JP2014092701A - カラーフィルタ及びその製造方法 - Google Patents

カラーフィルタ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014092701A
JP2014092701A JP2012243546A JP2012243546A JP2014092701A JP 2014092701 A JP2014092701 A JP 2014092701A JP 2012243546 A JP2012243546 A JP 2012243546A JP 2012243546 A JP2012243546 A JP 2012243546A JP 2014092701 A JP2014092701 A JP 2014092701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black matrix
color filter
pattern
filter substrate
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012243546A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehide Endo
剛英 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2012243546A priority Critical patent/JP2014092701A/ja
Publication of JP2014092701A publication Critical patent/JP2014092701A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

【課題】ブラックマトリクスとカラーフィルタ用基板間の密着性を物理的に改善することで、カラーフィルタの製造歩留まりを高くすることができる製造方法を提供する。
【解決手段】カラーフィルタ用基板21の表面を、算術平均粗さRaを0.45nm以上6nm以下に粗化し、薄膜のパターンを露光・現像処理により形成する手段を用いてカラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクス30のパターンを形成し、ブラックマトリクスのパターンの開口部に露出したカラーフィルタ用基板の面上にRGB画素材を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、フラットパネルディスプレイ用カラーフィルタ、及び、カラーフィルタにブラックマトリクス及びRGB画素材を形成するカラーフィルタの製造方法に関する。
フラットパネルディスプレイとして、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネセンス(EL)等が知られており、これらのディスプレイをカラー化する方法として、画素毎に赤(R)、青(B)、緑(G)等からなる着色画素(RGB画素材)を順番に繰り返し配列したカラーフィルタを作製し、各画素の明暗を制御して色の変化を表現している。
かかるカラーフィルタにおいては、コントラストや色純度の低下の原因となる、画素毎の隣接面の重なりによる色の濁りや、隣接面からの光の漏れを防止するために、カラーフィルタ用基板にブラックマトリックスが形成されている。そして、ブラックマトリックスの開口部に露出したカラーフィルタ用基板の面にR画素、G画素、B画素及びフォトスペーサーが積層される。これらとカラーフィルタ用基板との密着性が悪いと剥離事故となる。
フラットパネルディスプレイを構成するカラーフィルタは、詳しくは、特許文献1のように、ガラス基板等のカラーフィルタ用基板上に、表示コントラストを高めるために、光を遮蔽するためのブラックマトリクスが形成され、そのブラックマトリクス線パターンが形成する格子の間の開口部に、赤(R)、緑(G)、青(B)などの各着色画素が形成され、その上層に透明導電膜が形成される。特に、そのブラックマトリクスは近年、環境問題などからパターン構成材料が従来のクロムに替わり、黒色顔料を分散させた感光性樹脂ペーストを用い、露光マスクでパターン化することによって形成する方法が多く用いられている。
近年フラットパネルディスプレイの高精細化が進み、フラットパネルディスプレイを構成するカラーフィルタにおいて、その各着色画素同士を仕切るブラックマトリクス線パターンの線幅の細線化が進み、その線幅は10μm以下、特に近年では6μm以下が一般的になっている。今後もさらなる細線化が進む一方、線幅の公差低減も強く要求されている。
特開平11−052564号公報
ブラックマトリクス線パターンの線幅が細線化すると、ブラックマトリクスとカラーフィルタ用基板間の密着性が低下しハガレが発生しやくすくなる問題があった。この問題を解決するために、ブラックマトリクス用の黒色の感光性樹脂組成物の組成を改善して密着性を改善したり、あるいは、黒色の感光性樹脂組成物をカラーフィルタ用基板上へ塗布して硬化させる加工条件を改善して密着性が化学的に改善されている。しかし、黒色の感光性樹脂組成物とカラーフィルタ用基板との密着性を強くしすぎると、逆に、その黒色の感光性樹脂組成物の塗膜がアルカリ現像できずにカラーフィルタ用基板上に残膜するという問題も生じる。
ここで、ブラックマトリクスとカラーフィルタ用基板間の密着性を物理的にも改善して、化学的な結合力強化手段と組み合わせて密着性を改善することで、より密着性の向上が期待できる。
本発明の課題は、上記の課題を解決することにあり、すなわち、ブラックマトリクスとカラーフィルタ用基板間の密着性を物理的に改善し、それにより、カラーフィルタの製造歩留まりを高くし製造コストを低減することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、表面の算術平均粗さRaが0.45nm以上6nm以下に形成されたカラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンが形成され、前記ブラックマトリクスのパターンの開口部に露出した前記カラーフィルタ用基板の面上にRGB画素材が形成されたことを特徴とするカラーフィルタである。
