JP2014092481A - 画像処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】検査対象物の移動速度が変化することによる不都合がより生じ難い画像処理システムを得る。
【解決手段】実施形態にかかる画像処理システムにあっては、移動する検査対象物が撮像されて得られた画像データを画像処理する画像処理部と、画像処理部で画像データの画像処理が行われる前に、当該画像データの輝度値を、検査対象物が移動する速度が遅いほど低くなるよう修正する前処理部と、を備えた。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像処理システムに関する。
従来、移動する検査対象物が撮像された画像データから画像処理によって欠陥や異常等を検査する画像処理システムが知られている。
特開2006−275972号公報
この種の画像処理システムでは、検査対象物の移動速度が変化することによる不都合がより生じ難いのが好ましい。
そこで、本発明は、一例としては、検査対象物の移動速度が変化することによる不都合がより生じ難い画像処理システムを得ることを目的の一つとする。
本発明にかかる画像処理システムにあっては、移動する検査対象物が撮像されて得られた画像データを画像処理する画像処理部と、前記画像処理部で前記画像データの画像処理が行われる前に、当該画像データの輝度値を、前記検査対象物が移動する速度が遅いほど低くなるよう修正する前処理部と、を備えた。
本発明によれば、一例としては、検査対象物の移動速度が変化したことによる不都合がより生じ難い画像処理システムを得ることができる。
図1は、実施形態にかかる画像処理システムにおける検査対象物、当該検査対象物の搬送部、ならびに撮像部の一例が示された概略図である。 図2は、実施形態にかかる画像処理システムにおける検査対象物の移動形態の一例が示された図である。 図3は、実施形態にかかる画像処理システムにおける検査対象物の移動形態の別の一例が示された図である。 図4は、実施形態にかかる画像処理システムで用いられる信号の波形の一例が示された図である。 図5は、実施形態にかかる画像処理システムの一例のブロック図である。 図6は、実施形態にかかる画像処理システムでの処理手順の一例のフローチャートである。 図7は、実施形態にかかる画像処理システムで用いられる検査対象物の一例が示された説明図である。 図8は、実施形態にかかる画像処理システムで処理される前の画像データの一部の一例が示された図である。 図9は、実施形態にかかる画像処理システムの第一の演算処理部によって図8の画像データから得られた区分データの一例が示された図である。 図10は、実施形態にかかる画像処理システムの第二の演算処理部で図9の区分データの一つの第一の画素についてその周囲で第一の画素とされる範囲の一例が示された図である。 図11は、実施形態にかかる画像処理システムの第二の演算処理部で図9の区分データの二つの第一の画素についてその周囲で第一の画素とされる範囲の一例が示された図である。 図12は、実施形態にかかる画像処理システムの第二の演算処理部で図10中の全ての第一の画素についてその周囲で第一の画素とされる範囲の一例が示された図である。 図13は、実施形態にかかる画像処理システムの第三の演算処理部で図12の区分データから間引きされる画素の一例が示された図である。 図14は、実施形態にかかる画像処理システムの第三の演算処理部で図13の区分データから抽出された間引きされた区分データの一例が示された図である。 図15は、実施形態にかかる画像処理システムの第一の装置から第二の装置に送られた区分データの一例が示された図である。 図16は、実施形態にかかる画像処理システムの第五の演算処理部で決定された特定領域の一例が示された図である。 図17は、実施形態にかかる画像処理システムの第七の演算処理部で間引きされた画像データと間引きされた区分データとが合成された一例が示された図である。
