JP2011171339A - 半導体装置の製造方法及びフォトマスク - Google Patents

半導体装置の製造方法及びフォトマスク Download PDF

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Abstract

【課題】半導体記憶装置の製造において、パターン間隔を縮小し、レジスト膜厚、エッチング量等のバラツキに対応する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、基板上に被加工膜を形成する工程(a)、被加工膜上にレジスト膜を形成する工程(b)、フォトマスクのマスクパターン200bをレジスト膜に転写パターン200cとして転写する工程(c)、転写パターン200cを加工する工程(d)を含む。転写パターン200cは、所定間隔を開けて端部同士が対向して直列に並ぶ第1及び第2の転写ラインパターン201c及び202cと、これらに各々並列する第3及び第4の転写ラインパターン203c及び204cと、第2及び第3の転写ラインパターン202c及び203cの端部同士を接続する接続部212とを含む。工程(d)にて、接続部212の少なくとも一部を除去し、第2及び第3の転写ラインパターン202c及び203cを分離する。
【選択図】図2

Description

本開示は、半導体装置の製造方法に関し、特にパターン間の間隔を縮小する方法に関する。
近年、半導体を用いて実現する大規模集積回路装置(LSI:Large Scale Integration )の高集積化のために、回路パターンの更なる微細化が必要となってきている。特に、回路を構成するラインパターンの微細化、絶縁層を介して多層化された配線同士を接続するコンタクトホールパターンの微細化等が重要となっている。
このような回路パターンの形成は、一般に、リソグラフィ技術によるレジストパターンの形成を伴う。ここで、回路パターンの微細化の進行により、リソグラフィによって露光可能な限界以上に細かいレジストパターンの形成が必要になってきている。
このための技術として、リソグラフィ工程により形成されたレジストパターンをドライエッチングにより細らせるスリミングプロセスが提案されている。また、リソグラフィの限界値の幅を有する開口部をレジストに形成した後、熱フロー変形を用いて該開口部を均一に収縮させる技術も提案されている。
しかしながら、スリミングプロセスの場合、レジストパターンが一様に細くなるのでパターン間のスペース幅は広くなる。所望のスペース幅を得るためにはスリミング前のスペース寸法をよりも狭くすることが必要になり、リソグラフィの限界を超えてしまう。また、熱フローを用いる技術の場合、開口部を狭くすることはできるが、ラインパターン幅をリソグラフィの限界値よりも小さくすることはできない。
このように、リソグラフィの限界よりも小さいパターン形成について、スペース幅及びライン幅の両立は困難である。
そこで、リソグラフィによって露光可能な限界よりも小さいパターンを有するマスクを用いてレジスト層に対する転写を行ない、その後、転写されたパターンをスリミングする技術が提案されている。これについて、図14(a)〜(c)を用いて説明する。
図14(a)はライン状のマスクパターン11a及び11bを含むフォトマスク10を示す平面図、図14(b)はフォトマスク10を用いたリソグラフィにより形成されるレジストパターン12a及び12bを示す平面図、図14(c)は所望のレジストパターン13a及び13bを示す平面図である。
図14(c)に示す所望のレジストパターン13a及び13bは、端部同士を対向させて同じ中心線上に直列に配置されている。端部同士の間のスペース14は、リソグラフィによって形成可能な限界よりも小さい。よって、このようなレジストパターン13a及び13bを単純にリソグラフィによって形成することはできない。
そこで、まず、図14(a)に示すフォトマスク10を用いてリソグラフィ工程を行ない、図14(b)に示すレジストパターン12a及び12bを得る。フォトマスク10におけるマスクパターン11aとマスクパターン11bとの間のスペース15は、リソグラフィにより露光可能なマスク上での寸法よりも狭く設定されている。この結果、図14(b)に示す通り、レジストパターン12aとレジストパターン12bとは完全には分離されず、他の部分よりも幅及び厚さの小さくなった残存部16によって繋がった状態となる。
次に、図14(b)のレジストパターン12a及び12bに対してエッチングを行なう。これにより、レジストパターン12a及び12bは細くなり、且つ、残存部16が除去されることによって分離される。結果として、図14(c)に示す通り、リソグラフィによって形成可能な限界よりも小さいスペース14をおいて端部同士が対向する所望のレジストパターン13a及び13bが得られる。
レジストパターン13a及び13bを利用して加工を行なうことにより、リソグラフィの限界以上に微細化された回路パターンを得ることができる。
特開2007−96099号公報
しかしながら、図14(a)〜(c)に示した方法の場合、残存部16の膜厚のバラツキ、エッチング量のバラツキ等により、レジストパターン12a及び12bを安定して分離することが困難である。つまり、レジストパターン13a及び13bとして分離されたパターンを形成するのが困難であり、そのまま配線パターンの形成が行なわれると、ショートが発生することになる。
以上に鑑み、本開示の目的は、パターン同士の間隔をリソグラフィにより露光可能な従来の限界値よりも小さくすることのできる半導体装置の製造方法を提供することである。
前記の目的を達成するため、本願発明者等は、次のような検討を行なった。
