JP2014092746A - ハーフトーン型位相シフトマスクおよびその製造方法ならびにそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

ハーフトーン型位相シフトマスクおよびその製造方法ならびにそれを用いた半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シールリングを形成する際に、サイドローブによるディンプルが形成されるのを抑制するハーフトーン型位相シフトマスクとその製造方法等を提供する。
【解決手段】まず、シールリングパターン、基本補助パターンセルおよびピッチ調整用補助パターンセルの設計データが準備される。次に、シールリングの一方のコーナーに配置された基本補助パターンセルと、他方のコーナーに配置された基本補助パターンセルとの間隔に基づいて、基本補助パターンセルを配置することができない余剰スペースの長さが算出される。次に、余剰スペースの長さに基づいて、シールリングに沿って基本補助パターンセルとピッチ調整用補助パターンセルとが隙間なく敷き詰められた配置設計データが求められる。その配置設計データに基づいて、ハーフトーン型位相シフトマスクが製造される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハーフトーン型位相シフトマスクおよびその製造方法ならびにそれを用いた半導体装置の製造方法に関し、特に、単層のハーフトーン膜からなる位相シフトマスクに好適に利用できるものである。
半導体集積回路を備えた半導体装置の製造を行う場合には、半導体基板等における所定の領域へのイオン注入処理や、半導体基板の表面に形成された被加工膜へのエッチング処理等のように、選択的な処理(加工)が施される。被加工膜には、たとえば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、ポリシリコン膜、アルミニウム膜等の様々な種類の膜が用いられる。
このような処理では、被加工膜等を選択的に保護する目的で、紫外線、X線、電子線等の活性光線に感光する組成物、いわゆる感光性フォトレジスト被膜(フォトレジスト膜)のパターンを被加工膜上に形成するリソグラフィが行われる。このリソグラフィでは、とりわけ、紫外線を利用したフォトレジスト膜によるパターン形成が最も広く用いられている。
そして、被加工膜上に塗布されたフォトレジスト膜に、ステッパーやスキャナーと呼ばれる縮小投影露光装置を用いて、フォトマスクに描画された回路パターンが繰り返し露光される。通常、フォトマスクには複数個のデバイスチップが並べられ、1度の露光(ショット)によって同時に複数個分のデバイスチップの露光が行われる。
近年、半導体集積回路の高集積化・高性能化が進むにしたがい、回路パターンの微細化と高精度な寸法制御が求められるようになっている。露光装置では、水銀ランプのg線(波長=436nm)から、i線(波長=365nm)、KrFエキシマレーザー(波長=248nm)、ArFエキシマレーザー(波長=193nm)へと、露光光源の短波長化が進められてきている。また、最近では、露光装置の縮小投影レンズと半導体基板上に塗布されたフォトレジスト膜との間に水(純水)を満たすことにより、解像力を向上させることができる液浸露光技術も登場し、紫外線リソグラフィの延命化が図られている。
一方、フォトマスクでは様々なタイプの位相シフトマスクが開発され、従来のバイナリマスクよりも高解像性を得ることができるようになっている。中でもハーフトーン型位相シフトマスクが最も広く用いられている。ハーフトーン型位相シフトマスクは、露光光に対して半透明な膜(ハーフトーン膜)を、ブランクス(クォーツ基板)上に形成したフォトマスクである。
ハーフトーン膜では、露光光の透過率が数%、一般的には1〜10%程度になる。しかも、ハーフトーン膜を透過する光の位相と、ハーフトーン膜が除去されている部分を透過する光の位相とが、180°反転するように設計されている。このようなハーフトーン膜としては、MoSi、CrFO、TaSiO、MoSiN、SiON、SiN、ZrSiO等の無機膜が用いられている。
ところで、半導体ウェハに形成される半導体装置(デバイスチップ)の周囲には、スクライブ領域と呼ばれる領域が設けられている。ウェハプロセスが完了した後に、このスクライブ領域をダイシングすることによってデバイスチップが分離されることになる。ダイシングする際に、大気中の水分が、デバイスチップの回路が形成された領域に浸透すると、半導体装置としての性能を劣化させてしまうことになる。このため、スクライブ領域の内側には、大気中の水分の影響を受けないように半導体チップを保護する保護構造が設けられる。このデバイスチップを取り囲む保護構造は、シールリング、ガードリングまたはダイエッジシール等と称される。
ここで、その保護構造としてのシールリングについて説明する。シールリングは金属材料によって形成される。通常、シールリングは、回路の配線層を形成する工程と同時に形成される。また、シールリングは、配線層等に電気的に接続されるコンタクト部を形成する工程と同時に形成される。
たとえば、ポジ型のフォトレジストを用いて、アルミニウム配線を形成する工程では、シールリングに対応するライン状のフォトレジストパターン(残しパターン)が形成される。シールリングは、そのライン状のフォトレジストパターンをエッチングマスクとして、アルミニウム膜にエッチング処理を施すことによって形成される。
また、ポジ型のフォトレジストを用いて、コンタクト部を形成する工程では、シールリングに対応するスリット状のフォトレジストパターン(開口パターン)が形成される。さらに、ポジ型のフォトレジストを用いて、銅配線を形成する工程においても、シールリングに対応するスリット状のフォトレジストパターン(開口パターン)が形成される。これらの工程では、まず、そのスリット状のフォトレジストパターンをエッチングマスクとして層間絶縁膜にエッチング処理を施すことによりトレンチが形成される。シールリングは、そのトレンチに所定の金属材料を充填することによって形成される。
特に、コンタクト部を形成する工程では、フォトレジストには、シールリングに対応するスリット状パターンと、コンタクトホールに対応するホールパターンとが同時に形成されることになる。ここで、ハーフトーン型位相シフトマスクを用いてフォトレジストパターンを形成しようとすると、スリット状のフォトレジストパターンの側方では、露光光の強度が比較的強い部分(サイドローブ)が出現して、フォトレジストが解像してしまうことがある。そのようなサイドローブが出現したフォトレジストパターンによってパターニングされた層間絶縁膜には、ディンプルと称される窪みが形成されることがある。
このディンプルを抑制するために、シールリングパターンの側方に、非解像の微小なパターンを補助パターンとして配置する手法がある。この手法では、補助パターンを透過した露光光と、その補助パターンの近傍のハーフトーン膜を透過した露光光とを干渉させて、サイドローブの露光光強度を下げることによって、フォトレジストの解像が抑制されることになる。このような補助パターンを適用したハーフトーン型位相シフトマスクを開示した文献として、特許文献1、特許文献2および特許文献3がある。
特開2000−003027号公報 特開2003−233165号公報 特開平10−092706号公報
しかしながら、従来のハーフトーン型位相シフトマスクでは、次のような問題点があった。上述したように、シールリングをパターニングするハーフトーン型位相シフトマスクでは、シールリングパターン(スリット状パターン)の側方に、非解像の補助パターンが配置される。サイドローブの影響を効果的に抑制するには、補助パターンを適切に配置することが求められる。補助パターンは、露光条件と最小グリッドに基づき、所定のサイズとピッチをもってスリット状パターンに沿って配置される。なお、最小グリッドとは、マスクの設計寸法の最小値をいう。
ところが、デバイスチップは多種多様であり、シールリングの長さもそのようなデバイスチップに対応して種々の長さがある。このため、スリット状パターンに沿って補助パターンを配置させようとすると、補助パターンを配置することができない部分(領域)が出現してしまう。そのような領域では、露光光の強度が相対的に強くなってフォトレジストが解像してしまい、その結果、層間絶縁膜にディンプルが形成されることがある。ディンプルが形成されると、その後の工程において充填される導電材料が剥がれて異物になり、デバイスチップの性能や歩留まりに影響を及ぼすことになる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付の図面から明らかになるであろう。
一実施の形態に係るハーフトーン型位相シフトマスクでは、解像開口パターンの側方に解像開口パターンに沿って配置される複数の非解像開口パターンは、第1起点と第2起点との間の区間のうち、所定の区間を除いた残りの区間では、非解像開口パターンを基本ピッチをもって配置するための、基本ピッチに相当する長さを有する、非解像開口パターンを取り囲む基本補助パターンセルを、隙間なく敷き詰める態様で配置され、所定の区間では、非解像開口パターンを基本ピッチとは異なる調整用ピッチをもって配置するための、調整用ピッチに相当する長さを有する、非解像開口パターンを取り囲むピッチ調整用補助パターンセルを、隙間なく敷き詰める態様で配置されている。
他の実施の形態に係るハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法では、第1起点となる第1基本補助パターンセルと第2起点となる第2基本補助パターンセルとの間に、解像開口パターンに沿って基本補助パターンセルだけを配置させた場合に、基本ピッチをもって基本補助パターンを配置させることができない余剰スペースの長さに基づいて、第1基本補助パターンセルと第2基本補助パターンセルとの間に、基本補助パターンセルとピッチ調整用補助パターンセルとを、余剰スペースが生じないように隙間なく敷き詰めた配置データを取得し、解像開口パターンの設計データおよび配置データに基づいて、基板の表面に形成されたハーフトーン膜に電子描画を行う。