また、本発明は、上記のカラーフィルタであって、前記表面の算術平均粗さRaが0.45nm以上6nm以下に形成されたカラーフィルタ用基板の面が、前記ブラックマトリクスのパターンの下にのみ形成されていることを特徴とするカラーフィルタである。
また、本発明は、カラーフィルタ用基板の表面を、算術平均粗さRaを0.45nm以上6nm以下に粗化する工程と、薄膜のパターンを露光・現像処理により形成する手段を用いて前記カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンを形成する工程と、前記ブラックマトリクスのパターンの開口部に露出した前記カラーフィルタ用基板の面上にRGB画素材を形成する工程を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、上記のカラーフィルタの製造方法であって、前記カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンを形成する工程が、前記カラーフィルタ用基板の面上に黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層を形成する工程と、前記黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層にパターンを露光・現像することでブラックマトリクスのパターンを形成する工程とを含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、上記のカラーフィルタの製造方法であって、前記カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンを形成する工程が、前記カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクス作成用レジストパターンを形成する工程と、前記ブラックマトリクス作成用レジストパターン上にレジスト上ブラックマトリクス材堆積層を形成し前記ブラックマトリクス作成用レジストパターンで被覆されていない前記カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンを形成する工程と、前記ブラックマトリクス作成用レジストパターンと前記レジスト上ブラックマトリクス材堆積層を一緒に除去する工程とを含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクス作成用レジストパターンを形成する工程と、前記ブラックマトリクス作成用レジストパターンから露出した前記カラーフィルタ用基板の表面を、算術平均粗さRaを0.45nm以上6nm以下に粗化する工程と、前記ブラックマトリクス作成用レジストパターン上にレジスト上ブラックマトリクス材堆積層を形成し前記ブラックマトリクス作成用レジストパターンで被覆されていない前記カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンを形成する工程と、前記ブラックマトリクス作成用レジストパターンと前記レジスト上ブラックマトリクス材堆積層を一緒に除去する工程とを含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
本発明によれば、カラーフィルタ用基板の表面を、算術平均粗さRaを0.45nm以上6nm以下に粗化し、そのカラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンを形成し、そのブラックマトリクスのパターンの開口部に露出したカラーフィルタ用基板の面上にRGB画素材を形成してカラーフィルタを製造する。
すなわち、算術平均粗さRaを0.45nm以上6nm以下に粗化したカラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスを形成するので、カラーフィルタ用基板の面とブラックマトリクスとの密着力を大きくできる効果があり、かつ、ブラックマトリクスのパターンを高い精度で形成することができる効果がある。
また、算術平均粗さRaを0.45nm以上6nm以下に粗化したカラーフィルタ用基板の露出面上にRGB画素材を形成するので、カラーフィルタ用基板の露出面上とRGB画素材との密着力を大きくできる効果がある。
(a)本発明の実施形態のカラーフィルタのブラックマトリクスのパターンを示す平面図である。(b)同平面図のブラックマトリクスのパターンのA部の断面図である。 本発明の第1の実施形態のカラーフィルタの製造方法を示す側断面図である。 本発明の実施形態のカラーフィルタの製造方法を示す側断面図である。 本発明の第2の実施形態のカラーフィルタの製造方法を示す側断面図である。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態のカラーフィルタ20の構成を以下に説明する。ブラックマトリクス30は、図1のように、カラーフィルタ20の表示領域部における、幅(W)が3〜30μm程度のブラックマトリクス線パターン32と、その表示領域部の周辺に形成した額縁部33のパターンからなる。ブラックマトリクス線パターン32の間には開口部31があり、その開口部31には、後にRGB画素材51を充填して画素部を形成してカラーフィルタ20を仕上げる。
このブラックマトリクス30は、例えば、ブラックマトリクス線パターン32を、幅を5μmに、格子状に形成し、そのブラックマトリクス線パターン32に囲まれた開口部31の形状を短辺20μm×長辺70μmの長方形に形成する。そのブラックマトリクス30の周囲のカラーフィルタ用基板21の部分に余白部34を設ける。
(カラーフィルタの製造方法)
以下で第1の実施形態によるLCD用のカラーフィルタ20の製造方法を、図2と図3の断面図を参照して説明する。
(カラーフィルタ用基板)