直列方向に並ぶラインパターンの対向する端部同士が繋がってしまう原因は、マスクパターンを露光した際に、露光光の回折等の影響により、当該端部間の領域における光強度が弱くなることである。よって、前記端部間の領域における光強度が十分に強い光強度分布を実現することができれば、前記端部間を分離させることができる。
微細なマスクパターンを露光する際、所望のパターン以外の部分にも光強度の弱い領域が生じ、所望のパターン同士が繋がってしまうのを完全に避けることは困難である。それに比べると、光強度の弱い領域の配置を制御し、所望のパターン同士の繋がり方を変えるのは比較的容易であることに本願発明者らは想到した。更に、それぞれの前記端部と、パターン中の他の箇所との間に光強度の弱い領域を配置することにより、前記端部間の領域には光強度の強い領域が配置されるようにすることに想到した。
このようにすると、従来リソグラフィにより露光可能な最小の寸法とされていた値よりも狭い間隔をおいて対向する端部同士についても、分離することが可能になる。このとき、それぞれの端部は、パターン中の他の箇所とは繋がった状態になる。しかし、対向する端部同士が繋がっている場合に比べ、繋がっている部分を除去しやすいようなパターンを得ることができる。尚、このためには、露光に用いるマスクパターンを適切に設定する。
以上から、端部同士を対向させて直列に並ぶライン状のパターンのペアが複数並列したレイアウトを形成する際に、端部が対向するパターン同士に代えて、直列方向を外れる斜め方向に位置するパターン同士が繋がるように形成することを着想した。
具体的に、本開示の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に被加工膜を形成する工程(a)と、被加工膜上にレジスト膜を形成する工程(b)と、フォトマスクのマスクパターンをレジスト膜に転写パターンとして転写する工程(c)と、転写パターンを加工する工程(d)とを含み、転写パターンは、端部同士が離間して対向するように直列に並ぶ第1の転写ラインパターン及び第2の転写ラインパターンと、第1の転写ラインパターン及び第2の転写ラインパターンにそれぞれ並列し、端部同士が離間して対向するように直列に並ぶ第3の転写ラインパターン及び第4の転写ラインパターンと、第2の転写ラインパターンの端部と第3の転写ラインパターンの端部とを接続すると共に、各転写ラインパターンよりも膜厚及び幅の小さい接続部とを含み、工程(d)において、接続部の少なくとも一部を除去することにより第2の転写ラインパターンと第3の転写ラインパターンとを分離する。
このようにすると、工程(c)において、各転写ラインパターンの直列方向を外れる斜め方向に位置する端部同士が接続するように転写パターンを形成することにより、転写ラインパターンの対向する端部同士が接続するのを避けることができる。これは、フォトマスクのマスクパターンを設定して、斜め方向の端部間には光強度の弱い領域が配置され、直列方向に対向する端部間には光強度の強い領域が配置された光分布を発生させることにより実現される。斜め方向の端部同士の距離は、対向する端部同士の距離よりも大きくなるから、工程(d)における当該部分の分離は(対向する端部同士が接続されている場合にそれらを分離することに比べて)容易である。このように、直列方向については、従来の限界を超える露光が可能になっていると考えることができる。
更に、リソグラフィにて形成するパターンを予め太くすることは必須ではないので、パターン間の間隔(ピッチ)を小さくすることができる。
また、パターンの分離に際してリソグラフィは一度で良いため、ダブルパターニング法等に比べて工程数が少なく、低コストである。
尚、第2の転写ラインパターンの端部と、第3の転写ラインパターンの端部との間隔は、リソグラフィによる最小加工寸法よりも狭くても良い。
当該端部同士は、リソグラフィを利用して、接続部により繋がった状態に加工される。このため、この部分の間隔はリソグラフィによる最小加工寸法よりも狭くても構わない。ここで、直列に並ぶ転写ラインパターンの端部同士の間隔は、いずれも、斜め方向である第2の転写ラインパターンの端部と第3の転写ラインパターンの端部との間隔よりも狭くなっている。しかしながら、斜め方向の転写ラインパターンの端部同士が繋がるようにパターニングすることにより、直列に並ぶ転写ラインパターンの端部同士が繋がるのを避けることができる。
また、工程(d)の後、各転写ラインパターンをマスクとして被加工膜をパターニングする工程を更に備えていても良い。
これにより、被加工膜を所望のレジストパターン(特に、従来のリソグラフィによる最小加工寸法よりも狭い間隔で配置されたレジストラインパターンからなるレイアウト)に加工することができる。
また、工程(d)において、転写パターンに対してエッチングを行なっても良い。接続部の少なくとも一部を除去する加工方法の具体例として、エッチングが挙げられる。
また、接続部は、膜厚及び幅の少なくとも一方が他の部分よりも小さくなった狭部を2つ以上有し、工程(d)において、少なくとも狭部を除去するのであっても良い。
このように、少なくとも狭部が除去されれば、接続部が完全には除去されなかったとしても(つまり、狭部同士の間の部分が除去されずに残ったとしても)、転写ラインパターン同士(第2の転写ラインパターンと第3の転写ラインパターン)は分離される。このため、レジスト膜厚、エッチング量等のバラツキが生じた場合にも、より確実に転写ラインパターン同士を分離することができる。更に、狭部を2つ以上有する形状であることにより、接続部を除去してパターン同士の分離を行なうことが容易になる。
また、工程(c)において、第1の転写ラインパターンと第2の転写ラインパターンとは分離され且つ第3の転写ラインパターンと第4の転写ラインパターンとは分離されていてもよい。
また、リソグラフィにおいて、kをプロセス定数、λを露光光の波長、NAを露光機の縮小投影光学系の開口数とするとき、対向する端部同士の間隔は、(k×λ/NA)以下であっても良い。