本実施形態では、一例として、検査対象物100は、帯状かつシート状に構成され、図1に示されるように、ローラ10a(回転部)を有した搬送部10によって搬送されて、移動する。移動する検査対象物100の面100a(検査対象領域)が、撮像部2によって撮像され、画像データが得られる。搬送部10による検査対象物100の搬送により、撮像部2による撮像領域が変化する(移動する)。撮像部2は、例えば、二次元に配列された光電変換素子(光電変換部)を有したラインセンサ(固体撮像素子、例えば、CCD(charge coupled device)イメージセンサや、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)イメージセンサ等)である。検査対象物100は、一例としては、シート(紙、フィルム、膜、板等)であるが、移動し、かつ撮像部2の撮像によって画像データが得られるものであれば、何でもよい。図1の例では、面100aを撮像する撮像部2のみ設けられているが、面100aとは反対側の面100bを撮像する撮像部(図示されず)が設けられてもよい。なお、撮像部2は、二次元の領域を撮像して、二次元の画像データを取得するエリアセンサであってもよい。
検査対象物100は、図2に示されるように、一方向のみ(往路のみ)に搬送されてもよいし、図3に示されるように一方向および他方向(往復方向)に搬送されてもよい。図2,3の例では、検査対象物100が等速で搬送される(移動する)区間Tuや、検査対象物100が一方向に加速され(他方向には減速され)ながら搬送される(移動する)区間Ta、検査対象物100が一方向に減速され(他方向には加速され)ながら搬送される(移動する)区間Td、ならびに検査対象物100の搬送が停止される区間Ts等が設定されうる。各区間Tu,Ta,Td,Tsにおける加速度の大きさや、時間の長さは、適宜に変更して実施することができる。
また、本実施形態では、一例として、撮像部2による撮像に、図4に示される三つの信号が関わる。クロック信号は、一定の周期(周波数)でハイレベル(H)とローレベル(L)とが切り替わる信号である。エンコーダ信号は、搬送部10のローラ10aの回転に応じて出力される信号(回転検出信号、速度検出信号)である。エンコーダ信号は、エンコーダ11(回転検出部、一例としては、ロータリエンコーダ、図5参照)から出力される。シャッター信号は、撮像部2に対して、撮像(撮影)を指示する信号である。言い換えれば、撮像部2は、入力されたシャッター信号に応じて、撮像(撮影)を実行する。シャッター信号は、一例としては、クロック信号とエンコーダ信号との論理積(AND)である。すなわち、図4の例では、シャッター信号は、エンコーダ信号がローレベル(L)からハイレベル(H)に変化した際に、その直後のクロック信号がローレベル(L)からハイレベル(H)に変化するのに合わせて、ローレベル(L)からハイレベル(H)に変化する。なお、検査開始の際は、シャッター信号は、その直後のクロック信号がローレベル(L)からハイレベル(H)に変化するのに合わせて、ローレベル(L)からハイレベル(H)に変化する。シャッター信号は、ハイレベル(H)に変化した後は、クロック信号の変化に合わせてハイレベル(H)からローレベル(L)に変化する。そして、本実施形態では、一例として、撮像部2は、シャッター信号がローレベル(L)からハイレベル(H)に変化したのに合わせて撮像を開始し、次にシャッター信号がローレベル(L)からハイレベル(H)に変化したのに合わせて撮像を終了し、すぐに次の撮像を開始する。すなわち、本実施形態では、一例として、シャッター信号の周期により、撮像部2による撮像時間(露光時間、図4ではTe1,Te2,Te3等)が変化する。
このような画像処理システム1では、検査対象物100の速度が低いほど、撮像部2による撮像時間が長くなるため、撮像部2の各画素(素子、光電変換素子)で得られる光量(輝度値、濃度)が増大し、画像が明るくなる。具体的には、例えば、図2,3に示されるような、検査対象物100が一方向に加速されながら搬送される区間Taや、検査対象物100が一方向に減速されながら搬送される区間Tdにおいて、検査対象物100の速度が、検査対象物100が等速で搬送される区間Tuの速度より低い場合に、このような問題が生じやすい。この場合、例えば、撮像部2で得られた画像データ(画素データ)の明るさやコントラストが局所的に異なっていたり、当該画像データに画像処理が実行される際に輝度値に対応した閾値の設定が難しくなったりといった、問題が生じやすい。かと言って、撮像部2による撮像を、シャッター信号がハイレベル(H)にある時間だけ行うと、シャッター信号がローレベル(L)にある時間では、欠陥や異常等の検出が実行できなくなり、検査対象物100の速度が低い際に、欠陥や異常等の検出精度が低下しかねない。そこで、本実施形態では、一例として、図5の前処理部31が、画像処理部30,40で画像データの画像処理が行われる前に、当該画像データの輝度値を、検査対象物100が移動する速度が遅いほど低くなるよう修正する。この前処理部31の処理については、後述する。