先ず、図2(a)に示すように、ソーダ石灰ガラス基板、低アルカリ硼珪酸ガラス、無アルカリアルミノ硼珪酸ガラスなどのガラス基板からなるカラーフィルタ用基板21を、規定の寸法で製造する。カラーフィルタ用基板21の板厚は0.7mmを中心に0.35mm〜1.1mmのものを準備する。
(カラーフィルタ用基板の表面粗化工程)
次に、透明なガラス基板等のカラーフィルタ用基板21の表面を粗化する。詳しくは、カラーフィルタ用基板21を、フッ酸(HF)をフッ化アンモニウム(NH4F)と組み
合わせて緩衝処理した緩衝酸化物エッチング液(buffered oxide etch)(BOE)に酢酸を組み合わせたエッチング液をカラーフィルタ用基板21に吹き付けるか、またはそのBOEにカラーフィルタ用基板21を浸漬することにより、表面を微細に粗化する。このエッチング液のHFを緩衝処理することにより、エッチング速度を低速にして、安定させ、エッチングを良好に制御することができる。
これにより、カラーフィルタ用基板21の表面を、JIS−BO601に準拠して測定される表面粗さ(算術平均粗さRa(nm))を、0.45nm以上6nm以下に形成する。算術平均粗さRaが0.45nmより小さいと、カラーフィルタ用基板21とその面上に形成するブラックマトリクス30との密着力が弱くなるので望ましく無い。一方、算術平均粗さRaが6nmより大きくなると、カラーフィルタ用基板21上に形成するブラックマトリクス30のパターンの精度が悪くなるので望ましく無い。
(カラーフィルタ用基板21の表面粗さが大きい場合に生じる問題)
カラーフィルタ用基板21の表面粗さが大きい場合にブラックマトリクス30のパターンの幅が細り、パターンの精度が悪くなる問題がある知見が以下の実験から得られた。
すなわち、カラーフィルタ用基板21の表面粗さの算術平均粗さRaを7.6nmにし、その上に薄膜を形成し、その薄膜の上にフォトレジストのパターンを形成し、薄膜をエッチングしてパターンを形成する実験を行った。その結果、薄膜は1.6μmのサイドエッチングが生じて薄膜のパターン幅が細った。このように、薄膜のパターン幅の細り量が大きいとその薄膜によって形成するパターンの精度が悪くなる問題を生じる。
次に、カラーフィルタ用基板21の表面粗さの算術平均粗さRaを5.8nmにし、同様に、その上に形成した薄膜をエッチングした場合は、薄膜のパターン幅が細るサイドエッチング量が1.2μmに減少した。
そのため、カラーフィルタ用基板21の表面粗さの算術平均粗さRaを6nm以下にすることでカラーフィルタ用基板21の面上に形成する薄膜のパターンの幅の細り量を小さくして、それによりカラーフィルタ用基板21の面上に形成するブラックマトリクス30のパターンの精度を高くすることが望ましい。
(変形例1)
カラーフィルタ用基板21の表面粗さを算術平均粗さRaが0.45nm以上6nm以下に形成する方法は、緩衝酸化物エッチング液(BOE)に酢酸を組み合わせたエッチング液を用いて表面を粗化する手法に限定されない。変形例1として、プラズマを用いたドライエッチングにより、カラーフィルタ用基板21の表面粗さをこの算術平均粗さRaに形成することもできる。また、微細なガラス粒子等の研磨粒を圧縮空気を用いて透明基板に吹き付けて基板表面の所望部分を粗化する微細サンドブラスト法や、ガラス粒子等の研磨粒を水等の液体を用いて吹き付ける基板表面の所望部分を粗化する液体フォーミング法等も適用できる。
(ブラックマトリクス用感光性樹脂組成物)
次に、そのカラーフィルタ用基板21の面に、黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層22を塗布する。詳しくは、ブラックマトリクス30を形成するために黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層22をカラーフィルタ用基板21上に形成する。
その原料にする黒色の感光性樹脂組成物は、バインダ樹脂にカーボンブラック等の黒色顔料を分散剤を用いて分散させ、この分散液に、エチレン性不飽和二重結合を分子内に少なくとも1個有する化合物と、光重合開始剤と、チオール基に対してα位および/または
β位の炭素で分岐した構造を有するチオール化合物と、溶剤を添加して高感度の感光性樹脂組成物を調整する。
また、この黒色の感光性樹脂組成物には、カラーフィルタ用基板21との密着性を高めるためにシランカップリング剤やシロキサンジアミン等の密着向上剤を適度に含有させることもできる。ただし、この密着向上剤の含有量が多いと、感光性樹脂組成物の塗膜のカラーフィルタ用基板21との密着性が強くなりすぎ、従来の製造方法によって黒色の感光性樹脂組成物の塗膜を露光・現像しようとする場合は、その塗膜がアルカリ現像できずにカラーフィルタ用基板21上に残膜する問題を生じるので、密着向上剤を適度に含有させる必要がある。
この黒色の感光性樹脂組成物のバインダ樹脂が光重合、又は熱重合、或は光重合及び熱重合を経て、三次元架橋されて、膜強度が優れ且つ高遮光性のブラックマトリクス30を得ることができる。
(ブラックマトリクス用感光性樹脂層の形成工程)
カラーフィルタ用基板21上に薄膜のパターンを露光・現像処理により形成する手段として、まず、図2(b)のように、カラーフィルタ用基板21上に、黒色の感光性樹脂組成物をスピンナー法、バーコート法、ロールコート法、カーテンコート法等を用いて均一に塗布し、乾燥して1〜3μm厚のブラックマトリクス用感光性樹脂層22を形成する。
乾燥は風乾、減圧乾燥、あるいはホットプレート、オーブンなどによる加熱乾燥によって行う。加熱によって乾燥するときは、100℃以下で行うことが望ましい。この時の温度が高すぎたり、乾燥時間が長すぎると、一部重合あるいは架橋が起こり、未露光部の現像液に対する溶解性が低下し、いわゆる焼きつきを引き起こすことがあるので好ましくない。
(露光工程)
次に、図2(c)のように、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22にブラックマトリクス形成用フォトマスク10の、フォトマスク用透明基板11の表面に開口部用遮光パターン12を形成したパターンを投影・露光する。それにより、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10を透過した光が、露光したブラックマトリクス用感光性樹脂層22の部分に光架橋反応を起こさせる。