さらに他の実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、一実施の形態に係るハーフトーン型位相シフトマスクを適用して、被加工膜を覆うように塗布形成されたフォトレジストに対して露光処理が施され、現像処理によってフォトレジストパターンが形成される。そのフォトレジストパターンをマスクとして被加工膜に加工が施される。
一実施の形態に係るハーフトーン型位相シフトマスクによれば、半導体装置を製造する際に、異物の発生が抑制される。
他の実施の形態に係るハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法によれば、半導体装置を製造する際に異物の発生が抑制されるハーフトーン型位相シフトマスクが得られる。
さらに他の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、異物の発生が抑制される半導体装置が得られる。
各実施の形態に係るハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法のフローチャートを示す図である。 実施の形態1に係るハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法の一ステップにおけるシールリングパターンの設計データをパターンとして示す平面図である。 同実施の形態において、同一ステップにおける基本補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図である。 同実施の形態において、同一ステップにおけるピッチ調整用補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図である。 同実施の形態において、図2〜図4に示すステップの後に行われる、起点となる基本補助パターンセルを配置するステップを示す部分平面図である。 同実施の形態において、図5に示すステップの後に行われる、余剰スペースを算出するステップを示す部分平面図である。 同実施の形態において、余剰スペースに対するピッチ調整用補助パターンセルの配置態様を示す平面図である。 同実施の形態において、図6に示すステップの後に行われる、ピッチ調整用補助パターンセルを配置する調整区間を残して基本補助パターンセルを配置するステップを示す部分平面図である。 同実施の形態において、図8に示すステップの後に行われる、調整区間にピッチ調整用補助パターンを配置するステップを示す部分平面図である。 同実施の形態において、図9に示すステップの後に行われる、電子描画によりハーフトーンが位相シフトマスクを製造するステップを示す平面図である。 比較例に係るハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法を説明するための、基本補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図である。 比較例に係るハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法を説明するための、基本補助パターンセルが配置された状態を示す部分平面図である。 同実施の形態において、余剰スペースの長さと露光光強度比との関係を示すグラフを含む図である。 同実施の形態において、余剰スペースの部分を含む露光光強度比のシミュレーション結果を示す第1の図である。 同実施の形態において、余剰スペースの部分を含む露光光強度比のシミュレーション結果を示す第2の図である。 比較例に係るハーフトーン型位相シフトマスクを使用した場合において、層間絶縁膜にディンプルが生じた状態を示す部分断面図である。 同実施の形態において、第1変形例に係るハーフトーン型位相シフトマスクの製造に使用されるピッチ調整用補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図であり、図17(A)は、第1のピッチ調整用補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図であり、図17(B)は、第2のピッチ調整用補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図であり、図17(C)は、第3のピッチ調整用補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図である。 同実施の形態において、第1変形例に係るハーフトーン型位相シフトマスクを製造する場合における、余剰スペースに対するピッチ調整用補助パターンセルの配置態様を示す平面図である。 同実施の形態において、第1変形例に係るハーフトーン型位相シフトマスクを製造する場合における、調整区間にピッチ調整用補助パターンを配置するステップを示す部分平面図である。 同実施の形態において、第2変形例に係るハーフトーン型位相シフトマスクの製造に使用されるピッチ調整用補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図であり、図20(A)は、第1のピッチ調整用補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図であり、図20(B)は、第2のピッチ調整用補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図であり、図20(C)は、第3のピッチ調整用補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図であり、図20(D)は、第4のピッチ調整用補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図であり、図20(E)は、第5のピッチ調整用補助パターンセルの設計データをパターンとして示す平面図である。 同実施の形態において、第2変形例に係るハーフトーン型位相シフトマスクを製造する場合における、余剰スペースに対するピッチ調整用補助パターンセルの配置態様を示す平面図である。 同実施の形態において、第2変形例に係るハーフトーン型位相シフトマスクを製造する場合における、調整区間にピッチ調整用補助パターンを配置するステップを示す部分平面図である。 実施の形態2に係るハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法において、シールリングパターンのコーナーの内側に1個の基本補助パターンセルを配置させるステップを示す部分平面図である。 同実施の形態において、シールリングパターンのコーナー付近における露光光強度比のシミュレーション結果を示す第1の図である。 同実施の形態において、シールリングパターンのコーナー付近における露光光強度比のシミュレーション結果を示す第2の図である。 同実施の形態において、シールリングパターンのコーナー付近における露光光強度比のシミュレーション結果を示す第3の図である。 同実施の形態において、シールリングパターンのコーナー付近における露光光強度比のシミュレーション結果を示す第4の図である。 同実施の形態において、シールリングパターンのコーナー付近における露光光強度比のシミュレーション結果を示す第5の図である。 同実施の形態において、シールリングパターンのコーナー付近における露光光強度比のシミュレーション結果を示す第6の図である。 同実施の形態において、シールリングパターンのコーナー付近における露光光強度比のシミュレーション結果を示す第7の図である。 同実施の形態において、シールリングパターンのコーナーの外側に基本補助パターンセルが配置された状態を示す第1の部分平面図である。 同実施の形態において、シールリングパターンのコーナーの外側に基本補助パターンセルが配置された状態を示す第2の部分平面図である。 実施の形態3に係るハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法におけるアライメントマークを示す平面図である。 同実施の形態において、アライメントマークとその周囲に配置された基本補助パターンセルおよびピッチ調整用補助パターンセルを示す部分平面図である。 同実施の形態において、ハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法における重ね合わせ検査マークを示す平面図である。 同実施の形態において、重ね合わせ検査マークとその周囲に配置された基本補助パターンセルおよびピッチ調整用補助パターンセルを示す部分平面図である。 実施の形態4に係る、ハーフトーン型位相シフトマスクを適用した半導体装置の製造方法のフローチャートを示す図である。 同実施の形態において、半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図38に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図39に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図40に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図41に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図42に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図43に示す工程の後に行われる、ハーフトーン型位相シフトマスクを適用した露光工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図44に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図45に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図46に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図47に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、半導体チップを示す平面図である。 同実施の形態において、図49に示す断面線L−Lにおける部分断面図である。
実施の形態1
