JP2014093220A - ピンおよびそれを備えた表面実装コネクタならびに表面実装コネクタの固定方法 - Google Patents

ピンおよびそれを備えた表面実装コネクタならびに表面実装コネクタの固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表面実装コネクタなどのある部材をプリント基板などの他の部材へ実装する時に、当該他の部材へ応力を発生させにくい固定部材となるピン、およびそれを備えた表面実装コネクタ、ならびに表面実装コネクタの固定方法を提供する。
【解決手段】複数の部材を貫通した状態で部材どうしを固定するピンであって、貫通軸と、貫通軸の一端に傘骨状に設けられた複数の金属片からなる先端部と、貫通軸の他端に設けられた抜止めストッパと、先端部と貫通軸とに挟持された状態に設けられた熱膨張性材料と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、表面実装コネクタの実装に関するものである。
プリント基板への部品実装においては他基板や他部品と電源および伝送用にケーブル接続を行うための表面実装コネクタが実装されることが多い。表面実装コネクタには、例えば他の部品と同時にリフローによりプリント基板に半田付けされる端子の他に、プリント基板にハウジングを固定させるための固定部材が取り付けられる。
特許文献1には、表面実装コネクタのハウジングに取り付けられた固定金具の貫通穴と、プリント基板側の貫通穴とに、プリント基板への取付強度を増強する補強部材が圧入された表面実装コネクタの取付構造が開示されている。特許文献2には、先端にすり割り部を有する形状記憶合金からなる締結ピンを、コネクタハウジングおよびプリント基板の貫通穴に挿入し、加熱して上記すり割り部を変形させることにより表面実装コネクタを固定させる技術が開示されている。特許文献3には、表面実装コネクタのハウジングの底面にプリント基板の穴に挿入する位置決め用の足を設けるとともに、当該足に弾性的に変形或いは収縮して前記基板の穴を潜り抜け、基板穴を潜り抜けた後に膨出部が基板穴出口側端縁に接触することで表面実装コネクタの固定を行う技術が開示されている。
特開2009−193746号公報 特開平3−117711号公報 実開平6−60067号公報
しかしながら、従来の表面実装コネクタの取付構造によれば、ハウジングを固定するための部材をプリント基板の穴に挿入するときに、当該部材が穴に圧入、ねじ込み、摺接などの状態を経る。従って、プリント基板に応力が加わり、既に他の部品や半田材が載置されたプリント基板に振動が発生して、他の部品の位置をずらしてしまったり、他の部品を跳ね飛ばしてしまったりする虞がある。例えば、プリント基板への圧入時に固定部材が弾性変形していれば、その復元力で応力が発生する。
本発明は、斯かる従来の問題点を鑑みてなされたものであり、表面実装コネクタなどのある部材をプリント基板などの他の部材へ実装する時に、当該他の部材へ応力を発生させにくい固定部材となるピン、およびそれを備えた表面実装コネクタ、ならびに表面実装コネクタの固定方法を提供するものである。
本発明の第1の局面は、複数の部材を貫通した状態で前記部材どうしを固定するピンであって、貫通軸と、前記貫通軸の一端に傘骨状に設けられた複数の金属片からなる先端部と、前記貫通軸の他端に設けられた抜止めストッパと、前記先端部と前記貫通軸とに挟持された状態に設けられた熱膨張性材料と、を備えていることを特徴とするピンである。
また、本発明の第2の局面は、前記第1の局面において、前記熱膨張性材料は発泡性材料であることを特徴とするピンである。
また、本発明の第3の局面は、前記第1または第2の局面のピンを備えた表面実装コネクタであって、ハウジングとコネクタ端子とを備えており、前記ピンは、前記先端部が前記ハウジングの外側に位置するように前記貫通軸が前記ハウジングを前記部材の1つとして貫通しているとともに、前記ハウジングの内側で前記抜止めストッパにより前記ハウジングの外側への抜止めが制止された状態にある、ことを特徴とする表面実装コネクタである。
また、本発明の第4の局面は、前記第3の局面において、前記抜止めストッパと前記ハウジングの内側面との間に付勢方向を有するように、半田で固化された圧縮ばねを備えている、ことを特徴とする表面実装コネクタである。
