5に示す。図5においてSOFC2cに付されたAおよびCはそれぞれアノードおよびカソードを表す。脱硫器で脱硫された灯油が気化器2aで気化され、改質器2bで改質され、SOFC2cのアノードに供給される。水も気化器2aにて気化され、スチームが改質器に供給される。SOFCのカソードには空気が供給される。空気が空気予熱器2dにて予熱される。SOFCのセル出口は、アノード側、カソード側とも開口しており、アノードオフガス(特にはアノードオフガスに含まれる可燃分)はモジュール容器内のセル出口近傍においてカソードオフガス(酸素を含む)と混合し、燃焼する。この燃焼ガスが空気予熱器、改質器、気化器を加熱した後、間接内部改質型SOFCから排出され、熱交換器3に送られる。気化器、改質器、空気予熱器およびSOFCは、モジュール容器2eに収容される。また、間接内部改質型SOFCには、着火のために適宜イグナイターを設けることができる。
間接内部改質型SOFC2から排出された燃焼ガスは、熱交換器3にて水と熱交換した後、システム外に排気される。熱交換器3より前、熱交換器3より後、またはこれらの両方において、燃焼ガスを他の熱交換器等に導き、燃焼ガスが保有する熱を回収してもよい。
熱交換器3において水が加熱されて温水となる。なお、温水とは熱交換器3に供給される水が加熱されてより高い温度となったものを意味する。
熱交換器3から温水が吸収式冷凍機4、特にはその再生器4cに導かれる。温水は再生器を加熱する。再生器にて、温水は冷却され、より低温の水となって熱交換器3に戻される。水(温水となることもある)の循環経路が形成されている。
一方、吸収式冷凍機4の蒸発器4aで水が冷却され冷水が得られる。なお冷水とは、吸収式冷凍機(特にはその蒸発器)に供給された水がより低い温度となったものを意味する。
この冷水は、ファンコイルユニット6に送られ、冷水を用いて熱需要室5の冷房が行われる。熱需要室5はここでは冷熱を必要とする。ファンコイルユニット6における空気との熱交換によって冷水は加熱される。ファンコイルユニットから得られる水は、吸収式冷凍機4(特には蒸発器4a)に戻される。水(冷水となることもある)の循環経路が形成されている。
なお、熱交換器3から得られる温水を吸収冷凍機4に送るライン101の途中に三方弁11が設けられ、貯湯槽7に繋がる分岐ラインが設けられている。吸収式冷凍機の停止中においては、貯湯槽7に温水を蓄えることにより、冷熱需要の無い場合においても、SOFCシステムから発生する熱を有効に利用することができる。
このように、SOFCから排出されるガス(ここではカソードオフガスを用いてアノードオフガスを燃焼させた燃焼ガス)との熱交換により温水を得、この温水を吸収式冷凍機内部の再生器に循環させることにより、吸収式冷凍機から冷水を得ることができる。
冷水は冷熱の需要がある個所に循環させ、この個所において、室内もしくは室外の空気と冷水とを熱交換させることにより、熱需要室内に冷熱を供給することができる。
図2および3を用いて、本発明のSOFCシステムの別の形態について説明する。このシステムには冷暖房設備が接続されている。熱交換器3で温水を発生させるまでは、図1のシステムと同様である。
このSOFCシステムは、熱交換器3から得られる温水を吸収式冷凍機4に送るライン101に加えて、熱交換器3から得られる温水を吸収式冷凍機4を経由せずに取り出すライン111を有する。そして、これらのライン101および111を切り替える切り替え手段として三方弁12を有する。これらのラインを切り替えることにより、吸収式冷凍機から冷水を得ることができ、また熱交換器3から温水を得ることができる。従って、熱需要室5において暖房が必要とされる場合に、吸収式冷凍機を稼動することなく、SOFCから排出されるガスの持つエネルギーを温水として有効に利用することが可能となる。
冷房が必要な際には、図2に示すように、三方弁12により、ライン101を通って温水が吸収式冷凍機4に流れるようにする。吸収式冷凍機4で得られた冷水をファンコイルユニット6に送り、熱需要室5の冷房を行う。ここでは熱需要室5は冷熱を必要とする。ファンコイルユニットから得られる水は、三方弁13により、ライン102を通って蒸発器4aに戻される。温水や冷水の流れは、基本的には図1に示した状況と同様となる。
暖房が必要な際には、図3に示すように、三方弁12により、ライン111を通して温水をファンコイルユニット6に送る。室内もしくは室外の空気と温水との熱交換によって熱需要室5の暖房を行う。ここでは熱需要室5は温熱を必要とする。ファンコイルユニットにて温水は冷却される。ファンコイルユニットから得られる水は、三方弁13により、ライン112を経て熱交換器3に戻される。