詳しくは、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10を、その開口部用遮光パターン12の遮光膜がカラーフィルタ20のブラックマトリクス用感光性樹脂層22から100μmの露光ギャップHを隔てて対向するように配置し、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ等を用いて100mJ/cmの光密度の紫外線を照射する。
次に、図2(d)のように、カラーフィルタ用基板21をホットプレート40上に載せ、温度70℃〜150℃、時間15秒〜5分の加熱処理にて酸の触媒反応を利用して、ブラックマトリクス線パターン32の部分と、カラーフィルタ20の周辺部の額縁部33とのブラックマトリクス30の部分のブラックマトリクス用感光性樹脂層22に架橋反応を起こさせる。
(ブラックマトリクス現像工程)
次に、図2(e)のように、そのブラックマトリクス用感光性樹脂層22を現像することで、架橋反応していない感光性樹脂部分23を除去する。それにより、図1の平面図のようにカラーフィルタ用基板21上にブラックマトリクス30を形成する。
詳しくは、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22にブラックマトリクス形成用フォトマスク10のパターンを露光したカラーフィルタ用基板21を、図2(e)のように、アルカリ現像液60の層をカラーフィルタ用基板21の面上に形成し、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22のうち、架橋反応していない感光性樹脂部分23を除去する現像処理を行う。
現像液60には、例えば、界面活性剤と、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等の無機アルカリ溶液、トリエチルアミン等のアルキルアミン類、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド等の第4級アンモニウム塩等の混合液が適用できる
それにより、図2(f)の断面図と図1の平面図のように、カラーフィルタ用基板21上に、厚さ1〜2μmのブラックマトリクス線パターン32と額縁部33から成るブラックマトリクス30を形成する。
ここで、カラーフィルタ用基板21の表面の表面粗さを、算術平均粗さRaを、0.45nm以上6nm以下に形成したので、その上にブラックマトリクス30のパターンを形成することで、カラーフィルタ用基板21とその面上に形成するブラックマトリクス30との密着力を大きくできる効果があり、かつ、ブラックマトリクス30のパターンを高い精度で形成することができる効果がある。
(RGB画素材の形成用の顔料分散樹脂)
ブラックマトリクス線パターン32の間の開口部31に設置する、赤色(R)着色層、緑色(G)着色層、青色(B)着色層のRGB画素材51の形成用の顔料分散樹脂の組成は、顔料と、その顔料を分散させる熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂と感光性樹脂から成る透明樹脂の顔料担体と、光重合開始剤と、増感剤と、有機溶剤と、適宜、シランカップリング剤等の密着向上剤とを混合して顔料分散樹脂層4を構成する。
(RGB画素形成工程)
次に、図3(a)のように、ブラックマトリクス線パターン32の間の開口部31に、赤色(R)着色層、緑色(G)着色層、青色(B)着色層のRGB画素材51のパターンを、0.5〜3μm程度の厚さに形成して画素部を形成する。そのために、先ず、赤色(R)のR画素のパターンを形成する。これは、フォトプロセス法、例えば、顔料分散樹脂の塗布法による顔料分散樹脂層4の形成工程と、その顔料分散樹脂層4への前加熱処理(プリベーク処理)と、フォトマスクのパターン転写するパターン露光処理と、顔料分散樹脂層4の現像処理と、顔料分散樹脂層4のR画素への後加熱処理(ポストベーク処理)とによりR画素材51を形成する。
次に、R画素の形成と同様の工程により、緑色(G)のG画素材51を形成する。次に、同様の工程により、青色(B)のB画素材51を形成する。以上により、カラーフィルタ用基板21上にブラックマトリクスのパターン層13と、その開口部31に、RGB画素材51のパターンが形成される。
(焼成工程)
こうしてブラックマトリクス30を形成し、RGB画素材51のパターンを形成した後、カラーフィルタ用基板21に熱処理を施してパターンに形成した材料を硬化させる。熱処理方法としてはコンベクションオーブン、ホットプレート、ハロゲンヒータ、IRオーブンによる加熱等が利用でき、特に限定されるものではない。ここで、焼成条件は、200〜2500Cで10分〜60分間加熱することが好ましい。
ここで、カラーフィルタ用基板21の表面の表面粗さを、算術平均粗さRaを、0.45nm以上6nm以下に形成したので、ブラックマトリクス線パターン32の間の開口部31のカラーフィルタ用基板21上に形成したRGB画素材51のパターンとカラーフィルタ用基板21との密着力を大きくできる効果がある。
(透明電極形成工程)
図3(b)のように、スパッタリング法を用いて、それらのパターンの上にITO等の金属酸化物の導電性膜による透明電極52のパターンを形成する。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、ブラックマトリクス30を形成する際に、カラーフィルタ用基板21の表面をブラックマトリクス作成用レジストパターン25で覆う点である。次に、その基板の上にブラックマトリクス金属膜、あるいはブラックマトリクス用黒色の感光性樹脂組成物の膜を形成した後に、ブラックマトリクス作成用レジストパターン25を除去する工程を有する点が第1の実施形態と異なる。
以下で第2の実施形態のカラーフィルタ20の製造方法を、図4の断面図を参照して説明する。
(カラーフィルタ用基板の表面粗化工程)