リソグラフィによって実現可能な最小加工寸法は、(k×λ/NA)と表すことができる。直列に並ぶ転写ラインパターンの端部同士の間隔がこの値より小さい場合にも、当該転写ラインパターン同士が繋がることなくパターニングを行なうことができる。尚、プロセス定数kは、マスク解像度、照明条件等のプロセス条件によって決まる定数である。
フォトマスクは、当該フォトマスクを用いた露光による光強度分布において、各転写ラインパターン及び接続部に対応する光強度の弱い領域と、第1の転写ラインパターンの端部及び第2の転写ラインパターンの端部の間に対応する光強度の強い領域と、第3の転写ラインパターンの端部及び第4の転写ラインパターンの端部の間に対応する光強度の強い領域とを発生させても良い。
また、フォトマスクは、第1の転写ラインパターン、第2の転写ラインパターン、第3の転写ラインパターン及び第4の転写ラインパターンとしてそれぞれ転写される第1のマスクラインパターン、第2のマスクラインパターン、第3のマスクラインパターン及び第4のマスクラインパターンと、直列に並ぶ第1のマスクラインパターン及び第2のマスクラインパターンの端部間と、直列に並ぶ第1のマスクラインパターン及び第2のマスクラインパターンの端部間とを並列方向に挟んでそれぞれ両側に設けられた補正パターンとを備え、並列方向に隣り合う補正パターン同士は、互いに直列方向にズレた位置に設けられていても良い。
このようなマスクパターンを有するフォトマスクを用いると、工程(c)において、第1〜第4の転写ラインパターン及び接続部を含み、且つ、第1の転写ラインパターン及び第2の転写ラインパターンの端部同士、第1の転写ラインパターン及び第2の転写ラインパターンの端部同士がいずれも分離された転写パターンを実現することができる。
また、kをプロセス定数、λを露光光の波長、NAを露光機の縮小投影光学系の開口数、Mを縮小投影光学系の縮小倍率とするとき、第2のマスクラインパターンの端部と第3のマスクラインパターンの端部との間隔は、(k×λ/NA×M)以下であっても良い。
フォトマスクは、このような寸法を有していても良い。
また、kは、0.4以下であってもよい。更には、0.3以下であってもよい。
kが小さいほど本開示の技術の効果が発揮され、0.4以下、更には0.3以下である場合には特に顕著となる。尚、プロセス定数kの値は、例えば、マスク解像度、照明条件等のプロセス条件に依存して決まる。
また、第1の転写ラインパターンと第3の転写ラインパターンとの間隔及び第2の転写ラインパターンと第4の転写ラインパターンとの間隔は、いずれも、リソグラフィによる最小加工寸法よりも広くても良い。
これにより、並列に並ぶ転写ラインパターン同士がより確実に分離してパターニングされる。
前記の目的を達成するため、本開示のフォトマスクは、端部同士が離間して対向するように直列に並ぶ第1のマスクラインパターン及び第2のマスクラインパターンと、第1のマスクラインパターン及び第2のマスクラインパターンにそれぞれ並列し、端部同士が離間して対向するように直列に並ぶ第3のマスクラインパターン及び第4のマスクラインパターンと、第1のマスクラインパターン及び第2のマスクラインパターンの端部間と、第3のマスクラインパターン及び第4のマスクラインパターンの端部間とを並列方向に挟んでそれぞれ両側に設けられた補正パターンとを備え、並列方向に隣り合う補正パターン同士は、互いに直列方向にズレた位置に設けられている。
このようなマスクパターンを有するフォトマスクを用いると、端部同士を対向させて直列に並ぶパターンのペアが複数並列したレイアウトをリソグラフィにより形成する際に、各転写ラインパターンの直列方向からずれた斜め方向に位置する端部同士が接続するように転写ラインパターンを形成することにより、対向する端部同士が接続するのを避けることができる。よって、本開示の半導体装置の製造方法を実施することができる。
尚、kをプロセス定数、λを露光光の波長、NAを露光機の縮小投影光学系の開口数とするとき、第2のマスクラインパターンの端部と第3のマスクラインパターンの端部との間隔は、(k×λ/NA)以下であっても良い。
フォトマスクは、このような寸法を有していても良い。
また、kは、0.4以下であっても良い。更には、0.3以下であってもよい。
kが小さいほど本開示の技術の効果が発揮され、0.4以下、更には0.3以下である場合には特に顕著となる。尚、プロセス定数kの値は、例えば、マスク解像度、照明条件等のプロセス条件に依存して決まる。
本開示の半導体装置の製造方法によると、形成されるパターン間の間隔をリソグラフィによる最小加工寸法よりも小さくすることができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る例示的半導体装置の製造方法を説明する模式的な断面図である。 図2(a)〜(c)は、本開示の一実施形態に係る例示的半導体装置の製造方法における所望のレジストパターン、フォトマスクのマスクパターン及び該フォトマスクによる転写パターンを模式的に示す平面図である。 図3は、図2(b)におけるIII-III'線による断面を模式的に示す図である。 図4(a)及び(b)は、エンハンサマスクについて説明する模式的な平面図及び断面図である。 図5(a)及び(b)は、本開示の一実施形態に係る例示的半導体装置の製造方法に用いられるエンハンサマスクを例示する模式的な平面図及び断面図である。 図6は、図5(a)及び(b)に示すエンハンサマスクについての光強度シミュレーション結果を示す図であり、形成されるレジストパターンに相当する平面図及びそのVIb-VIb'線における光強度分布を示す図である。 図7は、図4(a)及び(b)に示すエンハンサマスクについての光強度シミュレーション結果を示す図であり、形成されるレジストパターンに相当する平面図及びそのVIIb-VIIb'線における光強度分布を示す図である。 