また、本発明の第5の局面は、前記第3の局面の表面実装コネクタをプリント基板に固定する表面実装コネクタの固定方法であって、前記ピンを前記先端部側から、前記先端部の拡がりの最大径よりも大きな開口径の貫通穴が形成された前記プリント基板の前記貫通穴に貫挿することにより前記表面実装コネクタを前記プリント基板上に載置する工程と、前記プリント基板に載置された前記表面実装コネクタを加熱して前記ピンの前記熱膨張性材料を膨張させることにより、傘骨状の前記先端部を、前記プリント基板の裏面側で前記金属片が前記貫通穴の開口端を跨ぐ状態となる角度に拡げる工程と、を含んでいることを特徴とする表面実装コネクタの固定方法である。
また、本発明の第6の局面は、前記第4の局面の表面実装コネクタをプリント基板に固定する表面実装コネクタの固定方法であって、前記ピンを前記先端部側から、前記先端部の拡がりの最大径よりも大きな開口径の貫通穴が形成された前記プリント基板の前記貫通穴に貫挿することにより前記表面実装コネクタを前記プリント基板上に載置する工程と、前記プリント基板に載置された前記表面実装コネクタを加熱して、前記圧縮ばねを固化させている半田の溶融温度よりも低い温度で前記ピンの前記熱膨張性材料を膨張させることにより、傘骨状の前記先端部を、前記プリント基板の裏面側で前記金属片が前記貫通穴の開口端を跨ぐ状態となる角度に拡げる工程と、前記先端部の角度を拡げた後に前記表面実装コネクタをさらに加熱して、前記圧縮ばねを固化させている半田を溶融させる工程と、前記圧縮ばねを固化させている半田が溶融して前記圧縮ばねが伸長した後に加熱を停止させる工程と、を含んでいることを特徴とする表面実装コネクタの固定方法である。
第1の局面によれば、ある部材を貫通させたピンを、熱膨張材料の膨張前に先端部側から他の部材に予め設けた貫通穴を貫通させてから熱膨張させるようにすれば、前記ある部材を前記他の部材に載置するに際してピンがプリント基板に干渉しないとともに、熱膨張材料の膨張により貫通軸との角度が拡がる金属片からなる先端部が前記他の部材に係止する。従って、表面実装コネクタなどのある部材をプリント基板などの他の部材へ実装する時に、当該他の部材へ応力を発生させにくい固定部材となるピンを提供することができる。また、ピンの変形部分に形状記憶合金のような高価な材料が不要である。
第2の局面によれば、熱膨張を発泡性材料によって容易に実現することができる。
第3および第5の局面によれば、プリント基板への実装時にプリント基板へ応力を発生させにくい固定部材を備えた表面実装コネクタおよびその固定方法を提供することができる。
第4および第6の局面によれば、先端部が加熱により拡がった状態でプリント基板との間に隙間を生じたとしても、その後の圧縮ばねによるピンの移動により、先端部がプリント基板の裏面に当接するので、ハウジング従って表面実装コネクタを強固に固定することが可能となる表面実装コネクタおよびその固定方法を提供することができる。
本発明の実施形態を示すものであり、表面実装コネクタがプリント基板に実装された状態の構成を示す端面図 図1の構成を側面側から見た断面図 本発明の実施形態を示すものであり、表面実装コネクタのプリント基板への実装における第1の段階を説明する断面図 本発明の実施形態を示すものであり、表面実装コネクタのプリント基板への実装における第2の段階およびピンの構成を説明する断面図 本発明の実施形態を示すものであり、表面実装コネクタのプリント基板への実装における第3の段階およびピンの構成を説明する断面図 本発明の実施形態を示すものであり、表面実装コネクタのプリント基板への実装における第4の段階およびピンの構成を説明する断面図 本発明の実施形態を示すものであり、半田リフロー工程を説明する斜視図 本発明の実施形態を示すものであり、変形例に係るピンを備える表面実装コネクタのプリント基板への実装における第1の段階およびピンの構成を説明する断面図 本発明の実施形態を示すものであり、変形例に係るピンを備える表面実装コネクタのプリント基板への実装における第2の段階を説明する断面図 本発明の実施形態を示すものであり、変形例に係るピンを備える表面実装コネクタのプリント基板への実装における第3の段階を説明する断面図
本発明の実施形態について図面を用いて説明すれば以下の通りである。
図1および図2に、本実施形態に係る表面実装コネクタ1がプリント基板2に実装された状態の構成を示す。図1は、表面実装コネクタ1に接続される他のインタフェースコネクタの挿入口側から表面実装コネクタ1を見た端面図、図2は、前記挿入口側を正面側としたときの側面側から表面実装コネクタ1を見た断面図である。