先ず、第1の実施形態と同様に、図4(a)のように、透明なガラス基板等のカラーフィルタ用基板21の表面をBOEに酢酸を組み合わせたエッチング液をカラーフィルタ用基板21に吹き付けるか、またはそのBOEにカラーフィルタ用基板21を浸漬することにより、表面を微細に粗化する。
これにより、カラーフィルタ用基板21の表面を、JIS−BO601に準拠して測定される表面粗さ(算術平均粗さRa(nm))を、0.45nm以上6nm以下に形成する。
(ブラックマトリクス作成用レジストパターンの形成工程)
このカラーフィルタ用基板21上に薄膜のパターンを露光・現像処理により形成する手段として、先ず、図4(b)のように、そのカラーフィルタ用基板21の面に、ブラックマトリクス作成用レジスト形成用感光性樹脂層24を塗布する。
(露光・現像工程)
次に、そのブラックマトリクス作成用レジスト形成用感光性樹脂層24に、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10のパターンを投影・露光し、現像することで、図4(c)のように、ブラックマトリクスのネガパターンのブラックマトリクス作成用レジストパターン25を形成する。
(ブラックマトリクス形成工程)
次に、図4(d)のように、そのカラーフィルタ用基板21の全面にスパッタリングや蒸着することで、クロム等のブラックマトリクス用の金属薄膜を形成する。それにより、カラーフィルタ用基板21の表面のブラックマトリクス作成用レジストパターン25で覆われていない部分にブラックマトリクス30のパターンを形成する。また、この処理では、ブラックマトリクス作成用レジストパターン25の面上には、レジスト上ブラックマトリクス材堆積層30aが形成される。
(変形例2)
また、このブラックマトリクス形成工程の変形例として、ブラックマトリクスのネガパターンのブラックマトリクス作成用レジストパターン25が形成されたカラーフィルタ用基板21の全面に、黒色の感光性樹脂組成物をスピンナー法、バーコート法、ロールコート法、カーテンコート法等を用いて塗布する。
その塗膜を乾燥して、図4(d)のように、1〜3μm厚のブラックマトリクス用感光性樹脂層22を形成する。乾燥は風乾、減圧乾燥、あるいはホットプレート、オーブンなどによる加熱乾燥によって行う。加熱によって乾燥するときは、100℃以下で行うことが望ましい。
そして、そのブラックマトリクス用感光性樹脂層22の表面に高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ等を用いて100mJ/cmの光密度の紫外線を照射する。
次に、カラーフィルタ用基板21をホットプレート40上に載せ、温度70℃〜150℃、時間15秒〜5分の加熱処理にて酸の触媒反応を利用して、ブラックマトリクス線パターン32の部分と、カラーフィルタ20の周辺部の額縁部33とのブラックマトリクス30の部分のブラックマトリクス用感光性樹脂層22に架橋反応を起こさせる。
この変形例2により、カラーフィルタ用基板21の表面に、ブラックマトリクス用感光性樹脂層22が硬化したブラックマトリクス30のパターンが、ブラックマトリクス作成用レジストパターン25で覆われていない部分に形成される。また、ブラックマトリクス作成用レジストパターン25の面上には、レジスト上ブラックマトリクス材堆積層30aが形成される。
(ブラックマトリクス用感光性樹脂組成物)
変形例2で黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層22を形成するために用いる、黒色の感光性樹脂組成物は、バインダ樹脂にカーボンブラック等の黒色顔料を分散剤を用いて分散させ、この分散液に、エチレン性不飽和二重結合を分子内に少なくとも1個有する化合物と、光重合開始剤と、チオール基に対してα位および/またはβ位の炭素で分岐した構造を有するチオール化合物と、溶剤を添加して高感度の感光性樹脂組成物を調整する。
(変形例3)
変形例2で用いる黒色の感光性樹脂組成物に、更に、カラーフィルタ用基板21との密着性を高めるために、シランカップリング剤や、ビスー3一(アミノプロピル)テトラメチルシロキサンに代表されるシロキサンジアミン等の密着向上剤を添加する。これにより、変形例3で形成する黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層22は、カラーフィルタ用基板21とより強い密着強度で結合する。
変形例3で、黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層22と、カラーフィルタ用基板21との密着力を強めても、黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層22のうち、ブラックマトリクス30のパターンを形成する部分以外は、ブラックマトリクス作成用レジストパターン25上のレジスト上ブラックマトリクス材堆積層30aとなって、カラーフィルタ用基板21とは接触しない。
すなわち、第2の実施形態では、ブラックマトリクス作成用レジストパターン25によってブラックマトリクス30のパターン以外のカラーフィルタ用基板21の面を覆うので、必要な箇所以外のカラーフィルタ用基板21の面に黒色の感光性樹脂組成物が塗布されることが無い。そして、レジスト上ブラックマトリクス材堆積層30aとなった余分な黒
色の感光性樹脂組成物は、ブラックマトリクス作成用レジストパターン25と一緒に容易に除去できる。すなわち、この変形例3では、黒色の感光性樹脂組成物に密着向上剤の含有量を多く添加して密着力を過度に高めても、黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層22がカラーフィルタ用基板上に残膜せずに、良好にブラックマトリクス30のパターンを形成することができる効果がある。
(ブラックマトリクス作成用レジストパターンの除去工程)
次に、図4(e)のようにリフトオフ処理により、ブラックマトリクス作成用レジストパターン25とその面上のレジスト上ブラックマトリクス材堆積層30aをリフトオフ処理で除去する。これにより、図4(f)のように、カラーフィルタ用基板21の表面にブラックマトリクス30のパターンが残る。