図8は、本開示の一実施形態に係る例示的半導体装置の製造方法を説明する模式的な断面図であり、図6(a)のVIb-VIb'線に沿った断面に相当する図である。 図9(a)〜(c)は、図8に続いて、本開示の一実施形態に係る例示的半導体装置の製造方法を説明する模式的な断面図である。 図10は、図9(c)において形成されたゲートパターンを示す平面図である。 図11(a)〜(c)は、本開示の一実施形態に係る例示的半導体装置の製造方法において、レジストラインパターンの分離が不完全な場合にも装置特性に対する影響を避けうることを説明する図である。 図12(a)〜(c)は、比較例として、レジストラインパターンの分離が不完全であった場合に装置特性に影響が及ぶ例を説明する図である。 図13(a)及び(b)は、本開示の一実施形態に係る例示的半導体装置の製造方法により製造されるレイアウトの例であり、SRAMのレイアウト及びスタンダードセルのレイアウトを示す図である。 図14(a)〜(c)は、背景技術の半導体装置の製造方法を説明する図である。
以下、本開示の一実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図1は、例示的半導体装置の製造工程の一つを説明する模式的な断面図である。図1の構造を得るためには、ます、半導体基板100上に、素子分離領域101により区画され、Nウェル領域及びPウェル領域を含む素子領域102を形成する。次に、素子分離領域101及び素子領域102を覆うように、例えばSiON膜からなる絶縁膜103を形成する。絶縁膜103上に例えばポリシリコン膜からなる被加工膜104を形成し、被加工膜104の上に反射防止膜105を形成する。更に、反射防止膜105の上に、レジストを塗布してレジスト層106を形成する。
次に、レジスト層106を加工して所望のレジストパターンを得るための工程を行なう。ここで、所望のレジストパターン200a(模式的な平面図)の一例を図2(a)に示す。図2(a)に示す通り、それぞれ同一の中心線上にレジストパターン間隔206aを開けて端部同士が対向するように直列に並ぶレジストラインパターンのペア(対)が複数、並列して配置されている。例えば、第1のレジストラインパターン201a及び第2のレジストラインパターン202aのペアと、第3のレジストラインパターン203a及び第4のレジストラインパターン204aのペアである。第1のレジストラインパターン201a及び第3のレジストラインパターン203a、第2のレジストラインパターン202a及び第4のレジストラインパターン204aは、それぞれ互いに並列していることになる。
尚、一対のレジストラインパターン同士の直列している方向(中心線205a等の方向)を直列方向、これに対して垂直であり、レジストラインパターン同士が並列している方向を並列方向と呼ぶことにする。また、一つのレジストラインパターン(例えば第2のレジストラインパターン202a)と、当該レジストラインパターンと直列するレジストラインパターン(ここでは第1のレジストラインパターン201a)に並列するレジストラインパターン(例えば第3のレジストラインパターン203a)とを、対角方向のパターンと呼ぶことがある。また、このような斜めの方向を対角方向と呼ぶことがある。
また、直列方向のレジストラインパターン(例えば、第1のレジストラインパターン201a及び第2のレジストラインパターン202a)の端部間のレジストパターン間隔206aは、従来のリソグラフィにより転写可能な寸法の最小値(以下、限界転写寸法と呼ぶ)よりも狭くなっている。このため、単純なリソグラフィ技術のみによってレジストパターン200aを形成することは困難又は不可能である。
そこで、本実施形態においては、図2(b)に例示する形状のマスクパターン200bを有するフォトマスクを用いたリソグラフィにより、図1のレジスト層106の露光・現像を行なう。但し、図2(b)には、図示を簡単にするため、図2(a)における第1、第2、第3及び第4のレジストラインパターン201a、202a、203a及び204aとして転写されるライン状のマスクラインパターン(第1のマスクラインパターン201b、第2のマスクラインパターン202b、第3のマスクラインパターン203b及び第4のマスクラインパターン204b)のみを示している。
各マスクラインパターン201b〜204bにはそれぞれ補正パターン211bが備えられ、対角方向のマスクラインパターン(例えば第2のマスクラインパターン202bと第3のマスクラインパターン203b)の端部同士のマスクラインパターン間隔207bは、従来のリソグラフィにより転写可能なマスクにおける最小寸法(リソグラフィの限界値、以下、限界マスク寸法と呼ぶ)よりも狭くなっている。
このようなマスクパターン200bを用いて露光・現像を行なうと、直列方向のラインパターンの端部同士の間には光強度の強い領域が配置され、対角方向の端部同士の間に光強度の弱い領域が配置された光強度分布が得られる。この結果、図2(c)に示すような転写パターン200cが得られる。但し、図2(c)においても、図2(b)にて示した第1〜第4のマスクラインパターン201b〜204bに対応する転写ラインパターン(第1の転写ラインパターン201c、第2の転写ラインパターン202c、第3の転写ラインパターン203c及び第4の転写ラインパターン204c)のみを示している。
ここで、図2(b)における対角方向のマスクラインパターン間隔207bが限界マスク寸法よりも小さいので、十分な解像度をもって転写を行なうことはできない。具体的には、転写パターン200cにおいて、第2の転写ラインパターン202cと第3の転写ラインパターン203cとは端部同士が分離されず、接続部212cにより繋がったパターンとなる(図示は省略しているが、第1の転写ラインパターン201c及び第4の転写ラインパターン204cについても、他の転写ラインパターンのペアが更に並列されているのであれば、それぞれ他の対角方向の転写ラインパターンに対して繋がって転写される)。