まず、実施の形態1に係るハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法の概要について、図1に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、ステップS1では、ハーフトーン型位相シフトマスクの製造に必要な設計データが準備される。解像開口パターンとして、シールリングパターンの設計データが準備される。解像限界以下の非解像開口パターンとして、基本補助パターンを含む基本補助パターンセルの設計データと、基本補助パターンを含むピッチ調整用補助パターンセルの設計データとが準備される。
基本補助パターンセルを配置することによって、基本補助パターンが所定のピッチ(基本ピッチ)をもって配置されることになる。また、ピッチ調整用補助パターンセルを配置することによって、基本補助パターンが、基本ピッチとは異なるピッチをもって配置されることになる。
次に、ステップS2では、シールリングの設計データおよび基本補助パターンセルの設計データに基づいて、シールリングのそれぞれのコーナーに起点となる基本補助パターンセルが配置される。
次に、ステップS3では、一方向に延在するシールリングの部分に対して、一方のコーナーに配置された基本補助パターンセルと、他方のコーナーに配置された基本補助パターンセルとの間隔が算出される。
次に、ステップS4では、一方のコーナーに配置された基本補助パターンセルと、他方のコーナーに配置された基本補助パターンセルとの間を敷き詰めるように、基本補助パターンセルを配置させた場合に、基本補助パターンセルを配置することができない余剰スペースの長さ(距離)を算出する。
次に、ステップS5では、余剰スペースの距離に基づき、余剰スペースが生じないように、基本補助パターンセルとともにピッチ調整用補助パターンセルが配置される。こうして、シールリングに沿って、基本補助パターンセルとピッチ調整用補助パターンセルとが、余剰スペースを生じさせることなく敷き詰められた配置データが得られる。
次に、ステップS6では、その配置データを含む設計データに基づいて電子描画を行うことにより、ハーフトーン型位相シフトマスクが製造されることになる。なお、ステップS55については、実施の形態2において説明する。
次に、ハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法について、具体的な数値例を挙げて説明する。まず、ステップS1において準備される、ハーフトーン型位相シフトマスクの製造に必要な設計データのうち、図2にシールリングパターンの設計データSERDを示し、図3に基本補助パターンセルの設計データBPCDを示し、図4にピッチ調整用補助パターンセルの設計データPPCDを示す。
シールリングパターンの設計データは、デバイスチップが形成される領域を取り囲むように設定されている。そのシールリングパターンの内側の領域には、たとえば、コンタクトホール(図示せず)の設計データを含むデバイスチップ領域の設計データが含まれる。
基本補助パターンセルの設計データは、露光条件に基づいて設定される。ここで、その一例として、i線露光(波長=365nm)、開口数NA=0.57、コヒーレントファクタσ=0.40の照明条件のもとで、4%の透過率を有するハーフトーン型位相シフトマスクを使用する場合を想定する。
この露光条件のもとで、基本補助パターンの一辺の長さを160nmとし、基本補助パターンを配置させる際の基本ピッチを400nmとする。また、基本補助パターンを、基本ピッチと異なるピッチで配置する際の調整用ピッチを410nmとする。この場合、図3に示すように、基本補助パターンBPPを含む基本補助パターンセルBPCの設計データBPCDは、一辺の長さBCLが400nmの正方形のパターンの内側に、一辺の長さBLが160nmの正方形のパターンが配置されたパターンとして設定される。長さBCLは、基本ピッチBPに相当する。
また、図4に示すように、ピッチ調整用補助パターンセルPPCの設計データPPCDは、基本補助パターンセルBPCにおける一辺の長さBCLが400nmの正方形のパターンを、追加ピッチADPに相当する長さADLとして互いに対向する2辺の長さを10nmだけ一方に延長させた長方形のパターンに変えたパターンとして設定される。ピッチ調整用補助パターンセルPPCにおける長方形の長辺の長さACLは410nmであり、調整用ピッチAPに相当する。
さらに、基本補助パターンセルBPCとシールリングパターンSER(図2参照)との距離を、基本補助パターンBPPの中心からシールリングパターンSERまでの距離と定義し、この距離を300nmとする。同様に、ピッチ調整用補助パターンセルPPCとシールリングパターンSERとの距離も300nmとする。また、シールリングパターンSERの幅を400nmとする。
次に、ステップS2において、シールリングパターンSERの設計データSERDと基本補助パターンセルBPCの設計データBPCDに基づき、シールリングパターンSERの各コーナーに、起点となる基本補助パターンセルBPCが配置された状態を図5に示す。図5に示すように、起点となる基本補助パターンセルBPCは、この場合、シールリングパターンSERにおける各コーナーの内側と外側とに配置される。
次に、ステップS3において、一方のコーナーの内側に配置された基本補助パターンセルBPCと、他方のコーナーの内側に配置された基本補助パターンセルBPCとの間隔DSUが算出される。また、一方のコーナーの外側に配置された基本補助パターンセルBPCと、他方のコーナーの外側に配置された基本補助パターンセルBPCとの間隔DSSが算出される。
次に、ステップS4において、シールリングに沿って基本補助パターンセルだけを配置させた場合の余剰スペースの長さが算出される。図6に、一方の起点となる基本補助パターンセルBPCと、他方の起点となる基本補助パターンセルBPCとの間に、基本補助パターンセルBPCだけを配置させた状態を示す。余剰スペースRSとは、基本補助パターンセルBPCを配置させることができないスペースであり、その余剰スペースRSの長さRSLは、間隔DSU、DSSを基本補助パターンセルBPCの基本ピッチBPに相当する長さ400nmで割ったときの余りとして算出される。
次に、ステップS5において、余剰スペースRSの長さRSLに基づいて、所定数のピッチ調整用補助パターンセルが配置される。基本補助パターンセルの基本ピッチを400nmとし、設計グリッドの最小長さを10nmとする場合、想定される余剰スペースの長さは10nm刻みであり、その最小値は10nmであり、最大値は390nmになる。ここで、想定される余剰スペースの長さのそれぞれに対して、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置させた状態(配置態様)を図7に示す。
図7に示すように、まず、余剰スペースの長さRSLが10nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルPPCを配置するには、1個のピッチ調整用補助パターンセルPPCをすればよい。つまり、基本ピッチBP(400nm)に追加ピッチADP(10nm)を加えた調整用ピッチAP(410nm)をもって配置されるピッチ調整用補助パターンを1個配置させることで、余剰スペースをなくすことができる。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPCを配置させるための調整区間ALの長さは410nm(410nm×1)になる。
余剰スペースの長さRSLが20nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルPPCを配置するには、2個のピッチ調整用補助パターンセルPPCを配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPCを配置させるための調整区間ALの長さは820nm(410nm×2)になる。
余剰スペースの長さRSLが30nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルPPCを配置するには、3個のピッチ調整用補助パターンセルPPCを配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPCを配置させるための調整区間ALの長さは1230nm(410nm×3)になる。
以下、同様にして、余剰スペースの長さRSLが390nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルPPCを配置するには、39個のピッチ調整用補助パターンセルPPCを配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPCを配置させるための調整区間ALの長さは15990nm(410nm×39)になる。
ピッチ調整用補助パターンセルPPCは、このようにして算出される長さの調整区間ALに配置されることになる。まず、図8に示すように、ピッチ調整用補助パターンセルを配置させるための調整区間ALを残して、一方の起点となる基本補助パターンセルBPCと他方の起点となる基本補助パターンセルBPCとのそれぞれから、基本補助パターンセルBPCが配置される。次に、図9に示すように、調整区間ALにピッチ調整用補助パターンセルPPCが所定数配置される。シールリングパターンSERにおける他の辺についても同様にして、基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセル(図示せず)とが配置される。
こうして、シールリングパターンSERに沿って、基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPCとが、隙間なく敷き詰められるように配置されたハーフトーン型位相シフトマスクの設計データPMDが求められる。
次に、ステップS6において、ハーフトーン型位相シフトマスクの設計データPMDに基づいて、電子描画が行われる。図10に示すように、ハーフトーン型位相シフトマスクPMでは、シールリングパターンSERに沿って隙間なく敷き詰められた基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPCに基づいて配置された基本補助パターンBPPが形成されている。基本補助パターンBPPでは、ハーフトーン膜HTが除去されて、石英ガラス板QGの表面が露出している。