こうして、第1の実施形態と同様に、図1の平面図のように、カラーフィルタ用基板21上にブラックマトリクス30のパターンが形成されたカラーフィルタ20を得る。
(変形例4)
ブラックマトリクス作成用レジストパターン25とその面上のレジスト上ブラックマトリクス材堆積層30aを除去する方法はリフトオフ処理に限定されない。変形例4として、溶剤でブラックマトリクス作成用レジストパターン25とその面上のレジスト上ブラックマトリクス材堆積層30aを剥離して除去することも可能である。
(RGB画素形成工程)
次に、第1の実施形態と同様にして、図3(a)のように、カラーフィルタ用基板21上にブラックマトリクスのパターン層13の開口部に、RGB画素材51のパターンを形成する。
(焼成工程)
次に、第1の実施形態と同様にして、カラーフィルタ用基板21に熱処理を施してパターンに形成した材料を硬化させる。
(透明電極形成工程)
次に、第1の実施形態と同様にして、図3(b)のように、それらのパターンの上にITO等の金属酸化物の導電性膜による透明電極52のパターンを形成する。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態として、先ず、カラーフィルタ用基板21の表面をブラックマトリクス作成用レジストパターン25で覆い、次に、そのブラックマトリクス作成用レジストパターン25から露出したカラーフィルタ用基板21の表面を、表面粗さを算術平均粗さRaが0.45nm以上6nm以下に形成する。その表面粗化方法として、緩衝酸化物エッチング液(BOE)に酢酸を組み合わせたエッチング液を用いて表面を粗化する。また、その表面粗化方法は、その方法に限定されず、例えば、プラズマを用いたドライエッチングにより、カラーフィルタ用基板21の表面粗さをこの算術平均粗さRaに形成しても良い。
次に、図4(d)と同様にして、そのカラーフィルタ基板21の全面にブラックマトリクス材堆積層30aを形成する。次に、図4(e)と同様にして、リフトオフ処理により、ブラックマトリクス作成用レジストパターン25とその面上のレジスト上ブラックマトリクス材堆積層30aをリフトオフ処理で除去する。これにより、図4(f)のように、カラーフィルタ用基板21の表面にブラックマトリクス30のパターンが残る。
こうして、図1の平面図のように、カラーフィルタ用基板21上にブラックマトリクス30のパターンが形成されたカラーフィルタ20を得る。
次に、第1の実施形態と同様にして、図3(a)のように、カラーフィルタ用基板21上にブラックマトリクスのパターン層13の開口部に、RGB画素材51のパターンを形成し、更に、図3(b)のように、それらのパターンの上にITO等の金属酸化物の導電性膜による透明電極52のパターンを形成する。
本実施形態によれば、カラーフィルタ用基板21の表面粗さを算術平均粗さRaが0.45nm以上6nm以下に形成する際に、その表面に、ごく稀に、その粗さの範囲から逸脱して可視光線の波長の10分の1の40nm以上の粗さの傷が付いて、カラーフィルタ用基板21の表面の光学特性を損なう事があっても、以下のように、問題を生じない効果がある。すなわち、RGB画素材51のパターンを形成する部分のカラーフィルタ用基板21の表面が、ブラックマトリクス作成用レジストパターン25で保護されて粗化されないので、表面粗化処理においてごく稀に生じ得る40nm以上の粗さの傷がRGB画素材51の部分に生じず、カラーフィルタ20の光学特性が損なわれることが無い効果がある。
先ず、厚さ0.7mmの無アルカリアルミノ硼珪酸ガラス基板から成るカラーフィルタ用基板21を用意した。そして、体積%が49vol%のフッ酸(HF)を1部に対して、体積%が40vol%のフッ化アンモニウム(NH4F)の3部を組み合わせて緩衝処理した緩衝酸化物エッチング液(buffered oxide etch)(BOE)の体積%を25%にし、残りの75%の体積%に99vol%の酢酸を混合し、温度を20℃に保ったエッチング液を用意した。次に、そのカラーフィルタ用基板21をそのエッチング液に所定の時間浸漬することにより、カラーフィルタ用基板21の表面を微細に粗化した。
<実施例1>
このエッチング液に、カラーフィルタ用基板21を10秒間浸漬した。そのカラーフィルタ用基板21の表面粗さをJIS−BO601に準拠して測定した結果、その算術平均粗さRaが、0.45nmであった。
この表面粗さのカラーフィルタ用基板21の表面に、ブラックマトリクス作成用レジスト形成用感光性樹脂層24を塗布する。
次に、そのブラックマトリクス作成用レジスト形成用感光性樹脂層24に、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10のパターンを投影・露光し、現像することで、ライン幅/スペース幅=5μm/45μmのブラックマトリクスのネガパターンのブラックマトリクス作成用レジストパターン25を形成する。
次に、そのブラックマトリクス作成用レジストパターン25の上から、カラーフィルタ用基板21の全面に、バインダ樹脂にカーボンブラック等の黒色顔料を分散剤を用いて分散させ、この分散液に、エチレン性不飽和二重結合を分子内に少なくとも1個有する化合物と、光重合開始剤と、チオール基に対してα位および/またはβ位の炭素で分岐した構造を有するチオール化合物と、溶剤を添加した黒色の感光性樹脂組成物を塗布する。そしてその上から紫外線を露光した上で、加熱処理して、ブラックマトリクス線パターン32の部分に架橋反応を起こさせる。
次に、図4(e)のようにリフトオフ処理により、ブラックマトリクス作成用レジストパターン25とその面上のレジスト上ブラックマトリクス材堆積層30aを除去する。これにより、カラーフィルタ用基板21の表面に、ライン幅/スペース幅=5μm/45μmのブラックマトリクス30のパターンを残した。
(密着性評価)
このブラックマトリクス30の密着性の評価として、カラーフィルタ用基板21の表面に、ライン幅/スペース幅=5μm/45μmのブラックマトリクス30のパターンが形成できていてブラックマトリクス30のハガレが無いかどうかを光学顕微鏡で目視にて観察した。その結果、ブラックマトリクス30のパターンのハガレが無く良好な結果を得た。