図3に、図2(c)におけるIII-III'線による断面を例示する。第2の転写ラインパターン202cの端部と第3の転写ラインパターン203cの端部との間において、レジスト層106の除去された部分である凹部213cはレジスト層106下方の反射防止膜105にまで達しておらず、接続部212cが残されている。
図2(c)及び図3にも示すように、接続部212cは、個々の転写ラインパターンに比べて細く且つ膜厚も小さくなる。このことから、転写パターン200cに対してドライエッチング等を行なうことにより接続部212cを除去し、第2の転写ラインパターン202cと、第3の転写ラインパターン203cとを分離することができる。
尚、図2(a)のレジストパターン200aにおいて直列方向のレジストラインパターン同士(第1及び第2のレジストラインパターン201a及び202a等)についても、その間のレジストパターン間隔206aは限界転写寸法(従来のリソグラフィにより転写可能な寸法の最小値)よりも小さい。しかしながら、対向する端部がそれぞれ備える補正パターン211b同士が並列方向に関してズレて形成され、対角方向のラインパターン同士が繋がるように転写されるマスクパターン200bを用いることにより、直列方向のラインパターン同士が繋がるのを避けることができる。このように、直列方向については露光の解像度が向上している。
直列方向のレジストパターン間隔206aよりも対角方向のレジストパターン間隔207aの方が広い。このことから、図2(b)に例示するようなマスクパターンを用いず直列方向に繋がった転写ラインパターンとなっている場合に比べ、図2(c)の転写パターン200cにおいて接続部212cを除去する方が容易である。
以上のようにして、限界転写寸法よりも狭いレジストパターン間隔206aを開けて直列にレジストラインパターン同士が並んだ所望のレジストパターン200aを形成することができる。
尚、限界マスク寸法は、具体的には(k×λ/NA×M)と表される。ここで、kは、マスク解像度、照明条件等のプロセス条件により決まる定数であり、λは露光光の波長であり、NAは露光機における縮小投影光学系の開口数であり、Mは該縮小投影光学系の縮小倍率である。このことから、図2(b)のマスクパターン200bにおける対角方向のマスクラインパターン間隔207bは、(k×λ/NA×M)よりも小さいようになっている。
また、リソグラフィにより転写可能な最小寸法は、前記の記号を用いて(k×λ/NA)と表される。このことから、図2(a)における対角方向のレジストパターン間隔207aは、(k×λ/NA)よりも小さいようになっている。
一例として、波長が193nmのArFエキシマレーザを光源とする場合、対角方向のレジストパターン間隔207aは、50nm以下である。プロセス定数kが小さいほど本実施形態にて説明した方法の効果が顕著になり、0.4以下、更には0.3以下である場合に、特に顕著な効果を得ることができる。
次に、リソグラフィに用いるフォトマスクについて更に説明する。形成するべき回路パターン等の微細化に伴い、より確実に所望のパターンを転写するために、様々な種類のマスクが提案されている。その一つであるエンハンサマスクについて以下に説明する。
図4(a)は比較例としてのエンハンサマスク400を模式的に示す平面図であり、そのIVb-IVb'線による断面図を図4(b)に示す。図4(a)に示すエンハンサマスク400は、端部同士を対向させて直列に並ぶレジストラインパターンのペアが複数並列したパターンを得るための形状であるが、転写されたパターン同士が対角方向に繋がるように設計されたものではない。
エンハンサマスク400は、露光光を透過させる透明基板451に、露光光に対して遮光性を有する半遮光部452と、半遮光部452により囲まれた補助パターン453とが設けられた構造を有する。ここで、半遮光部452と、透明基板451の開口部(半遮光部452、補助パターン453の形成されていない部分の透明基板451自体)とは、露光光を同位相にて透過させる。また、補助パターン453は、露光光を、透明基板451の開口部及び半遮光部452を基準として反対位相にて透過させる。尚、補助パターン453は、露光によって転写されない。
次に、転写されたパターン同士が対角方向に繋がるように設計された、本実施形態にて用いるエンハンサマスク500について説明する。図5(a)はエンハンサマスク500の模式的な平面図であり、そのVb-Vb'線による断面図が図5(b)に示されている。
エンハンサマスク500は、図4(a)及び(b)のエンハンサマスク400と同様に、露光光を透過させる透明基板551、露光光に対して遮光性を有する半遮光部552及び半遮光部552等を基準として露光光を反対位相にて透過させる補助パターン553を備える。
また、図2(b)における第1、第2、第3及び第4のマスクラインパターン201b、202b、203b及び204bに対応するように、第1、第2、第3及び第4のマスクラインパターン501、502、503及び504が設けられている。
また、エンハンサマスク500は、エンハンサマスク400の構造に加えて、転写されたパターン同士が対角方向に繋がるための補正パターン505(露光光に対して遮光性を有する半遮光部からなるパターン)を備えている。
補正パターン505は、直列方向に並ぶライン状のマスクラインパターンの端部間を並列方向に挟んで両側にそれぞれ形成されている。また、直列方向に並ぶマスクラインパターンの側方のラインエッジに跨り、半遮光部552同士を接続するように配置されている。更に、マスクラインパターンの端部間の両側において、互いに直列方向にずれて配置されている(並列方向にオーバーラップする部分は含まれていても良い)。