また、シールリングパターンSERの内側には、コンタクトホール等のデバイスチップ領域DRのパターン(図示せず)が形成されている。一方、シールリングパターンSERの外側には、ダイシングが行われるダイシング領域SCRのパターンが形成されている。
上述したハーフトーン型位相シフトマスクPMでは、シールリングパターンSERの内側と外側とに、シールリングパターンSERに沿って隙間なく敷き詰められた基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPCに基づいて配置された基本補助パターンBPPが形成されていることで、サイドローブの露光光強度を抑えることができる。これについて、比較例との関係で説明する。
比較例に係るハーフトーン型位相シフトマスクの設計データでは、シールリングに沿って基本補助パターンセルだけが配置される。ピッチ調整用補助パターンセルが配置されない点を除き、基本補助パターンセルのサイズ等は、実施の形態に係る設計データの数値例と同じである。なお、比較例に係る設計データ等の参照符号については、対応する実施の形態に係る設計データ等の参照符号の頭に「C」を付した参照符号を用いて説明する。
基本補助パターンの一辺の長さを160nmとし、基本補助パターンを配置させる際の基本ピッチを400nmとする。この場合、図11に示すように、基本補助パターンCBPPを含む基本補助パターンセルCBPCの設計データCBPCDは、一辺の長さCBCLが400nmの正方形のパターンの内側に、一辺の長さCBLが160nmの正方形のパターンが配置されたパターンとして設定される。長さCBCLは、基本ピッチCBPに相当する。
次に、図12に示すように、起点となる基本補助パターンセルCBPCが、シールリングCSERにおける各コーナーの内側と外側とに配置される。次に、一方の起点となる基本補助パターンセルCBPCと、他方の起点となる基本補助パターンセルCBPCとの双方から、基本補助パターンセルCBPCが順次配置される。
このとき、シールリングCSERの一辺の長さとの関係で、シールリングCSERの中央付近では、基本補助パターンセルCBPCを配置させることができない余剰スペースCRSが生じることがある。この余剰スペースCRSの長さCRSLの長さによっては、余剰スペースに位置することになるフォトレジストの部分が感光してしまうことがある。
ここで、シールリングCSERの両側に、シールリングCSERに沿って基本補助パターンセルCBPCを配置させた場合における、シールリングCSERの中央付近に設けた余剰スペースの長さCRSLと、サイドローブの露光光強度比とのシミュレーション結果のグラフA、Bを、図13に示す。グラフAは、ベストフォーカスの場合のシミュレーション結果を示し、グラフBは、デフォーカス(400nm)の場合のシミュレーション結果を示す。なお、基本補助パターンセルCBPCのサイズは160nmであり、配置のピッチは400nmである。シールリングCSERの幅は400nmである。基本補助パターンセルCBPCの中心とシールリングCSERとの距離は300nmである。
グラフの横軸は、基本補助パターンセルと基本補助パターンセルとの隙間の間隔(余剰スペースの長さ)であり、縦軸は露光光強度比である。露光光強度比とは、基準強度(Is)に対する、余剰スペースを透過した露光光の強度Iの比(I/Is)をいう。基準強度Isとは、ここでは、0.4μmのコンタクトホールを形成する場合におけるコンタクトホールの輪郭部分の露光光強度をいう。
グラフAおよびグラフBに示すように、隙間の間隔(余剰スペースの長さ)が長くなるにしたがい、露光光強度比は高くなる傾向にある。同じ隙間の間隔で比較すると、デフォーカスの場合(グラフB)の露光光強度比は、ジャストフォーカスの場合(グラフA)の露光光強度比よりも高い。そして、フォトレジストにディンプルを発生させないために、露光光強度比は、0.40を超えないことが望ましく、0.35を超えないことがさらに望ましいことが経験的に知られている。
次に、基本補助パターンセルと基本補助パターンセルとの間に、長さCRSLが390nmの余剰スペースが生じた場合における、サイドロープの露光光強度比のシミュレーション結果を、図14および図15に示す。図14は、ベストフォーカスの場合のシミュレーション結果を示す。図15は、デファーカス(400nm)の場合のシミュレーション結果を示す。
図14に示すように、ベストフォーカスの場合における余剰スペースの部分の露光光強度比は、0.42である。一方、図15に示すように、デフォーカスの場合における余剰スペースの部分の露光光強度比は、0.48である。そうすると、図13に示されるシミュレーション結果について説明したように、余剰スペースの部分の露光光強度比は0.40を超えており、フォトレジストが感光して部分的に薄くなってしまう。そのようなフォトレジストパターンによって、パターニングされた層間絶縁膜には、ディンプルが形成されるおそれがある。
図16に示すように、半導体基板CSUB上の層間絶縁膜CSZにディンプルDHPが形成されると、ディンプルDHPに導電膜CCFPが充填されてしまうことになる。そうすると、その後の工程において、充填された導電膜CCFPが剥がれることがあり、その剥がれた導電膜CCFPが異物となって、半導体装置の歩留まりを下げる要因の一つになることがある。
比較例に対して、実施の形態に係るハーフトーン型位相シフトマスクPMでは、図9および図10に示すように、シールリングパターンSERの内側と外側とに、シールリングパターンSERに沿って隙間なく敷き詰められた基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPCに基づいて配置された基本補助パターンBPPが形成されている。
このピッチ調整用補助パターンセルの配置の調整用ピッチAPは410nmであり、基本補助パターンセルの配置の基本ピッチBP(400nm)よりも、10nmだけ長いだけである。図13に示すように、基本補助パターンセルを配置させるピッチを、基本ピッチBPから10nm長くした場合(隙間の間隔=10nm)でも、露光光強度比の値の変化量は小さく、露光にほとんど影響を与えないことがわかる。
その結果、たとえば、層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程では、比較例に見られるようなディンプルが生じるのを抑制することができ、ディンプルに起因する異物による歩留まり低下を抑制することができる。
ところで、図13に示される、露光光強度比と基本補助パターンセルの隙間の間隔(余剰スペースの長さに相当)との関係を示すグラフによれば、基本補助パターンセルの隙間の間隔(余剰スペースの長さに相当)が所定の長さになるまでは、露光光強度比を抑えられることがわかる。
そこで、次に、変形例として、調整用ピッチの値が異なる複数の調整用ピッチを有するピッチ調整用補助パターンセルを配置させる場合について説明する。
第1変形例
ここでは、ステップS1において、ピッチ調整用補助パターンセルとして、3種類の調整用ピッチを有するピッチ調整用補助パターンセルが準備される。なお、調整用ピッチ以外の、基本補助パターンBPPのサイズ、シールリングパターンSERの幅、基本補助パターンセルBPCおよびピッチ調整用補助パターンセルのそれぞれとシールリングパターンSERとの距離等は、上述した実施の形態における値と同じである。
まず、図17(A)に示すピッチ調整用補助パターンセルPPC1の設計データPPC1Dは、基本補助パターンセルBPC(図3参照)における一辺の長さBCLが400nmの正方形のパターンを、追加ピッチADP1に相当する長さADL1として互いに対向する2辺の長さを10nmだけ一方に延長させた長方形のパターンに変えたパターンとして設定される。ピッチ調整用補助パターンセルPPC1における長方形の長辺の長さACL1は410nmであり、調整用ピッチAP1に相当する。
図17(B)に示すピッチ調整用補助パターンセルPPC2の設計データPPC2Dは、基本補助パターンセルBPC(図3参照)における一辺の長さBCLが400nmの正方形のパターンを、追加ピッチADP2に相当する長さADL2として互いに対向する2辺の長さを20nmだけ一方に延長させた長方形のパターンに変えたパターンとして設定される。ピッチ調整用補助パターンセルPPC2における長方形の長辺の長さACL2は420nmであり、調整用ピッチAP2に相当する。
図17(C)に示すピッチ調整用補助パターンセルPPC3の設計データPPC3Dは、基本補助パターンセルBPC(図3参照)における一辺の長さBCLが400nmの正方形のパターンを、追加ピッチADP3に相当する長さADL3として互いに対向する2辺の長さを50nmだけ一方に延長させた長方形のパターンに変えたパターンとして設定される。ピッチ調整用補助パターンセルPPC3における長方形の長辺の長さACL3は450nmであり、調整用ピッチAP3に相当する。なお、図17(A)〜図17(C)では、追加ピッチADP1〜ADP3にそれぞれ相当する長さADL1〜ADL3は、説明のために誇張されて示されている。
次に、ステップS2において、図5について説明したのと同様にして、シールリングパターンSERの各コーナーの内側と外側とのそれぞれに、起点となる基本補助パターンセルBPCが配置される。次に、ステップS3において、一方のコーナーに配置された基本補助パターンセルBPCと、他方のコーナーに配置された基本補助パターンセルBPCとの間隔DSU、DSSが算出される。次に、ステップS4において、図6について説明したのと同様にして、シールリングパターンSERに沿って基本補助パターンセルBPCだけを配置させた場合の余剰スペースRSの長さRSLが算出される。
次に、ステップS5において、余剰スペースRSの長さRSLに基づいて、所定数のピッチ調整用補助パターンセルが配置される。想定される余剰スペースの長さのそれぞれに対して、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置させた状態(配置態様)を図18に示す。
図18に示すように、まず、余剰スペースの長さRSLが10nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置するには、1個のピッチ調整用補助パターンセルPPC1をすればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPC1を配置させるための調整区間ALの長さは410nm(410nm×1)になる。