切り替え手段としては、三方弁に替えて、図において三方弁が設けられる位置において配管を分岐させ、分岐の下流のそれぞれのラインに弁を設けてもよい。
以上、間接内部改質型SOFCシステムを例に説明したが、本発明のSOFCシステムは、改質器とSOFCとが別個に設けられた(一つの容器に収容されない)外部改質型のSOFCシステムであってもよい。この場合、流体の気化や予熱のために、また改質に必要な熱の供給のために、バーナや触媒燃焼器などの燃焼手段を利用することができる。例えば、バーナを備える外部改質器を用い、アノードオフガスをこのバーナで燃焼させることができる。改質に必要な熱はこのバーナにおける燃焼熱を利用し、その燃焼排ガスによって気化器や空気予熱器を加熱することができる。また、アノードオフガスやカソードオフガスが有する顕熱を利用してもよい。
〔SOFC〕
SOFCとしては、平板型や円筒型などの各種形状の公知のSOFCから適宜選んで採用できる。SOFCでは、一般的に、酸素イオン導電性セラミックスもしくはプロトンイオン導電性セラミックスが電解質として利用される。
SOFCとしては、平板型や円筒型などの各種形状の公知のSOFCから適宜選んで採用できる。SOFCでは、一般的に、酸素イオン導電性セラミックスもしくはプロトンイオン導電性セラミックスが電解質として利用される。
SOFCは単セルであってもよいが、実用上は複数の単セルを配列させたスタック(円筒型の場合はバンドルと呼ばれることもあるが、本明細書でいうスタックはバンドルも含む)が好ましく用いられる。この場合、スタックは1つでも複数でもよい。
SOFCと改質器とが容器に収容された間接内部改質型SOFCを有するシステムを採用することが、熱効率やコンパクト化の観点から好ましい。
〔間接内部改質型SOFC〕
間接内部改質型SOFCは、改質器とSOFCを有する。これらが一つのモジュール容器に収容されモジュール化される。
間接内部改質型SOFCは、改質器とSOFCを有する。これらが一つのモジュール容器に収容されモジュール化される。
間接内部改質型SOFCでは、改質器は、水蒸気改質反応を利用して炭化水素系燃料から改質ガスを製造する。この改質器では、水蒸気改質反応を行うことができ、また、水蒸気改質反応に部分酸化反応が伴うオートサーマルリフォーミングを行ってもよい。SOFCの発電効率の観点からは部分酸化反応は起きない方が好ましい。オートサーマルリフォーミングにおいても、水蒸気改質が支配的になるようにされ、従って改質反応はオーバーオールで吸熱になる。改質器はSOFCから熱輻射を受ける位置に配される。こうすることによって、発電時にSOFCからの熱輻射によって改質器が加熱される。また、SOFCから排出されるアノードオフガスをセル出口で燃焼させることにより、SOFCを加熱することもできる。
改質器は、SOFCから改質器の外表面へと直接輻射伝熱可能な位置に配することが好ましい。従って改質器とSOFCとの間には実質的に遮蔽物は配置しないこと、つまり改質器とSOFCとの間は空隙にすることが好ましい。また、改質器とSOFCとの距離は極力短くすることが好ましい。
各供給ガスは必要に応じて適宜予熱されたうえで改質器もしくはSOFCに供給される。
モジュール容器としては、SOFCと改質器とを収容可能な適宜の容器を用いることができる。その材料としては、例えばステンレス鋼など、使用する環境に耐性を有する適宜の材料を用いることができる。容器には、ガスの取り合い等のために、適宜接続口が設けられる。
セル出口がモジュール容器内で開口している場合は特に、モジュール容器の内部と外界(大気)とが連通しないように、モジュール容器が気密性を持つことが好ましい。
間接内部改質型SOFCの内部に、液体改質原料の気化器、水の気化器、空気予熱器などを設けてもよい。気化器や予熱器をSOFCからの輻射熱や、間接内部改質型SOFC内に存在する高温のガスによって加熱することができる。
〔アノードオフガスをカソードオフガスによって燃焼させる構造〕
間接内部改質型SOFCでは、前述のように、アノード、カソードともセル出口を開口させ、モジュール容器内のセル近傍でアノードオフガスをカソードオフガスによって燃焼させることができる。外部改質型SOFCシステムでは、バーナや触媒燃焼器などの燃焼手段を用い、アノードオフガスをカソードオフガスによって燃焼させることができる。
間接内部改質型SOFCでは、前述のように、アノード、カソードともセル出口を開口させ、モジュール容器内のセル近傍でアノードオフガスをカソードオフガスによって燃焼させることができる。外部改質型SOFCシステムでは、バーナや触媒燃焼器などの燃焼手段を用い、アノードオフガスをカソードオフガスによって燃焼させることができる。