また、直列方向に並ぶマスクラインパターンそれぞれの半遮光部552と、補正パターン505とに囲まれて、開口部506が形成されている。開口部506(透明基板551)、半遮光部552及び補正パターン505は、露光光を同位相にて透過させる。これに対し、補助パターン553は、半遮光部552等を基準とすると反対位相にて露光光を透過させる。
補正パターン505を含み、直列方向に並ぶ一対のマスクラインパターン(例えば、第1及び第2のマスクラインパターン501及び502)に対し、同様に構成された他の一対のマスクラインパターン(ここでは、第3及び第4のマスクラインパターン503及び504)が並列して配置されている。それぞれのペアに設けられた補正パターン505のうち、並列方向に対向するもの同士は、直列方向にズレをもって(第2のマスクラインパターン502側の補正パターン505が、第2のマスクラインパターン502側にズレて)配置されている。
この際、補正パターン505同士の並列方向の間隔521は、従来のリソグラフィにより転写可能なマスクにおける最小寸法(限界マスク寸法)よりも小さくなっている。
また、転写されたパターン同士が対角方向に繋がるためのマスクラインパターンの変形として認識されるためには、直列方向のズレ522が、(0.1×λ/NA)以上であることが望ましく、開口部506の直列方向の距離523の半分以上であることが更に望ましい。
尚、図4(a)及び図5(a)において、直列に並ぶマスクラインパターンを2対だけ示しているが、3対以上のマスクラインパターンを備えていても良い。
以上のようなエンハンサマスク500と同様のフォトマスクを用いて場合の光シミュレーション結果を、図6(a)及び(b)に例示している。
図6(a)は、平面図としてシミュレーション結果を示しており、エンハンサマスク500を用いてレジスト層106(図1参照)の露光・現像を行なって得られる転写パターンの平面図に相当する。第1、第2、第3及び第4のマスクラインパターン501、502、503及び504により、光強度により示されている第1、第2、第3及び第4の転写ラインパターン601、602、603及び604がパターニングされることになる。これらの各転写ラインパターンの部分は、遮光された光強度の弱い領域である。また、図2(c)に対応して、対角方向の転写ラインパターン同士の間にも光強度の弱い領域が存在し、接続部612により繋がった状態になる。転写ラインパターン同士に並列方向に挟まれた領域では、遮光されないので光強度が強く、レジストが十分に露光される。
図6(b)は、図6(a)のVIb-VIb'線における断面の光強度分布を示す図である。図6(b)において、横軸は断面方向における位置、縦軸は光強度を示している。VIb-VIb'線において、光強度は、第2及び第3の転写ラインパターン602及び603では0となり、これらの間では高くなっている。但し、完全に露光されるには不十分な光強度である。更に、パターン間の中央付近(605の付近)では光強度がいくらか低くなり、その両側にて最も高くなっている。
この結果、レジスト層106は、図8に示すようにパターニングされる。つまり、対角方向の転写ラインパターン同士(第2の転写ラインパターン602と第3の転写ラインパターン603)とを接続する接続部612において、他の部分よりも幅及び膜厚の小さい狭部(図6(a)の606の箇所)が2つ有り、その間の部分(図6の605の箇所等)では狭部に比べて幅が広く且つ膜厚も大きくなっている。
比較例として、図7(a)及び(b)には、図4(a)及び(b)に示すエンハンサマスク400を用いた場合の同様のシミュレーション結果を示している。この場合、図7(a)の平面図に示すように、直列に並ぶ転写ラインパターン同士(例えば転写ラインパターン701と702)の間に光強度の弱い領域が位置しており、当該ラインパターン同士が繋がるようにパターニングされる。また、VIIb-VIIb'線における光強度分布である図7(b)に示す通り、接続部分の中央付近にて最も光強度は高くなり、レジスト層も中央付近の幅及び膜厚が最も小さくなる(この場合のレジスト層106の断面については、後に説明する図12(a)に例示されている)。
以上のようなエンハンサマスク500を用いた半導体装置の製造方法について、更に説明する。エンハンサマスク500を用いたリソグラフィ工程により、図1のレジスト層106を加工して図6(a)の光強度シミュレーション結果に対応する転写パターンを得た後、パターニングされたレジスト層106に対してドライエッチングを行なう。これにより、図9(a)に示すように、レジスト層106の一部からなる第2の転写ラインパターン602と第3の転写ラインパターン603とを分離すると、図2(a)に対応するレジストパターンを得ることができる。第2の転写ラインパターン602と第3の転写ラインパターン603との距離614は、リソグラフィにより転写可能な最小寸法よりも小さい値とすることができる。
この後、図9(b)に示すように、分離された第2の転写ラインパターン602及び第3の転写ラインパターン603をマスクとして、反射防止膜105及び被加工膜104をパターニングする。更に、図9(c)に示すように、第2の転写ラインパターン602及び第3の転写ラインパターン603と、反射防止膜105とを除去することにより、被加工膜104からなり、リソグラフィにより転写可能な最小寸法よりも小さい距離104cをおいて対向するゲートパターン104a及びゲートパターン104bが形成される。図10には、ゲートパターン104a及びゲートパターン104bを含む平面図を示している。