余剰スペースの長さRSLが20nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置するには、1個のピッチ調整用補助パターンセルPPC2を配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPC2を配置させるための調整区間ALの長さは420nm(420nm×1)になる。
余剰スペースの長さRSLが30nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置するには、1個のピッチ調整用補助パターンセルPPC1と1個のピッチ調整用補助パターンセルPPC2を配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPC1、PPC2を配置させるための調整区間ALの長さは830nm(410nm+420nm)になる。
余剰スペースの長さRSLが40nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置するには、2個のピッチ調整用補助パターンセルPPC2を配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPC2を配置させるための調整区間ALの長さは840nm(420nm×2)になる。
余剰スペースの長さRSLが50nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置するには、1個のピッチ調整用補助パターンセルPPC3を配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPC3を配置させるための調整区間ALの長さは450nm(450nm×1)になる。
以下、同様にして、余剰スペースの長さRSLが390nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置するには、7個のピッチ調整用補助パターンセルPPC3と、2個のピッチ調整用補助パターンセルPPC2とを配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPC2、PPC3を配置させるための調整区間ALの長さは、3990nm(450nm×7+420nm×2)になる。
図19に示すように、ピッチ調整用補助パターンセルPPC1、PPC2、PPC3は、以上のようにして算出される長さの調整区間ALに、それぞれ所定個数分(図18参照)だけ配置される。シールリングパターンSERにおける他の辺についても同様にして、基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセル(図示せず)とが配置される。
こうして、シールリングパターンSERに沿って、余剰スペースを生じさせることなく、基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPC1、PPC2、PPC3とが配置されたハーフトーン型位相シフトマスクの設計データPMDが求められる。その後、ステップS6において、ハーフトーン型位相シフトマスクの設計データPMDに基づいて、電子描画を行うことによってハーフトーン型位相シフトマスクPMが完成する。
上述したハーフトーン型位相シフトマスクPMでは、シールリングパターンSERの内側と外側とに、シールリングパターンSERに沿って隙間なく敷き詰められた基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPC1、PPC2、PPC3に基づいて配置された基本補助パターンBPPが形成されていることで、サイドローブの露光光強度を抑えることができる。これにより、すでに説明したように、たとえば、層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程では、比較例に見られるようなディンプルが生じるのを抑制することができ、ディンプルに起因する異物による歩留まり低下を抑制することができる。
また、この手法では、調整用ピッチとして、調整用ピッチAP1(410nm)、調整用ピッチAP2(420nm)および調整用ピッチAP3(450nm)の3種類の調整用ピッチが設定されている。これにより、調整用ピッチとして、410nmの1種類の調整用ピッチが設定されている場合(図7参照)と比べると、ピッチ調整用補助パターンセルPPC1、PPC2、PPC3を配置させる調整区間ALの長さを短くすることができる(図18参照)。その結果、シールリングパターンの他に、シールリングパターンよりも長さやサイズの小さい、たとえば、マーク類のパターンの近傍にディンプルが形成されるのを防止する非解像パターンとしても適用することが可能である。これについては後述する。
第2変形例
ここでは、ステップS1において、ピッチ調整用補助パターンセルとして、5種類の調整用ピッチを有するピッチ調整用補助パターンセルが準備される。なお、調整用ピッチ以外の、基本補助パターンBPPのサイズ、シールリングパターンSERの幅、基本補助パターンセルBPCおよびピッチ調整用補助パターンセルのそれぞれとシールリングパターンSERとの距離等は、上述した実施の形態における値と同じである。
まず、図20(A)に示すピッチ調整用補助パターンセルPPC1の設計データPPC1Dは、基本補助パターンセルBPC(図3参照)における一辺の長さBCLが400nmの正方形のパターンを、追加ピッチADP1に相当する長さADL1として互いに対向する2辺の長さを10nmだけ一方に延長させた長方形のパターンに変えたパターンとして設定される。ピッチ調整用補助パターンセルPPC1における長方形の長辺の長さACL1は410nmであり、調整用ピッチAP1に相当する。
図20(B)に示すピッチ調整用補助パターンセルPPC2の設計データPPC2Dは、基本補助パターンセルBPC(図3参照)における一辺の長さBCLが400nmの正方形のパターンを、追加ピッチADP2に相当する長さADL2として互いに対向する2辺の長さを20nmだけ一方に延長させた長方形のパターンに変えたパターンとして設定される。ピッチ調整用補助パターンセルPPC2における長方形の長辺の長さACL2は420nmであり、調整用ピッチAP2に相当する。
図20(C)に示すピッチ調整用補助パターンセルPPC3の設計データPPC3Dは、基本補助パターンセルBPC(図3参照)における一辺の長さBCLが400nmの正方形のパターンを、追加ピッチADP3に相当する長さADL3として互いに対向する2辺の長さを30nmだけ一方に延長させた長方形のパターンに変えたパターンとして設定される。ピッチ調整用補助パターンセルPPC3における長方形の長辺の長さACL3は430nmであり、調整用ピッチAP3に相当する。
図20(D)に示すピッチ調整用補助パターンセルPPC4の設計データPPC4Dは、基本補助パターンセルBPC(図3参照)における一辺の長さBCLが400nmの正方形のパターンを、追加ピッチADP4に相当する長さADL4として互いに対向する2辺の長さを40nmだけ一方に延長させた長方形のパターンに変えたパターンとして設定される。ピッチ調整用補助パターンセルPPC4における長方形の長辺の長さACL4は440nmであり、調整用ピッチAP4に相当する。
図20(E)に示すピッチ調整用補助パターンセルPPC5の設計データPPC5Dは、基本補助パターンセルBPC(図3参照)における一辺の長さBCLが400nmの正方形のパターンを、追加ピッチADP5に相当する長さADL5として互いに対向する2辺の長さを50nmだけ一方に延長させた長方形のパターンに変えたパターンとして設定される。ピッチ調整用補助パターンセルPPC5における長方形の長辺の長さACL5は450nmであり、調整用ピッチAP5に相当する。なお、図20(A)〜図20(E)では、追加ピッチADP1〜ADP5にそれぞれ相当する長さADL1〜ADL5は、説明のために誇張されて示されている。
次に、ステップS2において、図5について説明したのと同様にして、シールリングパターンSERの各コーナーの内側と外側とのそれぞれに、起点となる基本補助パターンセルBPCが配置される。次に、ステップS3において、一方のコーナーに配置された基本補助パターンセルBPCと、他方のコーナーに配置された基本補助パターンセルBPCとの間隔DSU、DSSが算出される。次に、ステップS4において、図6について説明したのと同様にして、シールリングパターンSERに沿って基本補助パターンセルBPCだけを配置させた場合の余剰スペースRSの長さRSLが算出される。
次に、ステップS5において、余剰スペースRSの長さRSLに基づいて、所定数のピッチ調整用補助パターンセルが配置される。想定される余剰スペースの長さのそれぞれに対して、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置させた状態(配置態様)を図21に示す。
図21に示すように、まず、余剰スペースの長さRSLが10nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置するには、1個のピッチ調整用補助パターンセルPPC1をすればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPC1を配置させるための調整区間ALの長さは410nm(410nm×1)になる。
余剰スペースの長さRSLが20nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置するには、1個のピッチ調整用補助パターンセルPPC2を配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPC2を配置させるための調整区間ALの長さは420nm(420nm×1)になる。
余剰スペースの長さRSLが30nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置するには、1個のピッチ調整用補助パターンセルPPC3を配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPC3を配置させるための調整区間ALの長さは430nm(430nm×1)になる。