<実施例2>
実施例1と同じエッチング液に、カラーフィルタ用基板21を60秒間浸漬した。そのカラーフィルタ用基板21の表面粗さを測定した結果、その算術平均粗さRaが、2.25nmであった。
この表面粗さのカラーフィルタ用基板21の表面に、実施例1と同様にして、ライン幅/スペース幅=5μm/45μmのブラックマトリクス30のパターンを形成した。
(密着性評価)
このブラックマトリクス30のパターンの密着性を評価した結果、カラーフィルタ用基板21の表面に、ライン幅/スペース幅=5μm/45μmのブラックマトリクス30のパターンが形成できていて、ブラックマトリクス30のハガレが無く良好な結果を得た。
<実施例3>
最初に、厚さ0.7mmの無アルカリアルミノ硼珪酸ガラス基板から成るカラーフィルタ用基板21の表面に、ブラックマトリクス作成用レジスト形成用感光性樹脂層24を塗布した。
次に、そのブラックマトリクス作成用レジスト形成用感光性樹脂層24に、ブラックマトリクス形成用フォトマスク10のパターンを投影・露光し、現像することで、ライン幅/スペース幅=5μm/45μmのブラックマトリクスのネガパターンのブラックマトリクス作成用レジストパターン25を形成した。
次に、そのブラックマトリクスのネガパターンのブラックマトリクス作成用レジストパターン25からブラックアマトリクスの位置のカラーフィルタ用基板21の面が露出した基板を、実施例1と同じエッチング液に60秒間浸漬することにより、ブラックアマトリクスの位置のカラーフィルタ用基板21の表面を微細に粗化した。
このカラーフィルタ用基板21のブラックアマトリクスの位置の表面粗さをJIS−BO601に準拠して測定した結果、その算術平均粗さRaが、2.25nmであった。
次に、その基板の全面に、バインダ樹脂にカーボンブラック等の黒色顔料を分散剤を用いて分散させ、この分散液に、エチレン性不飽和二重結合を分子内に少なくとも1個有する化合物と、光重合開始剤と、チオール基に対してα位および/またはβ位の炭素で分岐した構造を有するチオール化合物と、溶剤を添加した黒色の感光性樹脂組成物を塗布した。そしてその上から紫外線を露光した上で、加熱処理して、ブラックマトリクス線パターン32の部分に架橋反応を起こさせた。
次に、図4(e)のようにリフトオフ処理により、ブラックマトリクス作成用レジストパターン25とその面上のレジスト上ブラックマトリクス材堆積層30aを除去する。これにより、カラーフィルタ用基板21の表面に、ライン幅/スペース幅=5μm/45μmのブラックマトリクス30のパターンを残した。
(密着性評価)
このブラックマトリクス30のパターンの密着性を評価した結果、カラーフィルタ用基板21の表面に、ライン幅/スペース幅=5μm/45μmのブラックマトリクス30のパターンが形成できていて、ブラックマトリクス30のハガレが無く良好な結果を得た。
<比較例1>
比較例1として、エッチング液による表面粗化処理を行わないカラーフィルタ用基板21を用意した。そのカラーフィルタ用基板21の表面粗さを測定すると、算術平均粗さRaが、0.15nmであった。
この表面粗さのカラーフィルタ用基板21の表面に、実施例1と同様にして、ライン幅/スペース幅=5μm/45μmのブラックマトリクス30のパターンを形成した。
(密着性評価)
このブラックマトリクス30のパターンの密着性を評価した結果、カラーフィルタ用基板21の表面のブラックマトリクス30に、ハガレが発生した。
10・・・ブラックマトリクス形成用フォトマスク
11・・・フォトマスク用透明基板
12・・・開口部用遮光パターン
20・・・カラーフィルタ
21・・・カラーフィルタ用基板
22・・・ブラックマトリクス用感光性樹脂層
23・・・架橋反応していない感光性樹脂部分
24・・・ブラックマトリクス作成用レジスト形成用感光性樹脂層
25・・・ブラックマトリクス作成用レジストパターン
30・・・ブラックマトリクス
30a・・・レジスト上ブラックマトリクス材堆積層
31・・・開口部
32・・・ブラックマトリクス線パターン
33・・・額縁部
34・・・余白部
40・・・ホットプレート
51・・・RGB画素材
52・・・透明電極
60・・・現像液
H・・・露光ギャップ

Claims (6)

  1. 表面の算術平均粗さRaが0.45nm以上6nm以下に形成されたカラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンが形成され、前記ブラックマトリクスのパターンの開口部に露出した前記カラーフィルタ用基板の面上にRGB画素材が形成されたことを特徴とするカラーフィルタ。
  2. 請求項1記載のカラーフィルタであって、前記表面の算術平均粗さRaが0.45nm以上6nm以下に形成されたカラーフィルタ用基板の面が、前記ブラックマトリクスのパターンの下にのみ形成されていることを特徴とするカラーフィルタ。
  3. カラーフィルタ用基板の表面を、算術平均粗さRaを0.45nm以上6nm以下に粗化する工程と、薄膜のパターンを露光・現像処理により形成する手段を用いて前記カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンを形成する工程と、前記ブラックマトリクスのパターンの開口部に露出した前記カラーフィルタ用基板の面上にRGB画素材を形成する工程を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  4. 請求項3記載のカラーフィルタの製造方法であって、前記カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンを形成する工程が、前記カラーフィルタ用基板の面上に黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層を形成する工程と、前記黒色のブラックマトリクス用感光性樹脂層にパターンを露光・現像することでブラックマトリクスのパターンを形成する工程とを含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  5. 