本実施形態では、一例として、図5に示される画像処理システム1の画像処理部30,40は、複数の一次元の画像データを組み合わせて構成された二次元の画像データや、複数の二次元の画像データを組み合わせて構成されたより広い二次元の画像データについて検査対象物100の検査を行うことができる。二次元の画像データには、二次元配列された複数の画素の輝度値のデータ(以下、画素データと称する)が含まれている。
また、本実施形態では、一例として、画像処理システム1は、第一の装置3と第二の装置4とを備えている。第一の装置3は、例えば、複数の論理回路が集積された集積回路、一例としては、プログラマブルロジックデバイス(PLD:programmable logic device、例えば、FPGA(field-programmable gate array)や、CPLD(complex programmable logic device)等)や、ASIC(application specific integrated circuit)等を含むことができる。第一の装置3は、並列で比較的(第二の装置4より)高速な演算処理が可能である。第一の装置3がプログラマブルロジックデバイスを含む場合、第一の装置3の製造後に論理回路の書き換えが可能であるため、便利であるとともに、検査対象物100や、撮像環境、装置スペック等に合わせて論理回路を変更することで、演算(検査)の精度や速度等がより向上されやすい。
また、第二の装置4は、例えば、コンピュータプログラム(ソフトウエアプログラム)にしたがって演算(逐次処理)を実行するデバイス(制御部41、一例としては、CPU(central processing unit)や、DSP(digital signal processor)等)を含むことができる。第二の装置4は、記憶部42(例えば、RAM(random access memory)や、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)等)を含み、所謂コンピュータとして構成されうる。コンピュータプログラムは、記憶部42の一部(不揮発性の記憶部)にインストールされる(記憶される)。また、第二の装置4で演算された結果は、表示部5で表示される。表示部5は、例えば、LCD(liquid crystal display)や、OELD(organic electro-luminescent display)等である。
第一の装置3は、前処理部31や、記憶部32、第一の演算処理部33、第二の演算処理部34、第三の演算処理部35、第六の演算処理部36等を備える。また、第二の装置4は、制御部41や、記憶部42等を備える。制御部41は、第四の演算処理部43や、第五の演算処理部44、第七の演算処理部45、表示制御部46等を有する。このうち、第一の演算処理部33や、第二の演算処理部34、第三の演算処理部35、第六の演算処理部36等が、第一の装置3に含まれる画像処理部30の一例であり、第四の演算処理部43や、第五の演算処理部44、第七の演算処理部45等が、第二の装置4に含まれる画像処理部40の一例である。
以下、図5〜図17を参照しながら、第一の装置3および第二の装置4の構成ならびに動作が示される。なお、図6の処理フローは、あるタイミングでの処理を示しており、タイムステップ(時間間隔)後の次のタイミングでは、当該次のタイミングに対応した画像データについて、図6と同じ処理フローが実行される。
まずは、撮像部2で撮像が行われる(ステップS1)。次に、前処理部31で、必要に応じて、二次元の画像データについて、前処理が行われる(ステップS2)。このステップS2で実行される前処理としては、画像処理の一般的な前処理(フィルタリングや、平滑化等)の他、公知のベイヤ配列パターンにおける補間処理や、輝度値の補正処理等がある。ベイヤ配列パターンとは、撮像部2の各画素に対応する素子(図示されず)がR(赤)、G(緑)、またはB(青)のうち一色の画素データ(輝度値)を取得する配列パターンである。撮像部2の素子がベイヤ配列パターンで配列されている場合、前処理部31は、他の色の画素データを、他の複数の画素(周囲の画素)の画素データを用いて補間することができる。