〔脱硫器〕
硫黄分を含む改質原料を改質触媒に供給すると、改質触媒の劣化原因となることがある。このような改質触媒の劣化を抑制するために、必要に応じて脱硫器を用いて改質原料を脱硫することが行われる。脱硫器としては、公知の脱硫器から適宜選んで採用することができる。
硫黄分を含む改質原料を改質触媒に供給すると、改質触媒の劣化原因となることがある。このような改質触媒の劣化を抑制するために、必要に応じて脱硫器を用いて改質原料を脱硫することが行われる。脱硫器としては、公知の脱硫器から適宜選んで採用することができる。
〔改質器〕
必要に応じて改質器が設けられる。系外から水素が供給できる場合は、改質器は不要である。
必要に応じて改質器が設けられる。系外から水素が供給できる場合は、改質器は不要である。
改質器は、炭化水素系燃料等の改質原料から水素を含む改質ガスを製造する。改質器においては、水蒸気改質、部分酸化改質、および、水蒸気改質反応に部分酸化反応が伴うオートサーマルリフォーミングのいずれを行ってもよい。
改質器は、水蒸気改質能を有する水蒸気改質触媒、部分酸化改質能を有する部分酸化改質触媒、部分酸化改質能と水蒸気改質能とを併せ持つオートサーマル改質触媒を適宜用いることができる。
炭化水素系燃料(必要に応じて予め気化される)および水蒸気、さらに必要に応じて空気等の酸素含有ガスをそれぞれ単独で、もしくは適宜混合した上で改質器(改質触媒層)に供給することができる。また、改質ガスはSOFCのアノードに供給される。
〔気化器〕
気化器は、改質原料が液体である場合に、必要に応じて設けられる。水を気化する気化器も必要に応じて設けられる。また、気化器にて液体改質原料とともに水を気化させることもできる。気化器には、使用する液体を気化可能な構造を適宜採用できる。
気化器は、改質原料が液体である場合に、必要に応じて設けられる。水を気化する気化器も必要に応じて設けられる。また、気化器にて液体改質原料とともに水を気化させることもできる。気化器には、使用する液体を気化可能な構造を適宜採用できる。
〔空気予熱器〕
カソードに供給する空気等の酸素含有ガスを予熱するために一以上の空気予熱器を用いることができる。間接内部改質型SOFCを採用する場合、空気予熱器は間接内部改質型SOFCの内部(モジュール容器の内部)に配してもよいし、外部に配してもよいし、あるいはこれらの両方において配してもよい。空気を予熱するための熱源としては、SOFCから得られる排ガスが持つ熱を用いることができる。間接内部改質型SOFCを採用する場合、SOFCからの輻射熱を利用することもできる。
カソードに供給する空気等の酸素含有ガスを予熱するために一以上の空気予熱器を用いることができる。間接内部改質型SOFCを採用する場合、空気予熱器は間接内部改質型SOFCの内部(モジュール容器の内部)に配してもよいし、外部に配してもよいし、あるいはこれらの両方において配してもよい。空気を予熱するための熱源としては、SOFCから得られる排ガスが持つ熱を用いることができる。間接内部改質型SOFCを採用する場合、SOFCからの輻射熱を利用することもできる。
〔熱利用設備〕
図1〜3には、熱利用設備として冷房設備および冷暖房設備を示したが、この限りではない。例えば、温水を給湯用に用いてもよいし、別の熱利用設備であるデシカント空調機の除湿ローターの乾燥用熱源として利用してもよい。
図1〜3には、熱利用設備として冷房設備および冷暖房設備を示したが、この限りではない。例えば、温水を給湯用に用いてもよいし、別の熱利用設備であるデシカント空調機の除湿ローターの乾燥用熱源として利用してもよい。
〔炭化水素系燃料〕
改質器で改質する炭化水素系燃料としては、改質ガスの原料としてSOFCシステムの分野で公知の、分子中に炭素と水素を含む(酸素など他の元素を含んでもよい)化合物もしくはその混合物を適宜用いることができ、炭化水素類、アルコール類など分子中に炭素と水素を有する化合物を用いることができる。例えばメタン、エタン、プロパン、ブタン、天然ガス、LPG(液化石油ガス)、都市ガス、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油等の炭化水素燃料、また、メタノール、エタノール等のアルコール、ジメチルエーテル等のエーテル等である。なかでも灯油、LPG、都市ガスは入手容易である点で好ましい。