余剰スペースの長さRSLが40nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置するには、1個のピッチ調整用補助パターンセルPPC4を配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPC4を配置させるための調整区間ALの長さは440nm(440nm×1)になる。
余剰スペースの長さRSLが50nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置するには、1個のピッチ調整用補助パターンセルPPC5を配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPC5を配置させるための調整区間ALの長さは450nm(450nm×1)になる。
以下、同様にして、余剰スペースの長さRSLが390nmの場合、余剰スペースが生じないようにピッチ調整用補助パターンセルを配置するには、7個のピッチ調整用補助パターンセルPPC5と、1個のピッチ調整用補助パターンセルPPC4とを配置すればよい。この場合、ピッチ調整用補助パターンセルPPC4、PPC5を配置させるための調整区間ALの長さは、3590nm(450nm×7+440nm×1)になる。
図22に示すように、ピッチ調整用補助パターンセルPPC1、PPC2、PPC3、PPC4、PPC5は、以上のようにして算出される長さの調整区間ALに、それぞれ所定個数分(図21参照)だけ配置される。シールリングパターンSERにおける他の辺についても同様にして、基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセル(図示せず)とが配置される。
こうして、シールリングパターンSERに沿って、余剰スペースを生じさせることなく、基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPC1、PPC2、PPC3、PPC4、PPC5とが配置されたハーフトーン型位相シフトマスクの設計データPMDが求められる。その後、ステップS6において、ハーフトーン型位相シフトマスクの設計データPMDに基づいて、電子描画を行うことによってハーフトーン型位相シフトマスクPMが完成する。
上述したハーフトーン型位相シフトマスクPMでは、シールリングパターンSERに沿って隙間なく敷き詰められた基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPC1、PPC2、PPC3、PPC4、PPC5に基づいて配置された基本補助パターンBPPが形成されていることで、サイドローブの露光光強度を抑えることができる。これにより、すでに説明したように、たとえば、層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程では、比較例に見られるようなディンプルが生じるのを抑制することができ、ディンプルに起因する異物による歩留まり低下を抑制することができる。
また、第1変形例の場合と同様に、調整用ピッチとして、410nmの1種類の調整用ピッチが設定されている場合(図7参照)と比べると、ピッチ調整用補助パターンセルPPC1、PPC2、PPC3、PPC4、PPC5を配置させる調整区間ALの長さを短くすることができる(図21参照)。その結果、シールリングの他に、シールリングよりも長さやサイズの小さい、たとえば、マーク類のパターンの近傍にディンプルが形成されるのを防止する非解像パターンとしても適用することが可能である。
実施の形態2
ここでは、基本補助パターンセルの配置の仕方の変形例について説明する。まず、実施の形態1において説明したように、図1に示すステップS1〜ステップS5を経て、図9に示すように、シールリングパターンSERに沿って、基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPCが配置される。
次に、ステップS55(図1参照)において、図23に示すように、コーナーの内側に、1個の基本補助パターンセルBPCUが追加配置されたハーフトーン型位相シフトマスクの設計データPMDが得られる。その後、ステップS6において、その設計データPMDに基づいて電子描画を行うことにより、ハーフトーン型位相シフトマスクが製造されることになる。
上述したハーフトーン型位相シフトマスクでは、シールリングパターンのコーナーの内側に、1個の基本補助パターンセルが追加的に配置されていることで、そのコーナーの内側に対応する層間絶縁膜の部分において、ディンプルが発生するのをさらに効果的に抑制することができる。このことについて、シールリングパターン(スリット状のパターン)のコーナー部分における露光光強度比のシミュレーション結果を示しながら説明する。
まず、シールリングパターンSERの側方に基本補助パターンセルが全く配置されていないハーフトーン型位相シフトマスクを使用した場合における、デフォーカス時(400nm)の露光光強度比(I/Is)のシミュレーション結果を図24に示す。図24に示すように、シールリングパターンSERの側方では、シールリングパターンSERに沿って露光光強度比が0.49の領域が帯状に存在する。さらに、シールリングパターンSERが屈曲するコーナーの内側(屈曲角度が小さい方)では、露光光強度比が0.85となる領域が存在することがわかる。
次に、実施の形態1において説明した手法によって基本補助パターンセルを配置させた場合の露光光強度比(I/Is)のシミュレーション結果を図25に示す。図25に示すように、基本補助パターンセルBPC(基本補助パターンBPP)を配置することによって、シールリングパターンSERの側方のシールリングパターンSERに沿って位置する領域の露光光強度比は、0.3未満に下がることがわかる。また、シールリングパターンSERが屈曲するコーナーの内側では、露光光強度比は、0.40にまで下がることがわかる。
次に、シールリングパターンSERの内側の側方に、基本補助パターンセルBPC(基本補助パターンBPP)を2列に配置させた場合の露光光強度比(I/Is)のシミュレーション結果を図26に示す。図26に示すように、シールリングパターンSERが屈曲するコーナーの内側では、露光光強度比は、さらに0.37まで下がることがわかる。
そこで、次に、シールリングパターンSERの内側の側方に配置させる基本補助パターンセルを5列に増やした場合の露光光強度比(I/Is)のシミュレーション結果を図27に示す。図27に示すように、基本補助パターンセルを配置させる列数を増やしても、シールリングパターンSERが屈曲するコーナーの内側の露光光強度比(I/Is)は0.37であり、露光光強度比は変わらないことがわかる。
次に、図25に示される基本補助パターンセルの配置態様に対して、シールリングパターンSERが屈曲するコーナーの内側に1個の基本補助パターンセルを追加的に配置させた場合の露光光強度比(I/Is)のシミュレーション結果を図28に示す。図28に示すように、シールリングパターンSERが屈曲するコーナーの内側の露光光強度比(I/Is)は0.37であり、基本補助パターンセルを2列配置させた場合の露光光強度比(I/Is)と同程度の露光光強度比が得られることがわかる。
これらのシミュレーション結果から、シールリングパターンのように屈曲したパターンでは、シールリングパターンの側方に配置される基本補助パターンセルに加えて、コーナーの内側に、1個の基本補助パターンセルを追加的に配置させることで、そのコーナーの内側に対応する、たとえば、層間絶縁膜の部分にディンプルが発生するのを効果的に抑制できることがわかる。
ところで、シールリングパターンSERの側方に基本補助パターンセルが全く配置されていない場合(図24参照)においては、シールリングパターンSERが屈曲するコーナーの外側(屈曲角度が大きい方)では、露光光強度比は0.3未満である。これに対して、図29に示すように、シールリングパターンに沿って基本補助パターンセルを配置する一方、コーナーの外側には基本補助パターンセルを配置しない場合には、コーナーの外側の露光光強度比は0.33であり、図24に示す場合の露光光強度比と比べて、やや高い値を示すことがわかった。
基本補助パターンセルを配置させる場合に、シールリングパターンに対して一方の側方に配置する基本補助パターンセルと、他方の側方に配置する基本補助パターンセルとを、マトリクス状に揃えて配置させる場合には、図29に示すように、シールリングパターンSERのコーナーの外側に隙間が形成されることがある。つまり、X軸に沿って、または、Y軸に沿って基本補助パターンセルを配置する場合に、コーナーの外側に隙間が形成されることがある。これに対して、図30に示すように、そのコーナーにも基本補助パターンセルBPCSを配置することで、露光光強度比を下げられることがわかった。
このシミュレーション結果を踏まえると、図31に示すように、基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPC1等を、X軸に沿って、または、Y軸に沿って配置させて、シールリングパターンSERのコーナーの外側に、基本補助パターンセルBPCSを配置させたハーフトーン型位相シフトマスクの設計データPMDを作成するようにしてもよい。また、図32に示すように、シールリングパターンSERのコーナーの内側に、1個の基本補助パターンセルBPSUを追加的に配置させたハーフトーン型位相シフトマスクの設計データPMDを作成するようにしてもよい。
実施の形態3
前述した各実施の形態では、解像開口パターンの一例としてシールリングパターンを例に挙げて、その側方に基本補助パターンセルおよびピッチ調整用補助パターンセルを配置させる場合について説明した。ここでは、解像開口パターンの他の例として、アライメントマークと重ね合わせ検査マークを例に挙げて説明する。
第1例
アライメントマークの一例を図33に示す。図33に示すように、このアライメントマークALMでは、一辺が4μmの正方形の開口パターンALPが、X軸方向には20μmのピッチをもって7個配置され、Y軸方向には8μmのピッチをもって7個配配置されている。その開口パターンALPのそれぞれについて、基本補助パターンセルとピッチ調整用補助パターンセルとが敷き詰められる。