また、前処理部31は、ステップS2で、画素データ(画像データを構成する各画素の各色の輝度値)を、検査対象物100が移動する速度(検査対象物100の搬送速度)が遅いほど低くなるよう修正する。一例として、前処理部31は、エンコーダ11から出力されたエンコーダ信号の時間間隔に応じて、画素データを修正することができる。エンコーダ信号の時間間隔が長いほど、当該時間間隔中に取得される(出力される)クロック信号の数はより多く、ローラ10aの回転速度すなわち検査対象物100の搬送速度はより遅い。よって、前処理部31は、所定の速度(等速)で搬送されている区間Tuでのエンコーダ信号の時間間隔でのクロック数Nu、受信されたエンコーダ信号の時間間隔でのクロック数N、各画素の輝度値Lから、各画素の修正された輝度値Lmを、
[数1]
Lm=L×Nu/N ・・・(1)
によって算出する。これにより、前処理部31は、輝度値Lmを、エンコーダ信号間のクロック数Nが大きく、ローラ10aの回転速度が低いほど、すなわち、検査対象物100の移動速度が低いほど、低くなるように、修正することができる。
また、別の一例として、前処理部31は、参照マーク101の輝度値に基づいて、画素データを修正することができる。図7に例示されるように、検査対象物100の検査対象領域Adに対して、搬送方向(移動方向、副走査方向)と交叉する方向(本実施形態では、一例として直交方向、主走査方向)に、参照領域Arが設けられ、当該参照領域Ar中に、参照マーク101が設けられている。搬送方向と直交する方向に互いに隣接した検査対象領域Adと参照領域Arとの移動速度(搬送速度)は同じである。よって、前処理部31は、所定の速度(等速)で搬送されている区間Tuでの参照マーク101の輝度値Lk、撮像部2で撮像された画素データと同じ移動速度の参照マーク101の輝度値Lku、ならびに各画素の輝度値Lから、各画素の修正された輝度値Lmを、
[数2]
Lm=L×Lku/Lk ・・・(2)
によって算出する。これにより、前処理部31は、輝度値Lmを、参照マーク101の輝度値Lkが大きいほど、すなわち、速度が所定の速度より低いほど、低くなるように、修正することができる。なお、参照マーク101は、図7の例では、搬送方向に帯状に細長く延びた状態に設けられているが、ドット状や他の形状であってもよい。また、参照マーク101は、検査対象物100以外(例えば搬送ベルト等)に設けられうる。そして、記憶部32には、各画素の各色の画素データ(前処理部31によって前処理されかつ間引きされていない画素データ、各画素の各色の輝度値)が記憶される。
第六の演算処理部36は、記憶部32から取得した画素データを間引きする(ステップS3)。このステップS3では、一例として、第六の演算処理部36は、画素データを、互いに直交するi方向およびj方向の双方について、4画素おきに格子状に間引きし、16分の1(1/16)の画素が有効な画素データとし、残りの16分の15(15/16)の画素は無効な画素データとする。第六の演算処理部36で間引きされた画素データは、第二の装置4に送られる。
第一の演算処理部33は、記憶部32から取得した画素データから区分データを生成する(ステップS4)。このステップS4では、第一の演算処理部33は、一例として、二値化処理を行う。すなわち、第一の演算処理部33は、設定された閾値に対する画素データ(輝度値)の値の大小に応じて、区分データを生成する。例えば、各画素の画素データの値が設定された閾値と同じかあるいは当該閾値より大きい場合には当該画素を第一の画素p1(図9参照、例えば、値「255」)とし、各画素の画素データが設定された閾値より小さい場合には当該画素を第二の画素p0(図9参照、例えば、値「0」)とする。各画素が、第一の画素p1か第二の画素p0かは、その値によって区分することができる。すなわち、このステップS4で各画素の区分データが得られ、このステップS4で各画素について与えられた値(一例としては、「255」か「0」)が区分データの一例である。第一の演算処理部33の演算により、図8に例示された画素データから、図9に示された区分データが得られる。図8で濃い領域A1に対応した部分の画素が、第一の画素p1(ハッチングが施された部分)であり、それ以外の部分の画素が、第二の画素p0(白抜きの部分)である。なお、第一の演算処理部33は、R(赤)、G(緑)、またはB(青)の三色のうちいずれか一色の画素データについて区分データを生成することができるし、各画素についての複数または全ての色の画素データの合計値(輝度値の合計値)や所定の比率での重み付け加算値(重み付け平均値)等について、区分データを生成することができる。また、第一の演算処理部33は、画像中の特定の領域についてのみ区分データを生成したり、特定の領域については区分データを生成しないようにしたりすることができる。その場合、第一の演算処理部33は、区分データを生成しない領域の画素を、第二の画素とすることができる。