改質器で改質する炭化水素系燃料としては、改質ガスの原料としてSOFCシステムの分野で公知の、分子中に炭素と水素を含む(酸素など他の元素を含んでもよい)化合物もしくはその混合物を適宜用いることができ、炭化水素類、アルコール類など分子中に炭素と水素を有する化合物を用いることができる。例えばメタン、エタン、プロパン、ブタン、天然ガス、LPG(液化石油ガス)、都市ガス、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油等の炭化水素燃料、また、メタノール、エタノール等のアルコール、ジメチルエーテル等のエーテル等である。なかでも灯油、LPG、都市ガスは入手容易である点で好ましい。
〔改質触媒〕
改質器で用いる水蒸気改質触媒、部分酸化改質触媒、オートサーマル改質触媒のいずれも、それぞれ公知の触媒を用いることができる。部分酸化改質触媒の例としては白金系触媒、水蒸気改質触媒の例としてはルテニウム系およびニッケル系、オートサーマル改質触媒の例としてはロジウム系触媒を挙げることができる。
改質器で用いる水蒸気改質触媒、部分酸化改質触媒、オートサーマル改質触媒のいずれも、それぞれ公知の触媒を用いることができる。部分酸化改質触媒の例としては白金系触媒、水蒸気改質触媒の例としてはルテニウム系およびニッケル系、オートサーマル改質触媒の例としてはロジウム系触媒を挙げることができる。
〔他の機器〕
上記機器の他にも、SOFCシステムの公知の構成要素は、必要に応じて適宜設けることができる。具体例を挙げれば、各種流体を加圧するためのポンプ、圧縮機、ブロワなどの昇圧手段、流体の流量を調節するため、あるいは流体の流れを遮断/切り替えるためのバルブ等の流量調節手段や流路遮断/切り替え手段、熱交換・熱回収を行うための熱交換器、気体を凝縮する凝縮器、スチームなどで各種機器を外熱する加熱/保温手段、炭化水素系燃料や可燃物の貯蔵手段、計装用の空気や電気系統、制御用の信号系統、制御装置、出力用や動力用の電気系統などである。
上記機器の他にも、SOFCシステムの公知の構成要素は、必要に応じて適宜設けることができる。具体例を挙げれば、各種流体を加圧するためのポンプ、圧縮機、ブロワなどの昇圧手段、流体の流量を調節するため、あるいは流体の流れを遮断/切り替えるためのバルブ等の流量調節手段や流路遮断/切り替え手段、熱交換・熱回収を行うための熱交換器、気体を凝縮する凝縮器、スチームなどで各種機器を外熱する加熱/保温手段、炭化水素系燃料や可燃物の貯蔵手段、計装用の空気や電気系統、制御用の信号系統、制御装置、出力用や動力用の電気系統などである。
本発明は、コージェネレーションに好適に用いることができる。
1:脱硫器
2:間接内部改質型SOFC
3:熱交換器
4:吸収式冷凍機
4a:蒸発器
4b:吸収器
4c:再生器
4d:凝縮器
5:熱需要室
6:ファンコイルユニット
7:貯湯槽
11、12、13:三方弁
2:間接内部改質型SOFC
3:熱交換器
4:吸収式冷凍機
4a:蒸発器
4b:吸収器
4c:再生器
4d:凝縮器
5:熱需要室
6:ファンコイルユニット
7:貯湯槽
11、12、13:三方弁
Claims (3)
- 固体酸化物形燃料電池と、
固体酸化物形燃料電池から排出されるガスとの熱交換により水を加熱して温水とする熱交換器と、
該熱交換器から得られる温水を熱源とする吸収式冷凍機と
を有する固体酸化物形燃料電池システム。 - 固体酸化物形燃料電池のアノードから排出されるガスを、固体酸化物形燃料電池のカソードから排出されるガスによって燃焼させる構造を有し、
前記熱交換器が、該燃焼ガスとの熱交換により水を加熱して温水とする
請求項1記載の固体酸化物形燃料電池システム。 - 前記熱交換器から得られる温水を前記吸収式冷凍機に送るライン、
前記熱交換器から得られる温水を前記吸収式冷凍機を経由せずに取り出すライン、および、
これらのラインを切り替える切り替え手段
を有する請求項1または2記載の固体酸化物形燃料電池システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007039227A JP2008204782A (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | 固体酸化物形燃料電池システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007039227A Pending JP2008204782A (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | 固体酸化物形燃料電池システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 2007-02-20 JP JP2007039227A patent/JP2008204782A/ja active Pending
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