図34に、基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPC1等とが敷き詰められた開口パターンALPの一つを示す。基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPC1等は、実施の形態1において説明した手順にしたがって、開口パターンALPの側方に開口パターンALPの辺に沿って、隙間なく敷き詰められることなる。
特に、アライメントマークALMの開口パターンALPは、数mmのオーダの長さを有するシールリングパターンと比べて、サイズ(寸法)が十分に小さい。このため、ピッチ調整用補助パターンセルを配置させる調整区間の長さをより短くする観点から、複数の調整用ピッチを有するピッチ調整用補助パターンを適用して配置させることが好ましい(図18および図21参照)。
第2例
重ね合わせ検査マークの一例を図35に示す。図35に示すように、この重ね合わせ検査マークKKMでは、幅2μmの開口パターンKKPが、矩形領域を取り囲むように形成されている。その開口パターンKKPについて、基本補助パターンセルとピッチ調整用補助パターンセルとが敷き詰められる。
図36に、基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPC1等とが敷き詰められた開口パターンKKPを示す。基本補助パターンセルBPCとピッチ調整用補助パターンセルPPC1等は、実施の形態1において説明した手順にしたがって、開口パターンKKPの内側と外側との双方に、開口パターンKKPの辺に沿って隙間なく敷き詰められることなる。
重ね合わせ検査マークKKMも、アライメントマークALMと同様に、数mmのオーダの長さを有するシールリングパターンと比べて、サイズ(寸法)が十分に小さい。このため、ピッチ調整用補助パターンセルを配置させる調整区間の長さをより短くする観点から、複数の調整用ピッチを有するピッチ調整用補助パターンを適用して配置させることが好ましい(図18および図21参照)。
実施の形態4
ここでは、実施の形態1等において製造されたハーフトーン型位相シフトマスクを適用した半導体装置の製造方法の一例について説明する。
まず、その基本プロセスについて、フローチャートにしたがって説明する。図37に示すように、まず、ステップF1では、半導体基板の表面上に所定の被加工膜が形成される。次に、ステップF2では、実施の形態1において説明したハーフトーン型位相シフトマスクが準備される。このハーフトーン型位相シフトマスクでは、シールリングパターン等の所定のパターンに対して、基本補助パターンセルとピッチ調整用補助パターンセルとが敷き詰められている。
次に、ステップF3では、被加工膜に塗布されたフォトレジストに対して、そのハーフトーン型位相シフトマスクを用いて露光処理が施される。次に、ステップF4では、そのフォトレジストに対し、現像処理を施すことによってフォトレジストパターンが形成される。次に、ステップF5では、そのフォトレジストパターンをマスクとして被加工膜にエッチング処理を施すことによって、被加工膜のパターニングが行われる。
次に、より具体的な半導体装置の製造方法の一例として、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを有する半導体装置の製造方法について説明する。ここでは、前述したハーフトーン型位相シフトマスクを、コンタクトホールの形成に適用する場合を例に挙げる。また、工程断面図として、デバイスチップが形成されるデバイスチップ領域と、シールリングが形成されるシールリング形成領域を示す。
図38に示すように、半導体基板SUBの表面に熱酸化処理を施すことにより、絶縁膜ZFが形成される。次に、その絶縁膜ZFを覆うように、たとえば、ポリシリコン膜およびその金属シリサイド膜等を含む導電膜CF1が形成される。
次に、ゲート電極をパターニングするための写真製版処理が施される。図39に示すように、導電膜CF1の表面を覆うように有機反射防止膜(BARC:Bottom Anti-Reflective Coating)ACが形成される。その有機反射防止膜ACを覆うように、フォトレジストPR1が塗布形成される。次に、i線露光装置を用いて露光処理を施すことにより、フォトマスク(図示せず)に形成されたゲート電極(配線)のパターンがフォトレジストPR1に転写(写真製版)される。
次に、ベーク処理を行い、その後、たとえば、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(濃度:2.38wt%)のアルカリ現像液による現像処理を施すことによって、図40に示すように、ゲート電極をパターニングするためのフォトレジストパターンPR1Pが形成される。次に、フォトレジストパターンPR1Pをマスクとして、有機反射防止膜ACおよび導電膜CF1にドライエッチング処理を施すことによって、図41に示すように、ゲート電極GEが形成される。その後、フォトレジストパターンPR1Pが除去される。
次に、ゲート電極GEをマスクとして、比較的低いドーズ量をもってn型不純物を注入することによって、n型低濃度不純物領域LR(図42参照)が形成される。次に、ゲート電極GEを覆うように絶縁膜(図示せず)が形成される。次に、その絶縁膜に異方性エッチングを施すことによって、図42に示すように、ゲート電極GEの側壁上にサイドウォール絶縁膜SWZが形成される。
次に、ゲート電極GEおよびサイドウォール絶縁膜SWZをマスクとして、比較的高いドーズ量をもってn型不純物を注入することによって、n型高濃度不純物領域HRが形成される。こうして、ゲート電極GE、n型低濃度不純物領域LRおよびn型高濃度不純物領域HRを含むnチャネル型のMOSトランジスタが形成される。次に、ゲート電極GE等を覆うように、たとえば、シリコン酸化膜等の層間絶縁膜SZ(図43参照)が形成される。
次に、コンタクトホールを形成するための写真製版処理が施される。図43に示すように、層間絶縁膜SZを覆うように有機反射防止膜ACが形成される。その有機反射防止膜ACを覆うように、フォトレジストPR2が塗布形成される。次に、図44に示すように、実施の形態1において説明したハーフトーン型位相シフトマスクPMを用いて露光処理が施される。ハーフトーン型位相シフトマスクPMでは、シールリングパターンSERの側方に、シールリングパターンSERに沿って隙間なく敷き詰められた基本補助パターンセルとピッチ調整用補助パターンセルとに基づいて配置された基本補助パターン(図示せず)が形成されている。
i線露光装置内にセッティングされたハーフトーン型位相シフトマスクPMに露光光が照射され、ハーフトーン型位相シフトマスクに形成されたコンタクトホールのパターン(図示せず)が、光学系LEZにより縮小されて、フォトレジストPR2に順次転写される。次に、ベーク処理を行い、その後、アルカリ現像液による現像処理を施すことによって、図45に示すように、デバイスチップ領域DRでは、コンタクトホールを形成するためのレジストパターンPR2Pが形成される。シールリング形成領域SRFRでは、トレンチを形成するためのレジストパターンPR2Pが形成される。
次に、図46に示すように、レジストパターンPR2Pをマスクとして有機反射防止膜ACおよび層間絶縁膜SZに異方性エッチングを施すことにより、デバイスチップ領域DRでは、n型高濃度不純物領域HRを露出するコンタクトホールCHが形成される。また、シールリング形成領域SRFRでは、半導体基板SUBを露出するトレンチTREが形成される。その後、レジストパターンPR2Pおよび有機反射防止膜ACが除去される。
次に、図47に示すように、コンタクトホールCH内およびトレンチTRE内を充填するように、層間絶縁膜SZ上にバリアメタルを含む所定の導電膜CF2が形成される。次に、配線をパターニングするための写真製版処理を施すことによって、有機反射防止膜とレジストパターン(いずれも図示せず)が形成される。次に、そのレジストパターンをマスクとして、導電膜CF2に異方性エッチングを施すことにより、デバイスチップ領域DRでは、n型高濃度不純物領域HRに電気的に接続される配線M(図48参照)が形成される。また、シールリング形成領域SRFRでは、シールリングSRが形成される。その後、有機反射防止膜およびレジストパターンが除去される。
次に、配線Mを覆うように層間絶縁膜(図示せず)が形成され、次に、その層間絶縁膜に対して、デバイスチップ領域DRではスルーホール(図示せず)が形成される。シールリング形成領域SRFRではトレンチ(図示せず)が形成される。次に、そのスルーホール内とトレンチ内に、たとえば、銅(Cu)等の導電膜(図示せず)が充填される。その後、配線Mを覆う層間絶縁膜の上にさらに、配線等(図示せず)が形成される。こうして、多層配線構造を有する半導体装置の主要部分が完成する。
図49に示すように、多層配線構造を有する半導体装置では、MOSトランジスタ等が形成されたデバイスチップ領域DRを取り囲むように、シールリングSRが形成されている。また、図50に示すように、シールリングSRは、各層間絶縁膜にコンタクトホール等を形成する際に同時に形成されたトレンチ内に形成され、層間絶縁膜を貫通するように形成される。
上述した半導体装置の製造方法によれば、コンタクトホールを形成する際に用いられるハーフトーン型位相シフトマスクとして、実施の形態1等において説明したハーフトーン型位相シフトマスクが適用される。これにより、実施の形態1において説明したように、層間絶縁膜に形成されるトレンチの側方にディンプルが形成されるのを抑制することができる。その結果、ディンプルに埋め込まれた導電膜に起因する異物の発生を抑制することができ、半導体装置の歩留まり低下を抑制することができる。
なお、上述した半導体装置の製造方法では、実施の形態1において説明したハーフトーン型位相シフトマスクを、コンタクトホールを形成する際に適用した場合について説明した。このハーフトーン型位相シフトマスクを適用する工程としては、コンタクトホールを形成する工程に限られるものではない。前述したように、アライメントマークや重ね合わせ検査マークに対して、基本補助パターンセルおよびピッチ調整用補助パターンセルを適用したハーフトーン型位相シフトマスクでは、ゲート電極のパターニングや配線等のパターニングをはじめ、種々の被加工膜のパターニングに適用することができる。