次に、第二の演算処理部34は、区分データ中の第一の画素p1の周囲の一定の範囲の画素を、第一の画素p1とする(ステップS5)。このステップS5では、例えば、図10に示されるように、第一の画素p11(p1)について、当該第一の画素p11を中心とした7×7の領域As1(一定の範囲)を第一の画素とする。また、図11に示されるように、第一の画素p12(p1)について、当該第一の画素p12を中心とした7×7の領域As2を第一の画素とする(第二の画素p0から第一の画素p1に変更する)。これにより、図12に示されるように、領域As内の画素が、第一の画素p1となり、領域As外の画素が、第二の画素p0となって、ステップS4で第一の演算処理部33が決定した第一の画素p1の周囲に第一の画素p1s(p1)が拡張された状態となる。
次に、第三の演算処理部35は、第二の演算処理部34で変更された区分データから一定間隔の格子状の画素pt(図13参照)の区分データを抽出した間引きされた区分データを得る(ステップS6)。このステップS6では、第三の演算処理部35は、例えば、図13,14に示されるように、ステップS5で第二の演算処理部34が決定した区分データ(第一の画素p1ならびに第二の画素p0)を、i方向およびj方向の双方について、4画素おきに格子状に間引きし(4画素おきに画素データを残し)、16分の1(1/16)の画素が有効な画素データptとし、残りの16分の15(15/16)の画素は無効な画素データとする。このステップS6での間引き率は、ステップS3での間引き率と同じである。これにより、図14に示されるように、領域As(図13参照)内の画素であった第一の画素pt1と領域As外の画素であった第二の画素pt0とを含む間引きされた区分データが得られる。
第一の装置3においてステップS6で得られた間引きされた区分データは、第二の装置4に送られる。第四の演算処理部43は、間引きされた二次元の区分データについて、画像処理(演算処理)を実行する。なお、図14の領域A2は、図15の領域A2に対応する。すなわち、図15には、図14より広い領域の区分データが示されている。また、座標mは座標iと同方向であり、座標nは座標jと同方向である。
第四の演算処理部43は、間引きされた区分データから第一の画素pt1が集まった画素群A3,A4(図15参照)を得る(ステップS7)。画素群A3,A4は、それぞれ、互いに隣接した第一の画素pt1の集合(塊)である。このステップS7で、第四の演算処理部43は、第一の画素pt1をサーチし、見つかった第一の画素pt1を基準として、隣接した第一の画素pt1をさらにサーチするアルゴリズムを実行する。このアルゴリズムは、隣接した第一の画素pt1が見つからなくなるまで実行される。このステップS7で、第四の演算処理部43は、所謂グルーピングとラベリングとを実行する。また、このステップS7で、第四の演算処理部43は、ラベリングされた画素群A3,A4毎に、画素数(大きさ)や形状等の特徴を取得する。
次に、第五の演算処理部44は、画素群A3,A4の中から特定領域を決定する(ステップS8)。このステップS8で、第五の演算処理部44は、画素群A3,A4毎の特徴から特定領域を決定する。一例として、第五の演算処理部44は、各画素群A3,A4の画素数が所定の閾値と同じかあるいは当該閾値(一例として、画素数:3)より多い場合には当該画素群(図15,16の例では画素群A3)を特定領域と決定し、所定の閾値より少ない場合には当該画素群(図15の例では画素群A4)を特定領域にはしない。これにより、サイズの小さい画素群が検出の対象外とされる。この場合、ステップS8によって、フィルタリングの効果が得られる。なお、例えば、ステップS7で得られた画素群の全てを特定領域と決定したり、画素数が所定値(上限値)と同じかより少ない画素群を特定領域と決定したりするなど、第五の演算処理部44の判断基準は種々に設定することが可能である。