ここで、レジスト層106の膜厚、エッチング量等について、ウェハ面内、ウェハ間等のバラツキが生じると、接続部212c(図2(c)を参照)を完全に除去することができず、転写ラインパターン602と転写ラインパターン603との間にレジスト層106の一部が残存することがある。しかしながら、図6(a)及び(b)に示すように、接続部612には幅及び膜厚の小さい狭部(606の部分)が複数存在する。よって、少なくとも狭部が除去されれば、図11(a)に示すように、中央部605aだけが残ることになり、転写ラインパターン602と転写ラインパターン603とは分離される。この状態から反射防止膜105及び被加工膜104に対するパターニングを進めると、断面図である図11(b)及び平面図である図11(c)に示すように、被加工膜104の一部が残存部104dとして残る場合がある。しかしながら、ゲートパターン104aとゲートパターン104bとは分離されているから、半導体装置の特性上、悪影響が及ぶことはない。
この一方、比較例である図7(a)に示すように、直列に並ぶ転写ラインパターン同士が繋がっている場合の断面図を図12(a)に示す。このような場合に、レジスト層106の膜厚、エッチング量等にバラツキが生じると、転写ラインパターン同士(転写ラインパターン701と702等)が同士が繋がったままになり、結果として、ゲートパターン同士もつながって形成されてしまいやすい(図12(b)及び(c)を参照)。この場合、パターンショート等の半導体特性上の悪影響を生じることになる。
尚、接続部における狭部が少なくとも2つ存在すれば、以上の効果を得ることができる。狭部はフォトマスクを透過した露光光の強度分布により基づいてものであり、フォトマスクのパターンを適切に設定することにより、2つ以上形成させることができる。
また、狭部を2つ以上有する残存部は、中央付近に一つだけ狭部を有する残存部に比べ、それぞれの転写ラインパターンに近い位置に狭部が存在することから、転写ラインパターン同士を分離しやすい。
図13(a)及び(b)には、SRAMセル及びスタンダードセルについてのゲートの平面レイアウト例を示す。それぞれ、直列方向に並ぶゲートパターン150の端部同士の距離151が、リソグラフィによる限界転写寸法より小さいレイアウトを実現することができる。
尚、本実施形態において、主にゲートパターンの形成を例として説明した。しかしながら、素子分離のためのSTI(Shallow Trench Isolation)の形成、配線の形成等についても適用することができる。また、真っ直ぐなライン状のパターンを例に説明したが、屈折したライン状のパターンの端部同士が対向している場合等にも適用することができる。
以上に説明した通り、本実施形態の方法によると、パターン間をより確実に分離することができ、レジスト膜厚、エッチング量等のバラツキが生じた場合にも加工のマージンが大きくなって歩留り向上に貢献する。また、パターン間の間隔を従来のリソグラフィの限界よりも小さくすることが可能であり、半導体装置の縮小のために効果がある。
本開示の技術によると、半導体装置の製造にあたってより微細なパターンの形成が可能となり、半導体装置の微細化にも有用である。
100 半導体基板
101 素子分離領域
102 素子領域
103 絶縁膜
104 被加工膜
104a ゲートパターン
104b ゲートパターン
104c 距離
104d 残存部
105 反射防止膜
106 レジスト層
150 ゲートパターン
151 距離
200a レジストパターン
200b マスクパターン
200c 転写パターン
201a 第1のレジストラインパターン
201b 第1のマスクラインパターン
201c 第1の転写ラインパターン
202a 第2のレジストラインパターン
202b 第2のマスクラインパターン
202c 第2の転写ラインパターン
203a 第3のレジストラインパターン
203b 第3のマスクラインパターン
203c 第3の転写ラインパターン
204a 第4のレジストラインパターン
204b 第4のマスクラインパターン
204c 第4の転写ラインパターン
205a 中心線
206a レジストパターン間隔
207a レジストパターン間隔
207b マスクラインパターン間隔
207b レジストパターン間隔
211b 補正パターン
212c 接続部
213c 凹部
400 エンハンサマスク
451 透明基板
452 半遮光部
453 補助パターン
500 エンハンサマスク
501 第1のマスクラインパターン
502 第2のマスクラインパターン
503 第3のマスクラインパターン
504 第4のマスクラインパターン
505 補正パターン
506 開口部
521 間隔
522 ズレ
523 距離
551 透明基板
552 半遮光部
553 補助パターン
601 第1の転写ラインパターン
602 第2の転写ラインパターン
603 第3の転写ラインパターン
604 第4の転写ラインパターン
605a 中央部
612 接続部
614 距離
701、702 転写ラインパターン

Claims (15)

  1. 半導体基板上に被加工膜を形成する工程(a)と、
    前記被加工膜上にレジスト膜を形成する工程(b)と、
    フォトマスクのマスクパターンを前記レジスト膜に転写パターンとして転写する工程(c)と、
    前記転写パターンを加工する工程(d)とを含み、
    前記転写パターンは、
    端部同士が離間して対向するように直列に並ぶ第1の転写ラインパターン及び第2の転写ラインパターンと、
    前記第1の転写ラインパターン及び前記第2の転写ラインパターンにそれぞれ並列し、端部同士が離間して対向するように直列に並ぶ第3の転写ラインパターン及び第4の転写ラインパターンと、
    前記第2の転写ラインパターンの前記端部と前記第3の転写ラインパターンの前記端部とを接続すると共に、前記各転写ラインパターンよりも膜厚及び幅の小さい接続部とを含み、