表面実装コネクタ1は、ハウジング11と、複数の電気接続用のコネクタ端子である端子12と、1つ以上のピン13とを備えている。ハウジング11は挿入口側で開口しており、端子12はハウジング11内から挿入口側と反対側にある閉塞壁を貫通して、端子のリード先端部12aがプリント基板2に半田付けされている。以下では、半田付け方法として例えばリフローによる半田付けを想定する。ピン13はハウジング11の底面から突出して設けられており、プリント基板2の貫通穴(後述の貫通穴2a)に、貫通するように挿入されている。ピン13は、表面実装コネクタ1の位置決めピンとして機能するとともに、ハウジング11をプリント基板2に固定する部材として機能する。
なお、図1および図2には示さないが、表面実装コネクタ1内にインタフェース回路やインピーダンス整合回路などを備えていてもよい。
図3〜図6を用いて、ピン13の詳細な構成と、表面実装コネクタ1のプリント基板2への実装方法とを説明する。
図3に示すように、表面実装コネクタ1をプリント基板2に実装しようとするときは、まず、ピン13をプリント基板2の貫通穴2aに挿入する。このとき、他の部品や半田材が既にプリント基板2上に配置されている状態であってもよいし、まだ配置されていない状態であってもよい。
図4に、ピン13としての一構成例であるピン13Aを基板面に垂直な断面図で示す。ハウジング11およびプリント基板2については説明に用いる注目箇所以外の図示を省略してある。
ピン13Aは、金属ピン部13aと膨張部13bとを備えている。ピン13Aは、表面実装コネクタ1のプリント基板2への載置前から表面実装コネクタ1に取り付けられており、ハウジング11をプリント基板2の所定位置にアライメントするための位置決めピンとして機能する。また、ピン13Aは、ハウジング11とプリント基板2という複数の部材を貫通した状態でこれら部材どうしを固定するピンとして機能する。ここでは互いに固定する部材を2つとするが、一般に任意の複数でよい。
金属ピン部13aは、先端部131と、貫通軸132と、抜止めストッパ133とを備えている。貫通軸132は固定する全ての部材であるハウジング11とプリント基板2とを貫通する長さを有する。先端部131は、貫通軸132の一端に傘骨状に設けられた複数の金属片からなる。すなわち、複数の金属片が貫通軸132の一端から貫通軸132と鋭角をなす方向に取り付けられている。例えば、これら複数の金属片が上記一端を中心として放射状に延びた構成を挙げることができる。抜止めストッパ133は、貫通軸132の他端に設けられており、ピン13Aがハウジング11から抜けないように制止する係止部材である。抜止めストッパ133は、例えば、貫通軸132が中心部と接続される、円盤や放射状ストリップからなる。
先端部131がハウジング11の外側に位置するように、貫通軸132がハウジング11を前記部材の1つとして貫通している。また、ハウジングの内側で抜止めストッパ133が、ピン13Aのハウジング11の外側への抜止めを制止している。なお、ここでは、先端部131と、貫通軸132と、抜止めストッパ133とが全て金属からなるが、上記金属片以外は任意材料でよい。
膨張部13bは、先端部131と貫通軸132との狭角空間において両者に挟持された状態に設けられている。膨張部13bは、加熱されると膨張し、熱が除去されても膨張したままとなる性質を有する熱膨張性材料からなる。当該熱膨張材料として、例えばマイクロカプセル(樹脂)などの発泡性材料が挙げられ、ここでは、半田リフロー温度の220℃〜240℃程度で膨張するものを用いる。
ピン13Aをハウジング11に取り付けるには、例えば、貫通軸132の一端を複数の分岐する金属片に折り曲げ加工して先端部131を形成し、膨張部13bとなる熱膨張材料を貼り付ける。次いで、ハウジング11の外側から、貫通軸132の他端側を、ハウジング11にプリント基板2への実装位置に応じて予め形成した貫通穴に貫挿する。その後、ハウジング11の内側において貫通軸132の他端を変形加工することにより抜止めストッパ133を形成する。
ピン13Aは、ハウジング11の底面側から見て、特定方向にのみ金属片が偏在して、あるいは、複数の金属片が放射状をなして、折りたたまれた状態にある。この状態における、底面側から見たピン13Aの拡がりの最大径は、プリント基板2の貫通穴2aの開口径Dよりも小さい。
図5のように、ピン13Aが貫通穴2aに貫挿されると、ピン13Aの先端部13aの全体がプリント基板2の裏面側に突出する。開口径Dがピン13Aの拡がりの最大径よりも大きいので、表面実装コネクタ1をプリント基板2に載置するに際して、固定部材のピン13Aがプリント基板2に干渉しない。