次に、第七の演算処理部45は、ステップS3で第六の演算処理部36が取得した間引きされた画像データとステップS8で第五の演算処理部44で特定された特定領域(図16の例では画素群A3)を示すデータとを合成する(ステップS9)。このステップS9では、第七の演算処理部45は、一例として、間引きされた画像データの輝度値と、特定領域の画素に設定された輝度値(例えば、所定の色の輝度値)とを加算合成する。特定領域の画素に設定された輝度値の設定は、適宜に変更することができる。そして、表示制御部46は、第七の演算処理部45で合成された画像データが表示されるよう、表示部5を制御する(ステップS10)。これにより、表示部5には、一例として、図17に示されるような画像Imが表示される。画像Imには、間引きされた画像データに含まれていた画像Im2と、特定領域(画素群A3)に対応した画像Im1と、が含まれている。なお、画像Im1の見え方は、ステップS9での輝度値の設定によって変化する。画像Im1は、画像Im2に透過された状態で重畳されることができるし、あるいは、塗りつぶされた状態で重畳されることができる。特定領域(画素群A3)に対応した画像Im1は、一例としては、検査対象物100の検査対象領域における異常を示す。
以上、説明したように、本実施形態では、一例として、前処理部31は、画像処理部30,40で画像処理が行われる前に、当該画像処理の対象となる画像データの輝度値(各画素の輝度値、画素データ)を、検査対象物100が移動する速度が遅いほど低くなるよう修正する。よって、本実施形態によれば、一例としては、検査対象物100の速度が変化する場合にあっても、画像処理部30,40での画像処理に支障が来されにくい。一例としては、速度が異なることによって、画像の明るさや、濃度、コントラストが局所的に変化するのが抑制される。また、一例としては、速度が異なる状態で撮像部2で撮像された画素の輝度値(画素データ)について同じ閾値を用いることができる。よって、一例としては、画像処理部30,40における演算がより精度良くあるいはより容易に実行されやすい。
また、本実施形態では、一例として、前処理部31は、検査対象物100を搬送する搬送部10に含まれるローラ10aの回転数に基づいて、画像データの輝度値(画素データ)を修正することができる。よって、本実施形態によれば、一例としては、検査対象物100が移動する速度が遅いほど輝度値を低くする修正を、より精度良くあるいはより容易に実行することができる。
また、本実施形態では、一例として、前処理部31は、検査対象物100に対応して、例えば、当該検査対象物100と同時に撮像された参照マーク101の画像の輝度値に基づいて、画像データの輝度値(画素データ)を修正することができる。よって、本実施形態によれば、一例としては、検査対象物100が移動する速度が遅いほど輝度値を低くする修正を、より精度良くあるいはより容易に実行することができる。
また、本実施形態では、第二の装置4の特に第四の演算処理部43によるステップS7での演算処理は、バリエーションや場合分けが多くなるため、並列演算には向かない。一方、第一の装置3の各部によるステップS1〜S6では、複数の画素について論理ゲートによる並列演算が可能である。一例として、第二の演算処理部34によるステップS5での第一の画素p1の拡張については、一定の範囲内の複数の画素の区分データの論理和で算出することができる。すなわち、本実施形態では、第一の装置3で並列演算を実行するとともに、第二の装置4で並列演算に向かない演算を実行することで、本実施形態にかかる画像処理をより高速化することができる。これにより、一例としては、撮像部2によって撮像した結果に基づく欠陥や異常等の検出の周期をより短くすることができ、ひいては、検出効率の向上や、製品のスループットの向上等に資する。
また、本実施形態では、一例として、第一の装置3は、プログラマブルロジックデバイスを含むことができる。よって、本実施形態によれば、一例としては、検査対象物100や、検査対象領域、検査環境、要求される精度や周期等に応じて第一の装置3のスペックを変更して、より不都合が少ない状態で演算処理(検査)が実行されやすい。
また、本実施形態では、一例として、第一の装置3では、第二の演算処理部34で区分データの第一の画素p1を拡張した後、第三の演算処理部35で間引きを行う。したがって、第一の演算処理部33がステップS4で特定した第一の画素p1が間引きによって消失されにくくなる。
さらに、本実施形態では、一例として、一つの第一の画素p1に対応した一定の範囲(As1,As2等)を、少なくとも一つの格子状の画素ptが含まれる大きさに設定することができる。すなわち、ステップS6での間引き率(=(抽出される画素数)/(一定の範囲の画素数))を1/t(t:2以上の整数)としたとき、ステップS5での拡張率s(=一つの画素に対して拡張される画素の数)をt以上とすることができる。こうすれば、ステップS4で特定された第一の画素p1が間引きによって消失するのを回避できる。本実施形態によれば、一例としては、間引きにより表示の分解能や欠陥や異常等として特定されるべき領域の位置精度は低下するものの、欠陥や異常等として特定されるべき領域の大きさの分解能は高く維持される。すなわち、小さな欠陥や異常等でも検出できる能力は、間引きによっては低下され難い。