    前記工程(d)において、前記接続部の少なくとも一部を除去することにより前記第2の転写ラインパターンと前記第3の転写ラインパターンとを分離することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1の半導体装置の製造方法において、
    前記第2の転写ラインパターンの端部と、前記第3の転写ラインパターンの端部との間隔は、リソグラフィによる最小加工寸法よりも狭いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(d)の後、前記各転写ラインパターンをマスクとして前記被加工膜をパターニングする工程を更に備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、
    前記工程(d)において、前記転写パターンに対してエッチングを行なうことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、
    前記接続部は、膜厚及び幅の少なくとも一方が他の部分よりも小さくなった狭部を2つ以上有し、
    前記工程(d)において、少なくとも前記狭部を除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、
    前記工程(c)において、前記前記第1の転写ラインパターンと前記第2の転写ラインパターンとは分離され且つ前記第3のマスクラインパターンと前記第4の転写ラインパターンとは分離されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、
    前記リソグラフィにおいて、kをプロセス定数、λを露光光の波長、NAを露光機の縮小投影光学系の開口数とするとき、対向する前記端部同士の間隔は、(k×λ/NA)以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、
    前記フォトマスクは、前記フォトマスクを用いた露光による光強度分布において、
    前記各転写ラインパターン及び前記接続部に対応する光強度の弱い領域と、
    前記第1の転写ラインパターンの前記端部及び前記第2の転写ラインパターンの前記端部の間に対応する光強度の強い領域と、
    前記第3の転写ラインパターンの前記端部及び前記第4の転写ラインパターンの前記端部の間に対応する光強度の強い領域とを発生させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、
    前記フォトマスクは、
    前記第1の転写ラインパターン、前記第2の転写ラインパターン、前記第3の転写ラインパターン及び前記第4の転写ラインパターンとしてそれぞれ転写される第1のマスクラインパターン、第2のマスクラインパターン、第3のマスクラインパターン及び第4のマスクラインパターンと、
    直列に並ぶ前記第1のマスクラインパターン及び前記第2のマスクラインパターンの前記端部間と、直列に並ぶ前記第1のマスクラインパターン及び前記第2のマスクラインパターンの前記端部間とを並列方向に挟んでそれぞれ両側に設けられた補正パターンとを備え、
    並列方向に隣り合う前記補正パターン同士は、互いに直列方向にズレた位置に設けられていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項9の半導体装置の製造方法において、
    kをプロセス定数、λを露光光の波長、NAを露光機の縮小投影光学系の開口数、Mを縮小投影光学系の縮小倍率とするとき、前記第2のマスクラインパターンの端部と前記第3のマスクラインパターンの端部との間隔は、(k×λ/NA×M)以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項7又は10の半導体装置の製造方法において、
    前記kは、0.4以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項1及び3〜11のいずれか一つの半導体装置の製造方法において、
    前記第1の転写ラインパターンと前記第3のマスクラインパターンとの間隔及び前記第2の転写ラインパターンと前記第4の転写ラインパターンとの間隔は、いずれも、リソグラフィによる最小加工寸法よりも広いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 端部同士が離間して対向するように直列に並ぶ第1のマスクラインパターン及び第2のマスクラインパターンと、
    前記第1のマスクラインパターン及び前記第2のマスクラインパターンにそれぞれ並列し、端部同士が離間して対向するように直列に並ぶ第3のマスクラインパターン及び第4のマスクラインパターンと、
    前記第1のマスクラインパターン及び前記第2のマスクラインパターンの前記端部間と、前記第3のマスクラインパターン及び前記第4のマスクラインパターンの前記端部間とを並列方向に挟んでそれぞれ両側に設けられた補正パターンとを備え、
    並列方向に隣り合う前記補正パターン同士は、互いに直列方向にズレた位置に設けられていることを特徴とするフォトマスク。
  14. 請求項13のフォトマスクにおいて、
    kをプロセス定数、λを露光光の波長、NAを露光機の縮小投影光学系の開口数、Mを縮小投影光学系の縮小倍率とするとき、前記第2のマスクラインパターンの端部と前記第3のマスクラインパターンの端部との間隔は、(k×λ/NA)以下であることを特徴とするフォトマスク。
  15. 請求項14のフォトマスクにおいて、
    前記kは、0.4以下であることを特徴とするフォトマスク。
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