請求項3記載のカラーフィルタの製造方法であって、前記カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンを形成する工程が、前記カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクス作成用レジストパターンを形成する工程と、前記ブラックマトリクス作成用レジストパターン上にレジスト上ブラックマトリクス材堆積層を形成し前記ブラックマトリクス作成用レジストパターンで被覆されていない前記カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンを形成する工程と、前記ブラックマトリクス作成用レジストパターンと前記レジスト上ブラックマトリクス材堆積層を一緒に除去する工程とを含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  6. カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクス作成用レジストパターンを形成する工程と、前記ブラックマトリクス作成用レジストパターンから露出した前記カラーフィルタ用基板の表面を、算術平均粗さRaを0.45nm以上6nm以下に粗化する工程と、前記ブラックマトリクス作成用レジストパターン上にレジスト上ブラックマトリクス材堆積層を形成し前記ブラックマトリクス作成用レジストパターンで被覆されていない前記カラーフィルタ用基板の面上にブラックマトリクスのパターンを形成する工程と、前記ブラックマトリクス作成用レジストパターンと前記レジスト上ブラックマトリクス材堆積層を一緒に除去する工程とを含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
JP2012243546A 2012-11-05 2012-11-05 カラーフィルタ及びその製造方法 Pending JP2014092701A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012243546A JP2014092701A (ja) 2012-11-05 2012-11-05 カラーフィルタ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012243546A JP2014092701A (ja) 2012-11-05 2012-11-05 カラーフィルタ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014092701A true JP2014092701A (ja) 2014-05-19

Family

ID=50936805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012243546A Pending JP2014092701A (ja) 2012-11-05 2012-11-05 カラーフィルタ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014092701A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109830446A (zh) * 2019-01-21 2019-05-31 武汉衍熙微器件有限公司 晶圆表面薄膜粗糙度在线检测方法及其光刻轨道设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109830446A (zh) * 2019-01-21 2019-05-31 武汉衍熙微器件有限公司 晶圆表面薄膜粗糙度在线检测方法及其光刻轨道设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8475979B2 (en) Method of manufacturing color filter substrate
JP5094010B2 (ja) 液晶表示装置用カラーフィルタ基板及びその製造方法
WO2015176310A1 (zh) 紫外掩膜及其制作方法
US20180088406A1 (en) Photomask and method of manufacturing color filter substrate
CN108196421B (zh) 灰阶掩膜版制作方法
JP2001183513A (ja) カラーフィルタおよびその製造方法、カラー液晶表示装置
JP2014092701A (ja) カラーフィルタ及びその製造方法
CN104797086A (zh) 于基材上形成线路图形的方法
JP2012013840A (ja) カラーフィルタの製造方法
TWI750418B (zh) 顯示器及其製造方法
JPH10282333A (ja) カラーフィルタおよびその製造方法
JP2012042645A (ja) カラーフィルタとその製造方法、カラーフィルタ基板ならびに液晶表示装置
JP4810713B2 (ja) カラーフィルタの製造方法
JP2016009055A (ja) 表示装置基板作製用フォトマスク及びその製造方法、及び表示装置基板の製造方法
CN114609816B (zh) 显示面板及其制作方法
JP6569204B2 (ja) 積層体の製造方法および積層体
KR100863043B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널, 그 제조 방법 및 격벽 재료조성물
JP2007183363A (ja) マザー基板、このマザー基板の製造方法およびマイクロレンズアレイ基板の製造方法
JP5472868B2 (ja) カラーフィルタ基板及び液晶表示装置
JP2000098127A (ja) カラーフィルタおよびその製造方法
JPH11101906A (ja) カラーフィルタの製造方法
JP2008268699A (ja) カラーフィルタの製造方法
JP2009069223A (ja) 樹脂製薄膜の製造方法
JP2008268705A (ja) 液晶表示装置用カラーフィルタ
JP2005215471A (ja) 平坦化膜の作製方法