なお、間引き率1/tと拡張率sについては、t<sと設定する、すなわち、間引き率1/tの逆数を拡張率sより小さく設定することで、画素数の少ない画素群を演算処理の対象外とすることができる。すなわち、この場合は、第二の演算処理部34および第三の演算処理部35を、ノイズフィルタとして機能させることができる。また、一定の範囲(As1,As2等)のスペック(大きさ、形状)は、適宜に設定することができる。
また、本実施形態では、一例として、第五の演算処理部44は、画素群(A3,A4等)に含まれる画素数が所定数と同じかあるいは超えている場合に、当該画素群を特定領域と決定する。よって、本実施形態によれば、一例としては、検出ノイズが減りやすい。
また、本実施形態では、一例として、第七の演算処理部45は、間引きされた画像データと特定領域(画素群A3)を示すデータとを合成する。よって、本実施形態によれば、一例としては、表示部5に表示された画像中で特定領域がどのように位置されているかがわかりやすい。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例である。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、実施形態の構成や形状は、部分的に他の構成や形状と入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、角度、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1…画像処理システム、3…第一の装置、10…搬送部、10a…回転部、31…前処理部、4…第二の装置、30,40…画像処理部、33…第一の演算処理部、34…第二の演算処理部、35…第三の演算処理部、43…第四の演算処理部、44…第五の演算処理部、45…第七の演算処理部、100…検査対象物、101…参照マーク。

Claims (6)

  1. 移動する検査対象物が撮像されて得られた画像データを画像処理する画像処理部と、
    前記画像処理部で前記画像データの画像処理が行われる前に、当該画像データの輝度値を、前記検査対象物が移動する速度が遅いほど低くなるよう修正する前処理部と、
    を備えた、画像処理システム。
  2. 前記前処理部は、前記検査対象物を搬送する搬送部に含まれる回転部の回転数に基づいて、前記画像データの輝度値を修正する、請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記前処理部は、前記検査対象物に対応して撮像された参照マークの画像の輝度値に基づいて、前記画像データの輝度値を修正する、請求項1に記載の画像処理システム。
  4. 前記画像処理部には、
    第一の装置に設けられた、画像データから所定の条件によって第一の画素と第二の画素とが分けられた区分データを得る第一の演算処理部、前記区分データ中の前記第一の画素の周囲の一定の範囲の画素を前記第一の画素とする第二の演算処理部、ならびに当該第二の演算処理部で処理された前記区分データから一定間隔の格子状の画素の前記区分データを抽出した間引きされた前記区分データを得る第三の演算処理部と、
    第二の装置に設けられた、前記間引きされた区分データから前記第一の画素が集まった画素群を得る第四の演算処理部、ならびに前記画素群の中から特定領域を決定する第五の演算処理部と、が含まれた、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の画像処理システム。
  5. 前記第一の装置は、前記画像データから前記一定間隔の格子状の画素のデータを取得した間引きされた前記画像データを取得する第六の演算処理部を備え、
    前記第二の装置は、前記間引きされた画像データと前記第五の演算処理部で特定された前記特定領域を示すデータとを合成する第七の演算処理部を備えた、請求項4に記載の画像処理システム。
  6. 前記第一の装置はプログラマブルロジックデバイスを含み、前記第二の装置はコンピュータプログラムにしたがって動作するデバイスを含む、請求項4または5に記載の画像処理システム。
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