そして、図5のように表面実装コネクタ1が載置され、他の部品および半田材の載置も完了したプリント基板2を半田リフロー工程に通すことによって、図6に示すように、リフローの加熱で同時に膨張部13bが膨張する。膨張部13bが膨張することにより、先端部131の金属片が傘骨状のまま貫通軸132との角度を拡げるように変形し、プリント基板2の裏側にある貫通穴2aの開口端を跨ぐ状態となる角度に拡がる。リフローの加熱が停止されて温度が常温まで低下しても、膨張部13bの形状は変化せず、変形したピン13Aの形状は維持される。このとき、プリント基板2の裏面側に突出したピン13Aの部分を当該裏面側から見た径Eは、貫通穴2aの開口径Dよりも大きくなる。これにより、ハウジング11とプリント基板2とが相対的に移動しようとしても、ピン13Aが当接箇所Cでプリント基板2に係止され、ハウジング11がプリント基板2に対して固定される。同時に、端子12はプリント基板2の表面に半田付けされる。こうして表面実装コネクタ1全体がプリント基板2に固定され、実装が完了する。
このように、ピン13Aを備える表面実装コネクタ1によれば、プリント基板2に載置されるときから固定が完了するまで、ピン13Aが貫通穴2aの側壁、貫通穴2a付近の表面などのプリント基板2の一部に、圧入、ねじ込み、摺接などによる応力を発生させるような接触を起こすことを回避することができる。特にリフロー前には、ピン13Aに対して、プリント基板2に干渉するような接触をさせないようにすることが可能であるから、各部品の配置を乱すようなトラブルを容易かつ確実に避けることができる。また、ピンの変形部分に形状記憶合金のような高価な材料が不要である。
図7に、半田リフロー工程について説明する。表面実装コネクタ1は他の部品および半田材とともにプリント基板2に載置され、コンベア20によってリフロー炉内を矢印T方向に搬送される。搬送中は熱風Hが搬送される基板全体に供給され、これによって半田材が溶融するとともに、ピン13Aの膨張部13bが膨張する。リフロー炉を通過した基板の冷却とともに端子12のリード先端部12aに施された半田が硬化する。
また、ピン13Aの加熱はリフローによらずとも別途の加熱手段を用いて任意時に行ってよい。しかし、リフローによる加熱を利用することにより、特別な処理を追加することなく、ピン13Aをプリント基板2に固定させることができる。
次に、ピン13の変形例の構成について説明する。
図8〜図10に、変形例に係るピン13Bの構成を基板面に垂直な断面図で示す。
図8に示すように、ピン13Bは、金属ピン部13cと膨張部13dとを備えている。金属ピン部13cは前記ピン13Aの金属ピン部13aにおいて、抜止めストッパ133を抜止めストッパ134とし、さらにばね135を備えた構成である。抜止めストッパ134は、ハウジング11の内側面との間にばね135を収容する空間Zを形成して、当該内側面に当接する折り曲げ端部134aを有する構成をなしている。ばね135は、抜止めストッパ134と前記内側面との対向する面どうしを結ぶ方向を付勢方向とするように空間Zに収容されている、コイルばねなどで構成される圧縮ばねである。ばね135は、圧縮された状態で半田により全体が固定されていて伸長ができず、本来の付勢は阻止された状態にある。図8では、ばね135が貫通軸132と抜止めストッパ134の側壁との間に1つ以上配置されている。この他に、ばね135が貫通軸132がコイル中心軸に位置するように1つ配置されていてもよい。
また、膨張部13dは前記ピン13Aの膨張部13bと同様の構成であるが、膨張するときの温度がばね135を固化させている半田の溶融温度よりも低いという特性を有している。ここでは、ばね135を固化させている半田の溶融温度を半田リフロー温度と同等の220℃程度とし、膨張部13dが膨張する温度を半田リフロー温度よりも低い温度に選定する。
ピン13Bは、例えば、ピン13Aと同様に先端部131を形成した貫通軸134をハウジング11に貫通させ、ハウジング11の内側で抜止めストッパ134を変形加工するとともに、予め半田で固化させたばね135を空間Zに収容することで、ハウジング11に取り付けることができる。
図8のように表面実装コネクタ1をプリント基板2上に載置した状態では、先端部131の全体がプリント基板2の裏面側に突出している。
次いで、リフロー工程を開始すると、図9に示すように、雰囲気温度がリフロー温度に達する前に膨張部13dが膨張を開始し、先端部131が拡がる。このとき、ばね135を固化させている半田はまだ固化したままであるので、ばね135は圧縮されたままの状態にある。