また、各実施の形態において挙げられた光学条件、設計グリッド等の数値は一例であって、これらの数値に限られるものではない。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
PM ハーフトーン型位相シフトマスク、QG 石英ガラス板、HT ハーフトーン膜、DR デバイスチップ領域、SER シールリングパターン、SCR スクライブ領域、ALM アライメントマーク、KKM 重ね合わせ検査マーク、BPC 基本補助パターンセル、PPC ピッチ調整用補助パターンセル、PMD ハーフトーン型位相シフトマスクの設計データ、SERD シールリングパターンの設計データ、BPCD 基本補助パターンセルの設計データ、PPCD ピッチ調整用補助パターンセルのデータ、BPP 基本補助パターン、BL 長さ、BCL 長さ、ADL1〜ADL5 長さ、ACL 長さ、BP 基本ピッチ、ADP1〜ADP5 追加ピッチ、AP1〜AP5 調整用ピッチ、DSU 間隔、DSS 間隔、RS 余剰スペース、RSL 余剰スペースの長さ、AL 調整区間、ALP 開口パターン、KKP スリット型開口パターン、SUB 半導体基板、SRFR シールリング形成領域、ZF 絶縁膜、CF1 導電膜、AC 有機反射防止膜、PR1 フォトレジスト、PR1P フォトレジストパターン、GE ゲート電極、SWZ サイドウォール絶縁膜、LR n型低濃度不純物領域、HR n型高濃度不純物領域、SZ 層間絶縁膜、PR2 フォトレジスト、PR2P フォトレジストパターン、CH コンタクトホール、CF2 導電膜、M 配線、SR シールリング、DHP ディンプル、CCFP 導電膜。

Claims (15)

  1. 基板の表面を覆うハーフトーン膜に形成され、前記基板の表面を露出する解像開口パターンと、
    前記解像開口パターンの側方に前記解像開口パターンに沿って配置され、前記基板の表面を露出する解像限界以下の複数の非解像開口パターンと
    を備え、
    複数の前記非解像開口パターンのそれぞれは、互いに隣り合う一の非解像開口パターンと他の非解像開口パターンとのピッチが、光学条件に基づいて、前記一の非解像開口パターンと前記他の非解像開口パターンとの間に対応する部分を解像させない所定のピッチに設定され、
    前記解像開口パターンの側方における第1起点と、前記第1起点とは距離を隔てられた第2起点との間の区間のうち、所定の区間を除いた残りの区間では、複数の前記非解像開口パターンは、前記非解像開口パターンを前記所定のピッチとしての基本ピッチをもって配置するための、前記基本ピッチに相当する長さを有する、前記非解像開口パターンを取り囲む基本補助パターンセルを、隙間なく敷き詰める態様で配置され、
    前記所定の区間では、複数の前記非解像開口パターンは、前記非解像開口パターンを前記基本ピッチとは異なる前記所定のピッチとしての調整用ピッチをもって配置するための、前記調整用ピッチに相当する長さを有する、前記非解像開口パターンを取り囲むピッチ調整用補助パターンセルを、隙間なく敷き詰める態様で配置された、ハーフトーン型位相シフトマスク。
  2. 前記調整用ピッチとして、互いに異なる複数の調整用ピッチが設定された、請求項1記載のハーフトーン型位相シフトマスク。
  3. 前記解像開口パターンは、シールリングに対応するパターンを含む、請求項1記載のハーフトーン型位相シフトマスク。
  4. 前記解像開口パターンは、アライメントマークに対応するパターンを含む、請求項1記載のハーフトーン型位相シフトマスク。
  5. 前記解像開口パターンは、重ね合わせ検査マークに対応するパターンを含む、請求項1記載のハーフトーン型位相シフトマスク。
  6. 前記解像開口パターンは、第1方向から前記第1方向とは異なる第2方向に屈曲した屈曲パターンを含み、
    前記屈曲パターンに対して屈曲角度が小さい側のコーナーでは、前記解像開口パターンに沿って配置された前記基本補助パターンセルに対して、前記解像開口パターンが配置されている側とは反対側に、他の基本補助パターンセルがさらに配置された、請求項1記載のハーフトーン型位相シフトマスク。
  7. 解像開口パターンの設計データを準備するステップと、
    解像限界以下の非解像開口パターンを、基本ピッチをもって配置させるための基本補助パターンセルの設計データを準備するステップと、
    前記非解像開口パターンを、前記基本ピッチとは異なる調整用ピッチをもって配置させるためのピッチ調整用補助パターンセルの設計データを準備するステップと、
    前記解像開口パターンの側方に、第1起点となる前記基本補助パターンセルとして第1基本補助パターンセルを配置し、前記第1起点とは異なる第2起点となる前記基本補助パターンセルとして第2基本補助パターンセルを配置するステップと、
    前記第1基本補助パターンセルと前記第2基本補助パターンセルとの間の距離を算出するステップと、
    前記距離に基づいて、前記第1基本補助パターンセルと前記第2基本補助パターンセルとの間に、前記解像開口パターンに沿って前記基本補助パターンセルだけを配置させた場合に、前記基本補助パターンセルを配置させることができない余剰スペースの長さを算出するステップと、
    前記余剰スペースの長さに基づいて、前記第1基本補助パターンセルと前記第2基本補助パターンセルとの間に、前記解像開口パターンに沿って、前記基本補助パターンセルと前記ピッチ調整用補助パターンセルとを、前記余剰スペースが生じないように隙間なく敷き詰めた配置データを取得するステップと
    前記解像開口パターンの設計データおよび前記配置データに基づいて、基板の表面に形成されたハーフトーン膜に電子描画を行うステップと
    を備えた、ハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法。
  8. 前記基本補助パターンセルの設計データを準備するステップでは、
    前記基本ピッチは、光学条件に基づき、前記非解像開口パターンが配置された状態で、互いに隣り合う一の非解像開口パターンと他の非解像開口パターンとの間に対応する部分を解像させないピッチとして設定され、
    前記基本補助パターンセルは、前記非解像開口パターンを配置する方向に前記基本ピッチに相当する基本ピッチ長さを有する、前記非解像開口パターンを取り囲むパターンとして設定され、
    前記ピッチ調整用補助パターンセルの設計データを準備するステップでは、
    前記調整用ピッチは、光学条件に基づき、前記非解像開口パターンが配置された状態で、互いに隣り合う一の非解像開口パターンと他の非解像開口パターンとの間に対応する部分を解像させないピッチとして設定され、
    前記ピッチ調整用補助パターンセルは、前記非解像開口パターンを配置する方向に前記調整用ピッチに相当する調整用ピッチ長さを有する、前記非解像開口パターンを取り囲むパターンとして設定され、
    前記配置データを取得するステップでは、
    前記余剰スペースの長さに基づいて、前記ピッチ調整用補助パターンセルを配置させる区間が求められ、
    前記区間には前記ピッチ調整用補助パターンセルが配置され、
    前記区間以外の区間では、前記基本補助パターンセルが配置される、請求項7記載のハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法。
  9. 前記ピッチ調整用補助パターンセルの設計データを準備するステップは、前記調整用ピッチとして、互いに異なる複数の調整用ピッチを設定するステップを含む、請求項7記載のハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法。
  10. 前記解像開口パターンの設計データを準備するステップは、前記解像開口パターンとして、シールリングに対応するパターンの設計データを準備するステップを含む、請求項7記載のハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法。
  11. 前記解像開口パターンの設計データを準備するステップは、前記解像開口パターンとして、アライメントマークに対応するパターンの設計データを準備するステップを含む、請求項7記載のハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法。
  12. 前記解像開口パターンの設計データを準備するステップは、前記解像開口パターンとして、重ね合わせ検査マークに対応するパターンの設計データを準備するステップを含む、請求項7記載のハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法。
  13. 請求項1〜6のいずれかに記載のハーフトーン型位相シフトマスクを適用した半導体装置の製造方法であって、
    半導体基板の主表面上に、所定の被加工膜を形成する工程と、
    前記被加工膜を覆うようにフォトレジストを塗布形成する工程と、
    前記フォトレジストに対して、前記ハーフトーン型位相シフトマスクを適用して露光処理を施す工程と、
    前記露光処理が施された前記フォトレジストに現像処理を施すことにより、フォトレジストパターンを形成する工程と、
    前記フォトレジストパターンをマスクとして前記被加工膜に加工を施す工程と、
    前記フォトレジストパターンを除去する工程と
    を備えた、半導体装置の製造方法。
  14. 前記フォトレジストパターンを形成する工程では、前記解像開口パターンに対応した開口パターンが前記フォトレジストに形成され、
    前記被加工膜に加工を施す工程では、前記フォトレジストに形成された前記開口パターンに対応した、前記被加工膜を貫通する開口部が形成される、請求項13記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記フォトレジストパターンが除去された後、前記開口部に導電材料を充填する工程を備えた、請求項14記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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