そして、雰囲気温度がリフロー温度に達すると、リフロー半田が溶融するとともに、ばね135を固化させている半田も溶融する。このとき、膨張部13dは膨張を完了した状態か、さらに膨張する状態にあり、先端部131の拡がりは前工程における角度以上に保持される。これにより、図10に示すように、ばね135が付勢されて伸長し、抜止めストッパ134を持ち上げる。これにより、先端部131がプリント基板2の裏面に当接するまで、ピン13Bの全体が移動する。
その後、リフロー加熱が終了して温度が低下する過程で、ばね135に施されていた半田材が再び固化する。従って、ばねは伸長した状態のまま再び固化し、付勢を阻止された状態となる。先端部131は拡がったままの状態となる。
ピン13Bによれば、先端部131が加熱により拡がった状態でプリント基板2との間に隙間を生じたとしても、その後のばね135によるピン13Bの移動により、先端部131がプリント基板2の裏面に当接するので、ハウジング11従って表面実装コネクタ1を強固に固定することが可能である。
以上、本実施形態について説明した。なお、上述した各実施例を本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更した構成で実施することも可能である。
本発明は、例えば車載ネットワークを構成する基板を含め、部品が搭載されたプリント基板を備える装置一般に適用可能である。
1 表面実装コネクタ
2 プリント基板
11 ハウジング
12 端子
13、13A、13B ピン
13a、13c 金属ピン部
13b、13d 膨張部
131 先端部
132 貫通軸
133、134 抜止めストッパ
135 ばね
D 開口径
E 径

Claims (6)

  1. 複数の部材を貫通した状態で前記部材どうしを固定するピンであって、
    貫通軸と、
    前記貫通軸の一端に傘骨状に設けられた複数の金属片からなる先端部と、
    前記貫通軸の他端に設けられた抜止めストッパと、
    前記先端部と前記貫通軸とに挟持された状態に設けられた熱膨張性材料と、
    を備えていることを特徴とするピン。
  2. 前記熱膨張性材料は発泡性材料であることを特徴とする請求項1に記載のピン。
  3. 請求項1または2に記載のピンを備えた表面実装コネクタであって、
    ハウジングとコネクタ端子とを備えており、
    前記ピンは、前記先端部が前記ハウジングの外側に位置するように前記貫通軸が前記ハウジングを前記部材の1つとして貫通しているとともに、前記ハウジングの内側で前記抜止めストッパにより前記ハウジングの外側への抜止めが制止された状態にある、
    ことを特徴とする表面実装コネクタ。
  4. 前記抜止めストッパと前記ハウジングの内側面との間に付勢方向を有するように、半田で固化された圧縮ばねを備えている、ことを特徴とする請求項3に記載の表面実装コネクタ。
  5. 請求項3に記載の表面実装コネクタをプリント基板に固定する表面実装コネクタの固定方法であって、
    前記ピンを前記先端部側から、前記先端部の拡がりの最大径よりも大きな開口径の貫通穴が形成された前記プリント基板の前記貫通穴に貫挿することにより前記表面実装コネクタを前記プリント基板上に載置する工程と、
    前記プリント基板に載置された前記表面実装コネクタを加熱して前記ピンの前記熱膨張性材料を膨張させることにより、傘骨状の前記先端部を、前記プリント基板の裏面側で前記金属片が前記貫通穴の開口端を跨ぐ状態となる角度に拡げる工程と、
    を含んでいることを特徴とする表面実装コネクタの固定方法。
  6. 請求項4に記載の表面実装コネクタをプリント基板に固定する表面実装コネクタの固定方法であって、
    前記ピンを前記先端部側から、前記先端部の拡がりの最大径よりも大きな開口径の貫通穴が形成された前記プリント基板の前記貫通穴に貫挿することにより前記表面実装コネクタを前記プリント基板上に載置する工程と、
    前記プリント基板に載置された前記表面実装コネクタを加熱して、前記圧縮ばねを固化させている半田の溶融温度よりも低い温度で前記ピンの前記熱膨張性材料を膨張させることにより、傘骨状の前記先端部を、前記プリント基板の裏面側で前記金属片が前記貫通穴の開口端を跨ぐ状態となる角度に拡げる工程と、
    前記先端部の角度を拡げた後に前記表面実装コネクタをさらに加熱して、前記圧縮ばねを固化させている半田を溶融させる工程と、
    前記圧縮ばねを固化させている半田が溶融して前記圧縮ばねが伸長した後に加熱を停止させる工程と、
    を含んでいることを特徴とする表面実装コネクタの固定方法。
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